JP2008141815A - 無停電電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】慣性モーメントの小さい自家発電機を入力電源としたとき、UPSの並列運転台数を増減しても自家発電機の周波数を安定化させることができるようにする。
【解決手段】図は自家発電機4とUPS内のAC/DCコンバータ及びチョッパ回路の制御系を示すシステム構成図である。変動周波数検出部34が、電圧検出部26の求めた系統位相θgに基づいて、自家発電機4の慣性モーメント23に起因する機械振動周波数fssを検出してBEF特性部35へ入力する。BEF特性部35は、AC/DC変換部28から出力された直流電圧Edcから機械振動周波数fssのリップル成分を除去してDCAVR30へフィードバックする。これによって、DCAVR30は、機械振動周波数fssのリップル成分がないものとしてAC/DC変換部28の直流電圧Edcを定電圧制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、商用電源又は自家発電機を入力電源として安定した電圧を負荷に供給する無停電電源システムに関する。
従来から、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)によって構成される無停電電源システムは、商用電源を入力して整流器(又は、AC/DCコンバータ)を介してバッテリを充電しながらインバータを駆動してコンピュータなどへ交流電力を供給する電源として広く利用されている。また、停電時における入力側のバックアップ電源を確保するために、入力系統の商用電源が停電したときには自家発電機を起動して入力系統を自家発電機に切り替え、AC/DCコンバータによってバッテリを充電しながらインバータを駆動して負荷へ所望の交流電力を供給する無停電電源システムも知られている(例えば、特許文献1参照)。また、AC/DCコンバータ及びインバータからなるUPSが1台で構成されていると、そのUPSが故障した場合は負荷側への電力供給が停止してしまうので、複数台のUPSを並列運転させるUPSの並列冗長システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。このようなUPSの並列冗長システムによれば、N台のUPSで負荷容量に対応できるときに、(N+1)台のUPSを並列運転することによって、複数台のUPSが並列運転中に1台のUPSが故障しても、残り台数のUPSが過負荷になることなく運転を継続できるようにUPSの並列台数が構成されている。
特開平5−199680号公報(段落番号0008〜0013、及び図1〜図5参照) 特開2005−333769号公報(段落番号0017〜0019、及び図1参照)
しかしながら、商用電源と自家発電機とで入力系統を切り替える方式の並列冗長の無停電電源システムにおいては、複数台並列のUPSが自家発電機に接続されて運転しているとき、オーバホールなどのために、さらに1台のUPSを追加して並列接続したり、1台のUPSを並列解除したりしたときに自家発電機に負荷変動が発生する。しかも、UPSの並列台数が多いほど1台のUPSの追加/解除による負荷変動は大きい。つまり、それぞれのUPSは、最大定格容量の付近で運転しているときは最大変換効率(例えば94%)であり、並列台数が増えて1台当たりの分担容量が少なくなるにしたがって変換効率は低下する。さらに、無負荷時おいても、定格容量が例えば200kVA程度のUPSの場合は約5kWの無負荷損失が発生する。
例えば、750kVAの自家発電機に対して並列冗長の無停電電源システムの負荷が400kWであるとき、定格容量200kVAのUPSが3台で並列運転していると、1台当りのUPSの分担容量は133kVAであって、それぞれのUPSは変換効率93%ぐらいで運転している。したがって、自家発電機の出力電力(消費電力)は400÷0.93=430kWである。ところが、UPSが4台で並列運転を行うと、1台当りのUPSの分担容量は100kVA程度に低下するために変換効率は92%ぐらいに低下する。したがって、自家発電機の消費電力は400÷0.92=435kWとなる。また、UPSに接続された蓄電池(バッテリ)の充電時にはUPSの定格容量(200kVA)の10%ぐらい電力が消費される。したがって、UPSが3台で並列運転しているときの充電電力は、200×0.1×3=60kWであり、UPSが4台で並列運転しているときの充電電力は、200×0.1×4=80kWである。つまり、自家発電機側からみた合計の出力電力は、UPSが3台で並列運転しているときは、430+60=490kWであるが、UPSが4台で並列運転しているときは、435+80=515kWとなって負荷が25kWも増加する。さらに、UPSの並列台数が増えると変換効率も大きく低下するので、同じ負荷容量(400kW)であっても、自家発電機側から見た出力電力(消費電力)は益々増加する。
すなわち、UPSの並列台数が少ないときは、1台のUPSを並列に追加してもそれ程大きな負荷変動は発生しないので、自家発電機の出力電圧の変動は比較的少ない。しかし、UPSの並列台数が多くなると、1台のUPSを並列に追加することによって大きな負荷変動が発生するので、自家発電機の出力電圧の変動が大きくなる。そのため、UPSの並列台数が多いときは、UPSの台数を増やすごとに自家発電機の出力電圧が過度的に大きく低下して停電検出をしてしまうため、自家発電機の安定運転を継続させることができなくなってしまう。なお、ここで言う停電検出とは、商用電源の停電検出ではなく、自家発電機側の出力電圧の停電検出である。
また、UPSの並列台数を増やすことによって、自家発電機の出力周波数が変動してしまう。一般的に、自家発電機の周波数変動は、瞬時の負荷変動分を自家発電機の慣性モーメントで吸収することができるか否かによって定められる。特に、汎用されているマイクロガスタービンなどは、この慣性モーメントが小さいので、大きな周波数変動が過度的に発生してしまう。
このようにして自家発電機に周波数変動が起こると、UPS内部のAC/DCコンバータによる電圧位相の検出遅れによってd軸電流Icdとq軸電流Icqの分離が過渡的に真値とずれる。その結果、AC/DCコンバータの出力側の直流電圧が変動する。直流定電圧制御系(DCAVR)はこの直流電圧変動を抑えるように、自家発電機から吸収する有効電力を調整する動作をする(有効電力にゆらぎが生じる)。また、自家発電機の慣性モーメントが小さいために周波数変動のゆらぎがそのまま継続されて、AC/DCコンバータの出力側における直流電圧の変動(つまり、電圧リップル)が長時間(例えば、数十秒間)に亘って続くこともある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、無停電電源装置の並列運転台数を増減したとき、電力変換器が変換した直流電圧を安定化させることができる無停電電源システムを提供することを課題とする。
