JP2008154513A - リール装着部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で簡便に着脱可能であって、装着させたリールが落下し難いリール装着部材を提供する。
【解決手段】竿杆10に設けた場合に、該竿杆の表面との間にリール脚の足先部を挿入可能にさせる柔軟性部材であるシート状フード12A,12Bを前後に一対配設し、該一対のシート状フードを弾力性部材である帯状連結部材14A,14Bによって互いに連結させ、竿杆に設けた場合の一方のシート状フード12Aの該竿杆の平面視による中心線CLに対して互いに反対側に離隔した2箇所E1,E2に夫々帯状連結部材の各一端部を連結接続させ、該各帯状連結部材を互いに交差させつつ夫々の長手方向軸の回りに半捻りさせ、該半捻りした各帯状連結部材の各他端部を他方のシート状フード12Bの前記中心線に対して互いに反対側に離隔した2箇所E1’.E2’に夫々連結接続させるよう構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フライロッドやルアーロッド等に使用可能であって、竿杆に対して着脱可能なリール装着部材に関する。
リールを装着する部材は種々存在し、筒状の本体部を設け、それを竿杆に套嵌させてその前後に固定フードと移動フードを設けた一般的なリール装着部材の他、竿杆の前後に一対の環状フードのみを個別に配設したリングシート(リング式リール装着部材)があり、軽量化に寄与している。その他、やや特殊なリール装着部材として、テープ状部材によってリール脚部を竿杆と共に巻回してリールを固定するリール装着部材が下記特許文献1に開示されている。
実開昭52−103189号公報
然しながら、上記リングシートでは、リールを装着させた後でも、釣り操作を行っている際に各環状フードが個別に前後方向に動き得るため、リールが緩んで落下することもあり得る。
依って解決しようとする課題は、軽量で簡便に着脱可能であって、装着させたリールが落下し難いリール装着部材の提供である。
第1の発明では、竿杆に設けた場合に、該竿杆の表面との間にリール脚の足先部を挿入可能にさせる柔軟性部材であるシート状フードを前後に一対配設し、該一対のシート状フードを弾力性部材である帯状連結部材によって互いに連結させ、竿杆に設けた場合の一方のシート状フードの該竿杆の平面視による中心線に対して互いに反対側に離隔した2箇所に夫々帯状連結部材の各一端部を連結接続させ、該各帯状連結部材を互いに交差させつつ夫々の長手方向軸の回りに半捻りさせ、該半捻りした各帯状連結部材の各他端部を他方のシート状フードの前記中心線に対して互いに反対側に離隔した2箇所に夫々連結接続させたことを特徴とするリール装着部材を提供する。
第2の発明では、竿杆に設けた場合に、該竿杆の表面との間にリール脚の足先部を挿入可能にさせる柔軟性部材であるシート状フードを前後に一対配設し、該一対のシート状フードを弾力性部材である連結部材によって互いに連結させて前記連結部材と各シート状フードとの間に竿杆を挿通させることができるようにしたことを特徴とするリール装着部材を提供する。
この第2の発明の連結部材は、第1の発明のように帯状のものを複数枚使用する形態や、1つ(単に厚さ方向に複数枚重ねている場合も、実質は1つと同じであるため、1つに含める)のシート状連結部材や、その他、紐状の連結部材等が含まれる。
第3の発明では、竿杆に設けた場合に、該竿杆の表面との間にリール脚の足先部を挿入可能にさせるフードを前後に一対配設し、該一対のフードを弾力性部材である連結部材によって互いに連結させて前記連結部材と各フードとの間に竿杆を挿通させることができるようにしたことを特徴とするリール装着部材を提供する。
この第3の発明では、他の発明のフードとは異なって、フードの形状が変形しないように固定的に(ハードに)形成されていて、竿杆の上に載置されることで、竿杆表面との間にリール脚の足先部を挿入可能な空間を確保できるものが含まれる。勿論、シート状フードのように柔軟なフードも含まれる。
第4の発明では、竿杆を挿通させることができ、前後に一対配設された柔軟性部材である環状フードと、該一対の環状フードを弾力性部材である連結部材によって互いに連結させたことを特徴とするリール装着部材を提供する。
