JP2008146395A - 検査機器試薬サービスシステムにおいて実質的な検査に対してのみ課金する方法およびプログラム - Google Patents

検査機器試薬サービスシステムにおいて実質的な検査に対してのみ課金する方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】分析機および消耗品を提供する検査サービスにおいて顧客にとって意味のある検査に対してのみ課金することを可能とする。
【解決手段】顧客の側で、所定の期間に実施した検査の検査数を所定の検体種別および所定の検査項目ごとに記録する。所定の期間の終了時に検体種別および検査項目ごとに記録した検査数を顧客からサービス提供者に送る。サービス提供者は、送られた検査数のうち、顧客にとって有意義な検体種別の検体に対して行った検査の検査数にのみ課金する。一実施例では、有料のものと無料のものとが順序的に分離するように並べた検体種別と検査項目とで定義されるテーブルに検査数を格納し、テーブルをサービス提供者側で再構築できるように送る。サービス提供者側では、受信した検査数のうち、有料の検体種別の並びにある検査数に対してのみ課金する。
【選択図】 図17

Description

本発明は、顧客である病院や検査センタなどに対して、主に検体検査に必要な検査分析機器、試薬、消耗品および保守サポートなどを総合的に提供するサービスにおける課金方法に関する。
一般に、検体検査に必要な検査機器、試薬、消耗品の調達方法として、購入、リース(ファイナンスリースとも言う)のほか、試薬リースというものもある。
購入は、検査機器自体は勿論、試薬及びその他の消耗品も全て購入する方法である。被験者である患者に負担してもらえる検査ごとの金額に比較して、検体検査に使用する検査機器は極めて高価であるため、購入方式は、それほど一般的ではない。
ファイナンスリースは、検査装置のみをリース契約で使用し、試薬などの消耗品は購入する方式である。頻繁に使用しない試薬の場合、使い切らないうちに使用期限が切れてしまい、購入した試薬が無駄になる場合がある。この点は、上記の購入方式の場合にも当てはまる。
試薬リースは、分析機や周辺機器を無料で設置して貰える代わりに試薬を購入するという方式である。この場合、機器のリース代が試薬の費用に含まれることになる。
しかし、上記の何れの場合も、故障が起きた場合などには不測の費用がかかる。また、日常の検査においても、再検査のために余分な試薬が必要になったり、装置の較正(検量線作成)やQC検体テストなどのために試薬だけでなく標準検体を使用することもある。これらの再検査、装置の較正、QC検体テストなどの必要度は検査機器の信頼性に依存するが、装置導入後、どの程度必要になるか予測するのが困難である。また、突発的な故障に対する保守や通常の管理費を予測するのも困難なため、導入計画を立てにくいという問題点があった。
そこで、我々は、検査機器の使用、試薬、その他の消耗品および保守管理にかかる費用をすべて実質的検査(再検査、機器の較正のための検量線作成、QC検体テストは除く)の数量に応じて支払う検査実績課金方式(pay per reportable test)に基づく検査サービスを提案している。
本発明は、この検査実績課金方式を実現する技術に提供することを目的とする。
ここで、上述の用語を説明する。
検体:患者から採取した血液や体腔液(尿、便、髄液など)で検査対象となるもの
標準検体:検査すべき項目に対する値が正確に分かっている溶液で、後述の較正やQC検体テストなどの基準として用いられる。
検量線:通常、検体検査では、検体と試薬との混合液の透明度から透明度と検査項目の数値との関係を示すグラフを用いて検査項目の測定を行う。しかし、このグラフは所定の条件下での実測値に基づいて作成されるので、その所定の条件とは通常異なる実際の検査には、このグラフをそのまま使うことができない。そこで、標準検体と試薬との混合液の透明度と標準検体の既知の値から、グラフ平面において現在の検査条件下における標準検体の測定点を決定する。そして、そのグラフの線と平行で測定点を通る線を求める。こうして求めた線を検量線と言う。
QC検体テスト:品質管理(QC)のために検体シーケンスに一定間隔で標準検体を挿入して行うテスト。標準検体を一定間隔で測定し、測定値と標準検体の値との差が大きい場合、その検査を含む前後の検査の信頼性が疑われるので、QC検体テストで不合格となった標準検体の前後の検体に対して所定のルールに則り再検査が行われる。
本発明は、一面では、種々の状況により所定の検体種別に分類された検査対象に対し所定の検査項目の検査を行うための装置および消耗品を顧客に提供するサービスにおいて、顧客の行った検査に対して課金する方法を提供する。本方法は、顧客の側で、所定の期間に実施した検査の検査数を所定の検体種別および所定の検査項目ごとに記録する記録ステップと、所定の期間の終了時に検体種別および検査項目ごとに記録した検査数を顧客からサービス提供者に送る送信ステップと、サービス提供者が、送られた検査数のうち、顧客にとって有意義な検体種別の検体に対して行った検査の検査数にのみ課金する課金ステップとを含む。
本発明は、別の面では、同じステップからなる検査サービス課金プログラムを与える。
本発明は、さらに別の面では、上記の検査サービス課金プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を与える。
本発明は、他の面では、上記の検査サービス課金プログラムを格納した記録装置と当該プログラムの制御下で動作するCPU(中央情報処理装置)とを備えたコンピュータを与える。
本発明によれば、顧客にとって意味のある検査となる「一般」、「緊急」および「スタット」の検体に対する検査に対してのみ課金することができる。また、顧客別、検体種別、検査項目別という3つの観点から設定した検査単価に基づいた課金が可能となる。したがって、顧客に対して不要な検査に対しては課金することなく、課金すべき検査については自由に単価を設定できるので、顧客およびサービス提供者の双方にとって好都合である。
以下、本発明の実施形態と添付図面とにより本発明を詳細に説明する。なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
