JP2008139249A - 電動車両用の漏電検出方法 - Google Patents

電動車両用の漏電検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008139249A
JP2008139249A JP2006328163A JP2006328163A JP2008139249A JP 2008139249 A JP2008139249 A JP 2008139249A JP 2006328163 A JP2006328163 A JP 2006328163A JP 2006328163 A JP2006328163 A JP 2006328163A JP 2008139249 A JP2008139249 A JP 2008139249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leakage detection
voltage
leakage
resistance value
connection point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006328163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4989205B2 (ja
Inventor
Kunio Tanaka
邦穂 田中
Kimihiko Furukawa
公彦 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006328163A priority Critical patent/JP4989205B2/ja
Publication of JP2008139249A publication Critical patent/JP2008139249A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4989205B2 publication Critical patent/JP4989205B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】組電池の漏電を速やかに検出する。
【解決手段】電動車両用の漏電検出方法は、負荷と車両アースにコンデンサを接続している電動車両用の組電池1の漏電を検出する。この漏電検出方法は、組電池1を構成する直列に接続された複数の電池2の任意の直列接続点3を、漏電検出抵抗4を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗4の両端の電圧(VL(t))を所定のサンプリング周期(Δt)で検出し、検出される電圧変化から漏電抵抗値(RL)を演算する。
【選択図】図3

Description

本発明は、主として、ハイブリッドカーや電気自動車等の電動車両を走行させるモーターを駆動する電源装置の漏電を検出する電動車両用の漏電検出方法に関する。
電動車両を走行させる電源装置は、出力を大きくするために電圧を高くする必要がある。出力が電圧と電流の積に比例するからである。たとえば、ハイブリッドカーや電気自動車を走行させる電源装置の出力電圧は200V以上と極めて高い。高電圧の電源装置は、漏電による人体への感電を防止するため、車両アース及び低圧電源(一般には鉛蓄電池)から絶縁されており、かつ、この漏電抵抗の低下を検出して高圧電源出力を切り離す装置が設けられている。漏電抵抗は、電源装置とアースとの間の抵抗である。この漏電抵抗値が小さすぎると感電しやすくなることから、漏電抵抗値は、たとえば500Ω/Vと規定され、この場合、出力電圧が300Vの組電池にあっては、許容される漏電抵抗値は150kΩとなる。漏電抵抗値がこの値よりも小さくなると、たとえば、組電池の出力側のコンタクタをオンに切り換えずにオフに保持して、感電を防止している。
本発明者は、漏電抵抗値を正確に検出する技術を開発した。(特許文献1参照)
特開2005−338010号公報
本出願人が先に出願した電動車両用の漏電検出方法は、図1において、組電池10を構成する直列に接続された複数の電池11の内、任意の高電圧側と低電圧側との2箇所の電池の直列接続点B、Aとシャーシアースとの間に、それぞれ直列に接続された漏電検出抵抗Ra、Rbと、それぞれの漏電検出抵抗Ra、Rbに直列に接続された漏電検出スイッチSW1、SW2とを備える電動車両用漏電検出回路の、高電圧側の電池の直列接続点Bに接続された一方の漏電検出スイッチSW1をtのタイミングで閉じ、他方の漏電検出スイッチSW2を開いたとき漏電検出抵抗Raに発生する電圧Vl11(t)を測定するステップと、低電圧側の電池の直列接続点Aに接続された他方の漏電検出スイッチSW2をtのタイミングで閉じ、一方の漏電検出スイッチSW1を開いたとき漏電検出抵抗Raに発生する電圧Vl12(t)を測定するステップと、高電圧側の電池の直列接続点Bでの電圧をVg11(t)、低電圧側の電池の直列接続点Aでの電圧をVg12(t)として測定するステップと、異なる時間tを、t1、t2とするなら、ステップにより測定された値に基づき、漏電抵抗値の合成値Rlを
Figure 2008139249
に基づいて演算するステップとを有する。
以上の電動車両用の漏電検出方法は、漏電抵抗値を正確に検出できる。ただ、この方法は、図1に示すように、負荷側に雑音を除去する等の目的でコンデンサ18を漏電抵抗と並列に接続する状態では、漏電抵抗値を正確に検出できない。それは、図2に示すように、漏電検出スイッチSW1、SW2を切り換えて、所定の電圧になるまでの時間をコンデンサ18が遅らせるからである。以上の数4で漏電抵抗値を演算するには、漏電検出スイッチSW1、SW2を切り換えた後、所定の電圧に飽和する電圧を検出する必要がある。変化する電圧が一定の電圧に飽和する時間は、漏電抵抗値が大きくなるにしたがって長くなる。このため、漏電検出スイッチSW1、SW2を切り換えた後、相当の時間、たとえば1秒以上も待って電圧を検出する必要があり、漏電を速やかに検出できない。
また、車両の状態は、時々刻々と変化する。例えば、高圧電池の電圧は充放電により大きく変化するため、検出のための時間が長いと、漏電抵抗の検出精度が低下するおそれがある。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、負荷側に上記コンデンサを接続する状態で組電池の漏電を速やかに検出できる電動車両用の漏電検出方法を提供することにある。
本発明の電動車両用の漏電検出方法は、負荷側にコンデンサを接続している電動車両用の組電池1の漏電を検出するための漏電検出方法であって、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