第1の発明では、帯状連結部材をその長手方向軸回りに半捻りしている、即ち、螺旋状に半回(180度)捩っているため、竿杆をこの帯状連結部材の螺旋の中を通すことによって簡便に装着できる。また、取り外しも簡便である。また、リール装着部材は柔軟なシート状部材と弾力性部材とであるため、全体として軽量化できる。更には、弾力性部材の帯状連結部材の螺旋の中を通すということは、竿杆をシート状部材と弾力性部材との間に挟む装着形態となるため、種々のサイズの竿杆(直径)に装着が可能である。また、前後一対のシート状フードを、帯状連結部材で連結しているため、この帯状連結部材の弾力性に抗して各シート状フードと竿杆表面との間にリール脚の足先部を押し込むことができる。更には、連結部材の存在によって各シート状フードが自由に互いに離隔してリール脚が外れることを防止できる他、リールとしてスピニングリールを使用する場合、リールの装着部位を把持して釣り操作することが通常であるが、一対のシート状フード間に位置している連結部材はその把持手の領域に位置し、必然的にその連結部材を把持手で握ることになる。従って、把持手で連結部材の伸びを抑えることになり、その分、一対のシート状フードが互いに離隔し難く、リール脚が外れ難くなる他、リール装着部材が当初の位置に留まる。
第2の発明記載のリール装着部材は、弾力性部材である連結部材とシート状フードとの間に竿杆を挿通させることができるようにしているため、連結部材の弾力性を利用して竿杆の端から挿入して適宜位置に装着させたり、取り外すことが簡便にできる。また、リール装着部材は柔軟なシート状部材と弾力性部材とであるため、全体として軽量化できる。更には、竿杆をシート状部材と弾力性部材との間に挟む装着形態であるため、種々のサイズの竿杆(直径)に装着が可能である。また、前後一対のシート状フードを、連結部材で連結しているため、この連結部材の弾力性に抗して各シート状フードと竿杆表面との間にリール脚の足先部を押し込むことができる。更には、連結部材の存在によって各シート状フードが自由に互いに離隔してリール脚が外れることを防止できる他、リールとしてスピニングリールを使用する場合、リールの装着部位を把持して釣り操作することが通常であるが、一対のシート状フード間に位置している連結部材はその把持手の領域に位置し、必然的にその連結部材を把持手で握ることになる。従って、把持手で連結部材の伸びを抑えることになり、その分、一対のシート状フードが互いに離隔し難く、リール脚が外れ難くなる他、リール装着部材が当初の位置に留まる。
第3の発明記載のリール装着部材は、弾力性部材である連結部材とフードとの間に竿杆を挿通させることができるようにしているため、連結部材の弾力性を利用して竿杆の端から挿入して適宜位置に装着させたり、取り外すことが簡便にできる。また、リール装着部材はフードと弾力性部材とであるため、全体として軽量化できる。更には、竿杆をフードと弾力性部材との間に挟む装着形態であるため、種々のサイズの竿杆(直径)に装着が可能である。また、連結部材の存在によって各フードが自由に互いに離隔してリール脚が外れることを防止できる他、リールとしてスピニングリールを使用する場合、リールの装着部位を把持して釣り操作することが通常であるが、一対のフード間に位置している連結部材はその把持手の領域に位置し、必然的にその連結部材を把持手で握ることになる。従って、把持手で連結部材の伸びを抑えることになり、その分、一対のフードが互いに離隔し難く、リール脚が外れ難くなる他、リール装着部材が当初の位置に留まる。
第4の発明では、竿杆を柔軟性部材である環状フードに挿入させて装着させるため、容易、簡便に着脱が可能である。また、リール装着部材は柔軟な環状フードと弾力性部材とであるため、全体として軽量化できる。但し、環状フードの内面と竿杆表面との間にリール脚の足先部を挿入する構造形態のため、第1〜第3の発明よりは、適用可能な竿杆直径サイズの範囲は小さくなる。また、連結部材の存在によって各環状フードが自由に互いに離隔してリール脚が外れることを防止できる他、リールとしてスピニングリールを使用する場合、リールの装着部位を把持して釣り操作することが通常であるが、一対の環状フード間に位置している連結部材はその把持手の領域に位置し、必然的にその連結部材を把持手で握ることになる。従って、把持手で連結部材の伸びを抑えることになり、その分、一対の環状フードが互いに離隔し難く、リール脚が外れ難くなる他、リール装着部材が当初の位置に留まる。
以下、本発明につき図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係るリール装着部材20を竿杆10に装着させてスピニングリールを装着保持させ、そのリール装着領域を把持した状態の要部側面図である。このリール装着部材20は、前後に配設されていると共に、曲げが自在な柔軟性部材である一対のシート状フード12A,12Bと、これらを互いに連結させていると共に、ゴム部材等の弾力性部材からなる2枚の帯状の連結部材14A,14Bとを有している。
