JP2008136655A - 脈波測定用電極ユニットおよび脈波測定装置 - Google Patents

脈波測定用電極ユニットおよび脈波測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便な構成で高精度の容積脈波測定を可能にした脈波測定用電極ユニットを提供する。
【解決手段】脈波測定用電極ユニット10Aは、一対の電流印加用電極20A,30Aと一対の電圧計測用電極20B,30Bとを含む電極群EGと、この電極群EGを支持する支持部材12とを備える。電極群EGは、第1電流印加用電極20Aと第1電圧計測用電極20Bとを有する第1電極部20と、この第1電極部から離間して位置し、第2電流印加用電極30Aと第2電圧計測用電極30Bとを有する第2電極部30とを含む。支持部材12は、上記電極20A,20B,30A,30Bの生体に対する接触面が略同一面上に配置されかつこの脈波測定用電極ユニット10Aが生体に装着された状態においてこれら電極20A,20B,30A,30Bが動脈510の延びる方向に並んで配置されるように、上記電極群EGを支持している。
【選択図】図3

Description

本発明は、生体インピーダンスの変動を計測することによって動脈の容積脈波を取得するために生体に装着される脈波測定用電極ユニットおよびこれを備えた脈波測定装置に関する。
被験者の動脈の脈波を測定することは、被験者の健康状態を知る上で非常に重要なことである。近年、被験者の動脈の脈波を測定することによって心臓負荷や動脈の硬さの変化等を把握することが頻繁に行なわれている。また、従来から健康管理の代表的な指標として広くその有用性が認められている血圧値(収縮期血圧値および拡張期血圧値)についても、この動脈の脈波から導き出されるものである。脈波測定装置は、このような重要な生体情報としての動脈の脈波を測定するための装置であり、循環器系の疾患の早期発見や予防、治療等の分野においてさらなる活用が期待されている。
容積脈波は、心臓の拍動に伴う周期的な血管の容積変動を波動として示すものであるが、この意味において本明細書においては、少なくとも時間差をもって血管の容積変動が観察されれば、その時間的な分解能によらず容積脈波と称することとする。なお、一拍の中に含まれる容積脈波を精緻に捉えるためには、当然に時間的な分解能が高いことが必要であることは言うまでもない。
また、本明細書において使用する脈波測定装置という用語は、容積脈波を測定する機能を少なくとも有している装置全般を指し示すものであり、その意味において測定された容積脈波をそのまま測定結果として出力するものに限られず、測定された容積脈波に基づいて特定の他の指標を算出したり計測したりして、その結果得られた指標のみを測定結果として出力するものをも含むものである。したがって、容積脈波測定装置には、たとえば、容積脈波をその測定過程において取得するものの容積脈波自体を出力することなく血圧値のみを出力する血圧計測装置等が含まれる。
被験者に苦痛を与えることなく非侵襲に動脈の脈波を測定することが可能な脈波測定装置としては、その測定方式の違いから以下の5つに分類される。
第1の測定方式に基づく脈波測定装置は、生体の被測定部位に巻き付けることによって動脈を圧迫するカフを備え、当該カフを用いて被測定部位を圧迫した際のカフ圧の変動を圧力センサ等で検出することによって動脈の圧脈波を測定するものである。しかしながら、この第1の測定方式に基づく脈波測定装置においては、カフによる被測定部位の圧迫の際にカフの端部と中央部との間で被測定部位に対する圧迫力に大きな差が生じるため、被測定部位を均一に圧迫することが難しく、高精度の脈波測定が困難になるという問題がある。また、手首など複数の動脈が走行している部位を被測定部位として採用する場合には、この複数の動脈の脈波が平均化されて検出されることになるため、高精度の脈波測定が困難になるという問題もある。
第2の測定方式に基づく脈波測定装置は、平面状の感圧面を有する圧力センサと当該圧力センサを生体の被測定部位に対して押し付ける押し付け機構とを具備し、動脈の血管壁に平坦部が形成されるまで押し付け機構を用いて圧力センサを被測定部位に対して押し付け、その際に圧力センサによって検出される圧力情報に基づいて動脈の圧脈波を測定するものである。このような測定方式は、一般にトノメトリ法と呼ばれる。しかしながら、このトノメトリ法を用いた脈波測定装置においては、脈波の測定に際して動脈の血管壁に平坦部が必ず形成されることが必要であり、この条件が満たされていない場合には測定精度が極端に悪くなってしまう問題がある。そのため、体表面からの深さが比較的浅い位置に動脈が走行している生体の部位しか被測定部位として採用できないという問題を有している。また、圧力センサを動脈の直上に位置する皮膚に正確に位置決めして押し付ける必要があり、装置構成が複雑化および大型化するという問題を有している。
第3の測定方式に基づく脈波測定装置は、超音波センサを具備し、この超音波センサを用いて動脈の容積脈波を測定するものである。しかしながら、この第3の測定方式を用いた脈波測定装置においても、体表面からの深さが比較的浅い位置に動脈が走行している生体の部位しか被測定部位として採用できない問題を有している。また、装置が非常に高価であり、さらには大型になるという問題も有している。
第4の測定方式に基づく脈波測定装置は、発光素子と受光素子とを備え、光学的な手法により血液組織量変動を検出して動脈の容積脈波を測定するものである。しかしながら、この第4の測定方式を用いた脈波測定装置においては、発光素子から出射された光を受光素子で適確に捉える必要があり、これら発光素子と受光素子との位置決め精度を高める必要がある等の問題を有している。
第5の測定方式に基づく脈波測定装置は、複数の電極からなる測定用電極を備え、これら測定用電極を生体の被測定部に接触させて血液組織量変動を生体のインピーダンス変動として検出し、これにより動脈の容積脈波を測定するものである。この第5の測定方式を採用した脈波測定装置は、比較的簡便な構成にて安価に製作することが可能であり、また心電図測定や体脂肪測定等の分野において広く普及している生体情報測定用電極をほぼそのままの構成で測定用電極として応用できるメリットがある。さらには、動脈が走行している生体の部位であればどの部位であっても被測定部位として採用できるメリットも有しており、脈波測定の際の自由度が非常に高くなるという利点を備えている。以上のような理由から、この第5の測定方式である生体インピーダンス法を用いた脈波測定装置が特に注目されている。
上述の第5の測定方式である生体インピーダンス法を採用した脈波測定装置およびそれに用いられる脈波測定用電極ユニットが開示された文献として、たとえば特開2004−242851号公報(特許文献1)がある。上記特許文献1に開示の脈波測定用電極ユニットにあっては、脈波測定用の一対の電極部が支持部材の外表面に設けられ、当該支持部材を生体の被測定部位に装着させた状態において、動脈の延びる方向(すなわち動脈の走行方向)と直交する方向にこれら一対の電極部が配置されるように構成されている。すなわち、動脈がこれら一対の電極部によって動脈の走行方向と直交する方向において挟みこまれるようにし、電極部が動脈の直上の皮膚に装着されないように構成している。
特開2004−242851号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の如くの構成の脈波測定用電極ユニットおよびこれを備えた脈波測定装置を利用して脈波測定を行なった場合には、脈波測定のために印加される定電流が通過する部位である被測定部位中に動脈以外の生体組織部分が多く含まれることになり、この動脈以外の生体組織部分におけるインピーダンス変動が容積脈波測定の誤差成分として、測定される容積脈波に重畳することになる。したがって、高精度の脈波測定が困難になる問題を有している。仮に、動脈の走行方向と平行な方向の電極長を長くして定電流が通過することとなる動脈部分を長く確保しようとした場合にも、それに応じて定電流が通過する被測定部位中における動脈以外の生体組織部分も増加することになるため、やはり測定精度の向上にはつながらない。
したがって、本発明は上述の問題点を解決すべくなされたものであり、生体インピーダンスの変動を計測することによって動脈の容積脈波を取得するために生体に装着される脈波測定用電極ユニットおよびこれを備えた脈波測定装置において、高精度の容積脈波測定を可能にすることを目的とする。
本発明のある局面に基づく脈波測定用電極ユニットは、生体インピーダンスの変動を計測することによって動脈の容積脈波を取得するために生体に装着されるものであって、一対の電流印加用電極と一対の電圧計測用電極とを含み、測定に際して生体の体表面に接触させられる電極群と、上記電極群を支持する支持部材とを備えてなるものである。上記電極群は、上記一対の電流印加用電極の一方と上記一対の電圧計測用電極の一方とを有する第1電極部と、上記第1電極部から離間して位置し、上記一対の電流印加用電極の他方と上記一対の電圧計測用電極の他方とを有する第2電極部とを含む。上記支持部材は、上記第1電極部の生体に対する接触面および上記第2電極部の生体に対する接触面が略同一面上に配置されかつ当該脈波測定用電極ユニットを生体に装着させた状態において上記第1電極部および上記第2電極部が動脈の延びる方向に並んで配置されるように、上記電極群を支持している。
上記本発明のある局面に基づく脈波測定用電極ユニットにあっては、上記第1電極部が上記一対の電流印加用電極の一方と上記一対の電圧計測用電極の一方とを兼用する単一の電極からなり、かつ、上記第2電極部が上記一対の電流印加用電極の他方と上記一対の電圧計測用電極の他方とを兼用する単一の電極からなっている構成としてもよいし、上記第1電極部が上記一対の電流印加用電極の一方と上記一対の電圧計測用電極の一方とがそれぞれ分離独立してなる2つの電極からなり、かつ、上記第2電極部が上記一対の電流印加用電極の他方と上記一対の電圧計測用電極の他方とがそれぞれ分離独立してなる2つの電極からなっている構成としてもよい。
上記本発明のある局面に基づく脈波測定用電極ユニットにあっては、上記一対の電流印加用電極および上記一対の電圧計測用電極の個々の生体の体表面との接触面が平面的に見て略矩形状であることが好ましく、その場合に、上記第1電極部と上記第2電極部とが並ぶ方向と交差する方向における上記電流印加用電極の長さが上記第1電極部と上記第2電極部とが並ぶ方向と交差する方向における上記電圧計測用電極の長さと同じかそれよりも小さいことが好ましい。
本発明のある局面に基づく脈波測定装置は、上記本発明のある局面に基づく脈波測定用電極ユニットと、上記一対の電流印加用電極間に定電流を供給する定電流供給部と、上記一対の電圧計測用電極間に生じる電位差を検出することにより、生体インピーダンスの変動を計測するインピーダンス計測部と、上記インピーダンス計測部にて得られた情報に基づいて動脈の容積脈波を取得する容積脈波取得部とを備えてなるものである。
本発明の他の局面に基づく脈波測定用電極ユニットは、上記本発明のある局面に基づく脈波測定電極ユニットにおいて、上記電極群を複数組備えてなるとともに、上記支持部材が、上記複数組の電極群が上記第1電極部と上記第2電極部とが並ぶ方向と交差する方向に並んで配置されるように、上記複数組の電極群を支持してなるものである。
本発明の他の局面に基づく脈波測定装置は、上記本発明の他の局面に基づく脈波測定用電極ユニットと、上記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第1電極部のうちの特定の第1電極部を切替え可能に選択する第1電極部選択部と、上記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第2電極部のうちの特定の第2電極部を切替え可能に選択する第2電極部選択部と、上記第1電極部選択部によって選択された上記特定の第1電極部および上記第2電極部選択部によって選択された上記特定の第2電極部に含まれる電流印加用電極間に定電流を供給する定電流供給部と、上記第1電極部選択部によって選択された上記特定の第1電極部および上記第2電極部選択部によって選択された上記特定の第2電極部に含まれる電圧計測用電極間に生じる電位差を検出することにより、生体インピーダンスの変動を計測するインピーダンス計測部と、上記インピーダンス計測部にて得られた情報に基づいて動脈の容積脈波を取得する容積脈波取得部とを備えてなるものである。
本発明のさらに他の局面に基づく脈波測定装置は、上記本発明の他の局面に基づく脈波測定用電極ユニットと、上記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第1電極部のうちの特定の第1電極部に含まれる電流印加用電極を切替え可能に選択する第1電極部電流印加用電極選択部と、上記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第1電極部のうちの特定の第1電極部に含まれる電圧計測用電極を切替え可能に選択する第1電極部電圧計測用電極選択部と、上記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第2電極部のうちの特定の第2電極部に含まれる電流印加用電極を切替え可能に選択する第2電極部電流印加用電極選択部と、上記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第2電極部のうちの特定の第2電極部に含まれる電圧計測用電極を切替え可能に選択する第2電極部電圧計測用電極選択部と、上記第1電極部電流印加用電極選択部によって選択された上記特定の第1電極部に含まれる電流印加用電極および上記第2電極部電流印加用電極選択部によって選択された上記特定の第2電極部に含まれる電流印加用電極間に定電流を供給する定電流供給部と、上記第1電極部電圧計測用電極選択部によって選択された上記特定の第1電極部に含まれる電圧計測用電極および上記第2電極部電圧計測用電極選択部によって選択された上記特定の第2電極部に含まれる電圧計測用電極間に生じる電位差を検出することにより、生体インピーダンスの変動を計測するインピーダンス計測部と、上記インピーダンス計測部にて得られた情報に基づいて動脈の容積脈波を取得する容積脈波取得部とを備えてなるものである。
