JP2008141136A - 多層配線基板及び素子搭載装置 - Google Patents

多層配線基板及び素子搭載装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コーナー部周辺の信号線パターンにクラックが起こりにくく、信頼性に優れた多層配線基板及び素子搭載装置を提供すること。
【解決手段】多層配線基板10は、積層配線部及び内層接続ビア導体55を備える。積層配線部31は、樹脂絶縁層33を有し、素子搭載領域61をその表層に有する。内層接続ビア導体55は、素子搭載領域61のコーナー部62延長上に配置される。信号線パターン67は、樹脂絶縁層33上に配置され、内層接続ビア導体55と端子パッド51とを接続する。信号線パターン67は、非直線状パターンであって、信号線パターン敷設回避区域91を避けて迂回するように敷設される。
【選択図】図4

Description

本発明は、多層配線基板及び素子搭載装置に関するものである。
近年、電子機器の小型化、高性能化に伴って電子部品の高密度実装化が要求されており、このような高密度実装化を達成するにあたり配線基板の多層化技術が重要視されている。多層化技術を用いた具体例としては、コア基板101の片面または両面に、導体層と樹脂絶縁層102とを交互に積層してなるビルドアップ層103を設けた多層配線基板100がよく知られている(図10,図11参照)。なお、導体層は、内層接続ビア導体104と端子パッド105とを接続する信号線パターン106や、位置決め用導体パターン107を含んでいる。また、多層配線基板100の表層にはICチップ111などの電子部品が搭載され、ICチップ111と多層配線基板100との隙間にはアンダーフィル材112が充填されている。これにより、多層配線基板100及びICチップ111の界面が封止された状態で互いに固定される。
ところで、ICチップ111は一般に熱膨張係数が2.0ppm/℃〜5.0ppm/℃程度の半導体材料(例えばシリコン等)を用いて形成されている。これに対して、多層配線基板100は半導体材料よりもかなり熱膨張係数が大きな材料、例えば10.0ppm/℃以上の樹脂材料等を用いて形成されている。よって、多層配線基板100にICチップ111を実装した場合には、ICチップ111−多層配線基板100間の熱膨張係数差に起因して応力が発生しやすくなる。なお、この応力は、アンダーフィル材112の硬化収縮により特にそのコーナー部113周辺に集中する。その結果、コーナー部113延長上の区域A1(図10の斜線部分参照)内を通過する信号線パターン106にクラック114が発生し、電気的に断線する不具合が生じやすくなる。このため、従来においては、コーナー部113への応力集中を緩和するための技術が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の従来技術では、アンダーフィル材112の4隅を大きく形成することで、各コーナー部113への応力集中を緩和するようになっている。
特開平9−289221号公報(図1など参照)
しかしながら、アンダーフィル材112は、例えば液体の状態でICチップ111と多層配線基板100との隙間に充填され、その後に硬化する。よって、特許文献1のようにアンダーフィル材112の形状を制御することは困難であるため、ICチップ111の実装作業が大変になってしまう。ゆえに、生産性向上の観点から見れば、アンダーフィル材112の形状を制御する作業はできるだけ避けることが望ましい。また、仮にアンダーフィル材112を特許文献1のように形成できたとしても、各コーナー部113への応力集中が緩和されるだけであって回避される訳ではないため、コーナー部113周辺に細い信号線パターン106が存在していれば、信号線パターン106に応力が集中し、クラック114が発生する可能性がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コーナー部周辺の信号線パターンにクラックが起こりにくく、信頼性に優れた多層配線基板及び素子搭載装置を提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、主面を有するコア基板と、前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体とを備え、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設されていることを特徴とする多層配線基板がある。
従って、手段1に記載の構成によると、コーナー部周辺にある信号線パターンが、コーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設されているため、その信号線パターンに応力が集中するリスクが小さくなる。これにより、コーナー部周辺の信号線パターンにクラックが起こりにくくなり、電気的に断線する不具合が生じにくくなる。ゆえに、信頼性に優れた多層配線基板を提供することができる。
