JP2008136910A - 生ごみの乾燥処理装置 - Google Patents

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総謁 北村
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Abstract

【課題】生ごみの乾燥処理時には乾燥用空気を良好に網籠内部の生ごみに通して乾燥を効率高く行い得るとともに、生ごみを乾燥処理していない非処理時においては排水性能を良好とすることのできる生ごみの乾燥処理装置を提供する。
【解決手段】外容器22と、生ごみを収容する網籠24とを備えた乾燥容器18に対し、投入口46を蓋48にて閉鎖した状態で乾燥用空気を送り込んで、生ごみの乾燥処理を行う生ごみの乾燥処理装置において、網籠24を生ごみの乾燥処理時のシール作用位置と非処理時のシール開放位置との間で上下に移動可能とするとともに、
下降位置であるシール作用位置で内容器24の被接触部62に密接して外容器22と内容器24との間の隙間Sを、流入口26と流出口28との間の位置で遮断してシールするシール部64を外容器24に設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は生ごみの乾燥処理装置に関し、詳しくは乾燥効率を高めるための技術手段に特徴を有するものに関する。
従来、生ごみの処理装置として以下のような装置、即ち(a)乾燥用空気を内部に流入する流入口と、外部に流出する流出口とを有し、シンクの排水口に取り付けられる外容器と、(b)外容器の内側に配置されて内部に生ごみを収容する容器であって、小孔から成る通水孔が分散配置された内容器と、を備えた乾燥容器に対し、外容器の生ごみの投入口を蓋にて閉鎖した状態で乾燥用空気を送り込んで、乾燥用空気を外容器の流入口から内部に流入させ、乾燥用空気を内容器を通過させた上で流出口から流出させることで、生ごみの乾燥処理を行うようになした乾燥式の生ごみの処理装置が数多く提案されている。
例えば下記特許文献1に、この種の生ごみの乾燥処理装置が開示されている。
図15はその具体例を示している。
同図において200は、流し台202のシンク204底部下側、詳しくはシンク204の排水口206に取り付けられた乾燥容器で、外容器208と、その内側に納められた、多数の通水孔がほぼ全体に亘って分散配置されて成る網籠(内容器)210とを有している。ここで外容器208と網籠210との間には隙間が形成されている。
外容器208は上端に生ごみの投入口212を有しており、その投入口212が蓋214にて閉鎖されるようになっている。
外容器208にはまた、乾燥用空気を内部に流入する流入口216と、外部に流出する流出口218とが設けらており、そして流入口216に流入管220が、また流出口218に流出管222がそれぞれ接続されている。
これら流入管220及び流出管222は除湿器224を介して連続しており、全体として循環配管226を形成している。
そしてこの循環配管226上に、乾燥用空気を強制循環させるファン228と、乾燥用空気を加熱するヒータ230とが設けられている。
これらファン228とヒータ230とは、架台232上に載せられている。
尚、除湿器224は水槽234を有し、そして水槽234の内部の上ポート236と下ポート238とを連絡するようにして多数の細管240が設けられており、生ごみの乾燥に伴って発生した水分を含む乾燥用空気がここで冷却されて、空気中の水分が凝縮せしめられ除湿される。
この生ごみの乾燥処理装置では、流入口216から外容器208の内部に流入した乾燥用空気が内容器210、具体的にはその内部に収容されている生ごみを通過して流れ、そして流出口218から流出することで、生ごみの乾燥処理が行われる。
尚このとき、外容器208の投入口212は蓋214にて閉鎖された状態に保たれる。
しかしながら、図15に示した処理装置を含む従来の生ごみの乾燥処理装置は、流入口216から外容器208内部に流入した乾燥用空気が内容器210の内部を十分に通らず、外容器208と内容器210との間の隙間をそのまま流出口218まで流れてしまって、即ち流入口216から流入した乾燥用空気が内容器210をバイパスして(短絡して)流出口218に到ってそのまま外部に流出してしまい、そのため生ごみが効率良く乾燥されないといった問題が内在していた。
その対策として、下記特許文献2には、内容器の周壁部と外容器の周壁部との間の環状の隙間にシール部材を配設して、流入口から流入した乾燥用空気が内容器を短絡して流出口に流れ込んでしまうのを防止するようになしたものが提案されている。
