JP2008145257A - 回転検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化等に起因した歪みの発生を抑制し、素子を確実に保持することによって安定した検出結果を得ると共に検出精度の向上を図る。
【解決手段】磁電変換素子78と処理部80を含むセンサ部70a、70bを有する回転検出センサ66では、ケーシング72の内部に配設された前記センサ部70a、70bの一部がポッテイング樹脂からなる封止部76によって該ケーシング72に対して固定されると共に、前記処理部80に接続される接続端子86が前記ケーシング72の端部に配設されたホルダ74の第1〜第4ターミナル88、90、92、94に対して抵抗溶接によって電気的に接続される。また、金属製材料からなるケーシング72と樹脂製材料からなる封止部76の熱膨張係数を略同等に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁界変化を検知することによって回転体の回転量を検出可能な回転検出センサに関する。
従来から、例えば、二輪車、自動車のエンジンには、スロットルバルブの開度を制御することにより前記エンジンへの吸入空気量を制御可能なスロットル制御装置が用いられ、前記スロットル制御装置には、スロットルバルブの開度(回転角度)を検出するための回転検出センサが備えられている。この回転検出センサは、スロットルバルブに連結されたヨークに一組の永久磁石が装着され、前記ヨークが前記スロットルバルブと共に回転することにより、前記一組の永久磁石の間に配置されたセンシングユニットのIC内蔵部を横切る磁界が変化する。そして、この磁界の変化をIC内蔵部で検出して出力端子から出力することによって制御部を介してスロットルバルブの回転角度が算出される(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、磁気を検出する感磁部をホルダの内部に設け、前記ホルダに充填されたポッティング樹脂によって前記感磁部を前記ケーシング内に封止した回転検出センサが開示されている。この回転検出センサでは、柔軟性を有するポッティング樹脂によって感磁部をホルダに対して一体的にモールドすることにより、樹脂が硬化した際に前記感磁部に付与される応力を軽減してセンサ特性の低下を防止する構成としている。
特許第3412276号公報 特開2005−091275号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、IC内蔵部が樹脂製材料からなるハウジングに装着されているため、温度変化によって前記ハウジングの変形が生じた際に、その歪みによって前記IC内蔵部に応力が付与されて検出精度の低下を招く懸念がある。また、特許文献2に開示された回転検出センサでは、感磁部が柔軟性を有するポッティング樹脂によって弾性的に封止されているため、エンジンの振動や温度変化によって前記感磁部の位置がずれてしまうことが懸念され、それに伴って、感磁部による検出精度の低下を招くという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、温度変化等に起因した歪みの発生を抑制し、素子を確実に保持することによって安定した検出結果が得られると共に検出精度の向上を図ることが可能な回転検出センサを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ボディと、該ボディに支持される回転体を有し、前記回転体の回転角度を検出する回転検出センサにおいて、
ケーシングと、
パッケージに保持されて前記ケーシングの内部に収容され、前記回転体の回転作用下に生じる磁界の変化を検出する磁電変換素子と、
前記磁電変換素子に接続され、該磁電変換素子による検出信号を出力する複数の端子と、
前記ケーシングの内部に充填される樹脂製材料からなり、前記樹脂製材料の硬化によって前記磁電変換素子を該ケーシング内に固定する封止部と、
を備え、
前記封止部を構成する樹脂製材料及び前記ケーシングの熱膨張係数が、前記パッケージの熱膨張係数と略同等に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、パッケージに保持された磁電変換素子を収容するケーシングと、該ケーシングに樹脂製材料を充填して硬化させた封止部とを備え、前記ケーシング内に前記磁電変換素子が収容された状態で、樹脂製材料を硬化させることによって封止部を介して前記磁電変換素子を含むパッケージを固定している。また、ケーシング及び樹脂製材料からなる封止部の熱膨張係数と、前記パッケージの熱膨張係数とが略同等となるように設定している。
従って、ケーシング内に磁電変換素子を確実に固定して振動等による位置ずれを防止することができると共に、温度変化等に起因してケーシング及び封止部と
