JP2008158769A - 基板処理システム、制御装置、設定情報監視方法および設定情報監視プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

基板処理システム、制御装置、設定情報監視方法および設定情報監視プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】インターロック装置および制御装置に保持された設定情報の整合性を監視する。
【解決手段】基板処理システム10は、上位PC100と安全PLC300とを有する。安全PLC300は、I/Oテーブル3005およびインターロック条件テーブル3010にインターロック機能を作動させるための設定情報を記憶し、通信部3015は、それらの設定情報を送信する。上位PC100は、受信された設定情報のうち、システムの起動前に受信された設定情報をI/Oテーブル1010およびインターロック条件テーブル1015に記憶する。一時記憶部1020は、システムの起動後に受信された設定情報を一時的に記憶する。照合部1025は、一時記憶部1020に記憶された各テーブルの設定情報と各テーブルに記憶された設定情報とを照合する。警告部1035は、照合した両設定情報に不一致があった場合、警告する。
【選択図】図10

Description

本発明は、インターロック装置を備えた基板処理システムおよびインターロック装置に保持された設定情報を監視する制御装置、インターロック装置に保持された設定情報を監視するための方法およびインターロック装置に保持された設定情報を監視するためのプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
半導体製造工場では、工場内に配設された複数の基板処理装置にて基板に所望の処理が施される。各基板処理装置には、ネットワークを介して制御装置が接続されていて、制御装置から所定のタイミングに制御信号が出力され、この制御信号にしたがって、たとえば、各種バルブの開閉、ポンプを動かすモータの回転角、APC(Automatic Pressure Control:自動圧力調整器)の弁体の開度などの各種機器が駆動される。
このようにして、制御信号に基づき正常に機器を駆動することにより、基板処理装置内にて基板に所望の処理が施される。よって、制御装置から出力された制御信号が誤った信号である場合、基板処理装置内の機器が誤動作し、基板処理装置内を所望の雰囲気に保つことができない。この結果、基板に所望の処理を施すことができないだけでなく、たとえば、搬送中の基板が機器に衝突するなど、事故の発生原因ともなる。
そこで、従来から、インターロック装置を用いて、機器の誤動作を防止する仕組みが考案されている。インターロック装置は、制御装置から出力された制御信号と基板処理装置内の各機器の状態を検知するセンサからの出力信号とを入力し、入力した信号がインターロック条件を満たす場合、制御信号を出力しないように機能する(インターロック機能)。
このようなインターロック装置のうち、ハードインターロック装置は、インターロック条件を回路(ハードウエア)により構築するため、回路設計時の負担が大きい。特に、近年、工場内の基板処理システムが多様化および複雑化していることに伴い、設計時の負担はより増大し、回路の変更、追加も困難となっている。
そこで、システムの保全性を高めるために、回路(ハードウエア)にて構築されていたインターロック条件をプログラム化(ソフトウエア)して制御することが可能なソフトインターロック装置が開発されている(たとえば、特許文献1を参照。)。このソフトインターロック装置のうち、安全PLC(Programmable Logic Controller)は、安全認証されたソフトインターロック装置である。
特開平5−120006号公報
しかし、ハードインターロック装置では、誤った制御信号に応じて各機器が駆動されることを回避することにより、無用な事故を防止して工場内の作業員の安全を確保することはできるものの、誤った制御信号の出力が禁止された原因を瞬時に発見する手段はなかった。よって、どの機器に不具合が生じているのかをつきとめるには、基板処理装置の各機器に取り付けられたセンサ、スイッチの値を人間の目で確認する必要があった。基板処理装置に設けられた機器は、たとえば、バルブだけでも200個以上であることを考えると、各機器の状態を人間の目でひとつひとつ確認する作業は、システム管理者にとって非常に骨が折れかつミスも生じやすい。
また、ハードインターロック装置またはソフトインターロック装置のいずれの場合であっても、装置がバージョンアップされた場合、インターロック装置自体の変更に伴い、制御装置側のインターロック機能に関する設定情報も変更する必要がある。しかし、これらの更新作業は人手によるため、インターロック装置自体のバージョンアップだけ行い、制御装置側の設定情報の更新を忘れることがある。このような場合、制御装置側の設定情報とインターロック装置側の設定情報との整合性が取れていないので、インターロック装置が正しく機能しない。このような状況においても、システム管理者は、何が問題なのかをつきとめるためにセンサやスイッチの値をひとつひとつ確認する必要があり、非常に負担が大きかった。
これに対して、インターロック回路をチェックする測定器を新たに設けることにより、人手によっていた確認作業を自動化することも考えられる。しかし、この場合、既存の機器だけで確認作業を自動化することができず、測定器を既存のシステムに組み込むために時間と費用を費やすだけでなく、一時的にではあってもシステムの稼働状況を不安定な状態にするという問題があった。
さらに、従前のインターロック装置では、インターロック機能を働かせないように選択することができるが、このような選択をした後、正常状態(インターロック機能が働く状態)に戻すことを忘れる場合がある。この場合、インターロック装置から誤った制御信号が出力される可能性があり、この結果、基板処理装置のいずれかの機器にて誤動作が生じる。
そこで、本発明では、インターロック装置に保持された設定情報の整合性を監視する制御装置を備えた基板処理システムおよびその制御装置、インターロック装置に保持された設定情報の整合性を監視する方法およびその監視プログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、基板処理装置を制御するための制御信号を出力する制御装置と、前記制御装置に接続され、前記制御装置から出力された制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置と、を備える基板処理システムが提供される。
この基板処理システムでは、前記ソフトインターロック装置は、前記インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を記憶する第1の条件テーブルと、少なくとも前記基板処理システムの起動後、前記第1の条件テーブルに記憶された設定情報を送信する第1の通信部とを有している。前記制御装置は、前記第1の通信部により送信された設定情報を受信する第2の通信部と、前記受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動前に受信された設定情報を記憶する第2の条件テーブルと、前記受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動後に受信された設定情報を一時的に記憶する一時記憶部と、前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する照合部と、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する警告部とを有する。
これによれば、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報は、ソフトインターロック装置から送信され、制御装置にて予め登録されている。このような状況において、基板処理システムの起動後、再びソフトインターロック装置から送信された設定情報は、一時的に一時記憶部に記憶され、基板処理システムの起動前に予め登録されていた第2のテーブルの設定情報と照合される。照合した結果、両設定情報に不一致があった場合、警告が出力される。
この警告は、第1の条件テーブルと第2の条件テーブルの設定情報に違いがあることを知らせるためのものであり、これにより、基板処理の実行を開始する前に、メンテナンスを実行することをシステム管理者に促すことができる。この結果、システム管理者は、インターロック機能の不具合または設定情報の不具合を解消する作業を基板の処理が実行される前に行うことができる。これにより、基板処理時のスループットを上げることができる。また、インターロック装置から誤った制御信号が出力されるために生じる機器の誤動作により、思わぬ事故が発生することを防止することができる。
また、上記動作はすべて自動にて行われるため、従来に比べ、手動によるミスを防ぐことができる。さらに、これによれば、設定情報が適正であるか否かは、既存の基板処理システムの機器だけを用いて自動的に判定され、新たな測定器を必要としない、これにより、かかる機能を低コストかつ容易に基板処理システムに導入することができる。
前記制御装置は、複数の基板処理装置に対応して設けられた複数のソフトインターロック装置に接続され、前記第2の通信部は、各ソフトインターロック装置により送信された第1の条件テーブルの設定情報をそれぞれ受信し、前記第2の条件テーブルは、前記それぞれ受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動前に受信された設定情報を各ソフトインターロック装置に関連付けて記憶し、前記一時記憶部は、前記それぞれ受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動後に受信された設定情報を前記各ソフトインターロック装置に関連付けて一時的に記憶し、前記照合部は、前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記条件テーブルに記憶された設定情報とをソフトインターロック装置毎に照合し、前記警告部は、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、不一致があった設定情報の送信元のソフトインターロック装置に対応する基板処理装置を特定して警告するようにしてもよい。
これによれば、インターロック装置側の設定情報と制御装置側の設定情報に不一致があるか否かが、複数のインターロック装置に対してそれぞれ実行される。これにより、複数の基板処理装置の各機器に誤った制御信号が送出されることを防ぐことができる。
また、これによれば、インターロック装置側の設定情報と制御装置側の設定情報に不一致が合った場合、不一致があった部分の設定情報に基づき基板処理装置が自動的に特定され、警告時に通知される。これにより、システム管理者は、警告された基盤処理装置の機器に不具合があると予測しながら、不具合の原因を確認する作業を行うことができる。この結果、従来に比べ、メンテナンス作業の負荷を軽減することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置に接続され、前記ソフトインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置が提供される。