本発明の請求項1の漏電検出方法は、組電池1を構成する直列に接続された複数の電池2の任意の直列接続点3を、漏電検出抵抗4を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗4の両端の電圧(VL(t))を所定のサンプリング周期(Δt)で検出し、検出される電圧変化から漏電抵抗値(RL)を演算する。
さらに、本発明の請求項2の漏電検出方法は、請求項1に加えて、所定のサンプリング周期(Δt)で検出される電圧(VL(t))の変化から、以下の数5に基づいて漏電抵抗値(RL)を演算する。
Figure 2008139249
ただし、これらの式において、V1は時間(t)における漏電検出抵抗の両端の電圧VL(t)、V2は時間(t+Δt)における漏電検出抵抗の両端の電圧VL(t+Δt)、V3は時間(t+2Δt)における漏電検出抵抗の両端の電圧VL(t+Δt)であり、
Rは漏電検出抵抗の合成抵抗値、C1とC2は負荷と並列に接続している上記コンデンサの静電容量である。
本発明の請求項3の漏電検出方法は、組電池1を構成する直列に接続された複数の電池2の内、任意の高電圧側と低電圧側との2箇所の直列接続点3とシャーシアースとの間に、それぞれ直列に接続された漏電検出抵抗4a、4bと、漏電検出抵抗4a、4bに直列に接続された漏電検出スイッチSW1、SW2とを備える漏電検出回路の、高電圧側の直列接続点3Aに接続された一方の漏電検出スイッチSW1をtのタイミングで閉じ、他方の漏電検出スイッチSW2を開いたとき漏電検出抵抗4aに発生する電圧Vl1(t)を測定するステップと、低電圧側の直列接続点3Bに接続された他方の漏電検出スイッチSW2をtのタイミングで閉じ、一方の漏電検出スイッチSW1を開いたとき漏電検出抵抗4aに発生する電圧Vl2(t)を測定するステップと、高電圧側の直列接続点3Aでの電圧をVg1(t)、低電圧側の直列接続点3Bでの電圧をVg2(t)として測定するステップと、異なる時間(t)を、t1、t2とするなら、前記ステップにより測定された値に基づき、漏電抵抗値(RL)を以下の数6に基づいて演算するステップとで漏電抵抗値(RL)を検出する。
Figure 2008139249
ただし、この式において、Raは漏電検出抵抗4aの抵抗値であり、Rbは漏電検出抵抗4bの抵抗値である。
さらに、この漏電検出方法は、漏電検出スイッチSW1、SW2を切り換えた後、負荷に接続されるコンデンサ8と、漏電検出抵抗4a、4b及び許容される漏電抵抗値(RL(max))とで規定される時定数(τ)よりも長い測定禁止時間(T)を経過した後、漏電検出抵抗4aに発生する電圧Vl1(t)と、電圧Vl2(t)と、高電圧側の直列接続点3Aでの電圧Vg1(t)と、低電圧側の直列接続点3Bでの電圧Vg2(t)とを測定して、前記数6で演算して漏電抵抗を検出する。
本発明の請求項4の漏電検出方法は、請求項3に加えて、許容される漏電抵抗値(RL(max))を300Ω/V〜1000Ω/Vの範囲としている。
本発明の請求項5の漏電検出方法は、請求項3に加えて、測定禁止時間(T)を、コンデンサ8と、漏電検出抵抗4a、4b及び許容される漏電抵抗値(RL(max))とで規定される時定数(τ)の3〜10倍としている。
本発明の請求項6の漏電検出方法は、組電池1を構成する直列に接続された複数の電池2の任意の直列接続点3を、漏電検出抵抗4を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗4の両端の電圧変化を検出し、検出される電圧変化が所定の電圧値に飽和するまでの収束時間(S)を検出し、この収束時間(S)から漏電抵抗値(RL)を検出する。
本発明の請求項7の漏電検出方法は、請求項6に加えて、検出される漏電検出抵抗(RL)の両端の電圧変化が所定の電圧値に飽和するまでの収束時間(S)を設定時間に比較して、漏電抵抗値(RL)が許容される漏電抵抗値(RL(max))よりも大きいか小さいかを判定する。
本発明の請求項8の漏電検出方法は、組電池1を構成する直列に接続された複数の電池2の内、任意の高電圧側と低電圧側との2箇所の直列接続点3とシャーシアースとの間に、それぞれ直列に接続された漏電検出抵抗4a、4bと、漏電検出抵抗4a、4bに直列に接続された漏電検出スイッチSW1、SW2とを備える漏電検出回路の、高電圧側の直列接続点3Aに接続された一方の漏電検出スイッチSW1をtのタイミングで閉じ、他方の漏電検出スイッチSW2を開いたとき漏電検出抵抗4aに発生する電圧Vl1(t)を測定するステップと、低電圧側の直列接続点3Bに接続された他方の漏電検出スイッチSW2をtのタイミングで閉じ、一方の漏電検出スイッチSW1を開いたとき漏電検出抵抗4aに発生する電圧Vl2(t)を測定するステップと、高電圧側の直列接続点3Aでの電圧をVg1(t)、低電圧側の直列接続点3Bでの電圧をVg2(t)として測定するステップと、異なる時間(t)を、t1、t2とするなら、前記ステップにより測定された値に基づき、漏電抵抗値(RL)を以下の数7に基づいて演算するステップとで漏電抵抗値(RL)を検出する。
Figure 2008139249
ただし、この式において、Raは漏電検出抵抗4aの抵抗値であり、Rbは漏電検出抵抗4bの抵抗値である。
さらに、この漏電検出方法は、漏電検出抵抗4の両端の電圧変化を検出し、検出される電圧変化が所定の電圧値に飽和した後、漏電検出抵抗4aに発生する電圧Vl1(t)と、電圧Vl2(t)と、高電圧側の直列接続点3Aでの電圧Vg1(t)と、低電圧側の直列接続点3Bでの電圧Vg2(t)とを測定して、以下の数7で演算して漏電抵抗値(RL)を検出する。
本発明の電動車両用の漏電検出方法は、負荷側にコンデンサを接続する状態で、組電池の漏電抵抗値を速やかに検出できる。
本発明の請求項1の漏電検出方法は、電池を直列に接続している組電池の任意の直列接続点を、漏電検出抵抗を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗のシャーシアースに対する電圧VL(t)を所定のサンプリング周期(Δt)で検出し、検出される電圧変化から漏電抵抗値を演算する。図2は組電池の漏電抵抗値が変化すると漏電検出抵抗の電圧が変化する状態を示す。この図に示すように、漏電抵抗値が変化すると電圧が変化する特性が変化する。この図において、漏電抵抗値が小さくなると、曲線Aから曲線Bに示すように、電圧が所定の電圧に飽和する時間が短くなる。このように、漏電抵抗値が電圧変化の特性を特定するので、電圧変化から漏電抵抗値は検出される。この方法は、電圧が変化する状態を検出して、漏電抵抗値を演算するので、コンデンサで電圧が飽和するまで待つことなく、漏電抵抗値を速やかに検出できる。
