JP2008140296A - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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慶春 吉田
Nobukazu Miyoshi
伸和 三好
Masahiko Kikuchi
雅彦 菊地
Kenichi Takahashi
憲一 高橋
Nobuaki Suzuki
信明 鈴木
Hideki Yamazaki
英樹 山崎
Yoshibumi Bando
義文 坂東
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Abstract

【課題】画像形成装置において、画像改ざんや盗聴が画像形成装置内のデータパス上のどこで行われたかを検知し、改ざんや盗聴が検知された場合は処理を中断する技術を提供する。
【解決手段】原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、入力手段は、その直後に、画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、複数の画像処理手段のそれぞれは、その直前に検知手段、その直後に合成手段を備え、出力手段は、その直前に検知手段を備え、各検知手段は、それより前段階に設けられた合成手段によって合成された付加データの全てを検知した場合は処理を続行し、1つでも付加データが検知できない場合あるいは想定外の付加データを検知した場合は、画像データを不正データと判定することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、ファクシミリやプリンタ等の画像形成装置および画像形成のためのプログラムに係り、特に、画像の改ざんおよび偽造を防止する技術に関する。
近年のパーソナルコンピュータの普及とプリンタ、複写機および複合機の高性能化とに伴い、戸籍謄本、契約書等のプリントアウトされた機密文書の不正複写、不正使用が問題となっている。
このような問題に対し、例えば機密文書や紙幣といった、複写による偽造が禁止されている文書データに基づいて画像を生成する際に、出力されたプリントの流通経路の追跡が容易な複写偽造防止画像データを付加データとして付加することができる手法が開示されている。ここで複写偽造防止画像データとは、真贋判定や特定の画像であることを判別するための識別データのことである。例えば、「複写禁止」等の文字からなる「ウォーターマーク(WM)」、「桜紙パターン」や「電子透かし」と呼ばれているデータもこの付加データの一種である。また、複写による偽造が禁止されている文書データに基づいて画像を生成する際に、出力されたプリントの複写を禁止する措置を講じることができる複写偽造防止画像データを付加することができる手法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−346032号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、原稿画像に対して特殊な付加画像を合成する技術に関するものであるが、悪意のある者による複写機内部のデータパスの改ざん等により入力画像自体が改ざんされた場合などに、改ざん自体を検知できないため、意図したセキュリティの効果が得られないという問題があった。また、処理途中の電子データを盗聴された場合に追跡パターンの付加ができないため、どこで盗聴されたかを検知できないという問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、入力した画像データに付加データ(以下、ウォーターマーク、WMと略称することがある)を合成する画像形成装置において、画像改ざんや盗聴が画像形成装置内のデータパス上のどこで行われたかを検知可能にし、さらに、改ざんや盗聴が検知された場合は処理を中断することができる技術を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、入力手段は、その直後に、画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、複数の画像処理手段のそれぞれは、その直前に検知手段、その直後に合成手段を備え、出力手段は、その直前に検知手段を備え、各検知手段は、それより前段階に設けられた合成手段によって合成された付加データの全てを検知した場合は処理を続行し、1つでも付加データが検知できない場合あるいは想定外の付加データを検知した場合は、画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、入力手段は、その直後に、画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、複数の画像処理手段のそれぞれは、その直前に検知手段、その直後に合成手段を備え、出力手段は、その直前に検知手段を備え、各検知手段は、その直前に設けられた合成手段によって合成された付加データを検知した場合は、付加データを削除した上で処理を続行し、付加データを検知できない場合あるいは想定外の付加データを検知した場合は、画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、画像を出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、入力手段および複数の画像処理手段のそれぞれは、その直後に、画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、出力手段は、その直前に検知手段を備え、検知手段は、それより前段階に設けられた全ての合成手段によって合成された付加データの全てを検知した場合は処理を続行し、1つでも付加データが検知できない場合あるいは想定外の付加データを検知した場合は、画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、入力手段は、その直後に、画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、出力手段は、その直前に検知手段を備え、検知手段