JP2008132302A - 医療用容器及びポート - Google Patents

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Abstract

【課題】医療用容器に液状物を注入する作業を容易にし、且つ、医療用容器に医療用チューブを接続した場合に医療用チューブの取り扱い性を向上させる。
【解決手段】医療用容器1は、パウチ10と、パウチ内に液状物を注入し、又はパウチ内に収納された液状物を取り出すためのポート20と、ポートを上にして医療用容器を吊り下げるための懸吊手段31と、ポートに接続される可撓性を有する医療用チューブ又は医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段30とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、経腸栄養法や静脈栄養法などを行う際に患者に投与する液状物を収納するための医療用容器に関する。また、本発明は、医療用容器に対して液状物の注入又は取り出しを行うためのポートに関する。
経口によらずに患者に栄養や薬剤を投与する方法として経腸栄養法や静脈栄養法が知られている。経腸栄養法では、患者の鼻腔から胃又は十二指腸にまで通されたチューブを介して栄養剤、流動食、又は薬剤などの液状物が投与される。また、静脈栄養法では、患者の静脈に挿入された輸液ラインを介してブドウ糖などの栄養成分や薬剤成分を含む液状物(一般に「輸液」と呼ばれる)が投与される。
経腸栄養法や静脈栄養法を行う際には、患者に投与される液状物を収納するための医療用容器が必要である。従来の医療用容器の一例を図12を用いて説明する(特許文献1参照)。
図12に示す医療用容器100は、パウチ110と、パウチの周縁部113の一部に装着された注出具102とを備える。パウチ110は、表面シート、裏面シート、及び底面シートの3枚の柔軟なプラスチックシートの周縁部をシールして作成されている。パウチ110は、底面シート側を下側にして自立させることができる、いわゆるスタンディングパウチである。周縁部113の注出具102から離れた位置に把持部120が形成されており、把持部120内にプラスチック製の線状ファスナー121が設けられている。把持部120の外端シール部125と線状ファスナー121との間には開封予定部122が設けられている。
空の容器100に液状物を注入し、この液状物を患者に投与する場合の、容器100の使用方法を以下に説明する。
まず、開封予定部122に沿って外端シール部125を切り落とし、線状ファスナー121を開く。次いで、パウチ110を自立させ、把持部120の両側の一対の側端シール部126を指で挟んで線状ファスナー121を開口させた状態で、パウチ110内に液状物を注入する。所定量の液状物を注入した後、線状ファスナー121を閉じる。次いで、注出具102を開栓し、これに医療用チューブを接続する。そして、周縁部113に形成された開口112を利用して容器100を吊り下げて、注出具102及び医療用チューブを介して液状物を患者に投与する。
特開2005−206221号公報
以上のような従来の医療用容器100は以下のような課題を有している。
第1に、容器100内に液状物を注入する際には、作業者は容器100を保持し続けなければならず、作業性が悪いという課題がある。即ち、容器100に液状物を注入する場合、一対の側端シール部126を指で挟んで線状ファスナー121を開口させなければならない。線状ファスナー121を含むパウチ110は柔軟な材料からなるため、指により一対の側端シール部126を挟まないと、液状物を注入するのに必要な大きさに開口させることができない。更に、線状ファスナー121が設けられた開口が上方を向いた状態を維持しながら液状物を容器100内に安定して注入するためには、液状物を注入している間中、作業者は一対の側端シール部126を含むパウチ110を保持し続けなければならない。
第2に、注出具102に接続された医療用チューブの取り扱いが煩雑であるという課題がある。通常、容器100内へ液状物を注入し、注出具102に医療用チューブを接続する作業は、看護師等がいる作業室内で行われる。複数の患者に対して液状物の投与をそれぞれ行う場合には、複数の容器100に対してこの作業が作業室内でまとめて行われることもある。その後、液状物が注入された医療用チューブ付きの容器100が患者がいる病室に運ばれて、患者に液状物が投与される。従って、容器100に医療用チューブが接続された後、患者に液状物が投与されるまでの間、容器100とこれに接続された医療用チューブとを一緒にして取り扱う必要があるが、長尺の医療用チューブがばらけたり、医療用チューブが絡まったりするという課題がある。また、複数の患者のためにセットされた複数の容器100にそれぞれ接続された医療用チューブが相互に絡み合うという課題がある。
本発明は、従来の医療用容器の上記の課題を解決し、容器に液状物を注入する作業が容易で、且つ、容器に医療用チューブを接続した場合に医療用チューブの取り扱い性が向上する医療用容器及びポートを提供することを目的とする。
