JP2008142984A - 筆記具 - Google Patents

筆記具 Download PDF

Info

Publication number
JP2008142984A
JP2008142984A JP2006331515A JP2006331515A JP2008142984A JP 2008142984 A JP2008142984 A JP 2008142984A JP 2006331515 A JP2006331515 A JP 2006331515A JP 2006331515 A JP2006331515 A JP 2006331515A JP 2008142984 A JP2008142984 A JP 2008142984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
piston
space
rear end
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006331515A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Kubo
幸平 久保
Tetsuya Akiba
徹也 秋葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006331515A priority Critical patent/JP2008142984A/ja
Publication of JP2008142984A publication Critical patent/JP2008142984A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

【課題】 インクを使用する筆記具であって、ボタ落ちがなく、寿命の長い筆記具を提供する。
【解決手段】 ペン先類101と、該ペン先類が装着されるペン先装着部102とを一端に備えた中空シリンダ110と、中空シリンダ内を2つの空間A,Bに分割するために気密な状態で摺動するピストン120と、該ピストンを前記中空シリンダの軸方向に貫通する貫通孔121aと、該貫通孔の前記ペン先装着部と反対側に形成された弁座121bと、該弁座に接離可能な弁体131と前記ピストンを弁体の押圧方向と反対方向に移動する係止具とを先端側に有し、後端側が前記中空シリンダから外部に気密な状態を保って突出して前記軸方向に進退自在なロッド130と、前記弁体131が前記弁座121bに圧接して弁を閉じた状態を保持すると共に、前記弁体が前記弁座から離反して弁を開いた状態に移行する弁駆動手段142,151とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明はインクなどの液体を使用する新しい構造の筆記具に関する。
万年筆は、インクを繰り返し充填して使用することができる。インクの補充は、万年筆の胴体内にするが、ここにスポイト状のものを内蔵させ、胴体の外側からこのスポイトを操作して内部を減圧し、この減圧によってインクを吸入して充填するものがあった。
しかし、この方式は、スポイト内を十分に減圧することが困難で、補充されるインク量が少ないという問題があった。このような問題に対し、胴体を中空のシリンダとし、内部にピストンを入れてこのピストンをロッドで移動し、水鉄砲のようにしてシリンダ内部を減圧させてインクを吸入する方法が考えられる。ただし、この構成では、インクを補充したとき、ロッドが万年筆の胴体の後方に大きく突出することになる。
そこで、特許文献1では、ロッドを押し込んだときにシリンダ内が減圧される構成の筆記具を提案している。
図6は、特許文献1に記載された万年筆のシリンダ部分の断面図で、(a)はピストンが後端側に移動する状態を示す図、(b)はピストンが先端側に移動する状態を示す図、(c)はインクを吸引する状態を示す図である。万年筆本体には、中空のシリンダ11があり、この先端にペン先などのペン先が装着されるペン先装着部12を有している。ペン先装着部12は、中空のシリンダ11内に開口している。シリンダ11の空間には、ピストン13がスライド自在に設けられ、シリンダ内空間をペン先側の空間Aと、ペン先と反対の後端側の空間Bとに分割している。シリンダ11内の空間は、空間A、空間Bの他に、ペン先装着部12に隣接して太径の空間Cが形成されている。
ピストン13は、3つの部分から構成されている。すなわち、ロッド14の先端に固定された先端部13aと、先端部13aから離間して先端部13aと一体的に設けられた後端部13bと、先端部13aと後端部13bとの間をスライド自在な中間部13cである。先端部13aと後端部13bの径は、シリンダ11の内径より若干小さく、中間部13cの径は、シリンダ11の内壁と圧接し、気密状態を保ってスライドできるようになっている。
