JP2008160021A - 基板搬送装置およびそれを備えた基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板へのパーティクルの付着を抑制しつつ、基板を搬送することができる基板搬送装置および基板処理装置を提供すること。
【解決手段】基板搬送ロボット9は、基板Wの表面に純水の液膜を密着させつつ保持する接液型上ハンド30を備えている。基板Wが接液型上ハンド30に保持された状態で、第3アーム28が進退されることで、基板Wの搬送が行われる。基板Wの搬送の際に、基板Wの表面が外気にさらされることが抑制される。
【選択図】図3

Description

この発明は、基板を搬送するための基板搬送装置、およびこのような基板搬送装置を備えた基板処理装置に関する。搬送対象の基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等が含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板などの基板の表面に薬液による処理を施すために、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が用いられることがある。この枚葉式の基板処理装置には、たとえば複数種の処理ユニットを備え、基板に対して異なる処理を連続的に施すタイプのものがある。このタイプの基板処理装置では、或る処理ユニットで処理が施された後の基板は、基板搬送装置によって、次の処理を施す他の処理ユニットへと搬送される。
特開2005−191511号公報
ところが、処理ユニットから他の処理ユニットへ基板が搬送される過程で、基板にパーティクルが付着することがある。
そこで、この発明の目的は、基板へのパーティクルの付着を抑制しつつ、基板を搬送することができる基板搬送装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、基板へのパーティクルの付着を抑制できる基板処理装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、液を吐出する複数の吐出口(42)、およびこの吐出口から吐出される液を吸引する複数の吸引口(43)が、基板(W)の一方面と対向する面に形成されたプレート(41)を有し、このプレートと基板の上記一方面との間に介在する液に基板を密着させて保持する接液型ハンド(30,31;71)と、上記接液型ハンドを移動させるための接液型ハンド移動手段(32,33,34,35;72,73,75)とを含むことを特徴とする基板搬送装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板の一方面がプレートとの間の液膜に密着して基板が保持される。そのため、基板の搬送の際に、基板の一方面は、液に覆われており、外気にさらされることがない。これにより、基板の一方面にパーティクルが付着することを抑制することができる。
また、プレートの表面では、プレートと基板の一方面との間には液が吐出される一方で、その液が吸引される。そのため、プレート上の液膜に基板が吸着されることにより、基板が接液型ハンドに所定の保持力で保持される。したがって、基板が接液型ハンドから離脱することなく、接液型ハンドを速く移動させることができる。これにより、必要な搬送速度で基板を搬送することができる。
請求項2記載の発明は、上記接液型ハンド(30,31)を複数備えていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置である。この構成によれば、基板の一方面へのパーティクルの付着を抑制しつつ、基板をより効率的に搬送することができる。
請求項3記載の発明は、液を用いずに乾燥状態で基板を保持する乾燥型ハンド(20,21;70)と、上記乾燥型ハンドを移動させるための乾燥型ハンド移動手段(22,23,24,25;72,73,74)とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置である。この構成によれば、基板の一方面を接液させることが適当でない場合、その基板を乾燥状態で搬送することができる。
請求項4記載の発明は、上記乾燥型ハンドは、所定の洗浄処理が施された後の基板を保持するための清浄基板保持ハンド(20)を含むことを特徴とする請求項3記載の基板搬送装置である。この構成によれば、洗浄処理が施された後の清浄基板を、その清浄状態を維持したまま搬送することができる。
請求項5記載の発明は、上記乾燥型ハンドは、所定の洗浄処理が施される前の基板を保持するための未洗浄基板保持ハンド(21;70)を含むことを特徴とする請求項3または4記載の基板搬送装置である。この構成によれば、洗浄処理が施される前の基板を未洗浄基板保持ハンドに保持させることで、その洗浄処理が施される前の基板に付着しているパーティクルが接液型ハンドに移ることを抑制することができる。これにより、洗浄処理後の基板にパーティクルが付着することを抑制することができる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板搬送装置と、基板(W)に対して処理液による処理を施す液処理部(11,12,13;60,61,62,63)と、この液処理部で処理液による処理が施された後の基板を乾燥する乾燥処理部(14;64)とを含むことを特徴とする基板処理装置である。この構成によれば、処理液による処理が施された後の基板を、接液型ハンドを用いて液処理部から搬出することができる。
請求項7記載の発明は、上記液処理部による処理後の基板が、上記接液型ハンドによって上記液処理部から上記乾燥処理部に搬送されるように、上記接液型ハンド移動手段を制御する制御手段(100)をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の基板処理装置である。この構成によれば、基板は接液型ハンドに保持されて、液処理部から乾燥処理部へと搬送される。したがって、処理液により処理が施された後の基板にパーティクルが付着することを抑制することができる。
請求項8記載の発明は、上記液処理部は、基板に対して第1処理液による処理を施す第1液処理部(60,61)と、基板に対して上記第1処理液とは異なる第2処理液による処理を施す第2液処理部(62,63)とを備え、上記第1液処理部による処理液後の基板が、上記接液型ハンドによって第2液処理部に搬送されるように、上記接液型ハンド移動手段を制御する制御手段(100)をさらに含むことを特徴とする請求項6または7記載の基板処理装置である。この構成によれば、基板は接液型ハンドに保持されて、第1液処理部から第2液処理部へと搬送される。したがって、第1処理液により処理が施された後の基板にパーティクルが付着することを抑制することができる。
