JP2008043278A - コンバインの刈高さ検出装置 - Google Patents

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達也 北野
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Abstract

【課題】 コンバインの刈高さ検出装置における接地体の損耗度合いを簡単に識別できるようにして、接地体の交換時期を判別しやすくする。
【解決手段】
走行機体の前部に設けた刈取り部の下部に、前部支点Xを中心に上下揺動して接地追従する接地体23と、その接地体23の姿勢変化を検出する検出部20とを設け、刈高さ検出姿勢にある前記接地体23の接地作用部分は、機体進行方向に直交する左右方向での断面形状を、断面の左右方向における上下高さが異なる非直線形状に形成してあるコンバインの刈高さ検出装置。
【選択図】 図11

Description

本発明は、コンバインにおける自動刈高さ制御に利用されるように、走行機体の前部に昇降自在に連結された刈取り部の下部に前部支点を中心に上下揺動して接地追従する接地体を配備し、この接地体の姿勢変化を角度センサで検知するように構成した刈高さ検出装置に関する。
この種の、接地体を用いた刈取高さ検出装置は、超音波センサを用いた無接触式の刈高さ検出装置を用いたものと比較して、簡単な構造でありながら作物の倒伏状態や雑草の繁茂の状況などによる外乱の影響を受けにくく、しかも地面すれすれで刈取を行う接地刈り等の作業を応答性良く行ない易い点で有利なものである。
ところが、刈高さ検出装置に使用される接地体は前部支点を中心に上下揺動するものであるため、刈取り部を作業高さに下降させた状態で後進すると、接地体が地面に食い込んで損傷あるいは大きく変形してしまうおそれがある。
そこで、このような不具合を解消する手段として、特許文献1に開示されているように、接地体とセンサボックスとからなるセンサユニットを上方に退避移動操作可能に支持したもの、あるいは、接地体だけを上方に退避移動操作可能にしたものや、特許文献2に開示されているように、電動モータで接地体を分草具の下端の延長線よりも上方側に退避移動するように構成したもの、等が提案されている。
実開昭58−152837号公報(第2図、第6図、第7図) 特開2005−261304号公報(段落番号〔0016〕、図3、図7)
上記の各特許文献1,2で用いられる接地体は、何れも平板状の接地体を弓状に湾曲させて地面に追従接地しながら刈高さを検出するように構成されたものであるため、当然のことながら長期間の使用のうちには接地箇所が摩耗し、検出精度を適正に保つために交換の必要が生じてくる。
ところが上述の平板状の接地体は、その終端部が摺り減ってきても、平板状であるがために、一目ではどの程度磨り減っているのかを判別できず、終端までの長さを測ってみるなどの煩わしい作業が必要であった。
また、特許文献1に開示されている刈高さ検出装置においては、後進時にセンサユニット全体、あるいは、接地体を上方に退避移動させることで、接地体が地面へ食い込むことを確実に回避することができるものであるが、センサユニットあるいは接地体を退避移動させるための操作構造が必要になるとともに、その人為操作が煩わしいものになる。また、後進時に退避操作を怠ると接地体を損傷することになる。
特許文献2に開示されているように、接地体の姿勢を切り換えるための専用の電動モータを用いるとともに、走行変速装置や作業クラッチの操作と連携させるように構成すれば、前進作業時に接地体を検出姿勢とし、後進や中立の非作業姿勢では接地体を非検出姿勢に自動的に姿勢変更することもできるが、そのためには、専用の電動モータや連携操作のための各種操作機構、および制御手段が必要となり、構造の複雑化を招く要因となり易い。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、接地体の損耗度合いを簡単に識別できるようにして、接地体の交換時期を判別しやすくすることを目的としている。
〔解決手段1〕
本発明におけるコンバインの刈高さ検出装置は、走行機体の前部に設けた刈取り部の下部に、前部支点を中心に上下揺動して接地追従する接地体と、その接地体の姿勢変化を検出する検出部とを設け、刈高さ検出姿勢にある前記接地体の接地作用部分は、機体進行方向に直交する左右方向での断面形状を、断面の左右方向における上下高さが異なる非直線形状に形成してある点に構成上の特徴を有する。