シリンダ11内にインクを入れるには、次ぎのようにする。まず、ロッド14を図6(a)に示す右方に、ペン先装着部12と反対側(後端側)に引き出す。すると、ピストン13の先端部13aが中間部13cに密着して、中間部13cを図6(a)の右方に移動する。中間部13cと後端部13bとは離反しており、空間B内の空気は、後端部13bとシリンダ11の内壁との隙間を通り、中間部13cに形成された貫通孔13dと、先端部13aに形成された流路13eを通って空間Aに入り、ペン先装着部12を通過してシリンダ11の外部に排出される。
次ぎに、図6(b)に示すように、ロッド14を先端側に向けて押し込み、ピストン13を先端側に移動する。このとき、ピストン13の後端部13bと中間部13cとが密着し、空間Bから空間Aへの空気の流れが遮断される。ピストン13が先端に近づくほど空間B内の圧力は低くなる。
ピストン13が図6(c)に示すように、太径の空間Cに入ると、ピストン13とシリンダ11の内壁との間に隙間ができ、空間Cと空間Bとが連通する。ピストン13が太径の空間Cに進入する前に、ペン先をインク壺内に付けておくと、ピストン13が太径の空間Cに進入したとき、空間Bが低圧になっているので、空間C内の空気が空間B内に流れ込み、空間C内も低圧になる。そして、この低圧によりインクがペン先装着部12から吸入され、空間Cと空間B内にインクが充填されることになる。
万年筆を使用するとき、ピストン13は、図6(c)の位置に保持される。そして、空間B内に充填されたインクが連続的に空間Cを経由してペン先装着部12からペン先へと供給される。
特開2001−138685
しかしながら、上記の万年筆は、使用していると、シリンダ11が手の温度などで暖められ、空間B内に残存している空気が膨張し、インクを押し出していわゆるボタ落ちを起こすという問題がある。
また、万年筆を使用している状態では、ピストン13は太径の空間C内にあり、ロッド14はわずかな角度ではあるが、ピストン13が空間Cの内壁に当たるまでの間、揺動可能である。ロッド14はシリンダ11の後端でパッキング等によって気密に保持されているが、揺動することで、気密性が低下し、万年筆の寿命が短くなる、とい問題もある。
本発明は、このような問題を解決するもので、インクを使用する筆記具であって、ボタ落ちがなく、寿命の長い筆記具を提供することを目的としている。
上記の目的を達成する本発明の筆記具は、ペン先類と、該ペン先類が装着されるペン先装着部とを先端に備えたインクなどの液体を収容する中空シリンダと、該中空シリンダ内を2つの空間に分割するために気密な状態で摺動するピストンと、該ピストンを前記中空シリンダの軸方向に貫通する貫通孔と、該貫通孔の後端側に形成された弁座と、該弁座に接離可能な弁体と前記ピストンを弁体の押圧方向と反対方向に移動する係止具とを先端側に有し、後端側が前記中空シリンダから外部に気密な状態を保って突出して前記軸方向に進退自在なロッドと、前記弁体を前記弁座に接離させる弁駆動手段と、を有することを特徴としている。
前記弁駆動手段が、前記ロッドの後端に設けられたつまみに形成されたネジと、該ネジと螺合するために前記中空シリンダに形成されたネジとから構成したり、前記弁駆動手段が、前記弁座に連設されたネジと、該ネジと螺合するために前記弁体に形成されたネジとから構成してもよい。
本発明の筆記具にインクを充填する場合は、次のようにする。まず、ロッドをシリンダ後端側に引き出す。このとき、ロッドの先端に設けられた弁体が弁座から離れ、開弁状態となる。これによって、ピストンの後端側の空間にある空気は、弁を通してピストンの先端側の空間に移動する。
ピストンをシリンダの後端まで移動したら、こんどは、ロッドを押し込んでピストンを先端側へと移動させる。このとき、ロッドの先端の弁体が弁座に圧接し、閉弁され、ピストンの前後の空気は気密な状態で遮断された状態となる。したがって、ピストンの後端側の空間内はピストンの移動に伴って徐々に減圧されていく。ピストンの先端側の空気は圧縮され、ペン先類を通過して外部に排出される。
ピストンがシリンダの先端まで移動したら弁駆動手段を操作して弁を閉じた状態に保持する。そして、ペン先類をインク壺内に入れ、弁駆動手段を操作して弁体を弁座から離反して弁を開く。これによって、ピストンの前後の空間が連通し、ペン先類からインクがシリンダ内に流れ込む。インクの流入が完了したら、ペン先類をインク壺から出し、ペン先類を上方に向ける。すると、ピストンより先端側の空間内にあったインクが弁を通して後端側の空間内に移動する。移動が完了したら、弁駆動手段で弁を閉じる。
