JP2008154772A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波距離測定手段の検出情報と光学式のZアライメント検知手段を適宜変更することにより、広い範囲におけるZアライメント駆動と合焦位置への正確な駆動制御を両立可能な眼科装置を提供すること。
【解決手段】被検眼Eに対する装置の上下左右方向のアライメント情報を検出するXYアライメント検出手段と、被検眼Eに対する装置のZアライメント情報を受光素子により光学的に検出する光学Zアライメント検出手段と、XYアライメント検出情報に基づいて被検眼Eに超音波を送波する超音波送波手段と、被検眼Eに送波した超音波の反射波を検出する超音波Zアライメント検出手段と、温度により変化する音速を補正する音速補正手段と、2つのZアライメント検出手段により検出された検出信号の一方を選択するZアライメント検出信号選択手段と、選択されたZアライメント検出信号に基づいて装置を駆動するZ軸駆動手段を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、眼科医院等において眼屈折力等の測定や角膜内皮検査等に使用される眼科装置に関するものである。
従来から、眼科分野において、非接触で被検眼を検査あるいは観察を行なう装置が利用されている。かかる装置には、左右上下前後(XYZ)方向への移動させる移動手段が設けられ、検者は被検眼の所定部位と装置の作動位置を合わせるアライメント操作を行なうようになっている。近年では、前記移動手段を電気的に駆動する駆動手段を設けて、自動的に作動位置まで駆動移動を行なう装置が数多く提供されている。このような装置には、装置と被検眼の位置関係を検出するためのアライメント検出手段が備えられ、その検出結果を駆動制御に利用している。特にZ(前後)方向の駆動は、被検眼への接触の危険が伴うため、Zアライメント検出はXY(左右前後)方向のアライメント検出と比較して高い検出精度が求められる。
しかし、広く行なわれているアライメント検出手段は、被検眼に対しアライメント光を送波し、角膜表面の反射を撮像素子等で光学的に検出するものであり、光路を共有する他の検査(測定・撮影)用光学系により設計自由度が奪われ検出範囲や検出精度が制限されてしまう。そのため、アライメント光の角膜反射光が検出可能な位置まで検者がアライメント操作を行なう必要があり、装置と被検眼の接触防止について配慮が求められる検者には負担であった。また、外乱光や被検者の瞬き等でアライメント光の角膜による反射を特定できない場合、検出不能となる問題も有していた。
光学に依存しない方法として、例えば特許文献1に示されているような、被検眼(被検者)に向けて超音波を送波し、被検眼において反射した超音波を受波することにより、送波から受波までの伝播時間に基づいて被検眼までの距離情報を取得する装置が提案されている。
超音波を利用した距離測定は、光学的なものと比較して測定対象からの反射情報の取得が容易であるため検出範囲を広く設定することが可能であるが、反射情報には測定対象部位以外からの情報も取得してしまうため、光学的Zアライメント検出手段と同等の検出精度を確保が困難である短所も併せ持っている。特許文献1において開示されている発明は、Zアライメントの精度を要求されない装置に適用するものであり、アライメント検出精度を要求される装置に適用できるものではない。
特開平5−253190号公報
ここにおいて、本発明は上述の事情を背景としてなされたもので、その解決課題とするところは、広いアライメント検出範囲を有することで被検眼から離れた位置においても自動アライメント駆動が行なわれるとともに、装置の作動位置近傍においては高いアライメント検出精度が確保される眼科装置を提供することにある。
以下、前述の課題を解決するためになされた本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、被検眼を観察する観察光学系と、装置を左右上下前後の3軸方向に駆動させる駆動手段と、前記被検眼と前記装置の作動基準位置との左右上下方向の相対位置を光学的に検出するXYアライメント検出手段と、前記被検眼と前記装置の作動基準位置との前後方向の相対位置を光学的に検出する光学Zアライメント検出手段と、前記XYアライメント検出手段と前記光学式Zアライメント検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段を備えた眼科装置において、前記被検眼に向けて超音波を送波する超音波送波手段と、前記XYアライメント検出手段の検出結果に基づいて前記超音波送波手段の制御を行なう超音波送波制御手段と、前記超音波の前記被検眼表面からの反射波を受波する超音波受波手段と、前記超音波送波手段から送波された超音波が前記超音波受波手段に受波されるまでの時間を距離に換算することによってZアライメント検出を行なう超音波Zアライメント検出手段と、前記光学Zアライメント検出手段と前記超音波Zアライメント検出手段の検出結果を比較して前記駆動制御手段に出力するZアライメント信号を選択するZアライメント信号選択手段を設けたことを特徴とする。
