JP2008137910A - グリニヤール試薬の製造法 - Google Patents
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Abstract
【効果】有毒な水銀化合物を触媒として使用することなく、各種の化学薬品及び医薬品を製造するための原料として有用な置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬を、高収率且つ環境保全上問題なく安全に製造することができる。
【選択図】なし
Description
R12R13R14Si− (6)
〔式(6)中、R12、R13及びR14は、炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、R12、R13及びR14は、同一でも異なっていてもよい。〕で示される。
塩化銅、臭化銅、シアン化銅、LiCuCl4、塩化ニッケル及び塩化コバルト等の触媒を共存させることもできる。なお、本発明の置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬の一般的製造法を以下に示すが、本発明はこの製造法に限定されるものではない。
〔置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬の一般的製造法〕
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機及び滴下ロートを備えた4つ口フラスコに削状マグネシウム、エーテル系溶媒、触媒及び少量の置換プロパルギルハライドを仕込み、加温して反応を開始させる。室温以下に冷却し、これに、置換プロパルギルハライド及びエーテル系溶媒の混合液を、室温以下で、反応が激しくならない程度の速度で滴下する。さらに同温度でマグネシウムが完全に消費或いは反応が進行しなくなるまで反応を続ける。反応終了後、10℃以下に冷却して、置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬を得る。
(1)式(1)
で示される置換プロパルギルハライドとマグネシウムを、塩化亜鉛、臭化亜鉛又はヨウ化亜鉛から選ばれた少なくとも1種のハロゲン化亜鉛の存在下反応させることを特徴とする、
式(2)
で示される置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬の製造法。
(2)式(1)
で示される置換プロパルギルハライドとマグネシウムを、塩化亜鉛、臭化亜鉛又はヨウ化亜鉛から選ばれた少なくとも1種のハロゲン化亜鉛を置換プロパルギルハライドに対して0.001〜0.1倍モルの存在下反応させることを特徴とする、
式(2)
で示される置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬の製造法。
(3)式(1)
で示される置換プロパルギルハライドとマグネシウムを、塩化亜鉛、臭化亜鉛又はヨウ化亜鉛から選ばれた少なくとも1種のハロゲン化亜鉛の存在下、ジエチルエーテル溶媒中で反応させることを特徴とする、
式(2)
で示される置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬の製造法。
(4)式(1)
で示される置換プロパルギルハライドとマグネシウムを、塩化亜鉛、臭化亜鉛又はヨウ化亜鉛から選ばれた少なくとも1種のハロゲン化亜鉛を置換プロパルギルハライドに対して0.001〜0.1倍モルの存在下、ジエチルエーテル溶媒中で反応させることを特徴とする、
式(2)
窒素ガスで置換した100ml栓付三角フラスコにグリニヤール試薬約3gを正確に秤取る。これに水20mlを注加してグリニヤール試薬を分解した後、指示薬として0.1%チモールブルー/エタノール溶液を数滴加え、0.1N塩酸水溶液で滴定する。グリニヤール試薬の濃度は式(6)で計算される。
式(6)中、
A:グリニヤール試薬の濃度(モル/kg)、
V:0.1N塩酸水溶液の滴定量(ml)、
f:0.1N塩酸水溶液の力価、
S:グリニヤール試薬の試料量(g)、
を示す。
PG(1):3−トリメチルシリルプロパルギルブロミド
PG(2):プロパルギルブロミド
PG(3):2−ブチニルクロリド
PG(4):プロパルギルヨージド
PG(5):3−エトキシプロパルギルブロミド
PG(6):4−フェニル−2−ブチニルブロミド
PG(7):4−(4−メトキシフェニル)−2−ブチニルブロミド
PG(8):3−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)プロパルギルブロミド
PG(9):4−メトキシメトキシ−2−ブチニルクロリド
PG(10):3−トリイソプロピルシリルプロパルギルクロリド
PG(11):3−(t−ブチルジメチルシリル)プロパルギルブロミド
PG(12):3−フェニルプロパルギルクロリド
PG(13):4,4−ジメチル−2−ペンチニルクロリド
PG(14):2−オクチニルブロミド
PG(15):3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロパルギルクロリド
〔実施例1〜6〕3−トリメチルシリルプロパルギルマグネシウムブロミドを主成分とするグリニヤール試薬の製造
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機及び滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル25g、臭化亜鉛(添加量は表1に記載)及びPG(1)(3−トリメチルシリルプロパルギルブロミド)5.73g(0.03モル)を仕込み、30℃に加温して反応を開始させた。15℃に冷却し、これに、PG(1)185.41g(0.97モル)及びジエチルエーテル715gの混合液を、10〜20℃で5時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間反応を続けた。反応終了後、10℃以下に冷却して、3−トリメチルシリルプロパルギルマグネシウムブロミドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表1に示す。なお、置換プロパルギルハライドの使用量に対するグリニヤール試薬の収率は式(7)により計算した。
R(%)=A×W/m (7)
式(7)中、
R:置換プロパルギルハライドの使用量に対するグリニヤール試薬の収率(%)、
A:グリニヤール試薬の濃度(モル/kg)
W:グリニヤール試薬の収量(kg)、
m:置換プロパルギルハライドの使用量(モル)
を示す。
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実施例 : 臭化亜鉛 : グリニヤール試薬
: 添加量 : 添加量 : 濃度 : 収率
: g : モル : モル/kg : %
