JP2008127145A - エネルギー回生システム - Google Patents

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洋彦 石川
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Abstract

【課題】荷役装置等のように加圧された液体で作動されるシリンダの作動流体のエネルギーを従来に比較して効率良く電力に回生することができるエネルギー回生システムを提供する。
【解決手段】加圧された液体をノズル22から噴射して、噴射された液体のエネルギーを電力に回生するエネルギー回生システムであって、ノズル22から噴射された液体のエネルギーにより開放空間で回転される羽根車と、羽根車の回転により駆動される発電機とを備える。ノズル22は、ボディ32に対して相対移動可能なニードル33を備え、ニードル33の軸方向への相対移動により噴射流量を調整可能に構成されている。ノズル22はオリフィス36を備えており、ニードル33は先端側ほど細くなるテーパ部33cを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、エネルギー回生システムに係り、詳しくは荷役装置等のように加圧された液体で作動されるシリンダの作動流体のエネルギーを回生して電力に変換するエネルギー回生システムに関する。
バッテリを電源としたフォークリフト等のバッテリ式産業車両においては、荷役部材を昇降作動させるリフトシリンダからの戻り油により駆動される油圧モータを使用して発電機を駆動し、バッテリの回生を行わせるものがある(例えば、特許文献1等参照。)。特許文献1では、フォーク等の荷役部材(荷役用アタッチメント)の下降速度を荷の有無及び荷の重量の違いによらず所定速度にすることを可能にするとともに、所定の負荷以上では回生電力を得ることが可能に構成されている。
特開平11−165995号公報
ところが、戻り油により駆動される油圧モータを使用して発電機を駆動する構成では、油圧モータが設けられた箇所を戻り油が移動している間、即ち、リフトシリンダの下降動作の間だけ発電機のロータが回転されて発電が行われる。そして、油圧モータで発電機を回転する構成のため、油圧モータは気体に比較して粘性の大きな作動油内で駆動部が移動(回転)するため、周囲の作動油にエネルギーが吸収され、その分、作動油のエネルギーを発電機の回転エネルギーに変換するのにロスが生じる。また、荷の重量が重い場合はバッテリに供給される充電電流が充電に適した電流量より大きな値で充電される状態となる場合があり、バッテリの寿命が短くなるという問題もある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、荷役装置等のように加圧された液体で作動されるシリンダの作動流体のエネルギーを従来に比較して効率良く電力に回生することができるエネルギー回生システムを提供することにある。
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、加圧された液体をノズルから噴射して、噴射された液体のエネルギーを電力に回生するエネルギー回生システムである。そして、前記ノズルから噴射された液体のエネルギーにより開放空間で回転される羽根車と、前記羽根車の回転により駆動される発電機とを備えるとともに、前記ノズルは、ボディと前記ボディに対して相対移動可能なニードルを備え、前記ニードルの軸方向への相対移動により噴射流量を調整可能に構成されている。
この発明では、加圧された液体をノズルから噴射して、噴射された液体のエネルギーを電力に回生する。具体的には、ノズルから噴射された液体が開放空間で羽根車の羽根に衝突する。羽根に衝突した液体のエネルギーにより、羽根車が回転されるとともに発電機のロータが回転されて発電が行われる。羽根車が回転する際に周囲に存在する気体(空気)の粘性は液体の粘性に比較して大幅に(2桁以上)小さいため、羽根車の回転エネルギーが周囲の気体の運動エネルギーに変換されてロスする割合が少なくなり、従来より効率良く発電することができる。また、ノズルから加圧された液体の噴出が終了した後も、羽根車及び発電機のロータの慣性により、羽根車及び発電機のロータの回転が継続されて発電が継続される。また、ノズルに装備されたニードルのボディに対する相対位置を変更することにより、噴射流量を適正な量に調整することが可能になる。したがって、例えば、荷役部材を昇降させるためのリフトシリンダを備えた荷役装置に適用して、リフトシリンダのボトム室内の加圧された液体をタンクに戻す際にそのエネルギーを有効に回生することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ノズルは、前記ボディに対して前記ニードルが移動可能に構成され、前記加圧された液体の圧力に応じて前記ニードルの位置が変更されて噴射流量が制御される。この発明では、ニードルを移動させてニードルとボディとの位置関係を変更するため、ボディを移動させる構成に比較して構造が簡単になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ニードルは、前記加圧された液体の圧力がニードルの移動方向及び前記移動方向の反対側からも作用する状態に設けられるとともに、外部からの操作力により軸方向に移動可能に構成されている。
