JP2008137098A - 砥石用軸体、軸付き砥石および研削盤ならびに燃料噴射ノズルの製造方法 - Google Patents

砥石用軸体、軸付き砥石および研削盤ならびに燃料噴射ノズルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 安定的に研削液を供給でき、ドレッシング時における成形が精度良く行われ、加工面精度(真直度)が高い研削加工が可能とされた軸付き砥石を提供する。
【解決手段】 外周に向けて研削液を噴射する噴射孔7bが形成された軸体5と、軸体5の先端に固定された砥石3とを備え、軸体5の先端の反対側に位置する基端部には、回転軸に接続されるネジ部5bが設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、特にディーゼルエンジンやガソリンエンジンの燃料噴射ノズルのニードル弁用シート面の研削に用いて好適な、砥石用軸体、軸付き砥石および研削盤ならびに燃料噴射ノズルの製造方法に関するものである。
一般に、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンには、燃料を噴射するための燃料噴射ノズルが用いられている。この燃料噴射ノズルには、その軸線方向に沿って孔部が形成されており、この孔部内を加圧された燃料が流通する。燃料の噴射量を調整するために、孔部内にはニードル弁が挿入され、孔部の先端側内周面に形成されたシート面に対してニードル弁を当接する構成が多用されている。このシート面(以下、このシート面を「ニードル弁用シート面」という。)は、製造時には最終的に研削加工され、所望の面精度(真直度)を得るようになっている。
研削加工の際には、研削面の焼き付き防止等のため、冷却材となる研削液を供給する。上述のような燃料噴射ノズルのニードル弁用シート面に対する研削加工は、比較的小径とされ軸線方向の寸法が比較的大きい内周面を加工することになるので、安定的に研削液を供給することは容易でない。
比較的小径とされ軸線方向の寸法が比較的大きい内周面(シート面)を研削する公知技術として、下記特許文献1が挙げられる。
特開2002−18728号公報
上記特許文献1には、ビトリファイド砥石に研削液を供給するための溝または孔を形成した構成が採用されている。これら研削液供給用の溝または孔は、研削面に当接する円錐面に形成されているため、以下の問題を有する。
ドレッシング(目立て)する際に、砥石の円錐面を加工すると、この円錐面に溝または孔が形成されているため、これら溝または孔を形成する角部(縁部)から砥粒が脱落してしまう。脱落した砥粒が円錐面上に残された場合には、この残留砥粒が研削時に悪影響を及ぼし、真直度の悪化を来たしてしまう。また、脱落した砥粒が溝または孔内に滞った場合には、溝または孔が塞がれてしまい、安定的に研削液を供給できず、最終的には砥石の破損を引き起こしてしまうおそれがある。
さらに、ドレッシング時に砥粒の脱落が生じると、砥石の表面形状が整わず、安定した砥石の成形が困難となる。
特に、A(アルミナ)系砥石やGC砥石のようにCBN砥石よりも砥粒が柔らかい砥石を用いる場合には、上述のような問題が顕著に表れてしまう。
また、特許文献1に示した公知技術のように、砥石の円錐面に溝または孔を形成する場合には、円錐面の面積が限られているため、溝または孔の面積を大きくとることができない。したがって、小さな断面積の溝または孔によって一定量の研削液を供給するために、従来よりも高圧で研削液を流さなければならず、研削液供給設備の設定変更や仕様変更を余儀なくされてしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、安定的に研削液を供給でき、ドレッシング時における成形が精度良く行われ、加工面精度(真直度)が高い研削加工が可能とされた砥石用軸体、軸付き砥石および研削盤ならびに燃料噴射ノズルの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の砥石用軸体、軸付き砥石および研削盤ならびに燃料噴射ノズルの製造方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる砥石用軸体では、先端に砥石が固定されるとともに、その回転軸線回りに回転される砥石用軸体であって、外周に向けて研削液を噴射する噴射流路が形成されていることを特徴とする。