本発明の請求項3の漏電検出方法は、数2の式を使用して漏電抵抗値を演算する。ただ、この方法は、漏電検出スイッチSW1、SW2を切り換えた後、コンデンサと、漏電検出抵抗及び許容される漏電抵抗値で規定される時定数よりも長い測定禁止時間を経過した後、漏電検出抵抗に発生する電圧Vl1(t)と、電圧Vl2(t)と、高電圧側の直列接続点での電圧Vg11(t)と低電圧側の直列接続点での電圧Vg2(t)とを測定して、前記数2で演算して漏電抵抗値を検出する。この方法は、許容される漏電抵抗値を速やかに検出できる。とくに、請求項5に記載するように、測定禁止時間を、コンデンサと、漏電検出抵抗及び許容される漏電抵抗値で規定される時定数の3〜10倍とすることで、許容される漏電抵抗値を正確に検出できる。
この方法は、図3の回路例にて、漏電検出抵抗の抵抗値Ra+Rbからなる合成抵抗Rを550kΩ、負荷に接続しているコンデンサの静電容量C1、C2を0.22μF、許容される漏電抵抗値(RL(max))を150kΩとした場合、コンデンサと、漏電検出抵抗及び許容される漏電抵抗値で規定される時定数(τ)は0.051secとなる。仮に、時定数の7倍を測定禁止時間とした場合、測定禁止時間(T)は0.363secとなる。この方法は、漏電検出スイッチSW1、SW2を切り換えた後、0.363秒後に、電圧を検出して、検出した電圧値から数2でもって、許容される漏電抵抗値である150kΩの漏電抵抗を正確に演算できる。組電池に許容される漏電抵抗値を150kΩとする場合、これよりも極めて大きい漏電抵抗値は、測定禁止時間を0.363秒とする方法では、数2からは正確に検出できない。ただ、電動車両用の漏電検出は、組電池の漏電抵抗値が許容される電気抵抗よりも小さいときに、漏電と判定することから、許容される漏電抵抗値よりも極めて大きい漏電抵抗値は安全であるため、必ずしも正確に検出する必要はない。
また、本発明の請求項6の漏電検出方法は、組電池を構成する直列に接続された複数の電池の任意の直列接続点を、漏電検出抵抗を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗の両端の電圧変化を検出し、検出される電圧変化が所定の電圧値に飽和するまでの収束時間を検出し、この収束時間から漏電抵抗値を検出するので、漏電抵抗値を速やかに検出できる。図2に示すように、電圧が所定の電圧に飽和する収束時間は、漏電抵抗値の関数となる。したがって、収束時間を検出して、漏電抵抗値を検出できる。
さらに、本発明の請求項8の漏電検出方法は、漏電検出抵抗の両端の電圧変化を検出し、検出される電圧変化が所定の電圧値に飽和した後、漏電検出抵抗に発生する電圧Vl1(t)と、電圧Vl2(t)と、高電圧側の直列接続点での電圧Vg11(t)と低電圧側の直列接続点での電圧Vg2(t)とを測定して、前記数3で演算して漏電抵抗値を検出する。したがって、この方法も、許容される漏電抵抗値を速やかに検出できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための電動車両用の漏電検出方法を例示するものであって、本発明は電動車両用の漏電検出方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
図3は、本発明の電動車両用の漏電検出方法に使用する漏電検出回路の一例を示す。この図に示す漏電検出回路は、複数の電池2を直列に接続した組電池1と、この組電池1を構成する電池2の任意の高電圧側と低電圧側の2箇所の直列接続点3とシャーシアース(=車両アース)との間に、それぞれ直列に接続された漏電検出抵抗4a、4bと、高電圧側の直列接続点3Aに接続される漏電検出抵抗4a、4bに直列に接続された漏電検出スイッチSW1と、低電圧側の直列接続点3Bに接続される漏電検出抵抗4a、4bに直列に接続された漏電検出スイッチSW2と、電池接続点3の電圧と漏電検出抵抗4a、4bの電圧を検出する電圧検出回路5とを備える。ここで、電池2の直列接続点3は、組電池1の両端でも良い。また、漏電検出スイッチSW1、SW2は個別のタイミングで開閉可能とする。
図の漏電検出回路は、2組の電圧検出回路5を備える。各々の電圧検出回路5は、時間(t)のタイミングで直列接続点3の電圧Vg(t)と漏電検出抵抗4aの電圧Vl(t)を検出する。プラス側の電圧検出回路5Aは、高電圧側の直列接続点3Aを基準点として、また、マイナス側の電圧検出回路5Bは、低電圧側の直列接続点3Bを基準点として、それぞれこれらに対する電圧を検出する。プラス側の電圧検出回路5Aは、時間(t)のタイミングで、高電圧側の直列接続点3Aの電圧Vg1(t)として、高電圧側の直列接続点3Aに対する中間接続点6の電圧を検出する。また、マイナス側の電圧検出回路5Bは、時間(t)のタイミングで、低電圧側の直列接続点3Bの電圧Vg2(t)として、低電圧側の直列接続点3Bに対する中間接続点9の電圧を検出する。
さらに、プラス側の電圧検出回路5Aは、時間(t)のタイミングで、高電圧側の直列接続点3Aに接続された一方の漏電検出スイッチSW1を閉じ、低電圧側の直列接続点3Bに接続された他方の漏電検出スイッチSW2を開いたとき、高電圧側の直列接続点3Aに接続される漏電検出抵抗4aの両端に発生する電圧Vl1(t)を検出する。また、マイナス側の電圧検出回路5Bは、時間(t)のタイミングで、低電圧側の直列接続点3Bに接続された他方の漏電検出スイッチSW2を閉じ、高電圧側の直列接続点3Aに接続された一方の漏電検出スイッチSW1を開いたとき、低電圧側の直列接続点3Bに接続される漏電検出抵抗4aの両端に発生する電圧Vl2(t)を検出する。
漏電検出回路は、異なる時間(t1)、(t2)において、検出された電圧Vg1(t1)、Vg2(t1)、Vl1(t1)、Vg1(t2)、Vg2(t2)、Vl2(t2)から、漏電抵抗値(RL)を以下の数8で演算する。電圧検出回路5が電圧Vg1(t1)、Vg2(t1)、Vl1(t1)、Vg1(t2)、Vg2(t2)、Vl2(t2)を検出して漏電抵抗値(RL)を演算するために、漏電検出スイッチSW1、SW2は、図4に示すタイミングでオンオフに切り換えられる。
図4に示すように、電圧検出回路5は、漏電検出スイッチSW1をON、漏電検出スイッチSW2をOFFとする状態から、漏電検出スイッチSW1をOFFに切り換える直前に、電圧データ組{Vg1(t1)、Vg2(t1)、Vl1(t1)}を検出する。続いて、漏電検出スイッチSW1をOFF、漏電検出スイッチSW2をONとする状態から、漏電検出スイッチSW2をOFFに切り換える直前に、電圧データ組{Vg1(t2)、Vg2(t2)、Vl1(t2)}を取得する。得られた電圧から、数8で漏電抵抗値(RL)が演算される。
Figure 2008139249
ただし、この式において、Raは電流検出抵抗4aの抵抗値、Rbは電流検出抵抗4bの抵抗値である。
