JP2008152073A - 光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フレアー光の影響を受けず、小型で解像力の良い、360°全方位の画角を有する画像を撮影したり、360°全方位画角に画像を投影するための光学系。
【解決手段】 中心軸1の周りで回転対称な2面の反射面と2面の透過面を含む前群10と、中心軸の周りで回転対称で正パワーを有する後群20と、中心軸に同軸に配置された開口5とを備えており、前群に入射した光束は、第1透過面11を経て中心軸を挟んで第1透過面と反対側に配置されている第1反射面12で像面と反対側に反射され、第1透過面と同じ側に配置されている第2反射面13で像面側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体から外に出て、後群20を経て像面30に結像し、中心軸1を含む断面内での入射瞳6Yが第2反射面13近傍に位置するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学系に関し、特に、小型で解像力が良く、360°全方位の画角を有する画像を像面に結像させるか、像面に配置された画像を360°全方位の画角に投影する全天カメラ、全天プロジェクター等に適した光学系に関するものであ。
従来、反射屈折光学系を用いた360°全方位(全周)の画像を得る小型の光学系としては、2面の内面反射面と2面の屈折面(入射面と射出面)を持つ透明媒体を備え、中心軸の周りで回転対称な前群と、中心軸の周りで回転対称で正パワーを有する後群とからなるものが特許文献1、2において知られている。
米国特許第4,566,763号明細書 米国特許第5,473,474号明細書
しかし、上記従来例においては、入射瞳が入射面近傍に位置せず、入射面の有効径が大きくなり、天頂方向あるいは地上からの有害なフレアー光が多く画像が悪化してしまう問題がある。また、必ずしも収差が良好に補正されて解像力の良いものでもなかった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フレアー光の影響を受けず、小型で、収差が良好に補正されて解像力の良い、360°全方位(全周)の画角を有する画像を撮影したり、360°全方位(全周)画角に画像を投影するための光学系を提供することである。
上記目的を達成する本発明の光学系は、360°全方位の画角を有する画像を像面に結像させるか、像面に配置された画像を360°全方位の画角に投影する光学系であって、
中心軸の周りで回転対称な2面の反射面を含む前群と、中心軸の周りで回転対称で正パワーを有する後群と、中心軸に同軸に配置された開口とを備えており、
前記前群は、中心軸の周りで回転対称な透明媒体を有し、前記透明媒体は第1透過面と第1反射面と第2反射面と第2透過面を持ち、
前記第1反射面は前記第1透過面より像面側に配置され、前記第2反射面は前記第1反射面より像面と反対側に配置され、前記第2透過面は前記第1透過面より像面側に配置されており、
結像光学系の場合は光線の進む順に、投影光学系の場合は光線の進む順とは反対に、前記前群に入射した光束は、前記第1透過面を経て透明媒体内に入り、中心軸を挟んで前記第1透過面と反対側に配置されている前記第1反射面で像面と反対側に反射され、中心軸に対して前記第1透過面と同じ側に配置されている前記第2反射面で像面側に反射され、前記第2透過面を経て前記透明媒体から外に出て、前記後群を経て像面の中心軸から外れた位置に結像し、かつ、中心軸を含む断面内と、その断面に対して直交しその光束の中心光線を含む断面内での入射瞳位置が異なり、前記中心軸を含む断面内での前記入射瞳が第2反射面近傍に位置するように構成されていることを特徴とするものである。
この場合に、メリジオナル断面での画角中心の前記開口中心を通る光線を中心主光線とするとき、前記中心主光線が前記第1反射面で反射するときの面の法線となす角度をηとするとき、
1°<η<10° ・・・(1)
なる条件を満たすことが望ましい。
また、メリジオナル断面での画角中心の前記開口中心を通る光線を中心主光線とするとき、前記中心主光線が前記第1透過面、前記第1反射面、前記第2反射面に入射する位置でのメリジオナル断面の曲率をそれぞれC1y、C2y、C3y、中心軸に直交する断面の曲率をC1x 、C2x 、C3xとするとき、
0.7<|C1x/C2x|<5.0 ・・・(2)
0.35<|C1x/C3x|<2.0 ・・・(3)
なる条件を満たすことが望ましい。
また、中心軸を含む断面内の入射瞳は前記第1透過面近傍に位置し、中心軸を含む断面に対して直交する断面内の入射瞳は中心軸近傍に位置することが望ましい。
また、前記開口を前記光束の入射方向と逆方向へ投影した絞り像の結像回数を、中心軸を含む断面内と、その断面に対して直交しその光束の中心光線を含む断面内とで同じになっていることが望ましい。
また、少なくとも1面の反射面は対称面を持たない任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することが望ましい。
また、少なくとも1面の反射面は奇数次項を含む任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することが望ましい。
また、中心軸を含む断面内で前記前群により物体側に形成される絞りと共役な入射瞳近傍に、中心軸を含む断面内でのみ開口を制限するフレア絞りが配置されていることが望ましい。
また、前記後群は、回転対称の同軸屈折光学系からなることが望ましい。
また、前記開口の代わりに又は前記開口に加えて、前群の前記第1透過面の近傍に中心軸の周りで回転対称な輪帯状のスリット開口を備えていることが望ましい。
また、少なくとも前記反射面が中心軸を含む断面で切断されて中心軸の周りの画角が360°より狭く構成されていてもよい。
以上の本発明によると、フレアー光の影響を受けない、小型で収差が良好に補正された解像力の良い360°全方位(全周)の画角を有する画像を得たり、360°全方位の画像を投影するための光学系を得ることができる。
以下、実施例の基づいて本発明の光学系について説明する。
図1は、後記する実施例1の光学系の中心軸(回転対称軸)1に沿ってとった断面図であり、図2は、その光学系内の光路を示す平面図である。これらの図1、図2を用いて本発明の光学系を説明する。なお、以下の説明は、結像光学系として説明するが、光路を逆にとって360°全方位(全周)に画像を投影する投影光学系として用いることもできる。なお、図2は方位角0°方向から入射する光路に加えて±10°方向から入射する光路を示す図である。
本発明の光学系は、中心軸1の周りで回転対称な前群10と中心軸1の周りで回転対称な後群20とからなり、遠方の物体から入射する光束2は、前群10と後群20を順に経て中心軸1に垂直な像面30の中心軸1から外れた位置に結像するものである。
前群10は、中心軸1の周りで回転対称な屈折率が1より大きい樹脂等の透明媒体からなり、2面の内面反射面12、13と2面の透過面(入射面、射出面)11、14を持つものである。内面反射面12、13と透過面11、14も中心軸1の周りで回転対称な形状をしている。また、後群20は、中心軸1の周りで回転対称で正パワーを有するでレンズ系等の同軸屈折光学系からなるものである。
そして、前群10の透明媒体は、第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13、第2透過面14から構成され、第1透過面11は中心軸1に対して物体側に配置され、第1反射面12は中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置され、第1透過面11より像面30側に配置されており、第2反射面13は中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置され、第1透過面11より像面30と反対側に配置されており、第2透過面14は第1透過面11より像面30側に配置されている。
そして、遠方から入射する光束2は、第1透過面11を経て透明媒体内に入り、中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置されている第1反射面12で像面30と反対側に反射され、中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置されている第2反射面13で像面30側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体から外に出て、前群10と後群20の間に中心軸1と同軸に配置され絞りを構成する円形の開口5と正パワーの後群20を経て、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。