ニードルは加圧された液体内で移動されるため、加圧液体の圧力がニードルに対してその移動方向の一方からのみ作用する構成の場合は、加圧液体の圧力が大きな場合にニードルを加圧液体が存在する側に移動させるのに大きな力が必要になる。しかし、この発明では、ニードルは、加圧液体の圧力がニードルの移動方向及び移動方向の反対側から作用するため、ニードルを移動させるのに必要な力が小さくてすむ。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、
前記ノズルはオリフィスを備えており、前記ニードルは少なくとも先端側に、先端側ほど細くなるテーパ部を備えるとともに、前記テーパ部の前記オリフィスに対する位置関係により前記液体の噴射流量が調整される。この発明では、噴射流量の調整が容易になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記ノズルは、前記ニードル又は前記ボディ側に整流部が設けられている。この発明では、整流部が存在するため、整流部の作用により整流された後、流体がノズルから噴射される。そのため、整流部が存在しない構成に比較して、ノズルから噴射される流体の噴射方向が安定する。その結果、発電が効率良く行われる。
本発明によれば、荷役装置等のように加圧された液体で作動されるシリンダの作動流体のエネルギーを従来に比較して効率良く電力に回生することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をバッテリ式フォークリフトに具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、荷役部材としてのフォーク11を昇降させるリフトシリンダ12は管路13を介してリフト用制御弁14に接続されている。リフト用制御弁14には直動式のスプール弁が使用されている。リフト用制御弁14には手動操作の三位置切換弁が使用され、フォーク11の昇降及び停止を操作するリフトレバー15の上昇、中立及び下降操作位置に対応してa,b,cの3つの状態に切換可能となっている。
リフトシリンダ12のボトム室12aに作動油タンク16内の作動油を供給する液圧ポンプとしての油圧ポンプ17は、バッテリ(二次電池)Eを電源とする駆動手段としてのモータ18により駆動される。作動油タンク16は、液圧ポンプ(油圧ポンプ17)により加圧される液体(作動油)を貯留するタンクとして機能する。
油圧ポンプ17は作動油供給用管路19を介してリフト用制御弁14のポートPに接続されている。リフト用制御弁14はポートTにおいて戻り管路20に、ポートAにおいて管路13にそれぞれ接続されている。管路13はリフトシリンダ12のボトム室12aに接続されている。戻り管路20はリフト用制御弁14を介して作動油を作動油タンク16の上方に導き、リフト用制御弁14の下降操作時にリフトシリンダ12のボトム室12a内の圧油(加圧された作動油)を作動油タンク16に還流する役割を果たす。
リフト用制御弁14はリフトレバー15の上昇操作に基づいてa位置に配置され、a位置において作動油供給用管路19と管路13とを連通させてリフトシリンダ12を伸長させる。リフト用制御弁14はリフトレバー15の下降操作に基づいてc位置に配置され、c位置において管路13と戻り管路20とを連通させてリフトシリンダ12を収縮させる。また、リフト用制御弁14はリフトレバー15の中立操作に基づいてb位置に配置され、管路13と作動油供給用管路19及び戻り管路20との連通を遮断し、リフトシリンダ12内の作動油の移動を防止して、これを伸縮させることなく保持するようになっている。即ち、リフト用制御弁14は、リフトシリンダ12と油圧ポンプ17との間に介装され、位置切り換えによりリフトシリンダ12を伸縮させる。
戻り管路20は、戻り油(圧油)を作動油タンク16へ直接戻すのではなく、作動油タンク16の上方に配置された羽根車21に噴射する。そして、羽根車21に衝突した後の作動油が作動油タンク16に回収される。戻り管路20の戻り油噴射側にはノズル22が連結されており、戻り油はノズル22から羽根車21に向けて噴射される。羽根車21は、ノズル22から噴射された液体のエネルギーにより開放空間で回転される。羽根車21には発電機23が連結されている。発電機23は羽根車21の回転により駆動されてバッテリEの電力回生を行うようになっている。発電機23の端子は、発電機23で発電された電力を蓄える蓄電手段に、制御装置24を介して接続されている。この実施形態ではバッテリEが蓄電手段として使用されている。バッテリEには、例えば、鉛畜電池が使用されている。
制御装置24は、発電機23で発電された交流を直流に変換するとともに、図示しない電圧センサにより発電機23の起電力を検出し、その値がバッテリEの電圧より大きいときに、発電機23の端子をバッテリEに電気的に接続した状態に切り換えるように構成されている。
図2及び図3(a)に示すように、作動油タンク16の上側にはケース(ハウジング)25が設けられている。ケース25は、垂直に延びる一対の側壁25aの上端間に半円筒状の天井部25bが連続して設けられた状態に形成されるとともに、正面と背面が壁で覆われ、底部は開放されている。発電機23は、ケース25の背面側の壁に取り付けられている。発電機23は、回転軸26が水平に延びるとともに先端側がケース25内に突出する状態に配置されており、回転軸26の先端に羽根車21が一体回転可能に固定されている。