上記制御装置は、前記ソフトインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ソフトインターロック装置に設けられた第1の通信部により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を受信する第2の通信部と、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を記憶する第2の条件テーブルと、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に記憶する一時記憶部と、前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する照合部と、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する警告部とを備える。
これによれば、一時記憶部に記憶された設定情報と基板処理システムの起動前に予め登録されていた第2のテーブルの設定情報と照合し、その結果、両設定情報に不一致があった場合、警告が出力される。
このような機能を有する制御装置を提供することにより、システム管理者は、インターロック機能の不具合を解消する作業を基板の処理が実行される前に行うことができる。これにより、基板処理時のスループットを上げることができるとともに、インターロック装置から誤った制御信号が出力されるために生じる機器の誤動作により、思わぬ事故が発生することを防止することができる。
前記ソフトインターロック装置の第1の条件テーブルと前記制御装置の第2の条件テーブルとは、同一形式により設定情報を記憶していてもよい。
これによれば、一時記憶部にコピーされた第1の条件テーブルの内容と第2の条件テーブルの内容との照合をより精度よく行うことができる。これにより、設定情報の不一致部分をより正確に検出することができる。この結果、設定情報の不一致部分に基づき、不具合が生じている原因をより正確かつ迅速に把握することができる。
前記第1および第2の条件テーブルは、前記基板処理装置を構成する複数の機器に対するインターロック条件を示した設定情報が各機器に関連付けられて記憶された第1および第2のインターロック条件テーブルをそれぞれ含み、前記照合部は、前記一時記憶部に保持された第1のインターロック条件テーブルの設定情報と前記第2のインターロック条件テーブルに記憶された設定情報とを照合し、前記警告部は、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力するようにしてもよい。
さらに、前記警告部は、前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている設定情報に関連付けられて前記一時記憶部または第2のインターロック条件テーブルに記憶された基板処理装置の機器を特定して警告するようにしてもよい。
これによれば、インターロック条件テーブルの不一致部分に基づき、基板処理装置の機器を特定した警告が出力される。これにより、システム管理者は、不具合が生じていると予測される基板処理装置のいずれかの機器を中心にセンサやスイッチの値を確認することができる。この結果、数百個程度の機器をひとつひとつ確認していた従来に比べ、システム管理者による確認作業を著しく軽減することができるとともに確認ミスを減らすことができる。これにより、本来業務である基板処理を遂行する基板処理装置をより安定的に稼働させることができる。
前記第1および第2の条件テーブルは、前記ソフトインターロック装置に入力される複数の入力信号の属性情報を示した設定情報が記憶された第1および第2の入出力テーブルをそれぞれ含み、前記照合部は、前記一時記憶部に保持された第1の入出力テーブルの設定情報と前記第2の入出力テーブルに記憶された設定情報とを照合し、前記警告部は、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力するようにしてもよい。
さらに、前記警告部は、前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている設定情報により示された入力信号の属性情報から予測される基板処理装置の機器を特定して警告するようにしてもよい。
これによっても、システム管理者は、いずれの機器に不具合が生じているかを予測することができ、その機器を中心としてその周辺のセンサやスイッチの値を確認することができる。これにより、システム管理者の確認作業を著しく軽減することができる。なお、入力信号の属性情報としては、各センサや各スイッチに付けられた名称やID(識別情報)が挙げられる。
前記第1および第2の条件テーブルは、制御信号の出力を禁止するか否かを判断するためのインターロック条件をプログラム化した設定情報を記憶した第1および第2のインターロック回路プログラムテーブルをそれぞれ含み、前記照合部は、前記一時記憶部に保持された第1のインターロック回路プログラムテーブルの設定情報と前記第2のインターロック回路プログラムテーブルに記憶された設定情報とを照合し、前記警告部は、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力するようにしてもよい。
また、前記一時記憶部に保持された第1のインターロック回路プログラムテーブルの設定情報から、インターロック条件を示す回路構成および各回路への入出力信号を示す設定情報を回路条件設定情報として生成する情報生成部と、前記生成された回路条件設定情報のうち、前記制御装置の起動前に生成された回路条件設定情報を記憶する回路条件テーブルとをさらに備え、前記一時記憶部は、前記生成された回路条件設定情報のうち、前記制御装置の起動後に生成された回路条件設定情報を一時的に記憶し、前記照合部は、前記一時記憶部に記憶された回路条件設定情報と前記回路条件テーブルに記憶された回路条件設定情報とを照合し、前記警告部は、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力するようにしてもよい。
さらに、前記警告部は、前記不一致があった場合、不一致が生じているプログラム化されたインターロック条件設定情報または不一致が生じている回路条件設定情報から予測される回路を特定して警告するようにしてもよい。
これによっても、システム管理者は、不具合が生じていると予測される基板処理装置のいずれかの機器を中心にセンサやスイッチの値を確認することができる。この結果、数百個程度の機器をひとつひとつ確認していた従来に比べ、システム管理者による確認作業を著しく軽減することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するハードインターロック装置に接続され、前記ハードインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置が提供される。
上記制御装置は、前記ハードインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ハードインターロック装置に設けられた第1の通信部により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる論理回路数および各回路への入出力点数に関する設定情報を受信する第2の通信部と、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を記憶する第2の条件テーブルと、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に記憶する一時記憶部と、前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する照合部と、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する警告部とを備える。
これによれば、ハードインターロック装置のたとえばバッファ領域にインターロック機能を作動させるために用いる論理回路数および各回路への入出力点数に関する設定情報(ハードウエアの情報)を保持しておくことにより、ハードインターロック装置側の設定情報と制御装置側の設定情報とが一致しているか否かを照合する。
これにより、ハードインターロック装置を構成するハードウエア自体を照合することができる。この結果、システム管理者は、両設定情報に不一致があった場合に出力される警告に基づき、インターロック機能の不具合を解消する作業を基板の処理が実行される前にメンテナンスを実行することができる。
前記警告部は、前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている論理回路数および各回路への入出力点数に関する設定情報から予測される基板処理装置の機器を特定して警告するようにしてもよい。
また、前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている設定情報に基づき予測される不具合の状況を示すメッセージを動的に生成するメッセージ生成部をさらに備え、前記警告部は、前記メッセージ生成部により生成されたメッセージを出力するようにしてもよい。
これによれば、システム管理者は、不具合の状況を示すメッセージ等を利用して、不具合が生じていると予測される機器をさらに正確に把握することができる。これにより、メンテナンス作業の負荷をさらに軽減することができる。
前記照合した両設定情報が一致した場合、前記基板処理装置を用いた基板の処理を開始するように制御する処理実行制御部をさらに備えていてもよい。
これによれば、両設定情報が不一致の場合、インターロック機能の不具合を解消する作業は、基板の処理が実行される前に行われていて、両設定情報が一致した場合、基板の処理が開始される。これにより、インターロック装置を正常に機能させることにより基板処理装置を安定的に稼働することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置に接続され、前記ソフトインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置を用いて前記ソフトインターロック装置に保持された設定情報を監視する方法が提供される。
上記設定情報監視方法では、前記ソフトインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ソフトインターロック装置により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を前記ソフトインターロック装置から受信し、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を第2の条件テーブルに記憶し、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に一時記憶部に記憶し、前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合し、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置に接続され、前記ソフトインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置を用いて前記ソフトインターロック装置に保持された設定情報を監視する処理をコンピュータに実行させるための設定情報監視プログラムを記憶した記憶媒体が提供される。