この前群10の役割は、全周囲の画像から回転対称軸(中心軸)1に向かってくる光束を受けて任意の位置の円環状の空中像に変換する働きをするものである。そして、後群20の役割は、その円環状の空中像を像面30に位置する撮像素子の平面上に投影する働きをするものであり、また、前群10で補正不足となる像面湾曲や非点収差を後群20で相補うように補正することも可能なものである。
そして、前群10と後群20の間に、絞りを構成する円形の開口5が中心軸1と同軸に配置されている。この中心軸上に配置された開口5が前群10により逆投影されることにより入射瞳を形成するが、本発明の特徴は、この入射瞳をメリジオナル断面内では第1透過面(入射面)11近傍であって第2反射面13近傍にメリジオナル方向の入射瞳6Yとして配置しながら、サジタル断面内では中心軸(回転対称軸)1上にサジタル方向入射瞳6Xとして投影されることである。従来例(特許文献1)では、メリジオナル断面の入射瞳もサジタル断面内の入射瞳も共に中心軸上に配置されるために、有害光をカットするフレア絞りを有効に配置することができなかった。
なお、メリジオナル断面とサジタル断面は、図17に示すように定義される。図17(a)は本発明の光学系の概略の光路を示す斜視図、(b)は像面30上での画角中心位置での断面を示す図である。すなわち、光学系の中心軸(回転対称軸)1と画角中心に至る中心光束の中心光線(中心主光線)20 とを含む断面がメリジオナル断面であり、そのメリジオナル断面に対して直交し中心光線(主光線)20 を含む断面がサジタル断面である。
本発明の光学系では、中心軸1の周りで回転させて反射面12、13、屈折面11、14の形状を決める任意形状の線分のメリジオナル断面での曲率と、その場合の中心軸1に対する回転の曲率、すなわち、サジタル断面の曲率とを独立して与えることにより、開口5は逆投影されて1回像6Y’として結像され、再度逆投影されて結像されたメリジオナル断面内の入射瞳6Yを前群10の第1透過面11近傍であって第2反射面13近傍に配置するようにすることにより、前群10内に入り込む不要光を大幅にカットすることが可能となり、フレアーを減らすことが可能となったものである。
しかも、本発明においては、メリジオナル断面での画角を広くすることが可能である。本発明のように中心軸(回転対称軸)1を挟んで反射面12と13と透過面11を配置する構成では、いかに面同士の干渉を避けるかが重要になってくる。そのため、本発明では、第1透過面11を中心軸1近傍に配置している。中心軸1近傍に第1透過面11を配置すると、そうではない場合に比べて、メリジオナル断面の光線は十分に広がらないうちに第1反射面12に到達するのいで、第1反射面12の有効径が小さくても広いメリジオナル断面での画角を確保することが可能となる。
また、第2反射面13も中心軸1近傍に配置されていることが望ましい。これは、後群20の光学系に対して前群10の作る像の画角を小さくすることが可能となる条件である。第2反射面13は後群20に向けて光束を反射する最後の面なので、この面が中心軸1近傍に配置されていると、後群20に対して画角の小さい光束を前群10から射出することが可能となり、後群20の負担が減り、構成枚数を少なくしたり、明るい光学系を構成することが可能となる。
そして、メリジオナル断面での画角中心の開口5中心を通る光線を中心主光線20 とするとき、中心主光線20 が第1反射面12で反射するときの面の法線となす角度をηとするとき、
1°<η<10° ・・・(1)
なる条件を満足することが好ましい。
この条件式(1)の下限の1°を越えると、第1透過面11と第2反射面13の有効径が干渉し、画角をとれない。上限の10°を越えると、第1反射面12で偏心収差が大きく発生し、他の面で補正することが不可能になる。また、第1透過面11が回転対称軸1から遠い位置に配置されるので、今度は第1反射面12の有効径が大きくなり、広い観察画角をとることができなくなってしまう。
さらに好ましくは、
2°<η<8° ・・・(1−1)
なる条件を満足することが好ましい。
一方、中心軸1と直交するサジタル断面においては、回転対称系なので、光束も回転対称に通過することになり、円環上の同じ像高の光束は回転中心である中心軸1上を常に2回通過する(図2)。したがって、サジタル断面では、円周上の像面30に到達する光束は中心軸1上を2回通過してから像面30に到達することになり、サジタル断面の絞りの逆投影された開口5の像であるサジタル断面内の入射瞳6Xは中心軸1上に存在することとなる(像6X’は1回目に結像された開口5の像)。
このような配置をとるために、前群10は、メリジオナル断面とサジタル断面で曲率を自由にコントロールできる任意形状の線分を中心軸1の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有する面で構成することが重要である。さらに、前群10では、偏心して配置されるパワーを有する面11〜14で反射又は透過させるために、偏心収差が大きく発生する。これを補正するために、特に反射面12、13は任意形状の線分に奇数次項等を用いた対称面を持たない任意形状の線分を回転させることにより得られる面形状を使用することが重要になる。
このような構成において、中心軸1をY軸とし、中心軸1を含む断面(図1)をY−Z面とするとき、上記のように、メリジオナル断面内の入射瞳6Yを前群10の第1透過面11近傍であって第2反射面13近傍に配置するようにすることにより、Y方向にスリット状のフレア絞りをその入射瞳6Y近傍に配置することが可能となり、不要光をこのフレア絞りでカットすることが可能となる。
フレアー絞りは、このような機械的なスリット状の絞りでも可能であるし、光学系の保護を目的としたケーシングや、光線の通過しない部分を黒く塗った中心軸1に同心の透明パイプ状のものでもよい。また、反射面13の反射コーティング部分を併用したり、前群10の光学的に不使用な領域を砂目処理したり、黒い塗料を塗布することで、併用することも可能である。
図1の本発明の光学系では、サジタル断面内の絞り5の逆投影リレー回数とメリジオナル断面内の絞り5の逆投影リレー回数を合わせた方が好ましい。後記の実施例1においては、第1透過面11と第1反射面12は中心軸1を間において配置されている。さらに、第2反射面13は中心軸1を挟んで第1反射面12と反対側に配置され、第1透過面11と同じ側に隣接して配置されている。そのため、サジタル断面の画角を持った光束は図2に示すように、中心軸1上を2回通過して絞り5に入射することになる。このことは、絞りの逆投影された絞り像は中心軸1上で第1反射面12と第2反射面13の間で像6X’として1回結像し、第1透過面11と第1反射面12の間でも中心軸1上に像6Xして結像することになる。つまり、サジタル断面では、実施例1では1回結像した絞り像をさらにもう1回結像する1回リレーの配置になっている。このことは、各面11〜14、特に反射面12、13のサジタル断面のパワーとメリジオナル断面のパワーを比較的同一にした方が収差補正上良い結果を得るので、メリジオナル断面でも1回リレーの構成にすることが収差補正上好ましい。
しかし、メリジオナル断面の絞り5の逆投影位置も中心軸1上にしてしまうと、入射面の有効径が大きくなってしまい、フレアーの発生が大きくなり、本発明の趣旨と矛盾する。さらに、各面の有効径が大きくなると、面同士の干渉が起こり、広い上下方向(中心軸1に沿う方向)の観察画角をとることが不可能になる。そこで、本発明では、上記のように、メリジオナル断面での逆投影された絞り像の最も物体側の絞り像6Yを第1透過面11近傍であって第2反射面13近傍に配置する構成としている。
次に、本発明の光学系では、第1透過面11と第1反射面12は中心軸1を間に挟んで略対向して配置される。しかし、第1透過面11に中心軸1方向に隣接して180°反対側から光束が入射する第1反射面12が配置されることになる。この配置を可能にするためには、第1透過面11を中心軸1に対して斜めに傾けて配置し、第1透過面11で光束を屈折させることにより、第1透過面11と第1反射面12の干渉を避けている。しかし、第1透過面11で光束を屈折することにより色分散による色収差が発生する。当然第2透過面14で補正することは可能であるが、発生そのものが小さい方が好ましい。そのためには、第1透過面11の屈折角を小さくし、第1透過面11と第1反射面12を隣接させることが望ましい。
像面の垂線を天頂に向けた場合に、上方向を中心に観察するように画角を設定すると、第1透過面11で屈折させる角度が少なくても第1透過面11透過後の光束は下に向かって進む。そのために第1透過面11の屈折角が小さくても、第1反射面12を第1透過面11の下に配置することが可能となる。