羽根車21にはペルトン型の羽根車が使用されている。羽根車21を構成する羽根27は、図3(b)に示すように、取り付け部27aの先端(図3(b)の上側)に、凹部27bが2つ並んで設けられるとともに、2つの凹部27bが隣接する部分の先端側に切り欠き部27cを有する形状に形成されている。図3(a),(b)に示すように、羽根車21は、段差を有するように大径部28a及び小径部28bを備えた円板状の本体28と、本体28に対して凹部27bが本体28の外側に突出する状態で、かつ本体28の接線方向にノズル22から噴射される戻り油を凹部27bが受ける状態で所定間隔を置いて固定された複数の羽根27とを備えている。大径部28aには所定間隔でねじ穴が形成されている。羽根27は、前記ねじ穴に対応して孔が形成された円環状の押さえ板29と、大径部28aとの間に取り付け部27aが挟持されるとともに、凸部30で位置決めされた状態で、ボルト31により締め付け固定されている。なお、図3(a)は、下側半分の押さえ板29及びボルト31を省略するとともに、ケースを破断した正面図である。
図3(a)に示すように、ノズル22は、ケース25の下部の所定位置に設けられている。ノズル22は、図3(a)において反時計回り方向に回転する羽根車21を構成する各羽根27が、図3(a)のP1の位置、即ち、凹部27bの開放端面が鉛直方向に延びる位置に達するより若干手前の位置に来た時に、噴射された作動油が凹部27bに衝突する位置に配置されている。
図4(a)に示すように、ノズル22は、ボディ32と、ボディ32に対して相対移動可能なニードル33とを備えている。ボディ32にはニードル33をその軸方向へ移動可能に収容する収容孔34が形成されており、収容孔34は大径部34aと小径部34bとから構成されている。
ニードル33は、収容孔34の大径部34aに沿って摺動可能な大径部33aを備え、大径部33aの前端(ニードル33の先端側)に大径部33aと軸心が一致する小径部33bが一体形成されている。また、小径部33bに連続して先端側ほど細くなるテーパ部33cが一体に形成されている。大径部33aの後端には大径部33aと軸心が一致するとともに収容孔34の小径部34bに沿って摺動可能な操作用軸部33dが一体に形成されている。操作用軸部33dは、小径部33bの径とほぼ同じに形成されている。操作用軸部33dの外周面には環状溝が形成され、環状溝には操作用軸部33dとボディ32との隙間から作動油が洩れるのを防止するシールリング35が収容されている。
ボディ32には、戻り管路20に連通する第1導入路32a及び第2導入路32bが大径部34aと連通するように形成されている。第1導入路32aは、流量調整のためにニードル33の軸方向における位置が変更されても、ニードル33の大径部33aが、常に第1導入路32aの開口部と対応する状態とならないように、即ち第1導入路32aの開口部が全開状態に保持されるように形成されている。また、第2導入路32bは、ニードル33の軸方向における位置が変更されても、ニードル33の大径部33aが第2導入路32bよりボディ32の前側に位置するように、大径部34aの基端寄りに開口するように形成されている。即ち、ニードル33は、作動油の圧力がニードル33の移動方向及び移動方向の反対側からも作用する状態に設けられている。
ボディ32の前端側の収容孔34内にはオリフィス36が固定されている。オリフィス36には先端側ほど縮径となるテーパ孔36aが形成されている。オリフィス36のテーパ孔36aと、ニードル33のテーパ部33cとにより絞り流路37が形成され、絞り流路37の先端が噴射口37aとなっている。また、テーパ孔36aは、先端の径がテーパ部33cの先端の径より大きく、かつニードル33が最前進位置まで移動された状態においてテーパ部33cの周面と嵌合して、絞り流路37が閉鎖されるように形成されている。なお、ボディ32の前端にはオリフィス36の抜け止めを図るため、抜け止め部材32cが螺合されている。
収容孔34の大径部34a内には、上流側から下流側に向かう作動油の整流を図るため、整流部としてのスタビライザー38がオリフィス36より上流側に配置されている。スタビライザー38は、外径が大径部34aと同じで、内径がニードル33のテーパ部33cが挿通可能なリング状に形成されている。そして、図4(b)に示すように、スタビライザー38には、複数の整流溝38aが一定幅、かつ等間隔で放射状に形成されている。
ニードル33は、リフトレバー15の下降操作位置における操作に基づいて移動可能に構成されている。そして、リフトレバー15の下降操作位置における操作量に対応してニードル33が移動され、テーパ部33cのオリフィス36に対する位置関係により噴射口37aから噴射される作動油の流量が調整される。
リフト用制御弁14は従来のリフト用制御弁と異なり、リフトレバー15が中立位置から下降操作位置に操作されると、下降操作位置におけるリフトレバー15の操作位置に拘わらずポートAとポートTとを連通させる流路が全開状態となるようにスプールが形成されている。そして、戻り管路20を流れる作動油の流量はリフトレバー15の操作量に対応して移動されるニードル33の位置により調整されるようになっている。
具体的には、ニードル33の操作用軸部33dは、リフトレバー15とワイヤ又はリンク等の動力伝達部材39を介して連結されている。動力伝達部材39はリフトレバー15が下降操作位置において操作されるときのみ、リフトレバー15の動きが動力伝達部材39に伝達され、リフトレバー15の操作量に対応してニードル33が移動されるようになっている。例えば、図5に示すように、動力伝達部材39を構成するリンクに長孔39aが形成され、リフトレバー15には長孔39aを介して動力伝達部材39に係合される凸部15aが形成されている。
