JP2008155605A - タイヤのシーリング・ポンプアップ装置及びパンクタイヤの補修方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好なパンクタイヤの補修が可能なタイヤのシーリング・ポンプアップ装置を提供する。
【解決手段】耐圧ホース42を、空気入りタイヤ61、62、63にそれぞれ接続し、パンクタイヤ50へジョイントホース36を接続する。ストップバルブ66を開き、耐圧ホース42の流路を開放する。これにより、空気入りタイヤ61、62、63から圧縮空気が液剤収容部14内へ送り込まれ、液剤収容部14内のシーリング剤26が、圧縮空気の圧力によりジョイントホース36を通ってパンクタイヤ50内へ注入される。さらに、空気入りタイヤ61、62、63から圧縮空気がパンクタイヤ50に供給され、パンクタイヤ50が昇圧される。このように、3つの空気入りタイヤ61、62、63から一度にパンクタイヤ50に空気が供給されるので、タイヤの内圧を高く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤ50の補修ができる。
【選択図】図1
【解決手段】耐圧ホース42を、空気入りタイヤ61、62、63にそれぞれ接続し、パンクタイヤ50へジョイントホース36を接続する。ストップバルブ66を開き、耐圧ホース42の流路を開放する。これにより、空気入りタイヤ61、62、63から圧縮空気が液剤収容部14内へ送り込まれ、液剤収容部14内のシーリング剤26が、圧縮空気の圧力によりジョイントホース36を通ってパンクタイヤ50内へ注入される。さらに、空気入りタイヤ61、62、63から圧縮空気がパンクタイヤ50に供給され、パンクタイヤ50が昇圧される。このように、3つの空気入りタイヤ61、62、63から一度にパンクタイヤ50に空気が供給されるので、タイヤの内圧を高く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤ50の補修ができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤのシーリング・ポンプアップ装置及びパンクタイヤの補修方法に関する。
従来、空気入りタイヤがパンクした際に、パンクタイヤ及びホイールを交換することなく、パンクタイヤをシーリング剤により補修すると共に、パンクタイヤの内圧を所定の基準圧まで昇圧(ポンプアップ)するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置が知られている。
シーリング・ポンプアップ装置としては、特許文献1に開示されるシーリング・ポンプアップ装置が公知である。
特許文献1のシーリング・ポンプアップ装置では、空気を入れる圧力源をエアコンプレッサに限定せず、パンクしていないタイヤから圧力を補修液の入ったボトルにかけて、そのボトルからパンクタイヤへ補修液を注入すると共に空気を入れる。
特許文献1のシーリング・ポンプアップ装置では、空気を入れる圧力源をエアコンプレッサに限定せず、パンクしていないタイヤから圧力を補修液の入ったボトルにかけて、そのボトルからパンクタイヤへ補修液を注入すると共に空気を入れる。
ところで、人力で圧縮空気を発生される装置、例えば、足踏みポンプ・空気入れなどを用いて、パンクタイヤに空気を入れると時間と労力が著しくかかり実用的ではない。
また、上記の特許文献1の装置では、補修をしたタイヤの空気内圧が高くあがりにくく、例えば、160kPa以下と低くなってしまう。このように、特許文献1の装置では、パンク穴を補修できたとしても、タイヤの内圧があがらず、パンクタイヤの補修としては不充分であった。
また、上記の特許文献1の装置では、補修をしたタイヤの空気内圧が高くあがりにくく、例えば、160kPa以下と低くなってしまう。このように、特許文献1の装置では、パンク穴を補修できたとしても、タイヤの内圧があがらず、パンクタイヤの補修としては不充分であった。
本発明は、上記事実を考慮し、良好なパンクタイヤの補修が可能なタイヤのシーリング・ポンプアップ装置及びパンクタイヤの補修方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置は、内部にシーリング剤を収容すると共に、該シーリング剤を吐出させる液剤吐出口及び内部へ空気を流入させる空気流入口を有する液剤収容部と、一端部が前記液剤吐出口に接続され、他端部がパンクタイヤのタイヤバルブに接続されて前記液剤収容部と前記パンクタイヤとを連通させる第1接続管と、一端部が前記空気流入口と接続され、中間部から複数に枝分かれした他端部が複数の空気入りタイヤのタイヤバルブにそれぞれ接続されて前記液剤収容部と前記空気入りタイヤとを連通させる第2接続管と、前記中間部よりも前記空気流入口側の前記第2接続管に設けられ、前記第2接続管の流路を開閉可能な開閉弁と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、内部にシーリング剤を収容する液剤収容部の液剤吐出口に第1接続管の一端部が接続され、第1接続管の他端部は、パンクタイヤのタイヤバルブに接続されて液剤収容部とパンクタイヤとが連通する。
