JP2008160052A - フェライト磁石の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁場顆粒材を用いて製造されるフェライト磁石の磁気特性を向上することのできるフェライト磁石の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】フェライト磁石の原料粉末を、磁界を印加しながら加圧成形することで、予備成形体を得る。この予備成形体を解砕して得た顆粒材を、磁界を印加しながら加圧成形して本成形体を得て、これを焼成することで、フェライト磁石を製造する。このとき、予備成形工程に先立ち、粒子の配向性を向上させるための第一添加剤としてオクタン酸またはヘキサン酸を原料粉末に添加するようにし、予備成形工程における磁場顆粒材の配向性を向上させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、フェライト磁石の製造方法に関する。
従来の圧縮成形法に基づく2極異方性円筒状フェライト磁石(以下、単にフェライト磁石と称する)の製造においては、磁場配向性を高めるため、所要の金型に充填されたフェライト磁石粉末に対して、磁界を印加しながら予備的な成形を施した予備成形体を解砕して顆粒材にしたもの(以下、磁場顆粒材と呼ぶ)を出発原料として用いるのが一般的である。
そして、顆粒材を金型に充填し、磁場を印加しつつ加圧することで所定形状への成形を行う、いわゆる磁場中成形を行うことで成形体を形成し、これを焼成してフェライト磁石を得ている。
このようなフェライト磁石において、磁気特性を向上させることは、常に求められている。
また、圧縮方向の高さ寸法(L)と外径(R)との比(L/R)が大きい(例えば2.0以上)のフェライト磁石を形成する場合、金型への材料の充填性、磁場配向性等の面で、工業的に安定した状態で製造するのは困難であり、これを安定して製造できるような技術も常に望まれている。
これに対し、フェライト磁石粉末に磁場を印加しながら予備的な成形を施した予備成型体を解砕して磁場顆粒材にしたものを原料とする場合において、その予備的な成形が乾式成形であること、予備成型体の密度を理論密度の42〜51%とすること、及び磁場顆粒材に含まれる75μm以下の粒子比率を10wt%以下とする手法(例えば、特許文献1参照。)や、磁場配向方向を工夫する手法(例えば、特許文献2参照。)等により、上記のような要求を満たそうという努力が行われている。
特開平11−273939号公報 特開2004−296849号公報
前記したように、フェライト磁石が用いられる機器には、常に高性能化が要求されている。例えば、モータに用いられる2極異方性又は極異方性を有するリング状磁石等種々の形態を有するフェライト磁石の特性を向上することが要求されている。
そこで本発明は、磁場顆粒材を用いて製造されるフェライト磁石の磁気特性をさらに向上させることのできるフェライト磁石の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明のフェライト磁石の製造方法は、フェライト磁石の原料粉末に、第一の添加剤としてオクタン酸および/またはヘキサン酸を添加・分散させる添加剤添加工程と、第一の添加剤が分散した原料粉末を、磁界を印加しながら加圧成形し、予備成形体を得る予備成形工程と、予備成形体を解砕し、顆粒材を得る解砕工程と、顆粒材を、磁界を印加しながら加圧成形し、本成形体を得る本成形工程と、本成形体を焼成して、焼成体を得る焼成工程と、を備えることを特徴とする。
第一の添加剤は、予備成形工程、本成形工程における原料粉末の配向性を高めるためのものであり、これを添加することで、予備成形工程、本成形工程における原料粉末の配向性を高め、得られるフェライト磁石の磁気特性を向上させることが可能となる。
このとき、第一の添加剤は、原料粉末に対し、0.05〜0.20wt%添加するのが好ましい。添加量が少ないとその効果が小さく、また添加量が過度に多いとその効果は大きいが成形体の強度が低下するため、本成形後の成形体へのクラック発生等につながる。
