以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。したがって、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置は、第1のコンテンツと第2のコンテンツとを同時に再生させるように、再生を制御する情報処理装置であって、前記第1のコンテンツの再生を制御する第1の再生制御手段(例えば、図1の再生制御部25)と、前記第1のコンテンツに付加されている第1のメタデータから、再生される前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツのテーマを表す第1のテーマメタデータを選択する選択手段(例えば、図1のメタデータ選択部23)と、前記第1のテーマメタデータと前記第2のコンテンツに付加されている第2のメタデータとが同じである場合、前記第2のコンテンツの再生を制御する第2の再生制御手段(例えば、図1の再生制御部31)と、前記第2のメタデータのうちの前記第1のテーマメタデータとは異なるものから前記選択手段によって選択された第2のテーマメタデータと、第3のコンテンツに付加されている第3のメタデータとを比較する比較手段(例えば、図1のメタデータ比較部29)とを備え、前記第1の再生制御手段は、前記第2のテーマメタデータと前記第3のメタデータとが同じである場合、前記第3のコンテンツの再生を制御する(例えば、図2のステップS27の次に実行されるステップS15)。
前記比較手段には、前記第1のテーマメタデータと前記第2のメタデータとを比較させ(例えば、図2のステップS19)、また、前記第2のテーマメタデータと第4のコンテンツに付加されている第4のメタデータとを比較させ、(例えば、図2のステップS26)、前記第2の再生制御手段には、前記第2のテーマメタデータと前記第4のメタデータとが同じである場合、前記第4のコンテンツの再生を制御させるようにすることができる(例えば、図2のステップS15)。
前記情報処理装置には、前記第2のコンテンツに付加されている前記第2のメタデータから、前記第1のテーマメタデータと同じものを検索する検索手段(例えば、図4の検索部63)と、検索の結果から、前記第1のテーマメタデータと同じ前記第2のメタデータが付加されている前記第2のコンテンツを特定する特定情報、および前記特定情報で特定される前記第2のコンテンツに付加されている前記第2のメタデータからなるリストを生成する生成手段(例えば、図4の再生リスト生成部64)と、前記リストにおける前記特定情報を、前記第2のメタデータによってソートするソート手段(例えば、図4のソート部65)とをさらに設け、前記第2の再生制御手段には、ソートされた前記特定情報の順番で再生されるように、前記第2のコンテンツの再生を制御させるようにすることができる(例えば、図5のステップS64)。
前記ソート手段には、前記第1のテーマメタデータと同じ前記第2のメタデータのみが付加されている前記第2のコンテンツがより先に再生されるように、前記特定情報をソートさせるようにすることができる(例えば、図5のステップS59)。
前記選択手段には、前記第1のテーマメタデータと同じ前記第2のメタデータが付加されている前記第2のコンテンツであって、複数のメタデータが付加されている前記第2のコンテンツの前記第2のメタデータの中から、前記第2のテーマメタデータの候補となるテーマ候補メタデータを選択させ(例えば、図5のステップS60)、前記ソート手段には、前記テーマ候補メタデータが付加されている前記第2のコンテンツがより最後に再生されるように、前記特定情報をソートさせるようにすることができる。
前記ソート手段には、前記テーマ候補メタデータが付加されていて、かつ、付加されている前記第2のメタデータの数のより多い前記第2のコンテンツがより後に再生されるように、前記特定情報をソートさせるようにすることができる(例えば、図5のステップS61)。
前記第2の再生制御手段には、前記第2のコンテンツが動画像または静止画像である場合、前記動画像または前記静止画像と共に、前記第2のコンテンツに付加されている前記第2のメタデータがテキストとして表示されるように、前記第2のコンテンツの再生を制御させるようにすることができる(例えば、図5のステップS65)。
本発明の一側面の情報処理方法は、第1のコンテンツと第2のコンテンツとを同時に再生させるように、再生を制御する情報処理装置の情報処理方法であって、前記第1のコンテンツの再生を制御する第1の再生制御ステップ(例えば、図2のステップS13およびステップS14の次に実行されるステップS15)と、前記第1のコンテンツに付加されている第1のメタデータから、再生される前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツのテーマを表す第1のテーマメタデータを選択する選択ステップ(例えば、図2のステップS13)と、前記第1のテーマメタデータと前記第2のコンテンツに付加されている第2のメタデータとが同じである場合、前記第2のコンテンツの再生を制御する第2の再生制御ステップ(例えば、図2のステップS21)と、前記第2のメタデータのうちの前記第1のテーマメタデータとは異なるものから前記選択手段によって選択された第2のテーマメタデータと、第3のコンテンツに付加されている第3のメタデータとを比較する比較ステップ(例えば、図2のステップS26)とを含み、前記第1の再生制御ステップによって、前記第2のテーマメタデータと前記第3のメタデータとが同じである場合、前記第3のコンテンツの再生が制御される(例えば、図2のステップS27の次に実行されるステップS15)。
本発明の一側面のプログラムは、第1のコンテンツと第2のコンテンツとを同時に再生させるように、再生を制御する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、前記第1のコンテンツの再生を制御する第1の再生制御ステップ(例えば、図2のステップS13およびステップS14の次に実行されるステップS15)と、前記第1のコンテンツに付加されている第1のメタデータから、再生される前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツのテーマを表す第1のテーマメタデータを選択する選択ステップ(例えば、図2のステップS13)と、前記第1のテーマメタデータと前記第2のコンテンツに付加されている第2のメタデータとが同じである場合、前記第2のコンテンツの再生を制御する第2の再生制御ステップ(例えば、図2のステップS21)と、前記第2のメタデータのうちの前記第1のテーマメタデータとは異なるものから前記選択手段によって選択された第2のテーマメタデータと、第3のコンテンツに付加されている第3のメタデータとを比較する比較ステップ(例えば、図2のステップS26)とを含む処理をコンピュータに行わせ、前記第1の再生制御ステップによって、前記第2のテーマメタデータと前記第3のメタデータとが同じである場合、前記第3のコンテンツの再生が制御される(例えば、図2のステップS27の次に実行されるステップS15)。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したコンテンツ再生装置1の機能の構成を示すブロック図である。
コンテンツ再生装置1は、外部記憶装置11および外部記憶装置12から供給される音楽データおよび画像データに基づいて、コンテンツである音楽およびの再生を制御する。
なお、画像は、動画像および静止画像のいずれであってもよい。また、音楽データは、AAC(Advanced Audio Coding)方式またはMP3(MPEG(Moving Picture Experts Group)-1 Audio Layer 3)方式などの所定の方式で圧縮されているものであっても、圧縮されていないPCM(Pulse Code Modulation)方式のものであってもよい。さらに、画像データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)若しくはJPEG2000またはMPEG2方式若しくはMPEG4方式などの所定の方式で圧縮されているものであっても、圧縮されていない、いわゆるベースバンド方式の画像データであってもよい。
外部記憶装置11は、例えば、ハードディスクドライブなどであり、音楽データをファイルとして記憶するファイルシステム上の所定のフォルダであるか、または音楽データを記憶するデータベースのテーブルである音楽データ記憶部41を含むように構成される。
