JP2008134715A - 情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受信した管理対象者の個人情報を、当該管理対象者を一意に識別する識別情報と対応させて個人情報データベース210に記憶する入会処理部110と、管理対象者が参加するか否かの情報を受信して、参加登録データベース250に登録する参加登録処理部130と、管理対象者が携帯し、当該管理対象者を一意に識別する識別情報を記憶するタグ400から識別情報を読取るタグ読取り処理部301と、読取った前記識別情報を、当該管理対象者の出席情報として参加登録データベース250に登録する出欠処理部140と、帰宅する管理対象者の最適ルートを検索して、地域の防犯のためにパトロールを行うパトロール員、および当該管理対象者に前記検索したルートを通知する帰宅ルート検索部153を備える。
【選択図】図3
Description
特許文献1は、ボランティアサービスなどの一つのサービス依頼に対して、依頼者の条件とサービス提供者の条件とをコーディネータがマッチングさせて、適切な一人のサービス提供者を紹介する技術が開示されている。
また、特許文献2は、WWW(World Wide Web)ブラウザを利用し、一つのサービスを複数のサービス提供者(グループ)に依頼する技術が開示されている。
特許文献2では、複数のサービス依頼を同時に処理する手段はない。また、グループ内メンバの資格などの付加要件を考慮して様々なサービス(イベント)への人員配置を一括して設定する手段もない。
なお、本発明のその他の態様については、後記する実施の形態において説明する。
児童端末500は、サーバ1からの通知を無線通信で受信可能な携帯電話などの端末であり、児童が携帯する。
保護者端末600は、一般的なコンピュータであり、児童の保護者が、児童見守りサービスへの児童の入会登録や、イベントへの参加の申込などを行うために操作する。
コーディネータ端末700は、一般的なコンピュータであり、コーディネータが、児童見守りサービス支援システムSを運用する際に操作する。
指導員端末800は、一般的なコンピュータであり、児童見守りサービスを行う施設で開催されるイベントにおいて児童を指導監督する指導員がスケジュールの可否情報をサーバ1に送信する際などに操作する。なお、指導員は、地域によっては、保育士、教師OBなどが行う場合もある。
パトロール員端末900は、一般的なコンピュータや携帯端末などであり、児童帰宅時に帰宅ルート周辺の防犯パトロールを行うパトロール員が、サーバ1からのパトロール要請などの通知を受信するために操作する。なお、パトロール員は、地域によっては、例えば警官OBや地域住民などが行う場合もある。
サーバ1は、ネットワーク9を介して入力された情報を格納したり、各種処理を行なって情報を送信したりする機能を持つ。
また、サーバ1は、下校時の帰宅グループのメンバに欠員が出た場合などに、当該グループのメンバの帰宅ルート検索処理を行う。ここで、通常とは異なる帰宅ルートを検索した場合には、児童端末500および保護者端末600に帰宅ルート変更を通知する。また、必要に応じてパトロール員端末900に引率又はパトロール要請を送信する。この帰宅準備処理(F)の詳細な説明は図23を用い、帰宅ルート検索処理の詳細な説明は図25を用いて後記する。
以下、サーバ1の各機能および各処理の流れを詳細に説明する。
サーバ1は、処理部100、および記憶部200を備える。処理部100は、記憶部200に記憶される図示しない児童見守りサービス支援プログラムが、処理部100であるCPU(Central Processing Unit)上に展開されることで実現される。
(a)に示す児童情報マスタテーブル2101は、児童を一意に識別する児童ID、児童名、児童の通う小学校、児童の所属する学年、学級、保護者がWeb上でログインする際のパスワード(PW)の項目を備える。
(b)に示す保護者情報マスタテーブル2102は、児童ID、児童の保護者名、児童の住所、電話番号、緊急連絡先1(名称、電話番号)、緊急連絡先2(名称、電話番号)の項目を備える。
(c)に示すメール配信情報マスタテーブル2103は、児童ID、アラートやメール送信先となる児童端末500の児童メールアドレス、保護者端末600の保護者メールアドレスの項目を備える。
(d)に示す特記事項情報マスタテーブル2104は、児童ID、児童名、特記事項の項目を備える。
(e)に示す児童宅情報マスタテーブル2105は、児童ID、住所、児童の住所から一義的に決定される通学基本ルートの項目を備える。
なお、図4の(a)〜(e)に示した各マスタテーブル2101〜2105は、児童IDでリンクされている。
