JP2008149644A - 流体噴射装置および流体カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】流体カートリッジに対する加圧力を利用して流体カートリッジの取出しを防止し、流体カートリッジに加圧力が残存している間は流体カートリッジが取出されないようにした流体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクカートリッジ9からインクの供給を受けてノズルからインクを噴射する記録ヘッドと、上記インクカートリッジ9に加圧力を印加するための空気加圧ポンプとを備え、上記加圧力の作用によりインクカートリッジ9から記録ヘッドに向かってインクを供給するように構成された流体噴射装置であって、上記インクカートリッジ9には、インクカートリッジ9の構成部材の一部が空気加圧ポンプの加圧力により当該インクカートリッジ9に隣接する部材に作用することによりインクカートリッジ9が取り出されるのを防止する取出し防止手段40が設けられている。
【選択図】図8
【解決手段】インクカートリッジ9からインクの供給を受けてノズルからインクを噴射する記録ヘッドと、上記インクカートリッジ9に加圧力を印加するための空気加圧ポンプとを備え、上記加圧力の作用によりインクカートリッジ9から記録ヘッドに向かってインクを供給するように構成された流体噴射装置であって、上記インクカートリッジ9には、インクカートリッジ9の構成部材の一部が空気加圧ポンプの加圧力により当該インクカートリッジ9に隣接する部材に作用することによりインクカートリッジ9が取り出されるのを防止する取出し防止手段40が設けられている。
【選択図】図8
Description
本発明は、主として、噴射ヘッドが搭載されたキャリッジ上に、噴射ヘッドに流体を供給するためのサブタンクが搭載され、加圧ポンプにより生成される空気圧の作用により流体カートリッジから上記サブタンクに対して流体を供給するように構成された流体噴射装置および流体カートリッジに関するものである。
流体噴射装置の代表として利用されるインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式記録装置は、一般にキャリッジ上に搭載されて記録用紙の幅方向に移動するインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドの移動方向に対して直行する方向に相対的に移動させる紙送り手段が備えられ、印刷データに基づいて記録ヘッドよりインク滴を吐出させることにより記録用紙に対して記録が行われる。
そしてキャリッジ上に例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能にしている。
一方、例えばオフィス向けまたは業務用に提供されるこの種の記録装置においては、比較的大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカートリッジを配備する必要が生じ、このためにインクカートリッジを例えば装置本体側に配置された装着装置(カートリッジホルダ)に装填させる形式の記録装置が提供されている。
そして、記録ヘッドが搭載されたキャリッジ上にはサブタンクが配置され、上記各インクカートリッジから各サブタンクに対してインク補給チューブを介してそれぞれインクを補給し、さらに各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成されている。
昨今においては大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な、キャリッジの走査距離の長い大型の記録装置の需要が増大している。このような記録装置においては、スループットを向上させるために、記録ヘッドにおいては益々多ノズル化が図られている。さらに、スループットを向上させるために、印刷を実行しながらインクカートリッジからキャリッジに搭載された各サブタンクに対して逐次インクを補給することを可能とし、各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを安定して供給するような記録装置が求められる。
このような記録装置においては、インクカートリッジからサブタンクに対して、それぞれのインクに対応してインク補給チューブを接続する必要があり、キャリッジの走査距離が大きいために必然的に各補給チューブの引き回し距離が増大する。しかも上記したとおり、記録ヘッドにおいては多ノズル化が図られているためにインクの消費量が多く、インクカートリッジからサブタンクに接続された各インク補給チューブ内においてインクの動圧が高まり、サブタンクに対するインクの補給量が不足するという技術的課題を抱えている。
このような課題を解決するための一手段として、例えばインクカートリッジ側に空気圧を印加し、インクカートリッジからサブタンクに対して空気圧によって強制的なインク流を発生させて、サブタンクに対して必要十分なインクを補給する構成が採用し得る。
このような構成を採用しようとした場合、インクカートリッジに対して加圧空気が印加されているために、カートリッジホルダに着脱可能に装填されている上記インクカートリッジを無闇に引き抜くと、加圧空気の作用によりインクカートリッジからインクが吹き出して、周囲を汚染するなどの問題が発生する。
そこで、インクカートリッジに加圧空気を印加してサブタンクに対してインクを送り出す構成を採用したインクジェット式記録装置において、インクカートリッジを着脱可能に装填するカートリッジホルダには、インクカートリッジを着脱操作する場合に開放されるカバー部材が配備され、上記カバー部材の開放に伴って、上記空気加圧ポンプからインクカートリッジに至る空気流路を大気に開放する大気開放弁を具備した記録装置が考案されている(例えば下記の特許文献1)。
特開2001−212971
しかしながら、上記従来の記録装置では、カバー部材の開放から大気開放弁を開放するまでに主として電気的なタイムラグがあり、実際に大気開放弁を開弁してからカートリッジ内の加圧空気が抜けきって加圧力がゼロになるまでの間にもタイムラグ(加圧空気が抜けきるのに要する時間)が存在する。このため、インクカートリッジ内に加圧力が残っている間に、インクカートリッジを無理して引き抜かれるおそれがある。このように、加圧力が残存した状態でインクカートリッジが引き抜かれると、加圧力が残存したインクカートリッジからインクが漏れ出て周囲を汚染したり、インクカートリッジやカートリッジホルダが接続されるインク補給接続栓にダメージを与えたりする等の問題が発生するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、流体カートリッジに対する加圧力を利用して流体カートリッジの取出しを防止するようにし、流体カートリッジに加圧力が残存している間は流体カートリッジが取出されないようにした流体噴射装置および流体カートリッジを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の流体噴射装置は、流体カートリッジから流体の供給を受けてノズルから流体を噴射する噴射ヘッドと、上記流体カートリッジに加圧力を印加するための加圧ポンプとを備え、上記加圧力の作用により流体カートリッジから噴射ヘッドに向かって流体を供給するように構成された流体噴射装置であって、上記流体カートリッジには、上記流体カートリッジの構成部材の一部が加圧ポンプの加圧力により当該流体カートリッジに隣接する部材に作用することにより流体カートリッジが取り出されるのを防止する取出し防止手段が設けられていることを要旨とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の流体カートリッジは、流体カートリッジから流体の供給を受けてノズルから流体を噴射する噴射ヘッドと、上記流体カートリッジに加圧力を印加するための加圧ポンプとを備え、上記加圧力の作用により流体カートリッジから噴射ヘッドに向かって流体を供給するように構成された流体噴射装置に用いられる上記流体カートリッジであって、上記流体カートリッジの構成部材の一部が加圧ポンプの加圧力により当該流体カートリッジに隣接する部材に作用することにより流体カートリッジが取り出されるのを防止する取出し防止手段が設けられていることを要旨とする。