また、本発明の第二の態様は、前記観察光学系の光路上に光束透過可能な超音波反射体が設けられ、前記光束透過可能な超音波反射体により反射された超音波の伝播経路が前記観察光学系の光軸と同軸になるように構成されているように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の第三の態様は、前記超音波送波手段から送波された超音波束の一部を反射する超音波反射体と、前記超音波反射体により反射された超音波の送波から受波までの伝播距離と伝播時間の関係から音速値を算出するとともに前記超音波Zアライメント検出手段の検出結果を前記算出された音速値に基づいて補正する補正手段を有することを特徴とする。
また、本発明の第四の態様は、前記超音波の伝播経路の温度を計測する温度計測センサと、前記温度計測センサの計測結果から音速値を算出するとともに前記超音波Zアライメント検出手段の検出結果を前記算出された音速値に基づいて補正する補正手段を有することを特徴とする。
本態様に従う構造とされた眼科装置においては、アライメント光の角膜表面の反射が検出できない状態においては、超音波を利用した距離検出手段の検出結果に基づいてZ方向の広範囲においてアライメント駆動制御を行ない、装置作動距離近傍の光学的なZアライメント検出可能な範囲に到達後は光学式Zアライメント検出手段の検出結果に基づいて高精度のアライメント駆動制御を行なうことが可能となるため、装置と被検眼が接触する可能性が高くなる被検眼近傍でのZアライメント操作が不要となり、検者の負担を軽減可能となる。
さらに、本態様に従う構造とされた眼科装置においては、超音波の送波および反射波が伝播する経路が被検眼の観察光学系の光軸に一致しているため、測定対象部位が容易に確認可能となるとともに、測定対象部位に送波された超音波がほぼ垂直に反射されて送波経路を逆進するため、超音波束の中心領域の音響成分を受信可能となり、測定対象までの距離変化に伴う検出精度の低下を三角測定法と比較して少なくすることができる。さらに、送波と受波を兼用して行なうことが可能な部品を採用することにより、部品削減および設計的自由度の拡大を図ることが可能となる。
さらに、本態様に従う構造とされた眼科装置においては、超音波の送波手段からの距離が既知である位置に設けられた超音波反射体により反射された超音波の伝播時間に基づいて使用環境下における超音波の伝播速度を求めることにより、被検眼と装置の作動基準位置までの距離を精度良く求めることが出来る。
さらに、本態様に従う構造とされた眼科装置においては、温度検出センサにより計測された温度に基づいて使用環境下における超音波の伝播速度を求めることにより、被検眼と装置の作動基準位置までの距離を精度良く求めることが出来る。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1に、本発明における眼科装置の一実施形態としての角膜撮影装置の装置光学系10を示す。装置光学系10は、被検眼Eの前眼部を観察する観察光学系12を挟んで、一方の側に撮像照明光学系14および位置検出光学系16が設けられ、他方の側に位置検出照明光学系18および撮像光学系20が設けられた構造とされている。なお、特に本実施形態においては、撮像照明光学系14および位置検出照明光学系18を含んで、照明光学系が構成されている。
