JP2008155390A - テープ印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペース化を実現するテープ印刷装置を提供することを目的とする。また、省スペース化を実現すると共にプラテン駆動軸の変形を低減するテープ印刷装置を提供することである。
【解決手段】テープ印刷装置1は、テープ印刷装置1の本体(装置本体2)側面に、テープカートリッジ5をテープ印刷装置1の装置本体2内部に挿入する挿入口(カートリッジ挿入口6)を備え、テープカートリッジ5は、カートリッジ挿入口6から、テープ印刷装置1の装置本体2内部に備えるプラテン駆動軸91の軸方向に対して略垂直方向に挿入する。また、装置本体2内部には、プラテン駆動軸91の端面部91Bを遊嵌する遊嵌部30を備える。
【選択図】図1
【解決手段】テープ印刷装置1は、テープ印刷装置1の本体(装置本体2)側面に、テープカートリッジ5をテープ印刷装置1の装置本体2内部に挿入する挿入口(カートリッジ挿入口6)を備え、テープカートリッジ5は、カートリッジ挿入口6から、テープ印刷装置1の装置本体2内部に備えるプラテン駆動軸91の軸方向に対して略垂直方向に挿入する。また、装置本体2内部には、プラテン駆動軸91の端面部91Bを遊嵌する遊嵌部30を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、テープ印刷装置に関するものである。
従来、テープ印刷装置では、テープ印刷装置の本体(装置本体)にテープカートリッジを装着し、装着したテープカートリッジに収容されている印刷テープを繰り出し、繰り出した印刷テープに印刷を行なうようになっている。
また、テープ印刷装置は一般的に、図5に示すように、テープカートリッジ101をテープ印刷装置100に装着する場合、装置本体102の上面に配設された開閉蓋103を、装置本体102の後部側面に配設されるヒンジ機構104を中心に上側に開放し、開閉蓋103の下部に構成されるカートリッジ載置部105に、テープカートリッジ101を装置本体102の上方から挿入することにより装着している。また、挿入する際、カートリッジ載置部105に立設されるガイド突起106などによりテープカートリッジ101は案内され、カートリッジ載置部105の下方から延出するプラテン駆動軸107がテープカートリッジ101のプラテンローラ108に係合される。なお、テープカートリッジ101を装置本体102に装着した後、開閉蓋103を閉塞する。
なお、開閉蓋を開放してテープカートリッジを挿入するテープ印刷装置として、特許文献1が開示されている。
しかし、テープカートリッジ101を装置本体102に装着する際、開閉蓋103を装置本体102の上側に開放することが必要となる。言い換えれば、テープ印刷装置100の上側に開閉蓋103の開放に要する領域が必要となる。従って、テープ印刷装置100を使用する際には、この開閉蓋103の開放に要する領域を確保しなければならず、省スペース化に課題があった。
また、このようなテープ印刷装置100では、プラテン駆動軸107は、カートリッジ載置部105の下方から延出するように、片持ち構造となっている。そして、プラテン駆動軸107には、印刷時に印刷ヘッド109の加圧による荷重が軸方向に対して垂直方向に負荷として加わるため、軸の変形(軸の傾き)などの不具合を発生することがあり、このような負荷による不具合発生を考慮(防止)した設計を行なっていた。従って、プラテン駆動軸107の変形を低減できる構造が望まれていた。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、省スペース化を実現するテープ印刷装置を提供することを目的とする。また、省スペース化を実現すると共にプラテン駆動軸の変形を低減するテープ印刷装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明のテープ印刷装置は、テープ印刷装置の本体側面に、テープカートリッジをテープ印刷装置の本体内部に挿入する挿入口を備え、テープカートリッジは、挿入口から、テープ印刷装置の本体内部に備えるプラテン駆動軸の軸方向に対して、略垂直方向に挿入することを特徴とする。
このようなテープ印刷装置によれば、テープ印刷装置の本体側面に備える挿入口から、本体内部に備えるプラテン駆動軸の軸方向に対して略垂直方向に挿入することにより、テープカートリッジを本体内部に装着する場合の省スペース化を図ることが可能になる。