〔解決手段1の作用および効果〕
したがって、接地体の接地作用部分のうち、上下高さの低い部分が先に摩耗し、高い部分の摩耗時期が遅れることとなる。その結果、接地作用部分の終端形状が摩耗に伴って単なる直線状ではなくなるので、これに基づいて接地体の損耗度合いを簡単に判別することができ、接地体の交換時期を的確に把握し易くなる利点がある。
〔解決手段2〕
請求項2にかかる発明では、コンバインの刈高さ検出装置において、走行機体の前部に設けた刈取り部の下部に、前部支点を中心に上下揺動して接地追従する接地体と、その接地体の姿勢変化を検出する検出部とを設け、刈高さ検出姿勢にある前記接地体の接地作用部分は、機体進行方向に直交する方向での断面形状を、前記接地作用部分の左右方向での中央部分に位置する箇所よりも横側方部分に位置する箇所を高くした形状に形成されている点に構成上の特徴を有する。
〔解決手段2の作用および効果〕
したがって、接地体の接地作用部分のうち、上下高さの低い中央側部分が先に摩耗し、これに比べては高い部分である横側方部分の摩耗時期が遅れることとなる。その結果、接地作用部分の終端形状が摩耗に伴って単なる直線状ではなくなるので、これに基づいて接地体の損耗度合いを簡単に判別することができ、接地体の交換時期を的確に把握し易くなる利点がある。
さらに、機体の変形圃場に沿う走行やローリング作動などに伴って、接地体の接地作用部分が側圧を受けた場合に、内側の中央部分よりも高く立設されている横側方部分のガイド作用によって、接地体が地面上を横移動し、地面下に潜り込むことを避け易いので、この接地体の損傷を防止し得る上で有効である。
〔解決手段3〕
請求項3にかかる発明では、請求項1または2記載のコンバインの刈高さ検出装置において、接地体の姿勢変化を検出する検出部を、前記接地体の揺動を検知する角度センサと、その角度センサを支持した検知ケースとの組み合わせで構成し、
前記検知ケースを、接地体の前部支点よりも後方箇所に設置した後部支点を中心に前上がり方向に退避回動可能に支持し、
前進時においては前記接地体の後端部に作用する接地外力が、前記検知ケースを前記後部支点周りで前下がり回動させる方向に作用し、かつ後進時において前記接地体の後端部に作用する接地外力が、前記検知ケースを前記後部支点周りで前上がり回動させる方向に作用するように、前記接地体の後端部と後部支点との相対位置を設定してあり、
前記退避回動した姿勢にある検知ケースを前下がり方向に回動付勢する復帰バネを備えるとともに、検知ケースの刈高さ検出姿勢からの前下がり方向への回動限界を規制する接当規制手段を設けてあることを特徴とする。
〔解決手段3の作用および効果〕
請求項3にかかる発明によると、前記解決手段1または解決手段2に記載の点にかかる作用効果を奏するとともに、次の点でも有効な作用効果を奏する。
すなわち、上記構成によると、接地体の後端部を接地させたままで後進させると、接地体の後端部に前方への外力が働き、この外力によって検知ケースが後部支点を中心に前上がり方向に退避回動することになり、接地体の前部支点は上方に大きく退避移動する。従って、接地体は後端部が地面に接触した起立姿勢となり、この姿勢を維持したままで機体後進に伴って地上を摺接移動してゆく。
この場合、接地体はその後端部が接地追従するので、接地体の上方空間は後方へ開放されており、地上の夾雑物が接地体に絡まってきても地面との摺接に伴って後方にすり抜けてゆき、接地体に絡まって付着堆積することがない。
また、後進から前進に切換わると、起立姿勢の接地体の後端部に働く後向きの外力と戻しバネの付勢力によって検知ケースは前下がり方向に回動され、その回動限界である検知用位置まで速やかに復帰回動する。
これによって、後進時には特別な操作を要することなく接地反力を利用して自動的に接地体および角度センサを上方に退避回動させて損傷や変形を回避することができる耐久性に優れた刈高さ検出装置を構成することができた。しかも、後下がり姿勢の接地体を使用することで、前進時に地上の夾雑物が接地体に付着堆積することがなく、かつ、接地体を前後に短いものにしてコンパクトに構成することができた。
〔コンバインの構成〕
図1に、本発明の刈高さ検出装置Aを適用した自脱型コンバインの側面が示されている。このコンバインは、左右のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に4条刈仕様の刈取り部3が昇降自在に連結されるとともに、走行機体2に運転部4、脱穀装置5、および、搬出装置付きの穀粒回収タンク6、等が搭載された構造となっている。