上記多層配線基板を構成するコア基板は、例えば主面を有する板状に形成される。コア基板を形成する材料は特に限定されないが、好ましいコア基板は高分子材料を主体として形成される。コア基板を形成するための高分子材料の具体例としては、例えば、EP樹脂(エポキシ樹脂)、PI樹脂(ポリイミド樹脂)、BT樹脂(ビスマレイミド・トリアジン樹脂)、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)などがある。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料を使用してもよい。
上記多層配線基板を構成する積層配線部は、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層した構造を有している。また、積層配線部(第1積層配線部)は主面(第1主面)の上にのみ形成されるが、導体層と樹脂絶縁層とを第2主面の上にて交互に積層した構造を有する第2積層配線部がさらに形成されていてもよい。このように構成すれば、第1積層配線部のみではなく、第2積層配線部にも電気回路を形成できるため、多層配線基板のよりいっそうの高機能化を図ることができる。
「ソルダーレジスト」とは、絶縁性及び耐熱性を有する樹脂からなり、本来的には、導体を覆い隠すことで導体へのはんだの付着を防止する保護膜のことをいう。本発明においては、少なくとも熱硬化性を有する樹脂からなるソルダーレジストを用いることが好ましく、具体的にはエポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの使用が好適である。ソルダーレジストは積層配線部の表層の全部を覆っていてもよいし、一部のみを覆っていてもよい。
また、積層配線部は、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有している。このような端子パッドは例えば線状や格子状(千鳥状も含む)に形成される。ソルダーレジストの開口部は、例えば端子パッドを露出させるような位置に設けられている。この場合、1つの開口部に対応して1つの端子パッドを設ける構造、1つの開口部に対応して2つ以上の端子パッドを設ける構造を採ることが可能である。それらの中でも、1つの開口部に対応して1つの端子パッドを設ける構造が特に好適である。このような構造は、十分な接合面積が確保されるために、積層配線部との接着強度の増大に有効である。
前記導体層及び前記内層接続ビア導体は、例えば導電性金属により形成される。前記導電性金属としては特に限定されないが、例えば銅、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル、スズ、鉛、チタン、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブなどから選択される1種または2種以上の金属を挙げることができる。
前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設されている。「前記素子搭載領域のコーナー部延長上」とは、素子搭載領域が正方形状である場合、素子搭載領域において互いに向かい合うコーナー部同士を結ぶ対角線の延長線上のことをいう。また、「信号線パターン敷設回避区域」とは、前記素子搭載領域において前記多層配線基板と素子との隙間を封止するアンダーフィル材の流動距離を考慮して設定されており、流動距離とほぼ同じ、または、それよりも長く設定された区域である。信号線パターン敷設回避区域は特に限定されないが、例えば、前記信号線パターン敷設回避区域は、前記素子搭載領域の前記コーナー部の延長線を中心とした幅0.4mm以上0.6mm以下かつ長さ2.5mm以上3.5mm以下の帯状区域であってもよく、さらには、幅0.5mmかつ長さ3.0mmの帯状区域であってもよい。即ち、信号線パターン敷設回避区域の幅が0.4mm未満であったり、長さが2.5mm未満であったりすると、信号線パターンがコーナー部に接近して配置される可能性があるため、信号線パターンでのクラックの発生率を十分に低減できない。また、信号線パターン敷設回避区域の幅が0.5mmを超えたり、長さが3.5mmを超えたりすると、クラックの発生率を低減できる一方で、信号線パターンを大きく迂回させなければならなくなる。
なお、前記信号線パターン敷設回避区域において前記素子搭載領域と前記内層接続ビア導体との間には、前記信号線パターンよりも広面積のプレーン導体層が配置されていることが好ましい。このようにすれば、積層配線部が金属からなるプレーン導体層によって補強されるため、応力集中の影響を受けにくくなる。従って、プレーン導体層の近傍にある信号線パターンにクラックが発生して電気的に断線する不具合がよりいっそう生じにくくなる。なお、プレーン導体層は、信号線パターンと同じ層上にあってもよく、あるいは、異なる層上にあってもよい。
「プレーン導体層」とは、いわゆるベタパターンと呼ばれる導体層である。プレーン導体層は、電源層やグランド層として機能するパターンであってもよいし、電気的接続に関与しないダミーパターンであってもよい。ここでいうプレーン導体層は、比較的広い面積を有する導体層であり、信号線パターンの面積に比べて少なくとも数倍大きい面積を有している。
