JP2008140129A - ガス警報器及びガス警報器の点検方法 - Google Patents

ガス警報器及びガス警報器の点検方法 Download PDF

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Abstract

【課題】点検者の被毒を防止し且つ実際の一酸化炭素ガスを用いて点検を行うことができるガス警報器を提供する。
【解決手段】一酸化炭素濃度を検出するガスセンサ10を有し、前記ガスセンサ10が検出した一酸化炭素濃度とその継続時間との関係に基づいて前記一酸化炭素の漏洩を検出して警報するガス警報器1において、実際の一酸化炭素を用いた前記ガスセンサ10の点検を行う実CO点検モードの開始を検出する実CO点検モード開始検出手段21aと、前記実CO点検モード開始検出手段21aによる開始の検出に応じた実CO点検モード中は、前記ガスセンサ10が検出した一酸化炭素濃度に基づいて、前記ガスセンサ10が動作しているか否かを判定する動作判定手段21bと、前記動作判定手段21bが動作していると判定した旨を通知する点検結果通知手段21cと、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、一酸化炭素が漏洩した旨の警報を発するガス警報器及びガス警報器の点検方法に関するものである。
一酸化炭素(以下、CO)は燃焼器具を正常な状態で使用しても発生することが知られている。特に、鍋、やかん等の調理器具を用いて、お湯を沸かす場合に、冷たい調理器具が暖まるまでの間にCOが発生する。そこで、従来のガス警報器では、CO濃度が設定点を超えてもすぐには警報の発生を行わず、予め定めた遅延時間経過後も設定点を越えている状態が継続した場合に、警報を発生するようにしている。
従来の家庭用のガス警報器では、(1)CO濃度が低濃度設定点200ppmに到達してから遅延時間15分以内に警報を発し、かつ、(2)CO濃度が高濃度設定点550ppmに到達してから遅延時間5分以内に警報を発するようにしている。
上述した(1)、(2)に従って警報を発すれば、換気回数が少ない部屋で燃焼器具を燃焼させ、酸欠に伴い燃焼器具が不完全燃焼して、CO濃度が上昇し続けても、人体の血液中の一酸化炭素ヘモグロビン濃度(以下COHb)が25%に達する前に警報が行えるようになっている。
そして、COの人体に対する影響状況に応じたガス警報を正確に行うために、COの人体への影響を考慮し、COHbに対応した係数Kを用いて遅延時間を設定するガス警報器が提案されている(特許文献1)。このガス警報器は、「家庭用ガス器具の低換気率室内での燃焼(酸欠燃焼)の危険性」(安全工学Vol.19 No.4 1980年の報文)に報告されているCO濃度、酸素濃度、漏洩時間からなる回帰式からCOHb値を求めて係数Kを決定し、遅延時間を決める方法をとっている。このように設定された遅延時間は人体の血液中のCOHbに応じた時間であり、COの人体に対する影響状況に応じたガス警報を行うことができる。
特開2002−39980号公報
しかしながら、上述したガス警報器は、濃度要素のみではなく、一酸化炭素濃度とその時間要素により警報を判定していることから、例えば、設置工事時、定期点検等の動作確認においても、実際のCOガスを吹き掛けただけでは警報を行わないため、動作点検にはならないが、警報させるためにCOガスを長時間吹き掛けると、点検者が被毒する恐れがあり危険であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、点検者の被毒を防止し且つ実際の一酸化炭素ガスを用いて点検を行うことができるガス警報器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載のガス警報器は、図1の基本構成図に示すように、一酸化炭素濃度を検出するガスセンサ10を有し、前記ガスセンサ10が検出した一酸化炭素濃度とその時間要素との関係に基づいて前記一酸化炭素の漏洩を検出して警報するガス警報器1において、実際の一酸化炭素を用いた前記ガスセンサ10の点検を行う実CO点検モードの開始を検出する実CO点検モード開始検出手段21aと、前記実CO点検モード開始検出手段21aによる開始の検出に応じた実CO点検モード中は、前記ガスセンサ10が検出した一酸化炭素濃度に基づいて、前記ガスセンサ10が動作しているか否かを判定する動作判定手段21bと、前記動作判定手段21bが動作していると判定した旨を通知する点検結果通知手段21cと、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載のガス警報器において、前記実CO点検モード開始検出手段21aが開始を検出してから予め定められた所定時間が経過したときに前記実CO点検モードを終了する実CO点検モード終了手段21dを有し、前記動作判定手段21cは、前記実CO点検モード終了手段21dによる終了の検出に応じて、前記ガスセンサが動作しているか否かの判定を終了する手段であることを特徴とする。