JP2008151034A - 送風装置および該送風装置を具備した空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この逆流漏れ流れの持つエネルギーを拡散させることなく、吸込側に還流させるとともに、その周囲の空気流を誘引加速させて効率の向上を図る。
【解決手段】 軸流羽根車1の外周面側の所定位置に配置された仕切り板10の吸込側に位置して該仕切り板10に対向し且つ径方向に所定長さを有する鍔部7aを備えたシュラウド7が設けられている送風装置において、前記シュラウド7の鍔部7aを包設して該鍔部7aと前記仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEを前記軸流羽根車1の吸込側へ誘導するガイド部16を形成して、シュラウド鍔部7aと仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEがガイド部16によって軸流羽根車1の吸込側へ誘導されることとなり、逆流漏れ流れEの持つエネルギーを外周方向に拡散されてしまうことがなくなるようにし、ファン効率が大幅に向上するようにしている。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、送風装置および該送風装置を具備した空気調和機に関するものである。
軸流羽根車を具備した送風装置の場合、軸流羽根車の外周と該軸流羽根車の外周面側の所定位置に配置された仕切り板との隙間寸法を極力少なくし、且つ寸法ばらつきを解消するために、軸流羽根車の外周にシュラウドを一体化し、送風性能を向上させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特願2005−345624号。
ところで、特許文献1に開示されているシュラウド付軸流羽根車を備えた送風装置は、堅牢で、音質が優れており、騒音レベルが低い(特に、中風量域で)という特徴があるが、羽根車の回転に同期して回転するシュラウドの摺動摩擦損失が発生するために効率に課題があり、現在ではもっぱらシュラウドを具備しない送風装置が多用されている。なお、所要軸動力が大風量域では中風量域に比べて小さくなるため、それに占める摺動摩擦損失の割合が大きくなり、効率面の課題が更に大きくなる。
ところが、上記特許文献1に開示されているシュラウド付送風装置の場合、図12に示すように、軸流羽根車1の外周面側の所定位置に配置された仕切り板10の吸込側に位置して該仕切り板10に対向し且つ径方向に所定長さを有する鍔部7aを備えたシュラウド7が設けられた構成となっている。ところが、このような構成の送風装置では、シュラウド7の鍔部7aと仕切り板10との間から逆流する漏れ流れEが外周方向に拡散されてしまうところから、この逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用していないという不具合が生ずる。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、この逆流漏れ流れの持つエネルギーを拡散させることなく、吸込側に還流させるとともに、その周囲の空気流を誘引加速させて効率の向上を図ることを目的としている。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、軸流羽根車1の外周面側の所定位置に配置された仕切り板10の吸込側に位置して該仕切り板10に対向し且つ径方向に所定長さを有する鍔部7aを備えたシュラウド7が設けられている送風装置において、前記シュラウド7の鍔部7aを包設して該鍔部7aと前記仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEを前記軸流羽根車1の吸込側へ誘導するガイド部16を形成している。
上記のように構成したことにより、シュラウド鍔部7aと仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEがガイド部16によって軸流羽根車1の吸込側へ誘導されることとなり、逆流漏れ流れEの持つエネルギーを外周方向に拡散されてしまうことがなくなる。従って、この逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用することが可能となり、ファン効率が大幅に向上する。