JP2008137950A - グリセリンからのアクロレインの製法 - Google Patents

グリセリンからのアクロレインの製法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、触媒寿命の長い、もしくは再生工程にかかる時間を短縮できる触媒を用いたグリセリンからのアクロレイン製造方法を提供する。
【解決手段】グリセリンからアクロレインを生成する脱水反応において、固体酸触媒に酸素若しくは水素活性化能を有する元素(M元素とする)が、1ppm<M元素質量/触媒全体<90質量%含まれている触媒を用いることを特徴とするアクロレインの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、酸素若しくは水素活性化能を有する元素を含有する固体酸触媒を用いて、グリセリンの脱水反応によりアクロレインを製造する方法に関するものである。
植物油から製造されるバイオディーゼルは、化石燃料の代替燃料としてだけではなく、二酸化炭素の排出量が少ない点でも注目され、需要の増大が見込まれている。このバイオディーゼルを製造するとグリセリンが副生するため、その有効利用を図る必要がある。グ
リセリンの利用の一態様としては、グリセリンをアクロレインの原料に使用することが挙げられる。
グリセリンから脱水反応によりアクロレインを製造するに際して、固体酸触媒を用いることは古くから知られている。酸強度関数H0が+2以下の固体酸触媒として、HZSM−5を用いて、グリセリンを気相脱水しアクロレインを製造するに際して、反応中に触媒上への炭素質物質の蓄積およびそれに伴う経時的な活性低下について開示されている(特許文献1参考)。他方、触媒上への炭素質物質の蓄積軽減のために、反応ガス中に酸素を共存させることが開示されている(特許文献2参考)。
本発明者らはグリセリンからのアクロレインの合成反応について鋭意検討した結果、固体酸触媒を用いてグリセリンの脱水反応によりアクロレインを製造するに際して最も問題となるのが、触媒の活性劣化であることが知られている。反応原料や生成物である有機物が炭素質物質となって触媒上に析出して活性点を覆ってしまうコーキングという現象が生じ活性が劣化することが知られている。
特開平06−211724号公報 国際公開WO2006−087084号公報
本発明は、上記事情に鑑み、触媒寿命の長い、もしくは再生工程にかかる時間を短縮できる触媒を用いたグリセリンからのアクロレイン製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らはグリセリンからのアクロレインの合成反応について鋭意検討した結果、最も問題となるのが、触媒上への炭素質物質の蓄積量が多く、しかも燃焼しにくいことが判明した。
炭素質物質の蓄積によって劣化した触媒は通常酸素含有気体を高温で流通させて燃焼除去する再生処理により、未使用触媒と同等の性能が得られるようにすることができる。しかし、本反応では蓄積する炭素質物質が非常に多いため、触媒再生時間が長時間になる懸念、及び触媒寿命が短くなる懸念が考えられるため、使用する触媒には再生時間の短縮及び長寿命化が望まれる。
再生時間の短縮及び長寿命化には各種方法が知られているが、本反応においては、特定の元素(M元素)を触媒上に存在させることで、再生時間の短縮が最も効率的に行われること及び長寿命化できることを見出した。また、本反応においては、M元素を触媒上に存在させても収率面の低下が少ないことも見出した。
前記課題を解決する手段として、下記方法を発明した。
(1)グリセリンからアクロレインを生成する脱水反応において、触媒成分に酸素若しくは水素活性化能を有する元素(M元素とする)を含む固体酸触媒を用いることを特徴とするアクロレインの製造方法。
(2)前記固体酸触媒が、触媒全体に対するM元素の割合が1ppm<M元素の質量/触媒全体質量<90質量%であることを特徴とする(1)記載のアクロレインの製造方法。
