JP2008146141A - ストレージシステムと記憶領域の選択方法並びにプログラム - Google Patents

ストレージシステムと記憶領域の選択方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データの移行が完了した後に実際のアクセスパターンに対して所望の性能を満たすことができないという事態の発生を抑制し得るストレージシステムの提供。
【解決手段】移行の対象とする記憶領域に対するコマンドを採取し、採取したコマンドからアクセスパターンを抽出するコマンド採取部40と、抽出されたアクセスパターンを用いて移行先の候補である記憶領域にテストコマンドを発行するテストコマンド発行部41と、テストコマンドの応答時間を測定する応答時間測定部42とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ストレージシステム技術に関し、特に、複数の記憶領域から少なくとも一つの記憶領域を選択するストレージシステムに適用して好適なシステムと方法並びにコンピュータ・プログラムに関する。
従来より、ストレージシステムにおいては、同一のストレージ装置内部で負荷の分散や記憶装置の効率的な利用を目的として、データを異なる領域に移行して再配置する技術が知られている。また、複数のストレージ装置間においても、ストレージ装置間で負荷分散を行ったり、ストレージ装置を新しいストレージ装置に置き換えることを目的として、データを移行して再配置する技術が知られている。
例えば、特許文献1においては、ストレージ装置内部に配置された複数の記憶装置の使用状況に応じて属性の異なる記憶装置間でデータを再配置する技術が開示されている。
また、特許文献2においては、処理性能の異なる複数のストレージ装置間でデータを再配置する技術が開示されている。
特許第3541744号公報 特開2005−276017号公報
再配置のためのデータ移行を行う際に、複数のストレージ装置又は同一のストレージ装置内部の複数の記憶領域の中から、移行先となる記憶領域を選択する必要がある。
この時、選択の判断基準としては、空き容量やRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)のレベルや性能などがある。
このうち、空き容量やRAIDレベルなどは、ストレージ装置が持つ静的な情報から容易に知ることが可能である。
ところが性能に関しては、ホストからのアクセスパターンやストレージ装置の内部構成やストレージ装置の処理方式や記憶領域の利用状況など、種々の複雑な要因に依存するため、容易に予測することができない。
このため、実際に、データの移行を行わないと、移行先において所望の性能が出せるか否かを知ることができない。
また、複数の移行先の候補がある場合、どの移行先を選べば最も要求する性能に近い性能が得られるかを判断することが難しい。特に、多数の異機種ストレージが接続された環境においては、この問題が顕著である。以上の通り、従来システムは、下記記載の問題点を有している。
第1の問題点は、実際にデータの移行が完了するまで、移行先において所望の性能が出せるか否かを予測することが困難であるということである。その理由は、性能は、種々の複雑な要因に依存するためである。
第2の問題点は、移行先の候補となるストレージ装置や記憶領域が複数ある場合、どの移行先を選択すれば最も要求する性能に近い性能が得られるかを判断することが難しいということである。その理由は、移行先となるストレージ装置の内部構成や処理方法や使用状況により性能が異なるため単純に比較することが困難なためである。
本発明の目的は、記憶領域の切換にあたり、切換後に、実際のアクセスに対して所望の性能を発揮できるような記憶領域を選択可能とするストレージシステムとコンピュータプログラム及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の異機種ストレージや記憶領域の中から適切な性能を持つストレージ装置や記憶領域を移行先として選択することができるストレージシステムとコンピュータプログラム及び方法を提供することにある。
本願で開示される発明は、前記目的を達成するため、概略以下の構成とされる。
本発明の一つのアスペクト(側面)に係るストレージシステムは、複数の記憶領域と、前記複数の記憶領域の少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドから、前記コマンドのアクセス情報を抽出するコマンド採取部と、前記コマンド採取部でコマンドを採取した前記一つの記憶領域とは別の記憶領域に対して、前記抽出されたアクセス情報を内容とするテストコマンドを発行するテストコマンド発行部と、前記テストコマンド発行部から前記別の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する応答時間測定部と、を含む。
本発明の他のアスペクト(側面)に係るストレージシステムは、それぞれが少なくとも一つの記憶領域を有する第1及び第2のストレージ装置を備え、前記第1のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置の少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドから、前記コマンドのアクセス情報を抽出するコマンド採取部を含み、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置の前記コマンド採取部で抽出されたアクセス情報を受け、前記アクセス情報を内容とするテストコマンドを発行するテストコマンド発行部と、前記テストコマンド発行部から前記第2のストレージ装置の少なくとも一の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する応答時間測定部とを含む。
本発明において、前記記憶領域を有するストレージ装置を少なくとも一つ有し、前記テストコマンド発行部は、前記ストレージ装置の外部に設けられている構成としてもよい。
本発明において、前記記憶領域を有するストレージ装置を少なくとも一つ有し、テストコマンド発行部と前記応答時間測定部とは、前記ストレージ装置の外部に設けられている構成としてもよい。
本発明において、前記記憶領域に対してコマンドを発行するホストを有し、前記ホストは、前記コマンド採取部を有する構成としてもよい。
本発明において、前記記憶領域を有するストレージ装置と、前記記憶領域に対してコマンドを発行するホストと、前記ストレージ装置と前記ホストとを接続する通信経路と、を有し、前記コマンド採取部は、前記通信経路に配設されている構成としてもよい。
本発明において、複数の記憶領域を有するストレージ装置を少なくとも一つ有し、前記ストレージ装置は、前記コマンド採取部と、前記テストコマンド発行部と、前記応答時間測定部と、を有する構成としてもよい。
本発明において、前記テストコマンドの応答時間の測定結果に基づき、切換先の記憶領域を決定する判定部を備えている。本発明において、前記判定部は、前記応答時間測定部で測定された複数の前記テストコマンドの応答時間を合計し、前記応答時間の合計時間が予め定められた所定の条件を満たす記憶領域を、切換先の記憶領域として決定する構成としてもよい。本発明において、前記判定部は、前記応答時間測定部で測定された複数の前記テストコマンドの応答時間を合計し、合計時間が最小の記憶領域を、切換先の記憶領域として決定するようにしてもよい。
本発明において、前記アクセス情報が、前記コマンドに含まれる、命令と、前記記憶領域のアドレスと、転送長とを含む構成としてもよい。