請求項9記載の発明は、上記基板搬送装置は、液を用いずに乾燥状態で基板を保持する乾燥型ハンド(20,21;70)と、上記乾燥型ハンドを移動させるための乾燥型ハンド移動手段(22,23,24,25;72,73,74)とをさらに備え、上記乾燥処理部での乾燥処理後の基板が上記乾燥型ハンドによって搬出されるように、上記乾燥型ハンド移動手段を制御する制御手段(100)をさらに含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置である。この構成によれば、基板は乾燥型ハンドに保持されつつ、乾燥処理部から搬出される。したがって、乾燥状態にある基板に液が付着することを抑制できる。
乾燥処理部から搬出される基板が、処理液による処理が施された後乾燥された清浄基板であるときには、上記乾燥型ハンドは、上述の清浄基板保持ハンドであることが好ましい。この場合、清浄基板を、その清浄状態を維持したまま、乾燥処理部から搬出することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。この基板処理装置は、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板に代表される基板Wに対して処理液などによる処理を施すための枚葉式の装置である。
この基板処理装置は、基板Wに対して処理液による処理を施す基板処理部1と、この基板処理部1の一方側に結合されたインデクサ部2と、インデクサ部2の基板処理部1と反対側に並べて配置された複数(この実施形態では4つ)のカセット保持部3とを備えている。各カセット保持部3には、複数枚の基板Wを多段に積層した状態で収容して保持するカセットC(複数枚の基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)など)が載置されている。
インデクサ部2には、カセット保持部3の配列方向に延びる直線搬送路4が形成されている。この直線搬送路4にはインデクサロボット5が配置されている。
インデクサロボット5は、直線搬送路4に沿って往復移動可能に設けられており、各カセット保持部3に載置されたカセットCに対向することができる。また、インデクサロボット5は、基板Wを保持するためのハンド(図示せず)を備えており、カセットCに対向した状態で、そのカセットCにハンドをアクセスさせて、カセットCから未処理の基板Wを取り出したり、処理済みの基板WをカセットCに収納したりすることができる。さらに、インデクサロボット5は、直線搬送路4の中央部に位置した状態で、基板処理部1に対してハンドをアクセスさせて、後述する基板搬送ロボット9に未処理基板Wを受け渡したり、基板搬送ロボット9から処理済みの基板Wを受け取ったりすることができる。
基板処理部1には、インデクサ部2の直線搬送路4の中央部から当該直線搬送路4と直交する方向に延びる搬送室6が形成されている。搬送室6は、天板7(図2参照)および底板8(図2参照)によってそれぞれ上面および下面が形成されている。搬送室6の中央には、基板搬送ロボット9が配置されている。基板処理部1には、3つの薬液/リンス処理ユニット11,12,13および1つのリンス/乾燥処理ユニット14が基板搬送ロボット9を取り囲むように配置されている。基板処理部1は基板Wに対して、一連の基板洗浄処理(後述する薬液処理、リンス処理および乾燥処理)を施すためのものである。
薬液/リンス処理ユニット11〜13では、未処理基板Wの表面に対して、薬液を用いた薬液処理と、純水(脱イオン化された純水)を用いたリンス処理が順次に施される。各薬液/リンス処理ユニット11〜13では、共通した内容の薬液処理およびリンス処理が施される。基板Wの処理に用いられる薬液としては、ふっ酸、SPM(硫酸過酸化水素水)、SC1(アンモニア過酸化水素水)またはSC2(塩酸過酸化水素水)などを例示することができる。また、リンス/乾燥処理ユニット14では、基板Wの表面に純水を用いたリンス処理が施されるとともに、リンス処理後の基板Wに対して乾燥処理が施される。
基板搬送ロボット9は、インデクサロボット5から未処理基板Wを受け取ることができ、かつ処理済みの基板Wをインデクサロボット5に受け渡すことができる。また、基板搬送ロボット9は、4つの処理ユニット11〜14に後述するハンド20,21,30,31をアクセスさせることができ、これらとの間で相互に基板Wの受け渡しを行うことができるようになっている。
図2は、基板搬送ロボット9の構成を示す図解的な斜視図である。
基板搬送ロボット9は、天板7に支持された上ユニット9aと、底板8に支持された下ユニット9bとを備えている。
上ユニット9aは、天板7の下面に固定された第1基台部16と、この第1基台部16に対して鉛直軸線周りに回転可能に、かつ、昇降可能に取り付けられた第1回転/昇降ベース17と、第1回転/昇降ベース17にそれぞれ取り付けられた第1アーム18および第2アーム19と、第1アーム18の先端に取り付けられた清浄基板保持ハンド20と、第2アーム19の先端に取り付けられた未洗浄基板保持ハンド21とを備えている。
第1回転/昇降ベース17には、第1ベース回転駆動機構22が結合されており、この第1ベース回転駆動機構22の駆動力によって、第1回転/昇降ベース17が鉛直軸線周りに回転されるようになっている。第1回転/昇降ベース17には、また、第1ベース昇降駆動機構23が結合されており、この第1ベース昇降駆動機構23の駆動力によって、第1回転/昇降ベース17が昇降されるようになっている。
第1アーム18および第2アーム19は、いずれも多関節型の屈伸式アームである。第1アーム18には、第1アーム進退駆動機構24が結合されており、この第1アーム進退駆動機構24の駆動力により第1アーム18が屈伸させられて、清浄基板保持ハンド20が水平方向に進退できるようになっている。また、第2アーム19には、第2アーム進退駆動機構25が結合されており、この第2アーム進退駆動機構25の駆動力により第2アーム19が屈伸させられて、未洗浄基板保持ハンド21が水平方向に進退できるようになっている。清浄基板保持ハンド20は、未洗浄基板保持ハンド21よりも上方で進退するようになっている。