液剤収容部の空気流入口には、第2接続管の一端部が接続され、第2接続管の中間部から複数に枝分かれした他端部が、複数の空気入りタイヤのタイヤバルブにそれぞれ接続されて、液剤収容部と空気入りタイヤとが連通する。
液剤収容部の空気流入口には、第2接続管の一端部が接続され、第2接続管の中間部から複数に枝分かれした他端部が、複数の空気入りタイヤのタイヤバルブにそれぞれ接続されて、液剤収容部と空気入りタイヤとが連通する。
中間部よりも空気流入口側の第2接続管に設けられた開閉弁を開けて、第2接続管の流路を開放すると、複数の空気入りタイヤから液剤収容部へ空気が送り込まれて、パンクタイヤへシーリング剤及び空気が供給され、パンクタイヤが補修される。このように、複数の空気入りタイヤから一度にパンクタイヤに空気が供給されるので、タイヤの内圧を素早く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤの補修ができる。
本発明の請求項2に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置は、請求項1の構成において、前記開閉弁よりも前記空気流入口側の前記第2接続管に設けられ、前記液剤収容部へ送り込まれる空気圧を減圧する減圧弁を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、開閉弁よりも空気流入口側の第2接続管に設けられた減圧弁が、液剤収容部へ送り込まれる空気圧を減圧するので、液剤収容部及びパンクタイヤに圧力がかかり過ぎることを防止でき、良好なパンクタイヤの補修ができる。
この構成によれば、開閉弁よりも空気流入口側の第2接続管に設けられた減圧弁が、液剤収容部へ送り込まれる空気圧を減圧するので、液剤収容部及びパンクタイヤに圧力がかかり過ぎることを防止でき、良好なパンクタイヤの補修ができる。
本発明の請求項3に係るパンクタイヤの補修方法は、請求項1又は請求項2に記載のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置に用いられるパンクタイヤの補修方法であって、
パンクしていない複数の空気入りタイヤをそれぞれ300kPa以上に昇圧する第1工程と、シーリング剤を収容する液剤収容部を介して、パンクしたパンクタイヤと前記複数の空気入りタイヤとを接続する第2工程と、前記複数の空気入りタイヤから前記液剤収容部へ空気を送り込んで、前記パンクタイヤへ前記シーリング剤及び前記空気を供給する第3工程と、を備えたことを特徴とする。
パンクしていない複数の空気入りタイヤをそれぞれ300kPa以上に昇圧する第1工程と、シーリング剤を収容する液剤収容部を介して、パンクしたパンクタイヤと前記複数の空気入りタイヤとを接続する第2工程と、前記複数の空気入りタイヤから前記液剤収容部へ空気を送り込んで、前記パンクタイヤへ前記シーリング剤及び前記空気を供給する第3工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、第1工程において、パンクしていない複数の空気入りタイヤをそれぞれ300kPa以上に昇圧する。
次に、第2工程において、シーリング剤を収容する液剤収容部を介して、パンクしたパンクタイヤと複数の空気入りタイヤとを接続する。
次に、第2工程において、シーリング剤を収容する液剤収容部を介して、パンクしたパンクタイヤと複数の空気入りタイヤとを接続する。
次に、第3工程において、複数の空気入りタイヤから液剤収容部へ空気を送り込んで、パンクタイヤへシーリング剤及び空気を供給し、パンクタイヤが補修される。
このように、複数の空気入りタイヤを、一旦、300kPa以上に昇圧してからパンクタイヤに空気が供給されるので、タイヤの内圧を高く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤの補修ができる。
このように、複数の空気入りタイヤを、一旦、300kPa以上に昇圧してからパンクタイヤに空気が供給されるので、タイヤの内圧を高く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤの補修ができる。
本発明は、上記構成としたので、良好なパンクタイヤの補修ができる。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(タイヤのシーリング・ポンプアップ装置の構成)