プレーン導体層の形成用材料や形成手法は、導電性や樹脂絶縁層との密着性などを考慮して適宜選択される。プレーン導体層の形成に用いられる金属材料の例としては、銅、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル、スズ、鉛、チタン、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブなどから選択される1種または2種以上の金属を挙げることができる。また、プレーン導体層は、サブトラクティブ法、セミアディティブ法、フルアディティブ法などといった公知の手法によって形成されることができる。具体的に言うと、例えば、銅箔のエッチング、無電解銅めっきあるいは電解銅めっき、無電解ニッケルめっきあるいは電解ニッケルめっきなどの手法を用いることができる。なお、スパッタやCVD等の手法により金属層を形成した後にエッチングを行うことでプレーン導体層を形成したり、導電性ペースト等の印刷によりプレーン導体層を形成したりすることも可能である。
前記内層接続ビア導体と接続する前記信号線パターンの終端には、フィレット(即ち、徐々に幅広になる部位)が設けられていてもよい。このようにすれば、信号線パターンの終端にクラックが発生したとしても、電気的に断線しにくくなる。ゆえに、よりいっそう信頼性に優れた多層配線基板を提供することができる。
また、プレーン導体層にガス抜き孔を形成するような場合には、そのガス抜き孔は前記信号線パターン敷設回避区域を避けて配置されていることがよい。仮に、ガス抜き孔が信号線パターン敷設回避区域内に配置されていると、信号線パターン敷設回避区域に応力が集中した際に、ガス抜き孔を基点としてプレーン導体層にクラックが生じやすくなるためである。
さらに、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置された位置決め用導体パターンを含み、その位置決め用導体パターンを露出させる前記ソルダーレジストの前記開口部は、前記信号線パターン敷設回避区域を避けて配置されていることがよい。仮に、位置決め用導体パターンを露出させる開口部が信号線パターン敷設回避区域内に配置されていると、信号線パターン敷設回避区域に応力が集中した際に、開口部の近傍にクラックが生じやすくなるためである。なお、この場合、1つの開口部に対応して1つの位置決め用導体パターンを設ける構造、1つの開口部に対応して2つ以上の位置決め用導体パターンを設ける構造を採ることが可能である。それらの中でも、1つの開口部に対応して1つの端子パッド位置決め用導体パターンを設ける構造が特に好適である。このような構造は、十分な接合面積が確保されるために、ソルダーレジストと積層配線部との接着強度の増大に有効である。その結果、開口部の近傍にクラックがよりいっそう生じにくくなる。
上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、主面を有するコア基板と、前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体とを備え、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する第1信号線パターンと、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記第1信号線パターンに対して接続状態にある前記内層接続ビア導体及び前記端子パッドの間を、前記第1信号線パターンとは異なる経路を経て接続する第2信号線パターンとを含むことを特徴とする多層配線基板がある。
従って、手段2に記載の構成によると、内層接続ビア導体と端子パッドとが2本の信号線パターンによって接続される。このため、コーナー部に応力が集中するのに伴い、一方の信号線パターンにクラックが発生して電気的に断線したとしても、もう一方の信号線パターンによって内層接続ビア導体と端子パッドとの接続状態が維持される。ゆえに、信頼性に優れた多層配線基板を提供することができる。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段3)としては、手段1または2に記載の多層配線基板と、前記多層配線基板の前記素子搭載領域上に搭載され、複数の素子側端子が前記複数の端子パッドに対して接続された素子と、前記素子搭載領域において前記多層配線基板と前記素子との隙間を封止するアンダーフィル材とを備えたことを特徴とする素子搭載装置がある。
従って、手段3に記載の製造方法によれば、素子搭載領域上に素子が搭載された際にコーナー部に応力が集中したとしても、信号線パターンによって内層接続ビア導体と端子パッドとの接続状態が維持される。ゆえに、信頼性に優れた多層配線基板を提供することができ、ひいては、信頼性に優れた素子搭載装置を提供することができる。また、アンダーフィル材の形状を制御しなくても済むため、素子搭載装置の生産性が向上する。
ここで、「素子」とは、主としてコンピュータのマイクロプロセッサ(MPU)等として使用される電子部品をいう。この素子は、素子搭載領域に例えばフリップチップ実装される。このような素子の例としては、シリコンからなる半導体集積回路素子(ICチップ)などを挙げることができる。なお、多層配線基板の素子搭載領域に実装されるべき素子の数は、1つであってもよく2つ以上であってもよい。
