JP2008145129A - 燃料集合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 平均濃縮度を3.9重量%以上として高濃縮度化を図った燃料集合体において、熱的余裕を確保しつつH/U比を最適化できる構成を提供する。
【解決手段】 燃料集合体2Aは、9行9列の正方格子状に配置された第1および第2の燃料棒3,13と、1本の角型ウォータチャネル11とを備えている。角型ウォータチャネル11が配置される領域を、燃料集合体2の中央部で第1の燃料棒3が3行3列で配置可能な範囲としている。第2の燃料棒13は第1の燃料棒3よりは燃料有効長の短い部分長燃料棒によって形成されている。第2の燃料棒13は、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置の全ての位置に合計12本配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、沸騰水型原子炉(BWR;Boiling Water Reactor)に装荷される燃料集合体に関し、特に、角型ウォータチャネルと燃料有効長の短い部分長燃料棒とが備えられた燃料集合体に関するものである。
沸騰水型原子炉(以下、BWRという)の炉心1は、一般的に図15に示すように、4体の燃料集合体102を1組としてこれを多数配置して構成されている。各燃料集合体102は燃料棒3を正方格子状に配列して構成した燃料バンドルを備え、この燃料バンドルを単位セル4の中央に据え、燃料バンドルを囲むように平面視矩形状に形成されたチャンネルボックス5を配置することで、このチャンネルボックス5の外側に冷却材の軽水が沸騰せずに流れる流路となるギャップ水領域を形成している。このギャップ水領域には、制御棒6が挿入されるギャップ水領域7と制御棒6の出し入れがないギャップ水領域8の2種類があり、これらギャップ水領域7,8は、燃料集合体102を制御棒側と反制御棒側に分ける対角線9によって区分けされている。
現在運転中のBWRの炉心1には、ギャップ水領域7およびギャップ水領域8の面積が等しい炉心と、ギャップ水領域7の面積がギャップ水領域8の面積よりも広い炉心とがあり、前者はC格子炉心と呼ばれ、後者はD格子炉心と呼ばれている。燃料バンドルには水ロッド10が配置され、燃料バンドル上下部はチャンネルボックス5に挿入され、燃料棒3および水ロッド10の上下端は上部タイプレートおよび下部タイプレート(いずれも図示せず)によって支持されている。水ロッド10の代わりに、角型ウォータチャンネルを用いる場合もある。
この燃料集合体102では、運転時、わずかに未飽和状態の冷却水が下部タイプレートの孔から燃料棒3間に流入し、燃料棒3間を下部から上部に流れるにつれ燃料棒3により加熱されて沸騰し、二相流となって上部タイプレートの孔から流出していく。その結果、冷却材のボイド率は燃料集合体102の下部では0%だが、上部では70%程度にも達し、燃料集合体102の中心的な特性を決める要因である減速材対燃料比、すなわち水素対ウラン比(H/U比)が軸方向位置で大きく異なることになる。この軸方向のH/U比の分布は、炉停止余裕を減少させるという影響を与える。
一方、図15において、燃料集合体102のチャンネルボックス5の外側には、制御棒6や中性子検出器計装管(図示せず)を配置するための間隙が設けられ、この間隙は飽和水で満たされており、上述したように、冷却材の軽水が沸騰せずに流れる流路となる制御棒6が挿入されるギャップ水領域7と、制御棒6の出し入れがないギャップ水領域8の2種類がある。このようなギャップ水領域7,8が存在するため、燃料集合体102の周辺部(間隙に近い領域)にある燃料棒3と、燃料集合体102中心部の燃料棒3とでは、飽和水による影響が異なる。
すなわち、ギャップ水領域7,8に近い燃料集合体102の周辺部は、中心部に比べH/U比が大きな領域となる。このように、中心的な特性を決める要因であるH/U比が、燃料集合体102内の径方向位置で異なることになる。この径方向のH/U比は、局所出力ピーキングを増大させるという影響を与える。また、特に、図15に示す炉心1は、ギャップ水領域7の面積がギャップ水領域8の面積よりも広いD格子炉心となっており、ギャップ水領域7およびギャップ水領域8の面積が等しいC格子炉心とは異なるタイプとなっている。そのため、制御棒6に面する側とその反対側とではH/U比が大きく異なることになる。
このH/U比は、中性子の平均エネルギーを決定するパラメータである。このH/U比の特性を図16により説明する。図16は、一般的な沸騰水型原子炉の燃料集合体について、その平均濃縮度を所定の値とし、横軸にH/Uをとったときの無限増倍率の挙動を示したものである。図示のように、はじめH/U比が増加すると、中性子平均エネルギーが低く(中性子スペクトルがソフトに)なって核燃料物質との核分裂反応が促進され、無限増倍率も増加する。しかしこのとき一方で、中性子スペクトルがソフトになるほど、減速材(軽水)による中性子吸収反応も増大することから、あるH/U比で無限増倍率はピークを迎え、これ以降はH/U比が増大するほど無限増倍率が低下するようになる。すなわち、このピークが、できるだけ少ない燃料で高いエネルギーを得る(=燃料経済性)観点からのH/U比の最適値となる。ただし、このとき実際は、反応度係数を適度に負の値にしておくという観点から、このピーク位置よりも若干小さい値x1を現実の最適値(以下単に、最適値という)としている。
以上説明したように、H/U比の軸方向・径方向分布を改善し最適化することは燃料を経済的に使用するという観点から非常に重要であるため、従来、種々の方法でその改善が行われている。以下、それらについて順次説明する。
(1)軸方向のH/U比の改善について