上記の目的を達成するために、本発明の無停電電源システムは、自家発電機を入力電源とし、この入力電源の交流電圧を直流電圧に変換する電力変換器を備えた無停電電源装置が複数並列に接続されて構成された無停電電源システムにおいて、前記無停電電源装置は、前記直流電圧の振幅信号から前記自家発電機の慣性モーメントに起因して発生する機械振動の設定周波数成分を除去した除去信号を生成する特定周波数遮断手段と、前記特定周波数遮断手段が生成した前記除去信号に基づいて前記直流電圧を定電圧制御する直流定電圧制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、無停電電源装置の並列運転台数を増減したとき、電力変換器が自家発電機から吸収する有効電力の変動を抑えて、自家発電機の出力周波数を安定化させることができる。
《発明の概要》
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)に係る無停電電源システムについて好適な例をあげて説明するが、理解を容易にするために、まず、無停電電源システムの概要について説明する。
実施形態である無停電電源システムは、自家発電機を入力電源として複数のUPSを並列冗長によって運転するとき、UPSの並列運転台数を増減させていったときの自家発電機の出力電力(以下、消費電力という)の変動によって生じる回転速度変動(つまり、周波数変動)が、主に自家発電機の慣性モーメントに起因することに着目している。そして、その慣性モーメントによって生じる周波数変動によって発生したAC/DCコンバータの直流出力電圧の固有振動成分(つまり、リップル成分)を検出しないように定電圧フィードバック系の制御応答ゲインを低下させる。あるいは、慣性モーメントによって生じる周波数変動によって発生したAC/DCコンバータの直流出力電圧の固有振動成分(リップル成分)を埋め合わせるようにバッテリに対してリップル補充電流を供給する。これによって、UPSの並列台数を増減したときに自家発電機に回転速度変動(周波数変動)が生じても、直流出力電圧のリップル成分が増幅されることはないので、停電検出することはなくなり無停電電源システムを安定して継続運転させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る無停電電源システムの幾つかの実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、複数のUPSを並列接続して1系統の無停電電源システムを構成しているため、複数のUPSが並列冗長された全体の構成を無停電電源システムと表現し、個々の無停電電源装置の構成をUPSと表現することにする。
《第1の実施形態》
まず、本実施形態に係る無停電電源システムの全体の系統について説明する。図1は、本実施形態に係る無停電電源システムの全体系統図である。図1に示すように、無停電電源システム1は、パワースイッチ2を介して商用電源3及び自家発電機4の何れか一方の入力電源系統に接続され、さらに、無停電電源システム1は負荷5を接続している。また、UPS1−1、1−2、1−3、…、1−nはバックアップ電源となるバッテリ6−1,6−2,6−3,…,6−nを備えている。このような構成において、無停電電源システム1は、商用電源3又は自家発電機4を入力電源としてバッテリ6−1,6−2,6−3,…,6−nを充電しながら負荷5に電力を供給している。
無停電電源システム1は、複数のUPS1−1,1−2,1−3,…,1−nが並列冗長で接続された構成になっているので、負荷5へ最大電力を供給できるUPSの最少台数より少なくとも1台多い台数によって並列構成されている。例えば、負荷5の最大容量が400kVAで、各UPSの定格容量が200kVAのときは、少なくとも3台のUPS1−1,1−2,1−3が並列接続されていて、各UPS1−1,1−2,1−3はそれぞれ133kVAずつの電力を分担するようになっている。これによって、例えば、1台のUPS1−1が故障しても、残りのUPS1−2,1−3がそれぞれ200kVAずつの電力を分担して安定運転を継続させることができる。
また、商用電源3があるときは、パワースイッチ2は商用電源3の系統に接続されて無停電電源システム1に電力を供給しているが、商用電源3が停電になると、パワースイッチ2は自家発電機4の系統に接続され、自家発電機4が起動して電圧が立ち上がった時点から自家発電機4から無停電電源システム1へ電力を供給する。自家発電機4は、起動から安定回転速度に到達するまでの立ち上がり時間を短くするために、慣性モーメントの小さいマイクロガスタービンなどが用いられている。なお、無停電電源システム1は、商用電源3が停電してから自家発電機4の電圧が安定化するまでの時間は、バッテリ6−1,6−2,6−3,…,6−nのみを電源として負荷5に電力を供給している。
図2は、図1に示す無停電電源システム1を構成する1台のUPSの内部構成を示すブロック図である。UPS1−1は、定電圧・定電流制御を行うAC/DCコンバータ11と、AC/DCコンバータ11又はバッテリ6−1から供給された直流電力を例えばPWM制御などによって交流電力に変換するインバータ12と、AC/DCコンバータ11から出力された直流電圧を所望の充電電圧に変換してバッテリ6へ充電電流を供給するチョッパ回路14とを備えた構成となっている。また、他のUPS1−2,1−3,…,1−nについても同じ構成で同じ容量になっている。なお、AC/DCコンバータ11、インバータ12、及びチョッパ回路14は、それぞれ、公知の回路によって構成することができるのでそれらの説明は省略する。
図1及び図2に示すような構成の無停電電源システム1において、商用電源3が停電になるとパワースイッチ2が直ちに自家発電機4側の系統に切り替わり、自家発電機4から無停電電源システム1へ交流電力を供給する。無停電電源システム1は、N台のUPS1−1,1−2,1−3,…,1−nによって並列冗長運転を行い、コンピュータなどの負荷5へ所望の電力を供給している。
