JP2008130763A - 二流体ノズル、およびそれを用いた基板処理装置 - Google Patents

二流体ノズル、およびそれを用いた基板処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】処理対象へのダメージを抑制しつつ、処理液による処理時間を短縮することができる二流体ノズル、およびそれを用いた基板処理装置を提供する。
【解決手段】二流体ノズル3は、下端が開放した断面櫛状のノズル本体16を含む。ノズル本体16の内部には、複数のDIW流路19および窒素ガス流路20が形成されており、各DIW流路19および窒素ガス流路20は、ノズル本体16の下端で、それぞれ二流体ノズル3の長手方向X1に延びるスリット状のDIW吐出口21および窒素ガス吐出口22として開口している。DIW吐出口21および窒素ガス吐出口22は、それぞれ平行となるように短手方向Y1に交互に並んで配置されている。DIW吐出口21から吐出されたDIWは、窒素ガスと混合されて液滴となり、長手方向X1および短手方向Y1に広がる帯状の液滴群となってウエハWの表面に供給される。
【選択図】図2

Description

この発明は、二流体ノズル、およびそれを用いた基板処理装置に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
半導体装置の製造工程では、半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という。)の表面からパーティクルなどの異物を除去するための洗浄処理が不可欠である。ウエハの表面を洗浄するための基板処理装置には、たとえば、処理液(洗浄液)と気体とを混合することにより処理液の液滴を形成し、この処理液の液滴をウエハの表面に供給して洗浄処理を行うものがある。
具体的には、前記基板処理装置は、たとえば、ウエハを水平に保持して回転させるスピンチャックと、回転されているウエハの表面に向けて処理液の液滴を噴射する二流体ノズルと、スピンチャックに保持されたウエハの上方で二流体ノズルを移動(スキャン)させるノズル移動機構とを備えている。
二流体ノズルから噴射される処理液の液滴をウエハに衝突させることにより、ウエハの表面に付着している異物を、処理液の液滴の運動エネルギーにより、物理的に除去することができる。また、ウエハの上方で二流体ノズルをスキャンさせることにより、ウエハの表面全域に処理液の液滴を供給することができる(たとえば、下記特許文献1参照)。
特開2002−270564号公報
二流体ノズルから噴射された処理液の液滴がウエハの表面に供給される範囲は、ウエハの表面に対して非常に小さい範囲である。また、近年のウエハの大型化に伴って、ウエハの表面に対する液滴の供給範囲の割合は益々小さくなってきている。したがって、二流体ノズルをスキャンさせてウエハの表面全域に処理液の液滴を供給するには多くの時間がかかり、ウエハの洗浄時間が長くなるという問題がある。
この問題の解決方法としては、たとえば、二流体ノズルのスキャン速度を大きくすることが考えられる。しかしながら、二流体ノズルのスキャン速度を大きくすると、処理液の液滴が十分に供給されない箇所がウエハの表面内に生じるので、ウエハの表面を均一に洗浄できない場合がある。
また、回転されているウエハの表面に処理液の液滴を供給する方法では、ウエハの表面の中心部(前記表面の回転中心およびその近傍)にダメージが生じ易いという問題がある。すなわち、ウエハの回転による前記表面の各点での移動速度は、前記表面の周縁から前記回転中心に向かうにつれて小さくなっているので、前記中心部の各点に処理液の液滴が集中的に供給され、そのため、前記中心部にダメージが生じ易くなっている。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、処理対象へのダメージを抑制しつつ、処理液による処理時間を短縮することができる二流体ノズル、およびそれを用いた基板処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、処理液および気体が導入されるケーシング(16)と、前記ケーシングに形成され、前記処理液を吐出するためのスリット状の液吐出口(21,33,34)と、前記液吐出口と平行に隣り合うように前記ケーシングに形成され、前記気体を吐出するためのスリット状の気体吐出口(22)とを含み、前記ケーシング外で前記処理液および前記気体を混合させて処理液の液滴を形成し、この処理液の液滴を処理対象(W)に向けて吐出するようになっている、二流体ノズル(3,3a〜3d)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この発明によれば、スリット状の液吐出口から処理液が吐出され、前記液吐出口と隣り合うように平行に配置されたスリット状の気体吐出口から気体が吐出される。これにより、前記処理液および前記気体がケーシング外で混合されて処理液の液滴が形成され、この処理液の液滴が処理対象に向けて吐出される。
また、前記液吐出口および気体吐出口はスリット状にされているので、前記処理液の液滴は、前記液吐出口および気体吐出口のスリット長さ(長手方向の長さ)に応じた帯状に広がる液滴群となって前記処理対象に供給される。したがって、前記液吐出口および気体吐出口のスリット長さを所定長さとすることにより、従来の構成よりも、処理液の液滴が処理対象に供給される範囲(以下、「処理液供給範囲」という。)を拡大させることができる。
これにより、二流体ノズルを移動(スキャン)させて処理対象の処理面の全域に処理液の液滴を供給する場合に、処理液の液滴を前記処理面に十分に供給させながら二流体ノズルをスキャンさせるときの最大スキャン速度を上げることができる。したがって、処理液による処理を処理対象に均一に施しつつ、処理時間を短縮することができる。
また、前記処理液供給範囲を拡大させることができるので、処理対象を回転させずに処理対象の上方で二流体ノズルをスキャンさせても、処理液の液滴を前記処理面の全域に、短時間で、かつ、均一に供給することができる。したがって、処理液による処理時間を短縮するとともに、前記処理面の一部に処理液の液滴が集中的に供給されることを抑制し、処理対象へのダメージを抑えることができる。
前記処理液としては、たとえば、薬液、リンス液、乾燥促進剤などを用いることができる。具体的には、前記薬液として、たとえば、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水のうちの少なくとも1種以上を含む液を用いることができ、前記リンス液として、たとえば、純水(脱イオン水)、オゾン水、水素水、炭酸水を用いることができる。
