JP2007189854A - 車両の電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回生電力の回収率を維持しつつ回路構成が最適化された車両の電源装置を提供する。
【解決手段】この車両の電源装置は、二次電池であるバッテリB1と蓄電用のキャパシタC3の間に接続される昇圧コンバータ10と、昇圧コンバータ10と並列的に接続される接続回路11と、昇圧コンバータ10のキャパシタC3側に接続されるインバータ20,30と、昇圧コンバータ10、接続回路11およびインバータ20,30の制御を行なう制御装置60とを備える。制御装置60は、モータジェネレータMG2が回生制動の開始をした時点では接続回路11を開放状態としてキャパシタC3に充電を行ないつつ昇圧コンバータ10を制御してバッテリB1に対する充電量をゼロから次第に増加させる。そして制御装置60は、キャパシタC3に対する充電量が所定量に到達したら接続回路11を閉じてバッテリB1に対する充電量を増加させる。
【選択図】図1
【解決手段】この車両の電源装置は、二次電池であるバッテリB1と蓄電用のキャパシタC3の間に接続される昇圧コンバータ10と、昇圧コンバータ10と並列的に接続される接続回路11と、昇圧コンバータ10のキャパシタC3側に接続されるインバータ20,30と、昇圧コンバータ10、接続回路11およびインバータ20,30の制御を行なう制御装置60とを備える。制御装置60は、モータジェネレータMG2が回生制動の開始をした時点では接続回路11を開放状態としてキャパシタC3に充電を行ないつつ昇圧コンバータ10を制御してバッテリB1に対する充電量をゼロから次第に増加させる。そして制御装置60は、キャパシタC3に対する充電量が所定量に到達したら接続回路11を閉じてバッテリB1に対する充電量を増加させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、車両の電源装置に関し、特に蓄電装置として大容量のキャパシタを搭載する車両の電源装置に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)が大きく注目されている。ハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、蓄電装置(バッテリ)とインバータとインバータによって駆動される電動機(モータ)とを動力源とする自動車である。
特開平8−154307号公報(特許文献1)は、外部充電機能を備えたハイブリッド自動車を開示する。このハイブリッド自動車は、外部充電器により充電し得るバッテリと、バッテリからの電力により車輪を駆動する電動機と、電動機の作動を制御する制御手段と、車輪の駆動のために直接的または間接的に使用される内燃機関と、外部充電器によりバッテリの充電が行なわれてからの走行時間に関係する量を算出する走行時間関係量算出手段とを備える。そして、制御手段は、走行時間関係量算出手段によって算出された走行時間関係量が所定量に達すると、電動機の出力を制限する。
このハイブリッド自動車においては、外部充電を行なわないで長時間走行すると電動機の出力が制限され、ドライバは外部充電を行なうように促される。したがって、このハイブリッド自動車によれば、内燃機関への依存度を低減させることができる。
特開平8−154307号公報
特開平5−260787号公報
特開2005−33886号公報
外部から充電して使用することを念頭におくと、二次電池でもたとえば鉛蓄電池のようにエネルギ密度の高い電池を搭載することが有利である。他方、このようなエネルギ密度の高い電池には、一般的には大電流を一気に放出したり受入れたりすることが苦手であるという特性を有している。
そこで、電気二重層コンデンサ等の蓄電用の大容量キャパシタを二次電池と組合せて使用することも考えられる。大容量キャパシタに急激な充放電部分を分担させれば、基本的には、二次電池に対する充放電は比較的単位時間あたりの充放電量を小さく抑えることができるので、小パワーを扱うように充放電に関連する回路構成を小型化することができる。
しかしながら、長時間の下り坂など回生電力を長時間受入れたほうが好ましい運転条件も存在する。このような場合には大容量キャパシタで回生電力を吸収しきれないと充放電に関連する回路が過負荷となったりするので、回生電力を熱等で捨てざるを得ない場合もある。
この発明の目的は、回生電力の回収率を維持しつつ回路構成が最適化された車両の電源装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両の電源装置であって、二次電池と、蓄電用のキャパシタと、二次電池とキャパシタの間に接続される電圧変換回路と、二次電池とキャパシタの間に電圧変換回路と並列的に接続される接続回路と、電圧変換回路のキャパシタ側に接続され車両推進用の回転電機を制御するインバータと、電圧変換回路、接続回路およびインバータの制御を行なう制御装置とを備える。制御装置は、回転電機が回生制動の開始をした時点では接続回路を開放状態として電圧変換回路を制御して回生電力をキャパシタと二次電池とに配分し、キャパシタの電圧が所定値に到達したら接続回路を閉じて二次電池に充電を行なう。
好ましくは、制御装置は、電圧変換回路を制御して回生電力を配分する際に、回転電機が回生制動の開始をした時点では二次電池への配分割合よりもキャパシタへの配分割合を多くし、その後二次電池への配分割合をキャパシタへの配分割合より多くする。
好ましくは、制御装置は、キャパシタに対する充電量が所定量に到達して接続回路を閉じる前に、インバータに対して弱め界磁制御を行ない誘起電圧を二次電池の電源電圧に近づける。