清浄基板保持ハンド20は、一連の基板洗浄処理(薬液処理、リンス処理および乾燥処理)が施された処理済みの基板Wを保持するためのハンドである。これに対し、未洗浄基板保持ハンド21は、基板洗浄処理が施される前の未処理基板Wを保持するためのハンドである。清浄基板保持ハンド20および未洗浄基板保持ハンド21はともに、二股フォーク状を有したハンドであり、基板Wの周縁部を支持することにより基板Wを保持する。言い換えれば、清浄基板保持ハンド20および未洗浄基板保持ハンド21は、乾燥状態で基板Wを保持する乾燥型ハンドである。したがって、清浄基板保持ハンド20および未洗浄基板保持ハンド21に保持される基板Wは、乾燥状態に維持される。このように、処理済みの基板Wを保持するためのハンド(清浄基板保持ハンド20)と、未処理基板Wを保持するためのハンド(未洗浄基板保持ハンド21)とを個別に設けたために、未処理基板Wに付着しているパーティクルがハンドを介して処理済みの基板Wに移ることを抑制することができる。
また、清浄基板保持ハンド20が未洗浄基板保持ハンド21よりも上方で進退するために、未洗浄基板保持ハンド21に保持されている未洗浄基板Wのパーティクルが、清浄基板保持ハンド20に保持されている処理済みの基板Wに向けて落下することがない。
下ユニット9bは、底板8の上面に固定された第2基台部26と、この第2基台部26に対して鉛直軸線周りに回転可能に、かつ、昇降可能に取り付けられた第2回転/昇降ベース27と、第2回転/昇降ベース27にそれぞれ取り付けられ、第3アーム28および第4アーム29と、第3アーム28の先端に取り付けられた接液型上ハンド30と、第4アーム29の先端に取り付けられた接液型下ハンド31とを備えている。
第2回転/昇降ベース27には、第2ベース回転駆動機構32が結合されており、この第2ベース回転駆動機構32の駆動力によって第2回転/昇降ベース27が鉛直軸線周りに回転されるようになっている。また、第2回転/昇降ベース27には、第2ベース昇降駆動機構33が結合されており、この第2ベース昇降駆動機構33の駆動力により第2回転/昇降ベース27が昇降されるようになっている。
第3アーム28および第4アーム29は、いずれも多関節型の屈伸式アームである。第3アーム28には、第3アーム進退駆動機構34が結合されており、この第3アーム進退駆動機構34の駆動力により第3アーム28が屈伸させられて、接液型上ハンド30が水平方向に進退できるようになっている。また、第4アーム29には、第4アーム進退駆動機構35が結合されており、この第4アーム進退駆動機構35の駆動力により第4アーム29が屈伸させられて、接液型下ハンド31が水平方向に進退できるようになっている。接液型上ハンド30は、接液型下ハンド31よりも上方で、かつ、未洗浄基板保持ハンド21よりも下方で進退するようになっている。
接液型上ハンド30および接液型下ハンド31は、それぞれ、ブロック40と、ブロック40の下面に固定され、ほぼ水平に設けられたプレート41とを備えている。プレート41は、基板Wよりも少し大きな径を有する円板状に形成されている。ブロック40の上面には、第3アーム28および第4アーム29の先端が結合されている。
図3は、接液型上ハンド30または接液型下ハンド31の構成を示す図解的な断面図である。また、図4は、プレート41の下面の一部を示す図である。
プレート41の下面には、図4に示すように、複数の吐出口42および吸引口43が形成されている。吐出口42は、円形をなし、正六角形の各頂点位置に配置されている。吐出口38は、吐出口42よりも大きな径を有する円形をなし、6個の吐出口42を頂点とする正六角形の中心に配置されている。
また、プレート41には、図3に示すように、各吐出口42に連通する略円柱状の供給路44と、各吸引口43に連通する略円柱状の吸引路45とが、その厚み方向(上下方向)に貫通して形成されている。
各供給路44には、ブロック40内に配設された分岐供給管46の一端が接続されている。各分岐供給管46の他端は、ブロック40内において集合供給管47に接続されている。集合供給管47は、ブロック40外へと延び、純水供給源に接続されている。集合供給管47の途中部には、純水バルブ48が介装されている。この純水バルブ48が開成されると、純水供給源からの純水(脱イオン化された純水)が、集合供給管47および各分岐供給管46を介して各供給路44に供給されるようになっている。各供給路44に供給される純水は、各吐出口42から吐出される。
一方、各吸引路45には、ブロック40内に配設された分岐吸引管49の一端が接続されている。各分岐吸引管49の他端は、ブロック40内において集合吸引管50に接続されている。集合吸引管50は、ブロック40外へと延び、その先端が図示しないコンバムに接続されている。集合吸引管50の途中部には、吸引バルブ51が介装されている。この吸引バルブ51が開成されると、集合吸引管50および各分岐吸引管49を介して、各吸引路45内が真空吸引される。この吸引により、図4に矢印で示すように、各吸引口43の周囲に配置されている6個の吐出口42から吐出される純水は、それらの中央に位置する吸引口43に向けて集合するように流れる。その結果、プレート41の下面に、吐出口42から吸引口43に向けて流れる純水による液膜が形成される。そして、プレート41の下面に対して基板Wの表面を微少な間隔Sで近接配置させて、プレート41の下面に純水の液膜を形成すると、純水の液膜に基板Wの表面を密着させて基板Wを保持することができる。
基板Wが接液型上ハンド30または接液型下ハンド31に保持された状態で、第3アーム28または第4アーム29が移動されることで、基板Wの搬送が行われる。プレート41と基板Wの表面との間に介在する純水が吸引されているため、基板Wが接液型上ハンド30または接液型下ハンド31に所定の保持力で保持される。したがって、接液型ハンドをある程度の速度で移動させても、基板Wが接液型上ハンド30または接液型下ハンド31から離脱することはない。これにより、適切な搬送速度で基板Wを搬送することができる。
純水バルブ48および吸引バルブ51が閉じられると、接液型上ハンド30または接液型下ハンド31のプレート41の下面に形成されていた純水の液膜が消失する。したがって、接液型上ハンド30または接液型下ハンド31が基板Wを保持するための保持力を失い、基板Wは自重により落下する。これにより、接液型上ハンド30または接液型下ハンド31から基板Wを離脱させることができる。
さらに、プレート41の周縁には、プレート41の下面に保持された基板Wがその下面に水平な方向に沿ってスライドすることを防止するためのスライド防止部材52が設けられている。このスライド防止部材52は、プレート41の下面よりも下方に突出するものであり、図2および図3に示すようにリング状に形成されていてもよいし、複数の突片状に形成されてプレート41の周縁に等間隔で配置されていてもよい。
基板搬送ロボット9では、上述のように、乾燥型のハンドである清浄基板保持ハンド20および未洗浄基板保持ハンド21は、接液型上ハンド30および接液型下ハンド31よりも上方位置で進退する。このため、接液型上ハンド30および接液型下ハンド31から、清浄基板保持ハンド20および未洗浄基板保持ハンド21に向けて純水が液下することがない。これにより、乾燥型ハンドである清浄基板保持ハンド20および未洗浄基板保持ハンド21が濡れたり、これらのハンド20,21に保持されている基板Wが濡れたりすることを防止することができる。
