JP2008150109A - 米袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取っ手11が引出可能として上辺部1に設けられている。この取っ手11は、プラスチック製不織帯布7の中間部位Aを、引出可能として、収納袋部14に収納され両側を融着して表てシート体5と裏シート体6に融着されている。
【選択図】図1
Description
しかし、別途鋏を用意しておく必要があり、手間がかかり、また、所望の形状に正確に米袋を裂くのは難しいという欠点があった。
そこで、本出願人は鋏を用いずに開封しやすく、他にも、多くの利点を有する米袋として、既に実用新案登録出願にて提案した(特許文献2参照)。
そこで、本発明は、重い米袋を容易に手にて持ち上げることが可能であり、不意に落下させずに、指も痛くなることなく、運ぶことができる米袋を提供することを目的とし、また、米袋の各部が引き裂けることもなく、丈夫なものを提供することを他の目的とする。
また、上記不織帯布が上記中間部位を除いて上記表てシート体・裏シート体に融着一体化される融着部が上記中間部位の近傍域で、左右方向中央に向って上方傾斜状に所定傾斜角をもって配設されている。
図1に於て、米袋20には米粒Kが封入(収納)された状態を例示する。図2は米袋20の上辺部1とその近傍域を示す拡大図であり、図5は米粒Kを吐出させるために上辺部1の一部を切り取った(取り去った)開封使用状態を示す要部拡大図である。
(図示省略したが、)下辺部2は米粒Kを投入する前の状態───即ち米未投入状態───では、未融着開口状であり、(後述の)図14に於て矢印C−C間を切断して分離した状態(但し、上下は逆に描かれている)である。
そして、上辺部1には、幅寸法Wが13mm〜25mmのプラスチック製不織帯布7が、表てシート体5と裏シート体6にサンドイッチ状に配設され(図4参照)、しかも、この不織帯布7は長手方向(左右方向)の中間部位Aを除いた残部───即ち、左右両側8,8が、散点状に小融着部9を多数配設して、表てシート体5と裏シート体6に融着一体化した構造である。
この多数の小融着部9の相互間は、米粒排出(こぼれ)阻止のための小寸法の間隔Mの(小寸法)通気路10を多数形成する。
なお、折畳み状態の不織帯布7に掛からないように、その中間部位Aの下縁に沿って、(不織帯布7を外して)表てシート体5と裏シート体6とを円形散点状に融着した散点融着列12を有している。図例では、多数個の円形のスポット部13を一列に並べて、散点融着列12が形成されている。なお、スポット部13としては、丸味のある形状であれば、楕円型や長円型とするも好ましく、また、散点融着列12としては、2列や3列とすることも可能である。
なお、不意に折畳状の不織帯布7が矢印F方向に飛び出さないように、表てシート体5と裏シート体6を僅かに最上端縁にて融着するも好ましい。
また、不織帯布7の中間部位Aは、図3(A)のようにZ字状に折畳まれる場合に限らず、Z字状とS字状とを組み合わせたり、長手方向にZ字状を複数形成する等の他の折畳み形状とするも自由である(図示省略)。
なお、多数の小融着部9の内で、少なくとも中間部位Aの近傍域───つまり、収納袋部14の左辺・右辺を形成する小融着部9───では、左右中央に向かって上方傾斜状に傾斜角θをもって配設する。上記傾斜角θとしては、30°〜60°とするのが好ましく、特に、40°〜50°が、望ましい。その理由は、図1と図5のように、取っ手11として、引き出した不織帯布7を上方へ引き上げる力が作用した際に、取っ手11の左右の下端部に作用する上方向の外力に沿った方向に、小融着部9が傾斜していて、強度上有利となるからである。