しかしながら特許文献2に開示のものでは、生ごみの乾燥処理時における乾燥用空気の短絡については防止できるものの、生ごみの乾燥処理を行っていない非処理時においては、そのシール部材が排水性を阻害してしまう問題がある。
そこでこの特許文献2では、対策としてシール部材の上で内容器から外側に流出した水を排出するためのオーバーフロー管をわざわざ設けている。
しかしながらこのようにすると装置の構造が複雑化するとともに排水経路も複雑化してしまう。
実開平4−134483号公報 実開平5−60582号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、生ごみの乾燥処理時には乾燥用空気を良好に内容器の内部の生ごみに通して乾燥を効率高く行い得るとともに、生ごみを乾燥処理していない非処理時においては、内容器を通過するシンク排水の排水性能を良好に維持することのできる生ごみの乾燥処理装置を提供することを目的として成されたものである。
而して請求項1のものは、(a)乾燥用空気を内部に流入する流入口と、外部に流出する流出口とを有し、シンクの排水口に取り付けられる外容器と、(b)該外容器の内側に配置されて内部に生ごみを収容する容器であって、小孔から成る通水孔が分散配置された内容器と、を備えた乾燥容器に対し、前記外容器の生ごみの投入口を蓋にて閉鎖した状態で前記乾燥用空気を送り込んで、該乾燥用空気を該外容器の前記流入口から内部に流入させ、該乾燥用空気を前記内容器を通過させた上で前記流出口から流出させることで、生ごみの乾燥処理を行うようになした生ごみの乾燥処理装置において、前記内容器を、生ごみの乾燥処理時のシール作用位置と非処理時のシール開放位置との間で移動可能に設けるとともに、前記外容器に、該シール作用位置で該内容器の被接触部に密接してそれら外容器と内容器との間の隙間を前記流入口と流出口との間の位置で遮断してシールし、前記シール開放位置で該被接触部から離間してシールを開放し前記隙間を連通させるシール部を設けたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記内容器の上昇位置が前記シール開放位置、下降位置が前記シール作用位置であり、前記流入口と流出口とが上下の関係位置で設けてあるとともに、前記シール部がそれら流入口と流出口との間の上下の中間位置に設けてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記シール部が、前記内容器の底部の外周縁を前記被接触部として、前記シール作用位置で該底部の外周縁に対し全周に亘って密接するものとなしてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項2,3の何れかにおいて、前記シール開放位置にある内容器に対して、前記蓋の回転運動を該内容器の前記シール作用位置に向けての移動に変換する移動機構が設けてあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項4において、前記移動機構が前記蓋自体を下降させるものであることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項4,5の何れかにおいて、前記内容器を前記シール開放位置に向けて付勢する付勢手段が設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、内容器を生ごみの乾燥処理時のシール作用位置と非処理時のシール開放位置との間で移動可能に設けるとともに、シール作用位置で内容器の被接触部に密接して外容器と内容器との間の隙間を上記の流入口と流出口との間の位置で遮断してシールし、またシール開放位置で被接触部から離間してシールを開放し、隙間を連通させるシール部を外容器に設けたものである。
本発明によれば、生ごみの乾燥処理時には外容器と内容器との間の隙間が流入口と流出口との間で遮断されシールされるため、流入口から外容器の内部に流入した乾燥用空気が、隙間を通じて内容器をバイパスして流出口に到るのを阻止し得、流入口から流入した乾燥用空気を強制的に効率高く内容器の内部、即ち生ごみを通過させて流すことができ、生ごみの乾燥効率を従来に増して高めることができる。
一方で生ごみの乾燥を行っていない非処理時においては、内容器をシール開放位置に移動させることで、外容器と内容器との間の上記隙間を流入口と流出口との間で連通状態とすることができ、従ってその隙間を通じての排水性、特にシンクの排水口から内容器の内部に流れ込み、そして一旦内容器の通水孔からその隙間に流れ出た排水を、そのまま良好にかかる隙間を通じて排出することが可能となり、排水性能を高く保持することができる。