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載のガス警報器の点検方法は、一酸化炭素濃度を検出するガスセンサ10を有し、前記ガスセンサ10が検出した一酸化炭素濃度とその時間要素との関係に基づいて前記一酸化炭素の漏洩を検出して警報するガス警報器の点検方法であって、実際の一酸化炭素を用いた前記ガスセンサ10の点検を行う実CO点検モードの開始を検出する実CO点検モード開始検出過程と、前記実CO点検モード中に前記ガスセンサが検出した一酸化炭素濃度に基づいて、前記ガスセンサが動作しているか否かを判定する動作判定過程と、前記ガスセンサ10が動作していると判定した旨を通知する点検結果通知過程と、を有することを特徴とする。
以上説明したように請求項1,3に記載した本発明によれば、実CO点検モードの開始を検出すると、ガスセンサが検出した一酸化炭素濃度に基づいてガスセンサが動作していることを検出したときに通知するようにしたことから、点検時に実際の一酸化炭素ガスを長時間に亘って吹き付ける必要がなくなり、短時間でガスセンサが動作しているか否かを点検することができるため、点検者の被毒を防止し且つ実際の一酸化炭素ガスを用いて点検を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、実CO点検モードは、開始を検出してから所定時間が経過すると終了させるようにしたことから、点検者は速やかに点検作業を終了させようと意識するため、一酸化炭素の吹き付け時間も短くなり、被毒をより確実に防止することができる。
以下、本発明に係るガス警報器の一実施の形態を、図2〜図4の図面を参照して説明する。
図2において、ガス警報器1は、ガスセンサ10と、マイクロプロセッサユニット(MPU)20と、警報部30と、点検ボタン40と、LED50と、を有している。そして、ガス警報器1は、内蔵する電池5から供給される電力によって動作している。なお、ガス警報器1は、商用電源からの電力により動作するような実施形態とすることもできる。
ガスセンサ10は、一酸化炭素(以下、COともいう)の酸化反応により、CO濃度に応じた電流が流れる電気化学式のセンサを用いており、CO濃度に応じた電流を電圧に変換して、MPU20に出力している。
MPU20は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)21、CPU21のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM22、各種のデータを格納するとともにCPU21の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM23等を有して構成している。そして、ROM22には、請求項中の実CO点検モード開始検出手段、動作判定手段、点検結果通知手段、及び、実CO点検モード終了手段等の各種手段としてCPU21を機能させるためのプログラムを記憶している。
MPU20には、装置本体がオフ状態の間も記憶内容の保持が可能な電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)24が接続されている。EEPROM24は、実CO点検モード継続時間25、判定閾値26、サンプリング間隔26等の各種データを記憶している。
実CO点検モード継続時間25は、実CO点検モードを継続する継続時間であり、例えば、1分などの点検の危険性等を考慮して予め設定された時間が設定される。判定閾値26は、測定したCO濃度に基づいてガスセンサ10の動作しているか否かを判定するための閾値であり、例えば、200ppmが閾値として設定される。そして、本実施例では、判定閾値26以上であるか否かに基づいて、ガスセンサ10が動作しているか否かを判定する場合について説明するが、その判定条件は任意に設定することができる。サンプリング間隔26は、CO濃度を測定する間隔であり、例えば5秒等の値が設定される。
警報部30は、音声警報出力回路31と、スピーカ32と、を有している。音声警報出力回路31は、CPU21によって制御され、CPU21によって要求された音声警報、警報音等に対応した警報信号スピーカ32に出力する。スピーカ32は、音声警報出力31から入力された警報信号等を外部に出力する。