リンス液として純水を用いる場合には、処理対象の汚染を低減させたり、処理対象上の酸化膜が成長するのを抑制したり、金属汚染物などが溶出することを低減したりすることができる。リンス液としてオゾン水を用いる場合には、処理対象上の有機物を除去することができる。リンス液として水素水を用いる場合には、処理対象上からパーティクルなどの異物を除去することができる。リンス液として炭酸水を用いる場合には、処理対象の帯電を抑制することができる。
また、前記乾燥促進剤としては、たとえば、純水よりも揮発性の高い有機溶剤を用いることができる。具体的には、前記純水よりも揮発性の高い有機溶剤として、たとえば、メタノール、エタノール、アセトン、IPA(イソプロピルアルコール)、MEK(メチルエチルケトン)、HFE(ハイドロフルオロエーテル)などを用いることができる。
前記気体としては、たとえば、空気、窒素ガス、オゾンガス、水素ガス、炭酸ガスのうちの少なくとも1種以上を含む気体を用いることができる。また、これらの気体は加熱されていてもよい。加熱された気体を吐出させることにより、当該気体と混合される処理液の温度の低下を抑制したり、その温度を昇温させたりすることができる。
前記気体として空気を用いる場合には、ランニングコストの低減を図ることができる。前記気体として窒素ガスを用いる場合には、処理対象上の酸化膜が成長するのを抑制することができる。前記気体としてオゾンガスを用いる場合には、処理対象上の有機物を除去したり、処理対象上の酸化膜を成長させたりすることができる。前記気体として水素ガスを用いる場合には、処理対象上からパーティクルなどの異物を除去することができる。前記気体として炭酸ガスを用いる場合には、処理対象の帯電を抑制することができる。
請求項2記載の発明は、前記液吐出口は、複数のスリット状液吐出口(21,33,34)を有し、前記複数のスリット状液吐出口は、互いに平行となるように所定の方向(Y1)に並んで配置されている、請求項1記載の二流体ノズルである。
この発明によれば、複数のスリット状液吐出口を互いに平行となるように所定の方向に並んで配置することにより、前記処理液供給範囲を前記所定の方向に拡大させることができる。これにより、前記最大スキャン速度をさらに上げて、処理液による処理時間をさらに短縮することができる。
また、複数のスリット状液吐出口から吐出されて液滴となった処理液は、それぞれ異なる角度で処理対象に衝突するので、前記処理面に付着している異物を効率的に除去することができる。
請求項3記載の発明は、前記複数のスリット状液吐出口から吐出される前記処理液は、互いに種類の異なる複数の処理液を含む、請求項2記載の二流体ノズルである。
この発明によれば、互いに種類の異なる複数の処理液が前記複数のスリット状液吐出口から吐出され、前記ケーシング外で気体と混合されて各処理液の液滴となる。そして、処理対象には、この各処理液の液滴が処理対象の上空または処理対象上で混ざり合うことにより生成された混合処理液が供給される。これにより、前記混合処理液による処理が処理対象に施される。
また、前記混合処理液は二流体ノズルから吐出された後に混合されているので、処理対象には、混合されてから殆ど時間の経っていない活性の高い状態の前記混合処理液が供給される。これにより、前記混合処理液による処理を処理対象に効率的に施すことができる。
前記互いに種類の異なる処理液の組合せの具体例としては、硫酸および過酸化水素水、硫酸およびオゾン水、酢酸およびオゾン水、アンモニア水および過酸化水素水、塩酸および過酸化水素水、フッ酸および過酸化水素水、フッ酸およびオゾン水などが挙げられる。
硫酸および過酸化水素水の混合液(SPM:sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture)、硫酸およびオゾン水の混合液、ならびに、酢酸およびオゾン水の混合液のうちのいずれかの混合液を、たとえば処理対象としての基板に供給することにより、基板上に形成されたレジスト膜を剥離して基板上から除去することができる。
また、硫酸およびオゾン水の混合液、もしくは、酢酸およびオゾン水の混合液を処理対象に供給する場合には、前記液吐出口からのオゾン水の吐出とともに、またはオゾン水の吐出に代えて、前記気体吐出口からオゾンガスを吐出させてもよい。オゾン水よりも高濃度でオゾンを含むオゾンガスを吐出させて硫酸または酢酸と混合させることにより、高濃度でオゾンを含む硫酸または酢酸の液滴を形成することができる。これにより、オゾンによる効果をより確実に処理対象に発揮させることができる。
アンモニア水および過酸化水素水の混合液(APM)を、たとえば処理対象としての基板に供給することにより、パーティクルなどの異物を基板上から除去することができる。
塩酸および過酸化水素水の混合液(HPM)を、たとえば処理対象としての基板に供給することにより、金属汚染物などの不要物を基板上から除去することができる。
フッ酸および過酸化水素水の混合液(FPM)を、たとえば処理対象としての基板に供給することにより、金属汚染物などの不要物や酸化膜を基板上から除去することができる。
フッ酸およびオゾン水の混合液を、たとえば処理対象としての基板に供給することにより、オゾン水によって基板の主面上に酸化膜を成長させつつ、フッ酸によってその酸化膜を剥離(リフトオフ)させることができる。これにより、酸化膜とともに基板に付着しているパーティクルなどの異物を除去することができる。
請求項4記載の発明は、前記気体吐出口は、複数のスリット状気体吐出口(22)を有し、前記複数のスリット状気体吐出口は、互いに平行となるように所定の方向(Y1)に並んで配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の二流体ノズルである。
この発明によれば、複数のスリット状気体吐出口を互いに平行となるように所定の方向に並んで配置することにより、前記処理液供給範囲を前記所定の方向に拡大させることができる。すなわち、前記液吐出口から吐出された処理液は、前記複数の気体吐出口から吐出された気体によって引き寄せられるので、前記処理液供給範囲が前記所定の方向に拡大される。
請求項5記載の発明は、前記気体吐出口に連通され、前記気体が流通する気体流路(20)と、前記気体流路における前記気体吐出口の近傍において、当該気体流路を流通する気体の流通速度を増加させるための加速手段(23,40)とをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二流体ノズルである。
この発明によれば、加速手段によって、気体流路を流通する気体の流通速度が当該気体流路における気体吐出口の近傍において増加させられるので、加速された気体が前記気体吐出口から吐出される。したがって、この加速された気体と処理液とが混合されることにより形成された処理液の液滴には、前記気体の速度に応じた大きな運動エネルギーが与えられる。これにより、大きな運動エネルギーが与えられた処理液の液滴を前記処理面に衝突させて、前記処理面に付着している異物をより確実に除去することができる。