また、還流した逆流漏れ流れEがシュラウド7内壁に沿って吹き出されるところから、より大きな風量域でも主流f1がシュラウド7内周に沿って流れることとなり、より大きな静圧上昇を実現し、更に大きな効率の改善を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた送風装置において、前記ガイド部16の内周面に、前記シュラウド鍔部7aとの間隔が先端に向かって漸次狭くなるように傾斜するガイド面16cを形成することもでき、そのように構成した場合、逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へ誘導し易くなり、より一層の効率向上を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた送風装置において、前記ガイド部16の外周面に、前記軸流羽根車1への吸込流れをスムーズに誘引する誘引ガイド面16dを形成することもでき、そのように構成した場合、逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側に誘導し易くなるとともにその周囲の空気流をより誘引加速させることができ、より一層の効率の向上を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第1、第2又は第3の手段を備えた送風装置において、前記シュラウド鍔部7aの吸込側に、前記逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へスムーズに誘導する曲率ガイド面7a1を形成することもでき、そのように構成した場合、逆流漏れ流れEが曲率ガイド面7a1にガイドされて軸流羽根車1の吸込側へより誘導され易くなり、より一層の効率向上を図ることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた送風装置において、前記軸流羽根車1の吸込側に延設された導風部材18を付設することもでき、そのように構成した場合、導風部材18の存在により、逆流漏れ流れEによる性能低下が著しいが、当該性能低下を防止できる点で効果的となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第、1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた送風装置を、空気調和機の送風装置として採用することもでき、そのように構成した場合、ファン効率の向上により、空気調和機の性能向上に大いに寄与する。
本願発明の第1の手段によれば、軸流羽根車1の外周面側の所定位置に配置された仕切り板10の吸込側に位置して該仕切り板10に対向し且つ径方向に所定長さを有する鍔部7aを備えたシュラウド7が設けられている送風装置において、前記シュラウド7の鍔部7aを包設して該鍔部7aと前記仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEを前記軸流羽根車1の吸込側へ誘導するガイド部16を形成して、シュラウド鍔部7aと仕切り板16との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEがガイド部16によって軸流羽根車1の吸込側へ誘導され、逆流漏れ流れEの持つエネルギーが外周方向に拡散されてしまうことがなくなるようにしたので、この逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用することが可能となり、ファン効率が大幅に向上するという効果がある。また、還流した逆流漏れ流れEがシュラウド7内壁に沿って吹き出されるところから、より大きな風量域でも主流f1がシュラウド7内周に沿って流れることとなり、より大きな静圧上昇を実現し、更に大きな効率の改善を図ることができるという効果もある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた送風装置において、前記ガイド部16の内周面に、前記シュラウド鍔部7aとの間隔が先端に向かって漸次狭くなるように傾斜するガイド面16cを形成することもでき、そのように構成した場合、逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へ誘導し易くなり、より一層の効率向上を図ることができる。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1又は第2の手段を備えた送風装置において、前記ガイド部16の外周面に、前記軸流羽根車1への吸込流れをスムーズに誘引する誘引ガイド面16dを形成することもでき、そのように構成した場合、逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側に誘導し易くなるとともにその周囲の空気流をより誘引加速させることができ、より一層の効率の向上を図ることができる。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第1、第2又は第3の手段を備えた送風装置において、前記シュラウド鍔部7aの吸込側に、前記逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へスムーズに誘導する曲率ガイド面7a1を形成することもでき、そのように構成した場合、逆流漏れ流れEが曲率ガイド面7a1にガイドされて軸流羽根車1の吸込側へより誘導され易くなり、より一層の効率向上を図ることができる。