は、合成手段によって合成された付加データおよび各画像処理手段において画像処理を施すことによって画像データに残存する痕跡を全て検知した場合は処理を続行し、これらのうち1つでも検知できない場合あるいは想定外の付加データまたは画像データに残存する痕跡を検知した場合は、画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、入力手段および複数の画像処理手段はそれぞれ並列方向に複数設けられ、入力手段および複数の画像処理手段のそれぞれは、その直後に、画像と付加データとを合成する合成手段を備え、出力手段は、その直前に検知手段を備え、画像データは、並列接続された複数の入力手段の一つから入力され、並列接続された画像処理手段の一つを経由することで、直列接続された画像処理手段によって順次画像処理を施され、検知手段は、画像データが経由した合成手段によって合成された付加データの全てを検知し、その検知結果が、所定の経路と同一である場合は処理を続行し、同一でない場合は、画像データを不正データと判定することを特徴とする画像形成装置。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置において、画像データが不正データと判定された場合に、出力手段は、処理を停止することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置において、画像形成手段は、インターフェース手段を備え、画像データが不正データと判定された場合に、インターフェース手段は、画像データが不正データである旨表示することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、入力された画像データに複数の画像処理を施す際に、各画像処理が完了するごとに画像データに付加データを合成し、各画像処理は、直前までの全ての付加データを検知した場合にのみ施され、合成されたすべての付加データを検知した場合は画像データを出力し、検知しなかった場合は画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、入力された画像データに複数の画像処理を施す際に、各画像処理が完了するごとに画像データに付加データを合成し、各画像処理の直前においては、前段階の画像処理で合成された付加データを削除し、最後の画像処理において合成された付加データを検知した場合は画像データを出力し、検知しなかった場合は画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、入力された画像データに複数の画像処理を施す際に、各画像処理が完了するごとに画像データに付加データを合成し、合成されたすべての付加データを検知した場合は画像データを出力し、検知しなかった場合は画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、入力された画像データに複数の画像処理を施し、画像データに残存する画像処理に特有の痕跡がすべて検知された場合は画像データを出力し、検知されなかった場合は画像データを不正データと判定することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、入力された画像データに複数の画像処理を施し、各画像処理が完了するごとに画像データに付加データを合成し、画像データに合成された複数の付加データから、画像データに施された画像処理の経路を検知し、この検知結果と予め決定された画像処理の経路が同一である場合は画像データを出力し、同一ではない場合は画像データを不正データと判定することを特徴としている。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(1)第1実施形態
1−1.第1実施形態の構成
図1は、本発明の画像形成装置を利用したシステム構成の一例をブロック図に示している。画像形成装置100は、複写物を得るための複写機能を有している。また、WAN(Wide Area Network)またはLAN(Local Area Network)114を介してパーソナル・コンピュータ(以下、PCと略称する)であるPC113や画像形成装置100と同様の機能を持つ画像形成装置112と接続されており、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルを用いてデータの送受信をする通信手段を有している。さらに、公衆回線網116を介してFAX117や画像形成装置115(この例では、FAX機能を持つ装置)と接続されており、G3またはG4ファックスでデータの送受信をする通信手段も有している。
画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)105、HDD(Hard Disk Drive)106、ネットワークI/F(インターフェース)103、モデム104、ユーザーI/F(インターフェース)107、内部バス108、画像読み取り装置109、画像処理装置110、画像出力装置111を備えている。
CPU101は、画像形成装置内のシステム全体を制御する中央演算処理装置である。RAM102は、CPU101が動作するためのシステムワークメモリであり、また、画像データなど実行に必要なデータを一時的に記憶するためのワーキングエリアとして使用される。ROM105は、システムのブートプログラムが格納されている。HDD106は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや制御プログラム、画像データなどを格納する。ユーザーI/F107は、ユーザーが画像形成装置を操作するための表示装置(タッチパネル機能を持つ液晶ディスプレイなど)を接続するインターフェースである。
ネットワークI/F103は、LANまたはルーターを介してWAN114に接続され、データの送受信を行う。モデム104は、公衆回線網116(一般的には電話回線網)に接続し、FAX通信が可能となっている。
図2は、本発明の第1の実施形態における画像形成装置100の主要構成を示すブロック図である。この図の画像形成装置100、画像読取装置109、画像処理装置110、画像出力装置111は、図1と同じ装置を示している。図2は、図1に示すハードウェアを利用して構成されるもので、図1を以下に説明する実施形態の態様で利用される機能に合わせて書き換えたものである。