図1は、本発明の一実施形態による検査実績課金方式に基づく検査サービスの概要を説明するブロック図である。図1において、検査サービスの提供業者2が、顧客である病院1や検査センタ1aに検査サービスを提供する。病院1および検査センタ1aには、検査サービス提供者2が、貸し出した分析機3を保有し、検査サービス提供者2は、本発明による検査実績課金方式にて課金処理を行うためのコンピュータ4を保有する。
分析機3は、分析・検査に必要な種々のハードウェアおよびソフトウェア資源(図示せず)のほか、本発明の検査実績課金方式による処理に必要な制御部32、二次記憶装置34、通信IF36および可搬型記憶媒体ドライブ(メディアドライブ)38を備える。ただし、これらの制御部32,二次記憶装置34、通信IF36およびメディアドライブ38は、本発明の検査実績課金方式による処理に対して専用である必要はなく、上記の分析・検査に必要な種々のハードウェアおよびソフトウェア資源と共用であってもよい。
一方、検査サービス提供者2のコンピュータ4は、二次記憶装置44、通信媒体を通して通信を行うための通信IF46、可搬型記憶媒体を読み書きできる可搬型記憶媒体ドライブ(メディアドライブ)48を備えた通常のコンピュータでよい。なお、二次記憶装置44には、後述の種々のプログラムが格納される。
ここで、本発明の検査実績課金方式に基づく検査サービスの概要を簡単に説明する。
病院では、検査受付にて患者から検体を採取し、検査室に渡す。検査室では、分析機3により検体の検査を行い、検査結果を記憶装置34に記録するとともに検査受付に報告し、検査受付がその検査結果を患者に伝える。また、検査の度に検査の種類ごとに記録されている検査数を更新する。試薬などの消耗品は、納品窓口を介して納品され、消耗品保管庫に保管されるとともに、PCなどで在庫管理され、必要に応じて分析機3に補充される。二次記憶装置34に蓄積された検査種類ごとの検査数データは、例えば月に一度というように定期的にサービス提供者2に報告される。この報告は、通信媒体6を介してデータ通信で行ってもよいし、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)などの可搬型記録媒体8を送って行ってもよい。
この報告を受けたサービス提供者2のコンピュータ4は、二次記憶装置44にデータを格納し、本発明による検査実績課金処理を行うほか、試薬およびその他の消耗品の在庫管理も行う。サービス提供者2は、受注に応じて試薬や消耗品を顧客の病院1や検査センタ1aに出荷するとともに、保守部門により、定期保守や故障の際のトラブルシューティングを行うなど、検査サービス提供に伴う種々の業務を行う。また、検査サービス提供者2は、本発明による検査実績課金処理の結果により経理を通して、顧客の病院1および検査センタ1aに対して、請求するとともに、支払いを受ける。
なお、検査種別ごとの検査数の報告を行うには、通信IF36および46、またはメディアドライブ38および48の何れか一方があれば十分であるから、両方を備える必要はない。さらに、図1の例では、病院1が分析機3を1台しか保有していないが、種類を問わず複数台の分析機3を保有してもよい。
以下、本発明の第1の実施形態による検査実績課金処理を説明する。図2は、分析機3が二次記憶装置34に毎日生成する日間検査数(DTC)テーブル302の構成を示す図である。図2において、DTCテーブル302のデータ部分のコラム(縦の列)は、検査項目に対応し、行(横の並び)は、検体の種類を表す。図2の例では、検査項目はGOT(グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ)、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)、TCHO(総コレステロール)、TG(中性脂肪)、BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)である。これらの検査項目は単なる一例であり、如何なる検査項目を含んでもよい。検体の種類としては、「一般」、「緊急」、「スタット」、「再検」、「QCコントロール」、「キャリブレーション」および「試薬ブランク」がある。「緊急」とは検査に急を要する患者の検体のことであり、他の検体に優先して検査される。「スタット」は、さらに緊急性の高い患者の検体であり、最優先で検査される。再検は再検される検体であり、「QCコントロール」は上述のQC検体テストのために挿入された検体であることを示す。「キャリブレーション」は、上述の較正のために検量線を求めるために行う検査で使用する検体である。「試薬ブランク」は、検体の代わりに試薬と全く反応しない蒸留水(生理食塩水)などを用いることを示す。このように検体を区別することにより、その検体を用いた検査の種類を区別することができる。日間検査数テーブル302は、各検査をその検査の種類および項目により分類し1日分の検査数を記録した表である。図2の表では、例えば、一般検体のGOT検査の数はG01件であり、同様に一般検体のGPT、TCHO、TG、BUN、CREの各検査の数はそれぞれGP1件、TC1件、TG1件、BU1件、CR1件である。また、例えば検査項目GOTに注目すると、この日のGOT検査数は、一般、緊急、スタット、再検、QCコントロール、キャリブレーション、試薬ブランクの各検体に対して、それぞれGO1、GO2、GO3、GO4、G5、GO6、GO7件である。換言すれば、本発明によれば、DTCテーブル302の各セルを0クリアした状態で毎日の業務を開始し、検査を行うごとに、DTCテーブル302においてその検査の項目と検体種別に該当する検査数を1増加させる処理を行うことにより、DTCテーブル302を維持する。
なお、検査ごとにその検体の種類を検査装置3が把握する必要があるので、患者のID、検体種別および検査項目を、図3に示すように試薬と検体を混合して光吸収を測定するための容器であるキュベット(反応容器)に機械的に読み取り可能なコードとしてラベルなどにより付けることが好ましい。
