JP2008145322A - エンコーダの取り付け治具および取り付け方法 - Google Patents

エンコーダの取り付け治具および取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ回転軸の軸心と補助軸の軸心とを簡易な構成で一致させてモータ回転軸に対してエンコーダを取り付けることができるエンコーダの取り付け治具および取り付け方法を得ることを目的とする。
【解決手段】モータ回転軸2aの回転変位量を取り出すエンコーダ回転部5および回転変位量を出力するエンコーダフレーム部6を有するエンコーダ4を、駆動モータ1に取り付けるためのエンコーダ取り付け治具10において、エンコーダ回転部5が固定される基部12、および基部12の一端に形成された軸嵌合部13を有し、軸嵌合穴14が軸嵌合部13に形成された補助軸11と、軸嵌合部13に螺合され、軸嵌合穴14内への延出長を調整可能に構成された複数本の隙間調整ボルト20と、モータ回転軸2aと補助軸11とを固定する複数のスプリングピン21と、駆動モータ1の固定本体部3とエンコーダフレーム部6とを固定接続する固定手段22と、を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、既設のエレベータにおける巻上機の駆動モータのモータ回転軸の機械的回転変位量を検出するために設置されるエンコーダの取り付け治具および取り付け方法に関する。
既設のエレベータに設置されている駆動モータにはエンコーダが設置されていない場合が多く、エレベータの制御変更による乗り心地の改善等のために新たにエンコーダの設置が要求される場合がある。
エンコーダは、モータ回転軸の機械的回転変位量を取り出すエンコーダ回転部と、エンコーダ回転部が取り出した回転変位量を取得し、かかる回転変位量を電気的信号に変換するエンコーダフレーム部と、を有している。
そして、従来のエンコーダ取り付け治具は、エンコーダを既設のエレベータの巻上機のモータに対して取り付ける際に用いられ、モータ回転軸とエンコーダ回転部とを同軸に接続するための補助軸と、モータの本体部とエンコーダフレーム部とを固定接続するための固定手段と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
また、補助軸の一端には、モータ回転軸より大きな径を有する穴が、深さ方向を軸方向に合わせて同軸に形成され、モータ回転軸の先端が、補助軸の穴に嵌合されている。さらに、スプリングピンが、補助軸を貫通し、その先端がモータ回転軸の径方向の内部にまで挿入されており、これにより補助軸とモータ回転軸とが接合・固定されている。
また、エンコーダ回転部は、補助軸の他端側の外周に外嵌状態に固定されている。
これによりエンコーダ回転部がモータ回転軸に連動して回転され、モータ回転軸の機械的回転変位量を取り出すことが可能になっていた。
特開2005−337716号公報
しかしながら、従来のエンコーダ取り付け治具において、補助軸の穴とモータ回転軸との間の嵌合は、補助軸の穴の内周面とモータ回転軸の外周面との間に隙間を有する「すきまばめ」となっている。そして、スプリングピンによる補助軸およびモータ回転軸の接合・固定は、補助軸およびモータ回転軸にあらかじめに形成された孔にスプリングピンを押し込むことによりなされている。従って、モータ回転軸と補助軸との間の隙間をモータ回転軸および補助軸の周方向全域で均一に調整することは困難となり、モータ回転軸と補助軸との間の隙間は周方向に対して不均一となっていた。よって、モータ回転軸の軸心と補助軸の軸心が一致しないので、補助軸の軸周りに回転されるエンコーダ回転部は、その回転軸が偏心し、エンコーダフレーム部ではモータ回転軸の正確な機械的回転変位量を取り出すことができなくなるという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、モータ回転軸の軸心と補助軸の軸心とを簡易な構成で一致させてモータ回転軸に対してエンコーダを取り付けることができるエンコーダの取り付け治具および取り付け方法を得ることを目的とする。
この発明は、駆動モータのモータ回転軸の機械的回転変位量を取り出すエンコーダ回転部、およびエンコーダ回転部が取り出した回転変位量を取得し、該回転変位量を電気的信号に変換して出力するエンコーダフレーム部を有するエンコーダを、駆動モータに取り付けるためのエンコーダ取り付け治具において、エンコーダ回転部が外嵌状態に同軸に装着、固定される円柱状の基部、および該基部の一端に一体に形成された円柱状の軸嵌合部を有し、モータ回転軸に外嵌状態に装着される断面円形の軸嵌合穴が軸嵌合部の一端に形成された補助軸と、それぞれ軸方向を軸嵌合部の径方向に一致させて同一円周上に位置する複数箇所に螺合されて、軸嵌合穴内への延出長を調整可能に構成された複数本の隙間調整ボルトと、軸嵌合部の同一円周上の複数箇所に設けられた孔方向を径方向とする貫通孔に圧入され、軸嵌合穴内への延出端が、軸嵌合穴内に挿入されたモータ回転軸に当接して、該モータ回転軸と補助軸とを固定する複数の固定ピンと、駆動モータの固定本体部とエンコーダフレーム部とを固定接続する固定手段と、を備えている。