筆記具として使用する場合は、ペン先類を下向きにし、弁駆動手段で弁を開くと、ピストンの後端側にあったインクが先端側に入り、ペン先類に達し、筆記することができるようになる。ピストンの先端側の空間にインクが充満したら、弁駆動手段で弁を閉じる。すると、この後、筆記部が手で暖められても、弁が閉じているので、インクは押圧されず、ボタ落ちすることはない。また、シリンダ内径には太径部がなく、一定の太さなのでピストンはガタツクことがなく、ロッドの気密性を損ねることがないので、筆記具の寿命を伸ばすことができる。弁駆動手段としては、ネジの螺合を使用することができる。すなわち、ネジを締め付けたとき弁が閉じられ、ネジを緩めると弁が開くようにする。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の筆記具の断面図で、(a)は弁が開いた状態の図、(b)は弁が閉じた状態の図である。
本発明の筆記具100の先端にはペン先類101があり、このペン先類101は、ペン先装着部102に装着され、ペン先装着部102は、筆記具100の胴部となるシリンダ110の先端に取り付けられ、シリンダ110内の空間と連通している。シリンダ110は、円筒形の中空構造である。シリンダ110内にはピストン120があり、ピストン120は、シリンダ110の内壁に気密に接触し、シリンダ110内を摺動自在で、シリンダ110内を先端側の空間Aと、後端側の空間Bとに分割している。
ピストン120は、先端部121と後端部122とがパッキング123を挟んでネジで螺合している。先端部121には、軸方向に貫通した貫通孔121aがあり、この貫通孔121aの後端側には円錐状の弁座121bが形成されている。後端部122は、軸方向に貫通孔があり、ここにロッド130が貫通し、ロッド130の先端には、弁体131が取り付けられている。また、後端部122の側部には、内外を連通する貫通孔122aが穿設され、後端部122の中央の貫通孔には、ロッド130が貫通している。弁体131は、後端部122の内部にあって、先端側が弁座121bに接離することで弁を開閉するが、ロッド130を後端側に移動したとき、弁体131が後端部122に当接することでピストン120を後端側に押動させる。すなわち、弁体131は、ピストン120を弁体131の押圧方向と反対方向に移動する係止具を兼ねている。この実施例では、弁体131が係止具を兼ねる構成としているが、係止具を弁体131と別個のものとしてもよい。
ロッド130は、シリンダ110の後端から後方外部に突出しており、シリンダ110の後端に密着固定された蓋体140と、この蓋体内に収容されたパッキング141とで、気密状態が保たれている。蓋体140の後端突出部には、雄ネジ142が設けられている。ロッド130の後端には、筆記具100の尻部となる把持部150が固定され、把持部150には、雄ネジ142と螺合する雌ネジ151が形成されている。この把持部150の雌ネジ151と蓋体140の雄ネジ142とで、弁の開閉状態を保持するための弁駆動手段を構成している。
インクの補充の仕方を説明する。まず、把持部150を掴んでロッドを図1(a)の矢印方向すなわち後端側に引っ張る。このとき、弁体131は弁座121bから離れ、弁は開いた状態となる。弁体131の後端面がピストン120の後端部122に当接して押動し、ピストン120がシリンダ110内を後端側に移動すると、後端側の空間B内の空気は、後端部122の貫通孔122aを通過し、先端部121の貫通孔121aを通過して先端側の空間Aに移動する。ピストン120がシリンダ110の後端に当接すると、それ以上の移動ができずに停止する。
次ぎに、ロッド130を先端方向に押し込む。すると、図1(b)に示すように弁体131が弁座121bに圧接し、弁が閉じられ、空間Aと空間Bとは気密な状態で隔離され、両空間の間では空気の流通は生じない。この状態でピストン120が先端側に移動すると、空間Aの圧力は上がり、ペン先類101から外部に排出される。一方空間Bはその体積が徐々に大きくなり、それとともに減圧が進む。
図2(a)は、ピストン120がシリンダ110の先端に近づいた状態である。空間Bは圧力が真空に近づいている。把持部150の雌ネジ151が、蓋体140の突出部の雄ネジ142と螺合することで、ピストン120の移動は完了する。このとき、空間Aは大気圧であるが、体積は空間Bに比べると非常に小さい。