リフトレバー15及び動力伝達部材39は、リフトレバー15が上昇操作位置U、上昇操作位置U及び中立操作位置Nの間、中立操作位置Nから下降開始操作位置Dの間でそれぞれ操作される状態においては、凸部15aは長孔39a内を移動してリフトレバー15は動力伝達部材39と独立して移動するように、位置関係が設定されている。そして、リフトレバー15が図5に実線で示す下降開始操作位置Dで操作される状態において、凸部15aが長孔39aの端部において動力伝達部材39と係合してリフトレバー15と共に動力伝達部材39が移動可能になっている。なお、ニードル33はばね40により閉鎖側に付勢されており、リフトレバー15はばね40の付勢力に抗して動力伝達部材39を介してニードル33を開放側へ移動させる。そして、動力伝達部材39は、従来のフォークリフトにおけるリフトレバー15の下降操作位置における操作量に対応した下降速度でフォーク11が下降される作動油の流量となるように、ニードル33の移動量を設定可能に構成されている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
リフトレバー15を上昇操作すると、リフト用スプールがa位置に配置され、油圧ポンプ17から吐出される作動油が作動油供給用管路19、管路13を介してリフトシリンダ12のボトム室12aに供給され、リフトシリンダ12が伸長してフォーク11が上昇する。リフトレバー15を下降操作すると、リフト用スプールがc位置に配置され、管路13が戻り管路20に連通されてボトム室12aの作動油が作動油タンク16へと戻される。そして、リフトシリンダ12が収縮してフォーク11が下降する。リフトレバー15の中立操作に基づいてリフト用スプールがb位置に配置され、管路13は作動油供給用管路19及び戻り管路20のいずれに対しても連通が遮断される。その結果、リフトシリンダ12内の作動油の移動が防止され、フォーク11が所望の位置に保持される。
フォーク11の下降時、ボトム室12aから排出された作動油はリフト用制御弁14を介して戻り管路20に導かれ、ノズル22からケース25内に配置された羽根車21に向けて噴射される。ノズル22から噴射された作動油は、図3(a)のP1の位置にある羽根27の凹部27bに衝突して油圧エネルギーを羽根車21の回転エネルギーに変換する。羽根27に衝突した作動油は、羽根27が図3(a)のQの位置、即ち、凹部27bの開放端面が鉛直方向に延びる位置より反時計回り方向に若干回転された位置に移動したときに下方へ排出されて、作動油タンク16内に落下する。そして、フォーク11の下降が継続される間、ノズル22から噴射される作動油により羽根車21への回転エネルギーの供給が継続される。発電機23のロータは回転軸26を介して羽根車21に連結されているため、羽根車21と共に回転され、発電機23は羽根車21の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電を行う。
リフトレバー15が下降操作位置に移動されない状態、即ち上昇操作位置や中立操作位置の間で操作されている間は、ノズル22のニードル33が閉鎖位置に保持される。そして、リフトレバー15が下降操作位置に操作されると、ニードル33がリフトレバー15の下降操作位置における操作量に対応して動力伝達部材39を介して軸方向に移動される。そして、閉鎖位置からの後退移動量が大きくなるにしたがって噴射口37aから噴射される作動油の流量が増大する。ニードル33が最大流量位置に配置された状態では、リフトシリンダ12のボトム室12aの作動油がニードル33を経ずに直接作動油タンク16に戻される従来のリフトシリンダと同様な時間で、フォーク11が最上昇位置から最下降位置まで下降する。
戻り管路20から第1導入路32aを経てノズル22に導入された作動油は、収容孔34の内周面とニードル33の小径部33b及びテーパ部33cとの間の流路を経た後、スタビライザー38の整流溝38aの作用で整流された後、絞り流路37に沿って移動して噴射口37aから噴射される。そして、噴射された作動油が羽根車21の羽根27に衝突して、作動油の運動エネルギーによって羽根車21が回転される。
羽根車21は周囲に作動油が存在する状態ではなく、空気中で回転するため作動油のように大きな粘性を有する媒体中で回転する場合と異なり、ノズル22から作動油の噴射が中止されても、羽根車21は発電機23のロータと共に慣性で回転を継続する。例えば、フォーク11の下降時間が6秒程度に対して羽根車21の回転継続時間は30〜60秒程度となった。
発電機23で発生した電力はバッテリEに回生される。発電機23で発生した誘導起電力の電圧がバッテリEの電圧より高ければ、電力をバッテリEに回生できる。制御装置24は図示しない電圧センサにより起電力を検出し、その値がバッテリEの電圧より大きいときに、発電機23の端子をバッテリEに電気的に接続した状態に切り換える。その結果、発電機23で発電された電力は、交流が直流に変換された後、バッテリEに回生される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)加圧された液体をノズル22から噴射して、噴射された液体のエネルギーを電力に回生するエネルギー回生システムであって、ノズル22から噴射された液体のエネルギーにより開放空間で回転される羽根車21と、羽根車21の回転により駆動される発電機23とを備えている。したがって、羽根車21が回転する際に周囲に存在する気体(空気)の粘性は液体の粘性に比較して大幅に(2桁以上)小さいため、羽根車21の回転エネルギーが周囲の気体の運動エネルギーに変換されてロスする割合が少なくなり、従来より効率良く発電することができる。