本願発明の第5の手段におけるように、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた送風装置において、前記軸流羽根車1の吸込側に延設された導風部材18を付設することもでき、そのように構成した場合、導風部材18の存在により、逆流漏れ流れEによる性能低下が著しいが、当該性能低下を防止できる点で効果的となる。
本願発明の第6の手段におけるように、上記第、1、第2、第3、第4又は第5の手段を備えた送風装置を、空気調和機の送風装置として採用することもでき、そのように構成した場合、ファン効率の向上により、空気調和機の性能向上に大いに寄与する。
以下、添付の図面を参照して、本願発明を幾つかの好適な実施の形態について説明する。
図1ないし図3は、本願発明の第1の実施の形態にかかる送風装置を具備した空気調和機(具体的には、空気調和機用室外機)の全体および要部の構成を示している。
この空気調和機用室外機は、図1および図2に示すように、箱型の本体ケーシング11の背面側の空気吸込口14に熱交換器2、内側中央部にプロペラファンタイプの送風装置Fを備えている一方、前記本体ケーシング11の前面側の空気吹出口15にはファンガード12が設けられている。そして、送風装置Fが駆動されると、空気吸込口14から吸い込まれて熱交換器2を通過した空気が、該送風装置Fの回転方向に旋回する旋回気流となって前記ファンガード12を備えた空気吹出口15を介して前方へ吹き出されることとなっている。
前記送風装置Fは、図3に示すように、円筒形のハブ5、該ハブ5の周りに所定間隔で放射方向に延びて設けられた子午面形状が略扇形の複数枚の羽根6,6・・、該羽根6,6・・の外周に固定して設けられた筒状のシュラウド7よりなる軸流羽根車1(外径D2)と、該軸流羽根車1を駆動軸8を介して回転駆動させるファンモータ9とからなり、前記本体ケーシング11の空気吸込口14側の通風路と空気吹出口15側の通風路とを仕切る仕切り板10の前後方向の筒状部10b内に形成された筒状のファンガイド口13(口径D1)内には、前記軸流羽根車1におけるシュラウド7を含む羽根6,6・・の部分が、所定の隙間(クリアランス寸法G)を保って回転可能に遊嵌する形で支持されている。本実施の形態における仕切り板10は、空気吸込口14側の通風路と空気吹出口15側の通風路とを仕切る仕切り面10aと、該仕切り面10aの内周端から一体に延設された前後方向の筒状部10bとからなっている。
本実施の形態の場合、前記シュラウド7は、その筒状の本体部7bの空気吸込側前縁に前記仕切り板10の仕切り面(即ち、開口縁部)10aの前側(即ち、吸込側)で半径方向外方に所定幅フランジ状に起立して略直角に曲成された鍔部7aを備えており、該鍔部7aの内周側アール面状の曲成部基部(吸込境界部分)が、例えば軸流羽根車1の羽根6,6・・の外周端部の翼弦幅の1/4〜3/4程度前縁6a側に寄った位置に位置するように、前記筒状の本体部7b部分が前記羽根6,6・・の外周端部面に固定して設けられている。そして、前記フランジ状の鍔部7aは、その背面側が前記仕切り板10の筒状のファンガイド口13を形成している筒状部10bの空気吸込側の開口縁部(ファンガイド口13の入り口周りの平板面部)に対して所定の隙間を保って対向するように配設されている。
前記シュラウド7の鍔部7aがフランジ状に起立する羽根6,6・・の前記翼弦位置(1/4〜3/4)は、羽根6,6・・の外周端部(その前縁外周〜後縁側)において空気の吸込力がもっとも大きい領域である。従って、同部分にシュラウド7の吸込流ガイド作用を果たす半径方向にフランジ状に起立曲成した鍔部7aがあると、軸流羽根車1の外周部において有効な吸気作用が生じ、可及的に送風性能が向上する。
また、その結果、羽根6,6・・の外周端および後縁部6b,6b・・との干渉も生じにくくなり、有効に騒音が低減される。
一方、前記仕切り板10のファンガイド口13の開口縁部に所定の隙間を置いて対接する前記シュラウド7の鍔部7aの半径方向の起立幅(換言すれば、重なり幅)は、例えば、前記軸流羽根車1の外径D2の0.05倍から0.15倍程度の大きさであることが好ましい。この幅が大きすぎると、摩擦摺動音が増加し、小さすぎると、逆流漏れ流れEがが鍔部7a側へ回り込み易くなり、干渉音が大きくなる。なお、図3中の矢印f1は、羽根車前方からの主たる吸込気流の流れを示している。