次に、本発明の光学系の第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13のパワーに関する条件について説明する。
メリジオナル断面での画角中心の開口5中心を通る光線を中心主光線20 とするとき、中心主光線20 が第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13に入射する位置でのメリジオナル断面の曲率をそれぞれC1y、C2y、C3y、中心軸に直交する断面の曲率をC1x 、C2x 、C3xとするとき、
0.7<|C1x/C2x|<5.0 ・・・(2)
なる条件を満足することが好ましい。
本条件は、第1透過面11と第1反射面12の中心主光線が当たる位置での中心軸(回転対称軸)1に直交する断面内の曲率の比であり、回転対称軸1からのその軸に直交する断面内での距離の逆数の比に相当する。下限の0.7を越えると、第1透過面11が回転対称軸1から離れすぎ、第1反射面12の有効径を大きくすることが必要であったり、メリジオナル方向の画角を広くとることが不可能になる。
また、上限の5.0を越えると、第1透過面11が回転対称軸1に近すぎてしまい、第1反射面12と干渉したり、第1透過面11の中心軸1に直交する方向の曲率が大きくなりすぎメリジオナル方向のコマ収差が悪化する。
また、次の条件を満足することが好ましい。
0.35<|C1x/C3x|<2.0 ・・・(3)
本条件は、第1透過面11と第2反射面12の中心主光線が当たる位置での中心軸(回転対称軸)1に直交する断面内の曲率の比であり、回転対称軸1からのその軸に直交する断面内での距離の逆数の比に相当する。下限の0.35を越えると、第1透過面11が第2反射面13に比べ回転対称軸1から離れすぎてしまい、やはりメリジオナル方向の画角を広くとれない。また、上限の2.0を越えると、第1透過面11が回転対称軸1に近すぎてしまい、第2反射面13と干渉したり、第1透過面11の中心軸1に直交する方向の曲率が大きくなりすぎメリジオナル方向のコマ収差が悪化する。
また、次の条件を満足することが好ましい。
0.1<|C2y/C3y|<2.0 ・・・(4)
本条件は、第1反射面12と第2反射面13のメリジオナル断面内での曲率の比を表しており、前群10のメリジオナル断面のみをアフォーカル系と考えた場合に、角倍率に相当するものである。下限の0.1を越えると、第2反射面のメリジオナル断面の曲率が大きくなりすぎ、収差が補正できなくなる。上限の2.0を越えると、前群10射出側の画角が広くなりすぎ、後群20に負担をかけすぎてしまう。
また、次の条件を満足することが好ましい。
0.1<|C2x/C3x|<2.0 ・・・(5)
本条件は、第1反射面12と第2反射面13の中心主光線20 が当たる位置での中心軸(回転対称軸)1に直交する断面内の曲率の比であり、回転対称軸1からのその軸に直交する断面内での距離の逆数の比に相当する。下限の0.1を越えると、第1反射面12が第2反射面13に比べ回転対称軸1から離れすぎてしまい、第2反射面13の有効径がとれず、メリジオナル方向の画角を広くとれない。また、上限の2.0を越えると、第2反射面13の曲率が小さくなりすぎ、第2反射面13の回転対称軸1からの距離が大きくなり、光学系が大型になってしまう。
後記の実施例1〜4のη、C1y、C1x、C2y、C2x、C3y、C3x、C1x/C2x、C1x/C3x、C2y/C3y、C2x/X3xの値は次のようになる。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
η 4.913 5.374 3.552 9.640
C1y -0.0025 -0.0018 -0.0037 -0.0434
C1x -0.1120 -0.1156 -0.1226 -0.1557
C2y -0.0362 -0.0360 -0.0347 -0.0717
C2x 0.0648 0.0652 0.0596 0.1198
C3y 0.1079 0.1048 0.1377 0.1685
C3x -0.2040 -0.1855 -0.2297 -0.4038
C1x/C2x -0.3354 -0.3436 -0.2523 -0.4255
C1x/C3x -0.3178 -0.3514 -0.2596 -0.2966
C2y/C3y -1.7277 -1.7745 -2.0559 -1.2997
C2x/X3x 0.5491 0.6236 0.5336 0.3855 。
以下に、本発明の光学系の実施例1〜4をより詳しく説明する。これら光学系の構成パラメータは後記する。これら実施例の構成パラメータは、例えば図1に示すように、物体面から前群10と後群20を経て像面30に至る順光線追跡の結果に基づくものである。
座標系は、順光線追跡において、例えば図1に示すように、入射瞳6Yを回転対称軸(中心軸)1に投影した位置を偏心光学系の偏心光学面の原点とし、回転対称軸(中心軸)1の像面30から離れる方向をY軸正方向とし、図1の紙面内をY−Z平面とする。そして、図1の紙面内のいま考えている入射瞳6Yの側と反対側の方向をZ軸正方向とし、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をX軸正方向とする。
偏心面については、その面が定義される座標系の上記光学系の原点の中心からの偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、光学系の原点に定義される座標系のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする各面を定義する座標系の傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα,β,γの回転のさせ方は、各面を定義する座標系を光学系の原点に定義される座標系のまずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した新たな座標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その回転した別の新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させるものである。
また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には面間隔が与えられており、その他、面の曲率半径、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
なお、後記の構成パラメータ中にデータの記載されていない非球面に関する項は0である。屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。各面の偏心は、上記のように、入射瞳6Yを回転対称軸(中心軸)1に投影した位置からの偏心量で表わす。
なお、非球面は、以下の定義式で与えられる回転対称非球面である。
Z=(Y2 /R)/[1+{1−(1+k)Y2 /R2 1 /2
+aY4 +bY6 +cY8 +dY10+・・・
・・・(a)
ただし、Zを軸とし、Yを軸と垂直な方向にとる。ここで、Rは近軸曲率半径、kは円錐定数、a、b、c、d、…はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。この定義式のZ軸が回転対称非球面の軸となる。
また、拡張回転自由曲面は、以下の定義で与えられる回転対称面である。
まず、Y−Z座標面上で原点を通る下記の曲線(b)が定められる。
Z=(Y2 /RY)/[1+{1−(C1 +1)Y2 /RY2 1 /2
2 Y+C3 2 +C4 3 +C5 4 +C6 5 +C7 6
+・・・・+C2120+・・・・+Cn+1 n +・・・・
・・・(b)
次いで、この曲線(b)をX軸正方向を向いて左回りを正として角度θ(°)回転した曲線F(Y)が定められる。この曲線F(Y)もY−Z座標面上で原点を通る。
その曲線F(Y)をZ正方向に距離R(負のときはZ負方向)だけ平行移動し、その後にY軸の周りでその平行移動した曲線を回転させてできる回転対称面を拡張回転自由曲面とする。
その結果、拡張回転自由曲面はY−Z面内で自由曲面(自由曲線)になり、X−Z面内で半径|R|の円になる。
この定義からY軸が拡張回転自由曲面の軸(回転対称軸)となる。
ここで、RYはY−Z断面での球面項の曲率半径、C1 は円錐定数、C2 、C3 、C4 、C5 …はそれぞれ1次、2次、3次、4次…の非球面係数である。
