JP2008151978A - 画像印刷装置 - Google Patents

画像印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008151978A
JP2008151978A JP2006339143A JP2006339143A JP2008151978A JP 2008151978 A JP2008151978 A JP 2008151978A JP 2006339143 A JP2006339143 A JP 2006339143A JP 2006339143 A JP2006339143 A JP 2006339143A JP 2008151978 A JP2008151978 A JP 2008151978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference voltage
circuit
comparison
image
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006339143A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yonekawa
亮 米川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2006339143A priority Critical patent/JP2008151978A/ja
Publication of JP2008151978A publication Critical patent/JP2008151978A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】画像印刷装置において、電源投入時のウォームアップ動作の完了までの時間を短くする。
【解決手段】画像印刷装置1は、加熱ローラの温度を検出する温度センサ(サーミスタ)7と、温度センサ7の出力に応じて変化する比較電圧Viを基準電圧Vrと比較して、比較結果信号Voを出力する比較回路13と、比較結果信号Voに基いてヒータランプ61を点灯、消灯するヒータ回路12と、比較回路13に基準電圧Vrを入力する基準電圧入力回路14と、ASIC11とを備える。基準電圧入力回路14は、ASIC11のイニシャライズ動作中、基準電圧用電源20aから供給される電圧を基準電圧Vrとして比較回路13に入力し、イニシャライズ動作終了後、ASIC11の制御を受けて、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2により分圧した電圧を基準電圧Vrとして比較回路13に入力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷用紙にトナーを付着させて画像を印刷する画像印刷装置に関するものである。
従来から、印刷用紙にトナーを付着させて画像を印刷する画像印刷装置は、画像形成部により印刷用紙にトナーを付着させて画像を形成し、熱定着部により画像形成後の印刷用紙に熱を加えて画像を定着させることにより、印刷用紙に画像を印刷するようになっている。熱定着部は、ヒータランプにより熱せられる加熱ローラによって、画像形成後の印刷用紙に熱を加えるようになっている。
このような画像印刷装置では、画像印刷装置の電源投入時に、ヒータランプを点灯して熱定着部を予備加熱するウォームアップ動作を行うようになっており、ウォームアップ動作が完了すると、印刷用紙に画像を印刷する印刷動作が可能な状態になる。また、ウォームアップ動作完了後は、ヒータランプの点灯、消灯を制御して熱定着部の温度制御を行い、画像を印刷していない待機中の状態においては、熱定着部の温度を第1の設定温度に保ち、画像を印刷している印刷中の状態においては、熱定着部の温度を第1の設定温度よりも高い第2の設定温度に保つようになっている。
そして、このような画像印刷装置では、熱定着部の温度制御を行うために、熱定着部の温度を検出するようになっている。熱定着部の温度の検出には、例えばサーミスタ等の温度センサが使用されている。熱定着部の温度制御は、制御回路が温度センサ(サーミスタ)の温度検出電圧(アナログ信号)を読取ってヒータランプの点灯、消灯を制御することにより、行われるようになっている。
一方、ヒータの温度をサーミスタにより検出し、サーミスタの温度検出電圧を基準値と比較し、その比較結果に基いてヒータを制御してヒータの温度制御を行うと共に、サーミスタの温度検出電圧を別の基準値と比較し、その比較結果に基いてヒータの異常高温を検出して、ヒータを強制的に消灯するようにした画像印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、加熱ローラの温度をサーミスタにより検出し、サーミスタの温度検出電圧を基準値と比較し、その比較結果に基いてヒータの異常高温を検出して、ヒータを強制的に消灯するようにした画像印刷装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。また、加熱ローラの温度をサーミスタにより検出し、サーミスタの温度検出電圧に基いてヒータを制御して加熱ローラの温度制御を行う共に、サーミスタの温度検出電圧を基準値と比較し、その比較結果に基いてヒータの異常高温を検出して、ヒータを強制的に消灯するようにした画像印刷装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。また、加熱ローラの温度をサーミスタにより検出し、サーミスタの温度検出電圧を基準値と比較し、その比較結果に基いてヒータを制御して加熱ローラの温度制御を行う共に、サーミスタの温度検出電圧を別の基準値と比較し、その比較結果に基いてヒータの異常高温を検出して、ヒータを強制的に消灯するようにした画像印刷装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2006−73402号公報 特開2005−345564号公報 特開2003−271000号公報 特開2002−149201号公報
ところが、上述した従来の画像印刷装置においては、制御回路は、電源投入時にメモリからのデータの読み込み等のイニシャライズ動作を行うようになっており、イニシャライズ動作を終了するまでは、温度センサの温度検出電圧を読取って熱定着部の温度を制御することができない。つまり、従来の画像印刷装置においては、電源投入時、制御回路がイニシャライズ動作を行っている間は、ウォームアップ動作が行われず、制御回路がイニシャライズ動作を終了した後に、ウォームアップ動作が行われるようになっている。制御回路のイニシャライズ動作は、数十秒かかる。
