JP2008127567A - フィルム及びカプセル用の高度に抑制された澱粉充填剤 - Google Patents

フィルム及びカプセル用の高度に抑制された澱粉充填剤 Download PDF

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Abstract

【課題】透明性を維持しつつ総固体充填量を増加させる、医薬、栄養補助及び食品用途システムのための、実質的にゼラチンを含まない組成物に対する必要性に応える。
【解決手段】本発明は、高度に抑制された澱粉充填剤をゼラチン非含有フィルム及び軟カプセルに添加することを供する。高度に抑制された澱粉充填剤の添加は、実質的に溶融粘度を増加することなく、工程中の固体レベルを上昇させる。その結果得られたフィルム及びカプセルは透明である。
【選択図】なし

Description

本発明は、本質的にゼラチンを含まないフィルム及びカプセルに関する。これらのフィルム及びカプセルは、母材澱粉及び高度に抑制された澱粉充填剤を含む。
ゼラチンは、多様な食品用途だけでなく、軟ゼラチンカプセル及び硬ゼラチンカプセルシェルといった種々の医薬品及び栄養補助食品に使用されている。軟ゼラチンカプセルは、例えば液体担体中の栄養活性剤又は医薬活性剤の溶液又は分散体をカプセル化するために一般的に使用される。そして、軟ゼラチンカプセルは、他の剤形に比べ多くの利点があり、飲み込みやすく、可搬型で、本質的に無味の形態で、単位用量での正確な送達が可能である。しかし、ゼラチンは、安全な供給に関するコスト及び継続性等の多くの欠点がある。
従来の充填剤は、ゼラチンを含まないフィルム及びカプセルに添加され、製造工程での原料処理費を改善するために固体充填量を増加している。しかし、従来の充填剤を添加する結果、フィルム及びカプセルは半透明及び不透明にさえなる。炭酸カルシウムや酸化チタンのような高屈折率である従来の充填剤の場合、その濃度が低い場合でもフィルムの透明性に悪影響がある。これらの充填剤のほとんどは白色化効果がある。他の従来の充填剤は、許容できない溶融粘度又は望ましくないフィルム特性をもたらす。
透明性を維持しつつ総固体充填量を増加させる、医薬、栄養補助及び食品用途システムのための、実質的にゼラチンを含まない組成物に対する必要性は従来から引き続いてある。本発明はこの要求に応えるものである。
本発明は、ゼラチンと同様なテクスチャー特性及び機能的特性を持つ透明なフィルム及びカプセル組成物を提供し、ゼラチンの代わりに使用できる。本組成物は、フィルムの透明度を保ったまま、フィルム組成物の固体充填量を増加する。
本発明の実施形態の1つとして、少なくとも1種の高度に抑制された澱粉充填剤と少なくとも1種の母材澱粉とを含む澱粉系組成物が提供される。好ましい組成物には、高度に抑制されたワクシー(Waxy)米澱粉及び/又はとうもろこし澱粉、並びに母材澱粉を含む。必要に応じて、他の原料、例えばガム、可塑剤、塩、陽イオン、乳化剤、香料、保湿剤、界面活性剤、着色剤、味覚マスキング剤(例えば香味料や甘味料)、透過促剤又は他の表面改質剤等を含んでもよい。1つの好ましい実施形態では、組成物はフィルム用組成物である。他の好ましい実施形態では、組成物はカプセル用組成物である。
本発明の他の実施形態では、高度に抑制された澱粉充填剤を添加することによる透明澱粉フィルムの製造方法が提供される。フィルムネットワーク内に高度に抑制された澱粉充填剤の粒体が存在してもフィルムの透明度の障害とはならない。
さらに本発明の別の実施形態では、フィルム強度が改善される。カプセル破裂強度などの特性が改善されている。
発明の詳細な説明
フィルムの定義は、ここでは、例えば流延法、押出し法、又はブロー法により、フィルム形成原料及び水等のキャリア液体を含む流動性組成物を基材表面上に成型した可撓性の製品である。必ずしもそうとは限らないが、フィルムは一般的には均一の厚さであり、通常その厚さは約0.02mm〜約1.8mmの間で変化する。フィルムは、所望の最終使用用途に応じて、様々な長さ、幅、形状を持つように成形又は加工される。