上記設定情報監視プログラムを記憶した記憶媒体では、前記ソフトインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ソフトインターロック装置により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を前記ソフトインターロック装置から受信する処理と、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を第2の条件テーブルに記憶する処理と、前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に一時記憶部に記憶する処理と、前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する処理と、前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する処理とをコンピュータに実行させる。
これらによれば、ソフトインターロック装置側の設定情報と制御装置側の設定情報とが一致しているか否かを照合し、その結果、両設定情報に不一致があった場合、警告が出力される。この警告により、システム管理者は、基板処理の実行を開始する前にメンテナンスを実行することができる。この結果、インターロック機能の不具合を解消する作業を基板の処理が実行される前に終わらせることにより、基板処理時のスループットを向上させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、インターロック装置に保持された設定情報の整合性を監視することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の構成及び機能を有する構成要素については、同一符号を付することにより、重複説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態にかかる基板処理システムについて、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、基板処理システムの概略図であり、図2は、基板処理システムを構成する各機器の配置図である。
(基板処理システム)
基板処理システム10は、上位PC100、下位PC200a〜200e、安全PLC(Programmable Logic Controller)300a〜300e、TM(Transfer Module)、PM(Process Module)1〜PM4を有している。各機器は、たとえば、Ethernet(登録商標)等のネットワーク400によりそれぞれ接続されている。また、上位PC100は、LAN(Local Area Network)500を経由してホストコンピュータ600に接続されている。
図2に示したように、下位PC200b〜200eは、PM1〜PM4が配設されたクリーンルームCln内であって、PM1〜PM4の近傍にそれぞれ配置されている。下位PC200aは、クリーンルームCln内部の各PMの中央に設けられたTMの近傍に配置されている。
上位PC100(制御装置に相当)は、クリーンルームClnから隔離された室外に配置されている。上位PC100は、下位PC200との間で制御信号を送受信することにより、TMおよびPM1〜PM4をそれぞれ遠隔制御する。具体的には、上位PC100は、TMにて基板を搬送する処理を遠隔操作するとともに、PM1〜PM4にて施される所望の処理を遠隔操作する。これにより、クリーンルーム内への人の出入りを極力抑え、クリーンルーム内の汚染を最小限に留めることができる。ただし、上位PC100は、クリーンルームCln内に配置されていてもよい。
なお、TMおよびPM1〜PM4は、基板を処理する基板処理装置に相当する。より具体的には、TMは、図示しない搬送アームにより基板を搬送し、PMは、TMから搬入された基板に所定の処理を施す。各PMにて実行される所定の処理の一例としては、PM1内のスパッタ機器により実行されるスパッタリング処理、PM2内のエッチャー機器により実行されるエッチング処理、PM3内のCVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着薄膜成膜法)機器により実行される成膜処理、PM4内の有機EL機器により実行される6層有機EL膜蒸着処理が挙げられる。
TM、PM1〜PM4には、各内部機器の状態を検知するセンサ群TMs、PM1s、PM2s、PM3s、PM4sがそれぞれ取り付けられていて、その検出値は、安全PLC300a〜300eにそれぞれ入力されるようになっている。安全PLC300は、ハードインターロック装置においてハードウエア(安全回路)にて構築されていたインターロック条件をプログラム化し、ソフトウエアにて制御することが可能な安全認証されたソフトインターロック装置に相当する。
これらの安全PLC300には、上位PC100から送信された、TMまたは各PMを制御するための制御信号も入力される。このようにして、安全PLC300は、上位PC100からの制御信号とセンサ群からの出力信号とを入力し、センサ群からの出力信号がインターロック条件を1つでも満たす場合には、制御信号を下位PC200に送出しないように制御する。これにより、下位PC200は、誤った制御信号をトリガーとして各モジュール(TM、PM1〜PM4)内の各機器が駆動されることにより発生する誤動作、たとえば、混合すると危険な各種ガスを供給するタイミングの誤りや基板を搬送するタイミングの誤りなどを回避することができる。これにより、基板が機器に衝突するなどの危険性を回避してTMやPM内部の機器を保護するとともに工場内の作業員の安全を確保することができる。
ホストコンピュータ600は、上位PC100とデータを送受信することにより、データ管理など基板処理システム10全体を管理する。
つぎに、PM1〜PM4の内部構成の一例として、CVD処理を実行するPM3および6層連続有機EL蒸着膜処理を実行するPM4の内部構成について、PM3に内臓されたマイクロ波プラズマ処理装置(CDV機器)の縦断面図を模式的に示した図3およびPM4に内臓された6層連続有機EL蒸着装置の要部斜視図を模式的に示した図4をそれぞれ参照しながら説明する。
(PM3の内部構成)
PM3のマイクロ波プラズマ処理装置は、天井面および底面中央が開口した有底立方体形状の処理容器Cを有している。処理容器Cの天井面には、蓋体302が取り付けられている。処理容器Cの側壁上部と蓋体302との接面にはOリング304が設けられ、これにより処理室内の気密が保持されている。処理容器Cおよび蓋体302は、たとえば、アルミニウム等の金属からなり、電気的に接地されている。
処理容器Cには、その内部にてガラス基板(以下「基板」という)Gを載置するためのサセプタ306が設けられている。サセプタ306は、たとえば窒化アルミニウムからなり、その内部には、給電部308およびヒータ310が設けられている。
給電部308には、整合器312(たとえば、コンデンサ)を介して高周波電源314が接続されている。また、給電部308には、コイル316を介して高圧直流電源318が接続されている。高周波電源314および高圧直流電源318は、接地されている。
給電部308は、高周波電源314から出力された高周波電力により処理容器Cの内部に所定のバイアス電圧を印加するようになっている。また、給電部308は、高圧直流電源318から出力された直流電圧により基板Gを静電吸着するようになっている。ヒータ310には、交流電源320が接続されていて、交流電源320から出力された交流電圧により基板Gを所定の温度に保持するようになっている。
処理容器Cの底面中央に設けられた開口周縁にはベローズ322の一端が装着されている。また、ベローズ322の他端は昇降プレート324に固着されている。このようにして、処理容器C底面の開口部分は、ベローズ322および昇降プレート324により密閉されている。
サセプタ306は、昇降プレート324上に配置された筒体326に支持されていて、昇降プレート324および筒体326と一体となって昇降する。これにより、サセプタ306は、処理プロセスに応じた高さに調整されるようになっている。サセプタ306の周囲には、処理室のガスの流れを好ましい状態に制御するためのバッフル板328が設けられている。
蓋体302には、6本の導波管330、スロットアンテナ332およびタイル上に形成された複数枚の誘電体パーツ334が設けられている。各導波管330は、その断面形状が矩形状であり、蓋体302の内部にて平行に並んで設けられている。その内部は、フッ素樹脂(たとえばテフロン(登録商標))、アルミナ(Al)、石英などの誘電部材336で充填されていて、その誘電部材336により、λg=λc/(ε1/2の式に従って各導波管330の管内波長λgが制御される。ここで、λcは自由空間の波長、εは誘電部材336の誘電率である。
各導波管330は、上部にて開口し、その開口には可動部338が昇降自在に挿入されている。可動部338は、アルミニウムなどの非磁性体である導電性材料から形成されている。蓋体302の外部であって、各可動部338の上面には、昇降機構340がそれぞれ設けられていて、可動部338を昇降移動させるようになっている。かかる構成により、各導波管330は、その高さを誘電部材336の上面を限度として任意に変えることができる。
スロットアンテナ332は、蓋体302の下方にて蓋体302と一体的に形成されている。スロットアンテナ30は、アルミニウムなどの非磁性体である金属から形成されている。スロットアンテナ30には、各導波管330の下面にてスロット(開口)が空けられている。各スロット内には、フッ素樹脂、アルミナ(Al)、石英などの誘電部材が充填されていて、その誘電部材により、λg=λc/(ε1/2の式に従って各導波管330の管内波長λgが制御される。ここで、λcは自由空間の波長、εはスロット内の誘電部材の誘電率である。
かかる構成により、図示しないマイクロ波発生器から出力されたマイクロ波は、各導波管330を伝播してスロットアンテナ332のスロットに通され、各誘電体パーツ334を透過して処理容器Cの内部に入射される。各誘電体パーツ334には、基板Gと対向する面にて凹凸が形成されている。これにより、各誘電体パーツ334を透過したマイクロ波により生成される表面波が、各誘電体パーツ334下面の表面を伝播する際、電界エネルギーの損失が増加し、これにより、表面波の伝播を抑止することができる。この結果、定在波の発生を抑制して、均一なプラズマを生成することができる。
