JP6806206B1 - 包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
よって、包装体のユーザビリティを高めるうえで改善の余地がある。
前記ガゼット袋は、下部の底面部から上部の開口に向けて立設された四角筒状の立面部において対向する一対の主面部と、前記立面部において前記主面部どうしの間で折り畳み自在に設けられた一対のマチ面部とを有し、積み重ねられたティシュペーパが収容された前記底面部側の収容領域では前記マチ面部の折り畳みが展開された状態に設けられ、前記ティシュペーパの収容されていない前記開口側の非収容領域では前記マチ面部が折り畳まれて前記主面部が重ね合わせられている。
前記バンドは、前記ガゼット袋における前記収容領域の胴囲よりも小さい周長であって前記非収容領域の胴囲よりも大きい周長をなす環状に設けられ、前記ガゼット袋に対して固定されずに上下方向の位置が調節自在に設けられ、前記非収容領域の外側で巻回された状態に設けられている。
本実施形態の包装体は、袋状のパッケージである。ここでは、包装体に収容される包装対象として、積み重ねられたティシュペーパを例示する。具体的には、ポップアップ方式で順次取り出されるように積重されたティシュペーパを包装対象の例に挙げる。
本実施形態の開封構造は、包装体の一部を切り取って開封するための構造である。この開封構造は、ティシュペーパが包装された袋状の包装体を開封する構造に適用されるだけでなく、ティシュペーパのほかにさまざまな物品を収容する包装体に適用することができ、袋状に限らず箱状の包装体にも適用可能である。
そのほか、特に断らない限り、任意の数値を「数値X」とするとともに数値Xよりも大きい任意の数値を「数値Y」とするもとで「数値X〜数値Y」なる表現は、数値X以上であって数値Y以下の範囲を意味する。
下記の一実施形態では、包装体および開封構造の構成を項目[1]で説明する。その後に、項目[1]の構成による作用および効果を項目[2]で述べる。
[1.構成]
本項目[1]では、包装体を小項目[1−1]で説明し、開封構造を小項目[1−2]で説明する。
包装体には、図1に示すように、以下に示す三つの部材1,2,3が設けられている。
・ガゼット袋1:上部の開口1Oからティシュペーパ9が収容された角底袋状の部材
・ 舌 片 2:ガゼット袋1の開口1Oから延出した部材(いわゆる「ベロ」)
・バ ン ド3:ガゼット袋1の外側に巻回された環状の部材
ガゼット袋1および舌片2は、一体に設けられている。このように連設されたガゼット袋1および舌片2に対してバンド3は、固定されておらず、上下方向の位置が調節自在に設けられている。
さらに、ガゼット袋1および舌片2には、ニスの塗工やサイズ剤の含浸といった耐水加工あるいは撥水加工が施されている。そのほか、ガゼット袋1には、図柄や文字などのデザイン17がインキで印刷されている。
上記のガゼット袋1には、以下に示す二種の面部11,12が設けられている。
・底面部11:ガゼット袋1の下部で矩形状をなす面部
・立面部12:底面部11から開口1Oに向けて立設された面部
底面部11は、矩形状の底部(いわゆる「角底」)をなす部位である。この底面部11にティシュペーパ9が載置される。立面部12は、底面部11の端縁から上方に立設された四角筒状の部位である。この立面部12の下側でティシュペーパ9の前後左右が囲繞される。これらの底面部11および立面部12によって、有底の角筒状にガゼット袋1が形成される。
・ 主面部13 :底面部11の端縁のうち前後の端縁から立設された一対の面部
・マチ面部14:底面部11の端縁のうち左右の端縁から立設された一対の面部
主面部13は、包装体が開封された状態で前後に対向する面状の部位である。具体的に言えば、一対の主面部13では、前側の前面部13Fと後側の後面部13Bとが前後に向かい合う。この主面部13は、左右方向の寸法が不変な部位である。
このマチ面部14は、折り畳み自在に設けられ、折り畳まれた状態と折り畳みが展開された状態とで前後方向の寸法が可変な部位である。ガゼット袋1の奥行き(いわゆる「マチ」)は、マチ面部14によって形成される。
・ 収容領域R1 :ティシュペーパ9の収容された領域(底面部11側の領域)
・非収容領域R2:ティシュペーパ9の収容されていない領域(開口1O側の領域)
