JP2008138339A - 釣り用衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一側と他側と径が異なる釣具であってもこれを安定させて収納し、もって釣具の取出しがし易いポケットを有する釣り用衣服の提供。
【解決手段】 釣り用衣服本体の前身頃に、釣具挿抜用の開口部側が幅広収納部とされ幅広収納部の奥側に連続して収納空間が幅広収納部より幅狭の幅狭収納部とされて開口部を開閉するための開閉手段を有するポケットが設けられ、幅広収納部と幅狭収納部とを連続する連続部に釣具の異径部分が係止可能とされている釣り用衣服の構成。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば鮎釣りの際に着用される釣り用衣服、特にそのポケット構造に関する。
従来、釣り用衣服に備えている仕掛け等の釣具を収納するポケットとして種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のポケットとしては、正面視して長方形あるいは台形の収納空間を有して、この収納空間内に釣具を収納するようにしている。
特開2001−68418号公報
釣行に携行するタックル等の釣具は種々の形状のものが存在する。しかしながら、上記従来のポケットでは、釣具の形状に合致する収納空間を有するものではなく、釣具をポケットの収納空間に収納しても、釣人の動きに伴って該収納空間内で釣具が動いてしまい安定しにくいといえる。このような問題は、釣具として根掛かり外しのように、その一側の径が大きく(例えば環状)、一側の径に比べて他側の径が杆状のように小さいものでは特に顕著であり、ポケットの収納空間が一定の断面積であると、収納空間内に収納した釣具の姿勢が安定していないため、特に、取出し作業がしにくいという課題があった。
本発明は上記課題に鑑み、一側と他側とで幅が異なる釣具であってもこれを安定させて収納し、もって釣具の取出しがし易いポケットを有する釣り用衣服の提供を課題とする。
本発明の釣り用衣服は、釣り用衣服本体の前身頃に、釣具挿抜用の開口部側が幅広収納部とされ幅広収納部の奥側に連続した収納空間が幅広収納部より幅狭の幅狭収納部とされたポケットが設けられ、前記幅広収納部と幅狭収納部との接続部に、釣具をその小幅部側からポケットに挿入した際に釣具の大幅部が係止可能となる係止部を備えていることを特徴としている。
上記構成において、長さ方向一側と他側とで幅の異なる釣具をポケットに収納するには、釣具の一側である小幅部側から挿入すると、ポケットに収納しようとする釣具の小幅部が幅狭収納部に収納され、釣具の大幅部が幅広収納部に収納され、幅狭収納部の奥行と釣具の一側の長さの関係が、ほぼ同一あるいは一側の長さが幅狭収納部の奥行に比べて小さい場合には、釣具の大幅部が係止部に係止して、釣具がそれ以上ポケットの奥側に入らなくなり、釣人にその釣具が必要になってポケットから取出そうとする際には開口部を開放すると、釣具の他側である大幅部を手指で把持できるようになって釣具の把持がし易く、したがって釣具を取出し易い。
また、釣具の大幅部の幅と幅狭収納部の幅の関係によって、大幅部が幅狭収納部にはいったとしても、幅狭収納部の幅方向両側で釣具は抑えられるから、釣具がポケット内でその幅方向にブレる(姿勢が安定しない)という状態を抑制して、釣具の大幅部が開口部側に位置した状態が保持されるから、釣人はポケットの開口部からポケット内に手指を挿入することで、釣具を把持しやすく、ポケットから釣具を取出し易くなる。
本発明の釣り用衣服では、幅狭収納部は、幅広収納部の幅方向両側から均等に狭くされていることを特徴としている。この構成によれば、釣具の大幅部が幅広収納部に偏ることなく、したがって釣具の収納状態が安定する。
本発明の釣り用衣服では、係止部は幅広収納部から幅狭収納部に向けて次第に狭くなるよう傾斜して形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、釣具の大幅部の外周形状が係止部の形状にフィットし易くなるから、釣具の姿勢がポケット内で安定する。
