JP2008148571A - コンバインの刈高さ検出装置 - Google Patents

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達也 北野
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Abstract

【課題】 コンバインの刈高さ検出装置において、後進時における接地体の損傷や変形を未然に回避する。
【解決手段】 検知ケース22を、接地体23の前部支点Xより後方箇所に設置した後部支点Yを中心に前上がり方向に退避回動可能に支持し、前進時においては接地体23の後端部に作用する接地外力が、検知ケース22を後部支点Y周りに前下がり方向に回動させるように作用し、後進時において接地体23の後端部に作用する接地外力が検知ケース22を後部支点Y周りに前上がり方向に回動させるように作用するよう構成し、接地体23の上面を山形の屈曲面に構成してある。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コンバインにおける自動刈高さ制御に利用される刈高さ検出装置に係り、特には、走行機体の前部に昇降自在に連結された刈取り部の下部に前部支点を中心に上下揺動して接地追従する接地体を配備し、この接地体の揺動を角度センサで検知するよう構成した刈高さ検出装置に関する。
刈高さ検出装置に使用される接地体は前部支点を中心に上下揺動するものであるので、刈取り部を作業高さに下降させた状態で後進すると、接地体が地面に食い込んで損傷あるいは変形してしまうおそれがある。
このような不具合を解消する手段として、特許文献1に開示されているように、接地体とセンサボックスとからなるセンサユニットを上方に退避移動操作可能に支持したもの、あるいは、接地体だけを上方に退避移動操作可能にしたものや、特許文献2に開示されているように、接地体を下方向き凸曲状に湾曲形成した板バネ材で構成して、その長手方向中間の凸曲頂部を接地させるとともに、接地体の後端部を地面より上方位置で刈取り部に前後移動可能に案内係止するように構成したもの、等が提案されている。
実開昭58−152837号公報(第2図、第6図、第7図) 特開2005−95045号公報
特許文献1に開示されている刈高さ検出装置においては、後進時にセンサユニット全体、あるいは、接地体を上方に退避移動させることで、接地体が地面へ食い込むことを確実に回避することができるものであるが、センサユニットあるいは接地体を退避移動させるための操作構造が必要になるとともに、その人為操作が煩わしいものになる。また、後進時に退避操作を怠ると接地体を損傷することになる。
特許文献2に開示されている刈高さ検出装置においては、板バネ材からなる湾曲接地体の凸曲頂部を接地させるので、特別な退避操作を行わなくても前進および後進のいずれにおいても接地体が地面に食い込むことがなく、耐久性および取扱い性に優れたものとなっているのであるが、後進時に接地体に不当な外力が作用しないようにするためには、接地体の凸曲頂部より後方延長部分にも、前方迎え角と同程度の緩い迎え角を与えておく必要があり、そのために接地体の全長が相当長くなって、刈高さ検出装置の前後方向での設置スペースが長くなってしまうものであった。接地体の後端部が刈取り部に係止支持されているので、雑草やワラくず等の夾雑物が接地体の内部に入り込んでくると接地体後端部の係止部に引っ掛かって堆積するおそれもあった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、後進時における接地体の損傷や変形を未然に回避することができる刈高さ検出装置を得ることを目的としている。
第1の発明は、走行機体の前部に昇降自在に連結された刈取り部の下部に、前部支点を中心に上下揺動可能な接地体、および、この接地体の揺動を検知する角度センサを支持した検知ケースを配備し、前記接地体を後方下方に向けて延出してその後端部を接地点として接地追従揺動するよう構成したコンバインの刈高さ検出装置において、