観察光学系12は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー22、対物レンズ24、ハーフミラー26、コールドミラー27、および光電素子としてのCCD28が光軸O1上に設けられて構成されている。また、被検眼Eの前方には、複数(本実施形態においては、2つ)の観察用光源30,30が配設されている。観察用光源30,30は、赤外光束を発する例えば赤外LEDなどが用いられる。そして、コールドミラー27は、赤外光を透過せしめる一方、可視光を反射するようにされており、観察用光源30,30から発せられて被検眼Eの前眼部で反射された反射光束が、ハーフミラー22、対物レンズ24およびコールドミラー27を通して、CCD28上で結像されるようになっている。さらに、かかる観察光学系12の最前部には、図2に示される超音波Zアライメント検出系90を構成するアパーチャー96、ガラス板94、超音波トランスデューサー92が配設されている。アパーチャー96には、環境温度によって変動する超音波の伝播速度を補正するために使用環境下の温度計測を行なう温度計測センサ98が付設されている。超音波トランスデューサー92は、超音波の送波および受波を兼用して行なうことが可能である。
撮像照明光学系14は、被検眼Eに近い位置から順に投影レンズ32、コールドミラー34、スリット36、集光レンズ38、撮像用光源40が設けられて構成されている。撮像用光源40は可視光束を発する例えばLED等が用いられる。コールドミラー34は、赤外光を透過せしめる一方、可視光を反射するようにされている。そして、撮像用光源40から発せられた光束は、対物レンズ38およびスリット36を通してスリット光束とされて、コールドミラー34により反射された後に投影レンズ32を通して、角膜Cに対して斜め方向から送波されるようになっている。
位置検出光学系16は、その光軸の一部が撮像照明光学系14の光軸と一致せしめられており、被検眼Eに近い位置から順に投影レンズ32、コールドミラー34、ラインセンサ44が設けられて構成されている。そして、後述する観察用光源54から送波されて角膜Cで反射された光束が、投影レンズ32、コールドミラー34を通して、ラインセンサ44上に結像されるようになっている。
一方、位置検出照明光学系18は、被検眼Eに近い位置から順に対物レンズ46、コールドミラー48、集光レンズ52、および位置検出用光源としての観察用光源54が設けられて構成されている。観察用光源54は、例えば赤外LEDなどの赤外光源が好適に採用される。そして、観察用光源54から発せられた赤外光束が、角膜Cに対して斜めから送波されるようになっている。なお、観察用光源54は、例えばハロゲンランプや可視光LEDなどの可視光源と赤外フィルタを組み合わせることによって構成しても良い。但し、観察用光源54は、必ずしも赤外光源とされる必要は無く、ハロゲンランプや可視光LEDなどの可視光源を用いても良い。可視光源を用いる場合には、その照度は撮像用光源40の照度よりも小さくされることが好ましい。これにより、アライメント等、観察用光源54による光束を送波せしめる際の被検者の負担を軽減することが出来る。
撮像光学系20は、その光軸の一部が位置検出照明光学系18の光軸と一致せしめられており、被検眼Eに近い位置から順に対物レンズ46、コールドミラー48、スリット56、変倍レンズ58、合焦レンズ60、コールドミラー27、CCD28が設けられて構成されている。そして、撮像用光源40から送波されて角膜Cで反射された光束が、対物レンズ46を介してコールドミラー48で反射された後に、スリット56によって平行光束とされて、変倍レンズ58、合焦レンズ60を介して、コールドミラー27で反射されてCCD28上に結像されるようになっている。
また、観察光学系12上に設けられるハーフミラー22は、固視標光学系64、アライメント光学系66の一部を構成している。
固指標光学系64は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー22、投影レンズ68、ハーフミラー70、ピンホール板72、固視標光源74が設けられて構成されている。固視標光源74は例えばLEDなどの可視光を発する光源であり、固視標光源74から発せられた光束は、ピンホール板72、ハーフミラー70を透過した後、投影レンズ68によって平行光束とされて、ハーフミラー22によって反射されて被検眼Eに送波される。
アライメント光学系66は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー22、投影レンズ68、ハーフミラー70、絞り76、ピンホール板78、集光レンズ80、アライメント光源82が設けられて構成されている。アライメント光源82からは赤外光が発せられるようになっており、かかる赤外光は集光レンズ80により集光されてピンホール板78を通過し、絞り76に導かれる。そして、絞り76を通過した光はハーフミラー70に反射されて、投影レンズ68によって平行光束とされた後に、ハーフミラー22によって反射されて被検眼Eに送波される。