同様に、外部記憶装置12は、例えば、ハードディスクドライブなどであり、画像データをファイルとして記憶するファイルシステム上の所定のフォルダであるか、または画像データを記憶するデータベースのテーブルである画像データ記憶部42を含むように構成される。
なお、外部記憶装置11と外部記憶装置12とを1つの装置として設けるようにしても、コンテンツ再生装置1の内部に、音楽データと画像データとを記憶する記憶装置を設けるようにしてもよい。
コンテンツ再生装置1は、音楽データ読み込み部21、メタデータ抽出部22、メタデータ選択部23、デコーダ24、再生制御部25、スピーカ26、画像データ読み込み部27、メタデータ抽出部28、メタデータ比較部29、デコーダ30、再生制御部31、およびモニタ32を含むように構成されている。
音楽データ読み込み部21は、ファイルシステムのドライバとして構成されるか、または、DBMS(Database management system)として構成され、外部記憶装置11の音楽データ記憶部41に記憶されている音楽データを読み込む。音楽データ読み込み部21は、読み込んだ音楽データをメタデータ抽出部22およびデコーダ24に供給する。
メタデータ抽出部22は、音楽データ読み込み部21によって読み込まれた音楽データから、音楽データに付加されているメタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部22は、音楽データがMP3方式で圧縮されているものである場合、文字情報を保存する領域であるID3タグに記憶されているメタデータを読み出すことにより、メタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部22は、音楽データがMP4ファイルフォーマットに準拠するファイルに格納されている場合、メタデータを格納するmoovボックスを抽出することにより、メタデータを抽出する。メタデータ抽出部22は、抽出されたメタデータをメタデータ選択部23およびメタデータ比較部29に供給する。
メタデータ選択部23は、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータから、再生されるコンテンツのテーマを表すテーマメタデータを選択する。例えば、メタデータ選択部23は、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータの中から、1つのメタデータをランダムに選択する。また、例えば、メタデータ選択部23は、その内部に過去に選択されたメタデータを示す履歴情報を有し、その履歴情報に基づいて、過去に選択された頻度の最も高いもの(または最も低いもの)、またはそれに類似するものを1つ、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータの中から選択する。
また、メタデータ選択部23は、順次再生される画像であって、所定のテーマメタデータに応じた画像のうちの、最後に再生される画像の画像データに付加されているメタデータ(メタデータ抽出部28から供給されるメタデータ)であって、テーマメタデータ以外のメタデータから新たなテーマメタデータを選択する。
メタデータ選択部23は、選択したテーマメタデータをメタデータ比較部29に供給する。
デコーダ24は、音楽データ読み込み部21から供給される音楽データをデコードする。例えば、デコーダ24は、MP3方式で符号化されている音楽データに復号の処理を適用する。デコーダ24は、デコードした音楽データを再生制御部25に供給する。
再生制御部25は、音楽の再生を制御する。より具体的には、再生制御部25は、デコーダ24から供給される音楽データに対応した音楽信号をスピーカ26に供給するか、または、音楽信号のスピーカ26への供給を停止させることによって、音楽の再生を制御する。なお、再生制御部25は、再生される音楽をフェードインまたはフェードアウトするように、音楽信号を増幅または減衰させるようにしてもよい。また、再生制御部25は、テーマメタデータに応じた音楽の再生を制御する場合は、デコーダ24から供給される音楽データと、メタデータ比較部29から供給される音楽の再生の開始を指示する情報とに基づいて、メタデータ比較部29から音楽の再生の開始が指示されると、デコーダ24から供給される復号された音楽データに応じた音楽の再生をスピーカ26に開始させる。
スピーカ26は、いわゆるラウドスピーカであり、再生制御部25から供給される音楽信号に対応する音声を出力する。
画像データ読み込み部27は、ファイルシステムのドライバとして構成されるか、または、DBMSとして構成され、外部記憶装置12の画像データ記憶部42に記憶されている画像データを読み込む。画像データ読み込み部27は、読み込んだ画像データをメタデータ抽出部28およびデコーダ30に供給する。
メタデータ抽出部28は、画像データ読み込み部27によって読み込まれた画像データに付加されているメタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部28は、画像データがMP4ファイルフォーマットに準拠するファイルに格納されている場合、moovボックスからメタデータを読み出すことによりメタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部28は、画像データがMPEG2方式で圧縮されている場合、画像データを格納するファイルのファイル名をメタデータとして抽出する。メタデータ抽出部28は、抽出されたメタデータをメタデータ選択部23およびメタデータ比較部29に供給する。
メタデータ比較部29は、メタデータ選択部23から供給された音楽データのメタデータから選択されたテーマメタデータと、メタデータ抽出部28から供給された画像データのメタデータとを比較する。より具体的には、メタデータ比較部29は、1つのテーマメタデータと、画像データの1つのメタデータとを比較し、テーマメタデータと画像データのメタデータとが同じであるかを判定する。また、メタデータ比較部29は、画像データに複数のメタデータが付加されている場合、1つのテーマメタデータと、画像データの複数のメタデータのそれぞれとを比較し、テーマメタデータと画像データの複数のメタデータのうちのいずれか1つとが同じであるかを判定する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータと画像データのメタデータとが同じであると判定した場合、再生制御部31に画像の再生の開始を指示する情報を供給する。
また、メタデータ比較部29は、メタデータ抽出部28から供給された画像データのメタデータから選択されたテーマメタデータと、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータとを比較する。より具体的には、メタデータ比較部29は、1つのテーマメタデータと、音楽データの1つのメタデータとを比較し、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであるかを判定する。また、メタデータ比較部29は、音楽データに複数のメタデータが付加されている場合、1つのテーマメタデータと、音楽データの複数のメタデータのそれぞれとを比較し、テーマメタデータと音楽データの複数のメタデータのうちのいずれか1つとが同じであるかを判定する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであると判定した場合、再生制御部25に音楽の再生の開始を指示する情報を供給する。
デコーダ30は、画像データ読み込み部27から供給される画像データをデコードする。例えば、デコーダ30は、MP4ファイルフォーマットで符号化されている画像データに対して所定の復号処理を行う。デコーダ30は、デコードした画像データを再生制御部31に供給する。
再生制御部31は、画像の再生を制御する。より具体的には、再生制御部31は、デコーダ30から供給される画像データに対応した画像信号をモニタ32に供給するか、または、画像信号のモニタ32への供給を停止させることによって、画像の再生を制御する。なお、再生制御部31は、所定のタイミングで再生されている画像が切り替わるように、切り替わる前と後の画像信号を切り替えてもよいし、再生される画像をフェードインまたはフェードアウトするように、画像信号を信号処理するようにしてもよい。また、再生制御部31は、テーマメタデータに応じた画像の再生を制御する場合は、デコーダ30から供給される画像データと、メタデータ比較部29から供給される画像の再生の開始を指示する情報とに基づいて、メタデータ比較部29から画像の再生の開始が指示されると、デコーダ30から供給される復号された画像データに応じた画像の再生をモニタ32に開始させる。