この発明によれば、隙間調整ボルトが軸嵌合穴内への延出長を調整可能なように軸嵌合部に螺合されているので、軸嵌合部の軸嵌合穴の内周面とモータ回転軸との間の隙間を調整し、モータ回転軸の軸心と補助軸の軸心とを一致させてモータ回転軸に対して補助軸を同軸に支持させることができる。従って、補助軸と同軸に回転されるエンコーダ回転部が偏心することなく回転され、エンコーダは、モータ回転軸の回転変位を精度よく検出可能となり、エンコーダからの受信信号をエレベータ制御盤によるかごの昇降制御に反映させることにより、快適な乗り心地で昇降されるかごを有するエレベータを提供することができる。
また、軸嵌合部に螺合された簡易な構成の隙間調整ボルトを回すだけで、隙間調整ボルトの軸嵌合穴への延出長が調整可能であるので、容易に軸嵌合部の軸嵌合穴の内周面とモータ回転軸との間の隙間を周方向に対して均一とすることができ、エンコーダの取り付けにかかる作業時間およびコストを増大させることなく、エンコーダを駆動モータ周りに取り付けることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエンコーダの取り付け治具により、エンコーダが駆動モータ周りに取り付けられた状態を示す一部破断側面図、図2は図1のII−II矢視断面図である。
図1および図2において、巻上機(図示せず)の駆動モータ1は、図示しないモータ部、モータ回転軸2aおよびモータ部を支持固定する固定本体部3を有している。
また、光学式ロータリーエンコーダ4(以下、単にエンコーダ4と称する)は、モータ回転軸2aの機械的回転変位量を取り出すエンコーダ回転部5と、エンコーダ回転部5が取り出した回転変位量を取得し、かかる機械的回転変位量を電気的信号に変換するエンコーダフレーム部6と、を有している。
そして、エンコーダ4の取り付け治具10が、モータ回転軸2aとエンコーダ回転部5とを同軸に接続するための補助軸11と、駆動モータ1の固定本体部3とエンコーダフレーム部6とを固定接続するための固定手段22とから構成されている。
補助軸11は、異なる直径を有する円柱状の基部12および軸嵌合部13が同軸に接続された形状を有している。このとき、基部12の直径は軸嵌合部13の直径より短く、基部12の一端側に軸嵌合部13が一体に接続されている。
そして、基部12の外周面には、径方向に所定の深さを有する溝12aが、軸方向に所定の長さに1本形成されている。また、基部12における軸嵌合部13の反接続側端部は、軸受け用ナット19(後述)を螺着できるようになっている。
また、軸嵌合部13における基部12の反接続側は、軸嵌合穴14が形成された筒状体部13aで構成されている。軸嵌合穴14は、モータ回転軸2aの直径より大きな直径を有し、深さ方向を軸方向に合わせて軸嵌合部13に同軸に形成されている。そして、補助軸11は、軸嵌合穴14の開口を駆動モータ1の固定本体部3側に向けて配置され、固定本体部3から突出されたモータ回転軸2aの先端が、補助軸11の軸嵌合穴14に嵌合されている。
そして、3本の隙間調整ボルト20が、軸嵌合部13の筒状体部13aに同一円周上に120°の等角ピッチで形成されたねじ孔(図示せず)に螺合され、各隙間調整ボルト20の先端は筒状体部13aを貫通している。
これにより、隙間調整ボルト20は、筒状体部13aに脱着可能に、かつ、筒状体部13aの内周面からの軸嵌合穴14内への延出量が調整可能になっている。このとき、隙間調整ボルト20の長さ(軸)方向は、モータ回転軸2aの径方向に合わせられており、隙間調整ボルト20の先端は、モータ回転軸2aの外周面に当接されている。
また、すべての隙間調整ボルト20は、先端(モータ回転軸2aの外周面の当接部)から筒状体部13aの内周面までの長さ(以降、挿入長と称する)が同じに調整され、モータ回転軸2aと筒状体部13aの内周面との間の隙間Aが周方向に対して均一となっている。
そして、固定ピンとしてのスプリングピン21が、筒状体部13aに形成された貫通孔(図示せず)に圧入され、その先端はモータ回転軸2aの外周面に形成されたピン穴(図示せず)の内部にまで挿入されてモータ回転軸2aを押圧状態に当接しており、これにより補助軸11とモータ回転軸2aとが接合・固定されている。