図5は、この基板処理装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。基板処理装置には、この基板処理装置の各部を制御する制御装置100が備えられている。制御装置100は、マイクロコンピュータなどを含んでおり、インデクサロボット5および4つの処理ユニット11〜14の各々と接続されている。制御装置100は、インデクサロボット5による基板Wの搬送動作を制御するとともに、処理ユニット11〜14との間で、処理条件や進行状況等を表す各種のデータを授受する。
また、制御装置100には、基板搬送ロボット9の第1ベース回転駆動機構22、第1ベース昇降駆動機構23、第1アーム進退駆動機構24、第2アーム進退駆動機構25、第2ベース回転駆動機構32、第2ベース昇降駆動機構33、第3アーム進退駆動機構34および第4アーム進退駆動機構35などが制御対象として接続されている。さらに、制御装置100には、純水バルブ48および吸引バルブ51が制御対象として接続されている。
制御装置100は、第1ベース回転駆動機構22、第1ベース昇降駆動機構23、第1アーム進退駆動機構24、第2アーム進退駆動機構25、第2ベース回転駆動機構32、第2ベース昇降駆動機構33、第3アーム進退駆動機構34および第4アーム進退駆動機構35の動作を制御する。制御装置100は、また、純水バルブ48および吸引バルブ51の開閉を制御する。
図6は、基板処理装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。この基板処理装置では、未処理基板Wに対して、薬液/リンス処理ユニット11,12,13のいずれか1つで薬液処理およびリンス処理が施され、その後、リンス/乾燥処理ユニット14でリンス処理および乾燥処理が施される。
インデクサロボット5から基板搬送ロボット9に対して未処理基板Wが受け渡される(ステップS1)。このとき、未処理基板Wは、基板搬送ロボット9の未洗浄基板保持ハンド21に受け渡され、未洗浄基板保持ハンド21によって保持される。第2アーム進退駆動機構25が制御されて第2アーム19が屈伸され、また、第1ベース回転駆動機構22が制御されて第1回転/昇降ベース17が回転されることによって、基板Wを保持した未洗浄基板保持ハンド21が薬液/リンス処理ユニット11に進入させられる。これにより、未処理基板Wが薬液/リンス処理ユニット11に搬入される(ステップS2)。薬液/リンス処理ユニット11に搬入された未処理基板Wは、その表面(デバイス形成面)を上方に向けた状態でスピンチャック(図示しない)に受け渡される。その後、未洗浄基板保持ハンド21は、薬液/リンス処理ユニット11から退出させられる。
薬液/リンス処理ユニット11では、スピンチャックにより高速で回転されている基板Wの表面に向けて薬液が供給される。基板Wの表面に供給された薬液は、基板Wの回転による遠心力によって基板Wの表面全域に行き渡る。これにより、基板Wの表面が薬液によって洗浄される(ステップS3)。
所定の薬液処理時間(30秒間から15分間)が経過すると、基板Wの表面に向けて純水(脱イオン化された純水)が供給される。基板Wの表面に供給された純水は、基板Wの回転による遠心力によって、基板Wの表面全域に行き渡る。これにより、基板Wの表面に付着している薬液を純水によって洗い流すリンス処理が施される(ステップS4)。
所定のリンス時間(30秒間から60秒間)が経過すると、基板Wは、基板搬送ロボット9によってリンス/乾燥処理ユニット14へ搬送される。この搬送には、基板搬送ロボット9の接液型上ハンド30および接液型下ハンド31の一方(空いている方のハンド)が用いられる(ステップS5)。図6では、接液型上ハンド30が用いられる場合を例にとって説明する。基板Wを搬送する際には、純水バルブ48および吸引バルブ51が開成されて、接液型上ハンド30のフレート41の下面に純水の液膜が形成される。第3アーム進退駆動機構34が制御されて第3アーム28が屈伸され、また、第2ベース回転駆動機構32が制御されて第2回転/昇降ベース27が回転されることによって、接液型上ハンド30が薬液/リンス処理ユニット11に進入させられる。接液型上ハンド30が基板Wの表面上に進出されると、基板Wが接液型上ハンド30に保持される。基板Wが接液型上ハンド30に保持された状態では、基板Wの表面が純水の液膜に密着している。
第3アーム進退駆動機構34および第2ベース回転駆動機構32が制御されることにより、基板Wを保持した接液型上ハンド30が、薬液/リンス処理ユニット11から退出させられる。これにより、薬液/リンス処理ユニット11から基板Wが搬出される(ステップS5)。その後、第3アーム進退駆動機構34および第2ベース回転駆動機構32が制御されて、基板Wを保持した接液型上ハンド30がリンス/乾燥処理ユニット14に進入させられる。これにより、基板Wがリンス/乾燥処理ユニット14に搬入される(ステップS5)。
上述のように、薬液/リンス処理ユニット11からリンス/乾燥処理ユニット14への基板Wの搬送時には、基板Wが接液型上ハンド30に保持されている。基板Wの保持状態では、基板Wの表面が純水の液膜と密着している。したがって、基板Wの搬送時に、基板Wの表面が外気にさらされることがない。
リンス/乾燥処理ユニット14内に搬入された基板Wは、スピンチャック(図示しない)に保持される。その後、純水バルブ48および吸引バルブ51が閉じられると、接液型上ハンド30のプレート41の下面に形成されていた純水の液膜が消失し、基板Wは接液型上ハンド30から離脱する。これにより、基板Wがスピンチャックに受け渡される。その後、基板搬送ロボット9の接液型上ハンド30がリンス/乾燥処理ユニット14から退出させられる。
リンス/乾燥処理ユニット14では、スピンチャックにより高速で回転されている基板Wの表面に向けて純水(脱イオン化された純水)が供給される。基板Wの表面に供給された純水は、基板Wの回転による遠心力によって基板Wの表面全域に行き渡る。これにより、基板Wの表面に付着したパーティクルなどを洗い流すリンス処理が施される(ステップS6)。
所定のリンス時間(30秒間から60秒間)が経過すると、純水の供給が停止されて、基板Wがより高速で回転されて、基板Wの表面に付着している純水を遠心力で振り切って乾燥させる乾燥処理が行われる(ステップS7)。
所定のリンス時間(30秒間から60秒間)が経過すると、処理済みの基板Wが基板搬送ロボット9により搬出される。この搬出には、基板搬送ロボット9の清浄基板保持ハンド20が用いられる。