前記検知ケースを、前記前部支点より後方箇所に設置した後部支点を中心に前上がり方向に退避回動可能に支持し、前進時においては前記接地体の後端部に作用する接地外力が、前記検知ケースを前記後部支点周りに前下がり方向に回動させるように作用し、後進時において前記接地体の後端部に作用する接地外力が前記検知ケースを前記後部支点周りに前上がり方向に回動させるように作用するよう構成し、前記接地体の上向き面を山形の屈曲面に構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、刈取り部が刈取り作業高さにあって前進移動している状態では、接地体の後端部が検知ケースの後部支点よりも後方において接地しており、この後端部に働く接地反力は検知ケースを前下がり方向に回動させるよう働き、検知ケースは自重、接地体からの接地反力、および、接地体の接地摺動に伴う引きずり抵抗、等によって所定の前下がり回動限度である検知用位置に安定保持され、この状態で地面の高さ変化に対応して接地体が上下揺動し、その揺動角度が角度センサによって検知されることになる。
後進が行われた際に、接地体が地上の障害物に引っ掛かると接地体に前方向きの外力が働き、接地体が下方に限界まで揺動して検知ケースと一体化された状態となり、この状態で接地体に作用する前向きの外力が検知ケースを前上がり方向に回動させる力として作用する。検知ケースは、それ全体の自重等による前下がり方向への回動力を備えており、この前下がり方向への回動力よりも大きい前上がり方向への回動力を受けると上方へ回動することになり、検知ケースが後部支点を中心にして前上がり回動する。これによって接地体の前部支点が上方に退避し、刈高さ検出装置の主要部が退避位置まで振り上がることになる。
この場合、例えば図15中の仮想線に示すように、上面が直線状の接地体23’を用いた場合、接地体23’の上面に対して検知ケース22の後部支点Yから下ろした垂線との交点qより下方箇所に前向きの外力が接地体23’に作用すると、限界まで揺動した接地体23’と検知ケース22とが一体化された構造体に後部支点Y周りの前上がり回動力が働いて、接地体23’と検知ケース22とが一体化された構造体は退避位置まで振り上がることになる。しかし、接地体23’の前記交点qより上方箇所に前向きの外力が作用すると、接地体23’と検知ケース22とが一体化された構造体に後部支点Y周りに前下がり回動力が働くことになる。つまり、前記交点qは、接地体23’と検知ケース22とが一体化された構造体が前向き外力によって前上がり回動、あるいは、前下がり回動されるかが決められるデッドポイントとなっており、このデッドポイントより上方箇所に前向き外力が作用すると、検知ケース22が前下がり回動限界にある状態で更に前下がり回動力が働いて、接地体23’が損傷したり変形するおそれがある。
これに対して、第1の発明によると、例えば図15中の実線で示す接地体23のように、上面が直線状の接地体23’と後端位置を同じにして上面を山形に形成し、かつ、接地体23が限界まで付勢揺動された状態において、上面に対して検知ケース22の後部支点Yから下ろした垂線との交点(デッドポイント)rが山形の頂部となるように設定すると、この交点rは直線状の接地体23’の前記交点qよりも高い位置となる。
つまり、後進して地上の障害物に引っ掛かって前向き外力が作用した場合に、上面が直線状の接地体23’を使用した刈高さ検出装置では、地上に突出する障害物が低いものでも、接地体23’が前下がり方向の回動力を受けて損傷するおそれがある。しかし、第1の発明のように、上面が山形の接地体23を備えた刈高さ検出装置では、地上に突出する障害物が高くても、接地体23が前下がり方向の回動力を受けるおそれが少なく、接地体23が損傷や変形を受ける可能性が低いものとなるのである。
従って、第1の発明によると、後進時における接地体の損傷や変形を未然に回避することができる刈高さ検出装置を構成することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記接地体を上下に薄い板材で構成してあるものである。