(2)羽根車21は空気中で回転される構成のため、羽根車21の径は油圧モータを使用する場合より大きくすることが容易になる。さらに、油圧モータを使用する構成で、フォーク11の下降動作終了後も発電機のロータの回転を継続させるには、クラッチを用いて油圧モータの油圧による回転部と、発電機の回転部とを切り離して回転可能にする構成が必要になるが、羽根車21を空気中で回転させるためクラッチが不要になる。また、作動油の噴射が終了した後も羽根車21及び発電機23のロータの慣性により、回転が継続されて発電が継続されるため、発電された電力をバッテリEに対して適正な電流値の状態で作動油の噴射時間(フォーク11の下降時間)より長い時間充電することが可能になる。
(3)ノズル22は、ボディ32に対して相対移動可能なニードル33を備え、ニードル33の軸方向への相対移動により噴射流量を調整可能に構成されている。したがって、
ノズル22に装備されたニードル33のボディ32に対する相対位置を変更することにより、噴射流量を適正な量に調整することが可能になり、リフトシリンダ12のボトム室12a内の加圧された液体を作動油タンク16に戻す際にそのエネルギーを有効に回生することができる。
(4)ノズル22は、ボディ32が所定位置に固定され、ニードル33が移動可能に構成され、ニードル33の位置が変更されて噴射流量が制御される。したがって、ボディ32を移動させてニードル33とボディ32との位置関係を変更する構成に比較して構造が簡単になる。
(5)ニードル33は加圧された作動油内で移動されるため、作動油の圧力がニードル33に対してその移動方向の一方からのみ作用する構成の場合は、作動油の圧力が大きな場合にニードル33を加圧液体が存在する側に移動させるのに大きな力が必要になる。しかし、ニードル33は、加圧された作動油の圧力がニードル33の移動方向及び前記移動方向の反対側からも作用する状態に設けられるとともに、外部からの操作力により軸方向に移動可能に構成されているため、ニードル33を移動させるのに必要な力が小さくてすむ。
(6)ノズル22はオリフィス36を備えており、ニードル33は少なくとも先端側に、先端側ほど細くなるテーパ部33cを備えるとともに、テーパ部33cのオリフィス36に対する位置関係により作動油の流量が調整される。したがって、流量の調整が容易になる。
(7)ノズル22には、整流溝38aを備えたスタビライザー38が設けられており、整流溝38aの作用により整流された後、作動油がノズル22から噴射される。したがって、整流溝38aが存在しない構成に比較して、ノズル22から噴射される流体の噴射方向が安定する。その結果、ノズル22から噴射された作動油が羽根車21の羽根27に安定して衝突し、発電が効率良く行われる。
(8)作動油はノズル22の絞り流路37をテーパ部33cに沿って流れて噴射口37aから噴射される。したがって、絞り流路37を備えない構成に比較して、ノズル22から噴射される作動油の噴射方向が安定し、発電がより効率良く行われる。
(9)ノズル22は、噴射口37aからニードル33のテーパ部33cが突出するように構成されているため、噴射口37aから噴射された作動油がテーパ部33cに沿って移動しつつニードル33から離れる。その結果、作動油の噴射方向がより安定し、発電がより効率良く行われる。
(10)リフト用制御弁14は、リフトレバー15が中立位置から下降操作位置に操作されると、下降操作位置におけるリフトレバー15の操作位置に拘わらずポートAとポートTとを連通させる流路が全開状態となるようにスプールが形成されている。そして、戻り管路20を流れる作動油の流量はリフトレバー15の操作量に対応して移動されるニードル33の位置により調整されるようになっている。したがって、オペレータが従来のフォークリフトと同様にリフトレバー15を操作するだけで、ノズル22から噴射される作動油の量が変化して、フォーク11の下降速度が変更される構成が簡単になる。
(11)ニードル33は、リフトレバー15が下降操作位置において、従来のフォークリフトにおけるリフトレバー15と同様に手動操作されると、リフトレバー15の作動に連動して動力伝達部材39を介して移動され、かつ移動量がフォーク11の下降速度をリフトレバー15の操作量に対応した速度とするように移動される。したがって、オペレータが従来のフォークリフトと同様にリフトレバー15を操作しても、違和感なくフォーク11が下降される。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図6(a),(b)にしたがって説明する。なお、この第2の実施形態は、ニードル33を移動させる構成と、整流部の構成が前記第1の実施形態と異なり、その他の構成は第1の実施形態と基本的に同様であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
この実施形態では、ニードル33を移動させる構成は、操作用軸部33dが動力伝達部材39を介してリフトレバー15と連結するのではなく、駆動手段としてのモータにより駆動されるカムを利用して移動させる。図6(a)に示すように、操作用軸部33dのボディ32からの突出側端部には、ばね座41が固定されている。ばね座41は操作用軸部33dに形成された雄ねじ部(図示せず)に螺合されて固定されている。ばね座41とボディ32の後端との間には、ニードル33を開放側に付勢する圧縮ばね42が介在されている。