第1アーム進退駆動機構24が制御されて第1アーム18が屈伸され、また、第1ベース回転駆動機構22が制御されて第1回転/昇降ベース17が回転されることによって、清浄基板保持ハンド20がリンス/乾燥処理ユニット14に進入させられる。そして、基板Wが清浄基板保持ハンド20に保持されると、第1アーム進退駆動機構24および第1ベース回転駆動機構22が制御されて、基板Wを保持した清浄基板保持ハンド20がリンス/乾燥処理ユニット14から退出させられる。これにより、処理済みの基板Wがリンス/乾燥処理ユニット14から搬出される(ステップS8)。リンス/乾燥処理ユニット14から搬出された処理済みの基板Wは、清浄基板保持ハンド20からインデクサロボット5に受け渡される(ステップS9)。
なお、上ユニット9aの各アーム18,19の屈伸動作に併せて、第1ベース昇降駆動機構23が制御されて、第1回転/昇降ベース17が昇降されるようになっていてもよい。また、下ユニット9bの各アーム28,29の屈伸動作に併せて、第2ベース回転駆動機構32が制御されて、第2回転/昇降ベース27が昇降されるようになっていてもよい。
以上により、この実施形態によれば、薬液/リンス処理ユニット11からリンス/乾燥処理ユニット14への基板Wの搬送の際には、基板Wは接液型ハンド30,31に保持される。そのため、基板Wの搬送の際に、基板Wの表面が外気にさらされることがない。これにより、基板Wの表面にパーティクルが付着することを抑制または防止することができる。
また、処理済みの基板Wは清浄基板保持ハンド20に保持されつつ、リンス/乾燥処理ユニット14から搬出される。したがって、処理済みの基板Wに純水が付着したり、パーティクルが付着したりすることを抑制または防止することができる。
図7は、この発明の他の実施形態(第2の実施形態)にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。この第2の実施形態において、上述の図1〜図5の実施形態(第1の実施形態)に示された各部に対応する部分には、図1〜図5の場合と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。この基板処理装置は、上述の第1の実施形態とは異なり、未処理基板Wに対して、互いに異なる2種類の薬液、すなわち第1薬液および第2薬液を用いた洗浄処理を施すものである。この洗浄処理に用いられる第1薬液および第2薬液としては、ふっ酸、SPM(硫酸過酸化水素水)、SC1(アンモニア過酸化水素水)またはSC2(塩酸過酸化水素水)などから選択した2種を例示することができる。
基板処理部1の中央には、基板搬送ロボット65が配置されている。この基板搬送ロボット65を取り囲むように2つの第1薬液/リンス処理ユニット60,61、2つの第2薬液/リンス処理ユニット62,63、および1つのリンス/乾燥処理ユニット64が配置されている。リンス/乾燥処理ユニット64は、直線搬送路4と搬送室6との間に配置されており、インデクサロボット5は、このリンス/乾燥処理ユニット64に対してハンド(図示しない)をアクセスさせることができるようになっている。この実施形態では、インデクサロボット5と基板搬送ロボット65との間では、基板Wの受け渡しは直接には行われない。インデクサロボット5と基板搬送ロボット65との間の基板Wの受け渡しは、リンス/乾燥処理ユニット64を介して行われる。
基板搬送ロボット65は、後述するハンド70,71を5つの処理ユニット60〜64にアクセスさせることができ、これらとの間で相互に基板Wの受け渡しを行うことができるようになっている。
図8は、基板搬送ロボット65の構成を示す図解的な斜視図である。
基板搬送ロボット65は、底板8の上面に固定された第3基台部66と、この第3基台部66に対して鉛直軸線周りに回転可能に、かつ、昇降可能に取り付けられた第3回転/昇降ベース67と、第3回転/昇降ベース67にそれぞれ取り付けられた第5アーム68および第6アーム69と、第5アーム68の先端に取り付けられた未洗浄基板保持ハンド70と、第6アーム69の先端に取り付けられた接液型ハンド71とを備えている、
第3回転/昇降ベース67には、第3ベース回転駆動機構72が結合されており、この第3ベース回転駆動機構72の駆動力によって、第3回転/昇降ベース67が鉛直軸線周りに回転されるようになっている。第3回転/昇降ベース67には、また、第3ベース昇降駆動機構73が結合されており、この第3ベース昇降駆動機構73の駆動力によって、第3回転/昇降ベース67が昇降されるようになっている。
第5アーム68および第6アーム69は、いずれも多関節型の屈伸式アームである。第5アーム68には、第5アーム進退駆動機構74が結合されており、この第5アーム進退駆動機構74の駆動力により第5アーム68が屈伸させられて、未洗浄基板保持ハンド70が水平方向に進退できるようになっている。また、第6アーム69には、第6アーム進退駆動機構75が結合されており、この第6アーム進退駆動機構75の駆動力により第6アーム69が屈伸させられて、接液型ハンド71が水平方向に進退できるようになっている。未洗浄基板保持ハンド70は、接液型ハンド71よりも上方で進退するようになっている。
未洗浄基板保持ハンド70は、第1の実施形態における未洗浄基板保持ハンド21と同様の構成である。また、接液型ハンド71は、第1の実施形態における接液型上ハンド30および接液型下ハンド31と同様の構成である。
図9は、第2の実施形態にかかる基板処理装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。制御装置100は、インデクサロボット5および5つの処理ユニット60〜64の各々と接続されている。制御装置100は、インデクサロボット5による基板Wの搬送動作を制御するとともに、処理ユニット60〜64との間で、処理条件や進行状況等を表す各種のデータを授受する。
また、制御装置100は、基板搬送ロボット65の第3ベース回転駆動機構72、第3ベース昇降駆動機構73、第5アーム進退駆動機構74および第6アーム進退駆動機構75が接続されている。
制御装置100は、第3ベース回転駆動機構72、第3ベース昇降駆動機構73、第5アーム進退駆動機構74および第6アーム進退駆動機構75の動作を制御する。
図10は、第2の実施形態にかかる基板処理装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。この実施形態にかかる基板処理装置では、第1薬液/リンス処理ユニット60,61のいずれか一方で、未処理基板Wに第1薬液処理およびリンス処理が施される。その後、第2薬液/リンス処理ユニット62,63のいずれか一方で、基板Wに第2薬液処理およびリンス処理が施される。最後に、リンス/乾燥処理ユニット64で基板Wにリンス処理および乾燥処理が施される。