(a)に示すイベント基本情報マスタテーブル2201は、イベントを一意に識別するイベントID、イベント名、イベント参加費用(費用)、イベントの開催曜日を識別する開催ID、イベントの開始時刻、終了時刻、イベントで利用する施設を一意に識別する施設ID、イベントの指導員に必要な要件を識別する要件IDの項目を備える。
(b)に示す開催日マスタテーブル2202は、開催ID、開催曜日の項目を備える。
(c)に示すイベントスケジュールテーブル2203は、イベントID、スケジュールの項目を備え、日付毎のイベント有無を示す情報を記憶する。
なお、図5の(a)、(b)に示した各テーブル2201,2202は、開催IDでリンクされている。
また、図5の(a)、(c)に示した各テーブル2201,2203は、イベントIDでリンクされている。
(a)に示す施設基本情報マスタテーブル2301は、施設を一意に識別する施設ID、施設名、利用最大人数、備品の項目を備える。
(b)に示す他団体施設利用マスタテーブル2302は、団体を一意に識別する団体ID、団体名、施設ID、開催IDの項目を備える。
なお、図5の(a)に示したイベント基本情報マスタテーブル2201と、図6の(a)に示した施設基本情報マスタテーブル2301とは、施設IDでリンクされている。
(a)に示す指導員要件マスタテーブル2401は、職業、資格、属性などの要件を一意に識別する要件ID、要件の項目を備える。
(b)に示す指導員マスタテーブル2402は、指導員を一意に識別する指導員ID、指導員がWeb上でログインする際のパスワード(PW)、指導員の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、指導員の保有する要件(要件ID)、指導可能日時としての日時ID(日時マスタテーブル2403参照)毎の可否(可能日時)、指導可能頻度としての頻度ID(頻度マスタテーブル2404参照)の項目を備える。
(c)に示す日時マスタテーブル2403は、日時ID、曜日と時間帯を示す日時の項目を備える。
(d)に示す頻度マスタテーブル2404は、頻度ID、ひと月の活動頻度の項目を備える。
(e)に示す指導員スケジュールテーブル2405は、指導員ID、スケジュールの項目を備え、日付毎に指導(活動)有無を示すスケジュール情報を記憶する。
(f)に示す指導員配置テーブル2406は、日付、イベントID、指導員ID、指導員へ指導依頼済みか否かを示す情報(依頼)、指導依頼に対する回答の有無および内容を示す情報(回答)、指導員の出欠の有無を示す情報(出欠)の項目を備える。
なお、図5(a)に示すイベント基本情報マスタテーブル2201と、図7(a)に示す指導員要件マスタテーブル2401とは、要件IDでリンクされている。
また、図7(a)〜(f)に示す各テーブルは、指導員ID、要件ID、日時ID、頻度IDなどでリンクされている。
(a)に示す出席簿テーブル2501は、日付毎の児童の児童見守りサービスへの参加の有無などの情報が記憶され、日付、児童ID、児童名、参加予定、参加するイベント(イベントID)、児童の到着時刻(予定)、到着時刻(実績)、児童の帰宅時刻(予定)、帰宅時刻(実績)、保護者による迎えの有無の項目を備える。
(b)に示す授業終了時刻マスタテーブル2502は、各学年別、曜日別の時間割の情報に基づく、授業終了の時刻が登録される。
図8の(a)に示す出席簿テーブル2501は、図4(a)と児童IDでリンクされ、図5(a)とイベントIDでリンクされている。
(a)に示すパトロール員マスタテーブル2601は、パトロール員を一意に識別するパトロール員ID、パトロール員がWeb上でログインする際のパスワード(PW)、パトロール員の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、パトロール可能な地区範囲を示すエリアID、パトロール可能日時としての日時ID(日時マスタテーブル2403参照)毎の可否(可能日時)、パトロール可能な頻度としての頻度ID(頻度マスタテーブル2404参照)の項目を備える。
(b)に示すエリアマスタテーブル2602は、エリアID、パトロールする地区範囲を示すエリアの項目を備える。
(c)に示すパトロール員スケジュールテーブル2603は、パトロール員ID、スケジュールの項目を備え、日付毎にパトロール(活動)有無を示すスケジュール情報を記憶する。
図9の(a)に示すパトロール員マスタテーブル2601は、(b)エリアマスタテーブル2602とエリアIDでリンクされ、図7の(c)に示す日時マスタテーブル2403と日時IDでリンクされ、図7の(d)に示す頻度マスタテーブル2404と頻度IDでリンクされている。
