JP2008149938A - 液体貨物運搬船の倉内装置 - Google Patents

液体貨物運搬船の倉内装置 Download PDF

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Abstract

【課題】取付部材および艤装品本体の亀裂および破壊を避け、荷役および安全性を高めた液体貨物運搬船の交通装置を提供するとともに、当該交通装置を貨物倉内の液位や温度を測る計測用装置と兼用させる倉内装置を提供する
【解決手段】コルゲート構造の横置隔壁および中央隔壁を有する貨物倉の底板から立設され上端が直角に曲折して船側隔壁に固定される逆L字形の一対の逆L字形柱と、該逆L字形柱の上端から垂直方向に延伸し上甲板の裏面に上下方向のみが移動可能な上部柱と、該逆L字形柱に支持されるステージと、上甲板に開口する交通口から該ステージを経て底板に至るまでを該逆L字形柱および該上部柱に支持されて交通経路が形成される鋼製の垂直梯子および/または階段と、該逆L字形柱に添設される計測用装置と、からなる構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体輸送船の貨物倉内に装備される昇降用の交通装置および計測装置に関するものである。
近年のタンカーまたはケミカルタンカーのような液体貨物の輸送船(以下、「液体貨物運搬船」という。)は、多種の液体貨物が積載できるように装備されており、貨物の積替えに際し、タンクの洗浄が必要であり、洗浄に手間と時間を要しないように、コルゲート構造の隔壁を有する貨物倉が要求されている。
従来の液体貨物運搬船の貨物倉の平面図である図5を基に、上記の貨物倉について説明する。
図5に示すように、貨物倉10は、底板11(図6参照)を床面にし上甲板13(図6参照)を天井面にして、船首側および船尾側の横置隔壁15、15と中央隔壁17と舷側の船側隔壁19とに囲繞され、横置隔壁15、15および中央隔壁17の3つの面は、弾性限度内で変位する柔軟構造であるコルゲート構造が採用されている。また、船側隔壁19は、舷側にスティフナー(骨)を有するスティフナー構造となっている。同様に、上甲板(アッパーデッキ)13は、上甲板13上に骨(ガーダおよびロンジ)が配設され、また、底板11(タンクトップ)の床下には、骨(ガーダおよびロンジ)が配設され、貨物倉10内は、コルゲート構造の隔壁の凹凸はあるものの、滑らかな壁面を有している。ところが、貨物倉10内に液体貨物を積載すると、横置隔壁15、15および中央隔壁17のコルゲート構造の隔壁は、柔軟構造であるため、図5の点線で示すように数十mmの範囲で変位することが知られている。
一方で、貨物倉10には、清掃等の作業をする作業員の貨物倉10内への出入りのための交通装置が装備されている。この従来例の交通装置について、従来例の交通装置図である図6を基に説明する。
従来例の交通装置80は、横置隔壁15に固定されて貨物倉10内に突出する複数段(図6では4段)の一対のブラケット81、81と、一対のブラケット81、81間に架設されるステージ83と、最上部に位置するステージ83と交通口21間に架設される垂直梯子85と、各ステージ83間に架設される直通階段87と、から構成されている。すなわち、交通装置80は、コルゲート構造の隔壁である横置隔壁15に支持されていることになる。
そのため、交通装置80は、横置隔壁15の変位に追随できずに亀裂あるいは破壊が起こるなどの問題を有していた。
そのため、本願出願人は「安全性を高めたタンカーのタンク交通装置を提供すること」を目的とした技術について特許出願をし、この技術は、特開2004−330931号公報に公開されている(図7参照)。
前記の目的を達成するため、本出願人が採った解決手段を、図7を基に説明すると、「本発明のタンカーのタンク交通装置90は、タンク内に梯子を設けてなるタンカーのタンク交通装置において、底板11の上に設けた枠体91と、当該枠体91の内部に所定間隔で設けられたステージ93、95、97と、当該ステージ93、95、97を順次接続してなる傾斜梯子99、101,103とを備えてなることを特徴とするものである。底板11の上に枠体91を設け、垂直梯子用ステージ105も垂直梯子107を介して上甲板13にぶら下げ構造で固定させ、垂直梯子用ステージ105とステージ93を傾斜梯子109で接続しているので、コルゲート状横置隔壁15との取り合いがないため、梯子に亀裂が入らない構造とする」こととしたのである。