本発明においては、前記記憶領域を有するストレージ装置と、前記ストレージ装置の前記記憶領域に対してコマンドを発行するホストと、前記ストレージ装置と前記ホストと通信接続するサーバと、を備え、前記ホストが、前記コマンド採取部を有し、前記サーバが、前記テストコマンド発行部と前記応答時間測定部とを有する構成としてもよい。
本発明に係るストレージシステムは、複数の記憶領域と、データアクセスに用いられる一の記憶領域を選択するにあたり、既に他の記憶領域に対して発行された、データアクセスのコマンドの履歴情報に基づき、前記他の記憶領域に対して実際に行われたデータアクセスを反映したテストコマンドを、候補の記憶領域に対して発行する手段と、前記テストコマンドの実行に関連して測定された前記候補の記憶領域の性能特性に基づき、一の記憶領域を決定する手段とを備えた構成としてもよい。
本発明に係るストレージシステムは、複数の記憶領域と、一の記憶領域に対して既に発行されたコマンドに関連したテストコマンドを、別の記憶領域に発行する手段と、前記別の記憶領域に対するテストコマンドの応答を測定し、測定結果に基づき、切換先の記憶領域を決定する手段とを含む構成としてもよい。
本発明に係る方法は、複数の記憶領域を含むストレージシステムにおける記憶領域の選択方法であって、
少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドからアクセス情報を抽出する工程と、
前記コマンドを採取した前記一つの記憶領域とは別の記憶領域に対して、前記抽出されたアクセス情報を内容とするテストコマンドを発行する工程と、
前記別の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する工程と、
前記応答時間の測定結果に基づき、前記別の記憶領域から、一つの記憶領域を選択する工程とを含む。
本発明に係る方法は、データアクセスに用いられる一の記憶領域を選択するにあたり、既に他の記憶領域に対して発行された、データアクセスのコマンドの履歴情報に基づき、前記他の記憶領域に対して実際に行われたデータアクセスを反映したテストコマンドを、候補の記憶領域に対して発行する工程と、
前記テストコマンドの実行に関連して測定された前記候補の記憶領域の性能特性に基づき、一の記憶領域を選択する工程とを含む。
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数の記憶領域を有するストレージシステムの中から記憶領域を選択する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドからアクセス情報を抽出する処理と、
前記コマンドを採取した前記一つの記憶領域とは別の記憶領域に対して、前記抽出されたアクセス情報を内容とするテストコマンドを発行する処理と、
前記別の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する処理と、
前記応答時間の測定結果に基づき、前記別の記憶領域から、一つの記憶領域を選択する処理とを実行させるプログラムよりなる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数の記憶領域の中から、データアクセスに用いられる一の記憶領域を選択するにあたり、既に他の記憶領域に対して発行された、データアクセスのコマンドの履歴情報に基づき、前記他の記憶領域に対して実際に行われたデータアクセスを反映したテストコマンドを、候補の記憶領域に対して発行する処理と、
前記テストコマンドの実行に関連して測定された前記候補の記憶領域の性能特性に基づき、一の記憶領域を決定する処理とをコンピュータに実行させるプログラムよりなる。
本発明によれば、複数の記憶領域の中から、実際のアクセスに対して所望の性能を発揮できるような記憶領域を選択することを可能としている。このため、本発明によれば、例えばデータ移行が完了した後に、実際のアクセスパターンに対して所望の性能を満たすことができないという事態の発生を回避又は抑制できる。その理由は、本発明においては、記憶領域の切換前に、切換先の候補となる記憶領域において、実際のアクセスパターンを用いた性能測定を行い、この測定結果に基づき、記憶領域を選択しているためである。
また本発明によれば、複数の異機種ストレージや記憶領域の中から、適切な性能を持つストレージを移行先として選択することができる。その理由は、本発明においては、複数の環境で実際にアクセスパターンを用いた性能測定を行い、測定結果を比較するためである。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態のシステム全体を表す図である。図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、1台以上のストレージ装置1と、1台以上のホスト2と、ストレージネットワーク91と、管理用ネットワーク92とを備えている。
ホスト2は、ストレージ装置1にアクセスしてデータの書き込み及びデータの読み出しを行う。
ストレージ装置1は、ホスト2からの要求(書き込み要求/読み出し要求)に従って、ホスト2から送信されるデータの記録と、記録されたデータのホスト2への提供を行う。
ストレージネットワーク91は、ストレージ装置1とホスト2を接続し、アクセス命令とデータを送受信するための通信路を提供する。
管理用ネットワーク92は、異なるストレージ装置1間の通信路を提供する。
図2は、図1のシステムの詳細構成の一例を表す図であり、ストレージ装置1としてストレージ装置1a、1b、1cの3台、ホスト2としてホスト2a、2bの2台により構成される場合の例である。
図2を参照すると、本実施の形態では、ストレージ装置1は、記憶領域10と、ホスト通信部11と、管理用通信部12と、経路調整部13と、コマンド採取部40と、テストコマンド発行部41と、応答時間測定部42と、判定部43と、パターン記憶部50と、応答時間記憶部51とを含む。
記憶領域10は、物理的な記憶アドレス空間(以下、「物理アドレス空間」という)を有する一つ以上の物理的な記憶装置から構成される領域である。記憶領域10は、使用領域101と未使用領域102を含む。
使用領域101は、記憶領域10が有する物理アドレス空間の一部もしくは全てに対して論理的なアドレス空間(以下、「論理アドレス空間」)を割り当てた領域であり、Read(読み出し)/Write(書き込み)アクセスの対象単位である。論理アドレス空間は、必ずしも連続した物理アドレス空間に対して割り当てられる必要はなく、例えばRAID0のように、複数のハードディスクドライブの物理アドレス空間に渡って割り当てるストライピングであったり、RAID1のように、複数の物理アドレス空間を一つの論理アドレス空間に割り当てるミラーリング等であっても良い。また、例えばSCSI(Small Computer System Interface)の規格においては、論理ユニット(Logical Unit)が、使用領域101に相当する。
一つの記憶領域10内には、複数の使用領域101を割り当てることができ、それぞれの使用領域101は独立した論理アドレス空間を持つ。特に制限されないが、複数の使用領域101が同じアドレス空間を持っていてもよい。この場合、一つの記憶領域10において、使用領域101の識別情報と、使用領域101内の論理アドレスとを指定することで、アクセス対象アドレスが一意に指定される。
未使用領域102は、記憶領域10のうち使用領域101として割り当てられていない領域である。
ホスト通信部11は、ストレージネットワーク91を介してホスト2との通信を行う。
管理用通信部12は、管理用ネットワーク92を介して、他のストレージ装置との通信を行う。
経路調整部13は、コマンドとデータが、ホスト2により発行されたコマンドに関するものか、テストコマンド発行部41により発行されたコマンドに関するものかを判別し、ホスト2により発行されたコマンドに関するものであれば、コマンド採取部40と記憶領域10間での通信経路を提供し、テストコマンド発行部41により発行されたコマンドに関するものであれば、応答時間測定部42と記憶領域10間の通信経路を提供する。