本発明の医療用容器は、液状物を収納する医療用容器であって、パウチと、前記パウチ内に前記液状物を注入し、又は前記パウチ内に収納された前記液状物を取り出すためのポートと、前記ポートを上にして前記医療用容器を吊り下げるための懸吊手段と、前記ポートに接続される可撓性を有する医療用チューブ又は前記医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段とを備えることを特徴とする。
本発明のポートは、パウチに取り付けられて、前記パウチ内に液状物を注入し又は前記パウチ内に収納された液状物を取り出すためのポートであって、前記液状物が通過する通液孔と、前記パウチに接合される接合部と、キャップが装着されるキャップ装着部と、前記パウチが接合された医療用容器を吊り下げるための懸吊手段と、前記キャップ装着部に前記キャップを介して接続される可撓性を有する医療用チューブ又は前記医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、パウチ内に液状物を注入する作業が容易であり、且つ、医療用容器に医療用チューブを接続した場合に医療用チューブの取り扱い性が向上する。
上記の本発明の医療用容器において、前記ポートは、その一端に前記パウチに接合される接合部を有し、その他端にキャップが装着されるキャップ装着部を有し、前記接合部と前記キャップ装着部との間に前記懸吊手段と前記係止手段とが設けられていることが好ましい。これにより、ポートと懸吊手段と係止手段とを一体成形することができるので、部品点数を削減でき、医療用容器の製造工程を簡単化できる。また、ポートを小型化することができる。
前記係止手段が一対のアームを有することが好ましい。これにより、係止手段に対する医療用チューブ又は医療用チューブを束ねた結束手段の係止作業及び開放作業を容易に行うことができる。
前記一対のアームのうちの少なくとも一方の先端部分は、その根元部分に比べて強度が小さいことが好ましい。これにより、少なくとも一方のアームの先端部分が容易に弾性変形するので、係止手段に対する医療用チューブ又は医療用チューブを束ねた結束手段の係止作業及び開放作業を一層容易に行うことができる。
前記一対のアームを含む面は、前記パウチの主面とほぼ平行であることが好ましい。これにより、複数の空の医療用容器をかさばることなく重ねて小さく収納することができ、また、これらを積み重ねたときに荷崩れがしにくくなる。更に、この一対のアームをポートに設けた場合には、成形性の容易なポートが得られる。
前記懸吊手段が前記一対のアームのうちの一方のアームであることが好ましい。係止手段を構成する一方のアームを懸吊手段として用いることにより、部品点数を削減でき、ポートを小型化することができる。
前記懸吊手段である前記一方のアームは、前記一対のアームのうちの他方のアームに対して、前記パウチとは反対側に設けられていることが好ましい。一対のアームのうち、パウチとは反対側に設けられたアームを懸吊手段として用いることにより、ポートの通液孔の開口が上を向いた状態で医療用容器を吊り下げることができる。
前記懸吊手段である前記一方のアームの内周縁に切り欠きが形成されていることが好ましい。これにより、例えばフックに前記一方のアームを係合させて医療用容器を吊り下げたときに、前記一方のアームにおけるフックの係合位置が一定となるので、医療用容器の吊り下げ時の姿勢を一定に維持することができる。
前記懸吊手段である前記一方のアームの強度は、他方のアームの強度より大きいことが好ましい。これにより、医療用容器を吊り下げるのに必要な機械的強度と、医療用チューブ又は医療用チューブを束ねた結束手段の係止作業及び開放作業の容易性とを、容易に両立させることができる。
前記懸吊手段と前記係止手段とは共通する部材を含むことが好ましい。これにより、部品点数を削減でき、ポートを小型化することができる。
本発明の医療用容器において、前記懸吊手段が貫通孔であっても良い。これによっても、例えばフックを用いて医療用容器を吊り下げることができる。
前記貫通孔の前記周縁に切り欠きが形成されていることが好ましい。これにより、例えばフックに貫通孔の周縁を係合させて医療用容器を吊り下げたときに、貫通孔の周縁におけるフックの係合位置が一定となるので、医療用容器の吊り下げ時の姿勢を一定に維持することができる。
前記懸吊手段が前記ポートの近傍に設けられていることが好ましい。これにより、懸吊手段を用いて医療用容器を吊り下げたときにポートが常に上側を向くので、医療用容器に液状物を注入する作業を容易に行うことができる。
前記懸吊手段が前記ポートと一体に設けられていることが好ましい。これにより、部品点数を削減でき、また、医療用容器の製造工程を簡単化することができる。
前記係止手段が前記ポートと一体に設けられていることが好ましい。これにより、部品点数を削減でき、また、医療用容器の製造工程を簡単化することができる。
前記ポートは、その一端に前記パウチと接合される接合部を有し、その他端に前記キャップが装着されるキャップ装着部を有し、前記接合部と前記キャップ装着部との間に前記ポートを把持する把持部が設けられていることが好ましい。これにより、ポートとパウチとを融着等により一体化する工程において、ポートを把持部で把持して固定することができる。また、ポートにキャップを装着する際に、把持部を指で把持することができる。
前記懸吊手段により前記医療用容器を吊り下げたとき、前記パウチ内の前記液状物の量を判別するための目盛りが前記パウチに設けられていることが好ましい。これにより、医療用容器に液状物を注入する際に、液状物の液面と目盛りとを比較するだけで液状物の注入量を定量することができる。