まず、本実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置の構成について説明する。図1には、本実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という)10が示されている。
(タイヤのシーリング・ポンプアップ装置の構成)
まず、本実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置の構成について説明する。図1には、本実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という)10が示されている。
本実施形態に係るポンプアップ装置10は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤがパンクした際、そのパンクタイヤ及びホイールを交換することなく、パンクタイヤをシーリング剤により補修すると共に、パンクタイヤの内圧を所定の基準圧まで昇圧(ポンプアップ)させるものである。
ポンプアップ装置10は、図1に示すように、内部にシーリング剤を収容すると共に、そのシーリング剤を吐出させる液剤吐出口56及び内部へ空気を流入させる空気流入口58を有する液剤収容部14を備えている。
ポンプアップ装置10は、図1に示すように、内部にシーリング剤を収容すると共に、そのシーリング剤を吐出させる液剤吐出口56及び内部へ空気を流入させる空気流入口58を有する液剤収容部14を備えている。
液剤収容部14は、内部にシーリング剤を収容する液剤容器16と、この液剤容器16の開口部に設けられた注入ユニット18を備えている。
液剤容器16の上部には、図2に示すように、径方向に沿った断面積が略一定とされると共に断面が円形、長円状又は楕円状とされた胴部20が形成されている。液剤容器16の下部には、胴部20の下端側から断面積が徐々に縮小する肩部22を介して、下方へ突出する略円筒状の首部24が一体的に形成されている。
液剤容器16の上部には、図2に示すように、径方向に沿った断面積が略一定とされると共に断面が円形、長円状又は楕円状とされた胴部20が形成されている。液剤容器16の下部には、胴部20の下端側から断面積が徐々に縮小する肩部22を介して、下方へ突出する略円筒状の首部24が一体的に形成されている。
液剤容器16は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されている。また、液剤容器16内には、ポンプアップ装置10により修理すべきタイヤの種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜400g)よりも若干多めのシーリング剤26が充填されている。
この規定量よりも多めのシーリング剤26を収容した状態で、液剤容器16内には、シーリング剤26の上側に空気層Gが形成される。但し、シーリング剤26の酸化等による変質を防止するため、出荷時にはAr等の不活性ガスをシーリング剤26共に液剤容器16内へ封入するようにしても良く、また液剤容器16内にシーリング剤26を隙間なく充填するようにしても良い。
この規定量よりも多めのシーリング剤26を収容した状態で、液剤容器16内には、シーリング剤26の上側に空気層Gが形成される。但し、シーリング剤26の酸化等による変質を防止するため、出荷時にはAr等の不活性ガスをシーリング剤26共に液剤容器16内へ封入するようにしても良く、また液剤容器16内にシーリング剤26を隙間なく充填するようにしても良い。
図2に示すように、注入ユニット18は、略円筒状に形成されたユニット本体28及び、このユニット本体28の下端部から外周側へ延出するプレート状の脚部30を備えている。ユニット本体28の上端部には、液剤容器16の首部24が溶着により固定されている。また、注入ユニット18には、一端部が液剤容器16内に挿し通され、他端部が注入ユニット18から延出するL字状の圧力配管40が設けられている。
ポンプアップ装置10では、図2に示すように、液剤容器16を注入ユニット18の上側に直立した状態にすると、液剤容器16内のシーリング剤26が自重により、注入ユニット18内部に形成された加圧給液室32内へ流入する。
この加圧給液室32には、シーリング剤26を外部へ吐出させる液剤吐出口56が形成されており、この液剤吐出口56には、ニップル34を介して、第1接続管の一例としてのジョイントホース36の一端部が接続されている。これにより、このジョイントホース36は、ニップル34を介して加圧給液室32と連通する。