このため、従来の画像印刷装置では、電源を投入してからウォームアップ動作が完了するまでの時間が長くなり、その結果、電源を投入してから印刷可能な状態になるまでの待ち時間が長くなる。なお、上述した特許文献1乃至特許文献4に開示の内容を適用したとしても、上記の問題を解決することはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、電源投入時のウォームアップ動作の完了までの時間を短くすることができる画像印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、印刷用紙にトナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、ヒータランプ及びヒータランプにより熱せられる加熱ローラを有し、画像形成手段により画像を形成した印刷用紙に加熱ローラにより熱を加えることによって、印刷用紙に画像を定着させる熱定着手段と、ヒータランプを点灯、消灯するヒータ回路と、熱定着手段の温度を検出し、検出温度に応じた温度検出電圧を出力する温度検出手段と、基準電圧が基準電圧入力ラインを介して入力されると共に基準電圧と比較するための比較電圧が比較電圧入力ラインを介して入力され、比較電圧を基準電圧と比較して、基準電圧と比較電圧との大小関係を示す比較結果信号を出力する比較回路と、本装置の動作を制御するための制御回路とを備え、温度検出手段は、サーミスタであり、加熱ローラの温度を検出し、基準電圧入力ラインを介して比較回路に入力される基準電圧は、制御回路によって制御され、温度検出手段から出力される温度検出電圧は、比較電圧入力ラインを介して比較回路に比較電圧として入力され、ヒータ回路は、比較回路から出力される比較結果信号に基いて、ヒータランプを点灯、消灯し、制御回路は、本装置の電源投入時にイニシャライズ動作を行い、イニシャライズ動作終了後に、比較回路に入力される基準電圧の制御を開始する画像印刷装置において、制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに、比較回路に基準電圧を入力する基準電圧入力回路と、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときに、ヒータランプを消灯させるためのパワーセーブ回路と、をさらに備え、比較回路から出力される比較結果信号は、制御回路に帰還され、比較回路に入力される基準電圧を制御するための基準電圧制御ラインが、制御回路と基準電圧入力ラインとの間に接続されており、パワーセーブ回路を制御するためのパワーセーブ制御ラインが、制御回路とパワーセーブ回路との間に接続されており、制御回路は、イニシャライズ動作終了後において、画像を印刷していない待機中であるか画像を印刷している印刷中であるかによって、また、比較回路から帰還される比較結果信号に基いて、比較回路に入力される基準電圧を基準電圧制御ラインを介して制御すると共に、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときに、ヒータランプを消灯させるように、パワーセーブ回路をパワーセーブ制御ラインを介して制御し、基準電圧入力回路は、基準電圧入力ラインと基準電圧制御ラインとの接続点と基準電圧用電源の間において基準電圧入力ラインに直列に接続された第1の抵抗と、基準電圧制御ラインに直列に接続された第2の抵抗とを有し、基準電圧用電源から供給される電圧を第1の抵抗及び第2の抵抗により分圧した電圧を、基準電圧入力ラインを介して比較回路に基準電圧として入力するものであり、パワーセーブ回路は、パワーセーブ制御ラインと比較電圧入力ラインとの間に接続され、制御回路による制御を受けて、強制的に、比較電圧入力ラインを介して比較回路に入力される比較電圧を、ヒータランプが消灯するときのレベルにするものである。
請求項2の発明は、印刷用紙にトナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、ヒータランプ及びヒータランプにより熱せられる加熱ローラを有し、画像形成手段により画像を形成した印刷用紙に加熱ローラにより熱を加えることによって、印刷用紙に画像を定着させる熱定着手段と、ヒータランプを点灯、消灯するヒータ回路と、熱定着手段の温度を検出し、検出温度に応じた温度検出電圧を出力する温度検出手段と、基準電圧が基準電圧入力ラインを介して入力されると共に基準電圧と比較するための比較電圧が比較電圧入力ラインを介して入力され、比較電圧を基準電圧と比較して、基準電圧と比較電圧との大小関係を示す比較結果信号を出力する比較回路と、本装置の動作を制御するための制御回路とを備え、基準電圧入力ラインを介して比較回路に入力される基準電圧は、制御回路によって制御され、温度検出手段から出力される温度検出電圧は、比較電圧入力ラインを介して比較回路に比較電圧として入力され、ヒータ回路は、比較回路から出力される比較結果信号に基いて、ヒータランプを点灯、消灯し、制御回路は、本装置の電源投入時にイニシャライズ動作を行い、イニシャライズ動作終了後に、比較回路に入力される基準電圧の制御を開始する画像印刷装置において、制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに、比較回路に基準電圧を入力する基準電圧入力回路をさらに備えるものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の画像印刷装置において、比較回路に入力される基準電圧を制御するための基準電圧制御ラインが、制御回路と基準電圧入力ラインとの間に接続されており、制御回路は、イニシャライズ動作終了後において、比較回路に入力される基準電圧を基準電圧制御ラインを介して制御し、基準電圧入力回路は、基準電圧入力ラインと基準電圧制御ラインとの接続点と基準電圧用電源の間において基準電圧入力ラインに直列に接続された第1の抵抗と、基準電圧制御ラインに直列に接続された第2の抵抗とを有し、基準電圧用電源から供給される電圧を第1の抵抗及び第2の抵抗により分圧した電圧を、基準電圧入力ラインを介して比較回路に基準電圧として入力するものである。
請求項1の発明によれば、制御回路がイニシャライズ動作を行っているとき、基準電圧入力回路から比較回路に基準電圧が入力される。従って、電源投入後、制御回路がイニシャライズ動作を終了するのを待つことなく、制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに、基準電圧入力回路から比較回路に入力される基準電圧と温度検出手段から比較回路に入力される比較電圧との比較結果に基づいて、ウォームアップ動作(ヒータランプを点灯して熱定着手段を予備加熱する動作)が行われる。これにより、電源投入時のウォームアップ動作が完了するまでの時間を短くすることができ、電源投入時に印刷可能な状態になるまでの待ち時間を短くすることができる。しかも、基準電圧入力回路は、基準電圧用電源から供給される電圧を第1の抵抗及び第2の抵抗により分圧した電圧を、比較回路に基準電圧として入力するものであるため、簡素で容易な構成によって、制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに比較回路に基準電圧が入力される構成を実現できる。また、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときには、パワーセーブ回路の働きによってヒータランプが消灯され、これにより、無駄な電力消費を抑えることができる。しかも、パワーセーブ回路は、比較回路に入力される比較電圧をヒータランプが消灯するときのレベルにするものであるため、簡素で容易な構成によって、待機中の状態が所定時間継続したときにヒータランプが消灯される構成を実現できる。
