任意の所与のメディア送達システムにおいて、ユーザに利用可能なメディアの量は膨大となり得る。結果として、多数のユーザは、ユーザがメディアの選択肢を効率的にナビゲートして、所望し得るメディアを容易に識別することを可能にするインターフェースを介した形式のメディアガイダンスを所望している。このようなガイダンスを提供するアプリケーションは、本明細書では、双方向メディアガイダンスアプリケーションと呼ばれ、あるいはメディアガイダンスアプリケーションまたはガイダンスアプリケーションと呼ばれることがある。
双方向メディアガイダンスアプリケーションは、ガイダンスを提供するメディアに応じて、種々の形式を取ってもよい。1つの一般的な種類のメディアガイダンスアプリケーションは、双方向テレビ番組ガイドである。双方向テレビ番組ガイド(電子番組ガイドと呼ばれることもある)は、周知のガイダンスアプリケーションで、ユーザが、特に、従来のテレビ番組(従来の放送、ケーブル、衛星、インターネット、または他の手段を介して提供される)、ならびに有料番組、オンデマンド番組(ビデオオンデマンド(VOD)システムのように)、インターネットコンテンツ(例えば、ストリーミングメディア、ダウンロード可能なメディア、ウェブキャスト等)、および他の種類のメディアまたはビデオコンテンツを含む多種のメディアコンテンツ間をナビゲートし、検索することを可能にする。ガイダンスアプリケーションはまた、ユーザが、例えば、ビデオクリップ、記事、広告、チャットセッション、ゲーム等を含むビデオコンテンツに関係付けられるコンテンツ間でナビゲートし、検索することも可能にする。ガイダンスアプリケーションはまた、ユーザが、マルチメディアコンテンツ間でナビゲートし、検索することも可能にする。マルチメディアという用語は、本明細書では、テキスト、オーディオ、静止画像、アニメーション、ビデオ、および双方向性コンテンツ形式等の少なくとも2つの異なるコンテンツ形式を利用するメディアおよびコンテンツとして定義される。マルチメディアコンテンツは、コンピュータ化された電子デバイス等の情報コンテンツ処理デバイスによって、記録および再生、表示、またはアクセスされてもよいが、ライブパフォーマンスの一部にもなり得る。メディアコンテンツに関連して論議される本発明の実施形態はまた、ビデオ、オーディオ、および/またはマルチメディア等の他の種類のコンテンツにも適用可能であることを理解されたい。
インターネット、移動式コンピューティング、高速無線ネットワークの登場に伴い、ユーザは、パーソナルコンピュータ(PC)や、手持ち式コンピュータ、携帯用情報端末(PDA)、携帯電話またはその他のモバイルでバイス等の他のデバイス上で従来はアクセスしなかったメディアにアクセスしている。これらのデバイス上で、ユーザは、テレビを介して利用可能であるのと同じメディア間でナビゲートし、検索することができる。結果として、メディアガイダンスは、これらのデバイス上でも必要である。提供されるガイダンスは、テレビだけを通して視聴可能なメディアコンテンツ、これらのデバイスのうちの1つ以上だけを通して視聴可能なメディアコンテンツ、または、テレビおよびこれらのデバイスのうちの1つ以上の両方を通して視聴可能なメディアコンテンツ用であってもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、手持ち式コンピュータ、PDA、携帯電話、または他のモバイルデバイス上で、オンラインアプリケーション(すなわち、ウェブサイト上で提供される)、または、独立型アプリケーションまたはクライアントとして提供されてもよい。メディアガイダンスアプリケーションを実装してもよい、種々のデバイスおよびプラットフォームを、以下で詳細に説明する。
メディアガイダンスアプリケーションの機能のうちの1つは、メディア一覧およびメディア情報をユーザに提供することである。図1−2は、メディアガイダンス、具体的にはメディア一覧を提供するために使用されてもよい、例示的な表示画面を示す。図1−2および5−9に示された表示画面は、任意の好適なデバイスまたはプラットフォーム上で実装されてもよい。図1−2および5−7の表示は、全画面表示として例示されているが、表示されているメディアコンテンツ上に完全または部分的に重ねられてもよい。ユーザは、表示画面に提供された選択可能なオプションを選択することによって(例えば、メニューオプション、一覧オプション、アイコン、ハイパーリンク等)、あるいは、リモートコントロールまたは他のユーザ入力インターフェースまたはデバイス上の専用ボタン(例えば、「ガイド」ボタン)を押すことによって、メディア情報にアクセスする所望を示してもよい。ユーザの指示に応じて、メディアガイダンスアプリケーションは、枠内の時間およびチャンネル別、時間別、チャンネル別、メディア種類別、カテゴリ別(例えば、映画、スポーツ、ニュース、子供向け、または他の番組カテゴリ)、または、他の所定、ユーザ定義、あるいは他の体系化基準等、いくつかの方式のうちの1つで体系化されたメディア情報を伴う表示画面を提供してもよい。
図1は、単一の表示において異なる種類のメディアコンテンツへのアクセスをも可能にする、時間およびチャンネル別に配設された例示的な枠の番組一覧表示100を示す。表示100は、(1)各チャンネル/メディア種類識別子(列の中のセル)が利用可能な異なるチャンネルまたはメディア種類を識別する、チャンネル/メディアタイプ識別子104の列、および(2)各時間識別子(行の中のセル)が番組の時間帯を識別する時間識別子106の行を有する枠102を含んでもよい。枠102はまた、番組一覧108等の番組一覧のセルも含み、各一覧は、一覧の関連チャンネルおよび時間上に提供される番組のタイトルを提供する。ユーザ入力デバイスを用いて、ユーザは、ハイライト領域110を移動させることによって番組一覧を選択することができる。ハイライト領域110によって選択される番組一覧に関する情報は、番組情報領域112において提供されてもよい。領域112は、例えば、番組タイトル、番組内容、番組が提供される時間(該当する場合)、番組が放送されるチャンネル(該当する場合)、番組の評価、および他の所望の情報を含んでもよい。
スケジュールに従って提供される線形番組(linear programming)へのアクセスを提供することに加えて、メディアガイダンスアプリケーションは、スケジュールに従って提供されない非線形(non−linear)番組へのアクセスも提供する。非線形番組は、オンデマンドメディアコンテンツ(例えば、VOD)、インターネットコンテンツ(例えば、ストリーミングメディア、ダウンロード可能なメディア等)、ローカルに記憶されたメディアコンテンツ(例えば、デジタルビデオレコーダ(DVR)、デジタルビデオディスク(DVD)、ビデオカセット、コンパクトディスク(CD)上に記憶されたビデオコンテンツ等)、または時間に関係しない他のメディアコンテンツを含む、異なるメディアソースからのコンテンツを含んでもよい。オンデマンドコンテンツは、映画および特定のメディアプロバイダによって提供されるオリジナルメディアコンテンツの両方を含んでもよい(例えば、「The Sopranos」および「Curb Your Enthusiasm」を提供しているHBO On Demand)。HBO ON DEMANDは、Time Warner Company L.P.らによって所有されるサービスマークであり、THE SOPRANOSおよびCURB YOUR ENTHUSIASMは、Home Box Office,Inc.によって所有される商標である。インターネットコンテンツは、チャットセッションまたはウェブキャストのようなウェブイベント、あるいは、インターネットウェブサイトまたは他のインターネットアクセス(例えば、FTP)を通して、ストリーミングメディアまたはダウンロード可能なメディアとしてオンデマンドで視聴可能なコンテンツを含んでもよい。
枠102は、オンデマンド一覧114、録画メディア一覧116、およびインターネットコンテンツ一覧118を含む非線形番組のための一覧を提供してもよい。異なる種類のメディアソースからのコンテンツのための一覧を組み合わせる表示は、「混合メディア」表示と呼ばれることもある。表示100とは異なる、表示されてもよい一覧の種類の種々の順列は、ユーザ選択またはガイダンスアプリケーション定義に基づいてもよい(例えば、録画および放送一覧のみの表示、オンデマンドおよび放送一覧のみの表示、等)。例示されているように、一覧114、116、および118は、これらの一覧の選択が、それぞれ、オンデマンド一覧、録画一覧、またはインターネット一覧専用の表示へのアクセスを提供してもよいことを示すように、枠102内に表示される時間帯全体に及ぶものとして示されている。他の実施形態では、これらのメディア種類の一覧は、枠102に直接含まれてもよい。ユーザがナビゲーションアイコン120のうちの1つを選択することに応じて、付加的な一覧が表示されてもよい(ユーザ入力デバイス上の矢印キーを押すことは、ナビゲーションアイコン120を選択することと同様に表示に影響を及ぼしてもよい)。
表示100はまた、ビデオ領域122、広告124、およびオプション領域126を含んでもよい。ビデオ領域122は、ユーザが、ユーザに現在利用可能であるか、利用可能になる予定であるか、または利用可能であった番組を表示および/プレビューすることを可能にしてもよい。ビデオ領域122のコンテンツは、枠102に表示される一覧のうちの1つに対応するか、または、それとは独立してもよい。ビデオ領域を含む枠表示は、ピクチャインガイド(PIG)表示と呼ばれることもある。PIG表示およびそれらの機能は、2003年5月13日発行のSatterfieldらの米国特許第6,564,378号および2001年5月29日発行のYuenらの米国特許第6,239,794号で、より詳細に説明されており、それらは全体を参照することによって本明細書に組み込まれる。PIG表示は、本発明の他のメディアガイダンスアプリケーション表示画面に含まれてもよい。
広告124は、(例えば、購読番組に対する)視聴者のアクセス権に応じて、現在視聴可能であるか、将来視聴可能となるか、または決して視聴可能とはなり得ないメディアコンテンツの広告を提供してもよく、枠102内のメディア一覧のうちの1つ以上に対応するか、または無関係であってもよい。広告124はまた、枠102内に表示されるメディアコンテンツに関係するか、または無関係である製品またはサービスに対するものであってもよい。広告124は、選択可能であってもよく、メディアコンテンツに関するさらなる情報を提供するか、製品またはサービスに関する情報を提供するか、メディアコンテンツ、製品、またはサービスの購入を可能にするか、広告に関するメディアコンテンツを提供する等を行ってもよい。広告124は、ユーザのプロファイル/選好、監視されたユーザ活動、提供される表示の種類、または他の好適な標的化された広告基盤に基づいて標的化されてもよい。
広告124は、長方形またはバナー形状として示されているが、広告は、ガイダンスアプリケーション表示内において任意の好適な大きさ、形状、および場所に提供されてもよい。例えば、広告124は、枠102に対して水平方向に隣接する長方形として提供されてもよい。これは、パネル広告と呼ばれることもある。加えて、広告は、メディアコンテンツまたはガイダンスアプリケーション表示上に重ねられるか、または表示内に埋め込まれてもよい。広告はまた、テキスト、画像、回転画像、ビデオクリップ、または他の種類のメディアコンテンツを含んでもよい。広告は、ガイダンスアプリケーションを有するユーザ機器内、ユーザ機器に接続されたデータベース内、遠隔場所(ストリーミングメディアサーバを含む)内、または他の記憶手段上、あるいはこれらの場所の組み合わせに記憶されてもよい。メディアガイダンスアプリケーションに広告を提供することは、例えば、全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、2003年1月17日出願のKnudsonらの米国特許出願公報第2003/0110499号、2004年6月29日発行のWard,IIIらの米国特許第6,756,997号、および2002年5月14日発行のScheinらの米国特許第6,388,714号で、より詳細に論議されている。広告は、本発明の他のメディアガイダンスアプリケーション表示画面に含まれてもよいことが理解される。