(3)前記触媒のM元素が、貴金属および11族から選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とする(1)〜(2)記載のアクロレインの製造方法。
(4)前記固体酸触媒が、結晶性メタロシリケート、金属酸化物および粘土鉱物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(3)記載のアクロレインの製造方法。
(5)前記M元素が、貴金属および11族としてPt、Pd、Ru、Rh、Ir、Cuから選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とする(1)〜(4)記載のアクロレインの製造方法。
(6)(1)〜(5)記載のM元素を含む固体酸触媒を用いてグリセリンからアクロレインを製造するに際して、グリセリンの脱水反応工程と触媒の再生工程を含むアクロレインの製造方法。
(7)(1)〜(5)記載の製造方法で使用されるグリセリンからのアクロレイン製造用固体酸触媒。
本発明によれば、グリセリンの脱水反応によるアクロレインの製造において酸素若しくは水素活性化能を有するM元素を含む固体酸触媒を用いると、アクロレイン反応性能を低下させることなく、下記の(1)から(3)の少なくとも1つの効果が期待できる。(1)触媒上への炭素質物質の蓄積が軽減されるので、炭素質物質の蓄積による活性低下が抑制されて触媒寿命が長くなる、(2)蓄積量が軽減されるので、再生処理時の発熱量が少なくなり触媒や反応器への熱負荷を制御しながら行う再生処理時間を短縮される、(3)触媒上へ蓄積する炭素質物質の燃焼温度が低下されるので、脱水反応工程と再生処理工程の温度差を小さくできるため、再生処理に伴う反応器の温度の昇降温が低減または不要になり、再生処理工程の時間短縮やエネルギー損失の低減ができる。
固体酸触媒としては、固体酸性を有する化合物であれば良く、(1)結晶性メタロシリケート、(2)金属酸化物、(3)粘土鉱物、(4)鉱酸をα−アルミナやシリカ、酸化ジルコニウム、酸化チタン等の無機担体に担持したもの、(5)リン酸や硫酸の金属塩およびそれらをα−アルミナやシリカ、酸化ジルコニウム、酸化チタン等の無機担体に担持したもの、等が上げられる。
(1)結晶性メタロシリケートとしては、Al、B、Fe、Ga等から選ばれる1種または2種以上の元素をT原子とし、その結晶構造としては、LTA、CHA、FER、MFI、MOR、BEA、MTW等があり、(2)金属酸化物としては、Al2O3、TiO2、ZrO2、SnO2、V2O5、などの単独金属酸化物以外に、SiO2−Al2O3、SiO2−TiO2、TiO2−WO3、WO3−ZrO2等の複合酸化物があり、(3)粘土鉱物としては、ベントナイト、カオリン、モンモリロナイトなどがあり、(4)鉱酸を無機担体に担持したものとして、リン酸や硫酸をアルミナやシリカ、ジルコニアなどに担持したもの等があり、(5)リン酸や硫酸の金属塩としては、MgSO4、Al2(SO4)3、K2SO4、AlPO4、Zr3(PO4)4等が例示される。
具体的には、国際公開WO2006/087083号公報およびWO2006/087084号公報に開示されている固体酸(リン酸、硫酸または酸化タングステンを担持している酸化ジルコニウムなど)を使用することが出来る。
これらの中で、脱水反応時や再生処理時において高温で、酸化や還元雰囲気に曝される事から、安定性の良い固体酸触媒が好ましく、結晶性メタロシリケート、金属酸化物および粘土鉱物等が好適であり、結晶性メタロシリケートとしては、T原子がAlでMFI構造のZSM5が特に好適である。
酸素若しくは水素活性化能を有する元素(M元素とする)は、酸素を活性化する若しくは水素を活性化することが同業者において一般的に知られており、かつ上記固体酸触媒とは異なるものであれば良く、好ましくは、貴金属および11族元素から選ばれる少なくとも1種であり、特に、Pt、Ru、Cuが好ましい。