この加圧給液室32には、シーリング剤26を外部へ吐出させる液剤吐出口56が形成されており、この液剤吐出口56には、ニップル34を介して、第1接続管の一例としてのジョイントホース36の一端部が接続されている。これにより、このジョイントホース36は、ニップル34を介して加圧給液室32と連通する。
また、図1に示すように、ジョイントホース36の他端部には、パンクタイヤ50のタイヤバルブ52に着脱可能に接続されるバルブアダプタ38が設けられている。このバルブアダプタ38がタイヤバルブ52に接続されることにより、ジョイントホース36を介して、液剤収容部14の加圧給液室32とパンクタイヤ50とが連通する。
また、ポンプアップ装置10は、図1に示すように、空気入りタイヤ61、62、63に接続される第2接続管の一例としての耐圧ホース42を備えている。
この耐圧ホース42の一端部には、ジョイントカプラ43が取り付けられている。一方、圧力配管40の先端には、液剤収容部14の内部へ空気を流入させる空気流入口58が形成され、この空気流入口58には、ジョイントカプラ43を接続可能な接続部材46が設けられている。圧力配管40は、接続部材46とは反対側の先端部をユニット本体28の周壁部を貫通させて加圧給液室32内を介して液剤容器16内へ突出させている。
この耐圧ホース42の一端部には、ジョイントカプラ43が取り付けられている。一方、圧力配管40の先端には、液剤収容部14の内部へ空気を流入させる空気流入口58が形成され、この空気流入口58には、ジョイントカプラ43を接続可能な接続部材46が設けられている。圧力配管40は、接続部材46とは反対側の先端部をユニット本体28の周壁部を貫通させて加圧給液室32内を介して液剤容器16内へ突出させている。
なお、圧力配管40の先端部に、外部から加圧給液室32内への圧縮空気の流通を許容するが、加圧給液室32内から外部への圧縮空気及びシーリング剤26の逆流を阻止する逆止弁を配設する構成であっても良い。
耐圧ホース42は、中間部42Aから3つに枝分かれした他端部に、バルブアダプタ44が取り付けられており、バルブアダプタ44が3つの空気入りタイヤ61、62、63のタイヤバルブ64にそれぞれ接続される。耐圧ホース42のバルブアダプタ44が3つの空気入りタイヤ61、62、63のタイヤバルブ64にそれぞれ接続されることにより、液剤収容部14と空気入りタイヤ61、62、63とが連通する。
なお、本実施形態では、3つの空気入りタイヤ61、62、63を用いているが、用いられる空気入りタイヤとしては、2つであってもよく、また、4つ以上であってもよい。
なお、本実施形態では、3つの空気入りタイヤ61、62、63を用いているが、用いられる空気入りタイヤとしては、2つであってもよく、また、4つ以上であってもよい。
中間部42Aよりも空気流入口58側の耐圧ホース42には、耐圧ホース42の流路を開閉可能な開閉弁の一例としてのストップバルブ66が設けられている。
ストップバルブ66が耐圧ホース42の流路を開放することにより、3つの空気入りタイヤ61、62、63と液剤収容部14との間で空気の流通が可能となり、ストップバルブ66が耐圧ホース42の流路を閉鎖することにより、3つの空気入りタイヤ61、62、63と液剤収容部14との間で空気の流通が不可能となる。
ストップバルブ66が耐圧ホース42の流路を開放することにより、3つの空気入りタイヤ61、62、63と液剤収容部14との間で空気の流通が可能となり、ストップバルブ66が耐圧ホース42の流路を閉鎖することにより、3つの空気入りタイヤ61、62、63と液剤収容部14との間で空気の流通が不可能となる。
ストップバルブ66よりも空気流入口58側の耐圧ホース42には、液剤収容部14へ送り込まれる空気圧を減圧する減圧弁68が設けられている。
減圧弁68は、3つの空気入りタイヤ61、62、63からの圧力が、高圧であっても、所定の圧力に下げ、圧力を一定に保つ構成となっている。これにより、液剤収容部14及びパンクタイヤ50に必要以上の圧力が付与されず、また、パンクタイヤ50が補修され、パンクタイヤ50が規定内圧に達すると、それ以上、パンクタイヤ50が昇圧されないようになっている。
減圧弁68は、3つの空気入りタイヤ61、62、63からの圧力が、高圧であっても、所定の圧力に下げ、圧力を一定に保つ構成となっている。これにより、液剤収容部14及びパンクタイヤ50に必要以上の圧力が付与されず、また、パンクタイヤ50が補修され、パンクタイヤ50が規定内圧に達すると、それ以上、パンクタイヤ50が昇圧されないようになっている。
ポンプアップ装置10を備えたパンク修理キットは、図3に示すように、ポンプアップ装置10とは別装置として、人力により圧縮空気を空気入りタイヤ61、62、63に供給可能な圧縮空気供給装置70を備えている。本実施形態に係る圧縮空気供給装置70は、手動式の空気入れであり、シリンダ内にあるピストンを手動により上下させることにより空気を入れることが可能となる。なお、人力による圧縮空気供給装置70としては、例えば、足踏み式の空気入れであってもよい。