砥石用軸体の先端には砥石が接着等によって固定され得るようになっている。砥石用軸体を、その回転軸線回りに回転させることにより、その先端に固定した砥石を回転させ、砥石を加工面に対して摺動させることにより研削加工を行う。一方、加工面の焼き付きを防止するために加工面には研削液が供給される。本発明の砥石用軸体には、噴射流路が形成されており、この噴射流路を通して研削液を外周に向けて噴射し、加工面へと研削液を供給する。したがって、研削液を供給するための噴射流路を砥石に設ける必要がない。これにより、砥石に孔や溝等の噴射流路を設けることにより、孔や溝を形成する砥石表面の角部近傍で砥粒が脱落し、噴射流路を塞いだりする不具合を回避することができる。
なお、噴射流路の数は任意であり、回転軸線に直交する横断面で見て放射状に複数設けることが好ましい。
さらに、本発明の砥石用軸体では、前記噴射流路は、前記先端側に研削液が噴射されるように前記回転軸線に対して斜めに形成されていることを特徴とする。
研削液が先端側に向くように噴射流路を形成したので、先端側に位置する砥石側に研削液が流れるようになる。これにより、加工面に研削液が導かれるようになり、加工面の冷却が効果的に行われる。
また、本発明の軸付き砥石では、上記いずれかに記載された砥石用軸体と、該砥石用軸体の先端に固定された砥石とを備え、前記砥石用軸体の前記先端の反対側に位置する基端部には、回転軸に接続される接続部が設けられていることを特徴とする。
砥石用軸体の接続部を回転軸に取り付けることによって使用される。したがって、砥石が摩耗した場合には、砥石用軸体の先端に砥石が固定された軸付き砥石のみを交換すればよい。これにより、研削液を噴射する噴射流路を砥石用軸体に備えた軸付き砥石を安価にかつ安定的に供給することができる。
さらに、本発明の軸付き砥石では、前記砥石の先端部には、ワークを研削する円錐面が設けられ、該円錐面は、研削液を供給する溝又は孔が形成されていない連続した面とされていることを特徴とする。
砥石先端の円錐面に向けて研削液が導かれ、この円錐面がワークに対して摺動することにより研削が行われる。円錐面には研削液を供給する溝又は孔が形成されていない連続した面とされているので、この溝や孔を形成する角部で砥粒が脱落するといったことがない。
さらに、本発明の軸付き砥石では、前記砥石は、CBN砥石よりも砥粒が柔らかい砥石とされていることを特徴とする。
CBN砥石よりも砥粒が柔らかい砥石に、研削液を供給する溝や孔を形成すると、溝や孔を形成する表面上の角部にて砥石が脱落しやすい。このような場合には、砥石用軸体から研削液を供給することとし、砥石には溝や孔を形成しないことが好ましい。
CBN砥石よりも砥粒が柔らかい砥石としては、例えばA系(アルミナ系)砥石またはGC(Green Carbon)砥石が挙げられる。
さらに、本発明の軸付き砥石では、前記砥石の前記円錐面によって、燃料噴射ノズルのニードル弁用シート面が研削されることを特徴とする。
ディーゼルエンジンやガソリンエンジンに用いられる燃料噴射ノズルには、その軸線方向に沿って形成された孔部内にニードル弁が配置され、このニードル弁の先端がシート面に対して接近離間することにより、燃料の供給タイミングが決定される。燃料噴射ノズルでは、噴射圧力が例えばディーゼルエンジンでは1000気圧以上といったように高圧であるため、耐圧を考慮して細い内径の孔部が用いられる。したがって、孔部は、細くかつ軸線方向に長い形状となり、燃料噴射ノズルの先端に位置するニードル弁用シート面の研削は困難なものとなる。特に、細長い形状の孔部の先端側に形成された研削面に研削液を供給することは困難となる。本発明によれば、砥石用軸体に形成した噴射流路から適切に研削液が導かれるので、精度良く研削を行うことができる。