このとき、貫通孔の孔方向は筒状体部13aの径方向に一致され、固定ピンは筒状体部13aに、ねじ孔と同一の円周上に、ねじ孔に対して60°ずれて120°の等角ピッチで形成されている。
また、エンコーダ回転部5は、基部12の外周に外嵌状態に装着、固定されている。さらに、エンコーダ回転部5の内周面には、径方向に所定の深さを有する溝5aが、軸方向の長さ全域にわたって一本形成されている。
そして、溝12aの長さと略同じ長さの一辺を有する板状のキー16が、溝12aおよび溝5aを接続するように嵌め込まれて、補助軸11とエンコーダ回転部5が接続され、補助軸11の回転に連動してエンコーダ回転部5が回転するようになっている。
また、基部12における軸嵌合部13の反接続側端部には、軸受け用ナット19が螺合されている。このとき、軸受け用ナット19とエンコーダ回転部5との間に座金18が介装さている。そして、エンコーダ回転部5が基部12から延出された軸嵌合部13の部位と座金18との間に挟持され、エンコーダ回転部5の基部12の軸方向の移動が制限されている。
また、固定手段22は、固定本体部3に設けられるねじ穴3aに螺着して立設するねじ棒23と、このねじ棒23の周囲を取り囲むように配設された円筒状のカラー24と、カラー24の反固定本体部3側の端部に設置され、ねじ棒23に螺合するナット25と、ナット25とカラー24との間に挟持された支持板26と、支持板26とエンコーダフレーム部6を接続する支持片27とから構成されている。なお、ねじ棒23は、支持板26に形成されたねじ棒挿通孔(図示せず)に挿通されて先端がねじ穴3aに螺着されている。
また、支持片27の一端側が、ねじ30により支持板26に締着され、支持片27の他端側がエンコーダフレーム部6にねじ30により締着されている。また、支持板26には、補助軸挿入孔26aが形成されており、補助軸挿入孔26aに筒状体部13aが挿通された状態で、支持板26は、固定本体部3からモータ回転軸2aの軸方向に所定の距離をおいて配設されている。
上記のように配設されたエンコーダ4は、エンコーダ回転部5がモータ回転軸2aに連動して補助軸11とともに回転され、モータ回転軸2aの機械的回転変位量を取り出すことが可能になっている。
そして、固定手段22より駆動モータ1の固定本体部3に固定されたエンコーダフレーム部6が、エンコーダ回転部5が取り出した機械的回転変位量を取得し、かかる機械的回転変位量を電気的信号に変換するようになっている。そして、エンコーダフレーム部6は、図示しないかごの昇降を制御するエレベータ制御盤に接続され、エレベータ制御盤では、エンコーダフレーム部6からの電気信号が受信される。
次いで、エンコーダの取り付け治具10を用いたエンコーダ4の取り付け方法について説明する。
初期状態は、エンコーダ4、エンコーダの取り付け治具10および固定手段22が配設されておらず、モータ回転軸2aが固定本体部3から突出されている。また、軸嵌合部13の筒状体部13aには、貫通孔及びねじ孔が予め周方向に3箇所ずつ形成されている。
まず、軸嵌合部13の軸嵌合穴14にモータ回転軸2aの先端を嵌合したときに、筒状体部13aの貫通孔のそれぞれと対向可能なように、モータ回転軸2aの外周面の部位にピン穴を形成する。
次いで、補助軸11の軸心とモータ回転軸2aの軸心とが一致した状態で、モータ回転軸2aの先端が軸嵌合穴14に嵌合されたときに、筒状体部13aの内周面とモータ回転軸2aの外周面との間に形成される隙間長を、筒状体部13aの内径と、モータ回転軸2aの外径から算出する。
そして、隙間調整ボルト20を用意し、隙間調整ボルト20の先端から、算出した隙間長と筒状体部13aの厚さとを足した分だけ軸方向に移動した部位に印(図示せず)をつける。
次いで、モータ回転軸2aに筒状体部13aを外嵌状態に装着して、補助軸11をモータ回転軸2a周りに配設する。このとき、筒状体部13aおよびモータ回転軸2aに形成した貫通孔およびピン穴が対向するように、補助軸11全体を軸周りに回転させて位置調整する。
そして、筒状体部13aのねじ孔の一つに隙間調整ボルト20を螺合させ、隙間調整ボルト20の軸嵌合穴14内への延出量を調整し、隙間調整ボルト20につけた印を筒状体部13aの外周面に合わせる。同様に、もうひとつのねじ孔にも、隙間調整ボルト20を螺合させ、隙間調整ボルト20につけた印を筒状体部13aの外周面に合わせる。そして、モータ回転軸2aの外周面に、2つの隙間調整ボルト20の先端を当接させた状態で、残った筒状体部13aのねじ孔に、隙間調整ボルト20を螺合させ、その先端をモータ回転軸2aの外周面に当接させる。このとき、自動的に隙間調整ボルト20につけた印は、筒状体部13aの外周面に一致する。