オプション領域126は、ユーザが、異なる種類のメディアコンテンツ、メディアガイダンスアプリケーション表示、および/またはメディアガイダンスアプリケーション機能にアクセスすることを可能にしてもよい。オプション領域126は、表示100(および本発明の他の表示画面)の一部であってもよく、あるいは画面上のオプションを選択すること、またはユーザ入力デバイス上の専用または割り当て可能ボタンを押すことにより、ユーザによって起動されてもよい。オプション領域126内の選択可能なオプションは、枠102内の番組一覧に関係付けられる機能に関してもよく、またはメインメニュー表示から利用可能なオプションを含んでもよい。番組一覧に関係付けられる機能は、番組の他の放送時間または受信方式の検索、番組の録画、番組のシリーズ録画の有効化、番組および/またはチャンネルをお気に入りとして設定、番組の購入、または他の機能を含んでもよい。メインメニュー表示から利用可能なオプションは、検索オプション、VODオプション、ペアレンタルコントロールオプション、種々の種類の一覧表示へのアクセス、プレミアムサービスへの加入、ユーザのプロファイルの編集、ブラウザオーバーレイにアクセス、または他のオプションを含んでもよい。
メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザの選好に基づいて個人化されてもよい。個人化されたメディアガイダンスアプリケーションは、ユーザが、メディアガイダンスアプリケーションによって個人化された「体験」を生成するように、表示および機能をカスタマイズすることを可能にする。この個人化された体験は、ユーザがこれらのカスタマイズを入力できるようにすることによって、および/または種々のユーザ選好を決定するようにメディアガイダンスアプリケーションがユーザ活動を監視することによって生成されてもよい。ユーザは、ログインすることによって、またはそうでなければ、ガイダンスアプリケーションに対して自身を識別することによって、個人化されたガイダンスアプリケーションにアクセスしてもよい。メディアガイダンスアプリケーションのカスタマイズは、ユーザプロファイルに従って作成されてもよい。カスタマイズは、プレゼンテーションスキーム(例えば、表示のカラースキーム、テキストのフォントサイズ等)、表示されるメディアコンテンツ一覧の態様(例えば、HDTV番組のみ、お気に入りチャンネル選択に基づいたユーザ指定の放送チャンネル、チャンネル表示の並び替え、推奨メディアコンテンツ等)、所望の録画機能(例えば、特定のユーザに対する録画またはシリーズ録画、録画品質等)、ペアレンタルコントロール設定、および他の所望のカスタマイズを変更することを含んでもよい。
メディアガイダンスアプリケーションは、ユーザがユーザプロファイル情報を提供することを可能にしてもよく、またはユーザプロファイル情報を自動的に編成してもよい。メディアガイダンスアプリケーションは、例えば、ユーザがアクセスするメディア、および/またはユーザがガイダンスアプリケーションと行ってもよい他の対話を監視してもよい。さらに、メディアガイダンスアプリケーションは、特定のユーザに関係付けられる他のユーザプロファイルの全体または一部を取得し(例えば、www.tvguide.com等のユーザがアクセスするインターネット上の他のウェブサイトから、ユーザがアクセスする他のメディアガイダンスアプリケーションから、ユーザがアクセスする他の双方向アプリケーションから、ユーザの手持ち式でバイスから等)、および/またはメディアガイダンスアプリケーションがアクセスしてもよい他のソースから、ユーザに関する情報を取得してもよい。結果として、ユーザの異なるデバイスにわたって、統一されたガイダンスアプリケーション体験をユーザに提供することができる。この種類のユーザ体験は、図4に関連して以下で詳細に説明される。付加的な個人化されたメディアガイダンスアプリケーション機能は、2005年7月11日出願のEllisらの米国特許出願公開第2005/0251827号、1999年11月9日出願のBoyerらの米国特許出願第09/437,304号、および2002年2月21日出願のEllisらの米国特許出願公開第2002/0174430号で、より詳細に説明されており、それらは全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
メディアガイダンスを提供するための別の表示配設が、図2に示されている。ビデオモザイク表示200は、メディア種類、ジャンル、および/または他の体系化基準に基づいて体系化されるメディアコンテンツ情報に対する選択可能オプション202を含む。表示200では、テレビ一覧オプション204が選択されており、したがって、放送番組一覧として、一覧206、208、210、および212を提供する。図1の一覧とは異なり、表示200内の一覧は、メディアを説明する簡単なテキスト(例えば、番組のタイトル)およびアイコンに限定されない。むしろ、表示200では、一覧は、カバーアート、メディアコンテンツからの静止画、ビデオクリップのプレビュー、メディアコンテンツからの生ビデオ、または、一覧によって説明されているメディアコンテンツをユーザに示す他の種類のメディアを含むグラフィック画像を提供してもよい。また、グラフィック一覧の各々は、一覧に関連したメディアコンテンツに関する詳細情報を提供するためにテキストを有してもよい。例えば、一覧208は、メディア部分214およびテキスト部分216を含む、1つより多くの部分を含んでもよい。メディア部分214および/またはテキスト部分216は、ビデオを全画面で視聴するように、またはメディア部分214に表示されるビデオに関係付けられる番組一覧を閲覧するように(例えば、ビデオが表示されるチャンネルの一覧を閲覧するように)、選択可能であってもよい。
表示200内の一覧は、サイズが異なる(すなわち、一覧206は一覧208、210、および212より大きい)が、所望の場合、全一覧が同一サイズであってもよい。一覧は、メディアプロバイダの所望に応じて、またはユーザ選好に基づいて、ユーザに関心の度合いを示すか、または特定のコンテンツを強調するために、異なるサイズであるか、またはグラフィックが強調されてもよい。メディア一覧のグラフィックを強調するための種々のシステムおよび方法は、例えば、全体を参照することによって本明細書に組み込まれる2005年12月29日出願のYatesの米国特許出願第11/324,202号で論議されている。
ユーザは、ユーザ機器デバイスから、メディアコンテンツおよびメディアガイダンスアプリケーション(ならびに上記および下記で説明されるその表示画面)にアクセスしてもよい。図3は、例示的なユーザ機器デバイス300の一般化実施形態を示す。ユーザ機器デバイスのより具体的な実装は、図4に関連して以下で論議される。ユーザ機器デバイス300は、入出力(以降では「I/O」)経路302を介して、メディアコンテンツおよびデータを受信する。I/O経路302は、処理回路306および記憶装置308を含む制御回路304に、メディアコンテンツ(例えば、放送番組、オンデマンド番組、インターネットコンテンツ、および他のビデオまたはオーディオ)およびデータを提供する。制御回路304は、I/O経路302を使用して、コマンド、要求、および他の好適なデータを送受信するために使用されてもよい。I/O経路302は、制御回路304(具体的には処理回路306)を1つ以上の通信経路(以下で説明される)に接続してもよい。I/O機能は、これらの通信経路のうちの1つ以上によって提供されてもよいが、図面が複雑になり過ぎることを回避するために、図3では単一経路として示されている。
制御回路304は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、プログラム可能な論理素子等に基づく処理回路等の任意の好適な処理回路306に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、制御回路304は、メモリ(すなわち、記憶装置308)に記憶されたメディアガイダンスアプリケーションに対する命令を実行する。クライアントサーバベースの実施形態においては、制御回路304は、ガイダンスアプリケーションサーバまたは他のネットワークあるいはサーバと通信するために好適な通信回路を含んでもよい。通信回路は、ケーブルモデム、総合デジタル通信網(ISDN)モデム、デジタル加入者回線(DSL)モデム、電話モデム、または他の機器との通信用無線モデムを含んでもよい。そのような通信は、インターネットまたは任意の他の好適な通信ネットワークあるいは経路を伴ってもよい(図4に関連してより詳細に説明される)。加えて、通信回路は、ユーザ機器デバイスのピアツーピア通信、または相互から遠隔の場所にあるユーザ機器デバイスの通信を可能にする回路を含んでもよい(以下でより詳細に説明される)。
メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、または任意の他の好適なメモリ)、ハードドライブ、光学ドライブ、または任意の他の好適な固定型または取外し可能な記憶デバイス(例えば、DVDレコーダ、CDレコーダ、ビデオカセットレコーダ、または他の好適な記録デバイス)が、制御回路304の一部である記憶装置308として提供されてもよい。記憶装置308は、上記の種類の記憶デバイスのうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、ユーザ機器デバイス300は、DVR(パーソナルビデオレコーダまたはPVRと呼ばれることもある)用のハードドライブおよび2次記憶デバイスとしてのDVDレコーダを含んでもよい。記憶装置308は、番組情報、ガイダンスアプリケーション設定、ユーザ選好またはプロファイル情報、またはガイダンスアプリケーションを操作する場合に使用される他のデータを含めて、本明細書で説明される種々の種類のメディアおよびガイダンスアプリケーションデータを記憶するために使用されてもよい。非揮発性メモリもまた、使用されてもよい(例えば、ブートアップルーチンおよび他の命令を起動するために)。
制御回路304は、1つ以上のアナログチューナ、1つ以上のMPEG−2デコーダ、または他のデジタル復号回路、高解像度チューナ、または任意の他の好適な同調あるいはビデオ回路、もしくはそのような回路の組み合わせ等の、ビデオ生成回路および同調回路を含んでもよい。符号化回路(例えば、記憶のために、無線、アナログ、またはデジタル信号をMPEG信号に変換するため)もまた、提供されてもよい。回路304はまた、メディアをユーザ機器300の好ましい出力形式に上方変換および下方変換するためのスケーラ回路を含んでもよい。回路304はまた、デジタルおよびアナログ信号間で変換するためのデジタルからアナログへの変換回路およびアナログからデジタルへの変換回路を含んでもよい。同調および符合化回路は、メディアコンテンツを受信して表示、再生、または記録するために、ユーザ機器によって使用されてもよい。同調および符号化回路はまた、ガイダンスデータを受信するために使用されてもよい。例えば、同調、ビデオ生成、符号化、復号、スケーラ、およびアナログ/デジタル回路を含む、本明細書で説明される回路は、1つ以上の汎用または専門プロセッサ上で稼動するソフトウェアを使用して実装されてもよい。複数のチューナが、同時同調機能に対処するように提供されてもよい(例えば、視聴および録画機能、ピクチャインピクチャ(PIP)機能、多重チューナ録画等)。記憶装置308が、ユーザ機器300とは別個のデバイスとして提供される場合、同調および符合化回路(複数のチューナを含む)は、記憶装置308と関連付けられてもよい。
ユーザは、ユーザ入力インターフェース310を使用して制御回路304を制御してもよい。ユーザ入力インターフェース310は、リモートコントロール、マウス、トラックボール、キーパッド、キーボード、タッチ画面、タッチパッド、スタイラス入力、ジョイスティック、音声認識インターフェース、または他のユーザ入力インターフェース等の任意の好適なユーザインターフェースであってもよい。ディスプレイ312は、独立型でバイスとして提供されるか、またはユーザ機器デバイス300の他の要素と一体化してもよい。ディスプレイ312は、モニタ、テレビ、モバイルデバイス用の液晶ディスプレイ(LCD)、または視覚的画像を表示するための任意の他の好適な機器のうちの1つ以上であってもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ312は、HDTV対応型であってもよい。スピーカ314は、ユーザ機器デバイス300の他の要素と一体化して提供されてもよく、または独立型ユニットであってもよい。ディスプレイ312上に表示されるビデオおよび他のメディアコンテンツのオーディオ構成要素は、スピーカ314を通して再生されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオは、スピーカ314を介してオーディオを処理および出力する、受信機(図示せず)に配信されてもよい。