軟カプセルは、ここでは、活性物質が被包化された軟らかい可溶性容器と定義される。軟カプセルは、公知のロータリー金型工程及び/又はドラム流延工程を使用してフィルムから作製してもよい。又、公知技術の押出し工程により、フィルム形成原料から直接軟カプセルを製造してもよい。
本質的にゼラチンを含まない組成物及び実質的にゼラチンを含まない組成物は、ここでは同じ意味で使用され、ゼラチン含有量が総乾燥重量百分率で1未満である組成物と定義される。
加熱調理とは、ここでは、試料を脱イオン水中で95〜100℃の温度で30〜60分加熱することと定義される。
スラリーとは、ここでは、水中での澱粉粒の懸濁と定義される。
乾燥重量百分率とは、ここでは、水を含まない重量として定義される。
本発明のフィルム及び軟カプセルは、少なくとも1種の高度に抑制された澱粉充填剤と少なくとも1種の母材澱粉を含む。
高度に抑制された澱粉充填剤
抑制された澱粉充填剤は、不都合な条件下での粒体の膨潤を制御することで、温度、pH、剪断に対する工程許容度を改善するために澱粉を変性したものである。高度に抑制された澱粉充填剤を作製する方法は数多くある。以下に限定されないが、高度に抑制された澱粉充填剤の例として、オキシ塩化燐、トリメタ燐酸ナトリウム、エピクロルヒドリン、アジピン酸無水物と酢酸無水物の混合物等により化学処理を施した架橋澱粉がある。限定されないが、さらに、澱粉の物理的(熱又は電磁線)処理が抑制方法に含まれる。
高度に抑制された澱粉充填剤は、以下に限定されることなく、ワクシー米、コーン、高アミロースコーン、ワクシーとうもろこし(maize)、タピオカ、小麦、サゴ( Sago)、じゃがいもなどの澱粉から作製することができる。他の好適な高度に抑制された澱粉充填剤は、劣性なシュガリー‐2アレル(sugary‐2 allele)とのヘテロ接合性の植物由来のワクシーとうもろこし澱粉から作ることができる。特に好適な高度に抑制された澱粉充填剤は、ワクシー米澱粉とコーン澱粉である。
本発明の実施に使用される好適な抑制された澱粉充填剤は、加熱調理後の膨潤が元の顆粒サイズの約150%未満である。澱粉の抑制程度が増加するにつれて、加熱調理工程中の澱粉顆粒の膨潤が小さくなる。膨潤率は澱粉充填剤の抑制程度に反比例する。
実施形態の1つにおいては、高度に抑制された澱粉充填剤の加熱調理後のサイズは約1μm〜約50μmである。他の実施形態では、高度に抑制された澱粉充填剤の加熱調理後のサイズは約1μm〜約35μmの範囲である。
さらに本発明の実施に使用される好適な高度に抑制された澱粉充填剤は、水中固体量10%で加熱調理され、次に室温まで冷却されて、22.5℃で剪断速度が1〜100秒-1での粘度が100cP未満である。高度に抑制された澱粉充填剤の粘度は、同じ加熱調理条件の場合、無抑制澱粉に比べて非常に低い。高度に抑制された澱粉充填剤は、フィルム形成性融液の粘度を実質的に増加させることなく、工程中の固体レベルを増加させることができる。従って、高度に抑制された澱粉充填剤は、工程中のいつ添加してもよい。
燐反応から製造された高度に抑制された澱粉充填剤に関しては、結合燐の含有量は抑制の程度を測定するために使用することができる。澱粉の抑制程度が増加するにつれて、結合燐の百分率は増加する。結合燐の百分率は澱粉の抑制程度に比例する。本発明を実施するに好適な充填剤は、少なくとも0.10%の結合燐を持つべきである。しかし、抑制の程度を測定するこの方法は、燐含有試薬を使用して抑制した充填剤に限定される。
フィルム及び軟カプセルは一般的に、抑制された充填剤を乾燥重量で約0.1〜約20パーセント含む。他の実施形態では、フィルムとカプセルは、総組成物を基礎とした総乾燥重量で約0.5〜15パーセントの高度に抑制された澱粉充填剤を含む。
母材澱粉
母材澱粉は天然澱粉又は変性澱粉でもよい。変性澱粉とは、ここでは、物理的、化学的及び/又は加水分解により変性された澱粉を含むことを意図している。