図4(a)は、月間検査数(MTC)テーブル304の構成例を示す図であり、図4(b)は、MTCテーブル304のデータ例を示す図である。図4のMTCテーブル304の構成は、図4のDTCテーブル302の下に各検査項目に対する合計の欄を追加したことと、右側に各検体種別ごとの合計の欄を追加したことを除けば、図2のDTCテーブル302と同じである。勿論、図4は、月ごとの月間検査数テーブル304であるから、各セルの数はその月のそれまでの検査数を表す。つまり、MTCテーブル304の最下行および右端の列を除く部分のセルは、図2のDTCテーブル302の対応するセルの数を、当月1日の分から前日までの分の合計に等しい(DTCテーブル302に対応するMTCテーブル304の各セルのΣは、この合計であることを示す)。換言すれば、毎日、終業時(または始業時)に当日(前日)のDTCテーブル302の各セルの値を、MTCテーブル304の対応するセルの値に加算したのち、0クリアすることにより、MTCテーブル304を維持する。なお、各検査項目合計ΣGOT、ΣGPT、ΣTCHO、ΣTG、ΣBUNおよびΣCREは、その検査項目に該当する検体種別ごとの検査数の合計である。右の欄の合計Σ01S、Σ02S、Σ03S、Σ04S、Σ05S、Σ06S、Σ07S、ΣALLは、その行(検体種別と「各検査項目合計」)に該当する各検査項目の検査数の合計を表す。図4(c)は、図4(b)のMTCテーブル304を表示画面に表示した例を示す。
これらのDTCテーブル302およびMTCテーブル304の維持を含めた分析機3の動作を説明する。図5は、図1の分析機3が、電源投入後に、二次記憶装置34に格納されたプログラムの制御下で行う処理の流れを示すフローチャートである。始業時に分析機3の電源を入れると、まずステップ102において、月の初日、即ち1日か否かを判断する。1日ならば、ステップ104において月データを初期化する。即ち、MTCテーブル304のすべてのセルを0クリアする。判断ステップ102において、1日でない場合、ステップ106に進み、日データの初期化を行う。即ち、DTCテーブル302のすべてのセルを0クリアする。次に、判断ステップ108において、分析機3およびその付属機器の分析準備が整ったか否かを判断しながら、整うまで待機する。そして、判断ステップ110において、試薬および検体の用意ができたか否かを判断しながら、用意できるまで待機する。
判断ステップ110において用意ができたと判断した場合、ステップ112において試薬分注を行い、ステップ114において検体分注を行う。図6に、試薬分注および検体分注のようすを示す。試薬分注とは、検査対象の患者(例えば、A氏とする)に対して検査すべき項目に必要な試薬をキュベットに所定の量だけ注ぐことを言う。このように試薬分注したキュベットにその患者(A氏)の検体を分けて注ぎ込むことのが、検体分注である。
ここで、今後の計算処理に便宜のために、図2および4のテーブルの検査項目および検体種別で特定される検査数を検査項目パラメータiおよび検体種別パラメータjを用いて次のように表すことにする。即ち、検査項目=GOT、GPT、TCHO、TG、BUN、CREに対して検査項目パラメータjをj=1〜6とし、検体種別=「一般」、「緊急」、「スタット」、「再検」、「QCコントロール」、「キャリブレーション」および「試薬ブランク」に対し、検体種別パラメータiをi=1〜7とし、これらのパラメータiおよびjを用いて、日間検査数(DTC)テーブル302の各セルの検査数をDijと表し(図7)、月間検査数(MTC)テーブル304の各セルの検査数をMijと表わす(図8)。また、図8に示すように、MTCテーブル304のGOT、GPT、TCHO、TG、BUN、CREに対する各検査項目合計は、それぞれΣMi1、ΣMi2、ΣMi3、ΣMi4、ΣMi5、ΣMi6と表される。同様に、「一般」、「緊急」、「スタット」、「再検」、「QCコントロール」、「キャリブレーション」および「試薬ブランク」に対する各検査項目の検査数合計は、それぞれΣM1j、ΣM2j、ΣM3j、ΣM4j、ΣM5j、ΣM6jおよびΣM7jとなる。ここで、Σは後続の代数に使用されるパラメータに許されるすべての値に対する代数の和を表す。また、MTCテーブル304の右下総計は、ΣMijで表される。以降、DTCテーブル302およびMTCテーブル304の各セルの値は、ここで述べたルールで表すものとする。
ここで、図5にもどり、ステップ116において、試薬および検体が分注されたキュベットの測定を行う。続いて、ステップ118において、今行った検査の項目および検体種別(検査の種類)に該当するDTCテーブル302のセルの値を更新する。図9および図10は、丸付きのAで表した接続点で接続した場合、図5のステップ118で実行される日間テーブル更新サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートとなる図である。まず図9において、判断ステップ131において現在の検査項目がGOTか否かを判断し、そうならば、ステップ132において検査項目パラメータiにGOTに対応する1を代入し、GOTでない場合、ステップ判断133に進む。判断ステップ133において現在の検査項目がGPTか否かを判断し、そうならば、ステップ134においてパラメータiにGPTに対応する2を代入し、GPTでない場合、ステップ判断135に進む。判断ステップ135において現在の検査項目がTCHOか否かを判断し、そうならば、ステップ136においてパラメータiに3を代入し、TCHOでない場合、ステップ判断137に進む。判断ステップ137において現在の検査項目がTGか否かを判断し、そうならば、ステップ138においてパラメータiに4を代入し、TGでない場合、ステップ判断139に進む。判断ステップ139において現在の検査項目がBUNか否かを判断し、そうならば、ステップ140においてパラメータiに5を代入し、BUTでない場合、ステップ判断135に進み、パラメータiに6を代入する。