画像読取装置109は、紙文書のイメージデータを取得する手段の1例であり、例えば、スキャナなどの装置を示している。画像読取装置109は、原稿をスキャンするための入力手段120と、入力した原稿画像に付加データを合成する合成手段121を備えている。
入力手段120は、複数の受光素子を含む光電変換装置を備えており、紙文書等の原稿を画像データに変換する用途に利用される。合成手段121は、「複写禁止」等の文字からなるウォーターマーク画像や出力されたプリントの流通経路情報、原稿作成者の署名情報、著作権情報などの画像識別情報など複数の付加データを内蔵しており、その中から必要なデータを原稿画像に合成して埋め込む手段である。これらの付加データは、図示しない付加データ格納手段に格納しておき、合成手段121によって取り出して用いることもできる。
画像処理装置110は、第1検知手段122、第1画像処理手段123および第1合成手段124からなる第1のユニットを備えている。第1検知手段122は、画像読取装置109の合成手段121によって付加データが合成されているか否かを検知し、第1画像処理手段123は、付加データが適正に合成されていることが検知された後に所定の画像処理を行い、第1合成手段124は、画像処理が完了した後にその旨の付加データを合成して埋め込む。第1検知手段122が、合成手段121によって付加データが合成されているかを検知できない場合は、処理を中断する。
第1のユニットの下流側には、第2検知手段125、第2画像処理手段126および第2合成手段127からなる第2のユニットが接続され、同様に、第N検知手段128、第N画像処理手段129および第N合成手段130からなる第Nのユニットに至るまでN個のユニットが直列に接続されている(Nは任意の整数)。第1合成手段124によって付加データが埋め込まれた画像データは、第2検知手段125によって、第1合成手段124による付加データが適正に付加されたか否かが検知されて、付加されていれば第2画像処理手段126によって画像処理が行われ、画像処理が完了した旨の付加データを第2合成手段127によって合成される。検知されなければ、処理は中断する。以下同様にして、画像データは、前段階の合成手段による付加データの有無を検知されて画像処理が行われ、さらに画像処理完了の付加データを合成されて後段階の検知手段に送られる。このようにして、第N合成手段130において、第N画像処理手段129による画像処理が完了した旨の付加データが合成される。
画像出力装置111は、印刷画像を出力する機能を有している。この例では、画像出力装置111は、検知手段131および出力手段132を備えている。検知手段131は、前段階の第N合成手段130によって第N画像処理手段129による画像処理が完了した旨の付加データが適正に合成されているかを検知し、検知された場合は出力手段132によって印刷を行う。出力手段132は、印刷を行う印刷装置と、この印刷装置を制御する制御装置を備えている。
図3に、以上の構成の模式図を示す。図3において、「A」は画像データを表す。原稿が読み取られて生成した画像データ「A」には、入力手段120によって適正に読み込まれた旨の付加データが「入力手段1」として埋め込まれる。次に、この付加データ「入力手段1」は、第1検知手段122によって検知され、第1画像処理手段123によって画像処理が行われ、画像データ「A」には、付加データ「画像処理1」が埋め込まれる。同様にして、画像データ「A」に「入力手段1」「画像処理1」〜「画像処理N」までの付加データが埋め込まれ、これらが検知手段131によって検知されて初めて、画像データ「A」は、出力手段132によって出力される。
1−2.第1実施形態の動作
以下、図2および3に示す画像形成装置100において、原稿画像を読み取ってから出力するまでの動作の一例を説明する。ここでは、ユーザーが画像読み取り装置109、画像処理装置110、画像出力装置111を起動した後、画像形成装置100がユーザーからのコマンド待ちであるものとする。
図3は、この動作手順の一例を示すフローチャートである。ユーザーI/F107(図1参照)を介してユーザーからのスキャン要求が発生すると、画像読み取り装置109(図2参照)の入力手段120により紙文書の原稿が画像データに変換される(ステップS201)。ステップS202では、ステップS201で読み込まれた画像データに対して、入力手段120によって適正に読み込まれた旨の付加データが合成手段121によって合成される。ステップS202で付加データが合成された画像データは、第1検知手段122へ送られ、付加データが検出されるか否かの判定が行われる(ステップS203)。ステップS203で付加データが検出されない場合、すなわち判定がNoの場合は、エラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS204)、ステップS205で一連の動作を終了する。このことによって、画像データが適正な入力手段によって入力されず、不正な手段によってデータパス上に送り込まれたと判断することができる。
ステップS203で付加データが検出された場合、すなわち判定がYesの場合は、画像データは適正な入力手段によって入力されたとみなされ、第1画像処理手段123によって第1の画像処理が行われる(ステップS206)。ステップS207では、ステップS206で第1の画像処理が完了したら、画像処理が適正に完了した旨の付加データが第1合成手段124によって画像データに合成される。
ステップS208では、全ての画像処理が完了したか否かの判定が行われる。全ての画像処理が完了していない場合、すなわち判定がNoの場合は、さらに必要な画像処理を行うため、画像データは、第2検知手段125へ送られ、前段階である第1合成手段124によって適正に付加データが合成されていることが検出されるか否かが判定される(ステップS203)。ステップS203で付加データが検出されない場合、すなわち判定がNoの場合は、上述のようにエラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS204)、ステップS205で一連の動作を終了する。