有用な母材澱粉には、とうもろこし又はコーン、ワクシーとうもろこし、じゃがいも、キャッサバ、タピオカ、小麦の澱粉がある。他にも、米、ワクシー米、豆、サゴ、オーツ麦、大麦、ライ麦、アマランス、さつまいも、及び従来の植物育種からのハイブリッド澱粉が含まれる。ハイブリッド澱粉は、例えば、高アミロースコーン澱粉等のアミロース含有量が40%以上のハイブリッド高アミロース澱粉である。また有用な母材澱粉として高アミロースじゃがいも澱粉及びワクシーじゃがいも澱粉がある。他の好適な母材澱粉は、劣性シュガリー‐2アレルにヘテロ接合性の植物由来のワクシーとうもろこし澱粉である。
母材澱粉は、例えば、押出し、スプレー乾燥、ドラム乾燥、凝集及び/又は予備糊化(pregelatinization)等で物理的に変性されてもよい。実施形態の1つでは、予備糊化澱粉は、National Starch and Chemical社から入手可能な予備糊化ワクシーコーン澱粉である。かかる澱粉は、米国特許第4,465,702号明細書、第5,037,929号明細書、 第5,131,953号明細書及び第5,149,799号明細書に記載の従来技術で予備糊化してもよい。また「予備糊化澱粉の製造と使用」Starch: Chemistry and Technology、Vol. III― Industria Aspects、 R. L. Whistler 及び E. F. Paschal編, Academic Press、 New York 1967、第12章を参照のこと。あるいは澱粉を予備糊化してから、フィルム形成組成物の調製用に後から使用するために保存してもよい。物理変性には、剪断法又は例えば米国特許第5,725,676号明細書に記載の熱抑制法が含まれる。
母材澱粉は化学変性されてもよい。化学変性は、アセチル化、有機的エステル化、ヒドロキシエチル化、ヒドロキシプロピル化、燐酸化、無機的エステル化、陽イオン化、陰イオン化、非イオン化、両性イオン化、及びコハク酸エステル化(コハク酸化)並びにそれらの置換コハク酸エステル誘導体を含むがこれらに限定されない。このような変性は周知であり、例えば「変性澱粉」:特性と用法、著者Wurzburg、CRC Press Inc. Florida (1986)に記載されている。特に好適な澱粉には、ヒドロキシプロピル化澱粉又はヒドロキシエチル化澱粉等のヒドロキシアルキル化澱粉、及びオクテニルコハク酸エステル化(オクテニルコハク酸化)澱粉又はドデセニルコハク酸エステル化(ドデセニルコハク酸化)澱粉等のコハク酸エステル化(コハク酸化)澱粉が含まれるが、これらに限定されない。一つの好適な澱粉の種類として、National Starch and Chemical社から入手可能なヒドロキシプロピル化澱粉がある。他の好適な澱粉はワクシー澱粉であり、同様にNational Starch and Chemical社から入手可能である。ここでは、「ワクシー」という語は少なくとも約95重量パーセントのアミロペクチンを含む澱粉を含むように意図されている。他の実施形態では、澱粉は低アミロース澱粉である。ここでは、「低アミロース」という語は40重量%未満のアミロースを含有する澱粉を含むように意図されている。
母材澱粉は、転化又は加水分解されてもよい。好適な澱粉としては、酸化、酸加水分解、酵素加水分解、熱及び/又酸デキストリン化により調製した流動性又は酸分解澱粉が含まれる。これらの工程は周知である。
使用に好適な特性を持つ任意の澱粉を、多糖本来又は工程中に生成する望ましくない風味と色を任意の従来法で除くことにより精製してもよい。澱粉処理に好適な精製工程は、欧州特許第554 818号(Kasica等)に代表されるパテントファミリーに開示されている。顆粒又は予備糊化形態での使用を意図した澱粉のアルカリ洗浄技術も有用であり、米国特許第4,477,80号(Seidel)と米国特許第5,187,272号(Bertalan等)で代表されるパテントファミリーに記載されている。