請求項2の発明によれば、制御回路がイニシャライズ動作を行っているとき、基準電圧入力回路から比較回路に基準電圧が入力される。従って、電源投入後、制御回路がイニシャライズ動作を終了するのを待つことなく、制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに、基準電圧入力回路から比較回路に入力される基準電圧と温度検出手段から比較回路に入力される比較電圧との比較結果に基づいて、ウォームアップ動作(ヒータランプを点灯して熱定着手段を予備加熱する動作)が行われる。これにより、電源投入時のウォームアップ動作が完了するまでの時間を短くすることができ、電源投入時に印刷可能な状態になるまでの待ち時間を短くすることができる。
請求項3の発明によれば、基準電圧入力回路は、基準電圧用電源から供給される電圧を第1の抵抗及び第2の抵抗により分圧した電圧を、比較回路に基準電圧として入力するものであるため、簡素で容易な構成によって、制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに比較回路に基準電圧が入力される構成を実現できる。
以下、本発明を具体化した実施形態に係る画像印刷装置について図面を参照して説明する。図1は、画像印刷装置の構成を示す。画像印刷装置1は、印刷用紙2に画像を印刷する装置である。この画像印刷装置1は、レーザ光を利用して印刷用紙2にトナーを付着させることにより印刷用紙2に画像を印刷する、いわゆるレーザプリンタである。
画像印刷装置1は、印刷用紙2を搬送する搬送部3と、印刷用紙2に画像を印刷するためのトナーを貯蔵するトナーカートリッジ4と、印刷用紙2にトナーを付着させて画像を形成する画像形成部5と、印刷用紙2に形成された画像を定着させる熱定着部6と、熱定着部6の温度を検出する温度検出手段である温度センサ7と、画像印刷前の印刷用紙2が装填される給紙トレイ8と、画像印刷後の印刷用紙2を積載するための排紙トレイ9等を備える。
搬送部3は、給紙ローラ31と、搬送ローラ32〜35と、排紙ローラ36等を有している。給紙トレイ8に装填されている印刷用紙2は、給紙ローラ31により1枚ずつ取り込まれ、搬送ローラ32〜35により画像形成部5及び熱定着部6を経由して排紙ローラ36へと搬送され、排紙ローラ36により排紙トレイ9に排紙される。
画像形成部5は、感光体ドラム51と、帯電器52と、レーザ露光器53と、現像ブラシ54と、転写ローラ55等を有しており、以下のようにして、印刷用紙2に画像を形成する。まず、感光体ドラム51の表面を帯電器52により帯電させると共に、レーザ露光器53により感光体ドラム51の表面にレーザ光を照射することによって、感光体ドラム51の表面に潜像を形成する。続いて、トナーカートリッジ4に貯蔵されているトナーを現像ブラシ54により感光体ドラム51の表面に付着させる(トナーは、潜像が形成されている部分に付着する)ことによって、感光体ドラム51の表面にトナー像を形成する。そして、搬送部3により搬送されてきた印刷用紙2を転写ローラ55により感光体ドラム51の表面に押圧することによって、感光体ドラム51の表面に付着しているトナーを印刷用紙2に付着させ、感光体ドラム51に形成されているトナー像を印刷用紙2に転写して、印刷用紙2に画像を形成する。
熱定着部6は、ヒータランプ61と、加熱ローラ62と、加圧ローラ63等を有している。ヒータランプ61は、加熱ローラ62内に配置されており、加熱ローラ62は、ヒータランプ61により熱せられるようになっている。加圧ローラ63は、搬送部3により搬送されてきた印刷用紙2を加熱ローラ62に加圧するようになっている。熱定着部6は、画像形成部5により画像を形成した印刷用紙2(搬送部3により搬送されてきた印刷用紙2)を加圧ローラ63により加熱ローラ62に加圧して、加熱ローラ62により印刷用紙2に熱を加えることによって、印刷用紙2に画像を定着させる。画像形成部5により印刷用紙2に画像を形成し、熱定着部6により印刷用紙2に画像を定着させることにより、印刷用紙2に画像が印刷される。
温度センサ7は、サーミスタであり、加熱ローラ62に接触するように設置されている。従って、温度センサ7は、加熱ローラ62の温度を熱定着部6の温度として検出するようになっている。温度センサ7は、検出温度に応じた温度検出電圧を出力する。
このような構成の画像印刷装置1は、温度センサ7の温度検出電圧に基いて、熱定着部6のヒータランプ61の点灯、消灯を制御することにより、熱定着部6の温度(加熱ローラ62の温度)を制御するようになっている。そして、画像印刷装置1は、画像印刷装置1の電源投入時に、ヒータランプ61を点灯して熱定着部6を予備加熱するウォームアップ動作を行うようになっている。
また、画像印刷装置1は、ウォームアップ動作の終了後、ヒータランプ61の点灯、消灯を制御して熱定着部6の温度制御を行い、画像を印刷していない待機中の状態においては、熱定着部6の温度を第1の設定温度に保ち、画像を印刷している印刷中の状態においては、熱定着部6の温度を第1の設定温度よりも高い第2の設定温度に保つようになっている。また、画像印刷装置1は、待機中の状態が所定時間継続した場合には、強制的にヒータランプ61を消灯して、電力消費を抑えるようになっている。
図2は、画像印刷装置1の電気的ブロック構成を示す。画像印刷装置1は、上述の構成に加え、画像印刷装置1の動作を制御するためのCPU、メモリ等を含む制御回路であるASIC11と、ヒータ回路12と、比較回路13と、基準電圧入力回路14と、平滑回路15と、パワーセーブ回路16等を備える。
画像印刷装置1は、上述の温度センサ7及びこれらの回路によって、熱定着部6のヒータランプ61の点灯/消灯を制御して、熱定着部6(加熱ローラ62)の温度制御を行う。また、画像印刷装置1は、ASIC11によって、搬送部3、画像形成部5、及び熱定着部6等の動作を制御して、印刷用紙2に画像を印刷する印刷動作を含む画像印刷装置1の各種動作を制御する。
温度センサ7は、上述のように、サーミスタであり、加熱ローラ62の温度を熱定着部6の温度として検出して、検出温度に応じた温度検出電圧を出力する。この温度センサ(サーミスタ)7は、負特性のサーミスタであり、温度が高くなるにつれて電気抵抗が下がる性質を有している。従って、温度センサ7の温度検出電圧は、加熱ローラ62の温度が高くなるにつれて低くなり、加熱ローラ62の温度が低くなるにつれて高くなる。