なお、前記素子の大きさ及び形状は特に限定されないが、少なくとも一辺が10.0mm以上であることがよい。このような大型の素子になると、発熱量も増大しやすく応力の影響も次第に大きくなるため、クラックの発生といった本願特有の課題が生じやすくなるからである。
[第1実施形態]
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態の半導体パッケージ1(素子搭載装置)は、多層配線基板10のICチップ搭載領域61(素子搭載領域)にICチップ21(素子)を搭載することにより構成される。ICチップ搭載領域61は、4つのコーナー部62を有する縦12.0mm×横12.0mmの正方形状の領域である。MPUとしての機能を有するICチップ21は、縦12.0mm×横12.0mm×厚さ0.7mmの正方形板状であって、熱膨張係数が3.5ppm/℃程度のシリコンからなる。ICチップ21の下面側表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、ICチップ21の下面側には、複数のバンプ22(素子側端子)が格子状に設けられている。
図1〜図5に示されるように、多層配線基板10は、ガラスエポキシからなる略矩形板状のコア基板11と、コア基板11の第1主面12(主面)上に配置される第1ビルドアップ層31(積層配線部)と、コア基板11の第2主面13上に配置される第2ビルドアップ層32とからなる。コア基板11は、平面方向(XY方向)における熱膨張係数が10〜15ppm/℃程度となっている。なお、コア基板11の熱膨張係数は、0℃〜ガラス転移温度(Tg)間の測定値の平均値をいう。コア基板11における複数箇所には、第1主面12及び第2主面13を貫通するスルーホール部15が形成されている。これらのスルーホール部15は、第1主面12及び第2主面13にて開口する貫通孔16の内壁面に無電解銅めっきからなるめっきスルーホール17を設けた構造を有している。なお、スルーホール部15内は、例えばエポキシ樹脂などの閉塞体18で埋められている。そして、スルーホール部15における開口部には銅めっき層からなる蓋状導体19が形成され、その結果スルーホール部15が塞がれている。また、コア基板11の第1主面12及び第2主面13においてスルーホール部15が存在しない箇所には、銅めっき層からなる配線パターン20が形成されている。
図2,図3に示されるように、コア基板11の第2主面13上に形成された第2ビルドアップ層32は、2層の樹脂絶縁層34,36と、銅からなる1層の導体層37とを交互に積層した構造を有している。樹脂絶縁層34,36は、それぞれ厚さが約30μmであって、例えば連続多孔質PTFEにエポキシ樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料からなる。本実施形態において、第2ビルドアップ層32の熱膨張係数は、30〜40ppm/℃程度であり、具体的には35ppm/℃程度となっている。なお、第2ビルドアップ層32の熱膨張係数は、30℃〜ガラス転移温度(Tg)間の測定値の平均値をいう。第1層の樹脂絶縁層34における複数箇所には、導体層37に接続される内層接続ビア導体56が形成されている。また、第2層の樹脂絶縁層36における複数箇所には、導体層37に電気的に接続される端子パッド52が格子状に形成されている。なお、内層接続ビア導体56及び端子パッド52は、電解銅めっきによって形成されるコンフォーマルビア(完全に銅めっきが埋まらない形態のビア)である。また、樹脂絶縁層36の下面は、ソルダーレジスト42によってほぼ全体的に覆われている。ソルダーレジスト42は、端子パッド52を露出させる開口部44を複数箇所に有している。端子パッド52の表面上には、マザーボード(図示略)との電気的な接続を図るための複数のはんだバンプ(図示略)が配設されている。そして、各はんだバンプにより、多層配線基板10はマザーボード上に実装される。
図2,図3,図5に示されるように、コア基板11の第1主面12上に形成された前記第1ビルドアップ層31は、上述した第2ビルドアップ層32とほぼ同じ構造を有している。即ち、第1ビルドアップ層31は、2層の樹脂絶縁層33,35と、銅からなる1層の導体層(即ち、信号線パターン65,67及び位置決め用導体パターン71)とを交互に積層した構造を有している。樹脂絶縁層33,35は、それぞれ厚さが約30μmであって、例えば連続多孔質PTFEにエポキシ樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料からなる。本実施形態において、第1ビルドアップ層31の熱膨張係数は、30〜40ppm/℃程度であり、具体的には35ppm/℃程度となっている。なお、第1ビルドアップ層31の熱膨張係数は、30℃〜ガラス転移温度(Tg)間の測定値の平均値をいう。
図3〜図5に示されるように、第1層の樹脂絶縁層33における複数箇所には内層接続ビア導体55が形成されている。さらに、第2層の樹脂絶縁層35における複数箇所には、端子パッド51が格子状に形成されている。内層接続ビア導体55及び端子パッド51は、電解銅めっきによって形成されるコンフォーマルビアである。なお、内層接続ビア導体55の一部は、前記ICチップ搭載領域61の前記コーナー部62延長上、即ち、ICチップ搭載領域61において互いに向かい合うコーナー部62同士を結ぶ対角線の延長線L1上に配置されている(図4参照)。また、各端子パッド51を配置してなる領域がICチップ搭載領域61となる。即ち、ICチップ搭載領域61は第1ビルドアップ層31の表層に設定される。