好適な母材澱粉は、約30〜約90の範囲、より詳細には約45〜約85の範囲の水流動度(water fluidity)を持つものである。水流動性は当分野で公知であり、ここで使用されているように、100回転に23.12±0.05秒を要し粘度が24.73cpsの標準油を使用して30℃で標準化した、トーマス回転式せん断型粘度計(ペンシルバニア州PhiladelphiaのArthur A. Thomas社より商業的に入手可能)により測定される。正確で再現性のある水流動性の測定は 澱粉の転化程度に依存するそれぞれの固体レベルにおける、100回転の時間経過を決定することで得られる。転化が増加するにつれて、粘度が増加する。転化は、公知のどんな方法でもよく、酸化、酵素転化、酸加水分解、熱、及び/又は酸デキストリン化を含む。
母材澱粉は、所望の粘度及び厚さを達成するために必要ないかなる量で使用してもよい。1つの実施形態で、総使用澱粉量は、乾燥重量でフィルム及び/又は軟カプセル組成物の約40%〜約95%であり、他の実施形態では、50%〜90%である。
他の成分
本発明のフィルム及び軟カプセル組成物は、さらに少なくとも1種の可塑剤を含んでもよい。使用する可塑剤は、ある程度最終使用用途に依存し、グリセリン、ソルビトール、ソルビトールエステル、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリトリトール、ラクチトール、プロピレングリセロール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセロールのモノアセテート、グリセロールのジアセタート、グリセロールのトリアセテート、蔗糖、果糖、転化糖、コーンシロップ、サッカリドオリゴマー、1,2‐プロピレングリコール、グリセロールのモノ‐、ジ‐、トリアセテート、およびこれらの混合物を含むがこれらに制限されない。一つの好適な実施形態では、可塑剤はグリセリンとソルビトールを含む。可塑剤は所望の可塑化効果を達成するために必要な任意の量で使用することができる。可塑剤の使用量は、乾燥重量で総組成物の約5%〜約50%でもよく、さらに好ましくは約10%〜約45%でもよい。
フィルム及び軟カプセルの組成物は、ガム又はヒドロコロイドの混合物を含んでもよい。本発明で使用してもよい典型的なガムとヒドロコロイドは、ジェランガム、キサンタンガム 、トラガカント・ガム、グアーガム、ローカストビーンガム、アカシアガム、アラビアゴム、カラギーナン及びガラクトマンナンを含むが、これらに制限されない。好適なガムの一つはジェランガムである。ガムのアシル含有量のレベルによって、弾性と剛性を増加させるためにジェランガムをフィルム形成組成物に加えてもよい。高アシルジェランガムと低アシルジェランガムの混合物は、所望のゲル強化効果を達成するために必要な任意の量を使用することができる。ここでは、高アシル含有量とは、繰り返し単位当たり、40%を超えるアセチルと45%を超えるグリセリル残留置換基を示す。低アシル含有量とは、繰り返し単位当たり、25%未満のアセチルと15%未満のグリセリル残留置換基を示す。ジェランガムの存在により、システムの熱可逆性が可能になる。熱可逆性は、範囲の下端まで低アシルジェランの量を低下させることにより促進され得る。ガム又はヒドロコロイドは、所望の弾性及び剛性を達成するために必要な任意の量を使用することができる。特に、ジェランガムは組成物の総乾燥重量の20%まで使用してもよい。
フィルム及び軟カプセルの組成物は、他の任意または所望の成分、例えば、塩緩衝剤、乳化剤、保湿剤、界面活性剤、防腐剤、脆化防止剤、崩壊剤、着色剤、香味料又甘味料等の味覚マスク剤、透過促進剤、表面変性剤等を含んでもよい。塩緩衝剤は軟カプセルの破裂強度を改善できる。可能な塩緩衝剤は、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、第二燐酸ナトリウム、酢酸ナトリウムを含むがこれらに限定されない。これらの任意の成分は通常少量、特にフィルムの乾燥重量の10%未満で、添加される。さらに好ましくは組成物の乾燥重量の5%未満で、かかる任意の成分を使用してもよい。
フィルムとカプセルの製造方法