無停電電源システム1の内部の動作について説明すると、例えば、UPS1−1においては、AC/DCコンバータ11が自家発電機4から交流電力を受電して定電圧・定電流の直流電力に変換してこの直流電力をインバータ12へ供給する。また、チョッパ回路14は、AC/DCコンバータ11から入力された直流電圧を所望の充電電圧に変換してバッテリ6への充電を行う。インバータ12は、AC/DCコンバータ11及びバッテリ6からの直流電圧を用いてPWM制御を行って交流電圧に変換する。これによって、無停電電源システム1は、商用電源3の停電の有無に関わらず負荷5へ安定した電力を供給することができる。他のUPS1−2,1−3,…,1−nについてもUPS1−1と同様の動作を行う。
ここで、停電時において、無停電電源システム1が自家発電機4から交流電力を受電して動作を行っているとき、UPSの並列台数を増減させて行く過程において負荷変動によって自家発電機4の出力の交流電力が不安定にならないようにする対策について説明する。なお、以下の説明ではUPSの並列台数を増加させて行く場合について説明する。
図3は、図1及び図2の構成における自家発電機4と、UPS1−1内のAC/DCコンバータ11及びチョッパ回路14の制御系とに係る第1の実施形態のシステム構成図である。なお、図3におけるAC/DCコンバータ11の制御系とチョッパ回路14の制御系とは、両者に共通する要素と個別の要素とが混在しているので、それぞれの制御系は区分けして示されていない。
図3において、自家発電機4の制御系は、回転角速度ωeを検出しながら所望の周波数fgに相当するωeに調整するガバナ制御を行う速度ガバナ21と、速度ガバナ21によるガバナ制御によって供給馬力Pmを出力するエンジン22と、エンジンと発電機の合計値であり回転角速度ωeの変化率を支配する慣性モーメント23と、系統電圧Vgを検出して界磁電流Ifを調整して所望の系統電圧Vgを定電圧制御するACAVR24と、界磁電流Ifと回転角速度ωeによって内部誘起電圧が決まる発電機25、によって構成されている。このような自家発電機4の制御系によって負荷側が要求する消費電力Peが自家発電機4から出力される。
一方、UPS1−1内のAC/DCコンバータ11の制御系は、自家発電機4の系統電圧Vgを検出してその系統位相θgを求める電圧検出部26と、dq変換(3相2軸変換)を行うために、フィルタFを通過した消費電力Peの三相電流Icを検出して自家発電機4の回転角度(つまり、系統位相θg)に基づいてd軸電流(無効軸電流)Icdとq軸電流(有効軸電流)Icqを検出する電流検出部27と、自家発電機4から供給された系統電圧Vgより定電圧の直流電圧Edcを生成してインバータ12へ供給するAC/DC変換部28と、AC/DC変換部28から出力された直流電圧Edc(後記するBEF特性部35を介して入力される)が目標電圧350Vになるように定電圧制御するDCAVR(直流定電圧制御手段)30と、電流検出部27から出力されたd軸電流Icd及びq軸電流Icqとd軸指令電流Icd及びq軸指令電流Icqの差分をそれぞれ入力して、d軸指令電圧Vcd及びq軸指令電圧Vcqを生成するd軸ACR31及びq軸ACR32と、d軸指令電圧(無効軸指令電圧)Vcdとq軸指令電圧Vcqに基づいて軸座標を三相にdq逆変換して、AC/DC変換部28に出力する軸座標変換PWM部33とを備えている。
さらに、本実施形態のAC/DCコンバータ11の制御系では、電圧検出部26が求めた系統位相θgに基づいて、自家発電機4の慣性モーメント23に起因する変動周波数(つまり、機械振動周波数fss)を検出する変動周波数検出部(変動周波数検出手段)34と、AC/DC変換部28から出力された直流電圧Edcから変動周波数検出部34が検出した検出周波数(つまり、機械振動周波数fssに相当する)成分を除去してDCAVR30へフィードバックするためのBEF(Band Elimination Filter:帯域遮断フィルタ)特性部(特定周波数遮断手段)35とが付加されている。
また、UPS1−1内のチョッパ回路14の制御系は、バッテリ6への充電電流が一定の目標電流(例えば33A)になるように定電流制御を行うDCACR(充電電流制御手段)36と、DCACR36による定電流制御によってバッテリ6への定電流充電を行うDC/DC変換部37とを備えた構成となっている。AC/DCコンバータ11は系統電圧Vgが正常範囲にある限り、インバータ12へ電力を供給していても、同時にチョッパ回路14を動作させて、バッテリ6の容量を常に一定容量に保持するために補充充電を行っている。
次に、図3に示す制御系の動作について説明するが、AC/DCコンバータ11による定電圧制御及びチョッパ回路14によるバッテリ6への定電流制御の動作については周知の技術であるので概略的に説明し、本実施形態に係るUPSの並列接続数の増減によって生じる直流電圧Edcのリップル成分を補償する制御方法について詳細に説明する。
エンジン発電機22は、速度ガバナ21が検出した回転角速度ωeによるガバナ制御によって供給馬力を調整して所望の周波数fgの供給電力Pmを出力する。このとき、ACAVR24が、系統電圧Vgを検出して界磁電流Ifを制御することによって周波数fgの系統電圧Vgを交流定電圧に制御している。これによって、自家発電機4から負荷が要求する消費電力Peを出力することができる。
また、UPS1−1内のAC/DCコンバータ11の制御系においては、電圧検出部26が、自家発電機4から供給された消費電力Peの系統電圧Vgを検出して系統位相θgを求めているが、ここで、電圧検出部26による系統位相θgの求め方について詳細に説明する。
図4は、図3における電圧検出部26の内部制御ブロック図である。図4の内部制御ブロック図は電圧位相検出を行うPLL(Phase Locked Loop)の制御系統として描かれている。電圧検出部26に入力される系統電圧Vgは、自家発電機4の出力側におけるUV線間電圧の交流電圧である。この交流電圧(つまり、系統電圧Vg)は、電圧軸変換部26aによって系統位相θgで無効軸電圧Vcdと有効軸電圧Vcqに分離される。なお、無効軸電圧Vcd及び有効軸電圧Vcqはそれぞれ次の式で与えられる。
Vcd=Vg・sinθg
Vcq=Vg・cosθg
ここで、系統位相θgが系統電圧Vgに同期しているかぎり、有効軸電圧Vcqはゼロになるはずである。また、有効軸電圧Vcqがゼロでないときは系統位相θgが系統電圧Vgに同期していないことを意味している。そこで、有効軸電圧Vcqを比例積分制御部26bに入力し、さらに変化率制限部26cを通して角速度補正量Δωを生成させる。そして、角速度補正量Δωに対して固定角速度(ω0=2π×50Hz)を加算した値を現在の角速度ω(すなわち、AC/DCコンバータ11の出力周波数信号fc)として、さらに、現在の角速度ωを積分器(1/s)26dで積分すると現在の系統における系統位相θgとして出力される。