本発明の医療用容器は、更に、前記ポートに取り付けられるキャップを備えていても良い。また、本発明の医療用容器は、更に、前記キャップに接続される可撓性を有する医療用チューブを備えていても良い。このように、経腸栄養法や静脈栄養法などを行うのに必要な器具をセットとして提供することにより、経腸栄養法や静脈栄養法などを実施するための準備作業を迅速且つ効率的に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。但し、本発明は下記の実施の形態に限定されないことはいうまでもない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る医療用容器(以下、単に「容器」という)1の概略を示した正面図である。本実施の形態1の容器1は、パウチ10と、パウチ10内に液状物を注入し、又はパウチ10内に収納された液状物を取り出すためのポート20とを備えている。
パウチ10は、柔軟な同一寸法の2枚のシートを重ね合わせて、その周縁のシール領域11にて接合してなる袋状物である。シートの材質は特に限定されず、通常は、2層以上の複合シートが使用される。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチック材料の中から互いに異なる材料を選択してなる内層及び外層を含む複合シートを用いることができる。この複合シートに、バリア層として酸化アルミニウムやシリカなどの薄膜を形成してもよい。パウチ10内の液状物の量などを確認することができるように、2枚のシートのうちの少なくとも一方は透明又は半透明であることが好ましい。パウチとして一般的なヒートシール法にて2枚のシートをシールする場合、各シートの相手方のシートと対向する面にはヒートシール層が設けられる。容器1を懸吊手段(詳細は後述する)にて吊り下げた状態においてパウチ10内の液状物の量を目視にて判別するための目盛り15が、パウチ10に印刷などにより設けられていても良い。パウチ10の、ポート20が取り付けられた位置から最も遠い位置近傍のシール領域11内に開口12が形成されている。
図1では、略長方形の2枚のシートを重ね合わせた平袋状のパウチを示したが、本発明のパウチはこれに限定されない。例えば、袋の形状としては、平袋以外に自立袋などであっても良い。また、パウチの外形形状も、図1のような略長方形に限られず、各種多角形、長円形、又はこれらの形状の一部を切り落とした形状などであっても良い。また、パウチを構成するシートの枚数は2枚に限定されず、3枚以上であっても良い。
図2はポート20の斜視図である。また、図3Aはポート20の上面図、図3Bはポート20の側面図、図3Cはポート20の下面図である。ポート20は、液状物が通過するための通液孔21が形成された円筒部22と、円筒部22の一端側の外周面上に設けられたパウチ10との接合部25と、円筒部22の他端側の外周面上に形成されたキャップ装着部26とを備えている。ポート20には、更に、可撓性を有する医療用チューブ又は医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段30と、容器1を吊り下げるための懸吊手段31とが設けられている。ポート20は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、エチレン酢酸ビニルコポリマー、熱可塑性エラストマー、ポリアセタール等のパウチ10に比べて相対的に硬い材料からなり、例えば射出成型にて係止手段30及び懸吊手段31と一体に製造することができる。
接合部25は底面が略菱形である四角柱形状を有し(図3C参照)、パウチ10を構成する2枚のシートの周縁間に挟んでヒートシールすることにより、パウチ10と接合され一体化される(図1参照)。
キャップ装着部26には、通液孔21の開口を覆うように、キャップ(例えば図6のキャップ50)が装着される。本実施の形態では、キャップ装着部26は、キャップに形成された雌ねじと螺合する雄ねじからなる。但し、キャップ装着部26はこれに限定されず、キャップと係合してキャップを装着することができる周知の形状で構成することができる。
ポート20は、更に、可撓性を有する医療用チューブ又は医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段30を備える。係止手段30は、円筒部22の外周面の、接合部25とキャップ装着部26との間の部分に突出して設けられている。これにより、係止手段30をポート20に一体成形することができるので、部品点数を削減できる。しかも、係止手段30が設けられたポート20を小型化することができる。本実施の形態1では、係止手段30は、一対のアーム31,32を備える。一対のアーム31,32はそれぞれ略円弧状に湾曲しており、係止手段30は全体として略C字形状を有している。一対のアーム31,32で囲まれた略円状の領域内に医療用チューブを挿入することで、医療用チューブを係止手段30に係止し保持させることができる。このとき、医療用チューブを結束手段で束ねても良い。あるいは、医療用チューブを束ねた結束手段を一対のアーム31,32で囲まれた略円状の領域内に挿入しても良い。ここで、結束手段としては、ベルト、ひも、ゴム紐など医療用チューブを束ねることができるものであれば特に制限はなく、その材質も特に制限はない。一対のアーム31,32のうちの一方のアーム(以下、第1アームという)31の先端31aと他方のアーム(以下、第2アームという)32の先端32aとは、この間を医療用チューブ又は結束手段が通過できるように僅かに離間している。但し、係止手段30に係止された医療用チューブ又は結束手段が意図せずにこれから外れるのを防ぐために、先端31aと先端32aとの間の間隔は医療用チューブ又は結束手段の外寸法よりも小さいことが好ましい。
