JP2008137725A - ワンタッチ開封カートン - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の開封方法に比べて、斬新さを与えるとともに、カートンの開封機構を根本的に見直して、カートンの一部を押下することにより、蓋部を回動させて開封可能なカートンを提供することを課題とする。
【解決手段】箱体にヒンジを介して連設された蓋部を有するカートンにおいて、前記蓋部の前記ヒンジ上方部分から、前記箱体の前方へと少なくとも1の可動面を延設するとともに、前記可動面の略中央部分に当接する支点を前記箱体に形成することにより、前記可動面と前記支点とからなる略シーソー形状の梃子を形成したカートンであって、前記可動面の一端部分を押下することにより、前記支点を介して、前記可動面の他端部分を上昇せしめ、該可動面の他端部分の上昇に伴い、前記蓋部のヒンジ上方部分が持ち上げられることにより、前記ヒンジを軸に前記蓋部が回転して、蓋部を開封することを特徴とする、ワンタッチ開封カートンである。
【選択図】図1

Description

本発明は、箱体にヒンジを介して連設された蓋部を有するカートンに関する。
従来より、箱体2にヒンジHを介して連設された回動自在(開閉自在)な蓋部1を有するカートン10が知られている。例えば、図21に示すように、内容物を収容した箱体2の、開口Kを覆うように、蓋部1が形成され、該蓋部1を上方へと持ち上げて、内容物を取り出すカートン10が挙げられる。
このようなカートン10は蓋部1の開封時、蓋部1の先端を直接つまんで上方へと持ち上げることによりカートン10の開封を行い、内容物を取り出した後、再び蓋部1を下方へと閉じる一連の動作によりカートン10の開閉封を行うものである(例えば、特許文献1)。
特開2000−142665号公報
しかし、この種のカートン10の開閉封の操作は、蓋部1を手でつまみ持ち上げて蓋部1の開封を行なう操作をおこなうことが常識化しており、カートン10の開封操作に楽しみがなく斬新さに欠けるものがある。このため、蓋部1を開封すると、蓋部1の内側のパネルが飛び出すなど、様々な工夫を施して蓋部1の開封操作に斬新なアイデアを追及する工夫がなされている。
本発明においては、カートン10の蓋部1の開封機構を根本的に見直すことにより、従来の蓋部1の開封方法に比べて、斬新さを与えるとともに、さらには、簡単な押し操作により蓋部1の開封を行なうことが可能なワンタッチ開封カートン10を提供することを課題とする。
そこで、これらの課題を解決するため、本発明の請求項1記載の発明は、箱体にヒンジを介して連設された蓋部を有するカートンにおいて、前記蓋部の前記ヒンジ上方部分から、前記箱体の前方へと少なくとも1の可動面を延設するとともに、前記可動面の略中央部分に当接する支点を前記箱体に形成することにより、前記可動面と前記支点とからなる略シーソー形状の梃子を形成したカートンであって、前記可動面の一端部分を押下することにより、前記支点を介して、前記可動面の他端部分を上昇せしめ、該可動面の他端部分の上昇に伴い、前記蓋部のヒンジ上方部分が持ち上げられることにより、前記ヒンジを軸に前記蓋部が回転して、蓋部を開封することを特徴とする、ワンタッチ開封カートンである。
また、請求項2記載の発明は、前記支点における、前記可動面と前記箱体のフラップとを、係合することにより、前記可動面の支点を固定して蓋部の開閉封を確実に行なうことを特徴とする、ワンタッチ開封カートンである。
また、請求項3記載の発明は、前記支点における、前記可動面と前記箱体のフラップとの係合は、前記可動面に形成した係合孔へと、前記フラップに形成した凸部を挿入して係合したことを特徴とする、ワンタッチ開封カートンである。
また、請求項4記載の発明は、前記蓋部を前記箱体へとリクローズ可能な掛止部を有することを特徴とする、ワンタッチ開封カートンである。