このような第一の添加剤は、第一の添加剤の融点以上に加熱した状態で添加するのが好ましい。第一の添加剤が溶融状態であることにより、その粘性抵抗が小さくなることから、原料粉末の配向性をさらに高めることができる。
また、添加剤添加工程から本成形工程までを、第一の添加剤の融点以上の温度に維持して行うのも好ましい。
さらに、添加剤添加工程で、第一の添加剤とは異なる第二の添加剤を添加することもできる。第二の添加剤は、本成形工程において用いる金型と原料粉末との摩擦を低減するためのものである。
本発明によれば、オクタン酸やヘキサン酸を第一の添加剤として添加することで、原料粉末の配向性を高めることができ、より高い磁気特性を有したフェライト磁石を得ることが可能となる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるフェライト磁石の概略を説明するための図である。
図1に示すように、フェライト磁石10は、外形円筒状で、その中央部には軸線方向に伸びる孔11が形成されて、リング状の断面を有している。このフェライト磁石10は、高さ方向の寸法(L)と外径(R)との比(L/R)を、例えば2.0以上とすることもできる。
このようなフェライト磁石10は、孔11に図示しない回転シャフトが挿入・固定されることで、洗濯機、皿洗い機等のウォーターポンプ用のモータに組み込まれるマグネット等を構成する。
このようなフェライト磁石10は、六方晶構造を有するフェライトを主相とし、Sr、Ba、CaおよびPbから選択される少なくとも1種の元素であって、Srを必ず含むものをAとし、希土類元素(Yを含む)およびBiから選択される少なくとも1種の元素であって、Laを必須とするものをRとし、Co、またはCoおよびZnをMとしたとき、A、R、FeおよびMを含有し、
式(1) A1−x(Fe12−y19(x、y、zはモル数)
と表したとき、
0.04≦x≦0.5
0.04≦y≦0.5
0.7≦z≦1.2
1≦(x/y)
であるものとするのが好ましい。
さて、このようなフェライト磁石10は、以下のような工程を経て製造される。
図2は、本実施の形態におけるフェライト磁石10の製造工程の流れの一例を示す図である。なお、本実施の形態で示すフェライト磁石10の製造工程はあくまでも一例に過ぎず、適宜変更を加えることが可能なのは言うまでも無い。
(原料組成物生成工程)
この図2に示すように、フェライト磁石10を製造するには、まず原料粉末を所定の配合比で混合する(ステップS101)。原料粉末としては、例えば、Fe粉末、SrCO粉末、SiO粉末、CaCO粉末を用いる。FeとSrが所定の比率(モル比)になるようにFe粉末およびSrCO粉末を秤量し、さらにこの混合物に対してSiO粉末、CaCO粉末を所定量添加して原料組成物を得る。
(仮焼工程)
得られた原料組成物を、アトライタ等で所定時間湿式混合し、造粒して、乾燥させた後に、所定温度で所定時間の仮焼を行うことで、仮焼体を得る(ステップS102)。
(粉砕工程)
次いで、得られた仮焼体を粗粉砕工程、微粉砕工程を経ることでサブミクロンサイズまで粉砕し、フェライト粒子からなる微粉砕粉末を得る(ステップS103)。
粗粉砕工程では、仮焼体をローラーミル等で粗粉砕する。この後、粗粉砕された仮焼体に、磁気特性を向上させるための添加剤として、例えば、Fe粉末、La(OH)粉末、Co粉末、SiO粉末、CaCO粉末を添加し、アトライタ等で微粉砕を行う。なお、微粉砕には分散媒として水等を用いることができる。
この後、微粉砕スラリーを脱水することにより固形分濃度を調整し、これをアニールキルン等によって乾燥する(ステップS104)。
(添加剤添加・分散工程)
得られた乾燥粉に対して、添加剤を添加し、これらをヘンシェルミキサー等で分散・混合させる(ステップS105)。
