JP2008141961A - 第10番染色体長腕領域における2型糖尿病感受性遺伝子 - Google Patents

第10番染色体長腕領域における2型糖尿病感受性遺伝子 Download PDF

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Abstract

【課題】多因子疾患等の多数遺伝子の関与する2型糖尿病の2型糖尿病感受性遺伝子の同定方法を利用した、日本人における2型糖尿病の発症リスクの判定方法等の提供。
【解決手段】ヒトゲノム配列中の10番染色体長腕領域の米国のdbSNPデータベースにおける特定の番号で表される塩基、及びSNP932、SNP935、SNP938、SNP943から選択される1又は2以上の塩基を2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用する2型糖尿病の発症リスクの判定方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、SNPs(single nucleotide polymorphism:一塩基多型)を利用して2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、SNPsを2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用する方法に関する。
2003年4月にヒトゲノムの解読完了が宣言されて、ゲノム研究はいよいよ本格的な機能解析、応用研究に入った。これに伴い、疾患関連治療と予防法の開発への貢献が期待され、疾患に関与する疾患感受性遺伝子の同定が重要となってきている。
これまで、1つの遺伝子の異常によって疾患が引き起こされる単一遺伝性疾患についてはその原因遺伝子の解明がかなり進んできたのに対して、多数の遺伝要因と環境要因が複雑に関与して発症する糖尿病、高血圧、関節リウマチ、がん、神経疾患や免疫・アレルギー性疾患などのいわゆるcommon disease(ありふれた病気)についてはその解析が難しいと考えられてきた。しかし、近年ヒトゲノムの全塩基配列情報が入手可能となり、これらの多遺伝子性疾患に着目してその疾患感受性遺伝子を同定する研究が多数行われている。多遺伝子性疾患の場合、単一の疾患感受性遺伝子だけではその疾患を発症することはなく、複数の疾患感受性遺伝子に環境因子が加わり発症する。つまり、多遺伝子性疾患における疾患感受性遺伝子の変異は致死的な変異ではなく、進化の過程で温存されている多型、すなわち体質の違いといった個人差を決定する多型であると言え、この多型が多遺伝子性疾患の発症を左右する要因と考えられる。
したがって、疾患感受性遺伝子を探索するためには、こうした多型をマーカーとして用いる。主なものとしてRFLP(restriction fragment length polymorphism)マーカー、マイクロサテライトマーカー、SNPマーカーの3種類が知られている(例えば、非特許文献1参照)。近年注目されているSNPは、ゲノム上で約300〜500bpに1つという割合で存在し、数十〜数百kbpに1つという割合で存在するマイクロサテライトマーカーの約100〜500倍の密度で存在しているので、ある遺伝子性疾患の疾患感受性遺伝子を探索する場合はまずマイクロサテライトマーカーを用いて、common diseaseをもつ大家系や罹患同胞対、及び両親を含む多数の患者家系を対象とした全ゲノム解析を行って、疾患感受性遺伝子のゲノム上の座位を絞り込んだのち、SNPマーカーを用いて、疾患感受性遺伝子の同定を行う方法が有効であると考えられている。SNPsに関する知見は、いくつかのデータベースに蓄積されており、例えば、米国のdbSNPデータベース(NCBI作成のSNPデータベースURL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/SNP/index.html)には、重複を除いたユニークなSNPsが約270万個登録されている。
「ありふれた病気」の中でも2型糖尿病は、世界で1億4千万人、日本でも700万人もの患者が存在する代表的な疾患であり、予防・治療対象としての重要性は極めて高い。それにもかかわらず、2型糖尿病の疾患感受性遺伝子がまだ十分には解明されていない大きな理由としては、2型糖尿病などの「ありふれた病気」が多因子疾患であるか又は多数遺伝子が関与していることが想定されるため、疾患感受性遺伝子の同定が困難であったことが挙げられる。そこで、疾患感受性遺伝子を同定する新たな方法、特に、2型糖尿病などの「ありふれた病気」のような多数遺伝子の関与することが想定される疾患の疾患感受性遺伝子を同定し得る方法の開発が望まれていた。
本発明者らは、疾患感受性遺伝子の候補領域内において、該候補領域全体にわたって偏在しない複数のSNPsマーカーを選定し、選定したSNPsマーカーについて、健常対照者集団と罹患者集団とを統計学的処理により比較し、有意差の認められるSNPsマーカーを選択し、先と異なる健常対照者集団と罹患者集団とを統計学的処理により比較し、有意差の認められるSNPsマーカーを疾患感受性SNPsマーカーとして特定し、該疾患感受性SNPsマーカーに対して連鎖不平衡解析を行ない、対象候補領域内で連鎖不平衡が認められる領域であって、かつ疾患感受性SNPsマーカーを含む領域を特定することにより、遺伝子を同定することを含む疾患感受性遺伝子の同定方法について提案している(例えば、特許文献1参照)。
その他、ヒトゲノムDNAのCalpain10遺伝子多型SNP63のアレルを測定することよりなる2型糖尿病のリスク判定方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この2型糖尿病のリスク判定方法は、SNP63のTアレルの存在を2型糖尿病のリスクを有意に上昇すると判断する判定方法であり、日本人の2型糖尿病のリスクの判定に有用であるとされている。また、Na+/グルコーストランスポーター活性を有するタンパク質(SGLTホモログ)は、糖尿病等の判定マーカー等として有用であり、その一塩基多型(SNPs)体を解析することを特徴とする糖尿病または高脂血症の判定方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。 また、ヒト20番染色体長腕領域は2型糖尿病の有意な連鎖を示す領域であるとの報告もなされている(例えば、非特許文献2参照)。
さらに、第15番染色体に関しても、罹患同胞対解析による疾患感受性座位の報告が複数なされている。米国のBellらは、1996年にメキシコ系アメリカ人集団で、マイクロサテライトマーカーD15S119座位にロッド値1.5を認め、日本人集団での追加実験で、D15S112座位にロッド値1.39を見出した(例えば、非特許文献3参照。)。1999年にBellらは第二報として、前述のNIDDM1と第15番染色体の相互作用を報告し、15q21.1領域のCYP19に疾患感受性座位を同定(相互作用によりロッド値1.27→4と上昇)している(例えば、非特許文献4参照)。1998年には、Pratleyらがピマインディアン集団のゲノム解析を行い、gata50c03座位にロッド値1.5、D15S659にロッド値1.46を認めている(例えば、非特許文献5参照)。2000年には、Froguelらが、フランス系白色人種で、D15S1007にロッド値1.5を報告した(例えば、非特許文献6参照)。また、第10番染色体についても、アイスランド人(ロッド値1.69)、メキシコ系アメリカ人(ロッド値3.73)、Pimaインディアン(ロッド値1.40及び1.78)、アフリカ系アメリカ人(ロッド値3.56)、フランス人(ロッド値1.59)で、同領域に高いロッド値を示すことが報告されている(非特許文献7〜13)。
日本人集団については、2002年に門脇らがD15S994にロッド値1.57、45歳以下で2型糖尿病を発症する集団でロッド値3.91、BMI値30以下の痩せ型集団ではロッド値2.44を見出した(例えば、非特許文献13参照)。さらに、BMIを指標とした2003年の岩崎らの解析で、BMI値22以下の集団で、セントロメアより45.8cMの領域にロッド値2.41が報告された(例えば、非特許文献14参照)。これらの領域は、CYP19内であり、単独でこの領域に関する連鎖が示唆されている。しかし、日本人においてはNIDDM1との相互作用は肯定的ではなかった。
特開2004−173505号公報 特開2004−344039号公報 特開2003−79381号公報 「蛋白質 核酸 酵素」Vol.49,No.11,1834-1840(2004) DIABETES,VOL,52,JANUARY,209-213,2003 Nat. Genet. 13:161-166, 1996 Nat. Genet. 21:213-215. 1999 J. Clin. Invest. 101:1757-1764, 1998 Am. J. Hum. Genet. 67:1470-1480, 2000 Am. J. Hum. Genet. 73:323-335, 2003 Am. J. Hum. Genet. 64:1127-1140, 1999 Diabetes Metab Res. Rev. 17:296-303, 2001 Diabetes 53:830-837, 2001 Am. J. Hum. Genet. 67:1470-1480, 2000 J. Clin. Invest. 101:1757-1764, 1998 Diabetes 51:1247-1255, 2002 Diabetes 52:209-213, 2003
本発明の課題は、上記特許文献1記載の、多因子疾患等の多数遺伝子の関与する2型糖尿病の2型糖尿病感受性遺伝子の同定方法を利用した、日本人における2型糖尿病の発症リスクの判定方法等を提供することにある。