ヒータ回路12は、ヒータランプ61を点灯、消灯する回路である。ヒータ回路12は、ヒータランプ61の点灯、消灯を制御するためのヒータ制御信号Vhが入力され、ヒータ制御信号Vhに基いてヒータランプ61を点灯、消灯するようになっている。ヒータ回路12は、ヒータ制御信号Vhがハイレベルのときに、ヒータランプ61を点灯し、ヒータ制御信号Vhがローレベルのときに、ヒータランプ61を消灯する。
比較回路13は、基準電圧Vrと比較電圧Viとを比較して、基準電圧Vrと比較電圧Viとの大小関係を示す比較結果信号Voを出力する回路であり、コンパレータCmp1を有している。比較回路13は、基準電圧Vrが基準電圧入力ライン21を介して入力されると共に、基準電圧Vrと比較するための比較電圧Viが比較電圧入力ライン22を介して入力され、コンパレータCmp1により比較電圧Viを基準電圧Vrと比較して、基準電圧Vrと比較電圧Viとの大小関係を示す比較結果信号Voを信号出力ライン23から出力する。
基準電圧入力ライン21は、基準電圧用電源20aとコンパレータCmp1の反転入力端子との間に接続され、比較電圧入力ライン22は、温度センサ(サーミスタ)7とコンパレータCmp1の非反転入力端子との間に接続されている。信号出力ライン23は、緩衝増幅器19を介してヒータ回路12に接続されている。
コンパレータCmp1は、基準電圧Vrが反転入力端子に入力されると共に比較電圧Viが非反転入力端子に入力される非反転形コンパレータである。従って、コンパレータCmp1は、比較電圧Viが基準電圧Vrよりも高い場合に、ハイレベルの比較結果信号Voを出力し、比較電圧Viが基準電圧Vrよりも低い場合に、ローレベルの比較結果信号Voを出力する。比較回路13から出力された比較結果信号Voは、緩衝増幅器19を介して、ヒータランプ61の点灯、消灯を制御するためのヒータ制御信号Vhとして、ヒータ回路12に入力される。
従って、ヒータ回路12は、比較回路13から出力される比較結果信号Voに基いてヒータランプ61を点灯、消灯し、比較結果信号Voがハイレベルのとき(ヒータ制御信号Vhがハイレベルのとき)に、ヒータランプ61を点灯し、比較結果信号Voがローレベルのとき(ヒータ制御信号Vhがローレベルのとき)に、ヒータランプ61を消灯する。
基準電圧入力回路14は、比較回路13に入力する基準電圧Vrを出力する回路であり、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2とを有している。比較回路13に入力する基準電圧Vrを制御するための基準電圧制御ライン24が、ASIC11の基準電圧制御ポート27と基準電圧入力ライン21との間に接続されている。第1の抵抗R1は、基準電圧入力ライン21と基準電圧制御ライン24との接続点Pと基準電圧用電源20aの間において、基準電圧入力ライン21に直列に接続されている。第2の抵抗R2は、基準電圧制御ライン24に直列に接続されている。
基準電圧入力回路14は、ASIC11の基準電圧制御ポート27がハイレベルのとき、基準電圧用電源20aから供給される5vの電圧を、比較回路13に入力する基準電圧Vrとして出力する。また、基準電圧入力回路14は、基準電圧制御ポート27がローレベルのとき、基準電圧用電源20aから供給される5vの電圧を第1の抵抗R1と第2の抵抗R2により分圧した電圧を、比較回路13に入力する基準電圧Vrとして出力する。第1の抵抗R1の抵抗値と第2の抵抗R2の抵抗値は、同じ抵抗値に設定されている。従って、基準電圧制御ポート27がローレベルのとき、基準電圧入力回路14は、2.5vの電圧を、比較回路13に入力する基準電圧Vrとして出力する。
平滑回路15は、基準電圧入力回路14から出力された(比較回路13に入力される)基準電圧Vrを平滑化する回路であり、第3〜第5の抵抗R3〜R5と、第1〜第3のコンデンサC1〜C3とを有している。平滑回路15は、基準電圧入力ライン21と基準電圧制御ライン24との接続点Pと比較回路13の間において、基準電圧入力ライン21に直列に接続されている。基準電圧入力回路14から出力された基準電圧Vrは、平滑回路15により平滑化されて、比較回路13に入力される。
パワーセーブ回路16は、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときに、強制的にヒータランプ61を消灯させるための回路であり、第6〜第9の抵抗R6〜R9と、トランジスタTr1とを有している。パワーセーブ回路16を制御するためのパワーセーブ制御ライン25が、ASIC11のパワーセーブ制御ポート28とパワーセーブ回路16との間に接続されている。パワーセーブ回路16は、パワーセーブ制御ライン25と比較電圧入力ライン22との間に接続されている。また、第10の抵抗R10が、比較電圧入力ライン22とパワーセーブ回路16との接続点Qと温度センサ7の間において、比較電圧入力ライン22に直列に接続されている。
パワーセーブ回路16は、ASIC11のパワーセーブ制御ポート28がハイレベルのとき、トランジスタTr1が導通せず、パワーセーブ制御ポート28がローレベルのとき、トランジスタTr1が導通する。トランジスタTr1が導通していない状態では、電源20bから供給されるEvの電圧を抵抗R9と温度センサ7及び抵抗R10の合成抵抗により分圧した電圧が、比較電圧入力ライン22を介して比較回路13に比較電圧Viとして入力される。また、トランジスタTr1が導通している状態では、電源20bから供給されるEvの電圧を抵抗R7、抵抗R8、及び抵抗R9の合成抵抗と温度センサ7及び抵抗R10の合成抵抗により分圧した電圧が、比較電圧入力ライン22を介して比較回路13に比較電圧Viとして入力される。
電源20bの電圧値E、温度センサ7、抵抗R7、R8、R9、R10の各抵抗値は、トランジスタTr1が導通していないときに比較回路13に入力される比較電圧Viが、温度センサ7の検出温度が常温のとき(加熱ローラ62が熱せられずに冷めている常温状態のとき)に、5vよりも高くなり、温度センサ7の検出温度が高温になると(加熱ローラ62が熱せられると)、2.5vよりも低い一定の電圧に近づき、また、トランジスタTr1が導通しているときに比較回路13に入力される比較電圧Viが、温度センサ7の検出温度に関わらず、ほぼ0vになるように、設定されている。
例えば、電源20bの電圧値Eは、12v程度とされ、温度センサ(サーミスタ)7は、常温のときに400kΩ程度の抵抗値になると共に200℃のときに5kΩ程度の抵抗値になるものが用いられ、抵抗R9の抵抗値は、400kΩ程度とされ、抵抗R10の抵抗値は、100kΩ程度とされる。このようにすれば、トランジスタTr1が導通していないときに比較回路13に入力される比較電圧Viは、加熱ローラ62が常温のときには、5vよりも高い6.6v程度になり、加熱ローラ62が200℃のときには、2.5v程度になる。また、抵抗R8の抵抗値は、抵抗R9の抵抗値に比較して十分な小さな値(例えば、抵抗R9の抵抗値が400kΩ程度に対して、抵抗R8の抵抗値が50Ω程度)とされる。このようにすれば、トランジスタTr1が導通しているときに比較回路13に入力される比較電圧Viは、温度センサ7の検出温度に関わらず、ほぼ0vになる。