請求項6記載の発明は、前記加速手段は、前記気体吐出口の近傍において前記気体流路の流路面積をしぼる手段(23,40)を含む、請求項5記載の二流体ノズルである。
この発明によれば、前記気体流路の流路面積をしぼることにより、前記気体流路における流路面積がしぼられた部分を流通する気体の流通速度を増加させることができる。
請求項7記載の発明は、処理対象の基板(W)を保持するための基板保持手段(2)と、前記基板保持手段に保持された基板の主面に、処理液の液滴を供給するための請求項1〜6のいずれか一項に記載の二流体ノズルと、前記二流体ノズルのケーシングに前記処理液を供給するための処理液供給手段(8,25,26,35,36,39)と、前記二流体ノズルのケーシングに前記気体を供給するための気体供給手段(9)と、前記二流体ノズルと前記基板保持手段に保持された基板とを相対移動させるための相対移動手段(7,12)とを含む、基板処理装置(1,1a,1b)である。
この発明によれば、処理液供給手段および気体供給手段から二流体ノズルのケーシングに供給された処理液および気体が二流体ノズルから吐出され、吐出された処理液および気体が前記ケーシング外で混合されて処理液の液滴が形成される。
そして、この処理液の液滴は、相対移動手段によって前記二流体ノズルと前記基板保持手段に保持された基板とを相対移動させつつ、基板保持手段に保持された基板の主面に供給される。これにより、前記主面の全域に処理液の液滴が供給され、処理液による処理が施される。
二流体ノズルから基板の主面に処理液の液滴が供給される範囲は、前述のように拡大されている。したがって、処理液による処理を前記主面に均一に施しつつ、処理時間を短縮することができる。また、基板を回転させずに短時間で、かつ、均一に処理液の液滴を前記主面の全域に供給することができるので、前記主面の一部に処理液の液滴が集中的に供給されることを抑制することができる。これにより、前記主面にダメージが生じることを抑制することができる。
請求項8記載の発明は、前記相対移動手段は、前記二流体ノズルを前記基板の主面に沿って移動させるノズル移動手段(12)を含む、請求項7記載の基板処理装置である。
この発明によれば、前記基板を回転させずにその主面に処理液の液滴を供給しつつ、ノズル移動手段によって二流体ノズルを前記主面に沿って移動させることにより、二流体ノズルと基板とを相対移動させる。これにより、前記主面の一部に処理液の液滴が集中的に供給されるのを抑制しつつ、前記主面の全域に処理液の液滴を供給することができる。
請求項9記載の発明は、前記相対移動手段は、前記基板保持手段に保持された基板をその主面に交差する軸線まわりに回転させる基板回転手段(7)を含む、請求項8記載の基板処理装置である。
この発明によれば、前記ノズル移動手段によって二流体ノズルを前記主面に沿って移動させるとともに、基板回転手段によって前記基板保持手段によって保持された基板をその主面に交差する軸線まわりに回転させて、二流体ノズルと基板とを相対移動させる。
具体的には、たとえば、前記ノズル移動手段によって二流体ノズルを前記主面に沿って移動させつつ、前記基板回転手段によって前記基板保持手段に保持された基板を所定の低回転速度で回転させてもよい。これにより、処理液の液滴を前記主面により均一に供給することができる。
また、たとえば、前記ノズル移動手段によって二流体ノズルを前記主面上で往復移動させる場合に、前記二流体ノズルの移動方向を反転させる時に、前記基板回転手段によって前記基板を所定の回転角度だけ回転させてもよい。これにより、二流体ノズルの往路と復路とで異なる角度で処理液の液滴が前記主面を走査するので、前記主面に付着している異物を確実に除去することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置1の構成を説明するための図解図である。この基板処理装置1は、処理対象の基板としての半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)に処理液(薬液、リンス液または乾燥促進剤)による処理を施すための枚葉式の処理装置であり、ウエハWを水平に保持して回転させるスピンチャック2と、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面(上面)に処理液の液滴を供給する二流体ノズル3と、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面に処理液を供給する処理液ノズル4とを備えている。
スピンチャック2は、ウエハWの裏面(下面)を真空吸着して保持するバキューム型のスピンチャックであり、鉛直な方向に延びる回転軸5と、この回転軸5の上端に水平に取り付けられた円板状の吸着ベース6とを含む。回転軸5は、たとえば、円筒状に形成されることによって吸気路を内部に有しており、この吸気路の上端は、吸着ベース6の内部に形成された吸着路を介して、吸着ベース6の上面に形成された吸着口に連通されている。また、回転軸5には、モータなどを含むチャック回転駆動機構7が結合されている。
スピンチャック2は、吸気路の内部を排気することによりウエハWの裏面を真空吸着して、ウエハWの表面を上方に向けた状態で吸着ベース6上にウエハWを保持することができる。そして、この状態で、チャック回転駆動機構7から回転軸5に回転力を入力することにより、吸着ベース6で吸着保持したウエハWを、その表面の中心を通る鉛直な軸線まわりに連続回転させたり、必要時に所定の回転角度だけ回転させたりすることができる。
二流体ノズル3は、処理液と気体とを二流体ノズル3のケーシング外で混合させて処理液の液滴を形成する外部混合型の二流体ノズル3であり、長手方向X1の長さがウエハWの直径よりも長い直方体状の外形を有している。二流体ノズル3は、その長手方向X1が水平となるようにスピンチャック2の上方で、図示しないアームの先端に取り付けられており、その吐出口はウエハW側(下方)に向けられている。二流体ノズル3には、第1DIW供給管8および窒素ガス供給管9が接続されている。第1DIW供給管8からはリンス液としてのDIW(脱イオン化された水)が、窒素ガス供給管9からは気体としての窒素ガスが、二流体ノズル3にそれぞれ供給されるようになっている。
第1DIW供給管8および窒素ガス供給管9には、それぞれ、第1DIWバルブ10および窒素ガスバルブ11が介装されており、各バルブ10,11を開閉することにより、二流体ノズル3へのDIWおよび窒素ガスの供給を制御することができる。
また、二流体ノズル3には、二流体ノズル3を水平移動させる二流体ノズル移動機構12が前記アームを介して結合されている。この二流体ノズル移動機構12によって二流体ノズル3を水平移動させることにより、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方に二流体ノズル3を配置したり、ウエハWの上方から二流体ノズル3を退避させたりすることができる。