従来技術に記載したように、糖尿病疾患感受性候補領域については1番染色体から22番染色体及びX染色体まで多数報告されているが、これら候補領域から疾患感受性遺伝子を抽出したとの報告は極めて少ない。そこで、本発明者らは、上記課題に鑑み、2型糖尿病疾患感受性遺伝子の探索を目的とし、日本人2型糖尿病を対象とした網羅的関連解析による疾患感受性遺伝子の同定を試みた。候補領域は、1)複数の民族で候補領域としての報告があること、2)高いロッドスコアを示すこと、の2つの基準を用いて抽出し、両者を満たす10番染色体長腕領域10q25−26を選定した。この領域は、10番染色体長腕のD10S1750とRH47563の両マイクロサテライトマーカー間の領域であり、25.2Mb(42.21cM)間に220遺伝子を含んでいる。
次に、本発明者らは、SNPsを活用し独自に開発したEven−Spacing Common SNPsマーカーをスクリーニングし、そのSNPsを2段階スクリーニングすることによって、疾患感受性遺伝子と連鎖不平衡状態にあるSNPsを効果的に選択した(非特許文献1参照)。また選択したSNPsを用いて網羅的関連解析を行うことにより、当該領域上に推定される2型糖尿病の疾患感受性遺伝子を詳細に解析した。具体的には、10番染色体長腕の25.2Mb領域を対象として、マイナーアレル頻度が15%以上のSNPsのみをマーカーとして選定し、平均10.87kb間隔で934個のSNPsマーカーを配置した。健常者361名、2型糖尿病患者313名のDNAサンプルをTaqMan法にてジェノタイピングし2型糖尿病との関連を検定した。カイ二乗検定(Chi-Square Test)を行い疾患感受性SNPsの抽出を試みたところ、1次スクリーニング(P<0.05)、健常者536名と2型糖尿病患者559名を用いた2次スクリーニング(P<0.01)の結果、DKFZp781N1041遺伝子及びKIAA−1598遺伝子上に位置する9つのSNPsを検出し、当該2つの遺伝子について追加相関解析を行ってさらに合計31個の有意なSNPsを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(1)ヒトゲノム配列中の配列番号1記載の塩基配列と配列番号2記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号3記載の塩基配列と配列番号4記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号5記載の塩基配列と配列番号6記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号7記載の塩基配列と配列番号8記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号9記載の塩基配列と配列番号10記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号11記載の塩基配列と配列番号12記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号13記載の塩基配列と配列番号14記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号15記載の塩基配列と配列番号16記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号17記載の塩基配列と配列番号18記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号19記載の塩基配列と配列番号20記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号21記載の塩基配列と配列番号22記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号23記載の塩基配列と配列番号24記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号25記載の塩基配列と配列番号26記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号27記載の塩基配列と配列番号28記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号29記載の塩基配列と配列番号30記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号31記載の塩基配列と配列番号32記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号33記載の塩基配列と配列番号34記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号35記載の塩基配列と配列番号36記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号37記載の塩基配列と配列番号38記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号39記載の塩基配列と配列番号40記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号41記載の塩基配列と配列番号42記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号43記載の塩基配列と配列番号44記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号45記載の塩基配列と配列番号46記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号47記載の塩基配列と配列番号48記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号49記載の塩基配列と配列番号50記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号51記載の塩基配列と配列番号52記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号53記載の塩基配列と配列番号54記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号55記載の塩基配列と配列番号56記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号57記載の塩基配列と配列番号58記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号59記載の塩基配列と配列番号60記載の塩基配列により挟まれた塩基、及びヒトゲノム配列中の配列番号61記載の塩基配列と配列番号62記載の塩基配列により挟まれた塩基から選択される1又は2以上の塩基を2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用する方法や、(2)米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいて、rs1681752、rs2627197、rs1637572、rs2531685、rs740600、rs2627194、rs1419832、rs719012、rs1905544、rs1023549、rs1023551、rs1023552、rs9421246、rs7083543、rs7087685、rs1637570、rs4752015、rs9421249、rs9421250、rs7896612、rs1637571、rs2531689、rs2531690、rs1905542、rs1905539、rs1122688、rs1905538で表される塩基、及びSNP932、SNP935、SNP938、SNP943から選択される1又は2以上の塩基を2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用する方法に関する。
また本発明は、(3)以下の工程を含む2型糖尿病の発症リスクを判定する方法:
(A)検体中のヒトゲノムDNAを抽出する工程、及び
(B)抽出したヒトゲノムDNAの配列において、配列番号1記載の塩基配列と配列番号2記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号3記載の塩基配列と配列番号4記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号5記載の塩基配列と配列番号6記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号7記載の塩基配列と配列番号8記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号9記載の塩基配列と配列番号10記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号11記載の塩基配列と配列番号12記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号13記載の塩基配列と配列番号14記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号15記載の塩基配列と配列番号16記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号17記載の塩基配列と配列番号18記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号19記載の塩基配列と配列番号20記