本発明の釣り用衣服では、開口部を開閉するための開閉手段を有し、該開閉手段は、開口部を中心にして回動することで開口部を開閉するフラップであり、フラップを開口閉止姿勢と開口開放姿勢とに切替え可能とし、しかも開口閉止姿勢に保持するための切替え手段が設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、切替え手段によってフラップを開閉するという簡単な動作で、ポケットの開口部の開閉が行われる。
本発明の釣り用衣服では、ポケットは前身頃とは別部材で袋状に形成されて、前身頃に縫着されていることを特徴としている。
この構成によれば、袋状のポケットを前身頃に縫着することでポケットを前身頃に取付けられるようになるから、前身頃の生地を用いてポケットを形成する場合に比べて、ポケットの取付けが容易な作業となる。
本発明の釣り用衣服では、釣り用衣服本体は左右の前身頃を有し、左右の前身頃がそれぞれ表地と裏地とを有し、ポケットは少なくとも何れか一方の前身頃に設けられ、ポケットはその開口部を裏地に設けて幅広収納部および幅狭収納部が表地と裏地との間に挿入されていることを特徴としている。
上記構成のようにポケットが前身頃の表地と裏地との間にあることにより、釣り用衣服を着用して釣具をポケットに収納し移動等したとしても、ポケット自体が前身頃の表地および裏地との間にあることで、ポケットに釣具の重さが働いたとしてもポケット自体が安定して保持されることになるから、そこに収納された釣具の姿勢も安定し、ポケット自体が釣り動作に邪魔になりにくい。
本発明の釣り用衣服では、ポケットはその開口部が前身頃の上部に設けられ、且つポケットはその釣具挿入方向、すなわち深さ方向が左右方向外側へ向けて下方に傾斜するよう前身頃に設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、開口部が上方、あるいは斜め上方を向く構成となるから、釣人が動いたとしても、ポケットに収納した釣具がポケットから落ちにくくなる。
本発明の釣り用衣服では、ポケットの開口部は、釣り用衣服本体における身体の首部が挿通する衿部の領域の範囲を超えない領域に対応する部分に配置されていることを特徴としている。
この構成によれば、衿部から手指を挿入することで、開口部から手指を収納空間に挿入することができるから、釣具の取出し動作が楽である。
上記釣具としては、一側が杆状(伸縮自在なテレスコピック構造のものも含む)で他側が環状に形成された根掛り外し等が好適であり、ポケットの開口部側を幅広収納部とし、幅広収納部の奥側に連続した収納空間を幅広収納部より幅狭の幅狭収納部として釣具の一側である杆状の部分、すなわち小幅部を幅狭収納部に収納することにより、ポケット内での釣具の動きが安定し易くなり、釣具をポケットから取出す際にも釣具の他側、すなわち大幅部を釣人が手指で把持しやすく、したがって釣人は釣具をポケットから取出し易い。
本発明の釣り用衣服によれば、開口部側が幅広収納部とされ、幅広収納部の奥側に連続して収納空間が幅広収納部より幅狭の幅狭収納部とされているから、長さ方向一側と他側とで幅の異なる釣具をポケットに収納するには、釣具の一側である小幅部側から挿入すると、ポケットに収納しようとする釣具の小幅部が幅狭収納部に収納され、釣具の他側である大幅部側が幅広収納部に収納されることになり、釣人が移動すること等によって釣り用衣服が揺れたとしても釣具の姿勢を安定させることができ、釣人にその釣具が必要になってポケットから取出そうとする際には開口部を開放すると、釣具の大幅部を手指で把持できるようになって釣具の把持がし易く、したがって釣具を取出し易い。
以下、本発明の実施形態を、鮎釣りの際に釣人が着用する鮎釣り用ベストを例に、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を示す鮎釣り用ベストの正面図、図2は根掛り外しの単体斜視図、図3は左前身頃を開いてその裏地側を露出させた正面図、図4は根掛り外しを収納していない状態での図3におけるY−Y線断面図、図5は根掛り外しを収納した状態での図3におけるY−Y線断面図である。