より好ましくは、車両の電源装置は、インバータを電圧変換回路に接続する経路とキャパシタとの間に設けられるスイッチをさらに備える。制御装置は、弱め界磁制御をインバータに行なって経路の電圧を二次電池の電源電圧に近づける際に、スイッチを導通状態から非導通状態に切り替える。
好ましくは、電圧変換回路は、二次電池の正極に一方端が接続されたリアクトルと、リアクトルの他方端とインバータの電源線との間に接続される上アームと、リアクトルの他方端とインバータの接地線との間に接続され、上アームと電流容量の略等しい下アームとを含む。
好ましくは、車両の電源装置は、二次電池に充電を行なうために車両外部から電力供給を受けるための接続部をさらに備える。
この発明によれば、回生電力の回収率を維持しつつコスト上昇を抑え、回路構成の最適化を図った車両用電源装置が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態に係る車両の概略ブロック図である。
図1を参照して、この車両100は、バッテリユニットBUと、昇圧コンバータ10と、電源ラインPL1,PL2と、接地ラインSLと、蓄電用の大容量キャパシタC3と、充電回路6と、エンジン4と、動力分配機構3と、車輪2とを含む。
図1を参照して、この車両100は、バッテリユニットBUと、昇圧コンバータ10と、電源ラインPL1,PL2と、接地ラインSLと、蓄電用の大容量キャパシタC3と、充電回路6と、エンジン4と、動力分配機構3と、車輪2とを含む。
バッテリユニットBU中のバッテリB1は外部から充電することが可能な大容量で比較的低コストのエネルギ密度型のバッテリであり、急速放電ができないのでこれを補うために高速放電が可能な蓄電装置である大容量のキャパシタC3が設けられている。
充電回路6は、車両走行時にはバッテリユニットBUおよび昇圧コンバータ10の負荷回路としても動作する。充電回路6は、インバータ20,30と、U相ラインUL1,UL2と、V相ラインVL1,VL2と、W相ラインWL1,WL2と、モータジェネレータMG1,MG2とを含む。
この車両100は、車輪の駆動にモータとエンジンとを併用するハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)である。
動力分配機構3は、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されてこれらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分配機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。この3つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1,MG2の各回転軸にそれぞれ接続される。たとえば、モータジェネレータMG1のロータを中空としてその中心にエンジン4のクランク軸を通すことで動力分配機構3にエンジン4とモータジェネレータMG1,MG2とを機械的に接続することができる。
なお、モータジェネレータMG2の回転軸は車輪2に図示しない減速ギヤや差動ギヤによって結合されている。また動力分配機構3の内部にモータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機をさらに組み込んでもよい。
そして、モータジェネレータMG1は、エンジンによって駆動される発電機として動作し、かつ、エンジン始動を行ない得る電動機として動作するものとしてハイブリッド自動車に組み込まれ、モータジェネレータMG2は、ハイブリッド自動車の駆動輪を駆動する電動機としてハイブリッド自動車に組み込まれる。
モータジェネレータMG1,MG2は、たとえば、3相交流同期電動機である。モータジェネレータMG1はU相コイルU1、V相コイルV1、W相コイルW1からなる3相コイルをステータコイルとして含む。モータジェネレータMG2はU相コイルU2、V相コイルV2、W相コイルW2からなる3相コイルをステータコイルとして含む。
そして、モータジェネレータMG1は、エンジン出力を用いて3相交流電圧を発生し、その発生した3相交流電圧をインバータ20へ出力する。また、モータジェネレータMG1は、インバータ20から受ける3相交流電圧によって駆動力を発生し、エンジンの始動を行なう。
モータジェネレータMG2は、インバータ30から受ける3相交流電圧によって車両の駆動トルクを発生する。また、モータジェネレータMG2は、車両の回生制動時、3相交流電圧を発生してインバータ30へ出力する。
バッテリユニットBUは、負極が接地ラインSLに接続された蓄電装置であるバッテリB1と、バッテリB1の電圧VB1を測定する電圧センサ70と、バッテリB1の電流IB1を測定する電流センサ84とを含む。車両負荷は、モータジェネレータMG1,MG2と、インバータ20,30と、インバータ20,30に昇圧した電圧を供給する昇圧コンバータ10とを含む。
バッテリユニットBUにおいては、バッテリB1は、たとえば、ニッケル水素、リチウムイオンや鉛蓄電池等の二次電池を用いることができる。
バッテリユニットBUは、バッテリB1から出力される直流電圧を昇圧コンバータ10へ出力する。また、昇圧コンバータ10から出力される直流電圧によってバッテリユニットBU内部のバッテリB1が充電される。
昇圧コンバータ10は、リアクトルLと、npn型トランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。リアクトルLは、電源ラインPL1に一端が接続され、npn型トランジスタQ1,Q2の接続点に他端が接続される。npn型トランジスタQ1,Q2は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列に接続され、制御装置60からの信号PWCをベースに受ける。そして、各npn型トランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにダイオードD1,D2がそれぞれ接続される。