図4に示されるように、樹脂絶縁層33の表面上には、前記信号線パターン65,67が配置されている。信号線パターン65,67は、内層接続ビア導体55と端子パッド51とを接続するようになっている。特に、信号線パターン67は、延長線L1上に配置された内層接続ビア導体55と、同じく延長線L1上に配置された端子パッド51とを、他の端子パッド51を介して接続するようになっている。信号線パターン67は、非直線状パターンであり、信号線パターン敷設回避区域91を避けて迂回するように敷設されている。また、信号線パターン敷設回避区域91には、前記スルーホール部15が配置されないようになっている。なお、信号線パターン敷設回避区域91は、ICチップ搭載領域61を包囲する正方形枠状の禁止区域90内において、ICチップ搭載領域61のコーナー部62延長上に設定されている。信号線パターン敷設回避区域91は、延長線L1を中心とした幅が0.5mmであって、延長線L1上での長さが3.0mmとなる帯状区域である。
図3,図5に示されるように、前記第1ビルドアップ層31において表層に位置する樹脂絶縁層35の表面は、ソルダーレジスト41によってほぼ全体的に覆われている。ソルダーレジスト41は、端子パッド51を露出させる開口部43を複数箇所に有している。各端子パッド51は、前記ICチップ21の前記複数のバンプ22とはんだ接続されるようになっている。
図4に示されるように、樹脂絶縁層35の所定箇所、即ち、前記禁止区域90外の領域には、ICチップ21を位置決めする際に用いられる前記位置決め用導体パターン71が配置されている。なお、ソルダーレジスト41は、位置決め用導体パターン71を露出させる開口部45を有している。開口部45は、位置決め用導体パターン71と同じく禁止区域90外の領域に配置され、前記信号線パターン敷設回避区域91を避けて配置されている。
そして、図3〜図5に示されるように、ICチップ搭載領域61において多層配線基板10とICチップ21との隙間には、エポキシ樹脂からなるアンダーフィル材23が充填されている。これにより、多層配線基板10とICチップ21とが、界面が封止された状態で互いに固定される。なお、アンダーフィル材23の流動距離は、信号線パターン敷設回避区域91の長さよりも短くなる。
次に、本実施形態の多層配線基板10の製造方法について述べる。
まず、基材の両面に銅箔が貼付された銅張積層板を準備する。そして、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いてレーザー孔あけ加工を行い、銅張積層板を貫通する貫通孔16を所定位置にあらかじめ形成しておく。そして、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行うことでめっきスルーホール17を形成した後、そのめっきスルーホール17内に閉塞体18を充填形成する。さらに、銅めっきを行って蓋状導体19を形成し、さらに銅張積層板の両面の銅箔のエッチングを行って配線パターン20をパターニングする。具体的には、無電解銅めっきの後、露光及び現像を行って所定パターンのめっきレジストを形成する。この状態で無電解銅めっき層を共通電極として電解銅めっきを施した後、まずレジストを溶解除去して、さらに不要な無電解銅めっき層をエッチングで除去する。その結果、コア基板11を得る。
次に、コア基板11の第1主面12及び第2主面13に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、内層接続ビア導体55,56が形成されるべき位置に盲孔を有する第1層の樹脂絶縁層33,34を形成する。次に、従来公知の手法(例えばセミアディティブ法)に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部に内層接続ビア導体55,56を形成するとともに、樹脂絶縁層34上に導体層37を形成する。
次に、第1層の樹脂絶縁層33,34上に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、端子パッド51,52が形成されるべき位置に盲孔を有する第2層の樹脂絶縁層35,36を形成する。次に、従来公知の手法に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部に端子パッド51,52を形成するとともに、第2層の樹脂絶縁層35上に位置決め用導体パターン71を形成する。この後、第2層の樹脂絶縁層35,36上にソルダーレジスト41,42を形成すれば、両面にビルドアップ層31,32を備える所望の多層配線基板10が完成する。