高度に抑制された澱粉充填剤及び母材澱粉を水に加えて、フィルム又はカプセルシェル工程に好適な固体濃度を形成する。高温液体を低温ドラムに流延するために好適な濃度は、通常固体が約20%〜約70%で、水が約80%〜約30%である。一般的に、両者を比較すれば、硬カプセルは低固体レベルで軟カプセルは高固体レベルであると思われる。高度に抑制された澱粉充填剤顆粒は、加熱調理プロセス中に感知できるほどは膨潤せず、その小さいサイズのままであるので、全体の粘度を増加ことなく、より高レベルの固体を溶融体に添加することができる。フィルムを形成するための他の公知方法として、直接又は予備成形ペレットからの押出し法が含まれるが、これらに限定されない。フィルムは、カプセル化工程中に作製してもよいし、後の使用のために予め作製してもよい。澱粉と高度に抑制された澱粉充填剤の混合物を調製して乾燥し、フィルムを作製することができる。この混合物は後で、熱、水、及び/又は電磁線により軟カプセルに成形することができる。
そのフィルム特性により、ロータリーマシーンのような当分野で公知の技術を用いて、ゼラチン非含有のカプセルシェルを成型することができる。充填後、カプセルはトレイ乾燥のような通常の従来技術を用いて乾燥してもよい。
ロータリー金型プレス機を使用して作製したカプセルシェルは、外観及び手触りがゼラチンカプセルシェルと似ていて、その湿潤厚さが約0.25mm〜約1.8mm、他の実施形態では約0.5mm〜約1.4mmである。軟カプセルのための充填材料は、医薬品、栄養補助剤、又は食品剤でもよい。軟カプセルシェル用の充填材料は、従来から一般に使用されている、活性剤を含む油、疎水性液体、エマルジョンなどのどれでもよい。充填材料として、化粧品、入浴油、食品、ビタミン、洗剤、液体、半固体、懸濁液、香味料、医薬品を含む。
上記の高度に抑制された澱粉充填剤と母材澱粉とから作製したフィルムは、可撓性で、滑らかで、透明である。フィルムネットワーク内にその高度に抑制された澱粉充填剤粒が存在しても、フィルムの透明度の障害とはならない。フィルムの透明度は光に対する透明性の度合いと定義され、フィルム透明性の指標として使用される。一般に、透明フィルムに充填剤を添加すると、光の散乱のために、フィルムの透明度は減少する。散乱は、充填剤とフィルム母材との界面で起こる。光散乱の量は、充填剤の充填量、充填剤サイズ、及び母材に対する充填剤の屈折率の差(の二乗)の関数として増加する。
約0.5mm〜約0.65mmの厚さでは、好適な乾燥フィルムは50%より大きいフィルム透明百分率を持つ。別な実施例では、好適な乾燥フィルムは、約0.5mm〜約0.65mmの厚さでは、70%より大きなフィルム透明百分率を持つ。
本発明はまた、改善されたフィルム強度、例えば、改善されたカプセル破裂強度を持つカプセルを提供する。破裂強度はカプセルを破るのに要する力と定義される。
以下の実施形態は、本発明をさらに例証し説明するために示されるが、なんらかの制限をするものと受け取られるべきでない。
実施形態1.a)95〜100℃で30分加熱調理した後の膨潤が約150%未満である、少なくとも1種の高度に抑制された澱粉充填剤、
b)少なくとも1種の母剤澱粉、及び
c)少なくとも1種の可塑剤
を含み、約0.50mm〜約0.65mmの厚さのフィルムとして流延されたとき、透明度が50%より大きい、組成物。
実施形態2.充填剤が、ワクシー米、コーン、高アミロース、ワクシーとうもろこし、タピオカ、小麦、サゴ、米及びじゃがいもの澱粉よりなる群から選択されるものである、実施形態1に記載の組成物。
実施形態3.母材澱粉が変性澱粉である、実施形態1に記載の組成物。
実施形態4.さらにガム又はヒドロコロイドを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態5.さらに少なくとも一つの、塩緩衝剤、乳化剤、保湿剤、界面活性剤、防腐剤、脆化防止剤、崩壊剤、着色剤、味覚マスク剤、透過促進剤、表面変性剤を含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態6.高度に抑制された澱粉充填剤が総乾燥組成物の約0.01〜約20重量パーセントを構成する、実施形態1に記載の組成物。