なお、上記のnpn型トランジスタおよび以下の本明細書中のnpn型トランジスタとして、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができ、またnpn型トランジスタに代えて、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等の電力スイッチング素子を用いることができる。
インバータ20は、U相アーム22、V相アーム24およびW相アーム26を含む。U相アーム22、V相アーム24およびW相アーム26は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に並列に接続される。
U相アーム22は、直列に接続されたnpn型トランジスタQ11,Q12を含み、V相アーム24は、直列に接続されたnpn型トランジスタQ13,Q14を含み、W相アーム26は、直列に接続されたnpn型トランジスタQ15,Q16を含む。各npn型トランジスタQ11〜Q16のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD11〜D16がそれぞれ接続される。そして、各相アームにおける各npn型トランジスタの接続点は、U,V,W各相ラインUL1,VL1,WL1を介してモータジェネレータMG1の各相コイルの中性点N1と異なるコイル端にそれぞれ接続される。
インバータ30は、U相アーム32、V相アーム34およびW相アーム36を含む。U相アーム32、V相アーム34およびW相アーム36は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に並列に接続される。
U相アーム32は、直列に接続されたnpn型トランジスタQ21,Q22を含み、V相アーム34は、直列に接続されたnpn型トランジスタQ23,Q24を含み、W相アーム36は、直列に接続されたnpn型トランジスタQ25,Q26を含む。各npn型トランジスタQ21〜Q26のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD21〜D26がそれぞれ接続される。そして、インバータ30においても、各相アームにおける各npn型トランジスタの接続点は、U,V,W各相ラインUL2,VL2,WL2を介してモータジェネレータMG2の各相コイルの中性点N2と異なるコイル端にそれぞれ接続される。
車両100は、さらに、平滑用のコンデンサC1,C2と、リレー回路40と、コネクタ50と、制御装置60と、電力入力ラインACL1,ACL2と、電圧センサ72,73と、電流センサ80,82とを含む。コネクタ50は、バッテリB1に充電を行なうために車両外部から電力供給を受けるための接続部である。
車両100は、さらに、コネクタ50に外部から与えられる電圧VINを測定する電圧センサ74を含む。
コンデンサC1は、電源ラインPL1と接地ラインSLとの間に接続され、電圧変動に起因するバッテリB1および昇圧コンバータ10への影響を低減する。電源ラインPL1と接地ラインSLとの間の電圧VLは、電圧センサ73で測定される。
コンデンサC2は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に接続され、電圧変動に起因するインバータ20,30および昇圧コンバータ10への影響を低減する。電源ラインPL2と接地ラインSLとの間の電圧VHは、電圧センサ72で測定される。
なお、コンデンサC1,C2に対して、キャパシタC3は保持可能な電荷量すなわちエネルギー量が大きい。コンデンサC1,C2にはたとえばフイルムコンデンサ等を用いることができ、キャパシタC3は電気二重層コンデンサ等の大容量のものを用いることができる。
昇圧コンバータ10は、バッテリユニットBUから電源ラインPL1を介して供給される直流電圧を昇圧して電源ラインPL2へ出力する。より具体的には、昇圧コンバータ10は、制御装置60からの信号PWCに基づいて、npn型トランジスタQ2のスイッチング動作に応じて流れる電流をリアクトルLに磁場エネルギを蓄積し、その蓄積したエネルギをnpn型トランジスタQ2がOFFされたタイミングに同期してダイオードD1を介して電源ラインPL2へ電流を流すことによって放出することにより昇圧動作を行なう。
また、昇圧コンバータ10は、制御装置60からの信号PWCに基づいて、電源ラインPL2を介してインバータ20および30のいずれか一方または両方から受ける直流電圧をバッテリユニットBUの電圧レベルに降圧してバッテリユニットBU内部のバッテリを充電する。
インバータ20は、制御装置60からの信号PWM1に基づいて、電源ラインPL2から供給される直流電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMG1を駆動する。
これにより、モータジェネレータMG1は、トルク指令値TR1によって指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータ20は、エンジンからの出力を受けてモータジェネレータMG1が発電した3相交流電圧を制御装置60からの信号PWM1に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を電源ラインPL2へ出力する。
インバータ30は、制御装置60からの信号PWM2に基づいて、電源ラインPL2から供給される直流電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMG2を駆動する。
