JP2008131983A - シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リクライニング装置を構成する部品を適宜変更することによりシートバックの回転角度範囲あるいは前傾方向のロックフリーゾーンを容易に変更しうるリクライニング装置を提供すること。
【解決手段】シートクッションに固定されるガイドブラケット4とシートバックに固定される内歯ギヤ6との間に、カム14と、カム14の動きに連係して径方向に摺動する一対のロックギヤ10を収容し、ガイドブラケット4と内歯ギヤ6とを取付リング16で一体的に組み付けた。また、内歯ギヤ6に回動規制プレート8を取り付け、ロックギヤ10の一部10hで回動規制プレート8の回動範囲を規制することによりガイドブラケット4に対する内歯ギヤ6の回動範囲を規制した。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シート等に設けられ、シートクッションに対するシートバックの傾斜角を適宜調節するためのリクライニング装置に関する。
従来、シートクッションとシートバックとの間に介設されたリクライニング装置は、シートクッション側に固定されるロアアームと、ロアアームに回動自在に支持されシートバックに固定されるアッパーアームと、アッパーアームの回動をロックするロック機構と、ロック機構によるロックを解除する操作レバーとを備えており、ロアアームの外周縁にはアッパーアームを回動自在に保持するリング部材が取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、アッパーアームには内歯が形成されており、この内歯と噛み合う外歯を有する複数のポールが設けられ、ポールの外歯とアッパーアームの内歯とが噛み合うことでシートバックの傾斜角が保持される一方、操作ハンドルを操作してカムを介してポールを径方向内方に摺動させると、ポールの外歯とアッパーアームの内歯との噛み合いが解除され、シートバックの傾斜角を調整しうるようになる。
さらに、アッパーアームに複数の突起を形成するとともに、複数のポールの一つに突起を形成し、これらの突起を互いに当接させることによりシートバックの回転角度を規制している。
特開2003−379号公報
しかしながら、シートバックの回転角度範囲の設定は、取り付けられる車の全てにおいて同一ではないばかりか、前傾方向のロックフリーゾーンも車種により異なる場合が多く、特許文献1に記載のリクライニング装置の構成の場合、車種に応じてアッパーアームの形状を変更しようとするとアッパーアーム金型を変更せざるを得ず、コストアップを惹起するという問題がある。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、リクライニング装置を構成する部品を適宜変更することによりシートバックの回転角度範囲あるいは前傾方向のロックフリーゾーンを容易に変更しうるリクライニング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、シートクッション及び該シートクッションに対し傾倒自在に取り付けられるシートバックのいずれか一方に固定されるガイドブラケットと、前記シートクッション及びシートバックの他方に固定される内歯ギヤと、前記ガイドブラケット及び内歯ギヤ間に取り付けられたカムと、該カムの動きに連係して径方向に摺動する一対のロックギヤと、前記カムと一対のロックギヤを前記ガイドブラケットと内歯ギヤとの間に収容した状態で前記ガイドブラケットと内歯ギヤとを一体的に組み付けたリクライニング装置において、前記内歯ギヤに回動規制プレートを取り付け、前記ロックギヤの一部と前記回動規制プレートを当接させて回動範囲を規制することにより前記ガイドブラケットに対する前記内歯ギヤの回動範囲を規制したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記回動規制プレートの回動範囲を規制する前記ロックギヤの一部がロックギヤに形成された回動規制凸部であることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