燃料集合体の軸方向のH/U比の改善のための方策としては、例えば特許文献1に記載されているように、従来、燃料有効長が通常燃料棒よりも短い部分長燃料棒を設ける構成が提案されている。この部分長燃料棒を設けることにより、相変化を生じない飽和水領域を増加させるとともに軸方向の燃料装荷量を調整し、軸方向のH/U比を改善することができる。このような構造の一例を図17に示す。この構造は、9行9列の正方格子状配列に72本の燃料棒3を配置し、中央部の燃料棒9本分のスペースに角型ウォータチャンネル11を設け、部分長燃料棒13を燃料集合体内に均等に配置したものである。
(2)径方向のH/U比の改善について
一方、燃料集合体の径方向のH/U比の改善のための方策としては、従来、水ロッド本数を増加させるかまたは水ロッドを大型化する構成がある。これのようにすれば、中性子減速効果の十分でない燃料集合体の中央領域において水ロッド領域を増大し、これにより径方向のH/U比を改善することができる。特に、D格子炉心に装荷される燃料集合体では、図15で前述したように、制御棒6が位置する側のギャップ水領域7と、その反対側のギャップ水領域8の面積が等しくないことにより、径方向のH/U比が不均一となり、局所出力ピーキングが増大する傾向にある。これに対しては、従来より燃料棒3のウラン235の濃縮度を調整する方法が用いられている。すなわち、熱中性子束の小さな狭いギャップ水領域7に面する側の燃料棒3を比較的高い濃縮度とし、熱中性子束の大きな広いギャップ水領域8に対面する側の燃料棒を比較的低い濃縮度とすることにより、両者の出力差を低減し、径方向の局所出力ピーキングを抑制するものである。
(3)高燃焼度化におけるH/U比の改善
ところで、近年、沸騰水型原子炉において、プラント利用率の向上とともにウラン資源を有効に活用する方法として、燃料の高燃焼度化および長期運転サイクル化が提唱されている。このとき、燃料集合体の取出燃焼度を高めるためには濃縮度を高める必要があるため、H/U比が影響を受けることになる。また、長期運転サイクル化による炉内滞在期間の延長は、H/U比が軸方向・径方向で異なるという影響を燃料が炉心内で長期間受けることを意味しており、このH/U比の影響がさらに拡大することになる。
燃料集合体におけるH/U比の改善に関する広く知られている技術として、(イ)燃料集合体内にウォータロッドやウォータチャンネルを配置する方法、(ロ)部分長燃料棒のように有効長の一部に、燃料棒部がなく、減速材が流れることのできる燃料棒を配置する方法がある。また、これとは異なる方法として、(ハ)ウォータロッドやウォータチャンネルおよび部分長燃料棒の配置の方法を特定する方法により、実効的にH/U比の改善ができる方法が考えられてきた。(イ)の方法は、特許文献2に、(ロ)の方法は、特許文献3に、(ハ)の方法は、特許文献4にその内容が記載されている。
(イ)のうち、燃料棒が配置できる位置3行3列にウォータチャンネルを配置する技術と(ロ)の部分長燃料棒を組み合わせた技術は、特許文献5にも記載されている。また、(イ)のうち、燃料棒が配置できる位置7箇所にウォータロッドを配置する技術と(ロ)の部分長燃料棒、および(ハ)の技術を組み合わせた技術は、特許文献6にも記載されている。しかしながら、前記燃料棒が配置できる位置3行3列にウォータチャンネルを配置する技術で、角型のウォータチャンネルであることからもわかるように、十分な減速材領域を確保できていることから、さらにH/Uを改善する(ハ)の技術を合わせて実施する必要は全くなかった。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
特開昭52−50498号公報 特開昭62−217186号公報 特開昭52−50498号公報 特開平11−194190号公報 特開平11−109073号公報 特開平10−260281号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の課題が存在する。複数の燃料棒配置位置にウォータロッドやウォータチャネルを配置すると、当然ながら減速材である水が、集中的に配置されるので、減速が促進され、結果として、ウォータロッドやウォータチャネル周りの燃料棒の局所出力分布が大きくなる。局所出力分布が大きくなると、燃料棒の出力が局所的に大きくなるため、十分な熱的余裕を確保できなくなる。そのため、当該燃料棒の濃縮度を小さくすることが必要になっていた。高燃焼度化させるには、燃料集合体の濃縮度を増加させる必要があるが、結局、逆に燃料棒の濃縮度を下げざるを得なくなっており、これらを同時に解決する必要に迫られていた。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、平均濃縮度を3.9重量%以上として高濃縮度化を図った燃料集合体において、熱的余裕を確保しつつH/U比を最適化できる構成を提供することにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が2本以上配置可能な領域に配置された少なくとも1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置の全ての位置に前記第2の燃料棒を配置したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記角型ウォータチャネルを1本とし、この角型ウォータチャネルが占める領域を燃料棒が3行3列で配置可能な領域としたものである。
請求項3に係る発明は、9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が3行3列で配置可能な領域に配置された1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒を配置したものである。