上記本発明のすべての局面に基づく脈波測定装置は、動脈を圧迫するために生体の体表面を押圧する圧迫機構をさらに備えていることが好ましく、その場合に、上記本発明のすべての局面に基づく脈波測定用電極ユニットが上記圧迫機構の圧迫作用面上に配置されていることが好ましい。また、その場合に、上記圧迫機構が、上記支持部材の上記第1電極部および上記第2電極部が配置された部分を生体に向けて押し付ける第1圧迫機構と、上記支持部材の上記第1電極部および上記第2電極部間に位置する部分を生体に向けて押し付ける第2圧迫機構とを含んでいることが好ましい。
上記本発明のすべての局面に基づく脈波測定装置は、上記容積脈波取得部にて得られた容積脈波の情報に基づいて脈波の駆出波および反射波の少なくともいずれか一方を取得する駆出波/反射波取得部をさらに備えていていもよい。
上記本発明のすべての局面に基づく脈波測定装置は、動脈を圧迫するために生体の体表面を押圧する圧迫機構と、上記圧迫機構による動脈に対する圧迫力を検出可能な圧迫力検出部と、上記容積脈波取得部にて得られた容積脈波の情報および上記圧迫力検出部にて得られた圧迫力の情報に基づいて拡張期血圧値および収縮期血圧値を取得する血圧値取得部とをさらに備えていてもよい。
上記本発明のすべての局面に基づく脈波測定装置は、動脈を圧迫するために生体の体表面を押圧する圧迫機構と、上記容積脈波取得部にて得られた容積脈波の情報に基づいて上記圧迫機構による動脈に対する圧迫力をサーボ制御する圧迫力制御部と、上記圧迫機構による動脈に対する圧迫力を検出可能な圧迫力検出部と、上記圧迫力検出部にて得られた圧迫力の情報に基づいて拡張期血圧値および収縮期血圧値を取得する血圧値取得部とをさらに備えていてもよい。
本発明に基づく脈波測定用電極ユニットおよびこれを備えた脈波測定装置を利用することにより、容積脈波を高精度に測定することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、被測定部位として手首を採用し、手首中に延在する橈骨動脈の容積脈波を非侵襲に測定することが可能に構成された脈波測定装置に本発明を適用した場合を例示して説明を行なう。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図であり、図2は、本実施の形態における脈波測定用電極ユニットの概略斜視図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Aの構成および脈波測定用電極ユニット10Aの外観構造について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Aは、脈波測定用電極ユニット10Aと、定電流供給部110と、インピーダンス計測部120と、CPU130と、メモリ部140と、表示部150と、操作部160と、電源部170とを主に備えている。
図1および図2に示すように、脈波測定用電極ユニット10Aは、生体インピーダンスの変動を計測するために生体に装着されるものであって、支持部材12と複数の電極20A,20B,30A,30Bからなる電極群EGとを備えている。特に、本実施の形態における脈波測定用電極ユニット10Aは、被験者の手首への装着に適した形状のものとなっており、装着された手首中を延在する橈骨動脈の容積脈波の取得のために橈骨動脈の血液組織量変動を生体インピーダンス変動として検出するものである。
図2に示すように、支持部材12は、たとえばシート状の部材にて構成され、手首への装着状態において手首側に位置することになる主面に電極群EGを有している。電極群EGを構成する電極20A,20B,30A,30Bは、支持部材12の上記主面において露出しており、脈波測定用電極ユニット10Aの手首への装着状態において手首の表面に接触可能である。
図1および図2に示すように、電極群EGは、第1電極部20と、この第1電極部20から所定の距離もって配置された第2電極部30とを有している。第1電極部20は、分離独立してなる2つの電極からなり、一対の電流印加用電極の一方である第1電流印加用電極20Aと、一対の電圧計測用電極の一方である第1電圧計測用電極20Bとを含んでいる。第2電極部30は、分離独立してなる2つの電極からなり、一対の電流印加用電極の他方である第2電流印加用電極30Aと、一対の電圧計測用電極の他方である第2電圧計測用電極30Bとを含んでいる。
これら各電極20A,20B,30A,30Bは、たとえば図示するように平面視略矩形状に形成されている。一対の電圧計測用電極20B,30Bは、一対の電流印加用電極20A,30Aによって挟み込まれており、これにより電極20A,20B,30A,30Bが支持部材12上において直線状に整列して配置されている。ここで、支持部材12は、上記電極20A,20B,30A,30Bの整列方向が脈波測定用電極ユニット10Aの手首への装着状態において手首中を延在する橈骨動脈の延びる方向と合致するように、各電極20A,20B,30A,30Bを支持している。
図2に示すように、本実施の形態における脈波測定用電極ユニット10Aにおいては、上記電極20A,20B,30A,30Bの手首との接触面20AS,20BS,30AS,30BSが、同一面上に位置している。ここで言う「同一面」には、同一平面または同一曲面の両方が含まれる。接触面20AS,20BS,30AS,30BSが同一曲面上に位置するように構成する場合には、その曲面を電極20A,20B,30A,30Bの整列方向と略直交する方向においてのみ湾曲する湾曲面とすることが特に好ましいが、電極20A,20B,30A,30Bの整列方向と平行な方向においてのみ湾曲する湾曲面としてもよい。
支持部材12は、たとえば絶縁性の樹脂部材によって構成される。支持部材12は、装着状態において皮膚の張力によって支持部材12が撓み、上記電極20A,20B,30A,30Bの手首との接触面20AS,20BS,30AS,30BSが同一面上に位置しなくなることがない程度の剛性を有していることが好ましい。したがって、好適には硬質の樹脂部材や上記皮膚張力によって曲げられない範囲の適度な可撓性を有する樹脂部材等にて構成される。しかしながら、この支持部材12を保持する何らかの補助部材(たとえば、後述する実施の形態2に示す如くのカフなど)が存在する場合には、剛性に乏しく、それのみでは皮膚の張力によって曲げられてしまう柔軟なフィルム状の樹脂部材等を利用することも可能である。
一方、一対の電流印加用電極20A,20Bおよび一対の電圧計測用電極30A,30Bは、導電性の部材によって構成される。これら電極20A,20B,30A,30Bは、いずれも手首に接触させられる電極であるため、生体適合性に優れた材料から構成されていることが好ましい。このような観点から、電極20A,20B,30A,30Bとしては、たとえば心電図測定や体脂肪測定に用いられる電極部材であるAg(銀)/AgCl(塩化銀)等の金属部材が好適に用いられる。
図1に示すように、一対の電流印加用電極20A,30Aは、それぞれ定電流供給部110に電気的に接続されている。定電流供給部110は、一対の電流印加用電極20A,30A間に定電流を供給するための手段であり、たとえば周波数50kHz程度、電流量500μA程度の定電流を一対の電流印加用電極20A,30A間に生成する。
また、一対の電圧計測用電極20B,30Bは、それぞれインピーダンス計測部120に電気的に接続されている。インピーダンス計測部120は、一対の電圧計測用電極20B,30B間に生じる電位差を検出することにより、これら電極20B,30B間の生体インピーダンスの変動を計測するための手段である。ここで、インピーダンス計測部120は、たとえばアナログフィルタ回路、整流回路、増幅回路、A/D(アナログ/デジタル)変換回路等の処理回路を含んでおり、アナログ値として検出された生体インピーダンスをデジタル値化して出力する。
図1に示すように、CPU130は、脈波測定装置100Aの全体を制御するための手段である。メモリ部140は、ROMやRAMにて構成されており、脈波測定のための処理手順をCPU130等に実行させるためのプログラムを記憶したり、測定結果等を記録したりするための手段である。表示部150は、たとえばLCD等によって構成され、測定結果等を表示するための手段である。操作部160は、被験者等による操作を受け付けてこの外部からの命令をCPU130や電源部170に入力するための手段である。電源部170は、CPU130に電源としての電力を供給するための手段である。
CPU130は、定電流供給部110を駆動するための制御信号を定電流供給部110に入力したり、測定結果としての容積脈波情報をメモリ部140や表示部150に入力したりする。また、CPU130は、容積脈波を取得するための容積脈波取得部131を有しており、この容積脈波取得部131は、インピーダンス計測部120によって計測された生体インピーダンスの変動情報に基づいて橈骨動脈の容積脈波を取得する。なお、この容積脈波取得部131にて取得された容積脈波情報が、測定結果としてメモリ部140や表示部150に入力される。
なお、脈波測定装置100Aは、測定結果としての容積脈波情報を外部の機器等(たとえば血圧計等の生体情報測定装置)に出力する出力部を別途備えていてもよい。出力部としては、たとえばシリアル通信回路や各種の記録媒体への書き込み装置等が利用可能である。このように構成すれば外部の機器等に直接的または間接的に容積脈波情報を出力することが可能になる。
図3および図4は、本実施の形態における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットを手首に装着した状態を示す図であり、図3は、装着状態における平面図、図4は、図3に示すIV−IV線に沿った模式断面図である。次に、これら図3および図4を参照して、本実施の形態における脈波測定用電極ユニット10Aを手首に装着した状態について説明する。
図3および図4に示すように、本実施の形態における脈波測定用電極ユニット10Aが手首500に装着された状態においては、電極20A,20B,30A,30Bの接触面20AS,20BS,30AS,30BSが手首500の表面に接触する。ここで、電極20A,20B,30A,30Bは、支持部材12上において直線状に整列して配置されているため、脈波測定用電極ユニット10Aを手首500に装着する際に、橈骨動脈510が延在する部分の手首500の皮膚上に電極20A,20B,30A,30Bを位置決めして配置すれば、橈骨動脈510の延在方向と電極20A,20B,30A,30Bの整列方向とが概ね合致することになる。
この状態において、定電流供給部110によって一対の電流印加用電極20A,30A間に定電流を供給し、そのときに一対の電圧計測用電極20B,30B間に生じる電位差をインピーダンス計測部120によって計測することにより、被測定部位における生体インピーダンスが計測される。このようにして得られた生体インピーダンスを時間と関連付けることにより、生体インピーダンスの変動が検出され、この情報に基づいて容積脈波取得部131において橈骨動脈510の容積脈波が取得される。なお、このときの手首500中における電流経路を図3および図4において模式的に破線で示している。図示されるように、測定時において手首500中に形成される電流経路は、橈骨動脈510の延在方向(すなわち、電極20A,20B,30A,30Bの整列方向)と直交する方向および深さ方向のそれぞれに一定の広がりをもちつつも、橈骨動脈510の延在方向と平行な方向に向かって形成されることになる。
図5は、本実施の形態における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。次に、この図5を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Aにおける処理手順について説明する。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図1において示したメモリ部140に予め記憶されており、CPU130がメモリ部140からこのプログラムを読出して実行することにより、処理が進められる。
図5に示すように、被験者が脈波測定装置100Aの操作部160を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部170からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、脈波測定装置100Aの初期化が行なわれる(ステップS101)。ここで、被験者は、予め、上述の脈波測定用電極ユニット10Aを手首500の所定位置に位置決めして装着しておく。