ポート20は、更に、容器1を吊り下げるための懸吊手段を備える。本実施の形態1では、懸吊手段は第1アーム31により構成される。一対のアーム31,32のうち、キャップ装着部26側の第1アーム31を懸吊手段とすることにより、通液孔21のキャップ装着部26側の開口が上側を向いた状態で容器1を吊り下げることができるので、パウチ10内に液状物を注入する作業を容易に行うことができる。また、係止手段を構成する第1アーム31を懸吊手段を構成する部材としても用いることにより、部品点数を削減でき、ポート20を小型化することができる。
第1アーム31の内周縁(第2アーム32と対向する側の周縁)には切り欠き40が形成されていることが好ましい。容器1をフックなどに吊り下げる際に、フックが切り欠き40に嵌合することにより、フックによる吊り下げ位置が一定となるので、容器1の吊り下げ時の姿勢は一定となる。
一対のアーム31,32のうち、懸吊手段を構成する第1アーム31の強度(剛性)は、第2アーム32の強度より大きいことが好ましい。第1アーム31が相対的に大きな強度を有していることにより、液状物が収納された容器1を第1アーム31を利用して吊り下げたときに、第1アーム31が変形や破壊をすることがない。一方、第2アーム32が相対的に小さな強度を有していることにより、第2アーム32を図2の矢印32b方向に容易に弾性変形させることができる。従って、係止手段30に医療用チューブ又は結束手段を保持させる際、または、係止手段30に保持された医療用チューブ又は結束手段を係止手段30から開放する際に、第1アーム31の先端31aと第2アーム32の先端32aとの間を医療用チューブ又は結束手段を通過させやすくなり、作業性が向上する。一対のアーム31,32の各強度を上記のように異ならせるためには、例えば図2に示すようにその厚みT1,T2を異ならせれば良い。あるいは、一対のアーム31,32の幅W1,W2を異ならせても良い。
あるいは、一対のアーム31,32のうちの少なくとも一方の先端部分(先端31a及び/又は先端32aの近傍の部分)の強度(剛性)は、その根元部分(円筒部22近傍の部分)の強度よりも小さくしても良い。例えば、一対のアーム31,32の厚みT1,T2及び幅W1,W2を根元部分から先端31a,32aに至るまで一定にするのではなく、厚み(厚みT1又は厚みT2)又は幅(幅W1又は幅W2)を、根元部分よりも先端部分にて小さくすることができる。このように、一対のアーム31,32のうちの少なくとも一方の先端部分の強度を小さくすることにより、係止手段30に医療用チューブ又は結束手段を保持させる際、または、係止手段30に保持された医療用チューブ又は結束手段を係止手段30から開放する際に、強度が小さな先端部分を弾性変形させることにより、先端31aと先端32aとの間を医療用チューブ又は結束手段を通過させやすくなり、作業性が向上する。アームの強度は、根元部分より先端に向かって徐々に低下しても良いし、根元部分と先端との間の1箇所又は複数箇所で階段状に低下しても良い。但し、懸吊手段として機能する第1アーム31については、容器1をフックなどに吊り下げた際にフックが係合する第1アーム31の箇所から第1アーム31の根元部分までの部分は、液状物が注入された容器1の重量に耐えることができる強度を有している必要がある。
図3Bに示すように、一対のアーム31,32の内周側より外周側で先端31a,32a間の間隔が広くなるように、先端31a,32aの端面が傾斜していることが好ましい。これにより、医療用チューブ又はその結束手段を先端31aと先端32aとの間に通過させやすくなる。一対のアーム31,32の先端31a,32aの中心線33に対する開き角度θ11,θ12はいずれも30°以上60°以下、更には45°が好ましい。また、先端31a,32aの開き角度θ10は60°以上120°以下、更には90°が好ましい。開き角度θ11,θ12,θ10が前記条件を満足すると、医療用チューブ又はその結束手段を先端31aと先端32aとの間により容易に通過させることができる。
図1に示されるように、一対のアーム31,32を含む面は、パウチ10の主面とほぼ平行であることが好ましい。ここで、パウチ10の主面とは、ポート20の接合部25が接合されたことにより膨らんだ部分を除く、空のパウチ10の主要部がなす面を意味し、これは図1の紙面と平行である。特に、一対のアーム31,32を含む面とパウチ10の主面とが同一であることが好ましい。これにより、複数の空の容器1をパウチ10の主面が重なり合うように且つ同じ向きに積み重ねたときに、ポート20が積み重ねられた部分の高さを低くすることができる。従って、例えば、複数の空の容器1をかさばることなく小さく収納することができ、また、これらを積み重ねても荷崩れしにくいので、容器1の取り扱い性が向上する。また、一般に接合部25の長軸方向はパウチ10の主面と平行に設定されるので、一対のアーム31,32を含む面に接合部25の略菱形底面の長軸方向を沿わせることができる。この結果、ポート20の成形性が向上する。