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号21記載の塩基配列と配列番号22記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号23記載の塩基配列と配列番号24記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号25記載の塩基配列と配列番号26記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号27記載の塩基配列と配列番号28記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号29記載の塩基配列と配列番号30記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号31記載の塩基配列と配列番号32記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号33記載の塩基配列と配列番号34記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号35記載の塩基配列と配列番号36記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号37記載の塩基配列と配列番号38記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号39記載の塩基配列と配列番号40記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号41記載の塩基配列と配列番号42記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号43記載の塩基配列と配列番号44記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号45記載の塩基配列と配列番号46記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号47記載の塩基配列と配列番号48記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号49記載の塩基配列と配列番号50記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号51記載の塩基配列と配列番号52記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号53記載の塩基配列と配列番号54記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号55記載の塩基配列と配列番号56記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号57記載の塩基配列と配列番号58記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号59記載の塩基配列と配列番号60記載の塩基配列により挟まれた塩基、及びヒトゲノム配列中の配列番号61記載の塩基配列と配列番号62記載の塩基配列により挟まれた塩基から選択される1又は2以上の塩基を同定・評価する工程、や(4)以下の工程を含む2型糖尿病の発症リスクを判定する方法:
(A)検体中のヒトゲノムDNAを抽出する工程、及び
(B)抽出したヒトゲノムDNAの配列において、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいて、rs1681752、rs2627197、rs1637572、rs2531685、rs740600、rs2627194、rs1419832、rs719012、rs1905544、rs1023549、rs1023551、rs1023552、rs9421246、rs7083543、rs7087685、rs1637570、rs4752015、rs9421249、rs9421250、rs7896612、rs1637571、rs2531689、rs2531690、rs1905542、rs1905539、rs1122688、rs1905538で表される塩基、及びSNP932、SNP935、SNP938、SNP943から選択される1又は2以上の塩基を同定・評価する工程や、(5)配列番号1記載の塩基配列と配列番号2記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1681752(SNP331)で表される塩基が、A若しくはGであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(6)配列番号7記載の塩基配列と配列番号8記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2531685(SNP334)で表される塩基が、G若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(7)配列番号9記載の塩基配列と配列番号10記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs740600(SNP335)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(8)配列番号13記載の塩基配列と配列番号14記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1419832(SNP337)で表される塩基が、A若しくはGであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(9)配列番号15記載の塩基配列と配列番号16記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs719012(SNP338)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(10)配列番号17記載の塩基配列と配列番号18記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905544(SNP339)で表される塩基が、A若しくはTであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(11)配列番号21記載の塩基配列と配列番号22記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1023551(SNP929)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(12)配列番号23記載の塩基配列と配列番号24記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1023552(SNP930)で表される塩基が、G若しくはAであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(13)配列番号25記載の塩基配列と配列番号26記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs9421246(SNP931)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(14)配列番号27記載の塩基配列と配列番号28記載の塩基配列により挟まれたSNP932で表される塩基が、−若しくはGであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(15)配列番号29記載の塩基配列と配列番号30記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs7083543(SNP933)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(16)配列番号33記載の塩基配列と配列番号34記載の塩基配列により挟まれたSNP935で表される塩基が、−若しくはTであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(17)配列番号41記載の塩基配列と配列番号42記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs9421249(SNP939)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(18)配列番号53記載の塩基配列と配列番号54記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2531690(SNP945)で表される塩基が、A若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(19)配列番号59記載の塩基配列と配列番号60記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1122688(SNP948)で表される塩基が、C若しくはTであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(20)配列番号61記載の塩基配列と配列番号62記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905538(SNP949)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする上記(3)又は(4)記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(21)検体として末梢血を用いることを特徴とする上記(3)〜(20)のいずれかに記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法や、(22)日本人のヒトゲノムを用いることを特徴とする上記(3)〜(21)のいずれかに記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法に関する。