つまり、パワーセーブ回路16は、パワーセーブ制御ポート28がハイレベルのとき(トランジスタTr1が導通していないとき)には、比較回路13に入力される比較電圧Viを、温度センサ7の検出温度に応じて変化する電圧(加熱ローラ62が常温状態のときには、5vよりも高く、加熱ローラ62の温度が高くなるにつれて、2.5vよりも低い一定の電圧に近づくように変化する電圧)にし、また、パワーセーブ制御ポート28がローレベルのとき(トランジスタTr1が導通しているとき)には、比較回路13に入力される比較電圧Viを、温度センサ7の検出温度に関わらず、強制的に、ほぼ0vにする。
また、比較結果信号VoをASIC11に帰還させる信号帰還ライン26が、ASIC11の信号帰還ポート29と信号出力ライン23との間に接続されており、比較回路13から出力された比較結果信号Voは、信号帰還ライン26を介して、ASIC11の信号帰還ポート29に帰還されるようになっている。電源20cと信号出力ライン23との間には、第11の抵抗R11が接続されている。
ASIC11は、画像印刷装置1の電源が投入されると、メモリからのデータの読み込み等のイニシャライズ動作を行い、イニシャライズ動作終了後に、比較回路13に入力される基準電圧Vrの制御を開始する。そして、ASIC11は、イニシャライズ動作終了後において、画像を印刷していない待機中であるか画像を印刷している印刷中であるかによって、また、比較回路13から帰還される比較結果信号Voに基いて、比較回路13に入力される基準電圧Vrを制御する。ASIC11の基準電圧制御ポート27は、常態でハイレベルのポートであり、ASIC11は、基準電圧制御ポート27の電圧レベルを制御することによって、基準電圧制御ライン24を介して、基準電圧入力回路14が出力する基準電圧Vrを制御する。
また、ASIC11は、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときに、強制的にヒータランプ61を消灯させるように、パワーセーブ回路16を制御する。ASIC11のパワーセーブ制御ポート28は、常態でハイレベルのポートであり、ASIC11は、パワーセーブ制御ポート28の電圧レベルを制御することによって、パワーセーブ制御ライン25を介して、パワーセーブ回路16を制御する。
図3(a)(b)(c)は、画像印刷装置1の基準電圧入力回路14が出力する基準電圧Vrの出力波形を示す。ヒータランプ61の点灯、消灯動作は、以下のようにして制御される。
まず、画像印刷装置1の電源が投入されると、ASIC11は、上述のようにイニシャライズ動作を行う。ASIC11の基準電圧制御ポート27は、上述のように常態でハイレベルのポートであり、従って、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているとき、基準電圧制御ポート27の電圧レベルは、ハイレベルの状態にある。基準電圧入力回路14は、上述のように、基準電圧制御ポート27がハイレベルのとき、基準電圧用電源20aから供給される5vの電圧を基準電圧Vrとして出力する。
すなわち、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているとき、基準電圧入力回路14が出力する基準電圧Vrは、図3(a)に示すように、5vの一定電圧となり、この基準電圧Vrが平滑回路15を経由して比較回路13に入力される。つまり、基準電圧入力回路14は、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているとき、ASIC11による制御を受けることなく、5vの一定電圧の基準電圧Vrを比較回路13に入力する。
ここで、ASIC11のパワーセーブ制御ポート28は、上述のように常態でハイレベルのポートであり、従って、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているとき、パワーセーブ制御ポート28の電圧レベルは、ハイレベルの状態にある。パワーセーブ制御ポート28がハイレベルの状態にあるとき、上述のように、パワーセーブ回路16の働きにより、比較回路13には、温度センサ7の検出温度に応じた電圧が比較電圧Viとして入力される。このときに比較回路13に入力される比較電圧Viは、上述のように、加熱ローラ62が常温状態(ヒータランプ61により熱せられずに冷めている状態)のときには、5vよりも高く、加熱ローラ62の温度が高くなるにつれて、2.5vよりも低い一定の電圧に近づくようになっている。
すなわち、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているとき(画像印刷装置1の電源投入後にヒータランプ61を未だ点灯していないとき)、比較回路13に入力される比較電圧Viは、基準電圧Vr(5v)よりも高くなっている。
従って、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているとき、比較回路13からハイレベルの比較結果信号Voが出力されて、ヒータ回路12によってヒータランプ61が点灯され、これにより、加熱ローラ62の加熱が開始されて、ウォームアップ動作が開始される。つまり、画像印刷装置1の電源が投入されると、電源投入と同時に(イニシャライズ動作中において)、ウォームアップ動作が開始される。
ASIC11のイニシャライズ動作が終了すると、ASIC11は、上述のように比較回路13に入力される基準電圧Vrを制御する。基準電圧入力回路14は、上述のように、基準電圧制御ポート27がハイレベルのとき、基準電圧用電源20aから供給される5vの電圧を基準電圧Vrとして出力し、基準電圧制御ポート27がローレベルのとき、基準電圧用電源20aから供給される5vの電圧を第1の抵抗R1と第2の抵抗R2により分圧した2.5vの電圧を基準電圧Vrとして出力する。
ASIC11は、基準電圧制御ポート27の電圧レベルをハイレベルとローレベルとにPWM制御することによって、基準電圧Vrを制御する。これにより、ASIC11のイニシャライズ動作終了後、基準電圧入力回路14が出力する基準電圧Vrは、5vの電圧と2.5vの電圧でPWM制御された電圧となり、この基準電圧Vrが平滑回路15により平滑化されて比較回路13に入力される。つまり、基準電圧入力回路14は、ASIC11のイニシャライズ動作後においては、ASIC11による制御を受けて、5vと2.5vでPWM制御された基準電圧Vrを比較回路13に入力する。
このとき、画像を印刷していない待機中(イニシャライズ動作終了後から印刷指示を受けるまでの間、及び前回の印刷動作終了後から新しく印刷指示を受けるまでの間)のときには、ASIC11は、基準電圧制御ポート27の電圧レベルを、ローレベルのときの時間間隔がハイレベルのときの時間間隔と等しくなるようにPWM制御する。
すなわち、画像を印刷していない待機中のとき、基準電圧入力回路14が出力する基準電圧Vrは、図3(b)に示すように、2.5vの出力区間と5vの出力区間がほぼ同じ間隔でPWM制御された電圧となり、この基準電圧Vrが平滑回路15により平滑化されて比較回路13に入力される。比較回路13に入力される基準電圧Vrは、平滑回路15により平滑化されることにより、概ね3.75vとなる。