また、テープ印刷装置の本体内部には、挿入されるテープカートリッジをテープ印刷装置の本体内部の所定の位置に、案内して固定する案内機構部と、プラテン駆動軸を含み印刷テープに印刷する印刷機構部と、案内機構部により所定の位置に案内されたテープカートリッジに対して、印刷機構部を印刷可能な位置に移動する移動機構部と、を備えることが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、案内機構部により、挿入されるテープカートリッジをテープ印刷装置の本体内部の所定の位置に、案内して固定する。そして、移動機構部により、プラテン駆動軸を含み印刷テープに印刷する印刷機構部を印刷可能な位置に移動する。この構成により、テープカートリッジは本体内部の所定の位置に固定され、印刷駆動部により確実に印刷テープに印刷を行なうことができる。
また、テープ印刷装置の本体内部には、プラテン駆動軸の端面部を遊嵌する遊嵌部を備えることが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、遊嵌部により、プラテン駆動軸の端面部を遊嵌するため、印刷機構部により印刷テープに印刷を行なう際に、プラテン駆動軸に印刷ヘッドの加圧による荷重が、軸方向に対して垂直方向に負荷として加わり、プラテン駆動軸が変形などした場合にも、この遊嵌部により端面部を受けることができるため、負荷によるプラテン駆動軸の変形を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るテープ印刷装置の全体斜視図である。図1を参照してテープ印刷装置1を説明する。
図1に示すように、本実施形態のテープ印刷装置1は、外装を上下2分割構造の装置ケース3で構成した装置本体2と、装置本体2に着脱自在に装着されたテープカートリッジ5とから構成されている。そして、印刷対象物となる印刷テープ4は、テープカートリッジ5に収容されている。
装置本体2の後部側面の右側には、テープカートリッジ5を装置本体2内部に挿入する略四角形状のカートリッジ挿入口6が形成されている。また、装置本体2の上面後部側の右側には挿入されたテープカートリッジ5の種類を確認する窓7が配設されている。装置本体2の上面中央の斜面には、装置ケース3内側に液晶ディスプレイ20が組み込まれている。また、装置本体2の上面前部側の斜面には、キーボード17が配設されている。
装置本体2の右側面の後部側には、印刷が完了した印刷テープ4をテープ印刷装置1外部に繰り出すためのテープ排出口(図示省略)が形成されている。そして、このテープ排出口と挿入され設置されたテープカートリッジ5との間には、印刷テープ4をフルカットするカッタと、ハーフカットするスライドカッタとが備わる切断部(図示省略)が内蔵されている。
装置本体2の左後部上面には、印刷テープ4の隅部をトリミングする成形切断機構(図示省略)が内蔵されており、装置ケース3における成形切断機構の部分には、印刷テープ(ラベル)4を成形切断機構に送り込むためのテープ挿入ガイド8と、これに連なるスリット状のテープ挿入口9が形成されている。更に、装置本体2の左側面の後部側には、電源用コネクタ10と、パーソナルコンピュータなどと接続するための接続用コネクタ11とが設けられている。
ここで、テープカートリッジ5の構造を説明する。
テープカートリッジ5は、筐体50により、全体をカバーリングした形態で構成されている。また、テープカートリッジ5は、印刷テープ4をロール状に巻回したテープリール53と、インクリボン54をロール状に巻回したリボン繰出しリール55と、繰り出したインクリボン54を巻き取るリボン巻取りリール56とを備えている。
テープカートリッジ5は、筐体50により、全体をカバーリングした形態で構成されている。また、テープカートリッジ5は、印刷テープ4をロール状に巻回したテープリール53と、インクリボン54をロール状に巻回したリボン繰出しリール55と、繰り出したインクリボン54を巻き取るリボン巻取りリール56とを備えている。
また、テープカートリッジ5は、後述する印刷ヘッド40を挿通する貫通開口57が形成されている。この貫通開口57に臨むように回転自在のプラテンローラ58が配設されている。なお、プラテンローラ58の外周には、プラテンゴム59が設けられている。また、左右の側面に1対、および前部側面に1つ、後述するテープカートリッジ5を案内機構部60(図2参照)に固定する凹部51が計3つ形成されている。
図2は、テープカートリッジを装置本体内部に挿入する場合の概略断面図である。図2を参照して、テープカートリッジ5を装置本体2内部に挿入する場合の構成と動作を説明する。なお、図2は、テープカートリッジ5の挿入途中の状態を2点鎖線で示し、挿入完了した状態を実線で示している。