ステップS203で付加データが検出された場合、すなわち判定がYesの場合は、画像データは第1合成手段124によって適正に付加データが合成されたとみなされ、第2画像処理手段126によって第2の画像処理が行われる(ステップS206)。ステップS207では、ステップS206で第2の画像処理が完了したら、画像処理が適正に完了した旨の付加データが第2合成手段127によって画像データに合成され、ステップS208で、全ての画像処理が完了したか否かの判定が行われる。
同様にして、全ての必要な画像処理が完了するまで、上述の検出過程、画像処理過程、合成過程が繰り返される。途中一度でもステップS203において前段階の付加データが検出されない場合は、エラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS204)、ステップS205で一連の動作を終了する。このことによって、画像データが適正な画像処理を受けず、不正な手段によって途中のデータパス上に送り込まれたと判断することができるとともに、そのような経路で挿入された不正データについては処理を中断することができる。
最終的な画像処理である第N画像処理手段129(Nは自然数)が完了したら、第N合成手段130によって、第N番目の画像処理が適正に完了した旨の付加データが画像データに合成され、ステップS208の判定で全ての画像処理が完了したとして、画像出力装置111の検知手段131へ送られる。検知手段131では、前段階である第N合成手段130によって適正に付加データが合成されていることが検出されるか否かが判定される(ステップS209)。ステップS209で付加データが検出されない場合、すなわち判定がNoの場合は、上述のようにエラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS204)、ステップS205で一連の動作を終了する。
ステップS209で付加データが検出された場合、すなわち判定がYesの場合は、画像データは第N合成手段130によって適正に付加データが合成されたとみなされ、これにより第1〜第N合成手段による全ての付加データが適正に合成されたとみなされ、画像データは出力手段132によって出力され(ステップS210)、ステップS211で一連の動作を終了する。
1−3.第1実施形態の効果
本実施形態によれば、毎回の画像処理を行う際に、前段階の画像処理が適正に行われたか否かを付加データによって判断してから行い、画像処理が完了したら、処理が完了した旨の付加データを合成して後段階へ送るため、適正なルートで画像が入力された場合は、第1〜第Nまでの付加データが画像データに埋め込まれており、それに基いて、出力を行う。したがって、不正な手段によって画像データが外部から画像形成装置のデータパスに送り込まれた場合は、途中の検知手段におけるこれらの付加データが欠落していることが検知される。これにより、処理を中断させたり、警告のメッセージをディスプレイに表示するなどの制御を行うことができる。また、欠落している付加データを解析することによって、どの段階で画像データの抜き取り(盗聴)や挿入が行われたかを突き止めることも可能である。
(2)第2実施形態
2−1.第2実施形態の構成
図5は、本発明の第2の実施形態における画像形成装置100の主要構成を示すブロック図である。この図の画像形成装置100、画像読取装置109、画像処理装置110、画像出力装置111は、図1と同じ装置を示しており、また、図2に示す第1実施形態の画像出力装置100と主構成は同一である。
第1と第2実施形態の構成の共通点については説明を省略し、相違点のみを述べると、第2実施形態の画像形成装置100においては、第1実施形態の検知手段122〜131に相当するものとして、検知削除手段122a〜131aが設けられている。
すなわち、画像処理装置110には、第1検知削除手段122a、第1画像処理手段123および第1合成手段124からなる第1のユニットから、第N検知削除手段128a、第N画像処理手段129および第N合成手段130からなる第Nのユニットまでが、直列に接続されている。第1検知削除手段122aは、画像読取装置109の合成手段121によって付加データが合成されているか否かを検知し、検知された場合は、検知された後にこれを削除して第1画像処理手段123に画像データを送り、第1画像処理手段123は、画像データに所定の画像処理を行って第1合成手段124に送り、第1合成手段124は、画像処理が完了した旨の付加データを合成して画像データに埋め込む。第1検知削除手段122aが、合成手段121によって付加データが合成されているかを検知できない場合は、処理を中断する。
画像出力装置111は、印刷画像を出力する機能を有している。この例では、画像出力装置111は、検知削除手段131aおよび出力手段132を備えている。検知削除手段131aは、前段階の第N合成手段130によって第N画像処理手段129による画像処理が完了した旨の付加データが適正に合成されているかを検知し、検知された場合は、検知された後にこれを削除して出力手段132によって印刷を行う。出力手段132は、印刷を行う印刷装置と、この印刷装置を制御する制御装置を備えている。検知削除手段131aが、第N合成手段129によって付加データが合成されているかを検知できない場合は、処理を中断する。
図6に、以上の構成の模式図を示す。図6において、「A」は画像データを表す。原稿が読み取られて生成した画像データ「A」には、入力手段120によって適正に読み込まれた旨の付加データが「入力手段」として埋め込まれる。次に、この付加データ「入力手段」は、第1検知削除手段122aによって検知され、検知された場合は削除され、第1画像処理手段123によって画像処理が行われ、画像データ「A」には、付加データ「画像処理1」が埋め込まれる。同様にして、第2画像処理手段が画像処理を行う前に、第2検知削除手段は、画像データ「A」に付加データ「画像処理1」が埋め込まれているか否かを検知し、検知された場合は削除し、第2画像処理手段の画像処理が完了したことを示す付加データ「画像処理2」が画像データ「A」埋め込まれる。同様にして画像処理が繰り返され、「画像処理N」の付加データが検知削除手段131aによって検知され、削除され、画像データ「A」は、出力手段132によって出力される。
