JP2008151600A - 信号処理回路および信号処理方法並びに電波修正時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受信処理部121は、応答信号ACKSがハイレベルであることを確認し、データDATSの通信データレベルを確定してデータ線DATLに伝搬させ、要求信号REQSをローレベルに切り替える。マイクロコンピュータ122がデータを受信し、要求信号REQSがローレベルであることを確認してから、再び要求信号REQSをハイレベルに切り替える。マイクロコンピュータ122は、要求信号REQSがローレベルに切り替わったタイミングを認識してデータDATSを受信し、応答信号ACKSをローレベルに切り替える。受信処理部121がデータを送信し、要求信号REQSがハイレベルであることを確認してから、再び応答信号ACKSをハイレベルに切り替える。
【選択図】図1
Description
たとえば、特許文献1に示すような時刻修正機能を有する電波修正時計は、標準電波を受信して時刻コードなどを復調する受信復調手段および秒針や時針を制御するマイクロコンピュータ等のディジタル処理部を有する。このような電波修正時計では、時刻コード等のデータをディジタル処理部間でシステムクロックに同期させて通信を行う。
信号処理回路12は、たとえば、第1端子が所定の基準電位である電源電圧VDDに接続され、第2端子が接地電位GNDに接続されている。
そして、受信処理部121は、入力側が受信アンテナ11とアンテナ線ANTLで接続され、出力側がマイクロコンピュータ122と信号線REQL、信号線ACKL、およびデータ線DATLでそれぞれ接続されている。
また、マイクロコンピュータ122は、入力側が受信処理部121と信号線REQL、信号線ACKL、およびデータ線DATLでそれぞれ接続され、出力側がディスプレイ13と信号線OUTLで接続されている。
さらに、ディスプレイ13は、マイクロコンピュータ122の出力側と信号線OUTLで接続されている。
また、信号線REQL、信号線ACKL、およびデータ線DATLには、要求信号REQS、応答信号ACKS、およびデータDATSがそれぞれ伝搬される。
具体的には、JJYの標準電波信号(タイムコードとも言う)は、「1」信号、「0」信号、「P」信号の3種類の信号パターンから構成され、それぞれの信号パターンは、1秒(s)の中の100%振幅期間幅によって区別されている。「1」信号を表す場合には、1秒(s)の間に500ms(0.5s)だけ所定の周波数の所定の100%振幅期間の信号が送信され、「0」信号を表す場合には、1秒の間に、800ms(0.8s)だけ所定の周波数の信号が送信され、「P」信号を表す場合には、1秒(s)の間に200ms(0.2s)だけ所定の周波数の信号が送信されてくる。
この場合には、受信処理部121は、受信した標準電波の受信状態が予め規定された正常な基準電波範囲内にあるものとみなす。
電波が非常に弱い場合には、図3(c)に示すように、数個の信号分、パルス信号がローレベル(L)またはハイレベル(H)のままになる。
また、ノイズが多い場合には、図3(d)に示すように、電波の波形と無関係にパルス信号のレベルが変化する。
図4は、長波標準電波の送信データについて説明するための図である。
タイムコードは、図4(a)、(b)に示すように、1分1周期(1フレーム)としてこれを、60分割し、1秒ごとに1ビットの情報を割り当てて送信している。
従って、時には24時間制JSTの時を表すために6ビット、分には7ビット、通算日には10ビット、年には8ビット、曜日には3ビットが必要となる。
なお、もう一つのポジションマーカP0は、通常(非うるう秒時)は59秒の立ち上がりに対応する。
電波修正時計10は、得られた標準時刻に基づいて、計時される計時時刻を修正する。
この信号処理回路12の動作の説明では、通信元である受信処理部121がデータを通信先であるマイクロコンピュータ122に送信する場合を例に挙げ、説明する。
図5の受信処理部121は、要求信号REQSを信号線REQLに伝搬させ、データDATSをデータ線DATLに伝搬させてマイクロコンピュータ122に送信する。
図5のマイクロコンピュータ122は、応答信号ACKSを信号線ACKLに伝搬させる。
図6は、本実施形態に係る信号処理方法の一例を採用した信号処理回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図6(A)は要求信号REQSを、図6(B)は応答信号ACKSを、図6(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。
次に、マイクロコンピュータ122は、図6(A)に示すように、要求信号REQSがハイレベルからローレベルに切り替わったことを確認し、受信処理部121へ応答するために図6(B)に示すように、応答信号ACKSをハイレベルからローレベルに切り替える。
受信処理部121は、図6(B)に示すように、応答信号ACKSがハイレベルからローレベルに切り替わったことを確認し、図6(A)に示すように、要求信号REQSをローレベルからハイレベルに切り替える。