図2に示すように、装置本体2の内部には、カートリッジ挿入口6に隣接して、挿入されるテープカートリッジ5を所定の位置に固定する案内機構部60が配設されている。この案内機構部60は、テープカートリッジ5に形成された3つの凹部51と係合してテープカートリッジ5を案内機構部60に固定する固定部61と、固定部61にテープカートリッジ5を固定して、所定の位置まで搬送させて所定の位置に固定させる搬送部65とを有して構成されている。なお、所定の位置とは、テープカートリッジ5に収容される印刷テープ4への印刷が可能となる位置である。
固定部61は、平面形状が略4角形の基板62と、基板62から立設して凹部51と係合する3つの係合片63とを有した構成となっている。また、搬送部65は、テープカートリッジ5の左右側方向で挿入方向に沿って配設される一対のラック66と、ラック66に対応して配設される一対のピニオン(図示省略)、およびピニオンを駆動させるピニオン駆動部(図示省略)と、搬送されるテープカートリッジ5を所定の位置で停止させるストッパ67とを有して構成されている。なお、ピニオンは、固定部61の基板62の裏面側に配設されており、ピニオンの回転動作に伴って固定部61が移動する。
テープカートリッジ5の挿入開始から挿入完了までの動作を説明する。
テープカートリッジ5をカートリッジ挿入口6から装置本体2内部に挿入を開始する。このとき、詳細には、テープカートリッジ5は、カートリッジ挿入口6から、装置本体2内部に配設される、後述する印刷機構部80のプラテン駆動軸91の軸方向に対して略垂直方向に挿入されることになる。
テープカートリッジ5をカートリッジ挿入口6から装置本体2内部に挿入を開始する。このとき、詳細には、テープカートリッジ5は、カートリッジ挿入口6から、装置本体2内部に配設される、後述する印刷機構部80のプラテン駆動軸91の軸方向に対して略垂直方向に挿入されることになる。
テープカートリッジ5をカートリッジ挿入口6から装置本体2内部に挿入して行くと、カートリッジ挿入口6の近辺に位置している固定部61を構成する係合片63にテープカートリッジ5の凹部51が係合する。これにより、テープカートリッジ5が固定部61に固定される。
係合したことをセンサ(図示省略)により検知すると、そのセンサの検知信号により、搬送部65を構成するピニオン駆動部は、ピニオンの駆動を開始させる。ピニオンがラック66と噛合い回転し、ピニオンがラック66を移動することにより、テープカートリッジ5は、固定部61に固定された状態で移動(搬送)を開始する。
テープカートリッジ5は、固定部61に固定された状態で搬送され、搬送部65に有するストッパ67に設置されたセンサ(図示省略)により、ストッパ67の位置(所定の位置)まで搬送されたことが検知されると、そのセンサの検知信号により、ピニオン駆動部は、ピニオンの駆動を停止させる。
以上の動作により、テープカートリッジ5は搬送され、所定の位置に固定され挿入完了となる。なお、案内機構部60は、テープカートリッジ5の排出を指示する図示しない排出操作スイッチが押下されるまでこの状態を維持する。
以上の動作により、テープカートリッジ5は搬送され、所定の位置に固定され挿入完了となる。なお、案内機構部60は、テープカートリッジ5の排出を指示する図示しない排出操作スイッチが押下されるまでこの状態を維持する。
図3は、テープカートリッジに印刷機構部が挿入される場合の概略断面図である。なお、図3は、移動機構部70および印刷機構部80の初期状態を2点鎖線で示し、挿入完了した状態を実線で示している。図4は、移動機構部を構成する移動部を示す斜視図である。なお、図4は、テープカートリッジ5に挿入され、印刷テープ4に印刷を行なう印刷機構部80も図示している。図3、図4を参照して、装置本体2内部の所定の位置に固定されたテープカートリッジ5に対して、印刷機構部80を挿入する移動機構部70の構成と動作を説明する。
図3に示すように、移動機構部70は、移動部71と、移動駆動部75とを有して構成されている。移動部71は、移動駆動部75を構成する後述する一対の回動軸76を軸支し、印刷機構部80を保持する一対の印刷機構保持部72を有して構成されている。また、移動駆動部75は、印刷機構保持部72に軸支される一対の回動軸76と、回動軸76を回動させる複数種のギヤ輪列77と、ギヤ輪列77を駆動するギヤ輪列駆動部(図示省略)と、回動軸76を案内して支持する移動機構支持部(図示省略)とを有して構成されている。