このように検査項目の判断をした後、図10において、検体種別に基づいてDTCテーブル302の更新を行う。即ち、判断ステップ142において、現在の検体が「一般」か否か判断し、一般の場合、ステップ143において、検体種別パラメータjに1を代入する。一方、判断ステップ142において現在の検体が一般でない場合、判断ステップ144に進む。以下、同様に、判断ステップ144において、現在の検体が「緊急」か否かを判断し、緊急の場合、ステップ145において、検体種別パラメータjに2を代入し、現在の検体が緊急でない場合、判断ステップ146に進む。判断ステップ146において、現在の検体が「スタット」か否かを判断し、スタットの場合、ステップ147において、検体種別パラメータjに3を代入する。判断ステップ146において現在の検体がスタットでない場合、判断ステップ148に進む。判断ステップ148において、現在の検体が「再検査」か否かを判断し、再検査の場合、ステップ149において検体種別パラメータjに4を代入し、現在の検体が再検査でない場合、判断ステップ150に進む。判断ステップ150において、現在の検体が「QC検体」か否かを判断し、QC検体の場合、ステップ151において、検体種別パラメータjに5を代入し、現在の検体がQC検体でない場合、判断ステップ152に進む。判断ステップ152において、現在の検体が「キャリブレーション」か否かを判断し、キャリブレーションの場合、ステップ153において、検体種別パラメータjに6を代入し、現在の検体がキャリブレーションでない場合、判断ステップ154に進み、検体種別パラメータjに試薬ブランクに対応する7を代入する。
ステップ143,145,147,149,151,153および154の何れかにおいて検体種別パラメータjに値を設定した後、ステップ155において、検査項目パラメータiと検体種別パラメータjにより特定されるDTCテーブル302のセルの値Dijをインクリメントする、即ち、テーブル302から値Dijを読み出して1加算した後、その値Dijをテーブル302の元の位置に格納する。これにより、図9、10のサブルーチンを修了し、図5のメインプログラムに戻る。
ステップ118のDTCテーブル302の更新が修了すると、判断ステップ120において、次の検体があるか否か判断する。検体があれば、ステップ112に戻り、無ければ、判断ステップ122に進み、業務の終了処理を行うための入力があったか否かを判断する。無ければ、判断ステップ120に戻り、検査処理を継続する。判断ステップ122において、終了処理入力があった場合、ステップ124において、月間検査数(MTC)テーブル304の更新サブルーチンを実行する。
図11は、MTCテーブル更新サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。図11において、まず、ステップ160において、検査項目パラメータiと検体種別パラメータjを初期値1に設定する。ステップ161〜165において、MTCテーブル304の各セルの値MijにDTCテーブル302の対応するセルの値Dijを加算する。即ち、MTCテーブル304の各セルDijとMTCテーブル304の対応するセルMijとを読み出し、その和Dij+MijをMTCテーブル304のMijの位置に戻す。次に、ステップ170〜172において、MTCテーブル304の各検査項目(j)ごとの列の検査数の合計を計算し、各検査項目合計ΣMi1、ΣMi2、ΣMi3、ΣMi4、ΣMi5、ΣMi6として保存する。例えば、検査項目TCHOについては、M13+M23+M33+M43+M53+M63+M73を求めて、ΣMi3として保存する。次に、ステップ180〜182において、MTCテーブル304の各検体種別(i)ごとの行の検査数の合計を計算し保存する。例えば、スタット合計ならば、M31+M32+M33+M34+M35+M36を求めて、ΣM3jとして保存する。最後に、ステップ185において、MTCテーブル304の最下行に付いて、総計 Σi1+Σi2+Σi3+Σi4+Σi5+Σi6を計算して、ΣALL(またはΣMij)として保存する。
ステップ124において、MTCテーブル304を更新すると、最後に、ステップ126において、データを検査サービス提供者2のコンピュータ4に送って、図5の処理を終了する。
以上のようにして、顧客である病院1または検査センタ1aから毎日、検査項目および検体種別ごとの検査数データが検査サービス提供者1のコンピュータ4に送られてくる。
次に、検査サービス提供者2のコンピュータ4が行う処理を説明する。
〔第1の実施形態〕
図12は、本発明の第1の実施形態により毎月の末に行う処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施形態による検査実績課金方式に基づく検査サービスでは、基本的に検体種別が「一般」、「緊急」および「スタット」である検体に対して行った検査にのみ課金することとする。これは、顧客にとって意味があるのは「一般」、「緊急」および「スタット」に対する検査のみであり、その他の種類の検体を用いた検査は顧客にとって直接の利点がないからである。また、処理が簡単になるよう、図7および8に示すように、課金される検体種別(この例では、「一般」、「緊急」および「スタット」)のパラメータには最初の3つ(この例では、1,2および3)を割り当てるものとし、課金の単価は検体種別に関わらず同じP円/検査であるとする。
図12の処理が開始されると、まずステップ200において、受信開始の指示があるまで待機する。受信開始の指示があった場合、ステップ202において、受信データがあるか否か判断する。受信データがなければ、判断ステップ212にすすむ。ステップ202において受信データがある場合、ステップ204において、データの受信および格納を行う。
図13は、ステップ204で実行されるデータ受信・格納サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。ステップ230において、顧客の判定により顧客を特定する。ステップ232において、すべてのパラメータiおよびjに対して、月間検査数Mijを受信し、特定した顧客に関係付けて保存する。次に、ステップ234において、MTCテーブル304の各検査項目合計ΣMi1、ΣMi2、...、ΣMi6を受信し、同様に格納す
る。ステップ236において、MTCテーブル304の右の欄の合計ΣM1j、ΣM2j、.