モニタ32は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)モニタ、またはプラズマディスプレイなどからなり、再生制御部31から供給される画像信号に対応する画像を表示する。
このような構成によって、コンテンツ再生装置1は、同じメタデータが付加された音楽と画像とを同時に、また連続して再生する。
図2は、コンテンツ再生装置1における、コンテンツの再生の制御の処理について説明するフローチャートである。
コンテンツ再生装置1は、例えば、ユーザによって、図示せぬ操作部が操作されることによって所定の音楽の再生が指示されることで、コンテンツの再生の制御の処理を開始する。
ステップS11において、音楽データ読み込み部21は、外部記憶装置11の音楽データ記憶部41に記憶されている音楽データを読み込む。例えば、音楽データ読み込み部21は、MP3方式で符号化されている音楽データを読み込む。音楽データ読み込み部21は、読み込んだ音楽データをメタデータ抽出部22およびデコーダ24に供給する。
ステップS12において、メタデータ抽出部22は、音楽データ読み込み部21によって読み込まれた音楽データに付加されているメタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部22は、音楽データ読み込み部21によって読み込まれたMP3方式で符号化されている音楽データのID3タグからメタデータを読み出す。メタデータ抽出部22は、抽出したメタデータをメタデータ選択部23に供給する。
ステップS13において、メタデータ選択部23は、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータからテーマメタデータを選択する。例えば、メタデータ選択部23は、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータの中から、1つのメタデータをランダムに選択する。また、例えば、メタデータ選択部23は、その内部に記憶されている過去に選択されたメタデータを示す履歴情報に基づいて、過去に選択された頻度の最も高いものを1つ、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータの中から選択する。メタデータ選択部23は、選択したテーマメタデータを、メタデータ比較部29に供給する。
ステップS14において、デコーダ24は、音楽データ読み込み部21から供給された音楽データをデコードする。例えば、デコーダ24は、MP3方式で符号化されている音楽データに復号の処理を適用する。デコーダ24は、デコードした音楽データを再生制御部25に供給する。
ステップS15において、再生制御部25は、音楽を再生させるように、音楽の再生を制御する。より具体的には、再生制御部25は、デコーダ24から供給された音楽データに対応した音楽信号をスピーカ26に供給し、音楽の再生をスピーカ26に開始させる。
ここで、再生制御部25は、ステップS15において音楽の再生を開始させてから、後述するステップS16乃至ステップS27の処理が実行されている間は、音楽の再生を続けるように、音楽の再生を制御する。すなわち、後述するステップS16乃至ステップS27の処理は、音楽の再生の処理と平行して行われる。このようにすることで、コンテンツ再生装置1は、音楽と画像の再生を同時に行う。
ステップS16において、画像データ読み込み部27は、外部記憶装置12の画像データ記憶部42に記憶されている画像データを読み込む。例えば、画像データ読み込み部27は、JP2ファイルフォーマットに準拠するファイルに格納されている画像データを読み込む。また、例えば、画像データ読み込み部27は、MP4ファイルフォーマットに準拠するファイルに格納されている画像データを読み込む。画像データ読み込み部27は、読み込んだ画像データをメタデータ抽出部28およびデコーダ30に供給する。
ステップS17において、メタデータ抽出部28は、画像データ読み込み部27によって読み込まれた画像データに付加されているメタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部28は、画像データ読み込む部27によって読み込まれたJP2ファイルフォーマットに準拠するファイルに格納されている画像データの所定のボックスからメタデータと読み出すことによりメタデータを抽出する。また、例えば、メタデータ抽出部28は、画像データ読み込み部27によって読み込まれたMP4ファイルフォーマットに準拠するファイルに格納されている画像データのmoovボックスからメタデータを読み出すことによりメタデータを抽出する。メタデータ抽出部28は、抽出されたメタデータをメタデータ比較部29に供給する。
ステップS18において、メタデータ比較部29は、メタデータ選択部23から供給されたテーマメタデータと、メタデータ抽出部28から供給された画像データのメタデータとを比較する。例えば、メタデータ抽出部28から供給された画像データのメタデータが1つのみである場合、メタデータ比較部29は、テーマメタデータと画像データのそのメタデータとを比較する。また、例えば、メタデータ抽出部28から供給された画像データのメタデータが複数である場合、メタデータ比較部29は、画像データの複数のメタデータを順に1つずつテーマメタデータと比較する。
ステップS19において、メタデータ比較部29は、テーマメタデータと画像データのメタデータとが同じであるか否かを判定する。比較する画像データのメタデータの数が複数である場合、メタデータ比較部29は、テーマメタデータと画像データの複数のメタデータのうちのいずれか1つとが同じであれば、テーマメタデータと画像データのメタデータとが同じであると判定する。テーマメタデータと画像データのメタデータとが同じであると判定された場合、メタデータ比較部29は、再生制御部31に画像の再生の開始を指示する情報を供給し、処理はステップS20に進む。
ステップS20において、デコーダ30は、画像データ読み込み部27から供給された画像データをデコードする。例えば、デコーダ30は、JPEG2000方式で符号化されている画像データに復号の処理を適用する。また、例えば、デコーダ30は、MPEG4方式で符号化されている画像データに復号の処理を適用する。デコーダ30は、デコードした画像データを再生制御部31に供給する。
ステップS21において、再生制御部31は、画像を再生させるように、画像の再生を制御する。より具体的には、再生制御部31は、デコーダ30から供給される画像データと、メタデータ比較部29から供給される画像の再生の開始を指示する情報とに基づいて、画像の再生をモニタ32に開始させ、処理はステップS22に進む。
一方、ステップS19において、テーマメタデータと画像データのメタデータとが同じでないと判定された場合、ステップS20およびステップS21はスキップされて、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、画像データ読み込み部27は、まだ読み込まれていない画像があるか否かを判定する。画像データ記憶部42に読み込まれていない画像データがあると判定された場合、処理はステップS16に戻り、次の画像データについて、ステップS16乃至ステップS22の処理が繰り返される。
一方、ステップS22において、画像データ記憶部42に読み込まれていない画像データがないと判定された場合、すなわち、テーマメタデータと同じメタデータが付加されている画像が全て再生されて、次に再生される画像の画像データがなくなると、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、メタデータ選択部23は、そのときのテーマメタデータが付加されている画像データの中で、最後に再生される画像の画像データに付加されているテーマメタデータ以外のメタデータから新たなテーマメタデータを選択する。例えば、メタデータ選択部23は、最後に再生される画像の画像データに付加されているメタデータから、テーマメタデータでない1つのメタデータをランダムに選択する。また、例えば、メタデータ選択部23は、その内部に記憶されている過去に選択されたメタデータを示す履歴情報に基づいて、過去に選択された頻度の最も高いものを、最後に再生される画像の画像データに付加されているメタデータの中から1つ選択する。メタデータ選択部23は、最後に再生される画像の画像データに付加されているメタデータの中で、新たにテーマメタデータとして選択されたメタデータをメタデータ比較部29に供給する。