上記構成によると、例えば図16に示すように、接地体23は山形に屈曲されたものとなり、接地体23の下面も山形となる。接地体23の下面が山形であると、地面に接触する接地体23の後端部の地面に対する前上がり角度が、直線状に形成された接地体23’の後端部の地面に対する前上がり角度よりも大きいものとなり、屈曲された接地体23が地上の小さい隆起部に接触開始して乗り上がり通過するまでの距離が、直線状の接地体23’が地上の小さい隆起部に乗り上がり開始して通過するまでの距離より短いものとなる。従って、板材を山形に屈曲して接地体23を構成した刈高さ検出装置では、接地体23が小さい隆起部に感応して揺動作動する時間が短いものとなり、所定時間以上続く接地体23の揺動に基づいて制御作動するように感知不感時間を設定することで、不要な上昇制御を回避した安定した刈高さ制御を実行するのに有効となる。
図1に、自脱型コンバインの側面が示されている。このコンバインは、左右のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に4条刈仕様の刈取り部3が昇降自在に連結されるとともに、走行機体2に運転部4、脱穀装置5、および、アンローダ付きの穀粒回収タンク6、等が搭載された構造となっている。
前記刈取り部3は、植立穀稈を刈取り姿勢に引起こす4台の引起し装置7、引き起こされた穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取り装置8、複数条の刈取り穀稈を合流して後方上方へ挟持搬送して脱穀装置5に装備されたフィードチェーン9の始端部に横倒れ姿勢で受け渡す供給搬送装置10、等が装備されている。刈取り部3に前下がり姿勢で配備された刈取り部フレーム11の後部基端が、走行機体1の前部に立設された基台12に横向き支点Pを中心にして昇降揺動可能に支持されるとともに、走行機体2と刈取り部フレーム11とに亘って装着された油圧シリンダ13の伸縮作動によって刈取り部3が駆動昇降されるようになっている。
前記油圧シリンダ13は図示されない電磁バルブによって作動制御されるものであり、この電磁バルブは、刈取り部3の前端下部に備えた刈高さ検出装置Aからの検出情報に基づいて自動制御(自動刈高さ制御)されるとともに、運転部4に備えられた操作レバー14を前後操作してもたらされる人為昇降指令によっても優先的に切換え操作されるようになっている。
周知のように、自動刈高さ制御は、刈取り部3の対地高さ(刈高さ)を設定値に維持するように油圧シリンダ13の制御バルブを自動操作して刈取り部3を昇降制御するものであり、本発明は、この自動刈高さ制御に用いる前記刈高さ検出装置Aを以下のように構成したものである。
図2に示すように、前記刈取り部3の下端部には刈取り部フレーム11の前端に連結した横向き伝動ケース15が配備されており、この伝動ケース15に、引起し条数より1本多い(この場合5本)丸パイプ材からなる分草フレーム16が、左右所定間隔をもって前向き片持ち状に並列配備されている。各分草フレーム16の前部に引起し装置7の下部が連結支持されるとともに、分草フレーム16の前端に先細り形状の分草具17が装着され、左端から2個目の分草具17の背部に刈高さ検出装置Aが配備されている。
図3に示すように、刈高さ検出装置Aが配備される分草フレーム16の前部は山形に屈曲されており、この分草具フレーム16の前端部をプレス加工して縦板状に形成した支持部16aに、分草具17の背部に連結固定された縦向きの取付け板17aが2本のボルト18によって側方から締付け固定されるとともに、取付け板17aに刈高さ検出装置Aが支持されている。取付け板17aに形成されたボルト挿通孔17bは後上がりに傾斜した長孔に形成されており、その長孔範囲内で分草具17および刈高さ検出装置Aを一体に斜め上下方向に位置調節することができるようになっている。
刈高さ検出装置Aは、地面(圃場面)Gに対する刈取り部3の高さを接地式に検知するものであり、基本的には、前記取付け板17aに連結支持されたセンサブラケット21、このセンサブラケット21の側面に取付けられた検知ケース22、検知ケース22の側面前部に横向きの前部支点Xを中心に上下揺動可能に支持された接地体23、検知ケース22に取付けられた回転式ポテンショメータ利用の角度センサ24、等で構成されている。
図4,図5に示すように、前記センサブラケット21は厚板材を平面視でJ字形に屈曲して形成されたものであり、その前端から突設したローリング支軸25が、取付け板17aの後端部に前後向きに固設されたボス部26に後方から回動自在に挿入連結され、刈高さ検出装置A全体が前後に向かうローリング支点R周りに回動可能に支持されている。なお、ボス部26に外周からねじ込み装着した止めネジ19の先端をローリング支軸26の外周に形成した環状溝20に係合させることで、ローリング支軸25の抜け止めがなされている。