M元素の含有量は、M元素の種類により適量は異なるが、通常、M元素の質量と触媒全質量の比、M元素の質量/触媒全質量であらわせば、1ppm以上90質量%以下、より好ましくは5ppm以上80質量%以下、より好ましくは10ppm以上60質量%以下である。上記範囲であれば、固体酸触媒のアクロレイン合成の性能を損なうことなく、本発明の効果が得られるため好ましい。
M元素を含む固体酸触媒の調製法は、固体酸調製時にM元素を含む化合物を添加しても良いし、予め調製された固体酸触媒にM元素含む化合物を含浸担持し、あるいは固体酸触媒とM元素を含む化合物を機械的に混合してから成形しても得られる。また、得られたM元素を含む触媒は、必要に応じて水素などを用いて還元処理してから使用することも出来る。
使用するM元素を含む化合物は、調製方法に応じ必要とされる物性、例えば水溶性等、を有している各種化合物から適宜選択される。M元素を含む化合物としては、例えば、貴金属および11族元素の酸化物、メタル、ハロゲン化物、硝酸塩、炭酸塩、水酸化物、有機貴金属化合物等が使用できる。具体的には、CuO、H2〔PtCl6〕・6H2O、Ru(NO3)3、Cu(NO3)2・3H2O、CuCO3、〔Pt(NH3)6〕(OH)4水溶液、〔Pd(NH3)4〕(OH)2、〔Ru(NH3)6〕(OH)3水溶液、〔Ir(NH3)6〕(OH)4水溶液、HAuCl4・4H2O、酢酸ロジウム等が例示される。
M元素を含有する固体酸触媒の形状は、限定されるものではなく、球状、柱状、リング状、または、鞍状であるとよく、その大きさは直径相当で通常、0.1mm〜10mm程度であると良い。
次に、本実施形態の触媒を使用したアクロレインの製造方法について説明する。本実施形態におけるアクロレインの製造方法は、固定床反応器、移動床反応器、流動層反応器等から任意に選択した反応器内でグリセリンを含んだ原料ガスと触媒を接触させる気相脱水反応によりアクロレインを製造するものである。
原料グリセリンは、精製品でも、粗製品でも、水溶液でもかまわない。反応原料ガスは、グリセリンのみで構成されているガスであっても良く、反応原料ガス中のグリセリン濃度を調整するためにグリセリン脱水反応に不活性なガスを含んでいても良い。不活性ガスには、水蒸気や窒素ガス、空気を例示することができ、特に水蒸気を添加すると触媒の寿命やアクロレインの収率に対して有利な効果が見られ、好適である。
この反応原料ガス中におけるグリセリン濃度は、0.1〜100モル%であれば良く、好ましくは1モル%以上であり、アクロレインの製造を経済的かつ高効率で行うためには、10モル%以上がより好ましい。
さらに、本発明のより高い効果を得るために、酸素または水素を反応原料ガスに含有させる事ができ、酸素または水素を含有させる場合には、夫々の濃度は、グリセリンの濃度、反応温度、M元素の種類及びその含有量などにより左右されるが、十分な効果を得るためには0.01モル%以上が好ましく、より好ましくは0.1モル%以上である。通常、入口ガス濃度で、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下であると、アクロレインの生産性を損なう事が無く、特に酸素を含有する場合には反応系内の燃焼範囲を回避するために好適であり、また水素においては反応生成ガス中の水素濃度が低くなり、分離・回収が不要になり、経済的に好ましい。また、グリセリンに対する割合が、夫々モル比で0.001以上1.0以下、より好ましくは0.01以上0.8以下である。
反応性ガスの流量は、単位触媒容積あたりの反応ガス流量(GHSV)で表すと100〜10000hr−1であると良い。好ましくは、5000hr−1以下であり、アクロレインの製造を経済的かつ高効率で、行うためには、3000hr−1以下がより好ましい。
反応温度は、200〜500℃であると良く、好ましくは、250〜450℃、更に好ましくは、300〜400℃である。
反応圧力は、グリセリンが凝縮しない範囲の圧力であれば特に限定されない。通常、0.001〜1MPaであると良く、好ましくは、0.01〜0.5MPaである。