また、観察光学系12上に設けられたハーフミラー26は、アライメント検出光学系84の一部を構成している。
アライメント検出光学系84は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー26、位置検出可能なアライメント検出センサ88が設けられて構成されている。そして、アライメント光源82から送波されて、角膜Cで反射された光束が、ハーフミラー26で反射されて、アライメント検出センサ88に導かれるようになっている。
このような構造とされた装置光学系10は、図2に示す眼科装置100に収容されている。眼科装置100は、ベース102の上に本体部104が設けられており、かかる本体部104の上にケース106が前後左右および上下動可能に設けられて構成されている。ベース102には、電源装置が内蔵されていると共に、操作スティック108が設けられており、かかる操作スティック108を操作してケース106を駆動せしめることが出来るようにされている。また、本体部104には、駆動機構あるいは後述する制御回路などが収容されていると共に、例えば液晶モニタなどからなる表示画面110が設けられている。
さらに、図3に示すように、眼科装置100には、ケース106を駆動せしめることによって、装置光学系10を被検眼Eに対して接近乃至は離隔方向に移動せしめる駆動手段が設けられている。これらの駆動手段は例えばラック・ピニオン機構などによって構成されており、本実施形態においては、装置光学系10を図3における上下方向のX方向に駆動せしめるX軸駆動機構112、図3における紙面と垂直のY方向に駆動せしめるY軸駆動機構114、図3における左右方向のZ方向に駆動せしめるZ軸駆動機構116が設けられている。
また、眼科装置100には、装置光学系10の駆動制御手段としての駆動制御回路115が設けられている。そして、X軸駆動機構112、Y軸駆動機構114、Z軸駆動機構116は、それぞれ、駆動制御回路115に接続されて、駆動制御回路115からの駆動信号に基づいて駆動せしめられるようにされている。また、アライメント検出センサ88は、XYアライメント信号処理回路118に接続されており、かかるXYアライメント信号処理回路118は、駆動制御回路115および超音波送波制御回路117を経由して超音波トランスデューサー92に接続されている。かかる超音波トランスデューサー92は、超音波Zアライメント信号処理回路119に接続されており、反射波の受波信号を駆動制御回路115に出力する。
ラインセンサ44は、光学Zアライメント信号処理回路120に接続されており、かかる光学Zアライメント信号処理回路120は、駆動制御回路115に接続されている。これにより、アライメント検出センサ88およびラインセンサ44の検出情報が、駆動制御回路115に入力されるようになっている。それと共に、アライメント検出センサ88の検出情報により、超音波トランスデューサー92の送波を制御出来るようにされている。なお、各照明光源30、40、54、74、82は図示しない撮像制御回路に接続されており、これらの発光を制御出来るようにされている。さらに、眼科装置100は、CCD28が受像した画像を図示しない画像処理手段を経由して表示装置110に表示可能な構成になっている。
次に、このような構造とされた眼科装置100において実行されるアライメント手順の概略を図5に示し、順に説明する。
先ず、S1において、被検眼Eに対して、手動によって装置光学系10のX方向およびY方向の位置合わせ(XYアライメント)を行なう。かかるXYアライメント時には、固視標光源74から送波された固視標光が被検眼Eに導かれる。そして、被検者にかかる固視標光を固視させることによって、被検眼Eの光軸方向を、観察光学系12の光軸O1の方向と一致させることが出来る。かかる状態下で、観察用光源30、30から送波されて、被検眼Eの前眼部で反射された光束がCCD28上に導かれる。これにより、図6に示すように、表示画面110上に、被検眼Eの前眼部が表示される。
さらに、表示画面110上には、例えばスーパーインポーズ信号などによって生成された、矩形枠形状のアライメントパターン125が、被検眼Eに重ねて表示される。それと共に、アライメント光源82から被検眼Eに向けて送波された光束が、被検眼Eの前眼部で反射されて、CCD28に導かれることによって、表示画面110に、点状のアライメント光126として表示されるようになっている。そして、操作者は操作スティック108を操作することによって、装置光学系10を駆動せしめて、アライメント光126がアライメントパターン125の枠内に入るように、装置光学系10の位置を調節する。