組電池1の負荷にコンデンサ8が接続される電動車両用は、図2に示すように電圧検出回路5が検出する漏電検出抵抗4aの両端の電圧Vl1(t)、Vl2(t)が、時間(t)と共に変化し、時間(t)が経過すると、所定の電圧値に飽和する。数8は、検出される電圧Vl1(t)、Vl2(t)が所定の電圧に飽和したときの電圧から正確な漏電抵抗値(RL)を演算できる。ただ、電圧検出回路5が検出する電圧Vl1(t)、Vl2(t)が飽和するまでに時間がかかる。電圧Vl1(t)、Vl2(t)が飽和する時間は、負荷に接続されるコンデンサ8の静電容量(C1、C2)と漏電抵抗値(RL)と漏電検出抵抗4a、4bの抵抗値(Ra、Rb)で変化する。すなわち、コンデンサ8と、漏電検出抵抗4a、4bと、漏電抵抗値(RL)により、電圧Vl1(t)、Vl2(t)の検出に対して時定数τが発生する。時定数τ(CR積)は、以下の数9で規定される。
Figure 2008139249
ただし、この式において、Rは漏電検出抵抗4a、4bの合成抵抗であり、漏電検出抵抗4の全抵抗R=Ra+Rbである。
漏電検出抵抗4と漏電抵抗9は並列に接続される状態となり、コンデンサ8A、8Bは、2並列となる。ここで漏電抵抗値(RL)以外は、全て設計で決まる値である。仮に漏電が発生していない場合(漏電抵抗値RL=∞)、C1=C2=0.22μF、R=550kΩとすると、数9から時定数τ=0.242secとなる。電圧検出回路5が検出する電圧Vl1(t)、Vl2(t)を充分に飽和させるために、図4において、漏電検出スイッチSW1、SW2を切り換えた後、電圧を検出する測定禁止時間(T)を、時定数(τ)の0.242secよりも長く(例えば1/1000まで安定するまで待つ場合は、時定数の7倍)、例えば1.694sec以上を設定しないと正しい漏電抵抗値(RL)が求まらない。漏電抵抗値(RL)は、システムが漏電状態にあるかどうかを判定するために使用する値であり、あまり測定に長時間をかけるのは好ましくない。
本発明は、漏電抵抗値(RL)を検出する時間を短縮するために、以下の[1]ないし[3]の方法で漏電抵抗値を検出する。
[1]組電池1を構成する直列に接続された複数の電池2の任意の直列接続点3を、漏電検出スイッチSW1をオンに切り換えて、漏電検出抵抗4を介してシャーシアースに接続した後、時間(t)のタイミングで漏電検出抵抗4の両端の電圧VL(t)を所定のサンプリング周期(Δt)で検出し、検出される電圧値から漏電抵抗値(RL)を演算する。この方法は、電圧検出回路5が検出する電圧の変化量から時定数(τ)を求め、この時定数(τ)より漏電抵抗値(RL)を求める。
数9において、時定数(τ)が求まれば、漏電検出抵抗4の抵抗値(R)とコンデンサ8の静電容量(C1、C2)が定数であるため漏電抵抗値(RL)を算出することができる。漏電検出スイッチSW1、SW2を図5に示すように切り換え、漏電検出スイッチSW1がONに切り換えられたとき、所定のサンプリング周期(Δt)毎に、電圧検出回路5でもって漏電検出抵抗4の両端の電圧VL(t)をサンプリングする。このとき、各時間において、
時間t1(=Δt)にて、電圧V1(=VL(t1))
時間t2(=t1+Δt)にて、電圧V2(=VL(t1+Δt))
時間t3(=t1+2Δt)にて、電圧V3(=VL(t1+2Δt))
を計測する。電圧の変化量は時定数(τ)に従う減衰式で表現可能であり、以下と仮定する。
Figure 2008139249
ただし、a、bは任意の定数
ここで各時間とデータ組(t1,V1)、(t1+Δt,V2)、(t1+2Δt,V3)にて、以下の3式を構成する。
Figure 2008139249
上式からb項を消去する。
Figure 2008139249
さらに、上式からa項を消去する。
Figure 2008139249
この式より共通項e−t1/RCを消去する。
Figure 2008139249
この式を、e−Δt/RCについて整理する。
Figure 2008139249
この式を、e−Δt/RCについて解く。
Figure 2008139249
この式の自然対数をとる。
Figure 2008139249
これより、時定数τ=RCを求める。
Figure 2008139249
数18の(τ)は、数9と等価であるため、数9を(RL)について解き、得られた数19に、数18で求められる(τ)を代入して漏電抵抗値(RL)が演算される。
Figure 2008139249
この方法は、電圧検出回路5でもって、所定のサンプリング周期(Δt)で漏電検出抵抗4の両端の電圧を検出して、漏電抵抗値(RL)を検出できる。この方法は、原理的には、サンプリング周期(Δt)を短くしても漏電抵抗値(RL)を検出できる。ただ、サンプリング周期(Δt)が短すぎると、電圧検出回路5が検出する電圧変化が小さく、漏電抵抗値(RL)の検出精度が低下する。反対にサンプリング周期(Δt)を長くすると、漏電抵抗値(RL)の検出に時間がかかる。したがって、電圧検出回路5が電圧を検出するサンプリング周期(Δt)は、検出される漏電抵抗値(RL)の精度と、検出時間とを考慮して、たとえば、10msec〜300msec、好ましくは、50msec〜200msecとする。
[2]この方法は、数6を使用して漏電抵抗値(RL)を検出する。ただし、検出すべき漏電抵抗値(RL)の値を時定数上限として測定禁止時間(T)を規定して、漏電抵抗値(RL)を検出する。
通常、検出すべき漏電抵抗値(RL)は、予めシステム電圧から決定される。例えば許容される漏電抵抗値(RL(max))が500Ω/Vを基準とする場合、組電池1の定格電圧が300Vであると、許容される漏電抵抗値(RL(max))は150kΩとなり、この値よりも小さいときに、電動車両用は漏電状態にあると判定して、システムは異常を発令する。このため、組電池1に漏電が発生した場合、発生しうる時定数(τ)は予め見積もることができる。
図3の回路例にて、漏電検出抵抗4の抵抗値R=550kΩ、コンデンサ8の静電容量C1=C2=0.22μF、許容される漏電抵抗値RL(max)=150kΩとした場合、時定数(τ)は、数9より0.051secとなる。許容される漏電抵抗値(RL(max))を正確に検出するために、時定数(τ)の7倍を測定禁止時間(T)とした場合、測定禁止時間(T)を0.363secと見積もることができる。すなわち、漏電検出スイッチSW1、SW2をオンオフに切り換えた後、0.363sec経過した後、電圧検出回路5でもって電圧Vl1(t)、Vl2(t)を検出することで、数6を使用して、漏電抵抗値(RL)を正確に検出することができる。
この漏電検出方法は、計算方法として、従来の数4をそのまま適用可能であり、比較的簡単な式で許容される漏電抵抗値(RL)を求めることができる。この方法は、測定禁止時間(T)は、長くして許容される漏電抵抗値よりも大きな漏電抵抗値(RL)を検出できるが、測定禁止時間(T)を長くすると、測定に時間がかかる。したがって、測定禁止時間(T)はコンデンサ8と、漏電検出抵抗4及び許容される漏電抵抗値(RL(max))で規定される時定数(τ)の3〜10倍、好ましくは5〜10倍とする。