そして、本発明の光学系においては、前群10の少なくとも1面の反射面は、このような拡張回転自由曲面であって、Y−Z断面で多項式で表現した場合に、少なくとも奇数次項を持ち対称面を持たない任意形状の線分を中心軸1の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有するものとすることが望ましい。少なくとも1面の反射面にこのような面形状を持たせることにより、反射光学系においては避けられない偏心収差を補正して解像力の良い光学系を提供することができると共に、その光学系の小型化が可能になる。
実施例1の光学系の中心軸(回転対称軸)1に沿ってとった断面図を図1に、その光学系内の光路を示す平面図を図2に示す。なお、図2は方位角0°方向から入射する光路に加えて±10°方向から入射する光路を示す図である。
この実施例の光学系は、中心軸1の周りで回転対称な前群10と、中心軸1の周りで回転対称な後群20と、前群10と後群20の間に中心軸1に同軸に配置された開口5とからなり、遠方の物体から入射する光束2は、前群10と後群20を順に経て中心軸1に垂直な像面30の中心軸1から外れた位置に結像するものであり、中心軸1を垂直(上下方向)に設定した場合、例えば360°全方位(全周)の画角を有する画像であって、天頂方向が画像の中心方向に向き、地平線が外側の円になるような円環状の画像を像面30に結像させるものである。
前群10は、中心軸1の周りで回転対称な屈折率が1より大きい樹脂等の透明媒体からなり、2面の内面反射面12、13と2面の透過面11、14を持つものである。内面反射面12、13と透過面11、14も中心軸1の周りで回転対称な形状をしている。また、後群20は、5枚のレンズL1〜L5を含み4群からなるレンズ系からなる。
前群10の透明媒体は、第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13、第2透過面14から構成され、第1透過面11は中心軸1に対して物体側に配置され、第1反射面12は中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置され、第1透過面11より像面30側に配置されており、第2反射面13は中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置され、第1透過面11より像面30と反対側に配置されており、第2透過面14は第1透過面11より像面30側に配置されている。
そして、遠方から入射する光束2は、第1透過面11を経て透明媒体内に入り、中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置されている第1反射面12で像面30と反対側に反射され、中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置されている第2反射面13で像面30側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体から外に出て、前群10と後群20の間に中心軸1と同軸に配置され絞りを構成する円形の開口5と正パワーの後群20を経て、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。この前群10の第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13は拡張回転自由曲面面で構成されている。ただし、円錐定数C1 、非球面係数C2 、C3 、C4 、C5 …は何れも0の拡張回転自由曲面面である。また、第2透過面14は中心軸1上に面頂を有する回転対称非球面で構成されている。
後群20を構成するレンズ系は、前群10側から順に、両凸正レンズL1と、両凹負レンズL2と両凸正レンズL3の接合レンズと、両凸正レンズL4と、両凸正レンズL5とからなる。
そして、中心軸1が垂直方向を向き、像面30が天頂方向を向いた配置の場合、仰角45°方向の遠方から入射する中心光束2は入射面の第1透過面11で屈折して前群10の透明媒体内に入り、第1反射面12、第2反射面13の順に反射された光束は第2透過面14で屈折して前群10の透明媒体から外に出て、開口5を介して後群20に入射し、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。
この実施例の光学系では、前群10と後群20の間に位置する開口(絞り)5が物体側に投影されてメリジオナル断面内では1回像6Y’として結像され、再度逆投影されて結像されたメリジオナル断面内の入射瞳6Yを前群10の第1透過面11近傍であって第2反射面13近傍に形成するようになっており、また、サジタル断面内では中心軸(回転対称軸)1上に像6X’、6Xとして2度結像され、中心軸1上に入射瞳6Xを形成している。
そして、この実施例の光学系では、入射瞳6Yを経て遠方から入射する光束2、3U、3L(光束3Uは遠方の空側から入射する光束、3Lは遠方の地側から入射する光束)を、中心軸1を含む断面(メリジオナル断面:図1)内では、第1反射面12と第2反射面13の間の位置4Y1 に1回結像し、再度第2反射面13と第2透過面14の間の第2反射面13に近い位置4Y2 に結像し、また、中心軸1を含む面に直交しその光束の中心光線20 を含む平面(サジタル断面:図2)内では、第1反射面近傍の位置4X1 と第2反射面13と第2透過面14の間の位置4X2 に2回結像している。
この実施例1の仕様は、
水平画角 360°
垂直画角 90°(中心画角45°(仰角))
入射瞳径 0.484mm
焦点距離 0.905mm
像の大きさ φ1.756〜φ6.045mm
である。
実施例1の光学系は、像面30を地面と平行に配置する構成においては、天空側を見上げる画角に対して使用すると好ましい。
図3に、この実施例の光学系全体の横収差を示す。この横収差図において、中央に示された角度は、垂直方向の画角を示し、その画角におけるY方向(メリジオナル方向)とX方向(サジタル方向)の横収差を示す。なお、画角正は俯角を、画角負は仰角を示す。以下、同じ。
図4は、この実施例の垂直方向のディストーションを示す図であり、◆で結んだ曲線は、実施例1の光学系の垂直方向入射画角に対する像面30での像高(中心軸1から半径方向の像高)をプロットしたグラフである。太い実線は、入射画角に対して像高が比例する場合(IH∝f・θの場合。ここで、IH:像高、f:焦点距離、θ:画角)を表している。以下、同じ。
実施例2の光学系の中心軸(回転対称軸)1に沿ってとった断面図を図5に、その光学系内の図2と同様の光路を示す平面図を図6に示す。
この実施例の光学系は、中心軸1の周りで回転対称な前群10と、中心軸1の周りで回転対称な後群20と、前群10と後群20の間に中心軸1に同軸に配置された開口5とからなり、遠方の物体から入射する光束2は、前群10と後群20を順に経て中心軸1に垂直な像面30の中心軸1から外れた位置に結像するものであり、中心軸1を垂直(上下方向)に設定した場合、例えば360°全方位(全周)の画角を有する画像であって、天頂方向が画像の中心方向に向き、地平線が外側の円になるような円環状の画像を像面30に結像させるものである。
前群10は、中心軸1の周りで回転対称な屈折率が1より大きい樹脂等の透明媒体からなり、2面の内面反射面12、13と2面の透過面11、14を持つものである。内面反射面12、13と透過面11、14も中心軸1の周りで回転対称な形状をしている。また、後群20は、5枚のレンズL1〜L5を含み4群からなるレンズ系からなる。
前群10の透明媒体は、第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13、第2透過面14から構成され、第1透過面11は中心軸1に対して物体側に配置され、第1反射面12は中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置され、第1透過面11より像面30側に配置されており、第2反射面13は中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置され、第1透過面11より像面30と反対側に配置されており、第2透過面14は第1透過面11より像面30側に配置されている。
