JP2008141874A - 制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪 - Google Patents

制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪 Download PDF

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Abstract

【課題】イグニッションOFF時においても電源からの給電を要さずに車輪への制動力を得ることができ、かつ、必要に応じてモータからの制動力を適宜得ることができる制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪を提供する。
【解決手段】制動装置は、回転電機の電機子を含む短絡回路を形成可能な接続部材55と、接続部材55を付勢して、接続部材55と電機子との接続状態を維持可能な付勢部材61と、付勢部材61からの付勢力に抗して、接続部材55を切り離し可能な切離機構L2と、切離機構L2の切り離し動作を制御可能な制御部60を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪に関し、特に、車輪を駆動するための回転電機に用いられる制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪に関する。
近年ますます高まりつつある省エネ・環境問題を背景に、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きく注目されている。そして、ハイブリッド自動車は、一部、実用化されている。
ハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。すなわち、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換された交流電圧によりモータを回転させることによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
このような車両には、たとえば、特開2006−1373号公報に記載されているようなサイドブレーキが設けられており、そして、近年、車両の停止時に、モータに生じる制動力をブレーキとして利用した車両が各種提案されている。
たとえば、特開2005−229765号公報には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、リレーなどから構成され、モータとモータ制御部とを結ぶ配線間に設けられ、配線間の短絡および解除が可能な短絡スイッチが提案されている。
また、特開2003−111202号公報には、モータに固定相電流を供給することで、極性が一定となったコイルとロータの磁石とを引き合わせることで、制動力を得る方法が提案されている。また、この特開2003−111202号公報には、電源から電流を供給することで、リーレスイッチを動作させ、そして、インバータ回路の素子を制御し、モータの端子を短絡させる方法も提案されている。
特開2005−94883号公報には、車両の衝突時に早期に車両を停止させるために、モータの端子を短絡させる手法が提案されている。
逆起電力による制動力をブレーキ機能と異なる機能として利用することも従来から提案されている。たとえば、特開2003−204686号公報には、車両の車風によって、ファンが回転したときに、モータに短絡電流を流し、モータにブレーキ力を発生させて、ラジエータおよびコンデンサへ流入する空気量の増加を抑制する手段が提案されている。
車両と異なる分野においても、逆起電力を利用して制動力を得る技術は従来から提案されている。たとえば、特開平9−65684号公報には、可動子が垂直運動するリニア同期モータにおいて、短絡スイッチおよび給電スイッチを閉じて、全ての電機子巻線を短絡させて、異常時に可動子の自由落下を抑制する手法が提案されている。
具体的には、インバータの全てのトランジスタをOFFとした状態で、インバータから電機子巻線への出力を短絡させる短絡スイッチおよび各電機子に設けられた給電スイッチを励磁して閉じる。これにより、各電機子巻線が短絡され、逆起電力によって可動子の落下を抑制している。また、この特開平9−65684号公報には、励磁によって接点が開く短絡用スイッチが提案されており、停電時に自動的に短絡スイッチを閉じるようにしたリニア同期モータも提案されている。