ここで添加する添加剤としては、予備成形時における粒子の配向性を向上させるための第一の添加剤を添加する。さらに、磁場成形時における磁性材料と金型との摩擦を軽減し、磁性材料の金型への噛み付きを抑制するための第二の添加剤を加えるのが好ましい。
ここで、第一の添加剤としては、オクタン酸、ヘキサン酸を用いることができる。
そして、第一の添加剤の添加量は、0.05wt%以上とするのが好ましい。第一の添加剤の添加量が多いほど、配向性向上効果は高まるが、添加量の増大にともなって、形成する成形体(本成形)における成形性が低下し、クラック等の発生につながる。したがって、第一の添加剤の添加量の上限は0.2wt%とするのが好ましい。すなわち、好ましい第一の添加剤の添加量は、0.05〜0.2wt%、より好ましくは0.10〜0.15wt%である。
また、第二の添加剤としては、SiO、ステアリン酸カルシウム、昇華性バインダ(カンファ)等を用いることができる。
ここで、第一の添加剤は、乾燥粉に対する分散性および付着性を高めるため、添加時に、液体の状態で添加するのが好ましい。したがって、第一の添加剤は、融点以上に加熱した状態で添加するのが好ましい。さらに、その後の工程においても、後述する本成形工程まで、第一の添加剤が液体状態を保つよう、乾燥粉に第一の添加剤および第二の添加剤を分散させた混合粉末を、第一の添加剤の融点以上に加熱するのが好ましい。これには、各工程にヒータ等を設けることで、混合粉末の温度コントロールを行うのが好ましい。
(微粒子化工程)
続いて、この混合粉末を、アトマイザー等により、微粒子化させる(ステップS106)。
(予備成形工程)
そして、解砕した粉末を、所定の磁場を印加しつつ予備成形する。このとき、印加する磁場は、加圧方向と平行な方向とし、いわゆる縦磁場成形とする(ステップS107)。
(解砕工程)
得られた予備成形体を、解砕し、磁場顆粒材を得る(ステップS108)。これには、所定サイズの開口を有したスクリーンメッシュに、予備成形体を通すことで解砕を行うのが好ましい。
(本成形工程)
この磁場顆粒材を用いて磁場中成形を行い、リング状の成形体を得る(ステップS109)。このとき、得られる成形体は、予め設定した範囲内の密度となるようにするのが好ましい。
磁場中成形では、加圧方向と垂直な方向とした、いわゆる横磁場成形とし、所定の強度の磁場を印加する。
(焼成工程、加工工程)
このようにして作製した成形体を所定条件で焼成して焼結体を得る(ステップS110)。次いで焼結体を所定寸法に加工することで、フェライト磁石10が得られる(ステップS111)。
さて、本発明においては、予備成形工程に先立ち、粒子の配向性を向上させるための第一の添加剤を添加するようにしたので、予備成形工程における磁場顆粒材の配向性を向上させることができる。また、その添加量を適切な範囲内とすることで、成形性が損なわれることも無く、クラック等の不良発生が増加するのを回避しつつ、高い磁気特性を得ることができる。
原料粉末としては、例えば、Fe粉末、SrCO粉末、SiO粉末、CaCO粉末を用いる。これら原料粉末を、FeとSrとのモル比Fe/Srが7.1となるようにFe粉末およびSrCO粉末を秤量し、さらにこの混合物に対してSiO粉末を0.17wt%、CaCO粉末を0.17wt%、BaO粉末を0.15wt%、Al粉末を0.1wt%添加して原料組成物を得た。この原料組成物をアトライタで1時間湿式混合し、乾燥して整粒した後に、1330℃で2時間仮焼を行った。
仮焼体をローラーミルで粗粉砕した後に、LaCO粉末を2.7wt%、CoO粉末を0.85wt%、SiO粉末を0.45wt%、CaCO粉末を1.35wt%、BaO粉末を0.15wt%、Al粉末を0.1wt%添加し、アトライタで比表面積(BET)が6.5m/gになるように微粉砕を行った。なお、微粉砕には分散媒として水を使用した。この時のフェライト組成はSr0.792La0.208Fe11.84Co0.16219である。
微粉砕スラリーを脱水することにより固形分濃度を77wt%に調整し、これを350℃にて乾燥して水分濃度を0.3wt%以下にした。