前記磁電変換素子を含むパッケージとの間に生じる相対的な歪みの発生を防止することができる。そのため、ケーシングの内部に収容され、且つ、封止部によって固定された磁電変換素子に対して応力が付与されることがなく、前記磁電変換素子における検出精度の低下を招くことが阻止される。その結果、回転角度の検出を安定的に行うことができると共に、その検出精度の向上を図ることができる。
また、ケーシングを、例えば、真鍮、アルミニウム合金及びステンレス等の金属製材料から形成するとよい。
さらに、封止部をエポキシ樹脂から形成するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、パッケージに保持された磁電変換素子を収容するケーシングと、該ケーシングに樹脂製材料を充填して硬化させた封止部との熱膨張係数を、前記パッケージの熱膨張係数と略同等となるようにそれぞれ設定することにより、温度変化等に起因したケーシング及び封止部と前記パッケージとの間の相対的な歪みの発生を防止することができ、前記ケーシング及び封止部の変形に伴う応力が磁電変換素子に対して付与されることがない。そのため、前記磁電変換素子によって回転角度の検出を安定的に行うことができ、且つ、その検出精度の向上を図ることができる。
本発明に係る回転検出センサについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る回転検出センサが装着されたスロットル装置を示す。
先ず、スロットル装置10の概略構成について図1を参照しながら説明する。
このスロットル装置10は、例えば、樹脂製材料から形成されるスロットルボディ(ボディ)12と、前記スロットルボディ12の内部に収容された駆動部14と、前記スロットルボディ12の内部を貫通する吸気通路16と、前記吸気通路16内を流通するエアの流量を調整可能なスロットルバルブ18とを含む。なお、スロットルボディ12には、吸気通路16の上流側にエアクリーナ(図示せず)が接続されると共に、該吸気通路16の下流側にインテークマニホールド(図示せず)が接続され、前記エアクリーナを通過したエアが吸気通路を通じてインテークマニホールドへと流通する。
スロットルボディ12は、その一側面側が開口するように形成され、前記一側面に樹脂製材料からなるカバー20が装着されることによって閉塞される。
このスロットルボディ12は、駆動部14が収容される収容室22を備え、該収容室22は、前記スロットルバルブ18の弁軸24と平行に配置され、その一方が開口した有底円筒状に形成されている。
駆動部14は、例えば、DCモータからなり、前記収容室22に対して固定されている。そして、駆動部14が収容された状態で収容室22がスロットルボディ12の一側面に装着されたカバー20によって密閉される。駆動部14の駆動軸26には、外周面に複数の歯部を有するピニオンギア28が装着され、前記ピニオンギア28を介して前記駆動部14からの駆動力が外部へと伝達される。
この駆動部14は、例えば、アクセルペダルの踏み込み量に応じた出力信号がコントロールユニット(図示せず)を通じて制御信号として入力されて駆動制御される。
また、スロットルボディ12には、開口した側面に臨むようにシャフト30が回転自在に設けられ、前記駆動部14の駆動軸26と略平行に設けられたシャフト30には減速ギア32が支持される。この減速ギア32は、ギア径の異なる大径ギア部34と小径ギア部36とを有し、前記大径ギア部34がピニオンギア28に噛合されると共に、前記小径ギア部36が後述するスロットルギア(回転体)38に対して噛合されている。すなわち、駆動部14からの駆動力が、ピニオンギア28から減速ギア32へと伝達され、該減速ギア32の大径ギア部34及び小径ギア部36によって減速された後にスロットルギア38へと伝達される。
換言すれば、ピニオンギア28、減速ギア32及びスロットルギア38は、駆動部14からの駆動力を減速してスロットルバルブ18へと伝達可能な減速ギア機構として機能する。
さらに、吸気通路16は収容室22と所定間隔離間して形成され、且つ、一定径で前記収容室22の延在方向と略直交するように貫通している。この吸気通路16には、ボア壁部40に支持されたスロットルバルブ18の弁軸24が該吸気通路16の軸線と略直交するように挿通されると共に、前記弁軸24に固定された円盤状の弁体42が配設される。
弁軸24の一端部は、ボア壁部40に形成された第1支持孔44に挿入されて回転自在に支持されると共に、他端部側が、吸気通路16を挟んで前記第1支持孔44と一直線上に形成された第2支持孔46にベアリング48を介して回転自在に支持される。なお、第1支持孔44には、弁軸24を支持するブッシュ50が装着され、その開口部にプラグ52が装着されることによって密封される。