記回動規制プレートが二つの大径部とこれら二つの大径部の間に形成された小径部とを有し、前記回動規制凸部を前記小径部の両側に位置する前記二つの大径部の側縁部に当接させることにより前記回動規制プレートの回動範囲を規制するようにしたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記回動規制プレートが嵌合するリング状ストッパ部を前記内歯ギヤに設け、前記ストッパ部に段部を形成して段部の両側に内径が異なる大径部と小径部を設けて前記ロックギヤの回動規制凸部の径方向外縁部と対向させ、前記大径部の内径寸法を前記ロックギヤと前記内歯ギヤとの噛み合いが許容されるように設定する一方、前記小径部の内径寸法を前記ロックギヤと前記内歯ギヤとの噛み合いが許容されないように設定したことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記回動規制プレートが二つの大径部とこれら二つの大径部の間に形成された小径部とを有し、前記回動規制凸部を前記小径部の両側に位置する前記大径部の側縁部と前記ストッパ部の一部に当接させることにより前記回動規制プレートの回動範囲を規制するようにしたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記ストッパ部の小径部の一部に凹部を形成し、シートバックの最前傾位置で前記凹部に前記ロックギヤの前記回動規制凸部を嵌入させ、前記ロックギヤを前記内歯ギヤに噛み合わせてシートバックを最前傾位置にロックするようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、内歯ギヤに回動規制プレートを取り付け、ロックギヤの一部で回動規制プレートの回動範囲を規制することによりガイドブラケットに対する内歯ギヤの回動範囲を規制したので、客先の仕様に応じて回動規制プレートの形状を変更することによりシートバックの回転角度範囲を容易に変更することができる。
また、回動規制プレートが嵌合するリング状ストッパ部に段部を形成して、段部の両側に設けられた大径部と小径部にロックギヤの回動規制凸部の径方向外縁部を対向させ、大径部の内径寸法をロックギヤと内歯ギヤとの噛み合いが許容されるように設定する一方、小径部の内径寸法をロックギヤと内歯ギヤとの噛み合いが許容されないように設定したので、ストッパ部の段部の位置を変更することによりシートバックの前傾方向のロックフリーゾーンを容易に変更することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかるリクライニング装置Rを有する車両用シートのシートバックフレームFを示しており、リクライニング装置Rはシートの両側に取り付けられ、シートクッションに対しシートバックを傾倒自在に保持している。
リクライニング装置Rは、シートクッションとシートバックとの連結部に取り付けられるディスク形状のリクライナアセンブリ2を備え、リクライナアセンブリ2は、図2に示されるように、シートクッションフレーム(図示せず)に固定されるガイドブラケット4と、ガイドブラケット4に対向してシートバックフレームFに固定される内歯ギヤ6と、内歯ギヤ6の内部に取り付けられる回動規制プレート8と、ガイドブラケット4及び内歯ギヤ6間に介設される上下一対のロックギヤ10及び前後一対のロックギヤ12と、上下一対及び前後一対のロックギヤ10,12を離接する方向に摺動させるカム14とを備えている。ガイドブラケット4と内歯ギヤ6は、その内部にロックギヤ10,12及びカム14を収容した状態で取付リング16により一体的に組み付けられる。カム14は、左右のリクライニング装置Rを連動させる連結軸18に連結されており、操作レバー20を操作すると連結軸18を介して左右のカム14が回動してロックギヤ10,12が径方向に摺動する。
なお、図2に示されるリクライナアセンブリ2は、シート乗員から見てシートの左側に取り付けられるもので、シートの右側に取り付けられるリクライナアセンブリ2の場合、ガイドブラケット4、回動規制プレート8、ロックギヤ10,12、カム14及び取付リング16は左側のリクライニング装置と同じものが使用できるが、内歯ギヤ6は同じものは使用できず、図2に示される内歯ギヤ6と面対称のものが使用される。