次に、被験者が脈波測定装置100Aの操作部160の操作ボタンを操作して測定開始の命令を入力すると、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の開始指令を行なう。これにより、定電流供給部110によって一対の電流印加用電極20A,30A間に定電流が供給される(ステップS102)。つづいて、CPU130は、インピーダンス計測部120に対して電位差の検出の指令を行なう。これにより、インピーダンス計測部120において一対の電圧計測用電極20B,30B間の電位差の検出が行なわれ(ステップS103)、生体インピーダンスが計測される(ステップS104)。次に、検出された生体インピーダンスがインピーダンス計測部120によってデジタル値化されてCPU130に入力され、容積脈波取得部131において容積脈波が取得される(ステップS105)。取得された容積脈波は、測定結果としてメモリ部140に格納され(ステップS106)、その後、表示部150において表示される(ステップS107)。ここで、表示部150は、容積脈波をたとえば数値や波形として表示する。
このステップS103ないしステップS107からなる一連の動作は、所定の停止条件(たとえば、使用者による測定停止スイッチの操作やタイマー回路による設定時間の経過等)が成立するまでの間繰り返し行なわれる(ステップS108においてNOの場合)。そして、所定の停止条件が成立すると(ステップS108においてYESの場合)、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の解除指令を行なう(ステップS109)。そして、脈波測定装置100Aは待機状態をとり、被験者の操作部160による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。以上により、時々刻々と変化する容積脈波をリアルタイムで測定することが可能になる。
図6は、本実施の形態における脈波測定装置100Aによって実際に取得された容積脈波の波形を示すグラフである。図6においては、横軸に時間をとり、縦軸に容積脈波の振幅をとっている。
図6に示す容積脈波の波形は、図3に示した如くの電極レイアウトを採用した場合に得られたものである。すなわち、図3に示すように、各電極20A,20B,30A,30Bの幅(電極幅)Wを10mmとし、第1電極部20と第2電極部30との間の距離(電極部間距離)Dを10mmとした場合のものである。ここで、電極幅Wは、脈波測定用電極ユニット10Aの手首500への装着状態において、橈骨動脈510の延在方向と直交する方向の各電極の長さである。このような電極レイアウトを採用した場合には、図6に示すように、容積脈波の波形が精度よく測定されることが分かる。なお、本実施の形態における脈波測定装置100Aにおいては、図6に示す如くの容積脈波の波形が表示部150によって表示されることになる。
以上において説明したように、本実施の形態における脈波測定用電極ユニット10Aおよびこれを備えた脈波測定装置100Aにおいては、一対の電流印加用電極20A,30Aおよび一対の電圧計測用電極20B,30Bを直線状に配置するとともに、脈波測定用電極ユニット10Aの手首500への装着状態においてこれら電極20A,20B,30A,30Bの整列方向と橈骨動脈510の延在方向とが概ね合致するように各電極20A,20B,30A,30Bが支持部材12によって支持されているため、第1電極部20と第2電極部30との間に位置する被測定部位中(すなわち印加される定電流が通過する部位である被測定部位中)に橈骨動脈510以外の生体組織部分が含まれることが可能な限り排除されるようになる。そのため、この橈骨動脈510以外の生体組織部分におけるインピーダンス変動が容積脈波測定の誤差成分として、測定される容積脈波に重畳することが抑制され、従来に比して高精度の容積脈波測定が可能な脈波測定装置およびそれに用いられる脈波測定用電極ユニットとすることができる。
また、上記本実施の形態における脈波測定用電極ユニット10Aおよびこれを備えた脈波測定装置100Aにおいては、一対の電流印加用電極20A,30Aおよび一対の電圧計測用電極20B,30Bの手首500との接触面20AS,20BS,30AS,30BSが同一面上に位置するように構成されているため、手首500に対する電極20A,20B,30A,30Bの接触状態を安定化させることが可能であり、測定中における接触抵抗の変動を抑制することができるようになる。したがって、この点からも高精度の容積脈波測定が実現可能となる。
図7ないし図10は、本実施の形態における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットの電極レイアウトを種々変更した実施例を示す図であり、それぞれの図において、(A)は電極レイアウトを示す平面図であり、(B)はその場合に得られた容積脈波の波形を示すグラフである。以下においては、これら図7ないし図10を参照して、好適な電極レイアウトについて説明する。
図7(A)に示す電極レイアウトは、各電極20A,20B,30A,30Bの電極幅Wを60mmとし、第1電極部20と第2電極部30との電極部間距離Dを10mmとした場合のものである。図3に示す如くの電極レイアウトを採用した場合に比較して、このような電極レイアウトを採用した場合には、図7(B)に示すように測定される容積脈波の波形の振幅が減少することが分かる。これは、電極幅Wの増加に伴い、印加される定電流が通過する部位である被測定部位中に橈骨動脈510以外の生体組織部分がより多く含まれることになるためと考えられる。したがって、各電極20A,20B,30A,30Bの電極幅Wとしては、橈骨動脈の径(通常は、1.2mm〜3.5mm程度)よりも僅かに大きい5mm〜15mm程度が特に好適であると判断される。
図8(A)に示す電極レイアウトは、各電極20A,20B,30A,30Bの電極幅Wを10mmとし、第1電極部20と第2電極部30との電極部間距離Dを60mmとした場合のものである。図3に示す如くの電極レイアウトを採用した場合に比較して、このような電極レイアウトを採用した場合には、図8(B)に示すように測定される容積脈波の波形の振幅は減少しないものの、波形に非常に大きな乱れが生じていることが分かる。これは、脈波測定用電極ユニット10Aが装着される手首500上において電極部間距離Dが増加すると、一方の電極部を手首500に配置した場合に他方の電極部が手首500よりも肘側の位置に配置されることになることに起因するものであると考えられる。すなわち、橈骨動脈510は、手首500において皮下の比較的浅い位置を走行しているが、肘側に向かうに連れて皮下のより深い位置を走行することになるため、印加される定電流が通過する部位である被測定部位中に橈骨動脈510以外の生体組織部分がより多く含まれることになるためと考えられる。したがって、第1電極部20と第2電極部30との電極部間距離Dは、10mm〜20mm程度が特に好適であると判断される。ただし、電圧計測用電極20B,30B間において、電流印加用電極20A,30Aによって皮下に位置する橈骨動脈510にまで十分に安定した定電流が供給されること、および、電圧計測用電極20B,30B間において十分な電位差が検出可能となることを考慮した電極部間距離Dの設定が必要である。
図9(A)に示す電極レイアウトは、一対の電流印加用電極20A,30Aの電極幅W1を5.0mmとするとともに一対の電圧計測用電極20B,30Bの電極幅W2を10mmとし、第1電極部20と第2電極部30との電極部間距離Dを10mmとした場合のものである。図3に示す如くの電極レイアウトを採用した場合に比較して、このような電極レイアウトを採用した場合には、図9(B)に示すように測定される容積脈波の波形がさらに高精度に得られることが分かる。
一方、図10(A)に示す電極レイアウトは、一対の電流印加用電極20A,30Aの電極幅W1を60mmとするとともに一対の電圧計測用電極20B,30Bの電極幅W2を10mmとし、第1電極部20と第2電極部30との電極部間距離Dを10mmとした場合のものである。図3に示す如くの電極レイアウトを採用した場合に比較して、このような電極レイアウトを採用した場合には、図10(B)に示すように測定される容積脈波の波形の振幅が減少することがわかる。
上述の図9(A)に示す電極レイアウトと図10(A)に示す電極レイアウトとを比較すると、印加される定電流が通過する部位である被測定部位中に橈骨動脈510以外の生体組織部分がより多く含まれることがなく局所的に定電流を印加することが可能な図9(A)に示す如くの電極レイアウトの方が、広範な領域に定電流を印加する図10(A)に示す如くの電極レイアウトよりも高精度の容積脈波測定が行なえることが分かる。したがって、電極20A,20B,30A,30Bの整列方向(すなわち第1電極部20と第2電極部20の並ぶ方向)と交差する方向における電流印加用電極20A,30Aの長さ(電極幅W1)が、電極20A,20B,30A,30Bの整列方向(すなわち第1電極部20と第2電極部20の並ぶ方向)と交差する方向における電圧計測用電極20B,30Bの長さ(電極幅W2)と同じかそれよりも小さければ、高精度の容積脈波測定が可能になることが分かる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図であり、図12は、本実施の形態における脈波測定装置のカフの概略斜視図である。また、図13は、本実施の形態における脈波測定装置のカフを手首に装着した状態を示す断面図である。これら図11ないし図13を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Bの構成およびカフ180の構造について説明する。なお、上述の実施の形態1における脈波測定装置100Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図11ないし図13に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Bは、橈骨動脈510を軽圧迫することが可能な圧迫機構を備えている。この圧迫機構は、たとえば手首500に巻き付けられるカフ180内に設けられた空気袋191と、この空気袋191の内圧(以下、カフ圧ともいう)を調整する圧力調整機構184とによって構成されている。
より具体的には、空気袋191はゴム製または樹脂製の袋状の部材からなり、その内部に空気が注入されたりあるいは注入された空気が外部に排出されたりすることによって自在に膨縮するものである。この空気袋191は、布製のカフカバー181に内包されており、これら空気袋191とカフカバー181とによってカフ180が構成されている。空気袋191は、カフ180が手首500に巻き付けられることによって手首500に対して固定される。カフ180が手首500に装着された状態において空気袋191が膨張することにより、橈骨動脈510がこの空気袋191によって軽圧迫される。その際、空気袋191の内周面が圧迫作用面として機能することになる。
図12および図13に示すように、カフ180の内周面181a上の所定位置には、脈波測定用電極ユニット10Aが取付けられている。ここで、カフ180の脈波測定用電極ユニット10Aが取付けられた部分の内部には、空気袋191が位置している。そのため、空気袋191の圧迫作用面である内周面上に脈波測定用電極ユニット10Aが位置していることになる。なお、カフカバー181の所定位置には、カフ180の手首500への装着状態を維持するための固定手段としての面ファスナ182,183(図12参照)が設けられている。
一方、圧力調整機構184は、図11に示すように、上述の空気袋191にエア管192を介して接続されている。圧力調整機構184は、ポンプや弁等によって構成されており、その動作がCPU130に設けられた圧力調整機構制御部132によって制御される。
図11および図12に示すように、脈波測定用電極ユニット10Aは、上述の実施の形態1と同様の構成を有しており、一対の電流印加用電極20A,30Aおよび一対の電圧計測用電極20B,30Bの整列方向が手首500に略円筒状に巻き回されたカフ180の軸方向と平行となるように、カフ180の内周面181a上に取付けられている。したがって、カフ180を手首500に装着した状態において、橈骨動脈510の延在方向と電極20A,20B,30A,30Bの整列方向とが概ね合致するとともに、これら電極20A,20B,30A,30Bが手首500の表面に接触することになる。そして、上記圧力調整機構184によってカフ180内に設けられた空気袋191が膨張させられることにより、脈波測定用電極ユニット10Aが手首500の表面に押し付けられることになる。なお、電極20A,20B,30A,30Bを支持する支持部材12は、剛性に乏しいフィルム状の樹脂部材にて構成されていてもよいし、適度な剛性を有する硬質の樹脂部材等にて構成されていてもよい。また、本実施の形態の如く脈波測定用電極ユニット10Aに圧迫機構が設けられている場合には、上述の樹脂部材からなる支持部材12自体を廃止し、カフ180の内周面181aに直接電極20A,20B,30A,30Bを取付けるように構成してもよい。その場合には、カフ180が電極20A,20B,30A,30Bを支持する支持部材を構成することになる。
このような構成の脈波測定装置100Bとすることにより、橈骨動脈510を軽圧迫しつつ、脈波測定用電極ユニット10Aを手首500に向けて押圧することが可能になる。したがって、手首500に対する電極20A,20B,30A,30Bの接触安定性が確保されるようになるとともに、橈骨動脈510が適度に軽圧迫されることになり、高精度の脈波測定が可能になる。なお、上記圧迫機構を用いた手首500に対する圧迫力の大きさとしては、被験者の平均血圧値程度の圧迫力が橈骨動脈510にかかる程度の圧迫力とすることが好ましい。このように構成すれば、振幅が最大となった状態での容積脈波の測定が可能になる。