特開2004−330931号公報
しかしながら、特開2004−330931号公報では「安全性を高めたタンカーのタンク交通装置を提供する」課題を解決したが、底板11の上に枠体91が必要であり、構成部材数や構成部材重量がやや増大するという課題があった。
そこで、本発明は、取付部材および艤装品本体の亀裂および破壊を避け、荷役および安全性を高めた液体貨物運搬船の交通装置を提供するとともに、当該交通装置をより簡便な構造とし、かつ、当該交通装置を貨物倉内の液位や温度を測る計測用装置と兼用させることにより、経済性に優れた倉内装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る液体貨物運搬船の倉内装置は、底板、上甲板、コルゲート構造の横置隔壁および中央隔壁、ならびに舷側の船側隔壁に囲繞される貨物倉を備える液体貨物運搬船において、基端を前記底板に固定され垂直方向に延伸する垂直部材と該垂直部材の上端から水平方向に延伸して前記船側隔壁に固定される水平部材とからなる逆L字形の単独または一対の逆L字形柱と、前記逆L字形柱の垂直部材の上端からさらに垂直方向に延伸し上甲板の裏面に水平方向の変位が拘束されて上下方向が摺動されるように支持される上部柱と、前記逆L字形柱に支持される1つ以上のステージと、前記上甲板に開口する交通口から前記ステージを経て前記底板に至るまでを前記上部柱および前記逆L字形柱に支持されて該交通口から該底板に至る交通経路を形成する鋼製の垂直梯子および傾斜梯子または階段と、からなる、ことを特徴としている。
また、本願請求項2に係る液体貨物運搬船の倉内装置は、請求項1に記載の液体貨物運搬船の倉内装置であって、前記逆L字形柱および前記上部柱の部材はそれぞれ山形鋼、鋼管またはH形鋼のいずれかであって、該逆L字形柱および該上部柱の部材が等辺山形鋼である場合は該逆L字形柱の垂直部材および該上部柱の等辺山形鋼の刃の向きを前記中央隔壁に向け該逆L字形柱の水平部材の等辺山形鋼の刃の向きを前記上甲板に向けて固定される、ことを特徴としている。
なお、等辺山形鋼の刃の向きとは、断面をL形としたときに直角を挟むそれぞれの辺を、直角部を起点にして延伸した方向、すなわち、上方向と右方向をいう。
そして、本願請求項3に係る液体貨物運搬船の倉内装置は、請求項1または請求項2に記載の液体貨物運搬船の倉内装置であって、前記交通口と最上部の前記ステージ間には前記垂直梯子が架設され、前記各ステージ間には傾斜梯子または螺旋階段が架設され、最下部の前記ステージと前記底板間には前記垂直梯子または螺旋階段が架設されている、ことを特徴としている。
なお、ステージが1つの場合は、最上部のステージと最下部のステージは同一のステージとなる。
さらに、本願請求項4に係る液体貨物運搬船の倉内装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体貨物運搬船の倉内装置であって、前記上部柱および前記逆L字形柱には前記貨物倉内の液体貨物の液位および温度を測る計測装置が添設されている、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係る液体貨物運搬船の倉内装置は、請求項4に記載の液体貨物運搬船の倉内装置であって、前記計測装置は、液面計を構成するリードスイッチと温度計を構成する温度センサーが内蔵される細径のガイド用鋼管と、該ガイド用鋼管の外周に沿って昇降しながら該リードスイッチをON/OFFする平面が馬蹄形をしたフロートと、該ガイド用鋼管に並設される山形鋼、鋼管またはH形鋼のいずれかの部材からなる補助柱とからなり、前記ガイド用鋼管は前記上甲板に設置される前記交通口のハッチのフランジ裏面に枢着されて該フランジ裏面から前記底板近傍まで吊設され、前記補助柱は前記ガイド用鋼管に平行に前記フランジ裏面から前記底板近傍まで吊設されて前記ガイド用鋼管と所定個所で連結されて該ガイド用鋼管と一体化され、さらに該補助柱は所定間隔で設置される支持金具を介して前記逆L字形柱に枢着されている、ことを特徴としている。