スロットアンテナ332は、その下面にて各誘電体パーツ334を支持するために格子状に形成された梁342に支持されている。梁342は、アルミニウムなどの非磁性体にて形成されている。
梁342には、その下面にて短ガスノズル344および長ガスノズル346が梁342から垂れ下がる状態で交互に固定されている。短ガスノズル344は、キノコ状であって、金属から形成され、短ガスノズル344の側面からガスが横に噴き出されるようにその内部をガス管344aが貫通している。長ガスノズル346は、外形が棒状(筒状)であって、金属から形成され、長ガスノズル346の下端からガスが真下に噴き出されるようにその内部をガス管346aが貫通している。
ガス管344aには、ガスライン344bを介してガス供給部348が接続されていて、ガス供給部348から供給されるアルゴンガスをガスライン344bおよびガス管344aに通すことにより、アルゴンガスを処理室の比較的上方に噴射するようになっている。また、ガス管346aには、ガスライン346bを介してガス供給部348が接続されていて、ガス供給部348から供給されるシランガスおよび窒素ガス(またはNHガス)をガスライン346bおよびガス管346aに通すことにより、シランガスおよび窒素ガス(またはNHガス)を処理室の比較的下方に噴射するようになっている。
冷却水配管350には、冷却水供給源352が接続されていて、冷却水供給源352から供給された冷却水が冷却水配管350内を循環して冷却水供給源352に戻ることにより、蓋体302を所望の温度に保つようになっている。
APC354は、処理室内部の圧力を自動調節し、DRP(Dry Pump)356は、処理室内部を粗引きし、TMP(Turbo Molecular Pump)358は、処理室内部を真空引きする。これらにより、処理室内部は、所定の真空度に保持される。ゲートバルブ360は、処理室内の気密を保ちながら、基板Gを搬入、搬出するための開閉口である。
かかる構成により、下位PC200dから送信された駆動信号にしたがって各機器(たとえば、マイクロ波発生器(図示せず)、高周波電源314、高圧直流電源318、ガス供給部348のバルブやマスフローコントローラ(いずれも図示せず)、APC354、DRP356、TMP358、ゲートバルブ360などが所定のタイミングに駆動する。この結果、処理容器内を所望の真空度に保ちながら、基板Gがサセプタ306に搬送された状態にて処理容器内部に供給されたアルゴンガス、シランガスおよび窒素ガス(またはNHガス)が、処理容器内に入射されたマイクロ波の電界エネルギーによりプラズマ化され、生成されたプラズマの作用により基板Gにシリコン窒化膜が形成される。
(センサ群)
PM3には、PM3の内部機器の状態を検知するセンサ群PM3sとして、センサS1〜S5が取り付けられていて、その検出値(出力信号)は、安全PLC300dに送出されるようになっている。
具体的には、センサS1は、オン/オフスイッチである。センサS1のスイッチは、蓋体302が閉められ、処理容器Cの天井面が閉口している場合、蓋体302の押力により投入される(スイッチオン)。また、センサS1のスイッチは、蓋体302が開けられ、処理容器Cの天井面が開口している場合、蓋体302の押力から開放されることにより切断される(スイッチオフ)。このようにして、センサS1は、処理容器Cの天井面の開閉状態を検出し、その結果を安全PLC300dに送出する。
センサS2は、ゲートバルブ360に組み込まれた開口度センサであり、ゲートバルブ360の開口度を検出することによりゲートバルブ360の開閉の状態を検知し、その結果を安全PLC300dに送出する。
センサS3は、DRP356に取り付けられたアラーム装置であり、DRP356の電源のオン/オフを検出し、所定のタイミングにDRP356が動作していない場合(電源オフ)、アラームを安全PLC300dに出力する。
センサS4は、センサS1と同様にオン/オフスイッチであり、基板Gの有無によりスイッチをオン/オフすることによって基板Gがステージ上に置かれているか否かを検知し、その結果を安全PLC300dに送出する。
センサS5は、真空ゲージであり、蓋部Tによりその外周を固定された状態で処理容器Cの側壁を貫通するように取り付けられている。センサS5は、処理室内の真空圧を測定し、その値(アナログ値)を安全PLC300dに送出する。
(PM4の内部構成)
つぎに、PM4の6層連続有機EL蒸着装置の内部構成について、図4を参照しながら説明する。PM4では、基板G上に有機EL層を含む6層が連続的に蒸着される。
PM4内には、6つの蒸着源410a〜410fが内蔵されている。6つの蒸着源410a〜410fには、異なる種類の成膜材料が納められていて、各蒸着源410に納められたるつぼを、たとえば、200〜500℃程度の高温にすることにより、各種成膜材料を気化させるようになっている。
6つの蒸着源410a〜410fには、6つの連結管420a〜420fを介して、6つの吹き出し容器430a〜430fが連結されている。6つの蒸着源410a〜410fにて気化された各種成膜材料は、6つの連結管420a〜420fをそれぞれ通過して、6つの吹き出し容器430a〜430fの上面に設けられた開口OP(吹き出し口)から吹き出される。
各吹き出し容器430の間には隔壁440が設けられていて、これら7つの隔壁440のよって各吹き出し容器430を仕切ることにより、各吹き出し容器430から吹き出される成膜材料の気体分子が隣りの吹き出し容器430から吹き出される成膜材料の気体分子に混入することを防ぐようになっている。
基板Gは、PM4の天井面近傍にて、スライド機構を備えたステージ(ともに図示せず)に静電吸着していて、7つの隔壁440にて仕切られた各吹き出し容器430a〜430fのわずかに上方を、第1の吹き出し器430a→第2の吹き出し器430b→第3の吹き出し器430c→第4の吹き出し器430d→第5の吹き出し器430e→第6の吹き出し器430fの順に所定の速度で移動する。これにより、基板Gには、各吹き出し容器430a〜430fからそれぞれ吹き出される成膜材料によって、所望の異なる膜が6層連続的に積層されるようになっている。
なお、PM4にも、PM2と同様に、PM4の内部機器の状態を検知するセンサ群PM4sが取り付けられていて、その検出値(出力信号)は、安全PLC300eに送出されるようになっているが、ここでは説明を省略する(図4への図示も省略)。
(PCのハードウエア構成)
つぎに、PCのハードウエア構成について、図5を参照しながら説明する。なお、下位PC200のハードウエア構成は上位PC100と同様であるためここでは上位PC100のみについて説明する。
上位PC100は、ROM105、RAM110、CPU115、バス120、内部インタフェース(内部I/F)125および外部インタフェース(外部I/F)130を有している。
ROM105には、上位PC100にて実行される基本的なプログラムや、異常時に起動するプログラム、各種レシピ等が記録されている。RAM110には、安全PLC300に記憶された設定情報と上位PC100に記憶された設定情報とを照合するための処理手順を定めたプログラムなどの各種プログラムやデータが蓄積されている。なお、ROM105およびRAM110は、記憶装置の一例であり、EEPROM、光ディスク、光磁気ディスクなどの記憶装置であってもよい。
CPU115は、各種レシピにしたがって基板の処理を制御するとともに、安全PLC300に記憶された設定情報と上位PC100に記憶された設定情報との照合を制御する。バス120は、ROM105、RAM110、CPU115、内部インタフェース125および外部インタフェース130の各機器間でデータをやりとりする経路である。
内部インタフェース125は、データを入力し、必要なデータを図示しないモニタやスピーカ等に出力するようになっている。外部インタフェース130は、ネットワーク400を介して接続されている機器との間でデータを送受信するようになっている。
(安全PLCの機能構成)
つぎに、安全PLC300の機能構成について、安全PLC300の各機能をブロックにて示した図6を参照しながら説明する。安全PLC300は、PLC側のI/Oテーブル3005、PLC側のインターロック条件テーブル3010、通信部3015およびインターロック制御部3020により示される各機能を有している。
図7に示したように、I/Oテーブル3005は、安全PLC300に入力される各入力信号の出力元(たとえば、センサ名)の名前情報3005a、各入力信号の種類情報3005b、各入力信号のステータス(状態)情報を格納したアドレス3005cを記憶している。
たとえば、入力信号の持つ名前情報3005aが「Lid Open」のとき、その種類3005b「BOOL」は、1ビットを示し、アドレス3005cの(アドレス.ビット位置)が(1.0)であるから、アドレス「1」のOビットの位置にセンサS1(図3参照)からの出力値が格納される。たとえば、蓋体302が開口しているときセンサS1は「1」を出力し、蓋体302が閉口しているときセンサS1は「0」を出力すると仮定すると、アドレス「1」のOビットの位置に「1」が格納されていれば、蓋体302が開口しているというステータスを示し、アドレス「1」のOビットの位置に「0」が格納されていれば、蓋体302が閉口しているというステータスを示す。
また、たとえば、入力信号の持つ名前情報3005aが、図7の最終行で示した「Vacuum Sensor」のとき、その種類3005b「CHANNEL」は、16ビットを示し、アドレス3005cのアドレスが10であるから、アドレス「10」の16ビットにセンサS5が検出した処理室内の圧力値(アナログ値)が格納される。
なお、名前情報3005a、種類情報3005bおよびアドレス3005cは、入力信号の属性情報の一例であり、センサ名の他、たとえば、スイッチに付けられた名称やID(識別情報)であってもよい。
図8に示したように、インターロック条件テーブル3010には、インターロック条件を示した設定情報が各機器に関連付けられて記憶されている。図8には、マイクロ波発生器を「ON」する制御信号の出力を禁止するか否かのインターロック条件3010aとして、つぎの5条件が設定されている。たとえば、「Lid Open(1.0)==ON」は、蓋体302の状態(ステータス)が記憶されたアドレス「1」の0ビット目がON(すなわち、開口)している場合、マイクロ波発生器を「ON」する制御信号を下位PC200に出力することを禁止する、というインターロック条件を意味する。蓋体302の状態が、「ON(開口)」しているか「OFF(閉口)」しているかは、図3のセンサS1から送出された出力信号により随時更新される。
「GV Open(1.1)==ON」は、ゲートバルブ360の状態が記憶されたアドレス「1」の1ビット目がON(すなわち、開口)している場合、マイクロ波発生器を「ON」する制御信号を下位PC200に出力することを禁止する、というインターロック条件を意味する。ゲートバルブ360の状態が、ON(開口)かOFF(閉口)かは、図3のセンサS2から送出された出力信号により随時更新される。