次に、本実施形態における触媒の再生方法について説明する。本実施形態における触媒の再生方法は、活性の低下した触媒と酸素などの酸化性のガスを含む気体を、高温で接触させる事により行われる。接触させる形態は特に問わず、触媒を反応器から取出して行っても良いし、脱水反応と同じ反応器内で流通させるガスを切換えることで行っても構わない。脱水反応を固定床で行っている場合には、触媒の抜出し・再充填などの手間がかからない後者の方が簡便であり、推奨される。以下、特に断りのない場合には、固定床での触媒再生の実施形態について説明する。
酸化性ガスとして酸素を用いる場合は空気中の酸素を用いるのが安価であるが、窒素や二酸化炭素、水蒸気等の不活性ガスを同伴させても良い。特に、空気を接触させる事で急激な発熱が懸念される場合には、酸素濃度を調整するために不活性ガスを用いる事が推奨される。
なお、酸化性ガスを流通させる前に、窒素や水蒸気等の酸化性でないガスを流通させる処理や、水素を含むガスを流通させる処理を行っても良く、特に後者はM元素に水素活性化能を有する元素を用いた場合には好適である。
再生処理条件は、触媒を構成している固体酸の種類、含まれているM元素の種類や量等、による影響を受ける。さらに、反応管の内径や厚み、熱媒の種類や循環量等、による影響もあるため、予めテストを行い、適切な条件を決めるのが好ましい。
炭素質物質を、再生処理における発熱による触媒への熱劣化や反応器の局部的な急激な発熱による毀損等を防止しながら燃焼除去するためには、発熱量を抑制して適当な温度に制御しながら実施する必要がある。従って、炭素質物質の量が多いほど、再生処理に長時間を要する事になる。
発熱量を抑制するには、再生処理に用いるガスに含まれる酸素濃度、SV、温度を調整する等の方法が挙げられ、夫々、0.01〜21モル%、100〜10000hr−1、200〜500℃の範囲から適宜選択すればよい。予想外の急激な発熱による事故を防ぐためには、触媒層の温度を確認しながら徐々に酸素濃度を上げていく方法が推奨される。
一方、本脱水反応で蓄積した炭素質物質を完全に除去するためには、触媒が脱水反応よりも高温に曝される必要がある。炭素質物質の燃焼熱により触媒の温度上昇が再生に必要な温度に到達すれば上り過ぎないように調整すればよいが、酸素濃度を挙げても十分な温度に到達せず、炭素質物質が残存して再生が不十分な場合には、再生時の温度を上げて実施すればよい。再生時の温度を上げた場合には、再生終了後に脱水反応を行うためには、温度を下げる必要があり、温度の調整に時間がかかり、また昇温にエネルギーが必要になるため、脱水反応工程と再生処理工程の温度差が少ない方が経済的に好ましく、同一温度で実施するのがより好ましい。
M元素を含む固体酸触媒を用いると、触媒上への炭素質物質の蓄積が軽減される、あるいは蓄積する炭素質物質の燃焼温度が低下されるのは、以下の理由によると推測される。
(1)反応または再生処理中に、触媒上へ付着した炭素質物質がM元素により直接に変質あるいは分解作用を受ける、(2)M元素により活性化した反応ガス中の酸素または水素が、炭素質物質を変質または分解する、(3)再生工程において、M元素が酸素を活性化することにより炭素質物質の燃焼温度が低温にシフトする、(4)M元素自身の酸化による発熱で触媒温度が上昇して、炭素質物質の燃焼が促進される、等の作用によるものと推測される。
M元素の中でも、Cuは安価で有るばかりでなく、酸素存在下では270℃付近で容易に酸化される事が知られており、酸化による発熱が蓄積した炭素質物質の燃焼を促進する作用と生じた酸化銅による炭素質物質の酸化が期待され好ましい。また、CuOは反応中に容易に金属に還元されるため、水素還元などの特別な処理が不要である。
本発明によれば、M元素を含むことにより、(1)脱水反応の単位時間あたりの炭素質物質の蓄積量が抑制されるため、触媒寿命が延長される、(2)M元素を含まない固体酸触媒に比べて同一脱水反応時間に対する再生に必要な時間が短縮される、(3)炭素質物質の燃焼温度が低下するため、再生に必要とされる温度が低くなり、脱水反応と再生時の温度差が少なく、再生処理における温度の昇降温が少なくなる、若しくは不要になる事が期待される。