ここで、パワーセーブ制御ポート28は、上述のように常態でハイレベルのポートであり、ASIC11は、画像を印刷していない待機中のとき、パワーセーブ制御ポート28の電圧レベルをハイレベルの状態に維持する。パワーセーブ制御ポート28がハイレベルの状態にあるとき、比較回路13に入力される比較電圧Viは、上述のように、加熱ローラ62が常温状態のときには、5vよりも高く、加熱ローラ62の温度が高くなるにつれて、2.5vよりも低い一定の電圧に近づくようになっている。
従って、画像を印刷していない待機中のとき、比較電圧Viが基準電圧Vr(概ね3.75v)よりも高い場合には、比較回路13からハイレベルの比較結果信号Voが出力されて、ヒータ回路12によってヒータランプ61が点灯され、比較電圧Viが基準電圧Vr(概ね3.75v)よりも低い場合には、比較回路13からローレベルの比較結果信号Voが出力されて、ヒータ回路12によってヒータランプ61が消灯される。これにより、画像を印刷していない待機中のときには、加熱ローラ62の温度が基準電圧Vr(概ね3.75v)に相当する第1の設定温度に保たれる。
また、画像を印刷している印刷中(印刷指示を受けてから印刷動作を終了するまでの間)のときには、ASIC11は、基準電圧制御ポート27の電圧レベルを、ローレベルのときの時間間隔がハイレベルのときの時間間隔よりも長くなるようにPWM制御する。
すなわち、画像を印刷している印刷中のとき、基準電圧入力回路14が出力する基準電圧Vrは、図3(c)に示すように、2.5vの出力区間が5vの出力区間よりも長い間隔でPWM制御された電圧となり、この基準電圧Vrが平滑回路15により平滑化されて比較回路13に入力される。比較回路13に入力される基準電圧Vrは、平滑回路15により平滑化されることにより、概ね3.75vよりも低い電圧値(例えば概ね3v)となる。
ここで、パワーセーブ制御ポート28は、上述のように常態でハイレベルのポートであり、ASIC11は、画像を印刷している印刷中のとき、パワーセーブ制御ポート28の電圧レベルをハイレベルの状態に維持する。パワーセーブ制御ポート28がハイレベルの状態にあるとき、比較回路13に入力される比較電圧Viは、上述のように、加熱ローラ62が常温状態のときには、5vよりも高く、加熱ローラ62の温度が高くなるにつれて、2.5vよりも低い一定の電圧に近づくようになっている。
従って、画像を印刷している印刷中のとき、比較電圧Viが基準電圧Vr(例えば概ね3v)よりも高い場合には、比較回路13からハイレベルの比較結果信号Voが出力されて、ヒータ回路12によってヒータランプ61が点灯され、比較電圧Viが基準電圧Vr(例えば概ね3v)よりも低い場合には、比較回路13からローレベルの比較結果信号Voが出力されて、ヒータ回路12によってヒータランプ61が消灯される。これにより、画像を印刷している印刷中のときには、加熱ローラ62の温度が基準電圧Vr(例えば概ね3v)に相当する第2の設定温度(第1の設定温度よりも高い)に保たれる。
また、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続すると、ASIC11は、上述のように強制的にヒータランプ61を消灯させるようにパワーセーブ回路16を制御する。画像を印刷していない待機中のとき、上述のように、パワーセーブ制御ポート28は、ハイレベルに維持されており、それにより、比較回路13に入力される比較電圧Viは、加熱ローラ62が常温状態のときには、5vよりも高く、加熱ローラ62の温度が高くなるにつれて、2.5vよりも低い一定の電圧に近づくようになっている。
ASIC11は、パワーセーブ制御ポート28の電圧レベルをローレベルにすることにより、強制的にヒータランプ61を消灯させるようにパワーセーブ回路16を制御する。パワーセーブ回路16は、上述のように、パワーセーブ制御ポート28がローレベルの状態にあるとき、比較回路13に入力される比較電圧Viを温度センサ7の検出温度に関わらず強制的にほぼ0vにする。
これにより、比較回路13に入力される比較電圧Viは、温度センサ7の検出温度に関わらず、画像を印刷していない待機中の基準電圧Vr(概ね3.75v)よりも低くなり、比較回路13からローレベルの比較結果信号Voが出力されて、ヒータ回路12によってヒータランプ61が消灯される。つまり、パワーセーブ回路16は、ASIC11による制御を受けて、強制的に、比較回路13に入力される比較電圧Viをヒータランプ61が消灯するときのレベルにし、これにより、強制的にヒータランプ61を消灯させる。
ASIC11は、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続すると、その後に印刷指示を受けるまで、パワーセーブ制御ポート28の電圧レベルをローレベルに維持する。これにより、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときには、その後に印刷指示を受けるまで、ヒータランプ61が消灯された状態になる。
このように、上記構成の画像印刷装置1によれば、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているとき、基準電圧入力回路14から比較回路13に基準電圧Vrが入力される。そして、電源投入後、ASIC11がイニシャライズ動作を終了するのを待つことなく、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているときに、基準電圧入力回路14から比較回路13に入力される基準電圧Vrと温度センサ7から比較回路13に入力される比較電圧Viとの比較結果に基づいて、ウォームアップ動作(ヒータランプ61を点灯して熱定着部6を予備加熱する動作)が行われる。これにより、電源投入時のウォームアップ動作が完了するまでの時間を短くすることができ、電源投入時に印刷可能な状態になるまでの待ち時間を短くすることができる。
また、ASIC11がイニシャライズ動作を終了した後は、比較回路13に入力される基準電圧VrをASIC11によって可変制御することができ、これにより、画像を印刷していない待機中であるか画像を印刷している印刷中であるかによって、また、比較回路13から帰還される比較結果信号Voに基いて、適切に熱定着部6の温度制御を行うことができる。
しかも、基準電圧入力回路14は、基準電圧用電源20aから供給される電圧を第1の抵抗R1及び第2の抵抗R2により分圧した電圧を、比較回路13に基準電圧Vrとして入力するものであるため、簡素で容易な構成によって、ASIC11がイニシャライズ動作を行っているときに比較回路13に基準電圧Vrが入力されると共にASIC11がイニシャライズ動作を終了した後に基準電圧Vrを可変制御できる構成を実現できる。