図4に示すように、印刷機構保持部72は、印刷機構部80のベースボード81の端部を固定する断面コ字状のベースボード固定部72Aと、ベースボード固定部72Aの上下方向に立設して回動軸76と螺合する円筒状の回動軸支持部72Bとを有して構成されている。なお、印刷機構保持部72は、ベースボード81の相対する端部に一対構成される。また、円筒状の回動軸支持部72Bの内面には、回動軸76と螺合するためのねじ加工が施されている。また、回動軸76は、回動軸支持部72Bのねじ加工部と螺合して貫通する形態で印刷機構保持部72に軸支されている。
また、移動機構支持部は、回動軸76の倒れなどの不具合や、印刷機構部80の安全な上下方向の移動を行なわせるために、回動軸76および印刷機構部80を支持している。
移動機構部70の移動開始から移動完了までの動作を説明する。
図2、図3に示すように、移動機構部70は、テープカートリッジ5が挿入された位置に対して、下方向に配設されている。そして、案内機構部60によりテープカートリッジ5が所定の位置まで搬送される間は、移動を停止している。また、移動機構部70および印刷機構部80を構成する各部は、案内機構部60によるテープカートリッジ5の搬送に影響を与えない部位に各々配設されている。この状態は、図2に示す移動機構部70の位置、または図3に2点鎖線で示す位置として図示している。
図2、図3に示すように、移動機構部70は、テープカートリッジ5が挿入された位置に対して、下方向に配設されている。そして、案内機構部60によりテープカートリッジ5が所定の位置まで搬送される間は、移動を停止している。また、移動機構部70および印刷機構部80を構成する各部は、案内機構部60によるテープカートリッジ5の搬送に影響を与えない部位に各々配設されている。この状態は、図2に示す移動機構部70の位置、または図3に2点鎖線で示す位置として図示している。
案内機構部60によるテープカートリッジ5の搬送が完了した場合、その完了した信号を受けて、移動機構部70の移動駆動部75を構成するギヤ輪列駆動部が駆動を開始する。ギヤ輪列駆動部の駆動がギヤ輪列77を構成する各種ギヤに伝達し、その結果、回動軸76が回転を開始する。
そして、回動軸76と螺合する印刷機構保持部72は、回動軸76の回転に伴って、印刷機構部80を上方向(テープカートリッジ5の方向)に移動を開始させる。そして、所定の位置(印刷が可能となる位置)まで移動した場合、移動機構支持部に設置されたセンサ(図示省略)がその位置を検知し、そのセンサの検知信号により、ギヤ輪列駆動部は駆動を停止させる。それにより、印刷機構保持部72は、印刷機構部80の移動を停止させ、移動機構部70の移動が完了する。
以上の動作により、印刷機構部80は移動機構部70により移動され、所定の位置に固定される。なお、移動機構部70は、印刷機構部80の印刷動作が終了するまでこの状態を維持する。
以上の動作により、印刷機構部80は移動機構部70により移動され、所定の位置に固定される。なお、移動機構部70は、印刷機構部80の印刷動作が終了するまでこの状態を維持する。
移動機構部70により、印刷機構保持部72に保持された印刷機構部80が印刷可能な位置に移動した場合、図3に示すように、テープカートリッジ5に収容されるプラテンローラ58に、印刷機構部80のプラテン駆動軸91が正常に係合し、また、プラテンローラ58の内周面の凹凸と嵌合してこれを駆動するリム91Aが正常に嵌合される。
また、図示は省略するが、後述する印刷ヘッド40(図4参照)も正常にテープカートリッジ5の貫通開口57(図1参照)内に収容され、後述するリボン巻取り駆動軸89(図4参照)もテープカートリッジ5のリボン巻取りリール56(図1参照)に正常に嵌合する。このような状態となった場合、テープカートリッジ5の印刷テープ4(図1参照)に印刷が可能となる。
なお、印刷機構部80のプラテン駆動軸91の上方となる装置ケース3の内面には、凹部31を有する遊嵌部30が形成されている。そして、印刷機構部80が印刷可能な位置に移動した場合、印刷機構部80のプラテン駆動軸91の端面部91Bは、遊嵌部30の凹部31内に挿入される。
また、凹部31は、プラテン駆動軸91の軸径に公差量を加味して僅かに広い径を有して形成されている。そして、印刷機構部80により印刷テープ4に印刷を行なう際に、プラテン駆動軸91に印刷ヘッド40の加圧による荷重が、軸方向に対して垂直方向に負荷として加わり、プラテン駆動軸91が変形などした場合に、プラテン駆動軸91の端面部91Bを凹部31の内周面で遊嵌して受ける動作を行なう。
ここで、図4に示す印刷機構部80に関して、構成および動作を概略説明する。なお、図4は印刷機構部80の要部を図示したものである。
