JP2008137260A - 給液装置及び液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有した液滴吐出ヘッドに適用される場合にも小型化が図れる給液装置及び液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタ80とを備え、複数のフィルタ80を、異なる平面上に振り分けて配置し、且つ、各フィルタが平面的に見て互いにオーバラップするように配置した。
【選択図】図4
【解決手段】貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタ80とを備え、複数のフィルタ80を、異なる平面上に振り分けて配置し、且つ、各フィルタが平面的に見て互いにオーバラップするように配置した。
【選択図】図4
Description
本発明は、貯液装置に貯留された液体を液滴吐出ヘッドに供給する給液装置及び液滴吐出装置に関するものである。
従来、液滴吐出ヘッドから液体を吐出させる液滴吐出装置として、例えばインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置に設けられるインクジェットヘッドには、印刷速度の高速化及びカラー化を目的として、ノズル列を複数有する構造が求められている。更に、近年ノズル密度は、高密度化するとともに、長尺化(1列辺りのノズル数の増加)しており、インクジェットヘッド内のアクチュエータ数は益々増加している。
ところで、このようなインクジェット記録装置には、インクタンク(貯液装置)から供給されるインク中の塵埃や気泡を排除するためのフィルタを備えた給液装置がインクジェットヘッドとユニット化されて設けられている(例えば、特許文献1参照)。この種の給液装置のフィルタには、ヘッドチップへのインク供給時の動損圧(流路抵抗)が小さいものが望まれている。動損圧を小さくするためにはフィルタ面積を大きくする必要があり、近年、列内ノズル密度が高密度化し、列数が増加するに従って、フィルタ寸法も大きくなってきている。このため、給液装置が大型化傾向にあり、インクジェットヘッドユニットの小型化が難しいという問題があった。
そこで、上記特許文献1の技術では、フィルタを同一平面上で一直線上に配置せず、千鳥状に配置することによって、小型化することが提案されている。
特開2004−90440号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、更なる列内ノズルの高密度化に対応しきれず、大幅な小型化が難しいという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有した液滴吐出ヘッドに適用される場合にも小型化が図れる給液装置及び液滴吐出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る給液装置は、貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタとを備え、複数のフィルタを、異なる平面上に振り分けて配置し、且つ、各フィルタが平面的に見て互いにオーバラップするように配置したものである。
このように配置することで、液滴吐出ヘッドのノズルの高密度化等に伴い、フィルタ面積が増加することによる給液装置の大型化を防止することが可能となる。その結果、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドに適用可能な小型の給液装置を得ることができる。
このように配置することで、液滴吐出ヘッドのノズルの高密度化等に伴い、フィルタ面積が増加することによる給液装置の大型化を防止することが可能となる。その結果、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドに適用可能な小型の給液装置を得ることができる。
また、本発明に係る給液装置は、複数のフィルタを半数ずつ2組に分けて各組毎に異なる平面に振り分けて配置したものである。
給液装置の小型化に効果的なフィルタの配置方法として、このような配置を採用することができる。
給液装置の小型化に効果的なフィルタの配置方法として、このような配置を採用することができる。
また、本発明に係る給液装置は、貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、液滴吐出ヘッドが装着される装着面を表面に有する底壁と、底壁の周縁から上方へ延びる周壁とを有して全体箱状に形成されたユニット本体と、ユニット本体内に収納される薄板状のサブユニットと、ユニット本体とサブユニットとに連通して形成され、貯液装置から液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタとを備え、複数のフィルタを、サブユニットの両面に振り分けて配置し、且つ、各フィルタが平面的に見て互いにオーバラップするように配置したものである。
このように配置することで、液滴吐出ヘッドのノズルの高密度化等に伴い、フィルタ面積が増加することによる給液装置の大型化を防止することが可能となる。その結果、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドに適用可能な小型の給液装置を得ることができる。また、簡単な構造で上記配置を実現でき、小型化が容易である。