前記刈取り部3は、植立穀稈を刈取り姿勢に引起こす4本の引起し装置7、引き起こされた穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取り装置8、複数条の刈取り穀稈を合流して後方上方へ挟持搬送して脱穀装置5に装備されたフィードチェーン9の始端部に横倒れ姿勢で受け渡す供給搬送装置10、等が装備されている。刈取り部3に備えられた刈取り部フレーム11の基端が、機体フレーム80の前部に立設された基台12に横向き支点Pを中心にして昇降揺動可能に支持されるとともに、機体フレーム80と刈取り部フレーム11とに亘って装着された油圧シリンダ13の伸縮作動によって刈取り部3が駆動昇降されるようになっている。
前記油圧シリンダ13は図示されない電磁バルブによって作動制御されるものであり、この電磁バルブは、刈取り部3の前端下部に備えた刈高さ検出装置Aからの検出情報に基づいて自動制御(自動刈高さ制御)されるとともに、運転部4に備えられた操作レバー14を前後操作してもたらされる人為指令によっても優先的に切換え操作されるようになっている。
周知のように、自動刈高さ制御は、刈取り部3の対地高さ(刈高さ)を設定値に維持するように油圧シリンダ13の制御バルブを自動操作して刈取り部3を昇降制御するものであり、本発明は、この自動刈高さ制御に用いる前記刈高さ検出装置Aを以下のように構成したものである。
図2に示すように、前記刈取り部3の下端部には、引起し条数より1本多い(この場合5本)丸パイプ製の分草フレーム15が左右所定間隔をもって前向き片持ち状に並列配備され、各分草フレーム15の前部に引起し装置7の下部が連結支持されるとともに、分草フレーム15の前端に差込み連結された支持杆16に先細り形状の分草具17が装着されている。
そして、左右外端から2本目の前記支持杆16の下方にそれぞれ刈高さ検出装置Aが配備され、例えば、左右の刈高さ検出装置Aで得られた刈高さの平均値に基づいて自動刈高さ制御が行われる。
〔刈高さ検出装置〕
図3に示すように、刈高さ検出装置Aが配備される分草具17の支持杆16は側面視で山形に屈曲されており、この支持杆16の前端に連結固定されたブラケット16aに、分草具17の背部に備えられた縦板状の取付け板17aが2本のボルト18によって側方から締付け固定されるとともに、この取付け板17aに刈高さ検出装置Aが支持されている。取付け板17aに形成されたボルト挿通孔17bは後倒れ傾斜した上下長孔に形成されており、その長孔範囲内で分草具17および刈高さ検出装置Aを一体に上下位置調節することができるようになっている。
刈高さ検出装置Aは、地面(圃場面)Gに対する刈取り部3の高さを接地式に検知するものであり、基本的には、横向きの前部支点Xを中心に上下揺動可能に支持された接地体23と、その接地体23の上下揺動による姿勢変化を検出する検出部20との組み合わせで構成されており、前記検出部20が、前記取付け板17aに連結支持されたセンサブラケット21に支持されている。
前記検出部20は、センサブラケット21の側面に取付けられた検知ケース22と、検知ケース22の側面に取付けられた回転式ポテンショメータ利用の角度センサ24、等で構成されており、前記接地体23は、検知ケース22の側面前部に設けられた横向きの前部支点Xを中心に上下揺動可能に支持されている。
図4および図5に示すように、前記センサブラケット21は厚板材を平面視でL形に屈曲して形成されたものであり、その前端から突設したローリング支軸25が、取付け板17aの後端部に前後向きに固設されたボス部26に後方から回動自在に挿入連結され、刈高さ検出装置A全体が前後に向かうローリング支点R周りに回動可能に支持されている。なお、ボス部26に外周から貫通装着したピン19の内端をローリング支軸26の外周に形成した環状溝25aに係合させることで、ローリング支軸25の抜け止めがなされている。
図5,6に示すように、前記ボス部26にはねじりバネ27が外嵌装着され、その両遊端部27a,27bが取付け板17aの後端部を左右から所定の初期弾性力をもって挟持するとともに、前記センサブラケット21の前端上部から前向きに突設したピン28がねじりバネ27の両遊端部27a,27bで挟持されている。