これにより、隙間Aは、モータ回転軸2aの周方向に対して均一となり、補助軸11の軸心がモータ回転軸2aの軸心に一致された状態で、補助軸11がモータ回転軸2aに支持される。
次いで、スプリングピン21を、筒状体部13aの貫通孔に圧入し、対向するモータ回転軸2aのピン穴に至るように打ち込む。これにより、補助軸11がモータ回転軸2aに固定される。
なお、隙間調整ボルト20は、緩んで径方向へ飛び出す可能性がある場合は、そのまま隙間調整ボルト20を筒状体部13aの外周面に接着するなどして緩み止め防止を行うか、スプリングピン21によって、補助軸11がモータ回転軸2aに固定された後に外す。
次いで、駆動モータ1の固定本体部3の所定の部位にねじ穴3aを形成し、ねじ棒23の一端をねじ穴3aに螺着する。さらに、カラー24をねじ棒23に外嵌状態に装着し、支持板26の補助軸挿入孔26aに補助軸11を挿通させる。さらに、予めねじ穴3aに対応する支持板26の部位に形成されたねじ棒挿通孔にねじ棒23の他端を挿通させ、ねじ棒23に支持板26を支持させる。さらに、ナット25をねじ棒23の他端側から螺着させ、支持板26をカラー24との間に挟持する。
次いで、キー16の一辺側を基部12に形成された溝12aに嵌め込み、エンコーダ回転部5の溝5aにキー16の他辺側を合わせ、キー16に沿って、エンコーダ4をスライド移動させる。さらに、座金18を基部12の軸嵌合部13の反接続側から装着し、軸受け用ナット19を基部12に締着固定することにより、エンコーダ回転部5が、軸嵌合部13と座金18との間で、基部12に外嵌状態に固定される。
そして、支持片27の一端をねじ30で支持板26に締着し、支持片27の他端をねじ30でエンコーダフレーム部6に締着する。これにより、エンコーダフレーム部6が、駆動モータ1の固定本体部3に固定される。
以上により、エンコーダの取り付け治具10によるエンコーダ4の駆動モータ1周りへの取り付けが完了する。
上記のように隙間調整ボルト20における筒状体部13aの内周面から軸嵌合孔14への延出量を調整することより、補助軸11の配設位置がモータ回転軸2aに対して一義的に決まり、かつ、筒状体部13aの内周面とモータ回転軸2aの外周面との間の隙間Aは周方向に対して均一となる。つまり、モータ回転軸2aの軸心と補助軸11の軸心が一致される。
ここで、図示しないが、エレベータのかごは、駆動モータのモータ部のトルクにより回転される駆動綱車と、駆動綱車に掛け渡されたメインロープとの間の摩擦力を利用して昇降され、エレベータ制御盤によりその昇降が制御される。また、上述のようにエレベータ制御盤では、駆動モータ1のモータ部の回転角度を、エンコーダ4が検出したモータ回転軸2aの回転角度として受信する。エンコーダ4は、微小な回転変位を検出可能であるので、エンコーダ4によるモータ回転軸2aの機械的回転変位量が精度よく検出可能であれば、エンコーダ4からの受信信号をかごの昇降制御に反映させることにより、快適な乗り心地で昇降されるかごを有するエレベータが提供される。
この実施の形態1では、3本の隙間調整ボルト20が、筒状体部13aの周方向に120°の等角ピッチで脱着可能に、かつ、筒状体部13aの内周面からの軸嵌合穴14内への延出量を調整可能に筒状体部13aに螺合されている。
つまり、隙間調整ボルト20が挿入長を調整可能なように筒状体部13aに螺合されているので、筒状体部13aの内周面とモータ回転軸2aとの間の隙間Aが周方向に対して均一となるように補助軸11をモータ回転軸2aに支持させることができる。これにより、補助軸11の軸心をモータ回転軸2aの軸心に一致させた状態で補助軸11をモータ回転軸2aに支持させることができる。この状態で、補助軸11は、スプリングピン21によりモータ回転軸2aに強固に固定されるので、補助軸11と同軸に回転されるエンコーダ回転部5が偏心することなく回転する。従って、エンコーダ4は、微小なモータ回転軸2aの回転変位を精度よく検出可能となり、エンコーダ4からの受信信号をエレベータ制御盤によるかごの昇降制御に反映させることにより、快適な乗り心地で昇降されるかごを有するエレベータを提供することができる。
また、軸嵌合部13の筒状体部13aに螺合された簡易な構成の隙間調整ボルト20を回すだけで、隙間調整ボルト20による挿入長の調整を行うことができるので、エンコーダ4の取り付けにかかる作業時間およびコストを増大させることなく、エンコーダ4を、駆動モータ1周りに取り付けることができる。