すなわち、本発明は、上記流体カートリッジには、上記加圧ポンプによって印加された加圧力により流体カートリッジが取り出されるのを防止する取出し防止手段が設けられているため、流体カートリッジに加圧力が残存している間は、残存する加圧力で取出し防止手段が機能して流体カートリッジが取出されない。このため、従来のように、流体カートリッジ内に加圧力が残っている間に流体カートリッジが無理に引き抜かれ、加圧力が残存した流体カートリッジから流体が漏れ出て周囲を汚染したり、流体カートリッジやカートリッジホルダが接続される流体補給接続栓等にダメージを与えたりする等の問題が発生しない。また、流体垂れの量を減少できるので、カートリッジホルダに設ける流体吸収材を小さくできる。
本発明において、上記取出し防止手段は、流体カートリッジのケースのうち加圧ポンプの加圧力により外向きに変形しやすい箇所に設けられている場合には、少しの加圧力でも外向きに変形しやすい箇所が変形して取出し防止手段が隣接する部材に作用して取出し防止を機能させるため、流体カートリッジに加圧力が作用している間、より確実に取出しを防止できる。
本発明において、上記外向きに変形しやすい箇所は、直方体のケースのうち最も面積の広い面にある場合には、最も面積の広い面は、少しの加圧力でも外向きに変形しやすいためより確実に取出しを防止できる。また、取出し防止手段を広い面積に設けることができ、より確実な取出し防止機構を設けやすく、構造的な制約を少なくでき、設計の自由度が高くなる。
本発明において、上記外向きに変形しやすい箇所は、ケースのうち比較的肉厚の薄い箇所にある場合には、肉厚の薄い箇所は、少しの加圧力でも外向きに変形しやすいためより確実に取出しを防止できる。
本発明において、上記外向きに変形しやすい箇所は、ケースのうち加圧力で変形しやすい部材で形成された箇所にある場合には、変形しやすい部材で形成された箇所は、少しの加圧力でも外向きに変形しやすいためより確実に取出しを防止できる。
本発明において、上記取出し防止手段は、流体カートリッジのケースにおいてやや窪んだ凹部内に設けられている場合には、加圧力がなくなったときには、凹部内の取出し防止手段は確実に機能しなくなるので、加圧力がなくなったときにまで流体カートリッジが取出し難くなるおそれがなくなる。
本発明において、上記取出し防止手段は、当該流体カートリッジに隣接する部材に設けられた被係合部に係合する係合部である場合には、隣接する部材の被係合部と流体カートリッジの係合部の係合により、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
本発明において、上記取出し防止手段は、当該流体カートリッジに隣接する部材に静摩擦係数の大きな状態で接触する高摩擦係数部材である場合には、高摩擦係数部材が隣接する部材に静摩擦係数の大きな状態で接触することにより、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
本発明において、上記取出し防止手段は、当該流体カートリッジに隣接する部材に設けられた高摩擦係数部材に対して静摩擦係数の大きな状態で接触する接触部材である場合には、接触部材が隣接する部材に設けられた高摩擦係数部材に対して静摩擦係数の大きな状態で接触することにより、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
本発明において、上記流体カートリッジに隣接する部材は、隣接する位置に配置される流体カートリッジである場合には、隣接する流体カートリッジ同士において抜き取り防止機能が働くため、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
本発明において、上記流体カートリッジに隣接する部材は、流体カートリッジが挿入されるカートリッジホルダである場合には、カートリッジホルダと流体カートリッジとの間で抜き取り防止機能が働くため、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
以下、本発明の流体噴射装置を液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本発明が適用されたインクジェット式記録装置の一例を平面図によって示したものである。図において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるように構成されている。そして、図には示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、後述するインクカートリッジ9から流体として液体であるインクの供給を受けてノズルからインクを噴射する噴射ヘッドとしてのインクジェット式の記録ヘッド6が搭載されている。
また、キャリッジ1には上記記録ヘッド6にインクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載されている。このサブタンク7a〜7dは、この実施の形態においては、その内部において各インクを一時的に貯留するために、それぞれのインクに対応して4個具備されている。
そして、このサブタンク7a〜7dに対して、装置の端部に配置されたカートリッジホルダ8に装填されたインクカートリッジ9a〜9dから、インク供給路を構成する可撓性のインク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各インクが供給されるように構成されている。
一方、上記キャリッジ1の移動経路上における非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッド6のノズル形成面を封止することができるキャッピング手段11が配置されており、さらにこのキャッピング手段11の上面には、上記記録ヘッド6のノズル形成面を封止し得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホームポジョンに移動したときに、上記キャップ部材11aによって、記録ヘッド6のノズル形成面が封止されるように構成されている。
このキャップ部材11aは、記録装置の休止期間中において記録ヘッド6のノズル形成面を封止し、ノズル開口6a(図2参照)の乾燥を防止する蓋体として機能する。また、このキャップ部材11aには、図には示されていないが、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブの一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッド6に作用させて、記録ヘッド6からインクを吸引排出させるクリーニング動作が実行されるように構成されている。
そして、キャッピング手段11の印字領域側には、ゴムなどの弾性素材によるワイピング部材12が配置されていて、必要に応じて記録ヘッド6のノズル形成面を払拭して清掃することができるようにも構成されている。
図2は、図1に示した記録装置に搭載されたインク供給システムの構成を模式的に示したものであり、このインク供給システムについて、同一符号で示した図1と共に説明する。
図1および図2において、符号21は上記インクカートリッジ9に加圧力を印加するための加圧ポンプとしての空気加圧ポンプ21を示しており、この空気加圧ポンプ21により加圧された空気は、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22に供給され、さらに圧力検出器23を介して上記した各インクカートリッジ9a〜9d(図2においては代表して符号9として示しており、以下において代表して単に符号9として説明する場合もある。)にそれぞれ供給されるように構成されている。
この場合、上記圧力検出器23から各インクカートリッジ9に対して空気流路が分岐され、カートリッジホルダ8に装填された状態の各インクカートリッジ9に対してそれぞれ加圧空気が印加されるように構成されている。
上記大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22の具体的な構成は、後で詳細に説明するが、圧力調整弁22は空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が、何らかの障害により過度の状態に達した時に、圧力を開放して各インクカートリッジ9a〜9dに加わる空気圧を所定の範囲に維持させる機能を有している。また、大気開放弁は空気加圧ポンプ21による加圧状態を、例えば後述するカートリッジホルダ8に装着されたカバー部材131(図5参照)を開放した時、あるいは記録装置の駆動電源がオフされた時に解除することができる機能を有している。