ガイドブラケット4はプレート状で円形に形成され、連結軸18が遊挿されてカム14に連結される連結軸挿入孔4aがその中心部に穿設されるとともに、その内端面(図2における左側端面、すなわち内歯ギヤ6との対向面)における連結軸挿入孔4aの周囲には、四つのガイド部材22がリクライニングアセンブリ2の幅方向内方に向けて所定の間隔で突設されている。各ガイド部材22は、連結軸挿入孔4aに対して点対称に形状設定されている。
また、隣接するガイド部材22のロックギヤ10,12との対向面は平行に延在し、対向面間には各ロックギヤ10,12の一部(後述する噛合部)を摺接状態で嵌装するガイド溝が形成されており、ロックギヤ10の噛合部用ガイド溝とロックギヤ12の噛合部用ガイド溝とは直交している。さらに、連結軸挿入孔4aの周囲には、シートクッションフレームに取り付けられる複数の取付ピン(ピン状突設部)24が所定の間隔でリクライニングアセンブリ2の幅方向外方に向けて突設されている。なお、ガイド部材22及び取付ピン24はガイドブラケット4の所定の部位をプレスすることによりガイドブラケット4と一体的に形成されたものである。
内歯ギヤ6は円形に形成され、その外端面(図2における左側端面)には円形突設部26がリクライニングアセンブリ2の幅方向外方に向けて突設されており、円形突設部26の中心部にはガイドブラケット4の連結軸挿入孔4aに対向する貫通孔26aが穿設されると共に、その周囲には、シートバックフレームFに取り付けられる複数の取付ピン(ピン状突設部)28が所定の間隔でリクライニングアセンブリ2の幅方向外方に向けて突設されている。この取付ピン28も取付ピン24と同様、内歯ギヤ6の所定の部位をプレスすることにより内歯ギヤ6と一体的に形成されたものである。また、円形突設部26の内側は装着凹部26bとなっており、その内径寸法はガイドブラケット4のガイド部材22の外周面の外径寸法より僅かに大きく設定され、その内周の全面には、内歯26cが形成されている。
また、内歯26cの径方向内方の装着凹部26bには半抜き形状のガイド部30がリング状に形成されており、ガイド部30の内周面の180°反対側の2ヵ所には段部30aが形成され、二つの段部30aの中間部の180°反対側の2ヵ所には貫通孔26aに向かって突出する突起30bが形成されている。さらに、段部30aと突起30bとの間には内径が異なる大径部30cあるいは小径部30dが交互に形成されている。
ガイドブラケット4の各ガイド部材22は、ガイドブラケット4と内歯ギヤ6との間に回動規制プレート8とロックギヤ10,12を保持した状態で、その外周面が装着凹部26bの内周面に摺接するように装着凹部26bに嵌め込まれる。
回動規制プレート8は、その中心部に形成され連結軸18が遊挿される貫通孔8aと、ガイド部30の小径部30dの内径より僅かに小さい外径の二つの大径部8bを有し、二つの大径部8bの間には小径部8cが形成されている。また、大径部8bには、ガイド部30の突起30bと略相補形状の凹部8dが形成されており、この凹部8dにガイド部30の突起30dが嵌入するように回動規制プレート8はガイド部30に装着される。この時、回動規制プレート8は、凹部8dの片側に位置する大径幅広部がガイド部30の小径部30dに微小のクリアランスを置いて対向するとともに、凹部8dを挟んで大径幅広部の反対側に位置する部位がガイド部30の大径部30cに所定のクリアランスを置いて対向する(例えば、図4参照)。
また、各ロックギヤ10は、ガイドブラケット4のガイド溝に摺動自在に嵌入する噛合部10aと、噛合部10aの両側に一体的に形成された第1肩部10b及び第2肩部10cと、第2肩部10cから隣接するロックギヤ12に向かって延びる湾曲した脚部10dとを備えている。噛合部10aは、その先端縁に形成され内歯ギヤ6の内歯26cと噛み合う係止歯10eを有しており、ガイドブラケット4のガイド部材22が内歯ギヤ6の装着凹部26bに嵌入した状態で係止歯10eが内歯26cに噛み合うことによりガイドブラケット4と内歯ギヤ6との相対回動が規制される。また、係止歯10eの反対側に位置するロックギヤ10の内周面には、係止歯10eと内歯26cとの噛み合いを維持するためにカム14により押圧される二つの凸部10f,10gが形成されており、内歯ギヤ6の円形突設部26と対向するロックギヤ10の端面には、回動規制プレート8の大径部8bの側縁部と当接してガイドブラケット4に対する内歯ギヤ6の回動範囲を規制するためのストッパとして作用する回動規制凸部10hが形成されている。
