JP2008136939A - ロッドミル - Google Patents

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Shigeji Fukuda
挙二 福田
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Ito Kogyo KK
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Ito Kogyo KK
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Abstract

【課題】ロッドミルにおける破損ロッドのドラム外への飛び出しを防止すること。
【解決手段】回転ドラム1の砕石の排出口5の位置に、その排出口5に対面する形で、破損ロッド2aの飛び出し防止壁8をドラム1の外面に直付けする。防止壁8は、ドラム1の外面に直立して立ち上がる立ち上がり面8aと、その立ち上がり面8aの端縁に連接された、ドラム1外面から遠ざかる向きの傾斜面8bとで構成する。破損ロッド2aが砕石の排出口5からドラム1外に飛び出しても、その排出口5に対面した防止壁8の前記傾斜面8bに衝突してそれ以上の飛び出しが阻止されるので、その防止壁8の外側にあるフードカバー6にまで達することはない。
【選択図】図1

Description

本発明はロッドミルに係り、詳しくは、破損ロッドの飛び出し防止構造に関する。
上記したロッドミルの一従来例として、図2に示すようなものがある。(a)は、ロッドミル20の全体の断面図、(b)は(a)の線II―IIによる断面図である。図に示すよ
うに、このロッドミル20は、円筒形の回転ドラム1を備えており、ドラム1を、その円筒の軸周りに回転させ、そのドラム1の中に、被破砕物Sa(例えば、岩石、鉱石の原石、以下、「原石Sa」とする)とともに粉砕媒体として、複数のロッド2を投入して、そのロッド2をドラム1の内面で転動および転落させて原石Saに衝突させることにより、また、原石Saをドラム1の内面に配設されたライナ3に直接衝突させることにより、その際の剪断、摩擦、圧縮作用によって原石Saを破砕するものである。
ドラム1の図の左側端面が原石Saの供給側であり、その端面には開口が設けてあり、これが原石の供給口4(以下、単に供給口4ともいう)である。原石Saは、図示しないホッパからシュータ21を経て、この供給口4からドラム内に投入され、ドラム1の回転によって、上記のような破砕作用を受けながら砕石Sb(図中、三角印で模式的に示す)となってドラム1の図の右側の端部に達する。なお、ドラム内には、先述のロッド2が複数投入されている。また、ドラム1の内面には、その面に沿って複数のライナ3が固定されている。
このドラム1の図の右側の端部が排出側であって、そこには、ドラム1の筒の周面の、筒の一直径と交差する二箇所において砕石の排出口5(以下、単に排出口5ともいう)が設けられている。砕石Sbは、その排出口5からドラム1の回転による遠心力によってドラム1の外に排出される。
その排出口5の在るドラム1の端部側を、その周面に沿って覆う形で図のようなフードカバー6が取り付けられている。排出口5から飛び出した砕石Sbは、このフードカバー6に衝突し、遠心力による勢いが弱められた状態でフードカバー6内に落下する。
フードカバー6の砕石Sbの落下位置には、フードカバー6の外部に開口した排出口6aが大きく形成されており、その排出口6aの直下にベルトコンベア7が配設されている。フードカバー6の外に排出された砕石Sbは、このベルトコンベア7によって、ロッドミル20から完全に離れた砕石の回収位置まで運ばれる。
特開平11−319611号公報
ところで、ロッドミル20が上記のような動作を続けていると、長期の間にはライナ3やロッド2が磨耗してきて、破砕能力も低下してくるが、その内、ロッド2の磨耗が激しくなってくると、ロッド2が、その長さの途中で折れてしまう場合もある。
このロッド2の破損は、原石Saの破砕作用やロッド2同士の衝突やライナ3との衝突における磨耗に起因するだけではなく、ロッド2が、ライナ3の隣接するもの同士の隙間に引っ掛かって破損する場合もある。
破損していないロッド2の長さは、通常、図2(a)に示したように、ほぼドラム1の軸長に近い長さであり、それはドラム1の直径よりも大きな寸法ではあるが、それが破損して短くなったものは、ドラム1の直径より短い寸法となる場合がある。
そうなると、図3(aは全体断面図、bはaの線III―IIIによる断面図である。図中、原石Saや砕石Sbは省略している)に示すように、その短くなった破損ロッド2aはドラム端部の上記砕石の排出口5から砕石とともに飛び出すおそれがある。破損ロッド2aが飛び出してフードカバー6に強く衝突すると、フードカバー6を破損するだけでなく、その破損した部分に破損ロッド2aが引っ掛かると、フードカバー6は回転するドラム1とは独立しているので、破損ロッド2aがドラム1の回転に大きな抵抗を与えることとなり、非常に危険である。