[3]漏電検出抵抗の両端の電圧変化量を求め、検出される電圧変化量が所定の電圧値に飽和するまでの収束時間(S)を検出し、この収束時間(S)から漏電抵抗値(RL)を検出する。
図6のタイミングにおいて短時間のサンプリングを実施し、毎回差分を求める。この図にて、漏電がない場合、毎回のサンプリング(例えば100msec毎)では時定数が長いため取得データが飽和しない。例えば1/1000を閾値として、変化量がこの範囲内である場合、すなわち、数20を満足する場合、飽和したと仮定する。
Figure 2008139249
ただし、この式において、Vnは時間(tn)における漏電検出抵抗4の両端の電圧VL(tn)、Vn+1は時間(tn+1)における漏電検出抵抗4の両端の電圧VL(tn+1)である。
電圧変化量が所定値に飽和したことを検出すると、飽和までの収束時間(S)を検出する。図2に示すように、電圧が所定の電圧に飽和する収束時間(S)は、漏電抵抗値(RL)の関数となる。したがって、収束時間(S)を検出して、漏電抵抗値(RL)を検出できる。さらに、この漏電検出方法は、検出した収束時間(S)を設定時間に比較して、すなわち、検出する漏電検出抵抗(RL)の電圧が飽和するまでの時間を、許容される漏電抵抗値(RL(max))の状態で電圧が飽和するまでの時間に比較して、漏電抵抗値(RL)が許容される漏電抵抗値(RL(max))よりも大きいか小さいかを判定することができる。
さらに、この漏電検出方法では、漏電検出抵抗4の両端の電圧変化量が前述の数20を満足するときに、飽和したとして、前述の数7に基づいて漏電抵抗値(RL)を求めることもできる。この漏電検出方法も、計算方法として、従来の数4をそのまま適用可能であり、比較的簡単な式で許容される漏電抵抗値(RL)を求めることができる。この方法は、漏電検出抵抗4の電圧変化の飽和を検出した時点で漏電抵抗値(RL)を求めるので、常に正確な漏電抵抗値(RL)を演算できる。
さらに、この漏電検出方法では、漏電が発生しない間は時定数が長いため、長めの周期でサンプリングと漏電抵抗値(RL)の計算を行う。図6に示すように、漏電発生点にて漏電が発生したとする。このとき、抵抗分が小さくなるため時定数が短くなり、例えば図6において時間(tm)の結果が数20を満足した場合、飽和したとして漏電検出サイクルをこの時点まで短縮する。これにより、漏電が発生しない間は長周期でのサンプリングとし、漏電が発生した場合は短周期でのサンプリングとして、これらを自動的に切り換えることができる。この方法は、漏電状態を短時間で確実に判定することができるため、より安全なシステムが構築できる。
本発明の電動車両用の漏電検出方法は、負荷にコンデンサを接続している電気自動車やハイブリッド自動車の電源装置に好適に利用できる。
本出願人が先に出願した電動車両用の漏電検出方法に使用する漏電検出回路の回路図である。 漏電抵抗値によって漏電検出抵抗の電圧が変化する状態を示すグラフである。 本発明の一実施例にかかる電動車両用の漏電検出方法に使用する漏電検出回路の回路図である。 図3に示す漏電検出回路が漏電検出スイッチを切り換えて電圧を検出するタイミングを示す図である。 図3に示す漏電検出回路が所定のサンプリング周期で電圧を検出する一例を示す図である。 図3に示す漏電検出回路が所定のサンプリング周期で電圧を検出する他の一例を示す図である。
符号の説明
1…組電池
2…電池
3…直列接続点 3A…高電圧側の直列接続点
3B…低電圧側の直列接続点
4…漏電検出抵抗 4a…漏電検出抵抗
4b…漏電検出抵抗
5…電圧検出回路 5A…プラス側の電圧検出回路
5B…マイナス側の電圧検出回路
6…中間接続点
8…コンデンサ 8A…コンデンサ
8B…コンデンサ
9…漏電抵抗
10…組電池
11…電池
18…コンデンサ
SW1…漏電検出スイッチ
SW2…漏電検出スイッチ

Claims (8)

  1. 負荷側にコンデンサ(8)を接続している電動車両用の組電池(1)の漏電を検出するための電動車両用の漏電検出方法であって、
    組電池(1)を構成する直列に接続された複数の電池(2)の任意の直列接続点(3)を、漏電検出抵抗(4)を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗(4)の両端の電圧(VL(t))を所定のサンプリング周期(Δt)で検出し、検出される電圧変化から漏電抵抗値(RL)を演算する電動車両用の漏電検出方法。
  2. 組電池(1)を構成する直列に接続された複数の電池(2)の任意の直列接続点(3)を、漏電検出抵抗(4)を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗(4)の両端の電圧(VL(t))を所定のサンプリング周期(Δt)で検出し、検出される電圧(VL(t))の変化から以下の数1に基づいて漏電抵抗値(RL)を演算する請求項1に記載される電動車両用の漏電検出方法。
    Figure 2008139249
    ただし、これらの式において、V1は時間(t)における漏電検出抵抗の両端の電圧VL(t)、V2は時間(t+Δt)における漏電検出抵抗の両端の電圧VL(t+Δt)、V3は時間(t+2Δt)における漏電検出抵抗の両端の電圧VL(t+Δt)であり、
    Rは漏電検出抵抗の合成抵抗値、C1とC2は負荷と並列に接続しているコンデンサの静電容量である。
  3. 負荷に並列にコンデンサ(8)を接続している電動車両用の組電池(1)の漏電を検出するための電動車両用の漏電検出方法であって、
    組電池(1)を構成する直列に接続された複数の電池(2)の内、任意の高電圧側と低電圧側との2箇所の電池の直列接続点(3)とシャーシアースとの間に、それぞれ直列に接続された漏電検出抵抗(4a)、(4b)と、前記漏電検出抵抗(4a)、(4b)にそれぞれ直列に接続された漏電検出スイッチ(SW1)、(SW2)とを備える漏電検出回路の、
    前記高電圧側の直列接続点(3A)に接続された一方の漏電検出スイッチ(SW1)をtのタイミングで閉じ、他方の漏電検出スイッチ(SW2)を開いたとき漏電検出抵抗(4a)に発生する電圧Vl1(t)を測定するステップと、
    前記低電圧側の直列接続点(3B)に接続された他方の漏電検出スイッチ(SW2)をtのタイミングで閉じ、一方の漏電検出スイッチ(SW1)を開いたとき漏電検出抵抗(4a)に発生する電圧Vl2(t)を測定するステップと、
    前記高電圧側の直列接続点(3A)での電圧をVg1(t)、前記低電圧側の直列接続点(3B)での電圧をVg2(t)として測定するステップと、