また、ばね座41にはカムフォロア43を支持する支持部44が一体に形成され、カムフォロア43は支持部44に支軸45を介して回動可能に支持されている。ボディ32が固定される図示しない支持フレームには、正逆回転可能なモータ46が固定されている。モータ46の出力軸46aにはカム47が固着されている。カム47は周面にカム面47aを有する。モータ46は制御装置24により制御される。
制御装置24は、リフトレバー15が下降操作位置に配置された状態におけるリフトレバー15の操作位置と、作動油の圧力とに基づいて、ノズル22からの作動油の噴射量が予め設定された量になる位置にニードル33が移動されるように絞り流路37を制御する。リフトレバー15の操作位置は、リフトレバー15の傾動量を検出するセンサ(例えば、ポテンショメータ)の検出信号により検出される。作動油の圧力はボトム室12a内の作動油の圧力を圧力センサにより検出することで検出される。制御装置24に装備されたメモリには、リフトレバー15の操作位置及び作動油の圧力と、ニードル33の適正位置との関係がマップあるいは関係式として記憶されている。そして、制御装置24はニードル33が適正位置となるようにモータ46を制御する。また、モータ46にはロータリエンコーダが設けられ、制御装置24はロータリエンコーダの出力信号によりカム47の位置を演算するとともに、カム47の位置がニードル33の適正位置と対応する位置になるようにモータ46のフィードバック制御を行う。
また、整流部としてスタビライザー38を設ける代わりに、ニードル33に整流部50が一体に形成されている。整流部50は、大径部33aと同じ径に形成された部分の後端に円錐台状の部分が連続し、前端に先端側ほど縮径となり、かつ内側に向かって凹の曲面となる形状に形成されている。また、図6(b)に示すように、整流部50は、複数の整流溝50aを備えており、整流溝50aは一定幅、かつ等間隔で放射状に形成されている。整流部50は、小径部33bの前側寄りに形成されている。整流部50は、流量調整のためにニードル33の軸方向における位置が変更されても、整流部50の後側と大径部33aの前端との間の領域が、常に第1導入路32aの開口部と対応する状態となる位置に形成されている。
したがって、この実施形態によれば、第1の実施形態における(1)〜(6),(8)〜(10)と同様の効果の他に次の効果を得ることができる。
(12)ニードル33がリフトレバー15と動力伝達部材39を介して連結されずに、手動操作のリフトレバー15と独立して制御装置24により制御される駆動手段により駆動されるカム47を介して駆動される。したがって、ニードル33の位置調整の自由度が高くなる。
(13)制御装置24は、作動油の圧力及びリフトレバー15の操作位置に基づいてニードル33の適正位置を調整する。ニードル33の適正位置を作動油の圧力を考慮せずにリフトレバー15の操作位置に基づいて調整する構成では、作動油の圧力が小さなときに噴射量をあまり小さくすると、ノズル22から噴射される作動油のエネルギーにより駆動される発電機23の起電力の値がバッテリEの電圧より小さくなる。その結果、発電された電力をバッテリEに充電できない状態になり易くなる。しかし、作動油の圧力が小さな場合、噴射量が多くなる位置にニードル33の位置を調整すれば、バッテリEに充電できる起電力で発電可能になる場合があり、効率よくエネルギーの回生を行うことができる。
(14)カム47を駆動する駆動手段として回転駆動されるモータ46が使用されるとともに、その出力軸46aにカム47が固定されている。したがって、駆動手段としてリニアアクチュエータを使用して直動されるカムを使用した場合に比較して、小型化が容易になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ ニードル33をリフトレバー15と動力伝達部材39を介して連結されずに、手動操作のリフトレバー15と独立して制御装置24により制御される駆動手段で駆動する構成として、ニードル33をリニアアクチュエータで直接駆動する構成としたり、ソレノイドを使用して操作用軸部33dに駆動力を作用させる構成としたりしてもよい。これらの場合もニードル33の位置調整の自由度が高くなる。
○ ボディ32に対してニードル33を収容孔34に沿って摺動可能に配設して、リフトレバー15と動力伝達部材39を介して手動操作で駆動したり、駆動手段でニードル33を軸方向に移動したりする構成において、大径部33aの両側に作動油の圧力が作用する構成にしなくてもよい。例えば、第2導入路32bを省略したり、操作用軸部33dと大径部33aとを同じ径にしたりしてもよい。
○ ボディ32に対してニードル33を軸方向に移動させる構成は、ニードル33を収容孔34に沿って摺動可能に配設して、リフトレバー15と動力伝達部材39を介して手動操作で駆動したり、駆動手段で駆動したりする構成に限らない。例えば、図7に示すように、ニードル33の大径部33aより後側に大径部33aより大径の雄ねじ部51を形成し、ニードル33をボディ32に螺合した状態で支持する。また、ニードル33の雄ねじ部51より後側にギヤ部52を形成する。そして、ギヤ部52と噛み合うギヤ53をモータ54で回転させてニードル33を回転させることにより、軸方向に移動させる構成とする。この場合、大径部33aの両側に作動油の圧力が作用する構成にしなくても、ニードル33を移動させるのに必要な力はそれほど大きくなくてもよいため、大径部33aに後側から作動油の圧力を作用させる構成としなくてもよい。もちろん、第1及び第2の実施形態のように大径部33aの両側に作動油の圧力が作用する構成にしてもよい。例えば、大径部33aと雄ねじ部51との間に小径部を設け、小径部の周りに作動油を導入する構成にする。
