JP2008148406A - 集中巻ステータコアの整列巻線方法 - Google Patents

集中巻ステータコアの整列巻線方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルから供給されるワイヤをボビンに全巻層にわたり緊密に整列巻きすること。
【解決手段】集中巻ステータコアは、ノズル11,12から供給されるワイヤ2をボビン3に巻き付けることで1つのスロットにコイルが集中的に巻き付けられる。このステータコアの整列巻線方法は、ボビン3へのワイヤ2の巻き付けに伴い、ノズル11,12をボビン軸線方向へ移動させると共に、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が増大しても、ノズル11,12のボビン軸線方向への移動は、供給されるワイヤ2とボビン3の外周面(Pf1,Pf2,Pg1,Pg2)とのなす供給角度θsがある一定値(例えば「0°」)となるタイミングで行う。ここで、ノズル11,12をボビン軸線方向へ移動させるタイミングにおいて、ワイヤ2との間で供給角度θsを形成するボビン3の外周面が鉛直方向となす面傾斜角度θiを、ワイヤ2の巻層毎に変更する。
【選択図】図15

Description

この発明は、ノズルから供給されるワイヤをボビンに巻き付けることで1つのスロットにコイルを集中的に巻き付けてなる集中巻ステータコアの整列巻線方法に関する。
従来、この種の巻線方法として、例えば、下記の特許文献1に記載された方法が知られている。この方法では、巻枠(ボビン)におけるワイヤの巻付位置の変化に合わせて、供給ノズルの位置を変化させて巻き付けを行うようになっている。詳しくは、ワイヤを巻き付ける周面を備える巻枠に向けて供給ノズルからワイヤを繰り出しながら、巻枠を任意の軸線回りに回転駆動させてワイヤの巻枠周面への巻き回しによりコイルを形成するようになっている。ここで、任意の軸線と交差する面に投影した供給ノズルから巻枠周面へのワイヤの巻付き位置に至るワイヤの繰り出し方向を、供給ノズルの軸線と実質上合わせるように、任意の軸線の位置と供給ノズルの位置の相互関係を変更するようになっている。これにより、供給ノズルの軸線に対するワイヤの振れ角を小さくして、損傷やそりを防止している。
特開2005−51903号公報
ところが、特許文献1に記載の方法では、巻枠周面にてワイヤの巻層が増大したときに、巻枠の軸線方向に対して供給ノズルを移動させること及びその移動タイミングについては、何も考慮されていなかった。従って、供給ノズルの移動タイミングがずれる分だけ、巻枠におけるワイヤの整列巻きが困難になり、ワイヤ占積率を十分に高めることができなかった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ノズルから供給されるワイヤをボビンに全巻層にわたって緊密に整列巻きすることを可能とした集中巻ステータコアの整列巻線方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ノズルから供給されるワイヤをボビンに巻き付けることで1つのスロットにコイルを集中的に巻き付けてなる集中巻ステータコアの整列巻線方法において、ボビンへのワイヤの巻き付けに伴い、ノズルをボビン軸線方向へ移動させると共に、ボビンにおけるワイヤの巻層が増大しても、ノズルのボビン軸線方向への移動は、供給されるワイヤとボビンの外周面とのなす供給角度がある一定値となるタイミングで行うことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、ボビンへのワイヤの巻き付けに伴い、ノズルがボビン軸線方向へ移動するので、ボビンの外周面上にてワイヤが整列に巻き付けられる。また、ボビンにおけるワイヤの巻層が増大しても、ノズルのボビン軸線方向への移動が、供給されるワイヤとボビンの外周面とのなす供給角度がある一定値となるタイミングで行われるので、ノズルをボビン軸線方向へ移動させる最適なタイミングが、ボビンにおけるワイヤの巻層の増大によっては変化しなくなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、供給角度は、0°であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、供給されるワイヤとボビンの外周面とのなす供給角度が0°であることから、ノズルをボビン軸線方向へ移動させるタイミングがより最適化される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ノズルをボビン軸線方向へ移動させるタイミングにおいて、ワイヤとの間で供給角度を形成するボビンの外周面が鉛直方向となす面傾斜角度をワイヤの巻層毎に変更することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、ノズルをボビン軸線方向へ移動させるタイミングにおいて、ワイヤとの間で供給角度を形成するボビンの外周面が鉛直方向となす面傾斜角度が巻層毎に変更されるので、ノズルをボビン軸線方向へ移動させるタイミングに対する巻層の変化を補正するために、ノズルを前後方向及び上下方向に移動させる必要がない。