ところで、上記ような構成の送風装置では、「発明が解決しようとする課題」において既に説明したように、シュラウド7の鍔部7aと仕切り板10との間から逆流する漏れ流れEが外周方向に拡散されてしまうという現象が起きる(図12参照)。このような現象が起きると、逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用することができず、性能向上を阻害するという不具合が生ずるおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、前記シュラウド7の鍔部7aを包設して該鍔部7aと仕切り板10の仕切り面(即ち、開口縁部)10aとの間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へ誘導するガイド部16が形成されている。該ガイド部16は、前記仕切り板10の仕切り面10aから吸込側に向かって立設された水平部16aと該水平部16aの先端から一体に羽根車中心方向に垂設された鉛直部16bとからなるL字状部材とされており、前記水平部16aは、前記シュラウド鍔部7aの外周端との間に所定の隙間を介在させるとともに、前記鉛直部16bは、前記シュラウド鍔部7aの外周部を所定幅だけ覆う形状とされている。符号17はガイド部16における水平部16aの基端を仕切り面10aに固定するための固定具である。
このようにすると、シュラウド鍔部7aと仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEがガイド部16によって軸流羽根車1の吸込側へ誘導され、逆流漏れ流れEの持つエネルギーが外周方向に拡散されてしまうことがなくなる。その結果、この逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用することが可能となり、ファン効率が大幅に向上することとなる。また、還流した逆流漏れ流れEがシュラウド7内壁に沿って吹き出されるところから、より大きな風量域でも主流がシュラウド7内周に沿って流れることとなり、より大きな静圧上昇を実現し、更に大きな効率の改善を図ることができる。
ちなみに、風量Q(m3/min)に対する軸動力L(W)および静圧効率ηs(%)の変化について調べたところ、図4に示す結果が得られた。これによれば、特に中風量域においても大風量域においても本実施の形態にかかる送風装置が従来例に比べて優れていることが分かる。
また、風量Q(m3/min)に対する静圧Ps(mmAq)の変化について調べたところ、図5に示す結果が得られた。これによれば、特に中風量域においても大風量域においても本実施の形態にかかる送風装置が従来例に比べて優れていることが分かる。
第2の実施の形態
図6には、本願発明の第2の実施の形態にかかる送風装置が示されている。
この場合、仕切り板10の形状が第1の実施の形態の場合と相異している。即ち、本実施の形態における仕切り板10は、空気吸込口14側の通風路と空気吹出口15側の通風路とを仕切る仕切り面10aのみからなっており、筒状部10bを有していない平板形状とされている。この場合においても、シュラウド7の鍔部7aを包設して該鍔部7aと仕切り板10の仕切り面(即ち、開口縁部)10aとの間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へ誘導するガイド部16が形成されている。該ガイド部16は、前記仕切り板10の仕切り面10aから吸込側に向かって立設された水平部16aと該水平部16aの先端から一体に羽根車中心方向に垂設された鉛直部16bとからなるL字状部材とされており、前記水平部16aは、前記シュラウド鍔部7aの外周端との間に所定の隙間を介在させるとともに、前記鉛直部16bは、前記シュラウド鍔部7aの外周部を所定幅だけ覆う形状とされている。符号17はガイド部16における水平部16aの基端を仕切り面10aに固定するための固定具である。
このようにすると、シュラウド鍔部7aと仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEがガイド部16によって軸流羽根車1の吸込側へ誘導され、逆流漏れ流れEの持つエネルギーが外周方向に拡散されてしまうことがなくなる。その結果、この逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用することが可能となり、ファン効率が大幅に向上することとなる。また、還流した逆流漏れ流れEがシュラウド7内壁に沿って吹き出されるところから、より大きな風量域でも主流がシュラウド7内周に沿って流れることとなり、より大きな静圧上昇を実現し、更に大きな効率の改善を図ることができる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第3の実施の形態
図7には、本願発明の第3の実施の形態にかかる送風装置が示されている。