再び図3に戻って、UPS1−1内のAC/DCコンバータ11の制御系においては、電流検出部27が、AC/DC変換部28に入力される三相の電流Icを、電圧検出部26から入力された系統位相θgに基づいて、d軸電流Icdとq軸電流Icqとにdq変換する。さらに、DCAVR30が、AC/DC変換部28から出力された直流電圧Edc(BEF特性部35を介して入力される)と目標電圧350Vとの差分からq軸指令電流Icqを生成する。
そして、q軸ACR32が、q軸指令電流Icqと電流検出部27が検出したq軸電流Icqとの差分がゼロになるようなq軸指令電圧VcqをPI制御で生成して、軸座標変換PWM部33ヘ送信する。
一方、d軸ACR31は、電流検出部27が検出したd軸電流Icdがゼロになるように、つまり、d軸電流Icdがd軸指令電流Icdの値(つまり、ゼロ)になるように、d軸指令電圧VcdをPI制御で生成して軸座標変換PWM部33ヘ送信する。
そして、軸座標変換PWM部33において、有効軸指令電圧(q軸指令電圧Vcq)と無効軸指令電圧(d軸指令電圧Vcd)とに基づいて、dq逆変換(2軸3相変換)された後に変調波が作られPWM信号が生成される。この一連の動作によりAC/DC変換部28から出力される直流電圧Edcは定電圧に制御される。したがって、AC/DC変換部28から350Vに定電圧化された直流電圧Edcがインバータ12、DC/DC変換部37に供給される。
ここで、先に説明した図4における電圧検出部26の内部制御ブロックの回路は、全体として一次遅れの特性を持つことになる。すなわち、自家発電機4から出力される系統電圧Vgを、Vg=Vamp・cosθrとすると、検出される系統位相θgは、θg=
θr・1/(1+T・s)である。図4の例ではPLLで説明しているが、DFTなど他の制御方法であっても、検出される系統電圧Vgが真の系統位相θrに対して遅れを生じる事実は変わらない。なお、真の系統位相θrの変化がゆっくりのときは、検出される系統位相θgと真の系統位相θrは同じとみなせる。
しかし、自家発電機4における発電機とエンジンの合成慣性モーメント(つまり、図3における慣性モーメント23)が小さい場合には、系統電圧Vgの位相変化が速いため、検出された系統位相θgは真の系統位相θrと乖離する。この影響は、図3に示す電流検出部27における無効軸電流(d軸電流)Icdと有効軸電流(q軸電流)Icqの電流検出で顕著に現われる。
すなわち、無効軸電流(d軸電流)Icd及び有効軸電流(q軸電流)Icqは、
Icd=Ic・sinθg
Icq=Ic・cosθg
で表わされるが、検出された系統位相θgと真の系統位相θrに乖離があると、無効軸電流Icdと有効軸電流Icqとが真の値に分離されないことになる。
以上の因果関係を図で示してみる。図5は、図3の制御系において自家発電機の慣性モーメントが小さいことに起因する消費電力Peの変動の因果関係を示す図である。すなわち、図5に示すように、自家発電機の慣性モーメントが小さいと(ステップS1)、自家発電機の出力の周波数fgが変動して(ステップS2)、真の系統位相θrが変動する(ステップS3)。これによって、検出された系統位相θgに遅れが生じ(ステップS4)、その結果、無効軸電流Icdと有効軸電流Icqとが真の値に分離されないために、電流検出部27が誤認識をして無効軸電流Icdと有効軸電流Icqの分配ずれが生じる(ステップS5)。これによって消費電力Peが変動してしまう(ステップS6)。一方、周波数fgの変動を抑えるため、速度ガバナ21の指令が変化して(ステップS7)、エンジン22の供給馬力Pmが変化する(ステップS8)。消費電力Peの変化速度に比べて供給馬力Pmの変化速度の方が遅いため、供給馬力Pmと消費電力Peとの差が変動し、この変動が自家発電機の慣性モーメント小により周波数fgの変化にフィードバックされるため、いつまでも消費電力Peの変動が続く状態になる。
また、図3のような制御系において、UPSの並列台数を増やして行くと、各UPSの変換効率に相当する電力分が増加するので、自家発電機4の出力電力(つまり、消費電力Pe)が増加する。また、UPSの並列台数を増やしていくと、系統位相θg変動に基づくAC/DCコンバータ11の消費電力Peの変動の影響(加振力)も増していく。これによって、自家発電機4は負荷変動によって一時的に回転速度が変動し、その結果、自家発電機4から出力される系統電圧Vgの出力の周波数fgが変動する。一般的に、自家発電機4の周波数振動の振動周波数は、自家発電機4の慣性モーメント23と、電圧検出部26の検出遅れと、DCAVR30の応答速度によって決定される。一般的に、自家発電機4の周波数変動の振幅は、瞬時の負荷変動の大きさで決定される。
例えば、自家発電機4としてマイクロガスタービンを使用すると、その慣性モーメントが小さいことに加えて、UPSの並列台数が多くなると各UPSの変換効率が低下してその変換効率に相当する電力分が増加してトータルの消費電力Peも増加し、かつ加振力も増加するので、UPSの並列台数を増やして行く過程で自家発電機4の回転速度に変動が生じて系統電圧Vgの周波数変動が発生する。その結果、AC/DCコンバータ11の出力の直流電圧Edcに固有振動成分(リップル成分)が発生して直流電圧Edcが不安定となる。もちろん、UPSの並列台数を減らして行く過程においても同様の現象が発生する。このようなAC/DCコンバータ11の出力の直流電圧Edcが不安定になる現象はUPSの並列台数が増えるにしたがって顕著に表われる。
図6は、無停電電源システムにおいてUPSの並列台数を増加させたときの自家発電機の各部特性を示す特性図である。すなわち、図6は、横軸に時間をとったときの自家発電機の供給電力Pm、消費電力Pe、及び周波数fgの各特性を表わしている。
例えば、時刻t0以降においてUPSを3台並列にして運転しているときは供給電力Pm、消費電力Pe、及び出力周波数fg共に安定しているが、時刻t1においてUPSの並列台数を3台から4台に追加したとき、4台目のUPSの変換効率に相当する電力分が負荷に加算されるために消費電力Peが変動する。これによって、自家発電機4の慣性モーメント23に起因して回転速度が変動するので、時刻t1以降において、自家発電機4の出力の周波数fgが変動する。
このような周波数fgの変動状態は、UPSの並列台数が少ないときはUPSを1台追加したときの過渡時のみに発生してすぐに安定した出力周波数fgに落ち着く。ところが、UPSの並列台数が例えば3台より多いときは、UPSを1台追加したときに発生した周波数fgの変動は、図6に示すように時刻t1以降の長い時間に亘って継続される。これは、自家発電機4の慣性モーメント23と、電圧検出部26の検出遅れと、DCAVR30の応答速度に起因して生じる現象である。