2−2.第2実施形態の動作
以下、図5および6に示す画像形成装置100において、原稿画像を読み取ってから出力するまでの動作の一例を説明する。ここでは、ユーザーが画像読み取り装置109、画像処理装置110、画像出力装置111を起動した後、画像形成装置100がユーザーからのコマンド待ちであるものとする。
図7は、この動作手順の一例を示すフローチャートである。ユーザーI/F107(図1参照)を介してユーザーからのスキャン要求が発生すると、画像読み取り装置109(図2参照)の入力手段120により紙文書の原稿が画像データに変換される(ステップS300)。ステップS301では、ステップS300で読み込まれた画像データに対して、入力手段120によって適正に読み込まれた旨の付加データが合成手段121によって合成される。ステップS202で付加データが合成された画像データは、第1検知削除手段122aへ送られ、付加データが検出されるか否かの判定が行われる(ステップS302)。ステップS302で付加データが検出されない場合、すなわち判定がNoの場合は、エラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS303)、ステップS304で一連の動作を終了する。このことによって、画像データが適正な入力手段によって入力されず、不正な手段によってデータパス上に送り込まれたと判断することができる。
ステップS302で付加データが検出された場合、すなわち判定がYesの場合は、画像データは適正な入力手段によって入力されたとみなされ、第1検出削除手段122aは、画像データから付加データを削除した上で(ステップS305)、第1画像処理手段123に送る。画像データは、第1画像処理手段123によって第1の画像処理が行われる(ステップS306)。ステップS307では、ステップS306で第1の画像処理が完了したら、画像処理が適正に完了した旨の付加データが第1合成手段124によって画像データに合成される。
ステップS308では、全ての画像処理が完了したか否かの判定が行われる。全ての画像処理が完了していない場合、すなわち判定がNoの場合は、さらに必要な画像処理を行うため、画像データは、第2検知削除手段125aへ送られ、前段階である第1合成手段124によって適正に付加データが合成されていることが検出されるか否かが判定される(ステップS302)。ステップS302で付加データが検出されない場合、すなわち判定がNoの場合は、上述のようにエラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS303)、ステップS304で一連の動作を終了する。
ステップS302で付加データが検出された場合、すなわち判定がYesの場合は、画像データは第1合成手段124によって適正に付加データが合成されたとみなされ、第2検出削除手段125aは、画像データから付加データを削除した上で(ステップS305)、第2画像処理手段126に送る。画像データは、第2画像処理手段126によって第2の画像処理が行われる(ステップS306)。ステップS307では、ステップS306で第2の画像処理が完了したら、画像処理が適正に完了した旨の付加データが第2合成手段127によって画像データに合成され、ステップS308で、全ての画像処理が完了したか否かの判定が行われる。
同様にして、全ての必要な画像処理が完了するまで、上述の検出および削除過程、画像処理過程、合成過程が繰り返される。途中一度でもステップS302において前段階の付加データが検出されない場合は、エラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS303)、ステップS304で一連の動作を終了する。このことによって、画像データが適正な画像処理を受けず、不正な手段によって途中のデータパス上に送り込まれたと判断することができるとともに、そのような経路で挿入された不正データについては処理を中断することができる。
最終的な画像処理である第N画像処理手段129(Nは自然数)が完了したら、第N合成手段130によって、第N番目の画像処理が適正に完了した旨の付加データが画像データに合成され、ステップS308の判定で全ての画像処理が完了したとして、画像出力装置111の検知削除手段131aへ送られる。検知削除手段131aでは、前段階である第N合成手段130によって適正に付加データが合成されていることが検出されるか否かが判定される(ステップS309)。ステップS309で付加データが検出されない場合、すなわち判定がNoの場合は、上述のようにエラーとして画像データを用紙に出力することを中断し(ステップS303)、ステップS304で一連の動作を終了する。
ステップS309で付加データが検出された場合、すなわち判定がYesの場合は、画像データは第N合成手段130によって適正に付加データが合成されたとみなされ、これにより第1〜第N合成手段による全ての付加データが適正に合成されたとみなされ、検知削除手段131aは、画像データから付加データを削除した上で(ステップS310)、出力手段132に送る。画像データは、出力手段132によって出力され(ステップS311)、ステップS312で一連の動作を終了する。
2−3.第2実施形態の効果
本実施形態によれば、毎回の画像処理を行う際に、前段階の画像処理が適正に行われたか否かを付加データによって判断し、付加されていない場合は処理を中断し、付加されている場合は付加データを削除してから次の画像処理を行い、画像処理が完了したら、処理が完了した旨の付加データを合成して後段階へ送るため、適正なルートで画像が入力された場合は、第1〜第Nまでの付加データが画像データに順次埋め込まれ、それに基いて、出力を行う。したがって、不正な手段によって画像データが外部から画像形成装置のデータパスに送り込まれた場合は、途中の検知削除手段におけるこれらの付加データが欠落していることが検知される。これにより、処理を中断させたり、警告のメッセージをディスプレイに表示するなどの制御を行うことができる。また、欠落している付加データを解析することによって、どの段階で画像データの抜き取り(盗聴)や挿入が行われたかを突き止めることも可能である。
(3)その他の実施形態
3−1.第3実施形態