この場合、軸流羽根車1の吸込側に延設された導風部材17が付設されている。この導風部材18は、吸込空気を軸流羽根車1の吸込側へ誘導する部材として作用するものであり、筒状(例えば、円筒形状あるいは角筒形状)であってもよいが、三方、二方にある場合あるいは一方のみに存在する場合もある。このようにすると、シュラウド鍔部7aと仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEが導風部材17の存在により上流側に大きく逆流して著しい性能低下を招くが、本実施の形態におけるように、ガイド部16を形成することにより、逆流漏れ流れEがガイド部16によって軸流羽根車1の吸込側へ誘導されることとなり、この逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用することが可能となり、ファン効率が大幅に向上することとなる。また、還流した逆流漏れ流れEがシュラウド7内壁に沿って吹き出されるところから、より大きな風量域でも主流がシュラウド7内周に沿って流れることとなり、より大きな静圧上昇を実現し、更に大きな効率の改善を図ることができる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第4の実施の形態
図8には、本願発明の第4の実施の形態にかかる送風装置の要部が示されている。
この場合、仕切り板10の形状が第1の実施の形態の場合と相異している。即ち、本実施の形態における仕切り板10は、空気吸込口14側の通風路と空気吹出口15側の通風路とを仕切る仕切り面10aのみからなっており、筒状部10bを有していない平板形状とされている。そして、本実施の形態においては、仕切り板10の内周端には、断面L状のベルマウス19が設けられている。この場合においても、シュラウド7の鍔部7aを包設して該鍔部7aと仕切り板10の仕切り面(即ち、開口縁部)10aとの間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へ誘導するガイド部16が形成されている。該ガイド部16は、前記仕切り板10の仕切り面10aから吸込側に向かって立設された水平部16aと該水平部16aの先端から一体に羽根車中心方向に垂設された鉛直部16bとからなるL字状部材とされており、前記水平部16aは、前記シュラウド鍔部7aの外周端との間に所定の隙間を介在させるとともに、前記鉛直部16bは、前記シュラウド鍔部7aの外周部を所定幅だけ覆う形状とされている。この場合、前記ベルマウス19がガイド部16における水平部16aの基端を仕切り面10aに固定するための固定具として作用することとなっている。なお、ガイド部16の水平部16aを仕切り板10と一体に成形する場合もある。
このようにすると、シュラウド鍔部7aと仕切り板10との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れEがガイド部16によって軸流羽根車1の吸込側へ誘導され、逆流漏れ流れEの持つエネルギーが外周方向に拡散されてしまうことがなくなる。その結果、この逆流漏れ流れEの持つ動圧を有効に利用することが可能となり、ファン効率が大幅に向上することとなる。また、還流した逆流漏れ流れEがシュラウド7内壁に沿って吹き出されるところから、より大きな風量域でも主流がシュラウド7内周に沿って流れることとなり、より大きな静圧上昇を実現し、更に大きな効率の改善を図ることができる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第5の実施の形態
図9には、本願発明の第5の実施の形態にかかる送風装置の要部が示されている。
この場合、ガイド部16の内周面には、シュラウド鍔部7aとの間隔が先端に向かって漸次狭くなるように傾斜するガイド面16cが形成されている。また、ガイド部16の外周面には、軸流羽根車1への吸込流れをスムーズに誘引する誘引ガイド面16dが形成されている。このようにすると、逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側に誘導し易くなるとともにその周囲の空気流f2をより誘引加速させることができるところから、主流f1を外向き流れとすることができ、より一層の効率の向上を図ることができる。
なお、第1〜第3の実施の形態にかかる送風装置においても、本実施の形態におけると同様なガイド部の構成とすることができる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第6の実施の形態
図10には、本願発明の第6の実施の形態にかかる送風装置の要部が示されている。
この場合、ガイド部16の内周面には、シュラウド鍔部7aとの間隔が先端に向かって漸次狭くなるように傾斜するガイド面16cが形成されるとともに、ガイド部16の外周面には、軸流羽根車1への吸込流れを誘引する誘引ガイド面16dが形成されており、シュラウド鍔部7aの吸込側には、逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へスムーズに誘導する曲率ガイド面7a1が形成されている。このようにすると、逆流漏れ流れEを軸流羽根車1の吸込側へ誘導し易くなるとともに、その周囲の空気流f2をより大きく誘引加速させることができるところから、主流f1をより一層外向き流れとすることができ、より一層の効率の向上を図ることができる。