これらの図に示すように、鮎釣り用ベスト1A(以下単に「ベスト」という)は、ベスト本体1Bを構成する前身頃1と、この前身頃1の左右両端に連結される後身頃2とを備え、これら前身頃1および後身頃2を構成する生地の大部分を通気性のよいメッシュ状の生地から構成することによって、高い通気性を確保することができるようにしている。
前身頃1は、左前身頃3Aと右前身頃3Bとからなり、前身頃1は表地23と裏地15とを有する。これら左前身頃3Aおよび右前身頃3Bの左右方向中心部側端(合わせ部側端)に縫着した上下方向のベスト着脱用スライドファスナ4を開閉操作することで、身体(釣人)にベスト1Aを着脱することができるようになっている。ベスト本体1Bは、身体の脇部を挿通する通し部50が胴部51と肩部52との間に開口状に形成されている。また、ベスト着脱用スライドファスナ4を閉じた状態で、身体の首部が挿通する衿部53が形成されている。
前身頃1のうちの左前身頃3Aの上側部分に上ポケット(胸ポケット)5を備えるとともに、左前身頃3Aの下側部分に下ポケット(胴ポケット)6を備えている。右前身頃3Bの上側部分に上ポケット(胸ポケット)7を備えるとともに、右前身頃3Bの下側部分に左右方向において隙間のない状態で併設される左右一対の下ポケット(胴ポケット)8,9を備えている。
前記ポケット5,6,7,8,9は、図の矢印で示すように上方から下方へ向かって後述するスライドファスナのスライダを、摘み部を持って移動操作することによって、ポケット5,6,7,8,9の開口を開放操作し、開放された状態のスライダを、摘み部を持って下方から上方へ移動操作することによって、ポケット5,6,7,8,9の開口を閉塞操作するようになっている。
なお、これらポケット5,6,7,8,9は、収納物として釣用小物(タックル等)を収納するのに有用である。
ポケット5およびポケット7は、具体的構成が同一で左右対称形状であるため、ここでは、左前身頃3Aのポケット5の説明をもって右前身頃3Bのポケット7の説明を兼用する。
ポケット5の開口10は、上方からの収納物の出し入れを可能にするべく、ベスト本体1Bの左右方向両端側から中心部に向かうほど下方に位置する傾斜開口となる第1開口部10Aと、この第1開口部10Aの下端に連続して形成され収納物を水平方向または斜め方向からの収納を可能とするべく下方に向かう縦向き開口となる第2開口部10Bとから構成されている。なお、ポケット5の開口10は一般的な構成を有するスライドファスナ12によって開閉自在となっている。
左前身頃3Aの下側部分に備えさせた下ポケット6について説明すれば、図1に示すように、下ポケット6の開口19は、左右方向に伸びる水平開口となる第1開口部19Aと、この第1開口部19Aの左右方向中心部側端から下方に湾曲しながら向かう縦向き開口となる第2開口部19Bとからなる。なお、下ポケット6の開口19を閉じるための開閉自在な開閉手段として、スライドファスナ21を備えている。
右前身頃3Bの下側部分に備えさせた左右一対のポケット部8,9は、それぞれの開口25,26が、左右方向に伸びるとともに上端に位置する横向きの第1開口部25A,26Aと、第1開口部25A,26Aにおける前身頃1の左右方向中央部側端からそれぞれ下方へ向かう縦向きの第2開口部25B,26Bとから構成されている。
ポケット部8,9は、その開口25,26を開閉自在とするスライドファスナ22を備える。
図2に示すように、ベスト1Aは、収納物として、タックル等釣用小物を収納するための、前記ポケット5,6,7,8,9とは別の、前身頃1(この場合、左前身頃3A)の身側から用いる裏側ポケット55,56を有している。身側から用いるポケットとは、前身頃1の裏側に釣人が手指を挿入して用いるポケットであり、少なくともその開口が前身頃1の裏側に配置されているポケットである。
ここで、一方の裏側ポケット55について説明する。先ず、この一方の裏側ポケット55は、鮎釣りに携行される根掛り外し57の収納に適したポケットである。但し、ここでは根掛り外し57の収納の場合で説明するが、根掛り外し57に限定される必要はないものとし、一方の裏側ポケット55は、下記に述べる根掛り外し57に似た形状の釣用小物であれば適用可能である。