ステップS24において、音楽データ読み込み部21は、外部記憶装置11の音楽データ記憶部41に記憶されている音楽データを読み込む。例えば、音楽データ読み込み部21は、MP3方式で符号化されている音楽データを読み込む。音楽データ読み込み部21は、読み込んだ音楽データをメタデータ抽出部22およびデコーダ24に供給する。
ステップS25において、メタデータ抽出部22は、音楽データ読み込み部21によって読み込まれた音楽データに付加されているメタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部22は、音楽データ読み込み部21によって読み込まれたMP3方式で符号化されている音楽データのID3タグからメタデータを読み出す。メタデータ抽出部22は、抽出したメタデータを、メタデータ比較部29に供給する。
ステップS26において、メタデータ比較部29は、メタデータ選択部23によって新たに選択されたテーマメタデータと、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータとを比較する。例えば、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータが1つのみである場合、メタデータ比較部29は、テーマメタデータと1つのみの音楽データのメタデータとを比較する。また、例えば、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータが複数である場合、メタデータ比較部29は、音楽データの複数のメタデータを順に1つずつテーマメタデータと比較する。
ステップS27において、メタデータ比較部29は、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであるか否かを判定する。比較する音楽データのメタデータの数が複数である場合、メタデータ比較部29は、テーマメタデータと音楽データの複数のメタデータのうちのいずれか1つとが同じであれば、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであると判定する。テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであると判定された場合、メタデータ比較部29は、再生制御部25に音楽の再生を指示する情報を供給し、処理はステップS14に戻る。ステップS14において、再生制御部25は、これまで再生されていた音楽の再生を停止させると共に、新たに選択されたテーマメタデータに応じた音楽の再生をスピーカ26に開始させ、これ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS27において、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じでないと判定された場合、処理はステップS24に戻り、新たに選択されたテーマメタメタデータに応じた音楽の音楽データが読み込まれるまで、ステップS24乃至ステップS27の処理が繰り返される。このとき、再生制御部25は、これまで再生されていた音楽の再生を継続させる。
このように、コンテンツ再生装置1は、音楽に付加されているメタデータと、画像に付加されているメタデータとを比較することによって、より簡単に再生される音楽と画像との関連付けを行い、音楽と画像とを連続して同時に再生することができる。
図3は、コンテンツ再生装置1におけるコンテンツの再生の制御の処理の具体例について説明する図である。
図3の上側には、再生制御部31によって再生される画像A乃至画像Jが示されている。図3に示されるように、画像Aの画像データには、「家族」のメタデータおよび「クリスマス」のメタデータが付加され、画像Bの画像データには、「家族」のメタデータが付加され、画像Cの画像データには、「家族」のメタデータ、「帰省」のメタデータ、および「海水浴」のメタデータが付加され、画像Dの画像データには、「家族」のメタデータおよび「2006年」のメタデータが付加されている。また、画像Eの画像データには、「初詣」のメタデータおよび「2006年」のメタデータが付加され、画像Fの画像データには、「ラーメン」のメタデータおよび「2006年」のメタデータが付加され、画像Gの画像データには、「北海道」のメタデータ、「2006年」のメタデータ、および「旅行」のメタデータが付加されている。さらに、画像Hの画像データには、「帰省」のメタデータおよび「旅行」のメタデータが付加され、画像Iの画像データには、「温泉」のメタデータおよび「旅行」のメタデータが付加され、画像Iの画像データには、「温泉」のメタデータおよび「旅行」のメタデータが付加されている。
図3の下側には、再生制御部25によって再生される音楽a乃至音楽cが示されている。図3に示されるように、音楽aの音楽データには、「家族」のメタデータを含むメタデータが付加され、音楽bの音楽データには、「2006年」のメタデータを含むメタデータが付加され、音楽cの音楽データには、「旅行」のメタデータを含むメタデータが付加されている。
また、図3の下方の矢印は、コンテンツの再生の進行方向(時間方向)を示している。すなわち、図3に示されるコンテンツである音楽および画像は、左から右の順番で再生される。
例えば、ユーザによって図示せぬ操作部が操作され、音楽aの再生が指示された場合、音楽データ読み込み部21は、音楽データ記憶部41から音楽aの音楽データを読み出す。メタデータ抽出部22は、読み出した音楽aの音楽データに付加されているメタデータを抽出する。メタデータ選択部23は、抽出されたメタデータの1つである「家族」をテーマメタデータとして選択する。再生制御部25は、音楽aの再生を開始させる。
このとき、画像データ読み込み部27は、画像データ記憶部42から画像Aの画像データを読み出す。メタデータ抽出部28は、画像Aの画像データに付加されている「家族」のメタデータおよび「クリスマス」のメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「家族」と画像Aのメタデータである「家族」および「クリスマス」とを比較する。テーマメタデータの「家族」と画像Aのメタデータの「家族」とは同じであるので、再生制御部31は、画像Aの再生を開始させる。この時点では、音楽aと画像Aとが同時に再生される。
画像Aの再生が開始されてから所定の時間経過後、画像データ読み込み部27は、画像データ記憶部42から画像Bの画像データを読み出す。メタデータ抽出部28は、画像Bの画像データに付加されている「家族」のメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「家族」と画像Bのメタデータである「家族」とを比較する。テーマメタデータの「家族」と画像Bのメタデータの「家族」とは同じであるので、再生制御部31は、画像Aの再生を停止させ、画像Bの再生を開始させる。この時点では、音楽aと画像Bとが同時に再生される。
以降、同様にして、「家族」のメタデータ、「帰省」のメタデータ、および「海水浴」のメタデータが付加されている画像C、「家族」のメタデータおよび「2006年」のメタデータが付加されている画像Dが順次再生される。その間、音楽aの再生が継続されるので、音楽aの再生と共に、画像Cまたは画像Dが再生されることになる。
このように、再生制御部31が画像の再生を開始させた後、画像データ読み込み部27は、まだ読み込まれていない画像があれば、画像データ記憶部42から、順次、画像データを読み込む。ここで、画像Dの画像データ以降に読み込んだ全ての画像データのいずれにも「家族」のメタデータが付加されていない場合、メタデータ選択部23は、画像Dの再生が終了する前に、「家族」のメタデータが付加されている画像の中で最後に再生されている画像Dの画像データに付加されているメタデータである「2006年」をテーマメタデータとして選択する。この時点では、まだ音楽aと画像Dとが継続して再生されている。
テーマメタデータとして「2006年」が選択された後、音楽データ読み込み部21は、音楽データ記憶部41から音楽bの音楽データを読み出す。メタデータ抽出部22は、音楽bの音楽データに付加されているメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「2006年」と音楽bのメタデータとを比較する。