そして、遠方から入射する光束2は、第1透過面11を経て透明媒体内に入り、中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置されている第1反射面12で像面30と反対側に反射され、中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置されている第2反射面13で像面30側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体から外に出て、前群10と後群20の間に中心軸1と同軸に配置され絞りを構成する円形の開口5と正パワーの後群20を経て、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。この前群10の第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13は拡張回転自由曲面面で構成されている。ただし、第1透過面11は、円錐定数C1 、非球面係数C2 、C3 、C4 、C5 …は何れも0の拡張回転自由曲面面である。また、第2透過面14は中心軸1上に面頂を有する回転対称非球面で構成されている。
後群20を構成するレンズ系は、前群10側から順に、両凸正レンズL1と、両凹負レンズL2と両凸正レンズL3の接合レンズと、両凸正レンズL4と、両凸正レンズL5とからなる。
そして、中心軸1が垂直方向を向き、像面30が天頂方向を向いた配置の場合、仰角45°方向の遠方から入射する中心光束2は入射面の第1透過面11で屈折して前群10の透明媒体内に入り、第1反射面12、第2反射面13の順に反射された光束は第2透過面14で屈折して前群10の透明媒体から外に出て、開口5を介して後群20に入射し、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。
この実施例の光学系では、前群10と後群20の間に位置する開口(絞り)5が物体側に投影されてメリジオナル断面内では1回像6Y’として結像され、再度逆投影されて結像されたメリジオナル断面内の入射瞳6Yを前群10の第1透過面11近傍であって第2反射面13近傍に形成するようになっており、また、サジタル断面内では中心軸(回転対称軸)1上に像6X’、6Xとして2度結像され、中心軸1上に入射瞳6Xを形成している。
そして、この実施例の光学系では、入射瞳6Yを経て遠方から入射する光束2、3U、3Lを、中心軸1を含む断面(メリジオナル断面:図5)内では、第1反射面12と第2反射面13の間の位置4Y1 に1回結像し、再度第2反射面13と第2透過面14の間の第2反射面13に近い位置4Y2 に結像し、また、中心軸1を含む面に直交しその光束の中心光線20 を含む平面(サジタル断面:図6)内では、第1反射面近傍の位置4X1 と第2反射面13と第2透過面14の間の位置4X2 に2回結像している。
この実施例2の仕様は、
水平画角 360°
垂直画角 90°(中心画角45°(仰角))
入射瞳径 0.469mm
焦点距離 0.847mm
像の大きさ φ1.999〜φ5.999mm
である。
実施例2の光学系は、像面30を地面と平行に配置する構成においては、天空側を見上げる画角に対して使用すると好ましい。
図7に、この実施例の光学系全体の横収差を示す。図8に、この実施例の垂直方向のディストーションを示す。
実施例3の光学系の中心軸(回転対称軸)1に沿ってとった断面図を図9に、その光学系内の図2と同様の光路を示す平面図を図10に示す。
この実施例の光学系は、中心軸1の周りで回転対称な前群10と、中心軸1の周りで回転対称な後群20と、前群10と後群20の間に中心軸1に同軸に配置された開口5とからなり、遠方の物体から入射する光束2は、前群10と後群20を順に経て中心軸1に垂直な像面30の中心軸1から外れた位置に結像するものであり、中心軸1を垂直(上下方向)に設定した場合、例えば360°全方位(全周)の画角を有する画像であって、天頂方向が画像の中心方向に向き、地平線が外側の円になるような円環状の画像を像面30に結像させるものである。
前群10は、中心軸1の周りで回転対称な屈折率が1より大きい樹脂等の透明媒体からなり、2面の内面反射面12、13と2面の透過面11、14を持つものである。内面反射面12、13と透過面11、14も中心軸1の周りで回転対称な形状をしている。また、後群20は、6枚のレンズL1〜L6を含み5群からなるレンズ系からなる。
前群10の透明媒体は、第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13、第2透過面14から構成され、第1透過面11は中心軸1に対して物体側に配置され、第1反射面12は中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置され、第1透過面11より像面30側に配置されており、第2反射面13は中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置され、第1透過面11より像面30と反対側に配置されており、第2透過面14は第1透過面11より像面30側に配置されている。
そして、遠方から入射する光束2は、第1透過面11を経て透明媒体内に入り、中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置されている第1反射面12で像面30と反対側に反射され、中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置されている第2反射面13で像面30側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体から外に出て、前群10と後群20の間に中心軸1と同軸に配置され絞りを構成する円形の開口5と正パワーの後群20を経て、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。この前群10の第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13は拡張回転自由曲面面で構成されている。ただし、第1透過面11は、円錐定数C1 、非球面係数C2 、C3 、C4 、C5 …は何れも0の拡張回転自由曲面面である。また、第2透過面14は中心軸1上に面頂を有する回転対称非球面で構成されている。
後群20を構成するレンズ系は、前群10側から順に、前群10側へ凹面を向けた正メニスカスレンズL1と、前群10側へ凹面を向けた正メニスカスレンズL2と、前群10側へ凸面を向けた負メニスカスレンズL3と両凸正レンズL4の接合レンズと、像面30側へ凹面を向けた正メニスカスレンズL5と、像面30側へ凹面を向けた負メニスカスレンズL6とからなる。
そして、中心軸1が垂直方向を向き、像面30が天頂方向を向いた配置の場合、仰角35°方向の遠方から入射する中心光束2は入射面の第1透過面11で屈折して前群10の透明媒体内に入り、第1反射面12、第2反射面13の順に反射された光束は第2透過面14で屈折して前群10の透明媒体から外に出て、開口5を介して後群20に入射し、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。
この実施例の光学系では、前群10と後群20の間に位置する開口(絞り)5が物体側に投影されてメリジオナル断面内では1回像6Y’として結像され、再度逆投影されて結像されたメリジオナル断面内の入射瞳6Yを前群10の第1透過面11近傍であって第2反射面13近傍に形成するようになっており、また、サジタル断面内では中心軸(回転対称軸)1上に像6X’、6Xとして2度結像され、中心軸1上に入射瞳6Xを形成している。
そして、この実施例の光学系では、入射瞳6Yを経て遠方から入射する光束2、3U、3Lを、中心軸1を含む断面(メリジオナル断面:図9)内では、第1反射面12と第2反射面13の間の位置4Y1 に1回結像し、再度第2反射面13と第2透過面14の間の第2反射面13に近い位置4Y2 に結像し、また、中心軸1を含む面に直交しその光束の中心光線20 を含む平面(サジタル断面:図10)内では、第1反射面12と第2反射面13の間の位置4X1 と第2反射面13と第2透過面14の間の位置4X2 に2回結像している。
この実施例3の仕様は、
水平画角 360°
垂直画角 110°(中心画角35°(仰角))
入射瞳径 0.178mm
焦点距離 0.335mm
像の大きさ φ1.918〜φ5.656mm
である。
実施例3の光学系は、像面30を地面と平行に配置する構成においては、天空側を見上げる画角に対して使用すると好ましい。
図11に、この実施例の光学系全体の横収差を示す。図12に、この実施例の垂直方向のディストーションを示す。
実施例4の光学系の中心軸(回転対称軸)1に沿ってとった断面図を図13に、その光学系内の図2と同様の光路を示す平面図を図14に示す。
この実施例の光学系は、中心軸1の周りで回転対称な前群10と、中心軸1の周りで回転対称な後群20と、前群10と後群20の間に中心軸1に同軸に配置された開口5とからなり、遠方の物体から入射する光束2は、前群10と後群20を順に経て中心軸1に垂直な像面30の中心軸1から外れた位置に結像するものであり、中心軸1を垂直(上下方向)に設定した場合、例えば360°全方位(全周)の画角を有する画像であって、天頂方向が画像の中心方向に向き、地平線が外側の円になるような円環状の画像を像面30に結像させるものである。