ガイダンスアプリケーションは、任意の好適なアーキテクチャを使用して実装されてもよい。例えば、それは、ユーザ機器デバイス300上で完全に実装される、独立型アプリケーションであってもよい。そのようなアプローチでは、アプリケーションの命令はローカルに記憶され、アプリケーションによって使用するためのデータは、周期的にダウンロードされる(例えば、テレビチャンネルのVBIから、帯域外フィードから、または別の好適なアプローチを使用して)。別の実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、クライアントサーバベースのアプリケーションである。ユーザ機器デバイス300上で実装される、シックまたはシンクライアントによって使用するためのデータは、ユーザ機器デバイス300の遠隔にあるサーバに要求を発行することによって、オンデマンドで回収される。クライアントセンタサーバベースのガイダンスアプリケーションの一実施例では、制御回路304は、遠隔サーバによって提供されるウェブページを解釈する、ウェブブラウザを実行する。
さらに他の実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、ダウンロードされ、インタープリタまたは仮想マシン(制御回路304によって実行される)によって解釈され、またはそうでなければ実行される。いくつかの実施形態では、ガイダンスアプリケーションは、ETVバイナリ交換形式(ETV Binary Interchange Format/EBIF)で符号化され、好適なフィードの一部として制御回路304によって受信され、制御回路304上で稼働するユーザエージェントによって解釈されてもよい。例えば、ガイダンスアプリケーションは、EBIFウィジェットであってもよい。他の実施形態では、ガイダンスアプリケーションは、制御回路304によって実行されるローカル仮想マシンまたは他の好適なミドルウェアによって受信および実行される、一連のJAVA(登録商標)ベースのファイルによって定義されてもよい。そのような実施形態のうちのいくつか(例えば、MPEG−2または他のデジタルメディア符号化すキームを採用するもの)では、ガイダンスアプリケーションは、例えば、番組のMPEGオーディオおよびビデオパケットを用いたMPEG−2オブジェクトカルーセルにおいて符号化および伝送されてもよい。
図3のユーザ機器デバイス300は、ユーザテレビ機器402、ユーザコンピュータ機器404、無線ユーザ通信デバイス406、または非携帯用ゲーム機等のメディアにアクセスするために好適な任意の他の種類のユーザ機器として、図4のシステム400に実装することができる。簡素化を目的として、これらのデバイスは、本明細書では、総称してユーザ機器またはユーザ機器デバイスと呼ばれてもよい。メディアガイダンスアプリケーションが実装されるユーザ機器デバイスは、独立型デバイスとして機能してもよく、またはデバイスのネットワークの一部であってもよい。デバイスの種々のネットワーク構成が実装されてもよく、以下でさらに詳細に論議される。
ユーザテレビ機器402は、セットトップボックス、衛星放送用受信機(IRD)、テレビセット、デジタル記憶デバイス、DVDレコーダ、ビデオカセットレコーダ(VCR)、ローカルメディアサーバ、または他のユーザテレビ機器を含んでもよい。これらの装置のうちの1つ以上は、所望であれば単一のデバイスに統合されてもよい。ユーザコンピュータ機器404は、PC、ラップトップ、タブレット、WebTVボックス、パーソナルコンピュータテレビ(PC/TV)、PCメディアサーバ、PCメディアセンタ、または他のユーザコンピュータ機器を含んでもよい。WEBTVは、Microsoft Corp.によって所有される商標である。無線ユーザ通信デバイス406は、PDA、携帯電話、携帯用ビデオプレーヤ、携帯用音楽プレーヤ、携帯用ゲーム機、または他の無線デバイスを含んでもよい。
PC用テレビチューナーカード、WebTV、および他のユーザ機器デバイスへのビデオの統合の出現に伴って、デバイスを上記のデバイスのうちの1つとして分類しようとすると、明確に区分できなくなることに留意されたい。実際、ユーザテレビ機器402、ユーザコンピュータ機器404、および無線ユーザ通信デバイス406の各々は、図3に関連して上記で説明されるシステム機能のうちの少なくともいくつかを利用してもよく、結果として、デバイス上で視聴可能なメディアコンテンツの種類に関する融通性を含む。例えば、ユーザテレビ機器402は、インターネット使用可能であって、インターネットコンテンツへのアクセスを可能にしてもよいが、ユーザコンピュータ機器404は、テレビ番組へのアクセスを可能にするチューナを含んでもよい。また、メディアガイダンスアプリケーションは、異なる種類のユーザ機器上に同じレイアウトを有してもよく、またはユーザ機器の表示能力に合わせられてもよい。例えば、ユーザコンピュータ機器上では、ガイダンスアプリケーションは、ウェブブラウザによってアクセスされるウェブサイトとして提供されてもよい。別の実施例では、ガイダンスアプリケーションは、無線ユーザ通信デバイス用に縮小されてもよい。
システム400では、一般的には、各種類のユーザ機器装置が2つ以上存在するが、図面が複雑になり過ぎることを回避するために、各々1つだけが図4に示されている。加えて、各ユーザは、2つ以上の種類のユーザ機器デバイスを利用し(例えば、ユーザはテレビセットとコンピュータとを有してもよい)、また各種類のユーザ機器装置を2つ以上利用してもよい(例えば、ユーザはPDAと携帯電話および/または複数のテレビセットを有してもよい)。
ユーザはまた、家庭内デバイスおよび遠隔装置にわたって一貫したメディアガイダンスアプリケーション設定を維持するために、種々の設定を設定してもよい。設定は、本明細書において説明される設定、ならびに、お気に入りのチャンネルや番組、番組を推奨するためにガイダンスアプリケーションが利用する番組の選好、表示選好、および他の望ましいガイダンス設定を含む。例えば、ユーザが、オフィスのパーソナルコンピュータ上で、例えば、www.tvguide.comというウェブサイト上でチャンネルをお気に入りとして設定する場合、所望であれば、同じチャンネルがユーザの家庭内デバイス(例えば、ユーザテレビ機器およびユーザコンピュータ機器)ならびにユーザのモバイルデバイス上でお気に入りとして現れる。したがって、同じ種類または異なる種類のユーザ機器デバイスであるかどうかに関わらず、1台のユーザ機器デバイス上で行われた変更が、別のユーザ機器デバイス上のガイダンス体験を変更することができる。さらに、行われた変更は、ユーザによる設定入力、ならびにガイダンスアプリケーションによって監視されるユーザ活動に基づいてもよい。
ユーザ機器デバイスは、通信ネットワーク414に連結されてもよい。すなわち、ユーザテレビ機器402、ユーザコンピュータ機器404、および無線ユーザ通信デバイス406は、それぞれ、通信経路408、410、および412を介して、通信ネットワーク414に連結される。通信ネットワーク414は、インターネット、携帯電話ネットワーク、モバイルデバイス(例えば、Blackberry)ネットワーク、ケーブルネットワーク、公衆交換電話ネットワーク、または他の種類の通信ネットワーク、あるいは通信ネットワークの組み合わせを含む1つ以上のネットワークであってもよい。BLACKBERRYは、Research In Motion Limited Corp.によって所有されるサービスマークである。経路408、410、および412は、別々または一緒に、衛星放送経路、光ファイバ経路、ケーブル経路、インターネット通信をサポートする経路(例えば、IPTV)、フリースペース接続(例えば、放送または他の無線信号用)、または任意の他の好適な有線あるいは無線通信経路、もしくはそのような経路の組み合わせ等の1つ以上の通信経路を含んでもよい。経路412は、図4に示された例示的実施形態において、無線経路であることを示すために破線で描かれ、経路408および410は、有線経路であることを示すために実線で描かれている(しかし、これらの経路は、所望であれば無線経路であってもよい)。ユーザ機器デバイスとの通信は、これらの通信経路のうちの1つ以上によって提供されてもよいが、図4では、図面が複雑になり過ぎることを回避するために単一経路として示されている。
通信経路は、ユーザ機器デバイスの間には描かれていないが、これらのデバイスは、経路408、410、および412に関して上で説明されるもの、ならびにUSBケーブル、IEEE 1394ケーブル、無線経路(例えば、Bluetooth(登録商標)、赤外線、IEEE 802−11x等)等の他の短距離ポイントツーポイント通信経路、あるいは有線または無線経路を介した他の短距離通信等の通信経路を介して、相互に直接通信してもよい。BLUETOOTHは、Bluetooth SIG,INC.によって所有される認証マークである。ユーザ機器デバイスはまた、通信ネットワーク414を介した間接的経路を通して、相互に直接通信してもよい。
システム400は、それぞれ通信経路420および422を介して通信ネットワーク414に連結されるメディアコンテンツソース416およびメディアガイダンスデータソース418を含む。経路420および422は、経路408、410、および412に関して上記で説明される通信経路のうちのいずれかを含んでもよい。メディアコンテンツソース416およびメディアガイダンスデータソース418との通信は、1つ以上の通信経路上で交信されてもよいが、図4では、図面が複雑になり過ぎることを回避するために単一経路として示されている。加えて、メディアコンテンツソース416およびメディアガイダンスデータソース418の各々が2つ以上あってもよいが、図4では、図面が複雑になり過ぎることを回避するために各々1つだけが示されている。(これらのソースの各々の異なる種類を以下で論議する。)所望であれば、メディアコンテンツソース416とメディアガイダンスデータソース418とは、1つのソースデバイスとして統合されてもよい。ソース416および418と、ユーザ機器デバイス402、404および406との間の通信は、通信ネットワーク414を通したものとして示されているが、いくつかの実施形態では、ソース416および418は、経路408、410、および412に関連して上記で説明されるもの等の通信経路(図示せず)を介して、ユーザ機器デバイス402、404、および406と直接通信してもよい。
メディアコンテンツソース416は、テレビ配信施設、ケーブルシステムヘッドエンド、衛星放送配信施設、番組ソース(例えば、NBC、ABC、HBO等のテレビ放送会社)、中間配信施設および/またはサーバ、インターネットプロバイダ、オンデマンドメディアサーバ、および他のメディアコンテンツプロバイダを含む、1つ以上の種類のメディア配信機器を含んでもよい。NBCは、National Broadcasting Company,Inc.によって所有される商標であり、ABCは、ABC,INC.によって所有される商標であり、HBOは、Home Box Office,Inc.によって所有される商標である。メディアコンテンツソース416は、メディアコンテンツの発信者(例えば、テレビ放送会社、ウェブキャストプロバイダ等)であってもよく、またはメディアコンテンツの発信者(例えば、オンデマンドメディアコンテンツプロバイダ、ダウンロード用放送番組のビデオコンテンツのインターネットプロバイダ等)でなくてもよい。メディアコンテンツソース416は、ケーブルソース、衛星放送プロバイダ、オンデマンドプロバイダ、インターネットプロバイダ、または他のメディアコンテンツプロバイダを含んでもよい。メディアコンテンツソース416はまた、ユーザ機器デバイスのうちのいずれかから遠隔の場所にある、異なる種類のメディアコンテンツ(ユーザによって選択されるビデオコンテンツを含む)を記憶するために使用される、遠隔メディアサーバを含んでもよい。メディアコンテンツの遠隔記憶のため、および遠隔に記憶されたメディアコンテンツをユーザ機器に提供するためのシステムおよび方法は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、1999年6月11日出願のEllisらの米国特許出願第09/332,244号で、より詳細に論議されている。