..、ΣM7jを受信し、同様に格納する。そして、ステップ238において、月間総検査
数Mall(ΣMij)を受信して、同様に格納して、データ受信・格納サブルーチンを修了す
る。
次に、図12に戻り、ステップ206において、課金計算を行う。図14は、ステップ206で実行される課金計算サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。ここで、図13のステップ230において特定した顧客の検査項目GOT、GPT、TCHO、TG、BUN、CREに対する請求額を検査項目パラメータiを用いてCi(i=1,2,・・・,6)とする。また、まず、ステップ242において、請求額C1,C2,・・・,C6をゼロクリアする。ステップ244において、検査項目パラメータjを初期値1に設定する。ステップ246において、MTCテーブル304から検査項目がjで有料の検体の月間検査数を読み出す。この例では、上述のように有料の検体の検体種別パラメータi=1,2,3としたので、月間検査数M1j、M2j、M3jを読み出す。そして、ステップ248において、読み出した月間検査数M1j、M2j、M3jと単価P円/検査との積の総和P・M1j+P・M2j+P・M3jを検査項目jの請求額Cjとして求める。ステップ250において、求めた請求額Cjを格納する。次に、判断ステップ252において、j=6か否か判断する。j=6でない場合、ステップ254において、検査項目パラメータjをインクリメントして、ステップ246に戻る。判断ステップ252において、j=6ならば、課金計算サブルーチンを抜けて、図12の処理に戻る。
図12のステップ208において、ステップ230において判定した顧客に対して、ステップ206で求めた検査項目ごとの請求額C1,C2,・・・,C6を用いて請求書を作成し発行する。続いて、ステップ210において、課金しない検体種別の月間検査数データを保守部門に転送する。これは、課金しない検体種別である再検査、QCコントロール、キャリブレーション、試薬ブランクの発生は分析機3の信頼性に関係する可能性があるので、この点を検討するためである。具体的には、図15のサブルーチンを実行して行う。まず、図15のステップ262において、検査項目パラメータjに初期値として1を設定する。ステップ264において、MTCテーブル304から検査項目がjで無料の検体の月間検査数(この例では、M4j、M5j、M6j、M7j)を読み出す。ステップ266において、読み出した月間検査数を保守部門に転送する。次に、判断ステップ268において、j=6かどうかを判断する。j=6でない場合、ステップ270において検査項目パラメータjをインクリメントして、ステップ264に戻る。判断ステップにおいてj=6ならば、すべての検査項目に対して処理したことになるので、図15のデータ転送サブルーチンを終了し、図12の処理に戻る。
データ転送ステップ210に続いて、判断ステップ212において、処理を修了させるための入力がなされたか否かを判断し、修了入力がなされていなければ、上述のステップ202に戻る。判断ステップにおいて、修了入力があった場合、図12の処理を終了する。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、「一般」、「緊急」および「スタット」などの検体を用いた検査にように顧客にとって意味のある検査のみに一律の単価で課金することができる。
しかし、同じ有料の検体であっても、「一般」より「緊急」、「緊急」より「スタット」と高くするほうが理にかなっていると言えるので、検体の種類によって単価を変えたい場合もある。同様に、検査項目ごとに試薬の価格や検査に要する時間も異なるので、やはり検査項目ごとに単価を変える方が好ましい場合もある。また、サービスの利用量、サービス拠点から顧客の所在地までの距離、支払い条件など種々の要因に基づいて顧客ごとに単価を変えたい場合もある。以下において、これらを可能とする実施形態を説明する。
〔第2の実施形態〕
図16は、本発明の第2の実施形態により顧客ごとに用意される単価テーブル306の構成例を示す。図16の単価テーブル306は、構造的には日間検査数テーブル302と全く同じであり、異なるのは、検体種別iおよび検査項目jに対応する1日の検査数の代わりに、検体種別iおよび検査項目jに設定された1検査あたりの単価Pi,jを収容していることである。なお、図16の例でも、第1の実施形態に引き続き「再検」、「QCコントロール」、「キャリブレーション」および「試薬ブランク」は、無料とするので、P4,j、P5,j、P6,jおよびP7,jは、すべて0である。
以下の説明では、説明に一般性を持たせるために、検査項目の総数をJ(1≦j≦J)、検体の種類の総数をI(1≦i≦I)として説明する。また、説明を簡単にするために、DTCテーブル302,MTCテーブル304および単価テーブル306においては、いずれも検体種別iが1からI1(<I)までは有料で、検体種別iがI2(=I1+1)からIまでは無料となるように検体種別が並べられているものと仮定する。さらに、以下の説明では、表記の都合上、月間検査数は、パラメータを下付としてMi,jのように表す。
図17は、本発明の第2の実施形態により顧客kの単価テーブル306を用いて、検体種別iおよび検査項目jごとに設定された単価Pi,jに基づいて顧客kに対して行う課金処理の流れを示すフローチャートである。図17のプログラムは、月末に顧客kとの間で月間検査数テーブル304データの伝送の準備が整った時にサービス提供者2のコンピュータ4で実行されるものである。
つまり、この実施形態では、顧客である病院1または検査センタ1aの担当者とサービス提供者2の担当者が電話などで月間検査数テーブル304データの伝送タイミングを打ち合わせて手動で送受信することを想定している。勿論、顧客である病院1または検査センタ1aのコンピュータ3とサービス提供者2のコンピュータ4が自動的に送受信するようにしても良い。
図17の課金計算・請求プログラムは、本来は月末に実行すべきプログラムなので、このプログラムが呼び出されると、最初の判断ステップ312において、月末か否か判断し、月末でなければ、ステップ313において、月末でない旨の警告を表示する。ステップ314において、月末である場合、ステップ314において、受信開始まで待機し、受信開始となった場合、ステップ316において、検査データ、即ち、顧客kの月間検査数テーブル304のデータを受信し、所定の記憶領域に格納する。続いて、ステップ318において、検査項目ごとの請求額C1,C2,・・・,CJ(Jは検査項目の総数である)をすべて0クリアする。ステップ320において、パラメータiおよびjに初期値として0を設定し、ステップ322においてパラメータjをインクリメントし、ステップ324においてパラメータiをインクリメントする。そして、判断ステップ326において、課金対象のデータかどうか判断する。即ち、検体種別iが1〜I1の範囲が有料であるから、1≦i≦I1かどうかを判断する。i=1〜I1ならば、ステップ328において、検査項目jの料金Cjの計算を行う。図18は、ステップ328で実行される料金Cjの計算サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。図18において、ステップ352において、顧客kの検査数データから現在の検体種別iおよび検査項目jに対する検査数Mi,jを読み出す。続いて、ステップ354において、顧客kの単価テーブル306から単価Pi,jを読み出す。ステップ356において検査項目jに対する現在の請求額CjにPi,j・Mi,jを加算し、ステップ358において請求額Cjを格納して、このサブルーチンを修了し、図17のステップ332に戻る。