さらに、上記圧力検出器23は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。すなわち、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧(加圧力)が所定の圧力に達したことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21の駆動を停止させると共に、圧力検出器23によって空気圧が定められた圧力以下となったことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21の駆動させるように制御し、この繰り返しによって上記した各インクカートリッジ9a〜9dに加わる空気圧が所定の範囲に維持されるように機能する。
上記インクカートリッジ9は、その概略構成が図2に示されたように、その外郭が気密状態に形成されたケース27の内部に、インクが封入された可撓性素材により形成されたインクパック24が収納されて構成されている。そして、ケース27とインクパック24とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるように構成されている。
この構成により、各インクカートリッジ9a〜9d内の各インクパック24は、それぞれ加圧空気による加圧力を受け、各インクカートリッジ9a〜9dから各サブタンク7a〜7dに対して所定の圧力によるインク流が発生され、上記加圧力の作用によりインクカートリッジ9a〜9dから記録ヘッド6に向かってインクを供給するように構成されている。
上記各インクカートリッジ9a〜9dにおいて加圧されたインクは、それぞれ各インク補給バルブ26,26……および各インク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7a〜7d(図2においては代表して符号7として示しており、以下において代表して単に符号7として説明する場合もある。)に供給されるように構成されている。
図2に示すサブタンク7の基本構成は、内部にフロート部材31が配置されており、そのフロート部材31の一部には永久磁石32が取り付けられている。そして、磁電変換素子であるホール素子33a,33bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接されている。
この構成により、フロート部材31に配置された永久磁石32と、フロート部材31の浮上位置にしたがった上記永久磁石32による磁力線量に応じて、上記ホール素子33a,33bにより電気的出力が発生され、インク量検出手段を構成している。
したがって、例えばサブタンク7内のインク量が少なくなった場合には、サブタンク7内に収納されたフロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに伴い上記永久磁石32の位置も重力方向に移動する。それ故、永久磁石32の移動によるホール素子33a,33bの電気的出力は、サブタンク7内のインク量として感知することができ、ホール素子33a,33bにより得られた電気的出力によって、上記インク補給バルブ26が開弁される。
これにより、インクカートリッジ9内で加圧されているインクは、インク量が低下したそれぞれのサブタンク7内に個別に送出される。そして、当該サブタンク7内におけるインク量が所定の容量に達した場合には、上記したホール素子33a,33bの電気的出力に基づいて上記インク補給バルブ26が閉弁される。このような繰り返しにより、インクカートリッジ9からサブタンク7に対して断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタンク7には常に一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
このように、インクカートリッジ9内において空気圧によって加圧された各インクが、サブタンク7内に配置されたそれぞれのフロート部材31の位置に基づく電気的な出力に基づいて、各サブタンク7に対してインクが補給されるように構成されているので、インクの補給レスポンスを向上させることができ、サブタンク7内のインクの貯留量が適切に管理される。
そして、各サブタンク7からはバルブ35およびこれに接続されたチューブ36を介して記録ヘッド6に対してインクが供給されるように構成されており、記録ヘッド6の図示せぬアクチュエータに供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aより、インク滴が吐出されるように作用する。なお、図2において符号11は、上記したキャッピング手段11を示しており、このキャッピング手段11に接続されたチューブは図示せぬ吸引ポンプ(チューブポンプ)に接続されている。
次に図3および図4は、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22の実施の形態について、その主要部を破断した一部断面図で示している。そして、図3は圧力調整弁22として機能している状態を示し、また図4は大気開放状態を示している。
図3および図4における符号81は開閉弁ユニットを示しており、この開閉弁ユニット81はそれぞれ内部に空間部が形成された上ケース81aおよび下ケース81bが具備され、これら上ケース81aおよび下ケース81bによって、上下に分割できるように構成されている。そして、上ケース81aおよび下ケース81bの接合部には、ダイヤフラム弁82が配置されている。
このダイヤフラム弁82は、ゴム素材を円板状に成形して構成され、その周縁部が上ケース81aと下ケース81bの接合部において挟持され、下ケース81bの空間部において気密状態の空気室83を形成している。
また、下ケース81bには空気室83に連通する一対の接続管84a,84bが形成されており、これらの接続管84a,84bはそれぞれ上記した空気加圧ポンプ21および圧力検出器23に接続されている。したがって、空気加圧ポンプ21からの加圧空気は、図4に示す矢印に沿って印加され、さらに空気室83を介して圧力検出器23および各インクカートリッジ9に対して加圧空気が印加されるようになされる。
また、下ケース81bの中央部には通気孔84cが形成されており、この通気孔84cの空気室83への開口端において、上記ダイヤフラム弁82のほぼ中央部が当接するように構成されている。
一方、上ケース81aには駆動軸85が上下方向に摺動されるように配置されており、この駆動軸85の下端部において上記ダイヤフラム弁82の上面部が支持されている。そして、駆動軸85には円環状のばね受け座86が取り付けられており、このばね受け座86と上ケース81aの空間上部との間にはコイル状のばね部材87が配置され、このばね部材87によってダイヤフラム弁82の中央部が通気孔84cの開口端に当接するように付勢されている。
上記駆動軸85の上端部には、係合頭部88が備えられており、支軸89によって軸支され、支軸89を中心としてシーソ状に回動される駆動レバー90に形成された貫通穴を貫通した上部に、上記係合頭部88が取り付けられた構成とされている。
上記駆動レバー90の一端部には駆動手段としての電磁プランジャ91の作動ロッド91aが係合されている。また、駆動レバー90の支軸89を介した他端部にはばね部材87、すなわち引っ張りばね93の一端が取り付けられており、この引っ張りばね93の作用により、駆動レバー90は支軸89を介して図中左回転されるように付勢されている。そして、電磁プランジャ91による駆動力を受ける上記駆動レバー90の一端部と、支軸89との中間部において、開閉弁ユニット81における駆動軸85の係合頭部88が係合されている。
上記した構成によると、電磁プランジャ91に通電した場合においては図3に示すように、引っ張りばね93の付勢力に抗して駆動レバー90の上記一端部が引き下げられた状態になされる。したがって、開閉弁ユニット81の駆動軸85に取り付けられた係合頭部88が駆動レバー90から浮いた状態になされる。これにより、上記ダイヤフラム弁82はばね部材87の付勢力と、ダイヤフラム弁82が保持している弾性力とにより通気孔84cを閉塞した閉弁状態とされる。