インデクサロボット5がリンス/乾燥処理ユニット64にハンドをアクセスさせて、リンス/乾燥処理ユニット64の内部に未処理基板Wが載置される(ステップT1)。第5アーム進退駆動機構74が制御されて第5アーム68が屈伸され、また、第3ベース回転駆動機構72が制御されて第3回転/昇降ベース67が回転されることによって、未洗浄基板保持ハンド21がリンス/乾燥処理ユニット64内に進入させられる。そして、リンス/乾燥処理ユニット64の内部に載置された未処理基板Wが、未洗浄基板保持ハンド70によって保持される(ステップT2)。その後、第5アーム進退駆動機構74が制御されて第5アーム68が屈伸され、また、第3ベース回転駆動機構72が制御されて第3回転/昇降ベース67が回転されることによって、未処理基板Wを保持した未洗浄基板保持ハンド70がリンス/乾燥処理ユニット64から退出させられる。これにより、未洗浄基板Wがリンス/乾燥処理ユニット64から搬出される。その後、第3ベース回転駆動機構72が制御されて第3回転/昇降ベース67が回転されることによって、未処理基板Wを保持した未洗浄基板保持ハンド70が第1薬液/リンス処理ユニット60,61に進入させられる。これにより、第1薬液/リンス処理ユニット60,61に未処理基板Wが搬入される(ステップT3)。第1薬液/リンス処理ユニット60,61に搬入された未処理基板Wは、その表面を上方に向けた状態で図示しないスピンチャック(図示しない)に受け渡される。その後、未洗浄基板保持ハンド70は、第1薬液/リンス処理ユニット60,61から退出させられる。
第1薬液/リンス処理ユニット60,61では、スピンチャックにより高速で回転されている基板Wの表面に向けて第1薬液が供給される。基板Wの表面に供給された第1薬液は、基板Wの回転による遠心力によって基板Wの表面全域に行き渡る。これにより、基板Wの表面が第1薬液によって洗浄される(ステップT4)。
所定の薬液処理時間(30秒間から15分間)が経過すると、基板Wの表面に対して、上述のステップS4と同様のリンス処理が施される(ステップT5)。
所定のリンス時間(30秒間から60秒間)が経過すると、基板Wは、基板搬送ロボット65によって第2薬液/リンス処理ユニット62,63へ搬送される。この搬送には、基板搬送ロボット65の接液型ハンド71が用いられる(ステップT6)。基板Wを搬送する際には、純水バルブ48および吸引バルブ51が開成されて、接液型ハンド71のフレート41の下面に純水の液膜が形成される。第6アーム進退駆動機構75が制御されて第6アーム69が屈伸され、また、第3ベース回転駆動機構72が制御されて第3回転/昇降ベース67が回転されることによって、第1薬液/リンス処理ユニット60,61に接液型ハンド71が進入させられる。接液型ハンド71が基板Wの表面上に進出されると、基板Wが接液型ハンド71に保持される。基板Wが接液型ハンド71に保持された状態では、基板Wの表面が純水の液膜に密着している。
第6アーム進退駆動機構75および第3ベース回転駆動機構72が制御されることにより、基板Wを保持した接液型ハンド71が、第1薬液/リンス処理ユニット60,61から退出させられる。これにより、基板Wが第1薬液/リンス処理ユニット60,61から搬出される(ステップT6)。その後、第6アーム進退駆動機構75および第3ベース回転駆動機構72が制御されて、基板Wを保持した接液型ハンド71が第2薬液/リンス処理ユニット62,63に進入させられる。これにより、第2薬液/リンス処理ユニット62,63に基板Wが搬入される(ステップT6)。
第2薬液/リンス処理ユニット62,63内に搬入された基板Wは、スピンチャック(図示しない)に保持される。純水バルブ48および吸引バルブ51が閉じられると、接液型ハンド71のプレート41の下面に形成されていた純水の液膜が消失し、基板Wは接液型ハンド71から離脱する。これにより、基板Wがスピンチャック(図示しない)に受け渡される。その後、基板搬送ロボット65の接液型ハンド71が第2薬液/リンス処理ユニット62,63から退出させられる。
第2薬液/リンス処理ユニット62,63では、スピンチャックにより高速で回転されている基板Wの表面に向けて第2薬液が供給される。基板Wの表面に供給された第2薬液は、基板Wの回転による遠心力によって基板Wの表面全域に行き渡る。これにより、基板Wの表面が第2薬液によって洗浄される(ステップT7)。
所定の薬液処理時間(30秒間から15分間)が経過すると、次に、基板Wの表面に対して、上述のステップS4と同様のリンス処理が施される(ステップT8)。
所定のリンス時間(30秒間から60秒間)が経過すると、基板Wは、基板搬送ロボット65によってリンス/乾燥処理ユニット64へ搬送される(ステップT9)。この搬送にも、基板搬送ロボット65の接液型ハンド71が用いられる。上記のステップT6で説明した方法と同様の方法で、第2薬液/リンス処理ユニット62,63における処理が終了した基板Wが接液型ハンド71に保持される。この状態で、基板Wが接液型ハンド71に保持された状態では、基板Wの表面が純水の液膜に密着している。
そして、第6アーム進退駆動機構75および第3ベース回転駆動機構72が制御されることにより、基板Wを保持した接液型ハンド71が、第2薬液/リンス処理ユニット62,63から退出させられる。これにより、基板Wが第2薬液/リンス処理ユニット62,63から搬出される(ステップT9)。その後、ステップT6で説明した方法と同様の方法で、基板Wを保持した接液型ハンド71がリンス/乾燥処理ユニット64に進入させられる。これにより、リンス/乾燥処理ユニット64に基板Wが搬入される(ステップT9)。リンス/乾燥処理ユニット64に搬入された基板Wは、接液型ハンド71から離脱して、スピンチャック(図示しない)に受け渡される。
リンス/乾燥処理ユニット64では、基板Wの表面に対して、上述のステップS6と同様のリンス処理が施される(ステップT10)。
所定のリンス時間(30秒間から60秒間)が経過すると、次に上述のステップS7と同様の乾燥処理が行われる(ステップT11)。
所定のリンス時間(30秒間から60秒間)が経過すると、インデクサロボット5により、処理済みの基板Wがリンス/乾燥処理ユニット64から搬出される(ステップT12)。
なお、基板搬送ロボット65の各アーム68,69の屈伸動作に併せて、第3ベース昇降駆動機構73が制御されて、第3回転/昇降ベース67が昇降されるようになっていてもよい。