前群10は、中心軸1の周りで回転対称な屈折率が1より大きい樹脂等の透明媒体からなり、2面の内面反射面12、13と2面の透過面11、14を持つものである。内面反射面12、13と透過面11、14も中心軸1の周りで回転対称な形状をしている。また、後群20は、5枚のレンズL1〜L5を含み4群からなるレンズ系からなる。
前群10の透明媒体は、第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13、第2透過面14から構成され、第1透過面11は中心軸1に対して物体側に配置され、第1反射面12は中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置され、第1透過面11より像面30側に配置されており、第2反射面13は中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置され、第1透過面11より像面30と反対側に配置されており、第2透過面14は第1透過面11より像面30側に配置されている。
そして、遠方から入射する光束2は、第1透過面11を経て透明媒体内に入り、中心軸1を挟んで第1透過面11と反対側に配置されている第1反射面12で像面30と反対側に反射され、中心軸1に対して第1透過面11と同じ側に配置されている第2反射面13で像面30側に反射され、第2透過面14を経て透明媒体から外に出て、前群10と後群20の間に中心軸1と同軸に配置され絞りを構成する円形の開口5と正パワーの後群20を経て、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。この前群10の第1透過面11、第1反射面12、第2反射面13は拡張回転自由曲面面で構成されている。ただし、第1透過面11は、円錐定数C1 、非球面係数C2 、C3 、C4 、C5 …は何れも0の拡張回転自由曲面面である。また、第2透過面14は中心軸1上に面頂を有する回転対称非球面で構成されている。
後群20を構成するレンズ系は、前群10側から順に、両凸正レンズL1と、両凹負レンズL2と両凸正レンズL3の接合レンズと、両凸正レンズL4と、像面30側へ凹面を向けた負メニスカスレンズL5とからなる。
そして、中心軸1が垂直方向を向き、像面30が天頂方向を向いた配置の場合、水平(仰角0°)方向の遠方から入射する中心光束2は入射面の第1透過面11で屈折して前群10の透明媒体内に入り、第1反射面12、第2反射面13の順に反射された光束は第2透過面14で屈折して前群10の透明媒体から外に出て、開口5を介して後群20に入射し、像面30の中心軸1から外れた半径方向の所定位置に結像する。
この実施例の光学系では、前群10と後群20の間に位置する開口(絞り)5が物体側に投影されてメリジオナル断面内では1回像6Y’として結像され、再度逆投影されて結像されたメリジオナル断面内の入射瞳6Yを前群10の第1透過面11近傍であって第2反射面13近傍に形成するようになっており、また、サジタル断面内では中心軸(回転対称軸)1上に像6X’、6Xとして2度結像され、中心軸1上に入射瞳6Xを形成している。
そして、この実施例の光学系では、入射瞳6Yを経て遠方から入射する光束2、3U、3Lを、中心軸1を含む断面(メリジオナル断面:図13)内では、第1反射面12と第2反射面13の間の位置4Y1 に1回結像し、再度第2反射面13と第2透過面14の間の第2反射面13に近い位置4Y2 に結像し、また、中心軸1を含む面に直交しその光束の中心光線20 を含む平面(サジタル断面:図14)内では、第1反射面近傍の位置4X1 と第2反射面13と第2透過面14の間の位置4X2 に2回結像している。
この実施例4の仕様は、
水平画角 360°
垂直画角 60°(中心画角10°(仰角))
入射瞳径 0.956mm
焦点距離 2.014mm
像の大きさ φ2.000〜φ6.000mm
である。
実施例4の光学系は、像面30を地面と平行に配置する構成においては、略水平方向を中心とする画角に対して使用すると好ましい。
図15に、この実施例の光学系全体の横収差を示す。図16に、この実施例の垂直方向のディストーションを示す。
以下に、上記実施例1〜4の構成パラメータを示す。なお、以下の表中の“ASS”は非球面、“ERFS”は拡張回転自由曲面をそれぞれ示す。また、“RE”は反射面をそれぞれ示す。

実施例1
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ ∞
1 ∞(入射瞳面) 偏心(1)
2 ERFS[1] 偏心(2) 1.5256 56.4
3 ERFS[2] (RE) 偏心(3) 1.5256 56.4
4 ERFS[3] (RE) 偏心(4) 1.5256 56.4
5 ASS[1] 0.100 偏心(5)
6 ∞(絞り) 0.714
7 13.574 3.000 1.5163 64.1
8 -9.873 0.100
9 -201.344 1.000 1.7847 25.7
10 7.226 3.000 1.5174 52.4
11 -15.105 0.100
12 34.308 3.000 1.6510 56.1
13 -26.057 0.134
14 15.581 3.000 1.5400 59.4
15 -16.460 4.811
像 面 ∞
ERFS[1]
RY -407.764
θ -24.031
R -8.926
ERFS[2]
RY -27.646
θ -42.490
R 15.421
ERFS[3]
RY 9.271
θ -63.978
R -4.901
ASS[1]
R -26.127
k -4.9435
a 1.0196 ×10-3
偏心(1)
X 0.000 Y 0.000 Z -8.926
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(2)
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(3)
X 0.000 Y -18.734 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(4)
X 0.000 Y 3.368 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(5)
X 0.000 Y -25.932 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000 。

実施例2
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ ∞
1 ∞(入射瞳面) 偏心(1)
2 ERFS[1] 偏心(2) 1.5256 56.4
3 ERFS[2] (RE) 偏心(3) 1.5256 56.4
4 ERFS[3] (RE) 偏心(4) 1.5256 56.4
5 ASS[1] 0.100 偏心(5)
6 ∞(絞り) 1.049
7 14.090 3.000 1.5163 64.1
8 -9.442 0.100
9 -68.986 1.000 1.7847 25.7
10 8.088 4.000 1.5174 52.4
11 -11.388 0.100
12 51.149 2.500 1.6510 56.1
13 -36.305 0.134
14 11.121 3.000 1.5400 59.4
15 -37.126 4.852
像 面 ∞
ERFS[1]
RY -543.189
θ -23.182
R -8.647
ERFS[2]
RY -27.773
θ -42.638
R 15.344
1 -5.3440 ×10-2
4 1.6710 ×10-5
5 5.6009 ×10-8
ERFS[3]
RY 9.542
θ -63.948
R -5.392
1 2.6189 ×10-1
4 -1.0991 ×10-3
5 5.3738 ×10-5
ASS[1]
R -26.179
k -1.6433
a 1.0839 ×10-3
偏心(1)
X 0.000 Y 0.000 Z -8.647
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(2)
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(3)
X 0.000 Y -18.252 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(4)
X 0.000 Y 4.789 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(5)