特開2005−229765号公報 特開2006−1373号公報 特開2003−111202号公報 特開2005−94883号公報 特開2003−204686号公報 特開平9−65684号公報
しかし、上記特開2005−229765号公報に提案された短絡スイッチにおいては、短絡状態を維持するためには、短絡スイッチに電流を供給し続ける必要が生じ、燃費が悪くなるという問題がある。特に、IGBTを用いた短絡スイッチにおいては、650V程度の電圧のON・OFF動作を行なうことが困難であり、仮に可能なIGBTを採用したとしても、非常にコストが高くなる。
特開2003−111202号公報に提案された方法において、上記いずれの方法においても、たとえば、イグニッションOFF時においては、電源から電流を供給する必要が生じ、燃費が悪くなるという問題がある。
特開平9−65684号公報に提案されたリニア同期モータは、搬送装置に用いられるものであり、ハイブリット車両や電気自動車などの車両に用いられるモータに適用することは困難である。仮に、特開平9−65684号公報の内容を車両に適用可能であったとしても、下記のような問題がある。
特開平9−65684号公報の提案のように、励磁して、給電スイッチおよび短絡スイッチを閉じるような手法を車両に適用した場合には、イグニッションOFFの状態においても、各給電スイッチおよび短絡スイッチを励磁するために、給電する必要が生じる。このため、電源から常に電流を供給する必要が生じ、燃費が悪くなる。
また、励磁によって接点が開くような短絡スイッチを用いる手法においては、停電時においてのみ短絡スイッチが閉じるようになっており、適宜選択して制動動作を得ることができない構成となっており、車両の制動機構に適用できないものとなっている。
なお、特開2003−204686号公報および特開2005−94883号公報には、車輪を駆動するモータを短絡させて車輪への制動力を発生させるような構成について何等記載されていない。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、イグニッションOFF時においても電源からの給電を要さずに車輪への制動力を得ることができ、かつ、必要に応じてモータからの制動力を適宜得ることができる制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪を提供することである。
本発明に係る制動装置は、1つの局面では、車輪に動力を伝達可能な回転電機の電機子に電気的に接続されて、電機子を含む短絡回路を形成可能な接続部材と、接続部材を付勢して、接続部材と電機子との接続状態を維持可能な付勢部材とを備える。そして、この制動装置は、付勢部材からの付勢力に抗して、電機子との接続状態から接続部材を切り離し可能な切離機構と、切離機構の切り離し動作を制御可能な制御部とを備える。好ましくは、上記回転電機に設けられた複数の電機子の各々に接続される複数の配線をさらに備え、接続部材は、配線同士を接続して短絡回路を形成する。好ましくは、上記回転電機は、第1回転電機と第2回転電機とを含み、第1回転電機の電機子に接続された第1配線と、第2回転電機の電機子に接続された第2配線とをさらに備える。そして接続部材は、第1配線と第2配線とを接続して、短絡回路を形成する。好ましくは、操作者の操作によって制御部を操作可能とした。
本発明に係る制動装置は、他の局面では、車輪に動力を伝達可能な回転電機の電機子に電気的に接続されて、電機子を含む短絡回路を形成可能な接続部材と、接続部材を付勢して、接続部材と電機子とを電気的に切り離なされた状態で維持可能な付勢部材とを備える。さらに、この制動装置は、接続部材に連結された連結部材と、操作者の操作によって選択的に連結部材を引っ張り可能とされ、付勢部材からの付勢力に抗して、接続部材と電機子との電気的な接続状態を維持可能な操作機構とを備える。
本発明に係る電動輪は、回転電機と、上記制動装置と、回転電機の少なくとも一部を収容可能なホイールとを備える。
本発明に係る制動装置および電動輪によれば、制御部が切離機構の切り離し動作を制御することができるので、適宜選択的に、制動力を生じさせることができる。さらに、接続部材の接続状態を維持するような付勢部材を有しているため、イグニッションOFF時においても、電力を供給することなく、制動状態を維持することができる。