次に、本実施の形態1の容器1の使用方法の一例を説明する。
容器1は、空の状態で例えば病院等に供給される。図4に示すように、例えばイルリガートル台992に吊り下げられたS字フック991を第1アーム31の切り欠き40に嵌合させて、容器1をイルリガートル台992に吊り下げる。そして、ポート20の通液孔21に例えば可撓性を有するチューブ(図示せず)を挿入し、このチューブを介して流動食や輸液などの液状物をパウチ10内に注入する。あるいは、通液孔21に漏斗を挿入し、この漏斗を介して液状物をパウチ10内に注入しても良い。第1アーム31がポート20の通液孔21の近傍に設けられているので、ポート20の通液孔21の開口が上方を向いた状態で容器1を吊り下げることができる。また、ポート20が相対的に硬い材料から構成されているので、通液孔21の開口形状は実質的に一定である。更に、S字フック991が第1アーム31の切り欠き40に嵌合することにより、液状物が注入されている間中、容器1は一定の姿勢で吊り下げられる。従って、作業者(例えば看護師)は、液状物を注入している間、容器1を保持し続ける必要がない。
パウチ10内に注入された液状物の液面がパウチ10に設けられた所定の目盛り15に一致すると、液状物の注入を停止する。液状物を注入している間も容器1の姿勢は一定に維持されるので、パウチ10内の液状物の液面と目盛り15とを比較するという簡単な方法で液状物の注入量を正確に定量することができる。
液状物のパウチ10内への注入が終了すると、通液孔21に挿入していたチューブ(又は漏斗)を抜き取り、ポート20の先端のキャップ装着部26にキャップを取り付ける。キャップには、ポート20のキャップ装着部26の雄ねじと螺合する雌ねじが形成されている。キャップとしては、医療用チューブの一端に挿入される筒状体が一体化されたもの、または医療用チューブの一端に取り付けられた中空針を突き刺すことができるゴム栓が設けられたものなど、公知のキャップを適宜選択して用いることができる。更に、キャップに可撓性を有する医療用チューブを接続する。医療用チューブとしては、特に制限はなく、公知の輸液セット又は栄養セットを適宜選択して用いることができる。かくして、パウチ10内と医療用チューブとはキャップを介して連通した状態となる。その後、容器1をS字フック991から取り外し、図5に示すように医療用チューブ60をゴム紐等の結束手段68で束ね、医療用チューブ60を係止手段30に保持させる。図5において、50はポート20に取り付けられたキャップである。容器1はこの状態にて患者のいる病室に搬送される。長尺の医療用チューブ60が係止手段30に保持されるので、搬送過程で医療用チューブ60がばらけたり、絡まったりすることがない。なお、医療用チューブ60には流量を調整するためのクランプ61が設けられているので、パウチ10内の液状物が医療用チューブ60を通じて漏れ出すことはない。62は医療用チューブ60の途中に設けられた点滴筒、63は医療用チューブ60の先端に設けられた雄コネクタである。
病室に搬送された容器1は、図6に示すように、例えばイルリガートル台995に吊り下げられたS字フック996をパウチ10のシール領域11内に形成された開口12内に通すなどしてイルリガートル台995に吊り下げられる。開口12はパウチ10のポート20が取り付けられた位置に対してほぼ対角位置に形成されているので、ポート20が下方を向いて、容器1が吊り下げられる。
次いで、係止手段30から医療用チューブ60を開放し、医療用チューブ60を結束していた結束手段68を解く。そして、医療用チューブ60のキャップ50に接続された端部とは反対側の雄コネクタ63を患者側に接続し、医療用チューブ60のクランプ61を開放して、パウチ10内の液状物を患者に投与する。容器1内の液状物の残量を目視にて判別するための目盛りがパウチ10に印刷などにより設けられていても良い。
図5及び図6では、結束手段68で束ねられた医療用チューブ60を係止手段30に保持させる場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、医療用チューブ60を束ねた結束手段68を係止手段30に保持させても良い。あるいは、結束手段68を用いることなく、医療用チューブ60を係止手段30に束ねて保持させても良い。
上記の実施の形態では、係止手段30を構成する一対のアーム31,32は全体として略円形となるように湾曲していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対のアーム31,32が全体として、図7(A)に示すように略三角形となるように屈曲していても良く、図7(B)に示すように略四角形となるように屈曲していても良く、更に、これら以外の各種多角形、楕円、長円等となるように屈曲又は湾曲していても良い。いずれの場合も、キャップ装着部26側の第1アーム31を容器1を吊り下げるための懸吊手段として用いることができる。図7(A)では、三角形の辺を構成する第1アーム31の内周縁に切り欠き40が形成されている。同様に、図7(B)では、四角形の辺を構成する第1アーム31の内周縁に切り欠き40が形成されている。なお、フックなどを用いて容器1を吊り下げたときにフックが第1アーム31の内周縁が形成する三角形又は四角形の1つのコーナー部41に嵌合して、容器1を所望する姿勢で安定して吊り下げることができるのであれば、切り欠き40を設ける必要はない。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、ポートに関してのみ実施の形態1と異なる。実施の形態1と重複する説明を省略し、実施の形態1と異なる点について以下に説明する。