そして、空気室83内の圧力が所定値を超えた場合には、ダイヤフラム弁82が空気室83において上部に押し上げられ、これにより通気孔84cに対するダイヤフラム弁82の当接が解かれ、圧力調整弁22として機能する。これにより、上記したとおり空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が、何らかの障害により過度の状態に達した圧力を開放し、各インクカートリッジ9a〜9dに加わる空気圧を所定の範囲に維持させるように機能する。
一方、電磁プランジャ91への通電が断たれた場合には、図4に示すように上記引っ張りばね93の作用により、駆動レバー90は図において左回転され、引っ張りばね93の牽引力によって開閉弁ユニット81の駆動軸85は、開閉弁ユニット81内のばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している弾性力に抗して引き上げられる。したがって空気室83より通気孔84cを介して加圧空気を放出する大気開放状態になされる。
この図3および図4に示した例によると、電磁プランジャ91への通電が断たれた場合において大気開放状態とされるため、後述するカートリッジホルダ8に装着されたカバー部材131を開放した時に、この電磁プランジャ91への通電を断つように構成することで、カバー部材131の開放に伴って各インクカートリッジ9に加わっている空気圧は開放される。
また、記録装置の動作電源がオフされることにより、電磁プランジャ91への通電も遮断されるため、記録装置の休止状態においては自動的に圧力が開放される。これにより記録装置の非使用時においては、上記インクカートリッジ9に加わる空気圧が開放され、記録装置の休止中に、残留空気圧により例えばインクカートリッジ9からインクの漏出を誘発させるなどの問題を回避させることができる。
図5には、上記したように形成されたインクカートリッジ9の上記一面側の端部が断面状態で示されており、記録装置側のカートリッジホルダ8に配置された接続機構55に対してインクカートリッジ9が装着される(または取り外される)状態を示している。図5に示すように、カートリッジホルダ8側には、円柱状に形成された一対の位置決めピン56が配置されており、インクカートリッジ9側に形成された上記一対の位置決め用の開口穴51が、各位置決めピン56を包囲して装着されるように構成されている。
このように、インクカートリッジ9側に位置決め用の開口穴51がケースの上記一面における長手方向に沿った2か所に配置された構成とされているので、記録装置側に配置された2本の位置決めピン56の基端部への装着により、インクカートリッジ9の三次元方向の位置決めを達成することができる。上記位置決めピン56に対してインクカートリッジ9が装着されることによって、一対の位置決めピン56を挟むほぼ中央部に配置された中空状のインク導出管57が、インクパック24からのインク導出口を構成する上記栓体50に差し込まれ、インクカートリッジ9からインクが導出できる態勢となされる。
また、インクカートリッジ9の装着により、加圧空気の導入口52がカートリッジホルダ8側に配置された加圧空気の送出口58に接続され、インクカートリッジ9側に加圧空気を導入することができる態勢になされる。さらに、インクカートリッジ9側に配置された回路基板53に対して複数の接触片を備えた端子機構59が接続され、回路基板53に備えられた半導体記憶手段との間で、データの授受が実現できる態勢になされる。なお、インクカートリッジ9をカートリッジホルダ8に装着した場合においては、図に示すようにインクカートリッジ9側に配置された上記回路基板53が重力方向にして上部に位置する縦置き状態に装着される。
ここで、上記インクカートリッジに備えられた加圧空気の導入口52は、カートリッジケースと一体に成形された中空の円筒形状をなし、上記導入口52を構成する円筒体の円筒面における軸方向の長さは、2〜20mmの範囲に成形されていることが望ましい。すなわち、この円筒体の円筒面は、カートリッジホルダ8側に配置された加圧空気の送出口58に接続するために、その径が軸方向に沿って均一になされていることが望ましい。
図6はインクカートリッジ9の装着により、ホルダ側に配置された中空状のインク導出管57が、インクパック24からのインク導出口を構成する上記栓体50に差し込まれ、インクカートリッジ9からインクが導出できるようになされる状態を断面図によって示したものである。なお、図6(A)は両者が接続される以前の状態を示し、また図6(B)は両者が接続された状態を示している。インクパック24側の上記栓体50内の出口部分には、円環状に形成されたゴムパッキン50aが嵌め込まれている。
一方、栓体50内には、軸方向に可動できるようになされた可動体50bが収納されている。そして上記可動体50bは、コイル状のバネ部材50cの付勢力によって、上記ゴムパッキン50aにおける円環状の中央部を閉塞するように構成されている。また、カートリッジホルダ8側に配置された中空状のインク導出管57には、先端部近傍の側面に開口57aが形成されている。
したがって、カートリッジとしてのインクカートリッジ9が記録装置側に装着されない図6(A)の状態においては、コイル状のバネ部材50cの付勢力によって、可動体50bはゴムパッキン50aにおける円環状の中央部を閉塞するため、栓体50は閉弁状態とされ、インクパック24からのインクの漏出を阻止することができる。
また、インクカートリッジ9が記録装置に装着された場合には、図6(B)に示すように、インク導出管57の先端部が上記バネ部材50cの付勢力に抗して可動体50bを内部に押し込むように作用するため、矢印で示したインク流路が形成され、インクが導出されるようになされる。なおこの場合、ゴムパッキン50aにおける円環状の内径部が、インク導出管57の外形部に密着し、当該部分からのインクの漏出が阻止できるようになされる。
図7は、上記したカートリッジホルダ8の一部の構成を示したものである。このカートリッジホルダ8には、インクカートリッジ9を着脱操作する場合に開放されるカバー部材131が配備されている。すなわち、このカバー部材131はカートリッジホルダ8の開口前面に配置されて、回動軸131aが図示せぬ記録装置本体側に形成された支持孔(図示せず)によって支持されており、回動軸131aを回動中心としてカートリッジホルダ8の開口前面が開放(実線で示す状態)または閉塞(鎖線で示す状態)できるように構成されている。
上記カバー部材131を閉塞状態とした内側には、カートリッジホルダ8に装填される各インクカートリッジ9に対応させて複数の操作レバー132が配置されている。この操作レバー132の基端部には係止孔132aが形成されていて、各操作レバー132におけるそれぞれの係止孔132aに挿通して支持する図示せぬ支持ロッドによって、回動可能に支持されている。
そして、操作レバー132はカバー部材131を開放した状態において、カバー部材131の開放方向と同方向に回動させることによって各インクカートリッジ9の装填または取り出しができるようになされている。すなわち、インクカートリッジ9をカートリッジホルダ8に装填させる場合においては、操作レバー132をカバー部材131の開放方向と同方向に回動させた状態でインクカートリッジ9をカートリッジホルダ8内に挿入し、操作レバー132を起立させることで、操作レバー132に形成された押当部132bがインクカートリッジ9の手前側端部に当接し、テコの原理によりインクカートリッジ9はカートリッジホルダ8側に装填される。
また、カートリッジホルダ8側に装填された状態のインクカートリッジ9を引き出す場合においては、操作レバー132を同じくカバー部材131の開放方向と同方向に回動させることによって、図には示されていないが、操作レバー132の一部に係合されたリンクロッドを介してインクカートリッジ9を奥側から押し出すように作用する。したがって、手前方向に押し出されたインクカートリッジ9を容易に引き出すことができる。
上記カートリッジホルダ8には、さらに上記カバー部材131の開放を検出するスイッチ133が配備されている。このスイッチ133は、図7に示されたようにカバー部材131が閉じられた状態で、カバー部材131の裏面に接してオン状態になされ、カバー部材131が開放された状態で、オフ状態になされる例えばタクトスイッチが用いられている。