図6に示すように、前記ボス部26にはねじりバネ27が外嵌装着され、その両遊端部27a,27bが取付け板17aの後端部を左右から所定の初期弾性力をもって挟持するとともに、前記センサブラケット21の前端上部から前向きに突設したピン28がねじりバネ27の両遊端部27a,27bで挟持されている。
このように取付け板17aを介して一定姿勢に保持されたねじりバネ27の両遊端部27a,27bがピン28を左右から挟持することで、ローリング支点R周りに回動自在なセンサブラケット21は、接地体23が直下方に位置する所定の中立姿勢に弾性的に保持されている。ローリング支点R周りの設定以上の大きい回動力がセンサブラケット21に外部から作用すると、センサブラケット21はピン28によってねじりバネ27における遊端部27a,27bの一方を押し広げ変形しながら回動移動され、外力が無くなるとピン28に働くねじりバネ27の弾性復元力によってセンサブラケット21が元の中立姿勢にまで回動復帰されるようになっている。従って、接地体23が接地されたままで機体操向がなされる、等して接地体23に大きい外力が横向きに作用しても、刈高さ検出装置A全体がローリング回動することで刈高さ検出装置Aの損傷が未然に回避される。
図4に示すように、取付け板17aの左右両側部にはガイドリブ29が後拡がり状に突設されており、前進走行に伴ってセンサブラケット21の回動支点部に近づく雑草やワラ屑などの夾雑物をガイドリブ29で横側方に案内して後方に逃がすよう構成されている。
図7に示すように、センサブラケット21の後部には固定支軸31が横向きに突設されており、この固定支軸31に前記検知ケース22が後部支点Y周りに回動自在に支持されている。
検知ケース22の前部には前記前部支点Xをなす支点軸32が回動自在に横架支承され、この支点軸32のケース外方突出端に前記接地体23の前端部が所定の回動姿勢で一体回動可能に連結固定されている。接地体23は上下方向に面する前後に長い帯板状の板材で構成されており、その長手方向の中間部位を頂部とする山形に屈曲されている。接地体23の前端部横一側には取付け基部23aが縦壁状に折り起こされ、この取付け基部23aが前記支点軸32の突出端部に脱着可能にボルト締め固定されている。図15に示すように、接地体23が限界まで付勢揺動された状態において、接地体23の後側の上面に対して検知ケース22の後部支点Yから下ろした垂線との交点rが山形の頂部となるように設定されている。
前記角度センサ24は検知ケース22の側面にがネジ連結され、そのセンサ軸24aのケース内端部に固着した部分小径ギヤ33と、前記支点軸32に固着した部分大径ギヤ34とが咬合されている。従って、接地体23の上下揺動によって支点軸32が回動すると、それが増幅されてセンサ軸24aに伝達され、接地体23の小さい上下動が角度センサ24で大きい角度変化として検知されるようになっている。
支点軸32にねじりバネ35が外嵌装着され、このねじりバネ35の一端がケース内に係止固定されるとともに、ねじりバネ35の他端が部分大径ギヤ34に差込み連結されて、ねじりバネ35のねじり弾性力によって接地体23が下方に向けて揺動付勢されるよう支点軸32が回動付勢され、接地体23が地面の高さ変化に円滑に追従して上下揺動するようになっている。
接地体23が下方に大きく付勢揺動されると、図9に示すように、接地体23の前端角部に形成された段部23bが、検知ケース22の外面に突設された突部22aに前方から接当することで、接地体23の付勢方向への揺動限度が規制されるようになっている。
図7に示すように、前記検知ケース22の内部に突設した支点ボス部36にねじりバネからなる戻しバネ37が外嵌装着されるとともに、固定支軸31のケース内端部にはフランジ38が一体回動可能に装着されており、戻しバネ37の一端がケース内に係止固定されるとともに、戻しバネ37の他端が前記フランジ38に差込み連結され、戻しバネ37のねじり弾性力によって検知ケース22が後部支点Y周りに前下がり方向に回動付勢されている。