次ぎに、ペン先類101をインク壺I内に浸漬し、図2(b)に示すように、弁駆動手段で弁を開く。すなわち、把持部150の雌ネジ151と蓋体140の雄ネジ142の螺合を若干緩めると、弁体131を弁座121bから離れて弁を開く。弁が開くと、空間Aの空気が空間Bに流れ込み、シリンダ110内は全体が低圧になる。そのため、ペン先類101からインクを吸引し、シリンダ110内にインクが充填される。空間Bには、若干の空気が残った状態となる。
図2(b)の状態になったら、ペン先類101をインク壺Iから抜き出し、ペン先類101を上にする。すると、空間Aに入っているインクがピストン120を通過して空間B内に収容される。空間A内のインクの全てが空間Bに移動したら、把持部150のネジを締め付けて再び弁を閉じる。
図3は、空間A内のインクの全てを空間Bに移動し、弁駆動手段の把持部150のネジを締め付けて再び弁を閉じた状態を示す。この状態であれば、シリンダ110を手で持って暖めたりしても、弁座121bに弁体131が圧接しているので、インクがボタ落ちすることはない。
筆記具100を使用するときは、図3の状態から把持部150のネジを若干緩める。すると弁座121bから弁体131が離れ、弁が開き、インクが空間A内に流れ込む。空間A内がインクで満たされたら、把持部150のネジを締め付けて弁を閉じる。空間A内のインクがなくなるまで、筆記具100を使用することができる。空間Aのインクがなくなったら、また、把持部150を若干緩め、弁を開き、空間A内にインクを充填する。
筆記具100の使用が終わったら、弁を開いた状態で、ペン先類101を上に向け、空間A内のインクを空間Bに移動し、ネジを締め付けて弁を閉じる。
以上説明したように、本発明の筆記具100によれば、インクのボタ落ちを確実に防止することができる。また、シリンダ110の内径は一定であり、ピストン120は、ガタツキなく移動するので、気密状態を劣化させる心配がなく、筆記具の寿命を長くすることができる。
図4は、本発明の第2実施例の構成を示す断面図で、(a)は弁が開いた状態を示す図、(b)は弁が閉じた状態を示す図である。
この第2実施例の筆記具200は、ピストンの構造が第1実施例と相違している。筆記具200の先端にはペン先類201があり、このペン先類201は、ペン先装着部202に装着され、ペン先装着部202は、筆記具200の胴部となるシリンダ210の先端に取り付けられ、シリンダ210内の空間と連通している。シリンダ210は、円筒形の中空構造である。シリンダ210内にはピストン220があり、ピストン220は、本体部221の外周に設けられたパッキング222によって、シリンダ210の内壁に気密に接触し、シリンダ210内を摺動自在で、シリンダ210内を先端側の空間Aと、後端側の空間Bとに分割している。
ピストン220の本体部221には、中央に軸方向に貫通した貫通孔があり、ここにロッド230が隙間を保って遊嵌している。本体部221の後端側には、凹部があり、この底部が弁座223となっており、ロッド230と本体部221の貫通孔との隙間が流路となっている。そして、この凹部の内壁に弁座223に連設して雌ネジ224が形成され、弁座223には弁を閉じたときの気密性を向上させるためのパッキング225が設けられている。
ロッド230の先端には、係止具231があり、このストッパ231から離れた位置に、弁体232があり、この弁体232はロッド230に固定されている。弁体232の外周には、雌ネジ224に螺合する雄ネジ233が刻設されている。この弁体232の雄ネジ233と弁座223に連設された雌ネジ224で弁の開閉を保持するための弁駆動手段を構成している。係止具231は、ピストン220を弁体232の押圧方向と反対方向に移動するためのものである。
ロッド230は、シリンダ210の後端から後方外部に突出しており、シリンダ210の後端に密着固定された蓋体240と、この蓋体内に収容されたパッキング241とで、気密状態が保たれている。ロッド230の後端には、筆記具200の尻部となる把持部250が固定され、把持部250には、蓋体240の凸部と嵌合する凹部251が形成されている。
以上の構成から、図4(a)に示すように、本体部221の雌ネジ224と弁体232の雄ネジ233が螺合せずに離れていると弁が開いた状態となり、空間Aと空間Bとは本体部221とロッド230の遊嵌部分の隙間で連通した状態となる。図4(b)のように、本体部221の雌ネジ224に弁体232の雄ネジ233が螺合すると弁が閉じた状態となり、空間Aと空間Bとは気密な状態で遮断される。
なお、ピストン220の雌ネジ224と、弁体232の雄ネジ233とが螺合するので、ピストン220には、回り止めを設けることが望ましい。