これにより、モータジェネレータMG2は、トルク指令値TR2によって指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータ30は、車両100が搭載されたハイブリッド自動車の回生制動時、駆動軸からの回転力を受けてモータジェネレータMG2が発電した3相交流電圧を制御装置60からの信号PWM2に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を電源ラインPL2へ出力する。
なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車を運転するドライバによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをOFFすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
リレー回路40は、リレーRY1,RY2を含む。リレーRY1,RY2としては、たとえば、機械的な接点リレーを用いることができるが、半導体リレーを用いてもよい。リレーRY1は、電力入力ラインACL1とコネクタ50との間に設けられ、制御装置60からの制御信号CNTLに応じてON/OFFされる。リレーRY2は、電力入力ラインACL2とコネクタ50との間に設けられ、制御装置60からの制御信号CNTLに応じてON/OFFされる。
このリレー回路40は、制御装置60からの制御信号CNTLに応じて、電力入力ラインACL1,ACL2とコネクタ50との接続/切離しを行なう。すなわち、リレー回路40は、制御装置60からH(論理ハイ)レベルの制御信号CNTLを受けると、電力入力ラインACL1,ACL2をコネクタ50と電気的に接続し、制御装置60からL(論理ロー)レベルの制御信号CNTLを受けると、電力入力ラインACL1,ACL2をコネクタ50から電気的に切離す。
コネクタ50は、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に外部から電力を入力するための端子を含む。
たとえば、交流100Vの商用電源55からの入力電力を、コネクタ50を介して車両に入力することができる。コネクタ50への電源接続の有無は、電圧センサ74測定される電力入力ラインACL1,ACL2の線間電圧VINに基づき制御装置60で判断される。
電圧センサ70は、バッテリB1のバッテリ電圧VB1を検出し、その検出したバッテリ電圧VB1を制御装置60へ出力する。電圧センサ73は、コンデンサC1の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ10の入力電圧VLを検出し、その検出した電圧VLを制御装置60へ出力する。電圧センサ72は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ10の出力電圧VH(インバータ20,30の入力電圧に相当する。以下同じ。)を検出し、その検出した電圧VHを制御装置60へ出力する。
電流センサ80は、モータジェネレータMG1に流れるモータ電流MCRT1を検出し、その検出したモータ電流MCRT1を制御装置60へ出力する。電流センサ82は、モータジェネレータMG2に流れるモータ電流MCRT2を検出し、その検出したモータ電流MCRT2を制御装置60へ出力する。
制御装置60は、外部に設けられるECU(Electronic Control Unit)から出力されたモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,TR2およびモータ回転数MRN1,MRN2、電圧センサ73からの電圧VL、ならびに電圧センサ72からの電圧VHに基づいて、昇圧コンバータ10を駆動するための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ10へ出力する。
また、制御装置60は、電圧VHならびにモータジェネレータMG1のモータ電流MCRT1およびトルク指令値TR1に基づいて、モータジェネレータMG1を駆動するための信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ20へ出力する。さらに、制御装置60は、電圧VHならびにモータジェネレータMG2のモータ電流MCRT2およびトルク指令値TR2に基づいて、モータジェネレータMG2を駆動するための信号PWM2を生成し、その生成した信号PWM2をインバータ30へ出力する。
ここで、制御装置60は、イグニッションスイッチ(またはイグニッションキー)からの信号IGおよびバッテリB1の充電状態SOCに基づいて、モータジェネレータMG1,MG2の中性点N1,N2間に与えられる商用電源用の交流電圧からバッテリB1に対する充電が行なわれるようにインバータ20,30を制御するための信号PWM1,PWM2を生成する。
さらに、制御装置60は、バッテリB1の充電状態SOCに基づいて、外部から充電可能かを判断し、充電可能と判断したときは、Hレベルの制御信号CNTLをリレー回路40へ出力する。一方、制御装置60は、バッテリB1がほぼ満充電状態であり、充電可能でないと判断したときは、Lレベルの制御信号CNTLをリレー回路40へ出力し、信号IGが停止状態を示す場合にはインバータ20および30を停止させる。
図2は、図1に示した制御装置60の機能ブロック図である。
図2を参照して、制御装置60は、コンバータ制御部61と、第1のインバータ制御部62と、第2のインバータ制御部63と、電力入力制御部64とを含む。コンバータ制御部61は、バッテリ電圧VB1、電圧VH、トルク指令値TR1,TR2、およびモータ回転数MRN1,MRN2に基づいて昇圧コンバータ10のnpn型トランジスタQ1,Q2をON/OFFするための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ10へ出力する。