音楽bのメタデータには「2006年」のメタデータが含まれているので、テーマメタデータと音楽bのメタデータとは同じと判定され、再生制御部25は、これまで再生されていた音楽aの再生を停止させ、音楽bの再生を開始させる。このとき、音楽bと画像Dとが同時に再生される。再生制御部25は、所定のタイミングで音楽aから音楽bに切り替えるように再生を制御してもよいし、音楽aがフェードアウトし、音楽bがフェードインするように再生を制御してもよい。
画像データ読み込み部27は、画像データ記憶部42から画像Eの画像データを読み出す。メタデータ抽出部28は、画像Eの画像データに付加されている「初詣」のメタデータおよび「2006年」のメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「2006年」と画像Eのメタデータである「初詣」および「2006年」とを比較する。テーマメタデータの「2006年」と画像Eのメタデータの「2006年」とは同じであるので、再生制御部31は、画像Dの再生を停止させ、画像Eの再生を開始させる。この時点では、音楽bと画像Eとが同時に再生される。
画像Eの再生が開始されてから所定の時間経過後、画像データ読み込み部27は、画像データ記憶部42から画像Fの画像データを読み出す。メタデータ抽出部28は、画像Fの画像データに付加されている「ラーメン」のメタデータおよび「2006年」のメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「2006年」と画像Fのメタデータである「ラーメン」および「2006年」とを比較する。テーマメタデータの「2006年」と画像Eのメタデータの「2006年」とは同じであるので、再生制御部31は、画像Eの再生を停止させ、画像Fの再生を開始させる。この時点では、音楽bと画像Fとが同時に再生される。
以降、同様にして、「北海道」のメタデータ、「2006年」のメタデータ、および「旅行」のメタデータが付加されている画像Gが再生される。その間、音楽bの再生が継続されるので、音楽bの再生と共に、画像Gが再生されることになる。
このように、再生制御部31が画像の再生を開始させた後、画像データ読み込み部27は、まだ読み込まれていない画像があれば、画像データ記憶部42から順次、画像データを読み込む。ここで、画像Gの画像データ以降に読み込んだ全ての画像データのいずれにも「2006年」のメタデータが付加されていない場合、メタデータ選択部23は、画像Gの再生が終了する前に、「2006年」のメタデータが付加されている画像の中で最後に再生される画像Gの画像データに付加されているメタデータである「旅行」をテーマメタデータとして選択する。この時点では、まだ音楽bと画像Gとが継続して再生されている。
テーマメタデータとして「旅行」が選択された後、音楽データ読み込み部21は、音楽データ記憶部41から音楽cの音楽データを読み出す。メタデータ抽出部22は、音楽データに付加されているメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「旅行」と音楽cのメタデータとを比較する。
音楽cのメタデータには「旅行」のメタデータが含まれているので、テーマメタデータと音楽cのメタデータとは同じと判定され、再生制御部25は、これまで再生されていた音楽bの再生を停止させ、音楽cの再生を開始させる。このとき、音楽cと画像Gとが同時に再生される。再生制御部25は、所定のタイミングで音楽bから音楽cに切り替えるように再生を制御してもよいし、音楽bがフェードアウトし、音楽cがフェードインするように再生を制御してもよい。
画像データ読み込み部27は、画像データ記憶部42から画像Hの画像データを読み出す。メタデータ抽出部28は、画像Hの画像データに付加されている「帰省」のメタデータおよび「旅行」のメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「旅行」と画像Hのメタデータである「帰省」および「旅行」とを比較する。テーマメタデータの「旅行」と画像Hのメタデータの「旅行」とは同じであるので、再生制御部31は、画像Gの再生を停止させ、画像Hの再生を開始させる。この時点では、音楽cと画像Hとが同時に再生される。
画像Hの再生が開始されてから所定の時間経過後、画像データ読み込み部27は、画像データ記憶部42から画像Iの画像データを読み出す。メタデータ抽出部28は、画像Iの画像データに付加されている「温泉」のメタデータおよび「旅行」のメタデータを抽出する。メタデータ比較部29は、テーマメタデータである「旅行」と画像Iのメタデータである「温泉」および「旅行」とを比較する。テーマメタデータの「旅行」と画像Iのメタデータの「旅行」とは同じであるので、再生制御部31は、画像Hの再生を停止させ、画像Iの再生を開始させる。この時点では、音楽cと画像Iとが同時に再生される。
以降、同様にして、「温泉」のメタデータおよび「旅行」のメタデータが付加されている画像Jが再生される。
このようにして、コンテンツ再生装置1は、「家族」のメタデータが付加されている音楽aを再生すると共に、同じメタデータである「家族」が付加されている画像A乃至画像Dを再生し、「家族」のメタデータの他に「2006年」のメタデータが付加されている画像Dを再生している間に、音楽aから切り替わるように、「2006年」のメタデータが付加されている音楽bを再生を開始する。さらに、コンテンツ再生装置1は、「2006年」のメタデータが付加されている音楽bを再生すると共に、同じメタデータである「2006年」が付加されている画像E乃至画像Gを再生する。すなわち、音楽aと画像A乃至画像Dとは、テーマメタデータである「家族」によって関連性が保たれ、音楽aと音楽bとは、「家族」のメタデータおよび「2006年」のメタデータが付加されている画像Dによって関連性が保たれ、音楽bと画像D乃至画像Gとは、次のテーマメタデータである「2006年」によって関連性が保たれる。このようにして、画像と音楽との関連性が損なわれないようにテーマメタデータが切り替わるので、ユーザは、違和感なくコンテンツを視聴することができる。
なお、上述した説明において、所定の画像の再生時間は、例えば、画像の再生が開始されてから、テーマメタデータが付加されている次の画像データが読み込まれてデコードされるまでの時間とされることができるが、所定のテーマメタデータに応じた画像が再生されている間に画像データが順次読み込まれる中で、テーマメタデータと同じメタデータが付加されている画像データが読み出されない状態が続くと、画像の再生時間が不均一になることが考えられる。
そこで、次の画像の再生のタイミングに関わらず、画像データ記憶部42に記憶されている画像データのそれぞれを特定する特定情報およびメタデータを一斉に読み込み、テーマメタデータを含む画像データの特定情報のみを再生リストに書き込むことで、特定情報に基づいてテーマメタデータを含む画像データだけを読み込み、画像の再生時間を均一にするようにしてもよい。なお、画像データを特定する特定情報には、ファイルを特定するファイルIDに限らず、画像データのファイル名やファイル容量、記録日時等を表す情報が含まれる。
また、上述した図2のフローチャートの説明において、読み込んだ全ての画像データのいずれにもテーマメタデータと同じメタデータが付加されていない場合、すなわち、テーマメタデータが付加されている画像が全て再生されている場合、最後に再生される画像に付加されているテーマメタデータ以外のメタデータをテーマメタデータとすることとしたが、必ずしも最後に再生されている画像に複数のメタデータが付加されているとは限らない。
そこで、上述した再生リストにおいて、画像データの特定情報をソートして、複数のメタデータが付加されている画像が優先的に最後に再生されるようにしてもよい。さらに、再生リストにおける特定情報によって特定される画像の中で、テーマメタデータ以外のメタデータのうち共通するメタデータが付加されている画像が優先的に最後に再生されるようにすることで、関連性がより保たれたままテーマメタデータが切り替わるようにすることができる。
図4は、コンテンツ再生装置1の機能の他の構成を示すブロック図である。なお、図4において、図2に示される部分と同様の部分については、同じ番号を付し、その説明は省略する。
図4において、コンテンツ再生装置1は、音楽データ読み込み部21、メタデータ抽出部22、デコーダ24、再生制御部25、スピーカ26、デコーダ30、モニタ32、メタデータ選択部61、メタデータ読み込み部62、検索部63、再生リスト生成部64、ソート部65、画像データ読み込み部66、再生制御部67、入力部68、およびメタデータ比較部69を含むように構成されている。