さらに、この多層配線基板10のICチップ搭載領域61にICチップ21を搭載する。このとき、多層配線基板10側の端子パッド51と、ICチップ21側のバンプ22とを位置合わせしてリフローを行う。これにより、端子パッド51及びバンプ22同士を接合し、多層配線基板10側とICチップ21側とを電気的に接続する。さらに、多層配線基板10とICチップ21との隙間にアンダーフィル材23を充填して硬化処理を行い、前記隙間を樹脂封止する。その結果、所望の半導体パッケージ1(いわゆるオーガニックパッケージ)が完成する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の多層配線基板10によれば、コーナー部62周辺にある信号線パターン67が信号線パターン敷設回避区域91を避けて迂回するように敷設されているため、その信号線パターン67に応力が集中するリスクが小さくなる。これにより、信号線パターン67にクラック114(図10,図11参照)が起こりにくくなり、電気的に断線する不具合が生じにくくなる。ゆえに、信頼性に優れた多層配線基板10を提供することができ、ひいては、信頼性に優れた半導体パッケージ1を提供することができる。
(2)本実施形態の半導体パッケージ1は、導体層が1層の第1ビルドアップ層31と、導体層(配線パターン20)が2層のコア基板11と、導体層(導体層37)が1層の第2ビルドアップ層32とからなる1/2/1の構造である。即ち、半導体パッケージ1は、薄く、クラック114の発生という本願発明の課題が生じやすい構造である。ゆえに、信号線パターン67を、信号線パターン敷設回避区域91を避けて迂回するように敷設することによる効果が大きくなる。
(3)特許文献1に記載の従来技術では、アンダーフィル材23の4隅を大きく形成することで各コーナー部62への応力集中を緩和させていたが、本実施形態では、信号線パターン67を信号線パターン敷設回避区域91を避けて迂回するように敷設することで、各コーナー部62への応力集中を緩和させている。即ち、信頼性に優れた多層配線基板10を得るためにアンダーフィル材23の形状を制御したりしなくても済むため、ICチップ21の実装が容易になり、半導体パッケージ1の生産性が向上する。また、本実施形態の多層配線基板10は、信号線パターン67の形状を変更しただけのものであるため、多層配線基板の製造に従来から用いられている工程を変更することなく、信号線パターン67へのクラックを防止できる。
[第2実施形態]
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に基づき詳細に説明する。ここでは第1実施形態と相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同じ部材番号を付す代わりに説明を省略する。
図6,図7に示されるように、本実施形態の多層配線基板10Aでは、信号線パターン敷設回避区域91において、ICチップ搭載領域61と、信号線パターン67に接続される内層接続ビア導体55との間に、プレーン導体層95が配置されている点が、前記第1実施形態と異なっている。プレーン導体層95は、信号線パターン65,67の面積に比べて数倍大きい面積を有しており、信号線パターン敷設回避区域91の殆どを覆うように配置されている。
また、禁止区域90外の領域にはプレーン導体層96が配置されている。プレーン導体層96は、信号線パターン65,67の面積に比べて数倍大きい面積を有している。なお、本実施形態のプレーン導体層95,96は、グランド層として機能するパターンである。
図6に示されるように、プレーン導体層95,96には、第1ビルドアップ層31の形成時に発生するガスを外部に放出するためのガス抜き孔97がそれぞれ形成されている。各ガス抜き孔97は円形状をなしており、特にプレーン導体層95に形成されたガス抜き孔97は、前記信号線パターン敷設回避区域91を避けて配置されている。
従って、本実施形態においては、信号線パターン敷設回避区域91に応力が集中したとしても、そこには信号線パターン67よりも広面積のプレーン導体層95が配置されているため、プレーン導体層95にクラック114(図10,図11参照)が発生したとしても電気的に断線する不具合が生じにくくなる。しかも、ガス抜き孔97が、応力が集中する信号線パターン敷設回避区域91を避けて配置されているため、ガス抜き孔97を基点としてプレーン導体層95にクラック114が生じることが防止される。
[第3実施形態]
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図面に基づき詳細に説明する。ここでは第1実施形態と相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同じ部材番号を付す代わりに説明を省略する。
図8に示されるように、本実施形態の多層配線基板10Cでは、信号線パターン67の代わりに、第1信号線パターン69a及び第2信号線パターン69bが配置される点が、前記第1実施形態と異なっている。第1信号線パターン69a及び第2信号線パターン69bは、樹脂絶縁層33の表面上に配置されている。第1信号線パターン69aは、ICチップ搭載領域61のコーナー部62の延長線L1上にある内層接続ビア導体55と端子パッド51とを接続するようになっている。第1信号線パターン69aは、延長線L1上に沿って延びる直線状パターンである。第2信号線パターン69bは、第1信号線パターン69aに対して接続状態にある内層接続ビア導体55及び端子パッド51の間を、第1信号線パターン69aとは異なる経路を経て接続するようになっている。第2信号線パターン69bは、非直線状パターンであり、大部分が信号線パターン敷設回避区域91の外側を迂回するように敷設されている。