得られた乾燥粉に対して、第一の添加剤としてオクタン酸を0〜0.3wt%、第二の添加剤としてSiOを0.11wt%添加し、ヘンシェルミキサーで5分間混合した後に、アトマイザーを使用して混合粉末を2回解砕した。この時、アトマイザーには穴径が0.5mmのスクリーンを配置した。
このとき添加したオクタン酸については、その温度を、融点(16.7℃)以上とした。
以上で得られた粉末について、嵩密度を測定した。
その結果を、表1に示す。
Figure 2008160052
表1に示すように、オクタン酸の添加量が多いほど、嵩密度は大きくなっており、これによりオクタン酸の添加により、粉末の流動性が高まっていることが示唆される。
次いで、得られた粉末を、磁場を印加しながら加圧成形して予備成形体を得た後、この予備成形体を解砕して顆粒材を得た。この顆粒材を、磁場を印加しながら加圧成形し、高さ15mm、直径30mmの円柱状の成形体を得た。磁場は加圧方向と同一方向に850kA/mの強度で印加した。
作製した成形体を1230℃で1時間焼成して焼結体を得た。次いで焼結体を高さ10mmに加工して磁石体を得た。
この磁石体の磁気特性を調べた。その結果は、表1、図3に示すとおりである。
表1、図3に示すように、オクタン酸の添加量が多いほど、磁場中成形における配向性が向上している。ここで、配向性とは、B−H曲線における、最大磁束密度Jに対する、磁場H=0のときの磁束密度Bの割合B/Jである。
さて、前記の実施例1と同様にして得られた乾燥粉に対して、第一の添加剤として、オクタン酸を表2に示すように添加し、第二の添加剤としてSiOを0.11wt%添加し、ヘンシェルミキサーで5分間混合した後に、アトマイザーを使用して混合粉末を2回解砕した。この時、アトマイザーには穴径が0.5mmのスクリーンを配置した。
以上で得られた粉末を加圧と同一方向に磁場を印加し予備成形した。予備成形により、2.35〜2.7g/cmの成形体密度の予備成形体を得た。予備成形体の寸法はφ60mm×12mmとした。また、予備成形時に印加した磁場は800kA/mである。
そして、得られた予備成形体を目開き0.345mmのスクリーンに通して解砕し、磁場顆粒材を得た。
この磁場顆粒材を用いて磁場中成形を行い、高さ15mm、直径30mmの円柱状の成形体を得た。成形密度(dp)は表2に示す通りである。磁場は加圧方向と平行な方向に850kA/mの強度で印加した。
作製した成形体を1230℃で1時間焼成して焼結体を得た。焼成は、電気炉における焼成と、ガス炉における焼成の2通りを行った。次いで焼結体を高さ10mmに加工して磁石体を得た。
そして、この磁石体について、磁気特性を測定した。その結果を表2および図4に示す。
Figure 2008160052
表2および図4に示すように、第一の添加剤の添加量を0.05wt%以上とし、その添加量が多いほど、残留磁束密度Br、配向性Br/Jmが向上することが分かる。
実施例1と同様にして得られた乾燥粉に対して、第一の添加剤としてオクタン酸を0.11wt%、第二の添加剤としてSiOを0.11wt%添加した。また、比較のため、第一の添加剤を添加せずに、第二の添加剤としてSiOを同量だけ添加したものを用意した。
得られた混合粉末をヘンシェルミキサーで5分間混合した後に、アトマイザーを使用して2回解砕した。このとき、アトマイザーには穴径が0.5mmのスクリーンを配置した。
以上のようにして得られた粉末を用い、実施例1と同様の磁場中成形を行い、直径30mm、高さ15.5mm、成形体密度が2.76g/cmの円柱状の成形体を作製した。このとき、磁場成形時の材料温度を10℃、15℃、22℃、34℃の4通りとした。
磁場成形時の材料温度が10〜34℃のそれぞれの場合において、得られた成形体の強度を、錠剤試験器を用いて測定した。その結果を表3、図5に示す。
Figure 2008160052