判断ステップ326において、検体種別iが1からI1の範囲にない(即ち、I1+1=I2≦i≦Iである)場合、即ち、現在の検体種別が課金対象でない場合、ステップ330において、所定のデータ処理を行う。図19は、ステップ330において実行されるサブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。判断ステップ362から366において、検体種別iがI2からIの範囲ならば、ステップ368においてMi,jを所定の記憶位置に格納する。判断ステップ366において、検体種別iがI2からIの範囲の何れでもない場合、ステップ370において、データ種別を確認し、ステップ372において、コンピュータ4の操作者が適切なデータを入力する。
ステップ328または330が修了すると、判断ステップ332において、検査項目jに対する全ての検体種別の処理が終了したか否かを判断するために、i=Iかどうかを判断する。i=Iでない場合、ステップ324に戻り、次の検体種別の処理を行う。判断ステップ332において、i=Iの場合、ステップ334において、全ての検査項目に対して処理が修了したか否かを判断するために、j=Jかどうかを判断する。j=Jでない場合、ステップ322に戻り、次の検査項目の処理を行う。判断ステップ334においてj=Jである場合、全ての検査項目に関する請求金額C1〜CJを計算したことになるので、ステップ336において、合計請求額C1+C2+・・・+CJを求める。
次に、判断ステップ338において、合計請求額が0かどうか判断する。0でなければ、ステップ340において請求書を発行し、判断ステップ342に進む。ステップ338において合計請求額が0ならば、直ちに判断ステップ342に進む。判断ステップ342において、支払いが完了した請求があるか否か判断する。あれば、ステップ344において領収書を発行した後、なければ直に、ステップ346に進み、終了処理を行い、図17の課金計算・請求プログラムを修了する。
以上述べたように、本発明の第2の実施形態(実施形態2)によれば、顧客にとって意味のある検査となる「一般」、「緊急」および「スタット」の検体に対する検査に対してのみ課金することができるのみならず、顧客別、検体種別、検査項目別という3つの観点から設定した検査単価に基づいた課金が可能となる。したがって、顧客に対して不要な検査に対しては課金することなく、課金すべき検査については自由に単価を設定できるので、顧客およびサービス提供者の双方にとって好都合である。
〔種々の変形〕
<変形例1>
実施形態2では、検査項目ごとに異なる単価を設定できるが、必ずしも検査項目ごとに単価が異なるわけではなく、検体が同じならば検査項目ごとの単価を幾つかに分類できる場合がある。そのような場合、検査項目を単価により分類して検査項目群を形成し、検査項目群ごとに単価を設定しても良い。図20は、J種類の検査項目を単価別にG(G<J)グループに分類した場合の、各検査項目グループの番号g(=1,2,・・・,G)またはIDとそのグループgに所属する検査項目の番号リストからなるレコードから構成される検査項目群テーブル307である。図20の例では、検査項目群1は検査項目2および3からなり、検査項目群2は検査項目Jのみからなり、検査項目群Gは検査項目1,4および5からなる。
図21は、本変形例で用いる顧客kの単価テーブルの例である。図21の単価テーブル308は、図16の単価テーブル306において検査項目jが検査項目群gに置き換わった点を除けば、テーブル306と同じである。これに伴い、検体種別がiで検査項目が検査項目群gに属する場合の検査単価は、Pi,gで表す。
この場合の検査項目jに対する料金Cjの計算は、図22のフローチャートにしたがって行う。図22の処理は、図18の処理のステップ354がステップ354aおよび354bに置き換わり、ステップ356が356aに置き換わった点を除けば、図18の処理と同じである。したがって、相違点のみを説明する。ステップ354aにおいて、検査項目群テーブル307から現在の検査項目jが属する検査項目群のIDを得る。例えば、図20の検査項目群テーブル307において検査項目の番号が4ならば検査項目群はGである。次に、ステップ354bにおいて、ステップ354aで得た検査項目群IDを用いて図21の顧客kの単価テーブル308から単価Pi,gを取り出す。そして、ステップ356aにおいて検査項目jの料金CjをCj+Pi,g・Mi,jとして計算する。
以上のようにすることにより、単価テーブルのデータ量を減らすことができる。
<変形例2>
以上の例では、各単価を人為的に決めていたが、サービス提供業者が定めたルールに従って自動的に計算で決定できる場合もある。即ち、検査単価は、検体種別iにより異なる因子や検査項目jにより異なる因子の関数として表される場合もある。検査項目jにより異なる因子としては、例えば検査項目ごとに必要な試薬の単価F1j、その検査に要する時間から導き出されるコストF2jなどである。検体種別iにより異なる因子としては、例えば「一般」に対する割増率F3iがあげられる。したがって、検査単価Pi,jはこれらの因子の関数Pi,j=f(F1j,F2j、F3i)として表すことができる。勿論、検体種別iや検査項目jに関するその他の因子を用いてもよい。
<変形例3>
上述の例では、顧客ごとに個別に単価テーブル306または308を用意したが、基本となる標準価格テーブルを用意しておき、この標準価格テーブルの単価に顧客ごとの算術演算を施して顧客ごとの単価を求めてもよい。
<変形例4>
上述の例では、顧客ごとに個別に単価テーブル306または308を用意したが、検査項目と単価との関係のように、必ずしも顧客ごとに単価または料金の体系が異なるわけではなく、むしろ、料金体系別に顧客をグループ化できる場合多いと思われる。そのような場合、必要な種類だけ単価テーブルを用意し、顧客に割り当てた単価テーブルを使用すればよい。
<変形例5>
図17のサブルーチンのフローチャートでは、検査項目パラメータjで外側のループを形成し、検体種別パラメータiで内側のループを形成することにより、検査種別ごとの料金Cjを計算した。しかし、両パラメータi、jの順序を逆にし、検体種別の料金を計算するようにしてもよい。