また、二流体ノズル3がウエハWの上方に配置された状態で、二流体ノズル3をウエハWの表面に沿って水平移動させることにより、二流体ノズル3からウエハWへの処理液の供給位置をスキャン(移動)させることができる。具体的には、ウエハWの上空における所定の移動経路に沿って、ウエハWの一端縁からその中心を挟んで対向する他方の端縁までを含む範囲で二流体ノズル3を水平に往復移動させる。これにより、ウエハWの表面全域に処理液が供給されるようになっている。
処理液ノズル4は、たとえば、連続流の状態で処理液を吐出するストレートノズルであり、その吐出口をウエハW側(下方)に向けた状態で、ほぼ水平に延びるアーム13の先端に取り付けられている。アーム13は、ほぼ鉛直に延びる支持軸14に支持されており、この支持軸14の上端部からほぼ水平に延びている。支持軸14は、その中心軸線まわりに回転可能に設けられており、支持軸14に結合された処理液ノズル移動機構15によって支持軸14を回転させることにより、処理液ノズル4をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置したり、ウエハWの上方から退避させたりすることができる。
処理液ノズル4には、第1薬液供給管41および第2DIW供給管43が接続されており、この第1薬液供給管41から薬液が、第2DIW供給管43からDIWが供給されるようになっている。第1薬液供給管41には、第1薬液バルブ42が介装されているとともに、第2DIW供給管43には、第2DIWバルブ44が介装されており、これら第1薬液バルブ42および第2DIWバルブ44のいずれか一方を開閉することにより、処理液ノズル4への薬液またはDIWの供給を選択的に制御することができる。
図2は、前記基板処理装置1に備えられた二流体ノズル3の構造を図解的に示す図である。図2(a)は、二流体ノズル3の長手方向X1に直交する断面を示し、図2(b)は、スピンチャック2側から見た二流体ノズル3の底面を示している。また、図2(b)において、ハッチングが施された範囲は、後述のDIW吐出口21および窒素ガス吐出口22を示している。
二流体ノズル3は、ケーシングを構成する直方体状のノズル本体16を含む。ノズル本体16は、下端が開放した櫛状の断面を有しており、水平方向に所定の間隔を隔てて平行に離隔する一対の側板17と、一対の側板17間に配置された複数枚の仕切り板18とを有する。
一対の側板17および複数枚の仕切り板18は、それぞれ、長方形状の平板であり、ほぼ同一の大きさにされている。複数枚の仕切り板18は、一対の側板17と平行となるように並んで配置されている。また、隣接する板(側板17と仕切り板18、仕切り板18同士)の間には、所定の一定間隔が設けられており、当該隣接する板に沿って広がる空間が形成されている。この空間が、第1DIW供給管8から供給されたDIWが流通するDIW流路19、または窒素ガス供給管9から供給された窒素ガスが流通する窒素ガス流路20となっている。
具体的には、DIW流路19および窒素ガス流路20は、それぞれ複数設けられており、この第1実施形態では、窒素ガス流路20が両端となるように各流路19,20が交互に配置されている。すなわち、この第1実施形態では、互いに平行に隣接するDIW流路19および窒素ガス流路20、ならびにこれらの流路19,20に関連する構成によって二流体ノズル3の最小単位が構成されており、二流体ノズル3は、この最小単位が二流体ノズル3の短手方向Y1に複数個並べられた構成となっている。
各DIW流路19は、ノズル本体16の上端で、DIW導入口として開口しており、ノズル本体16の下端で、二流体ノズル3の長手方向X1に延びるスリット状のDIW吐出口21として開口している。また、各窒素ガス流路20は、ノズル本体16の上端で、窒素ガス導入口として開口しており、ノズル本体16の下端で、二流体ノズル3の長手方向X1に延びるスリット状の窒素ガス吐出口22として開口している。DIW吐出口21および窒素ガス吐出口22は、それぞれ、短手方向Y1に所定の間隔を隔てて平行に並んで配置されている。
また、各窒素ガス流路20の下端部は、当該窒素ガス流路20を区画する前記隣接する板の一方に設けられた突出部23によって流路面積がしぼられている。したがって、各窒素ガス吐出口22のスリット幅(短手方向Y1の幅)は、各DIW吐出口21のスリット幅よりも小さくされている。
DIW吐出口21および窒素ガス吐出口22のスリット長さ(長手方向X1の長さ)は、ウエハWの直径よりも長くされており、DIW吐出口21および窒素ガス吐出口22のスリット幅は、長手方向X1に亘ってほぼ一定とされている。
第1DIW供給管8からのDIWは、各DIW流路19のDIW導入口からDIW流路19に導入され、DIW吐出口21から二流体ノズル3の下方に配置されたウエハWの表面に向けて吐出されるようになっている。また、窒素ガス供給管9からの窒素ガスは、各窒素ガス流路20の窒素ガス導入口から窒素ガス流路20に導入され、流路面積がしぼられた窒素ガス流路20の下端部でその流速が増加させられて、窒素ガス吐出口22からウエハWの表面に向けて吐出されるようになっている。
そして、各DIW吐出口21から吐出されたDIWは、当該DIW吐出口21に隣接する窒素ガス吐出口22から吐出された窒素ガスと混合されてDIWの液滴となり、DIW吐出口21のスリット長さに応じた帯状に広がる液滴群となってウエハWの表面に衝突するようになっている。これにより、ウエハWの表面に付着しているパーティクルなどの異物がDIWの液滴の運動エネルギーによって物理的に除去される。また、DIWの液滴には、加速された窒素ガスによって、大きな運動エネルギーが与えられているので、前記異物を確実に除去することができる。さらに、DIW吐出口21のスリット長さは、前述のように、十分な長さにされているので、ウエハWの表面に処理液の液滴が供給される範囲(以下、「DIW供給範囲」という。)は、十分な大きさにされている。
また、複数のDIW吐出口21は、二流体ノズル3の短手方向Y1に並んで配置されているので、前記DIW供給範囲は、長手方向X1だけでなく、短手方向Y1にも広がる十分な大きさにされている。また、各DIW吐出口21から吐出されたDIWは、異なる角度でウエハWの表面に衝突するようになっており、効率的に前記異物を除去できるようになっている。
図3は、前記基板処理装置1の電気的構成を説明するためのブロック図である。この基板処理装置1は、制御装置24を備えている。この制御装置24は、チャック回転駆動機構7、二流体ノズル移動機構12および処理液ノズル移動機構15の動作を制御する。また、制御装置24は、第1DIWバルブ10、第2DIWバルブ44、窒素ガスバルブ11および第1薬液バルブ42の開閉を制御する。
図4は、前記基板処理装置1によるウエハWの処理の一例について説明するための図である。