マイクロコンピュータ122は、図6(A)に示すように、要求信号REQSがローレベルからハイレベルに切り替わったことを確認し、図6(B)に示すように、信号線ACKLをローレベルからハイレベルに切り替える。
次に、マイクロコンピュータ122は、図6(A)に示すように、要求信号REQSがハイレベルからローレベルに切り替わるタイミングで、図6(C)に示すように受信処理部121からビットデータD7を受信する。マイクロコンピュータ122は、図6(B)に示すように、応答信号ACKSをハイレベルからローレベルに切り替える。
受信処理部121は、図6(B)に示すように、応答信号ACKSがハイレベルからローレベルに切り替わったことを確認し、図6(A)に示すように、要求信号REQSをローレベルからハイレベルに切り替える。
マイクロコンピュータ122は、図6(A)に示すように、要求信号REQSがローレベルからハイレベルに切り替わったことを確認し、図6(B)に示すように、ビットデータD7の受信が終了したタイミング(立ち上がり)で、応答信号ACKSをローレベルからハイレベルに切り替える。
図7(A)は、要求信号REQSを、図7(B)は応答信号ACKSを、図7(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。
通信先が通信元へデータDATSを送信する場合、通信元および通信先が共にハイレベルの応答信号ACKSの取りこぼしを防ぐため、応答信号ACKSは15ms以上のハイレベル期間が保持された後、ハイレベルからローレベルに切り替えられる。
これは、59秒の桁上がりのタイミングを除外し、秒情報のやり取り時に受信処理部121がマイクロコンピュータ122へ応答するタイミングをn(n=0、1、2、…)秒00に設定するためである。
なお、秒情報の返信時は、通信先は通信元にデータDATSの1bit目を送信する際に、n秒00でハイレベルの応答信号ACKSが立ち下がるように同期させる。
本実施形態に係るタイムアウト動作は、1回のタイムアウトが発生したら次回通信再開までに100ms以上のタイムアウト期間を設ける。
次に、通信元に受信処理部121、通信先にマイクロコンピュータ122を対応させ、このタイムアウトの仕様について説明を行う。
通信開始処理時に発生するタイムアウトの仕様について説明する。
図8(A)は、要求信号REQSを、図8(B)は応答信号ACKSを、図8(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。
図8(A)に示すように、通信先が要求信号REQSの立ち下がりを確認し、図8(B)に示すように、500ms以内に応答信号ACKSがハイレベルからローレベルに切り替えられなかった場合、本通信は通信エラーと判断される。
図9(A)は、要求信号REQSを、図9(B)は応答信号ACKSを、図9(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。
図9(B)に示すように、通信元が応答信号ACKSの立ち下がりを確認し、図9(A)に示すように、500ms以内に要求信号REQSがローレベルからハイレベルに切り替えられなかった場合、本通信は通信エラーと判断される。
図10(A)は、要求信号REQSを、図10(B)は応答信号ACKSを、図10(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。
図10(A)に示すように、通信先が要求信号REQSの立ち上がりを確認し、500ms以内に応答信号ACKSがローレベルからハイレベルに切り替えられなかった場合、本通信は通信エラーと判断される。
通信開始後に発生するタイムアウトの仕様について説明する。
図11(A)は、要求信号REQSを、図11(B)は応答信号ACKSを、図11(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。なお、図11(C)では、一例として、通信元はビットデータD7を通信先に送信している状態を示している。
図11(A)に示すように、要求信号REQSの立ち下がりの動作に対して、図11(B)に示すように、250ms以内に応答信号ACKSがハイレベルからローレベルに切り替えなられなかった場合、本通信は通信エラーと判断される。
図12(A)は、要求信号REQSを、図12(B)は応答信号ACKSを、図12(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。なお、図12(C)では、一例として、通信元はビットデータD7を通信先に送信している状態を示している。
図12(B)に示すように、応答信号ACKSの立ち上がりの動作に対して、図12(A)に示すように、250ms以内に要求信号REQSがローレベルからハイレベルに切り替えなられなかった場合、本通信は通信エラーと判断される。
図13(A)は、要求信号REQSを、図13(B)は応答信号ACKSを、図13(C)はデータDATSをそれぞれ示すタイミングチャートである。なお、図13(C)では、一例として、通信元はビットデータD7を通信先に送信している状態を示している。