このように取付け板17aを介して一定姿勢に保持されたねじりバネ27の両遊端部27a,27bがピン28を左右から挟持することで、ローリング支点R周りに回動自在なセンサブラケット21は、接地体23が直下方に位置する所定の中立姿勢に弾性的に保持されている。センサブラケット21に設定以上の大きい回動力が外部から作用すると、センサブラケット21はピン28によってねじりバネ27における遊端部27a,27bの一方を押し広げ変形しながら回動され、外力が無くなるとセンサブラケット21はねじりバネ27によって元の姿勢にまで回動復帰されるようになっている。従って、接地体23が接地されたままで機体操向がなされる、等して接地体23に大きい外力が横向きに作用しても、刈高さ検出装置A全体がローリング回動することで刈高さ検出装置Aの損傷が未然に回避される。
なお、図4に示すように、取付け板17aの一側部にはガイドリブ29が後拡がりに突設されるとともに、取付け板17aの他側部からは後向き片持ち状のガイド棒30がセンサブラケット21の前部横外側にまで延出されており、前進走行に伴ってセンサブラケット21の回動支点部に近づく雑草やワラ屑などの夾雑物をガイドリブ29およびガイド棒30で横側方に案内して後方に逃がすよう構成されている。
〔刈高さ検出装置の姿勢変更構造〕
センサブラケット21の後部には固定支軸31が横向きに突設されており、この固定支軸31に前記検知ケース22が後部支点Y周りに回動自在に装着されている。
この検知ケース22は左右分割構造に構成されており、一方の分割ケース22aを前記固定支軸31に挿嵌してストッパリング31aで抜け止めした状態で後述する内装部品を組み入れ、その後、この分割ケース22aに他方の分割ケース22bを接合してネジ連結するよう構成されている。なお、固定支軸31と検知ケース22との間にはニードルベアリング31bとオイルシール31cとが組み込まれて検知ケース22の回動抵抗が軽減されている。
検知ケース22の前部には支点軸32が回動自在に横架支承され、この支点軸32のケース外方突出端に前記接地体23の前端部が連結固定されている。図9に示すように、接地体23は上下方向に面する前後に長い帯板状の板材で構成されており、その前端寄り箇所において上向きに屈曲されている。その屈曲点mより後方部部分が、側面形状が直線状の接地用主部23aに形成されるとともに、屈曲点mより前方に迎え角を持った前方案内部23bが形成されている。前方案内部23bの前端部横一側には取付け基部23cが縦壁状に折り起こされ、この取付け基部23cが前記支点軸32の突出端部に脱着可能にボルト締め固定さている。なお、前方案内部23bの前端部横他側には作物案用の外拡がりの傾斜辺が形成され、接地体23が作物の株を割って入った場合でも、作物が前方案内部23bの傾斜辺で横側方に押し分け案内され、作物に引っ掛かることなく円滑に通過することができるようになっている。
前記角度センサ24は検知ケース22の側面にがネジ連結され、そのセンサ軸24aのケース内端部に固着した部分小径ギヤ33と、前記支点軸32のケース内端部に固着した部分大径ギヤ34とが咬合されている。従って、接地体23の上下揺動によって支点軸32が回動すると、それが増幅されてセンサ軸24aに伝達され、接地体23の小さい上下動が角度センサ24で大きい角度変化として検知されるようになっている。
前記部分大径ギヤ34とケース内のバネ受けピン35とに亘ってバネ36が張設され、接地体23が下方に向けて揺動付勢されるよう支点軸32が回動付勢され、接地体23が地面の高さ変化に円滑に追従して上下揺動するようになっている。ここで、部分大径ギヤ34における周方向の端部がケース内面に接当することで、支点軸32および接地体23の回動限度が設定されるようになっている。
後端部23c
なお、図3中の仮想線で示すように、接地体23が検知ケース22に対して下方限界まで揺動した時、接地体23の後端部23fが前記後部支点Yの略直下方に位置するように設定されている。従って、走行が停止された状態で刈取り部3が大きく上昇された後、再び下降された際、刈取り部3の上昇に伴って下方限界まで揺動した接地体23は、刈取り部3の下降によってその後端部23fから接地して前部支点X周りに上方揺動することになるが、前部支点X周りに上方揺動を開始した接地体23の後端部23fは直ちに検知ケース22の後部支点Yより後方に移動する。