なお、この実施の形態1では、軸嵌合部13およびモータ回転軸2aの周方向に120°の等角ピッチで隙間調整ボルト20を3本配設して、補助軸11をモータ回転軸2aに同軸に支持させるものとして説明したが、隙間調整ボルト20は、120°の等角ピッチで配設するものに限定されるものではない。例えば、2本の隙間調整ボルト20を対向配置させて隙間Aを周方向に対して均一にしたり、4本以上の隙間調整ボルト20を等角ピッチで配置させて、隙間Aを周方向に対して均一したりしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、基部12と同軸に軸嵌合穴14が形成された補助軸11を有するエンコーダの取り付け治具10を用いたエンコーダ4の取り付けについて説明したが、この発明の実施の形態2では、軸嵌合部13の軸嵌合穴14の中心が基部12の軸心からずれている補助軸を有する取り付け治具を用いたエンコーダ4の取り付けについて説明する。
実施の形態2の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されているので、説明の便宜上、実施の形態2の補助軸も実施の形態1の補助軸11と同じ符番を用いて図1および図2を参照しつつ説明する。
上記実施の形態1のように、隙間Aを周方向に対して均一にして、補助軸11をモータ回転軸2aに支持させた場合、モータ回転軸2aと軸嵌合部13の軸嵌合穴14の中心が一致される一方で、軸嵌合穴14と軸心が一致されていない基部12の軸心はモータ回転軸2aの軸心からずれる。
次いで、エンコーダの取り付け治具10を用いたエンコーダ4の取り付け方法について説明する。
上記実施の形態1の説明と同様に、補助軸11をモータ回転軸2aの先端に支持させる。
次いで、ダイヤルゲージなどの測定器を、モータ回転軸2aが回転したときに、一体に回転される基部12の外周面の径方向の変位量を計測可能なように配設する。
ここで、エレベータとしては一般的なものであるので図示しないが、巻上機の駆動綱車が、駆動モータ1の反エンコーダ取り付け側に、ブレーキ車(図示せず)を介してモータ回転軸2aに同軸に配設されている。
そして、駆動綱車に掛け渡されたメインロープを取り除いて駆動綱車にかかる負荷をなくす。次いで、例えば、駆動綱車とブレーキ車の間に露出されたモータ回転軸2aの部位を回転させ、モータ回転軸2aを回転させる。
さらに、ダイヤルゲージによって計測されるモータ回転軸2aを一回転させたときの基部12における外周面の径方向の変位量がなくなるように、各隙間調整ボルト20の挿入長を調整する。つまり、隙間調整ボルト20の軸嵌合穴14への延出量を調整する工程と、モータ回転軸2aを供回りさせて補助軸11の外周面の径方向の変位量を測定する工程と、を繰り返し、変位量がゼロになるように隙間調整ボルト20の軸嵌合穴14への延出量(挿入長)を調整する。これにより、モータ回転軸2aの軸心と基部12を含む補助軸11自体の軸心が一致される。
以降、実施の形態1と同様に、エンコーダ4を駆動モータ1周りに配設する。
この実施の形態2では、各隙間調整ボルト20が、挿入長を調整可能に筒状体部13aに螺合されている。つまり、隙間調整ボルト20は、ダイヤルゲージなどの測定具を用いれば、モータ回転軸2aを一回転させたときの基部12における外周面の径方向の変位がなくなるように挿入長を調整可能に配置されているので、補助軸11の軸心をモータ回転軸2aの軸心に一致させることができる。
従って、この実施の形態2によれば、補助軸11と同軸に回転されるエンコーダ回転部5が偏心することなく回転するので、エンコーダ4は、微小なモータ回転軸2aの回転変位を精度よく検出可能となる。よって、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、この実施の形態2では、補助軸11の基部12および軸嵌合部13は同軸に形成されているものとして説明しているが、基部12および軸嵌合部13は同軸でなくても本実施の形態2のエンコーダ4の取り付け方法を適用してエンコーダ4を取り付けることができる。この場合、基部12の軸を補助軸11の軸と定義する。
また、駆動綱車に掛け渡されたメインロープを取り除いて、駆動綱車にかかる負荷をなくし、モータ回転軸2aを回転させるものとして説明したが、モータ回転軸2aは、駆動綱車のかご側および吊りあいおもり(図示せず)側との間のメインロープの張力差をなくすことによっても、モータ回転軸2aを容易に回転させることができる。かご側と吊りあいおもり側のメインロープの張力差をなくす方法として、かご室(図示せず)に所定の重さのおもりを積載する方法がある。一般的には、かご室の定格積載量の半分の重りをかご室に搭載させることにより、かご側と吊りあいおもり側のメインロープの張力差をなくすことができる。
実施の形態3.