また、請求項5記載の発明は、前記掛止部は、前記可動面に形成された掛止溝と、前記蓋体に形成された掛止片とからなり、前記掛止溝が前記可動面の押下箇所に形成されることにより、前記蓋部の開封に伴い前記蓋部のロックを自動的に解除することを特徴とする、ワンタッチ開封カートンである。
また、請求項6記載の発明は、前記カートンが1枚のシートからなることを特徴とする、ワンタッチ開封カートンである。
本発明の請求項1記載の発明によれば、箱体にヒンジを介して連設された蓋部を有するカートンにおいて、前記蓋部の前記ヒンジ上方部分から、前記箱体の前方へと少なくとも1の可動面を延設するとともに、前記可動面の略中央部分に当接する支点を前記箱体に形成することにより、前記可動面と前記支点とからなる略シーソー形状の梃子を形成したカートンであって、前記可動面の一端部分を押下することにより、前記支点を介して、前記可動面の他端部分を上昇せしめ、該可動面の他端部分の上昇に伴い、前記蓋部のヒンジ上方部分が持ち上げられることにより、前記ヒンジを軸に前記蓋部が回転して、蓋部を開封することを特徴とするから、カートンの一部分を押すことにより、蓋部が上方へと回転して開封する構成である。よって、蓋部を手でつまみ持ち上げる従来のカートン構成とは異なり、押ボタンを押下してワンタッチで開封することが可能なカートンを提供することが可能である。
また、請求項2記載の発明は、前記支点における、前記可動面と前記箱体のフラップとを、係合することにより、前記可動面の支点を固定して蓋部の開閉封を確実に行なうことが可能である。
また、請求項3記載の発明は、前記支点における、前記可動面と前記箱体のフラップとの係合は、前記可動面に形成した係合孔へと、前記フラップに形成した凸部を挿入して係合したことを特徴とする簡単な構成により、前記可動面の支点を固定して蓋部の開閉封を確実に行なうことが可能である。
また、請求項4記載の発明は、前記蓋部を前記箱体へとリクローズ可能な掛止部を有することを特徴とするから、押ボタンを押下して蓋部をワンタッチで開封することが可能であるとともに、蓋部を箱体へとリクローズすることが可能なワンタッチ開封カートンを提供することが可能である。
また、請求項5記載の発明は、前記掛止部は、前記可動面に形成された掛止溝と、前記蓋体に形成された掛止片とからなり、前記掛止溝が前記可動面の押下箇所に形成されることにより、前記蓋部の開封操作のみで蓋部のロックを自動的に解除することが可能である。
また、請求項6記載の発明は、前記カートンが1枚のシートからなることを特徴とするから、複数のパーツを用いることなく、1枚のシートから、ワンタッチで蓋部を開封可能なカートンを提供することが可能である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。
本発明のワンタッチ開封カートン10(カートン10)の一例としてのカートン10は、図1(a)に示すように、カートン10の蓋部1が、カートンの箱体2の開口Kを覆う閉封状態から、カートン10のプッシュボタン3を押すと、図1(b)に示すように、蓋部1がヒンジHを軸に回転して開封する構成である。
よって、蓋部1をつまんだ状態で持ち上げて開封する従来のカートンとは異なり、カートン10の一部に形成された押ボタン3を押下する操作により、突如、蓋部1が持ち上がって開封するため、消費者に驚きと斬新さを与えることが可能である。また、ボタン3を押下するだけの簡単な操作により、ワンタッチでカートン10の開封を行なうことが可能である。
このような本発明のカートン10の構成を以下に説明する。
本発明のカートン10の一例としては、図2に示すように、1枚からなる平面状のブランク20を、後述する、折り込み貼り合せることにより、箱体2と、蓋部1とからなる、蓋部1をワンタッチで開封可能なカートン10を形成することが可能である。なお、ブランク20に図示された、斜線部分は、貼り合せ箇所を示し、点線の斜線部分は、裏面での貼り合せ箇所を示す。