メディアガイダンスデータソース418は、メディア一覧、メディア関連情報(例えば、放送時間、放送チャンネル、メディアタイトル、メディア内容、評価情報(例えば、ペアレンタルコントロール評価、批評家の評価等)、ジャンルまたはカテゴリ情報、俳優の情報、放送会社のロゴデータまたはプロバイダのロゴ等)、メディア形式(例えば、標準解像度、高解像度等)、広告情報(例えば、テキスト、画像、メディアクリップ等)、オンデマンド情報、および、ユーザが所望のメディア選択間でナビゲートし、検索するために役立つ、任意の他の種類のガイダンスデータ等の、メディアガイダンスデータを提供してもよい。
メディアガイダンスアプリケーションデータは、任意の好適なアプローチを使用して、ユーザ機器デバイスに提供されてもよい。いくつか実施形態では、ガイダンスアプリケーションは、データフィード(例えば、継続フィード、トリクルフィード、または、チャンネルの垂直帰線区間内のデータ)を介して番組ガイドデータを受信する独立型の双方向テレビ番組ガイドであってもよい。番組予定のデータおよび他のガイダンスデータは、テレビチャンネルの側帯上で、テレビチャンネルの垂直帰線区間内において、帯域内デジタル信号を使用して、帯域外デジタル信号を使用して、または他の任意の好適なデータ伝送技術によってユーザ機器に提供されてもよい。番組予定データおよび他のガイダンスデータは、複数のアナログまたはデジタル式テレビチャンネル上でユーザ機器に提供されてもよい。番組予定データおよび他のガイダンスデータは、任意の好適な頻度で(例えば、連続して、毎日、ユーザ指定期間で、システム指定期間で、ユーザ機器からの要求に応じて等)、ユーザ機器に提供されてもよい。いくつかのアプローチでは、メディアガイダンスデータソース418からのガイダンスデータは、クライアントサーバアプローチを使用して、ユーザの機器に提供されてもよい。例えば、ユーザの機器上に存在するガイダンスアプリケーションクライアントは、必要な時にガイダンスデータを取得するために、ソース418とのセッションを開始してもよい。メディアガイダンスデータソース418は、ユーザ機器デバイス402、404、および406に、メディアガイダンスアプリケーション自体、またはメディアガイダンスアプリケーション用のソフトウェア更新を提供してもよい。
メディアガイダンスアプリケーションは、例えば、ユーザ機器デバイス上に実装された独立型アプリケーションであってもよい。他の実施形態では、メディアガイダンスアプリケーションは、クライアントがユーザ機器デバイス上に存在する場合のみ、クライアントサーバアプリケーションであってもよい。例えば、メディアガイダンスアプリケーションは、部分的にユーザ機器デバイス300の制御回路304上のクライアントアプリケーションとして、および、部分的に遠隔サーバ上にサーバアプリケーションとして(例えば、メディアガイダンスデータソース418)実装されてもよい。ガイダンスアプリケーション表示は、メディアガイダンスデータソース418によって生成されて、ユーザ機器デバイスに伝送されてもよい。メディアガイダンスデータソース418はまた、ユーザ機器上での記憶のためにデータを伝送してもよく、次いで、ユーザ機器は、制御回路によって処理される命令に基づいて、ガイダンスアプリケーション表示を生成する。
メディアガイダンスシステム400は、いくつかのアプローチまたはネットワーク構成を図示することを目的とし、それにより、ユーザ機器デバイス、ならびにメディアコンテンツおよびガイダンスデータのソースは、メディアにアクセスし、メディアガイダンスを提供する目的で相互に通信してもよい。本発明は、これらのアプローチのうちのいずれか1つまたは一部において、またはメディアを送達し、メディアガイダンスを提供するための他のアプローチを採用するシステムにおいて適用されてもよい。 以下の3つのアプローチは、図4の一般化実施例の具体的例示を提供する。
1つのアプローチでは、ユーザ機器デバイスは、ホームネットワーク内で相互に通信してもよい。ユーザ機器デバイスは、上記で説明される短距離ポイントツーポイント通信スキームを介して、ホームネットワーク上に提供されたハブまたは他の同様のデバイスを通した間接的経路を介して、または通信ネットワーク414を介して、相互に直接通信することができる。1つの家庭内の複数の個人のそれぞれが、ホームネットワーク上の異なるユーザ機器デバイスを操作してもよい。結果として、種々のメディアガイダンス情報または設定が、異なるユーザ機器デバイス間で通信されることが望ましくてもよい。例えば、2005年7月11日出願のEllisらの米国特許出願第11/179,410号でさらに詳しく説明されているように、ホームネットワーク内の異なるユーザ機器デバイス上で、ユーザが一貫したメディアガイダンスアプリケーション設定を維持することが望ましくてもよい。ホームネットワーク内の異なる種類のユーザ機器デバイスはまた、メディアコンテンツを伝送するように相互に通信してもよい。例えば、ユーザは、メディアコンテンツを、ユーザコンピュータ機器から、携帯用ビデオプレーヤまたは携帯用音楽プレーヤに伝送してもよい。
第2のアプローチでは、ユーザは、複数の種類のユーザ機器を有してもよく、それによって、メディアコンテンツにアクセスしてメディアガイダンスを取得する。例えば、一部のユーザは、家庭内およびモバイルのデバイスによってアクセスされるホームネットワークを有してもよい。ユーザは、遠隔デバイス上に実装されたメディアガイダンスアプリケーションを介して、家庭内デバイスを制御してもよい。例えば、ユーザは、オフィスのパーソナルコンピュータ、または、PDAあるいはウェブ対応携帯電話等のモバイルデバイスを介して、ウェブサイト上のオンラインメディアガイダンスアプリケーションにアクセスしてもよい。ユーザは、オンラインガイダンスアプリケーション上の種々の設定を設定して(例えば、録画、リマインダ、または他の設定)ユーザの家庭内機器を制御してもよい。オンラインガイドは、直接、またはユーザの家庭内機器上のメディアガイダンスアプリケーションと通信することによって、ユーザの機器を制御してもよい。ユーザ機器デバイスが相互から遠隔の場所にある、ユーザ機器デバイスの通信のための種々のシステムおよび方法は、例えば、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、2004年8月26日出願のEllisらの米国特許出願第10/927,814号で論議されている。
第3のアプローチでは、家庭内外のユーザ機器デバイスのユーザは、メディアコンテンツソース416と直接通信してメディアコンテンツにアクセスするために、それらのメディアガイダンスアプリケーションを使用することができる。具体的には、家庭内で、ユーザテレビ機器404およびユーザコンピュータ機器406のユーザは、メディアガイダンスアプリケーションにアクセスして、望ましいメディアコンテンツ間でナビゲートし、検索してもよい。ユーザはまた、無線ユーザ通信デバイス406を使用して家庭の外でメディアガイダンスアプリケーションにアクセスし、望ましいメディアコンテンツ間でナビゲートし、検索してもよい。
メディアコンテンツの考察は、ビデオコンテンツに焦点を合わせているが、メディアガイダンスの原理は、音楽、画像等の他の種類のメディアコンテンツに適用できることが理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、ユーザは、オーディオアセットを管理するために、メディアガイダンスアプリケーションまたは他のアプリケーションを利用してもよい。例えば、オーディオアセットは、個人用プレイリスト、公開プレイリスト、インターネットラジオ、ウェブキャスト、リアルタイムストリーム、またはオーディオアセットの任意の他の好適なソースの一部であってもよい。オーディオアセットという用語は、本明細書では、音を生成するための時間を通した空気圧の変化の2進表現として定義される。ある実施形態では、オーディオアセットは、デジタルオーディオアセットであってもよい。本発明の目的で、オーディオアセットは、MP3、WAV、リアルタイムオーディオ放送、Dolby Stereo、Dolby Digital、パルス符号変調(Pulse Code Modulation/PCM)、Audio Interchange File Format(AIFF)、Adaptive Transform Acoustic Coding(ATRAC)、Digital Theatre System(DTS)、Sony Dynamic Digital Sound(SDDS)、Windows(登録商標) Media Audio (WMA)、The True Audio Lossless Codec(TTA)、Free Lossless Audio Codec(FLAC)、Advanced Audio Coding(AAC)、Apple Lossless (ALAC)、OggPCM、または任意の他の好適なオーディオ形式等の種々の形式のデータを含んでもよい。
具体的には、ユーザは、ユーザ機器402、404、または406、あるいは任意の他の好適なユーザ機器を用いて、オーディオアセットの選択および再生を制御してもよい。例えば、ユーザは、リモートコントロールを使用して、テレビに表示された個人用プレイリストからオーディオアセットを制御してもよい。別の実施例として、ユーザは、qwertyキーボード、マウス、または両方の組み合わせを使用して、コンピュータ画面上に表示されたオーディオアセットのリアルタイムストリームを制御してもよい。さらに別の実施例として、ユーザは、キーパッド、タッチスクリーン、トラックボール、またはスクロールホイールを使用して、無線通信デバイス上のスポーツ放送を制御してもよい。以前の実施例のそれぞれにおける、オーディオアセットおよび制御機構は、組み合わせられるか、または入れ替えられてもよい。
オーディオアセットと関連付けられるデータは、ユーザ機器上に直接記憶されてもよく、またはメディアコンテンツソース416によって遠隔で提供されてもよい。具体的には、オーディオアセットは、インターネットソースから等のオーディオアセットのリアルタイムストリームとして、メディアコンテンツソースによって提供されてもよく、またはオーディオアセットは、メディアコンテンツソースと通信しているサーバからアクセスされてもよい。例えば、ユーザは、遠隔サーバからローカル記憶装置308(図3)へインターネット上で音楽ファイルアセットをダウンロードしてもよい。別の実施例として、ユーザは、通信ネットワーク414を介して、スポーツコンテンツプロバイダから生スポーツ放送をストリームしてもよい。
メディアガイダンスアプリケーションは、オーディオアセットを、オーディオアセットの再生中に再生するための関連視覚メディアコンテンツと関連付けて、オーディオアセットによって提供される聴覚体験に加えて、魅力的な視覚体験をユーザに提供するために使用されてもよい。例えば、ユーザが再生するためにBilly Idolによる「White Wedding」という曲を選択すると、「White Wedding」が演奏されるビデオゲームRock Bandからのクリップを表示するYouTubeビデオが、曲と関連付けられ、「White Wedding」の再生中に表示されてもよい。視覚メディアコンテンツという用語は、本明細書では、電子的に捕捉されている人間が知覚可能なコンテンツとして定義される。視覚メディアコンテンツは、ビデオコンテンツ、ビデオクリップ、映画、映画の場面、記事、広告、チャットセッション、ビデオゲーム、テレビ番組、音楽ビデオ、有料番組、オンデマンド番組(ビデオオンデマンド(VOD)システムのように)、インターネットコンテンツ(例えば、ストリーミングメディア、ダウンロード可能なメディア、ウェブキャスト等)、アルバムアート、写真、および当業者に公知である任意の他の好適な種類の視覚メディアコンテンツを含んでもよい。