図2を参照して、制御装置60は、コンバータ制御部61と、第1のインバータ制御部62と、第2のインバータ制御部63と、電力入力制御部64とを含む。コンバータ制御部61は、バッテリ電圧VB1、電圧VH、トルク指令値TR1,TR2、およびモータ回転数MRN1,MRN2に基づいて昇圧コンバータ10のnpn型トランジスタQ1,Q2をON/OFFするための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ10へ出力する。
第1のインバータ制御部62は、モータジェネレータMG1のトルク指令値TR1およびモータ電流MCRT1ならびに電圧VHに基づいてインバータ20のnpn型トランジスタQ11〜Q16をON/OFFするための信号PWM1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ20へ出力する。
第2のインバータ制御部63は、モータジェネレータMG2のトルク指令値TR2およびモータ電流MCRT2ならびに電圧VHに基づいてインバータ30のnpn型トランジスタQ21〜Q26をON/OFFするための信号PWM2を生成し、その生成した信号PWM2をインバータ30へ出力する。
電力入力制御部64は、トルク指令値TR1,TR2およびモータ回転数MRN1,MRN2に基づいてモータジェネレータMG1,MG2の駆動状態を判定し、信号IGとバッテリB1のSOCに応じて、インバータ2つを協調制御して外部から与えられる電力を直流に変換すると共に昇圧し、バッテリへの充電を行なう。
ここで、Hレベルの信号IGは、車両100が搭載されたハイブリッド自動車が起動されたことを意味する信号であり、Lレベルの信号IGは、ハイブリッド自動車が停止されたことを意味する信号である。
そして、電力入力制御部64は、モータジェネレータMG1,MG2の駆動状態が停止状態であり、信号IGもハイブリッド自動車が停止していることを示している場合には、バッテリB1のSOCが所定レベルよりも低ければ充電動作を行なわせる。具体的には、信号CNTLによってリレーRY1,RY2を導通させ、電圧VINの入力があればこれに応じて制御信号CTL1を生成しインバータ20,30を協調制御して外部から与えられる交流電圧を直流に変換すると共に昇圧し、バッテリへの充電を行なわせる。
一方、電力入力制御部64は、モータジェネレータMG1,MG2の駆動状態が稼動状態であるかまたは信号IGがハイブリッド自動車の運転中を示している場合、および、バッテリB1のSOCが所定レベルよりも高い場合には、充電動作を行なわせない。具体的には、信号CNTLによってリレーRY1,RY2を開放させ、制御信号CTL0を生成して、昇圧コンバータ10とインバータ20,30に車両運転時の通常動作を行なわせる。
図3は、図2に示したコンバータ制御部61の機能ブロック図である。
図3を参照して、コンバータ制御部61は、インバータ入力電圧指令演算部112と、フィードバック電圧指令演算部114と、デューティー比演算部116と、PWM信号変換部118とを含む。
図3を参照して、コンバータ制御部61は、インバータ入力電圧指令演算部112と、フィードバック電圧指令演算部114と、デューティー比演算部116と、PWM信号変換部118とを含む。
インバータ入力電圧指令演算部112は、トルク指令値TR1,TR2およびモータ回転数MRN1,MRN2に基づいてインバータ入力電圧の最適値(目標値)、すなわち電圧指令VH_comを演算し、その演算した電圧指令VH_comをフィードバック電圧指令演算部114へ出力する。
フィードバック電圧指令演算部114は、電圧センサ72によって検出される昇圧コンバータ10の出力電圧VHと、インバータ入力電圧指令演算部112からの電圧指令VH_comとに基づいて、出力電圧VHを電圧指令VH_comに制御するためのフィードバック電圧指令VH_com_fbを演算し、その演算したフィードバック電圧指令VH_com_fbをデューティー比演算部116へ出力する。
デューティー比演算部116は、電圧センサ70からのバッテリ電圧VB1と、フィードバック電圧指令演算部114からのフィードバック電圧指令VH_com_fbとに基づいて、昇圧コンバータ10の出力電圧VHを電圧指令VH_comに制御するためのデューティー比を演算し、その演算したデューティー比をPWM信号変換部118へ出力する。
PWM信号変換部118は、デューティー比演算部116から受けたデューティー比に基づいて昇圧コンバータ10のnpn型トランジスタQ1,Q2をON/OFFするためのPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、その生成したPWM信号を信号PWCとして昇圧コンバータ10のnpn型トランジスタQ1,Q2へ出力する。
なお、昇圧コンバータ10の下アームのnpn型トランジスタQ2のONデューティーを大きくすることによりリアクトルLにおける電力蓄積が大きくなるため、より高電圧の出力を得ることができる。一方、上アームのnpn型トランジスタQ1のONデューティーを大きくすることにより電源ラインPL2の電圧が下がる。そこで、npn型トランジスタQ1,Q2のデューティー比を制御することで、電源ラインPL2の電圧をバッテリB1の出力電圧以上の任意の電圧に制御することができる。
さらに、PWM信号変換部118は、制御信号CTL1が活性化しているときは、デューティー比演算部116の出力に拘わらず、npn型トランジスタQ1を導通状態とし、npn型トランジスタQ2を非導通状態とする。これにより、電源ラインPL2から電源ラインPL1に向けて充電電流を流すことが可能となる。