本願発明は上記の構成により、以下の効果を奏する。
(1)逆L字形柱の垂直部材および水平部材の基端部は、それぞれ非コルゲート構造の底板および船側隔壁に固定されていて、コルゲート構造の横置隔壁および中央隔壁とは構造的に絶縁された状態にあるため、横置隔壁および中央隔壁の変位に影響されない。また、底板および船側隔壁は、前述したように、裏面にスティフナーを有する平板構造となっており、液体貨物の積載荷重またはスロッシングなどによって大きく変位しない構造である一方、船側隔壁がラッキング(Racking)運動を行っても、逆L字形柱の垂直部材および水平部材の接続部分において弾性限度内で変位を吸収できるものとなっており、固定端である垂直部材および水平部材の基端部には、集中荷重が作用しない構造となっている。
(2)また、逆L字形柱に連設される上部柱の上端部は、上下方向にのみ摺動可能に支持されているので、底板と上甲板の相対的な変位を吸収することができる。
(3)さらに、鋼製の垂直梯子および階段は各ステージおよび/または逆L字形柱と上部柱に架設され、各ステージは逆L字形柱に支持されているので、コルゲート構造の横置隔壁および中央隔壁とは構造的に絶縁された状態にある。したがって、倉内に装備される昇降用の交通装置全体が横置隔壁および中央隔壁の変位による亀裂および破壊を避けることができるとともに、交通装置自体が簡便な構造となる。
(4)なお、逆L字形柱および上部柱の部材を等辺山形鋼とした場合に、逆L字形柱の垂直部材および上部柱の等辺山形鋼の刃の向きを中央隔壁に向け、逆L字形柱の水平部材の等辺山形鋼の刃の向きを上甲板に向けて固定することとしているため、逆L字形柱および上部柱の汚れが落ちやすく清掃が容易となる。
(5)そして、主にガイド用鋼管および補助柱から構成される計測装置は、補助柱で補強されてハッチのフランジ裏面から吊着されているため、計測装置の設置環境による測定誤差を防止するとともに、計測装置を設置するための格別な設備を必要としない。したがって、経済性に優れた交通装置および計測装置からなる倉内装置が提供される。
以下、本願発明を実施するための最良の形態に係る実施例1および実施例2について、図1ないし図4に基づいて説明する。なお、図1は、実施例1および実施例2に係る倉内装置の逆L字形柱および上部柱の構成図、図1(a)は横断面図、図1(b)は図1(a)のI−I矢視平断面図、図1(c)は図1(a)のC部詳細図、図1(d)は図1(a)のD部詳細図、図1(e)は図1(b)のE部詳細斜視図であり、図2は、実施例1に係る倉内装置の内の交通装置図、図2(a)は横断面図、図2(b)は平面図であり、図3は、実施例2に係る倉内装置の内の交通装置図、図3(a)は横断面図、図3(b)は平面図であり、図4は、実施例1および実施例2に係る倉内装置の内の計測装置側面図である。
図1ないし図4において、符号10は貨物倉、符号11は底板、符号13は上甲板、符号15は横置隔壁、符号17は中央隔壁、符号19は船側隔壁、符号21は交通口、符号23はハッチ、符号31は実施例1に係る倉内装置の内の交通装置、符号32は実施例2に係る倉内装置の内の交通装置、符号41は逆L字形柱、符号411は垂直部材、符号413は水平部材、符号415はパッド、符号43は上部柱、符号45は上部柱の嵌合具、符号47はステージ、符号471は第1のステージ、符号473は第2のステージ、符号475は第3のステージ、符号49は垂直梯子、符号491は第1の垂直梯子、符号493は第2の垂直梯子、符号51は傾斜梯子、符号511は第1の傾斜梯子、符号513は第2の傾斜梯子、符号53は螺旋階段、符号60は計測装置、符号61はガイド用鋼管、符号63は補助柱、符号65はフロート、符号67は連結板、符号69は支持金具、である。
なお、従来例について説明した図5および図6で説明した要素と同一の要素については、図1ないし図4においても同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