前記検知ケース22を回動自在に支持した前記固定支軸31のケース内端部にはフランジ37が一体回動可能に装着されており、このフランジ37とケース内のバネ受けピン38とに亘って戻しバネ39が張設され、検知ケース22が後部支点Y周りに前下がり方向に軽く回動付勢されている。また、検知ケース22における外側面の前部にはストッパ40が横向きに突設されており、このストッパ40がセンサブラケット21の上端縁に接当することで検知ケース22の前下がり回動限度を設定する接当規制手段を構成している。
本発明に係る刈高さ検出装置Aは以上のように構成されており、刈取り部3が刈取り作業高さにあって前進移動している状態では、図3に示すように、接地体23の後端部が検知ケース22の後部支点Yよりも後方において付勢接地しており、この後端部に働く接地反力は検知ケース22を前下がり方向に回動させるよう働き、検知ケース22は自重、戻しバネ39の張力、接地体23からの接地反力、および、接地体23の接地摺動に伴う引きずり抵抗、等によって所定の前下がり回動限度である検知用位置に安定保持され、この状態で地面の高さ変化に対応して接地体23が上下揺動し、その揺動角度が角度センサ24によって検知されることになる。
角度センサ24で検出された検出角度は基準角度設定器で設定された基準角度と比較され、検出角度と基準角度との偏差が不感帯以内にあると刈取り部3の昇降制御は中立状態にあって、刈取り部3の対地高さが設定範囲内に維持される。検出角度と基準角度との偏差が不感帯より外れると、その外れを減少する方向に刈取り部3が昇降制御され、これによって刈高さが常に安定維持されるのである。
刈取り部3を上昇させることなく後進が行われると、接地体23の後端部には前方向きの外力が働き、検知ケース22には前上がり方向の回動力として作用する。この場合、検知ケース22は、それ全体の自重および戻しバネ39による前下がり方向への回動力よりも大きい前上がり方向への回動力を受けると上方へ回動することになり、図7に示すように、検知ケース22が後部支点Yを中心にして前上がり回動する。これによって接地体23の前部支点Xが上方に退避し、屈曲された支持杆16の下方空間において刈高さ検出装置Aの主要部が退避位置まで振り上がることになる。
図8に示すように、検知ケース22の内部における後部支点Yの近傍に形成された段部41が、固定状態にあるフランジ37の段部37aに接当することで、検知ケース22の振り上がり回動限度が設定される。
前進に切換わると、退避位置の検知ケース22は前下がり回動して自動的に元の検知用位置まで復帰回動して刈高さ検知可能な状態がもたらされる。この場合、戻しバネ39は、後部支点Yにおける回動抵抗が増大した場合でも確実に前下がり回動復帰が行われるように装備されたものであり、接地体23を接地付勢するためのバネ36に比べて弱いものが使用されている。
前記角度センサ24は、その外側に装着した樹脂製の保護カバー42によって覆われるとともに、角度センサ24の後端から導出されたハーネス43が保護カバー42で案内されて機体内方に向けて導かれた後、後方に導出されている。そして、検知ケース22が通常の検知用位置にある時には保護カバー42のハーネス導出位置が検知ケース22の後部支点Yより上方にあり、検知ケース22が退避位置に振り上がり回動した時には保護カバー42のハーネス導出位置が検知ケース22の後部支点Yよりも下方にあるように、検知ケース22に対して角度センサ24が予め斜めに取付けられている。これによって検知ケース22が大きく回動してもハーネス43の前後への移動が少なくなってハーネス43を不当にねじったり引張ったりすることがなく、もって断線事故が未然に回避されるように工夫されている。
分草具17を支持杆16および分草フレーム15に対して上下に位置調節すると、刈高さ検出装置Aが一体に高さ調節されることになり、刈取り装置8の対地高さ、つまり、刈り高さが変更調節される。この場合、調節の前後における分草具17と接地体23との高さ関係に変化がないので、分草具17による倒伏作物のすくい洩れや分草具17の地中への突っ込みなく自動刈高さ制御が実行される。
〔接地体の形状〕
前記接地体23は次のように構成してある。
図11および図12に示すように、接地体23の主部23aは、地面に対する接地作用部分に相当する箇所で、左右方向の中央側の部分2dが平坦な板状で、その左右両横側方部分2eが、上方ほどやや外方へ傾斜した立ち上がり突片部分によって構成され、断面形状が図12中に示すように樋状に形成されている。
したがって、図11に示すように、全く摩耗のないときにグランドレベルGL0に接地した状態と、かなり摩耗が進行したときのグランドレベルGL1に接地した状態では、接地体23の後端部23fの形状が、単なる直線ではなく、平面視で図12(イ)に示すように、中央側が大きく凹入した形状となる。