インクの補充の仕方は、図1に示す第1実施例と同様である。まず、図4(a)に示すように弁を開いた状態で、ピストン220をシリンダ210の上端に引き上げる。空間B内の空気は、ピストン220の本体部221とロッド230との隙間から空間Aに移動する。弁体232が最上部まで移動したら、把持部250を回して、弁体232の雄ネジ233と弁座223に連設された雌ネジ224とを螺合し、図4(b)に示すように弁を閉じる。これによって、空間Aと空間Bとは気密に遮断される。
図4(b)の状態から、ロッド230を図の下方に押し下げる。ピストン220の降下に伴い空間Bの圧力が低下する。空間A内の空気は圧縮されるが、ペン先類201から外部に放出される。
図5(a)は、ピストン220がシリンダ210の先端に近づいた状態である。空間Bは圧力が真空に近づいている。把持部250の凹部251が蓋体240の突出部と嵌合し、把持部250とシリンダ210が密着する。このとき、空間Aは大気圧であるが、体積は空間Bに比べると非常に小さい。
次ぎに、ペン先類201をインク壺I内に浸漬し、図5(b)に示すように、把持部250を若干回すと、弁体の雄ネジ233と本体部の雌ネジ224との螺合が緩む。すると、弁体232と本体部221との間に隙間ができ、弁が開く。弁が開くと、空間Aの空気が空間Bに流れ込み、シリンダ210内は全体が低圧になる。そのため、ペン先類201からインクを吸引し、シリンダ210内にインクが充填される。空間Bには、若干の空気が残った状態となる。
図5(b)の状態になったら、ペン先類201をインク壺Iから抜き出し、ペン先類201を上に向ける。すると、空間Aに入っているインクがピストン220を通過して空間B内に収容される。空間A内のインクの全てが空間Bに移動したら、把持部250を回転して雄ネジ233と雌ネジ224に締め付けて再び弁を閉じる。この後の使用の仕方は、図1に記載した実施例と同様であるから省略する。
以上説明したように、本発明の筆記具によれば、インクのボタ落ちを確実に防止することができる。また、シリンダ210の内径は一定であり、ピストン220は、ガタツキなく移動するので、気密状態を劣化させる心配がなく、筆記具の寿命を長くすることができる。
本発明の実施例では、筆記具として万年筆を例示したが、本発明は万年筆に限定されるものではない。一般に、液体状のインクを充填した筆記具であれば、フェルトペンのようなペン先を持った筆記具にも使用可能なものである。
また、弁駆動手段は、一方が雄ネジで他方が雌ネジであればよく、実施例の構成に限定されるものではない。
本発明の筆記具の断面図で、(a)は弁が開いた状態の図、(b)は弁が閉じた状態の図である。 (a)は、ピストンがシリンダの先端に近づいた状態を示す図で、(b)インクが充填される状態を説明する図である。 ピストンの先端側の空間内のインクの全てを後端側の空間に移動し、把持部弁を閉じた状態を示す。 本発明の第2実施例の構成を示す断面図で、(a)は弁が開いた状態を示す図、(b)は弁が閉じた状態を示す図である。 (a)は、ピストンがシリンダの先端に近づいた状態を示す図で、(b)インクが充填される状態を説明する図である。 従来の万年筆のシリンダ部分の断面図で、(a)はピストンが後端側に移動する状態を示す図で、(b)はピストンが先端側に移動する状態を示す図で、(c)はインクを吸引する状態を示す図である。
符号の説明
100,200 筆記具
101,201 ペン先類
102,202 ペン先装着部
110,210 シリンダ
120,220 ピストン
121a 貫通孔
121 先端部
121b,223 弁座
130,230 ロッド
131,232 弁体
142,151 弁駆動手段
224,233 弁駆動手段
231 係止具

Claims (3)

  1. ペン先類と、該ペン先類が装着されるペン先装着部とを先端に備えたインクなどの液体を収容する中空シリンダと、該中空シリンダ内を2つの空間に分割するために気密な状態で摺動するピストンと、該ピストンを前記中空シリンダの軸方向に貫通する貫通孔と、該貫通孔の後端側に形成された弁座と、該弁座に接離可能な弁体と前記ピストンを弁体の押圧方向と反対方向に移動する係止具とを先端側に有し、後端側が前記中空シリンダから外部に気密な状態を保って突出して前記軸方向に進退自在なロッドと、前記弁体を前記弁座に接離させる弁駆動手段と、を有することを特徴とする筆記具。
  2. 前記弁駆動手段が、前記ロッドの後端に設けられたつまみに形成されたネジと、該ネジと螺合するために前記中空シリンダに形成されたネジとから構成されることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 前記弁駆動手段が、前記弁座に連設されたネジと、該ネジと螺合するために前記弁体に形成されたネジとから構成されることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