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、少なくともノズルの前後方向及び上下方向における位置の何れか一方をワイヤの巻層毎に変更することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、少なくともノズルの前後方向及び上下方向における位置の何れか一方がワイヤの巻層毎に変更されるので、ノズルをボビン軸線方向へ移動させるタイミングに対する巻層の変化を補正するために、ボビンの外周面に係る面傾斜角度を変更する必要がない。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、ノズルの前後方向及び上下方向における位置の両方をワイヤの巻層毎に変更することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項4に記載の発明の作用に加え、ノズルの前後方向及び上下方向における位置の両方がワイヤの巻層毎に変更されるので、ノズルから供給されるワイヤとノズル軸線とのなす角度が小さく抑えられる。
請求項1に記載の発明によれば、ノズルから供給されるワイヤをボビンに全巻層にわたって緊密に整列巻きすることができ、もってワイヤをボビンに高占積率をもって巻くことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に対し、ワイヤをボビンに全巻層にわたってより緊密に整列巻きすることができ、更に高い占積率をもってワイヤをボビンに巻くことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ノズルの移動制御を簡略化することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ノズルの移動とボビンの回転角度との整合性管理を簡素化することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、ノズル先端部と供給されるワイヤとの摩擦を低減することができ、ワイヤの損傷を抑制することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明における集中巻ステータコアの整列巻線方法を矩形コイルユニットに具体化した第1実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態における矩形コイルユニット1を斜視図により示す。図2に、矩形コイルユニット1を正面図により示す。この矩形コイルユニット1は、矩形断面を有するボビン3の外周の4面に一対をなす2本のワイヤ2を同時に整列に巻き回すことで作製される。この矩形コイルユニット1が、円環状をなす集中巻ステータコアの内周に形成された複数のティースのそれぞれに組み付けられることにより、ステータが構成される。そのステータの中空部にロータが組み付けられることにより、モータが製造される。
ボビン3は、矩形断面をなす筒部3a(図6,8参照)と、筒部3aの軸線方向両端に形成された第1鍔部3b及び第2鍔部3cとを含む。後側に位置する第1鍔部3bには、上部の肉欠き部3dに対応して絶縁壁3eと巻留め部3fが形成される。筒部3aは、中空部3gを含む。ボビン3は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の合成樹脂材から形成され、絶縁性を有する。筒部3aの外周上には、2本のワイヤ2が複数層に整列に巻き回されることで矩形のコイル4が形成される。絶縁壁3eと巻留め部3fには、2本のワイヤ2の両端部分の一部が掛け留めされる。この実施形態では、モータの小型高出力化を図るために、比較的太いワイヤ2が使用される。ワイヤ2は、銅線をエナメル絶縁被膜で覆うことで構成される。
上記した矩形コイルユニット1において、2本のワイヤ2は、第1鍔部3bの内側に挿入されて第1鍔部3bから第2鍔部3cまでの間を筒部3aの外周上に順次列状に巻き回されることにより、コイル4の1層目が形成される。その後、第2鍔部3cにて折り返され、第2鍔部3cから第1鍔部3bまでの1層上に2本のワイヤ2が順次列状に巻き回されることにより、コイル4の2層目が形成される。このように筒部3aの軸線方向に沿って2本のワイヤ2が往復して整列に巻き回されることにより、複数列及び複数層のコイル4が形成される。巻き終えた2本のワイヤ2の端部は、巻留め部3fに差し込まれて留められる。以上のようにして矩形状をなすコイル4を含む矩形コイルユニット1が作製される。