これによって、接地体23の摩耗状況が一目瞭然となるので、接地体23の交換時期を的確に判断し易くなる。
〔他の実施形態の1〕
接地体23としては、全体が一体物で構成される必要はなく、図13に示すように、縦板状の連結基部23bと帯板状の主部23aとを、各々別部材で構成して、途中で連結ボルトなどの連結手段23gを用いて、着脱自在に構成してもよい。
このように着脱自在に構成すると、摩耗が進行した主部23aのみを交換し、連結基部23bはそのまま使用を継続することができるので、ロス部分を少なくして低コスト化を図り得るとともに、検出部20の分解・組み付け作業などを要さず、部品交換の作業が簡素化できる利点がある。
〔他の実施形態の2〕
接地体23は、上述のような形状に限らず、摩耗に伴ってその損耗度合いを把握し易くなるような形状であればよく、たとえば下記のような種々の構造を採用してもよい。
[1]接地体23は、図14(イ)に示すように、接地作用部分の断面形状を円弧状などの湾曲線で構成してもよい。このように断面が湾曲線である接地作用部分は、接地面が湾曲面で構成されることになるので、機体のローリングや走行方向の変更に伴う接地体23の横移動に対する抵抗が少なくて済む利点がある。
[2]接地体23は、図14(ロ)に示すように、接地作用部分の断面形状を、中央部が高い逆T字状に形成してもよい。
[3]接地体23は、図14(ハ)に示すように、接地作用部分の断面形状を、中央部が高く、かつ左右横側方部分でもやや高くなった山形状に構成してもよい。
コンバインの全体側面図 刈取り部の概略平面図 刈高さ検出装置の左側面図 刈高さ検出装置の平面図 刈高さ検出装置における要部の縦断側面図 刈高さ検出装置のローリング構造を示す正面図 刈高さ検出装置の横断平面図 機体後進状態における刈高さ検出装置の左側面図 検知ケース振り上げ状態における縦断側面図 接地体の平面図 接地体の側面視における説明図 接地体を示し、(イ)が平面図、(ロ)がa−a線断面図、(ハ)がb−b線断面図 別実施形態の刈高さ検出装置の左側面図 別実施形態の接地体を示す平面図と断面図
符号の説明
2 走行機体
3 刈取り部
20 検出部
21 センサブラケット
22 検知ケース
23 接地体
23a 接地用主部
23b 前方案内部
23c 取付け基部
23d 中央部分
23e 横側方部分
23f 後端部
24 角度センサ
31 固定支軸
32 支点軸
39 戻しバネ
A 刈高さ検出装置
R ローリング支点
X 前部支点
Y 後部支点

Claims (3)

  1. 走行機体の前部に設けた刈取り部の下部に、前部支点を中心に上下揺動して接地追従する接地体と、その接地体の姿勢変化を検出する検出部とを設け、刈高さ検出姿勢にある前記接地体の接地作用部分は、機体進行方向に直交する左右方向での断面形状を、断面の左右方向における上下高さが異なる非直線形状に形成してあるコンバインの刈高さ検出装置。
  2. 走行機体の前部に設けた刈取り部の下部に、前部支点を中心に上下揺動して接地追従する接地体と、その接地体の姿勢変化を検出する検出部とを設け、刈高さ検出姿勢にある前記接地体の接地作用部分は、機体進行方向に直交する方向での断面形状を、前記接地作用部分の左右方向での中央部分に位置する箇所よりも横側方部分に位置する箇所を高くした形状に形成されているコンバインの刈高さ検出装置。
  3. 接地体の姿勢変化を検出する検出部を、前記接地体の揺動を検知する角度センサと、その角度センサを支持した検知ケースとの組み合わせで構成し、
    前記検知ケースを、接地体の前部支点よりも後方箇所に設置した後部支点を中心に前上がり方向に退避回動可能に支持し、
    前進時においては前記接地体の後端部に作用する接地外力が、前記検知ケースを前記後部支点周りで前下がり回動させる方向に作用し、かつ後進時において前記接地体の後端部に作用する接地外力が、前記検知ケースを前記後部支点周りで前上がり回動させる方向に作用するように、前記接地体の後端部と後部支点との相対位置を設定してあり、
    前記退避回動した姿勢にある検知ケースを前下がり方向に回動付勢する戻しバネを備えるとともに、検知ケースの刈高さ検出姿勢からの前下がり方向への回動限界を規制する接当規制手段を設けてある請求項1または2記載のコンバインの刈高さ検出装置。
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