処理対象のウエハWは、図示しない搬送ロボットによって搬送されてきて、搬送ロボットからスピンチャック2へと受け渡される。
ウエハWがスピンチャック2に受け渡されると、制御装置24は、チャック回転駆動機構7を制御して、スピンチャック2に保持されたウエハWを所定の回転速度で回転させる。また、制御装置24は、処理液ノズル移動機構15を制御して、処理液ノズル4を、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置させる。
その後、制御装置24は、第1DIWバルブ10および窒素ガスバルブ11を閉じるとともに、第1薬液バルブ42を開いて、処理液ノズル4からウエハWの表面の回転中心付近に向けて薬液を吐出させる(図4(a)参照)。ウエハWの表面に供給された薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に瞬時に行き渡る。これにより、ウエハWの表面全域に薬液処理が施される。
薬液の供給が所定の薬液処理時間に亘って行われると、制御装置24は、第1薬液バルブ42を閉じて、処理液ノズル4からの薬液の吐出を停止させるとともに、第2DIWバルブ44を開けて処理液ノズル4からウエハWの表面の回転中心付近に向けて短時間の間だけ(たとえば1〜3秒)DIWを吐出させる(図4(b)参照)。ウエハWの表面に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に瞬時に行き渡る。これにより、ウエハWの表面に残留していた薬液が瞬時に洗い流されつつ希釈されて、実質的にウエハWの表面処理が進行しない程度の極微量の薬液を含むDIWに置き換わり、ウエハW表面全域における薬液処理がほぼ同時に停止される(停止リンス処理)。このため、ウエハW表面の各地点における薬液処理時間がほぼ同一となるので、ウエハW表面での均一な薬液処理が実現される。
さらに、制御装置24は、チャック回転駆動機構7を制御して、スピンチャック2の回転を停止させ、処理液ノズル移動機構15を制御して、処理液ノズル4をウエハWの上方から退避させる。
その後、制御装置24は、二流体ノズル移動機構12を制御して、二流体ノズル3をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方(具体的には、ウエハWの表面における周縁部の上方)に配置させる(図4(c)参照)。そして、制御装置24は、第1DIWバルブ10および窒素ガスバルブ11を開いて、二流体ノズル3からDIWおよび窒素ガスを吐出させる。吐出されたDIWは、二流体ノズル3の近傍で窒素ガスと混合されてDIWの液滴となり、噴流となってウエハWの表面に衝突する。このとき形成されたDIWの液滴は、前述のように帯状に広がる液滴群となってウエハWの表面に供給(衝突)される。
さらに、制御装置24は、ウエハWへのDIWの液滴の供給とともに、二流体ノズル移動機構12を制御して、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方で二流体ノズル3を水平移動させる(往路)。具体的には、前記周縁部の上方から、ウエハWの表面の中心を通る鉛直な軸線を挟んだ前記周縁部と反対側の周縁部の上方に二流体ノズル3を水平移動させる(図4(d)参照)。
これにより、前記DIW供給範囲がウエハWの表面全域を通り、ウエハWの表面全域にDIWの液滴の噴流が供給される。したがって、ウエハWの表面に残留している極微量の薬液を含むDIWがDIWによって完全に洗い流されて、ウエハWの表面に液滴リンス処理が施される。また、DIWの液滴がウエハWの表面に衝突することにより、ウエハWの表面に付着している異物が物理的に除去される。
また、二流体ノズル移動機構12による二流体ノズル3のスキャン速度(水平移動速度)は、ウエハWの表面全域にDIWの液滴が十分に供給される速度に設定されている。そして、このスキャン速度は、前記DIW供給範囲が十分な大きさにされているので、前記DIW供給範囲が小さい従来の構成の場合よりも速くされている。したがって、ウエハWの表面全域にDIWの液滴を供給するのに要する時間が短縮されている。
さらに、ウエハWを回転させずに、二流体ノズル3をウエハWの表面に沿ってスキャンさせているので、ウエハWの表面には、DIWの液滴が均一に供給されている。したがって、ウエハWの表面の一部にDIWの液滴が集中的に供給されることを抑制して、ウエハWの表面にダメージが生じることを抑えることができる。
二流体ノズル3が前記反対側の周縁部の上方にまで移動されると、制御装置24は、チャック回転駆動機構7を制御して、スピンチャック2に保持されたウエハWを所定の回転角度(たとえば、90°)だけ回転させる。そして、制御装置24は、スピンチャック2の回転が停止した状態で、再び二流体ノズル移動機構12を制御して、前記反対側の周縁部の上方から前記周縁部の上方へと、前記往路と同一路で二流体ノズル3を水平移動させる(復路)。
これにより、前記DIW供給範囲が、再びウエハWの表面全域を通って、ウエハWの表面全域にDIWの液滴が供給される。このとき、ウエハWは前記所定の回転角度だけ回転されているので、DIWの液滴は、前記往路と異なる角度でウエハWの表面を走査して、前記異物を効率的に除去することができる。
そして、二流体ノズル3が前記周縁部の上方まで移動されると、制御装置24は、第1DIWバルブ10および窒素ガスバルブ11を閉じるとともに、二流体ノズル3をウエハWの上方から退避させる。その後、制御装置24は、チャック回転駆動機構7を制御して、スピンチャック2に保持されたウエハWを所定の高回転速度で回転させる(図4(e)参照)。これにより、ウエハWの表面に付着しているDIWが、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの周囲に振り切られ、ウエハWの表面が乾燥する(スピンドライ処理)。
スピンドライ処理後は、ウエハWの回転速度が減速されてウエハWの回転が停止し、図示しない搬送ロボットによって、スピンチャック2から処理後のウエハWが搬送されていく。
図5は、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置1aの構成を説明するための図解図である。また、図6は、前記第2実施形態に係る二流体ノズル3aの、長手方向X1に直交する断面を図解的に示す図である。この図5および図6において、図1および図2に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
また、以下では、図3、図5および図6を参照しつつ、表面にレジスト膜が形成されたウエハWにレジスト剥離液としてのSPMを供給して、レジスト剥離処理を施す場合について説明する。