酸素若しくは水素活性化能を有するM元素を含む固体酸触媒を用いて、必要に応じ酸素または水素の共存下で脱水反応を実施することにより、触媒上への炭素質物質の蓄積を軽減させ触媒寿命の延長、または蓄積した炭素質物質の燃焼温度を低下させ再生処理での時間短縮ができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下ことわりのない場合、「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」をそれぞれ示すものとする。
(触媒製造例1)
0.58gのNaOHと1.95gのNaAlO2を蒸留水15.00gに順次溶解し、更に、10.15gの40質量%水酸化テトラ−n−プロヒルアンモニウム水溶液を蒸留水に添加した。そして、この溶液に蒸留水を加えて、全量が30mlの含浸液を調製した。
次に、シリカ成形体としてシリカビーズ(富士シリシア化学社製「キャリアクトQ−50」、10〜20メッシュ、平均細孔径50nm)を使用し、120℃で1日間乾燥した30gのシリカビーズを含浸液に1時間含浸させた。その後、含浸したシリカビーズを100℃の湯浴上に設置した蒸発皿上で乾燥させた後、更に80℃、窒素気流下で5時間乾燥して、結晶化に必要なNa、Al結晶化剤をシリカビーズに担持させ、結晶性メタノシリケート前駆体を得た。
担持工程で得た前駆体を容積100mlのテトラフルオロエチレン製のジャケット付坩堝の中空部に配置し、坩堝の底部に1.00gの蒸留水を入れ、この坩堝を180℃の電気炉に8時間静置した。
結晶化工程を経た固形物を、60℃の1mol/L硝酸アンモニウム水溶液300gに浸潰して1時間援持した後、上澄み液を廃棄した。この操作を複数回繰り返した。その後、固形物を水洗した。
イオン交換工程後の固形物を、空気気流中において540℃で3.5時間焼成した。この焼成により、H型MFIである触媒Aを得た。
(触媒製造例2)
予め120℃で乾燥させておいた30gの触媒Aと、M元素としてPtを0.1質量%含有する〔Pt(NH3)6〕(OH)4水溶液(以下、M元素含有液と称する事もある)を調製した。触媒Aに、0.30gのM元素含有液を22.8gのイオン交換水で希釈した水溶液(以下、含浸液と称する事もある)を用いて蒸発皿上で蒸発・乾固した後、空気雰囲気中で120℃で10時間乾燥し、さらに500℃で5時間の焼成を行った。得られた触媒前駆体をH2/N2=5vol%/95vol%の水素−窒素ガス500ml/minの流量で、400℃−5時間の条件で還元処理を行う事により、M元素として0.001質量%のPtを含む触媒B−1を得た。
(触媒製造例3)
触媒製造例2において、触媒Aを29.997g、M元素含有液を3.0g、イオン交換水を20.1gとした以外は、同様の操作により0.01質量%のPtを含む触媒B−2を得た。
(触媒製造例4)
触媒製造例2において、触媒Aを39.96g、Ptを0.5質量%含むM元素含有液を8.0g、イオン交換水を20.0gとした以外は、同様の操作により0.1質量%のPtを含む触媒B−3を得た。
(触媒製造例5)
触媒製造例3において、M元素としてPdを0.1質量%含有する〔Pd(NH3)4〕(OH)2水溶液をM元素含有液として3.0g、イオン交換水を18.0gとした以外は、同様の操作により0.01質量%のPdを含む触媒B−4を得た。
(触媒製造例6)
触媒製造例3において、M元素としてRuを0.1質量%含有する〔Ru(NH3)6〕(OH)3水溶液をM元素含有液として3.0g、イオン交換水を18.0gとした以外は、同様の操作により0.01質量%のRuを含む触媒B−5を得た。
(触媒製造例7)
触媒製造例3において、M元素としてIrを0.1質量%含有する〔Ir(NH3)6〕(OH)4水溶液をM元素含有液として3.0g、イオン交換水を18.0gとした以外は、同様の操作により0.01質量%のIrを含む触媒B−6を得た。
(触媒製造例8)