請求項4に係る発明は、9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が3行3列で配置可能な領域に配置された1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒を配置したものである。
請求項5に係る発明は、9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が3行3列で配置可能な領域に配置された1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺のうちの2辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒を配置し、かつ前記角型ウォータチャネルの4辺のうちの他の2辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒を配置したものである。
ウォータボックスの中には、中性子の減速材の役目を果たす水が流れており、ウォータボックスに隣接する燃料棒配置位置は、その減速効果により熱中性子束が大きくなっている。そのため、ウォータボックスに隣接する燃料棒配置位置12箇所に濃縮度の高い燃料棒を配置すると、熱中性子束が高いために、その燃料棒の出力の大きさを示す局所出力因子が高くなってしまう。これを解決する方法としては、当該燃料棒の濃縮度を低く抑えることが考えられるが、低い濃縮度の燃料を配置すると燃料集合体全体の平均的な濃縮度が小さくなってしまう。濃縮度が小さくなることは、燃料集合体の燃焼度が低くなり、燃料の経済的な利用が低くなることを意味する。これを解決するために、本発明の方法を適用することで、局所出力因子が高くなる燃料棒を無くしかつ、平均濃縮度を小さくしないことができる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。同図において、上述した図15および図17に示す従来技術において説明した同一または同等の部材については、同一の符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
同図において、燃料集合体2Aは、9×9の正方格子状に配列されたウラン235を含む多数の第1の燃料棒3および第2の燃料棒13を備え、第1の燃料棒3は通常の燃料有効長を有し、第2の燃料棒13は第1の燃料棒3よりは燃料有効長の短い短尺燃料棒または部分長燃料棒と呼ばれる燃料棒によって形成されている。この第2の燃料棒13は、例えば、第1の燃料棒3の燃料有効長の15/24となっている。また、角型ウォータチャネル11を1本とし、この角型ウォータチャネル11が配置される領域を、燃料集合体2の中央部で第1の燃料棒3が3行3列で配置可能な範囲としている。
第2の燃料棒13は、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置の全ての位置に合計12本配置されている。すなわち、第2の燃料棒13は、第1の燃料棒3が3行3列で配置可能な範囲を占めるように配置された角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々の外側に3本ずつ配置されている。なお、本実施例では、この12本のみを第2の燃料棒13としているが、必要に応じてこれ以外の燃料棒配置位置の第1の燃料棒3も第2の燃料棒13としてもよい。
このように第2の燃料棒13を配置することにより、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できる。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
なお、第2の燃料棒13は、燃料集合体2Aの下部には、通常の燃料棒と同様に燃料が配置されているので、角型ウォータチャンネル11に隣接する燃料棒配置位置ではあるが、燃料棒が配置されることになる。しかしながら、燃料集合体下部では、減速材である水のボイド率がまだ大きくなく、角型ウォータチャンネル11とチャンネルボックス5の外側にはさまれた領域の燃料棒の間において減速材の密度が高く、減速材の径方向の分布は、燃料集合体2A上部よりは平坦になっており、角型ウォータチャンネル11に隣接する燃料棒の出力が局所的に高くなることはない。
図2は本発明の第2の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第2の実施形態の燃料集合体2Bにおいては、第2の燃料棒13を、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒13を配置したものである。すなわち、第2の燃料棒13は、第1の燃料棒3が3行3列で配置可能な範囲を占めるように配置された角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々の外側の中央に1本ずつ計4本配置されている。なお、この第2の実施形態においても、この4本のみを第2の燃料棒13としているが、必要に応じてこれ以外の燃料棒配置位置の第1の燃料棒3も第2の燃料棒13としてもよい。