本発明の、2型糖尿病感受性遺伝子が存在すると考えられる10番染色体長腕の25.2Mb領域における31個の2型糖尿病感受性SNPsマーカーは、2型糖尿病の発症リスクを判定する上で有用であり、2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用することができる。
本発明において、「2型糖尿病感受性遺伝子」とは、多遺伝子性疾患の2型糖尿病に罹りやすい体質を決める複数の遺伝子のことをいい、「対立遺伝子頻度(Allele Frequency)」とは、一つの遺伝子の座位について、集団中に存在する全遺伝子数のうちその対立遺伝子が占める割合をいい、「連鎖不平衡解析」とは、ゲノム領域における連鎖不平衡の強さの度合いを解析することをいい、「マイナーアレル」とは、一つの遺伝子の座位について、2つの対立遺伝子が存在する場合の、対立遺伝子頻度の低い対立遺伝子(アレル:Allele)をいい、また「多型」とは、2つ以上の遺伝的に決定された対立遺伝子がある場合、それらの対立遺伝子を指し、さらに「一塩基多型(SNP)」とは、単一の核酸の変化によって引き起こされる多型であって、多型は選択された集団の1%より大きな頻度、好ましくは、10%以上の頻度で存在する。
また、本明細書における「連鎖不平衡」とは、集団における任意の対立遺伝子の組み合わせの頻度について、偶然によって期待されるよりも、より、頻繁に近傍の特定対立遺伝子と出現する関係のことをいう。例えば、遺伝子座Xが対立遺伝子a及びb(これらは等しい頻度で存在する)を有し、近傍の遺伝子座Yが対立遺伝子c及びd(これらは等しい頻度で存在する)を有する場合、別の遺伝子多型の組み合わせであるハプロタイプacは、集団において0.25の頻度で存在することが期待される。ハプロタイプacがこうした期待値よりも大きい場合、つまり、acという特定の遺伝子型がより頻繁に出現する場合、対立遺伝子acは連鎖不平衡にあるという。連鎖不平衡は、対立遺伝子の特定の組み合わせの自然選択又は、集団に導入された時期が進化的に見て最近であることにより生じたもので、連鎖する対立遺伝子同士が平衡に達していないことから生じ得る。従って、民族や人種などのように、別の集団においては、連鎖不平衡の様式は異なり、ある集団においてacが連鎖不平衡である場合でも、別の集団でadが連鎖不平衡の関係であり得る。連鎖不平衡における多型は、該多型が疾患を引き起こさないにも関わらず、疾患に対する感受性を検出することにおいて有効であり得る。例えば、ある遺伝子座Xの対立遺伝子aが疾患の原因遺伝子要素ではないが、遺伝子座Yの対立遺伝子cとの連鎖不平衡により、疾患感受性を示し得ることがある。
本発明において、2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用することができるヒトゲノム配列中の塩基としては、配列番号1記載の塩基配列と配列番号2記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1681752で表される塩基(以下「SNP331」ということがある)や、配列番号3記載の塩基配列と配列番号4記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2627197で表される塩基(以下「SNP332」ということがある)や、配列番号5記載の塩基配列と配列番号6記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1637572で表される塩基(以下「SNP333」ということがある)や、配列番号7記載の塩基配列と配列番号8記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2531685で表される塩基(以下「SNP334」ということがある)や、配列番号9記載の塩基配列と配列番号10記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs740600で表される塩基(以下「SNP335」ということがある)や、配列番号11記載の塩基配列と配列番号12記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2627194で表される塩基(以下「SNP336」ということがある)や、配列番号13記載の塩基配列と配列番号14記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1419832で表される塩基(以下「SNP337」ということがある)や、配列番号15記載の塩基配列と配列番号16記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs719012で表される塩基(以下「SNP338」ということがある)や、配列番号17記載の塩基配列と配列番号18記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905544で表される塩基(以下「SNP339」ということがある)や、配列番号19記載の塩基配列と配列番号20記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1023549で表される塩基(以下「SNP928」ということがある)や、配列番号21記載の塩基配列と配列番号22記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1023551で表される塩基(以下「SNP929」ということがある)や、配列番号23記載の塩基配列と配列番号24記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1023552で表される塩基(以下「SNP930」ということがある)や、配列番号25記載の塩基配列と配列番号26記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs9421246で表される塩基(以下「SNP931」ということがある)や、配列番号27記載の塩基配列と配列番号28記載の塩基配列により挟まれた塩基であって、米国のdbSNPデータベースに登録されていない新規SNP(以下「SNP932」ということがある)や、配列番号29記載の塩基配列と配列番号30記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs7083543で表される塩基(以下「SNP933」ということがある)や、配列番号31記載の塩基配列と配列番号32記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs7087685で表される塩基(以下「SNP934」ということがある)や、配列番号33記載の塩基配列と配列番号34記載の塩基配列により挟まれた塩基であって、米国のdbSNPデータベースに登録されていない新規SNP(以下「SNP935」ということがある)や、配列番号35記載の塩基配列と配列番号36記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1637570で表される塩基(以下「SNP936」ということがある)や、配列番号37記載の塩基配列と配列番号38記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs4752015で表される塩基(以下「SNP937」ということがある)や、配列番号39記載の塩基配列と配列番号40記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs11197834で表される塩基(以下「SNP938」ということがある)や、配列番号41記載の塩基配列と配列番号42記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs9421249で表される塩基(以下「SNP939」ということがある)や、配列番号43記載の塩基配列と配列番号44記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs9421250で表される塩基(以下「SNP940」ということがある)や、配列番号45記載の塩基配列と配列番号46記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs7896612で表される塩基(以下「SNP941」ということがある)や、配列番号47記載の塩基配列と配列番号48記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1637571で表される塩基(以下「SNP942」ということがある)や、配列番号49記載の塩基配列と配列番号50記載の塩基配列により挟まれた塩基であって、米国のdbSNPデータベースに登録されていない新規SNP(以下「SNP943」ということがある)や、配列番号51記載の塩基配列と配列番号52記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2531689で表される塩基(以下「SNP944」ということがある)や、配列番号53記載の塩基配列と配列番号54記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2531690で表される塩基(以下「SNP945」ということがある)や、配列番号55記載の塩基配列と配列番号56記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905542で表される塩基(以下「SNP946」ということがある)や、配列番号57記載の塩基配列と配列番号58記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905539で表される塩基(以下「SNP947」ということがある)や、配列番号59記載の塩基配列と配列番号60記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1122688で表される塩基(以下「SNP948」ということがある)や、配列番号61記載の塩基配列と配列番号62記載の塩基配列により挟まれた塩基、すなわち、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905538で表される塩基(以下「SNP949」ということがある)を挙げることができ、これらは単独で又は2種以上併用して用いることができる。