X 0.000 Y -25.273 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000 。

実施例3
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ ∞
1 ∞(入射瞳面) 偏心(1)
2 ERFS[1] 偏心(2) 2.0033 28.3
3 ERFS[2] (RE) 偏心(3) 2.0033 28.3
4 ERFS[3] (RE) 偏心(3) 2.0033 28.3
5 ASS[1] 0.100 偏心(5)
6 ∞(絞り) 4.533
7 -226.207 4.000 1.5163 64.1
8 -8.730 0.100
9 -26.019 3.000 1.5163 64.1
10 -12.448 0.100
11 33.220 1.000 1.8467 23.8
12 9.891 6.000 1.5163 64.1
13 -27.091 0.100
14 20.251 3.000 1.7135 30.5
15 370.781 0.100
16 5.976 4.000 1.6382 57.0
17 3.884 5.173
像 面 ∞
ERFS[1]
RY -271.386
θ -43.501
R -8.159
ERFS[2]
RY -28.784
θ -42.839
R 16.775
1 9.1431 ×10-1
4 6.4256 ×10-6
5 9.4352 ×10-6
ERFS[3]
RY 7.261
θ -64.121
R -4.354
1 -9.3633 ×10-1
4 -1.9991 ×10-3
5 3.1523 ×10-4
ASS[1]
R 90.82
k 7.9966 ×10+2
a 6.6641 ×10-4
偏心(1)
X 0.000 Y 0.000 Z -8.159
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(2)
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(3)
X 0.000 Y -20.399 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(4)
X 0.000 Y 1.782 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(5)
X 0.000 Y -28.420 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000 。

実施例4
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ ∞
1 ∞(入射瞳面) 偏心(1) 2 ERFS[1] 偏心(2) 1.5256 56.4
3 ERFS[2] (RE) 偏心(3) 1.5256 56.4
4 ERFS[3] (RE) 偏心(3) 1.5256 56.4
5 ASS[1] 0.100 偏心(5)
6 ∞(絞り) 0.832
7 7.328 2.500 1.5462 47.9
8 -5.628 1.000
9 -4.276 1.000 1.7847 25.7
10 6.515 5.500 1.5324 56.8
11 -6.073 0.100
12 18.805 3.500 1.6204 60.3
13 -10.999 0.100
14 6.482 2.000 1.7440 44.8
15 4.655 3.375
像 面 ∞
ERFS[1]
RY -23.024
θ -50.000
R -6.424
ERFS[2]
RY -13.951
θ -34.757
R 8.349
1 -1.3028
4 6.3938 ×10-6
5 -7.3606 ×10-5
ERFS[3]
RY 5.936
θ -62.550
R -2.476
1 -9.9575 ×10-1
4 3.6336 ×10-3
5 6.4422 ×10-4
ASS[1]
R -4.70
k -1.0034
a 3.9035 ×10-4
偏心(1)
X 0.000 Y 0.000 Z -6.424
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(2)
X 0.000 Y 0.000 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(3)
X 0.000 Y -6.926 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(4)
X 0.000 Y 3.673 Z 0.000
α 0.000 β 0.000 γ 0.000
偏心(5)
X 0.000 Y -11.301 Z 0.000
α -90.000 β 0.000 γ 0.000 。
ところで、実施例1〜4では、前群10と後群20の間に中心軸1と同軸に開口5を配置し、中心軸1を含む面内でこの開口5を物体側に逆に投影することにより、入射面11近傍に中心軸1を含む面内での入射瞳6Yを形成するようにしているが、この開口5の代わりに、中心軸1と同軸に円筒状のスリットあるいは輪帯状のスリットを入射瞳6Yの位置に配置するようにしてもよい。その場合は、スリット自体がフロント絞りの作用をして入射瞳6Yを形成する。さらに、前群10と後群20の間に配置した開口5とは別に、入射面11近傍に、中心軸1の周りで回転対称な円筒状のスリットあるいは輪帯状のスリットからなるフレアー絞りを配置することが望ましい。なお、このようなフレアー絞りと入射瞳6Yを形成するスリットとを兼用させるようにしてもよい。
さらに、以上の実施例の光学系では、前群10のさらに物体側にYトーリックレンズを付加し、このYトーリックレンズもY軸(中心軸1)に対して回転対称な面で構成されたレンズにし、このトーリックレンズはX方向にはパワーを持たせないで、一方、Y方向(図1の断面内等)には負のパワーを持たせることにより、回転対称軸1を含む断面方向の画角を大きくとることが可能となる。さらに好ましくは、このトーリックレンズはY−Z断面内では物体側に凸面を向け負のメニスカスレンズ形状に構成することにより、像歪の発生を最小にすることが可能となり、良好な収差補正が可能となる。
さらに、前群10の物体側には、断面が負メニスカスレンズ形状の1つのYトーリックレンズに限らず、2枚又は3枚のメニスカス形状のレンズで構成することにより、より像歪の発生を小さくすることが可能である。また、レンズに限らず、中心軸1に対して回転対称な反射面やプリズムにより光線を反射屈折させて任意の方向を撮像あるいは観察させることも容易である。
また、以上の実施例では、前群10の反射面、屈折面をそれぞれ任意形状の線分を回転対称軸1の周りで回転することにより形成され回転対称軸1上に面頂を有さない拡張回転自由曲面で構成しているが、それぞれ任意の曲面に置き換えることは容易である。また、対称軸1上に面頂を有する回転対称非球面に置き換えることは容易である。
また、本発明の光学系は、回転対称面を形成する任意形状の線分を定義する式に奇数次項を含むものを用いることにより、偏心により発生する像面の傾きや、絞りの逆投影時の瞳収差を補正している。
また、本発明の前群10を構成する中心軸1の周りで回転対称な透明媒体はそのまま用いることにより、360°全方位の画角を有する画像を撮影したり投影できるが、その透明媒体を中心軸1を含む断面で切断して2分の1、3分の1、3分の2等にすることにより、中心軸1の周りの画角が180°、120°、240°等の画像を撮影したり投影するようにしてもよい。
以上、本発明の光学系を中心軸(回転対称軸)1を垂直方向に向けて天頂を含む360°全方位(全周)の画角の画像を得る撮像あるいは観察光学系として説明してきたが、本発明は撮影光学系、観察光学系に限定されず、光路を逆にとって天頂を含む360°全方位(全周)の画角に画像を投影する投影光学系として用いることもできる。また、内視鏡は管内観察装置の全周観察光学系として用いることもできる。
以下に、本発明の光学系の適用例として、パノラマ撮影光学系31又はパノラマ投影光学系32の使用例を説明する。図18は、内視鏡先端の撮影光学系として本発明によるパノラマ撮影光学系31を用いた例を示すための図であり、図18(a)は、硬性内視鏡41の先端31に本発明によるパノラマ撮影光学系を取り付けて360°全方位の画像を撮像観察する例である。図18(b)にその先端の概略の構成を示す。本発明によるパノラマ撮影光学系31の前群10の入射面11の周囲には円周方向にスリット状に伸びる開口16を有するケーシング等からなるフレア絞り17が配置され、フレアー光が入射するのを防止している。また、図18(c)は、軟性電子内視鏡42の先端に本発明によるパノラマ撮影光学系31を同様に取り付けて、表示装置43に撮影された画像を画像処理を施して歪みを補正して表示するようにした例である。