ユーザがオーディオアセットを選択するか、またはオーディオアセットが、例えば、プレイリストから自動的に選択されると、選択されたオーディオアセットと関連付けられるメタデータに関係付けられるメタデータを有する視覚メディアコンテンツを識別するために検索が行われてもよい。検索は、ユーザ機器デバイス300(図3)の制御回路304によって実行されてもよい。例えば、制御回路304(図3)は、特定のオーディオアセットのタイトルに合致するタイトルメタデータについて、ソースを検索してもよい。例えば、Michael Jacksonによるオーディオアセット「Thriller」が再生のために選択されると、制御回路304による検索は、タイトル「Thriller」が「Thriller」の音楽ビデオに対するタイトルメタデータに合致するという発見をもたらしてもよい。別の実施例として、検索は、オーディオアセットアーティストメタデータ「Michael Jackson」を、Michael Jacksonがムーンウォークしているビデオクリップに対応するアーティストメタデータと合致させてもよい。別の実施例として、検索は、オーディオアセットと関連付けられるデータに基づいて行われてもよい。ユーザは、1978年に録音されたオーディオアセット(例えば、Eric Claptonによる「Lay Down Sally」)を選択してもよい。制御回路304は、ソースを検索し、1978年に行われたスポーツイベントに対応する視覚メディアコンテンツを回収してもよい。例えば、制御回路304による検索の結果として、New York YankeesとLos Angeles Dodgersとの間の1978年ワールドシリーズのビデオクリップが識別されてもよい。1978年ワールドシリーズの視覚メディアコンテンツは、Eric Claptonによるオーディオアセット「Lay Down Sally」と関連付けられ、「Lay Down Sally」の再生中に表示されてもよい。ある実施形態では、ユーザは、検索が返信する結果に対する選好を定義してもよい。例えば、ユーザは、特定のオーディオアセットのタイトルおよびアーティストのみに基づいて、検索が行われることを特定することができる。
視覚メディアコンテンツについて検索されるソースは、データベース、インターネット、ハードドライブ、遠隔デバイス、モバイルデバイス、サーバ、または任意の他の好適なソース等の視覚メディアコンテンツを提供することが可能な任意の種類のソースであってもよい。識別された視覚コンテンツは、オーディオアセットと関連付けられ、オーディオアセットの再生中にユーザ機器上に表示されてもよい。具体的には、視覚コンテンツは、ホットリンク、タグ、識別子を作成することによって、視覚コンテンツおよびオーディオアセットの一方または両方をデータベースに転送することによって、または任意の他の好適な関連付け方法で、オーディオアセットと関連付けられてもよい。例えば、視覚メディアコンテンツ(例えば、テレビ番組)が、特定のオーディオアセットを含むことがわかると、テレビ番組をダウンロードすることができるサーバへのリンクが、オーディオアセットと結び付けられるメタデータとして保存されてもよい。別の実施例として、視覚メディアコンテンツ、例えば、映画クリップが、特定のオーディオアセットを含むことがわかると、映画クリップは、映画クリップが特定のオーディオアセットと関係付けられることを示す識別子とともに、データベースに保存されてもよい。さらに別の実施例では、視覚メディアコンテンツが識別されると、視覚メディアコンテンツは、オーディオアセットと関係付けられるディレクトリまたはフォルダの中でハードドライブに保存されてもよい。
図5は、本発明の別の実施形態による、プレイリストメニュー画面500の例示的な表示である。画面500は、プレイリスト510、オーディオアセット512、再生制御520、および表示領域530を含んでもよい。画面500は、広告124(図1)と同様の機能性を有してもよい広告540を含んでもよい。簡潔にするために、広告540の機能性の考察は省略されているが、広告124(図1)と同じかまたは同様の機能性を包含すると理解されるべきである。表示領域530は、部分的な画面表示として図5に図示されているが、表示領域は、(図7に関して以下で説明されるように)画面全体を覆ってもよく、または複数の画面領域を含んでもよい。
プレイリスト510は、音楽、ポッドキャスト、インタネットコンテンツ、リアルタイムフィード、または任意の他の好適なオーディオアセット等のオーディオアセットの一覧を含んでもよい。プレイリスト510は、多くの異なる種類のオーディオアセットの組み合わせを含んでもよい。例えば、プレイリスト510は、音楽トラックを含んでもよく、その後の地元高校のバスケットボールの試合のウェブキャストが続き、その後に米国民に対する大統領の演説の録音が続く。ユーザは、プレイリストの中の種々のオーディオアセットをソートし、整理し、ランク付けするためにプレイリスト510を使用してもよい。例えば、ユーザは、第1のフォルダの中で音楽トラックを、第2のフォルダの中でオーディオブックを編成してもよい。また、ユーザは、再生選好、所望の再生の順序、再生頻度、または任意の他の好適なランキング基準等の種々の基準に基づいて、オーディオアセットをランク付けしてもよい。プレイリスト510は、シャッフルモード、自動再生、またはユーザによって選択される可能性が最も高い次のオーディオアセットに基づく再生等の高度なオプションを提供してもよい。例えば、ユーザが録音アーティストのBon Joviによるオーディオアセットを選択すると、プレイリスト510は、次に再生されるべきBon Joviによって録音された別のオーディオアセットを自動的に選択してもよい。加えて、プレイリスト510は、メドレーの中の曲の一部または全てが再生されてもよい、Bon Joviの曲のメドレーを作成してもよい。プレイリストおよびそれらの機能性は、2006年11月10日出願の米国特許出願公報第2008/0115173号および2006年11月10日出願の米国特許出願公報第2008/0114794号で、より詳細に説明されており、それらは全体を参照することによって本明細書に組み込まれる。
ユーザは、プレイリスト510からオーディオアセットを選択してもよい。具体的には、ユーザは、マウスでクリックすることによって、オーディオアセット上でカーソルをナビゲートし、「入力」、「選択」、または「OK」ボタンを押すことによって、タッチスクリーン上でオーディオアセットに触れることによって、またはオーディオアセットを選択するための任意の他の好適な方法で、オーディオアセットを選択してもよい。図5に描写されるように、オーディオアセット512「Sinner Man−Nin Simone」がハイライトされる。オーディオアセットのユーザ選択に応じて、視覚メディアコンテンツが表示領域530中に自動的に表示されてもよい。例えば、ユーザが再生のために「Sinner Man−Nina Simone」を選択すると、Nina Simoneによる「Sinner Man」という曲を含む映画「Cellular(2004)」からの映画クリップが、表示領域530中に表示されてもよい。オーディオアセットの選択およびプレイリストメニュー500の制御は、例えば、ユーザ機器402、404、または406(図4)等のユーザ機器を使用することによって、実行されてもよい。ある実施形態では、特定のオーディオアセットのユーザ選択に応じて、プロンプトが表示されてもよい。具体的には、プロンプトは、ユーザからの情報を提供または要求してもよい。例えば、ユーザが、検索中にいずれの視覚メディアコンテンツも識別されないオーディオアセットを選択した後、視覚メディアコンテンツが見つからなかったことを示すプロンプトが表示されてもよい。加えて、プロンプトは、ユーザがコンテンツを特定のアセットと関連付けたいか、および/またはメディアコンテンツをアップロードしたいかどうかを要求してもよい。ある実施形態では、ユーザは、特定のアセットと関連付けるために、視覚メディアコンテンツを手動で選択してもよい。例えば、ユーザは、特定のオーディオアセットと関連付けられ、その再生中に表示される家族写真のモンタージュをアップロードしてもよい。
ある実施形態では、視覚メディアコンテンツが特定のオーディオアセットの再生中にすでに表示されている時を示すプロンプトが表示されてもよい。例えば、ユーザが視覚メディアコンテンツを選択するか、または視覚メディアコンテンツが、特定のオーディオアセットとともに表示されるように自動的に選択され、その視覚メディアコンテンツが以前に表示されている場合に、プロンプトは、視覚メディアコンテンツがすでに視聴されていることをユーザに通知してもよく、ユーザが、表示される異なる視覚メディアコンテンツを選択したいかどうかを要求してもよい。ある実施形態では、特定のオーディオアセットについて表示された視覚メディアコンテンツの履歴が、制御回路304の記憶装置308に記憶されてもよい。具体的には、視覚メディアコンテンツ履歴データは、メディアガイダンス機能を向上させるために制御回路304によって使用されてもよい。例えば、視覚メディアコンテンツ履歴データは、どのようなメディアが再生されたかをユーザに示すため、お気に入りリストを作成するため、ユーザが気に入るかもしれないオーディオアセットの他の視覚メディアコンテンツを決定するため、または履歴データの任意の他の好適な使用で、使用されてもよい。
ある実施形態では、オーディオアセットは、処理回路306によって自動的に選択されてもよい。例えば、プレイリスト510は、以前のオーディオアセットが終了した後に、リストの中の次のオーディオアセットに続くように構成されてもよい。例えば、「Fields of Gold−Sting」が再生を終了した後、オーディオアセット512「Sinner Man−Nina Simone」が、再生のために自動的に選択されてもよい。ある実施形態では、自動再生は、プレイリストの中で設定された順序で開始しなくてもよく、むしろランダムに開始してもよい。
再生制御520は、選択されたオーディオアセットの再生を制御するために使用されてもよく、または、プレイリスト510を通してナビゲートするためにも使用されてもよい。再生制御520はまた、表示領域530中に表示される視覚メディアコンテンツを制御するために使用されてもよく、または、視覚メディアコンテンツを制御するために別個の制御が提供されてもよい。
ある実施形態では、プレイリスト510等のプレイリスト以外の機構が、オーディオアセットにアクセスし、制御するために使用されてもよい。例えば、オーディオアセットは、インターネットブラウザから、またはメディアガイダンスアプリケーションから直接、選択および制御されてもよい。別の実施例として、ラジオ局(例えば、インターネットラジオ)が、例えば、DJまたはラジオソフトウェアによって、自動的に楽曲を提供してもよい。この実施例では、選択および再生制御は、ユーザによって、ラジオ局によって、または両方の組み合わせで行われてもよい。
いくつかの実施形態では、オーディオアセットが選択されると、オーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツを示すプロンプトまたはメニューが随意的に表示されてもよい。図6は、本発明の別の実施形態による関連メディアメニュー画面600の例示的な表示である。具体的には、オーディオアセット512(図5)の選択は、ユーザを関連メディアメニュー画面600にナビゲートしてもよい(または関連メディアメニュー画面600の表示を引き起こしてもよい)。例えば、ユーザがオーディオアセットを選択した後、関連メディアメニュー画面600は、表示するための視覚メディアコンテンツを選択するようにユーザに要求するプロンプトとして現れてもよい。別の実施例では、関連メディアメニュー画面600は、ユーザプレイリストに隣接するウィンドウとして表示されてもよく、ユーザがオーディオアセットにスクロールするか、またはオーディオアセットを選択する度に、視覚メディアコンテンツとともに自動的に更新されてもよい。関連メディアメニュー画面600は、現在のアセット情報領域610、関連メディア領域620、視覚メディアコンテンツ622、関連メディアコンテンツコラム630、640、650、660、およびユーザ注文オプション領域670を含んでもよい。
ある実施形態では、関連メディア領域620は、画面600の背景に表示されている視覚メディアコンテンツ680の上に重ねられてもよい。例えば、ユーザが視覚メディアコンテンツを視聴している場合に、関連メディア画面620は、ユーザが同時に視覚メディアコンテンツ680を見るとともに、関連メディア領域620を閲覧することを可能にするオーバーレイ(例えば、透明オーバーレイ)として現れてもよい。