実施の形態1は、断面形状が円であるモータ回転軸2aへのエンコーダの取り付けにエンコーダの取り付け治具10を適用したが、この実施の形態3は、断面形状が正六角形であるモータ回転軸2bにエンコーダを取り付けるのにエンコーダの取り付け治具10を適用するものである。
図3はこの発明の実施の形態3に係る駆動モータ周りにエンコーダが取り付けられた状態を示す縦断面図であり、図2に相当する図である。
なお、エンコーダ4が駆動モータ1周りに取り付けられた状態において、エンコーダ4、補助軸11および固定手段22は、上記実施の形態1と同様の構成および配置関係であり、以下の説明では、モータ回転軸2b以外の部分は、図1も参照して説明する。
図3において、モータ回転軸2bは、断面正六角形に形成されている。
モータ回転軸2bの断面正六角形の辺のうち、隣接しない3辺に隙間調整ボルト20が当接され、残りの3辺に、筒状体部13aを貫通したスプリングピン21の先端が正六角形の表面からその軸心方向に所定の距離だけ挿入された状態で固定されている。隙間調整ボルト20およびスプリングピン21の軸方向は、筒状体部13aの径方向に一致し、その延長線は、モータ回転軸2bの軸心と交わっている。
このとき、すべての隙間調整ボルト20の挿入長が同じであり、モータ回転軸2bの断面正六角形の各辺と筒状体部13aの内周面との間の最大の隙間が同じになるように形成されている。これにより、モータ回転軸2bの断面正六角形の各辺と筒状体部13aの内周面との間の隙間Aは軸対称に形成され、モータ回転軸2bの軸心に軸嵌合穴14の軸心が一致する。つまり、補助軸11の軸心がモータ回転軸2bの軸心に一致している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
次いで、エンコーダの取り付け治具10を用いたエンコーダ4の取り付け方法について説明する。
補助軸11とモータ回転軸2bの軸心が一致した状態で、モータ回転軸2bが軸嵌合穴14に嵌合されたときに、筒状体部13aの内周面とモータ回転軸2bの断面正六角形の各辺との間に形成される隙間長を、断面正六角形の各辺と軸心との距離および軸嵌合部13の内径を考慮して算出する。
そして、3本の隙間調整ボルト20を用意し、実施の形態1と同様に隙間調整ボルト20の先端から、算出した隙間長と筒状体部13aの厚さとを足した分だけ軸方向に移動した隙間調整ボルト20の部位に印をつける。
以下、実施の形態1と同様に、補助軸11をモータ回転軸2bと同軸に取り付けることができ、さらに、エンコーダ4を駆動モータ1周りに取り付けることができる。
なお、軸嵌合部13の軸嵌合穴14の中心が基部12の軸心上にない場合には、上記実施の形態2と同様に、ダイヤルゲージ等の測定具を用いて、隙間調整ボルト20それぞれの挿入長を調整し、補助軸11をモータ回転軸2bと同軸にモータ回転軸2bに取り付け、さらにエンコーダ4を駆動モータ1周りに取り付ければよい。
モータ回転軸2bが正六角形であった場合には、従来のエンコーダ治具では補助軸11をモータ回転軸2bに安定して取り付けるのが困難であり、モータ回転軸2bに合わせて補助軸11の軸嵌合穴形状を変更するか、補助軸11の穴形状(断面円)にあったモータ回転軸を有する駆動モータに交換する必要性が生じ、改修費用が高く、改修期間も長いものとなっていた。
この実施の形態3では、隙間調整ボルト20が、モータ回転軸2bの断面正六角形の各辺と筒状体部13aの内周面との間の最大の隙間Aを同じにすることが可能なように筒状体部13aに螺合されているので、簡単に補助軸11の軸心を断面正六角形のモータ回転軸2bの軸心に一致させることができる。
従って、この実施の形態3によれば、実施の形態1の効果に加えて、モータ回転軸2bの断面形状が正六角形であっても改修費用の増大および改修期間の長期化を抑制しつつ、容易にエンコーダ4を駆動モータ1周りに配設することができるという効果が得られる。
なお、この実施の形態3によれば、モータ回転軸2bの形状は断面正六角形であるものとして説明したが、他の多角形に対しても同様にエンコーダ4を駆動モータ1周りに取り付けることができる。
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4に係るエンコーダの取り付け治具により、エンコーダが駆動モータ周りに取り付けられた状態を示す一部破断側面図、図5は図4のV−V矢視断面図である。
なお、実施の形態4のエンコーダの取り付け治具は、隙間調整ボルト20およびスプリングピン21の配設本数及び配置位置が、上記実施の形態1の隙間調整ボルト20およびスプリングピン21と異なるが、他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明の便宜上、図4および図5ではエンコーダの取り付け治具に実施の形態1のエンコーダの取り付け治具10と同一符号を付して説明する。
図4および図5において、モータ回転軸2cは、断面正方形形に形成されている。
また、基部12の軸心に軸嵌合部13の軸嵌合穴14の中心が一致されており、4つの隙間調整ボルト20および4つの4つの隙間調整ボルト20が、90°の等角ピッチで筒状体部13aに螺合され、その先端はモータ回転軸2cの断面正方形の各辺に当接されている。隙間調整ボルト20およびスプリングピン21の軸方向は、筒状体部13aの径方向に一致し、隙間調整ボルト20およびスプリングピン21の軸方向の延長線は、モータ回転軸2cの軸心と交わっている。