また、アライメント光源82から送波されて、被検眼Eの前眼部で反射された光束の一部は、ハーフミラー26で反射されて、アライメント検出センサ88に導かれるようになっている。なお、アライメント光源82からは被検者に認識されない赤外光束が送波されることによって、被検者の負担が軽減されている。
次に、S2において、アライメント検出センサ88は、アライメント光126がアライメントパターン125の枠内に入ると、アライメント光126のX方向の位置とY方向の位置を検出することが出来るようにされている。かかるX方向位置とY方向位置は、XYアライメント信号処理回路118に入力される。そして、XYアライメント信号処理回路118は駆動制御回路115にX方向位置とY方向位置についての検出情報を出力する。
次に、S3において、駆動制御回路115は、X方向の位置情報に基づいて観察光学系10の光軸O1が被検眼Eの光軸に近づくようにX軸駆動機構112を駆動すると共に、Y方向の位置情報に基づいて観察光学系10の光軸O1が被検眼Eの光軸に近づくようにY軸駆動機構114を駆動せしめる。これにより、装置光学系10の被検眼Eに対するXY方向の位置合わせが行われる。なお、後述するように、かかるXYアライメントは、Zアライメント駆動中も適宜のタイミングで実施される。また、特に本実施形態においては、アライメント光源82と観察用光源30,30を短時間で交互に点滅せしめると共に、アライメント光源82の点灯タイミングに合わせてアライメント検出センサ88による検出が行われるようになっている。これにより、XYアライメントに際して観察用光源30,30の赤外光束が影響を与えることの無いようにされている。なお、アライメント光源82と観察用光源30,30の点滅はCCD28における受光信号への変換速度よりも高速に行われることから、CCD28の受光信号が出力される表示画面110には、両光源82,30が点滅して認識されることはなく、恰も両光源82,30が連続して点灯しているように認識される。
次に、S4において、XYアライメント信号処理回路118は、超音波送波制御回路117にXYアライメント完了信号を出力する。そして、超音波送波制御回路117は超音波トランスデューサー92に送波開始信号を出力する。
次に、S5において、被検眼Eに対して、手動によって装置光学系10のZ(接近離反)方向の位置合わせ(Zアライメント)を行なう。かかるZアライメント時には、図2中の点線にて示されるように、超音波トランスデューサー92から送波された超音波は、ガラス板94に到達すると、観察光学系光軸O1に沿って被検眼Eに送波されるように伝播方向が変更される。そして、被検眼方向に向った超音波は、アパーチャー96に到達する。図7は本実施例におけるアパーチャー96の形状とアパーチャー96に送波される観察光束および超音波束の位置関係を示している。ここで、97は開口窓、97で示される点状の円は観察光束の外縁部、99で示される点状の円は超音波束の外縁部を表している。アパ−チャー96の開口部97は、観察光束をすべて通過させるとともに、到達した超音波束の外縁の一部を反射させる寸法になっている。
被検眼Eにおいて反射された超音波は、送波時と同一経路を逆進して超音波トランスデューサー92にて受波される。かかる超音波トランスデューサー92の超音波受波信号は、超音波Zアライメント信号処理回路119に出力される。
図8は、本実施例における超音波系の構成および位置関係を示すものであり、被検眼Eは作動基準に、被検眼E’は作動基準から離れて位置している状態である。超音波トランスデューサー92からアパーチャー96、被検眼EおよびE’までの距離はそれぞれL1、L2、L3である。ここでL1、L2は設計的に距離が既知であるが、L3は設計的には決定できない。図9は、図8の構成において送波された超音波の送波開始からの経過時間と反射信号強度の関係を示している。図中の括弧付の距離符号が2倍されているのは、反射波が検出される時間に超音波は各区間を往復するため、超音波の移動距離は区間距離の2倍になることを示している。(a)および(b)は同一温度下における被検眼EおよびE’に送波された超音波を超音波トランスデューサー92にて受波したものである。波形130は超音波トランスデューサー92表面、波形136はアパーチャー96、波形132は被検眼E、波形134は被検眼E’でそれそれ生じる反射波である。(c)は(a)と同じく被検眼が作動基準L2に位置している状態で、温度変化の影響により被検眼による反射波132が132’に移動して、(b)における134の位置になった例を示している。