まず、前記ブランク20は、詳しくは、カートン10の箱体2となる上下前後(11,13,12,14)の4面がそれぞれ縦一列に連設され、これらの面からはさらに左右へと側面フラップ15が連設されている。
そして、前記上面11には、内容物を取り出すための略四角形状の開口Kが形成され、さらに上面11の上方部分(前方部分)には、上面11から前面12にかけて円形状の孔Pが形成されている。また、前記上面11の下方部分(後方部分)からは、折罫を介してヒンジ貼合面16が延設されている。
特に、前記底面13の左右辺から連設された側面フラップ15は、該側面フラップ15の略中央部分が凸形状32(凸部分32)からなる凸フラップ30を形成しており、該凸フラップ30の凸部分32を支点Tとして、後述する、可動面50Cの一端と他端とが交互に上下運動する、シーソー形状からなる梃子を形成するものである。
次に、前記ブランク20のうち、カートン10の蓋部1、および該蓋部1を開封するための可動面50について説明する。
前記ブランク20の、前記箱体2を構成する前記後面14からは、さらに蓋面19が延設されている。そして、該蓋面19の先端からは、さらに複数の面からなる可動面50が延設されている。
該可動面50は、蓋面19の裏側に貼り合わされる蓋部可動面50A(可動面50A)と、該可動面50Aから連設されたヒンジ可動面50B(可動面50B)と、該可動面50Bからさらに連設された箱体可動面50C(可動面50C)とが縦一列に延設されている。
そして、前記可動面50Aと前記蓋面19とが接する箇所には、前記箱体に形成された円形状の孔Pと略同形状からなる孔Pが形成されている。
また、可動面50Cには、前記箱体2の上面11に形成された開口Kと略同形状の開口Kが形成され、前記可動面50Cの左右側および上側には、それぞれフラップ52が連設されている。
このような1枚のブランク20から、後述する、カートンの箱体2と、該箱体2を覆う蓋部1を形成するとともに、前記可動面により、前記蓋部1をワンタッチで開封自在とすることが可能である。
次に、前記ブランク20の各面を折り込み、所定箇所において貼り合せることにより、前記蓋部1をワンタッチで開封自在な立体形状のカートン10を形成する方法および構成について説明する。
まず、図3(a)に示すように、ブランク20の前記可動面50Aを折罫に沿って蓋面19の裏側へと折込むとともに、蓋面19と可動面50Aとを貼り合せて蓋部1を形成する。
次に、図3(b)に示すように、箱体2の前面12を、底面13と接する折罫に沿って折込み、上面11に形成されたヒンジ貼合面16を、前記蓋面19のヒンジH直上部分へと貼り合せる。
次に、図4(a)に示すように、箱体2の上下前後面(11,12,13,14)をそれぞれ上方へと引き起こして、図4(b)に示すように、筒形状を形成した後、底面13に連設する凸フラップ30を上方へと折込み起立させ、その後、可動面50Cの左右に連設されたフラップ52を下方へと折り込む。
最後に、図5(a)に示すように、箱体2の前面12と後面14の、それぞれ左右に連設された側面フラップ15を内方へと折り込んだ後、箱体2の上面11の左右に連設された側面フラップ15を下方へと折込み、前面12と後面14の側面フラップ15に、前記上面11の側面フラップ15を貼り合せる。このようにして、図5(b)に示すように、本発明のカートン10を形成することが可能である。
このようにして形成されたカートン10は、カートン10の箱体2の上面11に内容物を取り出すための開口Kを有し、かつ該上面11の開口Kと一致する箇所において、可動面50Cの開口Kが位置するように形成されている。
また、箱体2の前方には、前面12と上面11とにかけて円形状の孔Pが形成されており、この孔Pからは、前記可動面50Cの一部分が露呈している。この露呈した可動面50C部分を、特に押ボタン3という。この押ボタン3は、蓋部1が開封した状態のとき、押ボタン3は下がり、蓋体1を閉じた状態のとき、押ボタン3が上方へと持ち上がる構成である。