また、図9の(c)に示すパトロール員スケジュールテーブル2603は、(a)のパトロール員マスタテーブル2601とリンクされている。
リーダ300は、タグ情報取得部301と通信処理部302とを備え、ICタグ400の記憶部401に記憶された児童IDをタグ情報取得部301が取得し、通信処理部302がネットワーク9を介してサーバ1に送信する。
まず、保護者は、保護者端末600を用いて、児童の児童見守りサービス入会手続を行う。図10は、サーバの入会登録処理を示すフローチャートである。図10に沿って、適宜図1〜図4を参照しながら説明する。
図11は、入会登録処理時に保護者端末600に表示される画面の一例である。保護者は、図11(a)に示すように、児童名、児童の通う小学校、児童の所属する学年と学級、保護者名、住所、電話番号、緊急連絡先、児童メールアドレス、保護者メールアドレス、Webログイン用パスワード、特記事項などを入力し、画面右下の「確定」ボタンを押下する。これにより、保護者端末600によって入力された入会登録情報が、サーバ1に送信される。
判別の結果、受信情報に問題があった場合には(S103→No)、ステップS102の処理に戻る。ここで、問題の内容を保護者端末600の画面上に表示させてもよい。
図4(a)〜(e)は、児童の個人情報および児童IDが記憶された一例を示している。なお、児童宅情報マスタテーブル2105(図4(e))の通学基本ルートについては、児童宅の住所から一義的に決定されるものとする。
図11(b)は、保護者端末600に表示される登録完了画面の一例である。登録された個人情報に加えて、ステップS104で生成された児童IDが符号1101で示すように表示されている。なお、本実施形態では、図4における児童IDと、保護者によるWebログイン用のIDは同一とし、以降、保護者は保護者端末600から児童IDとパスワードを入力することで、サーバ1にログインし、本システムの機能(児童見守りサービス)を利用可能とする。
保護者が「終了」ボタンを押下すると、登録完了画面が閉じる。
コーディネータは、コーディネータ端末700を用いて、児童見守りサービスを行う施設などで実施されるイベントの登録手続を行う。図12は、サーバのイベント登録処理を示すフローチャートである。図12に沿って、適宜図1〜図7を参照しながら説明する。なお、ここでは、翌月である6月のイベントを登録する場合を想定して説明する。
これによれば、他システムとの情報の共有化が図れ、事務作業を軽減し、施設を効率的に共同利用することが可能となる。
サーバ1はイベント情報を受信し(S202)、イベント登録部121は、受信したイベント情報を、イベントDB220のイベントスケジュールテーブル2203に記憶する。
ここで、指導員の検索方法としては、イベント基本情報マスタテーブル2201の要件IDと指導員マスタテーブル2402の要件IDとを照合して要件に適合する指導員を抽出し、さらに、イベント基本情報マスタテーブル2201の開催IDと指導員マスタテーブル2402の可能日時および頻度IDを参照して設定される。その条件としては、指導員の活動機会をなるべく均等にする為に、指導員マスタテーブル2402の検索開始レコードをランダムに変更する方法や、あるいは、活動の多かった指導員については(活動実績は、指導員配置テーブル2406の出欠を参照して算出)、翌月は活動回数を下げる方法を取ることとしてもよい。
頻度ID「f07」の指導員だけで検索した結果、指導員が未定のイベントが存在する場合には(S2032→Yes)、指導員配置部122は、未定のイベントについて、頻度条件「f0n」(n=6,5,4,…1)のメンバから指導員を検索する(S2033)。つまり、頻度ID「f06」、「f05」、・・・「f01」というように、順に検索して指導員を検索する。
図13(b)は、コーディネータ端末700に表示される指導員配置リスト画面の一例である。図13(b)では、図13(a)でコーディネータが入力したイベントと、各イベントの右側に備えられた枠にステップS203で検索した指導員IDが表示される。なお、指導員IDの代わりに、指導員の氏名が表示されてもよい。
サーバ1は、メール配信指示と指導員配置情報を受信する(S205)。
そして、指導員配置部122は、受信した指導員配置情報を、指導員DB240の指導員スケジュールテーブル2405に記憶する。ここで、活動(指導)の場合は「1」が入力され、それ以外の場合は「0」が入力される。また、「1」の代わりに、当該指導員が指導するイベントのイベントIDが入力されることとしてもよい。
一方、指導可であった場合(S210→Yes)、指導員配置部122は、指導員配置テーブル2406の当該日付、当該イベントID、当該指導員IDの「回答」の項目に「OK」を登録することで更新(S211)して、処理を終了する。