超音波、つまり音の伝播速度(音速)は温度とともに変化することは周知である。超音波の反射戻り時間に基づいて距離計測を行なう場合、温度変化に対する音速の補正を行なうことが安定した計測を行なう上で必須である。しかし、温度計測手段を有しない場合においても、おおよその補正は可能である。(a)と(c)において、超音波トランスデューサー92とアパーチャー96の距離L1は設計的に決定される既知な値であり、超音波の往復時間t1あるいはt1’との関係からそれぞれの環境下における音速値が推定され、それぞれの音速値と被検眼Eによる反射波の戻り時間t2あるいはt2’から被検眼Eまでの距離L2、L3も算出可能である。本実施例では、光学系内部に不要な光の侵入を防ぐ目的で光学系の入射開口部に一般的に設けられるアパーチャーを補正の基準として利用し、新たな部品を設けることなく温度変化による影響を補正した超音波Zアライメント検出を実現している。
本発明の実施においては、前述のアパーチャー96を設ける音速補正で充分である。しかし、本実施例においてはアパーチャー96に温度計測センサ98が付設されている。これは、超音波の伝播経路の温度分布が一様ではないことを考慮し、検出精度をさらに向上させるためである。装置内は電気基板等からの放熱の影響を受けるため、装置外の温度よりも高くなる。図8のL1に該当する経路は、本実施例における装置内に存在しているため、前述の反射体を使用した補正では、装置内外の温度差が大きくなるに従い、アパーチャー96から被検眼Eまでの距離検出精度は低下してしまう。アパーチャー96は装置外縁部である装置開口部に位置するため、アパーチャー96に付設された温度計測センサ98は装置外とほぼ同等の温度を計測して、音速補正回路121に計測結果を出力する。計測された温度の音速は周知の音速計算式にて求められるため、アパーチャー96から被検眼EあるいはE’までの超音波伝播時間差、例えば図9(a)の「t2−t1」に基づいて、アパーチャー96のみを利用する音速補正よりも精度の高い検出が可能となる。
次に、S6において、超音波Zアライメント信号処理回路119は、受波信号が所定レベル以上に達したことを検出すると、超音波受波可能範囲内であることを示す信号を音速補正回路121を経由して駆動制御回路115に出力する。
次に、S7において、Z軸駆動機構116を駆動せしめて、装置光学系10を、被検眼Eに対して接近する方向に前進作動せしめる。そして、観察用光源54を発光せしめて、観察用光源54から送波された赤外光束を、被検眼Eの角膜Cに対して斜め方向から送波すると共に、角膜Cから反射された光束を、ラインセンサ44によって受光する。特に本実施形態においては、観察用光源54から送波される光束が赤外光束とされていることから、被検者の負担が軽減されている。
次に、S8において、Z軸駆動機構116を駆動して装置光学系10が角膜表面近傍まで移動させることにより、ラインセンサ44が角膜反射光を受光可能な位置に至ると、光学Zアライメント信号処理回路120は駆動制御回路115にZアライメント情報信号を出力する。
次に、S9において、駆動制御回路115は、超音波Zアライメント信号処理回路119から音速補正回路121を経由して出力される超音波Zアライメント情報信号、および光学Zアライメント信号処理回路120から出力される光学Zアライメント情報信号のどちらを利用するか選択するZアライメント信号選択回路122を経由して駆動制御回路115に出力する。本実施例においては、ラインセンサ44の出力に基づいて光学的に検出される信号を優先している。これは、ラインセンサ44による光学的な検出の方が超音波と比較して精度が高い検出が可能なためである。
次に、S10において、駆動制御回路115は、S9においてラインセンサ44による検出信号の利用を選択されている場合、狭いラインセンサ44の受光可能範囲から外れないようにZ軸駆動機構116の駆動速度を減速させる。
次に、S11において、光学Zアライメント信号処理回路120は、ラインセンサ44が角膜表面(上皮)反射光を所定領域で検出した時点で、駆動制御回路115に上皮合焦到達信号を出力して、Zアライメント駆動制御を完了する。