ロックギヤ12の形状は、上述したロックギヤ10の形状と略同一であり、ガイドブラケット4のガイド溝に摺動自在に嵌入する噛合部12aと、噛合部12aの両側に一体的に形成された第1肩部12b及び第2肩部12cと、第2肩部12cから隣接するロックギヤ10に向かって延びる湾曲した脚部12dとを備えている。噛合部12aは、その先端縁に形成され内歯ギヤ6の内歯26cと噛み合う係止歯12eを有しており、ガイドブラケット4のガイド部材22が内歯ギヤ6の装着凹部26bに嵌入した状態で係止歯12eが内歯26cに噛み合うことによりガイドブラケット4と内歯ギヤ6との相対回動が規制される。また、係止歯12eの反対側に位置するロックギヤ12の内周面には、係止歯12eと内歯26cとの噛み合いを維持するためにカム14により押圧される二つの凸部12f,12gが形成されている。
ロックギヤ12の上述した構成はロックギヤ10の構成と同一であるが、回動規制プレート8と当接してガイドブラケット4に対する内歯ギヤ6の回動範囲を規制するためのストッパとして作用する回動規制凸部12hが形成されている部位においてロックギヤ10とは相違している。すなわち、ロックギヤ10の回動規制凸部10hは、内歯ギヤ6の円形突設部26と対向する端面に形成されているのに対し、ロックギヤ12の回動規制凸部12hは、ガイドブラケット4と対向する端面に形成されており、このように形状設定したのは次の理由による。
上述したように、図2に示されるリクライナアセンブリ2は、シート乗員から見てシートの左側に取り付けられるもので、シートの右側に取り付けられるリクライナアセンブリ2の場合、図2に示されるガイドブラケット4を反転するとともに、回動規制プレート8、ロックギヤ10,12、カム14は図2の状態からガイドブラケット4の右側に平行移動させ、ガイドブラケット4に近い方からカム14、ロックギヤ10,12、回動規制プレート8の順で配置し、さらに図2に示される内歯ギヤ6と面対称の内歯ギヤを回動規制プレート8の外側に配置して図2に示される取付リング16と同一形状の取付リングにより組み付けられる。ただし、シートの右側に取り付けられるリクライナアセンブリ2の場合、ロックギヤ12を上下に配置し、ロックギヤ10を前後に配置する構成となっている。
なお、上述したように、ガイドブラケット4の取付ピン24はガイドブラケット4の所定の部位をプレスすることにより形成されているので、取付ピン24の裏面には凹部が形成されている。シートの左側に取り付けられるリクライナアセンブリ2の場合、ロックギヤ12の回動規制凸部12hは機能しないので、取付ピン24の裏面の凹部に収容される一方、シートの右側に取り付けられるリクライナアセンブリ2の場合、ロックギヤ10の回動規制凸部10hは機能しないので、同様に取付ピン24の裏面の凹部に収容される。
カム14は略八角形の形状を呈しており、その中心部には連結軸18の端部が嵌入する嵌入孔14aを有する突設部14bが形成されている。また、隣接する二つの角部には対向するロックギヤ10あるいは12の二つの凸部10f,10gあるいは12f,12gを押圧するための凸部14c,14dが形成されており、これらの凸部14c,14dの一つ14dには、対応するロックギヤ10あるいは12の脚部10dあるいは12dと係合してロックギヤ10あるいは12を径方向に摺動させるための係合部14eが形成されている。
また、カム14の突設部14bの一部には凹部14fが形成されており、この凹部14fに一端が係止された渦巻ばね32の他端がガイドブラケット4の連結軸挿入孔4aの内縁に形成された凹部4bに係止されることによりカム14はロックギヤ10,12を径方向外方に押圧する方向に付勢されている。