圧縮空気供給装置70には、ジョイントホース72の一端部が接続されている。このジョイントホース72の他端部には、空気入りタイヤ61、62、63のタイヤバルブ64に着脱可能に接続されるバルブアダプタ74が設けられている。
(本実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るポンプアップ装置10を用いて、パンクしたパンクタイヤ50を補修するパンクタイヤの補修方法の手順を説明する。
次に、本実施形態に係るポンプアップ装置10を用いて、パンクしたパンクタイヤ50を補修するパンクタイヤの補修方法の手順を説明する。
タイヤがパンクした場合にパンクタイヤの補修する際は、先ず、図4に示すように、ステップ100(S100)において、作業者は、圧縮空気供給装置70のジョイントホース72にあるバルブアダプタ74を、パンクしていない空気入りタイヤ61のタイヤバルブ64に接続し、圧縮空気供給装置70で空気入りタイヤ61に圧縮空気を入れて、空気入りタイヤ61の内圧を300kPa以上に昇圧する。他の空気入りタイヤ62、63についても同様に、内圧を300kPa以上に昇圧する。なお、空気入りタイヤ61、62、63を昇圧する上限としては、350kPaとなる。上限を350kPaとするのは、350kPaを超える昇圧は長時間を要するためであり、また、安全性を確保するためである。
次に、ステップ102(S102)において、耐圧ホース42にあるバルブアダプタ44を、空気入りタイヤ61、62、63のタイヤバルブ64にそれぞれ接続する。なお、このときストップバルブ66は、耐圧ホース42の流路を閉鎖している。また、パンクタイヤ50のタイヤバルブ52へジョイントホース36のバルブアダプタ38を接続する。
次に、ステップ104(S104)において、ストップバルブ66を開き、耐圧ホース42の流路を開放する。これにより、空気入りタイヤ61、62、63から圧縮空気が流出し、減圧弁68で減圧されて空気流入口58から液剤収容部14内へ送り込まれる。これにより、液剤収容部14の内部に収容されたシーリング剤26が、圧縮空気の圧力により液剤収容部14の液剤吐出口56から押し出され、このシーリング剤26がジョイントホース36を通ってパンクタイヤ50内へ注入される。さらに、空気入りタイヤ61、62、63から圧縮空気がパンクタイヤ50に供給され、パンクタイヤ50が昇圧される。
なお、パンクタイヤ50は、減圧弁68の作用により、パンクタイヤ50が補修され、パンクタイヤ50が規定内圧に達すると、それ以上、昇圧されない。
このように、3つの空気入りタイヤ61、62、63、一旦、300kPa以上に昇圧してから、一度にパンクタイヤ50に空気が供給されるので、タイヤの内圧を高く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤ50の補修ができる。
このように、3つの空気入りタイヤ61、62、63、一旦、300kPa以上に昇圧してから、一度にパンクタイヤ50に空気が供給されるので、タイヤの内圧を高く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤ50の補修ができる。
ここで、3つのタイヤから1つのタイヤへ空気を分配した際における各タイヤの最終定常圧力を実験により確認した。
この実験では、パンクしていないタイヤを4つ用意し、3つのタイヤを下記の所定圧力にすると共に、1つのタイヤの圧力を0kPaにし、所定圧力にされた3つのタイヤから0kPaにされた1つのタイヤに空気を分配した際の4つの各タイヤの圧力を確認した。
この実験では、パンクしていないタイヤを4つ用意し、3つのタイヤを下記の所定圧力にすると共に、1つのタイヤの圧力を0kPaにし、所定圧力にされた3つのタイヤから0kPaにされた1つのタイヤに空気を分配した際の4つの各タイヤの圧力を確認した。
図5のA欄に示すように、分配前の3つのタイヤの圧力を210kPaに設定して、0kPaにされた1つのタイヤに空気を分配した場合は、分配後の4つの各タイヤの圧力は、140〜160kPaとなる。
図5のB欄に示すように、分配前の3つのタイヤの圧力を250kPaに設定して、0kPaにされた1つのタイヤに空気を分配した場合は、分配後の4つの各タイヤの圧力は、165〜185kPaとなる。
図5のB欄に示すように、分配前の3つのタイヤの圧力を250kPaに設定して、0kPaにされた1つのタイヤに空気を分配した場合は、分配後の4つの各タイヤの圧力は、165〜185kPaとなる。
図5のC欄に示すように、分配前の3つのタイヤの圧力を300kPaに設定して、0kPaにされた1つのタイヤに空気を分配した場合は、分配後の4つの各タイヤの圧力は、200〜220kPaとなる。