続いて、保護者は、保護者端末600を用いて、児童見守りサービスへの児童の参加登録手続を行う。図15は、サーバの参加登録処理を示すフローチャートである。図15に沿って、適宜図1〜図8を参照しながら説明する。なお、ここでは、翌月である6月のイベントに参加登録する場合を想定して説明する。
本処理の前に、保護者は、児童IDおよびWebログイン用パスワードを送信することで、保護者端末600を用いてサーバ1にログイン済みであるものとする。
保護者は、保護者端末600を用いて、参加申込情報を日付毎に設定する。
これにより保護者は、イベント参加費を確認しながら、児童のイベント参加を設定することができる。
図5(a)の出席簿テーブル2501は、情報が登録された状態を示しており、出席簿テーブル2501の1レコード目に記憶された情報は、図16(a)の「6月1日」の情報に相当する。
続いて、保護者が、保護者端末600を用いて、既に登録した児童の参加登録情報を変更する情報変更手続について説明する。図17は、サーバの情報変更処理を示すフローチャートである。図17に沿って、適宜図1〜図8を参照しながら説明する。なお、本処理の前に、保護者は、児童IDおよびWebログイン用パスワードを送信することで、保護者端末600を用いてサーバ1にログイン済みであるものとする。
ここで、保護者が保護者端末600を用いて必要に応じて各項目の変更を行い、画面右下の「確定」ボタンを押下する。これにより、保護者端末600において情報変更を行った参加変更情報がサーバ1に送信される。このとき、変更された情報のみ送信してもよいし、ひと月分の参加予定情報、イベントID、帰宅予定時刻、迎えの有無の情報を送信することとしてもよい。
ここでは、例として「2006/6/6(火)[出欠(○)/イベント(勉強会)/帰宅時刻(18:00)/迎え(○)]」の情報を、「2006/6/6(火)[出欠(不参加)/イベント(−)/帰宅時刻(−)/迎え(−)]」に変更するものとして説明する。
そして、情報変更部135は、更新した出席簿テーブル2501の情報を用いて、保護者端末600に変更完了画面(図18(b)参照)を表示させる(S405)。
ここで、ステップS407の通知の際に変更内容を通知してもよい。例えば、「ID[0101]の[日立花子]さんの参加登録情報に変更がありました。2006/6/6(火)[出欠(○)/イベント(勉強会)/帰宅時刻(18:00)/迎え(○)]は、[出欠(×)/イベント(−)/帰宅時刻(−)/迎え(−)]に変更されました」というメールを送信することも考えられる。
これによれば、コーディネータおよび児童も、変更があったことを迅速に把握でき、情報の共有化が図れる。
なお、情報変更手続を、児童の通う小学校の学級担任が行えるようにしてもよい。その場合には、小学校に設置される、ネットワーク9に接続可能な一般的なコンピュータを用いて、学級担任が当該児童の情報変更を行う。これによれば、保護者が情報変更を忘れた場合でも、学級担任とコーディネータとの情報の連携をスムーズに行うことができる。
例えば、参加登録情報確認サービスとして、サーバ1は、例えば毎週金曜などに、翌週1週間分の参加登録情報を確認用として保護者端末600に通知してもよい。具体的には、サーバ1の確認メール配信部133は、参加登録DB250の出席簿テーブル2501から当該児童の翌週一週間分の情報を抽出して、個人情報DB210のメール配信情報マスタテーブル2103の保護者メールアドレス宛に送信する。また、児童メールアドレスに対して同様の情報を送信することも考えられる。これによれば、保護者および児童は、最新の参加登録情報を毎週確認することができる。さらに、保護者端末600に送信するメールに、参加登録情報の情報変更画面を表示するサイトのURL(Uniform Resource Locator)を記載してもよい。保護者は必要に応じて、当該URLから児童IDとWebログイン用パスワードでログインして参加登録情報を変更する。これにより、保護者は簡易に情報の修正を行うことができる。
具体的には、サーバ1のカレンダー生成部134が、出席簿テーブル2501の当該児童の情報を抽出し、カレンダー形式に変換して、保護者端末600へ送信する。保護者端末600では、受信したファイルを開いて壁紙として設定することで、デスクトップに参加登録情報が表示される。図19は、保護者端末のデスクトップ上に表示されたカレンダー形式の参加登録情報を示す図である。これによれば、児童の参加予定を保護者は簡易に把握可能である。ここで、カレンダーファイルはメール配信情報マスタテーブル2103の保護者メールアドレスの情報を用いてメールで送信されてもよいし、Webブラウザを介して適宜ダウンロード可能としてもよい。