取付リング16は、円形平面部16aと円形平面部16aの外縁部より垂直に延びる円筒状側部16bとを有し、円形平面部16aには内歯ギヤ6の円形突設部26の外径より僅かに大きい直径の円孔16cが形成されている。また、円筒状側部16bの内径は、内歯ギヤ6の外径より僅かに大きく、ガイドブラケット4の外径と略等しく設定されている。
リクライナアセンブリ2を組み立てるに際し、回動規制プレート8を内歯ギヤ6のガイド部30にまず取り付け、ロックギヤ10,12、カム14等をガイドブラケット4と内歯ギヤ6との間に介装した状態で取付リング16を内歯ギヤ6側から内歯ギヤ6とガイドブラケット4とに外装し、内歯ギヤ6の円形突設部26を取付リング16の円孔16cに嵌入させる。すると、取付リング16の円筒状側部16bの内周面がガイドブラケット4の外周面と対向することになるので、両者を例えばレーザ溶接等により接合することによりリクライナアセンブリ2の組み立てが完了する。
その結果、内歯ギヤ6の外周面が取付リング16の円筒状側部16bの内周面と摺接し、円形突設部26の径方向外方に位置する内歯ギヤ6の外端面が取付リング16の円形平面部16aの内端面と摺接することから、内歯ギヤ6の径方向及び幅方向のがたは取付リング16により抑制される。すなわち、内歯ギヤ6の径方向及び幅方向の位置決めは取付リング16により行われている。
図1に示されるように、シートクッションフレームには取付ブラケット34が固定され、取付ブラケット34の中心部には操作レバー嵌入孔が形成されると共に、操作レバー嵌入孔の周囲にはガイドブラケット4の取付ピン24が挿入される複数の取付ピン挿入孔が所定の間隔で形成されている。同様に、シートバックフレームFの下端部には連結軸挿入孔が形成されると共に、連結軸挿入孔の周囲には内歯ギヤ6の取付ピン28が挿入される複数の取付ピン挿入孔が所定の間隔で形成されている。
組み立てが完了したリクライナアセンブリ2は、シートクッションフレームに固定された取付ブラケット34の取付ピン挿入孔にガイドブラケット4の取付ピン24が挿入されて取付ブラケット34に溶接されると共に、シートバックフレームFの取付ピン挿入孔に内歯ギヤ6の取付ピン28が挿入されてシートバックフレームFに溶接されることにより、リクライナアセンブリ2は取付ブラケット34とシートバックフレームFの下端部との間に保持される。
また、取付ブラケット34及びシートバックフレームFの下端部には、外方に向けて折曲された渦巻ばね係止部材36,38が取り付けられており、渦巻ばね40の一端を渦巻ばね係止部材36に係止すると共に、渦巻ばね40の他端を渦巻ばね係止部材38に係止することによりシートバックは前傾方向に常に付勢されている。
上記構成の本発明にかかるリクライニング装置Rの作用を図2に加えて図3乃至図8を参照しながら以下説明する。
図3において、状態Iはシートバックの最後傾ロック状態を示しており、状態IIはシートバックの初段ロック状態と最後傾ロック状態との中間位置におけるロック状態すなわち通常の着座状態を示している。また、状態IIIはシートバックの初段ロック状態を、状態IVはシートバックの最前傾ロックフリー状態と初段ロック状態との中間位置におけるロックフリー状態を、状態Vはシートバックの最前傾ロックフリー状態をそれぞれ示している。
ここで、「最後傾ロック状態」とは、シートバックが最後方位置まで傾倒されるとともに、内歯ギヤ6の内歯26cとロックギヤ10,12の係止歯10e,12eとが噛み合ったロック状態のことであり、「初段ロック状態」とは状態Vから状態Iに向かってシートバックを後倒する場合に最初にロック可能となる状態のことである。また、「最前傾ロックフリー状態」とは、シートバックが最前方位置まで傾倒されるとともに、内歯ギヤ6の内歯26cとロックギヤ10,12の係止歯10e,12eとの噛み合いが解除された状態のことである。したがって、図3において、状態Iから状態IIIまでがロック可能な位置となっており、状態IIIの直前から状態Vまでがロックできない位置となっている。
なお、最後傾ロック状態は図4に、初段ロック状態と最後傾ロック状態との中間位置におけるロック状態は図5に、初段ロック状態は図6に、最前傾ロックフリー状態と初段ロック状態との中間位置におけるロックフリー状態は図7に、最前傾ロックフリー状態は図8にそれぞれ示されている。