即ち、図7及び(そのD−D断面を示す)図8に示す如く、手でもって破断が難しいプラスチック不織布から成る不織帯布7を、上下方向の帯状(線状)に一旦融かすことで、裂け易くしており、切り取り線部15に沿って手で容易に引き裂くことが可能となる。そして、この切り取り線部15の下端から、左方向に水平状に切り取り線部16を連結形成する。これによって、図1と図2から、図5のような、切り取りが可能となる。即ち、不織帯布7の左側8の部位は、切り取られて、そこが、米吐出口17を形成する。
なお、図7のように、小さなV型ノッチ18や引裂き開始短線切り目を、切り取り線部15の最上端に形成するのが好ましい。また、図7のように、ミシン目19を付加形成しても好ましい。
他方、別のロール35には、帯状(長尺)のプラスチック不織布36が予め巻設されており、しかも、図10に示す如く、このプラスチック不織布36は、横断面Z字状等に予め(幅方向に)折畳まれて、不織布ロール35に(ロール状に)巻設されている。折畳みの横断面形状は、Z字状以外に、Z字状とS字状を組み合わせた形状、あるいは、2つ以上のZ字状又はS字状としたもの等、最終の図3等に示した折畳形状に対応して、予め折畳まれて不織布ロール35に巻設されている。この不織布ロール35から、長尺の不織布36を繰出しつつ、送りJを与える。この長尺帯状の不織布36の送りJは間欠的であり、かつ、第1・第2プラスチックシート31, 32の送りGと同一方向である。
ところで、図11における溶断刃42を用いた場合、溶断の熱によって、図3に示した中間部位(折畳み部)Aの幅方向両端縁(同図の上辺と下辺)が相互に融着して、折畳み部に外力を与えなければ、展開せず、従って、図2の矢印F方向に、不意に折畳み部が飛び出すことを防止できる。
第1プラスチックシート31の前記送りGに伴って、仮付けされた不織帯布7は下流へ送られ、図9に示す融着装置43によって、第1・第2プラスチックシート31, 32の間にサンドイッチ状として、不織帯布7を融着一体化する。このとき、同時に、左右辺部3,4も融着する。
その後、米投入機45にて米粒Kを投入するには、図13及び図14に示すように、図1とは上下逆として、送りQを与え、上端としての下辺部2を、吸盤46, 46にて吸引47, 47して開口状として、ホッパー48から米粒Kの投入を行うと共に、直後に、上端としての下辺部2を、図外の融着機(超音波又は熱融着)にて融着して、米粒Kを封入し、さらに、矢印C,Cのように、切断する。
この切断によって、図1に於て、取っ手11が、引き出される前の状態───収納袋部14に収納された状態───のものが、得られる。
本発明に於て、表てシート体5・裏シート体6は、例えば、ナイロン製の外層と、ポリエチレン又はポリプロピレン製の内層を装着一体化したものから成る。また、不織帯布7は、ナイロン、ポリエチレン、又は、ポロプロピレン等のプラスチックとする。
6 裏シート体
7 不織帯布
8 左右両側
9 小融着部
10 小寸法通気路
11 取っ手
12 散点融着列
15 切り取り線部
20 米袋
21 米収納部
23, 24 融着帯部
25 絞り部
A 中間部位
K 米粒
M 間隔
Z 境界域
θ 傾斜角
Claims (2)
- プラスチック製の表てシート体(5)・裏シート体(6)の4辺を融着して米粒(K)を封入する米袋に於て、1辺にはプラスチック製不織帯布(7)が上記表てシート体(5)と裏シート体(6)にサンドイッチ状に配設され、しかも、該不織帯布(7)はその中間部位(A)を除いて、上記表てシート体(5)・裏シート体(6)に融着一体化し、かつ、上記不織帯布(7)の上記中間部位(A)は上記表てシート体(5)・裏シート体(6)の間に取っ手(11)として、引出可能に介設されていることを特徴とする米袋。
- 上記不織帯布(7)が上記中間部位(A)を除いて上記表てシート体(5)・裏シート体(6)に融着一体化される融着部(9)が上記中間部位(A)の近傍域で、左右方向中央に向って上方傾斜状に所定傾斜角(θ)をもって配設されている請求項1記載の米袋。
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