根掛り外し57には種々の形状があるが、図2に示すように、一般に根掛り外し57は、一側が杆状のシャフト(小幅部に相当する)58であり、他側がヘッド59(この場合、略楕円の環状であり、大幅部に相当する)とされている点で共通する。すなわち、根掛り外し57は一側の径(幅に相当する)に比べて他側の径が大きい形状に形成されている場合がほとんどである。なお、根掛り外し57はステンレス等の金属で形成されていることが好ましい。
この実施形態では、根掛り外し57はその杆状のシャフト58はテレスコピック形式のものであって、その先端の、ヒンジS1を有する回動部Sを介してシャフト58にヘッド59が回動自在に取付けられている。なお、ヘッド59は回動部Sに前方に所定高さ(例えば、シャフト68の最大径の略半分の高さ)hを有する首杆部59aを介して連結されている。
図1および図3に示すように、一方の裏側ポケット(以下「根掛り外し用ポケット」という)55は、ベスト本体1Bの前身頃1の、身体の胸に対応する部分に配設されている。根掛り外し用ポケット55は、その収納部61が左右幅L1の小さい一側部すなわち幅狭収納部61aと、幅狭収納部61aに比べて左右幅L2の大きい他側部すなわち幅広収納部61bとを有して、中心線63(その方向は、釣具挿入・取出し方向である)を中心に左右対称形状に形成されている。また、収納部61は微細な目を形成する表裏側それぞれの網状体55a,55bの縁部を、後述の開口部64を除いて縫着することで構成されており、特別な方向のみに伸縮するものではなく、自由な方向に伸縮(無方向に伸縮)できるようになっている。
また、根掛り外し用ポケット55は、テープ体55cを介して前身頃1の通し部50側の端部に取付けられている。テープ体55cの一端側は収納部61の下部を構成する表側の網状体55aまたは裏側の網状体55bの通し部50側に縫着され、テープ体55cの他端側は前身頃1において通し部50側の端部に縫着されている。これによって上下方向Hに対する開口部64(あるいは中心線63)の傾斜角度θを所定の角度に保持した構成である。根掛り外し用ポケット55に根掛り外し57を装着した際に、根掛り外し用ポケット55が膨らんでも通し部50の縫着部分等に無理な力が働かないように、網状体55aまたは裏側の網状体55bの通し部50側と、前身頃1における通し部50側の端部との間は所定量だけ離間させてある構成としている。
幅狭収納部61aと幅広収納部61bとの中心線63方向のそれぞれの長さL1A,L2Aは、使用される根掛り外し57のシャフト58、ヘッド59の長さに応じて決定されることが好ましい。しかしながら、一般的に根掛り外し57のサイズやシャフト58、ヘッド59の長さは種々あるので、長さL1A,L2Aは、一般的なサイズ・形状の根掛り外し57に応じて設定することが好ましい。
収納部61は他方側を開放して前記開口部64とした袋状に形成されており、幅狭収納部61aから幅広収納部61bに連続する連続部(係止部に相当する)66は、次第にしかも左右均等に幅広となるよう傾斜して形成され、幅狭収納部61aと連続部66との接続部および幅広収納部61bと連続部66との接続部は湾曲して弧状に形成されている。換言すれば、幅広収納部61bの奥側に連続して収納空間が幅広収納部61bより幅狭の幅狭収納部61aとされており、開口部64側が幅広収納部61bとなっている。なお連続部66は、左右方向内方に凸となるように、あるいは直線状に形成されている。
後述するように、連続部66は根掛り外し57の異径部分、すなわちシャフト58からヘッド59へ移行する部分におけるヘッド59の一部を係止可能とする機能を有する。
収納部61は、前身頃1の表地23と裏地15との間に介装されており、しかもその開口部64は、前身頃1の裏地15においてその身ごろ面(表面)に沿って、左右方向中心部側端側に向けて下傾斜するよう形成されている。
さらに具体的に、図3に示すように、裏地15にその身ごろ面に沿って、左右方向中心部側端側に下傾斜するよう切込み70が形成されており、収納部61は切込み70と開口部64とを共通にして収納部61の上下の縁部71,72がともに裏地15側に縫着されることで、収納部61は前身頃1に一体化されている。特に、下の縁部72は、後述するように、係止用縁として使用可能である。このため、下の縁部72には後述する補強部69が設けられている。