かかる2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用することができるヒトゲノム配列中の塩基は、本発明の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法において同定・評価の対象となっている。
上記2型糖尿病易罹患性判定マーカーのなかでも、SNP331、SNP334、SNP335、SNP337、SNP338、SNP339、SNP929、SNP930、SNP931、SNP932、SNP933、SNP935、SNP939、SNP945、SNP948、及びSNP949の16SNPsはボンフェローニの多重検定をクリアーするため、2型糖尿病の発症リスクを判定する上ではこれら16SNPsの単独使用又はこれらの2種以上の併用が好ましく、中でもSNP337及びSNP931は最も好ましいSNPsであるため、SNP337及びSNP931の単独使用又はこれらの併用がより好ましい。なお、SNP337はKIAA−1598遺伝子中のSNPsで最も好ましく、SNP931はDKFZp781N1041遺伝子中のSNPsで最も好ましい。
本発明における各SNPsの位置は、例えばNCBI Build 36.1を用いたPublic Positionで表され、具体的なPublic Position の数値は表2や表4等に記載されている。
SNP331〜SNP949を、2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用する方法としては、これらSNPsを含む領域をSNPsタイピングする方法を挙げることができる。SNPsタイピングの方法としては、PCR−SSCP、PCR−RFLP、PCR−SSO、PCR−ASP、ダイレクトシークエンス法、SNaPshot、dHPLC、Sniper法、MALDI−TOF/MS法等の当業者に周知の方法(例えば、「ゲノム創薬の最前線」p44−p54、野島 博 編、羊土社、参照)を用いることができるが、特に、Assays−on−Demand(登録商標;アプライドバイオシステムズ製)を利用し、TaqManシステムを利用したSNPsタイピング法を採用することが効果的である。SNP331マーカーの場合、G/G、G/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP332マーカーの場合、T/T、T/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP333マーカーの場合、A/A、A/C若しくはC/Cのいずれに属するかで、SNP334マーカーの場合、C/C、C/G若しくはG/Gのいずれに属するかで、SNP335マーカーの場合、C/C、C/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP336マーカーの場合、A/A、A/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP337マーカーの場合、G/G、G/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP338マーカーの場合、C/C、C/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP339マーカーの場合、T/T、T/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP928マーカーの場合、G/G、G/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP929マーカーの場合、C/C、C/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP930マーカーの場合、A/A、A/G若しくはG/Gのいずれに属するかで、SNP931マーカーの場合、C/C、C/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP932マーカーの場合、G/G、G/−若しくは−/−のいずれに属するかで、SNP933マーカーの場合、C/C、C/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP934マーカーの場合、G/G、G/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP935マーカーの場合、T/T、T/−若しくは−/−のいずれに属するかで、SNP936マーカーの場合、A/A、A/G若しくはG/Gのいずれに属するかで、SNP937マーカーの場合、A/A、A/G若しくはG/Gのいずれに属するかで、SNP938マーカーの場合、G/G、G/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP939マーカーの場合、C/C、C/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP940マーカーの場合、A/A、A/T若しくはT/Tのいずれに属するかで、SNP941マーカーの場合、A/A、A/G若しくはG/Gのいずれに属するかで、SNP942マーカーの場合、A/A、A/G若しくはG/Gのいずれに属するかで、SNP943マーカーの場合、C/C、C/−若しくは−/−のいずれに属するかで、SNP944マーカーの場合、A/A、A/G若しくはG/Gのいずれに属するかで、SNP945マーカーの場合、C/C、C/A若しくはA/Aのいずれに属するかで、SNP946マーカーの場合、T/T、T/C若しくはC/Cのいずれに属するかで、SNP947マーカーの場合、T/T、T/C若しくはC/Cのいずれに属するかで、SNP948マーカーの場合、T/T、T/C若しくはC/Cのいずれに属するかで、SNP949マーカーの場合、C/C、C/T若しくはT/Tのいずれに属するかで判定される。
本発明の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法としては、(A)検体中のヒトゲノムDNA、好ましくは日本人のヒトゲノムDNAを抽出する工程、(B)抽出したヒトゲノムDNAの配列において、SNP331、SNP332、SNP333、SNP334、SNP335、SNP336、SNP337、SNP338、SNP339、SNP928、SNP929、SNP930、SNP931、SNP932、SNP933、SNP934、SNP935、SNP936、SNP937、SNP938、SNP939、SNP940、SNP941、SNP942、SNP943、SNP944、SNP945、SNP946、SNP947、SNP948、及びSNP949から選択される1又は2以上の塩基(SNPs)を同定・評価する工程を備えていれば特に制限されず、上記検体としては、末梢血などの血液、唾液、汗等の体液、体細胞及びそれを含む組織又は器官等を挙げることができるが、末梢血を用いることが好ましい。塩基(SNP)の同定方法としては、上記のように、SNP331、SNP332、SNP333、SNP334、SNP335、SNP336、SNP337、SNP338、SNP339、SNP928、SNP929、SNP930、SNP931、SNP932、SNP933、SNP934、SNP935、SNP936、SNP937、SNP938、SNP939、SNP940、SNP941、SNP942、SNP943、SNP944、SNP945、SNP946、SNP947、SNP948、及びSNP949から選択される1又は2以上の塩基(SNPs)を含む領域をSNPsタイピングする方法を挙げることができる。