従って、本実施形態においては、延長線L1上にある内層接続ビア導体55と端子パッド51とが2本の信号線パターン69a,69bによって接続される。このため、コーナー部62に応力が集中するのに伴い、一方の信号線パターンにクラックが発生して電気的に断線したとしても、もう一方の信号線パターンによって内層接続ビア導体55と端子パッド51との接続状態が維持される。ゆえに、信頼性に優れた多層配線基板10を提供することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・図9に示される多層配線基板10Bのように、内層接続ビア導体55と接続する信号線パターン67の終端に、フィレット98が設けられていてもよい。このようにすれば、信号線パターン67の終端にクラックが発生したとしても、電気的に断線しにくくなる。ゆえに、よりいっそう信頼性に優れた多層配線基板10を提供することができる。
・上記第2実施形態のプレーン導体層95,96は、グランド層として機能するパターンであったが、電気的接続に関与しないダミーパターンであってもよい。このようにすれば、プレーン導体層95,96にクラックが発生して電気的に断線したとしても、不具合が生じなくなる。
・上記第1及び第2実施形態に記載の位置決め用導体パターン71は、省略されていてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)主面を有するコア基板と、前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体とを備え、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設されている多層配線基板と、前記多層配線基板の前記素子搭載領域上に搭載され、複数の素子側端子が前記複数の端子パッドに対して接続された素子と、前記素子搭載領域において前記多層配線基板と前記素子との隙間を封止するアンダーフィル材とを備え、前記信号線パターン敷設回避区域の長さは、前記アンダーフィル材の流動距離よりも長いことを特徴とする素子搭載装置。
(2)主面を有するコア基板と、前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体とを備え、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設され、前記信号線パターン敷設回避区域において前記素子搭載領域と前記内層接続ビア導体との間には、前記信号線パターンよりも広面積のプレーン導体層が配置されており、前記プレーン導体層は、電気的接続に関与しないダミーパターンであることを特徴とする多層配線基板。
(3)主面を有するコア基板と、前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体とを備え、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設され、前記信号線パターン敷設回避区域において前記素子搭載領域と前記内層接続ビア導体との間には、前記信号線パターンよりも広面積のプレーン導体層が配置されており、前記プレーン導体層はグランド層として機能するパターンであることを特徴とする多層配線基板。
(4)主面を有するコア基板と、前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体とを備え、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設され、プレーン導体層にはガス抜き孔が形成されるとともに、そのガス抜き孔は、前記信号線パターン敷設回避区域を避けて配置され、かつ、前記素子搭載領域において互いに向かい合うコーナー部同士を結ぶ対角線上の領域を避けて配置されていることを特徴とする多層配線基板。
(5)第1主面及び第2主面を有し、前記第1主面及び前記第2主面にそれぞれ配線パターンが形成されたコア基板と、前記第1主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する第1積層配線部と、前記第2主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなる第2積層配線部と、前記第1積層配線部及び前記第2積層配線部のそれぞれにおいて表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体とを備え、前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設されていることを特徴とする多層配線基板。