    異なる時間(t)を、t1、t2とするなら、前記ステップにより測定された値に基づき、漏電抵抗値(RL)を以下の数2に基づいて演算するステップとで漏電抵抗値(RL)を検出する方法であって、
    漏電検出スイッチ(SW1)、(SW2)を切り換えた後、負荷に接続されるコンデンサ(8)と、漏電検出抵抗(4a)、(4b)及び許容される漏電抵抗値(RL(max))とで規定される時定数(τ)よりも長い測定禁止時間(T)を経過した後、漏電検出抵抗(4a)に発生する電圧Vl1(t)と、電圧Vl2(t)と、前記高電圧側の直列接続点(3A)での電圧Vg1(t)と、前記低電圧側の直列接続点(3B)での電圧Vg2(t)とを測定して、以下の数2で演算して漏電抵抗値(RL)を検出することを特徴とする電動車両用の漏電検出方法。
    Figure 2008139249
    ただし、この式において、Raは漏電検出抵抗(4a)の抵抗値であり、Rbは漏電検出抵抗(4b)の抵抗値である。
  4. 許容される漏電抵抗値(RL(max))が300Ω/V〜1000Ω/Vの範囲にある請求項3に記載される電動車両用の漏電検出方法。
  5. 測定禁止時間(T)が、コンデンサ(8)と、漏電検出抵抗(4a)、(4b)及び許容される漏電抵抗値(RL(max))とで規定される時定数(τ)の3〜10倍である請求項3に記載される電動車両用の漏電検出方法。
  6. 負荷側にコンデンサ(8)を接続してなる電動車両用の組電池(1)の漏電を検出するための電動車両用の漏電検出方法であって、
    組電池(1)を構成する直列に接続された複数の電池(2)の任意の直列接続点(3)を、漏電検出抵抗(4)を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗(4)の両端の電圧変化を検出し、検出される電圧変化が所定の電圧値に飽和するまでの収束時間(S)を検出し、この収束時間(S)から漏電抵抗値(RL)を検出する電動車両用の漏電検出方法。
  7. 組電池(1)を構成する直列に接続された複数の電池(2)の任意の直列接続点(3)を、漏電検出抵抗(4)を介してシャーシアースに接続した後、漏電検出抵抗(4)の両端の電圧変化を検出し、検出される電圧変化が所定の電圧値に飽和するまでの収束時間(S)を検出し、この収束時間(S)を設定時間に比較して、漏電抵抗値(RL)が許容される漏電抵抗値(RL(max))よりも大きいか小さいかを判定する請求項6に記載される電動車両用の漏電検出方法。
  8. 負荷に並列にコンデンサ(8)を接続している電動車両用の組電池(1)の漏電を検出するための電動車両用の漏電検出方法であって、
    組電池(1)を構成する直列に接続された複数の電池(2)の内、任意の高電圧側と低電圧側との2箇所の電池の直列接続点(3)とシャーシアースとの間に、それぞれ直列に接続された漏電検出抵抗(4a)、(4b)と、前記漏電検出抵抗(4a)、(4b)にそれぞれ直列に接続された漏電検出スイッチ(SW1)、(SW2)とを備える漏電検出回路の、
    前記高電圧側の直列接続点(3A)に接続された一方の漏電検出スイッチ(SW1)をtのタイミングで閉じ、他方の漏電検出スイッチ(SW2)を開いたとき漏電検出抵抗(4a)に発生する電圧Vl1(t)を測定するステップと、
    前記低電圧側の直列接続点(3B)に接続された他方の漏電検出スイッチ(SW2)をtのタイミングで閉じ、一方の漏電検出スイッチ(SW1)を開いたとき漏電検出抵抗(4a)に発生する電圧Vl2(t)を測定するステップと、
    前記高電圧側の直列接続点(3A)での電圧をVg1(t)、前記低電圧側の直列接続点(3B)での電圧をVg2(t)として測定するステップと、
    異なる時間(t)を、t1、t2とするなら、前記ステップにより測定された値に基づき、漏電抵抗値(RL)を以下の数3に基づいて演算するステップとで漏電抵抗値(RL)を検出する方法であって、
    漏電検出抵抗(4)の両端の電圧変化を検出し、検出される電圧変化が所定の電圧値に飽和した後、漏電検出抵抗(4a)に発生する電圧Vl1(t)と、電圧Vl2(t)と、前記高電圧側の直列接続点(3A)での電圧Vg1(t)と、前記低電圧側の直列接続点(3B)での電圧Vg2(t)とを測定して、以下の数3で演算して漏電抵抗値(RL)を検出することを特徴とする電動車両用の漏電検出方法。
    Figure 2008139249
    ただし、この式において、Raは漏電検出抵抗(4a)の抵抗値であり、Rbは漏電検出抵抗(4b)の抵抗値である。
JP2006328163A 2006-12-05 2006-12-05 電動車両用の漏電検出方法 Expired - Fee Related JP4989205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006328163A JP4989205B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 電動車両用の漏電検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006328163A JP4989205B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 電動車両用の漏電検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008139249A true JP2008139249A (ja) 2008-06-19
JP4989205B2 JP4989205B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=39600862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006328163A Expired - Fee Related JP4989205B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 電動車両用の漏電検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4989205B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101659217A (zh) * 2008-08-29 2010-03-03 三洋电机株式会社 车辆用的电源装置
JP2010239820A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Honda Motor Co Ltd 地絡検知システムを備える電気自動車