なお、ロック可能な位置とロックできない位置は、シートの左側に取り付けられるリクライニング装置Rの場合、ロックギヤ10の回動規制凸部10hの位置とガイド部30の大径部30c及び小径部30dの内径寸法により決定され、シートの右側に取り付けられるリクライニング装置Rの場合、ロックギヤ12の回動規制凸部12hの位置とガイド部30の大径部30c及び小径部30dの内径寸法により決定される。
シートの左側に取り付けられるリクライニング装置Rについてさらに詳述すると、ロックギヤ10の回動規制凸部10hの径方向の外縁部は、状態Iから状態IIIまでの範囲においてはガイド部30の大径部30cと対向しており、この状態ではロックギヤ10の係止歯10eと内歯ギヤ6の内歯26cとの噛み合いが許容されるように大径部30cの内径寸法は設定されている。また、ロックギヤ10の回動規制凸部10hの径方向の外縁部は、状態IVから状態Vまでの範囲においてはガイド部30の小径部30dと対向して当接しており、この状態ではロックギヤ10の係止歯10eと内歯ギヤ6の内歯26cとの噛み合いが許容されないように小径部30dの内径寸法は設定されている。
本発明にかかるリクライニング装置Rを備えたシートは、操作レバー20を操作しない通常の着座状態(状態II)では、渦巻ばね32の弾性力によりカム14は図2の矢印A方向に付勢されている。
この状態では、図4乃至図6に示されるように、カム14の二つの凸部14c,14dが対応するロックギヤ10,12の内周面に形成された凸部10f,10gあるいは12f,12gにそれぞれ当接し、ロックギヤ10,12を径方向外方に押圧してロックギヤ10,12の係止歯10e,12eが内歯ギヤ6の内歯26cと噛み合っている。したがって、内歯ギヤ6のガイドブラケット4に対する位置あるいはシートバックのシートクッションに対する傾斜角は所定の位置あるいは所定の角度に保持されている。
この状態で、渦巻ばね32の弾性力に抗して操作レバー20を引き上げると、カム14は矢印Aの逆方向に回転し、カム14の係合部14eがロックギヤ10の脚部10d,12dと係合して押圧するので、ロックギヤ10,12の噛合部10a,12aはその両側に位置するガイド部材22にガイドされて径方向内方に向かって摺動し、係止歯10e,12eと内歯ギヤ6の内歯26cとの噛み合いが解除される(図7あるいは図8参照)。したがって、シートバックのシートクッションに対する傾倒姿勢(傾斜角度)を任意に設定し得るようになる。
シートバックのシートクッションに対する傾倒姿勢を設定後、操作レバー20より手を離すと、渦巻ばね32の弾性力によりカム14は矢印A方向に回転して、ロックギヤ10,12が径方向外方に摺動し、係止歯10e,12eが内歯ギヤ6の内歯26cと再び噛み合い、シートバックは新たに設定された傾倒姿勢に保持される。
次に、シートバックの回動規制について、シートの左側に取り付けられるリクライニング装置Rを例にとり説明する。
通常の着座状態(状態II)において、操作レバー20を操作してロックギヤ10,12の係止歯10e,12eと内歯ギヤ6の内歯26cとの噛み合いを解除し、シートバックを最後傾ロック状態(状態I)まで傾倒させると、図4に示されるように、回動規制プレート8が内歯ギヤ6とともに矢印B方向に回転し、回動規制プレート8の大径部8bの側縁部8eがロックギヤ10の回動規制凸部10hの側縁部と当接する。その結果、内歯ギヤ6の矢印B方向への更なる回転は許容されないので、この位置がシートバックの最後傾位置となる。