ここで本発明では、内容器の上昇位置をシール開放位置、下降位置をシール作用位置として、上記流入口と流出口とを上下の関係位置で設け、そしてシール部をそれら流入口と流出口との間の上下の中間位置に設けておくことができる(請求項2)。
この請求項2においては、単に内容器を上昇させ、また下降させることで、内容器をシール開放位置とシール作用位置とに簡単に位置させることができ、そしてその下降位置であるシール作用位置でシール部により外容器と内容器との間の隙間を流入口と流出口との間で遮断し、シールすることができる。
更にこの場合において、上記シール部を、内容器の底部の外周縁を被接触部として、シール作用位置でその底部の外周縁に対し全周に亘って密接するものとなしておくことができる(請求項3)。
請求項4は、シール開放位置にある内容器に対し、蓋の回転運動を内容器のシール作用位置に向けての移動に変換する移動機構を設けたもので、この請求項4によれば、単に蓋を回転操作するだけで簡単に上昇位置であるシール開放位置の内容器を下降位置のシール作用位置に移動させることができる。
この場合において、その移動機構は蓋自体を下降させるものとなしておくことができる(請求項5)。
このようにすれば、内容器をシール作用位置に下降させた後において、蓋自体が下降しているためにその蓋により内容器をシール部に押圧状態に保持することが可能となる。このようにすればシール機能をより一層高めることができる。
請求項6は、内容器をシール開放位置に向けて付勢する付勢手段を設けたもので、このようにしておけば、生ごみの乾燥を行わない非処理時に、内容器を下降位置のシール作用位置から上昇位置のシール開放位置に簡単に移動させることができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はキッチンの流し台で、12は流し台10に備えられたシンク、14は流し台10のカウンター16から起立する状態に設けられた流し台水栓である。
18はシンク底部12Aの排水口20に下側から取り付けられた生ごみの乾燥容器で、外容器22と、その内部に納められた網籠(内容器)24とを有している。
ここで網籠24は、小孔から成る多数の通水孔がその全体に亘って形成(分散配置)されている。
外容器22には、その周壁部の上部に、乾燥用空気を内部に流入させる流入口26が設けられ、また底部に、内部の乾燥用空気を外部に流出させる流出口28が設けられている。そして流入口26に流入管30が、また流出口28に流出管32がそれぞれ接続されている。
これら流入管30及び流出管32は全体として連続した循環配管34を成しており、その循環配管34上に、乾燥用空気を強制循環させるファン36と、乾燥用空気を冷却して水分を凝縮せしめ、除湿を行う除湿器38とが設けられている。尚、除湿器38の下流側に乾燥用空気を加熱するヒータを設けておくこともできる。
外容器22にはまた、底部に排水の排出口40が設けられており、そこに排水管42が接続されている。
この排水管42は、乾燥容器18を通って流れるシンク12からの排水を排出する主排水路を形成するもので、この排水管42には途中に排水トラップ44が設けられている。
図2に示しているように、外容器22はその上端に生ごみの投入口46を有している。この投入口46は、生ごみの乾燥処理時には蓋48にて閉鎖される。尚、蓋48には取手50が設けられている。
図2に示しているように、外容器22の投入口46の周りには環状のバイパス用の排水口52が設けられており、そしてこの排水口52に続いて環状の水路54が形成されている。そしてこの環状の水路54に、シンク12からの排水を乾燥容器18をバイパスして排出するための排水管56が接続されている。
排水管56は、図1に示しているようにその末端部が排水トラップ44に接続されている。
この排水管56は、上記主水路とは別に副排水路を形成するもので、この副排水路によって、投入口46を蓋48で閉鎖した状態で生ごみの乾燥処理を行っている間でも、シンク12からの排水を乾燥容器18をバイパスして排出することができる。
尚、上記排水口52には、図2に示しているように多数の通水孔58を有するストレーナ60が備えられている。
ここでストレーナ60は、全体として逆テーパ形状をなしている。
図2及び図3に示しているように外容器22の内面には、網籠24の底部の外周縁を被接触部62として、これに密接するシール部64が、乾燥用空気の流出口28と流入口26との間の上下の中間位置に設けられている。