コマンド採取部40は、ホスト通信部11から受信したコマンドを採取し、採取したコマンドから抽出したアクセスパターンを、パターン記憶部50に記憶する。特に制限されないが、コマンドから抽出したアクセスパターンとしては、例えばRead/Writeコマンド等に含まれる、命令とアドレスと転送長の組み合わせパターンからなる。データ移行元のストレージ装置におけるコマンド採取部40が、データ移行元のストレージ装置の記憶領域10に対して発行されたコマンドのアクセスパターンを抽出する。
テストコマンド発行部41は、パターン記憶部50に記憶されたアクセスパターンに従ってテストコマンドを発行する。なお、テストコマンドを発行するのは、データ移行先の候補となるストレージ装置におけるテストコマンド発行部41である。
データ移行先の候補となるストレージ装置において、応答時間測定部42は、テストコマンド発行部41から発行されたコマンドの応答時間を測定し、応答時間記憶部51に記憶する。
データ移行元のストレージ装置において、判定部43は、応答時間記憶部51に記憶された応答時間から、データ移行先のストレージ装置を決定する。なお、データ移行元のストレージ装置の応答時間記憶部51にはデータ移行先の候補のストレージ装置で測定された応答時間が格納される。
データ移行元のストレージ装置において、パターン記憶部50は、コマンド採取部40によって抽出されたアクセスパターンを記憶する。
応答時間記憶部51は、データ移行先の候補となるストレージ装置においては、応答時間測定部42により測定された応答時間を記憶する。一方、データ移行元のストレージ装置は、データ移行先の候補のストレージ装置で測定された応答時間を、該データ移行先の候補のストレージ装置から受け取って、データ移行元のストレージ装置の応答時間記憶部51に記憶する。
図3は、図2において、ストレージ装置1aの記憶領域10(図3の10a)とストレージ装置1bの記憶領域(図3の10b)と、ストレージ装置1cの記憶領域10(図3の10c)の状態を示す図である。
図4は、本実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。次に、図2乃至図4を参照して、本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
図2のシステムにおいて、ストレージ装置1a、1b、1cのそれぞれの記憶領域10の状態が、図3(A)の時、ストレージ装置1aの使用領域101abを移行対象として、ストレージ装置1b又はストレージ装置1cのいずれか性能の良い方を使用領域101abのデータ移行先のストレージ装置として選択する時の動作を説明する。
まず、ストレージ装置1aのコマンド採取部40は、ホスト2から受信するコマンドを監視し、コマンドが使用領域101abに対するRead命令又はWrite命令である場合、コマンドに含まれる、命令とアドレスと転送長を、アクセスパターンとして、ストレージ装置1aのパターン記憶部50に記憶する動作を繰り返す(図4のステップA1)。
コマンド採取部40は、予め定められた所定時間、コマンドを採取した後、コマンドの採取を停止する。
コマンドを採取する時間は、移行対象である使用領域に対するアクセスの特性に応じて決定する。例えば、アクセス特性が一日周期で変わるようなシステムの場合、一日の間採取するのが望ましい。また、アクセスの特性が常に大きな変化をしないシステムの場合、十分な数のアクセスパターンが採取できるのであれば、採取時間は短くてもよい。
次に、ストレージ装置1aは、管理用ネットワーク92を介して、ストレージ装置1bとストレージ装置1cに対して、ストレージ装置1aで採取したアクセスパターンを送信する。
ストレージ装置1bとストレージ装置1cは、それぞれのパターン記憶部50に受信したアクセスパターン(採取されたコマンドに含まれる、命令とアドレスと転送長の組み合わせからなるパターン)を記憶する(ステップA2)。
次に、ストレージ装置1bとストレージ装置1cは、それぞれの記憶領域10における未使用領域102の一部を移行候補領域として使用するために、新たに使用領域の割当を行う(ステップA3)。新たに割当を行う使用領域の論理アドレス空間の大きさは、例えば、移行対象である使用領域の論理アドレス空間とそれぞれ同じ大きさとする。ただし、新たに割当を行う使用領域の論理アドレス空間の大きさは、必ずしも、同じ大きさに制限されるわけではなく、例えばデータ移行と同時に論理アドレス空間の拡張を行うといった目的がある場合には、移行対象である使用領域よりも大きな論理アドレス空間を割当てるようにしてもよい。
図3(B)は、ストレージ1bが、その記憶領域10bにおいて、未使用領域102bの一部を、使用領域101bbとして割当て、ストレージ1cが、その記憶領域10cにおいて、未使用領域102cの一部を使用領域101cbとして割当てた状態を示す図である。
次に、ストレージ装置1bのテストコマンド発行部41は、パターン記憶部50に記憶されているアクセスパターンを用いて、応答時間測定部42と経路調整部13を介して、それぞれ、使用領域101bbに対してテストコマンドを発行する。同様に、ストレージ装置1cのテストコマンド発行部41は、パターン記憶部50に記憶されているアクセスパターンを用いて、応答時間測定部42と経路調整部13を介して使用領域101cbに対してテストコマンドを発行する。
テストコマンドとして、Writeコマンドを発行する際に用いるWriteデータは転送長に応じた任意のダミーデータでよい。
また、ストレージ装置1b、1cのテストコマンド発行部41が、Readコマンドを発行した際に、それぞれ、使用領域101bb又は使用領域101cbから読み出されるデータは不定である。しかしながら、本実施例では、転送長に応じたデータを読み出すための応答時間が測定されれば良いことから、データの内容は不定であってよい。すなわち、Readテストコマンドの読み出しアドレス、転送長に対応して、新たにRead用のテストデータを、使用領域101bb又は使用領域101cbに用意しておくことは不要である。
応答時間測定部42は、各コマンドの応答時間を測定し、応答時間記憶部51に記憶する(ステップA4)。
ストレージ装置1bとストレージ装置1cは、全てのアクセスパターンに対するコマンドを発行して応答時間を測定した後、応答時間記憶部51に記憶された応答時間測定データを管理用ネットワーク92を介してストレージ装置1aに送信する(ステップA5)。
ストレージ装置1aは、受信した応答時間測定データを応答時間記憶部51に記憶する。
次に、ストレージ装置1aの判定部43は、ストレージ装置1aの応答時間記憶部51に記憶されたストレージ装置1bでの応答時間測定データとストレージ1cでの応答時間測定データを比較して(ステップA6)、応答時間の合計値の小さい方を、データ移行先のストレージ装置として決定する(ステップA7)。
次に、ストレージ装置1aは、ストレージ装置1bとストレージ装置1cにデータ移行先のストレージ装置を通知し(ステップA8)、データ移行先のストレージ装置とならないストレージ装置においては、移行先候補として作成した使用領域の割当を解除する(ステップA9)。
図3(C)は、ストレージ装置1bがデータ移行先のストレージ装置として決定された場合の記憶領域10の状態を示す図である。
ストレージ装置1cは、移行先として使用されないことから、移行先候補領域として確保された使用領域101cb(図3(B)参照)の割当は解除される。
また、データ移行先のストレージ装置として決定されたストレージ装置1bは、使用領域101bbを移行先領域として使用する。