図1に示すように、車両100は、モータジェネレータ(回転電機)MGR、MGL、MG1、MG2と、パワー制御ユニット(PCU:Power Control Unit)1と、図示されない電子制御ユニット(Electrical Control Unit:ECU)と、バッテリBと、エンジンENGと、車輪FR,FL,RR,RLとを備えている。
モータジェネレータMGL,MGRは、左右前車輪FL,FRの駆動軸にそれぞれ連結され、それぞれを独立に駆動する。
モータジェネレータMGL,MGRは、3相交流電動機であり、たとえば永久磁石モータからなる。そして、モータジェネレータMGL,MGRは、対応する車輪のホイールの内側に組み込まれたインホールモータ形式が採用される。
モータジェネレータMGL、MGR、MG1、MG2は、いずれも、環状に形成されたステータと、このステータ内に回転可能に設けられたロータとを備えている。
そして、各ステータは、電機子巻線をステータのステータティースに巻回して構成されたU相コイル(電機子)、V相コイルおよびW相コイルとを備えている。
ロータは、内部または周面に複数設けられた永久磁石を備えている。そして、各U相コイル、V相コイルおよびW相コイルが励磁することで、ロータの永久磁石を引き付け、ロータが回転するように構成されている。
エンジンENGは、ガソリンなどの燃料の燃焼エネルギーを源として駆動力を発生する。エンジンENGおよびモータジェネレータMG1、MG2からの動力は、プラネタリギヤ等を介して、車輪RR,RLに伝達される。
バッテリBは、ニッケル水素、リチウムイオン等の二次電池や燃料電池などが適用される。また、バッテリBに代わる蓄電装置として、電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタを用いてもよい。
パワー制御ユニット1は、各モータジェネレータMGR,MGL、MG1、MG2ごとに設けられたインバータ14R、14L、14M1、14M2と、各インバータ14R、14L、14M1、14M2に接続された昇圧コンバータ12とを備えている。
さらに、車両100は、モータジェネレータMGR,MGLとの間で短絡回路K1を形成するスイッチSWを備えている。
図2は、図1の車両100における駆動力制御装置の概略ブロック図である。図2を参照して、駆動力制御装置は、バッテリBと、パワー制御ユニット1と、モータジェネレータMGR,MGLと、制動装置200とを備える。
モータジェネレータMGR,MGLは、三相交流電動機(たとえば永久磁石モータとする)であり、バッテリBに蓄えられた電力によって駆動される。モータジェネレータMGRの駆動力は、減速機を介して右前車輪FRの駆動軸(ともに図示せず)に伝達される。モータジェネレータMGLの駆動力は、減速機を介して左前車輪FLの駆動軸(ともに図示せず)に伝達される。これにより、モータジェネレータMGR,MGLは、エンジンENGをアシストして車両100を走行させたり、自己の駆動力のみによって車両100を走行させたりする。
また、車両100の回生制動時には、モータジェネレータMGR,MRLはそれぞれ、減速機を介して前車輪FR,FLにより回転されて発電機として動作する。このとき、モータジェネレータMGR,MGLにより発電された回生電力は、パワー制御ユニット1を介してバッテリBに充電される。
パワー制御ユニット1は、モータジェネレータMGR,MGLにそれぞれ設けられたインバータ14L,14Rと、昇圧コンバータ12と、平滑用コンデンサC1,C2とを含む。
昇圧コンバータ12は、リアクトルL1と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。リアクトルL1の一方端はバッテリBの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2との中間点、すなわち、NPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトランジスタQ2のコレクタとの間に接続される。NPNトランジスタQ1,Q2は、電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジスタQ2のエミッタはアースラインに接続される。また、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1,D2がそれぞれ接続されている。
モータジェネレータMGLにおいては、U,V,W相の3つのコイルの一端が中性点に共通接続されている。そして、U相コイルの他端と、NPNトランジスタQ3L,Q4Lの中間点とが出力ライン25Lによって接続されている。また、V相コイルの他端と、NPNトランジスタQ5L、Q6Lの中間点とが出力ライン26Lによって接続されている。さらに、W相コイルの他端と、NPNトランジスタQ7L、Q8Lの中間点とが出力ライン27Lによって接続されている。