図8は、本発明の第3の実施形態における画像形成装置100の主要構成を示すブロック図である。この図の画像形成装置100、画像読取装置109、画像処理装置110、画像出力装置111は、図1と同じ装置を示しており、また、図2に示す第1実施形態の画像出力装置100と主構成は同一である。
第1と第3実施形態の構成の共通点については説明を省略し、相違点のみを述べると、第3実施形態の画像形成装置100においては、第1実施形態の検知手段122〜128に相当するものが設けられていない。すなわち、画像処理装置110には、第1画像処理手段123および第1合成手段124からなる第1のユニットから、第N画像処理手段129および第N合成手段130からなる第Nのユニットまでが、直列に接続されている。
画像読取装置109の入力手段120から読み取られた画像データは、合成手段121によって、入力手段からの読み取りがなされた旨の付加データが合成される。画像データは、この付加データの有無を検知されることなく、画像処理装置110の第1画像処理手段123に送られ、画像処理が施される、続いて、第1合成手段124によって、第1画像処理手段によって画像処理が施された旨の付加データが画像データに合成され、次の第2画像処理手段126に送られる。同様の処理を繰り返して、第N画像処理手段129による画像処理が完了した旨の付加データを合成手段130によって合成された画像データは、画像出力装置111の検知手段131に送られる。検知手段131では、画像データに合成手段121〜第N合成手段130による付加データが全て適正に合成されているか否かが検知され、検知された場合は出力手段132によって印刷を行い、検知されない場合は処理を中断する。
第3実施形態では、個々の画像処理手段の直前においては付加データの検知を行わずに、出力手段の直前のみで付加データの検知をまとめて行う。この形態によれば、個々の画像処理手段においては不正なデータの挿入を検知することはできないが、出力を行うためには画像データに全ての付加データが合成されていなければならないため、最後の出力段階において付加データの検知をまとめて一度行うだけで、不正なデータの挿入を検知して処理を中断させることができる。このように、画像形成装置を簡略化することができるという利点がある。
3−2.第4実施形態
図9は、本発明の第4の実施形態における画像形成装置100の主要構成を示すブロック図である。この図の画像形成装置100、画像読取装置109、画像処理装置110、画像出力装置111は、図1と同じ装置を示しており、また、図2に示す第1実施形態の画像出力装置100と主構成は同一である。
第1と第4実施形態の構成の共通点については説明を省略し、相違点のみを述べると、第4実施形態の画像形成装置100においては、第1実施形態の検知手段122〜128および合成手段124〜130に相当するものが設けられていない。すなわち、画像処理装置110には、第1画像処理手段123から、第N画像処理手段129までが直列に接続されている。
画像読取装置109の入力手段120から読み取られた画像データは、合成手段121によって、入力手段からの読み取りがなされた旨の付加データが合成される。画像データは、この付加データの有無を検知されることなく、画像処理装置110の第1画像処理手段123に送られ、画像処理が施される、続いて、付加データが合成されることなく、次の第2画像処理手段126に送られる。同様の処理を繰り返して、第N画像処理手段129による画像処理が完了した画像データは、画像出力装置111の検知手段131に送られる。検知手段131では、合成手段121による付加データと、各画像処理手段による画像処理特有のデータ変更パターンを検知することによって、画像データが正規のパスで各画像処理手段を通過してきたことを確認する。例えば、画像データに誤差拡散の処理を行った場合、画像を構成する画素には、誤差拡散特有の特徴が現れるため、検知手段は、このような特徴を検知することによって、当該処理が行われたとみなす。画像データに合成手段121および各画像処理特有のパターンが検知された場合は、出力手段132によって印刷を行い、検知されない場合は処理を中断する。
第4実施形態では、合成手段121の付加データの検知によって、画像データが入力手段120から正規に入力されたことを検知する以外は、付加データの検知ではなく、個々の画像処理手段による画像処理特有の画素パターンを検知することによって、当該処理が適正に行われたと確認することができる。この形態によれば、個々の画像処理手段においては不正なデータの挿入を検知することはできないが、出力を行うためには画像データに全ての画像処理の特徴パターンが検知されなければならないため、最後の出力段階において検知をまとめて一度行うだけで、不正なデータの挿入を検知して処理を中断させることができる。このように、画像処理装置110において検知手段と合成手段を省くことができ、画像形成装置を簡略化することができるという利点がある。
3−3.第5実施形態
図10は、本発明の第5の実施形態における画像形成装置100の主要構成を示すブロック図である。この図の画像形成装置100、画像読取装置109、画像処理装置110、画像出力装置111は、図1と同じ装置を示しており、また、図8に示す第3実施形態の画像出力装置100と主構成は同一である。
第3と第5実施形態の構成の共通点については説明を省略し、相違点のみを述べると、第5実施形態の画像形成装置100においては、第3実施形態の入力手段120と合成手段121からなるユニットに相当するものが、入力手段A120aと合成手段121aからなるユニットと、入力手段B120bと合成手段121bからなるユニットの並列接続になっている。また、第3実施形態の第1画像処理手段123と第1合成手段124からなるユニットに相当するものが、画像処理手段(1−1)123aと合成手段124aからなるユニットと、画像処理手段(1−2)123bと合成手段124bからなるユニットの並列接続となっている。以下同様に、第3実施形態の第N画像処理手段129と第N合成手段130からなるユニットに相当するものが、画像処理手段(N−1)129aと合成手段130aからなるユニットと、画像処理手段(N−2)129bと合成手段130bからなるユニットの並列接続となっている。