図3に、ボビン3に巻かれたコイル4を側面図により示す。図4に、ボビン3に巻かれたコイル4を背面図により示す。図5(a)〜(d)に、図3におけるA視図、B視図、C視図及びD視図をそれぞれ示す。図3〜5に示すように、この実施形態では、ボビン3の筒部3aの外周4面のうち上下一対をなす平行面である上渡り部及び下渡り部のうち下渡り部にてワイヤ2の0.5本分のレーンチェンジを行い、上渡り部にてワイヤ2の1.5本分のレーンチェンジを行うように2本のワイヤ2の整列巻き回しを行っている(以下、この巻線方法を「1.5−0.5チェンジ」と言う。)。これにより、ボビン3を1ターンさせるうちにボビン3の上渡り部及び下渡り部にて2本分のレーンチェンジを行うようになっている。
すなわち、図3及び図4、並びに図5(a)のワイヤ2の中に「1」を付して示すように、上部から巻き始めた2本のワイヤ2は、ボビン3の筒部3aの外周4面のうち他の左右一対をなす平行面である左平巻部及び右平巻部のうち左平巻部にて第1鍔部3bに沿って垂直に巻かれ下渡り部に至る。次に、下渡り部にて図5(b)のワイヤ2の中に「1」を付して示すように、ワイヤ2の0.5本分だけ斜めにレーンチェンジが行われ、右平巻部にて垂直に巻かれて上渡り部に至る。次に、上渡り部にて図5(a)にワイヤ2の中に「1」及び「2」を付して示すように、ワイヤ2の1.5本分だけ斜めにレーンチェンジが行われ、再び左平巻部にて垂直に巻かれて下渡り部に至る。その後、上記と同様に下渡り部及び上渡り部でレーンチェンジが繰り返し行われることにより、コイル4の1層目が形成される(図5(a),(b)において1層目は、ワイヤ2の中に「1〜6」の数字が付されて示される。)。1層目の巻き回しが終わると、巻き始め位置の反対側にて折り返され、図5(b)に示すように、下渡り部では1層目とは逆向きにワイヤ2の0.5本分だけレーンチェンジが行われる。その後、図5(a)に示すように、上渡り部では1層目とは逆向きにワイヤ2の1.5本分だけレーンチェンジが行われる。
ここで、図6に、図2のX−X線断面図を示す。図7に、図6の鎖線円S1の中のワイヤ2の配列を拡大して模式図により示す。図8に、図2のY−Y線断面図を示す。図9に、図8の鎖線円S2の中のワイヤ2の配列を拡大して模式図により示す。図6に示すように、ボビン3の筒部3aの上渡り部Pg1及び下渡り部Pg2では、図7に示すように、ワイヤ2が直積みされた形で巻き付けられる。従って、上渡り部Pg1及び下渡り部Pg2では、図7に示すように、ワイヤ2の直径を「φ」とすると、その直径φの分ずつ各層のワイヤ2が積み上げられることとなる。一方、図8に示すように、ボビン3の筒部3aの左平巻部Pf1及び右平巻部Pf2では、図9に示すように、ワイヤ2が俵積みされた形で巻き付けられる。従って、左平巻部Pf1及び右平巻部Pf2では、図9に示すように、「φ×Cos30°」の分ずつ各層のワイヤ2が積み上げられることとなる。このように、渡り部Pg1,Pg2と平巻部Pf1,Pf2との間では、巻層の厚みの変化がわずかに異なる。
次に、上記のような矩形コイルユニット1を作製するための整列巻線方法について説明する。図10に、整列巻線方法の概略を平面図により示す。図11に、同じく整列巻線方法の概略を側面図により示す。この実施形態では、上下に平行に配置された2本のノズル11,12から供給されるワイヤ2をそれぞれボビン3に集中して巻き付けるようになっている。ボビン3は、上記した中空部3gが回転可能な主軸13に嵌め込まれて主軸13と一体に回転可能に構成される。2本のノズル11,12は、ホルダ14に保持され、そのホルダ14が左右方向へ移動可能に構成される。これにより、2本のノズル11,12が一体に左右方向へ移動可能に構成される。各ノズル11,12の先端は、ボビン3よりも下方であって、ボビン3の真下よりも後退した位置に配置される。これにより、各ノズル11,12の先端から導き出されるワイヤ2は、ボビン3に対して上方へ傾斜した状態で巻き取られるようになっている。
図12に、ボビン3、主軸13及びワイヤ2の関係の概略を側面図により示す。図12において、略長方形状に示したボビン3の左右一対の長辺が外周面の一部を構成する左右の平巻部Pf1,Pf2であり、上下一対の短辺が外周面の一部を構成する上下の渡り部Pg1,Pg2である。ボビン3を1ターンさせるときの回転角度は、鉛直方向へ延びる垂線Lvを基準とした主軸13の回転角度(主軸角度)θpで表される。図12では、右平巻部Pf2が垂直になった状態を基準に主軸角度θpが求められる。また、ボビン3の外周面である各平巻部Pf1,Pf2及び各渡り部Pg1,Pg2とワイヤ2とのなす角度(図12では右平巻部Pf2とワイヤ2とのなす角度として表される。)θsが、本発明における「供給角度」を意味する。