角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、部分長燃料棒である第2の燃料棒13を配置することにより、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できている。また、角型ウォータチャンネル11の1辺に隣接する燃料棒配置には3箇所の燃料棒配置があるが、この3箇所の燃料棒配置の位置がすべて同じ熱中性子束になるわけではなく、中央が最も熱中性子束が高くなる傾向にある。したがって、この第2の実施形態のように、第2の燃料棒13を角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの中央の位置のみに配置しても、上述した第1の実施形態と同様な作用効果が得られる。すなわち、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図3は本発明の第3の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第3の実施形態の燃料集合体2Cにおいては、第2の燃料棒13を、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に配置したものである。すなわち、第2の燃料棒13は、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々の外側であって、各辺に沿って3本の燃料棒が配置可能な位置の中央を除く両側に2本ずつ計8本配置されている。なお、この第3の実施形態においても、この8本のみを第2の燃料棒13としているが、必要に応じてこれ以外の燃料棒配置位置の第1の燃料棒3も第2の燃料棒13としてもよい。
角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、8本の第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できている。角型ウォータチャンネルの1辺に隣接する燃料棒配置位置には、3箇所の燃料棒配置があるが、この3箇所の燃料棒配置の位置がすべて同じ熱中性子束になるわけではなく、中央が最も熱中性子束が高くなる傾向にある。また、第2の燃料棒13の本数は、H/Uに影響を与えるので、角型ウォータチャンネル11に隣接した位置には、8本の第2の燃料棒13を配置したほうがいい場合には、この第3の実施形態が有効となる。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図4は本発明の第4の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第4の実施形態の燃料集合体2Dにおいては、第2の燃料棒13を角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11c,11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒13を2本ずつ計4本配置している。同時に、前記角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dのうちの他の2辺11a,11bの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒13を1本ずつ計2本配置している。なお、この第4の実施形態においては、6本のみを第2の燃料棒としているが、必要に応じて角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置以外の場所の燃料棒を第2の燃料棒13としてもよい。
角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できている。角型ウォータチャンネル11の1辺に隣接する燃料棒配置には、3箇所の燃料棒配置があるが、この3箇所の燃料棒配置の位置がすべて同じ熱中性子束になるわけではなく、中央が最も熱中性子束が高くなる傾向にある。
したがって、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11a,11bの中央の位置のみを第2の燃料棒13にすることにより熱中性子束を低くすることができる。また、第2の燃料棒13の本数は、H/Uに影響を与え、かつ、燃料集合体2Dの径方向の減速材分布が、非対称であることも既に述べたように有り得る。すなわち、従来技術において上述したように、複数の燃料集合体が、炉心内に配置される配置方法には、D格子と呼ばれるものと、C格子と呼ばれるものとがあり、減速材の燃料集合体径方向の分布は必ずしも対称になっている訳ではない。このような場合には、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒3本ずつの燃料棒位置での減速材は、どの4辺も同じになっているわけではない。
このため、この第4の実施形態においては、全4辺11aないし11dについて同じように、第2の燃料棒13を配置するのではなく、必要に応じて配置する位置を変更する必要がある。この場合、第2の燃料棒13を配置することは、その分燃料が発熱する部分を少なくすることであるので、無闇に第2の燃料棒13を多くすることは好ましくない。したがって、第2の燃料棒13をウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置に非対称に配置することも必要になる。したがって、この第4の実施形態のように、他の2辺11c,11dの各々に2本の第2の燃料棒13を配置し、4辺11aないし11dの各々3箇所での第2の燃料棒13の配置方法を同じ配置しないことによって対応している。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図5は本発明の第5の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第5の実施形態の燃料集合体2Eが、上述した第4の実施形態の燃料集合体2Dと異なる点は、第2の燃料棒13を角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11a,11bの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒13を2本ずつ計4本配置し、他の2辺11c,11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒13を1本ずつ計2本配置した点である。なお、この第5の実施形態においては、6本のみを第2の燃料棒としているが、必要に応じて角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置以外の場所の燃料棒を第2の燃料棒13としてもよい。このように構成することにより、上述した第4の実施形態と同様な作用効果が得られる。