<変形例6>
さらに、図18のサブルーチンのフローチャートでは、ステップ356においてCjを計算したが、Cjまで計算せず、Pi,j・Mi,jを月間検査数(MTC)テーブル304と同じ構造のテーブル(仮に、料金テーブルとする)の月間検査数Mi,jに対応する位置に格納してもよい。全ての検査項目パラメータ1〜Jおよび全ての検体種別パラメータ1〜Iに対してPi,j・Mi,jを格納した後、図17のステップ336において、パラメータiおよびjの初期値をそれぞれIおよびJとして図11のステップ170〜185の処理を実行することにより、検査項目別の合計、検体種別ごとの合計および全ての検査に関する合計を求めることができる。
<変形例7>
上述の実施形態では、単価をテーブル形式で定義したが、例えば、検体種別に関わりなく検査項目ごとの単価からなる単価リストを用意し、検査項目のみによって単価を変化させてもよい。逆に、検査種別ごとの単価からなる単価リストを用意し、検査種別のみによって単価を変化させてもよい。勿論、この他に、例えば、「緊急」と「スタット」に付いて、「一般」の対応する単価に上述の割増率を掛けたり、割増額を足したりして単価のテーブルを決めてもよい。
以上は、本発明の説明のために実施例を掲げたに過ぎない。したがって、本発明の技術思想または原理に沿って上述の実施例に種々の変更、修正または追加を行うことは、当業者には容易である。
例えば、図17の課金計算・請求処理においては、ステップ326において現在の検体種別が有料か否かを判断し、ステップ328において有料の検査数データのみに課金処理を行っている。したがって、図17のフローチャートにしたがって処理を行う限り、単価テーブルのi>I1(図16の例では、i>3即ち、i≧4)の部分のデータは不要である。図16の例のように単価が0(即ち、無料)の部分に0があるテーブルを使用するならば、図17の料金計算ステップ328を判断ステップ326の前に置き、全ての検査数データに対して課金計算を行ってもよい。
また、上述の実施形態では顧客1からサービス提供者2への検査数データの送信は、月間検査数テーブル304の構造が分かるような順序で転送することを想定して説明したが、検査数データの転送順序にかかわらず、各検査数データが月間検査数テーブル304のどの位置にあったものか分かるように各検査数データにテーブル上の位置が分かる情報と一緒に送信するようにしてもよい。この場合、図17の課金計算・請求処理では、パラメータiとjとによる2重ループの代わりに、IxJ回(IxJは検査数データの総数である)の単一ループで処理することができる。
また、上述の例では、処理を簡単にするために、月間検査数テーブル304の検体種別パラメータiの小さい方に有料の種別を配置し、顧客1からサービス提供者2への検査数データの送信は、月間検査数テーブル304の構造が分かるような順序で転送し、検体種別パラメータiの大小で有料か無料かの判断を行ったが、有料または無料の検体種別のIDまたは検体種別番号のリストを記憶しておき、検査数データごとにこのリストを参照して課金計算を行ってもよいことは、当業者には明らかである。勿論、月間検査数テーブル304の検体種別パラメータiの小さい方に有料の種別を配置する代わりに、検体種別パラメータiの大きい方に有料の種別を配置してもよいことは言うまでもない。さらに、月間検査数テーブル304において有料の検体種別と無料の検体種別とを任意の順番に並べても実施できることには変わりはないが、処理は複雑になるので好ましいとは言えない。
本発明の一実施形態による検査実績課金方式に基づく検査サービスの概要を説明するブロック図である。 分析機3が二次記憶装置34に毎日生成する日間検査数(DTC)テーブル302の構成を示す図である。 キュベット(反応容器)に必要な情報を機械読み取り可能な形で記したラベルを付けたようすを示す図である。 (a)は月間検査数(MTC)テーブルの構成例を示す図であり、(b)はMTCテーブル304のデータ例を示す図であり、(c)はMTCテーブルの画面表示の例を示す図である。 図1の分析機3が、電源投入後に、二次記憶装置34に格納されたプログラムの制御下で行う処理の流れを示すフローチャートである。 試薬分注および検体分注のようすを示す図である。 検査項目パラメータiを1〜6とし、検体種別パラメータjをj=1〜7とし、これらのパラメータiおよびjを用いて、日間検査数(DTC)テーブル302の各セルの検査数をDijと表したテーブルを示す図である。 本発明による月間検査数(MTC)テーブルの構成例を示す図である。 丸付きのAで表した接続点で図10と接続した場合、図5のステップ118で実行される日間テーブル更新サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートとなる図である。 丸付きのAで表した接続点で図9と接続した場合、図5のステップ118で実行される日間テーブル更新サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートとなる図である。 図5のステップ118で実行されるMTCテーブル更新サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態により月末に行う処理の流れを示すフローチャートである。 ステップ204で実行されるデータ受信・格納サブルーチンのフローチャートである。 ステップ206で実行される課金計算サブルーチンのフローチャートである。 図12のステップ210で実行されるデータ転送サブルーチンのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態により顧客ごとに用意される単価テーブル306の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態により顧客kに対して行う課金処理の流れを示すフローチャートである。 ステップ328で実行される料金Cjの計算サブルーチンのフローチャートである。 ステップ330において実行されるサブルーチンのフローチャートである。 本発明の一実施例による検査項目群テーブルの構成を示す図である。 本発明の一実施例による顧客kの単価テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施例による料金Cj計算サブルーチンのフローチャートである。
符号の説明
1 病院
1a 検査センタ
2 サービス提供者
3 顧客のコンピュータ
4 サービス提供者のコンピュータ
6 伝送媒体
7 可搬型記録媒体
32 制御部
34、44 二次記憶装置
36,46 通信インタフェース
38,48 メディアドライブ
302 日間検査数テーブル
304 月間検査数テーブル
306、308 単価テーブル
307 検査項目群テーブル

Claims (18)