このとき、すべての隙間調整ボルト20において挿入長は同じに調整されており、モータ回転軸2cの断面正方形の各辺と筒状体部13aの内周面との間の最大の隙間が同じになるように形成されている。これにより、モータ回転軸2cの断面正方形の各辺と筒状体部13aの内周面との間の隙間Aは軸対称に形成されてモータ回転軸2cの軸心が軸嵌合穴14の軸心に一致する。つまり、補助軸11の軸心がモータ回転軸2cの軸心に一致している。
そして、4つのスプリングピン21が、モータ回転軸2c(または筒状体部13a)の軸方向の位置を、隙間調整ボルト20の軸方向の位置から駆動モータ1側にずらした位置で、それぞれ筒状体部13aを貫通し、先端がモータ回転軸2cの径方向の内部にまで挿入されている。これにより補助軸11とモータ回転軸2cとが接合・固定されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
また、エンコーダ4の駆動モータ1周りへの取り付けは、上記実施の形態3において、断面正六角形のモータ回転軸2bを断面正方形のモータ回転軸2cに代え、スプリングピン21と隙間調整ボルト20とをモータ回転軸2cの軸方向にずらしただけであり、上記実施の形態3と同様に行うことができる。これにより、補助軸11の軸心をモータ回転軸2cの軸心に一致させつつ駆動モータ1周りにエンコーダ4を取り付けることができる。
なお、軸嵌合部13の軸嵌合穴14の中心が基部12の軸心上にない場合には、上記実施の形態2と同様に、ダイヤルゲージ等の測定具を用いて、隙間調整ボルト20それぞれの挿入長を調整し、補助軸11をモータ回転軸2cと同軸にモータ回転軸2cに取り付け、さらにエンコーダ4を駆動モータ1周りに取り付ければよい。
この実施の形態4では、隙間調整ボルト20とスプリングピン21とが筒状体部13aまたはモータ回転軸2cの軸方向に位置をずらして配設されている。従って、断面正方形のモータ回転軸2cのように断面の辺が少ない場合や軸径が小さい場合でも、補助軸11をモータ回転軸2cに支持させるのに十分な数量の隙間調整ボルト20およびスプリングピン21を用いて、補助軸11の軸心を断面正方形のモータ回転軸2cの軸心に一致させることができる。
従って、実施の形態1,3の効果に加えて、補助軸11をモータ回転軸2cに支持させるときに、補助軸11の軸心およびモータ回転軸2cの軸心は、精度よく安定して一致され、この状態で、補助軸11は、スプリングピン21によりモータ回転軸2cに強固に固定される。従って、補助軸11と一体に回転されるエンコーダ回転部5の偏心は安定して抑制され、エンコーダ4ではより信頼度のおけるモータ回転軸2cの機械的回転変位量を検出できるという効果が得られる。
実施の形態5.
図6はこの発明の実施の形態5に係るエンコーダの取り付け治具により、エンコーダが駆動モータ周りに取り付けられた状態を示す一部破断側面図、図7は図6のVII−VII矢視断面図である。
なお、実施の形態5のエンコーダの取り付け治具は、隙間調整ボルト20およびスプリングピン21の配設本数及び配置位置が、上記実施の形態1の隙間調整ボルト20およびスプリングピン21と異なるが、他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明の便宜上、図6および図7ではエンコーダの取り付け治具に実施の形態1のエンコーダの取り付け治具10と同一符号を付して説明する。
図6および図7において、モータ回転軸2cは、断面正方形形に形成されている。なお、基部12の軸心に軸嵌合部13の軸嵌合穴14の中心が一致されている。そして、筒状体部13aの軸方向に所定の間隔をあけた同一円周上の部位に、隙間調整ボルト20が、4本ずつ周方向に90°の等角ピッチで螺合され、それぞれの先端がモータ回転軸2cの断面正方形の各辺に当接されている。
このとき、すべての隙間調整ボルト20の挿入長が同じであり、モータ回転軸2cの断面正方形の辺と筒状体部13aの内周面との間の最大の隙間Aがモータ軸周りに対称に形成されている。つまり、モータ回転軸2cの軸心に軸嵌合穴14の軸心が一致され、補助軸11の軸心がモータ回転軸2cの軸心に一致している。
さらに、4つのスプリングピン21が、モータ回転軸2cの異なる軸方向の位置で4本ずつ配置された隙間調整ボルト20の間に配置され、それぞれのスプリングピン21は、筒状体部13aを貫通し、その先端がモータ回転軸2cの径方向の内部にまで挿入されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
また、エンコーダ4の駆動モータ1周りへの取り付けは、まず、筒状体部13aの異なる軸方向の部位の同一円周上にそれぞれ螺合された4本ずつの隙間調整ボルト20の挿入長を、それぞれ上記実施の形態3と同様に調整する。そして、補助軸11の軸心をモータ回転軸2cの軸心に一致させつつ駆動モータ1周りにエンコーダ4を取り付けることができる。
この実施の形態5では、4本ずつの隙間調整ボルト20が、異なる筒状体部13aの軸方向の位置に、挿入長を容易に調整可能なように筒状体部13aに螺合されているので、補助軸11の軸心をモータ回転軸2cの軸心に一致させることができる。
従って、異なる筒状体部13aの軸方向の位置で、4本ずつの隙間調整ボルト20が螺合されたので、補助軸11をモータ回転軸2cへ支持させる際に、補助軸11が自重によってモータ回転軸2cの軸方向に対して傾くことが抑制される。さらに、スプリングピン21を筒状体部13aおよびモータ回転軸2cに挿入する際、補助軸11の径方向の負荷が補助軸11にかかって補助軸11が傾くことが抑制される。
従って、エンコーダフレーム部6では、さらに安定したモータ回転軸2cの機械的回転変位量の検出が期待できる。