このように配置することで、液滴吐出ヘッドのノズルの高密度化等に伴い、フィルタ面積が増加することによる給液装置の大型化を防止することが可能となる。その結果、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドに適用可能な小型の給液装置を得ることができる。また、簡単な構造で上記配置を実現でき、小型化が容易である。
また、本発明に係る給液装置は、貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、液滴吐出ヘッドが装着される装着面を表面に有する底壁と、底壁の周縁から上方へ延びる周壁とを有して全体箱状に形成されたユニット本体と、ユニット本体内に収納される薄板状のサブユニットと、ユニット本体とサブユニットとに連通して形成され、貯液装置から液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタとを備え、複数のフィルタは、ユニット本体のサブユニットとの接触面と、サブユニットのユニット本体とは反対側の面に、平面的に見てオーバラップするように配置したものである。
このように配置することで、液滴吐出ヘッドのノズルの高密度化等に伴い、フィルタ面積が増加することによる給液装置の大型化を防止することが可能となる。その結果、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドに適用可能な小型の給液装置を得ることができる。また、簡単な構造で上記配置を実現でき、小型化が容易である。
このように配置することで、液滴吐出ヘッドのノズルの高密度化等に伴い、フィルタ面積が増加することによる給液装置の大型化を防止することが可能となる。その結果、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドに適用可能な小型の給液装置を得ることができる。また、簡単な構造で上記配置を実現でき、小型化が容易である。
また、本発明に係る給液装置は、複数のフィルタを半数ずつ2組に分けて各組毎に該当面に振り分けて配置したものである。
給液装置の小型化に効果的なフィルタの配置方法として、このような配置を採用することができる。
給液装置の小型化に効果的なフィルタの配置方法として、このような配置を採用することができる。
また、本発明に係る液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドへ液体を供給する上記の何れかに記載の給液装置とを備えたものである。
これにより、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有した液滴吐出ヘッドを備えつつも、小型化が可能な液滴吐出装置を得ることができる。
これにより、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有した液滴吐出ヘッドを備えつつも、小型化が可能な液滴吐出装置を得ることができる。
まず、液滴吐出装置の構成について図面を参照して説明する。
図1は、液滴吐出装置の斜視図である。図2は、図1の要部の拡大斜視図である。
図1は、液滴吐出装置の斜視図である。図2は、図1の要部の拡大斜視図である。
図1において、符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はステップモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。
キャリッジ1の記録用紙6に対向する面(下面側)には、液滴吐出ヘッド10が搭載され、また、その上部には、液滴吐出ヘッド10に供給する液体を貯留する貯液装置7が着脱自在に装填されている。液滴吐出ヘッド10には、貯液装置7内の液体を液滴吐出ヘッド10へ供給する給液装置50が装着されている。また、液滴吐出ヘッド10は、FFC(Flexible Flat Cable)8を介して駆動信号が供給されるようになっている。
図3は、液滴吐出ヘッドの分解斜視図である。なお、図3には、ノズル孔が2列構成のヘッドを図示左右方向に3つ並べて全体として6列構成とされた液滴吐出ヘッドを示している。
以下、図3を用いて液滴吐出ヘッドの構造及び動作について説明する。
以下、図3を用いて液滴吐出ヘッドの構造及び動作について説明する。
図3に示すように液滴吐出ヘッド10は、本例では、ノズル基板11、リザーバ基板20、キャビティ基板30、電極基板40の4つの基板から構成され、この順で接合された構造となっている。
ノズル基板11は、例えばシリコン基板からなり、複数のノズル孔12が形成されてノズル列を構成している。なお、本例では、上述したように2列のノズル列が3つ並設されて6列構成となっており、以下では、必要に応じて、各2列のノズル列のうち、図示右側のノズル列を第1ノズル列12a、左側のノズル列を第2ノズル列12bとして区別する。
リザーバ基板20は、例えば単結晶シリコンからなり、後述の各吐出室32に液滴を供給するための共通液滴室21となる凹部21aがノズル列毎に形成されている。凹部21aの底面には、共通液滴室21から吐出室32へ液滴を移送するための貫通孔22が形成されている。また、凹部21aの底面には液滴供給孔23が貫通形成されている。