メタデータ選択部61は、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータからテーマメタデータを選択する。例えば、メタデータ選択部61は、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータの中から、1つのメタデータをランダムに選択する。また、例えば、メタデータ選択部61は、その内部に過去に選択されたメタデータを示す履歴情報を有し、その履歴情報に基づいて、過去に選択された頻度の最も高いもの(または最も低いもの)、またはそれに類似するものを、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータの中から1つ選択する。
また、メタデータ選択部61は、後述する再生リスト生成部64の再生リストにおいて、テーマメタデータと同じメタデータが付加されている画像データであって、複数のメタデータが付加されている画像データのメタデータの中から、新たなテーマメタデータの候補となるテーマ候補メタデータを選択する。
さらに、メタデータ選択部61は、ユーザからテーマ候補メタデータのテーマメタデータとしての選択が指示されたか否かを判定する。より具体的には、メタデータ選択部61は、後述する入力部68から、テーマ候補メタデータの1つがテーマメタデータとして選択されたことを示す情報が供給されたか否かを判定する。ユーザからテーマ候補メタデータのテーマメタデータとしての選択が指示されたと判定された場合、メタデータ選択部61は、入力部68から供給された、テーマ候補メタデータの1つがテーマメタデータとして選択されたことを示す情報に基づいて、ユーザから指示されたテーマ候補メタデータをテーマメタデータとして選択する。ユーザからテーマ候補メタデータのテーマメタデータとしての選択が指示されなかった場合、メタデータ選択部61は、ランダムに選択するか最初のものを選択するかなど所定のアルゴリズムで、テーマ候補メタデータの1つをテーマメタデータとして選択する。
メタデータ選択部61は、選択したテーマメタデータを検索部63およびメタデータ比較部69に供給し、選択したテーマ候補メタデータをソート部65および再生制御部67に供給する。
メタデータ読み込み部62は、画像データ記憶部42に記憶されている全ての画像データのそれぞれを特定する特定情報のそれぞれと、それぞれの画像データに付加されているメタデータとを対応させて読み込む。メタデータ読み込み部62は、読み込んだ特定情報とメタデータとを一時的に記憶する。
検索部63は、メタデータ選択部61から供給されたテーマメタデータに基づいて、メタデータ読み込み部62によって読み込まれたメタデータから、テーマメタデータと同じメタデータを全て検索する。検索部63は、検索されたメタデータが付加されている画像データの特定情報と、検索されたメタデータを含む、特定情報により特定される画像データに付加されているメタデータの全部とを、再生リスト生成部64に供給する。
再生リスト生成部64は、検索部63による検索の結果から、検索されたメタデータが付加されている画像データの特定情報と、その画像データに付加されているメタデータの全てとが対応して配置される再生リストを生成する。生成された再生リストは、再生リスト生成部64の内部に記憶される。再生リストに配置される画像データの特定情報は、その画像データの画像が再生される順番に配置され、後述するソート部65によってソートされる。また、再生リストは、画像データ読み込み部66や再生制御部67によって読み出されたりする。
ソート部65は、再生リストにおける特定情報を、メタデータ選択部61から供給されたテーマメタデータでソートする。より具体的には、ソート部65は、メタデータ選択部61から供給されたテーマメタデータに基づいて、テーマメタデータのみが付加されている画像データの画像がより先に再生されるように、再生リストの特定情報をソートする。
また、ソート部65は、複数のメタデータが付加されている画像データのうち、付加されているメタデータの数がより多い画像がより後に再生されるように、再生リストの特定情報をソートする。さらに、ソート部65は、複数のメタデータが付加されている画像データのうち、テーマ候補メタデータが付加されていて、かつ、付加されているメタデータの数がより多い画像がより後に再生されるように、再生リストの特定情報をソートする。
画像データ読み込み部66は、再生リスト生成部64において特定情報がソートされた再生リストを読み出す。画像データ読み込み部66は、読み出した再生リストの特定情報の順に、画像データを読み込む。画像データ読み込み部66は、読み込んだ画像データを、デコーダ30に供給する。
再生制御部67は、画像の再生を制御する。より具体的には、再生制御部67は、デコーダ30から供給される画像データに対応した画像信号をモニタ32に供給するか、または、画像信号のモニタ32への供給を停止させることによって、画像の再生を制御する。例えば、再生制御部67は、デコーダ30から供給された画像データと、再生リストから読み出した特定情報とに基づいて、再生リストの特定情報の順番に従い、テーマメタデータのみが付加された画像から再生を開始させる。
また、再生制御部67は、OSD(On Screen Display)処理部81を含むように構成され、再生されている画像とともにテーマ候補メタデータが表示されるように、画像の再生を制御する。OSD処理部81は、モニタ32に画像とともに所定のテキストやアイコン等を表示させるように、画像信号にテキストやアイコン等のデータに基づく信号を重畳する。例えば、OSD処理部81は、再生されている画像とともに、テーマ候補メタデータがテキストとして表示され、かつ、その1つがユーザから選択されるように、モニタ32に供給されている画像信号にテーマ候補メタデータを表すテキストのデータに基づく信号を重畳する。この場合、アイコンは、ユーザから選択されたテーマ候補メタデータを示したり、デフォルトとしてテーマメタデータに選択されるテーマ候補メタデータを示したりする。
入力部68は、OSD処理部81によってモニタ32に表示されたテキストやアイコン等が、ユーザによって選択されたことを示す情報をメタデータ選択部61に供給する。例えば、入力部68は、モニタ32に表示されているテーマ候補メタデータのテキストのいずれかがユーザによって選択されたとき、ユーザによってテーマ候補メタデータの1つがテーマメタデータとして選択されたことを示す情報を、メタデータ選択部61に供給する。
メタデータ比較部69は、メタデータ選択部61から供給されたテーマメタデータと、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータとを比較する。より具体的には、メタデータ比較部69は、1つのテーマメタデータと、音楽データの1つのメタデータとを比較し、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであるかを判定する。また、メタデータ比較部69は、音楽データに複数のメタデータが付加されている場合、1つのテーマメタデータと、音楽データの複数のメタデータのそれぞれとを比較し、テーマメタデータと音楽データの複数のメタデータのうちのいずれか1つとが同じであるかを判定する。メタデータ比較部69は、テーマメタデータと画像データのメタデータとが同じであると判定した場合、再生制御部25に画像の再生の開始を指示する情報を供給する。
図5および図6は、図4のコンテンツ再生装置1におけるコンテンツの再生の処理について説明するフローチャートである。
図5のフローチャートのステップS51およびステップS52の処理は、図2のステップS11およびステップS12の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS53において、メタデータ選択部61は、メタデータ抽出部22により抽出されたメタデータからテーマメタデータを選択する。メタデータ選択部61は、選択したテーマメタデータを検索部63およびメタデータ比較部69に供給する。
ステップS54において、メタデータ読み込み部62は、画像データ記憶部42から、全ての画像データの特定情報とメタデータとを読み込む。より具体的には、メタデータ読み込み部62は、画像データ記憶部42に記憶されている画像データのそれぞれを特定する特定情報のそれぞれと、その画像データに付加されているメタデータとを対応させて読み込む。
また、画像データ記憶部42が、画像データそのものとは別に、画像データの特定情報とメタデータとからなるファイルを記憶していれば、メタデータ読み込み部62は、その画像データの特定情報とメタデータとからなるファイルを読み込むようにしてもよい。