シール部64は弾性材から成っており、網籠24の被接触部62に対して全周に亘り接触するように、環状に且つ外容器22の中心側に向って突出する形態で設けられている。
尚このシール部64の上面は傾斜面65とされている。
網籠24は、被接触部62に対してシール部64が密接する図2のシール作用位置(下降位置)と、被接触部62がシール部64から図中上向きに離間した図3のシール開放位置(上昇位置)との間で上下移動可能に設けられている(尚網籠24は外容器22から上向きに取出可能である)。
この網籠24は、コイルばね(付勢手段)66にて図中上向き、即ちシール開放位置に向けて付勢されており、上記の蓋48が取り除かれた状態においては、このコイルばね66による付勢力によって上昇位置であるシール開放位置に保持される。
ここでコイルばね66は、図4に示しているように網籠24の上端の外向きのフランジ68と、外容器22の内面に内向きに突出する形態で環状に設けられたばね受け70との間に、ワッシャー74を介して介装されており、その付勢力を網籠24のフランジ68に対し上向きに及ぼしている。
外容器22にはまた、図4及び図6に示しているように、その上端部の内周面にカム溝76が設けられている。
カム溝76は、上端の開口78と、これに続いて下向き且つ斜め方向に延びる傾斜部80と、傾斜部80に続く水平部82とを有している。ここで水平部82は同一の高さを保持しつつ周方向に延びている。
尚、このカム溝76は周方向に沿って所定間隔ごとに、詳しくは45°ごとに4箇所に設けられている。
一方蓋48には、図5に示しているように周方向に45°ずつ隔たった4箇所に、下方に突出する舌片84が設けられ、その舌片84の外周側の面に、円形の突起86が設けられている。
次に本実施形態の生ごみの乾燥処理装置の作用を以下に説明する。
図3は、網籠24が上昇位置であるシール開放位置にある状態を表しており、このとき網籠24はコイルばね66の図中上向きの付勢力によって、その上昇位置であるシール開放位置に保持され、従って外容器22の内面に設けられたシール部64は、内容器24の底部の外周縁、つまり被接触部62とは図中上下方向に離間した状態にあり、図3に示しているように外容器22と網籠24との間の隙間Sは、シール部64にて遮断されることなく連通した状態にある。
詳しくは、隙間Sの流入口26側と流出口28側とがシール部64にて遮断されず互いに連通した状態にある。
網籠24がこのようなシール開放位置にあるときは、生ごみの乾燥処理を行っていないときであり、このときシンク12からの排水は内容器24に流れ込んでその底部から流出し、更に配管42を通じて下水側に排出される。
但し内容器24の内部には、キッチン作業の際に生じた生ごみがそこに溜められていることも多く、この場合シンク12から網籠24内部に流れ込んだ排水は、網籠24内の生ごみの抵抗によってその一部が網籠24から外側に流れ出す。
このとき図10(B)(及び図2)に示しているように、シール部64によって隙間Sが流入口26側と流出口28側とで遮断されシールされていると、隙間Sに流れ出た排水が隙間Sを通じて排水の流出口40まで流下することができず、図10(B)に示しているように一旦網籠24の外に出た排水が、再び網籠24内部に流入した上でなければ排出されない。
しかるにこの実施形態では、生ごみの乾燥処理を行っていないときには、シール部64が網籠24から離間した状態にあって、隙間Sがシール部64の上下で連通した状態にあるため、図10(A)に示しているように網籠24から隙間Sに流出した排水は、そのままシール部64と網籠24との間を通過して流出口40に到り、排水管42を通じて下水側に流出することができる。
このため、生ごみの乾燥処理を行っていないとき、即ちシール開放位置における良好な排水性能が確保される。
一方、網籠24内部の生ごみの乾燥処理を行う際には、外容器22の投入口46に蓋48をセットして、網籠24を図2に示すシール作用位置まで下降させ、そこに保持させる。
このときの操作は次のようにして行う。
先ず、図7(I)に示しているように蓋48の上記突起86を、外容器22のカム溝76の開口78に嵌め合わせ、その後これを回転操作する。
すると図7(II)に示しているように突起86がカム溝76に案内されて蓋48の回転とともに下向きに引き下げられ、従って蓋48自体がその回転操作によって自動的に下降移動させられる。
すると図7(II)及び図8(II)に示すように蓋48の舌片84の下端が、網籠24のフランジ68に当った状態で、これを下向きに押し下げ、図7(III)及び図8(III)に示すように最終的に上記の被接触部62、即ち網籠24底部の外周縁をシール部64に対して接触させる。