現在のアセット情報領域610は、現在の選択されたアセットと関連付けられる情報を提供してもよい。例えば、現在のアセット情報領域610は、現在のアセットと関係付けられるアセットタイトル、アーティスト、年、再生時間、または任意の他の情報を表示してもよい。図6では、現在のアセット情報領域は、画面500(図5)から選択されたオーディオアセット512のタイトル(「Sinner Man」)およびアーティスト(「Nina Simone」)を表示する。
ユーザが関連メディアメニュー画面600にナビゲートすると、制御回路304(図3)は、メモリから(ローカルまた遠隔で)、選択されたオーディオアセットの少なくとも一部分を含む関連視覚メディアコンテンツのリストを回収してもよい。例えば、制御回路は、検索中に識別される、選択されたオーディオアセットに関係付けられる視覚メディアコンテンツを含有する記憶装置308(図3)から、データベースにアクセスしてもよい。制御回路304は、視覚メディアコンテンツと関連付けられる識別子を読み取ることによって、視覚メディアコンテンツと関連付けられる特定のメタデータを識別することによって、または視覚メディアコンテンツを回収するための任意の他の好適な方法によって、視覚メディアコンテンツが特定のオーディオアセットの少なくとも一部分を含むことを決定してもよい。
関連メディア領域620は、選択されたオーディオアセットに関係付けられる視覚メディアコンテンツを表示してもよい。例えば、「The Thomas Crown Affair(1999)」が、一覧622の中に位置する。関連視覚メディアコンテンツは、表示のためにユーザによって選択されてもよく、またはある実施形態では、オーディオアセット再生中に視覚メディアコンテンツが表示される順序が、ユーザに提示されてもよい。
関連メディア領域620は、図6の実施例では、「映画」630、「TV番組」640、「ビデオ」650、および「ゲーム」660といった4つのコンテンツコラムにグループ化される。図6は、4つのコンテンツコラムを描写するが、ある実施形態では、ユーザ選好および/またはどのような種類の視覚メディアコンテンツが利用可能であるかに応じて、任意の数のコンテンツコラムがあってもよい。ある実施形態では、コンテンツ製作者が、メディア領域620に広告または他のコンテンツを表示する権利を購入してもよい。例えば、ビデオゲーム会社が、「ゲーム」コラム660の中に新しいビデオゲームコンテンツを配置する権利を購入してもよい。いくつかの実施形態では、メディア領域620中に表示される広告は、選択されるオーディオアセットの種類および/または表示される視覚メディアコンテンツに関係付けられてもよい。
ある実施形態では、注文オプション領域670が、関連メディア領域620中の視覚メディアコンテンツの隣に現れてもよい。例えば、注文オプション領域670は、「映画」コンテンツコラム630の中の「Oceans 12(2004)」の隣、および「ゲーム」コンテンツコラム660の中の「Contents Under Pressure」の隣に現れる。注文オプション領域670は、表示前に特定の視覚媒体を購入しなければならないことをユーザに示してもよい。ある実施形態では、注文オプション領域670は、購入情報を表示するように選択することができるリンクを提供してもよい。ある実施形態では、注文オプション領域670の選択は、情報をユーザに提供するか、またはユーザから情報を要求するプロンプトの表示を引き起こしてもよい。例えば、ユーザが、ゲームコラム660の中の視覚メディアコンテンツ「Contents Under Pressure」の隣の注文オプション領域670を選択すると、「Contents Under Pressure」を購入するために、ユーザパスワードを要求する、またはユーザから課金情報を要求するプロンプトが表示されてもよい。ある実施形態では、特定の視覚メディアアセットの価格を示す、または特定の視覚メディアアセットをダウンロードあるいはストリームするためにユーザアカウントに請求する許可を求めるプロンプトが表示されてもよい。ユーザが有効な許可を提供すると、制御回路304は、通信ネットワーク414上で、視覚メディアコンテンツを識別する情報を遠隔サーバに伝送してもよい。遠隔サーバ、または第三者サービスは、ユーザに課金し、視覚メディアコンテンツがダウンロードまたはストリームされることを可能にしてもよい。ある実施形態では、第三者サービスは、視覚メディアコンテンツにアクセスした後に、インボイスまたは請求書をユーザ機器402、404、または406に伝送し、ユーザが視覚メディアコンテンツの代金を支払うことを可能にしてもよい。
関連メディア領域620および現在のアセット情報領域610は、(図6に図示されるように)別個のメニューの一部であってもよく、または背景にある視覚メディアコンテンツの上のオーバーレイであってもよい。ある実施形態では、領域610および620は、背景にある視覚メディアコンテンツが領域の背後で可視的であるように、透明であってもよい。
いくつかの実施形態では、オーディオアセットの選択は、ユーザを関連メディアメニュー画面600にナビゲートしなくてもよい(または関連メディアメニュー画面600の表示を引き起こさなくてもよい)。関連メディアメニュー画面600によって提示される関連メディア620は、データベースの中にとどまってもよく、ユーザに表示されなくてもよい。具体的には、ユーザが特定のオーディオアセットを選択すると、視覚メディアコンテンツは、関連メディアメニュー画面600を表示することなく、オーディオアセットの表示中に自動的に表示されてもよい。例えば、制御回路304は、ユーザ入力を伴わずに再生中に表示されるように、データベースから視覚メディアコンテンツを自動的に選択してもよい。
図5に示された実施例は、プレイリストとともに、別個のウィンドウの中に視覚メディアコンテンツを表示するが、視覚メディアコンテンツは、種々の異なるレイアウトでオーディオアセットと同時に表示されてもよい。例えば、図7は、本発明の別の実施形態による、視覚メディアコンテンツ表示画面700の例示的な表示である。表示画面700は、視覚メディアコンテンツ710およびオーディオアセット情報領域720を含んでもよい。オーディオアセット情報領域720は、選択されたオーディオアセットに関係付けられるウィンドウ722にアルバムアートを含むとともに、オーディオアセットのタイトル、関連視覚メディアコンテンツのタイトル、アーティスト名、俳優の名前、オーディオアセットの残り時間、視覚メディアコンテンツの残り時間、または任意の他の好適な情報等の、オーディオアセットおよび視覚メディアコンテンツに関係付けられる他の情報を含んでもよい。ある実施形態では、ウィンドウ722は、ピクチャインピクチャ(PIP)表示を提供してもよい。具体的には、ウィンドウ722は、オーディオアセットの再生中に、オーディオアセットと関係付けられるコンテンツ710以外の視覚メディアコンテンツを表示してもよい。例えば、図6を再び参照すると、「Miami Vice(2006)」からの場面がウィンドウ722に表示されてもよい一方で、「Oceans 12(2004)」は背景710に表示される。ある実施形態では、それぞれ異なる視覚メディアコンテンツを表示する1つ以上のウィンドウ722があってもよい。
図5および6を再び参照すると、ユーザが、オーディオアセット512「Sinner Man−Nina Simone」(図5)および「映画」コンテンツコラム630(図6)からの関連視覚メディアコンテンツ「Oceans 12(2004)」を選択した場合には、オーディオアセット512「Sinner Man」が再生される、「Oceans 12(2004)」からの1つ以上の場面が、「Sinner Man−Nina Simone」の再生中に視覚メディアコンテンツ710として表示されてもよい。任意の特定のオーディオアセットについて、再生される視覚メディアコンテンツは、ユーザによって、制御回路304によって、または第三者によって選択されてもよい。例えば、ユーザは、オーディオアセット「Sinner Man−Nina Simone」が再生のために選択されると、「Nina Simone Live(Youtube)」を常に表示するようにユーザ選好を設定してもよい。別の実施例として、制御回路304は、オーディオアセット「Sinner Man−Nina Simone」の再生に応じて、(例えば、記載された順序で、または任意の特定の順序で)「TV番組」コラム640から視覚メディアコンテンツを自動的に表示してもよい。さらに別の実施例として、視覚メディアコンテンツは、第三者によって特定されるような特定のオーディオアセットとともに、自動的に表示されてもよい。例えば、インターネットブログまたは推奨サイトが、オーディオアセットに特によく適する視覚メディアコンテンツのリストを提案してもよい。制御回路304は、オーディオアセットの再生中に、第三者によって提案されるリストから視覚メディアコンテンツを表示してもよい。
オーディオアセット情報領域720は、背景に視覚メディアコンテンツを伴うオーバーレイとして、別個のウィンドウとして、透明バナーとして、または任意の他の好適な表示方法で表示されてもよい。加えて、情報領域720は、ある時間量の後に表示から消滅してもよく、またはユーザ入力によって却下されてもよい。
図5を再び参照すると、オーディオアセット512の選択は、ユーザを画面800(図8)にナビゲートしてもよい(または画面800の表示を引き起こしてもよい)。ある実施形態では、ユーザは、オーディオアセットを選択することなく、画面800にナビゲートしてもよい。具体的には、ユーザは、オーディオアセットの再生中に、どの種類の視覚メディアコンテンツが表示されるべきかを特定するために、画面800を使用してもよい。例えば、画面800は、ユーザが視覚メディアコンテンツを特定することを可能にするために、ラジオボタン、チェックボックス、または任意の他の好適な選択機構を有してもよい。例えば、ユーザは、マウスを用いて映画、テレビ番組、およびインターネットコンテンツに対応するラジオボタンをクリックすることによって、オーディオアセットの再生中に表示される映画、テレビ番組、およびインターネットコンテンツのみを有するオプションを選択してもよい(図8)。別の実施例として、ユーザは、視覚メディアコンテンツをハイライトし、リモコン、キーボード、または任意の他の好適な入力デバイス上で「削除」を押すことによって、仕様メニュー800から望ましくない視覚メディアコンテンツを除去してもよい。ある実施形態では、画面800の中でユーザによって選択されるオプションは、ソースの検索を、ユーザによって特定される視覚メディアコンテンツの種類に制限する。具体的には、ユーザは、視覚メディアコンテンツを検索するための選好を設定するために、画面800にアクセスしてもよい。例えば、ユーザが「インターネットコンテンツ」に対応するラジオボタンのみを選択すると、次いで、選択されたオーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツの検索が、インターネットコンテンツのみに限定されてもよい。
コンテンツ仕様メニュー800(図8)は、プレイリスト810および関連視覚メディアコンテンツ選好画面820を含んでもよい。選好画面820では、ユーザが、ユーザ機器を使用して表示される特定のコンテンツを選択することができる。ある実施形態では、関連視覚メディアコンテンツ選好画面820は、どのような種類の視覚メディアコンテンツが特定のオーディオアセットに対して利用可能であるかをユーザに表示し、ユーザが利用可能なオプションから選択することを可能にしてもよい。例えば、「Sinner Man−Nina Simone」がハイライトされると、選好画面820は、「映画」、「TV番組」、「ビデオ」、「ゲーム」、「インターネットコンテンツ」、および「著作権物」が全て表示のために利用可能であることを示してもよい。しかしながら、「Don’t Speak−No Doubt」がハイライトされると、「TV番組」および「インターネットコンテンツ」のみが、選好画面820の中のオプションとして利用可能であってもよい。