まず、実施例1に係る倉内装置について、図1、図2および図4を基に説明する。この実施例1に係る倉内装置は、交通装置31と計測装置60とから構成されている。
交通装置31は主に、逆L字形柱41、上部柱43、ステージ47、垂直梯子49および傾斜梯子51とから構成されている。
逆L字形柱41は垂直部材411と水平部材413とから構成されていて、垂直部材411はその基端部がパッド415を介して底板11に固着されて垂直方向に立設され、垂直部材411の上端はその基端部がパッド(図示外)を介して船側隔壁19に固着されて貨物倉10内に水平方向に突設される水平部材413の先端部に接合されている。この構成により逆L字形柱41は側面から見て逆L字形を呈している。
さらに、垂直部材411の上端からは上部柱43が垂直方向に延伸して、上部柱43の上端は上甲板13の裏面に固着され下部に開口する嵌合孔を有する嵌合具45の嵌合孔に挿入されている。そして、この嵌合具45の外周面には、複数本のスリットが穿設されていて、上部柱43の上端と上甲板13の裏面とは所定の間隙を有し、上部柱43の上端は嵌合具45の嵌合孔に緩やかに、かつ、摺動自在に嵌着している。
逆L字形柱41および上部柱43は上述した構成により、
(1)逆L字形柱41および上部柱43は底板11および船側隔壁19にのみ支持されていて、底板11と船側隔壁19の相対的な変位は、垂直部材411と水平部材413の接合部で吸収されるので、逆L字形柱41および上部柱43の基端部には、底板11および船側隔壁19からの外力が低減されて作用するばかりでなく、横置隔壁15および中央隔壁17の変位には全く影響されない。
(2)上部柱43の上端と上甲板13の裏面とは所定の間隙を有しているので、底板11と上甲板19の相対的な変位は、当該所定の間隙で吸収されるため、逆L字形柱41および上部柱43には、底板11および上甲板19からの外力は作用しない。
(3)したがって、逆L字形柱41および上部柱43は、構造的に貨物倉10を囲繞する底板11、上甲板13、横置隔壁15、15、中央隔壁17および船側隔壁19からは独立していることになる。
等の効果を奏する。
なお、逆L字形柱41および上部柱43は、山形鋼、鋼管またはH形鋼のいずれの部材であってもよいが、等辺山形鋼とした場合には、図1(e)に示すように、垂直部材411および上部柱43の等辺山形鋼の刃の向きを中央隔壁17に向け、水平部材413の等辺山形鋼の刃の向きを上甲板13に向けて固定するようにする。このようにすることにより、等辺山形鋼の挟角部が上側や船舶の中央側に向くことになり、貨物倉10内の汚れが落ちやすく清掃が容易となる。
ステージ47は矩形の平板のグレーチングや穴明き鋼板で床面が形成され、一対の逆L字形柱41、41に架け渡された繋ぎ梁により支持されている。このステージ47は上甲板13から底板11までを略4等分した3箇所に設置され、上から順に第1のステージ471、第2のステージ473および第3のステージ475となっている。そして、第1のステージ471、第2のステージ473および第3のステージ475の平面的な位置は略一致するように設置されている。なお、逆L字形柱41が単独柱である場合には、ステージ47は逆L字形柱41から突設される片持ち梁に支持される。
そして、交通口21と第1のステージ471間には、第1の垂直梯子491が架け渡されて、この第1の垂直梯子491は上部柱43および第1のステージ471に支持されている。同様に、第3のステージ475と底板11間には、第2の垂直梯子493が架け渡されて、この第2の垂直梯子493は、第3のステージ475と垂直部材411に支持されている。さらに、第1のステージ471と第2のステージ473、および第2のステージ473と第3のステージ475間には、それぞれ第1の傾斜梯子511および第2の傾斜梯子513が架け渡され、この第1の傾斜梯子511および第2の傾斜梯子513はそれぞれ第2のステージ473、第3のステージ475、および垂直部材411に支持されている。
このような構成により、交通口21から底板11に至る貨物倉10内の交通経路が形成されるが、交通経路の要素であるステージ47、垂直梯子49および傾斜梯子51は、逆L字形柱41および上部柱43に支持されることになるため、逆L字形柱41および上部柱43と同様に、横置隔壁15および中央隔壁17の変位に影響されない。