実施形態7.母材澱粉が総乾燥組成物の約40〜約95重量パーセントを構成する、実施形態1に記載の組成物。
実施形態8.可塑剤が総乾燥組成物の約5〜約50重量パーセントを構成する、特徴とする実施形態1に記載の組成物。
実施形態9.ガム及びヒドロコロイドが総乾燥組成物の最大約10重量パーセントまでを構成する、実施形態4に記載の組成物。
実施形態10.塩緩衝剤、乳化剤、保湿剤、界面活性剤、防腐剤、脆化防止剤、崩壊剤、着色剤、味覚マスク剤、透過促進剤、表面変性剤が、総乾燥組成物の最大約10重量パーセントまでを構成する、実施形態5に記載の組成物。
実施形態11.ゼラチンを含まない、実施形態1に記載の組成物。
実施形態12.総乾燥重量につき、最大約1重量パーセントまでゼラチンをさらに含む、実施形態5に記載の組成物。
実施形態13.軟カプセルの形態である、実施形態1に記載の組成物。
実施形態14.約0.50mm〜約0.65mmの厚さのフィルムとして流延されたとき、70%より大きい透明度を有する、実施形態1に記載の組成物。
実施形態15.a)95〜100℃で30分加熱調理した後の膨潤が約150%未満である、少なくとも1種の高度に抑制されたワクシー米澱粉充填剤、
b)ヒドロキシプロピル化澱粉、及び
c)可塑剤
を含む軟カプセルシェル組成物であって、その組成物が約0.50mm〜約0.65mmの厚さのフィルムとして流延されたとき、50%より大きい透明度を有する、軟カプセルシェル組成物。
実施形態16.さらに塩緩衝剤を含む、実施形態15に記載のシェル組成物。
実施形態17.ガム又はヒドロコロイドをさらに含む、実施形態16に記載のシェル組成物。
実施形態18.ゼラチンを含まない、実施形態15に記載の組成物。
実施形態19.約0.50mm〜約0.65mmの厚さのフィルムとして流延されたとき、70%より大きい透明度を有する、実施形態15に記載のシェル組成物。
実施形態20.シェルが実施形態15に記載の組成物から作製され、充填材料が医薬品、栄養補助剤、又は食品剤である、軟ゲルカプセルシステム。
本発明は以下の実施例でさらに述べられるが、実施例は例証を目的とするものであり、決して本実験の範囲を限定するものではない。
実施例1
高度に抑制された澱粉充填剤の調製
試料1〜12の抑制条件を表1に示す。実施例12のワクシー米澱粉充填剤の抑制の詳細を以下に述べる。3000mLの水道水中の、2キログラムのワクシー米澱粉からスラリーを調整した。そのスラリーに、澱粉の重量を基礎に、99:1のトリメタ燐酸ナトリウム(STMP,食品グレード、Chemische Fabrik Budenheim社) とトリポリ燐酸ナトリウム(STPP、食品グレード、Chemische Fabrik Budenheim社)との混合物を12%加えて3時間反応させた。そのスラリーを中和し、濾過し、洗浄して、未結合燐酸塩を除去し、空気乾燥した。
実施例2
充填剤抑制の解析
澱粉充填剤の抑制の程度を決定するために、膨潤における百分率変化を測定した。堀場製作所製LA−900レーザー散乱粒子径分布測定器を用いて、未加熱調理のその充填剤スラリーを測定した。抑制された充填剤は、脱イオン水中で95〜100℃で30分加熱調理し、膨潤された粒子を同堀場LA−900レーザー散乱粒子径分布測定器で測定した。充填剤顆粒の膨潤百分率を表1に示す。
澱粉抑制の程度を表すために、水中の充填剤試料の粘度も測定した。抑制された澱粉充填剤の静的剪断粘度を、クェット配置(Couvette geometry)、速度掃引1秒当たり1〜100、温度22.5℃でRheometrics RFSIIを用いて測定した。水浴中で95〜100℃で30分間、脱イオン水中の乾燥充填剤の固形分10%スラリーを加熱調理し、充填剤試料を調製した。クェットに充填する前に、加熱調理したスラリーを22.5℃で前処理し、予め完全に混合した。試料はデータ収集の前に予め15秒間剪断した。粘度は100ラジアンで記録した。充填剤スラリーの粘度を表1に示す。