この実施形態では、入力される画像の種類によって、入力手段や必要な画像処理が、予めユーザーによって指定される。画像データは、画像形成装置が有する画像処理機能のうち必ずしも全ての画像処理機能を施される必要はなく、例えば、モノクロの画像であれば、色調補正といったカラー用の画像処理は必要ないなど、画像データの種類によって必要な画像処理に違いがあるからである。このように、画像データによって必要な画像処理を予め指定して、画像形成装置100のインターフェースから入力を行う。画像処理の指定は、例えば、「入力手段A」→「画像処理1−1」→「画像処理2−2」→・・・→「画像処理N−1」のように行う。入力を行ったら、画像読取装置109の入力手段A120aまたは入力手段B120bから画像を読み取る。読み取られた画像データは、合成手段121aまたは合成手段121bによって、入力手段からの読み取りがなされた旨の付加データが合成される。画像データは、この付加データの有無を検知されることなく、画像処理装置110の画像処理手段(1−1)123aまたは画像処理手段(1−2)123bに送られ、画像処理が施される、このとき、上述の画像処理指定に基いて、選択された方の画像処理が行われる。
続いて、合成手段124aまたは合成手段124bによって、画像処理手段(1−1)または画像処理手段(1−2)によって画像処理が施された旨の付加データが画像データに合成され、次の画像処理手段(2−1)126aまたは画像処理手段(2−2)126bに送られる。同様の処理を繰り返して、画像処理手段(N−1)129aまたは画像処理手段(N−2)129bによる画像処理が完了した旨の付加データを合成手段130aまたは合成手段130bによって合成された画像データは、画像出力装置111の検知手段131に送られる。検知手段131では、画像データに合成手段121a(121b)〜第N合成手段130a(130b)による付加データが全て適正に合成されているか否かが検知され、ユーザーが指定した画像処理の経路との比較が行われ、検知された合成データと指定した経路が同一の場合は出力手段132によって印刷を行い、同一でない場合は処理を中断する。
第5実施形態では、個々の画像処理手段の直前においては付加データの検知を行わずに、出力手段の直前のみで付加データの検知をまとめて行う。この形態によれば、個々の画像処理手段においては不正なデータの挿入を検知することはできないが、出力を行うためには画像データに全ての付加データが合成されていなければならないため、最後の出力段階において付加データの検知をまとめて一度行うだけで、不正なデータの挿入を検知して処理を中断させることができる。このように、画像形成装置を簡略化することができるという利点がある。また、必ずしも全ての画像処理が必要ない場合において、必要な画像処理の経路を予め指定しておき、この経路と同一の画像処理を完了した旨の付加データが合成されていない画像データは、不正な手段で挿入された画像データとして、処理を中断することができる。
以上において説明した動作手順のプログラムは、半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク、光磁気ディスク、またはその他適当な記憶媒体に格納して提供することもできる。
スキャナ、通信インターフェースやFAXインターフェース等、複写機、プリンタ、複合機に実装された他の入力手段からの入力においても、本発明を適用することができる。
本発明の画像形成装置を利用したシステム構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の概要を示すブロック図である。 図2に示す画像形成装置の動作の一例を示す模式図である。 図2に示す画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る画像形成装置の概要を示すブロック図である。 図5に示す画像形成装置の動作の一例を示す模式図である。 図5に示す画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る画像形成装置の概要を示すブロック図である。 第4実施形態に係る画像形成装置の概要を示すブロック図である。 第5実施形態に係る画像形成装置の概要を示すブロック図である。
符号の説明
100、112、115 画像形成装置
101 CPU
102 RAM
103 ネットワークI/F
104 モデム
105 ROM
106 HDD
107 ユーザーI/F
108 内部バス
109 画像読取装置
110 画像処理装置
111 画像出力装置
113 PC
114 WANまたはLAN
116 公衆回線網
117 FAX
120 入力手段
121、124、127、130 合成手段
122、125、128,131 検知手段
123、126、129 画像処理手段
132 出力手段

Claims (12)

  1. 原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、上記画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、上記画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、
    上記入力手段は、その直後に、上記画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、
    上記複数の画像処理手段のそれぞれは、その直前に検知手段、その直後に合成手段を備え、
    上記出力手段は、その直前に検知手段を備え、
    上記各検知手段は、それより前段階に設けられた合成手段によって合成された付加データの全てを検知した場合は処理を続行し、1つでも付加データが検知できない場合あるいは想定外の付加データを検知した場合は、上記画像データを不正データと判定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、上記画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、上記画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、