一方、弁軸24の他端部には、半径外方向に突出したギア部54を有するスロットルギア38が連結され、該ギア部54が減速ギア32の小径ギア部36に噛合されている。また、スロットルギア38とスロットルボディ12との間にバックスプリング56が介装され、前記バックスプリング56の弾発力は、弁軸24を中心としてスロットルバルブ18を常に閉じる方向へとスロットルギア38を付勢している。なお、上述したスロットルギア38とスロットルボディ12との間には、スロットルバルブ18の回転変位を所定位置で停止させるためのストッパ手段(図示せず)が設けられる。
このスロットルギア38には、弁軸24と同心状に設けられた円筒状の本体部58を有し、前記本体部58の一端部が、前記弁軸24の他端部にリング部材60を介して加締められている。また、スロットルギア38は、本体部58の他端部が半径外方向に扇形状に拡径し、その周面にギア部54が設けられている。
さらに、本体部58の内周面には、弁軸24の軸線を中心として対称に配置されて磁界を発生する一対の磁石62a、62bが装着される。この磁石62a、62bは、例えば、フェライト磁石からなり、前記本体部58の内側面に沿うように円弧状に形成されて対向配置される。すなわち、本体部58の内周面に対して一対の磁石62a、62bの内周面のみが露呈している。
一方、弁軸24の略中央部には、2本のねじ64によって薄板状の弁体42が固定され、前記弁体42が、駆動部14の駆動作用下に前記弁軸24と共に吸気通路16内で回動変位することにより該弁体42が開閉動作して前記吸気通路16を流通するエアの流量が制御されることとなる。
次に、上述したスロットル装置10に装着される回転検出センサ66について説明する。
この回転検出センサ66は、図1〜図4に示されるように、カバー20の凹部68に臨むようにスロットルボディ12の内部に収容され、一組のセンサ部70a、70bと、該センサ部70a、70bを覆うように設けられる有底筒状のケーシング72と、前記ケーシング72の開口端部を閉塞すると共に前記センサ部70a、70bの一部を保持するホルダ74と、前記センサ部70a、70bを前記ケーシング72の内部に封止する封止部76とを含む。
センサ部70a、70bは、略矩形体状の筐体(パッケージ)77に内蔵された磁電変換素子78と、複数の連結端子(端子)84を介して前記磁電変換素子78に接続される処理部80とを含む。この筐体77は、例えば、エポキシ樹脂等からなる樹脂製材料によって形成され、前記筐体77を構成する樹脂製材料は、その熱膨張係数K1が、例えば、15〜25(10-6/℃)の範囲内(15≦K1≦25)であるものが選択される。
この磁電変換素子78は、例えば、MR素子等の磁気抵抗素子からなり、略L字状に折曲された連結端子84の一端部に接続されている。また、筐体77の両側面には、金属製の突出片82が前記側面に対して略対称となるように突出している。
また、磁電変換素子78を含む筐体77は、スロットルギア38の本体部58に設けられた磁石62a、62bの間となるように略同心状に配置されると共に、その両側面が弁軸24の軸線に対して平行となるように配置される。これにより、一対の磁石62a、62bの間に発生する磁界の方向を磁電変換素子78によって精度良く検出することができる。
さらに、センサ部70a、70bは、一方のセンサ部70aにおける磁電変換素子78と他方のセンサ部70bにおける磁電変換素子78とが互いの向きが反対となるように配置される(図2参照)。なお、センサ部70a、70bにおける磁電変換素子78は、ホルダ74の軸線上となるようにそれぞれ配置されている(図3参照)。
処理部80は、略直方体状に形成され、連結端子84の他端部が接続されている。すなわち、磁電変換素子78及び処理部80は、複数の連結端子84によって互いに電気的に接続されている。また、処理部80には、磁電変換素子78から離間する方向に向かって複数(例えば、3本)の接続端子(端子)86が接続され、前記接続端子86がそれぞれホルダ74にモールドされた第1〜第4ターミナル(第1接続端子)88、90、92、94に接続されている。
このセンサ部70a、70bでは、磁電変換素子78によって検出された検出結果を処理部80へと出力し、前記処理部80において前記検出結果に基づいた演算を行ってコントロールユニット(図示せず)に対して磁界の方向に応じた出力信号を出力することにより、スロットルバルブ18の開度(回転角度)を検出している。
また、センサ部70a、70bを一組設けることにより精度の高い検出を行なうことができると共に、例えば、何らかの原因でどちらか一方のセンサ部70a(70b)に不具合が生じた場合でも、他方のセンサ部70b(70a)を利用して磁界の方向を検出することが可能となる。なお、センサ部70a、70bは、一組設けられる場合に限定されるものではなくどちらか1つだけ設けるようにしてもよい。