コンデンサC1は、バッテリBから供給された直流電圧Vbを平滑化し、その平滑化した直流電圧Vbを昇圧コンバータ12へ供給する。また、コンデンサC2を介してインバータ14から供給された直流電圧を降圧してバッテリBを充電する。
コンデンサC2は、昇圧コンバータ12からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ14R,14Lへ供給する。
また、インバータ14R,14Lは、車両100の回生制動時、モータジェネレータMGRおよび/またはMGLが発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、車両100を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
制動装置200は、スイッチSWと、スイッチSWとモータジェネレータMGRの各コイルに接続された配線ライン125R〜127Rと、モータジェネレータMGLの各コイルに接続された配線ライン125L〜127Lとを備えている。
そして、各配線ライン125L、126L、127Lは、それぞれ出力ライン25L、26L,27Lに接続され、各配線ライン125R,126R、127Rは、それぞれ出力ライン25R,26R,27Rに接続されている。
そして、スイッチSWは、配線ライン125Lと配線ライン125Rとを接続して、モータジェネレータMGLのU相コイルと、モータジェネレータMGRのU相コイルとを接続可能とされている。
また、スイッチSWは、配線ライン126Lと配線ライン126Rとを接続して、モータジェネレータMGLのV相コイルと、モータジェネレータMGRのV相コイルとを接続可能とされている。
さらに、スイッチSWは、配線ライン127Lと配線ライン127Rとを接続して、モータジェネレータMGLのW相コイルと、モータジェネレータMGRのW相コイルとを接続可能とされている。
このため、スイッチSWがONとなると、各モータジェネレータMGR、MGLのコイルと、各配線ライン125L〜127L、125R〜127Rとからなる閉塞回路としての短絡回路K1が形成される。
このような短絡回路K1が形成された状態で、モータジェネレータMGR、MGLの各ロータが回転しようとすると、電磁誘導によって、各モータジェネレータMGR,MGLのU相コイル、V相コイルおよびW相コイルに短絡電流が流れる。
そして、この短絡電流によって、モータジェネレータMGR、MGLの各ステータに磁界が発生し、この磁界によってロータの回転方向と反対方向にロータを回転させようとする力が働き、車両100の前進、後退を妨げる方向にトルクが生じる。
このため、たとえば、車両100の停車時、パーキング時に、上記スイッチSWをONの状態とすることで、車輪FR、FLの回転を抑制することができる。これにより、少なくとも各モータジェネレータMGR、MGLの一部が収容され、車輪FR、FL内に設けられるサイドブレーキ機構を小型化しても、パーキングおよび停車の際の制動力を十分に得ることができる。
また、本実施の形態においては、1つのスイッチSWによって、複数のモータジェネレータMGR,MGLの回転を抑制することができ、制動装置200自体をコンパクト化することができる。図3は、スイッチSWの概略構成を示す模式図である。
この図3に示されるように、スイッチSWは、配線ライン125L〜125Lと配線ライン125R〜127Rとを接続可能な接続部材55と、接続部材55を配線ライン125L〜127Rに向けて付勢する付勢部材61と、付勢部材61からの付勢力に抗して、接続部材55を配線ライン125L〜127Rから切り離し可能なコイル(切離機構)L2とを備えている。
接続部材55は、配線ライン127Lと配線ライン127Rとを接続可能な接続部50と、配線ライン126Lと配線ライン126Rとを接続可能な接続部51と、配線ライン125Lと配線ライン125Rとを接続可能な接続部52と、各接続部50〜52を連結する連結部材53とを備えている。接続部50〜52は、導電性のよい金属材料などから構成されており、たとえば、銅やアルミなどから構成されている。
付勢部材61は、たとえば、一方の端部がスイッチSWのケーシングに接続され、他端部が接続部材55に接続され、接続部材55の各接続部50〜52が配線ライン125L〜127R同士を接続する方向に付勢している。なお、付勢部材61としては、たとえば、コイルバネなどの弾性部材を採用できる。