    上記入力手段は、その直後に、上記画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、
    上記複数の画像処理手段のそれぞれは、その直前に検知手段、その直後に合成手段を備え、
    上記出力手段は、その直前に検知手段を備え、
    上記各検知手段は、その直前に設けられた合成手段によって合成された付加データを検知した場合は、上記付加データを削除した上で処理を続行し、付加データを検知できない場合あるいは想定外の付加データを検知した場合は、上記画像データを不正データと判定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、上記画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、上記画像を出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、
    上記入力手段および上記複数の画像処理手段のそれぞれは、その直後に、上記画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、
    上記出力手段は、その直前に検知手段を備え、
    上記検知手段は、それより前段階に設けられた全ての上記合成手段によって合成された付加データの全てを検知した場合は処理を続行し、1つでも付加データが検知できない場合あるいは想定外の付加データを検知した場合は、上記画像データを不正データと判定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、上記画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、上記画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、
    上記入力手段は、その直後に、上記画像データと付加データとを合成する合成手段を備え、
    上記出力手段は、その直前に検知手段を備え、
    上記検知手段は、上記合成手段によって合成された付加データおよび上記各画像処理手段において画像処理を施すことによって上記画像データに残存する痕跡を全て検知した場合は処理を続行し、これらのうち1つでも検知できない場合あるいは想定外の付加データまたは画像データに残存する痕跡を検知した場合は、上記画像データを不正データと判定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 原稿を入力して画像データを形成する入力手段と、上記画像データに画像処理を順次施す複数の画像処理手段と、上記画像データを出力する出力手段を直列に備えた画像形成装置であって、
    上記入力手段および上記複数の画像処理手段はそれぞれ並列方向に複数設けられ、
    上記入力手段および上記複数の画像処理手段のそれぞれは、その直後に、上記画像と付加データとを合成する合成手段を備え、
    上記出力手段は、その直前に検知手段を備え、
    上記画像データは、上記並列接続された複数の入力手段の一つから入力され、上記並列接続された画像処理手段の一つを経由することで、直列接続された画像処理手段によって順次画像処理を施され、
    上記検知手段は、上記画像データが経由した上記合成手段によって合成された付加データの全てを検知し、その検知結果が、所定の経路と同一である場合は処理を続行し、同一でない場合は、上記画像データを不正データと判定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記画像データが不正データと判定された場合に、前記出力手段は、処理を停止することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段は、インターフェース手段を備え、前記画像データが不正データと判定された場合に、上記インターフェース手段は、上記画像データが不正データである旨表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 入力された画像データに複数の画像処理を施す際に、上記各画像処理が完了するごとに上記画像データに付加データを合成し、
    上記各画像処理は、直前までの全ての付加データを検知した場合にのみ施され、
    合成されたすべての付加データを検知した場合は上記画像データを出力し、
    検知しなかった場合は上記画像データを不正データと判定することを特徴とするプログラム。
  9. 入力された画像データに複数の画像処理を施す際に、上記各画像処理が完了するごとに上記画像データに付加データを合成し、
    上記各画像処理の直前においては、前段階の画像処理で合成された上記付加データを削除し、
    最後の画像処理において合成された付加データを検知した場合は上記画像データを出力し、
    検知しなかった場合は上記画像データを不正データと判定することを特徴とするプログラム。
  10. 入力された画像データに複数の画像処理を施す際に、上記各画像処理が完了するごとに上記画像データに付加データを合成し、
    合成されたすべての付加データを検知した場合は上記画像データを出力し、
    検知しなかった場合は上記画像データを不正データと判定することを特徴とするプログラム。
  11. 入力された画像データに複数の画像処理を施し、
    上記画像データに残存する上記画像処理に特有の痕跡がすべて検知された場合は上記画像データを出力し、
    検知されなかった場合は上記画像データを不正データと判定することを特徴とするプログラム。
  12. 入力された画像データに複数の画像処理を施し、上記各画像処理が完了するごとに上記画像データに付加データを合成し、
    上記画像データに合成された複数の付加データから、上記画像データに施された画像処理の経路を検知し、この検知結果と予め決定された画像処理の経路が同一である場合は上記画像データを出力し、
    同一ではない場合は上記画像データを不正データと判定することを特徴とするプログラム。
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