以上の手順により、角膜撮影装置の装置光学系10は、被検眼Eの角膜表面(上皮)に合焦する位置に移動される。この後、角膜内皮撮影の手順に進む。角膜内皮撮影の詳細手順については、本出願人による特願2006−236209号等を参照されたい。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様で実施可能であり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
前記実施例に示した角膜撮影装置における採用はあくまでも例示であって、被検眼角膜表面を基準としてZ方向のアライメント駆動制御を行なう装置、例えば、眼圧計や角膜形状測定装置等において採用可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態としての角膜撮影装置の光学系の説明図。 本発明の一実施形態としての超音波Zアライメント検出系の説明図。 本発明の一実施形態としての眼科装置の説明図。 図1および図2に示した光学系および超音波Zアライメント検出系に接続される制御回路等の説明図。 本発明に関わる眼科装置のアライメント制御手順を示すフローチャート。 表示画面に表示される前眼部の説明図。 本発明に関わる超音波反射体の一実施形態であるアパーチャーと送波される超音波および観察光束の関係を示した説明図。 本発明に関わる超音波反射体を有する超音波Zアライメント検出系の説明図。 図8の構成において受波(検出)される超音波反射信号の説明図。
符号の説明
10:装置光学系、12:観察光学系、14:撮像照明光学系、16:位置検出光学系、18:位置検出照明光学系、20:撮像光学系、28:CCD、30:観察用光源、40:撮像用光源、44:ラインセンサ、54:観察用光源、64:固視標光学系、66:XYアライメント光学系、74:固視標光源、82:XYアライメント光源、84:XYアライメント検出光学系、88:XYアライメント検出センサ、90:超音波Zアライメント検出系

Claims (4)

  1. 被検眼を観察する観察光学系と、装置を左右上下前後の3軸方向に駆動させる駆動手段と、前記被検眼と前記装置の作動基準位置との左右上下方向の相対位置を光学的に検出するXYアライメント検出手段と、前記被検眼と前記装置の作動基準位置との前後方向の相対位置を光学的に検出する光学Zアライメント検出手段と、前記XYアライメント検出手段と前記光学Zアライメント検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段を備えた眼科装置において、前記被検眼に向けて超音波を送波する超音波送波手段と、前記XYアライメント検出手段の検出結果に基づいて前記超音波送波手段の制御を行なう超音波送波制御手段と、前記超音波の前記被検眼表面からの反射波を受波する超音波受波手段と、前記超音波送波手段から送波された超音波が前記超音波受波手段に受波されるまでの時間を距離に換算することによってZアライメント検出を行なう超音波Zアライメント検出手段と、前記光学Zアライメント検出手段と前記超音波Zアライメント検出手段の検出結果を比較して前記駆動制御手段に出力するZアライメント信号を選択するZアライメント信号選択手段を設けたことを特徴とする眼科装置。
  2. 前記観察光学系の光路上に光束透過可能な超音波反射体が設けられ、前記光束透過可能な超音波反射体により反射された超音波の伝播経路が前記観察光学系の光軸と同軸になるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記超音波送波手段から送波された超音波束の一部を反射する超音波反射体と、前記超音波反射体により反射された超音波の送波から受波までの伝播距離と伝播時間の関係から音速値を算出するとともに前記超音波Zアライメント検出手段の検出結果を前記算出された音速値に基づいて補正する補正手段を有することを特徴とする請求項1乃至2に記載の眼科装置。
  4. 前記超音波の伝播経路の温度を計測する温度計測センサと、前記温度計測センサの計測結果から音速値を算出するとともに前記超音波Zアライメント検出手段の検出結果を前記算出された音速値に基づいて補正する補正手段を有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の眼科装置。
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