次に、カートン10の前記押ボタン3の押下操作により、前記蓋部1がヒンジHを軸に回動して開封する、蓋部1の開封機構について説明する。
まず、カートン10の、蓋部1の閉封時において、カートン内部の可動面50は、図6(a)(b)に示すように、可動面50C前方の押しボタン3から後方にかけて、斜めに傾いた状態となっている。すなわち、可動面50Cの略中央部分と接する凸フラップ30の凸部32から後方部分の可動面50Cが、凸フラップ30の傾斜部分に沿って傾いた状態となっており、一方、凸フラップの凸部32から前方の可動面50Cが上昇した状態で、押ボタン3が箱体2の孔Pより露呈した状態となっている。
よって、蓋部1は閉封した状態であり、このように蓋部が閉封した状態を初期状態と定義する。なお、以後、図6乃至図8の図(b)は、図(a)のカートンにおいて、「A切断面−B方向視」を示すものである。
そして、この初期状態(閉封状態)から、可動面50Cの一端(押ボタン3)を下方へと押下すると、図7(a)(b)に示すように、可動面Cの略中央部分が、凸フラップ30の凸部32と接するとともに、該凸部32を支点Tとして、可動面50Cの後方部分(他端)が上方へと持ち上がる。
すなわち、凸フラップ30の凸部32を支点として、可動面Cの押ボタン3を力点、可動面Cの後方部分を作用点とする、梃子を形成することとなる。
よって、梃子の原理を用いて、可動面Cの前方部分を押し下げることにより、後方部分を持ち上げることが可能である。
さらには、上昇する可動面Cの後方部分と、前記蓋部1とは、前記ヒンジ可動面50Bを介して連結されており、特に、ヒンジ可動面Bは、蓋部1のヒンジ部分より僅かに上方から延設されている。
よって、可動面Cの上昇に伴い、ヒンジ可動面Bが持ち上げられるとともに、該ヒンジ可動面Bが、蓋部のヒンジの僅か上方部分を押し上げることとなる。
よって、蓋部1は、ヒンジH上方部分を押し上げられることにより、ヒンジを軸に回転することとなる。
そして、図8(a)(b)に示すように、押ボタン3のさらなる押下に伴い、凸フラップ30の凸部32を支点として、可動面50Cの後方部分がさらに上昇し、可動面50Bを介して蓋部1のヒンジH上方を押し上げることにより、蓋部1がヒンジHを軸に回転して開封する構成である。
このように、可動面50Cの一部と、凸フラップ30の凸部32(支点T)とが接して、シーソー形状からなる梃子を形成することにより、
(1)可動面50Cの一端(押ボタン3)を押下する。
(2)凸フラップ30の凸部32を支点Tとして、可動面50Cの他端が上昇する。
(3)可動面50Cの他端と、蓋部のヒンジ上方とを結ぶ、可動面50Bを介して、蓋部1のヒンジ上方を持ち上げる。
(4)蓋部1がヒンジHを軸に回転する。
これらのステップにより、カートンをワンタッチで開封することが可能である。
すなわち、本発明のカートンは、梃子の原理を用いて、下方向への運動(押ボタンの押下)を、支点Tを介して上方向への運動へと変化させ、さらには、上方向の運動を回転軸(ヒンジ)を介して、回転運動へと変化させることにより、蓋部1を開封する構成である。
さらに単純なモデルを用いて説明すると、図9に示すように、まず、可動面50Cの一端(押しボタン3)を下方へと押下(F1)することにより、可動面Cの略中央部分と凸フラップ30の支点T(凸部32)とが接して、可動面Cと前記支点Tとでシーソー形状の梃子を形成する。
そして、図10に示すように、可動面50Cの一端(押しボタン3)をさらに下方へと押下(F1)することにより、凸フラップ30の凸部分32を支点Tに、可動面50Cの他端(ヒンジH方)が上昇する。すなわち、梃子の原理により、F1・R1=F2・R2の関係式が成り立ち、可動面Cの他端を上方へと押し上げる力(F2=F1・R2/R1)が生じる。そして可動面Cの他端を上方へと押し上げる力F2が、可動面50Bを介して、蓋部のヒンジHから距離R3隔てた部分を押し上げることとなる。