振幅が最大となった状態での容積脈波の測定を行なうためには、橈骨動脈510にかかる圧迫力を監視し、この圧迫力が被験者の平均血圧値程度となるように圧力調整機構制御部132にて圧力調整機構184を制御する必要がある。しかしながら、この橈骨動脈510に対する圧迫力を直接監視することは不可能であり、そのため振幅が最大となった状態での容積脈波の測定を行なうためには、空気袋191の内圧が橈骨動脈510にかかる圧迫力と等しいとして空気袋191の内圧を圧力センサ等を用いて監視し、この空気袋191の内圧が被験者の平均血圧値程度となるように圧力調整機構制御部132にて圧力調整機構184を制御することになる。
しかしながら、上述の構成の脈波測定装置100Bとした場合には、電極20A,20B,30A,30Bが阻害物として空気袋191と手首500との間に存在することになり、空気袋191の内圧を被験者の平均血圧値程度とした場合にも、実際に橈骨動脈510にかかる圧迫力がそれと等しくならないおそれがある。このような状態となった場合には、振幅が最大となった状態での容積脈波の測定が行なえなくなり、高精度の容積脈波の測定の阻害要因となる。この問題を解決することが可能な脈波測定装置の構成を以下において示す。
図14は、本実施の形態における脈波測定装置の他の構成例を示す機能ブロック図である。以下においては、この図14を参照して、本構成例に係る脈波測定装置100Cについて説明する。なお、本実施の形態における脈波測定装置100Bと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図14に示すように、本構成例に係る脈波測定装置100Cにあっては、カフ180内に設けられる空気袋を第1空気袋193、第2空気袋195および第3空気袋197の3つに分割し、このうちの第1空気袋193を脈波測定用電極ユニット10Aの第1電極部20に対応する位置に配置し、第2空気袋195を脈波測定用電極ユニット10Aの第2電極部30に対応する位置に配置し、第3空気袋197を脈波測定用電極ユニット10Aの第1電極部20と第2電極部30との間の部分に対応する位置に配置している。そして、第1空気袋193および第2空気袋195のぞれぞれをエア管194,196を介して第1圧力調整機構186に接続し、第3空気袋197をエア管198を介して第2圧力調整機構188に接続している。第1圧力調整機構186は、CPU130に設けられた第1圧力調整機構制御部133によってその動作が制御され、第2圧力調整機構188は、CPU130に設けられた第2圧力調整機構制御部134によってその動作が制御される。
すなわち、本構成例に係る脈波測定装置100Cにおいては、脈波測定用電極ユニット10Aの支持部材12のうちの第1電極部20および第2電極部30が位置する部分を、第1空気袋193、第2空気袋195および第1圧力調整機構186からなる第1圧迫機構にて手首500に向けて押し付けることとし、脈波測定用電極ユニット10Aの支持部材12のうちの第1電極部20と第2電極部30との間に位置する部分を、第3空気袋197および第2圧力調整機構188からなる第2圧迫機構にて手首500に向けて押し付けることとしている。
このように構成することにより、脈波測定用電極ユニット10Aの支持部材12の、阻害物としての電極20A,20B,30A,30Bが位置する部分と位置しない部分とを、異なる圧迫機構にて相互に分離独立して手首500に対して押し付けることが可能となる。そこで、支持部材12の、阻害物としての電極20A,20B,30A,30Bが位置する部分を押圧する第1圧迫機構により、当該部分が被験者の平均血圧値未満の圧力にて押し付けられるようにするとともに、支持部材12の、阻害部としての電極20A,20B,30A,30Bが位置しない部分を押圧する第2圧迫機構により、当該部分が被験者の平均血圧値程度の圧力にて押し付けられるようにすることにより、振幅が最大となった状態での容積脈波の測定がより確実に行なえるようになる。したがって、より高精度の容積脈波測定が実現できることになる。
また、上記構成例に係る脈波測定装置100Cにおいて、図15に示す如くの構成を採用すれば、さらに高精度に容積脈波測定が行なえる。図15に示す構成においては、支持部材12が第1電極部20と第2電極部30との間に位置する部分を迂回するように延びている。このように構成すれば、第1電極部20と第2電極部30との間に位置する部分に対応して配置された第3空気袋197によって、支持部材12を介することなく直接手首500が圧迫可能となり、圧力調整機構の制御が容易となる。
なお、本実施の形態において説明した脈波測定装置100B,100Cにおいては、橈骨動脈を軽圧迫するための圧迫機構として空気袋を採用した場合を例示して説明を行なったが、他の手段を用いることも当然に可能である。たとえば、空気に代えて他の気体や液体等の流体が注入される流体袋を利用してもよいし、モータ等に代表されるアクチュエータを用いて手首に向けて支持部材を押し付けるようにしてもよい。
(実施の形態3)
図16は、本発明の実施の形態3における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。以下においては、この図16を参照して本実施の形態における脈波測定装置100Dの構成について説明する。なお、上述の実施の形態1における脈波測定装置100Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図16に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Dは、上述の実施の形態1における脈波測定装置100Aと脈波測定用電極ユニットの構成において相違する。すなわち、本実施の形態における脈波測定装置100Dの脈波測定用電極ユニット10Bは、一対の電流印加用電極の一方と一対の電圧計測用電極の一方とが単一の電極20′によって兼用されており、一対の電流印加用電極の他方と一対の電圧計測用電極の他方とが単一の電極30′によって兼用されている。すなわち、支持部材12の主面上には、第1電流印加用兼電圧計測用電極20′と第2電流印加用兼電圧計測用電極30′の2つの電極が設けられているのみである。
このように構成した場合にも、脈波測定用電極ユニット10Bが手首に装着された状態においてこれら一対の電流印加用兼電圧計測用電極20′,30′が橈骨動脈の延びる方向に並んで配置されるように、上記電極20′,30′が支持部材12によって支持されていることにより、容積脈波測定が可能となる。また、このように構成すれば、脈波測定用電極ユニットをより簡素な構成で実現することができる。
(実施の形態4)
図17は、本発明の実施の形態4における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。以下においては、この図17を参照して本実施の形態における脈波測定装置100Eの構成について説明する。なお、上述の実施の形態1における脈波測定装置100Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
上述の実施の形態1ないし3においては、1組の電極群が設けられた脈波測定用電極ユニット10A,10Bを用いて容積脈波を測定する脈波測定装置100A〜100Dについて説明した。しかしながら、このような構成を採用した場合には、電極群に含まれる2つまたは4つの電極を正確に位置決めして手首の橈骨動脈上に位置する皮膚表面に接触させることが必要であり、非常に厳格な位置決め作業が要求される。本実施の形態における脈波測定用電極ユニット10Cおよびこれを備えた脈波測定装置100Eは、このような厳格な位置決め作業を必要としないものである。
図17に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Eの脈波測定用電極ユニット10Cは、電極20A,20B,30A,30Bからなる電極群を複数組備えている。具体的には、図示するように、第1ないし第4電極群EG1〜EG4の4組の電極群を備えており、支持部材12の主面上に設けられた電極は、縦4個×横4個の合計16個である。これら電極はアレイ状に配置されている。
第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれは、上述の実施の形態1における脈波測定用電極ユニット10Aの場合と同様に、第1電極部20と、この第1電極部20から所定の距離をもって配置された第2電極部30とを有している。個々の第1電極部20は、分離独立してなる2つの電極からなり、一対の電流印加用電極の一方である第1電流印加用電極20Aと、一対の電圧計測用電極の一方である第1電圧計測用電極20Bとを含んでいる。個々の第2電極部30は、分離独立してなる2つの電極からなり、一対の電流印加用電極の他方である第2電流印加用電極30A,と一対の電流計測用電極の他方である第2電流計測用電極30Bとを含んでいる。
これら第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれに含まれる電極20A,20B,30A,30Bの各々は、たとえば図示するように平面視略矩形状に形成されている。一対の電圧計測用電極20B,30Bは、一対の電流印加用電極20A,30Aによって挟み込まれており、これにより第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれに含まれる電極20A,20B,30A,30Bがそれぞれ支持部材12上において直線状に整列して配置されている。ここで、支持部材12は、第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれに含まれる上記電極20A,20B,30A,30Bの整列方向が脈波測定用電極ユニット10Cの手首への装着状態において手首中を延在する橈骨動脈の延びる方向と合致するように、第1ないし第4電極群EG1〜EG4を支持している。すなわち、支持部材12は、第1電極部20と第2電極部30とが並ぶ方向と交差する方向に第1ないし第4電極群EG1〜EG4が並んで配置されるように、これら第1ないし第4電極群EG1〜EG4を支持している。なお、これら合計16個の電極の主面は、必ずしもすべてが同一面上に位置している必要はなく、第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれに含まれる4つの電極の主面が同一面上に位置していればよい。
図17に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Eは、脈波測定用電極ユニット10Cに含まれる4つの第1電極部20のうちの特定の第1電極部を切替え可能に選択する第1電極部選択部としてのスイッチSW11,SW12と、脈波測定用電極ユニット10Cに含まれる4つの第2電極部30のうちの特定の第2電極部を切替え可能に選択する第2電極部選択部としてのスイッチSW21,SW22とを備えている。スイッチSW11,SW12,SW21,SW22のそれぞれは、CPU130によってその動作が制御され、これらスイッチSW11,SW12,SW21,SW22によって選択された第1電極部および第2電極部のみが定電流供給部110およびインピーダンス計測部120に電気的に接続されることになる。
上記構成を採用することにより、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22を切替えて第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれを選択して容積脈波を測定することが可能になり、こうして得られた容積脈波情報のうち、もっとも容積脈波の振幅が大きく得られたものを測定結果として採用することができる。したがって、脈波測定用電極ユニット10Cの手首に対する厳格な位置決めが要求されず、位置決め作業が容易化する。したがって、利便性に優れた脈波測定用電極ユニットおよび脈波測定装置とすることができる。
また、選択した電極群を用いたインピーダンス計測の際に、これと同時に、非選択の電極群のうちの1つ(好適には選択した電極群から最も遠い位置にある電極群)を用いてインピーダンス計測を行なえば、当該非選択の電極群によって計測されたインピーダンス変動を生体の基準電位変動として捉えることができ、これを選択した電極群によって計測されたインピーダンス変動から差し引くことによって、より高精度に容積脈波を測定することも可能である。
図18ないし図20は、本実施の形態における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットを手首に装着した状態における電極と橈骨動脈の位置関係を種々示す図である。上述の本実施の形態における脈波測定装置100Eにおいては、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22を切替えて第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれを選択して容積脈波を測定する場合を例示して説明を行なった。このような構成が効果を発揮するのは、図18に示すように、脈波測定用電極ユニット10Cを手首に装着した状態において第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれに含まれる4つの電極20A,20B,30A,30Bの整列方向と橈骨動脈510の延在方向とが略平行で、かつ橈骨動脈510が第1ないし第4電極群EG1〜EG4のうちのいずれかの下方に位置している場合である。