第1実施形態における多層配線基板を示す平面図。 同じく、多層配線基板とICチップとの関係を示す概略図。 同じく、半導体パッケージを示す部分断面図。 同じく、信号線パターン及び信号線パターン敷設回避区域などの関係を示す部分平面図。 図4のA−A線断面図。 第2実施形態における信号線パターン、信号線パターン敷設回避区域及びプレーン導体層などの関係を示す部分平面図。 図6のB−B線断面図。 第3実施形態における信号線パターン及び信号線パターン敷設回避区域などの関係を示す部分平面図。 他の実施形態における信号線パターン、信号線パターン敷設回避区域及びプレーン導体層などの関係を示す部分平面図。 従来技術における信号線パターン及び信号線パターン敷設回避区域などの関係を示す部分平面図。 図10のC−C線断面図。
符号の説明
1…素子搭載装置としての半導体パッケージ
10,10A,10B,10C…多層配線基板
11…コア基板
12…主面としての第1主面
21…素子としてのICチップ
22…素子側端子としてのバンプ
23…アンダーフィル材
31…積層配線部としての第1ビルドアップ層
33,35…樹脂絶縁層
41…ソルダーレジスト
43,45…開口部
51…端子パッド
55…内層接続ビア導体
61…素子搭載領域としてのICチップ搭載領域
62…コーナー部
65,67…導体層としての信号線パターン
69a…導体層としての第1信号線パターン
69b…導体層としての第2信号線パターン
71…導体層としての位置決め用導体パターン
91…信号線パターン敷設回避区域
95,96…プレーン導体層
97…ガス抜き孔
98…フィレット
L1…延長線

Claims (8)

  1. 主面を有するコア基板と、
    前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、
    前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、
    前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体と
    を備え、
    前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する信号線パターンを含み、
    前記信号線パターンは、非直線状パターンであって、かつ、前記素子搭載領域のコーナー部延長上に設定された信号線パターン敷設回避区域を避けて迂回するように敷設されている
    ことを特徴とする多層配線基板。
  2. 前記信号線パターン敷設回避区域において前記素子搭載領域と前記内層接続ビア導体との間には、前記信号線パターンよりも広面積のプレーン導体層が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板。
  3. 前記内層接続ビア導体と接続する前記信号線パターンの終端には、フィレットが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の多層配線基板。
  4. プレーン導体層にはガス抜き孔が形成されるとともに、そのガス抜き孔は前記信号線パターン敷設回避区域を避けて配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  5. 前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置された位置決め用導体パターンを含み、その位置決め用導体パターンを露出させる前記ソルダーレジストの前記開口部は、前記信号線パターン敷設回避区域を避けて配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  6. 前記信号線パターン敷設回避区域は、前記素子搭載領域の前記コーナー部の延長線を中心とした幅0.5mmかつ長さ3.0mmの帯状区域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  7. 主面を有するコア基板と、
    前記主面上に配置され、導体層と樹脂絶縁層とを交互に積層してなり、複数の端子パッドを配置してなる略矩形状の素子搭載領域をその表層に有する積層配線部と、
    前記積層配線部において表層に位置する樹脂絶縁層上に形成され、複数箇所に開口部を有するソルダーレジストと、
    前記素子搭載領域のコーナー部延長上に配置された内層接続ビア導体と
    を備え、
    前記導体層は、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記内層接続ビア導体と前記端子パッドとを接続する第1信号線パターンと、前記樹脂絶縁層上に配置され、かつ、前記第1信号線パターンに対して接続状態にある前記内層接続ビア導体及び前記端子パッドの間を、前記第1信号線パターンとは異なる経路を経て接続する第2信号線パターンとを含むことを特徴とする多層配線基板。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の多層配線基板と、
    前記多層配線基板の前記素子搭載領域上に搭載され、複数の素子側端子が前記複数の端子パッドに対して接続された素子と、
    前記素子搭載領域において前記多層配線基板と前記素子との隙間を封止するアンダーフィル材と
    を備えたことを特徴とする素子搭載装置。
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