図8は本実施の形態2のポート70の斜視図である。また、図9Aはポート70の上面図、図9Bはポート70の側面図、図9Cはポート70の下面図である。ポート70は、液状物が通過するための通液孔21が形成された円筒部22と、円筒部22の一端側の外周面上に設けられた接合部25と、円筒部22の他端側の外周面上に形成されたキャップ装着部(雄ねじ)26とを備えている。ポート70には、更に、可撓性を有する医療用チューブ又は医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段80と、容器1を吊り下げるための懸吊手段として機能する貫通孔90とが一体に設けられている。
係止手段80は、円筒部22の外周面の、接合部25とキャップ装着部26との間の部分に突出して設けられている。本実施の形態2では、係止手段80は、一対のアーム81,82を備える。一対のアーム81,82はそれぞれ略円弧状に湾曲しており、係止手段80は全体として略C字形状を有している。一対のアーム81,82で囲まれた略円状の領域内に医療用チューブを挿入することで、医療用チューブを係止手段80に係止し保持させることができる。このとき、医療用チューブを結束手段で束ねても良い。あるいは、医療用チューブを束ねた結束手段を一対のアーム81,82で囲まれた略円状の領域内に挿入しても良い。アーム81の先端81aとアーム82の先端82aとは、この間を医療用チューブ又は結束手段が通過できるように僅かに離間している。但し、係止手段80に係止された医療用チューブ又は結束手段が意図せずにこれから外れるのを防ぐために、先端81aと先端82aとの間の間隔は医療用チューブ又は結束手段の外寸法よりも小さいことが好ましい。
実施の形態1で説明したように、一対のアーム81,82は、全体として三角形、四角形などの各種多角形、楕円、長円等となるように屈曲又は湾曲していても良い。
また、実施の形態1と同様に、一対のアーム81,82のうちの少なくとも一方の先端部分(先端81a及び/又は先端82aの近傍の部分)の強度(剛性)は、その根元部分(円筒部22近傍の部分)の強度よりも小さくしても良い。これにより、係止手段80に医療用チューブ又は結束手段を保持させる際、または、係止手段80に保持された医療用チューブ又は結束手段を係止手段80から開放する際に、強度が小さな先端部分を弾性変形させることにより、先端81aと先端82aとの間を医療用チューブ又は結束手段を通過させやすくなり、作業性が向上する。
また、図9Aに示すように、一対のアーム81,82の内周側より外周側で先端81a,82a間の間隔が広くなるように、先端81a,82aの端面が傾斜していることが好ましい。これにより、医療用チューブ又はその結束手段を先端81aと先端82aとの間に通過させやすくなる。一対のアーム81,82の先端81a,82aの中心線83に対する開き角度θ21,θ22はいずれも30°以上60°以下、更には45°が好ましい。また、先端81a,82aの開き角度θ20は60°以上120°以下、更には90°が好ましい。開き角度θ21,θ22,θ20が前記条件を満足すると、医療用チューブ又はその結束手段を先端81aと先端82aとの間により容易に通過させることができる。
円筒部22の外周面の、接合部25とキャップ装着部26との間の部分に、円筒部22に対して係止手段80とは反対側に、板材91が突出している。懸吊手段は、板材91に形成された貫通孔90からなる。容器1をフックなどに吊り下げる際に、フックをこの貫通孔90に挿入することにより、フックが貫通孔90の周縁と係合する。
図10に示すように、貫通孔90の周縁には切り欠き95が形成されていることが好ましい。容器1をフックなどに吊り下げる際に、フックが切り欠き95に嵌合することにより、フックによる吊り下げ位置が一定となるので、容器1の吊り下げ時の姿勢は一定となる。
図8及び図9A〜図9Cでは、懸吊手段を構成する貫通孔90の開口形状は円形であるが、本発明はこれに限定されず、楕円、長円、各種多角形などであっても良い。この場合も、容器1をフックなどに吊り下げる際に、フックが嵌合する切り欠きを貫通孔90の周縁に形成しても良い。また、貫通孔90の開口形状が多角形である場合、フックなどを用いて容器1を吊り下げたときにフックが多角形の1つのコーナー部に嵌合して容器1を所望する姿勢で安定して吊り下げることができるように、多角形を配置するのが好ましい。この場合には、切り欠きを設けなくても良い。