なお、第1〜第3の実施の形態にかかる送風装置においても、本実施の形態におけると同様なガイド部の構成とすることができる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第7の実施の形態
図11には、本願発明の第7の実施の形態にかかる空気調和機用室外機が示されている。
この場合、空気調和機用室外機は、側面吸込、上吹出タイプとされており、本体ケーシング11の相対向する2面に形成された空気吸込口14,14に熱交換器2,2を備え、本体ケーシング11の上面に形成された空気吹出口15の内方に送風装置Fを配設して構成されている。そして、この送風装置Fとしては、上記第1〜第6の実施の形態において説明したものが採用される。この場合、熱交換器2,2およびケーシング側面11a,11aが第3の実施の形態にかかる送風装置における導風部材18を構成することとなっている。
その他の構成および作用効果は、第1〜第6の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
本願発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
本願発明の第1の実施の形態にかかる送風装置を備えた空気調和機用室外機の正面図である。 図1のII−II断面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる送風装置の拡大断面図である。 本願発明(実線図示)と従来例(点線図示)とを比較した風量Q(m3/min)に対する軸動力L(W)および静圧効率ηs(%)の変化を示す特性図である。 本願発明(実線図示)と従来例(点線図示)とを比較した風量Q(m3/min)に対する静圧Ps(mmAq)の変化を示す特性図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる送風装置の拡大断面図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる送風装置の拡大断面図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる送風装置の要部を示す拡大断面図である。 本願発明の第5の実施の形態にかかる送風装置の要部を示す拡大断面図である。 本願発明の第6の実施の形態にかかる送風装置の要部を示す拡大断面図である。 本願発明の第7の実施の形態にかかる空気調和機用室外機を示す断面図である。 従来の送風装置を示す断面図である。
符号の説明
1は軸流羽根車
2は熱交換器
6は羽根
7はシュラウド
7aは鍔部
7a1は曲率ガイド面
10は仕切り板
10aは仕切り面
10bは本体部
11は本体ケーシング
14は空気吸込口
15は空気吹出口
16はガイド部
16aは水平部
16bは鉛直部
16cはガイド面
16dは誘引ガイド面
18は導風部材
Fは送風装置
Eは逆流漏れ流れ

Claims (6)

  1. 軸流羽根車(1)の外周面側の所定位置に配置された仕切り板(10)の吸込側に位置して該仕切り板(10)に対向し且つ径方向に所定長さを有する鍔部(7a)を備えたシュラウド(7)が設けられている送風装置であって、前記シュラウド(7)の鍔部(7a)を包設して該鍔部(7a)と前記仕切り板(10)との間の隙間から漏れ出る逆流漏れ流れ(E)を前記軸流羽根車(1)の吸込側へ誘導するガイド部(16)を形成したことを特徴とする送風装置。
  2. 前記ガイド部(16)の内周面には、前記シュラウド鍔部(7a)との間隔が先端に向かって漸次狭くなるように傾斜するガイド面(16c)を形成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 前記ガイド部(16)の外周面には、前記軸流羽根車(1)への吸込流れをスムーズに誘引する誘引ガイド面(16d)を形成したことを特徴とする請求項1および2のいずれか一項記載の送風装置。
  4. 前記シュラウド鍔部(7a)の吸込側には、前記逆流漏れ流れ(E)を軸流羽根車(1)の吸込側へスムーズに誘導する曲率ガイド面(7a1)を形成したことを特徴とする請求項1、2および3のいずれか一項記載の送風装置。
  5. 前記軸流羽根車(1)の吸込側に延設された導風部材(18)を付設したことを特徴とする請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の送風装置。
  6. 前記請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の送風装置(F)を具備した空気調和機。
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