なお、上記実施の形態5では、軸嵌合部13の筒状体部13aに同一円周上に位置するように螺合された4本ずつの隙間調整ボルト20が、軸方向に2列配設されているが、軸方向に2列配列するものに限定されるものではなく、筒状体部13aの同一円周上に位置するように螺合される隙間調整ボルト20は、筒状体部13aの軸方向に3列以上配設されていてもよい。
なお、上記各実施の形態では、複数の隙間調整ボルト20が、等角ピッチで筒状体部13aに同一円周上に螺合されるものとして説明したが、隙間調整ボルト20は、等角ピッチで筒状部材13aに配設されるものに限定されるものではなく、隣接する隙間調整ボルト20の間の角度間隔が180°以下になるように配設されていればよい。
また、固定ピンとしてのスプリングピン21を用いて、モータ回転軸2a〜2cと補助軸11とを固定するものとして説明したが、固定ピンはスプリングピン21に限定されるものではなく、ねじなども含まれるものとする。
この発明の実施の形態1に係るエンコーダの取り付け治具により、エンコーダが駆動モータ周りに取り付けられた状態を示す一部破断側面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 この発明の実施の形態3に係る駆動モータ周りにエンコーダが取り付けられた状態を示す縦断面図であり、図2に相当する図である。 この発明の実施の形態4に係るエンコーダの取り付け治具により、エンコーダが駆動モータ周りに取り付けられた状態を示す一部破断側面図である。 図4のV−V矢視断面図である。 この発明の実施の形態5に係るエンコーダの取り付け治具により、エンコーダが駆動モータ周りに取り付けられた状態を示す一部破断側面図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。
符号の説明
1 駆動モータ、2a〜2c モータ回転軸、4 エンコーダ、5 エンコーダ回転部、6 エンコーダフレーム部、10 エンコーダ取り付け治具、11 補助軸、12 基部、13 軸嵌合部、14 軸嵌合穴、20 隙間調整ボルト、21 スプリングピン(固定ピン)、22 固定手段。

Claims (5)

  1. 駆動モータのモータ回転軸の機械的回転変位量を取り出すエンコーダ回転部、および上記エンコーダ回転部が取り出した回転変位量を取得し、該回転変位量を電気的信号に変換して出力するエンコーダフレーム部を有するエンコーダを、上記駆動モータに取り付けるためのエンコーダの取り付け治具であって、
    上記エンコーダ回転部が外嵌状態に同軸に装着、固定される円柱状の基部、および該基部の一端に一体に形成された円柱状の軸嵌合部を有し、上記モータ回転軸に外嵌状態に装着される断面円形の軸嵌合穴が上記軸嵌合部の一端に形成された補助軸と、
    それぞれ軸方向を上記軸嵌合部の径方向に一致させて同一円周上に位置する複数箇所に螺合されて、上記軸嵌合穴内への延出長を調整可能に構成された複数本の隙間調整ボルトと、
    上記軸嵌合部の同一円周上の複数箇所に設けられた孔方向を径方向とする貫通孔に圧入され、上記軸嵌合穴内への延出端が、上記軸嵌合穴内に挿入された上記モータ回転軸に当接して、該モータ回転軸と上記補助軸とを固定する複数の固定ピンと、
    上記駆動モータの固定本体部と上記エンコーダフレーム部とを固定接続する固定手段と、
    を備えることを特徴とするエンコーダの取り付け治具。
  2. 上記隙間調整ボルトの螺合位置と上記固定ピンとの圧入位置とが上記軸嵌合部の軸方向にずれていることを特徴とする請求項1記載のエンコーダの取り付け治具。
  3. 上記軸嵌合部に同一円周上に位置するように螺合された上記複数の隙間調整ボルトが、軸方向に複数列に配列されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のエンコーダ取り付け治具。
  4. 上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエンコーダ取り付け治具を用いて駆動モータにエンコーダを取り付けるためのエンコーダの取り付け方法であって、
    上記モータ回転軸に上記軸嵌合部を外嵌状態に装着して上記補助軸を配設する工程と、
    上記複数の隙間調整ボルトの上記軸嵌合穴内への延出量を調整して上記補助軸の軸心を上記モータ回転軸の軸心に一致させて上記補助軸を上記モータ回転軸に支持させる工程と、
    上記固定ピンを上記貫通穴に圧入して上記補助軸を上記モータ回転軸に固定する工程と、
    上記エンコーダ回転部を上記基部に外嵌状態に装着して上記エンコーダを配設した後、該エンコーダ回転部を該基部に固定する工程と、
    上記固定手段により上記エンコーダフレーム部を上記駆動モータの固定本体部に固定する工程と、
    を備えることを特徴とするエンコーダの取り付け方法。
  5. 上記複数の隙間調整ボルトの上記軸嵌合穴内への延出量を調整して上記補助軸の軸心を上記モータ回転軸の軸心に一致させて上記補助軸を上記モータ回転軸に支持させる上記工程において、
    上記複数の隙間調整ボルトの上記軸嵌合穴内への延出量を調整して上記モータ回転軸に上記補助軸を支持させる工程と、
    上記モータ回転軸を回転させて上記補助軸を供回りさせて上記基部の外周面の径方向の変位量を測定する工程と、を繰り返し、
    上記変位量がゼロとなるように、上記複数の隙間調整ボルトの上記軸嵌合穴内への延出量を調整することを特徴とする請求項4記載のエンコーダの取り付け方法。
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