予め120℃で乾燥させておいた30gの触媒Aと、M元素として硝酸銅・3水和物1.74gを21.0gのイオン交換水で希釈した水溶液を含浸液として用いて蒸発皿上で蒸発・乾固した後、空気雰囲気中で120℃で10時間乾燥し、さらに500℃で5時間の焼成により、M元素として1.5質量%のCuを含む触媒B−7を得た。
(触媒製造例9)
触媒製造例8において、硝酸銅を12.54gとした以外は、同様の操作によりM元素として10質量%のCuを含む触媒B−8を得た。
(触媒製造例10)
触媒製造例2において、イオン交換水19.5gに塩化金酸・4水和物0.063gを含む水溶液を含浸液として用いた以外は、同様の操作によりM元素として0.1質量%のAuを含む触媒B−9を得た。
(触媒製造例11)
触媒製造例10において、イオン交換水を19.2gに、塩化金酸・4水和物を0.627gとした以外は、同様の操作によりM元素として1質量%のAuを含む触媒B−10を得た。
触媒製造例6において、M元素としてRuを0.5質量%含有する〔Ru(NH3)6〕(OH)3水溶液をM元素含有液として6.0g、イオン交換水を15.0gとした以外は、同様の操作により0.1質量%のRuを含む触媒B−11を得た。
(アクロレインの製造例1)
上記触媒製造例により得られた触媒、触媒Aおよび触媒B−1〜B−10を用いて固定床反応器を使用した次の方法により、グリセリンを脱水してアクロレインを合成した。
先ず、実施例または比較例の触媒15mlを充填したステンレス製反応管(内径10mm、長さ500mm)を固定床反応器として準備し、この反応器を360℃の塩浴に浸漬した。その後、反応器内に窒素を61.5ml/minの流量で30分間流通させた後、80質量%グリセリン水溶液の気化ガスと窒素からなる反応ガス(反応ガス組成:グリセリン27mol%、水34mol%、窒素39mol%)を632hr−1の流量で流通させた。反応器内に反応ガスを流通させてから30〜60分および150〜180分の各30分間における流出ガスを冷却液化して捕集した(以下、「捕集した流出ガスの冷却液化物」を「流出物」と称する)。グリセリン水溶液の供給のみを停止して30分間経過後に、反応管から触媒を抜出した。
そして、ガスクロマトグラフィ(GC)により、流出物の定性および定量分析を行った。GCによる定性分析の結果、グリセリン、アクロレインと共に1−ヒドロキシアセトンが検出された。また、定量分析結果から、転化率、アクロレイン収率を算出した。ここで、転化率は、(1−(捕集流出物中のグリセリンのモル数)/(30分間で反応器に流入させたグリセリンのモル数))×100、で算出される値である。また、アクロレインの収率は、((アクロレインのモル数)/(30分間に反応器に流入させたグリセリンのモル数))×100、で算出される値である。
反応結果を表1に示す。
(アクロレインの製造例2)
触媒Aおよび触媒B−3を用いて反応を7時間継続し、6.5−7.0時間の30分間における流出ガスを冷却液化して捕集した以外は、アクロレインの製造方法1と同様に行った。
反応結果を表2に示す。
(アクロレインの製造例3)
触媒A、触媒B−3および触媒B−11を用い窒素を空気に変えて、さらに24時間反応を継続し、23.5−24.0時間の30分間における流出ガスを冷却液化して捕集した以外は、アクロレインの製造方法1と同様に行った。
反応結果を表3に示す。
(アクロレインの製造例4)
触媒Aおよび触媒B−3を用いてアクロレインの製造例2と同様に7時間反応を継続した後、反応管を塩浴に浸漬したまま窒素61.5ml/minで30分間流通させ、次に空気を61.5ml/minで16時間流通させて反応管内での触媒再生を行った。続いて、アクロレインの製造例2と同様に行った以外は、アクロレインの製造方法1と同様に行った。
反応結果を表4に示す。
(反応後触媒の示差熱分析)
反応後に抜出した触媒を、熱質量−示差熱分析(TG−DTA)によって触媒に付着した炭素質物質を、室温から600℃まで空気流通下10℃/minで昇温後20分保持の条件で測定した。 分析結果を表5に示す。
Figure 2008137950