而して蓋48の突起86が、カム溝76の水平部82に嵌り込んだ状態では、網籠24の被接触部62が弾性材から成るシール部64に対し下向きに押圧された状態となり(このとき蓋48のシール部材45(図2〜図4参照)もまた網籠24のフランジ68に押圧された状態となる)、シール部64が被接触部62に自身の弾性力に基づいて密接した状態となる。
ここにおいて外容器22と網籠24との間の隙間Sが、流入口26と流出口28との間の位置で遮断されシールされた状態となる。
以上のようにこの実施形態では、外容器22に設けたカム溝76及び蓋48の舌片84及び突起86にて、蓋48の回転運動にて網籠24をシール作用位置に向けて下降する移動機構が構成されている。
この状態で流入口26から乾燥用空気を外ケース22内部に送り込むと、外容器22内部に流入した乾燥用空気は、隙間Sを通じ網籠24をバイパスして流出口28へと到ることができず、従って図9に示しているように外容器22内部に流入した乾燥用空気は、その全体が網籠24内部、即ちそこに収容されている生ごみを通過して網籠24の底部から下向きに流出し、外ケース22の乾燥用空気の流出口28に到って、そこから外部へと流出する。
網籠24を再び図3のシール開放位置に持ち来たすには、単に蓋48を上記とは逆方向に回転させて、蓋48を投入口46から取り外すだけで良い。
蓋48が取り外されると、網籠24はコイルばね66の付勢力で自動的に図3に示すシール開放位置まで上昇せしめられ、そしてそこに保持される。
このように本実施形態によれば、流入口26から外容器22内部に流入した乾燥用空気を、強制的に網籠24内部を通過させた上で流出口28から外部へと流出させることができるため、生ごみの乾燥効率を従来に増して高めることができる。
一方で生ごみの乾燥を行っていない非処理時においては、網籠24を図3のシール開放位置に位置させることで、外容器22と網籠24との間の隙間Sを、流入口26側と流出口28側との間で連通状態とすることができ、従ってシンク12の排水口20からの排水の排出性能を高く保持することができる。
また本実施形態では単に網籠24を上昇させ、また下降させることで、網籠24をシール開放位置とシール作用位置とに簡単に位置させることができる。
更に本実施形態では、蓋48を回転操作するだけで簡単に上昇位置のシール開放位置にある網籠24を、下降位置のシール作用位置に移動させてそこに保持することができる。
またこの実施形態では、網籠24をシール作用位置まで下降させる際に、蓋48自体を下降させるようになしていることから、その蓋48により網籠24をシール作用位置に、即ち網籠24をシール部64に押圧状態に保持することができ、シール機能を高めることができる。
更にこの実施形態では、網籠24をシール開放位置に付勢するコイルばね66を設けているため、生ごみの乾燥を行わない非処理時において、単に蓋48を外すだけで網籠24を簡単に下降位置のシール作用位置から上昇位置のシール開放位置に移動させることができる。
尚、図4に示しているようにこの実施形態ではコイルばね66及びワッシャ74が、外容器22から取出可能となしてあり、このことによってコイルばね66やワッシャ74の清掃を容易に行うことができる利点を有している。
次に図11〜図13は本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態は、外容器22の内面に上向きの突起88を周方向の複数箇所(ここでは45°ごとに4箇所)設ける一方、網籠24の上端部の外周面に、下向きの突起90を周方向の複数箇所(ここでは45°ごとの4箇所)に設け、そして網籠24の下向きの突起90を、外容器22の上向きの突起88上に載せることによって、網籠24を上昇位置であるシール開放位置に保持し、また網籠24を回転させて、下向きの突起90を上向きの突起88と88との間に位置させることで、網籠24をシール作用位置まで下降させるようになした例である。
この実施形態では、蓋48に下向きの突出片92が周方向の4箇所に設けられており、蓋48を回転させると、それら突出片92が図13に示しているように網籠24の内面に突出状態に設けられたストッパ部94に当って、その当接作用により蓋48の回転を網籠24に伝えるようになっている。
即ちこの実施形態においても、蓋48を回転操作すると、これとともに網籠24が回転して、上昇位置であるシール開放位置から、下降位置であるシール作用位置へと網籠24が落とし込まれる。
尚、外容器24に上記実施形態と同様のカム溝76が設けられ、また蓋48の側には対応する舌片84と突起86とが設けられている点は上記実施形態と同様である。