通信が終了していない状態で、図13(A)に示すように、要求信号REQSのレベル(ローレベルもしくはハイレベル)が250ms程度固定された場合、本通信は通信エラーと判断される。
返答のあるコマンドの送受信時に発生するタイムアウトの仕様について説明する。
図14(A)は、要求信号REQSを、図14(B)は応答信号ACKSをそれぞれ示すタイミングチャートである。
この場合、秒同期や59秒での桁上がり時の通信エラー、あるいは計時の失敗などを回避するために、本実施形態はタイムアウト期間を1500msと設定している。
そのため、本実施形態によれば、データの送受信をシステムクロックに同期させて行う必要がない。すなわち、異なる低周波数で動作する複数のマイクロコンピュータ等の処理部間でデータの送受信を行う場合でも、処理部の性能に依存せずに高速かつ安定したデータ通信が実行できる。
さらに本実施形態によれば、要求信号、応答信号、およびデータ用の3本の信号線でデータの送受信が実行できる。そのため、通信ポート数を削減できる。
また、本実施形態では、一例として2つの処理部間におけるデータの送受信について説明を行ったが、複数の処理部間においても本実施形態に係る信号処理方法を採用することで、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
Claims (8)
- 第1レベルおよび第2レベルをとる要求信号および応答信号、並びにデータを用いて非同期で通信を行う複数の処理部を有し、
上記各処理部は、
上記データの送信を行う場合に、通信データレベルを確定して上記要求信号を上記第1レベルから上記第2レベルに切り替え、通信先からの上記応答信号が上記第1レベルから上記第2レベルに切り替わると、上記要求信号を上記第2レベルから上記第1レベルに切り替える第1の機能と、
上記データの受信を行う場合に、通信元からの上記要求信号が上記第1レベルから上記第2レベルに切り替わると、上記通信元からの上記データを取り込み、上記通信元からの上記要求信号が上記第2レベルから上記第1レベルに切り替わると、上記応答信号を上記第2レベルから上記第1レベルに切り替える第2の機能と、
のうち少なくとも一方の機能を有する
信号処理回路。 - 上記各処理部は、
上記要求信号および上記応答信号の確認により通信開始処理を行う
請求項1記載の信号処理回路。 - 上記各処理部は、
所定の上記データの通信に関しては、上記通信開始処理を行わずに通信を行う
請求項2記載の信号処理回路。 - 上記各処理部は、
タイミングにより情報が変化する上記データの送受信を行う場合は、当該情報の変化点付近での通信を行わない
請求項1から3のいずれか一に記載の信号処理回路。 - 上記各処理部は、
上記各処理部間の通信状態に応じてタイムアウト期間が異なる
請求項1から4のいずれか一に記載の信号処理回路。 - 第1レベルおよび第2レベルをとる要求信号および応答信号、並びにデータを用いて非同期で通信を行う第1および第2の処理部を含む信号処理回路と、
時刻情報を受信する受信アンテナと、
時刻を報知する報知部と、を有し、
上記第1の処理部は、
上記受信アンテナにて取得した上記時刻情報を処理し、上記時刻情報を含む上記データを上記第2の処理部へ送信する場合に、通信データレベルを確定して上記要求信号を上記第1レベルから上記第2レベルに切り替え、上記第2の処理部からの上記応答信号が上記第1レベルから上記第2レベルに切り替わると、上記要求信号を上記第2レベルから上記第1レベルに切り替え、
上記第2の処理部は、
上記データを上記第1の処理部から受信を行う場合に、上記第1の処理部からの上記要求信号が上記第1レベルから上記第2レベルに切り替わると、上記第1の処理部からの上記データを取り込み、上記第1の処理部からの上記要求信号が上記第2レベルから上記第1レベルに切り替わると、上記応答信号を上記第2レベルから上記第1レベルに切り替え、取り込んだ上記データに応じて上記時刻を報知するように上記報知部を制御する
電波修正時計。 - 上記各処理部は、
通信すべき上記データが受信した上記時刻情報に関する情報の場合は、上記通信開始処理を行わずに通信を行う
請求項6記載の電波修正時計。 - 複数の処理部間で第1レベルおよび第2レベルをとる要求信号および応答信号、並びにデータを用いて非同期で通信を行う信号処理方法であって、
通信元が通信データレベルを確定して上記要求信号を上記第1レベルから上記第2レベルに切り替える第1ステップと、
通信先が、上記要求信号が上記第1レベルから上記第2レベルに切り替わるタイミングを確認し、通信元から上記データを受信して上記応答信号を上記第1レベルから第2レベルに切り替える第2ステップと、
上記通信元が、上記応答信号が第2レベルであることを確認して上記要求信号を第2レベルから第1レベルに切り替える第3ステップと、
上記通信先が、上記要求信号が第1レベルであることを確認して上記応答信号を第2レベルから第1レベルに切り替える第4ステップと、を有する
信号処理方法。
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