この第2実施形態に係る基板処理装置1aでは、硫酸供給管25、過酸化水素水供給管26および窒素ガス供給管9が二流体ノズル3aに接続されており、硫酸供給管25から薬液としての硫酸が、過酸化水素水供給管26から薬液としての過酸化水素水が、それぞれ、二流体ノズル3aに供給されるようになっている。すなわち、硫酸、過酸化水素水および窒素ガスが、二流体ノズル3aから同時に吐出されるようになっている。また、処理液ノズル4には、第2DIW供給管27が接続されており、この第2DIW供給管27からDIWが供給されるにようになっている。
硫酸供給管25および過酸化水素水供給管26には、それぞれ、硫酸バルブ28および過酸化水素水バルブ29が介装されており、各バルブ28,29を開閉することにより、二流体ノズル3aへの硫酸および過酸化水素水の供給をそれぞれ制御することができる。また、第2DIW供給管27には、第2DIWバルブ30が介装されており、この第2DIWバルブ30を開閉することにより、処理液ノズル4へのDIWの供給を制御することができる。硫酸バルブ28、過酸化水素水バルブ29および第2DIWバルブ30は、制御装置24によって制御されるようになっている。
また、基板処理装置1aに備えられた二流体ノズル3aの、前記隣接する板の間の空間は、硫酸供給管25から供給された硫酸が流通する硫酸流路31、過酸化水素水供給管26から供給された過酸化水素水が流通する過酸化水素水流路32、または窒素ガス流路20となっている。具体的には、硫酸流路31および過酸化水素水流路32が交互に配置されており、硫酸流路31および過酸化水素水流路32の間に窒素ガス流路20が1つずつ配置されている。
すなわち、この第2実施形態では、一つの窒素ガス流路20と、この一つの窒素ガス流路20を挟んで対をなす硫酸流路31および過酸化水素水流路32と、これらの流路20,31,32に関連する構成とによって二流体ノズル3aの最小単位が構成されており、二流体ノズル3aは、この最小単位が短手方向Y1に複数個並べられた構成となっている。
各硫酸流路31は、ノズル本体16の上端で、硫酸導入口として開口しており、ノズル本体16の下端で、長手方向X1に延びるスリット状の硫酸吐出口33として開口している。また、各過酸化水素水流路32は、ノズル本体16の上端で、過酸化水素水導入口として開口しており、ノズル本体16の下端で、長手方向X1に延びるスリット状の過酸化水素水吐出口34として開口している。
硫酸供給管25からの硫酸は、各硫酸流路31の硫酸導入口から硫酸流路31に導入され、硫酸吐出口33から二流体ノズル3の下方に配置されたウエハWの表面に向けて吐出されるようになっている。また、過酸化水素水供給管26からの過酸化水素水は、各過酸化水素水流路32の過酸化水素水導入口から過酸化水素水流路32に導入され、過酸化水素水吐出口34からウエハWの表面に向けて吐出されるようになっている。
そして、硫酸吐出口33から吐出された硫酸、および過酸化水素水吐出口34から吐出された過酸化水素水は、窒素ガス吐出口22から吐出された窒素ガスと混合されて、それぞれ、硫酸の液滴および過酸化水素水の液滴となる。そして、硫酸および過酸化水素水の液滴は、帯状に広がる液滴群となってウエハWの表面に供給されるとともに、ウエハWの上空またはウエハWの表面上で混ざり合ってSPMとなる。すなわち、硫酸および過酸化水素水が、ウエハWの上空で互いに衝突して混ざり合ったり、ウエハWの表面上で互いに衝突して混ざり合ったり、二流体ノズル移動機構12によって二流体ノズル3aをウエハWに対して移動させることにより、ウエハWの表面上で混ざり合わされてSPMとなる。
また、硫酸および過酸化水素水は、液滴状態で混合されるので、良好に混ざり合って反応し、十分な反応熱を発生する。そして、この反応熱は、SPMの昇温に寄与する。したがって、ウエハWの表面には、生成されてから殆ど時間が経っておらず、かつ、高温となった非常に活性の高いSPMが供給される。これにより、ウエハWの表面からレジスト膜が良好に剥離され、除去されるようになっている。
また、ウエハWの表面にSPMが供給された後は、処理液ノズル4からウエハWの表面にDIWを供給することにより、ウエハWの表面に付着しているSPMをDIWによって洗い流して、ウエハWの表面にリンス処理を施すことができる。
図7は、本発明の第3実施形態に係る基板処理装置1bの構成を説明するための図解図である。この図7において、図1に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この第3実施形態に係る基板処理装置1bでは、第2薬液供給管35、IPA供給管36、および第1DIW供給管8が、処理液供給管39を介して、二流体ノズル3に接続されており、第2薬液供給管35から薬液が、IPA供給管36から乾燥促進剤としてのIPAが、第1DIW供給管8からDIWが、それぞれ処理液供給管39を介して二流体ノズル3に供給されるようになっている。すなわち、二流体ノズル3からは、窒素ガスと、薬液、IPAおよびDIWのいずれかが同時に吐出されるようになっている。
第2薬液供給管35およびIPA供給管36には、それぞれ、第2薬液バルブ37およびIPAバルブ38が介装されており、各バルブ37,38を開閉することにより、二流体ノズル3への薬液およびIPAの供給を制御することができる。第2薬液バルブ37およびIPAバルブ38の開閉は、制御装置24によって制御されるようになっている(図3参照)。
この第3実施形態では、窒素ガスとともに、薬液、DIWおよびIPAを順次、二流体ノズル3からウエハWの表面に供給することにより、ウエハWの表面に、薬液処理、リンス処理および乾燥促進処理を順次施すことができる。
すなわち、薬液および窒素ガスを二流体ノズル3から吐出させることにより、吐出された薬液を窒素ガスと混合させて薬液の液滴を形成し、この薬液の液滴をウエハWの表面に衝突させる。そして、薬液および窒素ガスを二流体ノズル3から吐出させつつ、二流体ノズル移動機構12によって二流体ノズル3をウエハWの表面に沿って水平移動させることにより、ウエハWの表面全域に薬液の液滴を供給して、ウエハWの表面全域に薬液処理を施すことができる。
同様に、ウエハWの表面に薬液処理が施された後、DIWおよび窒素ガスを二流体ノズル3から吐出させつつ、二流体ノズル移動機構12によって二流体ノズル3をウエハWの表面に沿って水平移動させることにより、ウエハWの表面に付着している薬液をDIWによって洗い流して、ウエハWの表面全域にリンス処理を施すことができる。また、ウエハWの表面にリンス処理が施された後、IPAおよび窒素ガスを二流体ノズル3から吐出させつつ、二流体ノズル移動機構12によって二流体ノズル3をウエハWの表面に沿って水平移動させることにより、ウエハWの表面に付着している全てのDIWを、純水よりも揮発性の高い有機溶剤であるIPAに置換して、ウエハWの表面全域に乾燥促進処理を施すことができる。