このスイッチ133は、上記した大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22における電磁プランジャ91への通電を制御するようになされ、スイッチ133のオン状態、すなわちカバー部材131が閉じられている場合に電磁プランジャ91への通電を可能とし、スイッチ133のオフ状態、すなわちカバー部材131が開放されている場合に電磁プランジャ91への通電を遮断するように作用する。
したがって、記録装置への動作電源の投入状態において、例えばカートリッジホルダ8よりインクカートリッジ9を引き抜こうとした場合においては、カートリッジホルダ8に装備されたカバー部材131の開放に基づいて、上記電磁プランジャ91への通電が遮断される。これにより、上記した大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が開弁され、カートリッジホルダ8に装着されてインクカートリッジ9に印加されていた加圧空気は開放される。
したがって、加圧空気の作用を受けて多少ながら膨張状態になされているインクカートリッジ9のケース27は原形に戻る。
図8および図9は、本発明の流体カートリッジとしてのインクカートリッジ9を示す。
このインクカートリッジ9には、インクカートリッジ9の構成部材の一部が空気加圧ポンプ21の加圧力により当該インクカートリッジ9に隣接する部材に作用することによりインクカートリッジ9がカートリッジホルダ8から取り出されるのを防止する取出し防止手段40が設けられている。
この例では、上記取出し防止手段40は、インクパック24が収容されるケース27の側面に形成された複数の凸部として形成されている。また、この例では、上記取出し防止手段40は、ケース27を構成するケース本体27aと、蓋部材27bとの双方に形成されている。すなわち、上記取出し防止手段40は、インクカートリッジ9の直方体のケース27のうち最も面積の広い面にあり、空気加圧ポンプ21の加圧力によりケース27が外向きに変形しやすい箇所に設けられている。
図10は、上記のようなインクカートリッジ9をカートリッジホルダ8に収容した状態の一例を示している。図10(A)はインクカートリッジ9をカートリッジホルダ8に収容した状態のA−A断面図、図10(B)は正面図である。なお、以下の説明では、説明の便宜上、カバー部材131、操作レバー132、スイッチ133は示していない。
この例では、取出し防止手段40として、当該インクカートリッジ9に隣接する部材に設けられた被係合部42a,42b,42c,42d,42e(以下代表して符号42として説明する場合もある。)に係合する係合部41a,41b,41c,41d,41e(以下代表して符号41として説明する場合もある。)として形成されている。
より詳しく説明すると、カートリッジホルダ8には、天井面および床面に、インクカートリッジ9a,9b,9c,9dを収容する際にインクカートリッジ9a,9b,9c,9dの上下部分をガイドするガイド溝43a,43b,43c,43d(以下代表して符号43として説明する場合もある。)が形成され、各インクカートリッジ9a,9b,9c,9d同士は、カートリッジホルダ8に収容された状態で直方体のケース27のうち最も面積の広い面が対面した状態で所定間隔を隔てて平行に配置されている。また、両端に配置されたインクカートリッジ9a,9dの外側を向いた最も面積の広い面は、カートリッジホルダ8の内壁面に対して所定間隔を隔てて平行に配置されている。
最も左側に配置された第1のインクカートリッジ9aは、隣接する部材であるカートリッジホルダ8の内壁面と対面する面に、上記内壁面に形成された被係合部42aと係合する係合部41aが形成され、その反対側の隣接する部材である第2のインクカートリッジ9bと対面する面に、第2のインクカートリッジ9bに形成された係合部41bと係合するための被係合部42bが形成されている。
第2のインクカートリッジ9bは、隣接する部材である第1のインクカートリッジ9aの上記被係合部42bが形成された面に対面する面に、上記被係合部42bと係合する係合部41bが形成され、その反対側の隣接する部材である第3のインクカートリッジ9cと対面する面に、第3のインクカートリッジ9cに形成された係合部41cと係合するための被係合部42cが形成されている。
第3のインクカートリッジ9cは、隣接する部材である第2のインクカートリッジ9bの上記被係合部42cが形成された面に対面する面に、上記被係合部42cと係合する係合部41cが形成され、その反対側の隣接する部材である第4のインクカートリッジ9dと対面する面に、第4のインクカートリッジ9dに形成された係合部41dと係合するための被係合部42dが形成されている。
第4のインクカートリッジ9dは、隣接する部材である第3のインクカートリッジ9cの上記被係合部42dが形成された面に対面する面に、上記被係合部42dと係合する係合部41dが形成され、その反対側の隣接する部材であるカートリッジホルダ8の内壁面と対面する面に、カートリッジホルダ8の内壁面に形成された被係合部42eと係合する係合部41eが形成されている。
すなわち、この例では、各インクカートリッジ9a〜9d相互間では、インクカートリッジ9に隣接する部材は隣接する位置に配置されるインクカートリッジ9であり、インクカートリッジ9a,9dとカートリッジホルダ8との間においては、インクカートリッジ9に隣接する部材はインクカートリッジ9が挿入されるカートリッジホルダ8である。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、ケース27が外側に変形して膨らんで、係合部41と被係合部42とが係合し、各インクカートリッジ9の抜け止めが行われる。
図11は、各インクカートリッジ9がカートリッジホルダ8に収容された状態で、各インクカートリッジ9のケース27内に空気加圧ポンプ21の加圧力が加わった状態の一例を示す。
図のように、直方体のケース27に加圧空気が導入されて内圧が高まることにより、直方体のケース27は外側に膨らむ。このとき、直方体のうち最も面積が広い面(すなわち隣接するインクカートリッジ9同士で対面している面、またはカートリッジホルダ9の内壁面にが対面している面)が他の部分よりも外側に膨らむ変形をしやすいため、図示のように膨らんで対面する係合部41と被係合部42とが接近してやがて係合する。
この例では、各係合部41は、インクカートリッジ9の抜き方向に対して段部があって挿入方向に対してなだらかな傾斜面があり、インクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる突条が複数(この例では3つ)形成されている。一方、各被係合部42は、上記係合部41の抜き方向に対する段部と係合する段部があってインクカートリッジ9の挿入方向になだらかな傾斜面があり、インクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる突条が複数(この例では3つ)形成されている。
これにより、図のように係合部41と被係合部42とが係合した状態では係合部41と被係合部42の互いの段部が係合してインクカートリッジ9の抜け止め機能を発揮する。
そして、カートリッジホルダ8のカバー部材131が開放されたり、記録装置の動作電源がオフにされたりして、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて膨らんだケース27が元の状態に戻り、各係合部41と各被係合部42の係合が解除される(図10参照)。
この状態では、各インクカートリッジ9はガイド溝43に沿って容易に抜き取ることができる。このとき、インクカートリッジ9はガイド溝43に沿ってスライドすることから、近接した距離を隔てて対面する係合部41と被係合部42とは接触することなくスムーズにインクカートリッジ9の抜き取りおよび装填を行うことができる。
本実施形態によれば、上記インクカートリッジ9には、上記空気加圧ポンプ21によって印加された加圧力によりインクカートリッジ9が取り出されるのを防止する取出し防止手段40が設けられているため、インクカートリッジ9に加圧力が残存している間は、残存する加圧力で取出し防止手段40が機能してインクカートリッジ9が取出されない。このため、従来のように、インクカートリッジ9内に加圧力が残っている間にインクカートリッジ9が無理に引き抜かれ、加圧力が残存したインクカートリッジ9からインクが漏れ出て周囲を汚染したり、インクカートリッジ9やカートリッジホルダ8が接続されるインク補給接続栓等にダメージを与えたりする等の問題が発生しない。また、インク垂れの量を減少できるので、カートリッジホルダ8に設けるインク吸収材を小さくできる。