図13に、ボビン3にワイヤ2を2層分巻くときのノズル左右移動の挙動をタイムチャートにより示す。図14(A),(B)に、ボビン3を2ターンさせるときの主軸角度θpの変化に対するノズル左右位置及びワイヤ経路の変化をグラフにより示す。主軸角度θpは1ターン分(360°)のうち、90°毎に分割された部分がボビン3の4つの外周面(上渡り部Pg1、下渡り部Pg2、左平巻部Pf1、右平巻部Pf2)にそれぞれ対応する。図14(A)に示すように、ボビン3を1ターンさせる間にワイヤ2本分のレーンチェンジを行うために、図14(B)に示すように、1ターン中にノズル左右移動を4回行うようになっている。また、図13に示すように、2層分だけワイヤ2をボビン3に巻き付けるために、ノズル11,12は、2秒間という短時間の間に左右方向に複雑で細かい動きをするようになっている。そのためノズル左右位置と、ワイヤ2がボビン3の外周面(上渡り部Pg1、下渡り部Pg2、左平巻部Pf1、右平巻部Pf2)に接するワイヤ着地タイミングは、ワイヤ2の巻層変化によりワイヤ2の整列性を失わないように工夫する必要がある。
この実施形態では、ボビン3の外周面上にて、ワイヤ2を各巻層毎に整列巻きすると共に、複数巻層の全てにつき整列巻きするために、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングを、ボビン3の4つの外周面、すなわち上渡り部Pg1、下渡り部Pg2、左平巻部Pf1及び右平巻部Pf2のそれぞれが鉛直方向となす面傾斜角度θiをワイヤ2の巻層が増える毎に変更するようにしている。この面傾斜角度θiは、主軸角度θpの変化に伴い変わることから、この実施形態におけるノズル11,12の移動方法を「主軸角度移動方法」と称する。ここで、図15には、1層目を巻くときのボビン3と、ワイヤ2と、ノズル11,12及びホルダ14との関係を側面図により示す。図16には、7層目を巻くときのボビン3と、ワイヤ2と、ノズル11,12及びホルダ14との関係を側面図により示す。この実施形態では、ボビン3の外周面にワイヤ2を巻き付けるのに伴い、ノズル11,12をボビン3の軸線La(図10参照)の方向(ボビン軸線方向)、すなわち、図15,16の紙面垂直方向へ移動させるようにしている。そして、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が増大しても、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させることについては、ボビン3に供給されるワイヤ2とボビン3の4つの外周面、すなわち上渡り部Pg1、下渡り部Pg2、左平巻部Pf1及び右平巻部Pf2とのなす供給角度θsがある一定値となるタイミングで行うようにしている。この実施形態では、供給角度θsを「0°」としている。すなわち、この実施形態では、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が増えても、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングにおいて、ボビン3の上渡り部Pg1、下渡り部Pg2、左平巻部Pf1及び右平巻部Pf2のそれぞれとワイヤ2とが平行を維持するように、上下の渡り部Pg1,Pg2及び左右の左平巻部Pf1,Pf2に係る面傾斜角度θiをワイヤ2の巻層が増える毎に変更するようにしている。この面傾斜角度θiの変更は、上下の渡り部Pg1,Pg2と左右の左平巻部Pf1,Pf2との間で若干異なり、かつ、ワイヤ2の巻層の増加に合わせて変えるようにしている。上下の渡り部Pg1,Pg2と左右の左平巻部Pf1,Pf2との間で面傾斜角度θiが若干異なるのは、渡り部Pg1,Pg2ではワイヤ2が直積みされ、平巻部Pf1,Pf2ではワイヤ2が俵積みされることから、両者の間で巻層の厚みの変化がわずかに異なることによる。そして、この実施形態では、ワイヤ2の巻層が増えても、ノズル11,12を前後及び上下へは移動させないようになっている。
具体的には、図15に示すように、ボビン3の外周面上に1層目のワイヤ2を巻くときは、ボビン3を回転させながら各ノズル11,12からボビン3にワイヤ2を供給することにより、1列目から最終列までワイヤ2を順次整列巻きする。このとき、ボビン3の各ターン毎に、ボビン3の平巻部Pf1,Pf2では、面傾斜角度θiが、図15に示すように「30.3°」になったときに、ノズル11,12をボビン軸線方向へ所定量移動させる。この移動量は、ワイヤ2の太さに相関する。このようにノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングとなる面傾斜角度θiは、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が1層目、2層目、3層目・・・と増える毎に段階的に小さくなる。そして、ボビン3の外周面上に7層目のワイヤ2を巻くときは、ボビン3の各ターン毎に、ボビン3の平巻部Pf1,Pf2では、その面傾斜角度θiが、図16に示すように「21.1°」になったときに、ノズル11,12をボビン軸線方向へ所定量移動させる。上記のような面傾斜角度θiの変化は、平巻部Pf1,Pf2と渡り部Pg1,Pg2との間で若干異なる。