図4は、図2に示した第1および第2のインバータ制御部62,63の機能ブロック図である。
図4を参照して、第1および第2のインバータ制御部62,63の各々は、モータ制御用相電圧演算部120と、PWM信号変換部122とを含む。
モータ制御用相電圧演算部120は、インバータ20,30の入力電圧VHを電圧センサ72から受け、モータジェネレータMG1(またはMG2)の各相に流れるモータ電流MCRT1(またはMCRT2)を電流センサ80(または82)から受け、トルク指令値TR1(またはTR2)をECUから受ける。そして、モータ制御用相電圧演算部120は、これらの入力値に基づいて、モータジェネレータMG1(またはMG2)の各相コイルに印加する電圧を演算し、その演算した各相コイル電圧をPWM信号変換部122へ出力する。
PWM信号変換部122は、電力入力制御部64から制御信号CTL0を受けると、モータ制御用相電圧演算部120から受ける各相コイル電圧指令に基づいて、実際にインバータ20(または30)の各npn型トランジスタQ11〜Q16(またはQ21〜Q26)をON/OFFする信号PWM1_0(信号PWM1の一種)(またはPWM2_0(信号PWM2の一種))を生成し、その生成した信号PWM1_0(またはPWM2_0)をインバータ20(または30)の各npn型トランジスタQ11〜Q16(またはQ21〜Q26)へ出力する。
このようにして、各npn型トランジスタQ11〜Q16(またはQ21〜Q26)がスイッチング制御され、モータジェネレータMG1(またはMG2)が指令されたトルクを出力するようにモータジェネレータMG1(またはMG2)の各相に流す電流が制御される。その結果、トルク指令値TR1(またはTR2)に応じたモータトルクが出力される。
また、PWM信号変換部122は、電力入力制御部64から制御信号CTL1を受けると、モータ制御用相電圧演算部120の出力に拘わらず、インバータ20(または30)のU相アーム22(または32)、V相アーム24(または34)およびW相アーム26(または36)に同位相の交流電流を流すようにnpn型トランジスタQ11〜Q16(またはQ21〜Q26)をON/OFFする信号PWM1_1(信号PWM1の一種)(またはPWM2_1(信号PWM2の一種))を生成し、その生成した信号PWM1_1(またはPWM2_1)をインバータ20(または30)のnpn型トランジスタQ11〜Q16(またはQ21〜Q26)へ出力する。
U,V,Wの各相コイルに同位相の交流電流が流れる場合には、モータジェネレータMG1,MG2には回転トルクは発生しない。そしてインバータ20および30が協調制御されることにより交流の電圧VINが直流の充電電圧に変換される。
次に、本実施の形態において、回生制動時に大容量キャパシタC3およびバッテリB1にエネルギを回収する手順について説明を行なう。
再び図1を参照して、車両100は、二次電池であるバッテリB1と蓄電用のキャパシタC3の間に接続される昇圧コンバータ10と、バッテリB1とキャパシタC3の間に昇圧コンバータ10と並列的に接続される接続回路11をさらに備える。接続回路11は、たとえば、IGBT素子であるトランジスタQ3を含む。トランジスタQ3は制御装置60から与えられる制御信号PWC2によって導通/非導通が制御される。
車両推進用の回転電機を制御するインバータ20,30は、昇圧コンバータ10のキャパシタC3側に接続される。制御装置60は、昇圧コンバータ10、接続回路11およびインバータ20,30の制御を行なう。制御装置60は、モータジェネレータMG2が回生制動の開始をした時点では接続回路11を開放状態としてキャパシタC3に充電を行ないつつ昇圧コンバータ10を制御してバッテリB1に対する充電量をゼロから次第に増加させる。そして制御装置60は、キャパシタC3に対する充電量が所定量に到達したら接続回路11を閉じてバッテリB1に対する充電量を増加させる。
昇圧コンバータ10は、バッテリB1の正極に一方端が接続されたリアクトルLと、リアクトルLの他方端と電源ラインPL2との間に接続される上アームと、リアクトルLの他方端と接地ラインSLとの間に接続され、上アームと電流容量の略等しい下アームとを含む。このように昇圧コンバータとしては上アームと下アームの電流容量は略等しいのが一般的であり安価なコストで入手が可能である。上アームのみ回生時に供えて電流容量を大きくすることは一般的ではない。力行時に昇圧コンバータの性能を合わせると、回生時には昇圧コンバータの過負荷を避けるため回生電力を捨てざるを得ない場合がある。逆に回生時に昇圧コンバータの性能をあわせると力行時に対しては過剰性能となり、コスト高となる。そこで、本実施の形態においては、接続回路11を別途設けて回生制動が長時間続く場合にも、回生電力をバッテリB1に回収可能としている。
制御装置60は、キャパシタC3に対する充電量が所定量に到達して接続回路11を閉じる前に、インバータ20,30に対して弱め界磁制御を行ない誘起電圧をバッテリB1の電源電圧に近づける。このようにすることで、モータ制御が破綻するのを避けることができる。
図5は、弱め界磁制御を説明するためのモータのベクトル図である。
図5においてq軸は、電圧のq軸成分(ロータ永久磁石の磁極方向に直交する成分でトルクを発生する成分)を示し、d軸は電圧のd軸成分(ロータ永久磁石の磁極方向の成分でトルクを発生しない成分)を示す。矢印OCは、回生時にモータジェネレータMG2で発生する誘起電圧であり、ロータ角速度ωと磁束φによって定まる。
図5においてq軸は、電圧のq軸成分(ロータ永久磁石の磁極方向に直交する成分でトルクを発生する成分)を示し、d軸は電圧のd軸成分(ロータ永久磁石の磁極方向の成分でトルクを発生しない成分)を示す。矢印OCは、回生時にモータジェネレータMG2で発生する誘起電圧であり、ロータ角速度ωと磁束φによって定まる。