ここではシート状フードは使用状態における平面視形状が馬蹄形状又はC字形状を成しており、以下の別形態例のリール装着部材の場合も同様な形状である。その具体的な部材としては、柔軟であると共に丈夫であることが求められ、例えば革が好ましいが、連結部材に比べて伸縮性の少ない合成ゴムや合成樹脂でもよい。シート状フードと連結部材との連結接続は、例えば縫製によることが可能であり、また、接着剤を使用してもよい。更には、超音波を使用した溶着でもよい。
図2は、図1のリール装着部材を図1の上方から見た平面視である上面図であり、竿杆10を2点鎖線で図示している。一方の帯状連結部材14Aは、その長手方向を軸として半回転(180度)螺旋状に捩られている。一方のC字形シート状フード12Aの一端部E1に対して、捩られた帯状連結部材14Aの一端部が平面的に連結接続されており、該帯状連結部材14Aの他端部は、図2に示すとおり、他方のC字形シート状フード12Bの一端部であって前記一端部E1とは竿杆10の中心線CLに対して反対側の端部E2’に平面的に連結接続されている。
他方の帯状連結部材14Bも、その長手方向を軸として半回転螺旋状に捩られている。この捩られた帯状連結部材14Bの一端部が前記一方のC字形シート状フード12Aの他端部E2に対して平面的に連結接続されており、帯状連結部材14Bの他端部は、図2に示すとおり、前記他方のC字形シート状フード12Bの端部であって、前記他端部E2とは竿杆10の中心線CLに対して反対側に位置する端部E1’に平面的に連結接続されている。従って、2つの帯状連結部材14A,14BはX字状に交差している。
更には、連結部材は、2枚の帯状連結部材が上下に交差する形態ではなくて1枚のX字状のシート状部材で構成しても同様な作用効果を生じる。
上記リール装着部材20の各シート状フードと帯状連結部材との上下間に竿杆10を挟持するように竿杆10を挿入してリール装着部材20を取り外し可能に装着できる。即ち、各シート状フードと帯状連結部材とで前後端が開口となった筒袋を形成しているといえる。
リール装着部材20は、製作時には、平面視を図3の(a)に示し、側面視を(b1)又は(b2)に示す形態に構成してもよい。即ち、2枚の帯状連結部材14A,14Bを互いにX字状に交差するように配設して、各シート状フードを円錐の一部を成すように立体的に曲げつつ平面視において8の字状に見えるように、扇状の各シート状フード12A,12Bの各端部と夫々連結させる。側面視が(b1)の場合であれば、図の左側のシート状フード12Aを図の矢印方向に捩って(b2)のように変形させる。即ち、(b1)では、シート状フード12Aも12Bも図の下方ほど径が大きくなる円錐形状であるが、シート状フード12Aの方を、図の上方ほど径が大きくなるように逆転させるのである。最初から側面視が(b2)のようになっている場合はそのままでよい。
次に、(b2)の状態の各帯状連結部材14A,14Bを、夫々、(c)の矢印の方向に捩って反転させると(d)の状態になる。この後、図の右側のシート状フード12Bを(d)の矢印の方向に捩って反転させると(e)の状態になる。即ち、シート状フード12Bの成す円錐形状は、(d)に至るまでは、(b1)や(b2)に示すように側面視においては下方ほど径が大きかったが、(d)から(e)への捩り作業によって上方ほど径が大きい円錐状になる。この(e)の状態のリール装着部材は図2のものと同じである。なお、図3の各図に示している黒点は、各部材の裏面、即ち、竿杆10を挿通させた場合に竿杆表面に対面する面を示しており、黒点の無い面は表面を示している。捩りによる反転状態を判別し易くするために便宜上図示したものである。
図2の(帯状)連結部材が伸び縮みの発生していない通常時における一対のシート状フードの離隔距離を、取り付け対象とするリール脚RLの各足RLFの離隔距離よりも短く設定しておけば、リール装着部材20を竿杆10に装着させた後、(帯状)連結部材14A,14Bの伸びを利用しながら各シート状フード12A,12Bと竿杆10の表面との間にスピニングリール脚RLの各足RLFの先部を挿入できるのみならず、挿入後は(帯状)連結部材の収縮力によって各シート状フードを引き寄せてスピニングリール脚を強く保持できる。更に重要なことは、図1に図示するように、釣人の手でリール装着領域を把持すると、指や掌によって(帯状)連結部材を握ることになり、(帯状)連結部材の伸びを抑えることができる。従って、釣り操作においてスピニングリール脚がこじられても一対のシート状フード間距離の増大を防止してリールの外れを防止できる他、リール装着部材20の装着位置が維持される。
スピニングリール使用時に、掌の下側に連結部材を握ることになるため、連結部材が紐状の場合よりも帯状の場合の方が違和感が少なくて把持感がよい。また、帯状の場合でも、厚さの薄い方が違和感が少なくて把持感が良い。また、図1に図示されているように、把持した手の指が前後のシート状フード12A,12Bの外側表面に当接することが多い。従って、それらの外側表面に微小凹凸を設け、把持した手の指の滑り防止としてもよい。