図19(a)は、自動車48の各コーナやヘッド部のポールの頂部に撮影光学系として本発明によるパノラマ撮影光学系31を複数取り付けて、車内の表示装置に各パノラマ撮影光学系31を経て撮影された画像を画像処理を施して歪みを補正して同時に表示するようにした例を示す図であり、図19(b)にその先端の概略の構成を示す。本発明によるパノラマ撮影光学系31の前群10の入射面11の周囲には円周方向にスリット状に伸びる開口16を有するケーシング等からなるフレア絞り17が配置され、フレアー光が入射するのを防止している。
図20は、投影装置44の投影光学系として本発明によるパノラマ投影光学系32を用い、その像面に配置した表示素子にパノラマ画像を表示し、パノラマ投影光学系32を通して360°全方位に配置したスクリーン45に360°全方位画像を投影表示する例である。
図21は、建物47の外部に本発明によるパノラマ撮影光学系31を用いた撮影装置49を取り付け、屋内に本発明によるパノラマ投影光学系32を用いた投影装置44を配置し、撮影装置49で撮像された映像を電線46を介して投影装置44に送るように接続している。このような配置において、屋外の360°全方位の被写体Oをパノラマ撮影光学系31を経て撮影装置49で撮影し、その映像信号を電線46を介して投影装置44に送り、像面に配置した表示素子にその映像を表示して、パノラマ投影光学系32を通して屋内の壁面等に被写体Oの映像O’を投影表示するようにしている例である。
本発明の実施例1の光学系の中心軸に沿ってとった断面図である。 実施例1の光学系の光学系内の光路を示す平面図である。 実施例1の光学系全体の横収差図である。 実施例1の垂直方向のディストーションを示す図である。 本発明の実施例2の光学系の中心軸に沿ってとった断面図である。 実施例2の光学系の光学系内の光路を示す平面図である。 実施例2の光学系全体の横収差図である。 実施例2の垂直方向のディストーションを示す図である。 本発明の実施例3の光学系の中心軸に沿ってとった断面図である。 実施例3の光学系の光学系内の光路を示す平面図である。 実施例3の光学系全体の横収差図である。 実施例3の垂直方向のディストーションを示す図である。 本発明の実施例4の光学系の中心軸に沿ってとった断面図である。 実施例4の光学系の光学系内の光路を示す平面図である。 実施例4の光学系全体の横収差図である。 実施例4の垂直方向のディストーションを示す図である。 メリジオナル断面とサジタル断面の定義を説明するための図である。 内視鏡先端の撮影光学系として本発明によるパノラマ撮影光学系を用いた例を示すための図である。 自動車の各コーナやヘッド部のポールの頂部に撮影光学系として本発明によるパノラマ撮影光学系を用いた例を示すための図である。 投影装置の投影光学系として本発明によるパノラマ投影光学系を用いた例を示すための図である。 屋外の被写体を本発明によるパノラマ撮影光学系を経て撮影し、屋内に本発明によるパノラマ投影光学系を通して投影表示する例を示すための図である。
符号の説明
1…中心軸(回転対称軸)
2…遠方から入射する中心光束
0 …中心光束の中心光線(中心主光線)
3U…遠方の空側から入射する光束
3L…遠方の地側から入射する光束
4X1 、4X2 …サジタル断面内での中間像結像位置
4Y1 、4Y2 …メリジオナル断面内での中間像結像位置
5…開口(絞り)
6X…サジタル断面内での入射瞳
6X’…サジタル断面内で1回目に結像された開口の像
6Y…メリジオナル断面内での入射瞳
6Y’…メリジオナル断面内で1回目に結像された開口の像
10…前群
11…入射面(第1透過面)
12…第1反射面
13…第2反射面
14…射出面(第2透過面)
16…円周方向にスリット状に伸びる開口
17…フレア絞り
20…後群
30…像面
31…パノラマ撮影光学系
32…パノラマ投影光学系
41…硬性内視鏡
42…軟性電子内視鏡
43…表示装置
44…投影装置
45…スクリーン
46…電線
47…建物
48…自動車
49…撮影装置
L1〜L6…レンズ
O…被写体
O’…映像

Claims (11)

  1. 360°全方位の画角を有する画像を像面に結像させるか、像面に配置された画像を360°全方位の画角に投影する光学系であって、
    中心軸の周りで回転対称な2面の反射面を含む前群と、中心軸の周りで回転対称で正パワーを有する後群と、中心軸に同軸に配置された開口とを備えており、
    前記前群は、中心軸の周りで回転対称な透明媒体を有し、前記透明媒体は第1透過面と第1反射面と第2反射面と第2透過面を持ち、
    前記第1反射面は前記第1透過面より像面側に配置され、前記第2反射面は前記第1反射面より像面と反対側に配置され、前記第2透過面は前記第1透過面より像面側に配置されており、
    結像光学系の場合は光線の進む順に、投影光学系の場合は光線の進む順とは反対に、前記前群に入射した光束は、前記第1透過面を経て透明媒体内に入り、中心軸を挟んで前記第1透過面と反対側に配置されている前記第1反射面で像面と反対側に反射され、中心軸に対して前記第1透過面と同じ側に配置されている前記第2反射面で像面側に反射され、前記第2透過面を経て前記透明媒体から外に出て、前記後群を経て像面の中心軸から外れた位置に結像し、かつ、中心軸を含む断面内と、その断面に対して直交しその光束の中心光線を含む断面内での入射瞳位置が異なり、前記中心軸を含む断面内での前記入射瞳が第2反射面近傍に位置するように構成されていることを特徴とする光学系。
  2. メリジオナル断面での画角中心の前記開口中心を通る光線を中心主光線とするとき、前記中心主光線が前記第1反射面で反射するときの面の法線となす角度をηとするとき、
    1°<η<10° ・・・(1)
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1記載の光学系。
  3. メリジオナル断面での画角中心の前記開口中心を通る光線を中心主光線とするとき、前記中心主光線が前記第1透過面、前記第1反射面、前記第2反射面に入射する位置でのメリジオナル断面の曲率をそれぞれC1y、C2y、C3y、中心軸に直交する断面の曲率をC1x 、C2x 、C3xとするとき、
    0.7<|C1x/C2x|<5.0 ・・・(2)
    0.35<|C1x/C3x|<2.0 ・・・(3)
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の光学系。
  4. 中心軸を含む断面内の入射瞳は前記第1透過面近傍に位置し、中心軸を含む断面に対して直交する断面内の入射瞳は中心軸近傍に位置することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の光学系。
  5. 前記開口を前記光束の入射方向と逆方向へ投影した絞り像の結像回数を、中心軸を含む断面内と、その断面に対して直交しその光束の中心光線を含む断面内とで同じになっていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の光学系。
  6. 少なくとも1面の反射面は対称面を持たない任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の光学系。
  7. 少なくとも1面の反射面は奇数次項を含む任意形状の線分を中心軸の周りで回転させて形成される回転対称な形状を有することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の光学系。
  8. 中心軸を含む断面内で前記前群により物体側に形成される絞りと共役な入射瞳近傍に、中心軸を含む断面内でのみ開口を制限するフレア絞りが配置されていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項記載の光学系。
  9. 前記後群は、回転対称の同軸屈折光学系からなることを特徴とする請求項1から8の何れか1項記載の光学系。
  10. 前記開口の代わりに又は前記開口に加えて、前群の前記第1透過面の近傍に中心軸の周りで回転対称な輪帯状のスリット開口を備えていることを特徴とする請求項1から9の何れか1項記載の光学系。
  11. 少なくとも前記反射面が中心軸を含む断面で切断されて中心軸の周りの画角が360°より狭く構成されていることを特徴とする請求項1から10の何れか1項記載の光学系。
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