図6を再び参照すると、視覚メディアコンテンツ622の選択は、ユーザを画面900(図9)にナビゲートしてもよい(または画面900の表示を引き起こしてもよい)。具体的には、画面900は、選択された視覚メディアコンテンツ622に関係付けられる複数のメディアアセットを表示する。例えば、ユーザが、コンテンツコラム630(図6)から視覚メディアコンテンツ「The Thomas Crown Affair (1999)」を選択すると、ユーザ機器402、404、または406は、ユーザを画面900にナビゲートしてもよい(またはオーバーレイとして画面900のオプションを表示してもよい)。ユーザ機器は、メモリから(ローカルまたは遠隔で)、「The Thomas Crown Affair Soundtrack」等の「The Thomas Crown Affair(1999)」と関係付けられる複数のメディアアセットを識別および回収し、画面900の中で複数のメディアアセットのそれぞれを表す識別子を表示してもよい。画面900の中の視覚メディアコンテンツと関係付けられるメディアアセットの表示は、ユーザが、最も楽しむ可能性が高い付加的なメディアアセット(視覚メディアコンテンツとは異なる)を紹介されることを可能にする。画面900によって表示されるメディアアセットは、オーディオアセット、視覚メディアアセット、インターネットコンテンツ、または任意の他の好適な種類のメディアアセットであってもよい。
関連メディアアセットメニュー900は、現在の選択情報910、関連メディアアセット表示画面920、および視覚メディアコンテンツ930を含む。関連メディアアセットメニュー900に表示されるメディアは、オーディオメディア、視覚メディア、テキストメディア、および当業者に公知である任意の他の種類のメディアを含む、任意の種類のメディアであってもよい。表示画面920の中のメディアアセット識別子は、リストとして、または選択可能なオプションとして表示されてもよい。ユーザが関連メディアアセット表示画面920の中でメディアアセット識別子を選択すると、メディアアセット自体が表示されてもよく、またはメディアアセットと関連付けられる情報が表示されてもよい。具体的には、メディアアセットが選択されると、メディアアセットを購入するリンク、メディアアセットのプレビュー、またはメディアアセットと関連付けられる任意の他の好適な情報が表示されてもよい。例えば、「Pierce Brosnanビデオバイオグラフィ」の選択は、メディアコンテンツの15秒間のプレビューを提供してもよく、その後に、ユーザがコンテンツ全体をダウンロードしたいかどうかを尋ねるプロンプトが続く。加えて、注文ボタン(例えば、注文ボタン670)が表示され、図6に関して上記で説明されることと同様に機能してもよい。
関連メディアアセット表示画面920は、背景に、別個のウィンドウとして、透明バナーとして、または任意の他の好適な表示方法で視覚メディアコンテンツ930を伴うオーバーレイとして表示されてもよい。加えて、関連メディアアセット表示画面920は、ある時間料後に表示から消滅してもよく、またはユーザ入力によって却下されてもよい。
図10Aおよび10Bは、本発明の実施形態による、音楽および視覚メディアコンテンツを関連付けるためのシステム1000(図10A)および1050(図10B)を示す。システム1000は、全て通信ネットワーク1040によって相互接続される、メディアプロバイダ1010、ユーザ機器1020、および視覚メディアソース1030を含んでもよい。メディアプロバイダ1010は、ディスプレイ1012、メディア記憶装置1014、および通信デバイス1016を含んでもよい。簡潔するために、ユーザ機器1020の機能性の考察は省略されているが、ユーザ機器402、404、または406(図4)と同じまたは同様の機能性を包含すると理解されるべきである。同様に、通信ネットワーク1040は、通信ネットワーク414(図4)として実装されてもよい。また、メディアプロバイダ1010は、メディアコンテンツソース416またはメディアガイダンスデータソース418(図4)のいずれか一方または両方として実装されてもよい。図10Aおよび10Bに示された構成要素のそれぞれは、通信ネットワーク1040(例えば、短距離または長距離通信)上で相互に通信してもよい。ある実施形態では、メディアプロバイダ1010、ユーザ機器1020、および視覚メディアソース1030のうちのいずれか1つは、同じデバイス上で実装されてもよい。
ユーザは、再生用のオーディオアセットを選択するために、ユーザ機器1020を使用してもよい。例えば、ユーザは、画面500(図5)にアクセスし、プレイリストからオーディオアセットを選択してもよい。ユーザ機器1020は、メディアプロバイダ1010から、または記憶装置308(図3)等のユーザ機器内の内部記憶装置から、オーディオアセット、およびオーディオアセットと関連付けられるメタデータを要求してもよい。例えば、制御回路は、記憶装置308(図3)上のデータ構造からオーディオアセットデータを回収してもよく、またはオーディオアセットデータに対する識別子とともに要求アップストリームを送信してもよい。ユーザ機器1020がデータの要求をメディアプロバイダ1010に送信すると、メディアプロバイダは、メディア記憶装置1014からデータを回収してもよく、または、通信ネットワーク1040を通して、視覚メディアソース1030と通信し、視覚メディアソース1030からデータを回収し、あるいは両方の組み合わせを行ってもよい。同様の過程が、視覚メディアコンテンツまたは関連メディアアセットデータに対するユーザ機器による要求を使用可能にするために使用されてもよい。例えば、画面600(図6)に表示される関連メディアコンテンツは、オーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツについてのユーザ機器1020またはメディアプロバイダ1010による検索の結果として、表示されてもよい。オーディオアセットが選択されると、視覚メディアソース1030は、選択されたオーディオアセットの少なくとも一部分を含む、視覚メディアコンテンツについて検索されてもよい。視覚メディアソース1030は、データベース、インターネット、ハードドライブ、遠隔デバイス、モバイルデバイス、サーバ、または任意の他の好適なソースであってもよい。
ユーザ機器1020がメディアプロバイダ1010または視覚メディアソース1030からデータを要求すると、データは、メディアプロバイダ1010またはメディアソース1030からユーザ機器1020内の内部記憶装置308へ転送されてもよく、あるいはデータは、通信ネットワーク1040上でメディアプロバイダ1010またはメディアソース1030から直接ストリームされてもよい。
システム1000の構成要素に加えて、システム1050は、通信ネットワーク1040と視覚メディアソース1030との間に接続される第三者サービス1060を含む。第三者サービス1060は、オーディオ認識装置1062を含んでもよい。具体的には、ユーザ機器1020は、データの要求を第三者サービス1060に直接送信してもよい。第三者サービスは、データを検索および回収するとともに、視覚メディアコンテンツを選択されたオーディオアセットと関連付けるように、メディアプロバイダ1010および視覚メディアソース1030と通信してもよい。例えば、ユーザ機器1020は、特定のオーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツを回収する要求を、第三者サービス1060に送信してもよい。第三者サービス1060は、オーディオアセットと関係付けられる視覚メディアコンテンツを見出し、視覚メディアコンテンツをオーディオアセットと関連付けるように、視覚メディアソース1030を検索してもよい。
ある実施形態では、メディアプロバイダ1010は、ユーザ機器1020に転送する前にデータを回収するように、第三者サービス1060と通信する。例えば、メディアプロバイダ1010は、関連視覚コンテンツの要求とともに、オーディオアセットデータを第三者サービス1060に提供してもよい。第三者サービスは、関連視覚メディアコンテンツを検索してオーディオアセットと関連付け、データをメディアプロバイダ1010またはユーザ機器1020に戻してもよい。
第三者サービス1060は、オーディオ認識過程を実行するためのオーディオ認識装置1062を含む。第三者サービス1060によって採用されるオーディオ認識過程は、オーディオアセットと関連付けられるオーディオ周波数データを、視覚メディアコンテンツと関連付けられるオーディオ周波数データと相互参照してもよい。第三者サービス1060は、視覚メディアコンテンツを検索し、オーディオアセットと関連付ける時に、オーディオ認識過程を使用してもよい。例えば、オーディオアセット512「Sinner Man」(図5)に対するオーディオデータが第三者サービス1060に転送される場合、第三者サービスは、転送されたオーディオデータがオーディオアセット「Sinner Man」に対応すること、および「The Thomas Crown Affair」も同様または同じオーディオデータを含むことを決定するために、オーディオ認識過程を使用してもよい。次いで、第三者サービス1060は、「The Thomas Crown Affair」の映画全体または1つ以上の特定の場面を、「Sinner Man」オーディオアセットと関連付けることができる。
オーディオアセットと関連付けられるデータは、オーディオアセットを識別するか、または視覚メディアコンテンツを関連付けるための基準を提供する、種々のフィールドを含むデータ構造であってもよい。オーディオアセットと関連付けられるデータは、図11に示された種類であってもよい。具体的には、図11は、本発明の実施形態による、オーディオアセットの例示的なデータ構造1100を示す。
データ構造1100は、メディア種類フィールド1110、メディアアセットサイズフィールド1114、メディアタイトルフィールド1118、メディアアーティストフィールド1122、メディア日付フィールド1126、メディア識別子フィールド1130、関連メディアアクセスフィールド1140、およびURLリンク1144を含んでもよい。メディア種類フィールド1110およびサイズフィールド1114は、オーディオアセットおよびその関連データを整理し、記憶するために、処理回路306(図3)によって使用されてもよい。メディア識別子フィールド1130は、例えば、プレイリスト510(図5)のアセットタイトルおよびアーティスト5212として、オーディオアセット識別情報をユーザに表示するために、ユーザ機器1020によって使用されてもよい。関連メディアアクセスフィールド1140は、オーディオアセットデータを見つけて回収するために、ユーザ機器1020、メディアプロバイダ1010、および/または第三者サービス1060によって使用されてもよい。例えば、データ構造1100は、オーディオアセットが位置する場所を示すURLリンク1144を、関連メディアアクセスフィールド1140に含有する。
メディアタイトルフィールド1118、メディアアーティストフィールド1122、およびメディア日付フィールド1126は、例えば、図5−9の画面のうちのいずれかの中で、ユーザに表示されてもよく、オーディオアセットの少なくとも一部分を含む関連視覚メディアコンテンツを決定するために使用されてもよい。具体的には、メディアタイトル、メディアアーティスト、メディア日付、または任意の他の好適なデータ等のオーディオアセットと関連付けられるデータは、視覚メディアコンテンツと関係付けられるデータと比較され、関連付けられてもよい。例えば、メディアプロバイダ1010は、オーディオアセット表示構造1100からのメディアアーティストフィールド1122「Nina Simone」と合致する視覚メディアコンテンツと関連付けられるデータについて、視覚メディアソース1030を検索してもよい。アーティスト「Nina Simone」に対応するデータも含む視覚メディアコンテンツが識別されると、視覚メディアコンテンツは、メディアプロバイダ1010のメディア記憶装置1014上に、またはユーザ機器1020の記憶装置308上に記憶される、メディア関連付けデータベースに入力されてもよい。
メディア関連付けデータベースと関連付けられるデータは、関連視覚メディアコンテンツを識別する、または視覚メディアコンテンツをオーディオアセットと関連付けるための基準を提供する、種々のフィールドを含むデータ構造であってもよい。メディア関連付けデータベースに記憶されるデータは、図12に示された種類であってもよい。具体的には、図12は、本発明の実施形態による、メディア関連付けデータベースに対する例示的なデータ構造1200を示す。