よって、可動面50Bと蓋部1とが接する箇所において、ヒンジHを回転軸に蓋部1を回転させる回転モーメントG=R3・F2が生じ、蓋部1は、ヒンジ部分Hを回転軸として回動することとなる。
そして、図11に示すように、押ボタン3のさらなる押下(F1)に伴い、支点Tを介して可動面Bを押し上げる(F2)とともに、該可動面Bが蓋部1のヒンジ上方部分を押し上げることにより、ヒンジHを回転軸に蓋部1へと回転モーメントGを生じさせ、蓋部1が開封する構成である。
以上のように、本発明のワンタッチ開封カートンは、押ボタン3を押下する簡単なワンタッチ操作により、可動面50を介して蓋部1を回転せしめ、簡単に蓋部1を開封することが可能である。すなわち、可動面Cと支点Tとにより形成される梃子の原理を用いて、可動面50Cの上下運動を、ヒンジHを軸とする蓋部1の回転運動へと変化させることが可能であり、極めて簡単な構成により、カートン10の蓋部1をワンタッチで開封することが可能である。
以下に、本発明のワンタッチ開封カートン10の一例としての実施例を説明する。
(実施例1)
本発明のワンタッチ開封カートン10は、上記構成に加えて蓋部1を箱体2へと掛止可能な掛止部を備えてもよく、カートンの蓋部1をリクローズすることが可能である。
この場合、カートン10のブランク70は、図12に示すように、可動面50Cの一端部分を切り欠いた掛止溝6、および蓋面19と可動面50Aとの間の孔Pより延設された掛止片7からなる掛止部6、7を形成する。これにより、後述する、カートンの蓋部1の前記掛止片7を、箱体2の前記掛止溝6へと掛止して、蓋部1を箱体2へとロックする(リクローズする)ことが可能である。
また、上面11の左右に延設された側面フラップ15に略菱形状からなる係合片17を延設するとともに、底面13と凸フラップ30との間に位置する折り線に係合溝18を形成して、後述する、カートン組立て時に、前記係合片17を前記係合溝18へと係合することにより、糊付け等を施すことなく立体形状の箱体2を組み立てることが可能である。
以下に、このようなブランク70から、蓋部1をリクローズ可能なワンタッチ開封カートン10を形成する方法について説明する。
まず、図13(a)に示すように、ブランク20の前記可動面50Aを折り線に沿って蓋面19の裏側へと折込む。そして、図13(b)に示すように、箱体2の前面12を、可動面50Cの上方へと折込み、上面11より延設されたヒンジ貼合面16を、ヒンジH直上部分へと貼り合せる。
次に、図14(a)に示すように、箱体2の上下前後面(11,12,13,14)をそれぞれ上方へと引き起こして、図14(b)に示すように、筒形状のスリーブを形成した後、底面13に連設する凸フラップ30を上方へと折込み起立させ、可動面50Cの左右に連設されたフラップ52を下方へと折り込む。
最後に、図15(a)に示すように、箱体2の前面12と後面14の、それぞれ左右に連設された側面フラップ15を内方へと折り込んだ後、箱体2の上面11の左右に連設された側面フラップ15を下方へと折り込むとともに係合片17を折り込んで、前記凸フラップに形成された係合溝18へと前記係合片17を挿入する。
このようにして、図15(b)に示すように、本発明のカートン10を形成することが可能である。そして、このカートン10は、蓋部1の閉封時において、蓋部の先端部分に形成された掛止片7を、箱体2の押ボタン3上面に形成された掛止溝6へと掛止することにより、図16に示すように、蓋部1を箱体2へとロックすることが可能である。
特に、前記係止溝6を押ボタン3に形成することにより、押ボタン3の押下に伴い、蓋部の掛止片7が徐々に露出して蓋部1のロックが解除される構成である。よって、蓋部1の開封操作のみで蓋部1のロックを自動的に解除することが可能である。また、前記掛止片7が折り込まれた状態を維持しており、蓋部の閉封とともに前記掛止片7が掛止溝6へと自動的に入り込むため、蓋部1を自動的にロックすることが可能である。