そこで、この発明の課題は、ロッドミルにおいて、破損ロッドのドラム外への飛び出しを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、回転ドラムの砕石の排出口の位置に、その排出口に対面する形で、ロッドの飛び出し防止壁を回転ドラムに直付けした構成を採用したのである。
このような構成にしたので、破損して短くなったロッドがドラムの排出口から飛び出しても、すぐに上記防止壁に衝突するので、破損ロッド全体がドラムの外部に飛び出すことがない。また、この防止壁はドラムに直付けされているので、そこで塞き止められたロッドはドラムとともに回転する。
本発明は、上記のように構成したので、破損ロッドのドラム外への飛び出しを防止することができ、その防止壁がない場合のように、飛び出したロッドがフードを破壊したり、その破壊されたフードに引っ掛かって、ドラムの回転に大きな抵抗を及ぼすこともない。従って、ロッドが破損してもミルを安全に稼動することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明のロッドミルはその基本形状が前記背景技術の項で示した従来例のものと同一であるので、同じ要素については同じ符号を付し、その説明は省略する。図1(a)は、本発明のロッドミル10の全体を断面で表したものであり、(b)は(a)の線I―Iによる側断面図である。なお、図中、図2で示した原
石Saや砕石Sb、および破損前のロッド2は省略している。
本発明のロッドミル10が前記従来例のものと異なるのは、ドラム1の砕石の排出側の部分の構成である。従来例のものと同様、ドラム1の排出側端部には、筒の周面の一直径と交差する二箇所において砕石の排出口5が設けられているが、本発明では、その二箇所の排出口5の位置のドラム1の外面に、その排出口5に対面する形で、図のような形状の破砕ロッド2の飛び出し防止壁8(以下、単に「防止壁8」ともいう)が直付けされている。
そして、その防止壁8を覆う形で従来例と同様のフードカバー6が取り付けられている。この防止壁8はドラム1の外面に直付けされているので、ドラム1とともに回転するが、フードカバー6とは独立している
防止壁8は、ドラム1の外面に直立して立ち上がる立ち上がり面8aと、その立ち上がり面の端縁に連接された、ドラム1外面から遠ざかる向きの傾斜面8bとから成る。立ち上がり面8aはさらに、ドラム1の軸に直交する面とドラム1の半径を含む面とから成り、両面はその境界で連接され、全体として断面L字状の立ち上がり面8aを形成している。そして、このL字状立ち上がり面に被さる形で前記傾斜面8bが連接されている。
このような破損ロッド2aの防止壁8が設けられているので、破損ロッド2aが砕石の排出口5からドラム1外に飛び出しても、その排出口5に対面した防止壁8の前記傾斜面8bに衝突してそれ以上の飛び出しが阻止されるので、その防止壁8の外側にあるフードカバー6にまで達することはない。
そして、この防止壁8で塞き止められた破損ロッド2aは、防止壁8がドラム1の外面に直付けされていて、破損ロッド2aもドラム1とともに回転するので、従来のように、破損ロッド2aがフードカバー6にまで達し、さらにそのフードカバー6を突き破ってそこに拘束され、排出口5に拘束された他端との間で、ドラム1に大きな抵抗を与えて、その回転を阻止する、といった危険がなくなる。
なお、本実施形態では、この飛び出し防止壁8の立ち上がり面8aを断面L字状であるところの二面で構成したが、断面コ字状の三面で形成してもよい。ただし、立ち上がり面8aを三面で構成すると、本来この防止壁8の位置からドラム1の外へ排出されるべき砕石Sbの排出の邪魔になるので、本実施形態では二面にしたのである。
本発明は、ロッドミルに広く適用可能である。
(a)に、本発明のロッドミルの全体を断面図で示し、(b)に(a)の線I―Iによる断面を示したものである。 (a)に、従来のロッドミルの全体を断面図で示し、(b)に(a)の線II―IIによる断面を示したものである。 従来のロッドミルの不具合を示したものであり、(a)はミル全体の断面図、(b)は(a)の線III―IIIによる断面である。
符号の説明
1 回転ドラム、ドラム
2 ロッド
2a 破損ロッド
3 ライナ
4 原石の供給口
5 砕石の排出口
6 フードカバー
8 破損ロッドの飛び出し防止壁
8a 立ち上がり面
8b 傾斜面
10 ロッドミル
Sa 原石
Sb 砕石

Claims (1)

  1. 回転ドラムの砕石の排出口の位置に、その排出口に対面する形で、ロッドの飛び出し防止壁を回転ドラムに直付けしたロッドミル。
JP2006325650A 2006-12-01 2006-12-01 ロッドミル Pending JP2008136939A (ja)

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