さらに、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときには、パワーセーブ回路16の働きによってヒータランプ61が消灯され、これにより、無駄な電力消費を抑えることができる。しかも、パワーセーブ回路16は、比較回路13に入力される比較電圧Viをヒータランプ61が消灯するときのレベルにするものであるため、簡素で容易な構成によって、待機中の状態が所定時間継続したときにヒータランプ61が消灯される構成を実現できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、温度センサは、加熱ローラの温度に限られず、ヒータランプの周辺や加熱ローラ周辺の温度を熱定着部の温度として検出してもよい。また、温度センサは、サーミスタに限られず、温度を電気信号に変換して出力するものであればよい。
本発明の一実施形態に係る画像印刷装置の側断面図。 同画像印刷装置の電気的ブロック構成図。 同画像印刷装置の基準電圧入力回路が出力する基準電圧の出力波形を示す図であり、(a)はASICのイニシャライズ動作中の出力波形を示す図、(b)はASICのイニシャライズ動作終了後、画像を印刷していない待機中の出力波形を示す図、(c)は、ASICのイニシャライズ動作終了後、画像を印刷している印刷中の出力波形を示す図。
符号の説明
1 画像印刷装置
2 印刷用紙
3 搬送部
4 トナーカートリッジ
5 画像形成部
6 熱定着部
7 温度センサ
8 給紙トレイ
9 排紙トレイ
11 ASIC(制御回路)
12 ヒータ回路
13 比較回路
14 基準電圧入力回路
15 平滑回路
16 パワーセーブ回路
19 緩衝増幅器
21 基準電圧入力ライン
22 比較電圧入力ライン
23 信号出力ライン
24 基準電圧制御ライン
25 パワーセーブ制御ライン
26 信号帰還ライン
27 基準電圧制御ポート
28 パワーセーブ制御ポート
29 信号帰還ポート
31 給紙ローラ
32〜35 搬送ローラ
36 排紙ローラ
51 感光体ドラム
52 帯電器
53 レーザ露光器
54 現像ブラシ
55 転写ローラ
61 ヒータランプ
62 加熱ローラ
63 加圧ローラ
R1 第1の抵抗
R2 第2の抵抗

Claims (3)

  1. 印刷用紙にトナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、ヒータランプ及び前記ヒータランプにより熱せられる加熱ローラを有し、前記画像形成手段により画像を形成した印刷用紙に前記加熱ローラにより熱を加えることによって、印刷用紙に画像を定着させる熱定着手段と、前記ヒータランプを点灯、消灯するヒータ回路と、前記熱定着手段の温度を検出し、検出温度に応じた温度検出電圧を出力する温度検出手段と、基準電圧が基準電圧入力ラインを介して入力されると共に基準電圧と比較するための比較電圧が比較電圧入力ラインを介して入力され、比較電圧を基準電圧と比較して、基準電圧と比較電圧との大小関係を示す比較結果信号を出力する比較回路と、本装置の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記温度検出手段は、サーミスタであり、前記加熱ローラの温度を検出し、
    前記基準電圧入力ラインを介して前記比較回路に入力される基準電圧は、前記制御回路によって制御され、
    前記温度検出手段から出力される温度検出電圧は、前記比較電圧入力ラインを介して前記比較回路に比較電圧として入力され、
    前記ヒータ回路は、前記比較回路から出力される比較結果信号に基いて、前記ヒータランプを点灯、消灯し、
    前記制御回路は、本装置の電源投入時にイニシャライズ動作を行い、前記イニシャライズ動作終了後に、前記比較回路に入力される基準電圧の制御を開始する画像印刷装置において、
    前記制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに、前記比較回路に基準電圧を入力する基準電圧入力回路と、
    画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときに、前記ヒータランプを消灯させるためのパワーセーブ回路と、をさらに備え、
    前記比較回路から出力される比較結果信号は、前記制御回路に帰還され、
    前記比較回路に入力される基準電圧を制御するための基準電圧制御ラインが、前記制御回路と前記基準電圧入力ラインとの間に接続されており、
    前記パワーセーブ回路を制御するためのパワーセーブ制御ラインが、前記制御回路と前記パワーセーブ回路との間に接続されており、
    前記制御回路は、前記イニシャライズ動作終了後において、画像を印刷していない待機中であるか画像を印刷している印刷中であるかによって、また、前記比較回路から帰還される比較結果信号に基いて、前記比較回路に入力される基準電圧を前記基準電圧制御ラインを介して制御すると共に、画像を印刷していない待機中の状態が所定時間継続したときに、前記ヒータランプを消灯させるように、前記パワーセーブ回路を前記パワーセーブ制御ラインを介して制御し、
    前記基準電圧入力回路は、前記基準電圧入力ラインと前記基準電圧制御ラインとの接続点と基準電圧用電源の間において前記基準電圧入力ラインに直列に接続された第1の抵抗と、前記基準電圧制御ラインに直列に接続された第2の抵抗とを有し、前記基準電圧用電源から供給される電圧を前記第1の抵抗及び第2の抵抗により分圧した電圧を、前記基準電圧入力ラインを介して前記比較回路に基準電圧として入力するものであり、
    前記パワーセーブ回路は、前記パワーセーブ制御ラインと前記比較電圧入力ラインとの間に接続され、前記制御回路による制御を受けて、強制的に、前記比較電圧入力ラインを介して前記比較回路に入力される比較電圧を、前記ヒータランプが消灯するときのレベルにするものである、
    ことを特徴とする画像印刷装置。
  2. 印刷用紙にトナーを用いて画像を形成する画像形成手段と、ヒータランプ及び前記ヒータランプにより熱せられる加熱ローラを有し、前記画像形成手段により画像を形成した印刷用紙に前記加熱ローラにより熱を加えることによって、印刷用紙に画像を定着させる熱定着手段と、前記ヒータランプを点灯、消灯するヒータ回路と、前記熱定着手段の温度を検出し、検出温度に応じた温度検出電圧を出力する温度検出手段と、基準電圧が基準電圧入力ラインを介して入力されると共に基準電圧と比較するための比較電圧が比較電圧入力ラインを介して入力され、比較電圧を基準電圧と比較して、基準電圧と比較電圧との大小関係を示す比較結果信号を出力する比較回路と、本装置の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記基準電圧入力ラインを介して前記比較回路に入力される基準電圧は、前記制御回路によって制御され、
    前記温度検出手段から出力される温度検出電圧は、前記比較電圧入力ラインを介して前記比較回路に比較電圧として入力され、
    前記ヒータ回路は、前記比較回路から出力される比較結果信号に基いて、前記ヒータランプを点灯、消灯し、