  1. 種々の状況により所定の検体種別に分類された検査対象に対し所定の検査項目の検査を行うための装置および消耗品を顧客に提供するサービスにおいて、顧客の行った検査に対して課金する方法であり、
    顧客の側で、所定の期間に実施した検査の検査数を前記所定の検体種別および前記所定の検査項目ごとに記録する記録ステップと、
    前記所定の期間の終了時に前記所定の検体種別および前記所定の検査項目ごとに記録した前記検査数を前記顧客からサービス提供者に送る送信ステップと、
    前記サービス提供者が、前記の送られた検査数のうち、前記顧客にとって有意義な検体種別の検体に対して行った検査の検査数にのみ課金する課金ステップとを含む
    ことを特徴とする検査サービス課金方法。
  2. 前記記録ステップが、有料の検体種別と無料の検体種別とが順序的に分離するように並べた前記所定の検体種別と前記所定の検査項目とで定義されるテーブルを用意するステップと、前記テーブルに前記検査数を格納するステップとからなり、
    前記送信ステップが、前記テーブルを前記サービス提供者側で再構築できるように前記検査数を送るステップからなり、
    前記課金ステップが、前記の送られた検査数のうち、前記有料の検体種別の並びにある検査数に対してのみ課金する実績課金ステップからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の検査サービス課金方法。
  3. 前記課金ステップが、前記所定の検体種別ごとか、または前記所定の検査項目ごとに設定した単価に基づいて請求額を求めるステップを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の検査サービス課金方法。
  4. 前記実績課金ステップが、前記テーブルと同じ配列のテーブルの前記有料の検体種別の並びに前記サービス提供者が希望する単価を設定した単価テーブルを保持し、前記単価テーブルに基づいて課金額を求める課金額計算ステップを含む
    ことを特徴とする請求項2記載の検査サービス課金方法。
  5. 前記課金額計算ステップが、前記単価テーブルを複数種類用意し、前記顧客に応じた種類の前記単価テーブルを用いて前記課金額を求めるステップを含む
    ことを特徴とする請求項4記載の検査サービス課金方法。
  6. 種々の状況により所定の検体種別に分類された検体に対し所定の検査項目の検査を行うための装置および消耗品を顧客に提供するサービスにおいて、顧客の行った検査に対して課金するためのプログラムであり、
    所定の期間に実施した検査を前記所定の検体種別および前記所定の検査項目ごとに集計した検査数が前記所定の期間の終了時に顧客の側から送られてくるのを受信するステップと、
    前記サービス提供者が、前記の受信した検査数のうち、前記顧客にとって有意義な検体種別の検体に対して行った検査の検査数にのみ課金する課金ステップとを含む
    ことを特徴とする検査サービス課金プログラム。
  7. 有料の検体種別と無料の検体種別とが順序的に分離するように並べた前記所定の検体種別と前記所定の検査項目とで定義されるテーブルに前記検査数を格納し、前記テーブルを前記サービス提供者側で再構築できるように前記検査数が送られ、
    前記課金ステップが、前記の受信した検査数のうち、前記有料の検体種別の並びにある検査数に対してのみ課金する実績課金ステップからなる
    ことを特徴とする請求項6記載の検査サービス課金プログラム。
  8. 前記課金ステップが、前記所定の検体種別ごとか、または前記所定の検査項目ごとに設定した単価に基づいて請求額を求めるステップを含む
    ことを特徴とする請求項6記載の検査サービス課金プログラム。
  9. 前記プログラムが、前記テーブルと同じ配列のテーブルの前記有料の検体種別の並びに前記サービス提供者が希望する単価を設定した第2のテーブルを含み、
    前記実績課金ステップが、前記第2のテーブルに基づいて課金額を求める課金額計算ステップを含む
    ことを特徴とする請求項7記載の検査サービス課金プログラム。
  10. 前記プログラムが、
    前記所定の検査項目が単価別に分類された複数の検査項目群の各検査項目群ごとに用意された当該検査項目群に属する検査項目のリストと、
    前記所定の検体種別と前記複数の検査項目群とで定義され、各セルに前記サービス提供者が希望する単価を設定した第2のテーブルとを含み、
    前記実績課金ステップが、前記リストおよび前記第2のテーブルに基づいて課金額を求める課金額計算ステップを含む
    ことを特徴とする請求項7記載の検査サービス課金プログラム。
  11. 前記課金額計算ステップが、前記第2のテーブルを複数種類用意し、前記顧客に応じた種類の第2のテーブルを用いて前記課金額を求めるステップを含む
    ことを特徴とする請求項9または10記載の検査サービス課金プログラム。
  12. 前記第2のテーブルは、前記無料の検体種別の並びに単価として0を収容し、
    前記課金額計算ステップが、
    前記テーブルと前記第2のテーブルの対応するセルの積を求めて、前記第2のテーブルと同じ配列を有する第3のテーブルの対応するセルに格納するステップと
    前記所定の検体種別ごとの第1の合計金額および前記所定の検査項目ごと第2の合計金額の少なくとも一方を求めるステップとを含む
    ことを特徴とする請求項9または11記載の検査サービス課金プログラム。
  13. 前記課金ステップの処理結果に基づいて請求書を発行するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項6乃至12の何れか一項に記載の検査サービス課金プログラム。
  14. 前記無料の検体種別に関する検査数を所定の記憶領域に格納するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項6乃至13の何れか一項に記載の検査サービス課金プログラム。
  15. 前記無料の検体種別に関する検査数を検査部門に転送するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項6乃至14の何れか一項に記載の検査サービス課金プログラム。
  16. 前記無料の検体種別は、一般、緊急、スタットを含む
    ことを特徴とする請求項6乃至15の何れか一項に記載の検査サービス課金プログラム。
  17. 請求項6乃至16の何れか一項に記載の検査サービス課金プログラムを格納する記憶装置と、
    前記検査サービス課金プログラムのコンピュータ下で動作するCPU(中央情報処理装置)とを備えたコンピュータ。
  18. 請求項6乃至16の何れか一項に記載の検査サービス課金プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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