収容領域R1には、底面部11と立面部12の底面部11側(開封状態で下側)とが設けられる。この収容領域R1では、マチ面部14の折り畳みが展開された状態に設けられ、主面部13どうしが前後に離間した状態に設けられている。
非収容領域R2には、立面部12の開口1O側(開封状態で上側)が設けられる。この非収容領域R2では、マチ面部14が折り畳まれ、主面部13どうしが前後に重ね合わせられている。
収容領域R1の胴囲を「W1」とし、非収容領域R2の胴囲を「W2」とし、主面部13の左右方向寸法を「A」とし、折り畳みの展開されたマチ面部14の前後方向寸法を「B」とすれば、下記の等式(式1)で収容領域R1の胴囲が表現され、下記の近似式(式2)で非収容領域R2の胴囲が表現される。
W2≒2A ・・・式2
すなわち、折り畳みの展開されたマチ面部14の前後方向寸法を二倍した寸法分だけ収容領域R1の胴囲のほうが非収容領域R2の胴囲よりも長い。換言すれば、収容領域R1よりも非収容領域R2のほうが細身である。
上記のように大容量のティシュペーパ9を収容するガゼット袋1に設定されるサイズの具体的な範囲を挙げれば、左右方向の寸法(いわゆる「幅方向の寸法」)が180〜300[mm]であり、前後方向の寸法(いわゆる「奥行きの寸法」)が80〜140[mm]であり、上下方向の寸法(いわゆる「高さの寸法」)が380〜580[mm]である。さらに、ガゼット袋1に採用されるサイズの一例を挙げれば、左右方向の寸法が240[mm]であり、前後方向の寸法が110[mm]であり、上下方向の寸法が480[mm]である。
なお、ティシュペーパ9が2プライや3プライといった複数のプライが重ね合わせられて構成されていれば、プライの数(すなわち「枚数」)は、組数にプライの数を乗算した数となる。
取説部16は、図2に示すように、開封された包装体からティシュペーパ9を取り出しやすい態様にする手順を使用方法の説明としてユーザに表示する部位である。
・手順1:立面部12の角部を上方から切り込む手順
・手順2:立面部12の上部を下方へ折り返す手順
・手順3:バンド3を調節する手順
・手順4:ティシュペーパ9の一部を引き出す手順
手順2は、ズボンの裾やシャツの袖をまくりあげる(いわゆる「ロールアップ」)ように、立面部12の上部を下方へ折り返す手順である。この手順2は、ティシュペーパ9の一部が包装体から延出した状態に保持するための支度を実施する手順と言える。手順2が実施されると、図4(a)〜(c)に示すように、立面部12の折り返された部位で取説部16が被覆され、取説部16が外観不能な状態となる。
手順4は、収容されたティシュペーパ9の一部を取出口から延出した状態に引き出す手順である。この手順4でティシュペーパ9の一部が引き出されることにより、図4(a)に示すように、箱ティシュからティシュペーパが取り出されるのと同様に、ユーザが速やかにティシュペーパ9を取り出すことができる。
さらに、手順1〜4までが一通り実施された後に再び手順2が実施されれば、図4(b)や図4(c)に示すように、収容されたティシュペーパ9の残量に応じて、ティシュペーパ9の取出口を下方に移動させることができる。
収容領域R1には、舌片2が貼り付けられている。舌片2は、非収容領域R2から延出している。詳細に言えば、図3に示すように、開封前の包装体における舌片2は、非収容領域R2における主面部13のうち後面部13Bから下側(図1のように分解された状態では上側)に延出し、収容領域R1における主面部13のうち前面部13Fに貼り付けられる。
・重合部21:後面部13Bに重ね合わせられる部位
・延出部22:後面部13Bから延出した部位
重合部21は、後面部13Bに対して固定されている。
延出部22は、フラップ状に設けられている。この延出部22には、前面部13Fに対面する表面(いわば「ウラ面」)に貼付用の接着剤あるいは粘着剤が塗布されている。
上記のように舌片2が貼り付けられることにより、収容領域R1と非収容領域R2との間には左右方向に連通したトンネル状の空間Sが形成される。この空間Sには、つぎに説明するバンド3が挿通されている。
バンド3は、非収容領域R2の外側で巻回された状態に設けられている。バンド3としては、紐あるいはリボンなどの細長い部材が用いられる。
ここでは、非収容領域R2の外側で二重(多重)に巻き回された丸紐状のバンド3が結び留められた例を挙げる。丸紐状のバンド3としては、いわゆる「ラタン紐」が挙げられる。
W2<W<W1・・・式3