しかしながら、図19に示すように、脈波測定用電極ユニット10Cを手首に装着した状態においてこれら電極20A,20B,30A,30Bの整列方向と橈骨動脈510の延在方向とがある程度の角度をもって傾斜している場合や、図20に示すように、第1ないし第4電極群EG1〜EG4の間の隙間部分に橈骨動脈510が位置している場合には、必ずしも高精度の容積脈波測定が可能になるものではない。しかしながら、このような場合にも、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22の切替えをさらに種々変更することによって容積脈波を測定することが可能であり、したがって本実施の形態における脈波測定装置とすれば測定時における脈波測定用電極ユニットの装着位置の自由度が増すことになる。以下においては、その切替え例について説明する。
まず、図19に示す場合には、スイッチSW11,SW12を切替えることによって特定の第1電極部として第3電極群EG3の第1電極部20EG3の第1電流印加用電極20AEG3および第1電圧計測用電極20BEG3をそれぞれ定電流供給部110およびインピーダンス計測部120に接続する。そして、スイッチSW21,SW22を切替えることによって特定の第2電極部として第2電極群EG2の第2電極部30EG2の第2電流印加用電極30AEG2および第2電圧計測用電極30BEG2をそれぞれ定電流供給部110およびインピーダンス計測部120に接続する。このように、橈骨動脈510の直上に位置する皮膚に最も近い第1電極部および第2電極部をそれぞれ脈波測定用の電極として選択して容積脈波の測定を行なうことにより、高精度の容積脈波測定が可能になる。
このように、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22による第1電極部および第2電極部の選択は、必ずしも単一の電極群に含まれる第1電極部と第2電極部とを同時に選択することに限られるものではなく、異なる電極群間の第1電極部および第2電極部を選択することとしてもよい。これにより、脈波測定に用いる電極部対の組み合わせが増加し、より高精度の容積脈波測定が可能になるとともに、測定時における脈波測定用電極ユニットの装着位置の自由度が増すことになる。
また、図20に示す場合には、スイッチSW11,SW12を切替えることによって特定の第1電極部として第1電極群EG1の第1電極部20EG1と第2電極群EG2の第1電極部20EG2とを同時に選択し、第1電極群EG1の第1電極部20EG1に含まれる第1電流印加用電極20AEG1と第2電極群EG2の第1電極部20EG2に含まれる第1電流印加用電極20AEG2とを定電流供給部110に同時に接続し、また第1電極群EG1の第1電極部20EG1に含まれる第1電圧計測用電極20BEG1と第2電極群EG2の第1電極部20EG2に含まれる第1電圧計測用電極20BEG2とをインピーダンス計測部120に同時に接続する。そして、スイッチSW21,SW22を切替えることによって特定の第2電極部として第1電極群EG1の第2電極部30EG1と第2電極群EG2の第2電極部30EG2とを同時に選択し、第1電極群EG1の第2電極部30EG1に含まれる第2電流印加用電極20BEG1と第2電極群EG2の第2電極部30EG2に含まれる第2電流印加用電極20BEG2とを定電流供給部110に同時に接続し、また第1電極群EG1の第2電極部30EG1に含まれる第2電圧計測用電極30BEG1と第2電極群EG2の第2電極部30EG2に含まれる第2電圧計測用電極30BEG2とをインピーダンス計測部120に同時に接続する。このように、橈骨動脈510の直上の皮膚に隣接する2つの第1電極部および第2電極部をそれぞれ脈波測定用の電極として同時に選択して容積脈波の測定を行なうことにより、容積脈波測定が可能になる。
このように、スイッチSW11,SW12による第1電極部の選択は、必ずしも単一の第1電極部を選択することに限られるものではなく、隣接する複数の第1電極部を同時に選択することとしてもよい。また、スイッチSW21,SW22による第2電極部の選択は、必ずしも単一の第2電極部を選択することに限られるものではなく、隣接する複数の第2電極部を同時に選択することとしてもよい。これにより、脈波測定に用いる電極部対の組み合わせが増加し、測定時における脈波測定用電極ユニットの装着位置の自由度が増すことになる。
次に、このような種々の電極部の切替えを行なって最適な電極部対の決定を実際に行なう場合の脈波測定装置100Eの処理手順について説明する。図21は、当該脈波測定装置の処理手順の流れを示すフロー図である。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図17において示したメモリ部140に予め記憶されており、CPU130がメモリ部140からこのプログラムを読出して実行することにより、処理が進められる。
図21に示すように、被験者が脈波測定装置100Eの操作部160を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部170からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、脈波測定装置100Eの初期化が行なわれる(ステップS201)。ここで、被験者は、予め、上述の脈波測定用電極ユニット10Cを手首の所定位置に位置決めして装着しておく。
次に、被験者が脈波測定装置100Eの操作部160の操作ボタンを操作して測定開始の命令を入力すると、CPU130は、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22に対して第1電極部または第2電極部の切替え選択を指令し、種々の電極部対の組み合わせのそれぞれについて生体インピーダンスの変動の計測を行なって最適な電極部対の組み合わせの決定を行なう(ステップS202)。なお、この生体インピーダンスの変動の計測は、上述の実施の形態1において説明した計測フロー(図5に示すステップS102〜S106)に準ずるものであり、選択した電極部対に含まれる一対の電流印加用電極間に定電流を供給し、その際選択した電極部対に含まれる一対の電圧計測用電極間の電位差を所定時間検出することによって行なわれる。
より具体的には、最適な電極部対の組み合わせの決定に際しては、まずSW11,SW12,SW21,SW22を切替えて、第1ないし第4電極群EG1〜EG4のそれぞれに含まれる第1電極部および第2電極部同士を脈波測定用の電極部対として選択し、それぞれの組み合わせについてインピーダンス計測を行なう。こうして得られた4つのインピーダンス変動波形を比較し、最も振幅が大きく計測されたインピーダンス変動波形を記憶するとともに、その計測に用いた電極群の第1電極部と第2電極部との組み合わせを最適電極部対Aとして記憶する。
次に、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22を切替えて、まず第1電極群EG1の第1電極部と第2電極群EG2の第2電極部、次に第2電極群EG2の第1電極部と第1電極群EG1の第2電極部、・・・といったように、隣接する電極群の異なる電極部同士を脈波測定用の電極部対として選択し、それぞれの組み合わせについてインピーダンス計測を行なう。こうして得られた合計6つのインピーダンス変動波形を比較し、最も振幅が大きく計測されたインピーダンス変動波形を記憶するとともに、その計測に用いた第1電極部と第2電極部との組み合わせを最適電極部対Bとして記憶する。
さらに、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22を切替えて、まず第1電極群EG1の第1電極部および第2電極群EG2の第1電極部と第1電極群EG1の第2電極部および第2電極群EG2の第2電極部、次に第2電極群EG2の第1電極部および第3電極群EG3の第1電極部と第2電極群EG2の第2電極部および第3電極群EG3の第2電極部、・・・といったように、隣接する電極群の第1電極部同士または隣接する電極群の第2電極部同士をそれぞれ1つの電極部として見立てて脈波測定用の電極部対として選択し、それぞれの組み合わせについてインピーダンス計測を行なう。こうして得られた合計3つのインピーダンス変動波形を比較し、最も振幅が大きく計測されたインピーダンス変動波形を記憶するとともに、その計測に用いた第1電極部と第2電極部との組み合わせを最適電極部対Cとして記憶する。
その後、上記3つの最適電極部対A〜Cを選択した場合に得られた3つのインピーダンス変動波形を比較し、その中で最も振幅が大きく計測されたインピーダンス変動波形を抽出し、その計測に用いた第1電極部および第2電極部を最適な電極部対の組み合わせに決定する。以上により、ステップS202において、最適な電極部対の組み合わせが決定される。
次に、このようにして決定された最適な電極部対の組み合わせが再度選択されることとなるように、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22を切替えて、これら最適な電極部に含まれる電流印加用電極および電圧計測用電極がそれぞれ定電流供給部110およびインピーダンス計測部120に接続されるようにする。そして、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の開始指令を行ない、これにより選択された一対の電流印加用電極間に定電流供給部110によって定電流を供給する(ステップS203)。つづいて、CPU130は、インピーダンス計測部120に対して電位差の検出の指令を行ない、これにより選択された一対の電圧計測用電極間の電位差の検出をインピーダンス計測部120によって行ない(ステップS204)、生体インピーダンスを計測する(ステップS205)。次に、検出された生体インピーダンスがインピーダンス計測部120によってデジタル値化されてCPU130に入力され、容積脈波取得部131において容積脈波が取得される(ステップS206)。取得された容積脈波は、測定結果としてメモリ部140に格納され(ステップS207)、その後、表示部150において表示される(ステップS208)。ここで、表示部150は、容積脈波をたとえば数値や波形として表示する。
このステップS204ないしステップS208からなる一連の動作は、所定の停止条件(たとえば、使用者による測定停止スイッチの操作やタイマー回路による設定時間の経過等)が成立するまでの間繰り返し行なわれる(ステップS209においてNOの場合)。そして、所定の停止条件が成立すると(ステップS209においてYESの場合)、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の解除指令を行なう(ステップS210)。そして、脈波脈波測定装置100Eは待機状態をとり、被験者の操作部160による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。以上により、時々刻々と変化する容積脈波をリアルタイムで測定することが可能になる。
本実施の形態における脈波測定装置100Eにおいて、このような電極部の切替えを行なうことにより、位置決めの自由度が高くかつ高精度の容積脈波測定が可能になる。
上記においては、特定の第1電極部を切替え可能に選択する第1電極部選択部としてのスイッチSW11,SW12と、特定の第2電極部を切替え可能に選択する第2電極部選択部としてのスイッチSW21,SW22を適宜切替えることにより、同じ第1電極部に含まれる2つの電極を第1電流印加用電極と第1電圧計測用電極として選択し、同じ第2電極部に含まれる2つの電極を第2電流印加用電極と第2電圧計測用電極として選択することによって脈波測定用電極ユニット10Cと手首との位置決め自由度を高めた場合を例示した。しかしながら、図22に示す如くの電極と橈骨動脈の位置関係となることも想定される。その場合には、さらにスイッチSW11を第1電極部電流印加用電極選択部として機能させ、スイッチSW12を第1電極部電圧計測用電極部選択部として機能させ、スイッチSW21を第2電極部電流印加用電極選択部として機能させ、スイッチSW22を第2電極部電圧計測用電極部選択部として機能させ、これら4つのスイッチSW11,SW12,SW21,SW22を個々独立して切替えることにより、高精度の容積脈波測定が可能になる。
すなわち、図22に示すように、スイッチSW11を切替えることによって特定の第1電極部に含まれる電流印加用電極として第4電極群EG4の第1電極部20EG4の第1電流印加用電極20AEG4を選択し、スイッチSW21を切替えることによって特定の第2電極部に含まれる電流印加用電極として第1電極群EG1の第2電極部30EG1の第2電流印加用電極30AEG1を選択し、これら第4電極群EG4の第1電極部20EG4の第1電流印加用電極20AEG4と第1電極群EG1の第2電極部30EG1の第2電流印加用電極30AEG1とを定電流供給部110に接続する。そして、スイッチSW12を切替えることによって特定の第1電極部に含まれる電圧計測用電極として第3電極群EG3の第1電極部20EG3の第1電圧計測用電極20BEG3を選択し、スイッチSW22を切替えることによって特定の第2電極部に含まれる電圧計測用電極として第2電極群EG2の第2電極部30EG2の第2電圧計測用電極30BEG2を選択し、これら第3電極群EG3の第1電極部20EG3の第1電圧計測用電極20BEG3と第2電極群EG2の第2電極部30EG2の第2電圧計測用電極30BEG2とをインピーダンス計測部120に接続する。このように、橈骨動脈510の直上に位置する皮膚に最も近い第1電流印加用電極、第1電圧計測用電極、第2電流印加用電極および第2電圧計測用電極をそれぞれ脈波測定用の電極として選択して容積脈波の測定を行なうことにより、高精度の容積脈波測定が可能になる。