図6は本発明の第6の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第6の実施形態の燃料集合体2Fが、上述した第1ないし第5の実施形態の燃料集合体2Aないし2Eと異なる点は、燃料棒が10行10列の正方格子状に配置された点にある。すなわち、この第6の実施形態の燃料集合体2Fは、10行10列の正方格子状に配列されたウラン235を含む79本の第1の燃料棒3および12本の第2の燃料棒13を備えている。第2の燃料棒13は、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置の全ての位置に合計12本配置されている。すなわち、第2の燃料棒13は、第1の燃料棒3が3行3列で配置可能な範囲を占めるように配置された角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々の外側に3本ずつ配置されている。なお、この第6の実施形態では、この12本のみを第2の燃料棒13としているが、必要に応じてこれ以外の燃料棒配置位置の第1の燃料棒3も第2の燃料棒13としてもよい。
角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できている。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図7は本発明の第7の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第7の実施形態の燃料集合体2Gが、上述した第6の実施形態の燃料集合体2Fと異なる点は、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置以外の場所の燃料棒を第2の燃料棒13とした点にある。すなわち、燃料集合体2Gの最外周の4辺の中央部にそれぞれ2本ずつ合計8本の第2の燃料棒13を配置している。これは、同図に示すように、10行10列の燃料棒配列の場合には、燃料棒の配置可能位置3行3列に相当する領域に配置した角型ウォータチャンネル11が、幾何学的に対称位置に配置できないために、減速材の分布が非対称になるからであり、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置に12本配置しただけでは対応できないからである。また、燃料集合体2Gの最外周に配置した第2の燃料棒13の本数を12本としたのは、第2の燃料棒13を配置することは、その分燃料が発熱する部分を少なくすることであるので、無闇に第2の燃料棒13を多くすることは好ましくないからである。
角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できている。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図8は本発明の第8の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第8の実施形態の燃料集合体2Hが、上述した第7の実施形態の燃料集合体2Gと異なる点は、燃料集合体2Gの最外周の4隅にそれぞれ1本ずつ合計4本の第2の燃料棒13を配置した点にある。この第8の実施形態においても、上述した第7の実施形態と同様な作用効果が得られる。
図9は本発明の第9の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第9の実施形態の燃料集合体2Iが、上述した第8の実施形態の燃料集合体2Hと異なる点は、第2の燃料棒13を、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒13を配置した点にある。これは、角型ウォータチャンネル11の各辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置には、それぞれ3箇所の燃料棒配置があるが、この3箇所の燃料棒配置の位置がすべて同じ熱中性子束になるわけではなく、中央が最も熱中性子束が高くなる傾向にある。したがって、中央の位置のみを第2の燃料棒13にすることが有効になることがある。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図10は本発明の第10の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第10の実施形態の燃料集合体2Jが、上述した第8および第9の実施形態の燃料集合体2G,2Hと異なる点は、第2の燃料棒13を、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11c,11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒13を2本ずつ計4本配置している点と、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dのうちの他の2辺11a,11bの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒13を1本ずつ計2本配置した点が異なる。