そのほか、バンド3の全長は、上記の不等式を満たす周長に結び留められるのであれば、任意の寸法を採用することができる。たとえば、バンド3の全長には1000〜2000[mm]が設定される。バンド3の全長に採用される一例としては1500[mm]が挙げられる。このバンド3に採用されうる寸法の設定例としては、結び留められる部分よりも端部側の長さ(周長に寄与しない部分の長さ)が400[mm],周長が550[mm](二周分の長さは1100[mm])が挙げられる。
開封構造4は、図1,図3に示すように、主面部13に貼り付けられた舌片2に設けられている。この開封構造4は、図5に示すように、舌片2(包装体)のうち主に延出部22に延在する帯状領域RWを切り取って開封するための構造である。
帯状領域RWは、舌片2の左右方向に延在する領域であって上下方向(幅方向)に巾をもつ領域である。
・第一切取部41:帯状領域RWにおいて上側の端縁に沿って延設された部位
・第二切取部42:帯状領域RWにおいて下側の端縁に沿って延設された部位
切取部41,42は、帯状領域RWが切り取られるときに破断される部位である。
このようにやや傾斜した方向に帯状領域RWが切り取られる場合には、上側の第一切取部41が切り取られてから下側の第二切取部42が切り取られるように切取部41,42へ破断力が印加される。
そこで、切取部41,42の破断強度がそれぞれに設定されている。具体的には、第一切取部41よりも第二切取部42の破断強度が小さく設定されている。
・ 第一のカット部C1 :第一切取部41において断続的に切り込まれた部位
・ 第二のカット部C2 :第二切取部42において断続的に切り込まれた部位
・第一の非カット部U1:第一のカット部C1どうしの間に間欠的に設けられた部位
・第二の非カット部U2:第二のカット部C2どうしの間に間欠的に設けられた部位
第一のカット部C1よりも第二のカット部C2のほうが長い寸法で切り込まれている。このように切り込まれた寸法の長短を切取部41,42に設定することで、第一切取部41よりも第二切取部42の破断強度が抑えられる。たとえば、第一のカット部C1が2[mm]の寸法で切り込まれ、第二のカット部C2が4[mm]の寸法で切り込まれる。
ただし、第一の非カット部U1よりも第二の非カット部U2のほうが短い寸法で切り残されていてもよい。このように切り残された寸法の長短を切取部41,42に設定することによっても、第一切取部41よりも第二切取部42の破断強度が抑えられる。
・テーパー部43:上下方向の寸法が左右方向中央側へ向かうほど小さくなる部位
・ 持手部44 :開封構造4の切取時の摘ままれる部位
テーパー部43は、帯状領域RWの左側(長手方向一側)において、左右方向中央側へ向かうほど上下方向の寸法が小さくなるテーパー形状の部位である。敷衍して言えば、帯状領域RWの右端(長手方向他端)のほうが左端(長手方向一端)よりも上下方向の寸法が小さく設定されている。
上記の持手部44に対して左右のそれぞれには、持手部44を左右反転させた形状に切り込まれた補助持手部45も設けられている。
この不感領域ROは、帯状領域RWよりも切り取りにくく設けられている。具体的に言えば、第一切取部41を仮想的に延長した線状のミシン目46が不感領域ROに設けられている。このミシン目46は、切取部41,42よりも切り込まれた寸法が小さく設定され、切り残された寸法が大きく設定されている。たとえば、ミシン目46のカット部が1[mm]の寸法で切り込まれ、ミシン目46の非カット部が4[mm]の寸法で切り残されている。
なお、上記の開封構造4における帯状領域RWおよび不感領域ROの一部には、前面部13Fに対面する表面のうち、図5に網点を付して示す領域に接着剤あるいは粘着剤による貼付を防止する剥離紙が積層されている。
本実施形態は、上述のように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
本項目[2]では、包装体を小項目[2−1]で説明し、開封構造4を小項目[2−2]で説明する。
(1)本実施形態の包装体によれば、ガゼット袋1の非収容領域R2に対して外側に、収容領域R1の胴囲よりも小さい周長であって非収容領域R2の胴囲よりも大きい周長のバンド3が巻回されている。このことから、ティシュペーパ9の包装容器としてガゼット袋1を使用する場合に、折り畳まれたマチ面部14の展開をバンド3で制限することができる。そのため、ティシュペーパ9の取出口がバンド3で適切に絞られ、延出した状態のティシュペーパ9を保持することができる。