従ってこの実施形態においても、蓋48を回転操作すると蓋48の突起86が外ケース22のカム溝76に案内されて下向きに引き込まれ、そして蓋48を一杯まで回転操作したところで、蓋48のシール部材45が網籠24のフランジ68に押圧された状態となる。
尚、このとき蓋48により網籠24をシール作用位置で下向きに押圧し、網籠24の被接触部62をシール部64に強制接触状態に保持するようになすことも可能である。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示であり、本発明においては、図14(A)に示すように、網籠24の外周面に弾性材から成る被接触部62を突出状態に固設する一方、外容器22の側に、内向きに突出して非接触部62に密接するシール部(ここではテーパ状で且つ非弾性材から成っている)64を設け、シール作用位置で図14(B)に示すようにそれらを密接させるようになすことも可能である。更にシール部64自体を弾性材で構成することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である生ごみの乾燥処理装置を流し台への設置状態で示す概略図である。 同実施形態における乾燥容器及びその周辺の図である。 同実施形態における乾燥容器を図2とは異なる作用状態で示す図である。 図2の乾燥容器を各部品に分解した状態で示す図である。 同実施形態における蓋を示す図である。 同実施形態における外容器の上面を示す図である。 同実施形態の要部の作用説明図である。 同実施形態の要部の図7とは異なる作用説明図である。 同実施形態の利点の説明図である。 同実施形態の図9とは異なる利点の説明図である。 本発明の他の実施形態における乾燥容器を示す図である。 同実施形態の乾燥容器の図11とは異なった作用状態を示す図である。 同実施形態の要部を切り欠いて示す切欠断面図である。 本発明の更に他の実施形態の要部を示す図である。 従来の生ごみの乾燥処理装置の図である。
符号の説明
12 シンク
18 乾燥容器
20 排水口
22 外容器
24 網籠(内容器)
26 流入口
28 流出口
40 排出口
46 投入口
48 蓋
62 被接触部
64 シール部
66 コイルばね(付勢手段)
76 カム溝
84 舌片
86 突起

Claims (6)

  1. (a)乾燥用空気を内部に流入する流入口と、外部に流出する流出口とを有し、シンクの排水口に取り付けられる外容器と、(b)該外容器の内側に配置されて内部に生ごみを収容する容器であって、小孔から成る通水孔が分散配置された内容器と、を備えた乾燥容器に対し、前記外容器の生ごみの投入口を蓋にて閉鎖した状態で前記乾燥用空気を送り込んで、該乾燥用空気を該外容器の前記流入口から内部に流入させ、該乾燥用空気を前記内容器を通過させた上で前記流出口から流出させることで、生ごみの乾燥処理を行うようになした生ごみの乾燥処理装置において
    前記内容器を、生ごみの乾燥処理時のシール作用位置と非処理時のシール開放位置との間で移動可能に設けるとともに、前記外容器に、該シール作用位置で該内容器の被接触部に密接してそれら外容器と内容器との間の隙間を前記流入口と流出口との間の位置で遮断してシールし、前記シール開放位置で該被接触部から離間してシールを開放し前記隙間を連通させるシール部を設けたことを特徴とする生ごみの乾燥処理装置。
  2. 請求項1において、前記内容器の上昇位置が前記シール開放位置、下降位置が前記シール作用位置であり、前記流入口と流出口とが上下の関係位置で設けてあるとともに、前記シール部がそれら流入口と流出口との間の上下の中間位置に設けてあることを特徴とする生ごみの乾燥処理装置。
  3. 請求項2において、前記シール部が、前記内容器の底部の外周縁を前記被接触部として、前記シール作用位置で該底部の外周縁に対し全周に亘って密接するものとなしてあることを特徴とする生ごみの乾燥処理装置。
  4. 請求項2,3の何れかにおいて、前記シール開放位置にある内容器に対して、前記蓋の回転運動を該内容器の前記シール作用位置に向けての移動に変換する移動機構が設けてあることを特徴とする生ごみの乾燥処理装置。
  5. 請求項4において、前記移動機構が前記蓋自体を下降させるものであることを特徴とする生ごみの乾燥処理装置。
  6. 請求項4,5の何れかにおいて、前記内容器を前記シール開放位置に向けて付勢する付勢手段が設けてあることを特徴とする生ごみの乾燥処理装置。
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