以上により、この実施形態によれば、第1薬液/リンス処理ユニット60,61から第2薬液/リンス処理ユニット62,63への基板Wの搬送の際、および第2薬液/リンス処理ユニット62,63からリンス/乾燥処理ユニット64への基板Wの搬送の際の双方において、基板Wは接液型ハンド71に保持される。これにより、基板Wの搬送の際に、基板Wの表面が外気にさらされることを防ぐことができ、これにより、第1薬液処理または第2薬液処理が施された後の基板Wの表面にパーティクルが付着することを抑制または防止することができる。
なお、接液型ハンド71に基板Wを保持させるには、純水の供給や吸引が必要なので、未処理基板保持ハンド70などの乾燥型ハンドと比較して、接液型ハンド71で基板Wを保持するために必要な時間は長いと考えられる。この基板処理装置における基板処理のスループットが低下しないように、基板処理装置のレイアウトに工夫を施して、基板搬送タクトを短縮化することが好ましい。
図11は、この発明の他の実施形態(第3の実施形態)にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。この第3の実施形態において、上述の第2の実施形態)に示された各部に対応する部分には、図7〜図9の場合と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
この基板処理装置では、基板処理部1とインデクサ部2との間に、インデクサロボット5とリンス/乾燥処理ユニット64との間の基板Wの搬送を補助する基板搬送補助ロボット81を備えた基板搬送補助部80が形成されている。
図12は、基板搬送補助ロボット81の構成を示す図解的な斜視図である。
基板搬送補助ロボット81は、底板8の上面に固定された第4基台部86と、この第4基台部86に対して鉛直軸線周りに回転可能に、かつ、昇降可能に取り付けられた第4回転/昇降ベース87と、第4回転/昇降ベース87にそれぞれ取り付けられた第7アーム88および第8アーム89と、第8アーム89の先端に取り付けられた清浄基板保持ハンド90と、第8アーム89の先端に取り付けられた未洗浄基板保持ハンド91とを備えている。
第4回転/昇降ベース87には、第4ベース回転駆動機構92が結合されており、この第4ベース回転駆動機構92の駆動力によって、第4回転/昇降ベース87が鉛直軸線周りに回転されるようになっている。また、第4回転/昇降ベース87には、第4ベース昇降駆動機構93が結合されており、この第4ベース昇降駆動機構93の駆動力によって、第4回転/昇降ベース87が昇降されるようになっている。
第7アーム88および第8アーム89は、いずれも多関節型の屈伸式アームである。第7アーム88には、第7アーム進退駆動機構94が結合されており、この第7アーム進退駆動機構94の駆動力により第7アーム88が屈伸させられて、清浄基板保持ハンド90が水平方向に進退できるようになっている。また、第8アーム89には、第8アーム進退駆動機構95が結合されており、この第8アーム進退駆動機構95の駆動力により第8アーム89が屈伸させられて、未洗浄基板保持ハンド91が水平方向に進退できるようになっている。清浄基板保持ハンド90は、未洗浄基板保持ハンド91よりも上方で進退するようになっている。
清浄基板保持ハンド90は、第1の実施形態における清浄基板保持ハンド20と同様の構成である。また、未洗浄基板保持ハンド91は、第1の実施形態における未洗浄基板保持ハンド21と同様の構成である。
図9を再び参照して、制御装置100には、破線で示すように、基板搬送補助ロボット81の第4ベース回転駆動機構92、第4ベース昇降駆動機構93、第7アーム進退駆動機構94および第8アーム進退駆動機構95が接続されている。
制御装置100は、第4ベース回転駆動機構92、第4ベース昇降駆動機構93、第7アーム進退駆動機構94および第8アーム進退駆動機構95の動作を制御する。
図13は、第3の実施形態にかかる基板処理装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。この図13では、図10に示す第2の実施形態にかかる基板処理装置の制御と同一の工程は、図10の場合と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
この第3の実施形態では、リンス/乾燥処理ユニット64内への未処理基板Wの載置は、インデクサロボット5によって行われるのではなく、インデクサロボット5から未処理基板Wが受け渡された基板搬送補助ロボット81によって行われる(ステップT13,T14)。インデクサロボット5からの未処理基板Wの受け取り、およびリンス/乾燥処理ユニット64内への未処理基板Wの載置には、基板搬送補助ロボット81の未洗浄基板ハンド91が用いられる。
また、この第3の実施形態では、リンス/乾燥処理ユニット64からの処理済みの基板Wの搬出は、インデクサロボット5ではなく、基板搬送補助ロボット81を用いて行われる(ステップT15)。基板搬送補助ロボット81によって搬出された処理済みの基板Wは、インデクサロボット5に受け渡される(ステップT16)。リンス/乾燥処理ユニット64内からの処理済みの基板Wの搬出、およびインデクサロボット5への処理済の基板Wの受け渡しには、基板搬送補助ロボット81の清浄基板保持ハンド90が用いられる。
以上により、この実施形態によれば、インデクサロボット5とリンス/乾燥処理ユニット64との間の基板Wの受け渡しが基板搬送補助ロボット81によって行われる。これにより、基板搬送タクトを短縮化することができるとともに、インデクサロボット5の負担を軽減することができる。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
第2の実施形態および第3の実施形態において、リンス/乾燥処理ユニット64を、複数の処理チャンバが積層された多段式のユニットとし、基板搬送ロボット9およびインデクサロボット5(基板搬送補助ロボット81)が個別にハンドを各処理チャンバにアクセスさせる構成とすることもできる。この場合、基板搬送ロボット9への未処理基板Wの受け渡し、および、インデクサロボット5(基板搬送補助ロボット81)への処理済みの基板Wの受け渡しをスムーズに行うことができる。これにより、基板搬送タクトを短縮化することができる。
また、上述の3つの実施形態では、基板搬送ロボット9,65に未洗浄基板保持ハンド21,91を設けた構成について説明したが、この未洗浄基板保持ハンド21,91を省略することもできる。この場合、第1の実施形態では、インデクサロボット5からの未処理基板Wの受け取り、および薬液/リンス処理ユニット11〜13への未処理基板Wの搬入は、接液型上ハンド30または接液型下ハンド31を用いて行われる。また、第2および第3の実施形態では、リンス/乾燥処理ユニット64から未洗浄基板Wの搬出や、第1薬液/リンス処理ユニット60,61への未処理基板Wの搬入は、接液型ハンド71を用いて行われる。