なお、切込み70と開口部64とはその左右幅をほぼ同一にしている。
根掛り外し用ポケット55は、開口部64(切込み70)を開閉するための開閉手段を有する。この実施形態では、開閉手段を、開口部64の近傍、すなわち開口部64のやや上方に縫着されたフラップ73としている。フラップ73は、開口部64の左右幅に比べてわずかに大きい幅の略矩形に形成されている。フラップ73は、その上端辺部が、根掛り外し用ポケット55の中心線63と直交するよう裏地15に縫着されている。
フラップ73は縫着部74を中心として回動自在となっており、フラップ73を、縫着部74を中心にして回動するよう降ろせば開口部64を閉じた開口閉止姿勢となり、縫着部74を中心に持上げるようにすれば開口部64を開いた開口開放姿勢となる。
フラップ73を開口閉止姿勢と開口開放姿勢とに切替え可能とし、しかも開口閉止姿勢に保持するための切替え手段が設けられている。切替え手段は、フラップ73の裏側および開口部64のわずかに下側に縫着ないし接着により固定された面ファスナ75,76から構成されている。すなわち面ファスナ75,76どうしの係合を外せばフラップ73を開口開放姿勢とすることができ、面ファスナ75,76どうしを係合すれば、フラップ73を開口閉止姿勢として、これを保持することができる。
面ファスナ75,76は、例えば正面視して矩形に形成されている。特にその上下方向長さL3はフラップ73の開口閉止姿勢において、その下縁部73aが根掛り外し57の長さによって中心線63方向に位置ずれしても係止できるような長さに設定されている。要するに、フラップ73の開口閉止姿勢において、その下縁部73aが根掛り外し57の長さによって中心線63方向に位置ずれしても係止できるような長さを有するものであれば、面ファスナ75,76の形状は特に限定されるものではない。
上下方向Hに対する開口部64(あるいは中心線63)の傾斜角度θは、着用者(釣人)が根掛り外し用ポケット55に根掛り外し57を挿抜し易い角度に設定することが好ましく、根掛り外し用ポケット55の少なくとも開口部64は、通常の前身頃1(この場合、右前身頃3B)に設けられるポケットの開口部(図の仮想線P1で示す)の傾斜に比べて、極めて緩やかな傾斜になるよう設定されている。
この実施形態では、根掛り外し用ポケット55の開口部64は、身体の首部が挿通する衿部53の領域の範囲を超えない領域に対応する部分に配置されている。
なお、前記通常の前身頃1に設けられるポケットを、図3の仮想線Pとして示している。
他方の裏側ポケット56は、前身頃1の裏地15およびポケット形成用のメッシュ生地56aから袋状に形成されており、メッシュ生地56aの上端辺56bは裏側ポケット56の開口部65を形成する、後述のスライドファスナ80のテープに縫着され、その他の端辺56cは前身頃1の裏地15に縫着されて、図3の破線56dで示す正面視形状の収納部62を形成している。
この構成により、他方の裏側ポケット56の収納部62は、根掛り外し用ポケット55の収納部61に重ねられるように根掛り外し用ポケット55の収納部61に対して裏地15側(身側)に配置されている状態にある。
他方の裏側ポケット56の開口部65には前記スライドファスナ80のテープが縫着されて、スライドファスナ80の開閉により、他方の裏側ポケット56に釣具等を挿抜できるようになっている。なお、他方の裏側ポケット56の開口部65はスライドファスナ80によって形成するようにしているが、スライドファスナ80の代わりに面ファスナを用いてもよい。
他方の裏側ポケット56の開口部65の傾斜は、根掛り外し用ポケット55の傾斜とほぼ同一に設定されている。
上記構成において、着用者である釣人は、その左右の腕を左右の各通し部50に挿通して、ベスト着脱用スライドファスナ4を閉じることでベスト1Aを身体に着用するものである。
各図では、シャフト58を最短に収容した状態として、根掛り外し用ポケット55の収納部61に収納された状態を示している。図3〜図5では、シャフト58の下端部58aは収納部61のうち、幅狭収納部61aの底61cに至っており、環状のヘッド59の外周下部59aが、連続部66に係止している状態であり、根掛り外し用ポケット55が収納部61にしっくり収まった状態である。