本願のリール装着部材20は両軸受型リールも装着可能であるが、上記作用効果をより効果あらしめるためにはスピニングリールを使用した場合の方が良い。
また、2枚の帯状連結部材に代えて、2本の紐状の連結部材を使用してもよく、また、その数は2枚又は2本に限らない。例えば、各帯状連結部材を夫々図示の半分の幅の帯状連結部材に分割すれば、合計4枚の帯状連結部材を使用することになる。
以上の他、図4には本発明に係る第2発明の1形態例を示す。即ち、1枚のシート状の連結部材14ABを使用して、前後端部を開口にした筒袋を形成するように、各シート状フード12A,12Bに連結させる。これによってシート状フード12A,12Bとシート状連結部材14ABとによって形成される筒袋に竿杆を挿通させることができる。
図5は本発明に係る第4発明の形態例を斜視図で図示している。前後一対の環状フード22A,22Bは第1や第2の発明と同様に革等の柔軟性部材からなり、竿杆を挿通できる。これらの環状フードを、第1発明等と同様なゴム等の弾力性部材の連結部材24A,24B,24Cによって連結している。この発明においても、通常時における一対の環状フードの離隔距離を、取り付け対象とするリール脚RLの各足RLFの離隔距離よりも短く設定しておけば、リール装着部材30を竿杆に装着させた後、連結部材24A,24B,24Cの伸びを利用しながら各環状フードと竿杆表面との間にスピニングリール脚RLの各足RLFの先部を挿入できるのみならず、連結部材の収縮力によって各環状フードを引き寄せてスピニングリール脚を強く保持できる。更に重要なことは、釣りの際に釣人の手でリール装着領域を把持すると、指や掌によって連結部材を握ることになり、連結部材の伸びを抑えることができる。従って、釣り操作においてスピニングリール脚がこじられても一対の環状フード間距離の増大を防止してリールの外れを防止できる他、リール装着部材30の装着位置が維持される。
以上の他、図1に示す前後のフード12A,12Bを柔軟なシート状ではなく、金属や合成樹脂等で形成し、その形態が変形しないハードな部材である場合のリール装着部材20も本願の第4の発明に含まれている。
本発明はフライロッドやルアーロッド等に使用可能なリール装着部材として利用できる。
図1は本発明に係るリール装着部材を竿杆に装着させてスピニングリールを装着保持させ、そのリール装着領域を把持した状態の要部側面図である。 図2は第1発明に係るリール装着部材の上方から見た平面図である。 図3は図2のリール装着部材の他の作り方説明図である。 図4は第2発明に係る1形態例のリール装着部材を上方から見た平面図である。 図5は第4発明に係るリール装着部材の斜視図である。
符号の説明
12A,12B シート状フード
14A,14B 帯状連結部材
14AB シート状連結部材
20 第1発明のリール装着部材
22A,22B 環状フード
24A,24B,24C 連結部材
30 第5発明のリール装着部材

Claims (4)

  1. 竿杆に設けた場合に、該竿杆の表面との間にリール脚の足先部を挿入可能にさせる柔軟性部材であるシート状フードを前後に一対配設し、該一対のシート状フードを弾力性部材である帯状連結部材によって互いに連結させ、竿杆に設けた場合の一方のシート状フードの該竿杆の平面視による中心線に対して互いに反対側に離隔した2箇所に夫々帯状連結部材の各一端部を連結接続させ、該各帯状連結部材を互いに交差させつつ夫々の長手方向軸の回りに半捻りさせ、該半捻りした各帯状連結部材の各他端部を他方のシート状フードの前記中心線に対して互いに反対側に離隔した2箇所に夫々連結接続させたことを特徴とするリール装着部材。
  2. 竿杆に設けた場合に、該竿杆の表面との間にリール脚の足先部を挿入可能にさせる柔軟性部材であるシート状フードを前後に一対配設し、該一対のシート状フードを弾力性部材である連結部材によって互いに連結させて前記連結部材と各シート状フードとの間に竿杆を挿通させることができるようにしたことを特徴とするリール装着部材。
  3. 竿杆に設けた場合に、該竿杆の表面との間にリール脚の足先部を挿入可能にさせるフードを前後に一対配設し、該一対のフードを弾力性部材である連結部材によって互いに連結させて前記連結部材と各フードとの間に竿杆を挿通させることができるようにしたことを特徴とするリール装着部材。
  4. 竿杆を挿通させることができ、前後に一対配設された柔軟性部材である環状フードと、該一対の環状フードを弾力性部材である連結部材によって互いに連結させたことを特徴とするリール装着部材。
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