点検ボタン40は、点検者によって点検時に押下される操作ボタンであり、押下されたことを示す操作信号をその押下操作に応じてMPU20に出力する。LED50は、複数の発光ダイオードであり、CPU21によって点灯/消灯が制御される。そして、本実施例では、任意の発光ダイオードを点灯することで、点検が可能であることを点検者に認識させている。
次に、上述したCPU21が実行する本発明に係る実CO点検処理の一例を、図3に示すフローチャートを参照して以下に説明する。なお、この実CO点検処理は、ガス警報器1が出荷モードのときに起動されることを前提としている。そして、出荷モードとは、主に設置前などに、電池5の消耗を最小限に抑えるためのモードであり、ガス警報器1は仮眠(非活性)状態となっている。
ステップS11において、設置後等の所定操作によって出荷モードが解除されたか否かが判定される。出荷モードが解除されていないと判定された場合(S11でN)、この判定処理を繰り返すことで、出荷モードが解除されるのを待つ。一方、出荷モードが解除されたと判定された場合(S11でY)、予め定められた所定時間(例えば、30分など)が経過するとタイムアウトする第1タイマが起動され、その後ステップS12に進む。
ステップS12において、第1タイマがタイムアウトしたか否かに基づいて、30分が経過したか否かが判定される。30分経過したと判定された場合(S12でY)、ステップS20に進む。一方、30分経過していないと判定された場合(S12でN)、ステップS13に進む。
ステップS13(実CO点検モード開始検出手段)において、点検ボタン40からの操作信号の入力の有無に基づいて、点検ボタン40が押圧されたか否かが判定される。押圧されていないと判定された場合(S13でN)、ステップS12に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、押圧された、つまり実CO点検モードの開始が要求されたと判定された場合(S13でY)、ステップS14に進む。
ステップS14において、上述した実CO点検モード時間25が経過するとタイムアウトする第2タイマがスタートされるとともに、LED50を点灯させ且つ実COガス点検モードに遷移する旨を通知する音声情報の出力が警報部30に要求され、ステップS15において、実CO点検モードに状態が遷移され、その後ステップS16に進む。これらの処理によって、点検者はガス警報器1が実COガス点検モードに遷移したことを、LED50の表示とスピーカ32からの音声出力によって認識する。
ステップS16(実CO点検モード終了手段)において、第2タイマがタイムアウトしたか否かに基づいて、実CO点検モード時間25に設定された1分が経過したか否かが判定される。1分が経過していないと判定された場合(S16でN)、ステップS17において、上述したサンプリング間隔27でガスセンサ10からセンサ出力レベルが読み込まれ、このセンサ出力レベルに基づいてCO濃度が算出されてRAM23に記憶され、その後ステップS18に進む。
ステップS18(動作判定手段)において、RAM23のCO濃度がEEPROM24の判定閾値26に設定された200ppm以上であるか否かが判定される。CO濃度が200ppm以上ではない、つまり、ガスセンサ10が動作していない若しくはCOガスが吹き付けられていないと判定された場合(S18でN)、ステップS16に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、CO濃度が200ppm以上である、つまりガスセンサ10が動作していると判定された場合(S18でY)、ステップS19に進む。
ステップS19(点検結果通知手段)において、ガスセンサ10が動作していることを示すようにLED50の点灯状態を切り替えるとともに、ガスセンサ10が動作している旨を通知する音声情報の出力が警報部30に要求され、その後ステップS16に戻り、一連の処理が繰り返される。そして、この処理によって、点検者は警報部30から出力される警報内容とLED50の表示とに基づいてガスセンサ10が動作していることを確認することができる。
また、ステップS16で1分が経過したと判定された場合(S16でY)、ステップS20において、実CO点検モードから通常モードにガス警報器1の状態が遷移され、その後処理を終了する。
次に、上述した構成による実施例1に係るガス警報器1の動作(作用)の一例を、図4の状態遷移図を参照して以下に説明する。