結合燐含有量を決定するために、10.00gの抑制された充填剤と600mLの5%EDTA(Sigma―Aldrich社、 St. Louis、ミズーリ州)溶液の混合物を、磁気式混合器を使用して5分間混合した。この方法は、STMP試薬とSTPP試薬を使用して澱粉を架橋した時のみ、抑制の程度を決定するために使用した。この混合物をブフナー漏斗と11cmワットマンNo.1濾紙を使用して濾過した。澱粉ケーキがひび割れる前に、それぞれ200mLの純水を4回連続して澱粉ケーキ上に掛けた。ブフナー漏斗の側面も純水で洗い流した。試料の加水分解を行うために、1.00gの澱粉ケーキと25mLの4N塩酸の混合物、並びに3〜4個の沸騰石を、蓋をした三角フラスコ中で混合し、7分間沸騰させて加熱した。その混合物を室温まで冷却し、次に250mL容量フラスコに移した。三角フラスコを蒸留水で数回洗浄し、同容量のフラスコに移し、250mLのマークに達するようにした。10mLの使い捨て注射器で、容量フラスコ中の溶液10mLを取り出した。 次に、13mm、0.2μmのGelmanイオンクロマトグラフィー・アクロディスクシリンジフィルターを注射器の端部に取り付けた。溶液を濾過し、集めた濾液を、製造者の推奨に従い標準化したICP−AE分光器(Perkin―Elmer Optima 3000 DV)で解析した。結果は次のようにして結合燐%に変換した。
結合燐%=[ppm燐×希釈係数(0.25L)×100]/無水試料重量mg
表1は、上記方法を使用した結合燐百分率の一覧である。
Figure 2008127567
a)(加熱調理後の平均顆粒サイズ)/(加熱調理前の平均顆粒サイズ)から計算で求めた百分率
b)National Starch and Chemnial社、ニュウジャージー州
c)MELOJEL(登録商標)澱粉、National Starch and Chemnial社、ニュウジャージー州
d)2つの試料に基づいた加熱調理前の、スラリー中の平均顆粒又は膨潤顆粒のサイズ
e)2つの試料に基づいた加熱調理後の、スラリー中の平均顆粒又は膨潤顆粒のサイズ
実施例3
ゼラチン非含有混合物の配合
実施例(実施例1及び実施例2)の配合と、比較例(比較例1、比較例2、比較例3及び比較例4)の配合を表2に示す。混合物を作製するために、すべての乾燥原料(澱粉、ジェランガム、高度に抑制された澱粉充填剤)を深皿に加え、手で混合した。液体成分(可塑剤、緩衝塩及び水)を予備混合してから、GEフードミキサー(型式No.168949)を使用し速度1〜2で混合しながらゆっくりと上記深皿に加えた。次に、均一な生地を作製するために、その混合物を2分間速度3で混合した。生地を食品密封袋に移した後、Food Saver Sealer Professional IIIを使用して減圧封止した。次にその生地を沸騰水浴中で95〜100℃で3時間加熱調理し、均一な溶融物を確保するために少なくとも30分毎に手でこねた。
Figure 2008127567
1)表1からの試料12
2)表1からの試料7
3)FMC、Avicel FH−F20JP
4)Spectrum Chemical
5)Degussa、Aerosil 300
6)National Starch and Chemical社、ニュウジャージー州
7)Spectrum Chemical、カリフォルニア州
8)CP Kelco,イリノイ州
9)EMD Chemical社、ニュウジャージー州
実施例4
フィルムの調製
実施例3の配合の各加熱調理溶融物を予熱したステンレス鋼板(60〜105℃)上に別々に注いだ。1〜2mmの隙間のある予熱(95℃)したステンレス鋼棒を使用し、その溶融物を板上に引き下ろして、フィルムを流延した。次に、流延2分後に湿潤フィルム試料を切り取った。
実施例5
充填カプセルの調製