図5は、本発明の一実施例の動作を説明するための図であり、図4のステップA1で採取し、パターン記憶部50に記録されたアクセスパターンの例である。図6は、テストコマンドの開始時刻、終了時刻、応答時間の一例を示す図である。図7は、ストレージ装置1b、1cの応答時間の合計の一例を示す図である。
図5において、番号列(カラム)は、個々のコマンドを識別するために移行元であるストレージ装置1aにて付加する番号を記録する。
命令列(カラム)は、ReadとWriteの区別を記録する。
アドレス列(カラム)には、コマンドに含まれるアドレスを記録する。
転送長列(カラム)には、コマンドに含まれる転送長を記録する。なお、図5において、アドレスと転送長は、16進数で表記している。
本実施例では、図2のテストコマンド発行部41は、図5に示したアクセスパターン(命令、アドレス、転送長)に基づき、テストコマンドを作成する。すなわち1番目のテストコマンドは、アドレスが記憶領域の0x00001000番地から転送長0x0010(ブロック)のRead命令、2番目のテストコマンドは、アドレスが記憶領域の0x00002000番地から転送長0x0020(ブロック)のWrite命令という具合に、パターン記憶部50のエントリ毎の命令、アドレス、転送長を、コマンド(コマンドパケット)内の所定欄に挿入することで、テストコマンドが自動生成される。
図6(A)は、図4のステップA4において、ストレージ装置1bで応答時間を測定した後の、ストレージ装置1bの応答時間記憶部51の状態の例である。
また、図6(B)は、図4のステップA4において、ストレージ装置1cで応答時間を測定した後の、ストレージ装置1cの応答時間記憶部51の状態の例である。
開始時刻と終了時刻は、ストレージ装置1b、1cの各々が内部で持つ時刻であってよいが、終了時刻と開始時刻の差から算出する応答時間の単位は、ストレージ装置1bと1cで同じになるようにする。
図7(A)は、図4のステップA5において、ストレージ装置1bとストレージ装置1cが応答時刻を、ストレージ装置1aに送信した後の、ストレージ装置1aの応答時間記憶部51の状態の例である。
図7(B)は、図4のステップA6において、ストレージ装置1aの判定部43が、応答時間測定データの比較を行う時のストレージ装置1aの応答時間記憶部51の状態の例である。
ストレージ装置1aの判定部43は、ストレージ装置1bの応答時間の合計とストレージ装置1cの応答時間の合計をそれぞれ計算して、応答時間記憶部51に記録する。
ストレージ装置1aの判定部43は、ストレージ装置1bとストレージ装置1cの合計時間を比較して合計時間の小さい方を、データ移行先のストレージ装置として決定する。
図7(B)の例では、ストレージ装置1bの方が、応答時間の合計が小さいのでストレージ装置1bをデータ移行先のストレージ装置として決定する。
なお、上記実施例では、データ移行先のストレージ装置を決定する指標として、応答時間の合計時間を用い、合計時間の小さい方をデータ移行先のストレージ装置として決定する例を説明したが、本発明はかかる構成にのみ限定されるものでなく、データ移行先のストレージ装置に必要とされる性能の条件に応じて、別の手法で決定しても良い。例えば、特定の転送長のReadコマンドの応答時間があらかじめ定められた値以下となるストレージ装置の中で、合計応答時間が最も長いストレージ装置を、データ移行先のストレージ装置と決定するようにしてもよい。あるいは、テストコマンドの発行とその応答時間の測定の結果、導出されるストレージ装置の性能指標(例えばデータの平均転送速度)等に基づき、データ移行先のストレージ装置を決定するようにしてもよい。また、導出する性能指標によっては、必ずしも全てのテストコマンドに対して個々の応答時間を測定する必要はなく、例えば、最初に発行するテストコマンドの開始時刻と最後に発行するテストコマンドの終了時刻のみを測定して平均転送速度の導出に用いるようにしても良い。なお、上記実施例では、発行したテストコマンドの終了を待った後に、次のテストコマンドの発行を行う例を説明したが、ホストの要求やストレージの特性によっては、個々のテストコマンドの終了を待たずに、特定個数のテストコマンドを連続して発行する(コマンドの多重度を上げる)ようにしてもよい。
ストレージ装置に求められる性能要件に従って、データ移行先のストレージ装置の決定方法を適応することによって、移行先として最も適したストレージ装置を選択することができる。
また、本実施形態では、全てのストレージ装置1の各々が、コマンド採取部40と、テストコマンド発行部41と、応答時間測定部42とを有する構成例を説明したが、データ移行元となる可能性のないストレージ装置1では、コマンド採取部40は必要ではない。また、データ移行先となる可能性のないストレージ装置1は、テストコマンド発行部41と、応答時間測定部42を有する必要はない。
さらに、判定部43と、判定部43が応答時間測定データを比較するために全ての応答時間結果を記憶する応答時間記憶部51は、必ずしも移行元ストレージ装置が有する必要はなく、別途、外部に設けた装置内で行う等の構成としても良い。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態では、実際のアクセスパターンを用いて、移行先候補のストレージ装置で応答時間の測定を行うため、データ移行が完了した後に、実際のアクセスパターンに対して所望の性能を満たすことができないという事態が発生する可能性を低減できる。
また、本実施の形態では、さらに、複数のストレージ装置において、同じアクセスパターンを用いて、応答時間の測定を行うため、データ移行先候補のストレージ装置として複数の異機種のストレージ装置が存在する場合でも、最も性能の良いストレージ装置を、データ移行先のストレージとして選択できる。
また、本実施の形態では、データ移行先候補のストレージ装置内に、テストコマンド発行部と応答時間測定部とを備えたことにより、ストレージネットワークのトラフィックに影響を与えることなく、移行先候補ストレージの性能測定を行うことを可能としている。
また、本実施の形態では、さらに、データ移行元のストレージ装置にコマンド採取部を備えたことにより、同一の移行対象領域に複数のホストからアクセスがある場合でも、移行対象領域に対して発行された全てのコマンドを採取できる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態のシステム全体を表す図である。図8を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、1台以上のストレージ装置1と、1台以上のホスト2と、1台のテストサーバ3と、ストレージネットワーク91と、管理用ネットワーク92とを備えている。
ホスト2は、ストレージ装置1にアクセスして、データの書き込みとデータの読み出しを行う。
ストレージ装置1は、ホスト2からの要求(書き込み要求と読み出し要求)に従って、ホスト2から送信されるデータの記録と、記録されたデータのホスト2への提供を行う。
テストサーバ3は、ストレージ装置1にテストコマンドを発生して応答時間を測定し、データ移行先のストレージ装置を決定する。
ストレージネットワーク91は、ストレージ装置1とホスト2及びストレージ装置1とテストサーバ3を接続し、アクセス命令とデータを送受信するための通信路を提供する。
管理用ネットワーク92は、ホスト2とテストサーバ3間の通信路を提供する。
図9は、図8のシステムの詳細構成の一例を表す図である。図9に示す例では、ストレージ装置1としてストレージ装置1a、1b、1cの3台、ホスト2としてホスト2a、2bの2台により構成されている。
図9を参照すると、本実施の形態では、ストレージ装置1は、記憶領域10と、ホスト通信部11とを含む。