次に、操作レバー20を操作して通常の着座状態からシートバックを前倒させる場合、初段ロック状態(状態III)の位置で操作レバー20から手を離すと、図6に示されるように、ロックギヤ10,12の係止歯10e,12eが内歯ギヤ6の内歯26cと噛み合いシートバックをその位置にロックすることができる。しかしながら、初段ロック状態の位置を通過すると、ロックギヤ10の回動規制凸部10hがガイド部30の段部30aに乗り上げて小径部30dにより押圧されて径方向内方に摺動するので、ロックギヤ10,12の係止歯10e,12eと内歯ギヤ6の内歯26cとの噛み合いが解除され、ロックフリー状態となる。したがって、シートバックをさらに前倒することができるが、最前径ロックフリー状態(状態V)まで傾倒させると、図8に示されるように、回動規制プレート8の上述した側縁部8eを有する大径部8bの反対側に位置する大径部8bの側縁部8fがロックギヤ10の回動規制凸部10hの側縁部と当接する。その結果、内歯ギヤ6の矢印Bの逆方向への更なる回転は許容されないので、この位置がシートバックの最前傾位置となる。
すなわち、回動規制プレート8は、ロックギヤ10の回動規制凸部10hとともに内歯ギヤ6の回動範囲を規制する回動規制手段として作用し、回動規制プレートの大径部8bと小径部8cの大きさ(中心角)を適宜設定することにより、シートバックの傾倒範囲を決定することができる。また、ガイド部30における段部30aの位置を変更することにより、シートバックの前傾方向のロックフリーゾーンを決定することができる。
なお、最前傾位置では、ロックギヤ10,12の係止歯10e,12eと内歯ギヤ6の内歯26cとの噛み合いは解除されているが、図9に示される回動規制プレート8Aを使用すると、最前傾位置においてロックギヤ10,12の係止歯10e,12eと内歯ギヤ6の内歯26cとを噛み合わせてロック状態とすることもできる。
図9の回動規制プレート8Aは、図2の回動規制プレート8から凹部8dの片側に位置する大径幅広部を切除した形状を有し、図2に示されるように、ガイド部30には、その小径部30dの突起30b側(突起30bの付け根)にロックギヤ10の回動規制凸部10hが嵌入する凹部30eが形成されており、シートバックの最前傾位置では、ロックギヤ10の回動規制凸部10hの側縁部はガイド部30の突起30bの側縁部に当接するとともに、ロックギヤ10の回動規制凸部10hが凹部30eに嵌入して、ロックギヤ10,12の係止歯10e,12eと内歯ギヤ6の内歯26cとが噛み合ってロック状態となる。
したがって、回動規制プレート8を使用した場合、シートバックの最前傾位置はロックフリー状態となるが、回動規制プレート8Aを使用した場合、シートバックの最前傾位置はロック状態となる。
なお、上記実施の形態において、ガイドブラケット4はシートクッションフレームに固定され、内歯ギヤ6はシートバックフレームFに固定される構成としたが、ガイドブラケット4がシートバックフレームFに固定され、内歯ギヤ6がシートクッションフレームに固定される構成も可能である。
また、上記実施の形態において、シートバックに加わる最大荷重に対し一対のロックギヤ10の係止歯10eと内歯ギヤ6の内歯26cとの噛み合いのみで十分なロック強度を確保できる場合には、他方の一対のロックギヤ12は必ずしも設ける必要はない。
本発明にかかるリクライニング装置は、シートバックの回転角度範囲あるいは前傾方向のロックフリーゾーンを容易に変更しうるので、様々な車種に設けられるシートリクライニング装置として有用である。
本発明にかかるリクライニング装置を有する車両用シートのシートバックフレームの斜視図である。 リクライニング装置を構成するリクライナアセンブリの分解斜視図である。 車両用シートの側面図である。 シートバックが最後傾ロック状態の場合の図2のリクライナアセンブリの断面図である。 シートバックが初段ロック状態と最後傾ロック状態との中間位置におけるロック状態の場合の図2のリクライナアセンブリの断面図である。 シートバックが初段ロック状態の場合の図2のリクライナアセンブリの断面図である。 シートバックが最前傾ロックフリー状態と初段ロック状態との中間位置におけるロックフリー状態の場合の図2のリクライナアセンブリの断面図である。 シートバックが最前傾ロックフリー状態の場合の図2のリクライナアセンブリの断面図である。 図2のリクライナアセンブリに設けられた回動規制プレートの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
2 リクライニングアセンブリ、 4 ガイドブラケット、 4a 連結軸挿入孔、
4b 凹部、 6 内歯ギヤ、 8 回動規制プレート、 8a 貫通孔、