また、フラップ73は、面ファスナ75,76どうしがほぼ全面で対向して係合することで開口閉止姿勢となっている。換言すれば、根掛り外し57の長さが根掛り外し用ポケット55の収納部61の長さ(L1A+L2A)と同等である(あるいは短い場合もある)ので、根掛り外し用ポケット55が収納部61にしっくり収まって、面ファスナ75,76どうしをほぼ全面で対向して係合させることができる。
上記のように根掛り外し用ポケット55の収納部61に収納されている根掛り外し57は、そのシャフト58が幅狭の幅狭収納部61aにあるから、着用者が動いてもシャフト58の動きは幅狭収納部61aによって制限されることになる。また、根掛り外し用ポケット55は斜め下方に傾斜しており、このため根掛り外し57はその重さ自体(金属)で斜め下方への力を受けているから、ヘッド59の外周下部59aが、連続部66に係止した状態が解除されにくい。さらに、根掛り外し用ポケット55の収納部61は、表地23と裏地15との間に介装されており、着用者がベスト1Aを身体に着用していることで、身体(例えば胸部)によって表地23側に押圧され易い状態となっている。
これらの要因によって、着用者が釣り動作をしたとしても、根掛り外し57は根掛り外し用ポケット55の収納部61内でその姿勢や、上下方向位置を保持させることができる。また、仮に着用者の姿勢によって根掛り外し57が開口部64側へ移動したとしても、フラップ73は、面ファスナ75,76どうしが係合することで開口部64を閉止する開口閉止姿勢となっているから、根掛り外し57は開口部64から不測に飛び出すようなことはない。
また、根掛り外し用ポケット55の収納部61は、表地23と裏地15との間に介装されていることから、根掛り外し57は、着用者の身に少なくとも裏地15および収納部61の生地を介して接触するようになるから、根掛り外し57がステンレスのような硬質の材料でであっても、違和感がほとんどない状態でベスト1Aを着用することができる。
根掛り外し用ポケット55の収納部61は、表地23と裏地15との間に介装されていることから、例えば着用者が俯くような姿勢をとったとしても、根掛り外し用ポケット55の収納部61自体がその重さで不安定になることもない。
根掛り外し用ポケット55は、その収納部61を予め袋状に形成し表地23と裏地15との間に介装するようにしてベスト本体1Bに取付けるようにしているから、根掛り外し用ポケット55を表地23または裏地15を用いて形成する場合に比べて、その製造(取付け)が容易である。
根掛り外し57が必要になり、これを使用しようとする際には、面ファスナ75,76どうしの係合を外すようにして、フラップ73を開口閉止姿勢から開口開放姿勢とし、着用者は開口部64から手指を収納部61(幅広収納部61b)に挿入し、根掛り外し57のヘッド59を探るようにする。このとき、上述したように根掛り外し57は根掛り外し用ポケット55の収納部61内でその姿勢や、上下方向位置を保持した状態にあるから、着用者は開口部64から手指を収納部61(幅広収納部61b)に挿入し、根掛り外し57のヘッド59を探るようにすれば、直ちに手指が根掛り外し57(ヘッド59)に触れて、手指で根掛り外し57を把持してこれを引出すようにすれば、根掛り外し57を極めて容易に根掛り外し用ポケット55から取出し、使用することができる。
さらに、根掛り外し用ポケット55は、ベスト本体1Bの前身頃1の、身体の胸に対応する部分に配設されて、根掛り外し用ポケット55の開口部64は、身体の首部が挿通する衿部53の領域の範囲を超えない領域に対応する部分に配置してあるから、ベスト着脱用スライドファスナ4を閉じた状態のままであっても、衿部53から手指を挿入することで、開口部64から手指を収納部61に挿入することができるから、根掛り外し57の取出し動作が非常に少なくて済むので、楽である。
このことは、根掛り外し57を使用し終えて、再び根掛り外し用ポケット55に収納する場合にもいえる。