Figure 2008137950
Figure 2008137950
Figure 2008137950
Figure 2008137950
表1〜4に示すように、M元素含んでいない比較例に対して、実施例のアクロレイン収率は、同等かそれ以上である。さらに、表5に示すように、M元素を含む実施例の触媒は、質量減少率、つまり炭素質物質の蓄積量が少ない、あるいは発熱のピーク温度が低温にシフトしている事が分かる。
再生処理時間が短縮される事で、化成器の実稼働時間が長くなる事が期待される。あるいは、複数の反応器を用いて、ある反応器が再生処理中は他の反応器で脱水反応を行うことにより継続的にアクロレインを製造するなどの方法においても、必要となる化成器の数が少なくなる事が期待される。
コーキングにより活性の低下した触媒の再生処理において、蓄積した炭素質物質の燃焼温度が脱水反応温度より高温であるため、触媒温度を上げてから再生処理を行い、該処理終了後に触媒温度を下げてから脱水反応を再開するような手順が必要になる場合がある。また、再生処理中に短時間に炭素質物質の燃焼が起こると、その発熱により触媒が熱劣化による活性低下を起こしたり、反応器が局部的な熱負荷による変形や破損の恐れがあるため、発熱を制御しながら長時間かけて除去する方法の実施が必要になる場合がある。
しかし、本発明によれば、脱水反応温度と再生処理温度の差が少ない、より好ましくは同一温度で実施することや、触媒上への炭素質物質の蓄積量を軽減することにより触媒寿命を延ばす、あるいは再生に必要とされる時間を短縮する事が期待される。
前記特許文献1や特許文献2に開示されているように、固体酸触媒を使用したグリセリン脱水反応でアクロレインを製造できるが、より効率的に長期間安定してアクロレインが高収率で製造することができれば、従来からアクロレインを原料として製造できることが知られているアクリル酸、1,3−プロパンジオール、アリルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、メチオニン等のアクロレイン誘導体を低コストで製造できることが見込まれる。
グリセリンからのアクロレインの製造において、酸素若しくは水素活性化能を有するM元素を含む固体酸触媒を用いて、必要に応じ酸素または水素の共存下で脱水反応を実施することにより、触媒上への炭素質物質の蓄積を軽減させ触媒寿命の延長、または蓄積した炭素質物質の燃焼温度を低下させ再生処理での時間短縮ができる。

Claims (7)

  1. グリセリンからアクロレインを生成する脱水反応において、触媒成分に酸素若しくは水素活性化能を有する元素(M元素とする)を含む固体酸触媒を用いることを特徴とするアクロレインの製造方法。
  2. 前記固体酸触媒が、触媒全体に対するM元素の割合が1ppm<M元素質量/触媒全体質量<90質量%であることを特徴とする請求項1記載のアクロレインの製造方法。
  3. 前記触媒のM元素が、貴金属および11族から選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とする請求項1〜2記載のアクロレインの製造方法。
  4. 前記固体酸触媒が、結晶性メタロシリケート、金属酸化物および粘土鉱物から選ばれる少なくとも1種の固体酸触媒であることを特徴とする請求項1〜3記載のアクロレインの製造方法。
  5. 前記M元素が、貴金属および11族元素として、Pt、Pd、Ru、Rh、Ir、Cuから選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とする請求項1〜4記載のアクロレインの製造方法。
  6. 請求項1〜5記載のM元素を含む固体酸触媒を用いてグリセリンからアクロレインを製造するに際して、グリセリンの脱水反応工程と触媒の再生工程を含むアクロレインの製造方法。
  7. 請求項1〜5記載のグリセリンからのアクロレイン製造用固体酸触媒。
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