「DRP Alarm(2.1)==ON」は、DRP356の警報装置の状態が記憶されたアドレス「2」の1ビット目がONしている(すなわち、アラームが出ている)場合、マイクロ波発生器を「ON」する制御信号を下位PC200に出力することを禁止する、というインターロック条件を意味する。DRP356の警報装置の状態が、ON(アラーム出ている)かOFF(アラーム出ていない)かは、図3のセンサS3から送出された出力信号により随時更新される。
「Work Status(1.2)==ON」は、基板Gの静電吸着の状態が記憶されたアドレス「1」の2ビット目がONしている(除電されている、すなわち、基板Gが静電吸着されていない)場合、マイクロ波発生器を「ON」する制御信号を下位PC200に出力することを禁止する、というインターロック条件を意味する。基板Gの静電吸着の状態が、ON(除電されている)かOFF(静電吸着されている)かは、図3のセンサS4から送出された出力信号により随時更新される。
「Vacuum Sensor<=100mTorr」は、処理室内の真空状態が記憶されたアドレス「10」の16ビットが100mTorr以下であれば、マイクロ波発生器を「ON」する制御信号を下位PC200に出力することを禁止する、というインターロック条件を意味する。処理室内の真空状態が、100mTorr以下か否かは、図3のセンサS5から送出された出力信号により随時更新される。
以上に説明したように、5つのインターロック条件の少なくともいずれか1つを満たしている場合、安全PLC300は、マイクロ波発生器を「ON」する制御信号を下位PC200に出力することを禁止する。
なお、I/Oテーブル3005に記憶された機器の名前3005a、種類3005bおよびアドレス3005c、並びに、インターロック条件テーブル3010のインターロック条件3010aおよび動作3010bは、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報の一例である。また、I/Oテーブル3005およびインターロック条件テーブル3010は、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を記憶する第1の条件テーブルの一例である。
通信部3015は、安全PLC300をバージョンアップさせる等、基板処理システム10の起動前であって、PLC自体を取り替えた時点および基板処理システム10の起動後、I/Oテーブル3005およびインターロック条件テーブル3010に記憶された設定情報を上位PC100に送信する。なお、通信部3015は、第1の通信部に相当する。
インターロック制御部3020は、上位PC100、下位PC200および各PM(およびTM)にそれぞれ設けられたセンサ群に接続され、上位PC100から出力された制御信号およびセンサ群から出力された出力信号(センサ値)を入力する。インターロック制御部3020は、入力したセンサ値に基づきインターロック条件が満たされているか否かを判定し、インターロック条件が1つでも満たされている場合、入力した制御信号が下位PC200に出力されることを禁止する。
(上位PCの機能構成)
つぎに、上位PC100の機能構成について、上位PC100の各機能をブロックにて示した図9を参照しながら説明する。上位PC100は、通信部1005、I/Oテーブル(上位PC)1010、インターロック条件テーブル(上位PC)1015、一時記憶部1020、照合部1025、メッセージ生成部1030、警告部1035、入力部1040、記憶部1045および処理実行制御部1050により示される各機能を有している。
通信部1005は、安全PLC300により送信されたI/Oテーブル(PLC)3005およびインターロック条件テーブル(PLC)3010に記憶された設定情報を受信する。なお、通信部1005は、第2の通信部に相当する。
I/Oテーブル(上位PC)1010は、たとえば、安全PLC300をバージョンアップさせたときなど、安全PLC300の取り替えに伴って安全PLC300の内部に保持されたI/Oテーブルの設定情報が変更になったとき、基板処理システム10の起動前に通信部3015により送信されたI/Oテーブル(PLC)3005を記憶する。
インターロック条件テーブル(上位PC)1015は、I/Oテーブル(上位PC)1010と同様に、安全PLC300の取り替えに伴って安全PLC300の内部に保持されたインターロック条件テーブルの設定情報が変更になったとき、基板処理システム10の起動前に通信部3015により送信されたインターロック条件テーブル(PLC)3010を記憶する。
なお、I/Oテーブル(上位PC)1010およびインターロック条件テーブル(上位PC)1015は、基板処理システム10の起動前に受信された各テーブルの設定情報を記憶する第2の条件テーブルの一例である。I/Oテーブル(上位PC)1010は、第2の入出力テーブルに相当し、インターロック条件テーブル(上位PC)1015は、第2のインターロック条件テーブルに相当する。
一時記憶部1020は、基板処理システム10(上位PC100)の起動後に、通信部3015により送信されたI/Oテーブル(PLC)3005およびインターロック条件テーブル(PLC)3010をI/Oテーブル(PLCのコピー)1020aおよびインターロック条件テーブル(PLCのコピー)1020bとして一時的に記憶する。I/Oテーブル(PLCのコピー)1020aおよびインターロック条件テーブル(PLCのコピー)1020bは、第1の入出力テーブルおよび第1のインターロック条件テーブルに相当する。
照合部1025は、一時記憶部1020に記憶された各テーブルの設定情報と第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する。具体的には、照合部1025は、一時記憶部1020に保持されたI/Oテーブル(PLCのコピー)1020aの設定情報とI/Oテーブル(上位PC)1010に記憶された設定情報とを照合する。また、照合部1025は、一時記憶部1020に保持されたインターロック条件テーブル(PLCのコピー)1020bの設定情報とインターロック条件テーブル(上位PC)1015に記憶された設定情報とを照合する。
照合する両I/Oテーブルおよび照合する両インターロック条件テーブルには、同一形式により設定情報が記憶されている。よって、照合は、先頭データから順にマッチングする方法を用いればよい。
メッセージ生成部1030は、照合する両テーブルの設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている設定情報に基づき予測される不具合の状況を示すメッセージを動的に生成する。たとえば、図8のインターロック条件テーブル3010において、「DRP Alarm(2.1)」に不一致があった場合、メッセージ生成部1030は、不具合の状況を示すメッセージとして「ドライポンプに不具合あり。ドライポンプの駆動を禁止中」というメッセージを生成してもよい。
警告部1035は、照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する。警告の出力方法としては、たとえば、警告部1035は、不一致があった設定情報に基づき、不一致が生じた原因となる送信元の安全PLC300を予測し、予測された安全PLC300に対応するPMまたはTMを特定して警告する。PMまたはTMの特定は、各テーブルに記憶された各機器の名前およびアドレスなどから予測することができる。
より具体的には、警告部1035は、不一致が生じている設定情報に関連付けられて一時記憶部1020またはインターロック条件テーブル(上位PC)1015に記憶されたインターロック条件3010aおよび動作3010bに基づき予測されるPMまたはTMの機器を特定して警告してもよい。また、警告部1035は、不一致が生じている設定情報により示された入力信号の属性情報(図7の各機器の名前3005a、種類3005bおよびアドレス3005c)に基づき予測されるPM内の機器を特定して警告してもよい。
入力部1040は、たとえば、オペレータが基板処理システム10の上位PC100を起動させ、ロット処理の開始を指示する情報など、オペレータの操作により入力される情報を取り入れる。
記憶部1045には、PM1〜PM4にて実行されるプロセス制御に用いられる各種レシピ(スパッタリング用レシピ、エッチング用レシピ、CVD用レシピ、有機EL用レシピ)が記憶されている。
処理実行制御部1050は、オペレータからの指示(入力情報)にしたがい、記憶部1045から選択したいずれかのレシピに示された処理手順に基づき、各PMにて基板Gに所望の処理が施されるように制御信号を出力する。
なお、以上に説明した上位PC100の各部の機能は、実際には、図5のCPU115が、これらの機能を実現する処理手順を記述したプログラム(レシピを含む)を記憶したROM105やRAM110などの記憶媒体から該当プログラムを読み出し、そのプログラムを解釈して実行することにより達成される。
(各PCの動作)
つぎに、以上に説明した上位PC100の各部の機能を用いた照合処理について、図10の照合処理を示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、I/Oテーブル(上位PC)1010およびインターロック条件テーブル(上位PC)1015には、上位PC100の起動前に安全PLC300に保持された各テーブルの設定情報と同じ情報が予め登録されている。
(照合処理)
オペレータが、上位PC100の電源をオンすると、図10のステップ1000から照合処理が開始され、ステップ1005に進んで、入力部1040は、上位PC100に電源が投入されたか否かを判定する。上位PC100に電源が投入されていない場合、直ちにステップ1095に進んで本処理を終了する。しかし、この時点では、上位PC100の電源は投入されているので、ステップ1010に進み、一時記憶部1020は、通信部1005により(上位PCの起動後に)受信されたPLC側のインターロック条件テーブル3010をインターロック条件テーブル(PLCコピー)1020bとして一時的に記憶する。
つぎに、ステップ1015に進んで、一時記憶部1020は、通信部1005により(上位PCの起動後に)受信したPLC側のI/Oテーブル3005をI/Oテーブル(PLCコピー)1020aとして一時的に記憶し、ステップ1020に進む。
照合部1025は、ステップ1020にて、インターロック条件テーブル(上位PC)1010とインターロック条件テーブル(PLCコピー)1020bとが一致しているか否かを照合する。照合の結果、両テーブルの設定情報に不一致があった場合、ステップ1025に進んで、メッセージ生成部1030は、両テーブルの差分(不一致部分のデータ)に基づき、不具合が生じていると予測される機器を特定したメッセージを生成する。
ついで、ステップ1030に進み、警告部1035は、生成されたメッセージをディスプレイやスピーカに出力することにより、不具合が生じていることをオペレータに警告し、ステップ1095に進んで本処理を終了する。
一方、ステップ1020にて、両条件テーブルのデータが一致すると判定されると、ステップ1035に進み、照合部1025により、両I/Oテーブルのデータが一致しているか否かが照合される。一致すると判定された場合、ステップ1040に進み、処理実行制御部1050は、オペレータの指示により選択されたレシピにしたがって、所定のタイミングに各PMまたはTMに設けられた各機器を制御するための信号(制御信号)を出力し、ステップ1095に進んで本処理を終了する。これにより、オペレータにより指示された所望の処理が基板Gに施される。