記憶領域10は、物理的な記憶アドレス空間(以下、「物理アドレス空間」という)を有する一つ以上の物理的な記憶装置から構成される領域である。記憶領域10は、使用領域101と未使用領域102を含む。
使用領域101は、記憶領域10が有する物理アドレス空間の一部もしくは全てに対して論理的なアドレス空間(以下、「論理アドレス空間」という)を割り当てた領域であり、Read/Writeアクセスの対象単位である。論理アドレス空間は、必ずしも連続した物理アドレス空間に対して割り当てられる必要はなく、例えばRAID0のように複数のハードディスクドライブの物理アドレス空間に渡って割り当てるストライピングであったり、RAID1のように、複数の物理アドレス空間を一つの論理アドレス空間に割り当てるミラーリング等であっても良い。また、例えばSCSI(Small Computer System Interface)の規格においては、論理ユニット(Logical Unit)が使用領域101に相当する。
一つの記憶領域10内には、複数の使用領域101を割り当てることができ、それぞれの使用領域101は独立した論理アドレス空間を持つ。特に制限されないが、複数の使用領域101が同じアドレス空間を持っていてもよい。この場合、一つの記憶領域10において、使用領域101の識別情報と、使用領域101内の論理アドレスとを指定することで、アクセス対象アドレスが一意に指定される。
未使用領域102は、記憶領域10のうち使用領域101として割り当てられていない領域である。
ホスト通信部11は、ストレージネットワーク91を介してホスト2との通信を行う。
ホスト2は、コマンド発行部20と、ストレージ通信部21と、管理用通信部22と、コマンド採取部40と、パターン記憶部50とを含む。
コマンド発行部20は、ストレージ装置1に対するコマンドを発生する。
ストレージ通信部21は、ストレージネットワーク91を介してストレージ装置1との通信を行う。
管理用通信部22は、管理用ネットワーク92を介してテストサーバ3との通信を行う。
コマンド採取部40は、コマンド発行部20から受信したコマンドを採取し、採取したコマンドから抽出したアクセスパターンをパターン記憶部50に記憶する。
ホスト2のパターン記憶部50は、コマンド採取部40により抽出されたアクセスパターンを記憶する。
また、テストサーバ3は、ストレージ通信部31と、管理用通信部32と、テストコマンド発行部41と、応答時間測定部42と、判定部43と、パターン記憶部50と、応答時間記憶部51とを含む。
ストレージ通信部31は、ストレージネットワーク91を介してストレージ装置1との通信を行う。
管理用通信部32は、管理用ネットワーク92を介してホスト2との通信を行う。
テストコマンド発行部41は、パターン記憶部50に記憶されたアクセスパターンに従ってテストコマンドを発生する。
応答時間測定部42は、テストコマンド発行部41から発行されたコマンドの応答時間を測定し、応答時間記憶部51に記憶する。
判定部43は、応答時間記憶部51に記憶された応答時間からデータ移行先のストレージ装置を決定する。
テストサーバ3のパターン記憶部50は、ホスト2のコマンド採取部40により採取されたアクセスパターンを記憶する。
応答時間記憶部51は、応答時間測定部42により測定された応答時間を記憶する。
なお、本実施の形態は、移行対象である使用領域101にアクセスするホスト2は、1台とされる。
図10は、図9のストレージ装置1aの記憶領域10(図10の10a)とストレージ装置1bの記憶領域10(図10の10b)とストレージ装置1cの記憶領域(図1の10c)の状態を示す図である。図11は、本実施の形態の説明に用いるフローチャートである。
次に、図9乃至図11を参照して、本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
図9のシステムにおいて、ストレージ装置1a、1b、1cのそれぞれの記憶領域10の状態が、それぞれ、図10(A)の10a、10b、10cである時、ストレージ装置1aの使用領域101abを移行対象として、ストレージ装置1bかストレージ装置1cのいずれか性能の良い方を、使用領域101abのデータ移行先のストレージ装置として選択する時の動作を説明する。
使用領域101abに対してコマンドを発行するホスト2は、ホスト2aのみであるとする。
まず、ホスト2aのコマンド採取部40は、ホスト2aのコマンド発行部20が発行するコマンドを監視し、コマンドが使用領域101abに対するRead命令又はWrite命令である場合、コマンドに含まれる命令とアドレスと転送長を、アクセスパターンとしてホスト2aのパターン記憶部50に記憶する動作を繰り返す(図11のステップB1)。
ホスト2aのコマンド採取部40は、予め定められた所定時間、コマンドを採取した後、コマンドの採取を停止する。
コマンドを採取する時間は、移行対象である使用領域に対するアクセスの特性に応じて決定する。例えば、アクセス特性が一日周期で変わるようなシステムの場合、一日の間採取するのが望ましい。また、アクセスの特性が常に大きな変化をしないシステムの場合、十分な数のアクセスパターンが採取できるのであれば、採取時間は短くてもよい。
次に、ホスト2aは、採取したアクセスパターンを、管理用ネットワーク92を介して、テストサーバ3に送信する。テストサーバ3は、パターン記憶部50に、ホスト2aから受信したホスト2aのアクセスパターンを記憶する(ステップB2)。
次に、ストレージ装置1bとストレージ装置1cは、それぞれの未使用領域102の一部を移行候補領域として使用するために、新たに使用領域の割当を行う(ステップB3)。新たに割当を行う使用領域の論理アドレス空間の大きさは、例えば、移行対象である使用領域の論理アドレス空間とそれぞれ同じ大きさとする。ただし、必ずしも同じ大きさに制限されるわけではなく、例えばデータ移行と同時に論理アドレス空間の拡張を行うといった目的がある場合には、移行対象である使用領域よりも大きな論理アドレス空間を割当てるという制御を行ってもよい。
図10(B)は、ストレージ1bが未使用領域102bの一部を使用領域101bbとして割当て、ストレージ1cが未使用領域102cの一部を使用領域101cbとして割当てた状態を示す図である。
次に、テストサーバ3のテストコマンド発行部41は、パターン記憶部50に記憶されたアクセスパターンを用いてストレージネットワーク91を介してストレージ装置1bの使用領域101bbとストレージ装置2cの使用領域101cbに対してテストコマンドを発行する。
テストコマンドとして、Writeコマンドを発行する際に用いるWriteデータは転送長に応じた任意のダミーデータでよい。
また、Readコマンドを発行した際に、使用領域101bb又は101cbから読み出されるデータは不定であるが、本実施例においては、転送長に応じたデータを読み出すための応答時間が測定できさえすれば良いことから、不定であって構わない。
テストサーバ3の応答時間測定部42は、使用領域101bbと使用領域101cbに対して発行された各コマンドの応答時間を測定し、応答時間記憶部51に記憶する(ステップB4)。
次に、テストサーバ3の判定部43は、応答時間記憶部51に記憶されたストレージ装置1bに対する応答時間測定データとストレージ1cに対する応答時間測定データを比較し(ステップB5)、
応答時間の合計値の小さい方を、データ移行先のストレージ装置として決定する(ステップB6)。
次に、テストサーバ3は、ストレージ装置1aとストレージ装置1bとストレージ装置1cに、データ移行先のストレージ装置を通知する(ステップB7)。
テストサーバ3からの通知に基づき、データ移行先のストレージ装置とならないストレージ装置においては、移行先候補として作成した使用領域の割当を解除する(ステップB8)。
図10(C)は、ストレージ装置1bがデータ移行先のストレージ装置として決定された場合の記憶領域10の状態を示す図である。