矢印CDは、モータパラメータLqとq軸電流Iqとの積で表される電圧であり、モータにトルクを発生させる成分である。矢印DAは、モータパラメータLdとd軸電流との積で表される電圧であり、トルクを発生させず電圧降下を起こさせる成分である。
また、矢印OAは、図1のインバータ30と昇圧コンバータ10とが接続されている部分の電圧VH、すなわち電源ラインPL2と接地ラインSLとの間の線間電圧を示す。
一般に、モータは内部にコイル成分を持ち、回転数が高くなると誘起電圧が大きくなる。印加電圧(インバータの昇圧コンバータ側の電圧VH)よりも誘起電圧が高くなるとモータは制御不能に陥ってしまう。したがって、回転数が高くなると、インバータにおいて電流波形の位相を進めて誘起電圧を下げる弱め界磁制御が実施される。
回生当初の時刻t0〜t1においては、大容量キャパシタC3に回生エネルギの受入れが可能であるので、バッテリB1への充電電流は少なくてもよい。このため、昇圧コンバータ10において、たとえば、VH=500VからVB=200Vへの変換が行なわれる。したがって、インバータ30で行なわれる弱め界磁は矢印DAで示される。
しかし、大容量キャパシタC3が充電され、回生エネルギの受入れ可能量が減ってくると、より多くの充電電流をバッテリB1に流さないと回生エネルギを捨てなければならない。なるべくならば、回生エネルギを捨てずにバッテリB1に回収するのが望ましい。しかし、昇圧コンバータ10の能力は力行時の必要能力に合わせているので、この動作は昇圧コンバータ10の能力を超えてしまう。
そこで、接続回路11を使用して、電源ラインPL2と電源ラインPL1とを直結する。図1には接続回路11はトランジスタQ3を使用した例が示されるが、リレーでも良い。
しかし、インバータ30の入力側電圧をいきなりバッテリ電圧と等しくすると、先に述べたようにモータが制御不能に陥るおそれがある。したがって、時刻t1〜t2においてインバータ30によって矢印DBに示されるような一層の弱め界磁を行なって、電圧VHをバッテリ電圧VBと等しくしてから接続回路11を接続する。
図6は、回生時の動作を説明するための動作波形図である。
図7は、回生時に制御装置60において実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定時間経過ごとまたは所定条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図7は、回生時に制御装置60において実行されるプログラムの制御構造を示したフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定時間経過ごとまたは所定条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図6、図7を参照して、時刻t0において長い下り坂等に車両がさしかかり、回生制動が開始される。その結果たとえば20kWの回生電力が回収されるが、当初はキャパシタC3に大部分が受入れられるが、その一部は昇圧コンバータを経由してバッテリB1に受入れられ徐々にその分担割合が増加される。この間ステップS1において電圧VHが監視され、ステップS2においてキャパシタC3が満充電になったか否かが判断されている。キャパシタC3が満充電になったか否かの判断は、電圧VHが所定の電圧VHFに到達したことをもって満充電と判断する。ステップS2でキャパシタC3がまだ満充電に至っていないと判断された場合はメインルーチンに処理が戻り、キャパシタへの充電が継続される。
ステップS2でキャパシタC3が満充電に至ったと判断された場合には、ステップS3に処理が進み制御装置はキャパシタC3を電源ラインPL2から切離す。この時点が図6の時刻t1に相当する。
図1の車両100は、インバータ20,30を昇圧コンバータ10に接続する電源ラインPL2とキャパシタC3との間に設けられるスイッチSWをさらに備える。制御装置60は、弱め界磁制御をインバータ20,30に行なって電源ラインPL2の電圧をバッテリB1の電源電圧に近づける際に、スイッチSWを導通状態から非導通状態に切り替える。このようにすることで、後の力行時に再び電源ラインPL2の電圧を上げたときにスイッチSWを閉じれば、キャパシタC3に回収した電力をその後有効に使用することができる。
ステップS3の処理が終了するとステップS4の処理が実行される。ステップS4では、制御装置60は、電圧VHをバッテリB1の電源電圧VBに下げるための電流Id,Iqの指令値を算出する。そして、制御装置60は、ステップS4で算出した指令値に一致するようにインバータ30を電流制御する。その後ステップS6において電圧VHがバッテリB1の電源電圧VBに略等しくなったかどうかが判断される。具体的にはVB±所定のしきい値電圧の範囲に電圧VHが収まったかどうかを見ればよい。
ステップS6で未だVHがVB近くまで下がっていないと判断された場合には処理はステップS5に戻り電流制御が続行される。
ステップS6でVHがVB近くまで下がったと判断された場合には処理はステップS7に進む。この時点が図6の時刻t2に相当する。
そして、制御装置60は制御信号PWC2を用いて接続回路11を導通させ電源ラインPL1とPL2とを接続する。この時点が図6の時刻t3に相当する。そして、昇圧コンバータ10は、動作停止状態とされバッテリB1が直接電源ラインPL2に接続された状態でバッテリB1への充電が続行される。
ステップS7の処理が終了すると、制御は所定のメインルーチンに移される。
以上説明したように、本実施の形態の車両では、大容量のキャパシタC3を搭載し、バッテリB1の充放電に関する回路の一つである昇圧コンバータ10の小型化がなされた場合であっても、回生電力をなるべく捨てずに回収することができる。