またリザーバ基板20の凹部21a以外の部分には、各々の吐出室32に連通し、吐出室32からノズル孔12に液滴を移送するためのノズル連通孔24が形成されている。
キャビティ基板30は、例えば単結晶シリコンからなり、底壁が振動板31である吐出室32となる凹部32aが形成されている。またキャビティ基板30には、キャビティ基板30を貫通する液滴供給孔33が形成されている。
電極基板40は、例えばホウ珪酸ガラス等のガラスから形成されている。電極基板40には凹部41が形成され、この凹部41内には、振動板31と対向するように個別電極42が形成されている。
また電極基板40には液滴供給孔43が貫通形成されている。なお、液滴供給孔43のうち、第1ノズル列12aに対応するものを液滴供給孔43a、第2ノズル列12bに対応するものを液滴供給孔42bと符号を付している。
また電極基板40には液滴供給孔43が貫通形成されている。なお、液滴供給孔43のうち、第1ノズル列12aに対応するものを液滴供給孔43a、第2ノズル列12bに対応するものを液滴供給孔42bと符号を付している。
電極基板40に形成された液滴供給孔43と、キャビティ基板30に形成された液滴供給孔33及びリザーバ基板20に形成された液滴供給孔23は、これら3枚の基板が接合された状態において互いに繋がって、後述の給液装置50から共通液滴室21に液滴を供給するための液滴供給流路を形成している。
このように構成された液滴吐出ヘッド10は、FPC(Flexible Print Circuit)9を介してドライバIC44から個別電極42とキャビティ基板30との間にパルス電圧が印加されると、振動板31と個別電極42との間に静電気力が発生し、その吸引作用により振動板31が個別電極42側に引き寄せられて撓み、吐出室32の容積が拡大する。これにより共通液滴室21の内部に溜まっていた液体が貫通孔22を通じて吐出室32に流れ込む。次に、個別電極42への電圧の印加を停止すると、静電吸引力が消滅して振動板31が復元し、吐出室32の容積が急激に収縮する。これにより、吐出室32内の圧力が急激に上昇し、この吐出室32内の液体がノズル連通孔24を介してノズル孔12に供給され、ノズル孔12から液滴が吐出される。
そして、液滴吐出ヘッド10の共通液滴室21へ液体を供給する場合には、貯液装置7内の液体を後述の給液装置50を通過させ、給液装置50内部のフィルタによって液体から塵埃や気泡を排除した後、電極基板40の液滴供給孔43、キャビティ基板30の液滴供給孔33、リザーバ基板20の液滴供給孔23を介して共通液滴室21へ供給するようになっている。
以下、給液装置50について詳細に説明する。
図4及び図5は、本発明の一実施の形態の給液装置を示す分解斜視図、図6(a)は、図4に示すユニット本体とサブユニットとが組み立てられた状態においてサブユニット側から見た平面図、図6(b)は図6(a)のA−A断面を示している。
給液装置50は、液滴吐出ヘッド10が装着される装着面を有するユニット本体60と、ユニット本体60内に収納され、両面に複数(ノズル列と同数)のフィルタ80が接着された薄板状のサブユニット90とを備えた構成となっている。
図4及び図5は、本発明の一実施の形態の給液装置を示す分解斜視図、図6(a)は、図4に示すユニット本体とサブユニットとが組み立てられた状態においてサブユニット側から見た平面図、図6(b)は図6(a)のA−A断面を示している。
給液装置50は、液滴吐出ヘッド10が装着される装着面を有するユニット本体60と、ユニット本体60内に収納され、両面に複数(ノズル列と同数)のフィルタ80が接着された薄板状のサブユニット90とを備えた構成となっている。
ここで、本例の給液装置50は、ノズル列の数に対応した6個のフィルタ80を、サブユニット90の両面に3個ずつに振り分けて配置し、また、各フィルタ80を、後述するように平面的に見て互いにオーバラップするように配置することで、ノズル孔12の高密度化等によるフィルタ面積の増加に伴う大型化を防止可能な給液装置を得ようとするものである。以下、具体的な構造について説明する。
ユニット本体60は、液滴吐出ヘッド10が装着される装着面を表面61aに有する底壁61と、底壁61の周縁から上方へ延びる周壁62とを有して全体箱状に形成されている。
底壁61の表面61aの中央部には、凹部63が形成され、その凹部63表面には、液滴吐出ヘッド10が装着された際に、電極基板40の液滴供給孔43に連通する液体流路孔64を有する筒部65が突設されている。この筒部65は、電極基板40の液滴供給孔43と同数6個設けられ、6個の液体流路孔64のうち、図5において図示奥側の3つの液体流路孔64aは第1ノズル列12aに対応する液滴供給孔43aに連通し、図示手前側の3つの液体流路孔64bは第2ノズル列12bに対応する液滴供給孔43bに連通するようになっている。
底壁61の表面61aの中央部には、凹部63が形成され、その凹部63表面には、液滴吐出ヘッド10が装着された際に、電極基板40の液滴供給孔43に連通する液体流路孔64を有する筒部65が突設されている。この筒部65は、電極基板40の液滴供給孔43と同数6個設けられ、6個の液体流路孔64のうち、図5において図示奥側の3つの液体流路孔64aは第1ノズル列12aに対応する液滴供給孔43aに連通し、図示手前側の3つの液体流路孔64bは第2ノズル列12bに対応する液滴供給孔43bに連通するようになっている。