この結果から、通常、空気入りタイヤは200kPa〜250kPaであるため、200kPa〜250kPaの3つのタイヤから空気を分配しても、分配後の各タイヤの圧力は200kPa以上とならず、空気圧が充分でないことがわかる。
この結果から、通常、空気入りタイヤは200kPa〜250kPaであるため、200kPa〜250kPaの3つのタイヤから空気を分配しても、分配後の各タイヤの圧力は200kPa以上とならず、空気圧が充分でないことがわかる。
また、この結果から、パンクしていない状態でも、分配後の圧力200kPaを確保するには、分配前の3つのタイヤの圧力が300kPa必要なことがわかる。
従って、パンク状態では、補修液としてのシーリング剤が、パンク穴を封止するまでは、空気が漏れることを考えると、分配前の3つのタイヤの圧力を、少なくとも300kPa以上に設定する必要がある。
従って、パンク状態では、補修液としてのシーリング剤が、パンク穴を封止するまでは、空気が漏れることを考えると、分配前の3つのタイヤの圧力を、少なくとも300kPa以上に設定する必要がある。
パンクタイヤは、低い圧力の空気を入れても、パンク孔から空気が抜けてしまうため、タイヤが膨張せず、シーリング剤がうまくタイヤに回らない。このため、最初にある程度の高い圧力の空気を一度に入れて膨張させてから、シーリング剤をタイヤ全体に回るようにする必要がある。従って、人力による圧縮空気供給装置70では、パンクタイヤに空気を入れるのに時間と労力が著しくかかってしまう。
これに対して、本実施形態は、空気入りタイヤを、一旦、300kPa以上に昇圧し、昇圧した空気入りタイヤから一度にパンクタイヤに空気を供給するので、タイヤの内圧を素早く上げることが可能となり、良好なパンクタイヤの補修ができる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
10 ポンプアップ装置
14 液剤収容部
26 シーリング剤
36 ジョイントホース(第1接続管)
42 耐圧ホース(第2接続管)
50 パンクタイヤ
52 タイヤバルブ
56 液剤吐出口
58 空気流入口
61、62、63 空気入りタイヤ
64 タイヤバルブ
66 ストップバルブ(開閉弁)
68 減圧弁
14 液剤収容部
26 シーリング剤
36 ジョイントホース(第1接続管)
42 耐圧ホース(第2接続管)
50 パンクタイヤ
52 タイヤバルブ
56 液剤吐出口
58 空気流入口
61、62、63 空気入りタイヤ
64 タイヤバルブ
66 ストップバルブ(開閉弁)
68 減圧弁
Claims (3)
- 内部にシーリング剤を収容すると共に、該シーリング剤を吐出させる液剤吐出口及び内部へ空気を流入させる空気流入口を有する液剤収容部と、
一端部が前記液剤吐出口に接続され、他端部がパンクタイヤのタイヤバルブに接続されて前記液剤収容部と前記パンクタイヤとを連通させる第1接続管と、
一端部が前記空気流入口と接続され、中間部から複数に枝分かれした他端部が複数の空気入りタイヤのタイヤバルブにそれぞれ接続されて前記液剤収容部と前記空気入りタイヤとを連通させる第2接続管と、
前記中間部よりも前記空気流入口側の前記第2接続管に設けられ、前記第2接続管の流路を開閉可能な開閉弁と、
を備えたことを特徴とするタイヤのシーリング・ポンプアップ装置。 - 前記開閉弁よりも前記空気流入口側の前記第2接続管に設けられ、前記液剤収容部へ
送り込まれる空気圧を減圧する減圧弁を備えたことを特徴とするタイヤのシーリング・ポンプアップ装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置に用いられるパンクタイヤの補修方法であって、
パンクしていない複数の空気入りタイヤをそれぞれ300kPa以上に昇圧する第1工程と、
シーリング剤を収容する液剤収容部を介して、パンクしたパンクタイヤと前記複数の空気入りタイヤとを接続する第2工程と、
前記複数の空気入りタイヤから前記液剤収容部へ空気を送り込んで、前記パンクタイヤへ前記シーリング剤及び前記空気を供給する第3工程と、
を備えたことを特徴とするパンクタイヤの補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006350379A JP2008155605A (ja) | 2006-12-26 | 2006-12-26 | タイヤのシーリング・ポンプアップ装置及びパンクタイヤの補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
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