計測装置60は主に、ガイド用鋼管61、補助柱63およびフロート65から構成されている。
ガイド用鋼管61は外径が34mm程度の細径のステンレス鋼管であり、上甲板13に設置される交通口21のハッチ23のフランジ裏面に枢着されて底板11近傍まで吊設されている。ガイド用鋼管61内には液位を計測するためのリードスイッチが略20mm間隔で配列されるとともに、ガイド用鋼管61内の上部、下部および中間部に液体貨物の温度を計測するためのセンサーであるサーミスタが配置されている。
また、50mm×50mm程度のステンレス製の等辺山形鋼の補助柱63もガイド用鋼管61に平行してハッチ23のフランジ裏面に枢着されて底板11近傍まで吊設されている。そして、平行する補助柱63とガイド用鋼管61の上部、中間部および下部の3箇所が平板の連結板67で連結されてガイド用鋼管61を補強している。
さらに、補助柱63は略等間隔に位置する5個の支持金具69を介して逆L字形柱41の垂直部材411と上部柱43に添設されている。支持金具69は垂直部材411と上部柱43に枢着されることにより、垂直部材411と上部柱43の所定の変位は支持金具69に吸収されて、補助柱63には伝わらないようになっている。
フロート65は平面が馬蹄形となっているステンレス製の浮力体であり、フロート65の内部には、一対の磁石(図示外)が内蔵されていて、液位の変化に伴ってガイド用鋼管61の周囲を上下に摺動するようになっている。そして、は馬蹄形のフロート65がガイド用鋼管61の周囲上下に摺動することによって、ガイド用鋼管61内に略20mm間隔で配列されたリードスイッチをフロート65が内蔵している一対の磁石でONにし、ONとなったリードスイッチの個数によって液面が測定できるようになっていて、液面計の表示盤(図示外)に表示される。
また、液体貨物の温度はガイド用鋼管61内に配置されたサーミスタにより計測され、温度計の表示盤(図示外)に表示される。
上述の構成により、ガイド用鋼管61は補助柱63を介して垂直部材411と上部柱43に添設され、かつ、垂直部材411と上部柱43の所定の変位は補助柱63には伝わらないようになっているので、計測装置の設置環境による測定誤差を防止し、正確な液位および温度を計測することができる。
つぎに、実施例2に係る倉内装置について、図1、図3および図4を基に説明するが、実施例2に係る倉内装置は、交通装置32と計測装置60とから構成されていることは、実施例1に係る倉内装置と同様であり、異なるところは、交通装置32であるので、ここでは、異なる要素についてのみ説明する。
交通装置32は主に、逆L字形柱41、上部柱43、ステージ47、垂直梯子49および螺旋階段52とから構成されている。この内、逆L字形柱41および上部柱43の構成は、実施例1に係る倉内装置と全く同一であり作用効果もまた同一であるので、その説明を省略する。
ステージ47は略扇形の平板のグレーチングや穴明き鋼板で床面が形成され、一対の逆L字形柱41、41に架け渡された繋ぎ梁により支持されている。なお、逆L字形柱41が単独の場合は、逆L字形柱41から片持ち梁を突設し、この片持ち梁にステージ47を支持させる。
そして、交通口21とステージ47間には、垂直梯子49が架け渡されて、この垂直梯子49は上部柱43およびステージ47に支持されている。さらに、ステージ47と底板11間には、螺旋階段53がそれぞれの段板を垂直部材411に支持されて固着されている。
このような構成により、交通口21から底板11に至る貨物倉10内の交通経路が形成されるが、交通経路の要素であるステージ47、垂直梯子49および螺旋階段53は、逆L字形柱41および上部柱43に支持されることになるため、逆L字形柱41および上部柱43と同様に、横置隔壁15および中央隔壁17の変位に影響されない。