ストレージ装置1cは、移行先として使用されないので、移行先候補領域として確保された使用領域101cbの割当は解除される。
また、データ移行先のストレージ装置として決定されたストレージ装置1bは、使用領域101bbを移行先領域として使用する。
図12は、図11のステップB1で採取し、ホスト2aのパターン記憶部50に記録されたアクセスパターンの例を示す図である。
図12の番号列は、個々のコマンドを識別するためにホスト2aにて付加する番号を記録する。
命令列は、ReadとWriteの区別を記録する。
アドレス列には、コマンドに含まれるアドレスを記録する。
転送長列にはコマンドに含まれる転送長を記録する。なお図12中でアドレスと転送長は16進数で表記している。
図13は、図11のステップB4において、ストレージ装置1b、1cにおいて、テストサーバ3で応答時間を測定した後の、テストサーバ3の応答時間記憶部51の状態の例を表形式で示す図である。開始時刻と終了時刻は、テストサーバ3が内部で持つ時刻である。
図14は、図11のステップB5において、テストサーバ3の判定部43が、応答時間測定データの比較を行う時のテストサーバ3の応答時間記憶部51の状態の例を表形式で示す図である。
テストサーバ3の判定部43は、ストレージ装置1bに対する応答時間の合計とストレージ装置1cに対する応答時間の合計をそれぞれ計算して、応答時間記憶部51に記録する。
テストサーバ3の判定部43はストレージ装置1bとストレージ装置1cの合計時間を比較して合計時間の小さい方をデータ移行先のストレージ装置として決定する。本例では、ストレージ装置1bの方が応答時間の合計が小さいのでストレージ装置1bをデータ移行先のストレージ装置として決定する。
なお、以上の説明では、応答時間の合計時間を算出して比較することにより、データ移行先のストレージ装置を決定したが、データ移行先のストレージ装置に必要とされる性能の条件に応じて別の方法で決定しても良い。
例えば、特定の転送長のReadコマンドの応答時間があらかじめ定められた値以下となるストレージ装置の中で、合計応答時間が最も長いストレージ装置を、データ移行先のストレージ装置と決定するといった決定方法を用いてもよい。
ストレージ装置に求められる性能要件に従ってデータ移行先のストレージ装置の決定方法を適応することによって、移行先として最も適したストレージ装置を選択することができる。
また、本実施の形態では、ホスト2がコマンド採取部40とパターン記憶部50を有する形態を説明したが、ストレージネットワーク91内の、移行対象の使用領域101を有するストレージ装置1と、使用領域101にアクセスするホスト2を接続する通信路内にコマンド採取部40とパターン記憶部50を配してもよい。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態では、実際のアクセスパターンを用いて、移行先候補のストレージ装置で応答時間の測定を行うため、データ移行が完了した後に実際のアクセスパターンに対して所望の性能を満たすことができない事態が発生する可能性を低減できる。
また、本実施の形態では、さらに、複数のストレージ装置に対して、同じアクセスパターンを用いて応答時間の測定を行うため、移行先候補のストレージ装置として複数の異機種のストレージ装置が存在する場合でも、最も性能の良いストレージ装置を移行先ストレージ装置として選択できる。
また、本実施の形態では、さらに、前記第1の実施形態のように、ストレージ装置に、コマンド採取部やテストコマンド発行部や応答時間測定部や応答時間記憶部やパターン記憶部を配設する必要が無いため、既存のストレージ装置が接続されたシステム環境にも導入が可能である。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図15は、本発明の第3の実施の形態のシステム全体を表す図である。図15を参照すると、本実施形態では、図1の前記第1の実施形態と相違して、ストレージ装置1は1台とされ、管理用ネットワーク92は削除されている。
本実施の形態は、1台のストレージ装置1内に、使用領域のデータを別の物理的な構成を持つ使用領域に移行する場合に、どの使用領域に移行するかを選択する際に有用である。例えば、記憶領域が複数のハードディスクドライブから構成されている場合に、別のハードディスクドライブへ移行したり、RAIDの冗長レベルを変更する場合がある。
図16は、図15のシステムの詳細構成の一例を示す図であり、ストレージ装置1としてストレージ装置1aの1台、ホスト2としてホスト2a、2bの2台により構成される場合の例である。
本実施の形態におけるストレージ装置1の構成において、図2の前記第1の実施の形態と異なる点は、管理用通信部12が無い点である。
図17は、図16のストレージ装置1aの記憶領域10(図17の10a)の状態を示す図である。図18は、本実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
次に、図16乃至図18を参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
以下では、図16のシステムにおいて、ストレージ装置1aの記憶領域10の状態が、図17(A)の10aである時、使用領域101abを移行対象として、記憶領域10内に物理構成の異なる移行先候補領域を、2つ作成して、いずれか性能の良い方を移行先領域として選択する時の動作を説明する。
まず、ストレージ装置1aのコマンド採取部40は、ホスト2から受信するコマンドを監視し、コマンドが使用領域101abに対するRead命令又はWrite命令である場合、コマンドに含まれる命令とアドレスと転送長を、アクセスパターンとして、ストレージ装置1aのパターン記憶部50に記憶する動作を繰り返す(図18のステップC1)。
コマンド採取部40は、予め定められた所定時間、コマンドを採取した後、コマンドの採取を停止する。
コマンドを採取する時間は、移行対象である使用領域に対するアクセスの特性に応じて決定する。例えば、アクセス特性が一日周期で変わるようなシステムの場合、一日の間採取するのが望ましい。また、アクセスの特性が常に大きな変化をしないシステムの場合、十分な数のアクセスパターンが採取できれば、採取時間は短くてよい。
次に、ストレージ装置1aは、未使用領域102aの一部を、移行候補領域として使用するために、新たに使用領域の割当を行う(ステップC2)。新たに割当を行う使用領域の論理アドレス空間の大きさは、例えば、移行対象である使用領域の論理アドレス空間とそれぞれ同じ大きさとする。ただし、必ずしも同じ大きさに制限されるわけではなく、例えばデータ移行と同時に論理アドレス空間の拡張を行うといった目的がある場合には、移行対象である使用領域よりも大きな論理アドレス空間を割当てるようにしてもよい。
図17(B)は、ストレージ1aが未使用領域102aの一部を使用領域101ac及び101adとして割当てた状態を示す図である。
次に、ストレージ装置1aのテストコマンド発行部41は、パターン記憶部50に記憶されたアクセスパターンを用いて、応答時間測定部42と経路調整部13を介して使用領域101acと使用領域101adに対してテストコマンドを発行する。
テストコマンドとしてWriteコマンドを発行する際に用いるWriteデータは転送長に応じた任意のダミーデータでよい。また、Readコマンドを発行した際に使用領域101ac又は101adから読み出されるデータは不定であるが、本実施例においては、転送長に応じたデータを読み出すための応答時間が測定できさえすれば良いので、不定であっても構わない。
応答時間測定部42は、各コマンドの応答時間を測定し、応答時間記憶部51に記憶する(ステップC3)。