さらに、スイッチSWは、コイルL2にバッテリBから電流供給を制御可能なスイッチ60を備えている。
スイッチ60がOFFとなると、接続部材55は、付勢部材61からの付勢力によって、配線ライン125L〜127Rと接触し、配線ライン125R〜127Rと配線ライン127L〜127Lとを接続する。そして、図2に示す短絡回路K1が形成され、モータジェネレータMGR、MGLのロータが回転すると、各モータジェネレータMGR,MGLのロータに制動力を生じさせることができる。
また、スイッチ60がONとなると、コイルL1が励磁して、付勢部材61からの付勢力に抗して、接続部材55を配線ライン125L〜127Rから切り離す。そして、図2に示す短絡回路K1の接続状態が切断され、モータジェネレータMGR、MGLの各ロータが回転しても、制動力が働かず、各ロータは良好に回転する。
ここで、スイッチ(制御部)60の操作は、車両100の運転者によって操作可能とされている。このため、たとえば、車両の停車時、パーキング時等、運転者は適宜、スイッチ60を操作することで、ロータに制動力を加えることができる。なお、スイッチ60の動作とサイドブレーキとの動作を連動させることで、図1に示す車輪FR〜RLにブレーキをかけることができる。
また、イグニッションOFF時においては、スイッチ60をOFFとすることで、車輪FR〜RLに制動力を加えることができるので、バッテリBからの電力を要さず、車両100の燃費の低減を図ることができる。
図4は、スイッチSWの変形例の概略構成を示す模式図である。この図4に示すように、付勢部材61は、接続部材55を各配線ライン125L〜127Rから引き離すように付勢している。
そして、接続部材55を各配線ライン125L〜127Rに接続するように接続部材55を変位可能な切離機構90を備えている。
この切離機構(操作機構)90は、車両100の運転者によって操作可能な操作レバ2と、この操作レバ2と接続部材55とに接続され、接続部材55を引っ張り可能なワイヤ(連結部材)80とを備えている。
そして、運転者が操作レバ2を図4に示す回転方向DRに向けて引くことにより、ワイヤ3が接続部材55を引っ張り、付勢部材61からの付勢力に抗して、接続部材55を配線ライン125L〜127Rに接触させることができる。この操作レバ2は、回動位置を固定可能とされており、接続部材55を各配線ライン125L〜127Rと接触させた状態で維持することができる。
また、運転車が操作レバ2を戻すと、ワイヤ3の引張状態が緩和され、接続部材55が付勢部材61の付勢力によって、配線ライン125L〜127Lと配線ライン125R〜127Rとから引き離され、短絡回路K1の切断状態が維持される。
なお、接続部材55が引き離された状態において、接続部材55を係止するストッパをさらに備えてもよい。
この図4に示すスイッチSWによれば、接続部材55の操作に電力を要さず、上記図3に示す例と同様に、イグニッションOFF時においても、バッテリBからの電力を要さず、燃費の低減を図ることができる。
図5は、本実施の形態に係る車両100の第1変形例を示す概略ブロック図である。この図5に示す例においては、車輪FR〜RL内に収容されたインホイールモータとしてのモータジェネレータMGFR〜MGRLによって、各車輪FR〜RLを駆動するようにした例を示す。車両100は、ハイブリット四輪駆動車であり、左前車輪FLがモータジェネレータMGFLによって独立駆動され、右前車輪FRがモータジェネレータMGFRによって独立駆動されている。さらに、右後車輪RRは、モータジェネレータMGRRによって独立駆動されており、左後車輪RLは、モータジェネレータMGRLによって独立駆動されている。
車両100は、モータジェネレータMGFRのU相コイル、V相コイル、W相コイルと、モータジェネレータMGFLのU相コイル、V相コイル、W相コイルとをそれぞれ接続して短絡回路K1Fを形成可能なスイッチSWFを備えている。
また、車両100は、モータジェネレータMGRRのU相コイル、V相コイル、W相コイルと、モータジェネレータMGRLのU相コイル、V相コイル、W相コイルとをそれぞれ接続して短絡回路K1Rを形成可能なスイッチSWRを備えている。
このため、スイッチSWRおよびスイッチSWLをONとすることで、短絡回路K1Fおよび短絡回路K1Rを形成して、各モータジェネレータMGFL,MGFR、MGRL、MGRRの各ロータに制動力を生じさせることができる。