さらに、本発明の軸付き砥石では、前記砥石および/または前記砥石用軸体の外周面には、研削液を先端へと導く案内溝が形成されていることを特徴とする。
案内溝により研削液が先端へと導かれ、研削液が加工面に安定的に供給されることとなる。案内溝としては、例えば螺旋状に形成された螺旋溝が挙げられる。
また、本発明の研削盤は、上述のいずれか砥石用軸体と、該砥石用軸体の先端に固定された砥石と、前記先端の反対側に位置するとともに、これら砥石用軸体および砥石を回転軸線回りに回転させる駆動モータと、前記噴射流路よりも前記先端の反対側に位置する基端部側から研削液を供給する研削液供給手段とを備えていることを特徴とする。
砥石用軸体に形成した噴射流路から研削液を供給するとともに、この噴射流路よりも基端部側に位置する研削液供給手段によって研削液を供給することとした。これにより、研削液供給手段によって供給された研削液によって、噴射流路よりも基端部側に研削液の層(又は膜)が形成され、この層によって噴射流路からの研削液を孔部内に閉じ込めることができる。これにより、噴射流路から供給された研削液は、優先的に先端部側へと導かれることになる。
また、本発明の燃料噴射ノズルの製造方法では、砥石用軸体の先端に固定された砥石を、燃料噴射ノズルの軸線方向に沿って形成された孔部に挿入し、上述のいずれかの砥石用軸体から研削液を供給しつつ、前記孔部の先端側に形成されたニードル弁用シート面を研削し、次いで、該シート面から外部へと連通する燃料噴射孔を形成することを特徴とする。
ニードル弁用シート面を研削した後に、このシート面から外部へと連通する燃料噴射孔を形成する工程を採用する場合には、燃料噴射ノズルの先端に形成される燃料噴射孔用いて研削液を供給することができない。本発明では、砥石用軸体に形成した噴射流路を用いて研削液を供給することとし、安定的に加工面へと研削液を供給することとした。また、砥石に形成した溝または孔を用いて研削液を供給しないので、これら溝または孔を形成する表面上の角部から砥粒が脱落するといった不具合を回避することができる。
なお、前記砥石用軸体から研削液の供給を開始した後に、前記砥石によって前記ニードル弁用シート面を研削することが好ましい。
本発明によれば、研削液を外周に向けて噴射する噴射流路を砥石用軸体に形成することとしたので、砥石に研削液を供給するための溝または孔を形成する必要がない。したがって、砥石をドレッシングする際には容易に所望の形状に成形することができ、精度良い加工が可能となる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1を用いて説明する。
図1には、ディーゼルエンジン又はガソリンエンジン等の燃料噴射ノズルの加工に用いて好適な軸付き砥石1の縦断面が示されている。軸付き砥石1は、砥石3と、軸体(砥石用軸体)5とを備えている。
砥石3としては、CBN砥石よりも砥粒が柔らかい砥石が用いられ、例えば、アルミナを砥粒とするA系砥石や、GC(Green Carbon)砥石が用いられる。砥石3の先端(図において左方)は、円錐部3aとされており、この円錐部3aの外表面を形成する円錐面がワークの加工面(シート面)に当接して摺動することにより、研削が行われる。円錐部3aの頂角が形成する角度は、約60°とされている。円錐部3aの大径部側には円筒部3bが一体的に接続されている。円筒部3bの直径は、約3mm程度とされている。このように、円錐部3aと円筒部3bとから構成される砥石は、中実とされており、内部に溝や孔が形成されていない。したがって、円錐部3aの外表面を形成する円錐面は、溝又は孔が形成されていない連続した面となっている。
軸体5は、金属製とされており、例えば構造用炭素鋼とされるSCM材が用いられる。軸体5は、その先端側(図において左方)に設けられた本体部5aと、本体部5aに接続され、本体部5aよりも小径とされたネジ部(接続部)5bとを備えている。軸体5の先端には、砥石3が固定されるようになっている。具体的には、本体部5aの先端に設けられた凸部5cが砥石3の円筒部3bの端面に形成された凹部3b1に嵌合された上で、接着により固定されるようになっている。