また、判定としては、SNP331の同定結果がA/Aのとき、SNP332の同定結果がA/Aのとき、SNP333の同定結果がC/Cのとき、SNP334の同定結果がG/Gのとき、SNP335の同定結果がT/Tのとき、SNP336の同定結果がT/Tのとき、SNP337の同定結果がA/Aのとき、SNP338の同定結果がT/Tのとき、SNP339の同定結果がA/Aのとき、SNP928の同定結果がA/Aのとき、SNP929の同定結果がT/Tのとき、SNP930の同定結果がG/Gのとき、SNP931の同定結果がT/Tのとき、SNP932の同定結果が−/−のとき、SNP933の同定結果がT/Tのとき、SNP934の同定結果がA/Aのとき、SNP935の同定結果が−/−のとき、SNP936の同定結果がG/Gのとき、SNP937の同定結果がG/Gのとき、SNP938の同定結果がA/Aのとき、SNP939の同定結果がT/Tのとき、SNP940の同定結果がT/Tのとき、SNP941の同定結果がG/Gのとき、SNP942の同定結果がG/Gのとき、SNP943の同定結果が−/−のとき、SNP944の同定結果がG/Gのとき、SNP945の同定結果がA/Aのとき、SNP946の同定結果がC/Cのとき、SNP947の同定結果がC/Cのとき、SNP948の同定結果がC/Cのとき、SNP949の同定結果がT/Tのとき、2型糖尿病に罹患しやすいと判定され、SNP331の同定結果がG/Aのとき、SNP332の同定結果がT/Aのとき、SNP333の同定結果がA/Cのとき、SNP334の同定結果がC/Gのとき、SNP335の同定結果がC/Tのとき、SNP336の同定結果がA/Tのとき、SNP337の同定結果がG/Aのとき、SNP338の同定結果がC/Tのとき、SNP339の同定結果がT/Aのとき、SNP928の同定結果がG/Aのとき、SNP929の同定結果がC/Tのとき、SNP930の同定結果がA/Gのとき、SNP931の同定結果がC/Tのとき、SNP932の同定結果がG/−のとき、SNP933の同定結果がC/Tのとき、SNP934の同定結果がG/Aのとき、SNP935の同定結果がT/−のとき、SNP936の同定結果がA/Gのとき、SNP937の同定結果がA/Gのとき、SNP938の同定結果がG/Aのとき、SNP939の同定結果がC/Tのとき、SNP940の同定結果がA/Tのとき、SNP941の同定結果がA/Gのとき、SNP942の同定結果がA/Gのとき、SNP943の同定結果がC/−のとき、SNP944の同定結果がA/Gのとき、SNP945の同定結果がC/Aのとき、SNP946の同定結果がT/Cのとき、SNP947の同定結果がT/Cのとき、SNP948の同定結果がT/Cのとき、SNP949の同定結果がC/Tのとき、2型糖尿病にやや罹患しやすいと判定され、SNP331の同定結果がG/Gのとき、SNP332の同定結果がT/Tのとき、SNP333の同定結果がA/Aのとき、SNP334の同定結果がC/Cのとき、SNP335の同定結果がC/Cのとき、SNP336の同定結果がA/Aのとき、SNP337の同定結果がG/Gのとき、SNP338の同定結果がC/Cのとき、SNP339の同定結果がT/Tのとき、SNP928の同定結果がG/Gのとき、SNP929の同定結果がC/Cのとき、SNP930の同定結果がA/Aのとき、SNP931の同定結果がC/Cのとき、SNP932の同定結果がG/Gのとき、SNP933の同定結果がC/Cのとき、SNP934の同定結果がG/Gのとき、SNP935の同定結果がT/Tのとき、SNP936の同定結果がA/Aのとき、SNP937の同定結果がA/Aのとき、SNP938の同定結果がG/Gのとき、SNP939の同定結果がC/Cのとき、SNP940の同定結果がA/Aのとき、SNP941の同定結果がA/Aのとき、SNP942の同定結果がA/Aのとき、SNP943の同定結果がC/Cのとき、SNP944の同定結果がA/Aのとき、SNP945の同定結果がC/Cのとき、SNP946の同定結果がT/Tのとき、SNP947の同定結果がT/Tのとき、SNP948の同定結果T/Tのとき、SNP949の同定結果がC/Cのとき、2型糖尿病に罹患しにくいと判定することができる。
以下に、実施例を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
1.検体
効率よく疾患感受性遺伝子を抽出するために、独立した別集団による2段階の関連解析を実施した。具体的には、2型糖尿病患者(Case:T2D)313人/健常者 (Control)サンプル361人での解析(第1ステージ)、さらに、Case559人/Control536人での解析(第2ステージ)、計Case872人/Control897人についてスクリーニングを行なった。Case及びControlサンプルの末梢血より樹立した不死化Bリンパ球細胞株よりDNAを抽出しDNAサンプルとした。DNAサンプルは、糖尿病の型、性別、発症年齢、家族歴の有無、HbA1c値、BMI等の臨床情報を得た(表1)。検体の採取は、全国の糖尿病専門医の協力をもとに、臨床症状の明らかな患者より採取されたもので、インフォームドコンセントに基づいて収集されたものである。使用サンプルは、徳島大学医学部ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査委員会の審査を経て承認済みであり、全て連結可能匿名化を行い、個人情報の保護に努めた取り扱いを行っている。検体提供者の臨床的特徴等を表1に示す。
2.SNPsマーカーの選択
等間隔・高アレル頻度SNPsマーカーは、以下の基準により定められた934種類を選択した。
1)平均10.87kbpごとの間隔にSNPsを設定(この間隔にSNPsマーカーを設置することで、疾患感受性遺伝子領域を見落とす可能性が少ない)。
2)日本人でMAF(Minor Allele Frequency)が15%以上を示す。
3)ハーディーワインバーグ平衡(P>0.05) を満たす。
4)複数の人種で共通に認められるマーカーである。
3.TaqManプローブを用いたSNPsタイピング法
まず、SNP部位を挟むPCR増幅領域内の数十bpのDNA塩基配列に対して、相補的に結合するTaqManプローブを設計した。TaqManプローブは5'末端にレポーター色素が、3'末端にクエンチャー色素がそれぞれ結合している。TaqManプローブは、通常は蛍光を発しないが、PCR反応によりDNAポリメラーゼによる伸長反応に伴ってTaqManプローブが分解され、レポーター蛍光が検出可能となる。
今回のSNPsタイピングでは、ゲノム上のSNP部位に対して2種類の異なる蛍光色素で標識したプローブを使用した。具体的には、DNA塩基配列上に存在するSNP部位にA/GアレルのSNPをもつ場合、Aアレルを認識するプローブ蛍光色素としてFAM、Gアレルを認識するプローブ蛍光色素としてVICで標識した2種類のプローブを作製し、これらのプローブをゲノムDNAにハイブリダイズさせPCR反応を行う。アレルがA/Aホモの場合はFAM、G/Gホモの場合はVIC、A/Gへテロの場合はFAMとVIC両方の蛍光がそれぞれに増幅され検出される。
一度に大量サンプルを処理するために、384wellを使用した。384wellの1well内に、DNA鋳型5ng、TaqMan(R) SNP Genotyping Assays (20xプローブ、プライマーを含む) 0.125μl、TaqMan(R) Universal PCR Master Mix 2.5μlを5μlの系で分注後、95℃10分、92℃15秒・60℃60秒を40〜45サイクルのプログラムでPCR反応を行なった後に蛍光を測定した。測定にはABI PRISM(R) 7900HT Sequence Detection Systems (ABI社)を用いた。反応の正確性を確認するために、384well中4位置にNegative Controlを設置した。タイピングデータはSequence Detection Systems 2.1 (SDS2.1) ソフトウェア (ABI社) により解析した。なお、各SNPsのタイピングにおけるPCRプライマーやTaqManプローブは、Assays−on−Demand(登録商標;アプライドバイオシステムズ製)の市販品や特注品を用いた。
4.関連解析(第1ステージ)
選定された934個のSNPsを対象に、日本人非血縁健常対照者由来の検体361例及び日本人非血縁2型糖尿病患者由来の検体313例を対象に関連解析(第1ステージ:対立遺伝子頻度でのχ検定)を行なった(表2)。健常対照者と2型糖尿病患者との間で統計学的に有意な対立遺伝子頻度の差が認められたのは、有意水準α=0.05で65SNPs(全体の約6.96%)であった。これらを次の関連解析(第2ステージ)の対象候補SNPsとした。
5.関連解析(第2ステージ)
対象候補SNPsとした65SNPsについて、関連解析(第1ステージ)で用いた検体と別に用意した日本人非血縁健常対照者由来の試料536例及び日本人非血縁2型糖尿病患者由来の試料559例を対象に関連解析(第2ステージ)を行なった。解析は、第1ステージと同様に、TaqManプローブを用いたSNPsタイピング法を用いた。選択された上記65SNPsのうち、第2ステージの検体を用いた関連解析では、有意水準α=0.01で9個のSNPs(SNP331、SNP332、SNP333、SNP334、SNP335、SNP336、SNP337、SNP338、SNP339)についてヒト2型糖尿病との関連が検出された(全体の0.96%)。その結果を表3に示す。該9個のSNPsは、DKFZp781N1041遺伝子及びKIAA−1598遺伝子の2つの遺伝子上に位置していた。
上記χ解析は、富士通株式会社との共同研究により開発した疾患感受性遺伝子同定システムFGDS(Fujitsu Gene Discovery System)、およびデータの信憑性を検討するソフトQCS(Quality Control System) を用いた。データの信憑性は、1)タイピングデータの視覚的チェックによる妥当性、2)第1ステージおよび第2ステージのアレル頻度差の一致性確認、3)ハーディーワインバーグ平衡が基準を満たしているか否かの確認、4)384wellのタイピングデータ中解析できなかったサンプル数の確認(2%以上は再解析)を、常に二人の研究者で判定した。信憑性の低いデータは再解析・再タイピングを行った。
6.遺伝子構造の決定
9SNPsが位置するDKFZp781N1041遺伝子及びKIAA−1598遺伝子は、未だゲノム構造、組織分布並びに機能未知の新規遺伝子であった。そこで、ヒトでのゲノム構造を解析するためにエクソンと推測される部位に対するプライマーを設計し、cDNAを用いた5’ RACE(rapid amplification of cDNAends)及び3’RACEにより第1エクソンと最終エクソンを確定した。さらに、確定したエクソンの内側向きのプライマーを設計し、PCRにより内側のエクソン構造を決定した。その結果、図1に示すようにDKFZp781N1041遺伝子はエクソン14個を有する全長2.1kbの遺伝子であった。また、KIAA−1598遺伝子は、エクソン17個を有する全長3.7kbであったが、脳ではエクソン15と16が無いスプライシングフォームであった。