検知ケース22は、左右の分割ケースをボルト締め連結して構成されており、前部上方におけるボルト頭部40がセンサブラケット21の上端縁に受け止め支持されることで検知ケース22の前下がり回動限度が規制されている。センサブラケット21の上端縁にボルト頭部40が接当支持されて検知ケース22が前下がり回動限度にある時、接地体23の揺動支点である前部支点Xより検知ケース22の回動支点である後部支点Yが少し高く位置するように設定されている。
前記刈高さ検出装置Aは、使用しない時や路上走行を行う時などにおいて、以下のような格納ロック手段によって振り上げ回動した格納姿勢に固定しておくことができる。つまり、図11,図12に示すように、検知ケース22の下部にはリブ状の突片22bが設けられ、検知ケース22を手動で大きく前上がり回動させた後、突片22bに形成したピン孔41とセンサブラケット21に形成したピン孔42とに亘って頭付き連結ピン43を挿通して止めピン44で抜け止めすることで、刈高さ検出装置Aを大きく前上がり回動させた格納姿勢に格納ロックすることができるよう構成されている。刈高さ検出装置Aが格納姿勢にあるとき、回動限界まで付勢回動された接地体23の下端は分草具17における取付け板17aの下端より上方に位置しており、分草具17が接地するまで刈取り部3が下降されても、格納姿勢にある接地体23が地面に触れて変形することはない。
本発明に係る刈高さ検出装置Aは以上のように構成されており、刈取り部3が刈取り作業高さにあって前進移動している状態では、図3に示すように、接地体23の後端部が検知ケース22の後部支点Yよりも後方において付勢接地しており、この後端部に働く接地反力は検知ケース22を前下がり方向に回動させるよう働き、検知ケース22は自重、戻しバネ39の張力、接地体23からの接地反力、および、接地体23の接地摺動に伴う引きずり抵抗、等によって所定の前下がり回動限度である検知用位置に安定保持され、この状態で地面Gの高さ変化に対応して接地体23が前部支点X周りに上下揺動し、その揺動角度が角度センサ24によって検知されることになる。
角度センサ24で検出された検出角度は刈高さ設定器で設定された基準角度と比較され、検出角度と基準角度との偏差が不感帯以内にあると刈取り部3の昇降制御は中立状態にあって、刈取り部3の対地高さが設定範囲内に維持される。検出角度と基準角度との偏差が不感帯より外れると、その外れを減少する方向に刈取り部3が昇降制御され、これによって刈高さが常に安定維持されるのである。
走行機体2が後進した際に、接地体23が地上に突出している障害物に引っ掛かると、接地体23に前方向きの外力が働き、検知ケース22に前上がり方向の回動力として作用する。この場合、検知ケース22は、それ全体の自重および戻しバネ39による前下がり方向への回動力よりも大きい前上がり方向への回動力を受けると上方へ回動することになり、図8に示すように、検知ケース22が後部支点Yを中心にして前上がり回動する。これによって接地体23の前部支点Xが上方に退避し、屈曲された支持杆16の下方空間において刈高さ検出装置Aの主要部が退避位置まで振り上がることになる。
前進に切換わると、退避位置の検知ケース22は前下がり回動して自動的に元の検知用位置まで復帰回動して刈高さ検知可能な状態がもたらされる。この場合、戻しバネ37は、後部支点Yにおける回動抵抗が増大した場合でも確実に前下がり回動復帰が行われるように装備されたものであり、接地体23を接地付勢するためのなじりバネ35に比べて弱いものが使用されている。
図13,図14に示すように、角度センサ24の後端から導出されたハーネス47は、検知ケース22の上方においてS字状に屈曲されて後向きに延出されている。ハーネス47の後方向き導出部分には金属製の保護コイル48が套嵌され、検知ケース22の上面に突設された左右のガイドリブ22c、22dの間に位置決め係入されて後方に案内されている。一方のガイドリブ22cに止めネジ49が装着されるとともに、他方のガイドリブ22dの内面には前後一対の小突起50が設けられており、止めネジ49の先端および小突起50を保護コイル48に食い込ませることで、保護コイル48が検知ケース22から抜け外れることが阻止されている。角度センサ24、ハーネス47のS字状の部分、角度センサ24とハーネス47とを接続するカプラー52が、合成樹脂製の保護カバー46によって覆われており、止めネジ49により保護カバー46が検知ケース22に固定されて