ところで、根掛り外し57の長さによっては、根掛り外し用ポケット55の収納部61に収まりきらない場合がある。例えば、図6に示すように、根掛り外し57のヘッド59を折畳んだ状態で、シャフト58の下端部58aが幅狭収納部61aの底61cに至っており、しかも回動部Sあるいは回動部Sを含んでシャフト58の一部が開口部64から根掛り外し用ポケット55の外部に突出してしまうような状態である。
しかしながら、このような場合でもシャフト58は幅狭収納部61aに挿入されるから、根掛り外し57の移動は左右方向で抑えられる。しかも面ファスナ75,76は、その上下方向長さL3どうしがフラップ73の開口閉止姿勢において、その下縁部73aが根掛り外し57の長さによって中心線63方向に位置ずれしても係止できるような長さに設定されているから、フラップ73を開口閉止姿勢とすべく回動部Sを覆うように途中から折畳むようにしても、面ファスナ75,76の一部どうしが係合することでフラップ73の開口閉止姿勢が保持でき、この場合、特に、ヘッド59の動きを抑制することができる。
さらにこの実施形態における根掛り外し用ポケット55では、前記補強部69を有する。この補強部69は、裏地15と裏側の網状体55bとの上端部との間に、該裏地15および裏側の網状体55bとは別の補強生地69aを折曲げて二重構造して挟持させ、且つ裏地15、補強生地69aおよび裏側の網状体55aどうしを縫着した構成である。
この補強部69を利用するようにした場合を、図7の正面図および図8の断面図に示す。これらの図では、根掛り外し用ポケット55は、便宜上上下方向に沿うよう描いているが、図1および図3に示したように傾斜しているものとする。これらの図に示す根掛り外し用ポケット55の使用方法は、根掛り外し57のシャフト58を根掛り外し用ポケット55の収納部61に収納するとともに、ヘッド59を折り畳んで首杆部59aを補強部69に上方から係止するようにして首杆部59aを根掛り外し用ポケット55の前面に重ねるようにしている。
そして、面ファスナ75,76どうしを合わせるようにして、フラップ73を開口閉止姿勢とする。このとき、ヘッド59は環状であるので、その内側に面ファスナ75,76が入り込むので、ヘッド59が根掛り外し用ポケット55の前面(根掛り外し用ポケット55の外部)にあったとしても、フラップ73の開閉を邪魔することはない。
上記のように、裏地15の切込み70部分の縁部72には、補強生地69aを折曲げて二重構造して挟持させ、裏地15、補強生地69aおよび裏側の網状体55aどうしを縫着した補強部69を設けているから、この補強部69を係止用縁として用いても、根掛り外し57をしっかり保持することができる。
図9および図10に、根掛り外し57を装着した状態での別の実施形態の根掛り外し用ポケット55の正面図を示す。図9に示す根掛り外し用ポケット55は、幅狭収納部61a、幅広収納部61bおよびこれらを連続する連続部66を有しており、幅狭収納部61aは幅広収納部61bから左右均等に左右幅が狭くなっているが、連続部66は、湾曲することなく中心線63と直交する方向に急縮した形状である。
なお、この図の実施形態では、根掛り外し57を根掛り外し用ポケット55の収納部61に収納すると、ヘッド59の外周下部が連続部66と幅狭収納部61aとの境界部分に係止するようになる。他の構成は、図1ないし図8に示した実施形態と同様であるので、その説明を省略する。そして、この構成の根掛り外し用ポケット55においても、根掛り外し57が根掛り外し用ポケット55内で安定し、取出し易い。
図10に示す根掛り外し用ポケット55は、幅狭収納部61a、幅広収納部61bおよびこれらを連続する連続部66を有しているが、幅広収納部61bから左右均等に左右幅が狭くなっているものではなく、連続部66が左右方向一方側にのみ形成された構成となっている。この連続部66は実線Rで示すように、湾曲することなく中心線63と直交する方向に急縮した形状でもよいし、あるいは仮想線Dで示すように、左右方向内方に凸となるよう湾曲した形状であってもよい。何れにしても、図10の実施形態では、連続部66が左右方向一方側にのみ形成されることにより、幅狭収納部61aが幅広収納部61bに対して一方側に偏って配置された構成となる。