ガス警報器1は、上述した出荷モードST1の状態で工場等から出荷される。そして、設置が完了すると、所定の操作によって出荷モードST1から点検監視モードST2に状態が遷移する。この点検監視モードST2は、出荷モードST1から遷移してから所定時間である30分が経過する間は、点検ボタン40が操作されたか否かを監視する。そして、点検ボタン40が操作されることなく30分が経過すると、点検を行わないと判定して通常モードST4に状態が遷移する。
なお、ガス警報器1は、通常モードST4である場合、ガスセンサ10から読み込んだセンサ出力レベルに基づいて算出したCO濃度とその時間要素が予め定められた警報判定条件を満たしているときにCOガスの漏洩を検出したものと判定して、警報部30からCOガスが漏洩した旨を警報する。なお、警報判定条件の一例としては、酸素濃度中におけるCO濃度と血液中のCOヘモグロビン濃度が所定量になるまでの到達時間(時間要素)との関係等が挙げられる。
また、ガス警報器1は、点検監視モードST2である場合、点検ボタン40が押圧されると、実CO点検モードST3に状態が遷移する。そして、実CO点検モードST3に遷移したことは、警報部30とLED50によって点検者に通知されるため、点検者はその通知に応じて実際のCOガスをガス警報器1に向けて噴出させることになる。
ガス警報器1は、実CO点検モードST3である場合、EEPROM24のサンプリング間隔27でガスセンサ10から読み込んだセンサ出力レベルに基づいてCO濃度を算出する。そして、そのCO濃度がEEPROM24の判定閾値26である200ppm以上であるか否かを判定し、200ppm以上であるとガスセンサ10が動作している旨を警報部30から点検者等に対して通知する。よって、点検者はガス警報器1に所定量のCOガスを噴出させることで、ガスセンサ10が動作しているか否か、つまり、CO濃度の測定を行えるか否かを確認することができる。
以上説明した実施例1に係る本発明のガス警報器1によれば、実CO点検モードST3の開始を検出すると、ガスセンサ10が検出した一酸化炭素濃度に基づいてガスセンサ10が動作していることを検出したときに通知するようにしたことから、点検時に実際の一酸化炭素ガスを長時間に亘って吹き付ける必要がなくなり、短時間でガスセンサ10が動作しているか否かを点検することができるため、点検者の被毒を防止し且つ実際の一酸化炭素ガスを用いて点検を行うことができる。
また、ガス警報器1は、実CO点検モードST3である場合、1分以内に200ppm以上のCO濃度の検出の有無に関係なく、1分が経過すると上述した通常モードST4に状態が遷移する。このように実CO点検モードST3は、開始を検出してから所定時間である1分が経過すると終了させるようにしたことから、点検者は速やかに点検作業を終了させようと意識するため、一酸化炭素の吹き付け時間も短くなり、被毒をより確実に防止することができる。
なお、上述した本実施形態では、出荷モードST1から点検監視モードST2を介して実CO点検モードST3に状態遷移する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、出荷モードST1から直接、実CO点検モードST3に遷移させる実施形態や、通常モードST4から所定の操作等に応じて実CO点検モードST3に遷移させる実施形態など種々異なる実施形態とすることができる。
また、上述した本実施形態では、ガスセンサ10が動作している旨を通知する場合について説明したが、動作していない旨を通知するようにしても差し支えない。
上述した実施例1のガス警報器1では、図4に示すように実CO点検モードST3に遷移してから1分が経過すると、通常モードST4に遷移する場合について説明したが、他の実施形態を実施例2として以下に説明する。なお、ガス警報器1の基本構成については、図2に示す実施例1と同一構成であるため、詳細な説明は省略する。
ガス警報器1は、図2に示すように、ガスセンサ10と、マイクロプロセッサユニット(MPU)20と、警報部30と、点検ボタン40と、LED50と、を有しており、電池5によって動作する。
次に、上述したCPU21が実行する実施例2に係る実CO点検処理の一例を、図5に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
ステップS11において、設置後等の所定操作によって出荷モードが解除されたか否かが判定される。出荷モードが解除されていないと判定された場合(S11でN)、この判定処理を繰り返すことで、出荷モードが解除されるのを待つ。一方、出荷モードが解除されたと判定された場合(S11でY)、予め定められた所定時間(例えば、30分など)が経過するとタイムアウトする第1タイマが起動され、その後ステップS12に進む。