8b 大径部、 8c 小径部、 8d 凹部、 8e 側縁部、 8f 側縁部、
10,12 ロックギヤ、 10a,12a 噛合部、 10b,12b 第1肩部、
10c,12c 第2肩部、 10d,12d 脚部、 10e,12e 係止歯、
10f,12f 凸部、 10g,12g 凸部、 10h,12h 回動規制凸部、
14 カム、 14a 嵌入孔、 14b 突設部、 14c,14d 凸部、
14e 係合部、 14f 凹部、 16 取付リング、 16a 円形平面部、
16b 円筒状側部、 16c 円孔、 20 操作レバー、 22 ガイド部材、
24 取付ピン、 26 円形突設部、 26a 貫通孔、 26b 装着凹部、
26c 内歯、 28 取付ピン、 30 ガイド部、 30a 段部、
30b 突起、 30c 大径部、 30d 小径部、 30e 凹部、
32 渦巻ばね、 34 取付ブラケット、 36,38 渦巻ばね係止部材、
40 渦巻ばね、 F シートバックフレーム、 R リクライニング装置。

Claims (6)

  1. シートクッション及び該シートクッションに対し傾倒自在に取り付けられるシートバックのいずれか一方に固定されるガイドブラケットと、前記シートクッション及びシートバックの他方に固定される内歯ギヤと、前記ガイドブラケット及び内歯ギヤ間に取り付けられたカムと、該カムの動きに連係して径方向に摺動する一対のロックギヤと、前記カムと一対のロックギヤを前記ガイドブラケットと内歯ギヤとの間に収容した状態で前記ガイドブラケットと内歯ギヤとを一体的に組み付けたリクライニング装置において、
    前記内歯ギヤに回動規制プレートを取り付け、前記ロックギヤの一部と前記回動規制プレートを当接させて回動範囲を規制することにより前記ガイドブラケットに対する前記内歯ギヤの回動範囲を規制したことを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記回動規制プレートの回動範囲を規制する前記ロックギヤの一部がロックギヤに形成された回動規制凸部であることを特徴とする請求項1に記載のリクライニング装置。
  3. 前記回動規制プレートが二つの大径部とこれら二つの大径部の間に形成された小径部とを有し、前記回動規制凸部を前記小径部の両側に位置する前記二つの大径部の側縁部に当接させることにより前記回動規制プレートの回動範囲を規制するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のリクライニング装置。
  4. 前記回動規制プレートが嵌合するリング状ストッパ部を前記内歯ギヤに設け、前記ストッパ部に段部を形成して段部の両側に内径が異なる大径部と小径部を設けて前記ロックギヤの回動規制凸部の径方向外縁部と対向させ、前記大径部の内径寸法を前記ロックギヤと前記内歯ギヤとの噛み合いが許容されるように設定する一方、前記小径部の内径寸法を前記ロックギヤと前記内歯ギヤとの噛み合いが許容されないように設定したことを特徴とする請求項1あるいは2に記載のリクライニング装置。
  5. 前記回動規制プレートが二つの大径部とこれら二つの大径部の間に形成された小径部とを有し、前記回動規制凸部を前記小径部の両側に位置する前記大径部の側縁部と前記ストッパ部の一部に当接させることにより前記回動規制プレートの回動範囲を規制するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のリクライニング装置。
  6. 前記ストッパ部の小径部の一部に凹部を形成し、シートバックの最前傾位置で前記凹部に前記ロックギヤの前記回動規制凸部を嵌入させ、前記ロックギヤを前記内歯ギヤに噛み合わせてシートバックを最前傾位置にロックするようにしたことを特徴とする請求項5に記載のリクライニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100993613B1 (ko) 2008-09-10 2010-11-10 다이모스(주) 광역 맞물림 타입 매뉴얼 리클라이닝 장치

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