7.シーケンスによるSNPs検索と追加相関解析
16名の健常者のDNAをシーケンスすることによって、DKFZp781N1041遺伝子の全領域の配列(約44kb)及びKIAA−1598遺伝子のエクソン内の領域の配列の解析を行い、これらの領域内のアミノ酸変異の有無を調べると共に、両遺伝子のプロモーター領域及びUTR領域におけるSNPsの検索を行った。その結果、DKFZp781N1041遺伝子及びKIAA−1598遺伝子の両遺伝子のいずれにも、アミノ酸変異は認められなかった。これらのシーケンスによるSNPsの追加相関解析に用いたPCRプライマーやTaqManプローブの配列を表す配列番号を表4に示す。
また、この追加相関解析の結果を表5に示す。
表5及び図1から分かるように、既に見い出していたSNP331〜339を含めて、DKFZp781N1041遺伝子で19個、KIAA−1598遺伝子で12個の計31個の有意なSNPsを見い出した。これら31個のSNPsのうち、16個のSNPsがBonferroniの多重検定(P<5.35×10−5)をクリアーしたことから、前述の両遺伝子は極めて有力な2型糖尿病疾患感受性候補遺伝子と考えられた。
2段階関連解析による候補遺伝子の抽出(上)と解析(下)を示す図である。

Claims (22)

  1. ヒトゲノム配列中の配列番号1記載の塩基配列と配列番号2記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号3記載の塩基配列と配列番号4記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号5記載の塩基配列と配列番号6記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号7記載の塩基配列と配列番号8記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号9記載の塩基配列と配列番号10記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号11記載の塩基配列と配列番号12記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号13記載の塩基配列と配列番号14記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号15記載の塩基配列と配列番号16記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号17記載の塩基配列と配列番号18記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号19記載の塩基配列と配列番号20記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号21記載の塩基配列と配列番号22記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号23記載の塩基配列と配列番号24記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号25記載の塩基配列と配列番号26記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号27記載の塩基配列と配列番号28記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号29記載の塩基配列と配列番号30記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号31記載の塩基配列と配列番号32記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号33記載の塩基配列と配列番号34記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号35記載の塩基配列と配列番号36記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号37記載の塩基配列と配列番号38記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号39記載の塩基配列と配列番号40記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号41記載の塩基配列と配列番号42記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号43記載の塩基配列と配列番号44記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号45記載の塩基配列と配列番号46記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号47記載の塩基配列と配列番号48記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号49記載の塩基配列と配列番号50記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号51記載の塩基配列と配列番号52記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号53記載の塩基配列と配列番号54記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号55記載の塩基配列と配列番号56記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号57記載の塩基配列と配列番号58記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号59記載の塩基配列と配列番号60記載の塩基配列により挟まれた塩基、及びヒトゲノム配列中の配列番号61記載の塩基配列と配列番号62記載の塩基配列により挟まれた塩基から選択される1又は2以上の塩基を2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用する方法。
  2. 米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいて、rs1681752、rs2627197、rs1637572、rs2531685、rs740600、rs2627194、rs1419832、rs719012、rs1905544、rs1023549、rs1023551、rs1023552、rs9421246、rs7083543、rs7087685、rs1637570、rs4752015、rs9421249、rs9421250、rs7896612、rs1637571、rs2531689、rs2531690、rs1905542、rs1905539、rs1122688、rs1905538で表される塩基、及びSNP932、SNP935、SNP938、SNP943から選択される1又は2以上の塩基を2型糖尿病易罹患性判定マーカーとして使用する方法。
  3. 以下の工程を含む2型糖尿病の発症リスクを判定する方法:
    (A)検体中のヒトゲノムDNAを抽出する工程、及び
    (B)抽出したヒトゲノムDNAの配列において、配列番号1記載の塩基配列と配列番号2記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号3記載の塩基配列と配列番号4記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号5記載の塩基配列と配列番号6記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号7記載の塩基配列と配列番号8記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号9記載の塩基配列と配列番号10記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号11記載の塩基配列と配列番号12記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号13記載の塩基配列と配列番号14記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号15記載の塩基配列と配列番号16記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号17記載の塩基配列と配列番号18記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号19記載の塩基配列と配列番号20記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号21記載の塩基配列と配列番号22記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号23記載の塩基配列と配列番号24記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号25記載の塩基配列と配列番号26記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