以上のように、本発明のワンタッチ開封カートン10は、押ボタン3を押下する簡単なワンタッチ操作により、図17(a)に示すように、簡単に蓋部1を開封することが可能である。さらには、前記蓋部1と前記箱体2とに掛止部6、7を形成する簡単な構成により、図17(b)に示すように、蓋部1を箱体2へとリクローズすることが可能である。さらには、蓋部1の開封操作のみで蓋部1のロックを解除することが可能であるとともに、蓋部の閉封時に蓋部を自動的にロックすることが可能である。
(実施例2)
本発明のワンタッチ開封カートン10は、可動面の上下運動をより確実におこなうため、可動面50Cと凸フラップ30との支点部分Tを互いに係合してもよく、これにより、蓋部1を開閉に伴い可動面50Cと凸フラップ30との支点部分Tがずれることを防ぎ、常に良好かつ確実に前記可動面50Cの上下運動を行なうことが可能である。
この場合のブランク70の一例としては、図18に示すように、可動面50Cと、該可動面50Cの左右に連設されたフラップ52とが接する箇所に縦長形状の係合孔31を形成したブランクであって、前記係合孔31と当接する箇所の、前記凸フラップ30にはさらに突出した形状からなる凸部32(支点)が形成される。
これにより、後述する、前記係合孔31へと前記凸部32を挿入して係合することにより、可動面50Cと凸フラップ30との支点部分Tが固定されるため、可動面と凸フラップとの支点部分がずれることを防ぎ、可動面50Cの上下運動を確実に行なうことが可能である。
そして、このようなブランク70を折込み貼り合せて、図19(a)に示すように、スリーブ状のカートンを形成した後、図19(b)に示すように、前記凸フラップ30を折込み、該凸フラップ30の凸部32を前記可動面50Cの係合孔31へと挿入して、可動面50Cと凸フラップ30とを互いに係合する。
そして、各フラップ15,15を折込み貼り合せることにより、本発明のカートン10を形成することが可能である。
特に、可動面50Cと凸フラップ30との支点部分Tを係合して固定することにより、蓋部1の開閉封時において、図20(a)(b)に示すように、支点Tを軸として、可動面の上下運動を確実に行なうことが可能であり、さらには、複数回の開閉に伴う凸フラップ30の凸部32の摩耗や、支点Tの位置がずれてしまうことを防止することが可能である。よって、たとえ紙ベースのブランクから形成したカートンであっても、複数回の使用に耐えうる強度の高いワンタッチ開封カートン10を形成することが可能である。
以上のように、本発明のワンタッチ開封カートン10は、押ボタン3を押下する簡単なワンタッチ操作により、簡単に蓋部1を開封することが可能であり、さらには、前記可動面50Cと前記凸フラップ30との支点Tを固定することにより、可動面50Cの上下運動を確実に行なうことが可能である。
本発明のワンタッチ開封カートン10は、上記例では、1枚のブランクから、カートンを形成した例を示したが、蓋部1、箱体2および可動面50、支点Tは、それぞれ別のパーツを組み合わせて形成してもよく、梃子の原理で可動面の一端と他端を上下する構成および、可動面の上下運動をヒンジを介して蓋部を回転させることが可能な構成を有すれば、カートンの構成や形成方法は限定されるものではない。
さらには、本発明のワンタッチ開封カートンは1枚のシートから形成することができるため、低コストかつ容易にワンタッチ開封カートンを形成可能である。
本発明のワンタッチ開封カートンは、紙製シートに限らず、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム等のフィルムを用いても良い。
以上のように、本発明のワンタッチ開封カートン10は、押しボタン3を押下する下方向への力F1を、凸フラップの凸部(支点T)を介して、上方向への力F2へと変化させた後、この上方向への力F2を、さらに、蓋部のヒンジHを介して、回転方向への力Gへと変化させることにより、蓋部1をワンタッチで開封することが可能である。