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1 : 0.23 : 0.001 : 0.95 : 90.8
2 : 1.13 : 0.005 : 0.97 : 92.8
3 : 2.25 : 0.01 : 0.97 : 92.9
4 : 4.5 : 0.02 : 0.98 : 94.1
5 : 11.3 : 0.05 : 0.97 : 93.8
6 : 22.5 : 0.1 : 0.96 : 93.9
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〔実施例7及び8〕
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた1000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル25g、置換プロパルギルハライド(原料名は表2に記載)(0.03モル)及びジブロムエタン0.3gを仕込み、30℃に加温して反応を開始させた。10℃に冷却し、ハロゲン化亜鉛(触媒名は表2に記載)(0.02モル)を添加して、これに、置換プロパルギルハライド(原料名は表2に記載)(0.97モル)及びジエチルエーテル345gの混合液を、10℃以下で7時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間反応を続けた。反応終了後、置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表2に示す。
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実施例 :置換プロパルギルハライド: 触媒 : グリニヤール試薬
: : : 濃度 : 収率
: : : モル/kg : %
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7 : PG(2) : 塩化亜鉛 : 1.82 : 93.9
8 : PG(3) : 臭化亜鉛 : 1.90 : 92.6
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〔実施例9〜13〕
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル20g、ハロゲン化亜鉛(触媒名は表3に記載)(0.03モル)及び置換プロパルギルハライド(原料名は表3に記載)(0.03モル)を仕込み、室温下(20℃)で反応を開始させた。0℃に冷却し、これに、置換プロパルギルハライド(原料名は表3に記載)(0.97モル)及びジエチルエーテル720gの混合液を、0〜5℃で10時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間反応を続けて、置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表3に示す。
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実施例 :置換プロパルギルハライド: 触媒 : グリニヤール試薬
: : : 濃度 : 収率
: : : モル/kg : %
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9 : PG(4) : ヨウ化亜鉛: 0.95 : 89.3
10 : PG(5) : 臭化亜鉛 : 1.01 : 94.4
11 : PG(6) : 臭化亜鉛 : 0.96 : 94.1
12 : PG(7) : 塩化亜鉛 : 0.93 : 93.7
13 : PG(8) : 塩化亜鉛 : 0.92 : 92.7
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〔実施例14〜17〕
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル20g、ハロゲン化亜鉛(触媒名は表4に記載)(0.02モル)及び置換プロパルギルハライド(原料名は表4に記載)(0.03モル)を仕込み、30℃に加温して反応を開始させた。20℃に冷却し、これに、置換プロパルギルハライド(原料名は表4に記載)(0.97モル)及びジエチルエーテル720gの混合液を、10〜20℃で6時間かけて滴下した。さらに同温度で2時間反応を続けた。反応終了後、10℃以下に冷却して、置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表4に示す。
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実施例 :置換プロパルギルハライド: グリニヤール試薬
: : 濃度 : 収率
: : モル/kg : %
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14 : PG(9) : 1.02 : 93.6
15 : PG(10) : 0.93 : 93.0
16 : PG(11) : 0.92 : 92.2
17 : PG(12) : 1.02 : 93.8
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〔実施例18〕4,4−ジメチル−2−ペンチニルマグネシウムクロリドを主成分とするグリニヤール試薬の製造
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム23.09g(0.95モル)、ジエチルエーテル20g、塩化亜鉛2.73g(0.02モル)及びPG(13)3.92g(0.02モル)を仕込み、30℃で反応を開始させた。15℃に冷却し、これに、PG(13)126.7g(0.97モル)及びジエチルエーテル720gの混合液を、10〜20℃で6時間かけて滴下した。さらに同温度で2時間反応を続けた。反応終了後、10℃以下に冷却して、4,4−ジメチル−2−ペンチニルマグネシウムクロリドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表5に示す。
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル30g、臭化亜鉛6.76g(0.03モル)及びPG(14)5.67g(0.03モル)を仕込み、20℃で反応を開始させた。10℃に冷却し、これに、PG(14)183.43g(0.97モル)及びジエチルエーテル1470gの混合液を、10〜20℃で10時間かけて滴下した。さらに同温度で2時間反応を続けた。反応終了後、10℃以下に冷却して、2−オクチニルマグネシウムブロミドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表5に示す。
