JP2008155177A - 塗装ブースの整流装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 片面塗り用塗装ブースの整流装置として、整流用空気を供給する動圧室2の下方に静圧室3を設け、静圧室3の下方に天井板4を設けるとともに、この天井板4として、排気通路8とは反対側の方向の天井の高さが低くなるよう、それぞれ10度の傾斜を有する天井板4a、4bを連接する。また、静圧室3を塗料の噴霧方向に沿って3つの領域に仕切るとともに、これと直角方向にも3つの領域に仕切り、合計9個の区画室3a−1〜3c−3に区画し、各区画室ごと下方に吹き出される空気の風速を制御できるようにする。
【選択図】 図1
Description
この際、塗料の噴霧方向の前方下方に排気通路があるブースの場合、ブース内の空気の流れを一定にするためには、空気の流れの方向がすべて排気通路に向けて流れるのが理想的である。このためには、天井の形状を、排気通路を中心とした円弧状に形成し、空気の吹き出し方向がすべて排気通路に向かうようにするのが一番好ましいことになるが、実際には円弧状に湾曲した天井を構成するのは構造上あるいは強度保持上の点から難しい。
そこで、天井板を複数ヶ所において傾斜させ、排気通路と反対側の天井の高さを徐々に低くすることにより、理想の形状に近づけるようにする。
なお、傾斜のある箇所を一ヶ所だけにすると、その傾斜角を大きくする必要が生じ、この場合には、傾斜角のある部分の境目で給気エアが衝突して乱流が起きやすくなる。このため、比較的小さな角度の傾斜角を複数ヶ所に設けるようにする。
このように、静圧室を複数の区画室に仕切り、静圧室から吹き出される風速を、区画室ごとに設定できるようにすることで、塗装の態様が異なる場合でも、それに合わせてブース内の風速のバラツキを解消することができる。
ここで、仕切られる区画室の仕切り方向や数等は任意であるが、例えば塗料の噴霧方向に沿ったブースの長さが5〜6m程度のサイズである場合、噴霧方向に沿って3領域、これと直角方向に3領域程度に仕切り、合計9区画程度に仕切れば風速のバラツキ解消の効果を得ることができ、好適である。
そして、各区画室の風速の制御は、例えばロボットで塗装するときや、人が塗装するときなどの塗装態様に合わせて、それぞれ適切に制御できるようにする。
また、静圧室を複数の区画室に仕切り、各区画室ごと風速を設定できるようにすることで、ブース内の風向、風速を一層安定させて一定にすることができる。
ここで図1は本発明に係る整流装置を採用した塗装ブース全体の斜視図、図2は同ブースの正面図、図3は天井角の検証結果を説明する説明図、図4は空気の風速例を示す説明図、図5は従来のブースの整流装置の説明図である。
従来の片面塗り用塗装ブースの整流装置は、図5に示すように、動圧室52、静圧室53を経由したエアがブース51の塗装室内に向けてほぼ全域で均一な風速で下方に吹き出され、これに対して、風が一度床にぶつかる影響や、塗料の噴出による気流の変化の影響や、吸気箇所である排気通路58が一箇所であることの影響等からブース内の空気に乱流や淀みが発生しやすく、塗料ミストが滞留しやすくなって、天井や作業衣に付着したり、塗装品質の低下を招いたりするような不具合があった。
この結果、天井板4x、4yの境目付近の気流がぶつかって乱気流が発生し、空気や塗料ミストが滞留することが判明した。
一方、図3(b)に示すように、10度づつ傾斜する2枚の天井板4a、4bを連接した場合には、気流の乱れは生じなかった。そこで、この天井構造を採用したものである。
そして、天井板4の角度と、風速を交えた条件で制御することで、ブース内の人、ロボットに応じた均一な風向、風速にすることができる。
また、外部委託によるブース内の清掃に要する費用の削減も図られた。これは、ブース内を浮遊して壁面等に付着する塗料ミストが減少したことによる効果である。
Claims (2)
- 被塗物に対して一方側の方向から塗料を噴霧し、これに対向する方向の下方の排気通路から排気するような塗装ブースの整流装置であって、前記ブースの上部に空気供給用の動圧室が設置され、この動圧室の下方に、空気の流れを整流化するための静圧室が設置されるとともに、この静圧室の下方には、空気の流通を許容する天井板が設けられ、この天井板は、前記排気通路とは反対側の方向の高さが所定の角度で低くなるような傾斜が、複数ヶ所に設けられていることを特徴とする塗装ブースの整流装置
- 前記静圧室は、複数の区画室に仕切られ、静圧室から吹き出される風速は、仕切られた区画室ごとに制御可能にされることを特徴とする請求項1に記載の塗装ブースの整流装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006349805A JP2008155177A (ja) | 2006-12-26 | 2006-12-26 | 塗装ブースの整流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006349805A JP2008155177A (ja) | 2006-12-26 | 2006-12-26 | 塗装ブースの整流装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008155177A true JP2008155177A (ja) | 2008-07-10 |
Family
ID=39656680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006349805A Pending JP2008155177A (ja) | 2006-12-26 | 2006-12-26 | 塗装ブースの整流装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008155177A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-12-26 JP JP2006349805A patent/JP2008155177A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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