以上に説明した上位PC100による照合処理は、複数のPM(PM1〜PM4)およびTMに対応して設けられた複数の安全PLC00a〜300e毎に実行される。具体的には、通信部1005は、5つの安全PLC300a〜300eによりそれぞれ送信されたI/Oテーブル3005およびインターロック条件テーブル3010に記憶された設定情報をそれぞれ受信する。
一時記憶部1020には、受信された設定情報のうち、上位PC100(基板処理システム10)の起動後に受信された設定情報が各安全PLC300に関連付けられて記憶され、I/Oテーブル1010およびインターロック条件テーブル1015には、受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動後に受信された設定情報が各安全PLC300に関連付けられて一時的に記憶されている。照合部1025は、一時記憶部1020に記憶された両テーブルの設定情報とI/Oテーブル1010およびインターロック条件テーブル1015の両テーブルに記憶された設定情報とを安全PLC毎に照合する。
最後に、警告部1035は、照合した両テーブルの設定情報に不一致があった場合、不一致があった設定情報の送信元の安全PLC300に対応するPMまたはTMを特定して警告する。
以上に説明した本実施形態に係る基板処理システム10によれば、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報は、安全PLC300から送信され、I/Oテーブル1010およびインターロック条件テーブル1015の両テーブルに予め登録される。このような状況において、上位PC100の起動後、再び、安全PLC300から送信された設定情報は、一時的に一時記憶部1020に記憶され、上位PC100の起動前に予め登録されたI/Oテーブル1010およびインターロック条件テーブル1015の両テーブルの設定情報と照合される。照合した結果、両設定情報に不一致があった場合、警告が出力される。
この警告により、基板Gの処理の実行を開始する前に、システム管理者にメンテナンスを実行することを促すことができる。この結果、システム管理者は、インターロック機能の不具合または設定情報の不具合を解消する作業を基板の処理が実行される前に行うことができる。これにより、基板の処理時においてスループットを上げることができる。また、安全PLC300から誤った制御信号が出力されたために生じる機器の誤動作により、思わぬ事故が発生することを防止することができる。
また、上記動作はすべて自動にて行われるため、従来に比べ、手動によるミスを防ぐことができる。さらに、これによれば、設定情報が適正であるか否かは、既存の基板処理システム10に設けられた機器のみを用いて自動的に判定され、新たな測定器を必要としない。これにより、かかる機能を低コストかつ容易に基板処理システム10に導入することができる。
また、本実施形態に係る基板処理システム10によれば、安全PLC300側の設定情報と上位PC100側の設定情報に不一致があるか否かは、複数の安全PLC300に対してそれぞれ実行される。そして、安全PLC300側の設定情報と上位PC100側の設定情報に不一致が合った場合、不一致部分のデータに基づきPMまたはTMを特定した警告が自動的に出力される。これにより、システム管理者は、不具合があると予測されるPMまたはTMを中心に、発生している不具合の確認作業を実行することができる。この結果、従来に比べ、メンテナンス作業の負荷を著しく軽減することができる。
(第2実施形態)
つぎに、第2実施形態にかかる基板処理システム10について説明する。第2実施形態では、安全PLC300に保持されたインターロック回路プログラムと上位PC100に転送されたインターロック回路プログラムとを照合する点で、照合対象がI/Oテーブルおよびインターロック条件テーブルである第1実施形態にかかる基板処理システム10と相違する。よって、この相違点を中心に本実施形態にかかる基板処理システム10について図11〜図14を参照しながら説明する。
(安全PLCの機能構成)
図11に示したように、本実施形態にかかる安全PLC300は、通信部3015、インターロック制御部3020に加え、図6の第1実施形態にかかる安全PLC300が有していたI/Oテーブルおよびインターロック条件テーブルに代えてインターロック回路プログラムテーブル3025を有している。
図12に示したように、インターロック回路プログラムテーブル3025には、インターロック機能を作動させるために設計された回路をプログラム化したインターロック回路プログラム3025aが保存されている。すなわち、インターロック回路プログラムテーブル3025には、制御信号の出力を禁止するか否かを判断するためのインターロック条件を回路で構成する代わりにプログラム化した設定情報としてインターロック回路プログラム3025aが記憶されている。なお、インターロック回路プログラムテーブル3025は、第1のインターロック回路プログラムテーブルに相当する。第1のインターロック回路プログラムテーブルは、第1の条件テーブルの一例である。
(上位PCの機能構成)
つぎに、上位PC100の機能構成について、上位PC100の各機能をブロックにて示した図13を参照しながら説明する。本実施形態にかかる上位PC100は、第1実施形態にかかる安全PLC300が有していたI/Oテーブルおよびインターロック条件テーブルに代えてインターロック回路プログラムテーブル1055を有している。また、本実施形態にかかる上位PC100は、図9の第1実施形態にかかる上位PC100の各機能に加え、情報生成部1060のブロックにて示した新機能が追加されている。
インターロック回路プログラムテーブル1055には、基板処理システム10(上位PC100)の起動前(たとえば、バージョンアップ時)に、安全PLC300の通信部3015により送信されたインターロック回路プログラムテーブル3025の設定情報が記憶される。なお、インターロック回路プログラムテーブル1055は、第2のインターロック回路プログラムテーブルに相当する。第2のインターロック回路プログラムテーブルは、第2の条件テーブルの一例である。
情報生成部1060は、図12に示したように、通信部1005により受信されたインターロック回路プログラム3025の設定情報から、インターロック条件を示す回路構成および各回路への入出力信号を示す設定情報を回路条件設定情報1020d1として生成する。たとえば、情報生成部1060は、インターロック回路プログラム3025から、インターロック条件を示す回路構成として、「AND」、「OR」、「OUT」を解析して抽出するとともに、各回路への入力信号として「LDアラーム」、「動作中」、「センサ1」、[センサ2]、「動作要求」を抽出し、各回路からの出力信号として「出力」を抽出し、回路条件設定情報として生成する。
一時記憶部1020では、基板処理システム10(上位PC100)の起動後に、通信部3015により送信されたインターロック回路プログラムテーブル3025の設定情報がインターロック回路プログラムテーブル1020cに一時的に記憶される。また、一時記憶部1020では、情報生成部1060により生成された回路条件設定情報が回路条件テーブル1020dに一時的に記憶される。
(照合処理)
つぎに、本実施形態にかかる照合処理について、図14の照合処理を示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、インターロック回路プログラムテーブル(上位PC)1055には、上位PC100の起動前に安全PLC300に保持されたインターロック回路プログラムテーブル(PLC)3025の設定情報と同じ情報が予め記憶されている。
オペレータが、上位PC100の電源をオンすると、図14のステップ1400から照合処理が開始され、ステップ1005に進んで、入力部1040は、上位PC100に電源が投入されていると判定し、ステップ1405に進む。ついで、一時記憶部1020は、通信部1005により受信されたPLC側のインターロック回路プログラムテーブル3025をインターロック回路プログラムテーブル(PLCコピー)1020cとして一時的に記憶する。
つぎに、ステップ1410に進んで、情報生成部1060は、インターロック回路プログラムテーブル(PLCコピー)1020cに記憶されたインターロック回路プログラムから回路条件設定情報を条件データとして生成する。
ついで、ステップ1415に進んで、照合部1025は、インターロック回路プログラムテーブル(上位PC)1055に記憶された設定情報とインターロック回路プログラムテーブル(PLCコピー)1020cに記憶された設定情報とが一致しているか否かを照合する。なお、照合部1025は、インターロック回路プログラムテーブル(上位PC)1055に記憶された設定情報と回路条件テーブル1020dの設定情報とが一致しているか否かを照合するようにしてもよい。
照合の結果、両テーブルのデータに不一致があった場合、ステップ1025に進んで、メッセージ生成部1030は、両テーブルの差分(不一致部分のデータ)に基づき、不具合が生じていると予測される機器を特定したメッセージを生成し、ついで、ステップ1030に進み、警告部1035は、生成されたメッセージをディスプレイやスピーカに出力することにより、不具合が生じていることをオペレータに警告し、ステップ1495に進んで本処理を終了する。
一方、ステップ1415にて、照合部1025により両インターロック回路プログラムテーブルのデータが一致すると判定された場合、ステップ1040に進み、処理実行制御部1050は、オペレータにより指示されたレシピにしたがって、所定のタイミングに各PMまたはTMに設けられた各機器を制御するための信号(制御信号)を出力し、ステップ1495に進んで本処理を終了する。これにより、オペレータにより選択された所望の処理が基板Gに施される。
以上に説明した本実施形態に係る基板処理システム10によれば、インターロック回路プログラムを照合し。この結果、両プログラムに不一致があった場合、警告が出力される。これにより、システム管理者に基板Gの処理の実行を開始する前にメンテナンスを実行することを促すことができる。この結果、システム管理者は、インターロック機能の不具合または設定情報の不具合を解消する作業を基板の処理が実行される前に行うことができ、これにより、基板処理時のスループットを上げることができる。
(第3実施形態)
つぎに、第3実施形態にかかる基板処理システム10について説明する。第3実施形態では、安全PLC300に代えてハードインターロック装置が用いられる点で第1または第2実施形態にかかる基板処理システム10と相違する。また、ハードインターロック装置に記憶されたハードインターロック回路判定データ(すなわち、ハードウエア(回路)自体)を照合する点で、照合対象がソフトウエア(プログラムやデータ)である第2実施形態にかかる基板処理システム10と相違する。よって、この相違点を中心に本実施形態にかかる基板処理システム10について、図15〜図18を参照しながら説明する。