軸体5の中心軸線上に沿って、導入孔7aが形成されている。この導入孔7aは、ネジ部5b及び本体部5aにわたって形成されており、ネジ部5bの基端部(後端)から本体部5aの先端まで貫通している。導入孔7aには、基端部側から研削液が導入されるようになっている。
軸体5の本体部5aには、さらに、噴射孔(噴射流路)7bが形成されている。噴射孔7aは、複数設けられており、例えば、本体部5aの中心から放射状に向けて4本設けられている。噴射孔7bから供給された研削液が外周側へと噴射されるようになっている。噴射孔7bの上流側(本体部5aの中心側)は、導入孔7aの中途位置に接続されている。噴射孔7bは、上流から下流にいくにしたがい、砥石3が接続された先端側(図において左方)を向くように、軸体5の中心軸線に対して斜めに形成されている。これにより、噴射孔7bから噴射された研削液が砥石3側へと流れるようになっている。
軸体5のネジ部5bには、雄ねじが形成されており、回転駆動力を伝達する回転軸(図3の符号22参照)の先端に螺結されるようになっている。したがって、砥石3が摩耗した後に交換する場合は、このネジ部5bを回転させて取り外すことにより、軸付き砥石1の交換が行われる。あるいは、軸体5から砥石3を取り外すようにしても良い。
図2には、図1に示した軸付き砥石1の変形例が示されている。図2に示した軸付き砥石2は、導入孔および噴射孔が図1の軸付き砥石1と異なり、その他の構成は同様である。従って、同一部材については同一符号を用い、その説明を省略する。
図2の軸付き砥石2の導入孔8aは、軸体5の中心軸線上に沿って形成されているが、図1の導入孔7aのように先端部まで貫通していない。すなわち、ネジ部5bの基端側(後端)から形成された導入孔8aは、本体部5aの凸部5cの中途位置までしか形成されていない。このように、導入孔8aを貫通させないようにしたので、研削液の流体圧が砥石3に加わることがなく、砥石3と軸体5との固定が弱い場合に、加工中に砥石3が外れてしまうおそれがない。
また、噴射孔8bは、軸体5の中心軸線に対して直交するように設けられている。このように噴射孔8bを軸体5の中心軸線に直交するように設けても研削液が砥石3側に十分流れるような場合には、このような構成が好適である。なぜなら、噴射孔8bを形成する際にドリルを軸体5に対して直角に進行させるだけで済み、加工が容易になるという利点があるからである。
次に、図3を用いて、本実施形態にかかる軸付き砥石を用いた使用方法である燃料噴射ノズルの製造方法について説明する。
図3には、燃料噴射ノズル10に対して研削を行う直前の状態が示されている。燃料噴射ノズル10には、基端部10aから先端部10bに向けて、中心軸線に沿って孔部12が形成されている。この孔部12内にニードル弁(図示せず)が挿入され、ニードル弁の進退によって孔部12内に供給される燃料の噴射量が決定される。孔部12の先端は行き止まりとなっており、燃料噴射ノズルの外部と連通していない。つまり、研削加工時には、燃料噴射ノズル10の先端10bには燃料噴射孔が形成されていない。
孔部12の先端側には、内周面が円錐形状とされたシート面(ニードル弁用シート面)12aが形成されている。シート面12aを形成する壁部10cには、このシート面12aと外部とを連通させる燃料噴射孔14が、研削後に形成される。したがって、図3では、燃料噴射孔14は破線で示されている。
図3の右方には、研削盤20が示されている。研削盤20は、先端に軸付き砥石1が固定される回転軸体22と、この回転軸体22を回転駆動する駆動モータ(図示せず)の駆動力を伝達する回転基部24と、駆動モータの回転を制御する制御部(図示せず)とを備えている。さらに、研削盤20は、研削液またはエアを供給する供給経路26を備えている。供給経路26は、接続された軸付き砥石1の導入孔7aに連通するようになっている。供給経路26には、三方弁30を介して、研削液またはエアが供給される。