ウエハWの表面に乾燥促進処理が施された後は、二流体ノズル3から窒素ガスのみを吐出させつつ、チャック回転駆動機構7によって所定の高回転速度でウエハWを回転させる。これにより、ウエハWの表面に付着している液(IPAを含むDIW)が、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの周囲に振り切られる(スピンドライ処理)。また、振り切られずにウエハWの表面に残っている前記液は、IPAの揮発力によって速やかに蒸発する。さらに、ウエハWの表面には窒素ガスが供給されているので、より速やかに前記液を蒸発させることができる。このようにして、ウエハWの表面が速やかに乾燥される。
以上のようにこの第3実施形態では、ウエハWの表面へのダメージを抑制しつつ、処理液による処理時間を短縮するとともに、前述の第1および第2実施形態に示した処理液ノズル4を省いて、基板処理装置1の構成を簡素化することができる。
図8は、前記第1実施形態に係る二流体ノズル3に代えて用いることができる別の二流体ノズル3bの構成を図解的に示す図である。この図8では、二流体ノズル3bの長手方向X1に直交する断面の一部を示している。また、この図8において、図2に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図8に示す二流体ノズル3bでは、DIW流路19と、このDIW流路19を挟む一対の窒素ガス流路20と、これらの流路19,20に関連する構成とによって二流体ノズル3bの最小単位が構成されており、二流体ノズル3bは、この最小単位が短手方向Y1に複数個並べられた構成となっている。
したがって、DIW流路19のDIW吐出口21から吐出されたDIWは、当該DIW流路19を挟む一対の窒素ガス流路20の窒素ガス吐出口22から吐出された窒素ガスによって引き寄せられて、短手方向Y1に広がるように吐出される。これにより、前記DIW供給範囲を短手方向Y1に拡大させて、より短時間でウエハWの表面全域にDIWの液滴を供給することができる。
図9は、前記第2実施形態に係る二流体ノズル3aに代えて用いることができる別の二流体ノズル3cの構成を図解的に示す図である。この図9では、二流体ノズル3cの長手方向X1に直交する断面の一部を示している。また、この図9において、図2および図6に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図9に示す二流体ノズル3cでは、互いに平行に隣接する硫酸流路31および過酸化水素水流路32と、この隣接する硫酸流路31および過酸化水素水流路32の両側に配置された一対の窒素ガス流路20と、これらの流路20,31,32に関連する構成とによって二流体ノズル3cの最小単位が構成されており、二流体ノズル3cは、この最小単位が短手方向Y1に複数個並べられた構成となっている。
この二流体ノズル3cでは、硫酸流路31および過酸化水素水流路32を隣接させることにより、当該硫酸流路31および過酸化水素水流路32の硫酸吐出口33および過酸化水素水吐出口34から吐出された硫酸および過酸化水素水を確実に混合させてSPMを生成させることができる。これにより、良好なレジスト剥離処理をウエハWの表面に施すことができる。
図10は、前記第2実施形態に係る二流体ノズル3aに代えて用いることができるさらに別の二流体ノズル3dの構成を図解的に示す図である。この図10では、二流体ノズル3dの長手方向X1に直交する断面の一部を示している。また、この図10において、図2および図6に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
この図10に示す二流体ノズル3dでは、窒素ガス流路20と、この窒素ガス流路20を挟んで対をなす硫酸流路31および過酸化水素水流路32と、これらの流路20,31,32に関連する構成とによって二流体ノズル3dの最小単位が構成されており、二流体ノズル3dは、この最小単位が短手方向Y1に複数個並べられた構成となっている。また、硫酸流路31および過酸化水素水流路32の下端部は、窒素ガス流路20に近づくように傾斜している。さらに、窒素ガス流路20を区画する隣接する仕切り板18の下端部には、それぞれほぼ同一形状の突出部40が設けられており、窒素ガス流路20の下端部の流路面積がしぼられている。窒素ガス流路20と窒素ガス吐出口22とは、同一中心軸線上に配置されている。
この図10に示す二流体ノズル3dでは、硫酸および過酸化水素水が、窒素ガス吐出口22から吐出された窒素ガスに向かうように吐出されるので、硫酸および過酸化水素水が窒素ガスと確実に混ざり合って硫酸の液滴および過酸化水素水の液滴が確実に形成される。そして、この硫酸および過酸化水素水の液滴は確実に混ざり合って、SPMが効率的に生成される。これにより、良好なレジスト剥離処理をウエハWの表面に施すことができる。また、窒素ガス吐出口22から吐出された窒素ガスは、硫酸および過酸化水素水と確実に混合されるので、窒素ガスを効率的に利用することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、前述の第1実施形態では、リンス液として、DIWを例示したが、DIWに限らず、純水、オゾン水、水素水、炭酸水を用いてもよい。
また、前述の第2実施形態では、二流体ノズル3a,3c,3dから硫酸および過酸化水素水が吐出される例について説明したが、硫酸または過酸化水素水以外の薬液を二流体ノズル3a,3c,3dから吐出させてもよい。たとえば、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水のうちの少なくとも1種以上を含む液を二流体ノズル3a,3c,3dから吐出させてもよい。
また、二流体ノズル3a,3c,3dから吐出される異なる種類の薬液の組合せとしては、硫酸および過酸化水素水だけでなく、アンモニア水および過酸化水素水、フッ酸および過酸化水素水、塩酸および過酸化水素水などの組合せであってもよい。
塩酸および過酸化水素水を二流体ノズル3a,3c,3dから吐出させて混合させる場合には、原液ではなく、純水で希釈された塩酸および過酸化水素水を用いることが好ましい。
また、二流体ノズル3a,3c,3dから吐出される薬液の一方をリンス液としてもよい。具体的には、リンス液としてのオゾン水と、硫酸、酢酸およびフッ酸のうちのいずれかの薬液とを二流体ノズル3a,3c,3dから吐出させてもよい。
また、二流体ノズル3a,3c,3dから吐出される薬液およびリンス液を予め加熱手段によって室温以上(たとえば30℃〜150℃)に加熱した後に、二流体ノズル3a,3c,3dから吐出させてもよい。