○ オペレータが操作するリフトレバー15が、リフト用制御弁14のスプールを作動させてフォーク11の昇降を行う構成に代えて、リフト用制御弁14を電磁制御弁で構成するとともに、リフトレバー15に代えて、上昇指示、下降指示、中立指示を行う役割を果たす操作レバーあるいは操作つまみを設ける。また、ニードル33を制御装置24からの指令により制御されるモータあるいはリニアアクチュエータ等の駆動手段により駆動される構成とする。そして、操作レバーあるいは操作つまみの操作位置をセンサで検出し、その操作位置に基づいて制御装置24が駆動手段を介してニードル33を適正位置に移動させるようにしてもよい。この場合、作動油の圧力も位置調整の要素に含めれば、ニードル33をより適正な位置に移動させることができる。
○ カム47は円板状に形成されるとともに、偏心位置でモータ46の出力軸46aに固着されてもよい。また、カムは直動カムであってもよい。
○ ノズル22からの作動油の噴射流量を調整可能にする構成は、ボディ32に対して相対移動可能なニードル33を備え、ニードル33の軸方向への相対移動によるものであればよく、ニードル33を移動させる構成に代えて、ニードル33を固定してボディ32側を移動させる構成としてもよい。しかし、ニードル33を移動させる構成の方が構造を簡単にし易い。
○ 第1導入路32aは、流量調整のためにニードル33の軸方向における位置が変更された際、ニードル33の大径部33aの一部が第1導入路32aの開口部と対応する状態となるように形成されてもよい。
○ ボディ32の収容孔34の大径部34aと、ニードル33の大径部33aより前側の部分との間の流路に作動油を導入する第1導入路32aは、大径部34aと直交する方向から作動油を供給するように1個設けられる構成に限らない。例えば、図8に示すように、有底筒状のホルダ55の底部付近に形成された支持孔55aにボディ32を嵌挿支持する。ボディ32の外周面にはホルダ55の流路55bと連通する環状凹部56を形成し、環状凹部56と大径部34aとを連通する複数の第1導入路57を周方向に等間隔で形成する。
○ ボディ32の収容孔34の大径部34aと、ニードル33の大径部33aより前側の部分との間の流路に作動油を導入する導入路をニードル33に設けてもよい。ニードル33を固定してボディ32を移動させる構成の場合は、ニードル33に前記導入路を設ける方が簡単な構造になる。
○ ニードル33は、小径部33bを無くしてテーパ部33cが直接、大径部33aに連続する形状としてもよい。
○ ニードル33に一体に形成する整流部50は、第2の実施形態の形状に限らない。例えば、図9(a)に示すように、整流溝50aの形状をV字状としたり、図9(b)に示すように、整流溝50aに代えて複数の孔50bを整流部50に形成したりしてもよい。孔50bの形状や数は図示のものに限らない。また、整流部50をニードル33と別に形成した後、ニードル33に固着するようにしてもよい。
○ スタビライザー38及び整流部50の両方を設けてもよい。
○ スタビライザー38及び整流部50を省略してもよい。しかし、スタビライザー38又は整流部50を設けた方が噴射口37aから噴射される作動油の噴射方向が安定するため好ましい。
○ ノズル22の配置位置は、作動油を羽根車21の接線方向に向けて噴射可能な位置であればよい。しかし、羽根27に衝突した後の作動油が他の羽根27に掛からずに作動油タンク16に落下させるには、図3(a)における左側の側壁25aあるいは左側の天井部25bに設ける必要がある。
○ 羽根車21及び発電機23と一体回転可能なフライホイールを設けてもよい。フライホイールは、羽根車21に設けても、発電機23のロータに設けても、回転軸26に設けてもよい。フライホイールを設けることにより、回転部の慣性モーメントを容易に増加させることができる。そのため、フライホイールの重量や径を選定することにより、作動油の噴射終了後の発電継続時間を調整することが容易になる。
○ フライホイールを、クラッチを介して回転軸26と一体回転可能に構成し、かつ回転軸26の回転速度が予め設定された所定回転速度に達するまでは、切り離した状態に保持し、所定回転速度以上に達した時点でクラッチを接続可能に構成してもよい。フライホイールが常に回転軸26と一体回転可能な構成では、作動油の圧力によって、静止状態から回転軸26の回転速度がバッテリEへの充電可能な電力を発電可能な状態に達するまでに時間がかかる場合がある。しかし、回転軸26の回転速度が所定回転速度以上に達した状態で、クラッチを接続してフライホイールを回転軸26と一体回転させることにより、早い段階から充電が可能になる。
○ 羽根車21は、戻り管路20から噴射された液体が衝突することにより液体のエネルギーを羽根車の回転運動エネルギーに変換することができるものであればよく、ペルトン型に限らず、例えば、ターゴ型の羽根車を使用してもよい。
○ 羽根車21に噴射されて羽根27から落下する作動油、あるいは羽根27から遠心力によって飛ばされてケース25の側壁25a及び天井部25bを伝って移動する作動油が直接作動油タンク16に落下する構成、即ち、ケース25の底部が開放されるとともに、作動油タンク16の上部が開放された構成に限らない。例えば、ケース25が底部を有し、底部に溜まった作動油を配管で作動油タンク16に導く構成としてもよい。
○ リフトシリンダ12を作動油ではなく他の液体、例えば、水あるいは水を主体とした液体で作動する構成としてもよい。