図17に、ワイヤ2の巻層数変化に対する、ボビン3の平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2に係る面傾斜角度θiの変化をグラフに示す。図18に、巻層数変化に対する平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2に係る面傾斜角度θiの変化を表に示す。図17,18から明らかなように、面傾斜角度θiは、巻層数が増えるに従い段階的に小さくなり、平巻部Pf1,Pf2よりも渡り部Pg1,Pg2の方が相対的に小さく、各巻層の間の面傾斜角度θiの変化量は、平巻部Pf1,Pf2よりも渡り部Pg1,Pg2の方が若干大きいことが分かる。
ここで、面傾斜角度θiの計算方法を説明する。図11で、ボビン3の短辺長(渡り部Pg1,Pg2の長さ)の半分とワイヤ2の外径「φ」との和を「B」とする。ボビン3の中心高さから下側のノズル12の中心高さまでの高低差を「C」とする。ボビン3の中心の水平位置とノズル12の先端中心の水平位置との水平差を[D」とする。ボビン3の中心とノズル12の先端中心との距離を「H」とする。これら「C,D,H」は、ボビン3とノズル12との位置関係から既知の値とする。また、「J」は「√(H2−B2)」で表される値である。図11において、それぞれ斜線で示す大三角形Xと小三角径Yは、互いに相似形であることから、「C:B=F:E=(D−E):(J−F)」となる。よって、以下の式(1)〜(5)が成り立つ。
C×E=B×F ・・・(1)
E=(B×F)/C ・・・(2)
B×(D−E)=C×(J−F) ・・・(3)
F=(C×J−B×D)/(C−B2/C) ・・・(4)
θi=Cos-1(C/F) ・・・(5)
但し、0<θi<180°
ここで、ボビン3の渡り部Pg1,pg2では、上記「B」は、巻層が1層増える毎にワイヤ2の外径である「φ」の分だけ大きくなる。ボビン3の平巻部Pf1,Pf2では、上記「B」は、巻層が1層増える毎にワイヤ2の「φ×Cos30°」の分だけ大きくなる。従って、渡り部Pg1,Pg2と平巻部Pf1,Pf2とで、上記「B」に代入する値を変えることで、面傾斜角度θiを算出することができる。
以上説明したこの実施形態の整列巻線方法によれば、ボビン3に対するワイヤ2の巻き付けに伴い、ノズル11,12が左右方向(ボビン軸線方向)へ移動されるので、ボビン3の外周面上にてワイヤ2が整列に巻き付けられる。また、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が増大しても、ノズル11,12の左右方向(ボビン軸線方向)への移動が、ノズル11,12から供給されるワイヤ2とボビン3のなす供給角度θsがある一定値となるタイミングで実施されるので、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させる最適なタイミングが、ボビン3におけるワイヤ2の巻層の増大によっては変化しなくなる。つまり、ワイヤ2の巻層が変化してもノズル11,12の左右方向(ボビン軸線方向)への移動タイミングがずれない。このため、ノズル11,12からボビン3に供給されるワイヤ2をボビン3に全巻層にわたって緊密に整列巻きすることができる。これによって、ワイヤ2をボビン3の外周面上に高い占積率をもって巻くことができ、矩形コイルユニット1としてのロバスト性を向上させることができる。また、ボビン3にワイヤ2を供給するために、余分な案内面を必要としないことから、その分だけ低コスト化を図ることができる。
特に、この実施形態では、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングにおいて、ワイヤ2との間で供給角度θsを形成するボビン2の外周面が鉛直方向となす面傾斜角度θiを、ワイヤ2の巻層毎に変更するようにしている。これにより、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングに対するワイヤ2の巻層の変化を補正するために、ノズル11,12を前後方向及び上下方向に移動させる必要がない。このため、ノズル11,12を前後方向及び上下方向に移動させる制御を省略することができ、この意味でノズル11,12の移動制御を簡略化することができる。