さらに、上述の3つの実施形態では、リンス/乾燥処理ユニット14,64において、リンス処理と乾燥処理との双方を基板Wに施す場合を例にとって説明したが、リンス処理を省略して乾燥処理だけを基板Wに施す構成とすることもできる。リンス/乾燥処理ユニット14,64へと搬入される基板Wは、接液型ハンド30,31,71によって保持されているため、基板Wの表面に接液する純水によって基板Wの表面が洗われている。このため、リンス/乾燥処理ユニット14,64への搬入後に、基板Wにリンス処理を再度施さなくても、基板Wの表面を清浄に保つことができる。
さらにまた、上述の3つの実施形態では、接液型ハンド30,31,61のプレート41の下面に純水の液膜を形成させ、この純水の液膜に基板Wの表面を密着させつつ、基板Wを保持する構成したが、純水でなく、他の液の液膜を基板Wに密着させる構成であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 基板搬送ロボットの構成を示す図解的な斜視図である。 接液型上ハンドまたは接液型下ハンドの構成を示す図解的な断面図である。 接液型上ハンドまたは接液型下ハンドのプレートの下面の一部を示す図である。 この基板処理装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。 基板処理装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 第2の実施形態にかかる基板処理装置の基板搬送ロボットの構成を示す図解的な斜視図である。 第2の実施形態にかかる基板処理装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。 第2の実施形態にかかる基板処理装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態にかかる基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 基板搬送補助ロボットの構成を示す図解的な斜視図である。 第3の実施形態にかかる基板処理装置において行われる処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
9,65 基板搬送ロボット
11,12,13 薬液/リンス処理ユニット(液処理部)
14,64 リンス/乾燥処理ユニット(乾燥処理部)
20 清浄基板保持ハンド
21,70 未洗浄基板保持ハンド
22 第1ベース回転駆動機構(乾燥型ハンド移動手段)
23 第1ベース昇降駆動機構(乾燥型ハンド移動手段)
24 第1アーム進退駆動機構(乾燥型ハンド移動手段)
25 第2アーム進退駆動機構(乾燥型ハンド移動手段)
30 接液型上ハンド
31 接液型下ハンド
32 第2ベース回転駆動機構(接液型ハンド移動手段)
33 第2ベース昇降駆動機構(接液型ハンド移動手段)
34 第3アーム進退駆動機構(接液型ハンド移動手段)
35 第4アーム進退駆動機構(接液型ハンド移動手段)
41 プレート
42 吐出口
43 吸引口
60,61 第1薬液/リンス処理ユニット(第1液処理部)
62,63 第2薬液/リンス処理ユニット(第2液処理部)
71 接液型ハンド
72 第3ベース回転駆動機構(接液型ハンド移動手段、乾燥型ハンド移動手段)
73 第3ベース昇降駆動機構(接液型ハンド移動手段、乾燥型ハンド移動手段)
74 第5アーム進退駆動機構(乾燥型ハンド移動手段)
75 第6アーム進退駆動機構(接液型ハンド移動手段)
100 制御装置(制御手段)
W 基板

Claims (9)

  1. 液を吐出する複数の吐出口、およびこの吐出口から吐出される液を吸引する複数の吸引口が、基板の一方面と対向する面に形成されたプレートを有し、このプレートと基板の上記一方面との間に介在する液に基板を密着させて保持する接液型ハンドと、
    上記接液型ハンドを移動させるための接液型ハンド移動手段と
    を含むことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 上記接液型ハンドを複数備えていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 液を用いずに乾燥状態で基板を保持する乾燥型ハンドと、上記乾燥型ハンドを移動させるための乾燥型ハンド移動手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  4. 上記乾燥型ハンドは、所定の洗浄処理が施された後の基板を保持するための清浄基板保持ハンドを含むことを特徴とする請求項3記載の基板搬送装置。
  5. 上記乾燥型ハンドは、所定の洗浄処理が施される前の基板を保持するための未洗浄基板保持ハンドを含むことを特徴とする請求項3または4記載の基板搬送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板搬送装置と、
    基板に対して処理液による処理を施す液処理部と、
    この液処理部で処理液による処理が施された後の基板を乾燥する乾燥処理部とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  7. 上記液処理部による処理後の基板が、上記接液型ハンドによって上記液処理部から上記乾燥処理部に搬送されるように、上記接液型ハンド移動手段を制御する制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の基板処理装置。
  8. 上記液処理部は、基板に対して第1処理液による処理を施す第1液処理部と、基板に対して上記第1処理液とは異なる第2処理液による処理を施す第2液処理部とを備え、
    上記第1液処理部による処理液後の基板が、上記接液型ハンドによって第2液処理部に搬送されるように、上記接液型ハンド移動手段を制御する制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項6または7記載の基板処理装置。
  9. 上記基板搬送装置は、液を用いずに乾燥状態で基板を保持する乾燥型ハンドと、上記乾燥型ハンドを移動させるための乾燥型ハンド移動手段とをさらに備え、
    上記乾燥処理部での乾燥処理後の基板が上記乾燥型ハンドによって搬出されるように、上記乾燥型ハンド移動手段を制御する制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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