○ バッテリEは、鉛蓄電池に限らず、例えば、ニッケル水素蓄電池やリチウムイオンバッテリ等他の二次電池であってもよい。
○ 発電機23で発電された電力を蓄える蓄電手段は、バッテリ(二次電池)に限らず、例えば、キャパシタを使用してもよい。また、キャパシタに充電した後、バッテリEに再充電するようにしてもよい。キャパシタに充電する場合は、キャパシタの容量を超えない範囲では、大きな電流値で充電しても差し支えないため、発電機23で発電された電力を直接バッテリEに充電する場合に比較して、発電条件の自由度が増す。
○ バッテリ式フォークリフト(バッテリ車)に限らず、エンジン式フォークリフト(エンジン車)に適用して、油圧ポンプ17をエンジンで回転する構成としてもよい。
○ フォークリフトには、カウンタバランス式とリーチ式とがあるが、リーチ式フォークリフトのように、倉庫内等の狭い範囲で移動して荷の昇降を頻繁に行うフォークリフトに前記荷役装置を適用した方が、エネルギーの回収の機会が多いため好ましい。
○ 荷役装置は、フォークリフトの車体に装備されて、フォーク等のアタッチメントを用いて荷を昇降させる装置に限らない。例えば、高所作業車のプラットホームを昇降させる装置やショベルローダのショベルを昇降させる装置のように、荷(作業者を含む)を積んだ状態の荷役部材を液圧シリンダにより低位置と高位置とに移動させるものを含む。
○ リフトシリンダは、フォークリフトに装備された荷役装置のように上下方向に延びる状態で使用されるものに限らず、斜めに配置された状態で使用されるものであってもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)荷役部材を昇降させるためのリフトシリンダと、駆動手段により駆動されて前記リフトシリンダのボトム室に加圧された液体を供給する液圧ポンプと、前記ボトム室内の加圧された液体をタンクに還流する際に、前記加圧された流体をノズルから開放空間に噴射して噴射された液体のエネルギーにより回転される羽根車と、前記羽根車の回転により駆動される発電機とを備えたエネルギー回生システムであって、前記ノズルは、ボディに対して相対移動可能なニードルを備え、前記ニードルの軸方向への相対移動により噴射流量を調整可能に構成されているエネルギー回生システム。
(2)請求項1〜請求項5及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載の発明において、前記ニードルは、手動操作のリフトレバーと独立して制御装置により制御される駆動手段で駆動される構成である。
(3)前記技術的思想(2)に記載の発明において、前記加圧された液体の圧力を検出する圧力検出手段を設けるとともに、前記制御装置は前記リフトレバーの操作位置及び液体の圧力に基づいて前記ニードルを適正位置に移動させるように前記駆動手段を制御する。
(4)請求項1〜請求項5及び前記技術的思想(1)〜(3)のいずれか一項に記載のエネルギー回生システムは、前記発電機で発電された電力を蓄える蓄電手段を備えている。
第1の実施形態の構成図。 羽根車及び発電機等の関係を示す模式側面図。 (a)は羽根車とノズルとの関係を示す模式正面図、(b)は羽根の取り付け状態を示す羽根車の部分断面図。 (a)はノズルの側断面図、(b)はスタビライザーの正面図。 リフトレバー、動力伝達部材及びニードルの関係を示す模式図。 (a)は第2の実施形態におけるノズルの側断面図、(b)はニードルの正面側から見た整流部の模式図。 別の実施形態の駆動手段を備えたノズルの側断面図。 別の実施形態の導入孔を備えたノズルの側断面図。 (a),(b)は別の実施形態の整流部の模式図。
符号の説明
21…羽根車、22…ノズル、23…発電機、32…ボディ、33…ニードル、33c…テーパ部、36…オリフィス、38…整流部としてのスタビライザー、50…整流部。

Claims (5)

  1. 加圧された液体をノズルから噴射して、噴射された液体のエネルギーを電力に回生するエネルギー回生システムであって、
    前記ノズルから噴射された液体のエネルギーにより開放空間で回転される羽根車と、前記羽根車の回転により駆動される発電機とを備えるとともに、前記ノズルは、ボディと前記ボディに対して相対移動可能なニードルを備え、前記ニードルの軸方向への相対移動により噴射流量を調整可能に構成されているエネルギー回生システム。
  2. 前記ノズルは、前記ボディに対して前記ニードルが移動可能に構成され、前記加圧された液体の圧力に応じて前記ニードルの位置が変更されて噴射流量が制御される請求項1に記載のエネルギー回生システム。
  3. 前記ニードルは、前記加圧された液体の圧力がニードルの移動方向及び前記移動方向の反対側からも作用する状態に設けられるとともに、外部からの操作力により軸方向に移動可能に構成されている請求項1又は請求項2に記載のエネルギー回生システム。
  4. 前記ノズルはオリフィスを備えており、前記ニードルは少なくとも先端側に、先端側ほど細くなるテーパ部を備えるとともに、前記テーパ部の前記オリフィスに対する位置関係により前記液体の噴射流量が調整される請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエネルギー回生システム。
  5. 前記ノズルは、前記ニードル又は前記ボディ側に整流部が設けられている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のエネルギー回生システム。
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