本発明のワンタッチ開封カートンを示す図である。(a)閉封時を示す図である。(b)開封時を示す図である。 本発明のカートンのブランクを示す上面図である。 (a)(b)本発明のカートンを組み立てる様子を示す説明図である。 (a)(b)本発明のカートンを組み立てる様子を示す説明図である。 (a)(b)本発明のカートンを組み立てる様子を示す説明図である。 (a)(b)蓋部の開封機構を示す説明図である。 (a)(b)蓋部の開封機構を示す説明図である。 (a)(b)蓋部の開封機構を示す説明図である。 蓋部の開封機構を示すモデル図である。 蓋部の開封機構を示すモデル図である。 蓋部の開封機構を示すモデル図である。 本発明のカートンの別の例を示すブランク図である。 (a)(b)本発明のカートンを組み立てる様子を示す説明図である。 (a)(b)本発明のカートンを組み立てる様子を示す説明図である。 (a)(b)本発明のカートンを組み立てる様子を示す説明図である。 (a)(b)カートンの蓋部を箱体へとロックした場合を示す説明図である。 本発明のカートンを示す図である。(a)カートンの開封時を示す図である。(b)カートンの閉封時を示す図である。 本発明のカートンのさらに別の例を示すブランク図である。 (a)(b)本発明のカートンを組み立てる一例を示す説明図である。 (a)(b)蓋部の開閉封を示す説明図である。 従来のカートンを示す図である。
符号の説明
1 蓋部
2 箱体
3 押ボタン
6 掛止溝
7 掛止片
10 ワンタッチ開封カートン(カートン)
11 上面
12 前面
13 下面
14 後面
15 側面フラップ
16 ヒンジ貼合部
17 係合片
18 係合溝
19 蓋面
20 ブランク
30 凸フラップ
31 係合孔
32 凸部(支点)
50 可動面
50A 蓋部可動面(可動面)
50B ヒンジ可動面(可動面)
50C 箱体可動面(可動面)
52 フラップ
70 ブランク
K 開口
P 孔
H ヒンジ(回転軸)
T 支点

Claims (6)

  1. 箱体にヒンジを介して連設された蓋部を有するカートンにおいて、前記蓋部の前記ヒンジ上方部分から、前記箱体の前方へと少なくとも1の可動面を延設するとともに、前記可動面の略中央部分に当接する支点を前記箱体に形成することにより、前記可動面と前記支点とからなる略シーソー形状の梃子を形成したカートンであって、前記可動面の一端部分を押下することにより、前記支点を介して、前記可動面の他端部分を上昇せしめ、該可動面の他端部分の上昇に伴い、前記蓋部のヒンジ上方部分が持ち上げられることにより、前記ヒンジを軸に前記蓋部が回転して、蓋部を開封することを特徴とする、ワンタッチ開封カートン。
  2. 前記支点における、前記可動面と前記箱体のフラップとを、係合することにより、前記可動面の支点を固定して蓋部の開閉封を確実に行なうことを特徴とする、請求項1記載のワンタッチ開封カートン。
  3. 前記支点における、前記可動面と前記箱体のフラップとの係合は、前記可動面に形成した係合孔へと、前記フラップに形成した凸部を挿入して係合したことを特徴とする、請求項2記載のワンタッチ開封カートン。
  4. 前記蓋部を前記箱体へとリクローズ可能な掛止部を有することを特徴とする、請求項1乃至3記載のワンタッチ開封カートン。
  5. 前記掛止部は、前記可動面に形成された掛止溝と、前記蓋体に形成された掛止片とからなり、前記掛止溝が前記可動面の押下箇所に形成されることにより、前記蓋部の開封に伴い前記蓋部のロックを自動的に解除することを特徴とする、請求項4記載のワンタッチ開封カートン。
  6. 前記カートンが1枚のシートからなることを特徴とする、請求項1乃至5記載のワンタッチ開封カートン。
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