よって、包装体のユーザビリティを高めることができる。
更に言えば、クラフト紙製の包装体からそのままティシュペーパ9が取り出せることで、インテリアになじむデザインを提供することができ、エコロジー思想をもつユーザや暮らしになじむデザインを嗜好するユーザに対して包装体を訴求することができる。
さらに、主面部13に舌片2が貼り付けられることにより、収容領域R1と非収容領域R2との間で左右方向に連通したトンネル状の空間Sにバンド3が挿通される。そのため、バンド3で舌片2の貼り付けられたガゼット袋1を吊り下げることができ、包装体の持ち運びに供する提げ手としてバンド3を利用することができる。
この取説部16は、前面部13Fにおいて舌片2の貼り付けられる貼付部15に対して開口1O側に配置されていることから、開封前の包装体において非収容領域R2の前面部13Fや後面部13Bで被覆される。このように開封前の包装体に取説部16が露出しないことで、未開封の包装体の外観が取説部16によって低下するのも抑えられる。
なお、開封される前の包装体において取説部16が露出している場合には、開封前から包装体の使用方法をユーザに表示することができる。
(1)本実施形態の開封構造4によれば、第一切取部41よりも第二切取部42の破断強度が小さく設定されている。このことから、第一切取部41から第二切取部42へ向かう方向へ傾斜した方向に帯状領域RWが切取部41,42で切り取られるときに、第一切取部41だけでなく第二切取部42も良好に破断させることができる。
詳細に言えば、第一切取部41よりも第二切取部42に小さな破断力が印加される場合には、第一切取部41よりも第二切取部42の破断強度が抑えられているため、第一切取部41に印加される破断力よりも小さな破断力で第二切取部42を切り取ることができる。また、破断力の印加方向が第一切取部41の延在方向に対する交差角度よりも第二切取部42の延在方向に対する交差角度のほうが大きい場合には、第一切取部41の延在方向に沿って印加される破断力よりも第二切取部42の延在方向に沿って印加される破断力のほうが小さくなる傾向にある。このように第二切取部42に印加される破断力が小さかったとしても、第二切取部42の破断強度が抑えられているため、第二切取部42に沿って良好に破断させることができる。
よって、開封構造4の破断不良を抑えることができる。
(3)第一の非カット部U1よりも第二の非カット部U2のほうが短い寸法で切り残されていれば、非カット部U1,U2が切り残された寸法の長短によって、第一切取部41よりも第二切取部42の破断強度を抑えることができる。
(5)帯状領域RWの右端のほうが左端よりも上下方向の寸法が小さく設定されることで、帯状領域RWの右側が不意に破断するのを抑えることができ、帯状領域RWの左側を意図した切取操作で破断させやすくすることができる。
持手部44に対して左右のそれぞれには、持手部44を左右反転させた形状に切り込まれた補助持手部45も設けられることから、補助持手部45を摘まんで不感領域ROを切り取る作業性を高めることもできる。
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
以下、包装体の変形例を項目[1]で述べ、開封構造の変形例を項目[2]で述べる。
バンドは、丸紐状に限らず平帯状であってもよく、二重に巻回された形態に限らず一重に巻回されていてもよいし三重以上の多重に巻回されていてもよい。バンドが平帯状であれば、丸帯状のバンドと比較して、ガゼット袋に対する接触面積や摩擦力が確保され、ティシュペーパの取出口の絞られた状態を安定して保持することができる。バンドが一重に巻回されていれば、二重以上の多重に巻回されたバンドと比較して、バンドに用いられる資材が低減し、包装体の資材コストの低減や重量を軽減させることができる。一方、バンドが三重に巻回されていれば、ガゼット袋1に対する接触箇所や摩擦力を一層確保することができ、ティシュペーパの取出口の調節代を更に拡充することができる。
ガゼット袋に収容されたティシュペーパの寸法は、左右方向の寸法よりも上下方向の寸法のほうが大きいサイズに限らず、任意の寸法を採用することができる。たとえば、一箱分の箱ティシュに収容されたティシュペーパに相当する量のティシュペーパがガゼット袋に収容されていてもよい。