ケーシング72は、その開口した端部に半径外方向に突出した鍔部96を有し、前記鍔部96がホルダ74のフランジ部98に当接するように装着される。このケーシング72の内壁面には、図示しないガイド溝が軸線方向に沿って形成され、前記ガイド溝に対して磁電変換素子78の突出片82がそれぞれガイドされることによってセンサ部70a、70bがそれぞれ位置決めされる。
また、ケーシング72は、例えば、真鍮、アルミニウム合金及びステンレス等の金属製材料から形成され、その熱膨張係数K2が、例えば、15〜25(10-6/℃)の範囲内(15≦K2≦25)となるように設定される。換言すれば、ケーシング72の材質は、熱膨張係数K2が15〜25(10-6/℃)の範囲内となるような特性を備えた金属製材料の中から選択される。
ホルダ74は、例えば、エポキシ樹脂等の樹脂製材料から一体成形され、ケーシング72の開口端部に拡幅して形成されたフランジ部98と、前記フランジ部98に対して前記ケーシング72側へと突出し、センサ部70a、70bを構成する処理部80を保持可能なヨーク部100とを有する。
このヨーク部100には、処理部80が挿通される装着孔102がそれぞれ軸線方向に沿って設けられると共に、前記装着孔102の端部からフランジ部98側に向かって幅狭状に貫通した挿通孔104に接続端子86が挿通されてその端部が外部へと露呈する。
また、フランジ部98は、ホルダ74の軸線方向と略直交方向に所定幅で延在した断面略矩形状に形成され、前記フランジ部98の内部には第1〜第4ターミナル88、90、92、94の一部が一体的にモールドされている(図5参照)。
図5に示される第1ターミナル88は電源端子として機能し、ホルダ74のフランジ部98にモールドされる第1ベース部106と、前記第1ベース部106に対して突出して前記フランジ部98の外部に露呈した第1端子部108aと、前記第1ベース部106の両側部に所定間隔離間して設けられ、接続端子86に対してそれぞれ接続される一組の第2端子部110aとを有する。
第2ターミナル90はアース端子として機能し、ホルダ74のフランジ部98にモールドされる第2ベース部112と、前記第2ベース部112に対して突出して前記フランジ部98の外部に露呈した第1端子部108bと、前記第2ベース部112の両側部に所定間隔離間して設けられ、接続端子86に対してそれぞれ接続される一組の第2端子部110bとを有する。
第1及び第2ベース部106、112は平板状に形成され、互いに所定間隔離間するように配置される。そして、第1ベース部106と第2ベース部112とが一組のチップコンデンサ114を介して互いに電気的に接続されている。
第1端子部108a、108bは、第1及び第2ベース部106、112と同一平面上でホルダ74から離間する方向に所定長だけ延在した後に、それぞれ略直角に折曲される。なお、第1ターミナル88の第1端子部108aと第2ターミナル90の第1端子部108bは、ホルダ74の中心に対して略対称となるように配置される。そして、第1端子部108a、108bの先端は、センサ部70a、70b側に向かって略直角に折曲して延在する。
第2端子部110a、110bは、第1及び第2ベース部106、112の両側部にそれぞれ所定間隔離間して設けられると共に、前記第1及び第2ベース部106、112に対してセンサ部70a、70bから離間する方向へと略直角に折曲されて延在している。そして、第1及び第2ターミナル88、90がホルダ74にモールドされた際、該ホルダ74の内部側となるように第2端子部110a、110bが配設され、前記第1ターミナル88の第2端子部110aと第2ターミナル90の第2端子部110bとが所定間隔離間して略並列に配置される。
一方、第3及び第4ターミナル92、94は、センサ部70a、70bからの出力信号を外部(例えば、コントロールユニット)へと出力する出力端子としてそれぞれ機能し、前記第3ターミナル92が、前記第1ターミナル88に隣接して配置され、前記第4ターミナル94が、前記第2ターミナル90に隣接して配置される。また、第3及び第4ターミナル92、94は、ホルダ74のフランジ部98からそれぞれ水平方向に突出した第3端子部116a、116bと、前記フランジ部98に一部がモールドされた第4端子部118a、118bとを含む。
第3端子部116a、116bは、ホルダ74から離間する方向に水平に所定長だけ延在した後に、第1及び第2ターミナル88、90における第1端子部108a、108bに接近する方向へとそれぞれ直角に折曲されて延在している。そして、第3端子部116a、116bの先端は、それぞれセンサ部70a、70b側に向かって略直角に折曲される。
第4端子部118a、118bは、第1及び第2ターミナル88、90の第2端子部110a、110bに対して所定間隔離間して並列に配置され、前記第2端子部110a、110bと同様にセンサ部70a、70bから離間する方向へと略直角に折曲されて延在している。