卓上型手動カプセルプレス機(型式2B、National Starch and Chemical社)を使用し、実施例4のそれぞれのフィルムについて軟カプセルを作製した。植物油を詰物例として使用した。まず、湿潤フィルムを小さな穴のある金属金型の底片上に設置し、真空を使用してフィルムを穴の表面に一致させた。次に植物油を加え、穴を満たした。別の湿潤フィルムをその上に置き、金属金型の上片を使用し底部金属金型に対しプレスした。空気圧140psi、金型温度55℃で、手動プレスを使用した。次にカプセルを成型し、プレス機から取り出した。
実施例6
フィルム透過度測定
フィルムの透過度は、特注の光透過装置を用いて測定した。この装置は、レーザー光源、フィルム固定器、開口、検出器を備える。レーザー光源は波長650nmのレーザーダイオードである。厚さ0.50 mmから0.65 mmの乾燥フィルムの試料を、レーザー光源から検出器に届く迷光と反射光を除去する開口を備えたホルダーに保持した。第二開口は、通過して検出器に至る光の立体角を絞り込む。検出器は、シリコン光ダイオード(太陽電池)であった。サンプルと検出器の距離は80mmである。検出器からの電圧信号は、Fluke45デジタルマルチメータで測定した。測定時の迷光と周囲光を最小にするために、レーザー、試料、検出器の全光学ユニットを密閉した。フィルム透過度は入射光に対する透過光の強度比として測定した。5回以上の測定に基づいた、前記配合の平均フィルム透過度(%)を表3に示す。
実施例7
カプセル破裂強度測定
カプセルの破裂強度は、Texture Technologies社製テクスチャーアナライザーTZ−XT2で測定した。カプセルをそのテクスチャーアナライザーの平らな台に置き、探針を5mm/分で降ろしカプセルに衝撃を与えた。前記配合より作製したカプセルを破裂させるのに必要な力を表3に示す。
Figure 2008127567
z)Pulp and Paper:Vol.1 J.P.Casey、Interscience Publishiers, New York、1952、p474
当業者には明らかなように、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、本発明を改善及び変化させることは数多くできる。ここに記載された特定の実施形態は単に例として記載されたものであり、本発明は、添付の特許請求の範囲に記載の用語のみならず、そのような特許請求の範囲が権利を有する均等の全範囲によってのみ限定される。
請求項中では、用語「からなる」とは、微量なもの以外は列挙する要素のみを含むことを示すと意図している。用語「から本質的になる」は、請求の組み合わせに対し本質的な意義のある他の要素を除くことを示すと意図している。用語「を含む」は、次に記載の要素を含むが、他の要素を排除しないことを示すと意図している。

Claims (6)

  1. a)95〜100℃で30分加熱調理した後の膨潤が約150%未満である、少なくとも1種の高度に抑制された澱粉充填剤、
    b)少なくとも1種の母剤澱粉、及び
    c)少なくとも1種の可塑剤
    を含む組成物であって、該組成物が、約0.50mm〜約0.65mmの厚さのフィルムとして流延されたときに、50%より大きい透明度を有する、組成物。
  2. さらにガム又はヒドロコロイドを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物がゼラチンを含まない、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. a)95〜100℃で30分加熱調理した後の膨潤が約150%未満である、高度に抑制されたワクシー米澱粉充填剤、
    b)ヒドロキシプロピル化澱粉、及び
    c)可塑剤
    を含む軟カプセルシェル組成物であって、該組成物が、約0.50mm〜約0.65mmの厚さのフィルムとして流延されたとき、50%より大きい透明度を有する、軟カプセルシェル組成物。
  5. さらにガム又はヒドロコロイドを含む、請求項4に記載のシェル組成物。
  6. 前記シェル組成物がゼラチンを含まない、請求項4又は5に記載のシェル組成物。
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