また、貼付部における貼付性の低下を抑制する加工や取説部を省略してもよい。この場合にも、包装体を簡素な構成とすることができ、製造コストの低減に寄与する。
第一切取部および第二切取部には、カット部や非カット部でミシン目の設けられた形態に限らず、舌片(包装体)の厚み方向における一部が切り込まれたカット形態(いわゆる「ハーフカット」)が採用されていてもよい。この場合には、第一切取部よりも第二切取部における厚み方向の切り込み深さを大きくすることで、破断強度の大小を設定することができる。
そのほか、開封構造が左右方向に対称に形成されていてもよい。たとえば、左右のそれぞれにテーパー部が設けられていてもよい。このようにシンメトリーなデザインを開封構造に採用することで、開封構造のデザイン性を高めることに寄与する。
11 底面部
12 立面部
13 主面部
13F 前面部
13B 後面部
14 マチ面部
14L 左面部
14R 右面部
15 貼付部
16 取説部
17 デザイン
1O 開口
2 舌片
21 重合部
22 延出部
3 バンド
4 開封構造
41 第一切取部
42 第二切取部
43 テーパー部
44 持手部
45 補助持手部
9 ティシュペーパ
C1,C2 カット部
R1 収容領域
R2 非収容領域
RW 帯状領域
RO 不感領域
S 空間
L 切込線
U1,U2 非カット部
Claims (8)
- 下部の底面部から上部の開口に向けて立設された四角筒状の立面部において対向する一対の主面部と、前記立面部において前記主面部どうしの間で折り畳み自在に設けられた一対のマチ面部とを有し、積み重ねられたティシュペーパが収容された前記底面部側の収容領域では前記マチ面部の折り畳みが展開された状態に設けられ、前記ティシュペーパの収容されていない前記開口側の非収容領域では前記マチ面部が折り畳まれて前記主面部が重ね合わせられた紙製のガゼット袋と、
前記ガゼット袋における前記収容領域の胴囲よりも小さい周長であって前記非収容領域の胴囲よりも大きい周長をなす環状に設けられ、前記ガゼット袋に対して固定されずに上下方向の位置が調節自在に設けられ、前記非収容領域の外側で巻回された状態に設けられたバンドと、
前記開口の一側で前記ガゼット袋から延出する舌片と、
前記非収容領域の外側に設けられ、使用方法を表示する取説部と、を備え、
前記舌片は、前記収容領域の前記主面部に貼り付けられ、
前記バンドは、開封前に、前記収容領域と前記非収容領域との間で連通した、一方の端から他方の端まで空間が連通している状態であるトンネル状の空間に挿通され、
開封されると前記非収容領域の上部が前記非収容領域の外側に折り返された部位で被覆される位置に前記取説部が設けられた
ことを特徴とする包装体。 - 前記バンドは、前記非収容領域の外側で多重に巻回された状態に設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載の包装体。 - 前記バンドは、丸紐状または平帯状をなす
ことを特徴とする請求項1または2に記載の包装体。 - 前記バンドは、紙製である
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の包装体。 - 前記ガゼット袋および前記バンドは、クラフト紙からなる
ことを特徴とする請求項4に記載の包装体。 - 開封されると前記非収容領域の上部が折り返されることで設けられる取出口が設けられ、前記取出口の周囲であって前記非収容領域の上部が前記非収容領域の外側に折り返された部分の内側に前記バンドが配置される
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の包装体。 - 前記主面部において前記舌片が貼り付けられた部位である貼付部には、貼付性の低下を抑制する加工が施された
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の包装体。 - 前記ガゼット袋に収容された前記ティシュペーパは、積み重ねられた方向の寸法のほうが上面視における長手方向の寸法よりも大きい
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の包装体。
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