このようにして自家発電機4の出力の周波数fgが変動することにより、AC/DCコンバータ11の制御系が乱調を起こし、その結果、直流電圧Edcに固有振動成分(リップル成分)が発生する。
図7は、無停電電源システムにおいてUPSの並列台数を増減させたときの直流電圧Edcのリップル成分を示す波形図である。すなわち、前述の図6に示すように、時刻t1でUPSの並列台数を追加したときに自家発電機4の周波数fgが変動すると、その周波数fgを安定状態に戻そうとする自家発電機4側の制御系の応答と、AC/DCコンバータ11の制御系の応答との時間ずれによるビート現象が発生する。これによって、図7に示すように、AC/DCコンバータ11の出力の直流電圧Edc(例えば、350V)にはビート現象による周波数(ビート周波数)に相当するリップル成分(例えば13Hz)が重畳される。
このようなリップル成分のビート周波数は自家発電機4の機械振動周波数fssであって、自家発電機4の系統電圧Vgの周波数fg(例えば、50Hz)よりかなり低い周波数(例えば、13Hz程度)である。すなわち、UPSの並列台数を例えば3台から4台に追加したときに、AC/DCコンバータ11の出力の直流電圧Edcには13Hz程度の低い周波数(つまり、機械振動周波数fss)のリップル成分が重畳されるので、図7に示すようにAC/DCコンバータ11の出力の直流電圧Edcが不安定になる。さらに、UPSの並列台数が多くなればなるほど、機械振動周波数fssのリップル成分のP−P(Peak to Peak)値も大きくなる。
図8乃至図12は自家発電機の慣性モーメントに起因して発生した制御系における各部の実測周波数スペクトラムであり、それぞれ、横軸に周波数を示し、縦軸に電圧レベル(又は信号レベル)を示している。図8は、図3のa点における系統電圧Vgの周波数スペクトラムであり、系統電圧Vgとしては50Hzの近傍に電圧のピークが表われているので、系統電圧Vgは高調波成分の少ない50Hzの正弦波であることを示している。しかし、50Hz付近である幅を有しており、周波数変動が起きていることが判る。
図9は、図4におけるb点の有効軸電圧(q軸電圧)Vcqの周波数スペクトラムであり、13Hzの付近に自家発電機の慣性モーメントに起因するピーク電圧が表われている。また、図10は、図4におけるc点の出力周波数信号fcの周波数スペクトラムであり、13Hzの付近に自家発電機の慣性モーメントに起因して発生した出力周波数fc(つまり、機械振動周波数fss)のピークレベルが表われている。さらに、図11は、図3におけるd点のDCAVR30の出力信号の周波数スペクトラムであり、13Hzの付近に増幅された大きな信号レベルが表われている。また、図12は、図3におけるe点の直流電圧Edcの周波数スペクトラムであり、13Hz付近の電圧が低減している。
そこで、本実施形態では、変動周波数検出部34が、電圧検出部26の求めた系統位相θgに基づいて、自家発電機4の機械振動周波数fssに起因する変動周波数の検出を行う。この機械振動周波数fssは、自家発電機4の慣性モーメント23が小さいほど高い周波数となる。
例えば、マイクロガスタービンの自家発電機4の定格容量が750kVAで、1台当りの定格容量が200kVAのUPSを5台並列運転して400kVAの負荷に電力を供給しているとき、さらに1台のUPSを追加して6台の並列運転にすると、UPSの変換効率に相当する電力が加算されたことによって自家発電機4の消費電力Peが増加し、このときに生じる負荷変動によって13Hz程度の機械振動周波数fssが発生する。そして、この機械振動周波数fssが、AC/DCコンバータ11の出力の直流電圧Edcに重畳するリップル成分となる。DCAVR30はこのリップル成分を抑えるように動作し、q軸電流指令Icqに13Hz程度の機械振動周波数fssが重畳する。q軸電流指令Icqの振動はすなわちAC/DCコンバータ11の消費電力Peの振動となる。
したがって、本実施形態では、図3において、BEF特性部35が、AC/DC変換部28から出力された直流電圧Edcから変動周波数検出部34の検出した変動周波数(つまり、機械振動周波数fss)を除去してDCAVR30へフィードバックしている。
図13は、図3のBEF特性部35におけるフィルタの周波数特性図であり、横軸に周波数を示し縦軸に信号減衰率(ATT)を示している。なお、縦軸の下に向かうにしたがって信号減衰率は大きくなることを示している。図13に示すように、帯域周波数が13Hz付近においてBEF特性部35の信号減衰率が急激に大きくなっているので、13Hz付近の信号は、BEF特性部35でカットオフされてDCAVR30へはフィードバックされない。
したがって、図3の破線に示すように、変動周波数検出部34が自家発電機4の機械振動周波数fssを検出して、この検出値をBEF特性部35に入力する。これにより、BEF特性部35は、機械振動周波数fss(例えば、13Hz)が最も信号減衰率の大きいカットオフ周波数になるように設定される。これによって、図7に示すように、AC/DC変換部28の出力の直流電圧Edcに機械振動周波数fssのリップル成分が含まれていても、この機械振動周波数fssのリップル成分はBEF特性部35を通過しないので、DCAVR30には直流電圧Edcのみがフィードバックされることになる。
このようにして、自家発電機4の慣性モーメント23に起因する固有振動成分(つまり、機械振動周波数fss)に対する制御応答のゲインを下げることによって、言い換えれば、直流電圧Edcに含まれる機械振動周波数fssのリップル成分を検出しないようにすることによって、DCAVR30は、直流電圧Edcのリップル成分のない検出値のみで定電圧制御を行い、機械振動周波数fssのリップル成分については全く応答制御を行わない。
その結果、図3に示すAC/DC変換部28の出力の直流電圧Edcにはリップル成分が残っているものの、DCAVR30は、機械振動周波数fssのリップル成分を考慮しないで定電圧制御を行うため、自家発電機4の振動がさらに増大することを回避することができる。これによって、UPSの並列台数を追加又は減少させたことによる負荷変動によって生じた機械振動周波数fssのリップル成分は、負荷変動後の早い時間内(例えば、負荷変動後の数秒以内)でおさまり、その後は、AC/DC変換部28の出力電圧はリップル成分のない安定した直流電圧Edcとなる。
なお、DCAVR30の制御応答ゲインを下げることによって通常のフィードバック制御系の応答速度が低下するため、AC/DCコンバータ11の出力側にあるインバータ12の入力電圧変動率が大きくなることが予想される。しかし、インバータ12の入力側に大容量の電界コンデンサを挿入すれば、インバータ12の入力電圧変動率を小さく抑えることができる。