(ハードインターロック装置の機能構成)
ハードインターロック装置の機能構成について、ハードインターロック装置の各機能をブロックにて示した図15を参照しながら説明する。ハードインターロック装置は、通信部3015およびハードインターロック回路3030により示される各機能を有している。
図16に示したように、ハードインターロック回路3030は、内部バッファ3030aを有している。内部バッファ3030aには、インターロック機能を作動させるために用いる論理回路数および各回路への入出力点数を反映した判定用データ(ハードインターロック回路判定データ)が記憶されている。たとえば、図16に示した内部バッファ3030aには、各回路への入出力点数として、入力が「4」であること、論理回路数として、NOR回路が1つ、AND回路が4つ、OR回路が3つであることを示す判定用データが記憶されている。内部バッファ3030aは、第1の条件テーブルの一例である。
(上位PCの機能構成)
つぎに、本実施形態にかかる上位PC100の機能構成について、上位PC100の各機能をブロックにて示した図17を参照しながら説明する。本実施形態にかかる上位PC100は、第1実施形態にかかる安全PLC300が有していたI/Oテーブルおよびインターロック条件テーブルに代えてハードインターロック回路判定データテーブル1065を有する。
通信部1005は、少なくとも上位PC100の起動後、ハードインターロック装置700に設けられた通信部3015により送信されたハードインターロック回路判定データを受信する。ハードインターロック回路判定データテーブル1065は、受信されたハードインターロック回路判定データのうち、上位PC100の起動前に受信されたハードインターロック回路判定データを記憶する。ハードインターロック回路判定データテーブル1065は、第2の条件テーブルの一例である。
一時記憶部1020は、受信された設定情報のうち、上位PC100の起動後に受信されたハードインターロック回路判定データをハードインターロック回路判定データテーブル1020eに一時的に記憶する。照合部1025は、一時記憶部1020に記憶された回路判定データとハードインターロック回路判定データテーブル1065に記憶された回路判定データとを照合する。警告部1035は、照合した回路判定データに不一致があった場合、警告を出力する。
(照合処理)
つぎに、本実施形態にかかる照合処理について、図18の照合処理を示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、ハードインターロック回路判定データテーブル(上位PC)1065には、上位PC100の起動前にハードインターロック装置700に保持されたハードインターロック回路判定テーブル3030aの設定情報と同じ情報が予め記憶されている。
オペレータが、上位PC100の電源をオンすると、図18のステップ1800から照合処理が開始され、ステップ1005に進んで、入力部1040は、上位PC100に電源が投入されていると判定し、ステップ1805に進む。ついで、一時記憶部1020は、通信部1005により受信されたハードインターロック装置側のハードインターロック回路判定データをハードインターロック回路判定データテーブル(コピー)1020eとして一時的に記憶する。
つぎに、ステップ1810に進んで、照合部1025は、ハードインターロック回路判定データテーブル1065に記憶された回路判定データとハードインターロック回路判定データテーブル(コピー)1020eに記憶された回路判定データとが一致しているか否かを照合する。
照合の結果、両テーブルのデータに不一致があった場合、ステップ1025に進んで、メッセージ生成部1030は、両テーブルの差分(不一致部分のデータ)に基づき、不具合が生じていると予測される機器を特定したメッセージを作成し、ついで、ステップ1030に進み、警告部1035は、生成されたメッセージをディスプレイやスピーカに出力することにより、不具合が生じていることをオペレータに警告し、ステップ1895に進んで本処理を終了する。
一方、ステップ1810にて、照合部1025により、両ハードインターロック回路判定データテーブルのデータが一致すると判定された場合、ステップ1040に進み、処理実行制御部1050は、オペレータにより指示されたレシピにしたがって、所定のタイミングに各PMまたはTMに設けられた各機器を制御するための信号(制御信号)を出力し、ステップ1895に進んで本処理を終了する。これにより、オペレータにより指示された所望の処理が基板Gに施される。
以上に説明した本実施形態に係る基板処理システム10によれば、両ハードインターロック回路判定データ(すなわち、回路自体)を照合した結果、両回路に不一致があった場合、警告が出力される。これにより、システム管理者に基板Gの処理の実行を開始する前にメンテナンスを実行することを促すことができる。この結果、システム管理者は、インターロック機能の不具合または設定情報の不具合を解消する作業を基板の処理が実行される前に行うことができ、これにより、基板処理時のスループットを上げることができる。
上記実施形態において、各部の動作はお互いに関連しており、互いの関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができ、これにより、インターロック装置に保持された設定情報の整合性を監視する制御装置の実施形態を、同設定情報の整合性を監視する方法の実施形態とすることができる。また、上記制御装置の各部の動作を、各部の処理と置き換えることにより、インターロック装置に保持された設定情報の整合性を監視する制御装置の実施形態を、同設定情報の整合性を監視するプログラムの実施形態とすることができる。また、同設定情報の整合性を監視するプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることにより、同設定情報の整合性を監視するプログラムの実施形態を、そのプログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施形態とすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、本発明に用いられる基板は、ガラス基板に限られず、たとえばシリコンウエハであってもよい。すなわち、本発明に用いられる基板は、有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)に用いられる基板であればよく、本発明にかかる基板処理装置は、このような基板やウエハ等の被処理体に所望の処理を施すことができる半導体処理装置であればよい。
また、本発明にかかる基板処理装置(PM)としては、エッチング装置、CVD装置等の他に、コータデベロッパ、洗浄装置、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)装置、PVD(Physical Vapor Deposition:物理気相成長法)装置、露光装置、イオンインプランタなどがある。また、本発明にかかる基板処理装置では、熱拡散処理、アッシング処理等を実行してもよい。
本発明の第1および第2実施形態にかかる基板処理システムの概略図である。 同実施形態にかかるクリーンルーム内の各機器の配置図である。 同実施形態にかかるPM2の縦断面である。 同実施形態にかかるPM4の斜視図である。 同実施形態にかかるPCのハードウエア構成図である。 第1実施形態にかかるPLCの機能構成図である。 I/Oテーブルの一例を示した図である。 インターロック条件テーブルの一例を示した図である。 第1実施形態にかかる上位PCの機能構成図である。 第1実施形態にかかる照合処理を示したフローチャートである。 第2実施形態にかかるPLCの機能構成図である。 インターロック回路プログラムの模式および回路条件設定情報の一例を示した図である。 第2実施形態にかかる上位PCの機能構成図である。 第2実施形態にかかる照合処理を示したフローチャートである。 第3実施形態にかかるハードインターロック装置の機能構成図である。 ハードインターロック回路の判定用データの一例を示した図である。 第3実施形態にかかる上位PCの機能構成図である。 第3実施形態にかかる照合処理を示したフローチャートである。
符号の説明
10 基板処理システム
100 上位PC
200、200a〜200e 下位PC
300、300a〜300e 安全PLC
302 蓋体
314 高周波電源
318 高圧直流電源
354 APC
356 DRP
358 TMP
360 ゲートバルブ
400 ネットワーク
500 LAN
600 ホストコンピュータ
700 ハードインターロック装置
1005、3015 通信部
1010、1020a、3005 I/Oテーブル
1015、1020b、3010 インターロック条件テーブル
1020 一時記憶部
1025 照合部
1030 メッセージ生成部
1035 警告部
1040 入力部
1045 記憶部
1050 処理実行制御部
1055、3025 インターロック回路プログラムテーブル
1060 情報生成部
1065 ハードインターロック回路判定データテーブル
3020 インターロック制御部
3030 ハードインターロック回路
3030a ハードインターロック回路判定データ

Claims (17)

  1. 基板処理装置を制御するための制御信号を出力する制御装置と、前記制御装置に接続され、前記制御装置から出力された制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置と、を備える基板処理システムであって、
    前記ソフトインターロック装置は、
    前記インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を記憶する第1の条件テーブルと、
    少なくとも前記基板処理システムの起動後、前記第1の条件テーブルに記憶された設定情報を送信する第1の通信部とを有し、
    前記制御装置は、
    前記第1の通信部により送信された設定情報を受信する第2の通信部と、
    前記受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動前に受信された設定情報を記憶する第2の条件テーブルと、
    前記受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動後に受信された設定情報を一時的に記憶する一時記憶部と、
    前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する照合部と、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する警告部とを有する基板処理システム。
  2. 前記制御装置は、
    複数の基板処理装置に対応して設けられた複数のソフトインターロック装置に接続され、
    前記第2の通信部は、
    各ソフトインターロック装置により送信された第1の条件テーブルの設定情報をそれぞれ受信し、
    前記第2の条件テーブルは、