角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できている。角型ウォータチャンネル11の1辺に隣接する燃料棒配置には、3箇所の燃料棒配置があるが、この3箇所の燃料棒配置の位置がすべて同じ熱中性子束になるわけではなく、中央が最も熱中性子束が高くなる傾向にある。
したがって、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11a,11bの中央の位置のみを第2の燃料棒13にすることにより熱中性子束を低くすることができる。また、第2の燃料棒13の本数は、H/Uに影響を与え、かつ、燃料集合体2Dの径方向の減速材分布が、非対称であることも既に述べたように有り得る。すなわち、従来技術において上述したように、複数の燃料集合体が、炉心内に配置される配置方法には、D格子と呼ばれるものと、C格子と呼ばれるものとがあり、減速材の燃料集合体径方向の分布は必ずしも対称になっているわけではない。このような場合には、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒3本ずつの燃料棒位置での減速材は、どの4辺も同じになっているわけではない。
このため、この第4の実施形態においては、全4辺11aないし11dについて同じように、第2の燃料棒13を配置するのではなく、必要に応じて配置する位置を変更する必要がある。この場合、第2の燃料棒13を配置することは、その分燃料が発熱する部分を少なくすることであるので、無闇に第2の燃料棒13を多くすることは好ましくない。したがって、第2の燃料棒13をウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置に非対称に配置することも必要になる。したがって、この第4の実施形態のように、他の2辺11c,11dの各々に2本の第2の燃料棒13を配置し、4辺11aないし11dの各々3箇所での第2の燃料棒13の配置方法を同じ配置しないことによって対応している。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図11は本発明の第11の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第11の実施形態の燃料集合体2Kが、上述した第10の実施形態の燃料集合体2Jと異なる点は、第2の燃料棒13を、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11a,11bの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒13を2本ずつ計4本配置し、他の2辺11c,11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒13を1本ずつ計2本配置した点である。このように構成することにより、上述した第10の実施形態と同様な作用効果が得られる。
図12は本発明の第12の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第12の実施形態の燃料集合体2Lが、上述した第9ないし第11の実施形態の燃料集合体2Iないし2Kと異なる点は、第2の燃料棒13を、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に配置した点にある。すなわち、第2の燃料棒13は、角型ウォータチャネル11の4辺11aないし11dの各々の外側であって、各辺に沿って3本の燃料棒が配置可能な位置の中央を除く両側に2本ずつ計8本配置されている。
このように、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dに隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できる。角型ウォータチャンネル11の1辺に隣接する燃料棒配置には、3箇所の燃料棒配置があるが、この3箇所の燃料棒配置の位置がすべて同じ熱中性子束になるわけではなく、中央が最も熱中性子束が高くなる傾向にある。また、第2の燃料棒13の本数は、H/Uに影響を与えるので、角型ウォータチャンネル11に隣接した位置には、8本の第2の燃料棒13を配置したほうがいい場合には、この第12の実施形態が有効となる。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図13は本発明の第13の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第13の実施形態の燃料集合体2Mが、上述した第9ないし第12の実施形態の燃料集合体2Iないし2Lと異なる点は、第2の燃料棒13が、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11c,11dについては、隣接する燃料棒配置位置、各辺3箇所の中の中央部にそれぞれ配置され、他の2辺11a,11bについては、隣接する燃料棒配置位置、各辺3箇所全部、合計6箇所にそれぞれ配置されている点にある。すなわち、角型ウォータチャンネル11に隣接する燃料棒配置位置12箇所のうち合計8本の第2の燃料棒13が配置されている。
角型ウォータチャンネル11の4辺に隣接する燃料棒配置位置は、角型ウォータチャンネル11が隣接しているため減速材が多くあり、そのため熱中性子束が高くなっている。この場所に、第2の燃料棒13を配置しているので、熱中性子束が高くなる部分に燃料がなくなり、局所的に燃料棒出力が高くなることを回避できる。角型ウォータチャンネル11の1辺に隣接する燃料棒配置には、3箇所の燃料棒配置があるが、この3箇所の燃料棒配置の位置がすべて同じ熱中性子束になるわけではなく、中央が最も熱中性子束が高くなる傾向にある。したがって、中央の位置のみを第2の燃料棒13にすることが有効になることがある。また、燃料集合体の径方向の減速材分布が、非対称であることも既に述べたように有り得るので、本実施例のように、4辺のそれぞれ3箇所での部分長燃料棒の配置方法が同じに配置されないこともある。これにより、燃料濃縮度を低くする必要がある燃料棒を少なくすることができ、熱的余裕を確保しつつ高濃縮度化を図った燃料集合体を提供することができる。