また、上記取出し防止手段40は、インクカートリッジ9のケース27のうち空気加圧ポンプ21の加圧力により外向きに変形しやすい箇所に設けられているため、少しの加圧力でも外向きに変形しやすい箇所が変形して取出し防止手段40が隣接する部材に作用して取出し防止を機能させるため、インクカートリッジ9に加圧力が作用している間、より確実に取出しを防止できる。
また、上記外向きに変形しやすい箇所は、直方体のケース27のうち最も面積の広い面にあるため、最も面積の広い面は、少しの加圧力でも外向きに変形しやすいためより確実に取出しを防止できる。また、取出し防止手段40を広い面積に設けることができ、より確実な取出し防止機構を設けやすく、構造的な制約を少なくでき、設計の自由度が高くなる。
また、上記取出し防止手段40は、当該インクカートリッジ9に隣接する部材に設けられた被係合部42に係合する係合部41であるため、隣接する部材の被係合部42とインクカートリッジ9の係合部41の係合により、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
また、上記インクカートリッジ9に隣接する部材は、隣接する位置に配置されるインクカートリッジ9であるため、隣接するインクカートリッジ9同士において抜き取り防止機能が働くため、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
また、上記インクカートリッジ9に隣接する部材は、インクカートリッジ9が挿入されるカートリッジホルダ8である場合には、カートリッジホルダ8とインクカートリッジ9との間で抜き取り防止機能が働くため、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
図12は、本発明の第2実施形態である。
この例では、係合部41は断面二等辺三角形でインクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる(この例では3つ)の突条であり、被係合部42は同じく断面二等辺三角形でインクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる複数(この例では3つ)の突条である。そして、係合部41と被係合部42は二等辺三角形の傾斜面を係合させるよう、互いに少しずれた位置に配置されている。すなわち、被係合部42が係合部41よりも少しインクカートリッジ9の抜き差し方向の手前側に位置している。
最も左側に配置された第1のインクカートリッジ9aは、隣接する部材であるカートリッジホルダ8の内壁面と対面する面に、上記内壁面に形成された被係合部42aと係合する係合部41aが形成され、その反対側の隣接する部材である第2のインクカートリッジ9bと対面する面に、第2のインクカートリッジ9bに形成された被係合部42bと係合するための係合部41bが形成されている。
第2のインクカートリッジ9bは、隣接する部材である第1のインクカートリッジ9aの上記係合部41bが形成された面に対面する面に、上記係合部41bと係合する被係合部42bが形成され、その反対側の隣接する部材である第3のインクカートリッジ9cと対面する面に、第3のインクカートリッジ9cに形成された係合部41cと係合するための被係合部42cが形成されている。
第3のインクカートリッジ9cは、隣接する部材である第2のインクカートリッジ9bの上記被係合部42cが形成された面に対面する面に、上記被係合部42cと係合する係合部41cが形成され、その反対側の隣接する部材である第4のインクカートリッジ9dと対面する面に、第4のインクカートリッジ9dに形成された被係合部42dと係合するための係合部41dが形成されている。
第4のインクカートリッジ9dは、隣接する部材である第3のインクカートリッジ9cの上記係合部41dが形成された面に対面する面に、上記係合部41dと係合する被係合部42dが形成され、その反対側の隣接する部材であるカートリッジホルダ8の内壁面と対面する面に、カートリッジホルダ8の内壁面に形成された係合部41eと係合する被係合部42eが形成されている。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、ケース27が外側に変形して膨らんで、係合部41と被係合部42とが係合し、各インクカートリッジ9の抜け止めが行われる。
そして、カートリッジホルダ8のカバー部材131が開放されたり、記録装置の動作電源がオフにされたりして、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて膨らんだケース27が元の状態に戻り、各係合部41と各被係合部42の係合が解除される。
それ以外は、上記第1の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、この実施形態でも上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図13は、本発明の第3実施形態である。
この例では、カートリッジホルダ8に隔壁44a〜44cが設けられ、上記隔壁44a〜44cにより、各インクカートリッジ9a,9b,9c,9dをそれぞれ装填する4つの装填室45が設けられている。そして、各インクカートリッジ9における直方体のケース27の最も広い面は、所定間隔を隔てて隔壁44a〜44cまたはカートリッジホルダ8の内壁面と平行状態で対面している。
また、この例では、各係合部41は断面二等辺三角形でインクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる複数(この例では3つ)の突条であり、被係合部42はインクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる複数(この例では3つ)の三角溝である。そして、係合部41と被係合部42は二等辺三角形の2つの傾斜面を係合させるよう対面する位置に配置されている。
各インクカートリッジ9において、直方体のケース27の最も広い2面に上記係合部41が形成され、上記係合部41が形成された面と対面する隔壁44a〜44cまたはカートリッジホルダ8の内壁面に被係合部42が形成されている。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、ケース27が外側に変形して膨らんで、係合部41と被係合部42とが係合し、各インクカートリッジ9の抜け止めが行われる。
そして、カートリッジホルダ8のカバー部材131が開放されたり、記録装置の動作電源がオフにされたりして、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて膨らんだケース27が元の状態に戻り、各係合部41と各被係合部42の係合が解除される。
この実施形態では、各インクカートリッジ9を同じ形状にすることができることから、インクカートリッジ9のパーツ数を削減することができて部品効率が高くなる。それ以外は、上記第1および第2の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、この実施形態でも上記第1および第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図14は、本発明の第4実施形態である。
この例では、カートリッジホルダ8に隔壁44a〜44cが設けられ、上記隔壁44a〜44cにより、各インクカートリッジ9a,9b,9c,9dをそれぞれ装填する4つの装填室45が設けられている。
そして、インクカートリッジ9における直方体のケース27の最も広い2面に、やや窪んだ浅い凹部46が形成され、取出し防止手段40としての係合部41が上記凹部46内に設けられている。各係合部41は断面二等辺三角形でインクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる複数(この例では3つ)の突条であり、インクカートリッジ9の抜き差し方向に直交する方向に延びる複数(この例では3つ)の三角溝である。被係合部42は、上記係合部41が形成された面と対面する隔壁44a〜44cまたはカートリッジホルダ8の内壁面に形成されている。