モータジェネレータMGFRとインバータ14FRとの間には、モータジェネレータMGFRの各電機子に接続された出力ライン25FR〜27FRが設けられている。また、モータジェネレータMGFLとインバータ14FLとの間には、モータジェネレータMGFLの各電機子に接続された出力ライン25FL〜27FLが設けられている。
さらに、モータジェネレータMGRRとインバータ14RRとの間には、出力ライン25RR〜27RRが設けられている。そして、モータジェネレータMGRLと、インバータ14RLとの間には、出力ライン25RL〜27RLが設けられている。
そして、出力ライン25FR〜27FRには、ぞれぞれ、配線ライン125FR〜127FRが接続されている。また、出力ライン25FL〜27FLには、ぞれぞれ、配線ライン125FL〜127FLが接続されている。出力ライン25RR〜27RRには、ぞれぞれ、配線ライン125RR〜127RRが接続されている。出力ライン25RL〜27RLには、ぞれぞれ、配線ライン125RL〜127RLが接続されている。
そして、スイッチSWFは、配線ライン125FR〜127FRと配線ライン125FL〜127FLとをそれぞれ接続可能とされている。このため、スイッチSWFがONとなると、モータジェネレータMGFRの各電機子とモータジェネレータMGFLの各電機子と、配線ライン125FR〜127FRと配線ライン125FL〜127FLを含む短絡回路K1Fが形成される。
また、スイッチSWRは、配線ライン125RR〜127RRと配線ライン125RL〜127RLとをそれぞれ接続可能とされている。このため、スイッチSWFがONとなると、モータジェネレータMGRRの各電機子とモータジェネレータMGRLの各電機子と、配線ライン125RR〜127RRと配線ライン125RL〜127RLを含む短絡回路K1Rが形成される。
そして、スイッチSWFおよびスイッチSWRは、いずれも、車両100の運転者によって、図示されないサイドブレーキと連動して操作可能とされている。このため、この図5に示された車両100においても、サイドブレーキの構成をコンパクトに構成しても、各モータジェネレータMGFR〜MGRLの各ロータに選択的に得ることができる制動力を利用することにより、各車輪FR〜RLに車両100を停止させるために十分な制動力を加えることができる。
特に、図5に示す例においては、各車輪FR〜RL内に収められたインホイールモータとしてのモータジェネレータMGFL〜MGRRの各ロータに制動力を加えることができるので、四輪全ての車輪FR〜RLに制動力を加えることができる。
図6は、本実施の形態に係る車両100の第2変形例を示す概略ブロック図である。この図6に示す例においては、上記図5に示す例と異なり、前右車輪FRを駆動するモータジェネレータMGFRの各電機子と、後右車輪RRを駆動するモータジェネレータMGRRの各電機子とを含む短絡回路を形成可能なスイッチSWRが設けられている。さらに、前左車輪FLを駆動するモータジェネレータMGFLの各電機子と、後右車輪RLを駆動するモータジェネレータMGRLの各電機子とを含む短絡回路を形成可能なスイッチSWLが設けられている。
具体的には、スイッチSWRは、配線ライン125FR〜125FRと、配線ライン125RR〜配線ライン127RRとを接続可能な接続部材55Rを備えている。そして、スイッチSWRがONと、配線ライン125FR〜125FRと、配線ライン125RR〜配線ライン127RRと、モータジェネレータMGFR、MGRRの各コイルとを含む短絡回路が形成される。これにより、モータジェネレータMGFR、MGRRのロータに同時に制動力を得ることができる。
また、スイッチSWLは、配線ライン125FL〜125FLと、配線ライン125RL〜配線ライン127RLとを接続可能な接続部材55Rを備えている。そして、スイッチSWLがONとなると、配線ライン125FL〜125FLと、配線ライン125RL〜配線ライン127RLと、モータジェネレータMGFL、MGRLの各コイルとを含む短絡回路が形成される。これにより、モータジェネレータMGRR,MGRLの各ロータに同時に制動力を得ることができる。
このように、図6に示す例においても、各車輪FR〜RL内に収められたインホイールモータとしてのモータジェネレータMGFL〜MGRRの各ロータに制動力を加えることができるので、四輪全ての車輪FR〜RLに制動力を加えることができる。