ステップS12において、第1タイマがタイムアウトしたか否かに基づいて、30分が経過したか否かが判定される。30分経過していないと判定された場合(S12でN)、ステップS13に進む。
ステップS13(実CO点検モード開始検出手段)において、点検ボタン40からの操作信号の入力の有無に基づいて、点検ボタン40が押圧されたか否かが判定される。押圧されていないと判定された場合(S13でN)、ステップS12に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、押圧された、つまり実CO点検モードの開始が要求されたと判定された場合(S13でY)、ステップS14に進む。
ステップS14において、上述した実CO点検モード時間25が経過するとタイムアウトする第2タイマがスタートされるとともに、LED50を点灯させ且つ実COガス点検モードに遷移する旨を通知する音声情報の出力が警報部30に要求され、ステップS15において、実CO点検モードに状態が遷移され、その後ステップS16に進む。これらの処理によって、点検者はガス警報器1が実COガス点検モードに遷移したことを、LED50の表示とスピーカ32からの音声出力によって認識する。
ステップS16(実CO点検モード終了手段)において、第2タイマがタイムアウトしたか否かに基づいて、実CO点検モード時間25に設定された1分が経過したか否かが判定される。1分が経過したと判定された場合(S16でY)、ステップS12に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、1分が経過していないと判定された場合(S16でN)、ステップS17において、上述したサンプリング間隔27でガスセンサ10からセンサ出力レベルが読み込まれ、このセンサ出力レベルに基づいてCO濃度が算出されてRAM23に記憶され、その後ステップS18に進む。
ステップS18(動作判定手段)において、RAM23のCO濃度がEEPROM24の判定閾値26に設定された200ppm以上であるか否かが判定される。CO濃度が200ppm以上ではない、つまり、ガスセンサ10が動作していない若しくはCOガスが吹き付けられていないと判定された場合(S18でN)、ステップS16に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、CO濃度が200ppm以上である、つまりガスセンサ10が動作していると判定された場合(S18でY)、ステップS19に進む。
ステップS19(点検結果通知手段)において、ガスセンサ10が動作していることを示すようにLED50の点灯状態を切り替えるとともに、ガスセンサ10が動作している旨を通知する音声情報の出力が警報部30に要求され、その後ステップS16に戻り、一連の処理が繰り返される。そして、この処理によって、点検者は警報部30から出力される警報内容とLED50の表示とに基づいてガスセンサ10が動作していることを確認することができる。
また、ステップS12で30分経過したと判定された場合(S12でY)、ステップS20において、実CO点検モードから通常モードにガス警報器1の状態が遷移され、その後処理を終了する。
次に、上述した構成による実施例2に係るガス警報器1の動作(作用)の一例を、図6の状態遷移図を参照して以下に説明する。
ガス警報器1は、上述した出荷モードST1の状態で工場等から出荷される。そして、設置が完了すると、所定の操作によって前記第1タイマを起動して、出荷モードST1から点検監視モードST2に状態が遷移する。この点検監視モードST2は、出荷モードST1から遷移してから所定時間である30分が経過する間は、点検ボタン40が操作されたか否かを監視する。そして、点検ボタン40が操作されることなく30分が経過すると、点検を行わないと判定して通常モードST4に状態が遷移する。
また、ガス警報器1は、点検監視モードST2である場合、点検ボタン40が押圧されると、実CO点検モードST3に状態が遷移する。そして、実CO点検モードST3に遷移したことは、警報部30とLED50によって点検者に通知されるため、点検者はその通知に応じて実際のCOガスをガス警報器1に向けて噴出させることになる。
ガス警報器1は、実CO点検モードST3である場合、EEPROM24のサンプリング間隔27でガスセンサ10から読み込んだセンサ出力レベルに基づいてCO濃度を算出する。そして、そのCO濃度がEEPROM24の判定閾値26である200ppm以上であるか否かを判定し、200ppm以上であるとガスセンサ10が動作している旨を警報部30から点検者等に対して通知する。よって、点検者はガス警報器1に所定量のCOガスを噴出させることで、ガスセンサ10が動作しているか否か、つまり、CO濃度の測定を行えるか否かを確認することができる。