児童は、小学校などの授業終了後、児童見守りサービスを行う施設に到着したら、出席登録手続を行う。図20は、サーバの出席登録処理を示すフローチャートである。図20に沿って、適宜図1〜図8を参照しながら説明する。なお、児童は名札(ICタグ400が貼付されている)を身につけて小学校に通うものとする。
図21は、出席登録処理において、参加予定となっていない児童IDを受信した場合に、出席登録部がコーディネータ端末に表示させる画面の一例を示す図である。ここでは、児童ID「0102」の「東西梅子」が、児童見守りサービスに2006/6/1は参加予定としていない(つまり、図8(a)の出席簿テーブル2501において、参加「×」で登録済み)にもかかわらず、当該児童が施設に来て名札をリーダ300にかざした場合を説明する。
コーディネータは、児童に確認したり、必要に応じて保護者に確認するなどして、参加登録を行う。なお、図21(a)の「保護者情報表示」ボタンを押下すると、個人情報DB210の保護者情報マスタテーブル2102を参照して、当該児童IDの保護者情報が表示される。これにより、コーディネータは、表示された電話番号に電話して、当該児童の参加可否を確認することができる。
続いて、サーバ1の出席登録部141は、図21(b)に示すイベント参加の登録が可能なイベント参加登録画面を表示する。
コーディネータは、当該児童がイベントに参加する場合には、参加するイベントをプルダウンメニューから選択し、「登録」ボタンを押下する。これにより、コーディネータ端末700からイベント参加登録要求がサーバ1へ送信される。サーバ1の出席登録部141は、イベント参加登録要求を受信して、イベント参加登録要求に設定されたイベントIDを出席簿テーブル2501のイベントIDに登録する(S504)。ここで、出席登録部141は、当該児童が本サービスに参加することと、必要に応じて参加イベントの情報を保護者端末600に通知してもよい。
これにより、不参加となっていた児童が当日になって参加することになった場合でも、対応可能である。
一方、登録済みでなかった場合には(S505→No)、帰宅時刻登録部142は、コーディネータ端末700に帰宅時刻受付画面を表示させる(S506)。
図22は、出席登録処理において、帰宅時刻(予定)が登録済みで無かった場合に、帰宅時刻登録部がコーディネータ端末に表示させる画面の一例を示す図である。図22(a)では、児童ID「0101」の「日立花子」の帰宅時刻(予定)が登録されていないことが示され、帰宅時刻が選択可能となっている。
コーディネータは、児童と相談の上、帰宅時刻を選択する。ここでは、「18:00」を選択して、「登録」ボタンを押下すると、コーディネータ端末700からサーバ1に、帰宅時刻(予定)情報が送信される。サーバ1の帰宅時刻登録部142は、帰宅時刻(予定)情報を受信したら(S507)、出席簿テーブル2501の帰宅時刻(予定)に登録する(S508)。
図22(b)は、コーディネータ端末700に表示される出欠管理画面の一例を示す図である。ここでは、符号2201および符号2202で示すように、ID(児童ID)「0101」の「日立花子」において、到着時刻(実績)に「14:50」、帰宅時刻(予定)に「18:00」が登録されている。
具体的には、到着アラート送信指示部144が、出席簿テーブル2501を参照して、参加予定「○」で、かつ、現在時刻が出席簿テーブル2501の到着時刻(予定)を過ぎているにもかかわらず、到着時刻(実績)が未登録である児童IDを検出し、当該児童IDの児童メールアドレスに対し、例えば「開始時刻が過ぎています!」などのメッセージを送信してもよい。
それによれば、児童が児童見守りサービスを行う施設に行くことをうっかり忘れていた場合でも、注意喚起することができる。
通常、児童見守りサービスを行う施設から児童が帰宅する場合は、同じ帰宅ルートに所属するグループ毎に集まって帰宅する。しかしながら、保護者迎えが有る場合や、習い事などで途中で帰宅する場合など、全員が同じ時刻に帰宅できないことがある。通常の帰宅ルートでグループ全員が帰宅できない場合(例えば少人数で帰宅する場合や、低学年だけで帰宅する場合)には、防犯のために、帰宅ルートの変更などを検討する必要がある。
以下、帰宅準備処理について詳細に説明する。
具体的には、帰宅アラート送信指示部151が、現在時刻が「17:45」のときに、帰宅時刻(予定)「18:00」となっている児童IDを検出し、当該児童IDのメールアドレスに対し、例えば「帰宅時刻15分前」などのメッセージを送信する。児童は、児童端末500が受信したメッセージを開封して内容を確認する。