図5のフローチャートのステップS55およびステップS56の処理は、図2のステップS14およびステップS15の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS57において、検索部63は、メタデータ選択部61から供給されたテーマメタデータに基づいて、ステップS54において読み込まれたメタデータから、テーマメタデータと同じメタデータを全て検索する。検索部63は、検索されたメタデータが付加されている画像データの特定情報と、検索されたメタデータを含む、特定情報により特定される画像データに付加されているメタデータの全部とを、再生リスト生成部64に供給する。
ステップS58において、再生リスト生成部64は、検索されたメタデータが付加されている画像データの特定情報と、その画像データに付加されているメタデータの全てとが対応して配置される再生リストを生成する。
ここで、テーマメタデータが付加されている画像A乃至画像Nのそれぞれの画像データの特定情報とメタデータとが再生リストに書き込まれている場合を例に説明する。図7は、画像A乃至画像Nの画像データのそれぞれに付加されているメタデータの数を、棒グラフで示す図である。図7において、横軸は、画像データに付加されているメタデータの数を示し、1目盛りで1つのメタデータが付加されていることを示す。例えば、画像Aの画像データには、テーマメタデータを含む5つのメタデータが付加されており、画像Bの画像データには、テーマメタデータを含む2つのメタデータが付加されている。また、画像Cの画像データには、テーマメタデータのみが付加されている。また、図7において、より上側に配置されている画像データは、より早い順番で再生されるものとする。
ステップS59において、ソート部65は、メタデータ選択部61から供給されたテーマメタデータに基づいて、テーマメタデータのみが付加されている画像データの画像がより先に再生されるように、再生リストの特定情報をソートする。
図8は、テーマメタデータのみが付加されている画像データがより先に再生されるようにソートされた特定情報で特定される画像データのメタデータの数を示す図である。
図8に示されるように、図7において付加されているメタデータがテーマメタデータのみである画像C、画像G、画像H、および画像Mの画像データが、より上側に配置されている。言い換えれば、複数のメタデータが付加されている画像データはより後に再生されるようになされる。
ステップS60において、メタデータ選択部61は、複数のメタデータが付加されている画像データのそのメタデータの中から、テーマ候補メタデータを選択する。
例えば、図9に示されるように、画像A乃至画像Nのそれぞれの画像データには、太線で表されるように、テーマメタデータが必ず1つ付加されている。また、複数のメタデータが付加されている画像データのうちの画像A、画像E、画像F、および画像Lの画像データには、網掛け部分で表されるように、テーマメタデータ以外で共通するメタデータが付加されている。
すなわち、例えば、ステップS60において、メタデータ選択部61は、図9に示される、テーマメタデータ以外で共通するメタデータを、次のテーマメタデータの候補となるテーマ候補メタデータとして選択する。メタデータ選択部61は、選択したテーマ候補メタデータを、ソート部65および再生制御部67に供給する。
なお、図9の例では、テーマメタデータ以外で共通するメタデータは1つであったが、2つ以上である場合もある。この場合、メタデータ選択部61は、複数の画像データにおいて最も多く共通するメタデータをテーマ候補メタデータとして選択してもよいし、複数の画像データにおいて共通するメタデータのいくつかをテーマ候補メタデータとして選択してもよい。すなわち、選択されるテーマ候補メタデータは1つであってもよいし、複数であってもよい。また、選択されるテーマ候補メタデータが複数の場合、例えば、いまのテーマメタデータに対する類似度に応じて、それぞれのテーマ候補メタデータに、テーマメタデータの候補となる優先順位を付与するようにしてもよい。
ステップS61において、ソート部65は、複数のメタデータが付加されている画像データのうち、テーマ候補メタデータが付加されていて、かつ、付加されているメタデータの数がより多い画像がより後に再生されるように、再生リストの特定情報をソートする。
より具体的には、図9に示されるように、ソート部65は、テーマ候補メタデータが付加されている画像A、画像E、画像F、および画像Lの画像データが最後に再生されるように、再生リストの特定情報をソートする。さらに、図10に示されるように、ソート部65は、テーマ候補メタデータが付加されている画像データのなかで、付加されているメタデータのより多いものがより後に再生されるように、再生リストの特定情報をソートする。
ステップS62において、画像データ読み込み部66は、再生リスト生成部64において特定情報がソートされた再生リストを読み出し、再生リストの特定情報の順に、画像データを読み込む。例えば、画像データ読み込み部27は、再生リストの特定情報の順に、MP4ファイルフォーマットに準拠するファイルに格納されている画像データを読み込む。画像データ読み込み部66は、読み込んだ画像データを、デコーダ30に供給する。
ステップS63において、デコーダ30は、画像データ読み込み部66から供給された画像データをデコードする。例えば、デコーダ30は、再生リストの特定情報の順に、MPEG4方式で符号化されている画像データに復号の処理を適用する。デコーダ30は、デコードした画像データを再生制御部67に供給する。
ステップS64において、再生制御部67は、再生リストの特定情報の順に画像を再生するように、画像の再生を制御する。より具体的には、再生制御部67は、デコーダ30から供給された画像データと、再生リストから読み出した特定情報とに基づいて、再生リストの特定情報の順番に従い、テーマメタデータのみが付加された画像データに対応した画像信号をモニタ32に供給し、画像の再生をモニタ32に開始させる。
なお、再生制御部67は、デコーダ30における復号の順に画像を再生させるように、画像の再生を制御してもよい。
ステップS65において、再生制御部67は、再生されている画像とともにテーマ候補メタデータが表示されるように、画像の再生を制御する。より具体的には、例えば、再生リストにおいて再生順序が最後である画像が再生されているとき、再生制御部67のOSD処理部81は、メタデータ選択部61から供給されたテーマ候補メタデータに基づいて、再生されている画像とともに、テーマ候補メタデータがテキストとして表示され、かつ、その1つがユーザから選択されるように、モニタ32に供給されている画像信号にテーマ候補メタデータを表すテキストのデータに基づく信号を重畳する。
再生リストにおいて再生順序が最後である画像が再生されているとき、例えば、図3の具体例において、音楽bと画像Gとが再生されているとき、図11に示されるように、モニタ32において画像Gが表示されている画面の右上に、画像Gの画像データに付加されているメタデータであって、テーマメタデータ(「2006年」)以外のメタデータである「北海道」のメタデータおよび「旅行」のメタデータを表すテキストが表示される。このとき、OSD処理部81は、「北海道」のメタデータおよび「旅行」のメタデータを表すテキストが表示され、かつ、ユーザから「北海道」または「旅行」のいずれかが選択されるように、画像Gの画像信号に「北海道」のメタデータおよび「旅行」のメタデータを表すテキストのデータに基づく信号を重畳する。
なお、テーマ候補メタデータが表示されるときに再生されている画像は、再生リストにおいて再生順序が最後の画像に限られることなく、テーマ候補メタデータが付加されている画像であればよい。
ステップS66において、メタデータ選択部61は、ユーザからテーマ候補メタデータのテーマメタデータとしての選択が指示されたか否かを判定する。より具体的には、ユーザによってモニタ32に表示されているテーマ候補メタデータのいずれかが選択されたとき、入力部68は、ユーザによってテーマ候補メタデータの1つがテーマメタデータとして選択されたことを示す情報を、メタデータ選択部61に供給する。メタデータ選択部61は、入力部68から、テーマ候補メタデータの1つがテーマメタデータとして選択されたことを示す情報が供給されたか否かを判定する。ユーザからテーマ候補メタデータのテーマメタデータとしての選択が指示されなかったと判定された場合、処理はステップS67に進む。