図1は、実施例1および実施例2に係る倉内装置の逆L字形柱および上部柱の構成図であり、図1(a)は横断面図、図1(b)は図1(a)のI−I矢視平断面図、図1(c)は図1(a)のC部詳細図、図1(d)は図1(a)のD部詳細図、図1(e)は図1(b)のE部詳細斜視図である。 図2は、実施例1に係る倉内装置の内の交通装置図であり、図2(a)は横断面、図2(b)は平面図である。 図3は、実施例2に係る倉内装置の内の交通装置図であり、図3(a)は横断面図、図3(b)は平面図である。 図4は、実施例1および実施例2に係る倉内装置の内の計測装置側面図である。 図5は、従来の液体貨物運搬船の貨物倉の平面図である。 図6は、従来例の交通装置の3面図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6(c)は側面図である。 図7は、先行例の交通装置の側面図である。
符号の説明
10 貨物倉
11 底板
13 上甲板
15 横置隔壁
17 中央隔壁
19 船側隔壁
21 交通口
23 ハッチ
31 実施例1に係る倉内装置の内の交通装置
32 実施例2に係る倉内装置の内の交通装置
41 逆L字形柱
411 垂直部材
413 水平部材
43 上部柱
47 ステージ
49 垂直梯子
51 傾斜梯子
53 螺旋階段
60 計測装置
61 ガイド用鋼管
63 補助柱
65 フロート

Claims (5)

  1. 底板、上甲板、コルゲート構造の横置隔壁および中央隔壁、ならびに舷側の船側隔壁に囲繞される貨物倉を備える液体貨物運搬船において、
    基端を前記底板に固定され垂直方向に延伸する垂直部材と該垂直部材の上端から水平方向に延伸して前記船側隔壁に固定される水平部材とからなる逆L字形の単独または一対の逆L字形柱と、
    前記逆L字形柱の垂直部材の上端からさらに垂直方向に延伸し上甲板の裏面に水平方向の変位が拘束されて上下方向が摺動されるように支持される上部柱と、
    前記逆L字形柱に支持される1つ以上のステージと、
    前記上甲板に開口する交通口から前記ステージを経て前記底板に至るまでを前記上部柱および前記逆L字形柱に支持されて該交通口から該底板に至る交通経路を形成する鋼製の垂直梯子および傾斜梯子または階段と、
    からなる、ことを特徴とする液体貨物運搬船の倉内装置。
  2. 前記逆L字形柱および前記上部柱の部材はそれぞれ山形鋼、鋼管またはH形鋼のいずれかであって、該逆L字形柱および該上部柱の部材が等辺山形鋼である場合は該逆L字形柱の垂直部材および該上部柱の等辺山形鋼の刃の向きを前記中央隔壁に向け該逆L字形柱の水平部材の等辺山形鋼の刃の向きを前記上甲板に向けて固定される、ことを特徴とする請求項1に記載の液体貨物運搬船の倉内装置。
  3. 前記交通口と最上部の前記ステージ間には前記垂直梯子が架設され、
    前記各ステージ間には傾斜梯子または螺旋階段が架設され、
    最下部の前記ステージと前記底板間には前記垂直梯子または螺旋階段が架設されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体貨物運搬船の倉内装置。
  4. 前記上部柱および前記逆L字形柱には前記貨物倉内の液体貨物の液位および温度を測る計測装置が添設されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体貨物運搬船の倉内装置。
  5. 前記計測装置は、液面計を構成するリードスイッチと温度計を構成する温度センサーが内蔵される細径のガイド用鋼管と、該ガイド用鋼管の外周に沿って昇降しながら該リードスイッチをON/OFFする平面が馬蹄形をしたフロートと、該ガイド用鋼管に並設される山形鋼、鋼管またはH形鋼のいずれかの部材からなる補助柱とからなり、
    前記ガイド用鋼管は前記上甲板に設置される前記交通口のハッチのフランジ裏面に枢着されて該フランジ裏面から前記底板近傍まで吊設され、
    前記補助柱は前記ガイド用鋼管に平行に前記フランジ裏面から前記底板近傍まで吊設されて前記ガイド用鋼管と所定個所で連結されて該ガイド用鋼管と一体化され、さらに該補助柱は所定間隔で設置される支持金具を介して前記逆L字形柱に枢着されている、ことを特徴とする請求項4に記載の液体貨物運搬船の倉内装置。
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