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム29.17g(1.2モル)、ジエチルエーテル30g、PG(15)7.22g(0.02モル)及びヨウ素0.3gを仕込み、30℃で反応を開始させた。15℃に冷却し、臭化亜鉛4.5g(0.02モル)を添加して、これに、PG(15)233.47g(0.97モル)及びジエチルエーテル710gの混合液を、10〜20℃で6時間かけて滴下した。さらに同温度で2時間反応を続けた。反応終了後、不溶物を窒素雰囲気下で濾過して除き、3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロパルギルマグネシウムクロリドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表5に示す。
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル20g及び〔実施例5〕で得られた3−トリメチルシリルプロパルギルマグネシウムブロミドを主成分とするグリニヤール試薬2.0g(2ミリモル)を仕込み、20℃でマグネシウムを活性化した。10℃に冷却し、臭化亜鉛6.76g(0.03モル)を添加して、これに、PG(1)192.17g(1モル)及びジエチルエーテル720gの混合液を、10〜20℃で7時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間反応を続けた。反応終了後、10℃以下に冷却して、置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表5に示す。
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実施例 :置換プロパルギルハライド: グリニヤール試薬
: : 濃度 : 収率
: : モル/kg : %
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18 : PG(13) : 1.00 : 94.5
19 : PG(14) : 0.97 : 93.2
20 : PG(15) : 0.53 : 93.8
21 : PG(1) : 0.97 : 93.5
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〔比較例1〕触媒を使用しない3−トリメチルシリルプロパルギルマグネシウムブロミドを主成分とするグリニヤール試薬の製造
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル25g及びPG(1)(3−トリメチルシリルプロパルギルブロミド)5.73g(0.03モル)を仕込み、30℃でマグネシウムを活性化した。15℃に冷却し、これに、PG(1)185.41g(0.97モル)及びジエチルエーテル715gの混合液を、10〜20℃で5時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間反応を続けたが、マグネシウムは全く消費されず、PG(1)とマグネシウムの反応が進行しなかった。
窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた2000mlの4つ口フラスコに削状マグネシウム24.31g(1.0モル)、ジエチルエーテル20g、塩化水銀(I)4.72g(0.02モル)及び置換プロパルギルハライド(原料名は表6に記載)(0.03モル)を仕込み、30℃に加温して反応を開始させた。10℃に冷却し、これに、置換プロパルギルハライド(原料名は表6に記載)(0.97モル)及びジエチルエーテル720gの混合液を、10℃以下で7時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間反応を続けた。反応終了後、置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬を得た。結果を表6に示す。
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比較例 :置換プロパルギルハライド: グリニヤール試薬
: : 濃度 : 収率
: : モル/kg : %
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 : PG(1) : 0(生成せず) : 0
2 : PG(1) : 0.81 : 77.8
3 : PG(4) : 0.86 : 80.4
4 : PG(10) : 0.76 : 76.0
5 : PG(12) : 0.82 : 75.4
6 : PG(14) : 0.83 : 79.5
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〔参考例1〕
窒素雰囲気下、温度計,還流冷却器,攪拌機及び滴下ロートを備えた300mlの4ツ口フラスコに、ケイ皮アルデヒド13.42g(0.1モル)、テトラヒドロフラン[THF]50mlを仕込み、0℃で実施例7で得られたプロパルギルマグネシウムブロミドを主成分とするグリニヤール試薬溶液(濃度1.82モル/kg)65.93g(0.12モル)を3時間かけて滴下した。反応液を40℃まで加熱し、同温度で3時間反応を続けた。反応終了後、反応液を塩酸で分解し、生成物をジエチルエーテルで抽出し、HPLCで分析したところ、6−フェニル−4−ヘキシノール(プロパルギル基付加体)と6−フェニル−1,2−ヘキサジエン−4−オール(アレニル基付加体)が10:1の比率で生成していることを確認した。
温度計,還流冷却器,攪拌機及び滴下ロートを備えた300mlの4ツ口フラスコに、ケイ皮アルデヒド13.42g(0.1モル)、THF50mlを仕込み、0℃で実施例19で得られた2−オクチニルマグネシウムブロミドを主成分とするグリニヤール試薬溶液123.7g(0.12モル)を3時間かけて滴下した。反応液を40℃まで加熱し、同温度で5時間反応を続けた。反応終了後、反応液を塩酸で分解し、生成物をジエチルエーテルで抽出し、HPLCで分析したところ、11−フェニル−6−ウンデシン−9−オール(プロパルギル基付加体)と6−フェニル−3−ペンチル−1,2−ヘキサジエン−4−オール(アレニル基付加体)が1:1の比率で生成していることを確認した。
Claims (2)
- 式(1)
で示される置換プロパルギルハライドとマグネシウムを、塩化亜鉛、臭化亜鉛又はヨウ化亜鉛から選ばれた少なくとも1種のハロゲン化亜鉛の存在下反応させることを特徴とする、
式(2)
で示される置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬の製造法。 - ハロゲン化亜鉛を、置換プロパルギルハライドに対して0.1〜10モル%使用することを特徴とする、請求項1に記載の置換プロパルギルマグネシウムハライドを主成分とするグリニヤール試薬の製造法。
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