なお、図5および図6に示された例のように、ハイブリット四輪駆動車において、全てのモータジェネレータMGFL〜MGRRに制動力を加える場合に限られず、図7に示す例のように、右前車輪FR内に収められたモータジェネレータMGFRのロータと、左前車輪FL内に収められたモータジェネレータMGFLのロータとに制動力を加えるようにしてもよい。
さらに、図8に示すように、ハイブリット四輪駆動車において、各モータジェネレータMGFL〜MGRRに、スイッチSWFR〜SWRRを設けてもよい。
具体的には、スイッチSWFRは、インバータ14FRとモータジェネレータMGFRの各コイルとを接続する各出力ライン25FR〜27FRに接続された各配線ライン125FR〜127FR同士を接続可能とされている。同様に、スイッチSEFL,SWRR、SWRLも、各出力ライン25FL〜27FL、25RR〜27RR、25RL〜27RLに接続された各配線ライン125FL〜127FL同士、各配線ライン125RR〜127RR同士、各配線ライン125RL〜127RL同士を接続可能とされている。
なお、本実施の形態においては、電動機MG1、MG2、インバータ30、40およびコンバータ10を介して、バッテリBに充電したり、外部に給電したりしているが、これに限られない。すなわち、充電・給電リッド90とバッテリBの間に別途変換器を設けてもよい。この場合には、変換器は、バッテリBの近傍に好ましくは配置する。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪に関し、特に、車輪を駆動するための回転電機に用いられる制動装置およびこの制動装置を備えた電動輪に好適である。
実施の形態に係る車両の概略構成を示す模式図である。 図1の車両における駆動力制御装置の概略ブロック図である。 スイッチの概略構成を示す模式図である。 スイッチの変形例の概略構成を示す模式図である。 実施の形態に係る車両の第1変形例を示す概略ブロック図である。 実施の形態に係る車両の第2変形例を示す概略ブロック図である。 実施の形態に係る車両の第3変形例を示す概略ブロック図である。 実施の形態に係る車両の第4変形例を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1 パワー制御ユニット、2 操作レバ、3 ワイヤ、14L,14R インバータ、60 スイッチ、61 付勢部材、80 ワイヤ、90 切離機構、100 車両、200 制動装置。

Claims (6)

  1. 車輪に動力を伝達可能な回転電機の電機子に電気的に接続されて、前記電機子を含む短絡回路を形成可能な接続部材と、
    前記接続部材を付勢して、前記接続部材と前記電機子との接続状態を維持可能な付勢部材と、
    前記付勢部材からの付勢力に抗して、前記電機子との接続状態から前記接続部材を切り離し可能な切離機構と、
    前記切離機構の切り離し動作を制御可能な制御部と、
    を備えた、制動装置。
  2. 前記回転電機に設けられた複数の前記電機子の各々に接続される複数の配線をさらに備え、前記接続部材は、前記配線同士を接続して前記短絡回路を形成する、請求項1に記載の制動装置。
  3. 前記回転電機は、第1回転電機と前記第2回転電機とを含み、
    前記第1回転電機の前記電機子に接続された第1配線と、
    前記第2回転電機の前記電機子に接続された第2配線とをさらに備え、
    前記接続部材は、前記第1配線と前記第2配線とを接続して、前記短絡回路を形成する、請求項1に記載の制動装置。
  4. 操作者の操作によって前記制御部を操作可能とした、請求項1から請求項3のいずれかに記載の制動装置。
  5. 車輪に動力を伝達可能な回転電機の電機子に電気的に接続されて、前記電機子を含む短絡回路を形成可能な接続部材と、
    前記接続部材を付勢して、前記接続部材と前記電機子とを電気的に切り離なされた状態で維持可能な付勢部材と、
    前記接続部材に連結された連結部材と、
    操作者の操作によって選択的に前記連結部材を引っ張り可能とされ、前記付勢部材からの付勢力に抗して、前記接続部材と前記電機子との電気的な接続状態を維持可能な操作機構と、
    を備えた、制動装置。
  6. 前記回転電機と、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の制動装置と、
    前記回転電機の少なくとも一部を収容可能なホイールとを備えた、電動輪。
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