印刷機構部80は、ステッピングモータ82の回転をプラテンローラ58(図1参照)などに伝達する機構部である。そして、印刷機構部80は、移動機構部70の印刷機構保持部72に保持されて、テープカートリッジ5の固定される下方向に配設されている。また、印刷機構部80は、ベースボード81上に、後述する各種ギヤなどが組み込まれている。
印刷機構部80は、ステッピングモータ82の回転をプラテンローラ58(図1参照)などに伝達する機構部である。そして、印刷機構部80は、移動機構部70の印刷機構保持部72に保持されて、テープカートリッジ5の固定される下方向に配設されている。また、印刷機構部80は、ベースボード81上に、後述する各種ギヤなどが組み込まれている。
印刷機構部80において、ステッピングモータ82の回転をプラテン駆動軸91などに伝達する伝達機構について説明する。図4に示すように、ステッピングモータ82の回転軸82Aには、第1のギヤ83が取り付けられており、更に、クラッチアーム82Bが回転軸82Aに所定の摩擦を持って嵌合されている。
このクラッチアーム82Bは、第2のギヤ84、第3のギヤ85と共に、ワンウェイクラッチを構成しており、ステッピングモータ82が図示矢印C方向に回転すると、回転軸82Aとクラッチアーム82Bとの摩擦により、クラッチアーム82Bは、第2のギヤ84と共に矢印C方向に回転し、第3のギヤ85に係合する。この結果、ステッピングモータ82の回転は、第3のギヤ85まで伝達される。
第3のギヤ85の回転は、更にギヤダウンを繰り返しつつ、第4のギヤ86を介して、第5のギヤ87および第6のギヤ88に伝達される。第6のギヤ88は、その回転軸がリボン巻取り駆動軸89に結合されており、ステッピングモータ82の回転によりインクリボン54を巻き取ってゆく。
第5のギヤ87の回転は、更に第7のギヤ90に伝達され、プラテン駆動軸91を回転する。プラテン駆動軸91の下部には、プラテンローラ58の内周面の凹凸と嵌合してこれを駆動するリム91Aが設けられている。従って、ステッピングモータ82が回転し、ワンウェイクラッチによりその回転が第3のギヤ85に伝達されると、最終的には、プラテン駆動軸91とリボン巻取り駆動軸89とが回転する。
そして、プラテンローラ58の外周に設けられたプラテンゴム59と印刷ヘッド40のヘッド本体45との間に挟持された印刷テープ4を、印刷に合わせて搬送すると共に、この印刷テープ4の搬送に同期してインクリボン54を巻き取ってゆく。
プラテン駆動軸91とリボン巻取り駆動軸89をステッピングモータ82により所定の回転速度で回転駆動すると、印刷テープ4およびインクリボン54をテープリール53およびリボン繰出しリール55から所定量ずつ引き出して互いに重合状態とし、プラテンゴム59と印刷ヘッド40との間を通過させる。
この時、印刷ヘッド40のヘッド本体45に通電してドット単位で発熱量を制御することにより、インクリボン54のインクを印刷テープ4に熱転写し、印刷テープ4へ印刷を行なう。印刷した後、テープカートリッジ5からは印刷が完了した印刷テープ4のみが排出され、印刷に使用されたインクリボン54はリボン巻取りリール56に巻取り回収される。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のテープ印刷装置1によれば、テープ印刷装置1の装置本体2側面(後部側面の右側)に、テープカートリッジ5を装置本体2内部に挿入する略四角形状のカートリッジ挿入口6が形成されている。そして、テープカートリッジ5をこのカートリッジ挿入口6から、テープ印刷装置1の装置本体2内部に備える印刷機構部80のプラテン駆動軸91の軸方向に対して略垂直方向に挿入する。この構成により、テープカートリッジ5を装置本体2内部に装着する場合、従来のように開閉蓋103(図5参照)の開閉動作を必要としないため、テープ印刷装置1の省スペース化を図ることが可能になる。
(1)本実施形態のテープ印刷装置1によれば、テープ印刷装置1の装置本体2側面(後部側面の右側)に、テープカートリッジ5を装置本体2内部に挿入する略四角形状のカートリッジ挿入口6が形成されている。そして、テープカートリッジ5をこのカートリッジ挿入口6から、テープ印刷装置1の装置本体2内部に備える印刷機構部80のプラテン駆動軸91の軸方向に対して略垂直方向に挿入する。この構成により、テープカートリッジ5を装置本体2内部に装着する場合、従来のように開閉蓋103(図5参照)の開閉動作を必要としないため、テープ印刷装置1の省スペース化を図ることが可能になる。