ステップS67において、メタデータ選択部61は、テーマ候補メタデータの1つをテーマメタデータとして選択する。例えば、メタデータ選択部61は、再生リストにおいて、テーマ候補メタデータの中で最も数の多いものを、テーマメタデータとして選択する。また、例えば、メタデータ選択部61は、複数のテーマ候補メタデータのうちのテーマメタデータとなる優先順位が最も高いものをテーマメタデータとして選択する。このとき、図11において、「旅行」のメタデータを表すテキストの枠が太枠で示されているように、モニタ32に表示されているテーマ候補メタデータのうち、テーマメタデータとして選択されたものは強調して表示されるようにしてもよい。メタデータ選択部61は、新たにテーマメタデータとして選択されたメタデータをメタデータ比較部69に供給する。ステップS67の後、処理はステップS69に進む。
一方、ステップS66において、ユーザからテーマ候補メタデータのテーマメタデータとしての選択が指示されたと判定された場合、処理はステップS68に進む。
ステップS68において、メタデータ選択部61は、入力部68から供給された、テーマ候補メタデータの1つがテーマメタデータとして選択されたことを示す情報に基づいて、ユーザから指示されたテーマ候補メタデータをテーマメタデータとして選択する。メタデータ選択部61は、新たにテーマメタデータとして選択されたメタデータをメタデータ比較部69に供給する。ステップS68の後、処理はステップS69に進む。
ステップS69において、音楽データ読み込み部21は、外部記憶装置11の音楽データ記憶部41に記憶されている音楽データを読み込む。例えば、音楽データ読み込み部21は、MP3方式で符号化されている音楽データを読み込む。音楽データ読み込み部21は、読み込んだ音楽データをメタデータ抽出部22およびデコーダ24に供給する。
ステップS70において、メタデータ抽出部22は、音楽データ読み込み部21によって読み込まれた音楽データに付加されているメタデータを抽出する。例えば、メタデータ抽出部22は、音楽データ読み込み部21によって読み込まれたMP3方式で符号化されている音楽データのID3タグからメタデータを読み出す。メタデータ抽出部22は、抽出したメタデータを、メタデータ比較部69に供給する。
ステップS71において、メタデータ比較部69は、メタデータ選択部61によって新たに選択されたテーマメタデータと、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータとを比較する。例えば、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータが1つのみである場合、メタデータ比較部69は、テーマメタデータと1つのみの音楽データのメタデータとを比較する。また、例えば、メタデータ抽出部22から供給された音楽データのメタデータが複数である場合、メタデータ比較部69は、音楽データの複数のメタデータと順に1つずつテーマメタデータと比較する。
ステップS72において、メタデータ比較部69は、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであるか否かを判定する。比較する音楽データのメタデータの数が複数である場合、メタデータ比較部69は、テーマメタデータと音楽データの複数のメタデータのうちのいずれか1つとが同じであれば、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであると判定する。テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じであると判定された場合、メタデータ比較部69は、再生制御部25に音楽の再生の開始を指示する情報を供給し、処理はステップS55に戻る。ステップS55において、再生制御部25は、これまで再生されていた音楽の再生を停止させると共に、新たに選択されたテーマメタデータに応じた音楽の再生を開始させ、これ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS72において、テーマメタデータと音楽データのメタデータとが同じでないと判定された場合、処理はステップS69に戻り、新たに選択されたテーマメタメタデータに応じた音楽の音楽データが読み込まれるまで、ステップS69乃至ステップS72の処理が繰り返される。このとき、再生制御部25は、これまで再生されていた音楽の再生を継続させる。
このように、コンテンツ再生装置1は、テーマメタデータに応じて、関連性のある画像を順次再生する中で、テーマ候補メタデータに基づいた関連性のより強い画像を最後の方に再生することができる。これによって、テーマメタデータの切り替わりがスムーズに感じられるようになり、ユーザは、より違和感なくコンテンツを視聴することができる。
以上のようにして、コンテンツ再生装置1は、音楽付きのスライドショーを再生するときに、音楽の雰囲気に近い画像を再生することができる。また、音楽および画像のそれぞれに付加されているメタデータのみを介して関連付けることで、余分な情報を用いることなく簡単に関連付けを行うことができる。
また、音楽および画像の再生の終了のタイミングは、例えば、画像データ記憶部42に記憶されている画像データの画像が全て再生された時としてもよい。また、例えば、ユーザの操作によって終了が指示された時としてもよい。この場合、終了の指示がなされるまでは一度再生された画像が繰り返し再生される。
なお、上述した説明においては、再生される音楽の音楽データに付加されているメタデータを優先してテーマメタデータとし、これと同じメタデータが付加されている画像データに基づく画像を再生するようにしたが、音楽優先ではなく画像優先にして、再生される画像の画像データに付加されているメタデータを優先してテーマメタデータとし、これと同じメタデータが付加されている音楽データに基づく音楽を再生するようにしてもよい。
このように、第1のコンテンツと第2のコンテンツとを同時に再生させるようにした場合には、コンテンツを連続して再生させることができる。また、第1のコンテンツの再生を制御し、第1のコンテンツに付加されている第1のメタデータから、再生される第1のコンテンツおよび第2のコンテンツのテーマを表す第1のテーマメタデータを選択し、第1のテーマメタデータと第2のコンテンツに付加されている第2のメタデータとが同じである場合、第2のコンテンツの再生を制御し、第2のメタデータのうちの第1のテーマメタデータとは異なるものから選択手段によって選択された1つである第2のテーマメタデータと、第3のコンテンツに付加されている第3のメタデータとを比較し、第2のテーマメタデータと第3のメタデータとが同じである場合、第3のコンテンツの再生を制御するようにした場合には、ユーザにとって違和感なく、コンテンツを連続して再生させることができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図12は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータのハードウエアの構成の例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、スピーカ26、モニタ32などよりなる出力部207、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205およびバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
以上においては、本発明をコンテンツ再生装置に適用した実施の形態について説明したが、本発明は、例えば、テレビジョン受像機、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機などの携帯端末装置など、コンテンツを再生する情報処理装置に適用することができる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 コンテンツ再生装置, 11 外部記憶装置, 12 外部記憶装置, 21 音楽データ読み込み部, 22 メタデータ抽出部, 23 メタデータ選択部, 24 デコーダ, 25 再生制御部, 26 スピーカ, 27 画像データ読み込み部, 28 メタデータ抽出部, 29 メタデータ比較部, 30 デコーダ, 31 再生制御部, 32 モニタ, 41 音楽データ記憶部, 42 画像データ記憶部, 61 メタデータ選択部, 62 メタデータ読み込み部, 63 検索部, 64 再生リスト生成部, 65 ソート部, 66 画像データ読み込み部, 67 再生制御部, 68 入力部, 69 メタデータ比較部, 81 OSD処理部