上記構成により、燃料噴射ノズル10のシート面12aは、以下のように研削される。
先ず、燃料噴射孔14が形成されていない燃料噴射ノズル10を、研削盤20の固定部(図示せず)に固定する。
そして、研削盤20の回転軸体22の先端部に対して、軸付き砥石1を回転させることによって、軸付き砥石1のねじ部5bを回転軸体22の雌ねじ部(図示せず)に螺合する。
軸付き砥石1が研削盤20の回転軸体22に固定された後、駆動モータにより、回転軸体22および軸付き砥石1を回転させる。そして、図示しない並進駆動装置により、回転軸体22および軸付き砥石1を燃料噴射ノズル10側へと進行させる。
軸付き砥石1の先端が燃料噴射ノズル10に近づくと、研削液の供給が開始され、供給経路26、導入孔7aおよび噴射孔7bを通って、研削液が外部へと噴射される。そして、軸付き砥石1は燃料噴射ノズル10の孔部12へと挿入され、シート面12aに対して、砥石3の円錐部3a(図3には示されていない。図1及び図2参照)の円錐面が燃料噴射ノズル10のシート面12aに当接する。この状態で、砥石3の円錐面が研削液を介してシート面12aに対して摺動し、研削が行われる。このとき、研削液は、軸体5に設けた噴射孔7bから連続的に供給される。なお、切り屑の除去等のため、砥石3の円錐部3a(図3には示されていない。図1及び図2参照)をシート面12aから離間させた後、断続的にエアを供給するようにしても良い。また、研削液がシート面12aに効果的に回り込むように、回転軸体22の回転数を連続的に又はステップ状に変化させても良い。
研削が終了すると、図示しない並進駆動装置により、軸付き砥石1及び回転軸体22を孔部12から抜き出して、燃料噴射ノズル10から退避させる。退避させる際には、研削液の供給は停止される。
そして、研削済みの燃料噴射ノズル10を取外し、燃料噴射孔14を形成する後の工程へと搬送する。
そして、次の燃料噴射ノズル10が取り付けられ、上述と同様の研削が行われる。
研削を複数回繰り返し行うと、砥石3の円錐部3a(図3には示されていない。図1及び図2参照)の表面形状が荒れてくるので、ドレッシング(目立て)が行われる。本実施形態の砥石1の円錐部3a(図3には示されていない。図1及び図2参照)表面には、研削液供給のための溝や孔が形成されていないので、ドレッシングが精度良くかつ容易に行われる。
以上の通り、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
軸体5に噴射孔7bを形成し、研削液を外周に向けて噴射して研削面へと研削液を供給することとし、研削液を供給するための噴射孔を砥石に設けない構成とした。これにより、砥石に孔や溝等の噴射孔を設けることにより、孔や溝を形成する砥石表面の角部近傍で砥粒が脱落し、噴射流路を塞いだりする不具合を回避することができる。
また、軸付き砥石1では、研削液が先端側に向くように噴射孔7bを形成したので、先端側に位置する砥石側に研削液が流れやすいようになる。これにより、研削面に研削液が導かれるようになり、研削面の冷却を効果的に行うことができる。
また、本実施形態は、以下のように変形を施すことができる。
図4に示すように、研削加工時に、燃料噴射ノズル10の基端部側に位置する研削液供給ノズル(研削液供給手段)32から、研削液を供給することとしても良い。これにより、研削液供給ノズル32によって供給された研削液により、軸付き砥石1の噴射孔よりも基端部10a側に研削液の層(又は膜)が形成され、この層によって噴射孔からの研削液を閉じ込めることができる。したがって、軸体に設けた噴射孔から供給された研削液は、優先的に先端部側へと導くことができる。
また、図4に示すように、回転軸体22の先端部の外周面、および/または軸付き砥石1の本体部5aの外周面、および/または砥石3の円筒部3bの外周面に、螺旋溝(案内溝)40を形成しても良い。この螺旋溝40により研削液が燃料噴射ノズル10の孔部12の先端側へと導かれ、研削液をシート面に安定的に供給することができる。