図24(a)では、帰宅時刻が「18:00」である児童の一覧が表示されている。なお、帰宅時刻はプルダウンメニューで選択可能となっており、コーディネータは適宜指定して表示を変更することができる。
ここで、ステップS601で送信したアラートを、児童が確認したという情報(例えば、メールの開封通知など)をサーバ1が受信することで、アラートに気づかない児童に対して、再度アラートを通知してもよい。図24(a)の表によれば、アラートに気づかない児童は太枠で強調表示されている。これは、例えば、児童端末500からのメール開封確認などの情報をサーバ1が受信し、児童が確認したか否かを判別することで実現可能である。
なお、図24(b)では、児童の持つ児童端末500が、警告音と共に、受信したメッセージを音声で児童に通知している様子が示されている。
個人情報DB210の児童宅情報マスタテーブル2105において、通学基本ルートの同じ児童(以下、「グループ」と記載)全員が、以下の条件を満たす場合に、帰宅ルートの検索は必要ないと判別(S603→No)され、処理が終了する。
・出席簿テーブル2501の到着時刻(実績)に情報あり
・出席簿テーブル2501の帰宅時刻(予定)が一致
・迎えが「×」
つまり、前記条件を満たす場合とは、通常のグループのメンバ全員で帰宅するということであり、この場合、児童は、通常帰宅ルートで帰宅することとなる。
一方、上記条件が1つ以上満たされなかった場合には(S603→Yes)、帰宅ルート検索処理を行って(S604)から、終了する。以下、帰宅ルート検索処理を詳細に説明する。
図25は、サーバの帰宅ルート検索処理を示すフローチャートである。図25に沿って、適宜図1〜図9を参照しながら説明する。
なお、パトロール員は、前記したように、児童の帰宅時間帯にあわせてパトロールを行い、必要に応じて、施設から児童宅までの引率なども行うものとする。
図26は、帰宅ルート検索処理において、コーディネータ端末に表示される画面の一例を示す図である。図26(a)は、「18:00」に帰宅する児童の通学基本ルートを表示しており、これによれば、Aルート(通学基本ルート「A」)とBルート(通学基本ルート「B」)とが視覚的に把握可能となっている。そして、出席簿テーブル2501から取得した、児童の住所を示す住宅マーク内には、児童ID、欠席者であれば「欠」、迎え有りであれば「迎」と表示される。また、各住宅マークにカーソルを当てることで、児童の氏名や学年などの情報が表示されるようにしてもよい。なお、図24(a)の「下校ルート」ボタンを押下した場合にも、図26(a)の画面を表示する。
帰宅ルート検索部153は、各通学基本ルートのグループにおいて、高学年児童不在の通学基本ルート(グループ)が存在するか否かを判別する(S6042)。なお、本実施形態では例として、5年生以上の児童を高学年とし、2年生以下の児童を低学年とする。
全ての通学基本ルートに高学年児童が含まれる場合には(S6042→No)、帰宅ルート検索部153は、各グループの児童に低学年の児童を含むか否かを判別する(S6043)。低学年の児童を含まない場合には(S6043→No)、児童は通常どおりの通学基本ルートで帰宅することとなり、帰宅ルート検索部153は処理を終了する。
図26(b)は、帰宅ルート検索部153が、検索を行った結果決定された最適ルートをコーディネータ端末700に表示させた画面の一例である。ここでは、図26(a)に示す通学基本ルートB(Bルート)で帰宅するグループが、欠席や迎えなどによってメンバが減少したため、ルートの検索を行い、最短距離となるルートに変更したことが示されている。
そして、パトロール員DB260を参照して、パトロール員端末900に「通学ルート変更」と「パトロールエリア変更依頼」をメールにて通知し(S6046)、処理を終了する。
また、児童の移動時間を、児童の歩く早さと距離から算出して予測し、帰宅ルート付近のパトロール員や「子ども110番の家」の住民などに対し、例えば「18時30分に○○バス停付近にパトロール願う」などのメッセージを通知してもよい。それにより、児童の帰宅時の安全性をさらに強化することができる。
また、帰宅ルートの数をコーディネータが設定した上で、最適ルート検索処理を行ってもよいし、当日のパトロール員の活動状況などを加味した上で帰宅ルートの数を増減させてもよい。
児童は、帰宅時刻(予定)になったら、帰宅登録手続を行って帰宅する。帰宅登録手続は、具体的には、前記した出席登録手続と同様に、児童が自身の名札をリーダ300にかざすことで行われる。図27は、サーバの帰宅登録処理を示すフローチャートである。図27に沿って、適宜図1〜図3、図8を参照しながら説明する。