本実施の形態2では、係止手段80と懸吊手段を構成する貫通孔90とは互いに別々にポート70に設けられているので、実施の形態1と異なり、一対のアーム81,82の強度は同一であっても良い。一対のアーム81,82を弾性変形させて係止手段80に医療用チューブ又は結束手段を保持させたり開放させたりする際の作業性と、係止手段80に係止された医療用チューブ又は結束手段が意図せずにこれから外れることがないという保持性とを考慮して、一対のアーム81,82の強度を最適設計することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3は、ポートに関してのみ実施の形態1と異なる。図11は本実施の形態3のポート200の斜視図である。実施の形態1と重複する説明を省略し、実施の形態1と異なる点について以下に説明する。
本実施の形態3のポート200は、以下の点で実施の形態1で説明した図2、図3A、図3B、図3Cに示したポート20と異なる。
第1に、円筒部22の外周面の、接合部25とキャップ装着部26との間の部分に、一対の把持部210が設けられている(一対の把持部210のうちの1つは円筒部22の背後に設けられており見えない)。第2に、第1アーム31に薄肉部35が設けられている。第3に、第1アーム31に切り欠き40(図2参照)が設けられていない。
一対の把持部210は、円筒部22の中心軸に対して対称な位置に設けられている。一対の把持部210を結ぶ直線は、一対のアーム31,32を含む面と垂直であり、また、接合部25の略菱形底面の短軸方向と平行である。一対の把持部210は以下のように利用できる。例えば、接合部25をパウチ10を構成する2枚のシートの周縁間に挟んでヒートシールする際に、一対の把持部210を把持してポート200を固定することができる。また、キャップ装着部26にキャップを装着する際に、一対の把持部210を2本の指で把持することができる。図11に示すように、一対の把持部210の表面は互いに平行な平面であることが好ましく、また、表面に滑り防止のための凹凸形状が設けられていることが好ましい。把持部210の数は、図11のように2つである必要はない。例えば、多角柱の側面のように、円筒部22の外周面に複数の把持部を形成しても良い。
薄肉部35は、第1アーム31の厚みを局所的に薄くした部分であり、これにより、ポート200に使用される材料を少なくし、ポート200を軽量化、低コスト化することができる。但し、第1アーム31に必要な強度が確保されなければならないことは言うまでもない。薄肉部35の配置や形状は図11に限定されない。また、厚みを局所的に薄くするのではなく、第1アーム31に局所的に貫通孔を形成しても良い。図11では、一対のアーム31,32のうち、相対的に厚みの厚い第1アーム31に薄肉部35を設けたが、第2アーム32に薄肉部35を設けても良い。
実施の形態2で説明したポート70にも、本実施の形態3と同様の把持部を設けることができる。
上記の実施の形態1〜3では、ポートと係止手段と懸吊手段とが一体化されて一部品を構成していた。これにより、部品点数を少なくでき、また、容器1の製造工程を簡単化できるなどの効果を有する。但し、本発明はこれに限定されず、ポート、係止手段、及び懸吊手段のうちの1つが他の2つと別個の部品であっても良く、あるいはこれらが互いに分離独立した部品であっても良い。ポートと係止手段と懸吊手段とが一体化された一部品でない場合、複数の部品を、パウチ10を構成する2枚のシートの周縁間にそれぞれ別々に挟んでヒートシールしてパウチ10と接合一体化しても良く、あるいは、複数の部品を一部品に組み立てた後、この一部品をパウチ10を構成する2枚のシートの周縁間に挟んでヒートシールしてパウチ10と接合一体化しても良い。但し、図4に示すように懸吊手段を用いて容器1を吊り下げたときに、ポートの貫通孔の開口が上方を向く必要があるので、ポートと懸吊手段とは互いに近接して配置されることが好ましい。
上記の実施の形態1〜3では、一対のアーム31,32;81,82はほぼ同一長さを有していたが、一対のアーム31,32;81,82の長さが異なっていても良い。
本発明のポートのキャップ装着部26に装着されるキャップとしては、医療用チューブの一端が接続されて、パウチ10内の液状物を医療用チューブへ流出させるコネクタが設けられたキャップに限定されず、このようなコネクタが形成されておらず、ポートの通液孔21を単に閉じるだけの機能を有するキャップであっても良い。
本発明の利用分野は特に制限はなく、経腸栄養法や静脈栄養法などを行う際に患者に投与する液状物を収納するための医療用容器及びこれに用いられるポートとして広範囲に利用することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る医療用容器の概略を示した正面図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る医療用容器のポートの斜視図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1に係る医療用容器のポートを示した上面図である。 図3Bは、本発明の実施の形態1に係る医療用容器のポートを示した側面図である。 図3Cは、本発明の実施の形態1に係る医療用容器のポートを示した下面図である。 図4は、本発明の実施の形態1において、空の医療用容器が吊り下げられた状態を示した図である。 図5は、本発明の実施の形態1において、医療用チューブが係止手段に保持された医療用容器を示した図である。 