以上説明したように、本実施の形態の車両では、大容量のキャパシタC3を搭載し、バッテリB1の充放電に関する回路の一つである昇圧コンバータ10の小型化がなされた場合であっても、回生電力をなるべく捨てずに回収することができる。
このような構成は、特に、外部から充電するのに適したエネルギ密度の高いバッテリを搭載する車両に好適に適用が可能である。
なお、本実施の形態では動力分割機構によりエンジンの動力を車軸と発電機とに分割して伝達可能なシリーズ/パラレル型ハイブリッドシステムに適用した例を示した。しかし本発明は、発電機を駆動するためにのみエンジンを用い、発電機により発電された電力を使うモータでのみ車軸の駆動力を発生させるシリーズ型ハイブリッド自動車や、モータのみで走行する電気自動車にも適用できる。これらの構成は、いずれも車軸とモータまたは発電機とが接続されており、減速時の回生エネルギを回収しバッテリに蓄えることが可能であるため本発明が適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 車輪、3 動力分配機構、4 エンジン、6 充電回路、10 昇圧コンバータ、11 接続回路、20,30 インバータ、22,32 U相アーム、24,34 V相アーム、26,36 W相アーム、40 リレー回路、50 コネクタ、55 商用電源、60 制御装置、61 コンバータ制御部、62,63 インバータ制御部、64 電力入力制御部、70,72,73,74 電圧センサ、80,82,84 電流センサ、100 車両、112 インバータ入力電圧指令演算部、114 フィードバック電圧指令演算部、116 デューティー比演算部、118,122 PWM信号変換部、120 モータ制御用相電圧演算部、ACL1,ACL2 電力入力ライン、B1 バッテリ、BU バッテリユニット、C1,C2 コンデンサ、C3 大容量キャパシタ、D1,D2,D11〜D16,D21〜D26 ダイオード、L リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、N1,N2 中性点、PL1,PL2 電源ライン、Q1〜Q3,Q11〜Q16,Q21〜Q26 トランジスタ、RY1,RY2 リレー、SL 接地ライン、SW スイッチ、U1,U2 U相コイル、UL1,UL2 U相ライン、V1,V2 V相コイル、VL1,VL2 相ライン、W1,W2 W相コイル、WL1,WL2 W相ライン。
Claims (6)
- 二次電池と、
蓄電用のキャパシタと、
前記二次電池と前記キャパシタの間に接続される電圧変換回路と、
前記二次電池と前記キャパシタの間に前記電圧変換回路と並列的に接続される接続回路と、
前記電圧変換回路の前記キャパシタ側に接続され車両推進用の回転電機を制御するインバータと、
前記電圧変換回路、前記接続回路および前記インバータの制御を行なう制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記回転電機が回生制動の開始をした時点では前記接続回路を開放状態として前記電圧変換回路を制御して回生電力を前記キャパシタと前記二次電池とに配分し、前記キャパシタの電圧が所定値に到達したら前記接続回路を閉じて前記二次電池に充電を行なう、車両の電源装置。 - 前記制御装置は、前記電圧変換回路を制御して回生電力を配分する際に、前記回転電機が回生制動の開始をした時点では前記二次電池への配分割合よりも前記キャパシタへの配分割合を多くし、その後前記二次電池への配分割合を前記キャパシタへの配分割合より多くする、請求項1に記載の車両の電源装置。
- 前記制御装置は、前記キャパシタに対する充電量が前記所定量に到達して前記接続回路を閉じる前に、前記インバータに対して弱め界磁制御を行ない誘起電圧を前記二次電池の電源電圧に近づける、請求項1に記載の車両の電源装置。
- 前記インバータを前記電圧変換回路に接続する経路と前記キャパシタとの間に設けられるスイッチをさらに備え、
前記制御装置は、前記弱め界磁制御を前記インバータに行なって前記経路の電圧を前記二次電池の電源電圧に近づける際に、前記スイッチを導通状態から非導通状態に切り替える、請求項3に記載の車両の電源装置。 - 前記電圧変換回路は、
前記二次電池の正極に一方端が接続されたリアクトルと、
前記リアクトルの他方端と前記インバータの電源線との間に接続される上アームと、
前記リアクトルの前記他方端と前記インバータの接地線との間に接続され、前記上アームと電流容量の略等しい下アームとを含む、請求項1に記載の車両の電源装置。 - 前記二次電池に充電を行なうために車両外部から電力供給を受けるための接続部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の電源装置。
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JP2011526142A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-09-29 | プジョー シトロエン オートモビル エス アー | 2つの蓄電素子を含む蓄電システムの再充電装置及びかかる再充電装置の関連した使用方法 |
KR20130095083A (ko) * | 2012-02-17 | 2013-08-27 | 엘지전자 주식회사 | 전기 자동차 및 이의 구동 방법 |
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-
2006
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