以上説明したように、第1の実施形態の無停電電源システムによれば、慣性モーメント23の小さいGTGなどの自家発電機を入力電源としたとき、UPSの並列台数を増減させたときに生じる自家発電機の慣性モーメントに起因する機械振動周波数fssのリップル成分がAC/DCコンバータの直流電圧に重畳されても、AC/DCコンバータの制御系は機械振動周波数fssのリップル成分をフィードバックしないようにしている。これによって、AC/DCコンバータのDCAVR30は機械振動周波数fssのリップル成分に対して制御応答を行わない。
したがって、UPSの並列台数が多いときに、さらにUPSの並列台数を増減させても機械振動周波数fssのリップル成分を増大させることがないので、自家発電機が停電検出を行うことなく安定した運転状態を継続することができる。また、DCAVR30が機械振動周波数fssのリップル成分を除いた真の直流電圧Edcのみをフィードバック信号として定電圧制御を行っているので、UPSの並列台数増減による負荷変動の過度状態が経過すれば、比較的速い時間内でリップル成分の除去された直流電圧Edcに落ち着いて行く。
本実施形態の無停電電源システム1によれば、自家発電機4の慣性モーメント23に起因して発生する機械振動周波数のリップル電圧を除去して出力側の直流電圧を定電圧制御している。そのため、複数のUPS1−1,1−2,・・・,1−nが並列冗長の構成で運転しているとき、1台以上のUPSが追加並列接続又は並列解除されたときに、自家発電機4側の負荷変動によって慣性モーメント23に起因する機械振動が発生しても、機械振動周波数fssのリップル電圧を除去して定電圧制御を行うことができる。したがって、自家発電機4に負荷変動に伴う過度的な機械振動が発生しても、その機械振動を増大させることがないので、結果的に、直流電圧Edcに重畳する機械振動周波数fssのリップル電圧を低く抑えることができるので、無停電電源システム1の安定運転を継続させることが可能となる。
《第2の実施形態》
図14は、図1及び図2の構成における自家発電機4とUPS1−1内のAC/DCコンバータ11及びチョッパ回路14の制御系に係る第2の実施形態のシステム構成図である。図14に示す第2の実施形態のシステム構成図が図3に示す第1の実施形態と異なるところは、AC/DCコンバータ11の制御系においてBEF特性部35を取り除き、UPS1−1内のチョッパ回路14の制御系に機械振動周波数fssのリップル成分を除くための対策を施した点である。つまり、第1の実施形態では、AC/DCコンバータ11の制御系のDCAVR30が機械振動周波数fssのリップル成分を無視して定電圧制御を行ったのに対し、第2の実施形態では、チョッパ回路14の制御系が定常的な充電電流に対して機械振動周波数fssのリップル成分を補充充電している。
図14におけるUPS1−1内のチョッパ回路14の制御系の基本構成は、図3と同様に、バッテリ6への充電電流が一定の目標電流になるように定電流制御を行うDCACR(充電電流制御手段)36と、DCACR36による定電流制御によってバッテリ6へ定電流充電を行うDC/DC変換部37とを備えている。
さらに、第2の実施形態では、電圧検出部26が求めた系統位相θgに基づいて自家発電機4の機械振動周波数fssに起因する変動周波数を検出する変動周波数検出部(変動周波数検出手段)34に加えて、DCAVR30が出力したq軸電流指令Icqから変動周波数検出部34が検出した変動周波数(つまり、機械振動周波数fss)のみを抽出するBPF(Band Pass Filter)特性部(特定周波数通過手段)38と、BPF特性部38から出力された変動周波数(機械振動周波数fss)のリップル成分が目標値のゼロになるように電圧制御を行う充電用DCAVR(リップル電圧制御手段)39が付加されている。
図15は、図14のBPF特性部38におけるフィルタの周波数特性図であり、横軸に周波数を示し縦軸に信号減衰率(ATT)を示している。なお、縦軸の下に向かうにしたがって信号減衰率は大きくなることを示している。図15に示すように、帯域周波数が13Hz付近においてBPF特性部38の信号減衰率が急激に小さくなっているので、13Hz付近の信号のみBPF特性部38を通過させることができる。
図14のようなチョッパ回路14の制御系の構成において、変動周波数検出部34が、電圧検出部26の算出した系統位相θgに基づいて特定された自家発電機4の機械振動周波数fssに起因する変動周波数を検出して、この変動周波数(つまり、機械振動周波数fss)をBPF特性部38へ送信する。すると、BPF特性部38は、DCAVR30の出力Icqから機械振動周波数fssをのみを抽出する。これによって、充電用DCAVR39は、機械振動周波数fssをフィードバック信号として、直流電圧Edcのリップル成分が目標値のゼロになるような充電電流補充信号を生成する。
したがって、DCACR36は、バッテリ6への充電電流が一定の目標電流になるように定電流制御を行うとき、充電用DCAVR39から機械振動周波数fssのリップル成分がゼロになるような充電電流補充信号を入力して定電流制御を行う。これによって、DC/DC変換部37は、機械振動周波数fssのリップル成分に相当する微小な充電電流を補充しながらバッテリ6に対して定電流充電を行うことができる。したがって、DC/DC変換部37が充電動作を行っている限りは、直流電圧Edcは機械振動周波数fssのリップル成分が含まれない平坦な直流電圧となる。これによって、AC/DCコンバータ11の制御系は、機械振動周波数fssのリップ成分が含まれない直流電圧Edcをフィードバックすることができる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、図3に示す変動周波数検出部34が行う変動周波数の検出方法について説明する。すなわち、UPSの並列台数が変わると、図3に示す制御系の一巡伝達関数が変化するために機械振動周波数fssがずれる可能性がある。言い換えると、前述の第1の実施形態及び第2の実施形態においては、機械振動周波数fssは、例えば13Hzの固定であるとしたが、実際には、UPSの並列台数が変わるために一巡伝達関数が変化することによって機械振動周波数fssは13Hzよりずれることがある。したがって、機械振動周波数fssのずれに対応するために変動周波数の自動検索機能を設ける必要があるので、第3の実施形態ではUPSの並列台数の変化に対応した変動周波数の検出方法について述べる。