また、前述の第3実施形態では、乾燥促進剤として、IPAを例示したが、IPA以外の乾燥促進剤を用いてもよい。たとえば、メタノール、エタノール、アセトン、MEK、HFEなど純水よりも揮発性の高い有機溶剤を用いてもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、気体として、窒素ガスを例示したが、窒素ガスに限らず、空気、窒素ガス、オゾンガス、水素ガス、炭酸ガスのうちの少なくとも1種以上を含む気体を用いてもよい。また、これらの気体は加熱されていてもよい。
具体的には、第2実施形態において、硫酸および過酸化水素水とともに、加熱された窒素ガスを二流体ノズル3a,3c,3dから吐出させてもよい。加熱された窒素ガスを吐出させることにより、硫酸および過酸化水素水を昇温させてSPMの活性をさらに高めたり、生成されたSPMの温度の低下を抑制してSPMの活性の低下を抑えたりすることができる。
また、第3実施形態において、スピンドライ処理時に加熱された窒素ガスを二流体ノズル3から吐出させてもよい。加熱された窒素ガスを吐出させることにより、ウエハWの表面に付着している液(IPAを含むDIW)をより速やかに蒸発させて、ウエハWをより速やかに乾燥させることができる。
また、前述の第1〜第3実施形態では、ウエハWの裏面を真空吸着しつつ回転するバキューム型のスピンチャックが用いられている例について説明したが、複数の挟持部材によってウエハWの周端面を協働して挟持しつつ回転するメカニカル型のスピンチャックを用いてもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、ウエハWの上方で二流体ノズル3,3a〜3dを水平方向に往復移動させるとともに、二流体ノズル3,3a〜3dの移動方向を折り返す時に、スピンチャック2に保持されたウエハWを所定の回転角度だけ回転させる例について説明したが、スピンチャック2に保持されたウエハWを所定の低回転速度で回転させつつ、ウエハWの上方で二流体ノズル3,3a〜3dを水平方向に往復移動させてもよい。これにより、ウエハWの表面に処理液をより均一に供給することができる。
また、前述の第1〜第3実施形態では、処理対象の基板として半導体ウエハWを取り上げたが、半導体ウエハWに限らず、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などの他の種類の基板が処理対象とされてもよい。
本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 前記基板処理装置に備えられた二流体ノズルの構造を図解的に示す図である。 前記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 前記基板処理装置によるウエハの処理の一例について説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 前記第2実施形態に係る二流体ノズルの、長手方向に直交する断面を図解的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 前記第1実施形態に係る二流体ノズルの別の構成例を図解的に示す図である。 前記第2実施形態に係る二流体ノズルの別の構成例を図解的に示す図である。 前記第2実施形態に係る二流体ノズルのさらに別の構成例を図解的に示す。
符号の説明
1,1a、1b 基板処理装置
2 スピンチャック(基板保持手段)
3,3a〜3d 二流体ノズル
7 チャック回転駆動機構(基板回転手段、相対移動手段)
8 第1DIW供給管(処理液供給手段)
9 窒素ガス供給管(気体供給手段)
12 二流体ノズル移動機構(ノズル移動手段、相対移動手段)
16 ノズル本体(ケーシング)
20 窒素ガス流路(気体流路)
21 DIW吐出口(液吐出口、複数のスリット状液吐出口)
22 窒素ガス吐出口(気体吐出口、複数のスリット状気体吐出口)
23,40 突出部(前記気体流路の流路面積をしぼる手段、加速手段)
25 硫酸供給管(処理液供給手段)
26 過酸化水素水供給管(処理液供給手段)
33 硫酸吐出口(液吐出口、複数のスリット状液吐出口)
34 過酸化水素水吐出口(液吐出口、複数のスリット状液吐出口)
35 第2薬液供給管(処理液供給手段)
36 IPA供給管(処理液供給手段)
39 処理液供給管(処理液供給手段)
Y1 短手方向(所定の方向)
W ウエハ(基板、処理対象)

Claims (9)

  1. 処理液および気体が導入されるケーシングと、
    前記ケーシングに形成され、前記処理液を吐出するためのスリット状の液吐出口と、
    前記液吐出口と平行に隣り合うように前記ケーシングに形成され、前記気体を吐出するためのスリット状の気体吐出口とを含み、
    前記ケーシング外で前記処理液および前記気体を混合させて処理液の液滴を形成し、この処理液の液滴を処理対象に向けて吐出するようになっている、二流体ノズル。
  2. 前記液吐出口は、複数のスリット状液吐出口を有し、
    前記複数のスリット状液吐出口は、互いに平行となるように所定の方向に並んで配置されている、請求項1記載の二流体ノズル。
  3. 前記複数のスリット状液吐出口から吐出される前記処理液は、互いに種類の異なる複数の処理液を含む、請求項2記載の二流体ノズル。
  4. 前記気体吐出口は、複数のスリット状気体吐出口を有し、
    前記複数のスリット状気体吐出口は、互いに平行となるように所定の方向に並んで配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の二流体ノズル。
  5. 前記気体吐出口に連通され、前記気体が流通する気体流路と、
    前記気体流路における前記気体吐出口の近傍において、当該気体流路を流通する気体の流通速度を増加させるための加速手段とをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二流体ノズル。
  6. 前記加速手段は、前記気体吐出口の近傍において前記気体流路の流路面積をしぼる手段を含む、請求項5記載の二流体ノズル。
  7. 処理対象の基板を保持するための基板保持手段と、
    前記基板保持手段に保持された基板の主面に、処理液の液滴を供給するための請求項1〜6のいずれか一項に記載の二流体ノズルと、
    前記二流体ノズルのケーシングに前記処理液を供給するための処理液供給手段と、
    前記二流体ノズルのケーシングに前記気体を供給するための気体供給手段と、
    前記二流体ノズルと前記基板保持手段に保持された基板とを相対移動させるための相対移動手段とを含む、基板処理装置。
  8. 前記相対移動手段は、前記二流体ノズルを前記基板の主面に沿って移動させるノズル移動手段を含む、請求項7記載の基板処理装置。
  9. 前記相対移動手段は、前記基板保持手段に保持された基板をその主面に交差する軸線まわりに回転させる基板回転手段を含む、請求項8記載の基板処理装置。
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