JP2006331515A 2006-12-08 2006-12-08 筆記具 Pending JP2008142984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006331515A JP2008142984A (ja) 2006-12-08 2006-12-08 筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006331515A JP2008142984A (ja) 2006-12-08 2006-12-08 筆記具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008142984A true JP2008142984A (ja) 2008-06-26

Family

ID=39603687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006331515A Pending JP2008142984A (ja) 2006-12-08 2006-12-08 筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008142984A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013172514A1 (ko) * 2012-05-15 2013-11-21 (주)뱅크 휴대용 향수용기
KR101378918B1 (ko) 2012-05-15 2014-03-28 (주) 뱅크 휴대용 향수용기
CN104275962A (zh) * 2013-07-08 2015-01-14 王伟玉 水性笔(油笔)压水器
CN105966116A (zh) * 2014-06-20 2016-09-28 刘乐凝 一种带储墨腔的笔

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013172514A1 (ko) * 2012-05-15 2013-11-21 (주)뱅크 휴대용 향수용기
KR101378918B1 (ko) 2012-05-15 2014-03-28 (주) 뱅크 휴대용 향수용기
CN104275962A (zh) * 2013-07-08 2015-01-14 王伟玉 水性笔(油笔)压水器
CN105966116A (zh) * 2014-06-20 2016-09-28 刘乐凝 一种带储墨腔的笔

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102121083B1 (ko) 볼펜
JP5558908B2 (ja) 加圧式筆記具
TWI583569B (zh) 可再充塡儲器及包含該儲器之鋼筆
JP2008142984A (ja) 筆記具
JP2680276B2 (ja) 筆記用具及び筆記用具のリザーブタンクの充填装置
JP2007015274A (ja) 多芯筆記具
US20160250884A1 (en) Pressure fluctuation buffering mechanism and applicator
JP4570191B2 (ja) ノック式筆記具
JP7007939B2 (ja) 繰出式加圧筆記具
JP2006297800A (ja) 加圧式の筆記具
JP2006123433A (ja) 液式筆記具
JP2006326903A (ja) 加圧式の筆記具
JPH04332698A (ja) 直液形筆記具のスライド栓
US610818A (en) Fountain-pen
US20080152420A1 (en) External fluid source fillable writing instrument
JP2007021795A (ja) 紐部材付きノック式筆記具
JP2006187892A (ja) 液体塗布具
JP2006255943A (ja) 加圧式の筆記具
JP4553309B2 (ja) 筆記具
JP2019162736A (ja) 筆記具
JP2004338237A (ja) ボールペン
JP2014177065A (ja) 直液式塗布具
JP2004268282A (ja) 加圧式のボールペン
JP2005028694A (ja) ボールペン
JP2006289630A (ja) 筆記具