いる。
ハーネス47は保護コイルで48保護されており、分草フレーム16に形成された透孔51ハーネス47及び保護コイル48が出入り自在に挿入され、分草フレーム16の後方適所から外部に導出されたハーネス47が、横向き伝動ケース15、および、刈取り部フレーム11、等に沿って配策され、走行機体2側に備えられた制御系に接続されている。
分草フレーム16の前記透孔51は、分草フレーム16における山形屈曲部の機体後方側の山裾近傍で、かつ、ローリング支点Rの後方延長線に近い位置において前向きに開口されており、検知ケース22の後部支点Y周りの回動や、刈高さ検出装置Aのローリング支点R周りの回動に伴ってハーネス47及び保護コイル48が透孔51から出入りする。
分草具17を分草フレーム16に対して上下に位置調節すると、刈高さ検出装置Aが一体に高さ調節されることになり、刈取り装置8の対地高さ、つまり、刈り高さが変更調節される。この場合、調節の前後における分草具17と接地体23との高さ関係に変化がないので、分草具17による倒伏作物のすくい洩れや分草具17の地中への突っ込みなく自動刈高さ制御が実行される。
〔別実施例〕
(1)前記接地体23を、上面が山形で、下面が直線状に形成されたものに構成することもできる。
(2)刈高さ検出装置Aを分草フレーム16に支持し、分草具17を分草フレーム16に対して高さ調節可能に構成して実施することもできる。
コンバインの全体側面図 刈取り部の概略平面図 刈高さ検出装置の側面図 刈高さ検出装置の平面図 刈高さ検出装置の縦断側面図 刈高さ検出装置のローリング構造を示す縦断正面図 刈高さ検出装置の横断平面図 機体後進状態における刈高さ検出装置の側面図 機体後進状態における刈高さ検出装置の縦断側面図 刈高さ検出装置の接地体を示す平面図 振り上げ格納した刈高さ検出装置を示す側面図 刈高さ検出装置の格納ロック構造を示す正面図 ハーネス導出部位の平面図 ハーネス引き回し構造の側面図 接地体が揺動限界にある状態の刈高さ検出装置を示す側面図 障害物通過状態の刈高さ検出装置を示す側面図
符号の説明
2 走行機体
3 刈取り部
22 検知ケース
23 接地体
X 前部支点
Y 後部支点

Claims (2)

  1. 走行機体の前部に昇降自在に連結された刈取り部の下部に、前部支点を中心に上下揺動可能な接地体、および、この接地体の揺動を検知する角度センサを支持した検知ケースを配備し、前記接地体を後方下方に向けて延出してその後端部を接地点として接地追従揺動するよう構成したコンバインの刈高さ検出装置において、
    前記検知ケースを、前記前部支点より後方箇所に設置した後部支点を中心に前上がり方向に退避回動可能に支持し、前進時においては前記接地体の後端部に作用する接地外力が、前記検知ケースを前記後部支点周りに前下がり方向に回動させるように作用し、後進時において前記接地体の後端部に作用する接地外力が前記検知ケースを前記後部支点周りに前上がり方向に回動させるように作用するよう構成し、
    前記接地体の上面を山形の屈曲面に構成してあることを特徴とするコンバインの刈高さ検出装置。
  2. 前記接地体を上下に薄い板材で構成してある請求項1記載のコンバインの刈高さ検出装置。
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JP2015027267A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 井関農機株式会社 コンバイン
JP2016105743A (ja) * 2016-03-23 2016-06-16 井関農機株式会社 刈取装置の高さ検出装置
JP2016146853A (ja) * 2016-05-27 2016-08-18 井関農機株式会社 コンバイン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015027267A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 井関農機株式会社 コンバイン
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