    前記それぞれ受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動前に受信された設定情報を各ソフトインターロック装置に関連付けて記憶し、
    前記一時記憶部は、
    前記それぞれ受信された設定情報のうち、前記基板処理システムの起動後に受信された設定情報を前記各ソフトインターロック装置に関連付けて一時的に記憶し、
    前記照合部は、
    前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記条件テーブルに記憶された設定情報とをソフトインターロック装置毎に照合し、
    前記警告部は、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、不一致があった設定情報の送信元のソフトインターロック装置に対応する基板処理装置を特定して警告する請求項1に記載された基板処理システム。
  3. 入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置に接続され、前記ソフトインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置であって、
    前記ソフトインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ソフトインターロック装置に設けられた第1の通信部により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を受信する第2の通信部と、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を記憶する第2の条件テーブルと、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に記憶する一時記憶部と、
    前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する照合部と、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する警告部とを備える制御装置。
  4. 前記ソフトインターロック装置の第1の条件テーブルと前記制御装置の第2の条件テーブルとは、同一形式により設定情報を記憶する請求項3に記載された制御装置。
  5. 前記第1および第2の条件テーブルは、
    前記基板処理装置を構成する複数の機器に対するインターロック条件を示した設定情報が各機器に関連付けられて記憶された第1および第2のインターロック条件テーブルをそれぞれ含み、
    前記照合部は、
    前記一時記憶部に保持された第1のインターロック条件テーブルの設定情報と前記第2のインターロック条件テーブルに記憶された設定情報とを照合し、
    前記警告部は、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する請求項3または請求項4のいずれかに記載された制御装置。
  6. 前記警告部は、
    前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている設定情報に関連付けられて前記一時記憶部または第2のインターロック条件テーブルに記憶された基板処理装置の機器を特定して警告する請求項5に記載された制御装置。
  7. 前記第1および第2の条件テーブルは、
    前記ソフトインターロック装置に入力される複数の入力信号の属性情報を示した設定情報が記憶された第1および第2の入出力テーブルをそれぞれ含み、
    前記照合部は、
    前記一時記憶部に保持された第1の入出力テーブルの設定情報と前記第2の入出力テーブルに記憶された設定情報とを照合し、
    前記警告部は、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する請求項3〜6のいずれかに記載された制御装置。
  8. 前記警告部は、
    前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている設定情報により示された入力信号の属性情報から予測される基板処理装置の機器を特定して警告する請求項7に記載された制御装置。
  9. 前記第1および第2の条件テーブルは、
    制御信号の出力を禁止するか否かを判断するためのインターロック条件をプログラム化した設定情報を記憶した第1および第2のインターロック回路プログラムテーブルをそれぞれ含み、
    前記照合部は、
    前記一時記憶部に保持された第1のインターロック回路プログラムテーブルの設定情報と前記第2のインターロック回路プログラムテーブルに記憶された設定情報とを照合し、
    前記警告部は、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する請求項3〜8のいずれかにに記載された制御装置。
  10. 前記一時記憶部に保持された第1のインターロック回路プログラムテーブルの設定情報から、インターロック条件を示す回路構成および各回路への入出力信号を示す設定情報を回路条件設定情報として生成する情報生成部と、
    前記生成された回路条件設定情報のうち、前記制御装置の起動前に生成された回路条件設定情報を記憶する回路条件テーブルとをさらに備え、
    前記一時記憶部は、
    前記生成された回路条件設定情報のうち、前記制御装置の起動後に生成された回路条件設定情報を一時的に記憶し、
    前記照合部は、
    前記一時記憶部に記憶された回路条件設定情報と前記回路条件テーブルに記憶された回路条件設定情報とを照合し、
    前記警告部は、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する請求項9に記載された制御装置。
  11. 前記警告部は、
    前記不一致があった場合、不一致が生じているプログラム化されたインターロック条件設定情報または不一致が生じている回路条件設定情報から予測される回路を特定して警告する請求項10に記載された制御装置。
  12. 入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するハードインターロック装置に接続され、前記ハードインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置であって、
    前記ハードインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ハードインターロック装置に設けられた第1の通信部により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる論理回路数および各回路への入出力点数に関する設定情報を受信する第2の通信部と、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を記憶する第2の条件テーブルと、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に記憶する一時記憶部と、
    前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する照合部と、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する警告部とを備える制御装置。
  13. 前記警告部は、
    前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている論理回路数および各回路への入出力点数に関する設定情報から予測される基板処理装置の機器を特定して警告する請求項12に記載された制御装置。
  14. 前記照合する両設定情報に不一致があった場合、不一致が生じている設定情報に基づき予測される不具合の状況を示すメッセージを動的に生成するメッセージ生成部をさらに備え、
    前記警告部は、
    前記メッセージ生成部により生成されたメッセージを出力する請求項3〜13のいずれかに記載された制御装置。
  15. 前記照合した両設定情報が一致した場合、前記基板処理装置を用いた基板の処理を開始するように制御する処理実行制御部をさらに備える請求項1〜14のいずれかに記載された制御装置。
  16. 入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置に接続され、前記ソフトインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置を用いて前記ソフトインターロック装置に保持された設定情報を監視する方法であって、
    前記ソフトインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ソフトインターロック装置により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を前記ソフトインターロック装置から受信し、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を第2の条件テーブルに記憶し、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に一時記憶部に記憶し、
    前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合し、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する設定情報監視方法。
  17. 入力した制御信号のうち所定の条件を満たす制御信号の出力を禁止するインターロック機能を有するソフトインターロック装置に接続され、前記ソフトインターロック装置に基板処理装置を制御するための前記制御信号を出力する制御装置を用いて前記ソフトインターロック装置に保持された設定情報を監視する処理をコンピュータに実行させるための設定情報監視プログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記ソフトインターロック装置に保持された第1の条件テーブルに記憶され、少なくとも前記制御装置の起動後、前記ソフトインターロック装置により送信された、インターロック機能を作動させるために用いる設定情報を前記ソフトインターロック装置から受信する処理と、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動前に受信された設定情報を第2の条件テーブルに記憶する処理と、
    前記受信された設定情報のうち、前記制御装置の起動後に受信された設定情報を一時的に一時記憶部に記憶する処理と、
    前記一時記憶部に記憶された設定情報と前記第2の条件テーブルに記憶された設定情報とを照合する処理と、
    前記照合した両設定情報に不一致があった場合、警告を出力する処理とをコンピュータに実行させる設定情報監視プログラムを記憶した記憶媒体。
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