このように、スイッチSW11,SW12,SW21,SW22による第1電流印加用電極、第1電圧計測用電極、第2電流印加用電極および第2電圧計測用電極の選択は、電極群や電極部の枠を超えて自由に選択することが可能である。これにより、脈波測定に用いる電極の組み合わせが増加し、より高精度の容積脈波測定が可能になるとともに、測定時における脈波測定用電極ユニットの装着位置の自由度が増すことになる。
(実施の形態5)
図23は、本発明の実施の形態5における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。まず、この図23を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Fの構成について説明する。なお、上述の実施の形態2における脈波測定装置100Bと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図23に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Fにおいては、CPU130に駆出波/反射波取得部135が設けられている。この駆出波/反射波取得部135は、容積脈波取得部131にて得られた容積脈波の情報に基づいてこれを解析することにより、橈骨動脈510の駆出波および反射波の少なくともいずれかを算出するものである。
駆出波は、心臓が収縮することによって発生する脈波成分であり、この駆出波が動脈の各所で反射することによって生じる脈波成分が反射波である。これら駆出波および反射波から導き出されるAI(Augmentation Index)は、動脈の伸展性と心臓負荷の度合いとに相関関係がある指標として知られている。
駆出波または反射波を高精度に算出するためには、容積脈波取得部131にて得られる容積脈波が高精度に測定されていることが不可欠である。このため、本実施の形態における脈波測定装置100Gは、上述の実施の形態2における脈波測定装置100Bと同様に、空気袋191と圧力調整機構184とを含む圧迫機構を具備しており、この圧迫機構によって最大の振幅での容積脈波の測定が可能となるように構成されている。
図24は、本実施の形態における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。次に、この図24を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Fの処理手順について説明する。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図23において示したメモリ部140に予め記憶されており、CPU130がメモリ部140からこのプログラムを読み出して実行することにより、処理が進められる。
図24に示すように、被験者が脈波測定装置100Fの操作部160を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部170からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、脈波測定装置100Aの初期化が行なわれる(ステップS301)。ここで、被験者は、予め、上述のカフ180を手首の所定位置に位置決めして装着しておく。
次に、被験者が脈波測定装置100Fの操作部160の操作ボタンを操作して測定開始の命令を入力すると、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の開始指令を行なう。これにより、定電流供給部110によって一対の電流印加用電極20A,30A間に定電流が供給される(ステップS302)。次に、CPU130に設けられた圧力調整機構制御部132によって圧力調整機構184が駆動され、カフ180内に設けられた空気袋191に空気が送圧されて所定レベルでの橈骨動脈の圧迫が開始される(ステップS303)。つづいて、CPU130は、インピーダンス計測部120に対して電位差の検出の指令を行なう。これにより、インピーダンス計測部120において一対の電圧計測用電極20B,30B間の電位差の検出が所定時間行なわれ(ステップS304)、生体インピーダンスの変動が計測される(ステップS305)。そして、検出された生体インピーダンスの変動情報がインピーダンス計測部120によってデジタル値化されてCPU130に入力され、容積脈波取得部131において容積脈波が取得される(ステップS306)。
次に、CPU130は、測定された容積脈波の振幅が駆出波/反射波の算出に適した大きさとなっているかステップS307において判断し、振幅の大きさが不十分であると判断された場合(ステップS307においてNOの場合)には、ステップS308に移行して橈骨動脈に対する圧迫力を所定レベル増加させ、ステップS304に戻る。振幅の大きさが十分であると判断された場合(ステップS307においてYESの場合)には、ステップS309に移行し、当該カフ圧を最適圧迫力が得られるカフ圧として決定する。
つづいて、CPU130は、圧力調整機構184に対して急速排気の指令を出して圧迫機構による橈骨動脈の圧迫を一旦解除し(ステップS310)、再度、圧力調整機構184を駆動してステップS309において決定した最適圧迫力が得られるカフ圧にまで空気袋191を膨張させる(ステップS311)。その後、CPU130は、インピーダンス計測部120に対して電位差の検出の指令を行ない、これによりインピーダンス計測部120において一対の電圧計測用電極20B,30B間の電位差の検出を行ない(ステップS312)、生体インピーダンスを計測する(ステップS313)。次に、検出された生体インピーダンスがインピーダンス計測部120によってデジタル値化されてCPU130に入力され、容積脈波取得部131において容積脈波が取得される(ステップS314)。つづいて、取得された容積脈波は駆出波/反射波取得部135に入力され、駆出波/反射波取得部135において駆出波または/および反射波の算出が行なわれる(ステップS315)。取得された容積脈波および算出された駆出波または/および反射波を含む脈波情報は、測定結果としてメモリ部140に格納され(ステップS316)、その後、表示部150において表示される(ステップS317)。ここで、表示部150は、容積脈波あるいは駆出波または/および反射波をたとえば数値や波形として表示する。
このステップS312ないしステップS317からなる一連の動作は、所定の停止条件(たとえば、使用者による測定停止スイッチの操作やタイマー回路による設定時間の経過等)が成立するまでの間繰り返し行なわれる(ステップS318においてNOの場合)。そして、所定の停止条件が成立すると(ステップS318においてYESの場合)、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の解除指令を行なう(ステップS319)。その後、CPU130は、圧力調整機構184に対して急速排気の指令を出して圧迫機構による橈骨動脈の圧迫を解除する(ステップS319)。そして、脈波測定装置100Fは待機状態をとり、被験者の操作部160による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。以上により、時々刻々と変化する容積脈波ならびに駆出波または/および反射波をリアルタイムで測定することが可能になる。
以上において説明した如くの脈波測定装置100Fとすることにより、精度よく駆出波や反射波が測定可能な脈波測定装置とすることができる。ここで、駆出波や反射波が測定可能な従来の脈波測定装置としては、通常トノメトリ法を用いて圧脈波を測定する脈波測定装置が利用されていた。このトノメトリ法を採用した脈波測定装置においては、前述したように、脈波の測定に際して動脈の血管壁に平坦部が形成されるまで被測定部位を押圧することが必要であったため、被測定部位を移動不能に固定する固定機構や動脈を確実に圧迫するための位置決め機構等が必要であった。これに比べ、本実施の形態の如くの構成を採用することにより、これら複雑な機構を具備せずとも簡便に駆出波や反射波を測定することが可能な脈波測定装置を構成することが可能になり、高性能の脈波測定装置を安価に提供することが可能になる。
(実施の形態6)
図25は、本発明の実施の形態6における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。まず、この図25を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Gの構成について説明する。なお、上述の実施の形態2における脈波測定装置100Bと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
本実施の形態における脈波測定装置100Gは、容積振動方式の血圧値取得機能を備えた脈波測定装置である。図25に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Gにおいては、CPU130に圧力検出部136と血圧値取得部138とが設けられている。圧力検出部136は、後述する圧力センサ184cから出力された情報をもとにカフ圧を検出することによって動脈に対する圧迫力を検出する圧迫力検出部に相当する。血圧値取得部138は、容積脈波取得部131にて得られた容積脈波の情報と、上述の圧力検出部136にて得られたカフ圧情報とに基づいて、収縮期血圧値(最高血圧値)および拡張期血圧値(最低血圧値)を取得するものである。
収縮期血圧値および拡張期血圧値は、カフによる圧迫力を変動させる過程において動脈の脈動が著しく変化する点において計測される血圧値のことであり、従来から健康管理の代表的な指標として知られている。
本実施の形態における脈波測定装置100Gは、上述の実施の形態2における脈波測定装置100Bにおいて説明した圧迫機構と概ね同様の圧迫機構を有しており、この圧迫機構を用いて上述のカフの圧迫力変動(すなわちカフ圧変動)を実現させるとともに、当該カフ圧を検出しつつ容積脈波を取得することにより、これに基づいて上述の血圧値取得部138にて収縮期血圧値および拡張期血圧値を取得するものである。
より詳細には、図25に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Gは、空気袋191およびこの空気袋191を内包するカフカバー181からなるカフ180と、上記空気袋191の内圧(カフ圧)を調整する圧力調整機構184とを含む圧迫機構を具備しており、圧力調整機構184は、ポンプ184a、弁184b、圧力センサ184cを備えている。CPU130は、この圧力調整機構184を制御する圧力調整機構制御部132を具備しており、圧力調整機構制御部132は、ポンプを駆動するポンプ駆動回路や弁を駆動する弁駆動回路等によって構成されている。また、圧力センサ184cにて検出されたカフ圧情報は、発振回路185等を経てCPU130の圧力検出部136へと入力される。
図26は、本実施の形態における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。次に、この図26を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Gの処理手順について説明する。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図25において示したメモリ部140に予め記憶されており、CPU130がメモリ部140からこのプログラムを読み出して実行することにより、処理が進められる。
図26に示すように、被験者が脈波測定装置100Gの操作部160を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部170からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、脈波測定装置100Aの初期化が行なわれる(ステップS401)。ここで、被験者は、予め、上述のカフ180を手首の所定位置に位置決めして装着しておく。
次に、被験者が脈波測定装置100Gの操作部160の操作ボタンを操作して測定開始の命令を入力すると、CPU130に設けられた圧力調整機構制御部132によってポンプ184aが駆動され、カフ180内に設けられた空気袋191に空気が送圧され、これによりカフ圧が徐々に昇圧する(ステップS402)。カフ圧は、圧力センサ184cによって検出され、カフ圧が所定のレベルにまで達したことが検出されると、CPU130はポンプ184aを停止し、次いで閉じていた弁184bを徐々に開いて空気袋191の空気を徐々に排気し、カフ圧を徐々に減圧させる(ステップS403)。