号27記載の塩基配列と配列番号28記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号29記載の塩基配列と配列番号30記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号31記載の塩基配列と配列番号32記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号33記載の塩基配列と配列番号34記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号35記載の塩基配列と配列番号36記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号37記載の塩基配列と配列番号38記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号39記載の塩基配列と配列番号40記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号41記載の塩基配列と配列番号42記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号43記載の塩基配列と配列番号44記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号45記載の塩基配列と配列番号46記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号47記載の塩基配列と配列番号48記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号49記載の塩基配列と配列番号50記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号51記載の塩基配列と配列番号52記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号53記載の塩基配列と配列番号54記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号55記載の塩基配列と配列番号56記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号57記載の塩基配列と配列番号58記載の塩基配列により挟まれた塩基、ヒトゲノム配列中の配列番号59記載の塩基配列と配列番号60記載の塩基配列により挟まれた塩基、及びヒトゲノム配列中の配列番号61記載の塩基配列と配列番号62記載の塩基配列により挟まれた塩基から選択される1又は2以上の塩基を同定・評価する工程。
  4. 以下の工程を含む2型糖尿病の発症リスクを判定する方法:
    (A)検体中のヒトゲノムDNAを抽出する工程、及び
    (B)抽出したヒトゲノムDNAの配列において、米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいて、rs1681752、rs2627197、rs1637572、rs2531685、rs740600、rs2627194、rs1419832、rs719012、rs1905544、rs1023549、rs1023551、rs1023552、rs9421246、rs7083543、rs7087685、rs1637570、rs4752015、rs9421249、rs9421250、rs7896612、rs1637571、rs2531689、rs2531690、rs1905542、rs1905539、rs1122688、rs1905538で表される塩基、及びSNP932、SNP935、SNP938、SNP943から選択される1又は2以上の塩基を同定・評価する工程。
  5. 配列番号1記載の塩基配列と配列番号2記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1681752(SNP331)で表される塩基が、A若しくはGであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  6. 配列番号7記載の塩基配列と配列番号8記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2531685(SNP334)で表される塩基が、G若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  7. 配列番号9記載の塩基配列と配列番号10記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs740600(SNP335)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  8. 配列番号13記載の塩基配列と配列番号14記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1419832(SNP337)で表される塩基が、A若しくはGであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  9. 配列番号15記載の塩基配列と配列番号16記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs719012(SNP338)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  10. 配列番号17記載の塩基配列と配列番号18記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905544(SNP339)で表される塩基が、A若しくはTであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  11. 配列番号21記載の塩基配列と配列番号22記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1023551(SNP929)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  12. 配列番号23記載の塩基配列と配列番号24記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1023552(SNP930)で表される塩基が、G若しくはAであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  13. 配列番号25記載の塩基配列と配列番号26記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs9421246(SNP931)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  14. 配列番号27記載の塩基配列と配列番号28記載の塩基配列により挟まれたSNP932で表される塩基が、−若しくはGであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  15. 配列番号29記載の塩基配列と配列番号30記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs7083543(SNP933)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  16. 配列番号33記載の塩基配列と配列番号34記載の塩基配列により挟まれたSNP935で表される塩基が、−若しくはTであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  17. 配列番号41記載の塩基配列と配列番号42記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs9421249(SNP939)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  18. 配列番号53記載の塩基配列と配列番号54記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs2531690(SNP945)で表される塩基が、A若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  19. 配列番号59記載の塩基配列と配列番号60記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1122688(SNP948)で表される塩基が、C若しくはTであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  20. 配列番号61記載の塩基配列と配列番号62記載の塩基配列により挟まれた塩基、又は米国のdbSNPデータベースにおけるdbSNP IDにおいてrs1905538(SNP949)で表される塩基が、T若しくはCであることを特徴とする請求項3又は4記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  21. 検体として末梢血を用いることを特徴とする請求項3〜20のいずれかに記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
  22. 日本人のヒトゲノムを用いることを特徴とする請求項3〜21のいずれかに記載の2型糖尿病の発症リスクを判定する方法。
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