図14は本発明の第14の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
この第14の実施形態の燃料集合体2Nが、上述した第13の実施形態の燃料集合体2Mと異なる点は、第2の燃料棒13が、角型ウォータチャンネル11の4辺11aないし11dのうちの2辺11a,11bについては、各辺3箇所の中央部にそれぞれ配置され、他の2辺11c,11dについては、各辺3箇所全部で合計6箇所にそれぞれ配置されている点にある。このように構成することにより、上述した第13の実施形態と同様な作用効果が得られる。
本発明の第1の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第2の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第3の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第4の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第5の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第6の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第7の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第8の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第9の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第10の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第11の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第12の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第13の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 本発明の第14の実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。 一般的な沸騰水型原子炉炉心の部分構造を表す概念的横断面図である。 H/U比−無限増倍率の特性曲線を示す図である。 従来の沸騰水型原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
符号の説明
1…炉心、2Aないし2N,102…燃料集合体、3…第1の燃料棒、4…単位セル、5…チャネルボックス、6…制御棒、7…幅が広いギャップ水領域、8…幅が狭いギャップ水領域、9…水ロッド、11…角型ウォータチャネル、13…第2の燃料棒(短尺燃料棒または部分長燃料棒)。

Claims (5)

  1. 9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が2本以上配置可能な領域に配置された少なくとも1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置の全ての位置に前記第2の燃料棒を配置したことを特徴とする燃料集合体。
  2. 請求項1記載の燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルを1本とし、この角型ウォータチャネルが占める領域を燃料棒が3行3列で配置可能な領域としたことを特徴とする燃料集合体。
  3. 9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が3行3列で配置可能な領域に配置された1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒を配置したことを特徴とする燃料集合体。
  4. 9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が3行3列で配置可能な領域に配置された1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒を配置したことを特徴とする燃料集合体。
  5. 9行9列以上の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、この燃料棒が3行3列で配置可能な領域に配置された1本の角型ウォータチャネルとを備え、前記多数の燃料棒が複数の第1の燃料棒と、この第1の燃料棒より燃料有効長の短い第2の燃料棒とによって構成した燃料集合体において、前記角型ウォータチャネルの4辺のうちの2辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置を除く2箇所に前記第2の燃料棒を配置し、かつ前記角型ウォータチャネルの4辺のうちの他の2辺の各々に沿うように位置を占める隣接した燃料棒配置位置であって、その中央の位置に前記第2の燃料棒を配置したことを特徴とする燃料集合体。
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