また、この実施形態では、ボビン3に供給されるワイヤ2とボビン3の外周面(平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2)とのなす供給角度θsが「0°」であることから、1層目では、ワイヤ2がボビン3の外周面(平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2)上に接して保持された状態でノズル11,12を移動させることができ、2層目以降では、ワイヤ2が下層のワイヤ2に接して保持された状態でノズル11,12を移動させることができ、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングがより最適なものとなる。この意味で、ワイヤ2をボビン3に全巻層にわたってより緊密に整列巻きすることができ、更に高い占積率をもってワイヤ2をボビン3に巻くことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明における集中巻ステータコアの整列巻線方法を矩形コイルユニットに具体化した第2実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、第1実施形態の「主軸角度移動方法」と異なり、「ノズル位置移動方法」を採用する点で異なる。すなわち、「ノズル位置移動方法」は、ボビン3の外周面上にて、ワイヤ2を各巻層毎に整列巻きすると共に、複数巻層の全てにつき整列巻きをするために、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングを、ボビン3の外周面である平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2とワイヤ2とが平行になるとき、すなわち供給角度θsが「0°」となるときとするために、ノズル11,12を前後方向及び上下方向にも移動させるようにしている。
図19に、整列巻線方法の概略を側面図により示す。この実施形態では、第1実施形態とは異なり、ホルダ14は前後方向、左右方向及び上下方向へそれぞれ移動可能に構成される。これにより、2本のノズル11,12が一体的に前後方向、左右方向及び上下方向へ移動可能に構成される。図20には、1層目を巻くときのボビン3と、ワイヤ2と、ノズル11,12及びホルダ14との関係を側面図により示す。図21には、7層目を巻くときのボビン3と、ワイヤ2と、ノズル11,12及びホルダ14との関係を側面図によりより示す
この実施形態でも、ワイヤ2をボビン3の外周面に整列巻きするために、ボビン3の外周面にワイヤ2を巻き付けるのに伴い、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させる。併せて、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が増える毎に、ノズル11,12の前後方向及び上下方向における位置の両方を変更するようにしている。そして、この実施形態でも、ボビン3に供給されるワイヤ2とボビン3のが外周面とのなす供給角度θsが常にある一定値となるようにしている。この実施形態では、供給角度θsを「0°」としている。つまり、この実施形態では、ワイヤ2の巻層が増えても、ボビン3の平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2とワイヤ2との平行を維持するために、第1実施形態では面傾斜角度θiを変更したのとは異なり、ノズル11,12を前後方向及び上下方向に移動させるようにしている。また、前述したように渡り部Pg1,Pg2ではワイヤ2が直積みされ、平巻部Pf1,Pf2ではワイヤ2が俵積みされることで、両者の間で巻層の厚み変化がわずかに異なることから、ノズル11,12の移動量は、同一層であっても、渡り部Pg1,Pg2と左平巻部Pf1,Pf2との間で若干異なる。
具体的には、図20に示すように、ボビン3の外周面上に1層目のワイヤ2を巻くときには、ボビン3を回転させながら各ノズル11,12からボビン3にワイヤ2を供給することにより、1列目から最終列までワイヤ2を順次整列巻きする。このとき、ボビン3の各ターン毎に、平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2の面傾斜角度θiが、例えば、図20に示すように「30°」になったときに、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ所定量移動させる。このようにノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させる面傾斜角度θiは、ボビン3におけるワイヤ2の巻層変化にかかわらず、平巻部Pf1,Pf2及び渡り部Pg1,Pg2のそれぞれで一定角度としている。また、このときのノズル11,12の原点位置Poを、平巻部Pf1,Pf2については、主軸13の中心から垂直方向に、例えば「30mm」(垂直距離)だけ下方の位置に設定し、水平方向に、例えば「35mm」(水平距離)だけ後方の位置に設定している。その後、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が1層目、2層目、3層目・・・と増える毎に、ノズル11,12の原点位置Poを、主軸13の中心から水平方向及び垂直方向へ段階的に移動させる。そして、ボビン3の外周面上に7層目のワイヤ2を巻くときには、ノズル11,12の原点位置Poを、平巻部Pf1,Pf2については、主軸13の中心から垂直方向に、例えば「27mm」(垂直距離)だけ下方の位置に設定し、水平方向に、例えば「40mm」(水平距離)だけ後方の位置に設定するようにしている。すなわち、7層目を巻くときは、1層目を巻くときに比べ、ノズル11,12を、例えば「3mm」だけ上方へ移動させると共に、例えば「5mm」だけ後方へ移動させるようにしている。