なお、サーバ1がリーダ300から受信した児童IDが、帰宅登録要求か出席登録要求かの判別は、例えば、サーバ1の出欠処理部140が出席簿テーブル2501の当該児童IDの到着時刻(実績)を参照することで判別してもよい。また、別の方法として、ICタグ400に出席フラグを設け、かつ、リーダ300に、ICタグ400への書き込み機能を持たせることとしてもよい。具体的には、リーダ300は、ICタグ400から出席フラグ「オフ」の情報を取得した場合には、これから行うのは出席登録要求であると判別し、サーバ1へは児童IDと共に出席フラグ「オン」の情報を送信する(出席登録要求)。そして、ICタグ400の出席フラグに「オン」を書き込む。
一方、ICタグ400から出席フラグ「オン」の情報を取得した場合には、これから行うのは帰宅登録要求であると判別し、サーバ1へは児童IDと共に出席フラグ「オフ」の情報を送信する(帰宅登録要求)。そして、ICタグ400の出席フラグに「オフ」を書き込む。これにより、サーバ1は、リーダ300から受信した情報が出席登録要求か、帰宅登録要求かを判別可能となる。
これにより、管理対象者である児童の行動や、関係者の活動を一括して管理することで、事務処理の負担を軽減し、帰宅時における児童の安全を確保することができる。
例えば、コーディネータが操作するコーディネータ端末700は1台に限らず、複数台設置し、それぞれのコーディネータ端末700からコーディネータが必要に応じて利用できるようにしてもよい。また、コーディネータが指導員の役割を担うことも考えられ、その場合にはコーディネータ端末700と指導員端末800は同一のコンピュータで実現可能である。
100 処理部
110 入会処理部
120 イベント登録処理部
130 参加登録処理部
140 出欠処理部
150 帰宅準備処理部
160 通信処理部
200 記憶部
210 個人情報DB
220 イベントDB
230 施設DB
240 指導員DB
250 参加登録DB
260 パトロール員DB
270 地図DB
300 リーダ
301 タグ情報取得部
302 通信処理部
400 ICタグ
401 記憶部
500 児童端末
600 保護者端末
700 コーディネータ端末
800 指導員端末
9 ネットワーク
900 パトロール員端末
S 児童見守りサービス支援システム(情報処理システム)
Claims (10)
- 受信した管理対象者の帰宅ルートおよび前記管理対象者が携帯する端末のアドレスの情報を少なくとも含む個人情報を、前記管理対象者を一意に識別する識別情報と対応させて個人情報データベースに登録する入会処理部と、
前記識別情報に対応する管理対象者の所定のサービスへの参加予定情報を受信して、当該識別情報と対応させて参加登録データベースに登録する参加登録処理部と、
前記管理対象者が携帯し当該管理対象者の識別情報を記憶する記憶媒体から、前記識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得した識別情報を受信し、前記参加予定情報と照合して、当該管理対象者の前記サービスへの出席情報として前記参加登録データベースに登録する出欠処理部と、
前記個人情報データベースの帰宅ルートが同じ識別情報のグループ毎に、前記参加登録データベースを参照し、帰宅ルート検索処理を必要とする条件が満たされた場合に、所定のルート検索条件に基づいて前記帰宅ルート検索処理を実行し、実行結果である最適帰宅ルートを、当該グループに所属する管理対象者の携帯する端末のアドレスへ通知し、
地域の防犯のためにパトロールを行うパトロール員の、パトロール可能エリア、活動可能日、活動可能頻度、および前記パトロール員の使用するパトロール員端末のアドレスの情報を少なくとも含むパトロール員データベースを参照することで、前記パトロール可能エリア、活動可能日および活動可能頻度の情報と、前記最適帰宅ルートとに基づいて、パトロールを行うパトロール員を選択し、パトロール員の使用するパトロール員端末のアドレスへ前記最適帰宅ルートを通知する帰宅準備処理部
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記管理対象者とは、児童であること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記個人情報は、児童の所属する学年の情報をさらに含み、
前記所定のルート検索条件とは、
出発地から最も離れている高学年児童宅を最終目的地とした最短距離
であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。 - 前記帰宅ルート検索処理を必要とする条件とは、前記個人情報データベースの帰宅ルートが同じ識別情報のグループ毎に、前記参加登録データベースについて下記(1)〜(3)のうち少なくとも1つが満たされなかった場合であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
(1)グループ内の全識別情報に出席情報が登録されている
(2)グループ内の全識別情報の参加予定情報に含まれる帰宅予定時刻が同じ
(3)グループ内の全識別情報の参加予定情報に含まれる迎えの有無の情報が無し - 前記参加登録処理部は、
前記参加登録データベースの前記参加予定情報に含まれる帰宅予定時刻の所定時間前に、前記管理対象者の携帯する端末のアドレスへアラートを通知する帰宅アラート送信指示部
をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記サービスで開催されるイベント毎に、前記イベントで指導を行う指導員に必要な要件の情報を少なくとも含むイベントデータベースと、
指導員毎に、活動可能日、活動可能頻度、保有する要件、前記指導員が使用する指導員端末のアドレスの情報を少なくとも含む指導員データベースとを備え、
前記イベントの開催予定情報を受信したとき、前記開催予定情報に含まれる開催日時と、前記指導員データベースから取得した活動可能日および活動可能頻度との照合を行い、指導員の保有する要件と、前記イベントデータベースから取得した当該イベントで指導を行う指導員に必要な要件との照合を行うことで、前記イベントで指導を行う指導員を選択し、前記選択された指導員の使用する指導員端末のアドレスへ指導依頼を通知するイベント登録処理部
をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記参加登録データベースは、前記管理対象者の前記イベントへの参加予定情報をさらに含み、
前記参加登録処理部は、
受信した前記管理対象者の前記イベントへの参加予定情報を前記識別情報と対応させて前記参加登録データベースに登録する機能
をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記イベント登録処理部は、
ネットワーク経由で通信可能に接続される施設予約システムに格納されている情報を取得することで、前記イベントを行う施設として情報を共有すること
を特徴とする請求項6または請求項7に記載の情報処理システム。 - 前記帰宅準備処理部は、
ネットワーク経由で不審者関連情報を取得することで、前記不審者関連情報を前記所定のルート検索条件に加えて、前記帰宅ルート検索処理を実行すること
を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - サーバと、管理対象者が携帯する端末と、地域の防犯の為にパトロールを行うパトロール員が使用するパトロール員端末とを少なくとも含んで構成され、ネットワークを介して通信される情報処理システムに用いられる前記サーバの情報処理方法であって、
受信した管理対象者の帰宅ルートおよび前記管理対象者が携帯する端末のアドレスの情報を少なくとも含む個人情報を、前記管理対象者を一意に識別する識別情報と対応させて個人情報データベースに登録し、
前記識別情報に対応する管理対象者の所定のサービスへの参加予定情報を受信して、当該識別情報と対応させて参加登録データベースに登録し、
前記管理対象者が携帯し当該管理対象者の識別情報を記憶する記憶媒体から、前記識別情報を取得し、
前記取得した識別情報を受信し、前記参加予定情報と照合して、当該管理対象者の前記サービスへの出席情報として前記参加登録データベースに登録し、
前記個人情報データベースの帰宅ルートが同じ識別情報のグループ毎に、前記参加登録データベースを参照し、帰宅ルート検索処理を必要とする条件が満たされた場合に、所定のルート検索条件に基づいて前記帰宅ルート検索処理を実行し、実行結果である最適帰宅ルートを、当該グループに所属する管理対象者の携帯する端末のアドレスへ通知し、
地域の防犯のためにパトロールを行うパトロール員の、パトロール可能エリア、活動可能日、活動可能頻度、および前記パトロール員が使用するパトロール員端末のアドレスの情報を少なくとも含むパトロール員データベースを参照することで、前記パトロール可能エリア、活動可能日および活動可能頻度の情報と、前記最適帰宅ルートとに基づいて、パトロールを行うパトロール員を選択し、パトロール員の使用するパトロール員端末のアドレスへ前記最適帰宅ルートを通知する
ことを特徴とする情報処理方法。
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