そして、この例では、隔壁44で仕切られた装填室45の幅寸法が、インクカートリッジ9の幅寸法より少し大きく設定されていて、装填室45の内面とインクカートリッジ9の側面が摺接しながらインクカートリッジ9を抜き差しするようになっている。また、上記係合部41はその高さが凹部46の深さよりも小さくなるよう設定されていて、インクカートリッジ9を抜き差しするときに係合部41の先端が装填室45の内面に接触しないようになっている。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、ケース27が外側に変形して膨らんで、係合部41と被係合部42とが係合し、各インクカートリッジ9の抜け止めが行われる。一方、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて膨らんだケース27が元の状態に戻り、各係合部41と各被係合部42の係合が解除される。
本実施形態では、上記取出し防止手段40としての係合部41は、インクカートリッジ9のケース27においてやや窪んだ凹部46内に設けられているため、加圧力がなくなったときには、凹部46内の係合部41は確実に機能しなくなるので、加圧力がなくなったときにまでインクカートリッジ9が取出し難くなるおそれがなくなる。
また、インクカートリッジ9とそれに隣接する部材である隔壁44との間にクリアランスを設ける必要がないため、カートリッジホルダ8自体を小型化できる。それ以外は、上記第1〜第3の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、この実施形態でも上記第1〜第3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図15は、本発明の第5の実施形態を示す。
この例は、取出し防止手段40として、当該インクカートリッジ9に隣接する部材に静摩擦係数の大きな状態で接触する高摩擦係数部材47を設けたものである。
図15(A)は、カートリッジホルダ8に隔壁44a〜44cが設けられ、上記隔壁44a〜44cにより、各インクカートリッジ9a,9b,9c,9dをそれぞれ装填する4つの装填室45が設けられている。そして、インクカートリッジ9における直方体のケース27の最も広い2面に、やや窪んだ浅い凹部46が形成され、この凹部46に取出し防止手段40として高摩擦係数部材47が貼着されている。上記高摩擦係数部材47としては、相手材と静摩擦係数の大きな状態で接触するものであれば各種の材質のものを適用することができ、例えばゴムシート,エラストマーシート,ポリウレタンシート,エメリーペーパー等を用いることができる。
また、この例では、高摩擦係数部材47が対面する隣接する部材の表面に、高摩擦係数部材に対して静摩擦係数の大きな状態で接触する接触部材48が設けられている。上記接触部材48としては、高摩擦係数部材47に対して静摩擦係数の大きな状態で接触するものであれば各種の材質のものを適用することができ、例えばゴムシート,エラストマーシート,ポリウレタンシート,エメリーペーパー等を用いることができる。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、ケース27が外側に変形して膨らんで、高摩擦係数部材47と接触部材48とが静摩擦係数の高い状態で接触し、各インクカートリッジ9の抜け止めが行われる。一方、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて膨らんだケース27が元の状態に戻り、高摩擦係数部材47と接触部材48が離れてインクカートリッジ9の抜き差しが可能な状態となる。
このように、上記取出し防止手段40を、当該インクカートリッジ9に隣接する部材に静摩擦係数の大きな状態で接触する高摩擦係数部材47としたため、高摩擦係数部材47が隣接する部材に静摩擦係数の大きな状態で接触することにより、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
変形例として、インクカートリッジ9に取出し防止手段40として接触部材48を設け、当該インクカートリッジ9に隣接する部材に高摩擦係数部材47を設けることもできる。
このように、上記取出し防止手段40を、当該インクカートリッジ9に隣接する部材に設けられた高摩擦係数部材47に対して静摩擦係数の大きな状態で接触する接触部材48としたため、接触部材48が隣接する部材に設けられた高摩擦係数部材47に対して静摩擦係数の大きな状態で接触することにより、加圧状態における抜き取りが確実に防止される。
図15(B)は、カートリッジホルダ8に隔壁44を設けず、直方体のケース27の最も広い2面にやや窪んだ浅い凹部46が形成されたインクカートリッジ9を隣接させて収容するものである。そして、上記インクカートリッジ9の凹部46に取出し防止手段40として高摩擦係数部材47が貼着されている。一方、両端に位置するインクカートリッジ9の凹部46と対面する位置にも高摩擦係数部材47が貼着されている。この高摩擦係数部材47はインクカートリッジ9の抜き差しに邪魔にならないようカートリッジホルダ8内壁面に凹部49を設けてその凹部49内に貼着されている。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、ケース27が外側に変形して膨らんで、隣接するインクカートリッジ9同士間において高摩擦係数部材47同士が静摩擦係数の高い状態で接触する。また、両端のインクカートリッジ9ではインクカートリッジ9の高摩擦係数部材47とカートリッジホルダ8の高摩擦係数部材47が静摩擦係数の高い状態で接触する。これにより、各インクカートリッジ9の抜け止めが行われる。一方、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて膨らんだケース27が元の状態に戻り、接触していた高摩擦係数部材47が離れてインクカートリッジ9の抜き差しが可能な状態となる。
上記第1〜第5の実施形態において、係合部41、被係合部42、高摩擦係数部材47、接触部材48等の取出し防止手段40は、ケース27の外向きに変形しやすい箇所である最も面積の広い2面に形成したが、変形例として、ケース27の壁面の一部を他の箇所よりも比較的肉厚の薄い箇所を形成して外向きに変形しやすい箇所とし、各取出し防止手段40を上記比較的肉厚の薄い箇所に設けることもできる。
このように、上記外向きに変形しやすい箇所を、ケース27のうち最も肉厚の薄い箇所にしたことにより、肉厚の薄い箇所は、少しの加圧力でも外向きに変形しやすいためより確実に取出しを防止できる。
また、他の変形例として、ケース27の壁面の一部を他の箇所よりも加圧力で変形しやすい部材で形成して外向きに変形しやすい箇所とし、この加圧力で変形しやすい部材で形成された箇所に取出し防止手段40を設けることもできる。上記変形しやすい部材としては、例えばゴムやエラストマー、ポリウレタン等の可撓性の材料をあげることができる。
このように、上記外向きに変形しやすい箇所を、ケース27のうち加圧力で変形しやすい部材で形成された箇所としたため、変形しやすい部材で形成された箇所は、少しの加圧力でも外向きに変形しやすいためより確実に取出しを防止できる。
図16は、本発明の第6の実施形態を示す。
この例は、インクカートリッジ9のケース27の上部に開口部61が形成され、上記開口部61を覆うように可撓性シート62が貼着されている。上記可撓性シート62としては、例えばゴムシートが用いられ、インクカートリッジ9と隣接する部材に対して静摩擦係数が高い状態で接触しうる高摩擦係数部材を兼ねている。また、カートリッジホルダ8の上記開口部61と対面する部分に、ゴムシート等の高摩擦係数部材63が貼着されている。この例では、上記開口部61と可撓性シート62により抜取り防止手段が構成されている。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、図16(B)に示すように、可撓性シート62が加圧力によって開口部61の外側に膨らんで、高摩擦係数部材63と静摩擦係数の高い状態で接触する。これにより、インクカートリッジ9の抜け止めが行われる。一方、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて膨らんだ可撓性シート62が元の状態に戻り、高摩擦係数部材67と離れてインクカートリッジ9の抜き差しが可能な状態となる。
図17は、本発明の第7の実施形態を示す。