また、凹部63表面には、ノズル列の並設方向に一直線上に並んで形成された3つの筒部65毎に、各筒部65を挟んで対向する一対の突条部67が図示手前側と奥側に二列形成されている。一対の突条部67間には、接着剤注入溝68が形成されており、この接着剤注入溝68は、ユニット本体60の周壁62の表面まで延びるように形成され、接着剤注入孔69から外部に連通するようになっている。また、接着剤注入孔69が形成されている面と対向する面に接着剤注入溝68と連通した接着剤排出孔(不図示)が形成されている。この接着剤注入溝68、接着剤注入孔69及び接着剤排出孔は、ユニット本体60と液滴吐出ヘッド10とを接着し、各液体流路孔64からの液漏れを防止するために設けられたもので、接着剤注入孔69から接着剤排出孔に向け接着剤を注入することによって接着剤注入溝68に接着剤を充填し硬化させることで両者を接着するようにしている。
また、ユニット本体60の底壁61の裏面61b側には、図4及び図6に示すように液滴吐出ヘッド10のノズル列の数(本例では6つ)の半数(本例では3つ)の液体流路凹部70がノズル列の並設方向(図4左右方向)に配設されている。液体流路凹部70は、開口面の形状がここでは長円状とした凹部70aと、この凹部70aの底面に形成され、凹部70の底面形状よりもやや小さい長円状の開口面を有する凹部70bとから形成されている。凹部70bは、長円状の開口面から底壁61の厚み方向に向かって徐々に開口面積が小さくなる略漏斗状を成し、その先端部分には、底壁61の表面61aまで貫通する液体流路孔71が形成され、筒部65の液体流路孔64bと連通するようになっている。また、ユニット本体60の底壁61の裏面61b側には、液体流路孔64aに連通して底壁61の厚み方向に貫通する液体流路孔72が開口している。
また、ユニット本体60の底壁61の裏面61b側には、各液体流路凹部70毎に、この液体流路凹部70の凹部70aの周囲を取り囲む接着剤注入溝73が形成されている。各接着剤注入溝73は、液体流路凹部70の並設方向に延びる接着剤注入溝74によって互いに連通している。また、接着剤注入溝74は、ユニット本体60の周壁62の表面まで延びるように形成され、接着剤注入孔75で外部に連通するようになっている。また、接着剤注入孔75が形成されている面と対向する面に接着剤注入溝73,74と連通した接着剤排出孔77が形成されている。この接着剤注入孔75、接着剤注入溝73,74及び接着剤排出孔77は、ユニット本体60とサブユニット90とを接着し、各液体流路凹部70からの液漏れを防止するために設けられたものである。
次に、サブユニット90の構成について説明する。
サブユニット90は、ノズル列に対応して6個のフィルタが装着されるもので、サブユニット90の両面にそれぞれ3個ずつ装着されている。すなわち、6個のフィルタ80を半数ずつ2組に分け、各組をサブユニット90の両面に分けて配置している。以下、詳細に説明する。
サブユニット90は、ノズル列に対応して6個のフィルタが装着されるもので、サブユニット90の両面にそれぞれ3個ずつ装着されている。すなわち、6個のフィルタ80を半数ずつ2組に分け、各組をサブユニット90の両面に分けて配置している。以下、詳細に説明する。
本例のフィルタ80は、液体の透過の際の動圧損が小さく(流路抵抗が低く)、メニスカス強度が可能な限り高く形成されたものを採用している。すなわち、不純物や異物、空気などを捕捉して流路に流入させない構成となっている。そして、フィルタ80は、略長円状のシート状に形成されている。
サブユニット90は、上述したように略薄板状に構成され、両面に3個ずつ液体流路凹部91(101)が形成されている。液体流路凹部91(図5参照)は、サブユニット90のユニット本体60との接着面側に形成された液体流路凹部を示し、液体流路凹部101(図4参照)は、その反対側の面に形成された液体流路凹部を示している。
この液体流路凹部91(101)は、ユニット本体60の液体流路凹部70と同様の形状を成し、長円状の凹部91a(101a)と、略漏斗状の凹部91b(101b)とから形成されている。そして、凹部91a(101a)の底面に長円状のフィルタ80が熱溶着により固着されている。また、略漏斗状の凹部91(101)の底面には、液体流路孔92(102)が貫通形成されている。
各液体流路凹部91は、ユニット本体60の裏面61bに設けられた各液体流路凹部70と対向する位置に形成され、液体流路孔92、液体流路凹部91、液体流路凹部70、液体流路孔71及び液体流路孔64bは、ユニット本体60とサブユニット90とが接着された状態で互いに繋がって第2ノズル列12bに対応する流路を形成する(図6(b)参照)。
また、液体流路凹部101の底面に貫通形成された液体流路孔102は、ユニット本体60の液体流路孔72と対向する位置に開口するように形成され、液体流路凹部101、液体流路孔102、液体流路孔72、液体流路孔64aは、ユニット本体60とサブユニットとが接着された状態で互いに繋がって第1ノズル列12aに対応する流路を形成する(図6(b)参照)。