データ構造1200は、オーディオアセットタイトルフィールド1210、関連メディア識別子フィールド1220、映画フィールド1230、映画タイトル1フィールド1232、TV番組フィールド1240、TVタイトル1フィールド1242、ビデオフィールド1250、およびビデオ1フィールド1252を含んでもよい。オーディオアセットタイトルフィールド1210は、データベースが結び付けられるオーディオアセットを決定するために、処理回路306によって使用されてもよい。例えば、処理回路は、データ構造1200が「Sinner Man」オーディオアセットに結び付けられることを決定するように、オーディオアセットタイトル1210を読み取ってもよい。ある実施形態では、特定のデータ構造と関連付けられるオーディオアセットを識別するために、オーディオ周波数データ、記憶場所、または任意の他の好適な種類のデータ等の他のデータが使用されてもよい。
関連メディア識別子フィールド1220は、オーディオアセットに関係付けられるデータ関連視覚メディアコンテンツを示してもよい。具体的には、関連メディア識別子1220は、映画フィールド1230およびTV番組フィールド1240、ビデオフィールド1250、または視覚メディアコンテンツ種類に好適な任意の他のフィールドを含んでもよい。図6を再び参照すると、各コラム630、640、650、および660は、データ構造1200の中の関連メディア識別子に対応してもよい。例えば、movie_title_1 1232「The Thomas Crown Affair (1999)」は、処理回路306によってデータ構造1200の中で識別され、画面600(図6)のコンテンツコラム630に表示されてもよい。加えて、データ構造1200は、関連メディアコンテンツのソースを含んでもよい。例えば、「The Thomas Crown Affair(1999)」が位置してもよい場所を示すURLが、movie_title_1 1232に対して含まれる。視覚メディアコンテンツのソースは、URL、サーバ、ハードドライブ、または任意の他の好適な記憶場所であってもよい。
図13は、本発明の別の実施形態による、オーディオアセットおよび視覚メディアコンテンツを関連付けるための例示的なフロー図1300である。ステップ1310では、オーディオアセットが再生のために選択される。例えば、ユーザは、プレイリストメニュー画面500にアクセスして、プレイリストからオーディオアセットを閲覧および選択するために、ユーザ機器402、404、または406を使用してもよい。ある実施形態では、いずれのユーザ入力も関与せず、オーディオアセットは、例えば、処理回路306によって、自動的に選択される。オーディオアセットは、連続プレイリストの中の次の入力として、自動的に選択されてもよい。選択されたオーディオアセットは、ユーザ選択、自動選択、またはステップ1310、1320、1330、あるいは1340のうちのいずれかに応じて、再生されてもよい。
ステップ1320では、ユーザによって選択されるオーディオアセットに関係付けられる視覚メディアコンテンツについて、ソースが検索される。具体的には、ソースは、ユーザによって選択されるオーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツについて検索される。例えば、ユーザ機器デバイス1020は、選択されたオーディオアセットの少なくとも一部分を含む、1つまたは複数の視覚メディアコンテンツについて、視覚メディアソース1030を検索してもよい。検索は、選択されたオーディオアセットと関連付けられるメタデータを回収することを含んでもよい。例えば、ユーザ機器1020は、視覚メディアソース1030を検索する前に、内部記憶装置308から、および/またはメディアプロバイダ1010から、選択されたオーディオアセットと関連付けられるメタデータを回収してもよい。具体的には、関連視覚メディアコンテンツの検索は、オーディオアセットと関連付けられる回収されたメタデータに基づいて行われてもよい。
ある実施形態では、ユーザ機器1020上の記憶装置等の記憶装置308(図3)、またはメディアプロバイダ1010のメディア記憶装置1014は、オーディオアセットに関係付けられる視覚メディアコンテンツについて検索されるソース(または複数のソース)であってもよい。ある実施形態では、検索ステップ1320は、オーディオアセットが再生のために選択される度に繰り返される。
ステップ1330では、オーディオアセットが、ステップ1320で識別される視覚メディアコンテンツと関連付けられる。具体的には、視覚メディアコンテンツの少なくとも一部分が、オーディオアセットの少なくとも一部分を含む(例えば、対応するメタデータを有する)ことがわかると、オーディオアセットは、複数の識別された視覚メディアコンテンツのうちの1つと関連付けられる。関連ステップは、データベースへのオーディオアセットと関連付けられる入力と、入力に結び付けられる視覚メディアコンテンツの識別子とを追加するステップを含んでもよい。ある実施形態では、ステップ1320の検索およびステップ1330の関連付けは、オーディオアセットが再生されている際に継続的に発生してもよい。例えば、ユーザがオーディオアセット512(図5)を選択すると、検索ステップ1320および関連付けステップ1330が進行中である間に、オーディオアセットが再生されてもよく、関連視覚メディアコンテンツが画面530上に表示されてもよい。加えて、検索ステップ1320は、オーディオアセットが選択される度に繰り返されてもよい。これは、以前にオーディオアセットと関連付けられていなかった新しい視覚メディアコンテンツが、選択される度にオーディオアセットと関連付けられることを確実にする。
検索するステップ1320および関連付けるステップ1330は、ユーザ機器1020の制御回路304によって行われてもよい。要求がユーザ機器1020によって第三者サービス1060に送信される状況では、第三者サービスが、検索するステップおよび関連付けるステップを行ってもよい。例えば、第三者サービス1060は、視覚メディアコンテンツメタデータを検索し、視覚メディアコンテンツメタデータを、ユーザ機器1020またはメディアプロバイダ1010から送信されたオーディオアセットメタデータと比較してもよい。第三者サービス1060は、少なくとも部分的に、それぞれの比較されたメタデータに基づいて、視覚メディアコンテンツをオーディオアセットと合致させてもよい。
ステップ1340では、視覚メディアコンテンツが、オーディオアセットの再生中に表示される。例えば、映画クリップがステップ1330でオーディオアセットと関連付けられる場合、それは、オーディオアセットの再生中に、例えば、表示領域530(図5)中で表示されてもよい。
実践では、過程1300に示される1つ以上のステップは、他のステップと組み合わされ、任意の好適な順序で行われるか、並行して行われるか(例えば、同時または実質的に同時に)、または除去されてもよい。
図14は、本発明の別の実施形態による、オーディオアセットおよび視覚メディアコンテンツを関連付けるための例示的なフロー図1400である。ステップ1410では、オーディオアセットが再生のために選択される。例えば、ユーザは、プレイリストメニュー画面500にアクセスして、プレイリストからオーディオアセットを閲覧および選択するために、ユーザ機器402、404、または406を使用してもよい。ある実施形態では、オーディオアセットは、例えば、制御回路304によって、自動的に(すなわち、ユーザ入力を伴わずに)選択される。オーディオアセットは、連続プレイリストの中の次の入力として、自動的に選択されてもよい。
ステップ1412では、オーディオアセットと関連付けられるメタデータが回収される。例えば、オーディオアセットと関連付けられるメタデータは、データ構造1100(図11)等のデータ構造に記憶されてもよい。データ構造は、ユーザ機器1020上に記憶されてもよく、またはメディアプロバイダ1010によって提供されてもよい。
ステップ1414では、ユーザが選好を選択したかどうかについて決定が行われる。例えば、ユーザは、コンテンツ仕様メニュー(図8)の画面820を使用して、コンテンツ選好を入力してもよい。ユーザがあるコンテンツ表示選好を示す場合、視覚メディアコンテンツの検索は、ステップ1416のように、ユーザ指定コンテンツに制限される。ある実施形態では、いずれのユーザ選好も選択されなければ、検索は全ての種類の視覚メディアコンテンツに開かれたままとなる。
ステップ1418では、第三者サービスを利用するかどうかについて決定が行われる。例えば、オーディオアセットと関連付けられるメタデータは、通信ネットワーク1040(図10B)を使用して、第三者サービス1060等の第三者サービスに転送されてもよい。ステップ1420では、第三者は、関連視覚メディアコンテンツの検索を行い、関連視覚メディアコンテンツをオーディオアセットと関連付けるために、オーディオアセットと関連付けられるメタデータを利用してもよい。第三者サービスによって行われる検索および関連付けステップは、上記(図13)で説明されるようなステップ1320および1330と同じまたは同様であってもよい。
ステップ1422では、第三者サービスは、視覚メディアコンテンツメタデータをオーディオアセットメタデータと合致させてもよい。ある実施形態では、オーディオメディアアセットメタデータは、オーディオメディアアセット自体を含む。上記で論議されるように、第三者サービスは、オーディオアセットを識別し、視覚メディアコンテンツをオーディオアセットと関連付けるために、オーディオ認識装置を使用してもよい。
第三者サービスが利用可能ではないか、または必要とされない場合、ソースの検索が、ステップ1424で、オーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツについて行われる。例えば、視覚メディアソース1030(図10A)等の視覚メディアソースは、オーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツについて、制御回路304によって検索されてもよい。オーディオアセットの少なくとも一部分を含む視覚メディアコンテンツのいくつかの実施例は、オーディオアセットが再生された映画、オーディオアセットを特色とする音楽ビデオ、オーディオアセットを特色とするテレビ番組、またはオーディオアセットを含んでもよい任意の他の好適な視覚メディアコンテンツであってもよい。
ステップ1426では、ステップ1424で識別された視覚メディアコンテンツが、オーディオアセットと関係付けられるデータベース1200等のデータベースの中に現在あるかどうかについて決定が行われる。視覚メディアコンテンツがすでにオーディオアセットと関連付けられ、すでにデータベースの中に配置されている場合、検索は、データベースに追加する新しい視覚メディアコンテンツについて継続される。
識別された視覚メディアコンテンツが、オーディオアセットに関係付けられるデータベースにまだ追加されていない場合、ステップ1428において追加される。ステップ1430では、視覚メディアコンテンツが無料であるかどうかについて決定が行われる。例えば、視覚メディアコンテンツは、著作権を保持してもよく、視聴するために$2.99かかってもよい。視覚メディアコンテンツが視聴する前に料金を必要とする場合、ステップ1432で、自動請求オプションが利用可能であるかどうかについて決定が行われなければならない。例えば、ユーザは、ユーザ機器1020を使用してユーザに通知するか、または不便を掛けることなく、視覚メディアコンテンツの全ての料金がユーザアカウントに自動的に請求されることを特定してもよい(ステップ1436)。
しかしながら、ある実施形態では、ユーザは、請求が自身のアカウントに行われる前に通知を受けることを希望してもよい。ステップ1434では、ユーザが料金を必要とする視覚メディアコンテンツを注文したいかどうかの決定が行われる。例えば、図6に図示されるように、視覚メディアコンテンツを購入するオプションをユーザに提供するために、注文ボタン670が使用されてもよい。
ステップ1438では、オーディオアセットと関連付けられる視覚メディアコンテンツが、オーディオアセットの再生中に表示される。例えば、視覚メディアコンテンツは、オーディオアセットの再生中に、表示領域530(図5)中で、図7の全画面描写における視覚コンテンツ710として表示されてもよい。
実践では、過程1400に示される1つ以上のステップは、他のステップと組み合わされるか、任意の好適な順序で行われるか、並行して行われるか(例えば、同時または実質的に同時に)、または除去されてもよい。
本発明の上記の実施形態は、限定ではなく例示の目的で提示され、本発明は、以下に続く請求項のみによって限定される。