この例は、インクカートリッジ9のケース27の上部に開口65が形成され、上記開口65を通って進退しうる係合爪67と、上記係合爪67を下向きに付勢するばね等の付勢部材68と、上記係合爪67と付勢部材68を収容する蛇腹69とでアクチュエータ70が構成されている。一方、カートリッジホルダ8の上記開口65と対面する箇所に、上記係合爪67と係合する係合凹部66が形成されている。この例では、上記アクチュエータ70により抜取り防止手段が構成されている。
この状態で、上記空気加圧ポンプ21の加圧力を各インクカートリッジ9に作用させることにより、図17(B)に示すように、付勢部材68の付勢力に抗して加圧力によって蛇腹69が縮み、それに伴って係合爪67が開口65を通って突出し、カートリッジホルダ8の係合凹部66に侵入して係合する。この係合によりインクカートリッジ9の抜け止めが行われる。一方、大気開放弁を兼ねた圧力調整弁22が大気開放されると、各インクカートリッジ9のケース27内の加圧空気が抜けて付勢部材68の付勢力により蛇腹69が元の状態に戻り、係合爪67が開口65内にひっこんでインクカートリッジ9の抜き差しが可能な状態となる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定するものではなく、下記のような変形例を包含する趣旨である。
上記各実施形態において、空気加圧ポンプ21としては、例えば、チューブポンプやピストンポンプ、ダイヤフラムポンプ等各種のポンプを採用することができる。
また、記録ヘッド6のノズルからインクを噴射する圧力発生機構としては、圧電振動子を利用したものや、加熱素子により気泡を発生させることにより発生する圧力でインクを噴射するものを適用することができる。
本発明の流体噴射装置が対象とする流体としては、上述したインク等の液体に限定するものではなく、金属ペースト,粉体,液晶等、各種の流体を対象とする趣旨である。そして、流体噴射装置の代表例としては、上述したような画像記録用のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置があるが、本発明は、その他の流体噴射装置として、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等、各種の流体噴射装置に適用することができる。
1 キャリッジ,2 キャリッジモータ,3 タイミングベルト,4 走査ガイド部材,5 紙送り部材,6 記録ヘッド,6a ノズル開口,7 サブタンク,7a〜7d サブタンク,8 カートリッジホルダ,9 インクカートリッジ,9a〜9d インクカートリッジ,10 インク補給チューブ,11 キャッピング手段,11a キャップ部材,12 ワイピング部材,21 空気加圧ポンプ,22 圧力調整弁,23 圧力検出器,24 インクパック,25 圧力室,26 インク補給バルブ,27 ケース,27a ケース本体,27b 蓋部材,31 フロート部材,32 永久磁石,33a,33b ホール素子,34 基板,35 バルブ,36 チューブ,40 取出し防止手段,41 係合部,41a〜e 係合部,42 被係合部,42a〜e 被係合部,43 ガイド溝,43a〜43d ガイド溝,44 隔壁,44a〜44c 隔壁,45 装填室,46 凹部,47 高摩擦係数部材,48 接触部材,49 凹部,50 栓体,50a ゴムパッキン,50b 可動体,50c バネ部材,51 開口穴,52 導入口,53 回路基板,55 接続機構,56 位置決めピン,57 インク導出管,57a 開口,58 送出口,59 端子機構,61 開口部,62 可撓性シート,63 高摩擦係数部材,65 開口,66 係合凹部,67 係合爪,68 付勢部材,69 蛇腹,70 アクチュエータ,81 開閉弁ユニット,81a 上ケース,81b 下ケース,82 ダイヤフラム弁,83 空気室,84a,84b 接続管,84c 通気孔,85 駆動軸,86 ばね受け座,87 ばね部材,88 係合頭部,89 支軸,90 駆動レバー,91 電磁プランジャ,91a 作動ロッド,93 引っ張りばね,131 カバー部材,131a 回動軸,132 操作レバー,132a 係止孔,132b 押当部,133 スイッチ
Claims (12)
- 流体カートリッジから流体の供給を受けてノズルから流体を噴射する噴射ヘッドと、上記流体カートリッジに加圧力を印加するための加圧ポンプとを備え、上記加圧力の作用により流体カートリッジから噴射ヘッドに向かって流体を供給するように構成された流体噴射装置であって、
上記流体カートリッジには、流体カートリッジの構成部材の一部が加圧ポンプの加圧力により当該流体カートリッジに隣接する部材に作用することにより流体カートリッジが取り出されるのを防止する取出し防止手段が設けられていることを特徴とする流体噴射装置。 - 上記取出し防止手段は、流体カートリッジのケースのうち加圧ポンプの加圧力により外向きに変形しやすい箇所に設けられている請求項1記載の流体噴射装置。
- 上記外向きに変形しやすい箇所は、直方体のケースのうち最も面積の広い面にある請求項2記載の流体噴射装置。
- 上記外向きに変形しやすい箇所は、ケースのうち比較的肉厚の薄い箇所にある請求項2または3記載の流体噴射装置。
- 上記外向きに変形しやすい箇所は、ケースのうち加圧力で変形しやすい部材で形成された箇所にある請求項2〜4のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 上記取出し防止手段は、流体カートリッジのケースにおいてやや窪んだ凹部内に設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 上記取出し防止手段は、当該流体カートリッジに隣接する部材に設けられた被係合部に係合する係合部である請求項1〜6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 上記取出し防止手段は、当該流体カートリッジに隣接する部材に静摩擦係数の大きな状態で接触する高摩擦係数部材である請求項1〜6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 上記取出し防止手段は、当該流体カートリッジに隣接する部材に設けられた高摩擦係数部材に対して静摩擦係数の大きな状態で接触する接触部材である請求項1〜6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 上記流体カートリッジに隣接する部材は、隣接する位置に配置される流体カートリッジである請求項7〜9のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 上記流体カートリッジに隣接する部材は、流体カートリッジが挿入されるカートリッジホルダである請求項7〜10のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 流体カートリッジから流体の供給を受けてノズルから流体を噴射する噴射ヘッドと、上記流体カートリッジに加圧力を印加するための加圧ポンプとを備え、上記加圧力の作用により流体カートリッジから噴射ヘッドに向かって流体を供給するように構成された流体噴射装置に用いられる上記流体カートリッジであって、
上記流体カートリッジの構成部材の一部が加圧ポンプの加圧力により当該流体カートリッジに隣接する部材に作用することにより流体カートリッジが取り出されるのを防止する取出し防止手段が設けられていることを特徴とする流体カートリッジ。
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JP2006342304A JP2008149644A (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | 流体噴射装置および流体カートリッジ |
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JP2019069565A (ja) * | 2017-10-10 | 2019-05-09 | ブラザー工業株式会社 | 液体排出装置 |
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-
2006
- 2006-12-20 JP JP2006342304A patent/JP2008149644A/ja not_active Withdrawn
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