図16は、図3に示す変動周波数検出部34が実現する本発明の第3の実施形態における変動周波数検出機能を示すブロック図である。図16において、BPF41(第1の帯域通過フィルタ)には、図4に示す電圧検出部26よりb点の有効軸電圧Vcq又はc点の出力周波数fcが入力されるが、ここでは、c点の出力周波数fcがBPF41に入力されるものとして説明する。また、図17は、図16における各帯域フィルタの周波数特性図であり、(a)はBPF41の周波数特性、(b)はBPF42の周波数特性、(c)はBPF43の周波数特性を示している。
自家発電機4の慣性モーメントと制御系の干渉とによって生じる機械振動周波数fssの成分は、商用周波数が50Hz系においては、一般的には、0Hz〜50Hzの間(つまり0Hzから系統周波数までの間)にピークとして現われる。例えば、前述の図10に示したc点における出力周波数fcのように13Hzのところでピークが現われる。その他の周波数としては、直流近辺の振動、系統周波数の50Hz付近、及び50Hzの整数倍の周波数においてもピークが現われる。
そのために、まず、自家発電機4の出力周波数fcから0Hz付近と50Hz以上のピークを除去するために、図17(a)のような5Hz〜40Hzの帯域通過特性を有するBPF41に出力周波数fcを通過させる。つまり、BPF41(第1の帯域通過フィルタ)によって、0Hz付近の周波数帯域の信号と自家発電機4の出力周波数fcの近傍より高い周波数帯域の信号を除去する。
次に、信号系統を2分岐して、第1の系統では図17(b)に示すような5Hz〜設定周波数(最終的に機械振動周波数fssに設定される)の帯域通過特性を有するBPF42(第2の帯域通過フィルタ)に出力周波数fcを通過させる。つまり、BPF42(第2の帯域通過フィルタ)によって、BPF41(第1の帯域通過フィルタ)を通過した周波数帯域のうち、設定周波数以下の周波数帯域を通過させる。また、第2の系統では図17(c)に示すような設定周波数〜40Hzの帯域通過特性を有するBPF43(第3の帯域通過フィルタ)に出力周波数fcを通過させる。つまり、BPF43(第3の帯域通過フィルタ)によって、BPF41(第1の帯域通過フィルタ)を通過した周波数帯域のうち、設定周波数以上の周波数帯域を通過させる。
そして、第1の系統のBPF42を通過させた周波数帯域の信号(つまり、5Hz〜設定周波数の信号)を整流器44で整流してからLPF46によって一次遅れを通過させると、その通過区間の成分(つまり、5Hz〜設定周波数)の信号の実効値X1が算出される。
また、第2の系統のBPF43を通過させた周波数帯域の信号(つまり、設定周波数〜40Hzの信号)を整流器45で整流してからLPF47によって一次遅れを通過させると、その通過区間の成分(つまり、設定周波数〜40Hz)の信号の実効値X2が算出される。
このようにして、それぞれの領域を通過させるBPF42及びBPF43を使用して通過させた各周波数帯域の信号について、整流器44及び整流器45でそれぞれ整流してからLPF46及びLPF47でそれぞれ一次遅れを通過させると、各通過区間の成分の信号の実効値X1及び実効値X2が算出される。すなわち、BPF42(第2の帯域通過フィルタ)を通過した周波数帯域が5Hz〜設定周波数の信号については実効値X1が算出され、BPF43(第3の帯域通過フィルタ)を通過した周波数帯域が設定周波数〜40Hzの信号については実効値X2が算出される。
そして、算出された実効値X1及び実効値X2は判定部(判定手段)48に入力され、さらに、範囲制限部49によって、電源系統が50Hz系では10〜40Hzに範囲限定してから、以下のような条件判定を行う。すなわち、判定部48が、実効値X1と実効値X2との大小関係によって設定周波数の値を補正するか否かの判定を行う。
(1)実効値X1及び実効値X2が周波数の検出感度Xenaより小さいときは、(すなわち、X1,X2<Xena(検出感度)のときは、)設定周波数を補正するための補正機能をOFFにする。言い換えると、X1,X2<Xenaのときは慣性モーメントが大きいと判断して設定周波数=fss0(初期値)とする。例えば、事前に測定された機械振動周波数fssを13Hzの値に固定して、同時に振動抑制機能をもつ要素35や39のフィルタ特性を全域通過に変化させる。
(2)前記以外のときは(すなわち、X1,X2≧Xena(検出感度)のときは)、機械振動周波数fssの値を補正するための補正機能をONにする。言い換えると、X1,X2≧Xenaのときは慣性が小さいと判断して、次の3つの内のいずれかの補正を行う。
(a)X1<X2のときは設定周波数を加算する。
(b)X1>X2のときは設定周波数を減算する。
(c)X1=X2のときは設定周波数を不変にする。
この補正を逐次繰り返すことにより、設定周波数は機械振動周波数fssに到達する。このようにして、UPSの並列台数の変化に応じて、機械振動周波数fssのずれに対応するために変動周波数を自動検索することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無停電電源システムの全体系統図である。 無停電電源システムを構成するUPSの内部構成を示すブロック図である。 自家発電機とUPS内のAC/DCコンバータ及びチョッパ回路の制御系とに係る第1の実施形態のシステム構成図である。 電圧検出部の内部制御ブロック図である。 自家発電機の慣性モーメントが小さいことに起因する消費電力Peの変動の因果関係を示す図である。 無停電電源システムにおいてUPSの並列台数を増加させたときの自家発電機の各部特性を示す特性図である。 無停電電源システムにおいてUPSの並列台数を増減させたときの直流電圧Edcのリップル成分を示す波形図である。 系統電圧Vgの実測周波数スペクトラム例である。 q軸電圧(有効軸電圧)Vcqの実測周波数スペクトラム例である。 出力周波数fcの実測周波数スペクトラム例である。 DCAVR30の出力信号の実測周波数スペクトラム例である。 直流電圧Edcの電圧レベルの実測周波数スペクトラム例である。 BEF特性部におけるフィルタの周波数特性図である。 自家発電機とUPS内のAC/DCコンバータ及びチョッパ回路の制御系に係る第2の実施形態のシステム構成図である。 BPF特性部におけるフィルタの周波数特性図である。 本発明の第3の実施形態における変動周波数検出機能を示すブロック図である。 (a)はBPF41の周波数特性、(b)はBPF42の周波数特性、(c)はBPF43の周波数特性を示す図である。
符号の説明
1 無停電電源システム
1−1,1−2…1−n2 UPS(無停電電源装置)
2 パワースイッチ
3 商用電源
4 自家発電機
5,29 負荷
6 バッテリ
11 AC/DCコンバータ
12 インバータ
14 チョッパ回路
21 速度ガバナ
22エンジン発電機
23 慣性モーメント
24 ACAVR
26 電圧検出部