なお、本実施形態では、砥粒が脱落しやすいA系砥石やGC砥石を用いることとしたが、CBN砥石を用いても良い。
また、図3に示した軸体5と回転軸体22とを一体として、砥石3のみを交換する構成としても良い。このような構成とすれば、一体とした軸体5および回転軸体22に対して超硬工具鋼を適用することができ、曲げ剛性を大きくすることができる。大きな曲げ剛性とすることにより、先端となる砥石のたわみ量が減り、加工精度を向上させることができる。
また、本実施形態の軸付き砥石1では、軸体5にねじ部5bを有する構成として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸体5を、ねじ部が形成されていないストレートシャフトとしても良い。
本発明の一実施形態にかかる軸付き砥石を示した縦断面図である。 図1の軸付き砥石の変形例を示した縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる軸付き砥石を用いて研削をおこなう直前の状態を示した概略側面図である。 本発明の変形例を示した縦断面図である。
符号の説明
1 軸付き砥石
3 砥石
3a 円錐部
5 軸体(砥石用軸体)
5b ネジ部(接続部)
7b,8b 噴射孔(噴射流路)
10 燃料噴射ノズル
12a シート面(ニードル弁用シート面)
14 燃料噴射孔
20 研削盤
40 螺旋溝(案内溝)

Claims (10)

  1. 先端に砥石が固定されるとともに、その回転軸線回りに回転される砥石用軸体であって、
    外周に向けて研削液を噴射する噴射流路が形成されていることを特徴とする砥石用軸体。
  2. 前記噴射流路は、前記先端側に研削液が噴射されるように前記回転軸線に対して斜めに形成されていることを特徴とする請求項1記載の砥石用軸体。
  3. 請求項1又は2に記載された砥石用軸体と、
    該砥石用軸体の先端に固定された砥石と、を備え、
    前記砥石用軸体の前記先端の反対側に位置する基端部には、回転軸に接続される接続部が設けられていることを特徴とする軸付き砥石。
  4. 前記砥石の先端部には、ワークを研削する円錐面が設けられ、
    該円錐面は、研削液を供給する溝又は孔が形成されていない連続した面とされていることを特徴とする請求項3記載の軸付き砥石。
  5. 前記砥石は、CBN砥石よりも砥粒が柔らかい砥石とされていることを特徴とする請求項4に記載の軸付き砥石。
  6. 前記砥石の前記円錐面によって、燃料噴射ノズルのニードル弁用シート面が研削されることを特徴とする請求項4又は5に記載の軸付き砥石。
  7. 前記砥石および/または前記砥石用軸体の外周面には、研削液を先端へと導く案内溝が形成されていることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の軸付き砥石。
  8. 請求項1又は2に記載された砥石用軸体と、
    該砥石用軸体の先端に固定された砥石と、
    前記先端の反対側に位置するとともに、これら砥石用軸体および砥石を回転軸線回りに回転させる駆動モータと、
    前記噴射流路よりも前記先端の反対側に位置する基端部側から研削液を供給する研削液供給手段と、
    を備えていることを特徴とする研削盤。
  9. 砥石用軸体の先端に固定された砥石を、燃料噴射ノズルの軸線方向に沿って形成された孔部に挿入し、
    請求項1又は2に記載された砥石用軸体から研削液を供給しつつ、前記孔部の先端側に形成されたニードル弁用シート面を研削し、
    次いで、該シート面から外部へと連通する燃料噴射孔を形成する
    ことを特徴とする燃料噴射ノズルの製造方法。
  10. 前記砥石用軸体から研削液の供給を開始した後に、前記砥石によって前記ニードル弁用シート面を研削することを特徴とする請求項9記載の燃料噴射ノズルの製造方法。
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