上記カフ圧の微速減圧過程において、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の開始指令を行ない、これにより定電流供給部110によって一対の電流印加用電極20A,30A間に定電流を供給する(ステップS404)。次に、CPU130は、インピーダンス計測部120に対して電位差の検出の指令を行ない、インピーダンス計測部120において一対の電圧計測用電極20B,30B間の電位差の検出を行ない(ステップS405)、生体インピーダンスを計測する(ステップS406)。次に、CPU130は、圧力センサ184cから発振回路185を介して出力される圧力情報を検出する(ステップS407)。そして、検出された生体インピーダンスがインピーダンス計測部120によってデジタル値化されてCPU130に入力されるとともに、圧力情報が圧力センサ184cから発振回路185を介してCPU130に入力されることにより、容積脈波取得部131において容積脈波が、圧力検出部136においてカフ圧の変動情報がそれぞれ取得される(ステップS408,S409)。
このステップS405ないしステップS409からなる一連の動作は、所定の停止条件(たとえば、タイマー回路による設定時間の経過またはカフ圧が所定レベルにまで減圧されたか等)が成立するまでの間繰り返し行なわれる(ステップS410においてNOの場合)。そして、所定の停止条件が成立すると(ステップS410においてYESの場合)、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の解除指令を行なう(ステップS411)。
その後、CPU130は、圧力調整機構184に対して急速排気の指令を出して圧迫機構による橈骨動脈の圧迫を解除し(ステップS412)、ステップS408にて得られた容積脈波を血圧値取得部138に入力するとともに、ステップS409にて得られたカフ圧変動情報を血圧値取得部138に入力して収縮期血圧値および拡張期血圧値の取得を行なう(ステップS413)。ここで、血圧値取得部138は、カフによる圧迫力を変動させる過程において容積脈波の振幅が著しく変化する点を抽出し、その際のカフ圧を参照することによって収縮期血圧値および拡張期血圧値の取得を行なう。つづいて、血圧値取得部138にて取得された収縮期血圧値および拡張期血圧値が測定結果としてメモリ部140に格納され(ステップS414)、その後、表示部150によって上記測定結果が表示される(ステップS415)。ここで、表示部150は、収縮期血圧値および拡張期血圧値をたとえば数値として表示する。これら血圧値情報の記録、表示後において脈波測定装置100Gは待機状態をとり、被験者の操作部160による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。
以上において説明した如くの脈波測定装置100Gとすることにより、精度よく収縮期血圧値および拡張期血圧値を測定することが可能な脈波測定装置とすることができる。ここで、従来のオシロメトリック式の血圧計においては、カフ圧の変動から圧脈波を得てこの圧脈波から収縮期血圧値および拡張期血圧値を取得していた。しかしながら、この方式を採用した場合には、前述のように、カフによる被測定部位の圧迫の際にカフの端部と中央部との間で被測定部位に対する圧迫力に大きな差が生じるため、被測定部位を均一に圧迫することが難しく、高精度の脈波測定が困難になるという問題や、複数の動脈が走行している部位を被測定部位として採用した場合にこの複数の動脈の脈波が平均化されて検出されて高精度の脈波測定が困難になるという問題があった。これに対し、本実施の形態の如くの構成を採用することにより、上述の問題がすべて解消され、精度のよい血圧値取得が可能な脈波測定装置とすることができる。
(実施の形態7)
図27は、本発明の実施の形態7における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。まず、この図27を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Hの構成について説明する。なお、上述の実施の形態2における脈波測定装置100Bと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
本実施の形態における脈波測定装置100Hは、容積補償法を用いた血圧値取得機能を備えた脈波測定装置である。図27に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Hにおいては、CPU130に圧力検出部136と血圧値取得部138とが設けられている。圧脈波取得部136は、後述する圧力センサ184cから出力された情報をもとにカフ圧を検出することによって動脈に対する圧迫力を検出する圧迫力検出部に相当する。血圧値取得部138は、この圧脈波取得部136にて得られたカフ圧情報に基づいて、収縮期血圧値(最高血圧値)および拡張期血圧値(最低血圧値)を取得するものである。
容積補償法とは、動脈の血管壁に加わる内圧(心臓のポンプ機能により生じる圧力、すなわち血圧)と外圧(カフによる圧迫力)との平衡化が常時図られるようにカフ圧をサーボ制御し、その際のカフ圧を検出することによって収縮期血圧値および拡張期血圧値が取得可能である。
本実施の形態における脈波測定装置100Gは、上述の実施の形態2における脈波測定装置100Bにおいて説明した圧迫機構と概ね同様の圧迫機構を有しており、この圧迫機構を用いて上述のカフ圧のサーボ制御が行なわれる。その際のサーボ制御の目標値の設定や、サーボ制御により血管壁に加わる内圧と外圧とが平衡状態になっているかの判断に、本発明に係る脈波測定用電極ユニットが利用される。
より詳細には、図27に示すように、本実施の形態における脈波測定装置100Hは、空気袋191およびこの空気袋191を内包するカフカバー181からなるカフ180と、上記空気袋191の内圧(カフ圧)を調整する圧力調整機構184とを含む圧迫機構を具備しており、圧力調整機構184は、ポンプ184a、弁184b、圧力センサ184cを備えている。CPU130は、この圧力調整機構184を制御する圧力調整機構制御部132を具備しており、圧力調整機構制御部132は、ポンプを駆動するポンプ駆動回路や弁を駆動する弁駆動回路等によって構成されている。また、圧力センサ184cにて検出されたカフ圧情報は、発振回路185等を経てCPU130の圧力検出部136へと入力される。
ここで、本実施の形態における脈波測定装置100Hにおいては、上述の実施の形態6におけるオシロメトリック式の血圧値取得機能を備えた脈波測定装置100Gと異なり、容積脈波取得部131にて取得された容積脈波情報に基づいて圧力調整機構制御部132がカフ圧のサーボ制御を行なう。そして、圧力センサ184cによって得られたカフ圧情報に基づいて上述の収縮期血圧値および拡張期血圧値が取得される。
図28は、本実施の形態における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。次に、この図28を参照して、本実施の形態における脈波測定装置100Hの処理手順について説明する。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図27において示したメモリ部140に予め記憶されており、CPU130がメモリ部140からこのプログラムを読み出して実行することにより、処理が進められる。
図28に示すように、被験者が脈波測定装置100Hの操作部160を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部170からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、脈波測定装置100Aの初期化が行なわれる(ステップS501)。ここで、被験者は、予め、上述のカフ180を手首の所定位置に位置決めして装着しておく。
次に、被験者が脈波測定装置100Hの操作部160の操作ボタンを操作して測定開始の命令を入力すると、CPU130は、定電流供給部110に対して定電流印加の開始指令を行ない、これにより定電流供給部110によって一対の電流印加用電極20A,30A間に定電流が供給される(ステップS502)。つづいて、CPU130は、インピーダンス計測部120に対して電位差の検出の指令を行ない、これによりインピーダンス計測部120において一対の電圧計測用電極20B,30B間の電位差の検出が行なわれ(ステップS503)、生体インピーダンスが計測される(ステップS504)。次に、検出された生体インピーダンスがインピーダンス計測部120によってデジタル値化されてCPU130に入力され、容積脈波取得部131において容積脈波が取得される(ステップS505)。
このステップS503ないしステップS505からなる一連の動作は、所定の停止条件(たとえば、使用者による測定停止スイッチの操作やタイマー回路による設定時間の経過等)が成立するまでの間繰り返し行なわれる(ステップS506においてNOの場合)。そして、所定の停止条件が成立すると(ステップS506においてYESの場合)、測定された容積脈波の情報に基づいて、CPU130はカフ圧の初期制御目標値を決定する(ステップS507)。
次に、CPU130に設けられた圧力調整機構制御部132によってポンプ184aが駆動され、カフ180内に設けられた空気袋191に空気が送圧され、これによりカフ圧のサーボ制御が開始される(ステップS508)。カフ圧が初期制御目標値に達すると、CPU130は、インピーダンス計測部120に対して電位差の検出の指令を行なう。これにより、インピーダンス計測部120において一対の電圧計測用電極20B,30B間の電位差の検出が行なわれ(ステップS509)、生体インピーダンスの変動が計測される(ステップS510)。次に、検出された生体インピーダンスがインピーダンス計測部120によってデジタル値化されてCPU130に入力され、容積変動量が取得される(ステップS511)。その後、ステップS512において、取得された容積変動量が予め定められた閾値以下となっているかが判定され、容積変動量が閾値以下と判断されない場合(ステップS512においてNOの場合)には、そこから導き出される動脈容積信号に基づいてカフ圧調整(サーボ目標値の変更および変更後のサーボ目標値に向けてのカフ圧のサーボ制御等)が行なわれ(ステップS513)、ステップS509からステップS512に戻って引き続き電位差検出、インピーダンス計測、これに基づいた容積変動量の取得および容積変動量が閾値以下であるかの判断が繰り返される。一方、容積変動量が予め定められた閾値以下であると判断された場合(ステップS512においてYESの場合)には、ステップS514に移行して、圧力センサ184cによってカフ圧の検出が行われ、その情報が発振回路185を経てCPU130の圧力検出部136に入力される。
このステップS509ないしステップS514からなる一連の動作は、所定の停止条件(たとえば、使用者による測定停止スイッチの操作やタイマー回路による設定時間の経過等)が成立するまでの間繰り返し行なわれる(ステップS515においてNOの場合)。そして、所定の停止条件が成立すると(ステップS515においてYESの場合)、CPU130が定電流供給部110に対して定電流印加の解除指令を行なう(ステップS516)。
その後、CPU130は、圧力調整機構184に対して急速排気の指令を出してカフ圧のサーボ制御を停止して橈骨動脈の圧迫を解除し(ステップS517)、ステップS514にて得られたカフ圧情報を血圧値取得部138に入力して収縮期血圧値および拡張期血圧値の取得を行なう(ステップS518)。つづいて、血圧値取得部138にて取得された収縮期血圧値および拡張期血圧値が測定結果としてメモリ部140に格納され(ステップS519)、その後、表示部150によって上記測定結果が表示される(ステップS520)。ここで、表示部150は、収縮期血圧値および拡張期血圧値をたとえば数値や経時的な値の変化のグラフとして表示する。これら血圧値情報の記録、表示後において脈波測定装置100Hは待機状態をとり、被験者の操作部160による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。
以上において説明した如くの脈波測定装置100Hとすることにより、精度よく収縮期血圧値および拡張期血圧値を測定することが可能な脈波測定装置とすることができる。ここで、従来の容積補償法を用いた血圧値取得機能を備えた脈波測定装置としては、上述の容積脈波の取得に光学センサが利用されていた。しかしながら、この光学センサを利用した脈波測定装置においては、前述したように、発光素子から出射された光を受光素子で適確に捉える必要があり、その位置決め精度を高める必要がある等の問題を有していた。これに対し、本実施の形態の脈波測定装置とすれば、電極の位置決めの自由度が高く、製造が容易となるとともに、脈波測定用電極ユニットを手首に位置決めして装着する際の自由度も高くなり、利便性に優れたものとすることができる。
以上において説明した本実施の形態1ないし7においては、被測定部位として手首を採用した場合を例示して説明を行なったが、被測定部位として身体の他の部位を採用する脈波測定装置に本発明を適用することも当然に可能である。被測定部位として採用され得る身体の他の部位としては、上腕や足首、大腿部といった四肢の他の部位、頸部、指等が挙げられるが、手首以外の部位を被測定部位として採用する場合には、その被測定部位の形状等に応じて、電極幅Wや電極部間距離D等適宜変更することが望ましい。
また、上述した本実施の形態4においては、電極群を4組備えた脈波測定用電極ユニットを例示して説明を行なったが、この数は特に制限されるものではなく、2〜10組程度の範囲で適宜変更可能である。