この構成の根掛り外し用ポケット55では、根掛り外し57を根掛り外し用ポケット55の収納部61に収納すると、根掛り外し57は中心線63に沿うことなく傾斜することになるものの、シャフト58が幅狭収納部61aに収納されることによれば、根掛り外し57を根掛り外し用ポケット55の収納部61内で安定させることができる。
本発明の実施形態を示す鮎釣り用ベストの正面図 同じく根掛り外しの単体斜視図 同じく左前身頃を開いてその裏地側を露出させた正面図 同じく根掛り外しを収納していない状態での図3におけるY−Y線断面図 同じく根掛り外しを収納した状態での図3におけるY−Y線断面図 同じく根掛り外しの収納状態の一例を示す正面図 同じく根掛り外しの別の収納状態を示す正面図 同じく図7の収納状態における断面図 別の実施形態を示す根掛り外し用ポケットにおける根掛り外しを収納した状態の正面図 さらに別の実施形態を示す根掛り外し用ポケットにおける根掛り外しを収納した状態の正面図
符号の説明
1…前身頃、1A…ベスト、1B…ベスト本体、4…ベスト着脱用スライドファスナ、15…裏地、23…表地、53…衿部、55…根掛り外し用ポケット、57…根掛り外し、58…シャフト、58a…下端部、59…ヘッド、59a…外周下部、61…収納部、61a…幅狭収納部、61b…幅広収納部、61c…幅狭収納部の底、63…中心線、64…開口部、66…連続部、70…切込み、71…切込みの縁部、73…フラップ、75,76…面ファスナ、LA1…幅狭収納部の長さ

Claims (8)

  1. 釣り用衣服本体の前身頃に、釣具挿抜用の開口部側が幅広収納部とされ幅広収納部の奥側に連続した収納空間が幅広収納部より幅狭の幅狭収納部とされたポケットが設けられ、前記幅広収納部と幅狭収納部との接続部に、釣具をその小幅部側からポケットに挿入した際に釣具の大幅部が係止可能となる係止部を備えていることを特徴とする釣り用衣服。
  2. 幅狭収納部は、幅広収納部の幅方向両側から均等に狭くされていることを特徴とする請求項1記載の釣り用衣服。
  3. 係止部は幅広収納部から幅狭収納部に向けて次第に狭くなるよう傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の釣り用衣服。
  4. 開口部を開閉するための開閉手段を有し、該開閉手段は、開口部を中心にして回動することで開口部を開閉するフラップであり、フラップを開口閉止姿勢と開口開放姿勢とに切替え可能とし、しかも開口閉止姿勢に保持するための切替え手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の釣り用衣服。
  5. ポケットは前身頃とは別部材で袋状に形成されて、前身頃に縫着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の釣り用衣服。
  6. 釣り用衣服本体は左右の前身頃を有し、左右の前身頃がそれぞれ表地と裏地とを有し、ポケットは少なくとも何れか一方の前身頃に設けられ、ポケットはその開口部を裏地に設けて幅広収納部および幅狭収納部が表地と裏地との間に挿入されていることを特徴とする請求項5記載の釣り用衣服。
  7. ポケットはその開口部が前身頃の上部に設けられ、且つポケットはその釣具挿入方向が左右方向外側へ向けて下方に傾斜するよう前身頃に設けられていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の釣り用衣服。
  8. ポケットの開口部は、釣り用衣服本体における身体の首部が挿通する衿部の領域の範囲を超えない領域に対応する部分に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の釣り用衣服。
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CN104126968A (zh) * 2013-04-30 2014-11-05 古洛布莱株式会社 口袋结构及衣服

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