図7は、サブユニットの両面に配置されたフィルタ部分のみを抽出して示した平面図で、図示実線は、サブユニット90の一方の面側に配置されたフィルタを示し、図示点線は、サブユニット90の他方の面側に配置されたフィルタを示している。
図7に示すように、各フィルタ80を平面的に見て互いにオーバラップするように配置するようにしている。このため、従来のように同一面上に一直線上に配置した場合に比べて格段に給液装置の小型化を図ることが可能となっている。
図7に示すように、各フィルタ80を平面的に見て互いにオーバラップするように配置するようにしている。このため、従来のように同一面上に一直線上に配置した場合に比べて格段に給液装置の小型化を図ることが可能となっている。
また、サブユニット90の両面において、各液体流路凹部91(101)毎に、この液体流路凹部91(101)の凹部91a(101a)の周囲を取り囲む接着剤注入溝93(103)が形成されている。そして、同一面に形成された各接着剤注入溝93(103)は、液体流路凹部91(101)の並設方向に延びる接着剤注入溝94(104)によって互いに連通している。なお、ユニット本体60の周壁62には、接着剤注入溝94(104)に連通する接着剤注入孔75(76)が貫通形成されている。
サブユニット90のユニット本体60との接着面側に形成された接着剤注入溝93,94は、サブユニット90をユニット本体60に装着したときに、ユニット本体60側の接着剤注入溝73,74と対向して連通し、サブユニット90とユニット本体60とを接着するための接着剤注入流路を形成する。
このような構成の給液装置50を組み立てる際には、サブユニット90の両面にフィルタ80を熱溶着により接着した後、サブユニット90をユニット本体60内に収納する。これにより、上述したようにサブユニット90側の接着剤注入溝93,94とユニット本体60側の接着剤注入溝73,74とが対向して連通し、接着剤注入流路が形成される。この接着剤注入流路に、接着剤注入孔75から接着剤排出孔77に向けて接着剤を注入することによって接着剤注入溝73、74、93、94に接着剤が充填される。そして接着剤が硬化することでサブユニット90とユニット本体60とが接着される。
ここで、接着剤注入流路は、液体流路となる液体流路凹部70,91の周囲を取り囲むように設けているため、この接着剤注入流路に接着剤を流すことにより、各液体流路が互いに液密に分離されるようになっている。そして、ユニット本体60の底壁61の表面61aに、液滴吐出ヘッド10を載置し、接着剤注入孔69から接着剤排出孔に向けて接着剤を注入することによって、接着剤注入溝68に接着剤が充填され、液滴吐出ヘッド10とユニット本体60とを接着し、液滴吐出ヘッド10と給液装置50とがユニット化される。なお、サブユニット90のユニット本体60との接着面と反対側に形成された接着剤注入溝103,104及びユニット本体60に形成された接着剤注入孔76は、サブユニット90と貯液装置7側の構成部材との接着に利用される。
このように構成された給液装置50は、貯液装置7に装着される。そして、貯液装置7内に貯留された液体からフィルタ80により不純物や異物、空気などを取り除き、除去後の液体を液滴吐出ヘッド10に供給する。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、各フィルタ80を異なる平面上(本例ではサブユニット90の両面)に振り分けて配置するとともに、各フィルタ80を平面的に見て互いにオーバラップするように配置するようにしたので、液滴吐出ヘッド10のノズル孔12の高密度化等に伴い、フィルタ面積が増加することによる給液装置50の大型化を防止することが可能となる。その結果、ノズル密度が高く、長尺かつ多数列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドに適用可能な小型の給液装置を得ることができる。また、簡単な構造で上記配置を実現でき、小型化が容易である。
また、複数のフィルタ80を半数ずつ2組に分け、各組を2つの配置面に振り分けて配置したので、給液装置50の小型化に効果的な配置が可能となる。
なお、上記では、サブユニット90の両面にフィルタ80を配置する例を図示して説明したが、これに限られたものではなく、要は、異なる面上に振り分け、且つ各フィルタ80が平面的に見て互いにオーバラップするように配置されていればよく、その配置面はどこでも良い。すなわち、例えば、サブユニット90のユニット本体60との接着面側にフィルタ80を配置するのに代えて、ユニット本体60の底壁61の裏面61b側に配置するようにしてもよい。この場合も上記と同様の効果が得られる。
なお、上記実施の形態では、貯液装置7をキャリッジ1上に搭載したオンキャリッジタイプの液滴吐出装置を示したが、図8に示すように貯液装置7をキャリッジ1から離して配置し、可撓性のチューブ9を経由して液滴吐出ヘッド10に液体を供給するようにした、いわゆるオフキャリッジタイプの液滴吐出装置にも本発明を適用できる。
上記の給液装置50は、液滴としてインクを用いるようにしたインクジェットプリンタとして適用される他、液滴を種々変更することで、液晶ディスプレイのカラーフィルタの製造、有機EL表示装置の発光部分の形成、プリント配線基板製造装置にて製造する配線基板の配線部分の形成、生体液体の吐出(プロテインチップやDNAチップの製造)など、様々な用途の液滴吐出装置に適用することができる。