次に、ストレージ装置1aの判定部43は、ストレージ装置1aの応答時間記憶部51に記憶された101acの応答時間測定データと101adの応答時間測定データを比較して(ステップC4)、応答時間の合計値の小さい方を移行先領域として決定する(ステップC5)。
次に、ストレージ装置1aは、移行先領域とならない使用領域の割当を解除する(ステップC6)。
図17(C)は、使用領域101acが移行先領域として決定された場合の記憶領域10aの状態を示す図である。図17(B)の使用領域101adは、移行先として使用されないことから、割当は解除される。
図19は、ステップC1で採取し、パターン記憶部50に記録されたアクセスパターンの例を表形式で示す図である。
図19において、番号列は、コマンドを識別するためにストレージ装置1aにて付加する番号を記録する。
命令列は、ReadとWriteの区別を記録する。
アドレス列には、コマンドに含まれるアドレスを記録する。
転送長列には、コマンドに含まれる転送長を記録する。なお、図19において、アドレスと転送長は16進数で表記している。
図20は、ステップC3において応答時間を測定した後の、応答時間記憶部51の状態の例を表形式で示す図である。開始時刻と終了時刻は、ストレージ装置1aの内部で持つ時刻である。
図21は、ステップC4においてストレージ装置1aの判定部43が、応答時間測定データの比較を行う時のストレージ装置1aの応答時間記憶部51の状態の例を表形式で示す図である。
図19乃至図21を参照して、本実施例を説明する。
ストレージ装置1aの判定部43は、使用領域101acに対する応答時間の合計と使用領域101adに対する応答時間の合計をそれぞれ計算して応答時間記憶部51に記録する。ストレージ装置1aの判定部43は、使用領域101acと使用領域101adの応答時間の合計を比較して合計の小さい方を移行先領域として決定する。
この例では、使用領域101acの方が応答時間の合計が小さいことから、ストレージ装置1aの判定部43は、使用領域101acを、データ移行先のストレージ装置として決定する。
なお、以上の説明では、応答時間の合計時間を算出して比較することにより、移行先の記憶領域を決定したが、移行先の記憶領域に必要とされる性能の条件に応じて別の方法で決定しても良い。例えば、特定の転送長のReadコマンドの応答時間があらかじめ定められた値以下となる使用領域の中で、合計応答時間が最も長い使用領域を、移行先の記憶領域と決定するといった決定方法を用いてもよい。
データ移行先の記憶領域に求められる性能要件に従って、データ移行先の記憶領域の決定方法を適応することによって、データ移行先として最も適した記憶領域を選択することができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態では、実際のアクセスパターンを用いて、移行先候補の記憶領域で応答時間の測定を行うため、データ移行が完了した後に、実際のアクセスパターンに対して、所望の性能を満たすことができない、という事態が発生する可能性を低減できる。
また、本実施の形態では、さらに、複数の移行先候補の記憶領域に対して、同じアクセスパターンを用いて応答時間の測定を行うため、移行先候補の記憶領域として複数の異なる物理構成を取る領域を作成する場合でも、最も性能の良い記憶領域を、移行先の記憶領域として選択することができる。
本発明によれば、複数のストレージ装置の中からデータ移行先となるストレージ装置を決定する手段といった用途に適用できる。また、ストレージ装置内部で、データ再配置を行う時の記憶領域の物理的構成を決定するといった用途にも適用可能である。
なお、前記各実施の形態では、データ移行元の記憶領域に対して、最も最近の(most recent)コマンド採取期間に採取されたアクセスコマンド(Read/Writeコマンド)を再現する形態で、テストコマンドを、データ移行先候補の記憶領域に適用するものとされているが、本発明は、かかる構成にのみ限定されるものではない。データ移行先候補の記憶領域に対して、実際に為された又は為されるであろうアクセス負荷を反映したテストコマンドを生成できさえすればよく、アクセスパターンとしては、最も最近のコマンド採取期間に採取されたアクセスコマンドから抽出されたアクセスパターン以外にも、より過去に採取されたコマンドから抽出されたアクセスパターンを用いてもよい。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の第1の実施形態のシステム構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態のシステム構成の一例を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、本発明の第1の実施形態における記憶領域10の例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるパターン記憶部の一例を表形式で示す図である。 (A)、(B)は、本発明の第1の実施形態における応答時間記憶部の一例を表形式で示す図である。 (A)、(B)は、本発明の第1の実施形態における応答時間記憶部の一例を表形式で示す図である。 本発明の第2の実施形態のシステム構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態のシステム構成の一例を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、本発明の第2の実施形態における記憶領域10の例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるパターン記憶部の一例を表形式で示す図である。 本発明の第2の実施形態における応答時間記憶部の一例を表形式で示す図である。 本発明の第2の実施形態における応答時間記憶部の一例を表形式で示す図である。 本発明の第3の実施形態のシステム構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態のシステム構成の一例を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、本発明の第3の実施形態における記憶領域10の例を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるパターン記憶部の一例を表形式で示す図である。 本発明の第3の実施形態における応答時間記憶部の一例を表形式で示す図である。 本発明の第3の実施形態における応答時間記憶部の一例を表形式で示す図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c ストレージ装置
10、10a、10b、10c 記憶領域
101、101aa、101ab、101ac、101ad、101ba、101bb、101ca、101cb 使用領域
102、102a、102b、102c 未使用領域
11 ホスト通信部
12 管理用通信部
13 経路調整部
2、2a、2b ホスト
20 コマンド発行部
21 ストレージ通信部
22 管理用通信部
3 テストサーバ
31 ストレージ通信部
32 管理用通信部
40 コマンド採取部
41 テストコマンド発行部
42 応答時間測定部
43 判定部
50 パターン記憶部
51 応答時間記憶部
91 ストレージネットワーク
92 管理用ネットワーク
A1〜A9、B1〜B8、C1〜C6 ステップ

Claims (17)

  1. 複数の記憶領域と、
    前記複数の記憶領域の少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドから、前記コマンドのアクセス情報を抽出するコマンド採取部と、