この実CO点検モードST3において、1分が経過すると、点検監視モードST2に状態が遷移する。そして、点検監視モードST2において、前記第1タイマのタイムアウトの監視を継続し、そのタイムアウトにより30分経過を検出すると、通常モードST4に状態が遷移する。
以上説明した実施例2のガス警報器1によれば、実CO点検モードST3の開始を検出すると、ガスセンサ10が検出した一酸化炭素濃度に基づいてガスセンサ10が動作していることを検出したときに通知するようにしたことから、点検時に実際の一酸化炭素ガスを長時間に亘って吹き付ける必要がなくなり、短時間でガスセンサ10が動作しているか否かを点検することができるため、点検者の被毒を防止し且つ実際の一酸化炭素ガスを用いて点検を行うことができる。
また、ガス警報器1は、実CO点検モードST3である場合、1分以内に200ppm以上のCO濃度の検出の有無に関係なく、1分が経過すると上述した点検監視モードST2に状態が遷移する。このように実CO点検モードST3は、開始を検出してから所定時間である1分が経過すると終了させるようにしたことから、点検者は速やかに点検作業を終了させようと意識するため、一酸化炭素の吹き付け時間も短くなり、被毒をより確実に防止することができる。
このように上述した実施例1,2に係る実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明のガス警報器の基本構成を示す構成図である。 本発明のガス警報器の概略構成の一例を示す構成図である。 図2のCPUが実行する本発明の実CO点検処理の一例を示すフローチャートである。 図2のガス警報器における状態遷移の一例を示す状態遷移図である。 図2のCPUが実行する実施例2の実CO点検処理の一例を示すフローチャートである。 図2のガス警報器における実施例2に係る状態遷移の一例を示す状態遷移図である。
符号の説明
1 ガス警報器
5 電池
10 ガスセンサ
21a 実CO点検モード開始検出手段(CPU)
21b 動作判定手段(CPU)
21c 点検結果通知手段(CPU)
21d 実CO点検モード終了手段(CPU)
30 警報部
40 点検ボタン
50 LED

Claims (3)

  1. 一酸化炭素濃度を検出するガスセンサを有し、前記ガスセンサが検出した一酸化炭素濃度とその時間要素との関係に基づいて前記一酸化炭素の漏洩を検出して警報するガス警報器において、
    実際の一酸化炭素を用いた前記ガスセンサの点検を行う実CO点検モードの開始を検出する実CO点検モード開始検出手段と、
    前記実CO点検モード開始検出手段による開始の検出に応じた実CO点検モード中は、前記ガスセンサが検出した一酸化炭素濃度に基づいて、前記ガスセンサが動作しているか否かを判定する動作判定手段と、
    前記動作判定手段が動作していると判定した旨を通知する点検結果通知手段と、
    を有することを特徴とするガス警報器。
  2. 前記実CO点検モード開始検出手段が開始を検出してから予め定められた所定時間が経過したときに前記実CO点検モードを終了する実CO点検モード終了手段を有し、
    前記動作判定手段は、前記実CO点検モード終了手段による終了の検出に応じて、前記ガスセンサが動作しているか否かの判定を終了する手段であることを特徴とする請求項1に記載のガス警報器。
  3. 一酸化炭素濃度を検出するガスセンサを有し、前記ガスセンサが検出した一酸化炭素濃度とその時間要素との関係に基づいて前記一酸化炭素の漏洩を検出して警報するガス警報器の点検方法であって、
    実際の一酸化炭素を用いた前記ガスセンサの点検を行う実CO点検モードの開始を検出する実CO点検モード開始検出過程と、
    前記実CO点検モード中に前記ガスセンサが検出した一酸化炭素濃度に基づいて、前記ガスセンサが動作しているか否かを判定する動作判定過程と、
    前記ガスセンサが動作していると判定した旨を通知する点検結果通知過程と、
    を有することを特徴とするガス警報器の点検方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002039980A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Yazaki Corp ガス警報器及びガス警報方法
JP2004240941A (ja) * 2002-12-13 2004-08-26 Yazaki Corp ガス警報器

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