JP2010239821A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Honda Motor Co Ltd 地絡検知システムを備える電気自動車
CN101905658A (zh) * 2010-08-25 2010-12-08 奇瑞汽车股份有限公司 电压采样的获取方法和装置
JP2012105540A (ja) * 2011-12-26 2012-05-31 Honda Motor Co Ltd 地絡検知システムを備える電気自動車
JP2013092396A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Keihin Corp 漏電検出装置
CN103444046A (zh) * 2011-03-31 2013-12-11 瑞萨电子株式会社 电压监视模块和使用其的电压监视系统
US9194918B2 (en) 2013-12-12 2015-11-24 Ford Global Technologies, Llc Leakage detection circuit with integral circuit robustness check
JP2017044586A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 光商工株式会社 絶縁抵抗監視装置と検出電圧推定方法
JP2017161483A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 オムロン株式会社 地絡検出装置およびその制御方法、並びに制御プログラム
WO2018070684A3 (ko) * 2016-10-10 2018-06-07 주식회사 엘지화학 진단 장치 및 이를 포함하는 전원 시스템
JP2019095395A (ja) * 2017-11-28 2019-06-20 ファナック株式会社 モータ駆動装置および測定方法
WO2019176173A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 三洋電機株式会社 漏電検出回路、車両用電源システム
CN113071315A (zh) * 2021-03-10 2021-07-06 重庆长安汽车股份有限公司 电动汽车高压电气系统连接完整性检测方法及系统
CN113272588A (zh) * 2019-01-02 2021-08-17 昕诺飞控股有限公司 具有安全电路的灯以及用于这种灯的安全电路
CN113874738A (zh) * 2019-10-29 2021-12-31 株式会社Lg新能源 漏电流检测设备、漏电流检测方法和电动车辆

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102270233B1 (ko) 2017-12-12 2021-06-25 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 팩의 음극 컨택터 진단 장치 및 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427662U (ja) * 1977-07-25 1979-02-23
JP2003169401A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Sanyo Electric Co Ltd 漏電検出回路を備える電動車両の電源装置
JP2004325382A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Honda Motor Co Ltd 地絡検知装置
JP2005338010A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Sanyo Electric Co Ltd 電動車両用漏電検出回路および電動車両用漏電検出方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427662U (ja) * 1977-07-25 1979-02-23
JP2003169401A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Sanyo Electric Co Ltd 漏電検出回路を備える電動車両の電源装置
JP2004325382A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Honda Motor Co Ltd 地絡検知装置
JP2005338010A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Sanyo Electric Co Ltd 電動車両用漏電検出回路および電動車両用漏電検出方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101659217A (zh) * 2008-08-29 2010-03-03 三洋电机株式会社 车辆用的电源装置
US8212385B2 (en) 2008-08-29 2012-07-03 Sanyo Electric Co., Ltd. Car power source apparatus for detecting a ground fault in a vehicle power supply
JP2010239820A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Honda Motor Co Ltd 地絡検知システムを備える電気自動車
JP2010239821A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Honda Motor Co Ltd 地絡検知システムを備える電気自動車
US8164344B2 (en) 2009-03-31 2012-04-24 Honda Motor Co., Ltd. Electric vehicle with ground fault detecting system
US8264234B2 (en) 2009-03-31 2012-09-11 Honda Motor Co., Ltd. Electric vehicle with ground fault detecting system
CN101905658A (zh) * 2010-08-25 2010-12-08 奇瑞汽车股份有限公司 电压采样的获取方法和装置
CN103444046A (zh) * 2011-03-31 2013-12-11 瑞萨电子株式会社 电压监视模块和使用其的电压监视系统