    前記制御回路は、本装置の電源投入時にイニシャライズ動作を行い、前記イニシャライズ動作終了後に、前記比較回路に入力される基準電圧の制御を開始する画像印刷装置において、
    前記制御回路がイニシャライズ動作を行っているときに、前記比較回路に基準電圧を入力する基準電圧入力回路をさらに備える、
    ことを特徴とする画像印刷装置。
  3. 前記比較回路に入力される基準電圧を制御するための基準電圧制御ラインが、前記制御回路と前記基準電圧入力ラインとの間に接続されており、
    前記制御回路は、前記イニシャライズ動作終了後において、前記比較回路に入力される基準電圧を前記基準電圧制御ラインを介して制御し、
    前記基準電圧入力回路は、前記基準電圧入力ラインと前記基準電圧制御ラインとの接続点と基準電圧用電源の間において前記基準電圧入力ラインに直列に接続された第1の抵抗と、前記基準電圧制御ラインに直列に接続された第2の抵抗とを有し、前記基準電圧用電源から供給される電圧を前記第1の抵抗及び第2の抵抗により分圧した電圧を、前記基準電圧入力ラインを介して前記比較回路に基準電圧として入力するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像印刷装置。

JP2006339143A 2006-12-15 2006-12-15 画像印刷装置 Withdrawn JP2008151978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339143A JP2008151978A (ja) 2006-12-15 2006-12-15 画像印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339143A JP2008151978A (ja) 2006-12-15 2006-12-15 画像印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008151978A true JP2008151978A (ja) 2008-07-03

Family

ID=39654218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006339143A Withdrawn JP2008151978A (ja) 2006-12-15 2006-12-15 画像印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008151978A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104309337A (zh) * 2014-11-17 2015-01-28 成都西华升腾科技有限公司 一种打印机系统
CN105751717A (zh) * 2014-12-17 2016-07-13 上海泰威技术发展股份有限公司 紫外灯输出功率的控制方法及应用其的喷绘打印装置
US11440804B2 (en) 2009-09-16 2022-09-13 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Process for producing polycrystalline silicon mass

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11440804B2 (en) 2009-09-16 2022-09-13 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Process for producing polycrystalline silicon mass
CN104309337A (zh) * 2014-11-17 2015-01-28 成都西华升腾科技有限公司 一种打印机系统
CN105751717A (zh) * 2014-12-17 2016-07-13 上海泰威技术发展股份有限公司 紫外灯输出功率的控制方法及应用其的喷绘打印装置
CN105751717B (zh) * 2014-12-17 2018-03-16 上海泰威技术发展股份有限公司 紫外灯输出功率的控制方法及应用其的喷绘打印装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9213278B2 (en) Image forming apparatus
US8180241B2 (en) Power control method and apparatus to heat a heating roller
US8774657B2 (en) Image forming apparatus with power supply control
CN111781811A (zh) 加热控制方法及装置、图像形成设备、存储介质
JP2017053915A (ja) 画像形成装置
US8649698B2 (en) Image forming apparatus controlling power to a heating unit forming a fixing nip portion with a pressure roller through which a recording sheet is conveyed to fix a toner image thereon
US6011938A (en) Fixing device in image forming device
JP2008151978A (ja) 画像印刷装置
JP4316625B2 (ja) 画像形成装置
JP2007072072A (ja) 画像形成装置
JP2008224861A (ja) 画像形成装置及び圧電トランス式高圧電源装置
JP2000330408A (ja) 定着装置、画像形成装置およびその制御方法
US20070041742A1 (en) Image forming apparatus and fixing apparatus thereof
JP2006178027A (ja) 画像形成装置
JP4565356B2 (ja) 画像形成装置
JP2011022170A (ja) 画像形成装置
JP2005173100A (ja) 定着装置の温度制御方法
JP3316465B2 (ja) 電子画像記録装置における定着温度変更制御方法
JP6071392B2 (ja) 画像形成装置
JP2009223147A (ja) 画像形成装置
KR20010028557A (ko) 정착기의 온도 제어방법
KR101214158B1 (ko) 전력 제어 방법 및 장치
JP2001282039A (ja) 画像形成装置
JP2010152014A (ja) 画像形成装置及びその定着温度制御方法
JP2006106271A (ja) 定着ヒータの通電制御装置及び通電制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100302