図22,23には、ワイヤ2の巻層変化に対する、ノズル11,12の位置変化をグラフにより示す。図22は、渡り部Pg1,Pg2に対するノズル11,12の位置変化をグラフにより示す。図22の縦軸は、各巻層におけるノズル11,12のY方向位置(上下方向位置)を表し、横軸は、各巻層におけるノズル11,12のZ方向位置(前後方向位置)を表す。ここで、Y方向位置を示す「Y」は、以下の式(6)で表すことができる。Z方向位置を表す「Z」は、以下の式(7)で表すことができる(「Y」及び「Z」は、図19を参照。)。式中「n」は、ワイヤ2の層数を意味し、「φ」は、ワイヤ2の太さを意味する。
Y=φ×(n−1)×Sin(Z) ・・・(6)
Z=φ×(n−1)×Cos(Z) ・・・(7)
図23は、平巻部Pf1,Pf2に対するノズル11,12の位置変化をグラフにより示す。図23の縦軸は、各巻層におけるノズル11,12のY方向位置(上下方向位置)を表し、横軸は、各巻層におけるノズル11,12のZ方向位置(前後方向位置)を表す。ここで、Y方向位置を示す「Y」は、以下の式(8)で表すことができる。Z方向位置を表す「Z」は、以下の式(9)で表すことができる(「Y」及び「Z」は、図19を参照。)。式中「n」は、ワイヤ2の層数を意味し、「φ」は、ワイヤ2の太さを意味する。
Y=(√3/2)×φ×(n−1)×Sin(Z) ・・・(8)
Z=(√3/2)×φ×(n−1)×Cos(Z) ・・・(9)
ここで、ノズル11,12の前後方向(Z方向)及び上下方向(Y方向)への移動量の計算方法について以下に説明する。図19において、上記した水平距離を「A」で表し、上記した垂直距離を「B」で表す。また、第1実施形態で説明した面傾斜角度を「θi」で表す。よって、平巻部Pf1,Pf2では、ワイヤ2の巻層が増加する毎に、以下の式(10),(11)に示す「α1」だけ原点位置Poに対して水平距離Aが増加して、前後方向位置(Z方向位置)が変わり、「β1」だけ原点位置Poに対して垂直距離Bが増加して、上下方向位置(Y方向位置)が変わる。また、渡り部Pg1,Pg2では、ワイヤ2の巻層が増加する毎に、以下の式(12),(13)に示す「α2」だけ原点位置Poに対して水平距離Aが増加して、前後方向位置(Z方向位置)が変わり、「β2」だけ原点位置Poに対して垂直距離Bが増加して、上下方向位置(Y方向位置)が増加する。
α1=φ×Cos30°×Cos(θm) ・・・(10)
β1=φ×Cos30°×Sin(θm) ・・・(11)
α2=φ×Cos(θm) ・・・(12)
β2=φ×Sin(θm) ・・・(13)
以上説明したこの実施形態の整列巻線方法によれば、第1実施形態と同様に、ボビン3に対するワイヤ2の巻き付けに伴い、ノズル11,12が左右方向(ボビン軸線方向)へ移動するので、ボビン3の外周面上にてワイヤ2が整列に巻き付けられる。また、ボビン3におけるワイヤ2の巻層が増大しても、ノズル11,12の左右方向(ボビン軸線方向)への移動が、ノズル11,12から供給されるワイヤ2とボビン3のなす供給角度θsがある一定値(この実施液体では「0°」)となるタイミングで行われるので、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させる最適なタイミングが、ボビン3におけるワイヤ2の巻層の増大によっては変化しなくなる。つまり、ワイヤ2の巻層が変化してもノズル11,12の左右方向(ボビン軸線方向)への移動タイミングがずれない。このため、ノズル11,12からボビン3に供給されるワイヤ2をボビン3に全巻層にわたって緊密に整列巻きすることができる。これによって、ワイヤ2をボビン3の外周面上に高い占積率をもって巻くことができ、矩形コイルユニット1としてのロバスト性を向上させることができる。