そして、第1〜第4端子部108a、108b、110a、110b、116a、116b、118a、118bには、処理部80に接続された複数の接続端子86が当接し、前記接続端子86が接触した状態で抵抗溶接が行われる。これにより、第1〜第4端子部108a、108b、110a、110b、116a、116b、118a、118bを有する第1〜第4ターミナル88、90、92、94がそれぞれセンサ部70a、70bに対して電気的に接続されることとなる。
封止部76は、ケーシング72の内部にセンサ部70a、70bが配置された状態でポッテイング樹脂を充填して硬化させることによって形成され、前記封止部76によってセンサ部70a、70bを構成する磁電変換素子78、処理部80の一部、連結端子84が前記ケーシング72に対して固定される。
このポッテイング樹脂は、例えば、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂からなり、その熱膨張係数K3が、例えば、15〜25(10-6/℃)の範囲内(15≦K3≦25)となるように設定される。すなわち、封止部76の熱膨張係数K3は、ケーシング72の熱膨張係数K2と略同等となるように設定されると共に、
磁電変換素子78が保持される筐体77の熱膨張係数K1と略同等となるように設定される(K3≒K2≒K1)。
カバー20には、図4に示されるように、図示しないコントロールユニットに接続される電源用、アース用、信号出力用となる複数の出力ターミナル120a〜120dがインサート成形によって一体的に設けられている。この出力ターミナル120a〜120dは、金属製材料から形成されて互いに所定間隔離間して配置され、カバー20の内部を回転検出センサ66側に向かってそれぞれ延在するように配設される。出力ターミナル120a〜120dは、回転検出センサ66を構成するホルダ74にモールドされた第1〜第4ターミナル88、90、92、94における第1及び第3端子部108a、108b、116a、116bに対してそれぞれ接続されている。
詳細には、電源用の出力ターミナル120aが、第1ターミナル88に接続され、アース用の出力ターミナル120bが、第2ターミナル90に接続されると共に、信号出力用の出力ターミナル120c、120dが、第3及び第4ターミナル92、94にそれぞれ接続される。
また、カバー20の内面には回転検出センサ66に対応する凹部68が形成され、前記カバー20をスロットルボディ12の側面に装着した際に、該回転検出センサ66の一部が収容される。
本発明の実施の形態に係る回転検出センサ66が適用されたスロットル装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、前記回転検出センサ66の組み立て作業について説明する。
先ず、第1〜第4ターミナル88、90、92、94を図示しない成形型に固定して樹脂製材料を充填して硬化させることにより該第1〜第4ターミナル88、90、92、94がフランジ部98にモールドされたホルダ74が形成される。
次に、ホルダ74の装着孔102にセンサ部70a、70bを構成する処理部80を装着すると共に、該処理部80に接続された接続端子86を挿通孔104を介して外部へと露呈させ、前記接続端子86の端部と第1〜第4ターミナル88、90、92、94とをそれぞれ抵抗溶接によって接続する。なお、複数の接続端子86は、第1及び第2ターミナル88、90における第2端子部110a、110b、第3及び第4ターミナル92、94における第4端子部118a、118bと対向する位置にそれぞれ配置される。そして、第1ターミナル88における第1ベース部106と第2ターミナル90における第2ベース部112とを跨ぐように一組のチップコンデンサ114で半田付けして接続する。
次に、ヨーク部100を覆うようにホルダ74の外周側にケーシング72を装着し、該ケーシング72の鍔部96をフランジ部98に当接させる。これにより、一組のセンサ部70a、70bがケーシング72の内部に完全に収容された状態となる。そして、ホルダ74のフランジ部98に形成された充填孔122からケーシング72の内部に柔軟性を有するポッティング樹脂を充填する。これにより、未硬化状態のポッティング樹脂によって前記センサ部70a、70bを構成する磁電変換素子78、連結端子84及び処理部80の一部が覆われる。そして、このポッティング樹脂が時間の経過と共に硬化して封止部76を構成し、前記封止部76によってセンサ部70a、70bがケーシング72の内部に固定される。
次に、このように組み付けられた回転検出センサ66を、ホルダ74側からカバー20の凹部68に対して装着し、前記カバー20にモールドされている複数の出力ターミナル120a〜120dと第1〜第4ターミナル88、90、92、94とをそれぞれ抵抗溶接によって接続する。
最後に、回転検出センサ66のホルダ74とカバーとの装着部位近傍にポッティング樹脂を充填させて一体的に固定して組み付け作業が完了する。