(2)本実施形態のテープ印刷装置1によれば、テープ印刷装置1の装置本体2内部には、案内機構部60と印刷機構部80と移動機構部70とを備えている。従って、案内機構部60により、挿入されるテープカートリッジ5をテープ印刷装置1の装置本体2内部の所定の位置に、案内して固定する。そして、移動機構部70により、プラテン駆動軸91を含み印刷テープ4に印刷する印刷機構部80を印刷可能な位置に移動する。この構成により、テープカートリッジ5は装置本体2内部の所定の位置に固定され、印刷機構部80により確実に印刷テープ4に印刷を行なうことができる。
(3)本実施形態のテープ印刷装置1によれば、テープ印刷装置1の装置本体2内部には、凹部31を有する遊嵌部30を備えている。従って、印刷機構部80により印刷テープ4に印刷を行なう際に、プラテン駆動軸91に印刷ヘッド40の加圧による荷重が、軸方向に対して垂直方向に負荷として加わり、プラテン駆動軸91が変形などした場合にも、この遊嵌部30の凹部31によりプラテン駆動軸91の端面部91Bを遊嵌して受けることができるため、負荷によるプラテン駆動軸91の変形を低減することができる。なお、プラテン駆動軸91の変形を低減できることにより、プラテン駆動軸91は係合するプラテンローラ58を確実に保持できるため、プラテン駆動軸91のプラテンローラ58に対する保持力も向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態では、テープカートリッジ5を挿入するカートリッジ挿入口6には、カートリッジ挿入口6を開閉する蓋を設置していないが、蓋を設置することでも良い。蓋を設置することによって、カートリッジ挿入口6から粉塵の進入や、ユーザなどの手の進入などを防止することができる。
(変形例2)前記実施形態では、カートリッジ挿入口6をテープ印刷装置1の装置本体2に対して後部側面の右側に形成しているが、左右側面や前部側面などに形成しても良い。
なお、本発明を実施するための最良の形態を、上記記載で開示しているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して図示し、かつ、説明しているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、上述した実施形態に対し、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形(変更ならびに改良)を加えることができるものである。従って、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形を加えることにより実施する場合も本発明に含まれるものである。
1…テープ印刷装置、2…装置本体、3…装置ケース、4…印刷テープ、5…テープカートリッジ、6…カートリッジ挿入口、30…遊嵌部、31…凹部、40…印刷ヘッド、51…凹部、58…プラテンローラ、60…案内機構部、61…固定部、62…基板、63…係合片、65…搬送部、66…ラック、70…移動機構部、71…移動部、72…印刷機構保持部、72A…ベースボード固定部、72B…回動軸支持部、75…移動駆動部、76…回動軸、77…ギヤ輪列、80…印刷機構部、81…ベースボード、91…プラテン駆動軸、91A…リム、91B…端面部。
Claims (3)
- テープカートリッジに収容される印刷テープに印刷するテープ印刷装置において、
前記テープ印刷装置の本体側面に、前記テープカートリッジを前記テープ印刷装置の本体内部に挿入する挿入口を備え、
前記テープカートリッジは、前記挿入口から、前記テープ印刷装置の本体内部に備えるプラテン駆動軸の軸方向に対して、略垂直方向に挿入することを特徴とするテープ印刷装置。 - 請求項1に記載のテープ印刷装置であって、
前記テープ印刷装置の本体内部には、
前記挿入される前記テープカートリッジを前記テープ印刷装置の本体内部の所定の位置に、案内して固定する案内機構部と、
前記プラテン駆動軸を含み前記印刷テープに印刷する印刷機構部と、
前記案内機構部により前記所定の位置に案内された前記テープカートリッジに対して、前記印刷機構部を印刷可能な位置に移動する移動機構部と、を備えることを特徴とするテープ印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載のテープ印刷装置であって、
前記テープ印刷装置の本体内部には、前記プラテン駆動軸の端面部を遊嵌する遊嵌部を備えることを特徴とするテープ印刷装置。
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2006
- 2006-12-21 JP JP2006343904A patent/JP2008155390A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100302 |