7 貯液装置、10 液滴吐出ヘッド、12 ノズル孔、50 給液装置、60 ユニット本体、61 底壁、61a 表面、61b 裏面、62 周壁、64 液体流路孔、64a 液体流路孔、64b 液体流路孔、70 液体流路凹部、71 液体流路孔、72 液体流路孔、80 フィルタ、90 サブユニット、91 液体流路凹部、92 液体流路孔、101 液体流路凹部、102 液体流路孔。
Claims (6)
- 貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、
前記液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、
前記各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタとを備え、
該複数のフィルタを、異なる平面上に振り分けて配置し、且つ、前記各フィルタが平面的に見て互いにオーバラップするように配置したことを特徴とする給液装置。 - 前記複数のフィルタを半数ずつ2組に分けて各組毎に前記異なる平面に振り分けて配置したことを特徴とする請求項1記載の給液装置。
- 貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、
液滴吐出ヘッドが装着される装着面を表面に有する底壁と、該底壁の周縁から上方へ延びる周壁とを有して全体箱状に形成されたユニット本体と、
該ユニット本体内に収納される薄板状のサブユニットと、
前記ユニット本体と前記サブユニットとに連通して形成され、前記貯液装置から前記液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、
前記各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタとを備え、
該複数のフィルタを、前記サブユニットの両面に振り分けて配置し、且つ、前記各フィルタが平面的に見て互いにオーバラップするように配置したことを特徴とする給液装置。 - 貯液装置に貯留された液体を、この液体を吐出する液滴吐出ヘッドに供給する給液装置であって、
液滴吐出ヘッドが装着される装着面を表面に有する底壁と、該底壁の周縁から上方へ延びる周壁とを有して全体箱状に形成されたユニット本体と、
該ユニット本体内に収納される薄板状のサブユニットと、
前記ユニット本体と前記サブユニットとに連通して形成され、前記貯液装置から前記液滴吐出ヘッドへ供給する液体が通過する複数の流路と、
前記各流路の途中にそれぞれ設けられたフィルタとを備え、
該複数のフィルタは、前記ユニット本体の前記サブユニットとの接触面と、前記サブユニットの前記ユニット本体とは反対側の面に、平面的に見てオーバラップするように配置したことを特徴とする給液装置。 - 前記複数のフィルタを半数ずつ2組に分けて各組毎に該当面に振り分けて配置したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の給液装置。
- 液滴吐出ヘッドと、
該液滴吐出ヘッドへ液体を供給する請求項1乃至請求項5記載の給液装置と
を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006325518A JP2008137260A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 給液装置及び液滴吐出装置 |
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JP2006325518A JP2008137260A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 給液装置及び液滴吐出装置 |
Publications (1)
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JP2008137260A true JP2008137260A (ja) | 2008-06-19 |
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ID=39599232
Family Applications (1)
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JP2006325518A Withdrawn JP2008137260A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 給液装置及び液滴吐出装置 |
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JP (1) | JP2008137260A (ja) |
-
2006
- 2006-12-01 JP JP2006325518A patent/JP2008137260A/ja not_active Withdrawn
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