特に、この実施形態では、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングにおいて、ノズル11,12の前後方向(Z方向)及び上下方向(Y方向)における位置の両方がワイヤ2の巻層毎に変更される。従って、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させるタイミングに対するワイヤ2の巻層の変化を補正するために、第1実施形態のようにボビン3の外周面に係る面傾斜角度θiを変更する必要がない。このため、ノズル11,12の移動とボビン3の回転角度(主軸角度θp)との整合性に関する管理を簡素化することができる。つまり、主軸角度θpの回転角度の微妙な変化に合わせてノズル11,12を移動させるような整合性の管理が不要となり、その意味でノズル11,12の移動制御を簡素化することができる。
また、この実施形態では、ノズル11,12の前後方向及び上下方向における位置の両方がワイヤ2の巻層が増加する毎に変更されるので、ノズル11,12から供給されるワイヤ2とノズル11,12の軸線とのなす角度(90°以下)が小さく抑えられる。このため、ノズル11,12の先端部と同ノズル11,12から供給されるワイヤ2との摩擦を低減することができ、この意味でワイヤ2の損傷を抑制することができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、2本のワイヤ2を同時にボビン3に巻き付ける場合について説明したが、ボビンに同時に巻き付けられるワイヤは、2本以外に、1本でも、3本以上の本数であってもよい。
(2)前記第2実施形態では、ワイヤ2をボビン3に巻き付けるときに、ノズル11,12を左右方向(ボビン軸線方向)へ移動させると共に、ワイヤ2の各巻層毎にノズル11,12を前後方向(Z方向)及び上下方向(Y方向)の両方に移動させるようにしたが、ワイヤ2の巻層毎にノズル11,12を移動させるのは、前後方向(Z方向)及び上下方向(Y方向)の何れか一方であってもよい。
矩形コイルユニットを示す斜視図。 矩形コイルユニットを示す正面図。 ボビンに巻かれたコイルを示す側面図。 ボビンに巻かれたコイルを示す背面図。 (a)〜(d)は、図3におけるA視図、B視図、C視図及びD視図。 図2のX−X線断面図。 図6の鎖線円の中のワイヤ配列を拡大して示す模式図。 図2のY−Y線断面図。 図8の鎖線円の中のワイヤ配列を拡大して示す模式図。 整列巻線方法の概略を示す平面図。 整列巻線方法の概略を示す側面図。 ボビン、主軸及びワイヤの関係の概略を示す側面図。 ボビンにワイヤを巻くときのノズル左右移動の挙動を示すタイムチャート。 主軸角度変化に対するノズル左右位置及びワイヤ経路の変化を示すグラフ。 1層目巻きのボビン、ワイヤ、ノズル及びホルダの関係を示す側面図。 7層目巻きのボビン、ワイヤ、ノズル及びホルダの関係を示す側面図。 巻層数に対する平巻部と渡り部に係る面傾斜角度の変化を示すグラフ。 巻層数に対する平巻部と渡り部に係る面傾斜角度の変化を示す表。 整列巻線方法の概略を示す側面図。 1層目巻きのボビン、ワイヤ、ノズル及びホルダの関係を示す側面図。 7層目巻きのボビン、ワイヤ、ノズル及びホルダの関係を示す側面図。 渡り部に対するノズルの位置変化を示すグラフ。 平巻部に対するノズルの位置変化を示すグラフ。
符号の説明
1 矩形コイルユニット
2 ワイヤ
3 ボビン
4 コイル
11 ノズル
12 ノズル
13 主軸
θs 供給角度
θi 面傾斜角度
La 軸線
Lv 垂線
Pf1 平巻部(外周面)
Pf2 平巻部(外周面)
Pg1 渡り部(外周面)
Pg2 渡り部(外周面)

Claims (5)

  1. ノズルから供給されるワイヤをボビンに巻き付けることで1つのスロットにコイルを集中的に巻き付けてなる集中巻ステータコアの整列巻線方法において、
    前記ボビンへの前記ワイヤの巻き付けに伴い、前記ノズルをボビン軸線方向へ移動させると共に、前記ボビンにおける前記ワイヤの巻層が増大しても、前記ノズルの前記ボビン軸線方向への移動は、前記供給されるワイヤと前記ボビンの外周面とのなす供給角度がある一定値となるタイミングで行うことを特徴とする集中巻ステータコアの整列巻線方法。
  2. 前記供給角度は、0°であることを特徴とする請求項1に記載の集中巻ステータコアの整列巻線方法。
  3. 前記ノズルを前記ボビン軸線方向へ移動させるタイミングにおいて、前記ワイヤとの間で前記供給角度を形成する前記ボビンの外周面が鉛直方向となす面傾斜角度を前記ワイヤの巻層毎に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の集中巻ステータコアの整列巻線方法。
  4. 少なくとも前記ノズルの前後方向及び上下方向における位置の何れか一方を前記ワイヤの巻層毎に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の集中巻ステータコアの整列巻線方法。
  5. 前記ノズルの前後方向及び上下方向における位置の両方を前記ワイヤの巻層毎に変更することを特徴とする請求項4に記載の集中巻ステータコアの整列巻線方法。
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