さらに、上述した本実施の形態1ないし7において開示した特徴的な構成は、相互に組み合わせることが可能であり、たとえば実施の形態5ないし7に開示した脈波測定装置に実施の形態4において開示した脈波測定用電極ユニットを適用すること等も可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1における脈波測定用電極ユニットの概略斜視図である。 本発明の実施の形態1における脈波測定装置において脈波測定用電極ユニットを手首に装着した状態を示す平面図である。 図3に示すIV−IV線に沿った模式断面図である。 本発明の実施の形態1における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1における脈波測定装置100Aによって実際に取得された容積脈波の波形を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットの電極レイアウトを種々変更した場合の一例を示す図であり、(A)は、電極レイアウトを示す平面図、(B)は、その場合に得られた容積脈波の波形を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットの電極レイアウトを種々変更した場合の他の一例を示す図であり、(A)は、電極レイアウトを示す平面図、(B)は、その場合に得られた容積脈波の波形を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットの電極レイアウトを種々変更した場合のさらに他の一例を示す図であり、(A)は、電極レイアウトを示す平面図、(B)は、その場合に得られた容積脈波の波形を示すグラフである。 本発明の実施の形態1における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットの電極レイアウトを種々変更した場合のさらに他の一例を示す図であり、(A)は、電極レイアウトを示す平面図、(B)は、その場合に得られた容積脈波の波形を示すグラフである。 本発明の実施の形態2における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2における脈波測定装置のカフの概略斜視図である。 本発明の実施の形態2における脈波測定装置のカフを手首に装着した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における脈波測定装置の他の構成例を示す機能ブロック図である。 図14に示す構成例の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態3における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態4における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態4における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットを手首に装着した状態における電極と橈骨動脈の位置関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットを手首に装着した状態における電極と橈骨動脈の位置関係の他の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットを手首に装着した状態における電極と橈骨動脈の位置関係のさらに他の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態4における脈波測定装置において、脈波測定用電極ユニットを手首に装着した状態における電極と橈骨動脈の位置関係のさらに他の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態5における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態6における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態6における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態7における脈波測定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態7における脈波測定装置の処理手順を示すフロー図である。
符号の説明
10A〜10C 脈波測定用電極ユニット、12 支持部材、20 第1電極部、20A 第1電流印加用電極、20B 第1電圧計測用電極、30 第2電極部、30A 第2電流印加用電極、30B 第2電圧計測用電極、20′ 第1電流印加用兼電圧計測用電極、30′ 第2第1電流印加用兼電圧計測用電極、20AS,20BS,30AS,30BS 接触面、100A〜100H 脈波測定装置、110 定電流供給部、120 インピーダンス計測部、130 CPU、131 容積脈波取得部、132 圧力調整機構制御部、133 第1圧力調整機構制御部、134 第2圧力調整機構制御部、135 駆出波/反射波取得部、136 圧力検出部、138 血圧値取得部、140 メモリ部、150 表示部、160 操作部、170 電源部、180 カフ、181 カフカバー、181a 内周面、182,183 面ファスナ、184 圧力調整機構、184a ポンプ、184b 弁、184c 圧力センサ、185 発振回路、186 第1圧力調整機構、188 第2圧力調整機構、191 空気袋、192 エア管、193 第1空気袋、194 エア管、195 第2空気袋、196 エア管、197 第3空気袋、198 エア管、500 手首、510 橈骨動脈、EG,EG1〜EG4 電極群、SW11,SW12,SW21,SW22 スイッチ。

Claims (13)

  1. 生体インピーダンスの変動を計測することによって動脈の容積脈波を取得するために生体に装着される脈波測定用電極ユニットであって、
    一対の電流印加用電極と一対の電圧計測用電極とを含み、測定に際して生体の体表面に接触させられる電極群と、
    前記電極群を支持する支持部材とを備え、
    前記電極群は、前記一対の電流印加用電極の一方と前記一対の電圧計測用電極の一方とを有する第1電極部と、前記第1電極部から離間して位置し、前記一対の電流印加用電極の他方と前記一対の電圧計測用電極の他方とを有する第2電極部とを含み、
    前記支持部材は、前記第1電極部の生体に対する接触面および前記第2電極部の生体に対する接触面が略同一面上に配置されかつ当該脈波測定用電極ユニットを生体に装着させた状態において前記第1電極部および前記第2電極部が動脈の延びる方向に並んで配置されるように、前記電極群を支持している、脈波測定用電極ユニット。
  2. 前記第1電極部は、前記一対の電流印加用電極の一方と前記一対の電圧計測用電極の一方とを兼用する単一の電極からなり、
    前記第2電極部は、前記一対の電流印加用電極の他方と前記一対の電圧計測用電極の他方とを兼用する単一の電極からなる、請求項1に記載の脈波測定用電極ユニット。
  3. 前記第1電極部は、前記一対の電流印加用電極の一方と前記一対の電圧計測用電極の一方とがそれぞれ分離独立してなる2つの電極からなり、
    前記第2電極部は、前記一対の電流印加用電極の他方と前記一対の電圧計測用電極の他方とがそれぞれ分離独立してなる2つの電極からなる、請求項1に記載の脈波測定用電極ユニット。
  4. 前記一対の電流印加用電極および前記一対の電圧計測用電極の個々の生体の体表面との接触面は、平面的に見て略矩形状であり、
    前記第1電極部と前記第2電極部とが並ぶ方向と交差する方向における前記電流印加用電極の長さが、前記第1電極部と前記第2電極部とが並ぶ方向と交差する方向における前記電圧計測用電極の長さと同じかそれよりも小さい、請求項3に記載の脈波測定用電極ユニット。
  5. 前記電極群を複数組備え、
    前記支持部材は、前記第1電極部と前記第2電極部とが並ぶ方向と交差する方向に前記複数組の電極群が並んで配置されるように、前記複数組の電極群を支持している、請求項1から4のいずれかに記載の脈波測定用電極ユニット。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の脈波測定用電極ユニットと、
    前記一対の電流印加用電極間に定電流を供給する定電流供給部と、
    前記一対の電圧計測用電極間に生じる電位差を検出することにより、生体インピーダンスの変動を計測するインピーダンス計測部と、
    前記インピーダンス計測部にて得られた情報に基づいて動脈の容積脈波を取得する容積脈波取得部とを備えた、脈波測定装置。
  7. 請求項5に記載の脈波測定用電極ユニットと、
    前記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第1電極部のうちの特定の第1電極部を切替え可能に選択する第1電極部選択部と、
    前記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第2電極部のうちの特定の第2電極部を切替え可能に選択する第2電極部選択部と、
    前記第1電極部選択部によって選択された前記特定の第1電極部および前記第2電極部選択部によって選択された前記特定の第2電極部に含まれる電流印加用電極間に定電流を供給する定電流供給部と、
    前記第1電極部選択部によって選択された前記特定の第1電極部および前記第2電極部選択部によって選択された前記特定の第2電極部に含まれる電圧計測用電極間に生じる電位差を検出することにより、生体インピーダンスの変動を計測するインピーダンス計測部と、
    前記インピーダンス計測部にて得られた情報に基づいて動脈の容積脈波を取得する容積脈波取得部とを備えた、脈波測定装置。
  8. 請求項5に記載の脈波測定用電極ユニットと、
    前記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第1電極部のうちの特定の第1電極部に含まれる電流印加用電極を切替え可能に選択する第1電極部電流印加用電極選択部と、
    前記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第1電極部のうちの特定の第1電極部に含まれる電圧計測用電極を切替え可能に選択する第1電極部電圧計測用電極選択部と、
    前記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第2電極部のうちの特定の第2電極部に含まれる電流印加用電極を切替え可能に選択する第2電極部電流印加用電極選択部と、
    前記脈波測定用電極ユニットに含まれる複数の第2電極部のうちの特定の第2電極部に含まれる電圧計測用電極を切替え可能に選択する第2電極部電圧計測用電極選択部と、
    前記第1電極部電流印加用電極選択部によって選択された前記特定の第1電極部に含まれる電流印加用電極および前記第2電極部電流印加用電極選択部によって選択された前記特定の第2電極部に含まれる電流印加用電極間に定電流を供給する定電流供給部と、
    前記第1電極部電圧計測用電極選択部によって選択された前記特定の第1電極部に含まれる電圧計測用電極および前記第2電極部電圧計測用電極選択部によって選択された前記特定の第2電極部に含まれる電圧計測用電極間に生じる電位差を検出することにより、生体インピーダンスの変動を計測するインピーダンス計測部と、
    前記インピーダンス計測部にて得られた情報に基づいて動脈の容積脈波を取得する容積脈波取得部とを備えた、脈波測定装置。
  9. 動脈を圧迫するために生体の体表面を押圧する圧迫機構をさらに備え、
    前記圧迫機構の圧迫作用面上に前記脈波測定用電極ユニットが配置されている、請求項6から8のいずれかに記載の脈波測定装置。
  10. 前記圧迫機構は、前記支持部材の前記第1電極部および前記第2電極部が配置された部分を生体に向けて押し付ける第1圧迫機構と、前記支持部材の前記第1電極部および前記第2電極部間に位置する部分を生体に向けて押し付ける第2圧迫機構とを含む、請求項9に記載の脈波測定装置。
  11. 前記容積脈波取得部にて得られた容積脈波の情報に基づいて脈波の駆出波および反射波の少なくともいずれか一方を取得する駆出波/反射波取得部をさらに備えた、請求項6から10のいずれかに記載の脈波測定装置。
  12. 動脈を圧迫するために生体の体表面を押圧する圧迫機構と、
    前記圧迫機構による動脈に対する圧迫力を検出可能な圧迫力検出部と、
    前記容積脈波取得部にて得られた容積脈波の情報および前記圧迫力検出部にて得られた圧迫力の情報に基づいて拡張期血圧値および収縮期血圧値を取得する血圧値取得部とをさらに備えた、請求項6から10のいずれかに記載の脈波測定装置。
  13. 動脈を圧迫するために生体の体表面を押圧する圧迫機構と、
    前記容積脈波取得部にて得られた容積脈波の情報に基づいて前記圧迫機構による動脈に対する圧迫力をサーボ制御する圧迫力制御部と、
    前記圧迫機構による動脈に対する圧迫力を検出可能な圧迫力検出部と、
    前記圧迫力検出部にて得られた圧迫力の情報に基づいて拡張期血圧値および収縮期血圧値を取得する血圧値取得部とをさらに備えた、請求項6から10のいずれかに記載の脈波測定装置。
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