26a 電圧軸変換部
26b 比例積分制御部
26c 変化率制限部
26d 積分器
27 電流検出部
28 AC/DC変換部(電力変換器)
30 DCAVR(直流定電圧制御手段)
31 d軸ACR
32 q軸ACR
33 軸座標変換PWM部
34 変動周波数検出部(変動周波数検出手段)
35 BEF特性部(特定周波数遮断手段)
36 DCACR
37 DC/DC変換部
38 BPF特性部(特定周波数通過手段)
39 充電用DCAVR
41,42,43 BPF
44,45 整流器
46,47 LPF
48 判定部(判定手段)
49 範囲制限部

Claims (12)

  1. 自家発電機を入力電源に含め、この入力電源の交流電圧を直流電圧に変換する電力変換器を備えた無停電電源装置が複数並列に接続されて構成された無停電電源システムにおいて、
    前記無停電電源装置は、
    前記直流電圧の振幅信号から前記自家発電機の慣性モーメントに起因して発生する機械振動周波数の周波数成分を除去した除去信号を生成する特定周波数遮断手段と、
    前記特定周波数遮断手段が生成した前記除去信号に基づいて前記直流電圧を定電圧制御する直流定電圧制御手段と
    を備えることを特徴とする無停電電源システム。
  2. 前記無停電電源装置は、さらに前記自家発電機の出力電圧の位相に基づいて前記機械振動周波数を検出する変動周波数検出手段を備え、
    前記特定周波数遮断手段は、前記変動周波数検出手段が検出した検出周波数の周波数成分を除去することを特徴とする請求項1に記載の無停電電源システム。
  3. 前記機械振動周波数は、前記複数の無停電電源装置の並列運転台数の増減による負荷変動によって特定されることを特徴とする請求項2に記載の無停電電源システム。
  4. 前記特定周波数遮断手段は、前記機械振動の設定周波数成分をカットオフさせる帯域遮断フィルタであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無停電電源システム。
  5. 前記変動周波数検出手段は、
    0Hz付近の周波数帯域と前記自家発電機の出力周波数近傍より高い周波数帯域を除去する第1の帯域通過フィルタと、
    前記第1の帯域通過フィルタを通過した周波数帯域のうち、設定周波数以下の周波数帯域を通過させる第2の帯域通過フィルタと、
    前記第1の帯域通過フィルタを通過した周波数帯域のうち、前記設定周波数以上の周波数帯域を通過させる第3の帯域通過フィルタと、
    前記第2の帯域通過フィルタを通過した周波数帯域の信号の実効値X1と、前記第3の帯域通過フィルタを通過した周波数帯域の信号の実効値X2との大小関係によって前記設定周波数の値を補正するか否かを判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の無停電電源システム。
  6. 前記判定手段は、
    X1<X2のときは前記設定周波数の値を加算し、
    X1>X2のときは前記設定周波数の値を減算し、
    X1=X2のときは前記設定周波数の値を不変にする
    ことを特徴とする請求項5に記載の無停電電源システム。
  7. 周波数の検出感度をXenaとしたとき、
    前記判定手段は、
    X1,X2<Xenaのときは、前記設定周波数の値の補正機能をOFFにして前記設定周波数を前記機械振動周波数に設定し、
    X1,X2≧Xenaのときは、前記設定周波数の値の補正機能をONにする
    ことを特徴とする請求項6に記載の無停電電源システム。
  8. 自家発電機を入力電源に含め、この入力電源の交流電圧を直流電圧に変換する電力変換器を備えた無停電電源装置が複数並列に接続されて構成された無停電電源システムにおいて、
    前記無停電電源装置は、
    自己の出力側の直流電圧より、前記自家発電機の慣性モーメントに起因して発生する機械振動周波数のリップル電圧を抽出して通過させる特定周波数通過手段と、
    前記特定周波数通過手段が通過させた前記機械振動周波数のリップル電圧をゼロにするように電圧制御を行うリップル電圧制御手段と、
    前記リップル電圧制御手段からの電圧制御の信号に基づいて、前記機械振動周波数のリップル電圧をゼロにするような充電補充電流を加算して、所望の充電電流を前記直流電圧のバッテリに供給するように充電制御を行う充電電流制御手段と
    を備えることを特徴とする無停電電源システム。
  9. さらに、前記自家発電機の出力電圧の位相に基づいて前記機械振動周波数を検出する変動周波数検出手段を備え、
    前記特定周波数通過手段は、前記変動周波数検出手段が検出した検出周波数に基づいて、前記リップル電圧を通過させることを特徴とする請求項8に記載の無停電電源システム。
  10. 前記機械振動周波数は、前記複数の無停電電源装置の並列運転台数の増減による負荷変動によって生じた前記慣性モーメントによって特定されることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の無停電電源システム。
  11. 前記特定周波数通過手段は、特定周波数を通過させる帯域通過フィルタであることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の無停電電源システム。
  12. 自家発電機を入力電源に含め、この入力電源の交流電圧を直流電圧に変換する電力変換器を備えた無停電電源装置が複数並列に接続されて構成された無停電電源システムにおいて、
    前記無停電電源装置は、
    自己の出力側で検出された直流電圧から前記自家発電機の慣性モーメントに起因して発生する機械振動周波数のリップル電圧を除去した制御信号を出力する特定周波数遮断手段と、
    前記特定周波数遮断手段から出力された前記制御信号に基づいて前記直流電圧を定電圧制御する直流定電圧制御手段と、
    自己の出力側の直流電圧から、前記自家発電機の慣性モーメントに起因して発生する機械振動周波数のリップル電圧を抽出して通過させる特定周波数通過手段と、
    前記特定周波数通過手段が通過させた前記機械振動周波数のリップル電圧をゼロにするように電圧制御を行うリップル電圧制御手段と、
    前記リップル電圧制御手段からの電圧制御の信号に基づいて、前記機械振動周波数のリップル電圧をゼロにするような充電補充電流を加算して、所望の充電電流を前記直流電圧のバッテリに供給するように充電制御を行う充電電流制御手段と
    を備えることを特徴とする無停電電源システム。
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