図6は、本発明の実施の形態1において、医療用容器内の液状物が患者に投与される直前の状態を示した図である。 図7(A)及び図7(B)は、本発明の実施の形態1に係る医療用容器において、別の係止手段が設けられたポートの側面図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る医療用容器のポートの斜視図である。 図9Aは、本発明の実施の形態2に係る医療用容器のポートを示した上面図である。 図9Bは、本発明の実施の形態2に係る医療用容器のポートを示した側面図である。 図9Cは、本発明の実施の形態2に係る医療用容器のポートを示した下面図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る医療用容器の別のポートの斜視図である。 図11は、本発明の実施の形態3に係る医療用容器のポートの斜視図である。 図12は、従来の医療用容器の一例を示した正面図である。
符号の説明
1 医療用容器
10 パウチ
11 シール領域
12 開口
15 目盛り
20 ポート
21 通液孔
22 円筒部
25 接合部
26 キャップ装着部
30 係止手段
31 第1アーム(懸吊手段)
32 第2アーム
31a,32a アーム先端
35 薄肉部
40 切り欠き
50 キャップ
60 医療用チューブ
68 結束手段
70 ポート
80 係止手段
81,82 アーム
81a,82a アーム先端
90 貫通孔(懸吊手段)
91 板材
95 切り欠き
200 ポート
210 把持部

Claims (20)

  1. 液状物を収納する医療用容器であって、
    パウチと、
    前記パウチ内に前記液状物を注入し、又は前記パウチ内に収納された前記液状物を取り出すためのポートと、
    前記ポートを上にして前記医療用容器を吊り下げるための懸吊手段と、
    前記ポートに接続される可撓性を有する医療用チューブ又は前記医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段と
    を備えることを特徴とする医療用容器。
  2. 前記ポートは、その一端に前記パウチに接合される接合部を有し、その他端にキャップが装着されるキャップ装着部を有し、前記接合部と前記キャップ装着部との間に前記懸吊手段と前記係止手段とが設けられている請求項1に記載の医療用容器。
  3. 前記係止手段が一対のアームを有する請求項1に記載の医療用容器。
  4. 前記一対のアームのうちの少なくとも一方の先端部分は、その根元部分に比べて強度が小さい請求項3に記載の医療用容器。
  5. 前記一対のアームを含む面は、前記パウチの主面とほぼ平行である請求項3に記載の医療用容器。
  6. 前記懸吊手段が前記一対のアームのうちの一方のアームである請求項3に記載の医療用容器。
  7. 前記懸吊手段である前記一方のアームは、前記一対のアームのうちの他方のアームに対して、前記パウチとは反対側に設けられている請求項6に記載の医療用容器。
  8. 前記懸吊手段である前記一方のアームの内周縁に切り欠きが形成されている請求項6に記載の医療用容器。
  9. 前記懸吊手段である前記一方のアームの強度は、他方のアームの強度より大きい請求項6に記載の医療用容器。
  10. 前記懸吊手段と前記係止手段とは共通する部材を含む請求項1に記載の医療用容器。
  11. 前記懸吊手段が貫通孔である請求項1に記載の医療用容器。
  12. 前記貫通孔の前記周縁に切り欠きが形成されている請求項11に記載の医療用容器。
  13. 前記懸吊手段が前記ポートの近傍に設けられている請求項1に記載の医療用容器。
  14. 前記懸吊手段が前記ポートと一体に設けられている請求項1に記載の医療用容器。
  15. 前記係止手段が前記ポートと一体に設けられている請求項1に記載の医療用容器。
  16. 前記ポートは、その一端に前記パウチと接合される接合部を有し、その他端に前記キャップが装着されるキャップ装着部を有し、前記接合部と前記キャップ装着部との間に前記ポートを把持する把持部が設けられている請求項1に記載の医療用容器。
  17. 前記懸吊手段により前記医療用容器を吊り下げたとき、前記パウチ内の前記液状物の量を判別するための目盛りが前記パウチに設けられている請求項1に記載の医療用容器。
  18. 更に、前記ポートに取り付けられるキャップを備える請求項1に記載の医療用容器。
  19. 更に、前記キャップに接続される可撓性を有する医療用チューブを備える請求項18に記載の医療用容器。
  20. パウチに取り付けられて、前記パウチ内に液状物を注入し又は前記パウチ内に収納された液状物を取り出すためのポートであって、
    前記液状物が通過する通液孔と、
    前記パウチに接合される接合部と、
    キャップが装着されるキャップ装着部と、
    前記パウチが接合された医療用容器を吊り下げるための懸吊手段と、
    前記キャップ装着部に前記キャップを介して接続される可撓性を有する医療用チューブ又は前記医療用チューブを束ねた結束手段を係止するための係止手段と
    を備えることを特徴とするポート。
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