    前記コマンド採取部でコマンドを採取した前記一つの記憶領域とは別の記憶領域に対して、前記抽出されたアクセス情報を内容とするテストコマンドを発行するテストコマンド発行部と、
    前記テストコマンド発行部から前記別の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する応答時間測定部と、
    を含む、ことを特徴とするストレージシステム。
  2. それぞれが少なくとも一つの記憶領域を有する第1及び第2のストレージ装置を備え、
    前記第1のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置の少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドから、前記コマンドのアクセス情報を抽出するコマンド採取部を含み、
    前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置の前記コマンド採取部で抽出されたアクセス情報を受け、前記アクセス情報を内容とするテストコマンドを発行するテストコマンド発行部と、
    前記テストコマンド発行部から前記第2のストレージ装置の少なくとも一の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する応答時間測定部と、
    を含む、ことを特徴とするストレージシステム。
  3. 前記記憶領域を有するストレージ装置を少なくとも一つ有し、
    前記テストコマンド発行部は、前記ストレージ装置の外部に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  4. 前記記憶領域を有するストレージ装置を少なくとも一つ有し、
    前記テストコマンド発行部と前記応答時間測定部とは、前記ストレージ装置の外部に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  5. 前記記憶領域に対してコマンドを発行するホストを有し、
    前記ホストは、前記コマンド採取部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  6. 前記記憶領域を有するストレージ装置と、
    前記記憶領域に対してコマンドを発行するホストと、
    前記ストレージ装置と前記ホストとを接続する通信経路と、
    を有し、
    前記コマンド採取部は、前記通信経路に配設されている、ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  7. 複数の記憶領域を有するストレージ装置を少なくとも一つ有し、
    前記ストレージ装置は、
    前記コマンド採取部と、
    前記テストコマンド発行部と、
    前記応答時間測定部と、
    を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  8. 前記テストコマンドの応答時間の測定結果に基づき、切換先の記憶領域を決定する判定部を備えている、ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  9. 前記判定部は、前記応答時間測定部で測定された複数の前記テストコマンドの応答時間を合計し、前記応答時間の合計時間が予め定められた所定の条件を満たす記憶領域を、切換先の記憶領域として決定する、ことを特徴とする請求項8記載のストレージシステム。
  10. 前記アクセス情報が、前記コマンドに含まれる、命令と、前記記憶領域のアドレスと、転送長と、を含む、ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  11. 前記記憶領域を有するストレージ装置と、
    前記ストレージ装置の前記記憶領域に対してコマンドを発行するホストと、
    前記ストレージ装置と前記ホストと通信接続するサーバと、
    を備え、
    前記ホストが、前記コマンド採取部を有し、
    前記サーバが、前記テストコマンド発行部と前記応答時間測定部とを有する、ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  12. 複数の記憶領域と、
    データアクセスに用いられる一の記憶領域を選択するにあたり、既に他の記憶領域に対して発行された、データアクセスのコマンドの履歴情報に基づき、前記他の記憶領域に対して実際に行われたデータアクセスを反映したテストコマンドを、候補の記憶領域に対して発行する手段と、
    前記テストコマンドの実行に関連して測定された前記候補の記憶領域の性能特性に基づき、一の記憶領域を決定する手段と、
    を含む、ことを特徴とするシステム。
  13. 複数の記憶領域と、
    一の記憶領域に対して既に発行されたコマンドに関連したテストコマンドを、別の記憶領域に発行する手段と、
    前記別の記憶領域に対するテストコマンドの応答を測定し、測定結果に基づき、切換先の記憶領域を決定する手段と、
    を含む、ことを特徴とするストレージシステム。
  14. 複数の記憶領域を含むストレージシステムにおける記憶領域の選択方法であって、
    少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドからアクセス情報を抽出する工程と、
    前記コマンドを採取した前記一つの記憶領域とは別の記憶領域に対して、前記抽出されたアクセス情報を内容とするテストコマンドを発行する工程と、
    前記別の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する工程と、
    前記応答時間の測定結果に基づき、記憶領域の選択を行う工程と、
    を含む、ことを特徴とする記憶領域の選択方法。
  15. データアクセスに用いられる一の記憶領域を選択するにあたり、既に他の記憶領域に対して発行された、データアクセスのコマンドの履歴情報に基づき、前記他の記憶領域に対して実際に行われたデータアクセスを反映したテストコマンドを、候補の記憶領域に対して発行する工程と、
    前記テストコマンドの実行に関連して測定された前記候補の記憶領域の性能特性に基づき、一の記憶領域を選択する工程と、
    を含む、ことを特徴とする記憶領域の選択方法。
  16. 複数の記憶領域を有するストレージシステムの中から記憶領域を選択する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    少なくとも一つの記憶領域が受信するコマンドを採取し、該採取したコマンドからアクセス情報を抽出する処理と、
    前記コマンドを採取した前記一つの記憶領域とは別の記憶領域に対して、前記抽出されたアクセス情報を内容とするテストコマンドを発行する処理と、
    前記別の記憶領域に対して発行された前記テストコマンドの応答時間を測定する処理と、
    前記応答時間の測定結果に基づき、記憶領域の選択を行う処理と、
    を実行させるプログラム。
  17. データアクセスに用いられる一の記憶領域を選択するにあたり、既に他の記憶領域に対して発行された、データアクセスのコマンドの履歴情報に基づき、前記他の記憶領域に対して実際に行われたデータアクセスを反映したテストコマンドを、候補の記憶領域に対して発行する処理と、
    前記テストコマンドの実行に関連して測定された前記候補の記憶領域の性能特性に基づき、一の記憶領域を選択する処理と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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