このようにして組み立てられる回転検出センサ66が装着されたスロットル装置10では、エンジンが始動されると、ECU等のコントロールユニットからの制御信号によって駆動部14が駆動制御され、前記駆動部14からの駆動力が減速ギア機構を介してスロットルバルブ18へと伝達されて前記スロットルバルブ18を開閉動作させる。これにより、スロットルバルブ18の開閉によって吸気通路16を流通するエアの流量が制御される。
そして、スロットルバルブ18の開閉動作に伴って弁軸24と共にスロットルギア38が回転することにより、該スロットルギア38に装着された一対の磁石62a、62bが一体的に回転し、その回転角度に応じてセンサ部70a、70bに交差する磁界の方向が変化する。その結果、センサ部70a、70bを構成する磁電変換素子78によって磁界の変化が検出されて処理部80で処理された後、接続端子86、第3及び第4ターミナル92、94、出力ターミナル120c、120dを通じて出力信号として図示しないコントロールユニットへと入力される。その結果、この出力信号に基づいた弁軸24の回転角、すなわち、スロットルバルブ18の開度が算出されることとなる。
以上のように、本実施の形態では、筐体77に保持された磁電変換素子78を含むセンサ部70a、70bとケーシング72とをポッティング樹脂からなる封止部76によって固定しつつ、温度変化による歪みを防止するために前記封止部76の熱膨張係数K3及びケーシング72の熱膨張係数K2と、前記筐体77の熱膨張係数K1とを略同等となるように設定している。これにより、回転検出センサ66においてケーシング72にセンサ部70a、70bを確実に固定して振動等による位置ずれを防止することができる。
また、温度変化等に起因したケーシング72とセンサ部70a、70bとの間に生じる相対的な歪みの発生を防止することができるため、センサ部70a、70bに対する応力の付与が素子されて検出精度の低下を招くことがない。すなわち、センサ部70a、70bによる検出精度の向上を図ることができる。
換言すれば、上述した回転検出センサ66を、例えば、自動車や二輪車等のエンジンにおけるスロットル装置10に適用した場合においても、前記エンジンの振動及び温度変化の影響を受けることなく、高精度な検出を安定的に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る回転検出センサが適用されたスロットル装置の全体縦断面図である。 図1の回転検出センサにおいてケーシングを離脱させ、且つ、封止部が形成される前の状態を示す斜視図である。 図2に示す回転検出センサの縦断面図である。 図2の回転検出センサをホルダのフランジ部側から見た平面図である。 スロットルボディに装着される側面側から見たカバーの単体平面図である。
符号の説明
10…スロットル装置 12…スロットルボディ
14…駆動部 16…吸気通路
18…スロットルバルブ 20…カバー
24…弁軸 28…ピニオンギア
32…減速ギア 38…スロットルギア
42…弁体 56…バックスプリング
62a、62b…磁石 66…回転検出センサ
70a、70b…センサ部 72…ケーシング
74…ホルダ 76…封止部
77…筐体 78…磁電変換素子
80…処理部 84…連結端子
86…接続端子 88…第1ターミナル
90…第2ターミナル 92…第3ターミナル
94…第4ターミナル 106…第1ベース部
108a、108b…第1端子部 110a、110b…第2端子部
112…第2ベース部 116a、116b…第3端子部
118a、118b…第4端子部 120a〜120d…出力ターミナル

Claims (3)

  1. ボディと、該ボディに支持される回転体を有し、前記回転体の回転角度を検出する回転検出センサにおいて、
    ケーシングと、
    パッケージに保持されて前記ケーシングの内部に収容され、前記回転体の回転作用下に生じる磁界の変化を検出する磁電変換素子と、
    前記磁電変換素子に接続され、該磁電変換素子による検出信号を出力する複数の端子と、
    前記ケーシングの内部に充填される樹脂製材料からなり、前記樹脂製材料の硬化によって前記磁電変換素子を該ケーシング内に固定する封止部と、
    を備え、
    前記封止部を構成する樹脂製材料及び前記ケーシングの熱膨張係数が、前記パッケージの熱膨張係数と略同等に設定されることを特徴とする回転検出センサ。
  2. 請求項1記載の回転検出センサにおいて、
    前記ケーシングは、金属製材料から形成されることを特徴とする回転検出センサ。
  3. 請求項1又は2記載の回転検出センサにおいて、
    前記封止部は、エポキシ樹脂から形成されることを特徴とする回転検出センサ。
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