表3、図5に示すように、磁場成形時の材料温度をオクタン酸の融点(16.7℃)以上にすることにより、成形体強度が25%程度増加していることがわかる。
実施例1と同様にして得られた乾燥粉に対して、第一の添加剤としてオクタン酸を、表4に示すように0.1〜0.3wt%に変化させて添加し、第二の添加剤としてSiOを0.11wt%添加した。
得られた混合粉末をヘンシェルミキサーで5分間混合した後に、アトマイザーを使用して2回解砕した。このとき、アトマイザーには穴径が0.5mmのスクリーンを配置した。
以上のようにして得られた粉末を用い、実施例3と同様の磁場中成形を行い、直径30mm、高さ15.5mm、成形体密度が2.76g/cmの円柱状の成形体を作製した。このとき、磁場成形時の材料温度は、12℃、33℃の2通りとした。
それぞれの場合において、得られた成形体の強度を錠剤試験器により測定した。
さらに、得られた成形体を、実施例1と同様の条件で焼成し、焼結体を得た。そして、得られた焼結体の配向度(Br/Jm)を測定して比較した。その結果を表4、図6に示す。
Figure 2008160052
表4、図6に示すように、磁場成形時の材料温度をオクタン酸の融点以上にすること(材料温度12℃→33℃)により、成形体強度が増加するとともに、Br/Jmも向上することがわかる。ただしいずれの場合も、オクタン酸の添加量が0.3wt%となると成形体強度が低下している。したがって、オクタン酸の添加量は0.2wt%以下とするのが好ましい。
本実施の形態におけるフェライト磁石を示す図である。 フェライト磁石の製造工程を示す図である。 (a)は、実施例1におけるオクタン酸の添加量と残留磁束密度との関係、(b)は、オクタン酸の添加量と配向性との関係を示す図である。 (a)は、実施例2におけるオクタン酸の添加量、解砕粒径と、残留磁束密度との関係、(b)はオクタン酸の添加量、解砕粒径と、配向性との関係を示す図である。 実施例3における第一の添加剤の温度と成形体強度との関係を示す図である。 実施例4における第一の添加剤の温度と成形体強度、配向性との関係を示す図である。
符号の説明
10…フェライト磁石

Claims (6)

  1. フェライト磁石の原料粉末に、第一の添加剤としてオクタン酸および/またはヘキサン酸を添加・分散させる添加剤添加工程と、
    前記第一の添加剤が分散した前記原料粉末を、磁界を印加しながら加圧成形し、予備成形体を得る予備成形工程と、
    前記予備成形体を解砕し、顆粒材を得る解砕工程と、
    前記顆粒材を、磁界を印加しながら加圧成形し、本成形体を得る本成形工程と、
    前記本成形体を焼成して、焼成体を得る焼成工程と、
    を備えることを特徴とするフェライト磁石の製造方法。
  2. 前記第一の添加剤は、前記原料粉末に対し、0.05〜0.20wt%添加することを特徴とする請求項1に記載のフェライト磁石の製造方法。
  3. 前記第一の添加剤は、前記第一の添加剤の融点以上に加熱した状態で添加することを特徴とする請求項1または2に記載のフェライト磁石の製造方法。
  4. 前記添加剤添加工程から前記本成形工程までを、前記第一の添加剤の融点以上の温度に維持して行うことを特徴とする請求項3に記載のフェライト磁石の製造方法。
  5. 前記第一の添加剤は、前記予備成形工程、前記本成形工程における前記原料粉末の配向性を高めるためのものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のフェライト磁石の製造方法。
  6. 前記添加剤添加工程にて、前記第一の添加剤と異なる第二の添加剤を添加し、
    前記第二の添加剤は、前記本成形工程において用いる金型と前記原料粉末との摩擦を低減するためのものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフェライト磁石の製造方法。
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