JP2013092396A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Keihin Corp 漏電検出装置
JP2012105540A (ja) * 2011-12-26 2012-05-31 Honda Motor Co Ltd 地絡検知システムを備える電気自動車
US9194918B2 (en) 2013-12-12 2015-11-24 Ford Global Technologies, Llc Leakage detection circuit with integral circuit robustness check
JP2017044586A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 光商工株式会社 絶縁抵抗監視装置と検出電圧推定方法
JP2017161483A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 オムロン株式会社 地絡検出装置およびその制御方法、並びに制御プログラム
WO2018070684A3 (ko) * 2016-10-10 2018-06-07 주식회사 엘지화학 진단 장치 및 이를 포함하는 전원 시스템
US10739408B2 (en) 2016-10-10 2020-08-11 Lg Chem, Ltd. Diagnostic apparatus and power system including the same
JP2019095395A (ja) * 2017-11-28 2019-06-20 ファナック株式会社 モータ駆動装置および測定方法
US10641817B2 (en) 2017-11-28 2020-05-05 Fanuc Corporation Motor driving device and measuring method
WO2019176173A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 三洋電機株式会社 漏電検出回路、車両用電源システム
CN113272588A (zh) * 2019-01-02 2021-08-17 昕诺飞控股有限公司 具有安全电路的灯以及用于这种灯的安全电路
CN113874738A (zh) * 2019-10-29 2021-12-31 株式会社Lg新能源 漏电流检测设备、漏电流检测方法和电动车辆
US11762022B2 (en) 2019-10-29 2023-09-19 Lg Energy Solution, Ltd. Electric leakage detection apparatus, electric leakage detection method, and electric vehicle
CN113071315A (zh) * 2021-03-10 2021-07-06 重庆长安汽车股份有限公司 电动汽车高压电气系统连接完整性检测方法及系统
CN113071315B (zh) * 2021-03-10 2022-10-11 重庆长安汽车股份有限公司 电动汽车高压电气系统连接完整性检测方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4989205B2 (ja) 2012-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4989205B2 (ja) 電動車両用の漏電検出方法
KR102259382B1 (ko) 배터리 누전을 검출하기 위한 방법 및 장치
JP6697869B2 (ja) 状態判定装置および状態判定方法
EP2616824B1 (en) Insulation resistance measurement circuit having self-test function without generating leakage current
CN102288823B (zh) 确定dc电路的绝缘电阻
CN103080758B (zh) 用于非接地电源的绝缘状态检测电路
JP5687484B2 (ja) 絶縁状態検出ユニットのフライングキャパシタ故障検出装置
US8598897B2 (en) Isolation monitoring system and method utilizing a variable emulated inductance
JP6625586B2 (ja) 地絡検出装置
EP2219042A1 (en) Fault detection method for detecting leakage paths between power sources and chassis
US9921272B2 (en) System for determining a discharge power limit value and a charge power limit value of a battery cell
CN106461733A (zh) 能够快速测量绝缘电阻的绝缘电阻测量设备和方法
JP6518430B2 (ja) 絶縁状態検出装置
JP2007198995A (ja) 地絡抵抗測定回路、及び地絡検出回路
JP2013140162A (ja) 絶縁抵抗測定回路
KR101416816B1 (ko) 절연 저항 측정 장치 및 그 방법
KR20140017631A (ko) 전기 차량들에 있어서 공급 전압을 측정하는 디바이스
US9678028B2 (en) Method and device for determining an insulation variable
KR102373458B1 (ko) 배터리를 위한 등가 회로 모델의 파라미터 추정 방법 및 배터리 관리 시스템
KR102155207B1 (ko) 절연저항 측정 장치, 이를 구비한 배터리 관리 시스템 및 절연저항 측정 방법
US9164151B2 (en) System and method for determining isolation resistances of a battery pack
KR102416548B1 (ko) 배터리를 위한 등가 회로 모델의 파라미터 추정 방법 및 배터리 관리 시스템
KR101142461B1 (ko) 절연저항 측정회로
JP2018128454A (ja) バッテリ駆動システムの絶縁抵抗を測定するための装置及び方法
JP2013032947A (ja) 内部抵抗値算出装置及び内部抵抗値算出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120427

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees